JP2014164058A - 光トランシーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】光トランシーバにおいて、パッケージを導電材料の部分と樹脂の部分とで構成して、導電材料により開口部からの高周波の電磁ノイズを遮断すると共に、導電材料の部分と樹脂の部分との取り付けを容易に且つ強度を確保して行うことを可能にする。
【解決手段】光トランシーバは、光電変換部品51が搭載又は接続された内部基板40と、光電変換部品51を取り付けるための開口部が設けられた電磁遮蔽板18を有する導電材料の光レセプタクル10と、光レセプタクル10に取り付けるための樹脂製のリアカバー30と、を備える。光レセプタクル10及びリアカバー30は、内部基板40を収容した状態で光軸方向に沿ってスライド終端部まで互いにスライドさせるスライド機構と、そのスライド機構によりスライド終端部まで互いにスライドさせた状態で、光レセプタクル10とリアカバー30とを係止するための係止機構と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換部品を有する光トランシーバに関する。
光通信用の光トランシーバは、光伝送装置の基板上に実装され、伝送路(光ファイバ)に接続して用いられるため、光コネクタ接続用の光レセプタクル開口部が光伝送装置のパネルから外部に露出している。光伝送装置の基板上には光トランシーバを収容する金属製のケージが実装されており、光トランシーバはフロントパネルの開口部から挿入されてケージ内に収容され、ケージ奥端に設けられた電気コネクタと接続される。このような光トランシーバのうち、ホスト装置となる光伝送装置に対して取外し/挿抜可能に取り付けられるものはプラガブル光トランシーバと呼ばれる。
ケージは、光トランシーバを覆うことでその外部(光伝送装置の基板上の他の回路)との電磁波干渉を抑えるものであり、ゲージを設けることで電磁的な遮蔽を実現している。
しかし、光トランシーバの光レセプタクルが露出する位置にある光伝送装置のフロントパネル開口部は、そこから光トランシーバをケージに収容したり、光コネクタをケージに収容された光トランシーバへ接続したりするために用いられ、ケージの開口部でもある。
そのため、フロントパネル開口部は、光トランシーバが発する電磁ノイズを遮断する構造ではなく、外部へ放射される可能性がある。
そこで、従来から、光トランシーバの筐体やレセプタクルを金属などの導電性材料とし、その電位をフロントパネルと同一のフレームグランドに電気的に接続することによって、フロントパネル開口部を電磁的に遮蔽している。
このように開口部の電磁的遮蔽を行うためには、現実的には光トランシーバのレセプタクル又は筐体を導電部材、具体的には金属製とする必要があるが、金属製の部材は一般に樹脂製のものに比べて形状が複雑であるため、加工コストが上昇する要因となってしまう。また、光トランシーバの筐体はその外形がSFP(Small Form-factor Pluggable)などの業界標準で定められており、内部の容積は求められる機能に対して小さくて余裕が無い。そのような狭い内部へ回路基板、TOSA(Transmitting Optical Sub-Assembly)やROSA(Receiving Optical Sub-Assembly)等の光電変換部品、これらの接続部材等を安定的に収容して外力から保護をしなければならず、その観点からも筐体の材料としてはコスト増加になってしまうものの金属が適していると考えられてきた。
一方で、特許文献1には、樹脂製の筐体に金属製のシールド部材を用いた構造が開示されている。このシールド部材は、光トランシーバ内部で発生する電磁ノイズを遮断するためのメッシュ部を有し、その周囲には光伝送装置のフロントパネル等のフレームグランド電位に接触するためのタブが設けられている。
但し、このメッシュ部によって光トランシーバの筐体を含めたパッケージがメッシュ部の内側と外側に分離されてしまい、構造上の不都合、例えば強度や組み立て性の問題が生じる。そこで、特許文献1に記載の技術では、シールド部材をインサートモールド成形によって下側パッケージと共に成形し、その下側パッケージに樹脂製の上側パッケージを取り付けている。このときメッシュ部の前後で下側パッケージが分離しないように、メッシュ部の隙間を通って成形樹脂を流して所定の形状に一体化している。特許文献1に記載の技術は、このようにパッケージ本体を樹脂にしてコストを下げると共に、シールド部材により前方への電磁ノイズの漏洩を防いでいる。
