JP2014165865A - 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法、プログラム並びに記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】HDR撮影において、光源の色温度が異なるシーンに対して、適切な色シェーディング補正やホワイトバランス処理を行える技術を実現する。
【解決手段】露出を変えて撮像される複数の画像を合成する画像処理装置において、前記複数の画像から色温度を検出する色温度検出手段と、前記複数の画像のそれぞれから検出された色温度に基づいて各画像の色シェーディング補正値を決定する決定手段と、前記複数の画像のそれぞれについて、前記決定手段により決定された色シェーディング補正値を用いて色シェーディングを補正する補正手段と、前記色シェーディングが補正された複数の画像を合成する画像合成手段と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、露出を変えて撮影した複数の画像を合成することで幅広いダイナミックレンジを持つ画像を生成する技術に関する。
近年、CCDやCMOSからなる撮像素子のダイナミックレンジを超えるダイナミックレンジを実現するために、ハイダイナミックレンジ(HDR)合成と呼ばれる技術が提案されている。このHDR合成は、白飛びが少ない画像と黒潰れが少ない画像を、露出条件を変えて複数枚撮影し、これらを合成することで幅広いダイナミックレンジを持つ画像を生成する手法である。HDR合成は明暗差の大きいシーンにおいて有効であり、日向と日陰、屋外と屋内といったシーンで活用されている。
特開平5−145931号公報 特開2012−54827号公報 特開2009−224971号公報 特開平5−64219号公報
ところで、従来のHDR撮影での色シェーディング補正処理は適正露出の画像から色シェーディング補正値を算出しているが、HDR撮影で想定される屋外と屋内が混在するシーンでは双方の光源の色温度が異なる。このため、屋外と屋内が混在するシーンでは色シェーディング発生量も異なり、同一の色シェーディング補正値で補正することが困難となる場合もある。このような課題に対して、被写体の輝度に応じてホワイトバランスゲインを変化させる方法が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
しかしながら、HDR撮影で同一シーン内で明暗差が大きく、照射される光源の色温度が異なる場合、ホワイトバランスの検出を一様に行うと最適なホワイトバランスゲインが求められないことがある。
また、上記特許文献1では、従来の構成に加えて光源の色温度を検出する手段を設ける必要がある。また、上記特許文献2では、HDR撮影に特化して考えた場合、最終画像から領域ごとの色温度を検出することは可能であるが、色温度の検出精度を考えた場合には好ましいとは言えない。また、上記特許文献3では、異なる明暗部それぞれの照射される光源の色温度が異なっている場合であっても、あくまでも撮影された画像からのみ算出している。また、上記特許文献4では、光源の色温度が異なっている場合に撮影された画像ごとにホワイトバランスの制御範囲を変更することは考慮されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、HDR撮影において、光源の色温度が異なるシーンに対して、適切な色シェーディング補正やホワイトバランス処理を行える技術を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、露出を変えて撮像される複数の画像を合成する画像処理装置において、前記複数の画像から色温度を検出する色温度検出手段と、前記複数の画像のそれぞれから検出された色温度に基づいて各画像の色シェーディング補正値を決定する決定手段と、前記複数の画像のそれぞれについて、前記決定手段により決定された色シェーディング補正値を用いて色シェーディングを補正する補正手段と、前記色シェーディングが補正された複数の画像を合成する画像合成手段と、を有する。
本発明によれば、HDR撮影において、光源の色温度が異なるシーンに対して、適切な色シェーディング補正やホワイトバランス処理を行うことができる。
本実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図。 本実施形態の画像処理部の構成を示すブロック図。 本実施形態のHDR合成処理を示すフローチャート。 本実施形態のHDR合成処理における色シェーディング補正処理を示すフローチャート。 本実施形態のRGB値の積分処理を説明する図。 本実施形態のCx−色温度テーブルを例示する図。 本実施形態の色温度−色シェーディング補正値テーブルを例示する図。 本実施形態の色シェーディング補正処理を説明する図。 実施形態2の画像処理部の構成を示すブロック図。 実施形態2のHDR合成処理における色シェーディング補正処理を示すフローチャート。 実施形態2の色温度−輝度−色シェーディング補正値テーブルを例示する図。 実施形態5のHDR合成処理を示すフローチャート。 実施形態5のHDR合成比率テーブルを例示する図。 実施形態5の輝度ごとのホワイトバランス検出範囲を例示する図。 実施形態5のホワイトバランスゲインを混合する例を示す図。 実施形態5のHDR合成処理における適正画像、アンダー画像、オーバー画像のデータフローを示す図。 実施形態6のHDR合成処理における適正画像、アンダー画像、オーバー画像のデータフローを示す図。
以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成しても良い。
