JP2014165027A - 倍力機構付きコネクタ - Google Patents

倍力機構付きコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2014165027A
JP2014165027A JP2013035254A JP2013035254A JP2014165027A JP 2014165027 A JP2014165027 A JP 2014165027A JP 2013035254 A JP2013035254 A JP 2013035254A JP 2013035254 A JP2013035254 A JP 2013035254A JP 2014165027 A JP2014165027 A JP 2014165027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
fixed
connector
side connector
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013035254A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Suzuki
雅和 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2013035254A priority Critical patent/JP2014165027A/ja
Priority to DE201410001565 priority patent/DE102014001565A1/de
Priority to DE102014001517.3A priority patent/DE102014001517B4/de
Priority to DE201410001587 priority patent/DE102014001587A1/de
Priority to DE102014001518.1A priority patent/DE102014001518B4/de
Priority to US14/190,225 priority patent/US9287662B2/en
Priority to CN201410066864.3A priority patent/CN104009349B/zh
Publication of JP2014165027A publication Critical patent/JP2014165027A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62905Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances comprising a camming member
    • H01R13/62922Pair of camming plates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62977Pivoting levers actuating linearly camming means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R27/00Coupling parts adapted for co-operation with two or more dissimilar counterparts
    • H01R27/02Coupling parts adapted for co-operation with two or more dissimilar counterparts for simultaneous co-operation with two or more dissimilar counterparts

Abstract

【課題】第1、第2の固定側コネクタ間の間隔を縮める。
【解決手段】並列して配されかつそれぞれにカムフォロア17、18が設けられた第1、第2の固定側コネクタF1、F2と、各固定側コネクタF1、F2に対しそれぞれ個別に嵌合可能であるとともに、レバー20がそれぞれに回動可能に設けられカムフォロア17、18とレバー20とを直接あるいはスライダー19を介して間接的に係合させた状態でレバー20を回動操作することで生じる倍力作用により両固定側コネクタF1、F2との嵌合が可能となる第1、第2のレバー側コネクタL1、L2とを備えた倍力機構付きコネクタであって、第1、第2の固定側コネクタF1、F2は、カムフォロア17、18が形成されている面が相互に直交するように配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は倍力機構付きコネクタに関するものである。
従来より、レバーの回動操作による倍力作用を利用してコネクタ同士を嵌合させるレバー式コネクタが知られている。この種の倍力機構付きコネクタにおいても、極数が多くなると一つのレバーだけで嵌合操作を行うのは困難になってくるため、その対策としてコネクタを複数に分割して近接して配置し、その上で倍力機構も別個に備えるようにすることが考えられる。そのような一例として下記特許文献1を挙げることができる。
特開2011−216441号公報
上記のものでは、カムフォロアを有する側の雄側のコネクタが2個、同一壁面上に隣接して配置されている。これらに嵌合する2個の雌側コネクタには、レバーが別個に設けられている。このものにおいては、雄側の両コネクタの間隔を詰めた配置とすることを狙いとするものであるが、両雄側のコネクタにおいてカムフォロアが設けられている面が、同一方向を向いているため、コネクタ同士の嵌合時における平面視で、レバーの形状と配置が共に点対称(両コネクタ間であって、双方の操作部同士が接する中央部を中心とした点対称の配置:図2参照)となるような複雑な設定とせざるを得なかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、並列する2つの固定側コネクタ間の間隔をできるだけ接近させ得るようにした倍力機構付きコネクタを提供することを目的とする。
本発明の倍力機構付きコネクタは、同一面上に並列して配されかつそれぞれにカムフォロアが設けられた複数の固定側コネクタと、
各固定側コネクタに対しそれぞれ個別に嵌合可能であるとともに、レバーがそれぞれに回動可能に設けられカムフォロアとレバーとを直接あるいは間接的に係合させた状態でレバーを回動操作することで生じる倍力作用により各固定側コネクタとの嵌合が可能となる複数のレバー側コネクタとを備えた倍力機構付きコネクタであって、
隣り合う二つの固定側コネクタにおいては、カムフォロアが形成されている面は、前記隣り合う二つの固定側コネクタ同士の間で相互に直交していることを特徴とする。
