JP2014165445A - 電極用基板、電池用ケースおよび電池 - Google Patents

電極用基板、電池用ケースおよび電池 Download PDF

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Abstract

【課題】 溶融した接合部材の電極用基板の下面からの流出を防止することが可能な電極用基板、電池用ケースおよび電池を提供する。
【解決手段】 本発明の電極用基板10は、側面および下面にわたって形成された切欠き部N1を有する絶縁基板15と、絶縁基板15の下面から切欠き部N1の内面にかけて配された外部電極9とを備え、絶縁基板15の側方から切欠き部N1の内面を側面視したときに、切欠き部N1の内面は、外部電極9に被覆された第1被覆領域R11と、第1被覆領域R11の両側に位置して絶縁基板15が露出した第1露出領域R21とからなることを特徴とする。その結果、他の電子装置との電気的な短絡を防止することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電極が形成される電極用基板、この電極用基板を用いた電池用ケースおよびこの電池用ケースを用いた電池に関する。
近年、携帯電話等の小型電子機器には様々な電子装置が搭載されており、その一部として電池が実装されている。そして、このような電池として、例えば特許文献1には電気二重層キャパシタが提案されており、この電気二重層キャパシタは、電子機器の回路基板への実装のために、下面に2つの表面実装用パッドが形成された電極用基板を備えている。なお、一般的に、電極用基板の回路基板への実装は、これらの表面実装用パッドと回路基板のパッドとの間にはんだ等の低融点金属材料からなる接合部材を介在させ、これを溶融・固化させることによって行なわれる。
特開2010−199537号公報
上述の電極用基板において、電極用基板の回路基板への実装時に接合部材を溶融すると、溶融した接合部材が電極用基板の下面から流出し、この電極用基板とその周囲に位置した他の電子装置とが電気的に短絡する虞がある。
本発明は、電極用基板の下面からの溶融した接合部材の流出を防ぐという課題を解決すべく案出されたものであり、その目的は、電極用基板とその周囲に位置した他の電子装置との電気的な短絡を防止することにある。
本発明の一実施形態にかかる電極用基板は、側面および下面にわたって形成された切欠き部を有する絶縁基板と、該絶縁基板の下面から前記切欠き部の内面にかけて配された外部電極とを備え、前記絶縁基板の側方から前記切欠き部の内面を側面視したときに、前記切欠き部の内面は、前記外部電極に被覆された被覆領域と、該被覆領域の両側に位置して前記絶縁基板が露出した露出領域とからなることを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる電極用基板によれば、絶縁基板の下面に配された外部電極が、絶縁基板に形成された切欠き部の内面にまで配されていることから、溶融した接合部材を絶縁基板の下面から切欠き部の内部に誘導することができるので、電極用基板の下面からの溶融した接合部材の流出を抑えることができる。これにより、電極用基板の下面から流出した接合部材による他の電子装置との電気的な短絡を防止することか可能な電極用基板、電池用ケースおよび電池を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電池の断面図である。 図2は、図1に示した電池に用いられた電池用ケースの上方からの斜視図である。 図3は、図1に示した電池に用いられた電池用ケースの下方からの斜視図である。 図4は、図1に示した電池に用いられる電池用ケースの下面図である。 図5は、図1に示した電池に用いられる電池用ケースの側面図である。 図6は、図5に示した電池用ケースのA部を拡大した拡大図である。 図7は、図1とは異なる本発明の一実施形態にかかる電池用ケースの下方からの斜視図である。
(電池の構成)