[実施形態1]以下、本発明の画像処理装置を、例えば、動画や静止画を撮影するデジタルカメラなどの撮像装置に適用した実施形態について説明する。
<装置構成>図1を参照して、本発明に係る実施形態の撮像装置の構成及び機能の概略について説明する。
図1に示す撮像装置100において、10は撮影レンズ、12は絞り機能を備える機械式シャッター、14は光学像を電気信号に変換する撮像素子、16は撮像素子14のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。18は撮像素子14、前処理部16にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生部であり、メモリ制御部22及びシステム制御部50により制御される。なお、上記機械式シャッター12以外にも、撮像素子14のリセットタイミングを制御することによって、電子シャッタとして、蓄積時間を制御することが可能であり、動画撮影などに使用可能である。
前処理部16は、撮像素子14からのアナログ信号に含まれるリセットノイズなどのノイズ成分を除去する相関2重サンプリング回路(CDS回路)やノイズが除去された出力信号の振幅を調整するゲインコントールアンプ、振幅が調整されたアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器を備える。
20は画像処理部であり、前処理部16からのデータ或いはメモリ制御部22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また画像処理部20によって画像の切り出し、変倍処理を行うことで電子ズーム機能が実現される。また、画像処理部20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御部40及び測距制御部42に対して制御を行う、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行う。さらに画像処理部20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
22はメモリ制御部であり、前処理部16、タイミング発生部18、画像処理部20、メモリ30、圧縮・伸長部32を制御する。前処理部16のデータが画像処理部20、メモリ制御部22を介して、或いは前処理部16のデータが直接メモリ制御部22を介して、メモリ30に書き込まれる。
28はTFT LCD等からなる表示部であり、メモリ30に書き込まれた表示用の画像データはメモリ制御部22を介して表示部28により表示される。表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダー機能を実現することが可能である。また、表示部28は、システム制御部50の制御により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合には装置の電力消費を大幅に低減することができる。
30は撮影した静止画や動画を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30はシステム制御部50の作業領域としても使用可能である。
不揮発性メモリ31は、電気的に消去・記録可能な、例えばEEPROMなどである。不揮発性メモリ31には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。また、不揮発性メモリ31にはシステム情報を記憶する領域や、ユーザ設定情報を記憶する領域が設けられ、起動時に各種の情報や設定が読み出され、起動前の状態に復元される。
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長部であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
40は絞り機能を備える機械式シャッター12を制御する露光制御部であり、フラッシュ48と連動することによりフラッシュ調光機能も有するものである。
42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する測距制御部、44は撮影レンズ10のズーミングを制御するズーム制御部である。
48はフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
露光制御部40、測距制御部42はTTL方式を用いて制御されており、撮像した画像データを画像処理部20によって演算した演算結果に基づき、システム制御部50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う。
50は撮像装置100全体を制御するシステム制御部である。
60、62、64、66、70及び72は、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
ここで、これらの操作手段の具体的な説明を行う。
60はモードダイアルスイッチで、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、動画撮影モード、並びに本実施形態のHDR画像撮影モードやHDR動画撮影モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。
62はシャッタースイッチSW1で、シャッターボタンの操作途中でONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理等の動作開始を指示する。
