JP2014165451A - コレットならびにチップ部品の搬送装置および搬送方法 - Google Patents

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俊太 菅井
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Abstract

【課題】ステージにチップ部品を設置する際に、チップ端部に付着したダイシングクラック片の落下を抑制できるコレットを提供する。
【解決手段】チップ部品を吸引によって保持するためのコレットは、チップ吸着面に吸引孔を有するコレット本体20と、チップ吸着面において該吸引孔の周囲に設けられた内壁20aと、チップ吸着面において該内壁の周囲に設けられた外壁20bとを備え、内壁20aの高さをHa、外壁20bの高さをHbとして、Ha>Hbを満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、チップ部品(例えば、半導体ウエハをダイシングにより分割した半導体チップ、ダイ、ペレットなど)を保持するためのコレットに関する。また本発明は、チップ部品を搬送するための装置および方法に関する。
半導体プロセスでは、前工程プロセスのばらつきより発生する素子の欠陥などに起因する電気特性不良をスクリーニングするため、一般にウエハの状態で電気特性を検査するウエハテストを実施する。ウエハテストは、電気特性不良のチップに黒インクのバットマークを打ち、ウエハ内で良品チップ、不良チップを分類する。したがって、このウエハテスト工程は、電気特性が正常な半導体素子のみをモジュール組立の後工程へ送り出す仕組みを構築でき、モジュール組立後に実施するファイナルテストの歩留まりを低減する役割を果たす。しかしながら、ウエハテストでは、チップがダイシングにより分割される前の状態で電気特性を検査するため、大電流による電気特性試験が困難なことから、精度の高いスクリーニングは実施できない。
この対策として、近年ではダイシングにより分割されたチップの状態で電気特性を検査するチップテストが行われている。チップテストは、より製品定格に近い大電流による特性検査が可能であるため、ウエハテストよりも不良チップの検出精度が高いメリットがある。しかしながら、チップ搬送に要する時間が発生するため、ウエハテストよりもタクトタイムが長いというデメリットもある。そこで、製品単価が高く、ファイナルテストでロスコストが大きい比較的大型サイズの品種についてチップテストを実施することによって、生産性を向上させることができる。
チップテストにおけるプロセス上の技術的問題点の一つは、ダイシング時に発生するチップ端部のダイシングクラック片などの脱落による異物がテストステージ上に残存することである。異物が存在すると、テストステージにチップを戴置する際にチップ裏面を傷つけ、電気特性不良を発生させる場合がある。
特に、薄厚化された半導体チップは、より敏感に異物の影響を受けやすいことが判明している。また、薄厚化された半導体チップは、ピックアップ時にコレットを用いてチップ表面を吸着した際に反りやすいため、チップ端部のダイシングクラック片はステージ戴置時にステージ表面に擦り付けられ、チップ脱落の可能性が高くなることが危惧される。
関連する先行技術に関して、下記の特許文献1では、コレット1の凹部10内には、内部側面101および内部底面102から突起した突起体12が設けられ、該突起体12は、凹部10に当接したチップ部品の板面に接触するように構成されている。こうしたコレットを用いて、チップ部品の少なくとも1つの外周縁と、凹部10の開口縁との距離が0.001〜0.3mmとなるようにチップ部品に当接させている。
また下記の特許文献2では、矩形のラバー製弾性吸着部材20と、吸着部材20をその側面20bから抱き込むように加圧して保持するホルダー30を備えたコレット10が開示されている。吸着部材20の下面の吸着面20aの中央部Mを除く周辺部Nのみに真空式吸引穴21を形成し、薄型ダイ4を吸着することで、吸着面20aの中央部Mとダイ4の中央部を下方に凸球面状に突出変形させた状態にしている。
特開2004−87677号公報(図1) 特開2006−165188号公報(図1)
特許文献1は、ピックアップ時の半導体チップの反りを低減することを目的としている。しかしながら、半導体チップを積極的に凸形状に撓ませる構成でないため、チップテストステージとコレットの平行度等の精度によりダイシングクラック片をステージに擦り付けてしまう可能性がある。
