JP2014167419A - 胸膜中皮腫患者の早期発見のための分子マーカーの組合せとその発現解析方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、被検者の血液及び胸水のうち少なくともいずれか1種類の試料中のヒトペリオスチンタンパク質の濃度を測定するステップと、該被検者の血液試料中のヒトMPFタンパク質の濃度を測定するステップとを含む、中皮腫の検査方法を提供する。前記ヒトペリオスチンタンパク質の濃度を測定するステップは、ヒトペリオスチンタンパク質に対する抗体を用いる場合がある。本発明は、ヒトペリオスチンタンパク質に対する抗体と、ヒトMPFタンパク質に対する抗体とを含む、中皮腫の診断をするためのキットを提供する。本発明の中皮腫の診断をするためのキットにおいて、前記中皮腫の診断は、中皮腫のおそれのある被検者が、中皮腫の患者か健常者かを判断する場合がある。本発明の中皮腫の診断をするためのキットにおいて、前記中皮腫の診断は、中皮腫のおそれのある被検者が、中皮腫の患者か、中皮腫以外の呼吸器疾患の患者かを判断する場合がある。
【選択図】図9
Description
(1)ヒトペリオスチンタンパク質の構造
図1はヒトペリオスチンタンパク質の機能ドメインの位置と、各アイソフォームの構造と、本発明のペリオスチン抗体作製に用いられた免疫原の構造との関係を示す模式図である。図1において、EMI及びFasciclin1は、それぞれ、EMILIN相同ドメイン及びファシクリン相同ドメインを表す。iso1ないし4はそれぞれヒトペリオスチンのアイソフォーム1ないし4を表す。POSTN781は、ヒトペリオスチンタンパク質アイソフォーム3のアミノ酸781個のポリペプチドのカルボキシル末端にmycタグ及びhisタグ(「mychis」と表す。)を融合させた組換えタンパク質を表す。POSTN630は、4個のファシクリンドメインまでを含む、ヒトペリオスチンタンパク質の全てのアイソフォームに共通のアミノ酸630個のポリペプチドのカルボキシル末端にmycタグ及びhisタグを融合させた組換えタンパク質を表す。ヒトペリオスチンタンパク質アイソフォーム3のアミノ酸781個のアミノ酸配列が配列番号1に列挙される。ヒトペリオスチンタンパク質の全てのアイソフォームに共通の4個のファシクリンドメインまでを含むアミノ酸630個のアミノ酸配列が配列番号2に列挙される。
ヒトペリオスチンタンパク質の4種類のアイソフォームのcDNA配列(アイソフォーム1:NM_006475、アイソフォーム2:NM_001135934、アイソフォーム3:NM_001135935、アイソフォーム4:NM_001135936)に基づき、アイソフォーム1から4に共通である5’UTR領域と3’UTR領域にプライマーが設計された。第1段階のPCR反応に用いられたプライマーは、5’−AATTCTGAGCTCTCCAAAGCCC−3’(配列番号3)及び5’−GGCTAACTCCACAATTTCCCTC−3’(配列番号4)で、第2段階のPCR反応に用いられたプライマーは5’−CGGAGAGACTCAAGATGATTCC−3’(配列番号5)及び5’−TCCTGAAGTCAACTTGGCTCTC−3’(配列番号6)である。ヒトcDNAライブラリインサートの混合物(mosaic cDNA(商標)、Genofi, LLC、San Clemente, CA 92673)を鋳型として、PCR増幅酵素(KOD FX、東洋紡績株式会社)と前記プライマーとを用いたnested PCRによってペリオスチンのタンパク質コード領域全長を含むcDNAが増幅された。第1段階のPCR反応は[98°C 20秒、55°C 20秒、68°C 2分30秒]を25サイクル、第2段階のPCR反応は[98°C 15秒、55°C 15秒、68°C 2分30秒] を30サイクルの条件で実施された。第2段階のPCR反応の増幅産物はクローニングベクターpT7Blue T−Vector (Novagen、メルク株式会社)にクローニングされ、オートシークエンサー(アプライドバイオシステム)を用いて塩基配列が確認された。クローニングされたcDNAはアイソフォーム3と一致していたため、POSTNiso3−pT7と命名された。