64はシャッタースイッチSW2で、シャッターボタンの操作完了でONとなる。フラッシュ撮影の場合、EF処理を行った後に、AE処理で決定された露光時間分、撮像素子14を露光させ、フラッシュ撮影の場合、この露光期間中に発光させて、露光期間終了と同時に露光制御部40により遮光することで、撮像素子14への露光を終了させる。撮像素子14から読み出した信号を前処理部16、メモリ制御部22を介してメモリ30に画像データを書き込む読み出し処理、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いた現像処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長部32で圧縮を行う処理、記録媒体150に画像データを書き込む処理という一連の処理の動作開始を指示する。
66は表示切替スイッチで、表示部28の表示を切替えることができる。この機能により、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、表示部28への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。
70は各種ボタン、タッチパネルや回転式ダイアル等からなる操作部で、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン等がある。またメニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等もある。
72はユーザが撮像画像の倍率変更指示を行うズーム操作手段としてのズームスイッチである。ズームスイッチ72は、撮像画角を望遠側に変更させるテレスイッチと、広角側に変更させるワイドスイッチからなる。このズームスイッチ72を用いることにより、ズーム制御部44に撮影レンズ10の撮像画角の変更を指示し光学ズーム操作を行うトリガとなる。また、画像処理部20による画像の切り出しや、画素補間処理などによる撮像画角の電子的なズーミング変更のトリガともなる。
被写体検出部74は、撮影画像中の人物の顔の位置や大きさ等の被写体の特徴情報を検出する。
86はアルカリ電池の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる電源部である。
90はメモリカードやハードディスク等の記録媒体150とのインタフェース、92はメモリカードやハードディスク等の記録媒体150と接続を行うコネクタである。
104は光学ファインダであり、表示部28による電子ファインダ機能を使用することなしに、光学ファインダのみを用いて撮影を行うことが可能である。
110は、USB、IEEE1394、LAN、無線通信、等の各種通信機能を有する通信部である。
112は、通信部110により撮像装置100を他の機器と接続するコネクタ或いは無線通信の場合はアンテナである。
150はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体150は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部152、撮像装置100とのインタフェース154、撮像装置100と接続を行うコネクタ156を備えている。
<画像処理部の構成>次に、図2を参照して、図1の画像処理部20の構成について説明する。
色温度検出部201は、前処理部16から出力される画像データの、光源の色温度を検出する。
ここで、図5及び図6を参照して、色温度検出部201の機能について説明する。
まず、図5を参照して、撮影された画像データから色温度を検出するためのパラメータの算出方法について説明する。
なお、本実施形態のHDR合成処理では、適正露出に対して異なる露出量(アンダー、オーバー)で複数の画像を撮影し、それらを合成することで1枚の合成画像を作成するものとする。図5の501はHDR合成用に撮影される複数の画像のうちの1枚を示しており、502は画像501の色温度の検出領域を示している。
色温度検出領域502は、当該領域内の画素値を求め、色の比率から当該領域内の被写体を照らす光源の色温度を検出するため広いことが望ましい。
具体的な色温度の算出方法は以下の通りである。
最初に、画像501の色温度検出領域502のRGB値を積分し、積分値をそれぞれRsum、Gsum、Bsumとする。
一般的に被写体の色をすべて混ぜ合わせると、混ぜた色は無彩色になると考えられている。よって、混ぜた色が有彩色であれば、それは光源の色によるものであると考えられる。例えば、色温度検出領域502の積分値Rsum、Gsum、Bsumを比較して、Bsumの比率が高い場合、光源の色温度によるものであると考えられる。このような考え方に従って、光源の色温度検出を行う。
色温度は、表色系の色評価値Cxの算出処理と、Cx−色温度変換処理とを行うことで算出される。
最初に、RGB積分値から色評価値Cxを算出する処理について説明する。
式1〜式3はRGB積分値を表色系に座標変換する変換式である。
式1〜式3にRsum、Gsum、Bsumを代入して、表色系に座標変換し、色評価値Cxを求める。
Ysum=(Rsum+Gsum+Bsum)/3・・・(1)
Cx=(Rsum+Bsum)/Ysum・・・(2)
Cy=(Rsum+Bsum−Gsum)/Ysum・・・(3)
式2で求められる色評価値Cxは色温度と相関がある。
また、同じ色温度でも、撮像装置の分光感度によって、色評価値Cxは異なる値をとることがわかっている。
そこで、撮像装置ごとにCx−色温度変換テーブルを用意しておくことで、求めた色評価値Cxを色温度に変換することが可能になる。
次に、図6に示すCx−色温度テーブルを用いて、表色系の座標CxとCx−色温度テーブルとを比較して、色温度を推定する方法について説明する。