以下、本発明の一実施形態にかかる電極用基板、この電極用基板を用いた電池用ケースおよびこの電池用ケースを用いた電池について、図1〜図7を参照しながら説明する。なお、図1は、電池を上下方向に切断した断面を示す断面図であり、電池内および電池の概要を示している。図2は、電池用ケースの内部および電池用ケースの概要を示した電池用ケースの斜視図である。図3は、電池用ケースの下面側から見た様子を示した斜視図であり、電池用ケースの下面に配された外部電極と切欠き部との関係を示している。図4は、電池用ケースの下面図であり、電池用ケースの下面に配された外部電極と切欠き部との関係を示している。図5は、電池用ケースの切欠き部によって形成された開口を正面に見た側面図であり、電池用ケースの側方から切欠き部の内面を見たときの外部電極と切欠き部との関係を示している。図6は、電池用ケースの一部を拡大し、外部電極と切欠き部との関係をより詳細に示している拡大図である。図7は、図1とは異なる実施形態にかかる電池用ケースの下面側から見た様子を示した斜視図である。なお、図1〜図7では、導電部と非導電部とを明確にするために、導電部にはハッチングを施している。
電池1は、例えば電気二重層キャパシタであり、例えば携帯電話等の小型電子機器に搭載された半導体メモリーのバックアップ電源や予備電源等となる。電池1は、電池用ケース2と、電池用ケース2に収容されて上下方向に離れた一対の内部電極3と、一対の内部電極3同士の間に介在した電解性物質4と、電池用ケース2を封止して上方の内部電極3aと電気的に接続した金属材料からなる蓋体5とを有する。そして、電池1は、例えばはんだ等の低融点金属材料からなる接合部材6を介して、外部回路基板7に実装される。なお、図1に示した本発明の一実施形態では、一対の内部電極3を液体の電解性物質4中に浸すように配置した構成を例に示しており、本構成では、一対の内部電極3同士の接触による電気的な短絡を防止するために、一対の内部電極3同士の間に絶縁性のセパレータ8が配されている。
電池用ケース2は、一対の内部電極3、電解性物質4およびセパレータ8を収容するものである。電池用ケース2は、図1〜図3に示したように、一対の外部電極9を含んだ電極用基板10と、電極用基板10上に配された容器11と、電極用基板10および容器11に設けられた複数の信号配線12と、容器11の上面に設けられて一方の外部電極9aに信号配線12を介して電気的に接続された金属層13と、容器11の底面に設けられて他方の外部電極9bに信号配線12を介して電気的に接続された集電体14とを有する。そして、図1に示したように、電池用ケース2を封止する蓋体5が、容器11の上面にある金属層13の上面に配されて、一方の外部電極9aに信号配線12および金属層13を介して電気的に接続されていることから、蓋体5と導通した上方の内部電極3aは、一方の外部電極9aに電気的に接続されることになる。また、図1に示したように、下方の内部電極3bは、集電体14の上面に配されているため、集電体14を介して、集電体14と導通した他方の外部電極9bに電気的に接続されることになる。
電池1は、上記構成を有することによって、例えば電気二重層キャパシタとして以下のように動作する。すなわち、電池1に電圧が印加された際に、一対の外部電極9のそれぞれに電気的に接続された一対の内部電極3は、それぞれ正極または負極のいずれかとなる
。このとき、一対の内部電極3同士間に介在した電解性物質4中の陽イオンおよび陰イオンは、負極および正極となった一対の内部電極3の表面に対向して、内部電極3の表面と極めて短い距離を保って配列する。それゆえ、電解性物質4中の陽イオンおよび陰イオンのそれぞれが、一対の内部電極3のどちらか一方側に偏ることから、電解性物質4中に電位差が生じて電力が蓄えられ、電池1は充電される。一方、電池1への電圧の印加が止まった際には、一対の内部電極3のいずれか一方側に偏って配列していた電解性物質4中のイオンは、電解性物質4中に分散する。それゆえ、電解性物質4中のイオン分散によって起電力が生じ、電池1から放電が始まる。その結果、電池1は、例えば小型電子機器の予備電源等として機能する。
内部電極3は、電解性物質4とともに電池の主要部を構成する。内部電極3は、電圧を印加しても電解性物質4との間に電荷の移動が起こらないか、または移動が起こり難い材料からなる。このような材料としては、例えばグラファイト等が挙げられる。また、内部電極3は、例えば、板状やシート状に形成されている。
電解性物質4は、一対の内部電極3に挟まれて、内部電極3とともに電池の主要部を構成する。電解性物質4は、例えば有機系電解液または水溶液系電解液などが用いられ、具体的には、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネートまたはジメチルカーボネート等が挙げられる。
セパレータ8は、上述した通り、一対の内部電極3同士の絶縁を図るためのものである。セパレータ8としては、電解性物質4中のイオンがセパレータ8中を移動可能にするため、絶縁性の繊維等からなる不織布等が用いられる。絶縁性の繊維としては、例えばガラス繊維等が挙げられる。
