JP2014165448A - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】充填樹脂のケース内への充填性を高め、生産効率を向上させることができると共に、信頼性に優れた内燃機関用の点火コイルを提供する。
【解決手段】点火コイル1は、一次コイル21及び二次コイル22と、中心コア23と、外周コア4と、一次コイル21及び二次コイル22と中心コア23と外周コア4とを収容するケース3と、ケース3内に充填された充填樹脂29とを備えている。ケース3は、中心コア23の軸方向Xの一方側に充填樹脂29を充填するための開口部31を有すると共に軸方向Xの他方側を閉塞してなる有底筒状を呈している。外周コア4は、中心コア23を間に挟んで軸方向Xの両側において対向配置された一対の対向部41と、一対の対向部41を連結する一対の連結部とを有する。一対の対向部41のうち、ケース3の開口部31側にある開口側対向部41aには、軸方向Xに直交する方向に凹んでなる凹部51が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に用いる点火コイルに関する。
エンジン等の内燃機関に用いる点火コイルとしては、例えば、内外周に重ねて同心状に配置された一次コイル及び二次コイル、該一次コイル及び二次コイルの軸心位置に配置された中心コア、一次コイル及び二次コイルの外側を取り囲むように配置された外周コア等を備えている。これらの構成部品は、ケース内に収容されている。該ケース内に形成された隙間には、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなる充填樹脂が充填されている。
例えば、特許文献1には、中心コアの軸方向の一方側を開口する共に他方側を閉塞する有底筒状のケースを備えた点火コイルが開示されている。このような点火コイルを製造するに当たっては、ケース内に、一次コイル、二次コイル、中心コア、外周コア等の構成部品を配置した後、充填樹脂をケースの開口部からケース内に流し込んで充填し、硬化させる。
特開2011−187532号公報
しかしながら、上記特許文献1の点火コイルでは、次のような問題がある。
すなわち、ケースの開口部付近には、外周コアの一部が中心コアの軸方向の一方側を覆うように、またケースの開口部側に蓋をするような状態で配設されており、ケースの開口断面積に対して外周コアが占める面積の割合が大きい部分が存在する。そのため、ケースの開口部からケース内に充填される充填樹脂の流れが外周コアによって妨げられ、充填作業に時間を要する。これにより、充填樹脂のケース内への充填性(注型性)が低下するおそれがある。
また、一次コイル及び二次コイルの巻線同士の絶縁性を確保するには、巻線内の隙間に絶縁性の充填樹脂を含浸させる必要がある。そのため、負圧状態でケース内に充填樹脂を充填する。ところが、巻線内等のケース内において充填樹脂に置換された空気は、ケースの開口部付近に配設された外周コアの一部によって、ケースの開口部からケース外に抜けにくくなり、ケース内(特に、外周コアの内側)に留まりやすくなる。これにより、充填樹脂の内部にボイド(気泡)が形成され、このボイドを起点としてクラックが発生し、絶縁不良の原因となるおそれがある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、充填樹脂のケース内への充填性を高め、生産効率を向上させることができると共に、信頼性に優れた内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、内外周に重ねて同心状に配置された一次コイル及び二次コイルと、
該一次コイル及び二次コイルの軸心位置に配置された中心コアと、
上記一次コイル及び二次コイルの外側を取り囲むように配置された外周コアと、
上記一次コイル及び二次コイルと上記中心コアと上記外周コアとを収容するケースと、
該ケース内に充填された熱硬化性樹脂からなる充填樹脂とを備え、
上記ケースは、上記中心コアの軸方向の一方側に上記充填樹脂を充填するための開口部を有すると共に上記軸方向の他方側を閉塞してなる有底筒状を呈しており、
上記外周コアは、上記中心コアを間に挟んで上記軸方向の両側において対向配置された一対の対向部と、該一対の対向部を連結する一対の連結部とを有し、
上記外周コアの上記一対の対向部のうち、上記ケースの上記開口部側にある開口側対向部には、上記軸方向に直交する方向に凹んでなる凹部及び上記軸方向に貫通してなる貫通部の少なくともいずれか一方が設けられていることを特徴とする内燃機関用の点火コイルにある(請求項1)。