本発明の効果を説明する。図36(A)(B)は隣接する両固定側コネクタ100、101においてカムフォロア102,103が設けられている面の対面方向が平行となる位置関係である場合(同図(B))と、直交している場合(同図(A))とを示している。いずれの場合においても、相手側コネクタに設けられたレバーの回動方向はカムフォロア102、103が形成されている面に沿う方向となる。図中、想像線で囲まれた領域はレバーの回動範囲を概略的に示したものである。
図36(A)(B)の比較において、レバーの倍力作用を強化しようと考えると、レバー長は長くなるため、レバーの回動方向に関してコネクタからの突出長さが大きくなりがちである。すると、同図(B)の配置の場合には、レバーが相互に対向する方向に操作されている場合には、相手側コネクタのそれぞれから突出するレバーの先端部が互いに向き合う関係となるため、レバー同士が干渉してしまう虞がある。そのため、両固定側コネクタ同士の間隔(D1)を広くとらねばならなくなる。その点、本発明の配置である、同図(A)の配置とすれば、レバー同士の干渉を回避しやすく、両固定側コネクタ同士の間隔(D2:D2<D1)を狭めるのに有効である。
本実施例の倍力機構付きコネクタの嵌合前の状態を示す側面図 同じく嵌合後の状態を示す側面図 固定側コネクタユニットの正面図 同じく背面図 図4においてアライメントプレートを取り外した状態を示す背面図 固定側コネクタユニットの底面図 図6においてアライメントプレートを取り外した状態を示す背面図 アライメントプレートの断面図 レバーが初期位置にあるときの第1レバー側コネクタを示す側面図 レバーが嵌合完了位置にあるときの第1レバー側コネクタを示す側面図 レバーが嵌合完了位置にあるときの第1レバー側コネクタの正面図 図11のA−A線断面図 図11のP矢視方向から見た図 第1レバー側コネクタのアウターハウジングを示す正面図 一括ゴム栓の正面図 電線挿通孔を示す図15のC−C線断面図 位置決め孔を示す図15のD−D線断面図 インナハウジングの背面図 位置決めピンと位置決め孔との嵌合状態を示す拡大断面図 位置決め孔に位置決めピンが挿通されたことによる電線挿通孔に挿通された電線へのシール状況への影響を示す説明図 スライダーの収容状態を示す図11のE−E線断面図 レバーが初期位置にあるときのレバーとスライダーとの連結状況を示す図11におけるF−F線対応の断面図 レバーが嵌合完了位置にあるときのレバーとスライダーとの連結状況を示す図11におけるF−F線対応の断面図 リテーナの正面図 フロントマスクの背面図 リテーナが仮係止位置にあるときの状態を示す図11のB−B線対応断面図 リテーナが本係止位置にあるときの状態を示す図11のB−B線対応断面図 第1固定側コネクタと第1レバー側コネクタが緩く嵌合してカムフォロアがカム溝の入口部分に進入したときのスライダーの位置を示す断面図 嵌合が完了したときのスライダーの位置を示す断面図 第1固定側コネクタと第1レバー側コネクタとの嵌合前の状態を示す断面図 同じく嵌合が完了したときの状態を示す断面図 第2レバー側コネクタにおいてレバーが嵌合完了位置にあるときの背面図 同じくレバーが初期位置にあるときの側面図 同じく嵌合完了位置にあるときの正面図 同じく側面図 (A)は本発明の効果を説明するための説明図、(B)は従来技術の問題点を説明するための説明図
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
(1)本発明の倍力機構付きコネクタは、隣り合う前記レバー側コネクタのうち少なくとも一方の内部には、スライダーが前記固定側コネクタの並び方向に沿って移動可能に収容されるとともに、このスライダーは前記カムフォロアに係合するカム溝を有しこのカム溝と前記カムフォロアとを係合させた状態で当該レバー側コネクタに設けられた前記レバーの回動操作することで前記倍力作用を生じるようにしてあり、また、前記スライダーは、前記カムフォロアを受け入れる動作開始位置と前記固定側コネクタと前記レバー側コネクタとの嵌合が終了する動作終了位置との間で移動可能となっており、かつ前記スライダーは前記動作開始位置にあるときに、当該レバー側コネクタから前記並び方向外方へ突出している構成であることが好ましい。
このような構成によれば、スライダーが動作開始位置においてレバー側コネクタから突出するような構成であっても、隣接するレバー側コネクタあるいは固定側コネクタに干渉することはない。したがって、隣接するコネクタの間の距離を詰めることに何らの支障もない。
(2)また、隣り合う前記レバー側コネクタにおける電線の引き出し方向が、相互に反対方向となる前記並び方向外方としてある構成としてもよい。
このような構成によれば、隣り合うレバー側コネクタから引き出される電線同士が干渉し合う事態を回避することができる。
<実施例>
次に、本発明の倍力機構付きコネクタを具体化した実施例について、図面を参照しつつ説明する。
(倍力機構付きコネクタの概要)
図1及び図2に示すように、本実施例の倍力機構付きコネクタは、基板1上に二つの固定側コネクタ(第1、第2の固定側コネクタF1,F2)が並列して配置された固定側コネクタユニットUと、各固定側コネクタF1,F2に対して嵌合可能な第1、第2のレバー側コネクタL1,L2とから構成されている。
(固定側コネクタユニットU:主として図1乃至図8参照)
固定側ユニットUは基板1を有し、この基板1上に第1、第2の固定側コネクタF1,F2が装着されている。図3に示すように、第1固定側コネクタF1と第2固定側コネクタF2とは、基板1に対しそれぞれの長辺同士が両固定側コネクタF1,F2の並び方向に沿って同一線上に並ぶようにして装着されている。
両固定側コネクタF1,F2は基板1から嵌合方向前方(図1の上方)へ突出する角筒状のフード部2,3を有している。図3に示すように、両固定側コネクタF1,F2のフード部2,3内にはレバー側コネクタL1,L2との嵌合を案内するためのガイド突軸4,5がそれぞれ設けられており、いずれもフード部2,3の奥壁から嵌合面側へ向けて一体に突出形成されている。ガイド突軸4,5は第1固定側コネクタF1には長手方向に並列して2本配され、第2固定側コネクタF2には中央部に1本が配されており、それぞれは断面略十字状に形成されている。
なお、両固定側コネクタF1,F2と後述するレバー側コネクタL1,L2とが嵌合した状態では、上記各ガイド突軸4,5は対応するレバー側コネクタL1,L2に対しレバー側コネクタL1,L2内に組込まれた一括ゴム栓39に至るまでの範囲を貫通することになる。
両フード部2,3内にはそれぞれ棒軸状に形成された複数本の雄端子金具6が突出して配列されている。この実施例では第1固定側コネクタF1の方が第2固定側コネクタF2より多くの雄端子金具6が装着され、より多極化された設定となっている。両固定側コネクタF1,F2における各雄端子金具6は、それぞれのフード部2,3の奥壁に対して圧入されつつ基板1を貫いて後方へ突出した後、下方向(図1の紙面奥方向)へほぼ直角に屈曲している。
基板1の後面側には、基板1から突出した各雄端子金具6郡を取り囲むようにして保護壁7が設けられている(図4、図30等参照)。保護壁7は基板1の上縁部から長手方向の両側縁部にかけての範囲において設けられ、各雄端子金具6の突出方向へ張り出して形成されている。
