JP2014165822A - ファクシミリ及びファクシミリ通信システム - Google Patents

ファクシミリ及びファクシミリ通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】着呼機においてファクシミリデータの親展受信を行うことができない場合に、発呼機側の操作者が、着呼機が親展受信を行うことができない理由を知ることができるようにする。
【解決手段】ファクシミリデータの親展受信を行うことができるファクシミリ10において、親展ボックスごとに親展情報が記録された記録部と、発呼機から送信された親展情報、及び記録部に記録された親展情報に基づいて、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断するエラー判定処理手段と、発生したエラーの種別に応じたエラーレポートを生成するレポート生成処理手段と、エラーレポートを発呼機に送信する送信処理手段とを有する。発生したエラーの種別に応じたエラーレポートが生成されるので、発呼機側の操作者は親展受信を行うことができない理由を知ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファクシミリ及びファクシミリ通信システムに関するものである。
従来、複数のファクシミリ間でファクシミリデータを送受信するようにしたファクシミリ通信システムにおいては、電話回線を介して各ファクシミリが接続され、発信側のファクシミリ、すなわち、発呼機において原稿の画像が読み取られると、読み取られた画像のデータ、すなわち、画データがファクシミリデータとして受信側のファクシミリ、すなわち、着呼機に送信され、該着呼機において受信したファクシミリデータの画像がハードコピーとして出力(印刷)されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−88782号公報
しかしながら、前記従来のファクシミリ通信システムにおいては、発呼機から着呼機にファクシミリデータの親展送信を行う場合、何らかの理由で着呼機においてファクシミリデータの親展受信を行うことができないことがあるが、その場合、発呼機側の操作者は、着呼機が親展受信を行うことができない理由を知ることができない。
本発明は、前記従来のファクシミリ通信システムの問題点を解決して、着呼機においてファクシミリデータの親展受信を行うことができない場合に、発呼機側の操作者が、着呼機が親展受信を行うことができない理由を知ることができるファクシミリ及びファクシミリ通信システムを提供することを目的とする。
そのために、本発明のファクシミリにおいては、発呼機から送信されたファクシミリデータの親展受信を行うことができるようになっている。
そして、親展ボックスごとに親展情報が記録された記録部と、発呼機から送信された親展情報、及び前記記録部に記録された親展情報に基づいて、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断するエラー判定処理手段と、発生したエラーの種別に応じたエラーレポートを生成するレポート生成処理手段と、前記エラーレポートを発呼機に送信する送信処理手段とを有する。
本発明によれば、ファクシミリにおいては、発呼機から送信されたファクシミリデータの親展受信を行うことができるようになっている。
そして、親展ボックスごとに親展情報が記録された記録部と、発呼機から送信された親展情報、及び前記記録部に記録された親展情報に基づいて、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断するエラー判定処理手段と、発生したエラーの種別に応じたエラーレポートを生成するレポート生成処理手段と、前記エラーレポートを発呼機に送信する送信処理手段とを有する。
この場合、発呼機から送信された親展情報、及び前記記録部に記録された親展情報に基づいて、親展受信の際にエラーが発生したかどうかが判断され、発生したエラーの種別に応じたエラーレポートが生成され、発呼機に送信される。
したがって、着呼機においてファクシミリデータの親展受信を行うことができない場合に、発呼機側の操作者は、着呼機が親展受信を行うことができない理由を知ることができる。
本発明の第1の実施の形態におけるファクシミリの制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における固定メッセージ記録部のメモリ構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における親展ボックス管理情報部のメモリ構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における親展ボックス情報部のメモリ構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるCPUのブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における着呼機の動作を示す第1のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における着呼機の動作を示す第2のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるITU T.30勧告によるファクシミリ情報フィールドを説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態におけるエラーレポートの表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における着呼機において親展受信が正常に行われた場合の通信制御処理のシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態における着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の通信制御処理のシーケンス図である。 着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の一般的な動作を示す通信制御処理のシーケンス図である。 本発明の第2の実施の形態におけるファクシミリの制御ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における送信先情報記録部のメモリ構造を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるCPUのブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における通信制御処理手段のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるリカバリ処理手段のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における着呼機の動作を示すメインフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における通信制御処理のサブルーチンを示す第1の図である。 本発明の第2の実施の形態における通信制御処理のサブルーチンを示す第2の図である。 本発明の第2の実施の形態におけるリカバリ処理のサブルーチンを示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるエラーレポート送信処理のサブルーチンを示す図である。 本発明の第2の実施の形態における着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の通信制御処理のシーケンス図である。 本発明の第2の実施の形態におけるリカバリ処理の第1のシーケンス図である。 本発明の第2の実施の形態におけるリカバリ処理の第2のシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態におけるファクシミリの制御ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における電話番号記録部のメモリ構造を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における通信制御処理手段のブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における着呼機の動作を示すメインフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における通信制御処理のサブルーチンを示す第1の図である。 本発明の第3の実施の形態における通信制御処理のサブルーチンを示す第2の図である。 本発明の第3の実施の形態におけるリカバリ処理のサブルーチンを示す図である。 本発明の第3の実施の形態における着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の通信制御処理の第1のシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態における着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の通信制御処理の第2のシーケンス図である。 比較例における通信制御処理のシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるファクシミリの制御ブロック図である。
図において、10はファクシミリであり、該ファクシミリ10は、電話網等の交換回線網から成る通信回線としての電話回線20を介して図示されない複数のファクシミリと接続され、ファクシミリ通信システムを構成する。
図に示されるように、ファクシミリ10は、中央処理装置としてのCPU12、ハードウェアの制御、ソフトウェアの実行等を行う際にデータの送受信を行うための伝送路であるシステムバス13、前記CPU12によって実行されるソフトウェアであるプログラムが記録された第1の記憶装置としてのROM14、前記CPU12がソフトウェアを実行する際に発生するデータを記録するための第2の記憶装置としてのRAM15、CCD等を備えたスキャナ装置から成り、原稿の画像を読み取り、画像をドットイメージデータに変換する読取処理手段としての読取部16、感熱記録方式、電子写真方式等のプリンタ装置から成り、電話回線20を介して接続された複数のファクシミリのうちの、所定の相手先の(他の)ファクシミリから受信したファクシミリデータ(PIX)を画データに変換し、該画データをハードコピーとして出力(印刷)する印刷処理手段としての印刷部17、後述されるエラーレポートを生成するレポート生成処理手段としてのレポート生成部18、相手先のファクシミリとの間でファクシミリデータの送受信を行う通信部19、ファクシミリ10の状態等を表示する表示部としての、かつ、操作者がファクシミリ10に各種の指示を入力するための操作部としての操作パネル21、及びRTC(Real Time Clock)から成り、計時を行い、日時情報を生成する計時部22を備える。なお、前記操作パネル21において、前記表示部は、液晶表示装置(LCD)等の表示装置から成り、前記操作部は、テンキー、スタートキー等の操作要素から成る。
前記ROM14は、親展受信の際に発生したエラーの内容を表す固定データとしてのメッセージがあらかじめ記録される固定データ記録部としての固定メッセージ記録部14aを備える。
ところで、本実施の形態においては、ファクシミリ10と相手先のファクシミリとの間でファクシミリデータの親展通信(親展送信及び親展受信)を行うことができるようになっていて、ファクシミリ10において、相手先のファクシミリから親展受信によって受信したファクシミリデータが、RAM15に開設された各親展ボックスに記録されるようになっている。