蓋体5は、容器11の上面に配されて容器11の開口を封止し、容器11内に収納されたものを保護する。また、本実施形態では、蓋体5は、上方の内部電極3aと電気的に接続された集電体としての役割を果たす。蓋体5は、シールリング16を有しており、シールリング16を介して容器11の上面に配された金属層13と接合されている。蓋体5およびシールリング16のそれぞれは、例えば鉄、銅、銀、ニッケル、クロム、コバルト、モリブデンまたはタングステン等の金属材料、あるいはこれらの金属材料を複数組み合わせた合金または積層体からなる。
電極用基板10は、上面に配された容器11を支持する。電極用基板10は、上述した一対の外部電極9と、外部電極9が下面に配された絶縁基板15とを有している。なお、図1に示したように、外部電極9の下面には接合部材6が配されており、電池1の外部回路基板7への実装は、外部回路基板7の所定の位置に電池1を配置した後、接合部材6を溶融・固化させて電池1を外部回路基板7に接続することによって行なわれる。
ここで、図3および図4に示したように、絶縁基板15には、その側面および下面にわたって切欠き部N1が形成されており、絶縁基板15の下面から切欠き部N1の内面にかけて外部電極9が設けられている。その結果、電池1の実装において接合部材6を溶融したときに、溶融した接合部材6は、同じく金属材料からなる外部電極9上を濡れ広がって切欠き部N1内に流れ込む。すなわち、溶融した接合部材6は、非金属材料との濡れ性よりも金属材料との濡れ性の方が良く金属材料上を濡れ広がることから、切欠き部N1の内面にまで形成された外部電極9によって、溶融した接合部材6を切欠き部N1内に誘導することができる。よって、電池1の実装時に、溶融した接合部材6が、電池1の下面から流出することを抑制し、数多くの電子装置が高密度に配置された外部回路基板7上においても、電池1と他の電子装置とが電気的に短絡することを防止することができる。なお、本実施形態では、切欠き部N1は一対あり、一対の切欠き部N1のそれぞれには外部電極
9が設けられている。
切欠き部N1の内面は、図3、図5および図6に示したように、切欠き部N1の内面を絶縁基板15の側方に形成された開口から見たときに、外部電極9に被覆された第1被覆領域R11と、第1被覆領域R11の両側に位置し絶縁基板15が露出した第1露出領域R21とからなることが望ましい。この構成を有することにより、溶融した接合部材6と絶縁基板15が露出した第1露出領域R21との濡れ性が良くないことから、切欠き部N1内に流れ込んだ接合部材6を切欠き部N1内の第1被覆領域R11に効果的に閉じ込めておくことができる。よって、接合部材6が電池1の下面から流出することをさらに抑制し、電池1と他の電子装置とが電気的に短絡することを防止することができる。
電極用基板10は、図4に示したように、下面視したときに、外部電極9で被覆された第2被覆領域R12と、外部電極9を取り囲むように位置した、絶縁基板15が露出した第2露出領域R22とからなることが望ましい。この構成を有することにより、溶融した接合部材6が、電極用基板10の外縁にまで濡れ広がることを防止することができ、電池1の下面から溶融した接合部材6が流出することを防止することができる。
図5および図6に示したように、電極用基板10を側面視したときに、絶縁基板15の下面に配された外部電極9の幅は、切欠き部N1の絶縁基板15の側面における開口幅よりも小さいことが望ましい。この構成を有することにより、外部電極9の下面に設けられる接合部材6に対して、切欠き部N1の大きさが十分なものとなるため、接合部材6の量が多い場合でも、溶融した接合部材6を切欠き部N1内に留めておくことができる。
図4に示したように、絶縁基板15は下面視にて矩形状であり、切欠き部N1は矩形状の絶縁基板15の一辺に形成されていることが望ましい。そして、下面視して、外部電極9は、切欠き部N1の絶縁基板15の側面における開口端から、この開口が形成された一辺に対向する辺に向かって伸びる第3領域R3内に位置していることが望ましい。この構成を有することにより、例えば接合部材6の量が多い場合でも、溶融した接合部材6が電極用基板10の下面の外縁から流出することを効果的に抑制することができるとともに、溶融した接合部材6を効果的に切欠き部N1内に誘導することができる。