図4に示すように、全ての雄端子金具6の先端部はアライメントプレート8に貫通して形成された各位置決め用貫通孔9へ挿通されている。アライメントプレート8は図6、図8に示すように、長尺の平板材によって形成され、位置決め用貫通孔9の孔群は両固定側コネクタF1,F2に対応してこれらの配置領域が分けられている。図8に示すように、アライメントプレート8の長手方向の両端部には段差状に段縁10が形成されている。また、アライメントプレート8において位置決め用貫通孔9の配置領域間には段付き孔11が貫通している。一方、図5に示すように、保護壁7の両側壁であってそれぞれの下端部には相互に向き合うようにして引っ掛け縁12が形成されており、アライメントプレート8は両段縁10が引っ掛け縁12に引っ掛けられて保持される。また、基板1の後面であって、第1、第2の固定側コネクタF1,F2との間の部位には縦向きに中間壁13が後方へ向けて突出しており、その下端部には図5、図7に示すようにして中間保持部14がフック状をなして形成されている。中間保持部14はアライメントプレート8の段付き孔11に係止状態で差し込まれる。このことにより、アライメントプレート8は反り等の影響が出やすい中間部での保持により、万一の反り発生時にもこれを矯正し、アライメントプレート8の保持をより確実なものとすることができる。
保護壁7のうち両側壁部の下端面には、図5に示すようなクリップ15が突出している。両クリップ15は各雄端子金具6がプリント基板16(図4参照)のスルーホール(図示しない)に挿通され、半田付けされるまでの間の仮保持を行うためものであり、プリント基板16に設けられた仮保持用の孔(図示しない)に挿通され、弾性的に係止される。
第1固定側コネクタF1におけるフード部2の外面であって、長辺側の両面(両固定側コネクタの並び方向に沿う面)にはカムフォロア17が各面に2本ずつ突出形成されている。両カムフォロア17はピン軸状に形成されており、図1に示すように、フード部2の開口縁近くの高さ位置でかつフード部2の長手方向に関する中央線に対し第2固定側コネクタF2から離れる方向に偏って配置されている。これに対し、第2固定側コネクタF2においてカムフォロア18が設けられている面は、フード部3の外面であって、短辺側の両面(両固定側コネクタF1,F2の並び方向と直交する方向に沿った面)となっている。第2固定側コネクタF2におけるカムフォロア18は両短辺側の面に沿う高さ方向の中央部に配され(図3参照)、その高さ位置は第1固定側コネクタより低位置に設定されている(図1参照)。
(第1レバー側コネクタL1:主として図9乃至図31)
第1レバー側コネクタL1には、第1固定側コネクタF1のカムフォロア17に係合する、倍力機構としてのスライダー19が組込まれているとともに(図28、図29等参照)、このスライダー19を移動させるためのレバー20を備えている(図9、図10参照)。本実施例においては、第1レバー側コネクタL1のコネクタハウジングは、図12等に示されるように、外側のケーシングとなるアウタハウジング21と、その内部に組込まれるインナハウジング22とから構成されている。
アウタハウジング21は前面側(第1固定側コネクタF1と対向する側)へ開口する角筒状に形成されており、内部はインナハウジング22に対する収容空間となっている。アウタハウジング21の収容空間の奥壁23の後面は電線引き出し面67となる。同面67には複数の電線挿通孔24が貫通して形成され、雌端子金具25に接続された各電線Wがアウタハウジング21(コネクタハウジング)の外部へと引き出されるようにしている。また、奥壁23には第1固定側コネクタF1の両ガイド突軸4を逃がすための逃がし孔69Aが一対開口している。
アウタハウジング21の両長辺部の内面側には、図12等に示すように、スライダー19を収容するためのスライダー収容室26が形成されている。両スライダー収容室26はアウタハウジング21における一方の短辺側の面(両固定側コネクタの並び方向外方の面)にそれぞれ開口し(図13参照)、スライダー19の差し込み口27となっている。
図14に示すように、アウタハウジング21の嵌合面側を構成する前面壁には第1固定側コネクタF1の各カムフォロア17が進入可能な進入口28がそれぞれ対応位置に開口しており、各進入口28は両スライダー収容室26内に連通している。
図13等に示すように、スライダー19は両スライダー収容室26内に摺動可能に収容される一対のアーム部19Aを有し、その一端同士は連結部19Bによって連結されている。両アーム部19Aの対向面側(インナハウジング22に対する収容空間へ露出して対面する側)には、第1固定側コネクタF1の各カムフォロア17に対応して片側2条ずつ、カム溝29が凹み形成されている(図21参照)。このカム溝29は対応するカムフォロア17と係合し、スライダー19の摺動動作に伴って倍力作用を生じさせつつ第1固定側コネクタF1と第1レバー側コネクタL1とを嵌合状態へと導く機能を有する。
図28、図29に示すように、スライダー19の両アーム部19Aの自由端寄りにおける一方の側縁(図示上縁)には撓み可能な係止爪30(ロック手段)が形成されている。これに対し、アウタハウジング21におけるスライダー収容室26内にはスライダー19の移動方向に離間した二カ所に第1、第2の係止凹所31,32が形成されている。係止爪30が第1係止凹所31に係止しているときには(図28状態)、スライダー19はアウタハウジング21から第1、第2の両固定側コネクタF1,F2の並び方向外方へ一部が突出した動作開始位置に保持されている。スライダー19が動作開始位置に保持されているときには、スライダー19の両カム溝29の入口は、対応する進入口28とそれぞれ連通し、第1固定側コネクタF1のカムフォロア17を受け入れ可能な状態にある。また、係止爪30においてスライダー19の差し込み方向後端面は切り立った面となっていて、この面が第1係止凹所31の孔壁に係止することにより、スライダー19はアウタハウジング21から抜け止めされた状態に保持される。一方、係止爪30の前端面側は傾斜面となっておりスライダー19に対し所定の押込み力が作用したときには、第1係止凹所31との係止を脱して押し込み方向前方への移動が可能となっている。但し、係止爪30の前端面は比較的急勾配に形成され、スライダー19にある程度以上の押し込み力が作用しない限り、不用意に第1係止凹所31との係止が解除されない設定としてある。
また、係止爪30が第2係止凹所32に係止している状態では(図29参照)、スライダー19は連結部19Bがアウタハウジング21の側壁面に当接して動作終了位置に保持される。このときには、カムフォロア17はカム溝29の終端に至っており、第1固定側コネクタF1と第1レバー側コネクタL1の嵌合が完了した状態となっている。なお、係止爪30と第2係止凹所32との係止状況はスライダー19に抜き方向への強い力を付加することにより解除可能である。
図14に示すように、アウタハウジング21においてスライダーの差し込み口27が形成された面であって嵌合面寄りの両側部は切り欠かれ、ここにはレバー20を取り付けるための一対の回動軸34が短辺方向に沿って突出している。