そのために、前記RAM15は、前記親展ボックスに関する管理情報を記録するための第1の記録部としての、かつ、管理情報記録部としての親展ボックス管理情報部15a、親展受信によって受信したファクシミリデータを親展ボックスごとに記録するための第2の記録部としての、かつ、親展情報記録部としての親展ボックス情報部15b、及びエラーレポートを記録するための第3の記録部としての、かつ、エラー情報記録部としてのエラーレポート情報記録部15cを備える。
そして、前記レポート生成部18は、固定メッセージ記録部14aにあらかじめ記録されたメッセージのうちの、発生したエラーに対応するメッセージをラスタライズし、ドットイメージデータに変換することによってエラーレポートを生成する。
また、前記通信部19は、ドッイメージデータを画データに変換したり、画データの圧縮及び伸長を行ったり、ファクシミリ伝送制御手順による手順データ又は画データの変調及び復調を行ったり、前記電話回線20との接続及び開放を制御したりする。
次に、前記固定メッセージ記録部14aについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における固定メッセージ記録部のメモリ構造を示す図である。
図に示されるように、固定メッセージ記録部14aは、A1番地のアドレスから開始され、配列〔n〕(n=0、1、…)で表されるメモリ構造を有し、各配列〔n〕ごとに、発生したエラーに対応するメッセージが文字列で、本実施の形態においては、フレーズであらかじめ記録される。この場合、配列〔0〕には、第1の親展情報としての、かつ、親展ボックスを特定するための親展ボックス特定情報としてのボックス番号に誤りがある旨のメッセージが記録され、配列〔1〕には、第2の親展情報としての、かつ、認証情報としてのパスワードに誤りがある旨のメッセージが記録され、配列〔2〕には、親展ボックスが開設されていない旨のメッセージが記録される。
次に、前記親展ボックス管理情報部15aについて説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態における親展ボックス管理情報部のメモリ構造を示す図である。
図に示されるように、親展ボックス管理情報部15aは、A10番地のアドレスから開始され、配列〔n〕で表されるメモリ構造を有し、親展ボックス管理情報部15a内に、操作者が操作パネル21を操作することによって開設された親展ボックスごとに、操作者によって登録された、親展ボックスを管理するための親展ボックス管理情報が記録される。すなわち、親展ボックス管理情報部15aにおいて、ボックス特定情報記録部としてのボックス番号記録部30に、操作者によって登録されたボックス番号が、認証情報記録部としてのボックスパスワード記録部31に、操作者によって登録されたパスワードが、ボックス情報部開始アドレス記録部32に、通信部19を介して相手先のファクシミリから受信したファクシミリデータを記録するための開始アドレスA〔n〕番地が、ボックス情報部書込バイト数記録部33に、相手先のファクシミリから受信したファクシミリデータの書込バイト数L〔n〕が、前記親展ボックス管理情報として、各配列〔n〕に対応させて記録される。
次に、前記親展ボックス情報部15bについて説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における親展ボックス情報部のメモリ構造を示す図である。
図に示されるように、親展ボックス情報部15bは、A20番地のアドレスから開始され、相手先のファクシミリから受信したファクシミリデータが、前記ボックス情報部開始アドレス記録部32に記録された開始アドレスA〔n〕番地で開始される領域に記録される。
次に、ファクシミリ通信システムの動作について説明する。この場合、送信側のファクシミリ、すなわち、発呼機から受信側のファクシミリ、すなわち、着呼機にファクシミリデータの親展送信が行われるときの、着呼機における通信開始から通信終了までの通信制御処理について説明する。なお、通信制御処理は、ITU(International Telecommunication Union) T.30勧告に準拠して行われる。
図5は本発明の第1の実施の形態におけるCPUのブロック図、図6は本発明の第1の実施の形態における着呼機の動作を示す第1のフローチャート、図7は本発明の第1の実施の形態における着呼機の動作を示す第2のフローチャート、図8は本発明の第1の実施の形態におけるITU T.30勧告によるファクシミリ情報フィールドを説明するための図、図9は本発明の第1の実施の形態におけるエラーレポートの表示例を示す図、図10は本発明の第1の実施の形態における着呼機において親展受信が正常に行われた場合の通信制御処理のシーケンス図、図11は本発明の第1の実施の形態における着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の通信制御処理のシーケンス図である。
まず、着呼機の通信部19は、発呼機からの呼出しを受けると、発呼機に対して応答をする(図10:呼出し及び応答)。これにより、通信部19と発呼機の通信部とが電話回線20を介して接続される。
そして、CPU12の送信処理手段Pm1は、送信処理を行い、着呼機を識別するための信号、すなわち、被呼端末識別(CSI:Called Subscriber Identification)、及び着呼機の標準能力を表す信号、すなわち、デジタル識別信号(DIS:Digital Identification Signal)を発呼機に送信し、着呼機の能力宣言を行う(図10:CSI/DIS)。この場合、被呼端末識別は着呼機の電話番号である。
前記デジタル識別信号は、図8に示されるように、ITU T.30勧告で表される形式を採り、デジタル識別信号のファクシミリ情報フィールドにおいて、例えば、ビット番号9のファクシミリ文書送信準備完了のビット、ビット番号11〜14のデータ信号速度のビット、ビット番号16の二次元符号化能力のビット、ビット番号17、18の記録幅能力のビット等が、着呼機の受信能力に応じて所定の値(1又は0)に設定される。
本実施の形態においては、着呼機が親展受信の機能を有するようになっていて、発呼機が着呼機に親展受信を指示すると、デジタル識別信号のファクシミリ情報フィールドにおいて、ビット番号49のサブアドレス能力のビット、及びビット番号50のパスワードのビットがそれぞれ1にされる。
また、本実施の形態においては、発呼機及び着呼機が送受反転の機能を有するようになっていて、着呼機が親展受信を行った後、一つのセッションにおいて、発呼機の状態が送信から受信に、着呼機の状態が受信から送信に遷移させられる。そのために、前記デジタル識別信号のファクシミリ情報フィールドにおいて、ビット番号9のファクシミリ文書送信準備完了のビットが1にされる。
次に、CPU12の受信処理手段Pm2が、受信処理を行い、発呼機から送信された、発呼機を識別するための信号、すなわち、発呼機情報としての、かつ、エラーレポートの送信先の情報(以下「送信先情報」という。)としての送信端末識別(TSI:Transmitting Subscriber Identification)、及び所定のコマンドを受信すると、CPU12のデジタル命令信号判断処理手段Pm3は、デジタル命令信号判断処理を行い、受信したコマンドが、デジタル識別信号に対する応答であるデジタル命令信号(DCS:Digital Command Signal)であるかどうかを判断し、受信したコマンドがデジタル命令信号である場合、CPU12の機能設定処理手段Pm4は、機能設定処理を行い、デジタル命令信号に従って着呼機の標準の機能を設定する。この場合、送信端末識別は発呼機の電話番号である。なお、着呼機がデジタル命令信号を受信したときに、発呼機の状態を送信から受信に、着呼機の状態を受信から送信に遷移させることができる。
前記デジタル命令信号は、図8に示されるように、ITU T.30勧告で表される形式を採り、デジタル命令信号のファクシミリ情報フィールドにおいて、例えば、ビット番号11〜14のデータ信号速度のビット、ビット番号16の二次元符号化能力のビット、ビット番号17、18の記録幅能力のビット等が、発呼機の送信能力に応じて所定の値(1又は0)に設定される。
そして、発呼機は、着呼機に親展受信を指示するために、前記送信端末識別及びデジタル命令信号のほかに、親展ボックスのボックス番号を指定するための指定情報としてのサブアドレス(SUB:Subaddress)、及びパスワード(PWD:Password)を着呼機に送信する。したがって、着呼機において、前記受信処理手段Pm2は、前記送信端末識別、デジタル命令信号、サブアドレス及びパスワードを受信する(図10:TSI/DCS/SUB/PWD)。
続いて、前記受信処理手段Pm2が発呼機から送信されたトレーニングチェック信号(TCF:Training Check Signal)を受信すると(図10:TCF)、CPU12のトレーニング処理手段Pm5は、トレーニング処理を行い、ファクシミリデータの送受信のためのモデムトレーニングを行い、トレーニング結果が良好である場合、前記送信処理手段Pm1は、ファクシミリデータを受信する準備が終了したことを表す信号、すなわち、受信準備確認信号(CFR:Confirmation to Receive Signal)を発呼機に送信する(図10:CFR)。
続いて、前記CPU12の親展情報受信判断処理手段Pm6は、親展情報受信判断処理を行い、サブアドレス及びパスワードを受信したかどうかを判断し、サブアドレス及びパスワードを受信した場合、前記CPU12のエラー判定処理手段Pm7は、エラー判定処理を行い、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断する。
そのために、エラー判定処理手段Pm7は、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号及びパスワードが一致するかどうかを判断する。すなわち、エラー判定処理手段Pm7は、親展ボックス管理情報部15a(図3)におけるボックス番号記録部30及びボックスパスワード記録部31を参照し、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス番号記録部30に記録されたボックス番号とが一致するかどうかを判断し、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス番号記録部30に記録されたボックス番号とが一致しない場合、エラーが発生したと判断し、エラーレポートの種別をEr〔0〕としてレポート生成部18(図1)に送る。
また、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス番号記録部30に記録されたボックス番号とが一致する場合、前記エラー判定処理手段Pm7は、受信したパスワードとボックスパスワード記録部31に記録されたパスワードとが一致するかどうかを判断し、受信したパスワードとボックスパスワード記録部31に記録されたパスワードとが一致しない場合、エラーが発生したと判断し、エラーレポートの種別をEr〔1〕としてレポート生成部18に送る。
さらに、親展ボックス管理情報部15aにおけるボックス番号記録部30を参照したときに、ボックス番号記録部30におけるすべての配列〔n〕が初期値であり、ボックス番号記録部30にボックス番号が記録されておらず、親展ボックスが開設されていない場合、前記エラー判定処理手段Pm7は、エラーが発生したと判断し、エラーレポートの種別をEr〔2〕としてレポート生成部18に送る。