ヒトペリオスチン組換えタンパク質を動物細胞に発現させるためのベクターとして、CMVプロモーターで制御され、IRES配列により目的遺伝子の産物とPuromycin−EGFP融合タンパク質とが同時に発現されるpQCxmhIPGが用いられた。pQCxmhIPGは、発明者らによりBD Retro−X(商標) Q VectorsのpQCXIPベクターを改変して作製された。POSTN781発現ベクターは次のように構築された。目的配列のPCRによる増幅は、POSTNiso3−pT7を鋳型として、KOD FXを用いて行われた。5’プライマー(5’−CGGGCGGCCGCACCATGATTCCCTTTTTAC−3’、配列番号7、下線部はNotI認識配列)と、3’プライマー(5’−TTTTTGGACTCGAGCTGAGAACGACCTTCC−3’、配列番号8、下線部はXhoI認識配列)とが用いられた。反応条件は、[94°C 15秒、55°C 15秒、68°C 2分30秒]を30サイクルであった。得られたPCR反応産物は、制限酵素NotI及びXhoIで消化され、pQCxmhIPGのNotI−XhoI部位に挿入され、発現ベクターpQCxmhIPG−POSTN781が構築された。POSTN630発現ベクターは次のように構築された。目的配列のPCRによる増幅は、上記POSTNiso3−pT7を鋳型として、Pfu酵素(プロメガ株式会社)を用いて行われた。5’プライマー(5’−CGGGCGGCCGCACCATGATTCCCTTTTTAC−3’、配列番号9、下線部はNotI認識配列)と3’プライマー(5’−GGTGTCTCGAGTGGATAGAGGAGTTTATC−3’、配列番号10、下線部はXhoI認識配列)とが用いられた。反応条件は、[98°C 15秒、55°C 15秒、68°C 2分30秒] を30サイクルであった。得られたPCR反応産物は、制限酵素NotI及びXhoIで消化され、pQCxmhIPGのNotI−XhoI部位に挿入され、発現ベクターpQCxmhIPG−POSTN630が構築された。
ヒトペリオスチン組換えタンパク質の発現細胞株POSTN781/st293T及びPOSTN630/st293Tは、293細胞用の無血清培地CD293(Invitrogen、ライフテクノロジーズジャパン株式会社)によりそれぞれ1L培養された。培養上清からTALON Purification Kit(Clontech、K1253−1)を用いて組換えタンパク質POSTN781及びPOSTN630が回収され、PBSで透析された。SDS−PAGE及びウェスタンブロットにて精製タンパク質が確認された。プロテインアッセイキットII(BioRad、500−0002JA、バイオ・ラッド ラボラトリーズ株式会社)を用いてタンパク質濃度が決定された。
(4)で説明したとおり精製されたヒトペリオスチン組換えタンパク質POSTN781及びPOSTN630が同量のコンプリートアジュバント(F5881、シグマ アルドリッチ ジャパン株式会社)と混合してエマルジョンにされ、BALB/cマウス(4週齢・メス)1匹あたり5〜20μgが3〜7日おきに6回感作された。最終免疫の3日後にマウスからリンパ球細胞が摘出され、マウス骨髄腫細胞P3U1(P3−X63Ag8U1)との細胞融合が行われた。
(5)で得られた抗ヒトペリオスチンモノクローナル抗体のヒトペリオスチンに対する反応性は次のように検証された。各ハイブリドーマクローンの培養上清からプロティンA−セファロースを用いた一般的なアフィニティー精製法によりモノクローナル抗体が精製された。得られた精製抗体はそれぞれ5μg/mLを最大濃度として段階希釈され、それぞれ免疫原のヒトペリオスチン組換えタンパク質POSTN781又はPOSTN630に対する反応強度がELISA法によって確認された。
サンドウィッチELISA法の検出側抗体として使用するため、本実施例で得られた全てのモノクローナル抗体がビオチン標識された。すなわち、抗体溶液に、抗体1mgあたり16.7μLの10mM EZ−Link Sulfo−NHS−LC−Biotin(Thermo、フナコシ株式会社)が混合され、室温で1時間インキュベートされた後、PBSで透析され未標識のビオチンが除去された。26個のモノクローナル抗体クローンの中から、サンドウィッチELISA法の捕捉と検出に適した抗体クローンの組み合わせは、以下のように26×26の総当りの組み合わせによって決定された。まず0.1M NaHCO3、0.1M Na2CO3及び0.15% Proclin150(SUPELCO、シグマ アルドリッチ ジャパン株式会社)の溶液に10μg/mLの濃度で希釈された26個の抗体クローンがそれぞれ96穴マイクロプレートの各ウェルに50μLずつ添加され、4°C終夜又は室温2時間静置されて、抗体が前記マイクロプレートのウェル底面に固相化された。