図4に示したように、一対の切欠き部N1のそれぞれは、下面視にて矩形状である絶縁基板15の一対の対向する辺のそれぞれに形成されている。そして、一対の切欠き部N1は、切欠き部N1が形成された一対の対向する辺を繋ぐ一対の対向する他辺の互いの中点を結んだ線を対称軸IIとして、線対称になるように形成されていることが望ましい。この構成を有することによって、例えば接合部材6の溶融時に、一対の切欠き部N1が非対称に形成されている場合と比較して、蓋体5と絶縁基板15との熱膨張量の差に起因した電極用基板10の歪みを低減することができる。よって、電池1の外部回路基板7への実装信頼性を確保することができる。
切欠き部N1は、図3および図4に示したように、第1被覆領域R11と第1露出領域R21との境界部および絶縁基板15の下面にわたって形成された副切欠き部N2を有することが望ましい。この構成を有することにより、例えば接合部材6の量が多く、電池1の重さによって接合部材6が電池1の下面から溢れ出そうとした場合でも、溶融した接合部材6が電池1実装領域外に流出する前に、副切欠き部N2に流れ込ませることができる。
副切欠き部N2は、図3および図4に示したように、絶縁基板15の下面において、第2被覆領域R12と第2露出領域R22との境界を切り欠くように形成されていることが望ましい。この構成を有することにより、例えば接合部材6の量が多い場合でも、溶融し
た接合部材6が電池1実装領域外に流出する前に、副切欠き部N2に流れ込ませることができる。
外部電極9は、図3に示したように、副切欠き部N2の第1被覆領域R11側および第2被覆領域R12側の内面にまで配されていることが望ましい。この構成を有することにより、溶融した接合部材6を副切欠き部N2内にまで誘導することができる。
切欠き部N1の表面積は、絶縁基板15の下面に位置した外部電極9の表面積よりも大きいことが望ましい。この構成を有することにより、絶縁基板15の下面に位置した外部電極9の表面に配される接合部材6に対して、切欠き部N1の大きさを十分に確保することができ、溶融した接合部材6を切欠き部N1内に効果的に留めておくことができる。
切欠き部N1は、図3に示したように、上面および側面を有している。そして、切欠き部N1の内面に配された外部電極9は、切欠き部N1の側面にのみ位置していることが望ましい。この構成を有することにより、切欠き部N1の内面に配された外部電極9が切欠き部N1の側面および上面にわたって配されている場合と比較して、例えば接合部材6の溶融時に、切欠き部N1の上面と側面とが繋がる角に加わる熱応力を低減することができ、電極用基板10の割れを防止することができる。
切欠き部N1は、図3に示したように、互いに対向した一対の第1側面と、一対の第1側面同士を繋ぐ第2側面とを有している。そして、切欠き部N1の内面に配された外部電極9は、第2側面にのみ位置していることが望ましい。この構成を有することにより、例えば接合部材6の量が多い場合に、溶融した接合部材6が切欠き部N1内を濡れ広がって溶融した接合部材6が切欠き部N1から流出することを防止することができる。なお、本実施形態においては、図3、図5および図6に示したように、絶縁基板15の下面に配された外部電極9と切欠き部N1の内面に配された外部電極9との接続部の長さは、切欠き部N1の第2側面の長さよりも小さくなっている。
絶縁基板15の下面に配された外部電極9は、図3および図4に示したように、四角形状に形成されており、内側から切欠き部に向かって幅が広くなることが望ましい。この構成を有することにより、溶融した接合部材6が切欠き部N1に向かって濡れ広がることから、溶融した接合部材6を効果的に切欠き部N1内に誘導することができる。なお、外部電極9は三角形状に形成され、切欠き部N1に向かって幅広になるように配されていても構わない。
絶縁基板15は、一対の外部電極9を支持するとともに、一対の外部電極9同士の絶縁を確保する。絶縁基板15は、例えば酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体または窒化珪素質焼結体等のセラミックスからなる。また、絶縁基板15は、1層のセラミック板または複数のセラミック板の積層体からなる。
一対の外部電極9は、電池1の下面に位置して、外部回路基板7に電気的に接続される。なお、一対の外部電極9は、一方は電池1の正極、他方は電池1の負極になる。外部電極9は、例えば金、銀、銅、白金、ニッケル、タングステン、モリブデン、マンガンまたはクロム等の金属材料、あるいはこれらの金属材料を複数組み合わせた合金または積層体からなる。