特許文献2は、チップダイボンド時に半導体チップを凸球面状に変形させ、ボイド残留の影響をなくすことを目的としている。しかしながら、弾性吸着部材は一様な材質であるため、チップ中央部はコレットの真空吸着力が働かず、チップ中央部の吸着力低下に起因してチップ保持力が低下する恐れがある。
本発明の目的は、ステージにチップ部品を設置する際に、チップ端部に付着したダイシングクラック片の落下を抑制できるコレットを提供することである。また本発明の目的は、こうしたコレットを用いてチップ部品を搬送するための装置および方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、チップ部品を吸引によって保持するためのコレットであって、
チップ吸着面に吸引孔を有するコレット本体と、
チップ吸着面において、該吸引孔の周囲に設けられた内壁と、
チップ吸着面において、該内壁の周囲に設けられた外壁とを備え、
内壁の高さをHa、外壁の高さをHbとして、Ha>Hbを満たすことを特徴とする。
また本発明の他の態様は、チップ部品を吸引によって保持するためのコレットであって、
チップ吸着面に吸引孔を有するコレット本体と、
チップ吸着面において、該吸引孔の周囲に設けられた内壁と、
チップ吸着面において、該内壁の周囲に設けられた外壁とを備え、
内壁の高さをHa、外壁の高さをHb、内壁の弾性率をEa、外壁の弾性率をEbとして、Ha≧Hb および Ea>Ebを満たすことを特徴とする。
本発明によれば、チップ部品をチップ吸着面に吸着する際、チップ部品をステージ表面に対して凸形状に湾曲させた状態で保持できる。そのためチップ部品をステージに戴置する場合、ダイシングクラック片が付着したチップ端部がステージ表面を擦り付けることを防止できる。その結果、ダイシングクラック片がチップ部品の裏面とステージの間に入り込むことによる電気特性不良を防止できる。
本発明の実施の形態1によるチップ吸着装置の一例を示す構成図であり、図1(a)〜(c)は縦断面図、図1(d)はチップ吸着面を示す平面図である。 チップテスト装置の構成を示す説明図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は平面図である。 テストステージ30およびプローブ40の詳細を示す構成図である。 図2のチップテスト装置を用いたチップテストの手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2によるチップ吸着装置の一例を示す構成図であり、図5(a)〜(c)は縦断面図、図5(d)はチップ吸着面を示す平面図である。 コレットの比較例を示す構成図であり、図6(a)〜(c)は縦断面図、図6(d)はチップ吸着面を示す平面図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1によるチップ吸着装置の一例を示す構成図であり、図1(a)〜(c)は縦断面図、図1(d)はチップ吸着面を示す平面図である。チップ吸着装置は、コレット20と、コレットホルダ21とを備える。
コレットホルダ21は、金属などの剛性材料で形成され、内部に管路21bを有する筒状部材として構成される。コレットホルダ21の下部は、コレット20の全体形状と整合するようにテーパー形状または段差形状に形成される。コレットホルダ21の下面には、コレット20との弾性的な嵌め合いを可能にする角柱状の嵌合部21aが形成される。
コレット20は、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂などの弾性材料で形成され、下側のチップ吸着面には、管路21bと連通した吸引孔が設けられる。コレット20の上面には、コレットホルダ21の嵌合部21aとの弾性的な嵌め合いが可能なように角柱状の凹部が形成される。
図1(d)に示すように、チップ吸着面には、吸引孔の周囲を取り囲むように断面凸状の内壁20aが設けられ、さらに内壁20aの周囲を取り囲むように断面凸状の外壁20bが設けられる。チップ部品10を吸着した場合、チップ吸着面、内壁20aおよび外壁20bによって囲まれる密閉空間が形成される。そして、この密閉空間と管路21bとが連通するように、内壁20aには連通溝が離散的に設けられる。
本実施形態では、コレット20のチップ吸着面を基準として、内壁20aの高さHaが外壁20bの高さHbより大きくなるように、即ち、Ha>Hbを満たすようにコレット20を設計している。例えば、高さHaと高さHbの差ΔH(=Ha−Hb)は、0<ΔH≦0.5mm程度に設定することが好ましい。