前記溶液を取り除いた後、ブロッキングバッファー(1%BSA(Proliant)、0.15% Proclin150及び5% ショ糖が添加されたPBS)が150μLずつ分注された(4°C終夜又は室温2時間静置)。前記ブロッキングバッファーが取り除かれた後、1%BSA、0.1% Tween20、0.15% Proclin150及び50μg/mL MAK−33(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)が添加されたPBSで、10ng/mL、1ng/mL又は0ng/mLの濃度に希釈されたPOSTN781タンパク質が50μL分注され、室温で1時間静置された。前記POSTN781タンパク質溶液が取り除かれた後、PBS−0.05%Tween20で3回洗浄された。ビオチン標識された26個の抗体クローンが5μg/mLの濃度で50μL分注され、室温で1時間静置された。前記ビオチン標識抗体クローンの溶液が取り除かれた後、PBS−0.05%Tween20で3回洗浄された。1%BSA、0.135M NaCl、0.1% p−Hydroxyphenylace、0.15% Proclin150、10mg/L ブロモフェノール・ブルー及び20mM HEPESで20000倍に希釈したStreptavidin−polyHRP40(SDT、フナコシ株式会社)が50μLずつ分注され、室温で1時間静置された。前記Streptavidin−polyHRP40溶液が取り除かれた後、PBS−0.05%Tween20で3回洗浄された。TMB−US(Moss、コスモバイオ株式会社)が50μLずつ分注され、室温で30分間静置して発色させた後、0.18M H2SO4が50μL分注されて発色が停止された。分光吸光度計で吸光度A450/A620が測定された。POSTN781タンパク質10ng/mLのウェルと0ng/mLのウェルとの吸光度の差が2.0以上、かつ、抗原1ng/mLのウェルと0ng/mLのウェルとの吸光度の差が1.0以上となる抗体組み合わせが選択された。選択されたモノクローナル抗体の組み合わせは表1のとおりであった。
(1)臨床検体への反応性
健常者の検体は、株式会社医学生物学研究所の倫理委員会組織;MBL倫理審査委員会の承認(案件番号:022、承認日:2007年3月27日)を得て、健常者ボランティア検体を募集し、検体を提供した各健常者から書面により、事前に測定の同意が得られているものである。中皮腫患者の検体は、BMR(Bio Medical Resources(出願時点でSera Care Life Sciences Milford, MA.に統合されている。))に依頼し入手された(Part Code:DS−763 Description:Mesothelioma Lot# BM203975〜BM203986)。実施例1(7)で説明されたサンドウィッチELISA法のヒトペリオスチン精製組換えタンパク質のかわりに、1000倍に希釈された前記血漿検体が用いられた。表1に示された抗体の組み合わせについて、健常者16名の血漿検体と、中皮腫患者11名の血漿検体とを測定した結果を表2に示す。
中皮腫の診断マーカーとしてのヒトペリオスチン血中濃度の有効性をさまざまな臨床検体を用いてさらに詳しく検討する前に、表1のリストから固相抗体と検出抗体の最適な組み合わせを選択した。標準物質としてPOSTN781の濃度を2ng/mLから2倍希釈で7段階に希釈された希釈系列と、POSTN781を全く添加しない希釈液とへの反応性を評価し、標準物質への反応性が高くかつブランクの吸光度が低い組み合わせの代表例として固相抗体が#6−14−3、検出抗体が#3−34−1の組み合わせが選択された。以下の実験ではいずれもこの抗体の組み合わせが用いられた。
(1)中皮腫患者及び健常者の血漿試料中のペリオスチン濃度の測定
0.1M NaHCO3、0.1M Na2CO3及び0.15% Proclin150(SUPELCO)からなる溶液で10μg/mLに希釈された抗ヒトペリオスチンモノクローナル抗体#6−14−3が、MaxiSorp 96穴プレート(NUNC、サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社)に50μLずつコーティングされ、4°C終夜又は室温2時間静置することによって抗体の固相化が行われた。前記抗体の溶液が取り除かれた後、ブロッキングバッファー(1%BSA(Proliant、株式会社ベリタス)、0.15% Proclin150及び5% ショ糖が添加されたPBS)が150μLずつ分注され、4°C終夜又は室温2時間静置された。