該レポート生成部18は、レポート生成処理を行い、エラーレポートの種別に応じたエラーレポートを生成する。すなわち、レポート生成部18は、エラーレポートの種別がEr〔0〕である場合、固定メッセージ記録部14a(図2)を参照し、アドレスA1番地の配列〔0〕のメッセージを読み出し、ボックス番号に誤りがある旨のエラーレポートを生成し、第1のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録し、エラーレポートの種別がEr〔1〕である場合、固定メッセージ記録部14aを参照し、アドレスA1番地の配列〔1〕のメッセージを読み出し、図9に示されるような、パスワードに誤りがある旨のエラーレポートを生成し、第2のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録し、エラーレポートの種別がEr〔2〕である場合、固定メッセージ記録部14aを参照し、アドレスA1番地の配列〔2〕のメッセージを読み出し、親展ボックスが開設されていない旨のエラーレポートを生成し、第3のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。
図9において、エラーレポートの1ライン目には、計時部22によって生成され、エラーが発生した日時を表す日時情報60が、2ライン目にはエラーレポートのメッセージ61が記載される。なお、固定メッセージ記録部14aに記録されたメッセージは、ラスタライズされてドットイメージデータに変換され、RAM15に記録される。また、必要に応じて、エラーレポートを操作パネル21の表示部に表示することができる。
そして、サブアドレス及びパスワードを受信しない場合、又は受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号及びパスワードが一致し、かつ、親展ボックスが開設されている場合、エラーレポートは生成されず、前記受信処理手段Pm2は、発呼機から送信されたファクシミリデータを受信する(図10:PIX)。
ところで、発呼機は、着呼機にファクシミリデータを送信すると、ファクシミリデータの送信用のパラメータを変更したり、送信モードを変更して、着呼機にエラーレポート等のファクシミリデータの送信を要求したりするために、ポストメッセージ命令としてメッセージ終了(EOM:End of Message)を着呼機に送信する(図10:EOM)。そこで、受信処理手段Pm2がポストメッセージ命令を受信すると、前記送信処理手段Pm1は、発呼機に、ポストメッセージ命令を受信したことを通知するための信号、すなわち、メッセージ確認(MCF:Message Confirmation)を送信する(図10:MCF)。
続いて、前記CPU12のポストメッセージ判断処理手段Pm8は、ポストメッセージ判断処理を行い、受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了であるかどうかを判断する。そして、受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了でない場合、前記ポストメッセージ判断処理手段Pm8は、ポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS:Multipage Signal)であるかどうかを判断し、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号である場合、前記受信処理手段Pm2は、複数ページ分のファクシミリデータを受信する。複数ページ分のファクシミリデータの受信が終了すると、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
また、受信したポストメッセージ命令が、着呼機にファクシミリデータ、本実施の形態においては、エラーレポートの送信を要求するためのメッセージ終了である場合、着呼機においてメッセージ終了を受信すると、前記送信処理手段Pm1は、再び、被呼端末識別及びデジタル識別信号を発呼機に送信し、着呼機の能力宣言を行う(図11:CSI/DIS)。
着呼機の能力宣言が行われると、発呼機は、発呼端末識別(CIG:Calling Subscriber Identification)を着呼機に送信するとともに、デジタル識別信号に対する応答である、着呼機にエラーレポートの送信を要求する信号、すなわち、デジタル送信命令(DTC:Digital Transmit Command)をコマンドとして着呼機に送信する(図11:CIG/DTC)。
着呼機において、受信処理手段Pm2が前記発呼端末識別及びコマンドを受信すると、前記デジタル命令信号判断処理手段Pm3は、受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)であるかどうか判断し、受信したコマンドがデジタル命令信号でない場合、CPU12のデジタル送信命令判断処理手段Pm9は、デジタル送信命令判断処理を行い、受信したコマンドがデジタル送信命令であるかどうかを判断し、受信したコマンドがデジタル送信命令である場合、前記送信処理手段Pm1は、着呼機を識別するための送信端末識別及びデジタル命令信号を発呼機に送信する(図11:TSI/DCS)。
この場合のデジタル命令信号も、発呼機から着呼機に送信されるデジタル命令信号と同様に、図8に示されるように、ITU T.30勧告で表される形式を採り、デジタル命令信号のファクシミリ情報フィールドにおいて、例えば、ビット番号11〜14のデータ信号速度のビット、ビット番号16の二次元符号化能力のビット、ビット番号17、18の記録幅能力のビット等が、着呼機の送信能力に応じて所定の値(1又は0)に設定される。
なお、発呼機は、着呼機から送信されたデジタル命令信号に従って発呼機の標準の機能を設定する。また、受信したコマンドがデジタル送信命令でない場合、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
発呼機に送信端末識別及びデジタル命令信号を送信すると、送信処理手段Pm1は、発呼機にトレーニングチェック信号を送信し(図11:TCF)、発呼機において、ファクシミリデータの送受信のためのモデムトレーニングが行われ、トレーニング結果が良好である場合、発呼機から受信準備確認信号が送信される。そして、着呼機において、受信処理手段Pm2が前記受信準備確認信号を受信すると(図11:CFR)、送信処理手段Pm1は、エラーレポート情報記録部15cからエラーレポートを読み出し、発呼機に送信する(図11:PIX)。
さらに、送信処理手段Pm1は、ポストメッセージ命令としてメッセージ終了(EOP:End of Procedure)を発呼機に送信し(図11:EOP)、受信処理手段Pm2が発呼機から送信されたメッセージ確認を受信すると(図11:MCF)、切断命令(DCN:Disconnect Signal)を発呼機に送信する(図11:DCN)。そして、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、発呼機から送信された親展情報、並びに前記親展ボックス管理情報部15aに記録されたボックス番号及びパスワードに基づいて、親展受信の際にエラーが発生したかどうかが判断され、発生したエラーの種別に応じたエラーレポートが生成され、発呼機に送信されるので、着呼機においてファクシミリデータの親展受信を行うことができない場合に、発呼機側の操作者は、着呼機が親展受信を行うことができない理由を知ることができる。
また、ITU T.30勧告に準拠して通信制御処理が行われるので、ファクシミリ通信システムの汎用性を高くすることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 送信処理手段Pm1は着呼機の能力宣言を行う。
ステップS2 受信処理手段Pm2はコマンドを受信する。
ステップS3 デジタル命令信号判断処理手段Pm3は受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)であるかどうかを判断する。受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)である場合はステップS4に、デジタル命令信号(DCS)でない場合はステップS13に進む。
ステップS4 送信処理手段Pm1は受信準備確認信号(CFR)を送信する。
ステップS5 親展情報受信判断処理手段Pm6はサブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を受信したかどうかを判断する。サブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を受信した場合はステップS6に、サブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を受信しない場合はステップS8に進む。
ステップS6 エラー判定処理手段Pm7はエラーが発生したかどうかを判断する。エラーが発生した場合はステップS7に、エラーが発生していない場合はステップS8に進む。
ステップS7 レポート生成部18はエラーレポートを生成する。
ステップS8 受信処理手段Pm2はファクシミリデータ(PIX)を受信する。
ステップS9 受信処理手段Pm2はポストメッセージ命令を受信する。
ステップS10 送信処理手段Pm1はメッセージ確認(MCF)を送信する。
ステップS11 ポストメッセージ判断処理手段Pm8は受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)であるかどうかを判断する。受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)である場合はステップS1に戻り、受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)でない場合はステップS12に進む。
ステップS12 ポストメッセージ判断処理手段Pm8は受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)であるかどかを判断する。受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)である場合はステップS8に戻り、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)でない場合はステップS19に進む。
ステップS13 デジタル送信命令判断処理手段Pm9は受信したコマンドがデジタル命令信号(DTC)であるかどうかを判断する。受信したコマンドがデジタル命令信号(DTC)である場合はステップS14に、受信したコマンドがデジタル命令信号(DTC)でない場合はステップS19に進む。
ステップS14 送信処理手段Pm1は送信端末識別(TSI)及びデジタル命令信号(DCS)を送信する。
ステップS15 受信処理手段Pm2は受信準備確認信号(CFR)を受信する。
ステップS16 送信処理手段Pm1はエラーレポート(PIX)を送信する。
ステップS17 送信処理手段Pm1はメッセージ終了(EOP)を送信する。
ステップS18 受信処理手段Pm2はメッセージ確認(MCF)を受信する。
ステップS19 通信部19は通信を終了し、処理を終了する。
次に、着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の、着呼機の一般的な動作について説明する。
図12は着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の一般的な動作を示す通信制御処理のシーケンス図である。
まず、着呼機の通信部19は、発呼機からの呼出しを受けると、発呼機に対して応答をする(図12:呼出し及び応答)。これにより、通信部19と発呼機の通信部とが電話回線20を介して接続される。
そして、前記送信処理手段Pm1は、被呼端末識別及びデジタル識別信号を発呼機に送り、着呼機の能力宣言を行う(図12:CSI/DIS)。