レバー20はこの両回動軸34周りに初期位置(図1に示す位置)と嵌合完了位置(図2に示す位置)との間を回動可能である。レバー20はアウタハウジング21の両長辺側の面を挟む一対のレバープレート20Aと、両レバープレート20Aの端部同士を連結する操作部20Bとから形成されている。両レバープレート20Aの自由端部に回動軸34が抜け止め状態で差し込まれることで、レバー20全体は回動軸34の回りに回動可能となる。両レバープレート20Aの内面側(相互の対向面側)の自由端部には、図21乃至図23に示すように、長穴状に形成された連係溝33がそれぞれ凹み形成されている。この両連係溝33にはスライダー19における両アーム部19Aの連結部19B寄りの外面から突出形成された連絡ピン35が嵌り込んでおり、これによってレバー20の回動動作に連動してスライダー19をスライド動作させることができる。
アウタハウジング21の両長辺側の面には、図1等に示すように、レバー20を嵌合完了位置で回動規制するためのストッパ縁36が外方に張り出すようにして段差状に設けられている。すなわち、アウタハウジング21の両長辺側の面は、このストッパ縁36を境にしてその下側領域が外方へ張り出すようにして形成されている。ストッパ縁36は第2固定側コネクタF2と対向する側の端部から両固定側コネクタの並び方向に沿って水平に延びた後、ほぼ回動軸34に向けて弧状に下るようにして形成されている。
一方、レバー20の両レバープレート20Aの内面側には、図22、23に示すように、ストッパ縁36の形状に適合する形状の当接縁37が段差状に設けられ、この当接縁37より下側の領域が外側へ膨出するようにして形成されている。これにより、レバー20は図23に示すように、当接縁37がストッパ縁36に沿って当接することにより、同図あるいは図2等に示される嵌合完了位置で回動規制がなされる。なお、図23に示すように、レバーが嵌合完了位置にあるときには、レバー20の操作部20Bの外面とアウタハウジング21の短辺側の外面とはほぼ面一の状態にある。
また、図21に示すように、レバー20が初期位置にあり、スライダー19が動作開始位置にあるときには、前述したようにスライダー19の連結部19B側はアウタハウジング21から外方に突出した状態となっている。このときに、レバー20の両レバープレート20Aの側縁のうちスライダー19の突出端部と図示高さ方向に対応する部位(以下、この部位を保護縁部38と言う。)は、スライダー19の組み込み方向に関してスライダー19の突出端部とほぼ同位置か、あるいはそれより組込み方向後方に位置するようにしてある。したがって、スライダー19の突出端部に対しスライダー19の組み込み方向後方から異物が接近した場合に、異物はスライダー19の突出端部に当接するよりも、レバー20の両保護縁部38に当接し易い状況が実現されている。また、同図からも明らかなように、同図に示す方向から見た場合に、レバー20の回動軸34から保護縁部38までの距離は、レバー20の操作部20Bまでの距離よりも十分に短いため、係止爪30の係止解除に必要な力は、操作部20Bを操作する場合に比べて保護縁部38に作用する押込み力の方が相当に大きくなっている。したがって、その分、スライダー19に直接押込み力が作用する場合に比べて保護縁部38に同一の押込み力が作用した場合の方が、係止爪30の係止解除がされにくくなっている。
次に、アウタハウジング21の収容空間に組込まれるインナハウジング22について説明する。図12等に示すように、インナハウジング22の後面側には一括ゴム栓39が取付けられている。インナハウジング22の後部には、一括ゴム栓39を収容するためのゴム栓収容部40が形成されている。ゴム栓収容部40はインナハウジング22の後端面(区画壁41)の周縁から後方へ向けて角筒状に延出した部分の内側に形成されている。図18に示すように、インナハウジング22の周壁42の上下面であってその先端部にはアウタハウジング21に対するロック突部43が片側一対ずつ形成されている。上側に配されたロック突部43同士の間隔は、下側に配されたロック突部43同士の間隔よりも幅狭に設定されている。一方、図26、27に示すように、アウタハウジング21の奥壁23には各ロック突部43に対応してロック受け縁44が形成されている。仮に、インナハウジング22がアウタハウジング21に対して正規姿勢から上下反転して取り付けられようとする場合には、間隔の相違からロック突部43とロック受け縁44とが非対応となって干渉してしまうため組付けができない。
インナハウジング22の区画壁41は、ゴム栓収容部40と雌端子金具25を収容する端子収容部46との間を仕切っている。区画壁41には雌端子金具25を収容する各キャビティ47の後端側が開口し、一括ゴム栓39の各電線挿通孔45及びアウタハウジング21の奥壁23の各電線挿通孔24と同軸で連通するようにしてある。区画壁41には第1固定側コネクタF1の両ガイド突軸4を逃がすための逃がし孔69Bが一対貫通して形成されている。
一括ゴム栓39は、図12等に示すように、区画壁41の後面に当接した状態で取り付けられ、インナハウジング22がアウタハウジング21内に組込まれると、アウタハウジング21の奥壁23との間で挟み付けられて保持される。一括ゴム栓39は区画壁41の後面に対し、次のような構成によって位置決め状態で取り付けられる。
図18はインナハウジング22をゴム栓収容部40側から見た図である。同図及び図19に示すように、区画壁41の後面側であって高さ方向の中央部には長手方向に沿って複数の位置決めピン48が配されている。具体的には、図18に示すように、区画壁41に形成された電線挿通孔45は挿通される雌端子金具25の大きさによって配置領域が図示三段に分けられており、各位置決めピン48は中段の配置領域のうちの中央の段の各電線挿通孔45周りの対角位置に配置されている。各位置決めピン48は略円柱状をなして形成されている。
一方、一括ゴム栓39は、ゴム栓収容部40内に収容可能に形成されており、外周面には3条のアウターリップ49が形成され、ゴム栓収容部40における周壁の内周面に沿ってシール状態で密着可能である。図15、図16に示すように、一括ゴム栓39には複数の電線挿通孔45が貫通して形成されている。各電線挿通孔45内にはインナリップ50が二条ずつ、形成されており、電線Wの被覆の外周面にシール状態で密着することができる。また、一括ゴム栓39の表裏両面であって各位置決めピン48に対応する位置には位置決め孔51がそれぞれ同軸上で凹み形成されている。各位置決め孔51は、一括ゴム栓39における中段領域にある電線挿通孔45のうち、中央の段の電線挿通孔45の周りの対角位置に配置されている。各位置決め孔51は位置決めピン48を圧入気味にして挿通可能な孔径に形成され、位置決めピン48の全長よりも僅かに深い寸法をもって形成されている。また、各位置決め孔51は図17に示すように、奥部寄りの部位に孔径が小さくなった絞り部51Aが形成されている。本実施例では、図19に示すように、電線Wの挿通方向(軸方向)に関して絞り部51Aが形成されている位置は、一括ゴム栓39の電線挿通孔45における一方のインナリップ50の位置にほぼ揃えられている。