前記ブロッキングバッファー溶液が取り除かれた後、1%BSA、0.1% Tween20、0.15% Proclin150及び50μg/mL MAK−33が添加されたPBSを希釈液として、ペリオスチン標準物質(POSTN781が2μg/mLから2倍希釈で7段階に希釈された希釈系列)と、血漿検体(中皮腫患者11名(BMR)、健常者16名)との500倍希釈液と、POSTN781も血漿検体も全く添加されない希釈液だけとが調製され、それぞれ50μLずつ各ウェルに分注された。室温1時間静置後、前記血漿検体希釈液等の溶液が取り除かれ、PBS−0.05%Tween20で3回洗浄された。ビオチン化された#3−34−1が1μg/mLの濃度で50μL分注された。室温1時間静置後、前記ビオチン化された#3−34−1溶液が取り除かれ、PBS−0.05%Tween20で3回洗浄された。1%BSA、0.135M NaCl、0.1% p−Hydroxyphenylace、0.15% Proclin150、10mg/L ブロモフェノール・ブルー及び20mM HEPESからなる希釈液で20000倍に希釈されたStreptoavidin−poly40HRP(SDT)が、50μLずつ分注され、室温1時間静置された。前記Streptoavidin−poly40HRP溶液が取り除かれた後、PBS−0.05%Tween20で3回洗浄された。TMB−US(Moss,INC.)が50μLずつ分注され、室温30分間静置して発色された後、0.18M H2SO4が50μL分注されて発色が停止された。分光吸光度計で吸光度A450/A620が測定され、その吸光度から、検体中に含まれるペリオスチンの濃度が定量された。図3は、中皮腫患者及び健常者の検体のそれぞれのペリオスチンの濃度の分布を示すグラフである。中皮腫患者及び健常者の検体についてt検定によるp値が計算されたところ、p=0.00000066であり有意差を認めた。
前記(1)でペリオスチンの濃度が測定された血漿検体(中皮腫患者11名(BMR)、健常者16名)において、従来からの中皮腫の血清診断マーカーであるSMRPの濃度が、SMRPの濃度測定キット(MESOMARK、Fujirebio Diagnostic)の製造者の指示書に従って測定された。前記SMRPの濃度測定キットは、メソテリンその他のタンパク質とSMRPとのいずれにも結合する抗体として4H3が、ヒトSMRPとは結合するがメソテリンその他のタンパク質とは結合しない抗体としてOV569がそれぞれ用いられる。図4は、中皮腫患者の検体について、同一検体のペリオスチン及びSMRPの血漿濃度をプロットした相関図である。図4に示すとおり、ペリオスチン及びSMRPの血漿濃度の測定値には相関は認められなかった。ペリオスチンのカットオフ値を暫定的に100ng/mLとすると全11例が陽性と認められた一方、SMRPは基準のカットオフ値1.5nMを採用すると、7例(64%)のみが陽性と判定された。SMRP陰性の4例(36%)は全てペリオスチン陽性となることも示された。
本実施例の実験は、名古屋大学医学部生命倫理審査委員会の承認(承認番号:546−4、承認日:2011年7月29日)を得て実施された。書面による同意が、検体を提供した患者から得られている。
本発明のサンドイッチELISA法によって、さまざまな細胞タイプの株化癌細胞がペリオスチンを培地にどのくらい分泌するか検討するため、表3に示す株化癌細胞が用意された。
表中のコード番号の略称の説明は以下のとおりである。
ATCC:American Type Culture Collection
BRC:RIKEN BioResource Center
HSRRB:Health Science Research Resources Bank
臨床検体として、血漿試料及び血清試料に加えて胸水試料も利用できるかどうか検討するために、中皮腫患者1名と、対照として肺腺癌患者1名との胸水試料中のペリオスチン濃度が測定された。本実施例の実験も、名古屋大学医学部生命倫理審査委員会の承認(承認番号:546−5、承認日:2012年3月27日)と、MBL倫理審査委員会の承認(承認番号:120、承認日:2012年3月9日)とを得て実施された。書面による同意が、検体を提供した患者から得られている。
本実施例では、実施例3の結果に基づいて、ペリオスチンとMPFとの併用検査の有用性が検討された。
Claims (19)