次に、前記受信処理手段Pm2が発呼機から送信された送信端末識別及び所定のコマンドを受信すると、前記デジタル命令信号判断処理手段Pm3は、受信したコマンドがデジタル命令信号であるかどうかを判断し、受信したコマンドがデジタル命令信号である場合、前記機能設定処理手段Pm4は、デジタル命令信号に従って着呼機の標準の機能を設定する。
この場合、発呼機が着呼機に親展受信を指示するようになっていて、デジタル命令信号のファクシミリ情報フィールドにおいて、ビット番号49のサブアドレス送信のビット、及びビット番号50の送信者ID送信のビットが1に設定される。
そして、発呼機は、前記送信端末識別及びデジタル命令信号のほかに、親展ボックスのボックス番号を指示するサブアドレス、及びパスワードを着呼機に送信する。したがって、着呼機において、受信処理手段Pm2は、前記送信端末識別、デジタル命令信号、サブアドレス及びパスワードを受信する(図12:TSI/DCS/SUB/PWD)。
続いて、受信処理手段Pm2が発呼機から送信されたトレーニングチェック信号を受信すると(図12:TCF)、前記親展情報受信判断処理手段Pm6は、サブアドレス及びパスワードを受信したかどうかを判断し、サブアドレス及びパスワードを受信した場合、前記エラー判定処理手段Pm7は、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断する。
そのために、エラー判定処理手段Pm7は、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号及びパスワードが一致するかどうかを判断し、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス番号記録部30に記録されたボックス番号とが一致しない場合、受信したパスワードとボックスパスワード記録部31に記録されたパスワードとが一致しない場合、及び親展ボックスが開設されていない場合、エラーが発生したと判断する。
このように、エラーが発生したと判断されると、前記送信処理手段Pm1は、切断命令を発呼機に送信する(図12:DCN)。そして、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
ところで、発呼機が送受反転の機能を有していない場合、前記通信制御処理において、レポート生成部18によってエラーレポートが生成されても、着呼機に発呼端末識別及びデジタル送信命令が送信されず、エラーレポートの送信が要求されないことがある。
そこで、発呼機が送受反転の機能を有しておらず、発呼機からエラーレポートの送信が要求されない場合に、着呼機から発呼機にエラーレポートを送信することができるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図13は本発明の第2の実施の形態におけるファクシミリの制御ブロック図、図14は本発明の第2の実施の形態における送信先情報記録部のメモリ構造を示す図である。
本実施の形態において、第2の記憶装置としてのRAM15は、第1の記録部としての、かつ、管理情報記録部としての親展ボックス管理情報部15a、第2の記録部としての、かつ、親展情報記録部としての親展ボックス情報部15b、第3の記録部としての、かつ、エラー情報記録部としてのエラーレポート情報記録部15c、及び第4の記録部としての、かつ、発呼機情報記録部としての送信先情報記録部15dを備える。
そして、図14に示されるように、送信先情報記録部15dは、A30番地のアドレスから開始される領域に、発呼機から通信部19を介して送信された、発呼機を識別するための発呼機情報としての、かつ、送信先情報としての送信端末識別(TSI)が記録される。
次に、ファクシミリ通信システムの動作について説明する。この場合、発呼機から着呼機にファクシミリデータが送信されるときの、着呼機における通信開始から通信終了までの通信制御処理、及び着呼機から発呼機にエラーレポートを送信するためのリカバリ処理について説明する。なお、第1の実施の形態と同様に、通信制御処理は、ITU T.30勧告に準拠して行われる。
図15は本発明の第2の実施の形態におけるCPUのブロック図、図16は本発明の第2の実施の形態における通信制御処理手段のブロック図、図17は本発明の第2の実施の形態におけるリカバリ処理手段のブロック図、図18は本発明の第2の実施の形態における着呼機の動作を示すメインフローチャート、図19は本発明の第2の実施の形態における通信制御処理のサブルーチンを示す第1の図、図20は本発明の第2の実施の形態における通信制御処理のサブルーチンを示す第2の図、図21は本発明の第2の実施の形態におけるリカバリ処理のサブルーチンを示す図、図22は本発明の第2の実施の形態におけるエラーレポート送信処理のサブルーチンを示す図、図23は本発明の第2の実施の形態における着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の通信制御処理のシーケンス図、図24は本発明の第2の実施の形態におけるリカバリ処理の第1のシーケンス図、図25は本発明の第2の実施の形態におけるリカバリ処理の第2のシーケンス図である。
まず、中央処理装置としてのCPU12の通信制御処理手段Pm21は、通信制御処理を行い、CPU12のリカバリ処理手段Pm22は、リカバリ処理を行う。
次に、通信制御処理手段Pm21の動作について説明する。
まず、前記通信部19は、発呼機からの呼出しを受けると、発呼機に対して応答をする(図23:呼出し及び応答)。これにより、通信部19と発呼機の通信部とが通信回線としての電話回線20を介して接続される。
そして、通信制御処理手段Pm21の送信処理手段Pm1は、着呼機を識別するための被呼端末識別(CSI)、及び着呼機の標準能力を表すデジタル識別信号(DIS)を発呼機に送信し、着呼機の能力宣言を行う(図23:CSI/DIS)。
次に、通信制御処理手段Pm21の受信処理手段Pm2が、発呼機から送信された、発呼機を識別するための発呼機情報としての、かつ、送信先情報としての送信端末識別(TSI)、及び所定のコマンドを受信すると、前記通信制御処理手段Pm21の記録処理手段Pm10は、記録処理を行い、送信端末識別を送信先情報記録部15dに記録する。そして、通信制御処理手段Pm21のデジタル命令信号判断処理手段Pm3は、受信したコマンドが、デジタル識別信号に対する応答であるデジタル命令信号(DCS)であるかどうかを判断し、受信したコマンドがデジタル命令信号である場合、通信制御処理手段Pm21の機能設定処理手段Pm4は、デジタル命令信号に従って着呼機の標準の機能を設定する。
また、発呼機は、着呼機に親展受信を指示するために、前記送信端末識別及びデジタル命令信号のほかに、親展ボックスの、第1の親展情報としての、かつ、親展ボックス特定情報としてのボックス番号を指定するための指定情報としてのサブアドレス(SUB)、及びパスワード(PWD)を着呼機に送信する。したがって、着呼機において、前記受信処理手段Pm2は、前記送信端末識別、デジタル命令信号、サブアドレス及びパスワードを受信する(図23:TSI/DCS/SUB/PWD)。
続いて、受信処理手段Pm2が発呼機から送信されたトレーニングチェック信号(TCF)を受信すると(図23:TCF)、通信制御処理手段Pm21のトレーニング処理手段Pm5は、ファクシミリデータの送受信のためのモデムトレーニングを行い、トレーニング結果が良好である場合、前記送信処理手段Pm1は、ファクシミリデータを受信する準備が終了したことを表す受信準備確認信号(CFR)を発呼機に送信する(図23:CFR)。
次に、前記通信制御処理手段Pm21の親展情報受信判断処理手段Pm6は、サブアドレス及びパスワードを受信したかどうかを判断し、サブアドレス及びパスワードを受信した場合、前記通信制御処理手段Pm21のエラー判定処理手段Pm7は、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断する。
そのために、エラー判定処理手段Pm7は、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号及びパスワードが一致するかどうかを判断し、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス特定情報記録部としてのボックス番号記録部30(図3)に記録されたボックス番号とが一致しない場合、受信したパスワードと、認証情報記録部としてのボックスパスワード記録部31に記録されたパスワードとが一致しない場合、及び親展ボックスが開設されていない場合、エラーが発生したと判断し、エラーレポートの種別をレポート生成処理手段としてのレポート生成部18に送る。
該レポート生成部18は、エラーレポートの種別に応じたエラーレポートを生成し、第1〜第3のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。また、前記記録処理手段Pm10は、レポート生成部18によってエラーレポートが生成されたことを表す生成記録を、第4のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。
そして、前記受信処理手段Pm2が、発呼機から送信されたファクシミリデータを受信し(図23:PIX)、続いて、ポストメッセージ命令を受信すると、前記送信処理手段Pm1は、発呼機にポストメッセージ命令を受信したことを通知するためのメッセージ確認(MCF)を送信する(図23:MCF)。
そして、前記通信制御処理手段Pm21のポストメッセージ判断処理手段Pm8は、受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)であるかどうかを判断する。受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了でない場合、前記ポストメッセージ判断処理手段Pm8は、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)であるかどうかを判断し、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号である場合、前記受信処理手段Pm2は、複数ページ分のファクシミリデータを受信する。複数ページ分のファクシミリデータの受信が終了すると、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
また、受信したポストメッセージ命令が、着呼機にファクシミリデータ、本実施の形態においては、エラーレポートの送信を要求するためのメッセージ終了である場合、着呼機においてメッセージ終了を受信すると(図23:EOM)、前記送信処理手段Pm1は、再び、被呼端末識別及びデジタル識別信号を発呼機に送信し、着呼機の能力宣言を行う(図23:CSI/DIS)。
そして、着呼機の能力宣言が行われると、発呼機は、発呼端末識別(CIG)を着呼機に送信するとともに、デジタル識別信号に対する応答である、着呼機にエラーレポートの送信を要求するデジタル送信命令(DTC)をコマンドとして着呼機に送信する(図23:CIG/DTC)。
着呼機において、受信処理手段Pm2が前記発呼端末識別及びコマンドを受信すると、前記デジタル命令信号判断処理手段Pm3は、受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)であるかどうか判断し、受信したコマンドがデジタル命令信号でない場合、通信制御処理手段Pm21のデジタル送信命令判断処理手段Pm9は、受信したコマンドがデジタル送信命令であるかどうかを判断する。ところで、発呼機が送受反転の機能を有し、発呼機から着呼機にデジタル送信命令が送信される。そこで、受信したコマンドがデジタル送信命令である場合、送信処理手段Pm1は、着呼機を識別するための送信端末識別(TSI)及びデジタル命令信号(DCS)を発呼機に送信する(図23:TSI/DCS)。