Cx−色温度テーブルは色温度と、色温度に対応する色評価値Cxとを離散的に保持している。
図6の色評価値Cxは、式2を用いて、色温度ごとに予め求めておいた値a〜eを示し、a<b<c<d<eであるとする。
図6に示されていない色評価値Cxと色温度とは、線形補間等の補間処理を行うことで、Cxに対応する色温度を求めることができる。
以上の処理により502の色温度検出領域内の色温度を検出することができる。
図2の説明に戻り、色シェーディング補正値決定部202は、色シェーディング補正部203で色シェーディングを補正する際に使用する補正値を決定する。
色シェーディングとは、画像の特定の領域で発生する色むらのことをいう。
撮像素子の特定の色の感度が、特定の領域で他の領域と異なることが原因で発生する。
例えば、特定の色の感度が特定の領域で低下した場合、その領域は他の領域と比較して色がずれた画像が生成される。
一例として、均一輝度の被写体を撮影した場合を考える。
図8(a)に示す画像のように、撮像素子14の画面左側のR感度が低かった場合、中央や右側と比較して、左側はRの出力が低くなる。
すると、他の領域と比較して、画面左側はG、B出力がR出力より割合として高くなり、画面左側はシアンになる。
また、色シェーディングは光源の種類によって発生量が異なることがわかっている。例えば、低色温度光源である白熱灯下で撮影された画像の色シェーディングを補正する補正値を、高色温度光源である蛍光灯下で撮影された画像に適用しても適切に補正できないことがある。
そこで、光源ごとの色シェーディング補正値を記憶しておき、色温度検出部201で検出した色温度から色シェーディング補正値を決定する処理を行う。
ここで、図7を参照して、色シェーディング補正値を決定する具体的な方法について説明する。図7は、色温度−色シェーディング補正値テーブルを示し、テーブルには色温度と、色温度に対応する色シェーディング補正値とが離散的に保持されている。
図7の下段の補正値A〜Fは、上段のそれぞれの色温度に対応する色シェーディング補正値であり、予め求めておいた値である。
図7に示す色シェーディング補正値は、例えば、色温度3000〜4000[K]間では補正値Bが用いられるように、色温度に応じて段階的に設定されている。なお、補正値の決定方法はこれに限らず、色シェーディング補正値と色温度とをある値で対応づけて、中間値は線形補間等の補間処理を行うことで、色温度に対応する色シェーディング補正値を決定してもよい。
以上の処理により色シェーディング補正値を決定することができる。
なお、図6及び図7では、色評価値Cxから色温度、色温度から色シェーディング補正値をそれぞれ求めているが、簡単のため、図6と図7を合わせて、色評価値Cxから色シェーディング補正値を直接求めてもよい。
図2に戻り、色シェーディング補正部203は、入力画像に対して、色シェーディング補正値決定部202で決定された補正値を用いて色シェーディングの補正を行う。
ここで、図8を参照して、色シェーディング補正方法について説明する。
図8(a)は色シェーディングが発生した画像を例示し、画面左側のRの出力がGやBの出力と比較して低下している状態を示している。図8(b)は図8(a)の画像の感度分布を例示し、色シェーディングの発生により、水平座標左側のRの感度がGやBの感度と比較して低下している状態を示している。
色シェーディングは均一輝度の被写体を撮影したときに顕著に出現し、図8(b)の感度分布で画像を撮影すると、画面左側がシアンになる。
理想的には画像の領域に関係なく、R、G、Bの感度の割合は一定であることが望ましい。
図8(c)は図8(b)の色シェーディングを補正した後の感度分布を示している。
なお、ここでの色シェーディング補正処理は、Rの感度が低下した左側の領域に対して、Rのゲインをアップする処理である。このゲインアップ処理によって、画面内の感度は見かけ上一定となっている。
図8(d)は図8(a)の画像に対して色シェーディングを補正した後の画像を例示している。
図2に戻り、画像合成部204は、適正露出に対して露出をシフトさせて複数の画像を撮影し、それらを合成することで1枚の合成画像を作成するHDR合成処理を行う。
<HDR合成処理>次に、図3を参照して、本実施形態のHDR合成処理について説明する。
なお、図3の処理は、システム制御部50が、不揮発性メモリ31に格納された制御プログラムを、メモリ30のワークエリアに展開し、実行することで実現される。
以下ではHDR合成処理として、適正露出に対してアンダー露出で撮影されたアンダー画像とオーバー露出で撮影されたオーバー画像の2枚を撮影し、それらを合成することで1枚の合成画像を作成する処理について説明する。ここで、オーバー画像とは、適正露出で撮影された適正画像と比較して画像信号の出力値が高くなる撮影条件で撮影された画像である。同様に、アンダー画像とは、適正画像と比較して画像信号の出力値が低くなる撮影条件で撮影された画像である。なお、各画像の露出量は撮像素子14の露光時間を制御することで実現する。
図3において、S301、S302では、システム制御部50はアンダー画像を撮影し、画像処理部20が撮影画像に対して色シェーディング補正を行う。
S303、S304では、システム制御部50はオーバー画像を撮影し、画像処理部20が撮影画像に対して色シェーディング補正を行う。
S305では、画像処理部20が色シェーディング補正後の2枚の画像の合成処理を行い、システム制御部50は合成画像を記録媒体150に記録する。なお、このHDR合成処理では、アンダー画像とオーバー画像についてホワイトバランス処理も行っている。画像処理部20は、アンダー画像とオーバー画像について所定のホワイトバランスゲインを適用した後、所定の合成比率でアンダー画像とオーバー画像を加算して合成画像を生成する。なお、ホワイトバランスゲインや合成比率の決定方法については実施形態5で後述する。