上記点火コイルにおいて、ケースは、上記軸方向の一方側に開口部を有すると共に上記軸方向の他方側を閉塞してなる有底筒状を呈している。また、外周コアは、中心コアを間に挟んで上記軸方向の両側において対向配置された一対の対向部を有する。そして、一対の対向部のうち、ケースの開口部側にある開口側対向部には、凹部及び貫通部の少なくともいずれか一方が設けられている。
そのため、ケースの開口部から外周コア等の構成部品を配置したケース内に充填される充填樹脂は、ケースの開口部付近に配設された外周コアの開口側対向部の凹部や貫通部によって、つまり凹部や貫通部を通過することによって、ケース内全体に流れ込みやすくなる。これにより、充填樹脂のケース内への充填性を高めることができる。また、充填作業の時間短縮等、生産効率を向上させることができる。
一方、一次コイル及び二次コイルの巻線内等、ケース内において充填樹脂に置換された空気は、ケースの開口部付近に配設された外周コアの開口側対向部の凹部や貫通部によって、つまり凹部や貫通部を通過することによって、ケースの開口部からケース外に抜けやすくなる。これにより、充填樹脂の内部にボイド(気泡)が形成されることを防止することができる。そして、ボイドを起点とするクラックの発生やそれに伴う絶縁不良を防止することができ、信頼性を高めることができる。
このように、充填樹脂のケース内への充填性を高め、生産効率を向上させることができると共に、信頼性に優れた内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
実施例1における、点火コイルを示す断面説明図。 図1のII−II線矢視断面説明図。 実施例1における、外周コアをケースの開口部側から見た説明図。 実施例1における、外周コアを示す説明図。 実施例1における、点火コイルをエンジンのプラグホールに配置した状態を示す断面説明図。 実施例1における、外周コアの別例を示す説明図。 実施例1における、外周コアの別例を示す説明図。 実施例2における、点火コイルを示す断面説明図。 実施例2における、外周コアをケースの開口部側から見た説明図。 実施例2における、外周コアの別例を示す説明図。 実施例3における、点火コイルを示す断面説明図。 実施例3における、(a)外周コアをケースの開口部側から見た説明図、(b)図12(a)のA−A線矢視断面説明図。 実施例3における、外周コアを示す説明図。
上記点火コイルにおいて、上記外周コアの上記開口側対向部には、上記凹部及び上記貫通部の少なくともいずれか一方が設けられている。すなわち、外周コアの開口側対向部には、凹部及び貫通部のいずれか一方のみが設けられていてもよいし、両方が設けられていてもよい。
また、上記凹部及び上記貫通部は、上記外周コアの上記開口側対向部において、磁気回路にできるだけ影響を与えない位置に設けることが好ましい。
また、上記凹部及び上記貫通部は、上記外周コアの上記開口側対向部において、他の部品が組み付けられる部分を避けるようにして設けることが好ましい。
また、上記凹部及び上記貫通部の形状は、上記点火コイルを高温環境下で使用した場合に上記外周コアと上記充填樹脂との間に生じる熱応力が大きくならないように、また応力集中が起こらないようにすることが好ましい。
また、上記凹部や上記貫通部を上記外周コアの上記一対の対向部の両方に設け、上記外周コアが組付方向性を持たない形状となるようにしてもよい。この場合には、ケース内への外周コアの配置・組み付けが容易となる。
また、上記外周コアの上記開口側対向部は、上記ケースの上記開口部側とは反対側の端面である反開口側端面に、上記ケースの上記開口部側に向かって外側に傾斜する傾斜面を有していてもよい(請求項2)。
すなわち、一次コイル及び二次コイルの巻線内等、ケース内において充填樹脂に置換された空気は、特に外周コアの開口側対向部における反開口側端面に留まりやすい。そこで、このような場所に傾斜面を設けることにより、ケース内において充填樹脂に置換された空気が傾斜面に沿ってケースの開口部からケース外に抜けやすくなる。これにより、充填樹脂の内部にボイド(気泡)が形成されることをより一層防止することができる。
また、上記外周コアは、磁性材料粉末を圧縮成形してなる圧粉コアであることが好ましい(請求項3)。
この場合には、外周コアとして形状自由度の高い圧粉コアを採用することにより、凹部や貫通部を有する複雑な形状の外周コアを容易に作製することができる。
(実施例1)
上記点火コイルにかかる実施例について、図を用いて説明する。
図1〜図4に示すように、本例の点火コイル1は、内外周に重ねて同心状に配置された一次コイル21及び二次コイル22と、一次コイル21及び二次コイル22の軸心位置に配置された中心コア23と、一次コイル21及び二次コイル22の外側を取り囲むように配置された外周コア4と、一次コイル21及び二次コイル22と中心コア23と外周コア4とを収容するケース3と、ケース3内に充填された熱硬化性樹脂からなる充填樹脂29とを備えている。