なお、発呼機は、着呼機から送信されたデジタル命令信号に従って発呼機の標準の機能を設定する。また、受信したコマンドがデジタル送信命令でない場合、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
発呼機に送信端末識別及びデジタル命令信号を送信すると、送信処理手段Pm1は、発呼機にトレーニングチェック信号を送信し(図23:TCF)、発呼機において、ファクシミリデータの送受信のためのモデムトレーニングが行われ、トレーニング結果が良好である場合、発呼機から受信準備確認信号が送信される。そして、着呼機において、受信処理手段Pm2が前記受信準備確認信号を受信すると(図23:CFR)、送信処理手段Pm1は、エラーレポート情報記録部15cからエラーレポートを読み出し、発呼機に送信する(図23:PIX)。
そして、前記記録処理手段Pm10は、送信処理手段Pm1によってエラーレポートが発呼機に送信されたことを表す送信記録を、第5のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。
続いて、送信処理手段Pm1は、ポストメッセージ命令としてメッセージ終了を発呼機に送信し(図23:EOP)、受信処理手段Pm2が発呼機から送信されたメッセージ確認を受信すると(図23:MCF)、切断命令(DCN)を発呼機に送信する(図23:DCN)。そして、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
次に、図18のフローチャートについて説明する。
ステップS21 通信制御処理手段Pm21は通信制御処理を行う。
ステップS22 リカバリ処理手段Pm22はリカバリ処理を行い、処理を終了する。
次に、図19及び20のフローチャートについて説明する。
ステップS21−1 送信処理手段Pm1は着呼機の能力宣言を行う。
ステップS21−2 受信処理手段Pm2はコマンドを受信する。
ステップS21−3 記録処理手段Pm10は送信端末識別(TSI)を送信先情報記録部15dに記録する。
ステップS21−4 デジタル命令信号判断処理手段Pm3は受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)であるかどうかを判断する。受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)である場合はステップS21−5に、受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)でない場合はステップS21−14に進む。
ステップS21−5 送信処理手段Pm1は受信準備確認信号(CFR)を送信する。
ステップS21−6 親展情報受信判断処理手段Pm6はサブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を受信したかどうかを判断する。サブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を受信した場合はステップS21−7に、サブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を受信しない場合はステップS21−9に進む。
ステップS21−7 エラー判定処理手段Pm7はエラーが発生したかどうかを判断する。エラーが発生した場合はステップS21−8に、エラーが発生していない場合はステップS21−9に進む。
ステップS21−8 レポート生成部18はエラーレポートを生成する。
ステップS21−9 受信処理手段Pm2はファクシミリデータ(PIX)を受信する。
ステップS21−10 受信処理手段Pm2はポストメッセージ命令を受信する。
ステップS21−11 送信処理手段Pm1はメッセージ確認(MCF)を送信する。
ステップS21−12 ポストメッセージ判断処理手段Pm8は受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)であるかどうかを判断する。受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)である場合はステップS21−1に戻り、受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)でない場合はステップS21−13に進む。
ステップS21−13 ポストメッセージ判断処理手段Pm8は受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)であるかどかを判断する。受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)である場合はステップS21−9に戻り、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)でない場合はステップS21−14に進む。
ステップS21−14 デジタル送信命令判断処理手段Pm9は受信したコマンドがデジタル送信命令(DTC)であるかどうかを判断する。受信したコマンドがデジタル送信命令(DTC)である場合はステップS21−15に、受信したコマンドがデジタル送信命令(DTC)でない場合はステップS21−20に進む。
ステップS21−15 送信処理手段Pm1は送信端末識別(TSI)及びデジタル命令信号(DCS)を送信する。
ステップS21−16 受信処理手段Pm2は受信準備確認信号(CFR)を受信する。
ステップS21−17 送信処理手段Pm1はエラーレポート(PIX)を送信する。
ステップS21−18 送信処理手段Pm1はポストメッセージ命令を送信する。
ステップS21−19 受信処理手段Pm2はメッセージ確認(MCF)を受信する。
ステップS21−20 通信部19は通信を終了し、リターンする。
ところで、前述されたように、前記通信制御処理において、レポート生成部18によってエラーレポートが生成されても、発呼機が送受反転の機能を有しない場合には、発呼機から着呼機に発呼端末識別及びデジタル送信命令が送信されず、発呼機はエラーレポートの送信を要求しない。
次に、発呼機が送受反転の機能を有しない場合の、着呼機における通信制御処理手段Pm21及びリカバリ処理手段Pm22の動作について説明する。
まず、通信制御処理において、前記通信部19は、発呼機からの呼出しを受けると、発呼機に対して応答をする(図24:呼出し及び応答)。これにより、通信部19と発呼機の通信部とが電話回線20を介して接続される。
そして、前記通信制御処理手段Pm21の送信処理手段Pm1は、被呼端末識別(CSI)及びデジタル識別信号(DIS)を発呼機に送り、着呼機の能力宣言を行う(図24:CSI/DIS)。
次に、通信制御処理手段Pm21の受信処理手段Pm2が、発呼機から送信された送信端末識別(TSI)及び所定のコマンドを受信すると、前記通信制御処理手段Pm21の記録処理手段Pm10は、送信端末識別を送信先情報記録部15dに記録する。そして、通信制御処理手段Pm21のデジタル命令信号判断処理手段Pm3は、受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)であるかどうかを判断し、受信したコマンドがデジタル命令信号である場合、通信制御処理手段Pm21の機能設定処理手段Pm4は、デジタル命令信号に従って着呼機の標準の機能を設定する。
また、発呼機は、着呼機に親展受信を指示するために、サブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を着呼機に送信する。すなわち、着呼機において、受信処理手段Pm2は、前記送信端末識別、デジタル命令信号、サブアドレス及びパスワードを受信する(図24:TSI/DCS/SUB/PWD)。
続いて、受信処理手段Pm2が発呼機から送信されたトレーニングチェック信号(TCF)を受信すると(図24:TCF)、通信制御処理手段Pm21のトレーニング処理手段Pm5は、ファクシミリデータの送受信のためのモデムトレーニングを行い、トレーニング結果が良好である場合、前記送信処理手段Pm1は、受信準備確認信号(CFR)を発呼機に送信する(図24:CFR)。
次に、前記通信制御処理手段Pm21の親展情報受信判断処理手段Pm6は、サブアドレス及びパスワードを受信したかどうかを判断し、サブアドレス及びパスワードを受信した場合、前記通信制御処理手段Pm21のエラー判定処理手段Pm7は、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断する。
そのために、エラー判定処理手段Pm7は、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号及びパスワードが一致するかどうかを判断する。すなわち、エラー判定処理手段Pm7は、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス番号記録部30に記録されたボックス番号とが一致するかどうかを判断し、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス番号記録部30に記録されたボックス番号とが一致しない場合、エラーが発生したと判断し、エラーレポートの種別をEr〔0〕としてレポート生成部18に送る。
また、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス番号記録部30に記録されたボックス番号とが一致する場合、前記エラー判定処理手段Pm7は、受信したパスワードとボックスパスワード記録部31に記録されたパスワードとが一致するかどうかを判断し、受信したパスワードとボックスパスワード記録部31に記録されたパスワードとが一致しない場合、エラーが発生したと判断し、エラーレポートの種別をEr〔1〕としてレポート生成部18に送る。
さらに、親展ボックス管理情報部15aにおけるボックス番号記録部30を参照したときに、ボックス番号記録部30にボックス番号が記録されておらず、親展ボックスが開設されていない場合、前記エラー判定処理手段Pm7は、エラーが発生したと判断し、エラーレポートの種別をEr〔2〕としてレポート生成部18に送る。
該レポート生成部18は、エラーレポートの種別に応じたエラーレポートを生成する。すなわち、レポート生成部18は、エラーレポートの種別がEr〔0〕である場合、ボックス番号に誤りがある旨のエラーレポートを生成し、第1のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録し、エラーレポートの種別がEr〔1〕である場合、パスワードに誤りがある旨のエラーレポートを生成し、第2のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録し、エラーレポートの種別がEr〔2〕である場合、親展ボックスが開設されていない旨のエラーレポートを生成し、第3のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。そして、前記記録処理手段Pm10は、レポート生成部18によってエラーレポートが生成されたことを表す生成記録を、第4のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。
そして、前記受信処理手段Pm2が、発呼機から送信されたファクシミリデータを受信し(図24:PIX)、続いて、ポストメッセージ命令を受信すると、前記送信処理手段Pm1は、発呼機にポストメッセージ命令を受信したことを通知するためのメッセージ確認(MCF)を送信する(図24:MCF)。