ここで、図4を参照して、図3のS302及びS304の色シェーディング補正処理について説明する。なお、アンダー画像とオーバー画像の色シェーディング補正処理は同じ内容であるので、以下ではアンダー画像の色シェーディング補正処理について説明する。
図4において、S401では、画像処理部20は撮影したアンダー画像における予め決められた領域のRGB値の積分値を求める。
S402では、画像処理部20はRGB値の積分値を表色系座標に変換する。
S403では、画像処理部20の色温度検出部201は式1〜式3と図6のテーブルを用いて色温度を求める。
S404では、画像処理部20の色シェーディング補正値決定部202は図7のテーブルとS403で検出された色温度を用いて色シェーディング補正値を決定する。
S405では、画像処理部20の色シェーディング補正部203が色シェーディング補正を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、HDR合成前に各画像に色シェーディング補正を実施することで、合成画像に色シェーディング補正を施す場合と比較して、高精度な補正を実現することができる。
[実施形態2]次に、図9乃至図11を参照して、実施形態2の色シェーディング補正処理について説明する。
実施形態1では、画像処理部20は、色温度を用いて色シェーディング補正値を決定していたが、一般的には、白熱灯等の低輝度の光源の場合、被写体の輝度も考慮することにより光源の色温度の検出精度が向上する。
そこで、本実施形態では、画像処理部20に輝度検出部905を追加し、色温度と輝度を考慮した色シェーディング補正を行う。
図9は、本実施形態の画像処理部20の構成を示しており、輝度検出部905が追加されている点が実施形態1と異なっているが、その他の構成や機能は実施形態1と同様である。
図10は、実施形態2の色シェーディング補正処理を示している。
図10において、S1001、S1002では、図4のS401、S402と同様に、、画像処理部20は撮影した画像における予め決められた領域のRGB値の積分値を求め、表色系座標に変換する。
S1003では、画像処理部20の輝度検出部905が撮影画像の上記領域の輝度値を求める。
S1004では、画像処理部20の色温度検出部201は式1〜式3と図6のテーブルを用いて色温度を求める。
S1005では、画像処理部20の色シェーディング補正値決定部202が図11のテーブルを用いて色温度と輝度値から色シェーディング補正値を決定する。図11は、色温度−輝度値−色シェーディング補正値テーブルを示し、テーブルには色温度と、輝度値と、色温度と輝度値に対応する色シェーディング補正値とが離散的に保持されている。例えば、図11のテーブルにおいて、色温度5500K、輝度LV9の被写体を考えた場合、輝度がLV7より大きく、色温度が5500Kであるので、RとSを線形補間して、5500K相当の箇所の色シェーディング補正値が求められる。
S1006の補正処理は実施形態1で説明した図4のS405と同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、HDR合成前に各画像に色温度と輝度値を考慮した色シェーディング補正を実施することで、輝度値を考慮しない場合と比較して、高精度な補正を実現することができる。
[実施形態3]次に、実施形態3の色シェーディング補正処理について説明する。
実施形態2では、色温度検出部201は、HDR合成前の各画像の色温度を検出していたが、一般的に、画像中の画素値が適正露出値に近いほど光源の色を強く反映する。
そこで、本実施形態は、画像中の画素値と適正露出値とを比較し、比較の結果から、色温度検出に用いる画素値に重みづけを行う。
以下に、本実施形態の色温度検出処理について説明するが、画像処理部20の構成や機能は実施形態1、2と同様である。
本実施形態の色温度検出処理は、色評価値Cxの算出までは実施形態1と同様である。
実施形態1では色評価値Cxを算出した後、色温度を求めていたが、本実施形態では、式4により色評価値Cxに対して輝度値と適正露出値の差分から重みづけを行った色評価値Cx’を求める。
Cx’=Cx×{1−|(Expo−Y)/Expo|}・・・(4)
Cx’<0のとき、Cx’=0
Expo:適正露出値(目標輝度値)
式4から求めた色評価値Cx’をCxの代わりに用いて図6で説明した色温度変換を行うことで、白飛び、黒潰れの影響が小さい色温度を求めることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、HDR合成前に各画像において適正露出値に近い画素値に重みづけを行って色温度を検出し、検出した色温度と輝度値を考慮した色シェーディング補正を実施することで、重みづけをしない場合と比較して、高精度な補正を実現することができる。
[実施形態4]次に、実施形態4の色シェーディング補正処理について説明する。
実施形態2では、色シェーディング補正部203は、HDR合成前の各画像に対して、色シェーディング補正値決定部202で決定された補正値を用いて色シェーディングを補正していた。一般に画像中の画素値が適正露出値に近いほど色シェーディングの影響が画像に強く現れるため、画素値に応じて色シェーディング補正の強さを変えられることが望ましい。
そこで、本実施形態は、画像中の画素値と適正露出値とを比較し、比較の結果から、色シェーディング補正値に重みづけを行う。
以下に、本実施形態の色温度検出処理について説明するが、画像処理部20の構成や機能は実施形態1、2と同様である。