同図に示すように、ケース3は、中心コア23の軸方向Xの一方側に充填樹脂29を充填するための開口部31を有すると共に軸方向Xの他方側を閉塞してなる有底筒状を呈している。
外周コア4は、中心コア23を間に挟んで軸方向Xの両側において対向配置された一対の対向部41と、一対の対向部41を連結する一対の連結部42とを有する。外周コア4の一対の対向部41のうち、ケース3の開口部31側にある開口側対向部41aには、軸方向Xに直交する方向に凹んでなる凹部51が設けられている
以下、これを詳説する。
図1に示すように、点火コイル1は、ケース3内に、一次コイル21、二次コイル22、中心コア23、外周コア4等の構成部品を配置して構成されている。なお、図1は、ケース3内にこれらの構成部品が組み付けられた状態を側方から見た断面で示したものである。
同図に示すように、一次コイル21及び二次コイル22は、ケース3内において、同心状に内外周に重なって配置されている。一次コイル21は、中心コア23に一次巻線を巻回して略円筒状に形成されている。二次コイル22は、一次コイル21の外周側に配置された絶縁樹脂製の二次スプール25に、一次巻線よりも細い二次巻線を一次巻線よりも多い巻回数で巻回して略円筒状に形成されている。一次巻線及び二次巻線の表面は、絶縁被膜によって被覆されている。
同図に示すように、中心コア23は、一次コイル21及び二次コイル22の内周側であって、一次コイル21及び二次コイル22の軸心位置に配置されている。また、中心コア23は、一次コイル21を構成する一次巻線を巻回するために、略円柱形状に形成されている。また、中心コア23は、磁性材料からなる多数の電磁鋼板を積層してなる積層コアにより構成されている。なお、中心コア23は、磁性材料粉末を圧縮成形してなる圧粉コアにより構成することもできる。
図1、図4に示すように、外周コア4は、中心コア23と共に磁気回路を構成するものであり、中心コア23を間に挟んで軸方向Xの両側において対向配置された一対の対向部41と、一対の対向部41を連結する一対の連結部42とを有する。一対の連結部42は、中心コア23の径方向(中心コア23の軸方向Xに直交する方向)において対向配置されている。そして、外周コア4は、一対の対向部41及び一対の連結部42によって、一次コイル21及び二次コイル22の外側を覆うように筒状に形成されている。また、外周コア4は、磁性材料粉末を圧縮成形してなる圧粉コアにより構成されている。
図1に示すように、ケース3は、軸方向Xの一方側(以下、適宜、軸方向一方側X1という)を開口すると共に他方側(以下、適宜、軸方向他方側X2という)を閉塞する有底筒状を呈している。すなわち、ケース3は、中心コア23の外周側及び中心コア23の軸方向他方側X2を覆っている。ケース3の軸方向一方側X1には、充填樹脂29をケース3内に充填するための開口部31が設けられている。また、ケース3には、二次コイル22の二次巻線の高電圧側端部に導通させた高電圧端子221を配置するためのタワー部32が突出して形成されている。
図2、図3に示すように、外周コア4の一対の対向部41のうち、ケース3の開口部31側にある開口側対向部41aには、軸方向Xに直交する方向に凹んでなる凹部51が1つ設けられている。凹部51は、開口側対向部41aにおけるケース3のタワー部32側の端面413を内側に凹ませて形成されている。なお、図2では、充填樹脂29の図示を省略している。
図1、図2に示すように、ケース3内の開口部31付近には、一次コイル21への通電及びその遮断を行うためのスイッチング制御回路を備えたイグナイタ26が配置されている。イグナイタ26に隣接する位置には、イグナイタ26の導電端子261をECU(電子制御ユニット)等の外部機器と接続するためのコネクタ部27が設けられている。コネクタ部27は、ケース3の開口部31から突出するように形成されている。コネクタ部27の導電端子271は、イグナイタ26の導電端子261に接合されている。
図1に示すように、一次コイル21、二次コイル22、中心コア23、外周コア4等の構成部品が収容されたケース3内には、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂からなる充填樹脂29が充填されている。充填樹脂29は、ケース3内において、これらの構成部品を絶縁状態で固定している。