通信制御処理手段Pm21のポストメッセージ判断処理手段Pm8は、受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)であるかどうかを判断する。受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了でない場合、前記ポストメッセージ判断処理手段Pm8は、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)であるかどうかを判断し、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号である場合、前記受信処理手段Pm2は、複数ページ分のファクシミリデータを受信する。
この場合、発呼機は送受反転の機能を有していないので、着呼機にエラーレポートの送信を要求することなく、切断命令(DCN)を送信する(図24:DCN)。その結果、発呼機の通信部によって電話回線20が開放されて、通信が終了する。
そこで、リカバリ処理手段Pm22のエラーレポート判定処理手段Pm31は、エラーレポート判定処理を行い、エラーレポート情報記録部15cを参照し、エラーレポートが生成されたかどうかを判断し、エラーレポートが生成された場合、エラーレポートが発呼機に送信されたかどうかを判断する。
そして、エラーレポートが発呼機に送信されていない場合、リカバリ処理手段Pm22の送信先情報判定処理手段としてのエラーレポート送信先情報判定処理手段Pm32は、送信先情報判定処理としてのエラーレポート送信先情報判定処理を行い、送信先情報記録部15dを参照し、発呼機から送信されたエラーレポート送信先情報としての送信端末識別が受信されているかどうかを判断し、送信端末識別が受信されている場合、リカバリ処理手段Pm22のエラーレポート送信処理手段Pm33は、エラーレポート送信処理を行い、エラーレポートを発呼機に送信する。
そのために、前記通信部19が、発呼機に対して呼出しを送り、発呼機から応答を受けると(図25:呼出し及び応答)、通信部19と発呼機の通信部とが電話回線20を介して接続される。
そして、前記エラーレポート送信処理手段Pm33の受信処理手段Pm41は、受信処理を行い、発呼機から、発呼機を識別するための被呼端末識別(CSI)、及び発呼機の標準能力を表すデジタル識別信号(DIS)を受信する。これにより、発呼機の能力宣言が行われる(図25:CSI/DIS)。
続いて、エラーレポート送信処理手段Pm33の送信処理手段Pm42は、送信処理を行い、発呼機に、着呼機を識別するための着呼機情報としての、かつ、送信先情報としての送信端末識別(TSI)、及びデジタル識別信号に対する応答であるデジタル命令信号(DCS)を送信する(図25:TSI/DCS)。
続いて、送信処理手段Pm42が発呼機にトレーニングチェック信号を送信すると(図25:TCF)、発呼機において、ファクシミリデータの送受信のためのモデムトレーニングが行われ、トレーニング結果が良好である場合、発呼機から受信準備確認信号が送信される。そして、着呼機において、受信処理手段Pm41が前記受信準備確認信号を受信すると(図25:CFR)、送信処理手段Pm42は、エラーレポート情報記録部15cからエラーレポートを読み出し、発呼機に送信する(図25:PIX)。
また、送信処理手段Pm42は、ポストメッセージ命令としてメッセージ終了(EOM)を発呼機に送信し(図25:EOM)、受信処理手段Pm41が発呼機からメッセージ終了(EOM)を受信したことを通知するためのメッセージ確認(MCF)を受信すると(図25:MCF)、切断命令(DCN)送信する(図25:DCN)。そして、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、発呼機が送受反転の機能を有しておらず、発呼機から着呼機に発呼端末識別及びデジタル送信命令が送信されず、発呼機がエラーレポートの送信を要求しない場合においても、発呼機から送信された送信端末識別に基づいて発呼機を特定し、発呼機にエラーレポートを送信することができる。
したがって、発呼機が送受反転の機能を有していない場合であっても、発呼機側の操作者は、着呼機が親展受信を行うことができない理由を知ることができる。
次に、図21のフローチャートについて説明する。
ステップS22−1 エラーレポート判定処理手段Pm31はエラーレポートが生成されたかどうかを判断する。エラーレポートが生成された場合はステップS22−2に進み、エラーレポートが生成されていない場合はリターンする。
ステップS22−2 エラーレポート判定処理手段Pm31はエラーレポートが送信されたかどうかを判断する。エラーレポートが送信された場合はリターンし、エラーレポートが送信されていない場合はステップS22−3に進む。
ステップS22−3 エラーレポート送信先情報判定処理手段Pm32は送信端末識別(TSI)が受信されているかどうかを判断する。送信端末識別(TSI)が受信されている場合はステップS22−4に進み、送信端末識別(TSI)が受信されていない場合はリターンする。
ステップS22−4 エラーレポート送信処理手段Pm33はエラーレポート送信処理を行い、リターンする。
次に、図22のフローチャートについて説明する。
ステップS22−4−1 通信部19は発呼機に対して呼出しを送る。
ステップS22−4−2 受信処理手段Pm41は被呼端末識別(CSI)及びデジタル識別信号(DIS)を受信する。
ステップS22−4−3 送信処理手段Pm42は送信端末識別(TSI)及びデジタル命令信号(DCS)を送信する。
ステップS22−4−4 受信処理手段Pm41は受信準備確認信号(CFR)を受信する。
ステップS22−4−5 送信処理手段Pm42はエラーレポート(PIX)を送信する。
ステップS22−4−6 送信処理手段Pm42はポストメッセージ命令を送信する。
ステップS22−4−7 受信処理手段Pm41はメッセージ確認(MCF)を受信する。
ステップS22−4−8 通信部19は通信を終了し、リターンする。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については前記各実施の形態の効果を援用する。
図26は本発明の第3の実施の形態におけるファクシミリの制御ブロック図、図27は本発明の第3の実施の形態における電話番号記録部のメモリ構造を示す図である。
本実施の形態において、第2の記憶装置としてのRAM15は、第1の記録部としての、かつ、管理情報記録部としての親展ボックス管理情報部15a、第2の記録部としての、かつ、親展情報記録部としての親展ボックス情報部15b、第3の記録部としての、かつ、エラー情報記録部としてのエラーレポート情報記録部15c、第4の記録部としての、かつ、発呼機情報記録部としての送信先情報記録部15d、及び第5の記録部としての、かつ、電話情報記録部としての電話番号記録部15eを備える。
図27に示されるように、電話番号記録部15eにおいて、A40番地のアドレスから開始される領域に、操作者が操作パネル21の操作部を操作することによってあらかじめ登録した複数の短縮ダイヤル〔m〕(m=1、2、…)の電話番号が電話情報として記録される。
次に、ファクシミリ通信システムの動作について説明する。この場合、発呼機から着呼機にファクシミリデータの親展送信が行われる場合の、着呼機における通信開始から通信終了までの通信制御処理、及び着呼機から発呼機にエラーレポートを送信するためのリカバリ処理について説明する。なお、前記各実施の形態と同様に、通信制御処理は、ITU T.30勧告に準拠して行われる。
図28は本発明の第3の実施の形態における通信制御処理手段のブロック図、図29は本発明の第3の実施の形態における着呼機の動作を示すメインフローチャート、図30は本発明の第3の実施の形態における通信制御処理のサブルーチンを示す第1の図、図31は本発明の第3の実施の形態における通信制御処理のサブルーチンを示す第2の図、図32は本発明の第3の実施の形態におけるリカバリ処理のサブルーチンを示す図、図33は本発明の第3の実施の形態における着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の通信制御処理の第1のシーケンス図、図34は本発明の第3の実施の形態における着呼機において親展受信の際にエラーが発生した場合の通信制御処理の第2のシーケンス図である。
まず、中央処理装置としてのCPU12の通信制御処理手段Pm21の動作について説明する。
通信制御処理において、前記通信部19は、発呼機からの呼出しを受けると、発呼機に対して応答をする(図33:呼出し及び応答)。これにより、通信部19と発呼機の通信部とが通信回路としての電話回線20を介して接続される。
そして、通信制御処理手段Pm21の前記送信処理手段Pm1は、着呼機を識別するための被呼端末識別(CSI)、及び着呼機の標準能力を表すデジタル識別信号(DIS)を発呼機に送信し、着呼機の能力宣言を行う(図33:CSI/DIS)。
次に、通信制御処理手段Pm21の前記受信処理手段Pm2が、発呼機から送信された、発呼機を識別するための発呼機情報としての、かつ、送信先情報としての送信端末識別(TSI)、及び所定のコマンドを受信すると、前記通信制御処理手段Pm21の前記記録処理手段Pm10は、送信端末識別を送信先情報記録部15dに記録する。そして、通信制御処理手段Pm21の前記デジタル命令信号判断処理手段Pm3は、受信したコマンドが、デジタル識別信号に対する応答であるデジタル命令信号(DCS)であるかどうかを判断し、受信したコマンドがデジタル命令信号である場合、通信制御処理手段Pm21の前記機能設定処理手段Pm4は、デジタル命令信号に従って着呼機の標準の機能を設定する。
また、発呼機は、着呼機に親展受信を指示するために、前記送信端末識別及びデジタル命令信号のほかに、親展ボックスの、第1の親展情報としての、かつ、親展ボックス特定情報としてのボックス番号を指定するための特定情報としてのサブアドレス(SUB)、及び第2の親展情報としての、かつ、認証情報としてのパスワード(PWD)を着呼機に送信する。したがって、着呼機において、受信処理手段Pm2は、前記送信端末識別、デジタル命令信号、サブアドレス及びパスワードを受信する(図33:TSI/DCS/SUB/PWD)。
続いて、受信処理手段Pm2が発呼機から送信されたトレーニングチェック信号(TCF)を受信すると(図33:TCF)、通信制御処理手段Pm21の前記トレーニング処理手段Pm5は、ファクシミリデータの送受信のためのモデムトレーニングを行い、トレーニング結果が良好である場合、前記送信処理手段Pm1は、ファクシミリデータを受信する準備が終了したことを表す受信準備確認信号(CFR)を発呼機に送信する(図33:CFR)。
次に、前記通信制御処理手段Pm21の親展情報受信判断処理手段Pm6は、サブアドレス及びパスワードを受信したかどうかを判断し、サブアドレス及びパスワードを受信した場合、前記通信制御処理手段Pm21のエラー判定処理手段Pm7は、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断する。
そのために、エラー判定処理手段Pm7は、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号及びパスワードが一致するかどうかを判断し、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス特定情報記録部としてのボックス番号記録部30(図3)に記録されたボックス番号とが一致しない場合、受信したパスワードと、認証情報記録部としてのボックスパスワード記録部31に記録されたパスワードとが一致しない場合、及び親展ボックスが開設されていない場合、エラーが発生したと判断し、エラーレポートの種別をレポート生成処理手段としてのレポート生成部18に送る。