こうした段違い形状を採用することによって、チップ部品10を吸着した場合、図1(a)に示すように、チップ部品10は内壁20aによって凸形状に撓むようになり、外壁20bがチップ部品10の表面10aから外れてしまうことを防止できる。
コレット20に使用する材料は、一般のコレットに使用されている材料と同じものでよく、例えば、ゴム硬度JIS−A(JIS K6253に準拠)で70以下の天然ゴム、合成ゴムなどが使用できる。
また、図1(d)に示すように、内壁20aおよび外壁20bは、吸引孔を中心として同心円状に設けることが好ましく、これによりチップ部品10を吸着した場合、チップ部品10の撓み変形も回転対称になり、安定した吸着保持を実現できる。
さらに、内壁20aは吸引孔のエッジ近傍に形成することが好ましく、これにより内壁20aと外壁20bとの間の吸着面積が増加して、コレット20の保持力を高めることができる。
次に吸着動作について説明する。本実施形態に係るチップ吸着装置を用いてチップ部品10を吸着した場合、図1(a)に示すように、チップ部品10をステージ表面30aに対して凸形状に湾曲させた状態で保持できる。なお、チップ部品10のエッジ付近にはダイシングクラック片11が付着している。
この状態でチップ吸着装置を徐々に降下させると、図1(b)に示すように、最初にチップ部品10の裏面10bの中央部がステージ表面30aに接触する。このときチップ部品10のエッジはステージ表面30aから浮いているため、ダイシングクラック片11はステージ表面30aと接触しない。
続いて、チップ吸着装置をさらに降下させ、コレット20の吸引孔を大気圧に戻すと、図1(c)に示すように、チップ部品10は平坦状に戻り、チップ部品10をコレット20から取り外すことができる。このときチップ部品10の裏面10bは、中央部からエッジに向けて徐々にステージ表面30aと密着するため、ダイシングクラック片11が内側に侵入するのを抑制できる。その結果、ダイシングクラック片11がチップ部品10の裏面10bとステージ表面30aとの間に入り込むことによる電気特性検査の不良を防止できる。
図2はチップテスト装置の構成を示す説明図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は平面図である。コレット20が装着されたコレットホルダ21は、管路21bに負圧を供給する真空ポンプ71および、コレットホルダ21の位置決めを行う駆動装置70にそれぞれ接続される。
一方、テストステージ30は、インデックス中心33aの周りに回転するインデックステーブル33の上に、チップ投入ポジション60、検査ポジション61および2つのチップ排出ポジション62に対応して90度間隔で計4か所に設置される。インデックステーブル33は、テストステージ30に負圧を供給する真空ポンプ71および、インデックステーブル33の位置決めを行う駆動装置70にそれぞれ接続される。
チップ投入ポジション60の上方には、チップ部品10の位置および配向を検出するための撮像カメラ41が設置される。検査ポジション61の下方には、上下移動可能な突上台34が設置される。
図3は、テストステージ30およびプローブ40の詳細を示す構成図である。テストステージ30は、インデックステーブル33に固定されたステージ台31の上に固定される。テストステージ30の内部空間は真空ポンプ71と接続されており、ステージ表面30aに連通した吸着孔30cを介して、ステージ表面30aに戴置されたチップ部品10を吸着固定することが可能である。テストステージ30の内部には、下プローブ32cが固定された下プローブホルダ32aが、突上ロッド32bによって上下移動可能に設置される。
電気特性試験時は、検査ポジション61においてインデックステーブル33の下方に設置された突上台34が所定量上昇し、突上ロッド32bを押し上げ、下プローブ32cが吸着孔30cを通って上昇することによって、チップ部品10の裏面10bとのコンタクトが得られる。
テストステージ30の上方には、プローブ40が上下移動可能に設置される。プローブ40は、複数のプローブが取り付けられたプローブ治具40aと、プローブ治具40aを保持するプローブホルダ40cなどを備える。プローブホルダ40cは、プローブ40の位置決めを行う駆動装置70に接続される。
プローブ治具40aおよびテストステージ30は、導電線42を介してテスタ50と接続される。テスタ50は、高電圧の電源である高圧電源部50aと、端子間の電位差を測定する電圧測定部50bとで構成される。
例えば、チップ部品10が表面アノードおよび裏面カソードを有するダイオードである場合、逆方向の電圧印加時の電気特性を試験する耐圧試験では、テストステージ30を高圧、上フォースプローブ(デバイス)40bを低圧とし、下プローブ32cと上センスプローブ(デバイス)40eの電位差を測定することで行われる。