インナハウジング22の端子収容部46には、図12に示すように、雌端子金具25を収容可能なキャビティ47が複数室、形成され、それぞれは前後に開口して形成されている。各キャビティ47内の先端部には撓み可能なランス52が形成され、雌端子金具25に対して弾性的に係止可能である。
端子収容部46の前端面には、図12等に示すように、フロントマスク53が嵌合して装着されている。フロントマスク53は各キャビティ47に連通し雌端子金具25の前端部を収容する部分を有し、この収容部分には雌端子金具25の前端面を突き当てる前止まり壁54が形成されている。また、各前止まり壁54には雄端子金具6が進入可能なタブ挿通孔55が開口するとともに、その下部には治具挿通孔55Aが開口している。また、フロントマスク53には図11及び図25に示すように、第1固定側コネクタF1の両ガイド突軸4を逃がすための一対の逃がし孔69Cが開口している。さらに、フロントマスク53は図25に示すように、インナハウジング22と対向する側の面の上縁に、左右に分かれて一対の押さえ片56がシールリング57へ向けて延出している。両押さえ片56の先端はシールリング57の直前部で上方へ立ち上がり、シールリング57の抜け止めを行う。また、シールリング57の下縁部には左右に分かれて一対のロック爪58が設けられている。両ロック爪58は図26、図27に示すように、インナハウジング22における端子収容部46の下面の対応位置に凹み形成されたロック凹部59に係止することで、フロントマスク53がインナハウジング22に対して装着されている。
図12等に示すように、端子収容部46の外周面とアウタハウジング21の内面との間は第1固定側ハウジングF1との嵌合が行われる嵌合空間Sとなっている。また、端子収容部46の奥部の外周面には前記シールリング57が嵌着されている。このシールリング57は第1固定側ハウジングF1のフード部2の内面と第1レバー側コネクタL1との間をシール可能である。
インナハウジング22における端子収容部46の側面にはリテーナ挿通孔60が開口し、このリテーナ挿通孔60にはリテーナ61が移動可能に組み付けられている(図24等参照)。図24はリテーナ61の正面図である。リテーナ61は略平板状に形成されており、図24に示すように、各キャビティ47に対応して複数の係止孔64と、第1固定側コネクタF1の両ガイド突軸4を逃がすための一対の逃がし孔69Dが開口している。また、リテーナ61の長手方向両側縁にはリテーナ61の差し込み方向に並んで仮係止爪62と本係止爪63とがそれぞれ突出形成されている。これら係止爪62,63は、詳細には図示しないが、リテーナ挿通孔60内に形成された係止受け部に順次、解除可能に係止して、インナハウジング22に対しリテーナ61を仮係止位置(図26に示す位置)と本係止位置(図27に示す位置)の両位置に保持されるようにしている。リテーナ61が仮係止位置にあるときには、雌端子金具25がキャビティ47に対して抜き差し自在であり、本係止位置にあるときには、雌端子金具25はリテーナ61に係止されてランス52による係止と併せて二重に抜け止めされた状態となる。
次に、アウタハウジング21に装着される電線カバー66について説明すると、電線カバー66は第1レバー側コネクタL1から引き出された電線Wの引き出し方向を矯正するためのものである。電線カバー66は、図12等に示すように、アウタハウジング21の電線引き出し面(奥壁23の後面)を覆うようにして取り付けられ、レバー20は電線カバー66を跨ぐようにして装着されている。電線カバー66は側方へ向けて開口する電線引き出し口68を有している(図1参照)。本実施例では、電線引き出し口68の開口方向は第1、第2の両固定側コネクタF1,F2の並び方向外方に設定されている。
(第2レバー側コネクタL2:図32乃至図35参照)
第2レバー側コネクタL2は、その構成部材としては基本的に第1レバー側コネクタL1と同様である。このため、重複した説明は省略する。主たる相違点は、第2レバー側コネクタL2にはスライダーが備えられていないこと、レバー70の操作方向が第1レバー側コネクタL1とは直交する関係にあること、電線カバー71における電線引き出し口72の開口方向が第1レバー側コネクタL2とは反対方向であることである。以下、これらの相違点に関する構成を説明する。
第2レバー側コネクタL2のレバー70は、第2レバー側コネクタL2のアウタハウジング73において、図33に示すように、嵌合面Kと電線引き出し面Hとに隣接する側面のうちの両短辺部間を跨ぐようにして装着されている。その回動方向は、図1における紙面に直交する向き(概ね嵌合方向に沿う向き)であり、第2固定側コネクタF2においてカムフォロア18が設けられている両面に沿う方向としてある。かくして、第2レバー側コネクタL2のレバー70の回動方向は第1レバー側コネクタL1のレバー70の回動方向と略直交する。
また、レバー70を構成する両レバープレート70Aの内面には図33、図35に破線で示すようなカム溝74が凹設されており、レバー70の回動操作により第2固定側コネクタF2の対応するカムフォロア18と係合して倍力作用によって両コネクタF2,L2を嵌合状態に導くようになっている。
第2レバー側コネクタL2のレバー70も初期位置(図33に示す位置)と嵌合完了位置(図35に示す位置)との間を回動可能である。なお、レバー70を構成する両レバープレート70Aの回動軸75の付近にはレバー70を初期位置に保持するための機構が設けられている。このような初期位置保持のための機構は公知のものであるため、詳細構造は図示しないが、簡単には、両レバープレート70Aには弾性変形可能なフック状の仮保持手段が設けられ、これがアウタハウジング73に係止してレバー70を初期位置に保持するが、第2固定側コネクタF2を浅く嵌合させると、第2レバー側コネクタL2内に進入した第2固定側コネクタF2の先端部と当接して上記した初期位置の仮保持状態が自動的に解除されるような構成である。嵌合完了位置での保持については、レバー70の操作部70Bの中央には撓み可能なロックアーム76が形成され、このロックアーム76がアウタハウジング73の側面下部に設けられた受け部77(図1参照)に係止することによってなされている。
第2レバー側コネクタL2の電線カバー71は、第2レバー側コネクタL2のアウタハウジング73の電線引き出し面を覆うようにして取り付けられている。本実施例では、第2レバー側コネクタL2における電線カバー71の電線引き出し口72の開口方向は、第1、第2の両固定側コネクタF1,F2の並び方向外方、つまり第1レバー側コネクタL1の開口方向とは反対方向に設定されている。また、電線カバー71の電線引き出し口72はラッパ状に拡開してテープ巻き部78が形成されている(図1参照)。