該レポート生成部18は、エラーレポートの種別に応じたエラーレポートを生成し、第1〜第3のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。また、前記記録処理手段Pm10は、レポート生成部18によってエラーレポートが生成されたことを表す生成記録を、第4のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。
そして、前記受信処理手段Pm2が、発呼機から送信されたファクシミリデータを受信し(図33:PIX)、続いて、ポストメッセージ命令を受信すると、前記送信処理手段Pm1は、発呼機にポストメッセージ命令を受信したことを通知するためのメッセージ確認(MCF)を送信する(図33:MCF)。
そして、通信制御処理手段Pm21の前記ポストメッセージ判断処理手段Pm8は、受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)であるかどうかを判断する。受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了でない場合、前記ポストメッセージ判断処理手段Pm8は、ポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)であるかどうかを判断し、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号である場合、前記受信処理手段Pm2は、複数ページ分のファクシミリデータを受信する。複数ページ分のファクシミリデータの受信が終了すると、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
また、受信したポストメッセージ命令が、着呼機にファクシミリデータ、本実施の形態においては、エラーレポートの送信を要求するためのメッセージ終了である場合、着呼機においてメッセージ終了を受信すると(図33:EOM)、前記送信処理手段Pm1は、再び、被呼端末識別及びデジタル識別信号を発呼機に送信し、着呼機の能力宣言を行う(図33:CSI/DIS)。
着呼機の能力宣言が行われると、発呼機は、発呼端末識別(CIG)を着呼機に送信するとともに、デジタル識別信号に対する応答である、着呼機にエラーレポートの送信を要求するデジタル送信命令(DTC)をコマンドとして着呼機に送信する(図33:CIG/DTC)。
そして、着呼機において、受信処理手段Pm2が前記発呼端末識別及びコマンドを受信すると、前記デジタル命令信号判断処理手段Pm3は、受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)であるかどうか判断し、受信したコマンドがデジタル命令信号でない場合、通信制御処理手段Pm21のデジタル送信命令判断処理手段Pm9は、受信したコマンドがデジタル送信命令であるかどうかを判断する。受信したコマンドがデジタル送信命令である場合、通信制御処理手段Pm21の電話情報判定処理手段としての電話番号判定処理手段Pm11は、電話情報判定処理としての電話番号判定処理を行い、送信先情報記録部15dから送信端末識別を読み出し、電話番号記録部15eを参照し、送信端末識別が短縮ダイヤル〔m〕の電話番号のうちのいずれかと一致するかどうか、すなわち、電話番号が一致するかどうかを判断する。
電話番号が一致する場合、前記電話番号判定処理手段Pm11は、電話番号が一致することを表す一致判定を送信先情報記録部15dに記録する。続いて、送信処理手段Pm1は、着呼機を識別するための送信端末識別及びデジタル命令信号を発呼機に送信する(図33:TSI/DCS)。
なお、発呼機は、着呼機から送信されたデジタル命令信号に従って発呼機の標準の機能を設定する。また、受信したコマンドがデジタル送信命令でない場合、及び送信端末識別が短縮ダイヤル〔m〕の電話番号のうちのいずれとも一致しない場合、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
続いて、送信処理手段Pm1が発呼機にトレーニングチェック信号を送信すると(図33:TCF)、発呼機において、ファクシミリデータの送受信のためのモデムトレーニングが行われ、トレーニング結果が良好である場合、発呼機から受信準備確認信号が送信される。そして、着呼機において、受信処理手段Pm2が前記受信準備確認信号を受信すると(図33:CFR)、送信処理手段Pm1は、エラーレポート情報記録部15cからエラーレポートを読み出し、発呼機に送信する(図33:PIX)。
次に、前記記録処理手段Pm10は、送信処理手段Pm1によってエラーレポートが発呼機に送信されたことを表す送信記録を、第5のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。
続いて、送信処理手段Pm1は、ポストメッセージ命令としてメッセージ終了を発呼機に送信し(図33:EOP)、受信処理手段Pm2が前記メッセージ確認を受信すると(図33:MCF)、切断命令(DCN)を発呼機に送信する(図33:DCN)。そして、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
次に、図29のフローチャートについて説明する。
ステップS31 通信制御処理手段Pm21は通信制御処理を行う。
ステップS32 リカバリ処理手段Pm22はリカバリ処理を行い、処理を終了する。
次に、図30及び31のフローチャートについて説明する。
ステップS31−1 送信処理手段Pm1は着呼機の能力宣言を行う。
ステップS31−2 受信処理手段Pm2はコマンドを受信する。
ステップS31−3 デジタル命令信号判断処理手段Pm3は受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)であるかどうかを判断する。受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)である場合はステップS31−4に、受信したコマンドがデジタル命令信号(DCS)でない場合はステップS31−13に進む。
ステップS31−4 送信処理手段Pm1は受信準備確認信号(CFR)を送信する。
ステップS31−5 親展情報受信判断処理手段Pm6はサブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を受信したかどうかを判断する。サブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を受信した場合はステップS31−6に、サブアドレス(SUB)及びパスワード(PWD)を受信しない場合はステップS31−8に進む。
ステップS31−6 エラー判定処理手段Pm7はエラーが発生したかどうかを判断する。エラーが発生した場合はステップS31−7に、エラーが発生していない場合はステップS31−8に進む。
ステップS31−7 レポート生成部18はエラーレポートを生成する。
ステップS31−8 受信処理手段Pm2はファクシミリデータ(PIX)を受信する。
ステップS31−9 受信処理手段Pm2はポストメッセージ命令を受信する。
ステップS31−10 送信処理手段Pm1はメッセージ確認(MCF)を送信する。
ステップS31−11 ポストメッセージ判断処理手段Pm8は受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)であるかどうかを判断する。受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)である場合はステップS31−1に戻り、受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)でない場合はステップS31−12に進む。
ステップS31−12 ポストメッセージ判断処理手段Pm8は受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)であるかどかを判断する。受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)である場合はステップS31−8に戻り、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)でない場合はステップS31−21に進む。
ステップS31−13 デジタル送信命令判断処理手段Pm9は受信したコマンドがデジタル送信命令(DTC)であるかどうかを判断する。受信したコマンドがデジタル送信命令(DTC)である場合はステップS31−14に、受信したコマンドがデジタル送信命令(DTC)でない場合はステップS31−21に進む。
ステップS31−14 電話番号判定処理手段Pm11は電話番号が一致するかどうかを判断する。電話番号が一致する場合はステップS31−15に、電話番号が一致しない場合はステップS31−21に進む。
ステップS31−15 送信処理手段Pm1は送信端末識別(TSI)及びデジタル命令信号(DCS)を送信する。
ステップS31−16 送信処理手段Pm1はトレーニングチェック信号(TCF)を送信する。
ステップS31−17 受信処理手段Pm2は受信準備確認信号(CFR)を受信する。
ステップS31−18 送信処理手段Pm1はエラーレポート(PIX)を送信する。
ステップS31−19 送信処理手段Pm1はポストメッセージ命令を送信する。
ステップS31−20 受信処理手段Pm2はメッセージ確認(MCF)を受信する。
ステップS31−21 通信部19は通信を終了し、リターンする。
ところで、前述されたように、前記通信制御処理において、送信端末識別が短縮ダイヤル〔m〕の電話番号のうちのいずれとも一致しない場合は、レポート生成部18によってエラーレポートが生成されても、発呼機にエラーレポートは送信されない。
その場合、図34に示されるようなシーケンスで通信制御処理が行われる。
該通信制御処理においては、前記通信部19が、発呼機からの呼出しを受けると、発呼機に対して応答をする(図34:呼出し及び応答)。これにより、通信部19と発呼機の通信部とが電話回線20を介して接続される。
通信制御処理手段Pm21の前記送信処理手段Pm1は、着呼機を識別するための被呼端末識別(CSI)、及び着呼機の標準能力を表すデジタル識別信号(DIS)を発呼機に送信し、着呼機の能力宣言を行う(図34:CSI/DIS)。
次に、通信制御処理手段Pm21の前記受信処理手段Pm2が、発呼機から送信された、発呼機を識別するための発呼機情報としての送信端末識別(TSI)、及び所定のコマンドを受信すると、前記通信制御処理手段Pm21の前記記録処理手段Pm10は、送信端末識別を送信先情報記録部15dに記録する。そして、通信制御処理手段Pm21の前記デジタル命令信号判断処理手段Pm3は、受信したコマンドが、デジタル識別信号に対する応答であるデジタル命令信号(DCS)であるかどうかを判断し、受信したコマンドがデジタル命令信号である場合、通信制御処理手段Pm21の前記機能設定処理手段Pm4は、デジタル命令信号に従って着呼機の標準の機能を設定する。
また、発呼機は、着呼機に親展受信を指示するために、前記送信端末識別及びデジタル命令信号のほかに、親展ボックスの、第1の親展情報としての、かつ、親展ボックス特定情報としてのボックス番号を指定するための特定情報としてのサブアドレス(SUB)、及び第2の親展情報としての、かつ、認証情報としてのパスワード(PWD)を着呼機に送信する。したがって、着呼機において、前記受信処理手段Pm2は、前記送信端末識別、デジタル命令信号、サブアドレス及びパスワードを受信する(図34:TSI/DCS/SUB/PWD)。
続いて、受信処理手段Pm2が発呼機から送信されたトレーニングチェック信号(TCF)を受信すると(図34:TCF)、通信制御処理手段Pm21の前記トレーニング処理手段Pm5は、ファクシミリデータの送受信のためのモデムトレーニングを行い、トレーニング結果が良好である場合、前記送信処理手段Pm1は、ファクシミリデータを受信する準備が終了したことを表す受信準備確認信号(CFR)を発呼機に送信する(図34:CFR)。