図5に示すように、上記構成の点火コイル1は、内燃機関としてのエンジン(シリンダヘッド81及びシリンダヘッドカバー82)のプラグホール83の外部に横置き状態(プラグホール83の軸方向に対して中心コア23の軸方向Xを直交させた状態)で配置されている。そして、点火コイル1は、ゴム製の筒状のプラグキャップ11を介して、プラグホール83内に配置されたスパークプラグ7に接続されている。
具体的に、プラグキャップ11の一方側には、ケース3のタワー部32が圧入されている。また、プラグキャップ11の内部には、ケース3のタワー部32内の高電圧端子221に導通するコイルスプリング12が配置されている。また、プラグキャップ11の他方側には、スパークプラグ7の碍子部71がコイルスプリング12に接触するように圧入されている。
次に、本例の点火コイル1の作用効果について説明する。
本例の点火コイル1において、ケース3は、軸方向Xの一方側(軸方向一方側X1)に開口部31を有すると共に軸方向Xの他方側(軸方向他方側X2)を閉塞してなる有底筒状を呈している。また、外周コア4は、中心コア23を間に挟んで軸方向Xの両側において対向配置された一対の対向部41を有する。そして、一対の対向部41のうち、ケース3の開口部31側にある開口側対向部41aには、凹部51が設けられている。
そのため、ケース3の開口部31から外周コア4等の構成部品を配置したケース3内に充填される充填樹脂29は、ケース3の開口部31付近に配設された外周コア4の開口側対向部41aの凹部51によって、つまり凹部51を通過することによって、ケース3内全体に流れ込みやすくなる。これにより、充填樹脂29のケース3内への充填性を高めることができる。また、充填作業の時間短縮等、生産効率を向上させることができる。
一方、一次コイル21及び二次コイル22の巻線内等、ケース3内において充填樹脂29に置換された空気は、ケース3の開口部31付近に配設された外周コア4の開口側対向部41aの凹部51によって、つまり凹部51を通過することによって、ケース3の開口部31からケース3外に抜けやすくなる。これにより、充填樹脂29の内部にボイド(気泡)が形成されることを防止することができる。そして、ボイドを起点とするクラックの発生やそれに伴う絶縁不良を防止することができ、信頼性を高めることができる。
また、本例において、外周コア4は、磁性材料粉末を圧縮成形してなる圧粉コアである。すなわち、外周コア4として形状自由度の高い圧粉コアを採用することにより、凹部51を有する複雑な形状の外周コア4を容易に作製することができる。
このように、本例によれば、充填樹脂29のケース3内への充填性を高め、生産効率を向上させることができると共に、信頼性に優れた内燃機関用の点火コイル1を提供することができる。
なお、本例では、図3に示すように、外周コア4の開口側対向部41aに凹部51を1つ設けたが、例えば、図6に示すように、外周コア4の開口側対向部41aに凹部51を複数設けてもよい。
また、本例では、図3に示すように、外周コア4の開口側対向部41aにおけるケース3のタワー部32側の端面413に凹部51を設けたが、例えば、図7に示すように、さらに外周コア4の開口側対向部41aにおけるケース3のタワー部32とは反対側の端面414に凹部51を設ける構成としてもよい。
また、本例では、図1〜図4に示すように、外周コア4の一対の対向部41のうち、一方の対向部41(開口側対向部41a)に凹部51を設けたが、例えば、一対の対向部41の両方に凹部51を設ける等して、外周コア4が組付方向性を持たない形状となるようにしてもよい。この場合には、ケース3内への外周コア4の配置・組み付けが容易となる。
(実施例2)
本例は、図8、図9に示すように、外周コア4の構成を変更した例である。
同図に示すように、外周コア4の開口側対向部41aには、軸方向Xに貫通してなる貫通部52が2つ設けられている。2つの貫通部52のうち、一方は、開口側対向部41aの端面413側に形成されており、他方は、開口側対向部41aの端面414側に形成されている。
その他の基本的な構成は、実施例1と同様である。また、実施例1と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明を省略している。
本例の作用効果について説明する。
本例において、ケース3の開口部31から外周コア4等の構成部品を配置したケース3内に充填される充填樹脂29は、ケース3の開口部31付近に配設された外周コア4の開口側対向部41aの貫通部52によって、つまり貫通部52を通過することによって、ケース3内全体に流れ込みやすくなる。これにより、充填樹脂29のケース3内への充填性を高めることができる。また、充填作業の時間短縮等、生産効率を向上させることができる。