米国特許第7111994号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、構造上、メッシュ部の前後を一体で成形する際の樹脂の流動性を確保するために、メッシュ部の隙間(網目)をあまり小さくできない。その結果、信号伝送速度の高速化に伴う高周波の電磁ノイズの遮断には、対応し難くなる。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、光トランシーバにおいて、パッケージを導電材料の部分と樹脂の部分とで構成して、導電材料により開口部からの高周波の電磁ノイズを遮断すると共に、導電材料の部分と樹脂の部分との取り付けを容易に且つ強度を確保して行うことを可能にすることにある。
本発明の光トランシーバは、光電変換部品が搭載又は接続された内部基板を備えた光トランシーバであって、上記光電変換部品を取り付けるための開口部が設けられた電磁遮蔽板を有する導電材料の光レセプタクルと、上記光レセプタクルに取り付けるための樹脂製のリアカバーと、を備える。そして、上記光レセプタクル及び上記リアカバーは、上記内部基板を収容した状態で光軸方向に沿ってスライド終端部まで互いにスライドさせるスライド機構と、そのスライド機構によりスライド終端部まで互いにスライドさせた状態で、上記光レセプタクルと上記リアカバーとを係止するための係止機構と、を有するものとする。
上記係止機構は、上記光レセプタクルと上記リアカバーのいずれか一方に設けられた係合突起部と、他方に設けられ光軸方向に遊びをもった状態でその係合突起部に係合するための凹部又は孔でなる係合凹部と、上記光レセプタクルと上記リアカバーのいずれか一方に設けられたバネ部と、を有し、上記バネ部は、上記係合凹部に上記係合突起部が係合した状態で上記光レセプタクルから上記リアカバーを取り外す方向に押圧するようにしてもよい。
上記スライド機構はアリガタ・アリミゾ構造をもつようにしてもよい。
また、上記スライド機構は、スライドさせる際に上記光レセプタクル側に当接してクラッシュするリブを上記リアカバー側に有するようにしてもよい。
さらに、上記リアカバーは、上記内部基板を上記光トランシーバの外部に露出させるための露出口と、光軸方向に上記内部基板をガイドして上記内部基板の端部を上記露出口に挿入するためのガイド溝と、を有し、上記内部基板は、上記端部より断面形状が幅広となった幅広部を有し、上記係止機構で係止がなされた際に、上記ガイド溝の上記露出口側の終端に、上記端部と上記幅広部との境界が当接しているようにしてもよい。
本発明の光トランシーバによれば、パッケージを導電材料の部分と樹脂の部分とで構成して、導電材料により開口部からの高周波の電磁ノイズを遮断すると共に、導電材料の部分と樹脂の部分との取り付けを容易に且つ強度を確保して行うことが可能になる。
本発明の一実施形態に係る光トランシーバの一構成例を示す斜視図である。 図1の光トランシーバにおける光レセプタクルの一構成例を示す斜視図である。 図2Aの光レセプタクルを別の方向から見た斜視図である。 図2Aの光レセプタクルを別の方向から見た斜視図である。 図2Aの光レセプタクルを別の方向から見た斜視図である。 図1の光トランシーバにおけるリアカバーの一構成例を示す斜視図である。 図4Aのリアカバーにおけるバネ部を示す断面図である。 図1の光トランシーバの組立方法を説明するための模式図である。 図1の光トランシーバの組立方法を説明するための模式図である。 図1の光トランシーバを組み立てる途中の様子を示す斜視図である。 図1の光トランシーバを組み立てる途中の様子を示す斜視図である。 図1の光トランシーバを組み立てた様子を示す斜視図である。 図1の光トランシーバの光軸に垂直な方向の断面を示す図である。 図10Aの一部を拡大した図である。 本発明の他の実施形態に係る光トランシーバの光軸に垂直な方向の断面を示す図である。 図11Aの一部を拡大した図である。
SFPなどの光トランシーバは、ケージと呼ばれるカゴ状のケースに収められて使用される。このケージは、金属などの導電材料で成形されており、光伝送装置の基板上に設けられている。本来はこのケージそのものが電磁的なシールドの役割を果たす期待をされるが、実際には、光トランシーバの挿入口が開口しているため完全なシールドはできない。このため、SFPなどのパッケージによるシールドが必要になる。