ステージ30は、上フォースプローブ(ステージ)40dおよび導電線42を介して高圧電源部50aの高圧側と接続される。上フォースプローブ(デバイス)40bは、導電線42を介して高圧電源部50aの低圧側と接続される。
下プローブ32cは、ステージ表面30aの隅に設けられた絶縁部材30dによって、テストステージ30から絶縁されたセンス受けステージ30bと接続されている。こうしたセンス受けステージ30bに対して上センスプローブ(ステージ)40fが接触するトすることによって導電接続され、導電線42を介して電圧測定部50bの一端に接続される。続いて、上センスプローブ(デバイス)40eは、導電線42を介して電圧測定部50bの他端に接続される。
こうした接続構成により、高圧電源部50aはチップ定格電圧に準じた所定の電圧をチップ部品10に印加し、そのときのチップ部品10の表面10aと裏面10bの間の電圧降下を測定することで、チップの耐圧を測定できる。また、その他の項目を測定する場合も、対応するテスト回路との接続に切り替えることによって同様に実施できる。
図4は、図2のチップテスト装置を用いたチップテストの手順を示すフローチャートである。最初にステップS1において、多数のチップ部品10が配列した場所(例えば、トレイ内またはダイシングテープ上)において、図1に示すチップ吸着装置を用いてピックアップ動作を行う。コレット20がチップ部品10の表面10aに接触すると、真空ポンプ71が管路21bに負圧を供給して吸引を開始し、駆動装置70がコレットホルダ21を上昇させると、チップ部品10を吸着保持した状態になる。
次にステップS2において、駆動装置70がコレットホルダ21を水平移動させて、吸着したチップ部品10をチップ投入ポジション60へ搬送し、テストステージ30の上方で停止する。
次にステップS3において、駆動装置70はコレットホルダ21を降下させて、吸着したチップ部品10をテストステージ30のステージ表面30aの上に戴置する。このときステージ表面30aに連通した吸着孔30cに負圧を供給することによって、チップ部品10は吸着固定される。
次にステップS4において、撮像カメラ41がチップ部品10を撮像し、チップ部品10の輪郭、電極などの形状をパターンマッチング等により画像処理し、チップ部品10の位置および配向を示す位置情報をメモリ等に記憶する。このときチップ部品10の認識が成功しなければ、インデックステーブル33の回転によってチップ部品10はチップ排出ポジション62まで搬送され、認識NGチップとして排出される。
一方、チップ部品10の認識が成功した場合、次のステップS5に移行し、メモリ等に記憶されたチップ部品10の位置情報に基づいて、プローブホルダ40cの位置決め動作を補正する。プローブホルダ40cは、駆動装置70により、チップ表面10aのパターンに合わせてX位置、Y位置、およびZ軸周りの角度θの3軸補正が可能である。
次にステップS6において、インデックステーブル33の回転によって、チップ部品10が戴置されたテストステージ30を検査ポジション61まで移動する。
次にステップS7において、チップ部品10の電気特性試験を実施する。図3に示したように、テストステージ30に戴置されたチップ部品10に向けてプローブ40を降下させ、プローブ治具40aとチップ部品10とのコンタクトを確保する。一方、突上台34が突上ロッド32bを押し上げ、下プローブ32cとチップ部品10とのコンタクトを確保する。続いてテスタ50は所定の試験項目について測定を開始する。
次にステップS8において、測定終了後、インデックステーブル33の回転によって、チップ部品10が戴置されたテストステージ30をチップ排出ポジション62まで移動する。
次にステップS9において、チップ排出ポジション62に位置するチップ部品10に対して、図1に示すチップ吸着装置を用いてピックアップ動作を行う。
次にステップS10において、駆動装置70がコレットホルダ21を移動させて、吸着したチップ部品10を所定の場所(例えば、多数のポケットが配列したチップトレイなど)に移送する。その際、電気特性試験および画像認識の結果の良否判定に基づいて、チップ部品10を複数の保管場所に選別することが好ましい。
以上のようなチップ搬送と電気特性試験の組み合わせにより、半導体チップの電気特性検査を自動化できる。