一方、充填樹脂29に置換されたケース3内の空気は、ケース3の開口部31付近に配設された外周コア4の開口側対向部41aの貫通部52によって、つまり貫通部52を通過することによって、ケース3の開口部31からケース3外に抜けやすくなる。これにより、充填樹脂29の内部にボイド(気泡)が形成されることを防止することができる。そして、ボイドを起点とするクラックの発生やそれに伴う絶縁不良を防止することができ、信頼性を高めることができる。
その他の基本的な作用効果は、実施例1と同様である。
なお、本例では、図9に示すように、外周コア4の開口側対向部41aに、実施例1の凹部51に代えて貫通部52を設けたが、例えば、図10に示すように、外周コア4の開口側対向部41aに、凹部51及び貫通部52の両方を設ける構成とすることもできる。この場合には、充填樹脂29のケース3内への充填性をより一層高めることができ、生産効率もさらに向上させることができる。
(実施例3)
本例は、図11〜図13に示すように、外周コア4の構成を変更した例である。
同図に示すように、外周コア4の開口側対向部41aは、ケース3の開口部31側とは反対側の端面である反開口側端面412aに、ケース3の開口部31側に向かって外側に(開口側対向部41aの端面413側に)傾斜する傾斜面49を有する。なお、図12(b)では、開口側対向部41aのみを図示している。
その他の基本的な構成は、実施例1と同様である。また、実施例1と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明を省略している。
次に、本例の作用効果について説明する。
本例において、外周コア4の開口側対向部41aは、反開口側端面412aに傾斜面49を有する。すなわち、一次コイル21及び二次コイル22の巻線内等、ケース3内において充填樹脂29に置換された空気は、特に外周コア4の開口側対向部41aにおける反開口側端面412aに留まりやすい。そこで、このような場所に傾斜面49を設けることにより、ケース3内において充填樹脂29に置換された空気が傾斜面49に沿ってケース3の開口部31からケース3外に抜けやすくなる。これにより、充填樹脂29の内部にボイド(気泡)が形成されることをより一層防止することができる。
その他の基本的な作用効果は、実施例1と同様である。
1 点火コイル
21 一次コイル
22 二次コイル
23 中心コア
29 充填樹脂
3 ケース
31 開口部
4 外周コア
41 対向部
41a 開口側対向部
42 連結部
X 軸方向(中心コアの軸方向)

Claims (3)

  1. 内外周に重ねて同心状に配置された一次コイル(21)及び二次コイル(22)と、
    該一次コイル(21)及び二次コイル(22)の軸心位置に配置された中心コア(23)と、
    上記一次コイル(21)及び二次コイル(22)の外側を取り囲むように配置された外周コア(4)と、
    上記一次コイル(21)及び二次コイル(22)と上記中心コア(23)と上記外周コア(4)とを収容するケース(3)と、
    該ケース(3)内に充填された熱硬化性樹脂からなる充填樹脂(29)とを備え、
    上記ケース(3)は、上記中心コア(23)の軸方向(X)の一方側に上記充填樹脂(29)を充填するための開口部(31)を有すると共に上記軸方向(X)の他方側を閉塞してなる有底筒状を呈しており、
    上記外周コア(4)は、上記中心コア(23)を間に挟んで上記軸方向(X)の両側において対向配置された一対の対向部(41)と、該一対の対向部(41)を連結する一対の連結部(42)とを有し、
    上記外周コア(4)の上記一対の対向部(41)のうち、上記ケース(3)の上記開口部(31)側にある開口側対向部(41a)には、上記軸方向(X)に直交する方向に凹んでなる凹部(51)及び上記軸方向(X)に貫通してなる貫通部(52)の少なくともいずれか一方が設けられていることを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 請求項1に記載の点火コイル(1)において、上記外周コア(4)の上記開口側対向部(41a)は、上記ケース(3)の上記開口部(31)側とは反対側の端面である反開口側端面(412a)に、上記ケース(3)の上記開口部(31)側に向かって外側に傾斜する傾斜面(49)を有することを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。
  3. 請求項1又は2に記載の点火コイル(1)において、上記外周コア(4)は、磁性材料粉末を圧縮成形してなる圧粉コアであることを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。
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