しかし、ケージの金属を積極的に活用することで、SFPパッケージそのもので電子回路等の内部基板を完全にシールドする必要はないことが明らかとなっている。すなわち、シールドが必要なのは、開口部の部品であって、それよりもケージ内側に位置する部位については導電材料体である必要は必ずしもない。このような観点から、以下では、必要な部分のみ導電材料を用い、その他の部位にプラスチック等の樹脂を用い、安価に光トランシーバのパッケージを構成する。
以下、図面を参照しながら、本発明について説明する。各図においては、基本的に本発明の要旨に関わる部品のみを示して説明し、その他の部品については図示や説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光トランシーバの一構成例を示す斜視図である。
本実施形態に係る光トランシーバは、光サブアセンブリ(OSA)等の光電変換部品と、光電変換部品に接続された電子回路基板である内部基板と、これらを覆って収容するためのパッケージと、を備える。
OSAは、伝送路(光ファイバ)との接続を行うためのサブモジュールであり、TOSAやROSAが挙げられる。以下、光電変換部品としてOSAを例に挙げて説明する。内部基板には、OSAが搭載されるか、或いはフレキシブルプリント基板(FPC)などにより接続されている。
以下では、OSAの光軸方向の伝送路側を前方とし、リアカバー側を後方とする。
また、本実施形態に係る光トランシーバが、光伝送装置に対して挿抜可能に取り付けられると共に信号光の送受信機能を有するプラガブル(活線挿抜型)光トランシーバであることを前提に説明するが、プラガブル型に限らず、本発明の構成は採用できる。さらに、導電材料として金属を挙げて説明するが、例えば金属を含むような樹脂などであっても導電性を有していればよい。
図1で例示するように、本実施形態における光トランシーバのパッケージは、前部ハウジング(前部パッケージ)となる金属製の光レセプタクル10と、光レセプタクル10に取り付けるための後部ハウジング(後部パッケージ)となる樹脂製のリアカバー30と、を備え、樹脂と金属との複合パッケージとなる。
さらに、本実施形態における光レセプタクル10の外周には、ケージの開口部との隙間を電磁的に遮蔽するための金属製のフィンガ(タブ)部20が取り付けられている。フィンガ部20には、成形された光レセプタクル10が光レセプタクル10の後方から挿入され、光レセプタクル10とフィンガ部20とが一体化される。フィンガ部20には、複数の弾性フィンガ21が設けられており、弾性フィンガ21は、光伝送装置に対して光トランシーバが取り付けられたときに、ケージに対して接触し接地される。これにより上記隙間が電磁的に遮蔽される。
本実施形態は、主に光レセプタクル10、リアカバー30、及び内部基板の固定方法に着目したもので、特にこの3点に絞り、その構造や組立方法などについて説明する。
図2Aは図1の光トランシーバにおける光レセプタクル10の一構成例を示す斜視図である。また、図2B、図3A、図3Bはいずれも図2Aの光レセプタクル10を別の方向から見た斜視図である。
図2A,図2B,図3A,図3Bで例示するように、光レセプタクル10は、伝送路側の光コネクタプラグを受容する光レセプタクル本体11と、その光コネクタプラグに接続するOSAを保持する保持部と、リアカバー30と連結する連結部と、を有する。なお、ここで連結とは整列と係止を意味する。
光レセプタクル本体11は、光レセプタクル10の前方に設けられており、図2A,図3Bに示すように、光ケーブルの光コネクタプラグが挿着される一対のソケット孔を有し、各ソケット孔は開口部17a,17bに連通している。
開口部17a,17bは、図3A及び図3Bに示すように、OSAを取り付けるための上記の保持部となる開口部である。そして、開口部17a,17bにOSAが取り付けられ、光コネクタプラグがソケット孔に装着されることにより、光コネクタプラグの光ファイバとOSA内の光電変換素子とが光結合されるようになっている。
そして、光レセプタクル10における上記保持部は、図3A及び図3Bに示すように開口部17a,17bが設けられた電磁遮蔽板18を有する。開口部17a,17bにOSAが装着された電磁遮蔽板18は、金属製の光レセプタクル本体11及びフィンガ部20と共に、ケージの開口部を電磁的に遮蔽する構造となる。電磁遮蔽板18は、特許文献1のように樹脂の流動性が要件とはなっていないためメッシュである必要はなく、これにより高周波の電磁ノイズを遮断することができる。本構成例では、電磁遮蔽板18は、光軸に垂直な方向に設けられている。
上記の連結部は、光レセプタクル10及びリアカバー30に設けたスライド機構と、同じく光レセプタクル10とリアカバー30に設けた係止機構と、を有する。