容器11は、内部電極3、電解性物質4およびセパレータ8を収納するものである。容器11は、例えば酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体または窒化珪素質焼結体等のセラミックスからなる。そして、容
器11は、電極用基板10と焼結によって一体化している。
信号配線12、金属層13および集電体14は、それぞれ外部電極9と内部電極3とを電気的に接続するためのものである。信号配線12、金属層13および集電体14のそれぞれは、例えば金、銀、銅、白金、アルミニウム、ニッケル、クロム、モリブデン、マンガンまたはタングステン等の金属材料、あるいはこれらの金属材料を複数組み合わせた合金または積層体からなる。なお、本実施形態においては、信号配線12は、切欠き部N1の内面に配された外部電極9に接続して電極用基板10の平面方向に伸びた第1信号配線12aと、容器11の底を貫通するように上下方向に伸びて集電体14に接続した第2信号配線12bと、容器12の外側面に配されて金属層13と接続した第3信号配線12cとを有している。
本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述した本発明の実施形態は、側面視したときの絶縁基板15の下面に配された外部電極9の幅が、切欠き部N1の絶縁基板15の側面における開口幅よりも小さい構成を例に説明したが、側面視したときの絶縁基板15の下面に配された外部電極9の幅は、切欠き部N1の絶縁基板15の側面における開口端よりも大きくても構わない。この場合、外部電極9は電極用基板10の下面に広く形成されることから、溶融した接合部材6が電極用基板10の下面に広く濡れ広がることとなり、電極用基板10と外部回路基板7との接合面積を大きくすることができる。よって、電極用基板10と外部回路基板7との接合強度を向上させることができ、ひいては電極用基板10の実装信頼性を向上させることができる。
上述した本発明の実施形態は、切欠き部N1が、第1露出領域R21と第1被覆領域R11との境界部および絶縁基板15の下面にわたって形成された副切欠き部N2を有する構成を例に説明したが、切欠き部N1は、副切欠き部N2を有さなくてもよい。この場合には、切欠き部N1の大きさを小さくすることができるため、絶縁基板15の強度を向上させることができる。よって、例えば接合部材6の溶融時に、蓋体5と絶縁基板15との熱膨張差によって加わる熱応力に対して絶縁基板15のクラックの発生を低減することができ、ひいては電池1のクラックの発生を抑制することができる。
上述した本発明の実施形態は、副切欠き部N2の内面に外部電極9が配された構成を例に説明したが、図7に示したように、副切欠き部N2の内面には外部電極9が配されていなくてもよい。すなわち、副切欠き部N2は、第1露出領域R21に形成されていてもよい。この場合、副切欠き部N2によって形成された切欠き部N1内面の角が外部電極9に被覆されないことから、この角が外部電極9に被覆されたときと比較して、この角に外部電極9と絶縁基板15との熱膨張量の差に起因して加わる応力を小さくすることができるため、絶縁基板15における亀裂の発生を抑えることができる。
(電池の製造方法)
以下、図1に示す電池1の製造方法について説明する。
(1)まず、電池用ケース2の形成方法を以下に説明する。まず、複数のグリーンシートを形成する。具体的には、例えば、窒化ホウ素、窒化アルミ、窒化ケイ素、炭化ケイ素または酸化ベリリウム等のセラミック粉末に、有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して混合物を得て、混合物を層状に形成して複数のグリーンシートを作製する。次いで、グリーンシートを矩形状に切り出した第1グリーンシートおよび第2グリーンシートを作製する。次いで、第1グリーンシートに、第1グリーンシートの外側面から内側面
側に向かって凹んだ凹部を形成する。なお、この凹部は、後に切欠き部N1となる。また、切欠き部N1が副切欠き部N2を有する場合には、この凹部の内面から第1グリーンシートの内側面側に向かって、さらに凹んだ副凹部を形成しておく。