第1レバー側コネクタL1のレバー20は、図1等に示すように、同コネクタL1に装着された電線カバー66を跨ぐようにして取り付けられていたが、第2レバー側コネクタL2の電線カバー71はそのようになっていない。換言すれば、第1レバー側コネクタL1ではレバー20の操作方向は電線カバー66からの電線Wの引き出し方向に沿う方向であったが、第2レバー側コネクタL2では、レバー70の操作方向と電線Wの引き出し方向とは略直交する関係となっている。したがって、レバー70が電線カバー71側に接近する図33に示す初期位置にあるときには、電線カバー71との干渉が懸念されるが、本実施例では図33、35に示すように、電線カバー71には矯正部71Aの長手方向に沿ってくびれ部79が形成されている。
すなわち、第2レバー側コネクタL2の電線カバー71は、アウタハウジング73への取付けのための基部71Bと、この基部71Bから一体に突出しレバー70の回動軸線の方向と略平行に延出して電線Wの引き出し方向を矯正するための中空の矯正部71Aとから形成されている。
この矯正部71Aは図33、35に示すように、基部71Bの図示上下両側縁の近傍から立ち上がるのではなく、中央付近において付け根部分の両側が湾曲面(くびれ部79)を形成しつつ真っ直ぐに立ち上がるようにして形成されている。これに対し、前記した第1レバー側コネクタL1の電線カバー66では、図27に示すように、矯正部66Aは基部66Bの側縁部に近い部位から立ち上がりが開始され、そこから突出端部側へ向けて徐々に窄まるようにして形成されている。このように、第1レバー側コネクタL1との対比において、第2レバー側コネクタL2の電線カバー71は矯正部71Aを基部71Bの側縁からくびれ部79を介して一気に立ち上げることで、電線カバー71の内部空間を中央に寄せた状態で絞り込むようにしている。このことにより、電線カバー71内の電線Wは電線カバー71内の上方空間へ集約して収容されることになる。したがって、電線引き出し口72部分での電線Wが下方へばらけてしまうことが規制されるため、テープ巻き部78においてテープ巻きする作業を円滑に行うことができる。また、電線カバー71にくびれ部79が形成されたことで、レバー70が初期位置にあるときに操作部70Bとの干渉を回避することにも寄与する。
次に、上記のように構成された本実施例に係るコネクタの嵌合作業を説明する。まず、第2固定側コネクタF2に対する第2レバー側コネクタL2の嵌合作業を説明する(第1固定側コネクタF1に対する第1レバー側コネクタL1の嵌合作業を先行させてもよい。)。その場合、第2レバー側コネクタL2のレバー70が図33に示す初期位置に保持されている状態で、第2レバー側コネクタL2を図1に示す方向から第2固定側コネクタF2へ浅く嵌め合わせる。すると、第2固定側コネクタF2の両カムフォロア18が第2レバー側コネクタL2のレバー70のカム溝74の入口部分に進入する。この後、レバー70を図33,36に示す図示反時計周りに回動させると、カムフォロア18はカム溝74に沿って変位し、その過程で生じる倍力作用により第2固定側コネクタF2と第2レバー側コネクタL2との嵌合が進行する。そして、レバー70が図2、図35に示す嵌合完了位置に至って同位置に保持されれば、第2固定側コネクタF2と第2レバー側コネクタL2とが正規の嵌合状態となる。
次に、第1固定側コネクタF1に対する第1レバー側コネクタL1の嵌合作業について説明する。第1レバー側コネクタL1のレバーが図1等に示す初期位置に保持されている状態では、スライダー19は係止爪30が第1係止凹31所に係止しているため、図28に示す動作開始位置に保持されている。そして、第1レバー側コネクタL1を図1に示す方向から第1固定側コネクタF1へ浅く嵌め合わせると、第1固定側コネクタF1の各カムフォロア17がアウタハウジング21に開口して形成された各進入口28を経て対応するカム溝29の入口に進入する。この後、レバー20を図28等に示すように反時計回りに回動させると、係止爪30と第1係止凹所31との係止状況が解除され、レバー20の回動と連動してスライダー19がスライダー収容室26内の奥方へ向けて変位する。これに伴い、各カムフォロア17は対応するカム溝29に沿って変位し、その過程で生じる倍力作用により第1固定側コネクタF1と第1レバー側コネクタL1との嵌合が進行する。そして、レバー20が図29に示す嵌合完了位置に、スライダー19は動作終了位置にそれぞれ至り、係止爪30が第2係止凹所32に係止することによってスライダー19及びレバー20がこれら位置に保持される(なお、レバー20には、別途、解除可能なロック装置を設けて嵌合完了位置での保持力を強化するようにしてもよい)。かくして、第1レバー側コネクタL1と第1固定側コネクタF1とが正規の嵌合状態となる。
上記した本実施例の効果は以下の通りである。
(1)本実施例では、並列する第1固定側コネクタF1と第2固定側コネクタF2とにおいて、カムフォロア17,18が設けられている面の向きが相互に直交する関係とした。これに伴い、第1レバー側コネクタL1と第2レバー側コネクタL2とではレバー20,70の回動方向もまた相互に直交する関係となる。したがって、レバー20,70の回動方向を相互に平行配置とした場合に比較して、レバー20,70同士が両固定側コネクタF1,F2間で干渉する事態を回避し易く、その分だけ両固定側コネクタF1,F2間の距離を縮めることができるから、固定側コネクタユニットUを小型化することができる。
また、第1レバー側コネクタL1に組込まれたスライダー19は動作開始位置において、アウタハウジング21から両固定側コネクタF1,F2の並び方向外方へ突出するようにしたため、このことも両固定側コネクタF1,F2間の距離を縮めることに寄与する。
さらに、両レバー側コネクタL1,L2における電線Wの配索方向を共に両固定側コネクタF1,F2の並び方向外方(反対方向)に設定したため、上記と同様に、両固定側コネクタF1,F2間の距離を縮めることに寄与する。
(2)第2レバー側コネクタL2において、レバー70が回動する空間を電線カバー71が突出する空間とは異なる空間に設定したため、レバー長を電線カバー71の突出高さと無関係に設定することができる。これにより、レバー70を小型化することが可能となる。
また、第2レバー側コネクタL2の電線カバー71は基部71Bからくびれ部79を介して矯正部71Aを立ち上げて、電線カバー71の内部空間を中央部で絞り込むようにしたため、電線Wをくびれ部79より上方の空間に集約化した状態で収容することができる。したがって、電線Wを電線カバー71と共にテープ巻きする際の作業がし易くなる。
さらに、第2レバー側コネクタL2において、レバー70が初期位置にあるときに、レバー70の操作部70Bが電線カバー71におけるくびれ部79の近傍で、くびれ部79の延び方向に沿って位置するようにしたため、初期位置にあるレバー70を電線カバー71に干渉させることなく配置させることができる。
(3)第1・第2のレバー側コネクタL1,L2において、一括ゴム栓39の各位置決め孔51において軸方向の途中の部位に絞り部51Aを形成することで、インナハウジング22側から突出形成された位置決めピン48が圧入すると、図19、図20に示すように、絞り部51Aが形成されている周囲の肉が、隣接して配されている電線挿通孔45側へ局部的に寄せられる。このことによって、電線Wの被覆に対する圧接力が局部的に増強されて、電線Wに対するシール性を強化することができる。