次に、前記通信制御処理手段Pm21の親展情報受信判断処理手段Pm6は、サブアドレス及びパスワードを受信したかどうかを判断し、サブアドレス及びパスワードを受信した場合、前記通信制御処理手段Pm21のエラー判定処理手段Pm7は、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断する。
そのために、エラー判定処理手段Pm7は、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号及びパスワードが一致するかどうかを判断し、受信したサブアドレスによって指示されたボックス番号と、ボックス番号記録部30に記録されたボックス番号とが一致しない場合、受信したパスワードとボックスパスワード記録部31に記録されたパスワードとが一致しない場合、及び親展ボックスが開設されていない場合、エラーが発生したと判断し、エラーレポートの種別をレポート生成部18に送る。
該レポート生成部18は、エラーレポートの種別に応じたエラーレポートを生成し、第1〜第3のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。また、前記記録処理手段Pm10は、レポート生成部18によってエラーレポートが生成されたことを表す生成記録を、第4のエラーレポート情報としてエラーレポート情報記録部15cに記録する。
そして、前記受信処理手段Pm2が、発呼機から送信されたファクシミリデータを受信し(図34:PIX)、続いて、ポストメッセージ命令を受信すると、前記送信処理手段Pm1は、発呼機にポストメッセージ命令を受信したことを通知するためのメッセージ確認(MCF)を送信する(図34:MCF)。
そして、通信制御処理手段Pm21の前記ポストメッセージ判断処理手段Pm8は、受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了(EOM)であるかどうかを判断する。受信したポストメッセージ命令がメッセージ終了でない場合、前記ポストメッセージ判断処理手段Pm8は、ポストメッセージ命令がマルチページ信号(MPS)であるかどうかを判断し、受信したポストメッセージ命令がマルチページ信号である場合、前記受信処理手段Pm2は、複数ページ分のファクシミリデータを受信する。複数ページ分のファクシミリデータの受信が終了すると、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
また、受信したポストメッセージ命令が、着呼機にファクシミリデータ、本実施の形態においては、エラーレポートの送信を要求するためのメッセージ終了である場合、着呼機においてメッセージ終了を受信すると(図34:EOM)、前記送信処理手段Pm1は、再び、被呼端末識別及びデジタル識別信号を発呼機に送信し、着呼機の能力宣言を行う(図34:CSI/DIS)。
着呼機の能力宣言が行われると、発呼機は、発呼端末識別(CIG)を着呼機に送信するとともに、デジタル識別信号に対する応答である、着呼機にエラーレポートの送信を要求するデジタル送信命令(DTC)をコマンドとして着呼機に送信する(図34:CIG/DTC)。
着呼機において、受信処理手段Pm2が発呼端末識別及びデジタル送信命令を受信すると、送信処理手段Pm1は、切断命令(DCN)を発呼機に送信する(図34:DCN)。そして、通信部19は電話回線20を開放することによって通信を終了し、処理を終了する。
次に、リカバリ処理手段Pm22の動作について説明する。
まず、リカバリ処理手段Pm22の前記エラーレポート判定処理手段Pm31は、エラーレポート情報記録部15cを参照し、エラーレポートが生成されたかどうかを判断し、エラーレポートが生成された場合、エラーレポートが発呼機に送信されたかどうかを判断する。
そして、エラーレポートが発呼機に送信されていない場合、リカバリ処理手段Pm22の前記エラーレポート送信先情報判定処理手段Pm32は、送信先情報記録部15dを参照し、発呼機から送信された送信端末識別が受信されているかどうかを判断し、送信端末識別が受信されている場合、前記電話番号判定処理手段Pm11は、送信先情報記録部15dを参照し、一致判定を読み出し、送信端末識別が短縮ダイヤル〔m〕の電話番号のうちのいずれかと一致するかどうかを判断する。
送信端末識別が短縮ダイヤル〔m〕の電話番号のうちのいずれかと一致する場合、リカバリ処理手段Pm22のエラーレポート送信処理手段Pm33は、エラーレポートを発呼機に送信する。送信端末識別が短縮ダイヤル〔m〕の電話番号のうちのいずれとも一致しない場合、通信部19は処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、送信端末識別が短縮ダイヤル〔m〕の電話番号のうちのいずれかと一致する場合に、発呼機にエラーレポートが送信されるので、ファクシミリ通信システムのセキュリティを向上させることができる。
次に、図32のフローチャートについて説明する。
ステップS32−1 エラーレポート判定処理手段Pm31はエラーレポートが生成されたかどうかを判断する。エラーレポートが生成された場合はステップS32−2に進み、エラーレポートが生成されていない場合はリターンする。
ステップS32−2 エラーレポート判定処理手段Pm31はエラーレポートが送信されたかどうかを判断する。エラーレポートが送信された場合はリターンし、エラーレポートが送信されていない場合はステップS32−3に進む。
ステップS32−3 エラーレポート送信先情報判定処理手段Pm32は送信端末識別(TSI)が受信されているかどうかを判断する。送信端末識別(TSI)が受信されている場合はステップS32−4に進み、送信端末識別(TSI)が受信されていない場合はリターンする。
ステップS32−4 電話番号判定処理手段Pm11は電話番号が一致するかどうかを判断する。電話番号が一致する場合はステップS32−5に進み、電話番号が一致しない場合はリターンする。
ステップS32−5 エラーレポート送信処理手段Pm33はエラーレポート送信処理を行い、リターンする。
次に、ファクシミリ通信システムの比較例について説明する。
図35は比較例における通信制御処理のシーケンス図である。
まず、操作者Aが着呼機Aの操作部を操作して親展ボックスを開設する。このとき、着呼機Aにおいてボックス番号及びパスワードが記録される。続いて、操作者Bが発呼機Bの操作部を操作して、着呼機Bの前記ボックス番号及びパスワードを指定し、親展送信を行う。
そして、発呼機Bが着呼機Aに前記ボックス番号及びパスワードを送信すると、着呼機Aは、受信したボックス番号及びパスワードに基づいて、開設されている親展ボックスを検索し、受信したボックス番号と一致するボックス番号の親展ボックスが存在する場合、ファクシミリデータを受信し、親展ボックスに記録する。なお、受信したボックス番号と一致するボックス番号の親展ボックスが存在しない場合は、通信エラーとされる。
そして、ファクシミリデータの受信が終了した後、操作者Aが着呼機Aにおいてボックス番号及びパスワードを指定すると、着呼機Aは指定されたボックス番号の親展ボックスを検索し、指定されたボックス番号と一致するボックス番号の親展ボックスが存在する場合は、親展ボックスに記録されたファクシミリデータを出力(印刷)する。
この種のファクシミリ通信システムにおいては、ボックス番号の指定に誤りがあると、通信エラーとされ、ボックス番号が発呼機に送り返されるようになっている。
次に、シーケンスについて説明する。
ステップT1 操作者Aが着呼機Aに親展ボックスを開設する。
ステップT2 着呼機Aに親展ボックスのボックス番号及びパスワードが記録される。
ステップT3 操作者Bが着呼機Bのボックス番号及びパスワードを指定し、親展送信を行う。
ステップT4 発呼機Bから着呼機Aにボックス番号及びパスワードが送信される。
ステップT5 着呼機Aにおいて、受信したボックス番号及びパスワードに基づいて親展ボックスが検索され、受信したボックス番号と一致するボックス番号の親展ボックスが存在する場合は、ファクシミリデータの受信が行われる。
ステップT6 操作者Aが着呼機Aを操作し、ボックス番号及びパスワードを指定する。
ステップT7 着呼機Aにおいて、指定されたボックス番号の親展ボックスが検索され、指定されたボックス番号と一致するボックス番号の親展ボックスが存在する場合に、親展ボックスに記録されたファクシミリデータが出力(印刷)される。
前記各実施の形態においては、ファクシミリについて説明しているが、本発明をファクシミリ通信の機能を備える複合機、サーバーシステム等に適用することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
10 ファクシミリ
15a 親展ボックス管理情報部
15b 親展ボックス情報部
18 レポート生成部
Pm1 送信処理手段
Pm7 エラー判定処理手段

Claims (8)

  1. 発呼機から送信されたファクシミリデータの親展受信を行うことができるようにしたファクシミリにおいて、
    (a)親展ボックスごとに親展情報が記録された記録部と、
    (b)発呼機から送信された親展情報、及び前記記録部に記録された親展情報に基づいて、親展受信の際にエラーが発生したかどうかを判断するエラー判定処理手段と、
    (c)発生したエラーの種別に応じたエラーレポートを生成するレポート生成処理手段と、
    (d)前記エラーレポートを発呼機に送信する送信処理手段とを有することを特徴とするファクシミリ。
  2. 前記エラー判定処理手段は、発呼機から送信された親展情報と前記記録部に記録された親展情報とが一致しない場合、及び前記記録部において親展ボックスが開設されていない場合に、親展受信の際にエラーが発生したと判断する請求項1に記載のファクシミリ。
  3. 前記親展情報は、親展ボックスを特定するための親展ボックス特定情報、及び認証情報である請求項1又は2に記載のファクシミリ。
  4. 前記送信処理手段は、発呼機から送信された、エラーレポートの送信を要求する信号を受信すると、エラーレポートを発呼機に送信する請求項1〜3のいずれか1項に記載のファクシミリ。
  5. (a)エラーレポートが生成されたかどうか、及びエラーレポートが発呼機に送信されたかどうかを判断するエラーレポート判定処理手段を有するとともに、
    (b)前記送信処理手段は、エラーレポートが生成された場合であって、エラーレポートが発呼機に送信されていない場合に、エラーレポートを発呼機に送信する請求項1〜3のいずれか1項に記載のファクシミリ。
  6. (a)発呼機から送信されたエラーレポート送信先情報が受信されているかどうかを判断する送信先情報判定処理手段を有するとともに、
    (b)前記送信処理手段は、エラーレポート送信先情報が受信されている場合に、エラーレポートを発呼機に送信する請求項5に記載のファクシミリ。
  7. (a)発呼機から送信されたエラーレポート送信先情報が、前記記録部にあらかじめ登録された複数の電話番号のうちのいずれかと一致するかどうかを判断する電話情報判定処理手段を有するとともに、
    (b)前記送信処理手段は、発呼機から送信されたエラーレポート送信先情報が、前記記録部にあらかじめ登録された複数の電話番号のうちのいずれかと一致する場合に、エラーレポートを発呼機に送信する請求項6に記載のファクシミリ。
  8. (a)請求項1〜7のいずれか1項に記載のファクシミリを着呼機として備え、
    (b)発呼機と着呼機との間でファクシミリデータの送受信を行うファクシミリ通信システム。
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