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2によるチップ吸着装置の一例を示す構成図であり、図5(a)〜(c)は縦断面図、図5(d)はチップ吸着面を示す平面図である。チップ吸着装置は、コレット20と、コレットホルダ21とを備える。本実施形態に係るコレット20は、実施の形態1と同様な構成を有するが、外壁20が内壁20aよりも容易に弾性変形する材料で形成している点で相違する。
コレットホルダ21は、金属などの剛性材料で形成され、内部に管路21bを有する筒状部材として構成される。コレットホルダ21の下部は、コレット20の全体形状と整合するようにテーパー形状または段差形状に形成される。コレットホルダ21の下面には、コレット20との弾性的な嵌め合いを可能にする角柱状の嵌合部21aが形成される。
コレット20は、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂などの弾性材料で形成され、下側のチップ吸着面には、管路21bと連通した吸引孔が設けられる。コレット20の上面には、コレットホルダ21の嵌合部21aとの弾性的な嵌め合いが可能なように角柱状の凹部が形成される。
図5(d)に示すように、チップ吸着面には、吸引孔の周囲を取り囲むように断面凸状の内壁20aが設けられ、さらに内壁20aの周囲を取り囲むように断面凸状の外壁20bが設けられる。チップ部品10を吸着した場合、チップ吸着面、内壁20aおよび外壁20bによって囲まれる密閉空間が形成される。そして、この密閉空間と管路21bとが連通するように、内壁20aには連通溝が離散的に設けられる。
本実施形態では、コレット20のチップ吸着面を基準として、内壁20aの高さHaが外壁20bの高さHbと等しいか、これより大きくなるように、即ち、Ha≧Hbを満たすようにコレット20を設計している。例えば、高さHaと高さHbの差ΔH(=Ha−Hb)は、0≦ΔH≦0.5mm程度に設定することが好ましい。
さらに、外壁20が内壁20aよりも容易に弾性変形するように、内壁の弾性率をEa、外壁の弾性率をEbとして、Ea>Ebを満たすようにコレット20を設計している。
こうした段違い形状を採用することによって、チップ部品10を吸着した場合、図5(a)に示すように、チップ部品10は内壁20aによって凸形状に撓むようになり、外壁20bがチップ部品10の表面10aから外れてしまうことを防止できる。
内壁20aの実効的な弾性率を増加させるために、内壁20aの幅を外壁20bの幅より大きくしても構わない。内壁20aの幅は、突出高さの差ΔH、ゴム硬度の差に応じて適宜調整し、構成すればよい。
コレット20に使用する材料は、一般のコレットに使用されている材料と同じものでよく、例えば、ゴム硬度JIS−A(JIS K6253に準拠)で70以下の天然ゴム、合成ゴムなどが使用できる。内壁20aおよび外壁20bは、互いに異なる材料で形成してもよく、そのうち一方をコレット20と同じ材料で形成してもよい。例えば、内壁20aはゴム硬度70以下の材料、外壁20bはゴム硬度50以下の材料で形成してもよい。これらの異種材料は、嵌め込み、接着などで接合することが可能である。
また、図5(d)に示すように、内壁20aおよび外壁20bは、吸引孔を中心として同心円状に設けることが好ましく、これによりチップ部品10を吸着した場合、チップ部品10の撓み変形も回転対称になり、安定した吸着保持を実現できる。
さらに、内壁20aは吸引孔のエッジ近傍に形成することが好ましく、これにより内壁20aと外壁20bとの間の吸着面積が増加して、コレット20の保持力を高めることができる。
次に吸着動作について説明する。本実施形態に係るチップ吸着装置を用いてチップ部品10を吸着した場合、図5(a)に示すように、チップ部品10をステージ表面30aに対して凸形状に湾曲させた状態で保持できる。なお、チップ部品10のエッジ付近にはダイシングクラック片11が付着している。
この状態でチップ吸着装置を徐々に降下させると、図5(b)に示すように、最初にチップ部品10の裏面10bの中央部がステージ表面30aに接触する。このときチップ部品10のエッジはステージ表面30aから浮いているため、ダイシングクラック片11はステージ表面30aと接触しない。
続いて、チップ吸着装置をさらに降下させ、コレット20の吸引孔を大気圧に戻すと、図5(c)に示すように、チップ部品10は平坦状に戻り、チップ部品10をコレット20から取り外すことができる。このときチップ部品10の裏面10bは、中央部からエッジに向けて徐々にステージ表面30aと密着するため、ダイシングクラック片11が内側に侵入するのを抑制できる。その結果、ダイシングクラック片11がチップ部品10の裏面10bとステージ表面30aとの間に入り込むことによる電気特性検査の不良を防止できる。