また、図19に示すように、絞り部51Aの電線挿通孔45における軸方向に関する位置が、インナリップ50の山部の位置に揃えられているため、電線被覆に対するシール性強化を効果的に行うことができる。
さらに、位置決め孔51が、各電線挿通孔45周りの対角位置に配置されるようにしたため、各電線挿通孔45同士のピッチをできるだけ詰めながら、電線Wに対するシール力を周方向へ均一化するのに寄与することができる。
(4)第1レバー側コネクタL1において、初期位置においてアウタハウジング21から突出するスライダー19の突出端部と等しいか、それより後方にレバー20の保護縁部38を位置させ、かつこの保護縁部38を回動軸34から近い位置に設定する、という簡単な構成でスライダー19の不用意な押込みを回避することができる。
また、レバー20はスライダー19を挟む一対のレバープレート20Aを有し、双方の後縁部を保護縁部38としたため、異物がスライダー19の突出端部に後方から接近した場合に、異物はスライダー19よりも両保護縁部38に当接する可能性が高められる。したがって、スライダー19の不用意な押込みをより一層効果的に回避することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、第1レバー側コネクタL1にスライダー19とレバー20との双方を組み込むようにしたが、いずれか一方を組み込むようにしてもよい。また、逆に、第2レバー側コネクタL2にレバー70とスライダーとの双方を組み込むようにしてもよい。
(2)上記実施例では、第1、第2の両レバー側コネクタL1、L2のコネクタハウジングをアウタ・インナの2部材構成としたが、単一部材で構成してもよい。その場合には、コネクタハウジング(アウタハウジング)の奥壁23を別体に形成しておくとよい。また、かかる構成では別体形成された奥壁23にも位置決めピンを形成しておき、一括ゴム栓39に対しその表裏に形成された位置決め孔51へ位置決めピン48を差し込むようにするとよい。
(3)上記実施例では、位置決め孔51を一括ゴム栓39の表裏両面に形成したが、インナハウジング22に対向する側の片面に設けるようにしてもよい。
(4)上記実施例では、リテーナ61を仮係止位置と本係止位置の2位置で保持されるようにしたが、必ずしも仮係止位置を設定する必要はない。
(5)上記実施例では、フロントマスク53をインナハウジング22の前方(嵌合方向に沿う方向)から嵌着する形式を示したが、嵌合方向と直交する方向から組み付けるようにしてもよい。
(6)上記実施例では、リテーナ61の組み付け方向がロック爪58の撓み方向と同方向であったが、直交する方向であってもよい。
17,18…カムフォロア
20,70…レバー
29,74…カム溝
F1…第1固定側コネクタ
F2…第2固定側コネクタ
L1…第1レバー側コネクタ
L2…第2レバー側コネクタ

Claims (3)

  1. 同一面上に並列して配されかつそれぞれにカムフォロアが設けられた複数の固定側コネクタと、
    各固定側コネクタに対しそれぞれ個別に嵌合可能であるとともに、レバーがそれぞれに回動可能に設けられ前記カムフォロアと前記レバーとを直接あるいは間接的に係合させた状態で前記レバーを回動操作することで生じる倍力作用により前記各固定側コネクタとの嵌合が可能となる複数のレバー側コネクタとを備えた倍力機構付きコネクタであって、
    隣り合う二つの前記固定側コネクタにおいては、前記カムフォロアが形成されている面は、前記隣り合う二つの固定側コネクタ同士の間で相互に直交していることを特徴とする倍力機構付きコネクタ。
  2. 隣り合う前記レバー側コネクタのうち少なくとも一方の内部には、スライダーが前記固定側コネクタの並び方向に沿って移動可能に収容されるとともに、このスライダーは前記カムフォロアに係合するカム溝を有しこのカム溝と前記カムフォロアとを係合させた状態で当該レバー側コネクタに設けられた前記レバーの回動操作することで前記倍力作用を生じるようにしてあり、
    また、前記スライダーは、前記カムフォロアを受け入れる動作開始位置と前記固定側コネクタと前記レバー側コネクタとの嵌合が終了する動作終了位置との間で移動可能となっており、かつ前記スライダーは前記動作開始位置にあるときに、当該レバー側コネクタから前記並び方向外方へ突出していることを特徴とする請求項1に記載の倍力機構付きコネクタ。
  3. 隣り合う前記レバー側コネクタにおける電線の引き出し方向が、相互に反対方向となる前記並び方向外方としてあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の倍力機構付きコネクタ。
JP2013035254A 2013-02-26 2013-02-26 倍力機構付きコネクタ Pending JP2014165027A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013035254A JP2014165027A (ja) 2013-02-26 2013-02-26 倍力機構付きコネクタ
DE201410001565 DE102014001565A1 (de) 2013-02-26 2014-02-06 Verbinder und damit versehene Verbinderanordnung
DE102014001517.3A DE102014001517B4 (de) 2013-02-26 2014-02-06 Verbinder und damit versehene Verbinderanordnung
DE201410001587 DE102014001587A1 (de) 2013-02-26 2014-02-06 Verbinder mit einem eine Kraft multiplizierenden Mechanismus und damit versehene Verbinderanordnung
DE102014001518.1A DE102014001518B4 (de) 2013-02-26 2014-02-06 Verbinderanordnung
US14/190,225 US9287662B2 (en) 2013-02-26 2014-02-26 Connector with force multiplying mechanism
CN201410066864.3A CN104009349B (zh) 2013-02-26 2014-02-26 带增力机构的连接器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013035254A JP2014165027A (ja) 2013-02-26 2013-02-26 倍力機構付きコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014165027A true JP2014165027A (ja) 2014-09-08

Family