実施形態2の色シェーディング補正値は2次元データとして保持されているが、式5により重みづけを行う。式5は画像の画素値と輝度値、色シェーディング補正値とから、補正後の画像の画素値を出力する計算式である。輝度値が適正露出値から離れていると補正値Detが小さくなり、元の画素値を出力する。
DeSig=Sig×Det×{1−|(Expo−Y)/Expo|}・・・(5)
DeSig:色シェーディング補正後の画素値
Sig:色シェーディング補正前の画素値
Det:色シェーディング補正値
以上説明したように、本実施形態によれば、HDR合成前に各画像において適正値に近い画素の補正値に重みづけを行って色シェーディング補正を実施することで、重みづけをしない場合と比較して、高精度な補正を実現することができる。
[実施形態5]次に、図12を参照して、本実施形態のHDR合成処理ついて説明する。
上記実施形態1〜4では、HDR合成処理における色シェーディング補正処理について説明した。これに対して、本実施形態では、HDR合成処理におけるホワイトバランス処理について説明する。
なお、本実施形態の装置構成は、実施形態1の図1と同様であり、図2とは色シェーディング補正値決定部が白検出範囲決定部となり、色シェーディング補正部がホワイトバランス処理部となって、以下の処理を行う。
以下では、本実施形態のHDR合成処理では、露出が適正、アンダー、オーバーの3枚の画像を撮影し、それらを合成することで1枚の合成画像を作成するものとする。
図12において、S1201では、システム制御部50は適正露出の画像(適正画像)を撮影し、S1202ではアンダー画像を撮影し、S1203ではオーバー画像を撮影する。
S1204では、画像処理部20は、アンダー画像の画素値を基準として図3に示す合成比率テーブルから各画像の合成比率α、β、γを求め、3枚の画像の合成処理を行う。なお、S1204ではホワイトバランス処理も行っているが、詳細については後述する。
S1205では、画像処理部20は、S1204で合成された画像は撮像素子から出力されたRAWデータ形式のままであるため、YUV形式に現像処理を行った後、符号化処理を行う。
S1206では、システム制御部50は、記録媒体150へ合成画像の記録を行い、S1207で記録終了と判定されたならば、本処理を終了する。
図13はHDR合成処理における合成比率テーブルを示している。
本実施形態のHDR合成では、露出が適正、アンダー、オーバーで撮影された3枚の画像のうち、白飛びが発生しにくいアンダー画像の画素値を基準にHDR合成比率を決定する。
アンダー画像を画素単位、もしくは領域単位で輝度レベルを求め、図13の合成比率テーブルを参照して、オーバー画像の合成比率α、適正画像の合成比率β、アンダー画像の合成比率γを決定する。
上記のように決定された合成比率α、β、γに基づき、式6を用いて合成画像を生成する。
HDR_Image[x,y]=OverImage[x,y]×α+NormalImage[x,y]×β+UnderImage[x,y]×γ・・・(6)
図14は、本実施形態のホワイトバランス処理における白検出範囲を示している。
本実施形態のホワイトバランス処理では、撮影画像の色温度検出領域のRGB値を式7〜式9を用いて座標変換を行い、白判定を行っている。
Y=(R+G+B)/3・・・(7)
Cx=(R−B)/Y・・・(8)
Cy=(R+B−G)/Y・・・(9)
入力された画素の色評価値Cx、Cyが求まったら、図14に示す座標系にプロットし、白検出範囲内に収まっていれば当該画素は白判定と見なし、RGB積分値(Rsum、Gsum、Bsum)の対象となる。これらをすべての有効画素に対して行い、RGB積分値から、ホワイトバランスゲインを式1から求めたYsumと式10〜式12を用いて算出する。このとき白判定された画素の総数から、式13を用いて白検出率も求める。
WB_Rgain=Rsum/Ysum・・・(10)
WB_Ggain=Gsum/Ysum・・・(11)
WB_Bgain=Bsum/Ysum・・・(12)
DetectRatio=WhitePixelNum/EffectivePixelNum・・・(13)
図14に示すように、通常WBの白検出範囲に対して、被写体輝度に応じて高輝度用白検出範囲(高輝度WB)、低輝度用白検出範囲(低輝度WB)が設けられている。これはシーンを輝度から予測しているためであり、被写体の輝度に応じて白検出範囲を決定している。また、中間輝度では線形補間等の補間処理を行い、白検出範囲を決定する。
適正露出の画像は、適正画像の被写体輝度をBvRefとし、適正画像の白検出範囲をBvRefに基づいて決定する。これに対し、アンダー画像やオーバー画像は、式14、式15のように露出シフト量ExpShiftを加味して白検出範囲を決定する。
BvUnder=BvRef+ExpShift・・・(14)
BvOver=BvRef−ExpShift・・・(15)
図15は本実施形態のホワイトバランスゲインを混合する例を示している。
適正画像、アンダー画像、オーバー画像のそれぞれからホワイトバランスゲインと白検出率を求め、以下の式によりホワイトバランスゲインを混合する。
適正画像:WB_RgainNorm、WB_GgainNorm、WB_BgainNorm、DetectRatioNorm
アンダー画像:WB_RgainUnder、WB_GgainUnder、WB_BgainUnder、DetectRatioUnder
オーバー画像:WB_RgainOver、WB_GgainOver、WB_BgainOver、DetectRatioOver
DetectRatioSum=DetectRatioNorm+DetectRatioUnder+DetectRatioOver