本実施形態に係るコレット20も同様に、図2のチップテスト装置において使用することが可能である。
図6は、コレットの比較例を示す構成図であり、図6(a)〜(c)は縦断面図、図6(d)はチップ吸着面を示す平面図である。チップ吸着装置は、コレット20と、コレットホルダ21とを備え、チップ吸着面には外壁20bのみが設けられ、内壁20aは存在していない。
こうした構成において、チップ部品10を吸着した場合、図6(a)に示すように、チップ部品10の中央部が吸引孔に引き寄せられ、チップ部品10はステージ表面30aに対して凹形状に湾曲するようになる。
この状態でチップ吸着装置を徐々に降下させると、図6(b)に示すように、最初にチップ部品10のエッジがステージ表面30aに接触する。すると、チップ部品10のエッジに付着していたダイシングクラック片11がステージ表面30aを擦り付けて、落下したり飛散する可能性がある。
続いて、チップ吸着装置をさらに降下させ、コレット20の吸引孔を大気圧に戻すと、図6(c)に示すように、チップ部品10は平坦状に戻る。このときチップ部品10の裏面10bは、エッジから中央部に向けて徐々にステージ表面30aと密着するため、ダイシングクラック片11が内側に侵入する可能性がある。その結果、電気特性試験の際、チップ部品10とテストステージ30との間のコンタクト不良が起こりやすくなる。
10 チップ部品、 10a 表面、 10b 裏面、
11 ダイシングクラック片、 20 コレット、 20a 内壁、 20b 外壁、
21 コレットホルダ、 21a 嵌合部、 21b 管路、
30 テストステージ、 30a ステージ表面、 30b センス受けステージ、
30c 吸着孔、 30d 絶縁部材、 31 ステージ台、
32a 下プローブホルダ、 32b 突上ロッド、 32c 下プローブ、
33 インデックステーブル、 33a インデックス中心、 34 突上台、
40 プローブ、 40a プローブ治具、
40b 上フォースプローブ(デバイス)、 40c プローブホルダ、
40d 上フォースプローブ(ステージ)、
40e 上センスプローブ(デバイス)、 40f 上センスプローブ(ステージ)、
41 撮像カメラ、 42 導電線、 50 テスタ、 51a 高圧電源部、
51b 電圧測定部、 60 チップ投入ポジション、 61 検査ポジション、
62 チップ排出ポジション、 70 駆動装置、 71 真空ポンプ。

Claims (5)

  1. チップ部品を吸引によって保持するためのコレットであって、
    チップ吸着面に吸引孔を有するコレット本体と、
    チップ吸着面において、該吸引孔の周囲に設けられた内壁と、
    チップ吸着面において、該内壁の周囲に設けられた外壁とを備え、
    内壁の高さをHa、外壁の高さをHbとして、Ha>Hbを満たすことを特徴とするコレット。
  2. チップ部品を吸引によって保持するためのコレットであって、
    チップ吸着面に吸引孔を有するコレット本体と、
    チップ吸着面において、該吸引孔の周囲に設けられた内壁と、
    チップ吸着面において、該内壁の周囲に設けられた外壁とを備え、
    内壁の高さをHa、外壁の高さをHb、内壁の弾性率をEa、外壁の弾性率をEbとして、Ha≧Hb および Ea>Ebを満たすことを特徴とするコレット。
  3. 内壁および外壁は、吸引孔を中心として同心円状に設けられることを特徴とする請求項1または2記載のコレット。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のコレットと、
    コレットの吸引孔に負圧を供給するための負圧生成部と、
    チップ部品を戴置するための表面が平坦なステージと、
    コレットとステージとの間の距離を変化させるための駆動手段と、を備えたことを特徴とするチップ部品の搬送装置。
  5. 請求項4記載のチップ部品の搬送装置を用いてチップ部品を搬送する方法であって、
    コレットを用いて、チップ部品をステージ表面に対して凸形状に湾曲させた状態で保持するステップと、
    コレットとステージとの間の距離を徐々に縮め、チップ部品の中心付近から外周部に向かって徐々にステージ表面に接するようにチップ部品を戴置するステップと、
    コレットの吸引孔を大気圧に戻して、チップ部品をコレットから取り外すステップと、を含むことを特徴とするチップ部品の搬送方法。
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