ID=51369906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013035254A Pending JP2014165027A (ja) 2013-02-26 2013-02-26 倍力機構付きコネクタ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9287662B2 (ja)
JP (1) JP2014165027A (ja)
CN (1) CN104009349B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016126841A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
JP2016207414A (ja) * 2015-04-21 2016-12-08 住友電装株式会社 コネクタ
JP6498080B2 (ja) * 2015-08-28 2019-04-10 住友電装株式会社 コネクタ
JP6374895B2 (ja) 2016-02-09 2018-08-15 矢崎総業株式会社 コネクタユニット
JP6607088B2 (ja) * 2016-03-04 2019-11-20 住友電装株式会社 コネクタ
JP6645360B2 (ja) * 2016-05-30 2020-02-14 住友電装株式会社 コネクタ
JP6879231B2 (ja) * 2018-03-06 2021-06-02 住友電装株式会社 コネクタ
JP7081475B2 (ja) * 2018-12-21 2022-06-07 住友電装株式会社 コネクタ
JP7456397B2 (ja) 2021-02-10 2024-03-27 住友電装株式会社 コネクタ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005322541A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタホルダー
JP2012238405A (ja) * 2011-05-10 2012-12-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6071146A (en) * 1997-06-02 2000-06-06 Quality Synthetic Rubber, Inc. Seal for disposition between wires and their receiving connector
JP2005317385A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Tyco Electronics Amp Kk 防水型コネクタ用シール部材及び防水型コネクタ
US7481675B2 (en) * 2007-03-22 2009-01-27 Tyco Electronics Corporation Connector assembly with cavity sealing plug
JP4523987B1 (ja) * 2009-02-27 2010-08-11 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 スライドカム付きコネクタ
JP5408005B2 (ja) 2010-04-02 2014-02-05 住友電装株式会社 レバー式コネクタ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005322541A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタホルダー
JP2012238405A (ja) * 2011-05-10 2012-12-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
US20140242821A1 (en) 2014-08-28
CN104009349A (zh) 2014-08-27
CN104009349B (zh) 2017-01-04
US9287662B2 (en) 2016-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5945964B2 (ja) コネクタ
JP2014165027A (ja) 倍力機構付きコネクタ
JP2014165028A (ja) コネクタ
JP5939470B2 (ja) コネクタ
JP2014165031A (ja) 倍力機構付きコネクタ
JP5846105B2 (ja) レバー式コネクタ
US9972937B2 (en) Lever type connector
US20150318639A1 (en) Lever-type connector
US7588446B2 (en) Connector and a connector assembly
US10381777B2 (en) Lever-type connector
US10090620B2 (en) Lever-type connector having a lever with two arms with one ends of the arms joined by an operating portion and other ends joined by a coupling
US9705251B2 (en) Lever-type connector
JP2011142050A (ja) レバー式コネクタ
CN110838650A (zh) 杠杆型连接器
US20190027863A1 (en) Lever-type connector
KR101485937B1 (ko) 레버 지그 및 커넥터 장치
US9559460B2 (en) Lever-type connector with regulating protrusion on male housing that engages lever on female housing to achieve connection without inclination between male and female housings
US9905970B2 (en) Connector with mounting member that restricts rearward movement of connector until connector is connected properly to mating connector
JP2005302587A (ja) コネクタ
KR101449870B1 (ko) 레버식 커넥터
KR20130046127A (ko) 레버타입 커넥터
JP2012089299A (ja) 防水コネクタ
US11749945B2 (en) Movable connector
JP2016219201A (ja) コネクタ
CN110838651A (zh) 杠杆型连接器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160927