適正WB混合率:MixNorm=DetectRatioNorm/DetectRatioSum
アンダーWB混合率:MixUnder=DetectRatioUnder/DetectRatioSum
オーバーWB混合率:MixOver=DetectRatioOver/DetectRatioSum
混合WB:
MixRgain=WB_RgainNorm×MixNorm+WB_RgainUnder×MixUnder+WB_RgainOver×MixOver
MixGgain=WB_GgainNorm×MixNorm+WB_GgainUnder×MixUnder+WB_GgainOver×MixOver
MixBgain=WB_BgainNorm×MixNorm+WB_BgainUnder×MixUnder+WB_BgainOver×MixOver
そして、MixRgain、MixBgain、MixGgainを最終ホワイトバランスゲインとして合成画像に適応させる。
ただし、適正画像の白検出率DetectRatioNormが所定値以上であれば、適正画像の白検出結果の信頼性が高いと考えられるので、WB_RgainNorm、WB_GgainNorm、WB_BgainNormをそのまま最終ホワイトバランスゲインとする。
また、図1の被写体検出部74により主被写体が検出されている場合には、主被写体が適正に撮影されている画像のホワイトバランスゲインをそのまま使用する。適正輝度をYrefとし、主被写体部分の輝度を各露出の画像から算出した結果をYnorm、Yunder、Yoverとする。これらの値でYrefに最も近い値を求めて、最も近い値を持つ画像のホワイトバランスゲインを、そのまま最終ホワイトバランスゲインとする。
例えば、Yoverが一番Yrefに近い場合は、WB_RgainOver、WB_GgainOver、WB_BgainOverが最終ホワイトバランスゲインとなる。
図16は、本実施形態のHDR合成処理における適正画像、アンダー画像、オーバー画像のデータフローを示している。
図16において、適正画像、アンダー画像、オーバー画像の各ホワイトバランスゲインを混合して1つの混合ホワイトバランスゲインMixWBgainを算出し、それぞれの画像に適用する。その後、合成比率MixRatio_α、β、γを乗算して、3枚の画像を加算することで1枚のHDR合成画像が生成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、適正画像の被写体の輝度と各画像の露出シフト量とに基づいて白検出範囲を決定することで、ホワイトバランスの誤検出を低減し、HDR撮影において最適なホワイトバランス処理を実施することができる。
[実施形態6]
実施形態5では、HDR合成において最適なホワイトバランスゲインを算出する方法について説明した。しかしながら、露出をシフトさせた各画像の最適なホワイトバランスゲインが大きく異なっている場合、ホワイトバランスゲインを混合して1つにしてしまうと不自然になることがある。このような場合には、以下のようにHDR合成処理を行うことが望ましい。
なお、本実施形態において、適正画像、アンダー画像、オーバー画像の各ホワイトバランスゲインを算出する処理は実施形態5で説明した通りである。
図17は、本実施形態のHDR合成処理における適正画像、アンダー画像、オーバー画像のデータフローを示している。
図17において、適正画像、アンダー画像、オーバー画像の各ホワイトバランスゲインWBgainOver、Norm、Underを算出し、それぞれの画像に適用する。その後、合成比率MixRatio_α、β、γを乗算して、3枚の画像を加算することで1枚のHDR合成画像が生成される。
このように、適正画像、アンダー画像、オーバー画像それぞれの最適なホワイトバランスゲインが異なる場合には、各画像のホワイトバランスゲインを適用してからHDR合成処理を行うことで、画像ごとに異なるホワイトバランス処理を実施することができる。
本実施形態ではHDR合成を行う際に適正画像、アンダー画像、及びオーバー画像を使用しているが適正画像とオーバー画像、または適正画像とアンダー画像、またはアンダー画像とオーバー画像を使用してもよい。
また、本実施形態のHDR合成処理は、静止画だけでなく動画にも適用可能である。動画に適用する場合は、露出をシフトさせて生成された複数のフレーム画像に対して上述した各実施形態の処理を実施すればよい。
さらに、本実施形態のHDR合成処理において色シェーディング補正処理とホワイトバランス処理とを組み合わせて構成しても良い。
[他の実施形態]本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (17)

  1. 露出を変えて撮像される複数の画像を合成する画像処理装置において、
    前記複数の画像から色温度を検出する色温度検出手段と、
    前記複数の画像のそれぞれから検出された色温度に基づいて各画像の色シェーディング補正値を決定する決定手段と、
    前記複数の画像のそれぞれについて、前記決定手段により決定された色シェーディング補正値を用いて色シェーディングを補正する補正手段と、
    前記色シェーディングが補正された複数の画像を合成する画像合成手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数の画像の被写体の輝度を検出する輝度検出手段を更に有し、