(2)タングステンまたはモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して金属ペーストを準備する。次いで、第1グリーンシートおよび第2グリーンシートに金属ペーストを所定のパターンに印刷する。なお、金属ペーストは、第1グリーンシートの一主面から凹部内にかけて印刷されている。また、図7に示したように、副切欠き部N2が第1露出領域R21に形成されている場合には、副凹部は、凹部内に金属ペーストを印刷後に、凹部内面の金属ペーストと第1グリーンシートとの境界を切り欠くことで形成する。その結果、凹部内面にて金属ペーストと第1グリーンシートとの境界を切り欠くことで、第1グリーンシートが新たに露出する。したがって、後の工程において、第1グリーンシートが焼成される際に、凹部内面において、金属ペーストがそもそも印刷されていない第1グリーンシート部および副凹部を形成したことによって新たに露出した第1グリーンシート部が第1露出領域R21となり、第2切欠き部N2は第1露出領域R21に位置することになる。
(3)第1グリーンシートと第2グリーンシートとを積層した電極用基板前駆体を作製する。このとき、第2グリーンシートの下面が第1グリーンシートの上面の凹部によって形成された開口を覆うように、第1グリーンシートおよび第2グリーンシートを積層する。
(4)上記複数のグリーンシートを矩形状に切り出した第3グリーンシートと枠状に切り出した第4グリーンシートを作製する。次いで、(2)の工程と同様に第3グリーンシートおよび第4グリーンシートに金属ペーストを所定のパターンに印刷する。
(5)第3グリーンシートと第4グリーンシートとを積層した容器前駆体を作製する。その後、電極用基板前駆体の上面に容器前駆体を積層し、電極用基板前駆体および容器前駆体を焼成することによって、電極用基板前駆体および容器前駆体をそれぞれ電極用基板10および容器11とする。以上の工程によって、電池用ケース2を作製することができる。なお、このとき第1グリーンシートの一主面から凹部内にかけて配された金属ペーストが外部電極9となり、第1グリーンシートおよび第2グリーンシートが絶縁基板15となる。
(6)上記工程にて作製した電池用ケース2の容器11内に、液体の電解性物質4を充填した後、一対の内部電極3およびセパレータ8を浸し、容器11の上面にシールリング16を介して蓋体5を接合することによって、電池1を作製することができる。
1 電池
2 電池用ケース
3 内部電極
3a 上方の内部電極
3b 下方の内部電極
4 電解性物質
5 蓋体
6 接合部材
7 外部回路基板
8 セパレータ
9 外部電極
9a 一方の外部電極
9b 他方の外部電極
10 電極用基板
11 容器
12 信号配線
12a 第1信号配線
12b 第2信号配線
12c 第3信号配線
13 金属層
14 集電体
15 絶縁基板
16 シールリング
II 対称軸
N1 切欠き部
N2 副切欠き部
R11 第1被覆領域
R12 第2被覆領域
R21 第1露出領域
R22 第2露出領域
R3 第3領域

Claims (5)

  1. 側面および下面にわたって形成された切欠き部を有する絶縁基板と、
    該絶縁基板の下面から前記切欠き部の内面にかけて配された外部電極とを備え、
    前記絶縁基板の側方から前記切欠き部の内面を側面視したときに、前記切欠き部の内面は、前記外部電極に被覆された被覆領域と、該被覆領域の両側に位置して前記絶縁基板が露出した露出領域とからなることを特徴とする電極用基板。
  2. 請求項1に記載の電極用基板において、
    側面視したときの前記絶縁基板の下面に配された前記外部電極の幅は、前記切欠き部の前記絶縁基板の側面における開口幅よりも小さいことを特徴とする電極用基板。
  3. 請求項2に記載の電極用基板において、
    前記切欠き部は、前記露出領域と前記被覆領域との境界部および前記絶縁基板の下面にわたって形成された副切欠き部を有することを特徴とする電極用基板。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の電極用基板と、
    該電極用基板の上面に配された、上方に開口した容器とを備え、
    前記電極用基板には、一対の前記切欠き部および一対の前記外部電極が形成されていることを特徴とする電池用ケース。
  5. 請求項4に記載の電池用ケースと、
    該電池用ケースに収容された、一対の前記外部電極のそれぞれに電気的に接続された一対の内部電極と、
    該一対の内部電極間に介在する電解性物質と、
    前記電池用ケースの前記容器の開口を封止した蓋体とを備えた電池。
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