- 被検者の血液及び胸水のうち少なくともいずれか1種類の試料中のヒトペリオスチンタンパク質の濃度を測定するステップと、該被検者の血液及び胸水のうち少なくともいずれか1種類の試料中のヒトMPFタンパク質の濃度を測定するステップとを含むことを特徴とする、中皮腫の検査方法。
- 前記ヒトペリオスチンタンパク質の濃度を測定するステップは、ヒトペリオスチンタンパク質に対する抗体を用いることを特徴とする、請求項1に記載の中皮腫の検査方法。
- 前記ヒトペリオスチンタンパク質に対する抗体は配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドと特異的に結合する抗体であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の中皮腫の検査方法。
- 前記ヒトペリオスチンタンパク質の濃度を測定するステップは、前記ヒトペリオスチンタンパク質と同時に結合することができる抗体を2種類用いることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の中皮腫の検査方法。
- 前記ヒトMPFタンパク質の濃度を測定するステップは、ヒトMPFタンパク質に対する抗体を用いることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の中皮腫の検査方法。
- 前記ヒトMPFタンパク質に対する抗体は配列番号11に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドと特異的に結合する抗体であることを特徴とする、請求項5に記載の中皮腫の検査方法。
- 前記ヒトMPFタンパク質の濃度を測定するステップは、ヒトMPFタンパク質と同時に結合することができる抗体を2種類用いることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の中皮腫の検査方法。
- 前記中皮腫は悪性胸膜中皮腫であることを特徴とする、請求項4又は7に記載の中皮腫の検査方法。
- 前記血液試料は被検者の血漿又は血清の試料であることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の中皮腫の検査方法。
- ヒトペリオスチンタンパク質に対する抗体と、ヒトMPFタンパク質に対する抗体とを含むことを特徴とする、中皮腫の診断をするためのキット。
- 前記ヒトペリオスチンタンパク質に対する抗体は、配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドと特異的に結合する抗体であることを特徴とする、請求項10に記載の中皮腫の診断をするためのキット。
- 前記ヒトペリオスチンタンパク質に対する抗体は、前記ヒトペリオスチンタンパク質と同時に結合することができる2種類の抗体であることを特徴とする、請求項11に記載のキット。
- 前記ヒトペリオスチンタンパク質と同時に結合することができる2種類の抗体の一方が固相化された固体支持体と、前記2種類の抗体の他方に対する特異的結合パートナーとを含むことを特徴とする、請求項12に記載の中皮腫の診断をするためのキット。
- 前記ヒトMPFタンパク質に対する抗体は配列番号11に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドと特異的に結合する抗体であることを特徴とする、請求項10ないし13のいずれか1つに記載のキット。
- 前記ヒトMPFタンパク質に対する抗体は、前記ヒトMPFと同時に結合することができる2種類の抗体であることを特徴とする、請求項14に記載のキット。
- 前記ヒトMPFタンパク質と同時に結合することができる2種類の抗体の一方が固相化された固体支持体と、前記2種類の抗体の他方に対する特異的結合パートナーとを含むことを特徴とする、請求項15に記載の中皮腫の診断をするためのキット。
- 前記中皮腫の診断は、中皮腫のおそれのある被検者が、中皮腫の患者かどうかを判断することである、請求項10ないし16のいずれか1つに記載の中皮腫の診断をするためのキット。
- 前記中皮腫の診断は、中皮腫のおそれのある被検者が、中皮腫の患者か、中皮腫以外の呼吸器疾患の患者かを判断することである、請求項10ないし16のいずれか1つに記載の中皮腫の診断をするためのキット。
- 前記中皮腫の患者は悪性胸膜中皮腫の患者であることを特徴とする、請求項17又は18に記載の中皮腫の診断をするためのキット。
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