    前記決定手段は、前記輝度検出手段により検出された被写体輝度と、前記色温度検出手段により検出された色温度とに基づいて前記色シェーディング補正値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色温度検出手段は、各画像の画素値を座標変換した評価値から色温度を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記色温度検出手段は、適正露出の画像の画素値との差分を用いて、露出をシフトさせた画像の画素値に重みづけを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、適正露出の画像の画素値との差分を用いて、前記決定手段により決定された各画像の色シェーディング補正値に重みづけを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  6. 露出を変えて撮像される複数の画像を合成する画像処理装置において、
    前記複数の画像から色温度に関する評価値を算出する算出手段と、
    被写体の輝度を検出する輝度検出手段と、
    前記複数の画像のそれぞれから算出された評価値に基づいて各画像のホワイトバランスを制御するホワイトバランス処理手段と、
    前記ホワイトバランス処理された複数の画像を合成する画像合成手段と、を有し、
    前記ホワイトバランス処理手段は、前記輝度検出手段により検出された被写体の輝度と各画像の露出シフト量とに応じて白判定を行うための白検出範囲を決定することを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記輝度検出手段は、適正露出の画像の被写体の輝度を検出し、
    前記ホワイトバランス処理手段は、適正露出の画像の被写体の輝度と、各画像の適正露出からの露出シフト量とに基づいて前記白検出範囲を決定することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記ホワイトバランス処理手段は、複数の画像のそれぞれの白検出率を求め、白判定された画素の総数に対する各画像の白検出率の比率に基づいて、複数の画像のホワイトバランスゲインを混合し、最終ホワイトバランスゲインを決定することを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 前記ホワイトバランス処理手段は、適正露出の画像の白検出率が所定値以上の場合には、適正露出の画像のホワイトバランスゲインを最終ホワイトバランスゲインとすることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 画像中の主被写体を検出する被写体検出手段を更に有し、
    前記ホワイトバランス処理手段は、前記主被写体の輝度が適正輝度に最も近い画像のホワイトバランスゲインを最終ホワイトバランスゲインとすることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  11. 前記複数の画像は、露出が適正の画像、アンダーの画像、オーバーの画像の少なくとも2つを含み、
    前記ホワイトバランス処理手段は、適正画像、アンダー画像、オーバー画像の各ホワイトバランスゲインを混合して1つの最終ホワイトバランスゲインを算出し、それぞれの画像に適用することを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記複数の画像は、露出が適正の画像、アンダーの画像、オーバーの画像の少なくとも2つを含み、
    前記ホワイトバランス処理手段は、適正画像、アンダー画像、オーバー画像の各ホワイトバランスゲインを算出してそれぞれの画像に適用し、
    前記画像合成手段は、前記ホワイトバランスゲインが適用された各画像を合成することを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 予め決定された露出量で複数の画像を撮像する撮像手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 露出を変えて撮像される複数の画像を合成する画像処理方法であって、
    前記複数の画像から色温度を検出する色温度検出ステップと、
    前記複数の画像のそれぞれから検出された色温度に基づいて各画像の色シェーディング補正値を決定する決定ステップと、
    前記複数の画像のそれぞれについて、前記決定された色シェーディング補正値を用いて色シェーディングを補正する補正ステップと、
    前記色シェーディングが補正された複数の画像を合成する画像合成ステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  15. 露出を変えて撮像される複数の画像を合成する画像処理方法において、
    前記複数の画像から色温度に関する評価値を算出する算出ステップと、
    被写体の輝度を検出する輝度検出ステップと、
    前記複数の画像のそれぞれから算出された評価値に基づいて各画像のホワイトバランスを制御するホワイトバランス処理ステップと、
    前記ホワイトバランス処理された複数の画像を合成する画像合成ステップと、を有し、を有し、
    前記ホワイトバランス処理ステップでは、前記検出された被写体の輝度と各画像の露出シフト量とに応じて白判定を行うための白検出範囲を決定することを特徴とする画像処理方法。
  16. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  17. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
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