上記スライド機構は、内部基板を収容した状態で光軸方向に沿ってスライド終端部まで互いにスライドさせる機構である。そして、上記係止機構は、そのスライド機構によりスライド終端部まで光レセプタクル10及びリアカバー30を互いにスライドさせた状態(スライド終端部に到達した状態)で、光レセプタクル10とリアカバー30とを係止するための機構である。このような係止機構により、リアカバー30を光レセプタクル10に取り付けた際に両者を固定することができる。
このようなスライド機構及び係止機構の例を、主に図2A,図2B,図4A,図4Bを参照しながら説明する。
図4Aは図1の光トランシーバにおけるリアカバー30の一構成例を示す斜視図、図4Bは図4Aのリアカバー30におけるバネ部を示す断面図である。
上記のスライド機構はアリガタ・アリミゾ構造をもつことが好ましい。本構成例では、図2Bに示すように金属製の光レセプタクル10側に1つの凸形状のアリガタ16、2つの凹形状のアリミゾ15a,15bが成形され、それぞれと嵌合するために図4Aに示すように樹脂製のリアカバー30側に1つの凹形状のアリミゾ33、2つの凸形状のアリガタ32a,32bが成形されている。
アリガタ16及びアリミゾ33は、それぞれ光レセプタクル10、リアカバー30の中心部分に光軸方向に背骨のように設けられており、アリミゾ15a,15bはアリガタ16の両端に沿って設けられ、アリガタ32a,32bはアリミゾ33の両端に沿って設けられている。アリガタ16とアリミゾ33とを嵌合させ、アリミゾ15a,15bとアリガタ32a,32bとが嵌合させて、光レセプタクル10とリアカバー30を互いにスライドさせることにより、両者を整列した状態で取り付けできる。
なお、ここでは複数組のアリガタ・アリミゾ構造であって台形断面の構造を有する例を挙げているが、1組であってもよいし、断面形状も台形に限ったものではない。
また、上記の係止機構は、光レセプタクル10とリアカバー30のいずれか一方に設けられた係合突起部と、他方に設けられ光軸方向に遊びをもった状態でその係合突起部に係合するための凹部又は孔でなる係合凹部と、を有することが好ましい。上記の遊びは係合突起部と係合凹部とを嵌め易くするためのものである。
本構成例では、光レセプタクル10の両側面に係合突起部の一例としてのラッチ突起34を設け、リアカバー30の両側面に係合凹部の一例としてのラッチ孔14を設けている。ラッチ突起34は、例えばその後方側をリアカバー30の側面に対して垂直に成形し、その前方側をリアカバー30の側面に対して後方に進むに連れて高くなるように傾斜をもたせておく(つまり前端面をテーパ面とする)。これにより、スライドさせた際にラッチ突起34がラッチ孔14に嵌り易く且つ両者を係止することができる。
さらに、上記の係止機構は光レセプタクル10とリアカバー30のいずれか一方に設けられたバネ部を備えることが好ましい。このバネ部は、係合凹部に係合突起部が係合した状態で光レセプタクル10からリアカバー30を取り外す方向に押圧する部位である。ここで、バネ部は金属製の光レセプタクル10側に設けるより樹脂製のリアカバー30に設ける方が成形し易い。
本構成例では、図4A等に示すようにリアカバー30側にこのバネ部の一例としての突起部31を設けている。この突起部31は、図4Bにその断面を示すように前方に傾斜しており、図4Aにその外観を示すようにアリガタ32a,32b及びアリミゾ33の終端にそれらの幅程度に幅広となっている。無論、突起部31は押圧力が得られればよく、前方に傾斜していなくてもリアカバー30の上面に垂直に設けられていてもよく、またその幅の広さも図示するものに限ったものではない。上記の取り外す方向は、スライド機構における嵌合が抜ける方向を指す。
一方で、光レセプタクル10の上面12の後端部13bの両端には、突起部31の幅に合うような一対の突起13a,13cが設けられている。
そして、リアカバー30のラッチ突起34を光レセプタクル10のラッチ孔14に係合させた際、突起部31の弾性力により後端部13bを介して光レセプタクル10が押圧力(応力又はバイアス力とも呼べる)を受けるように、ラッチ突起34の後方側の面とその面に当接するラッチ孔14の面と突起部31と後端部13bとの距離関係を決めておく。この押圧力によって、光レセプタクル10の側面のラッチ孔14は、リアカバー30のラッチ突起34に常に接触し、応力に拮抗する。この仕組みにより、ラッチ突起34とラッチ孔14とが係止される際に、光レセプタクル10とリアカバー30の間の上記遊びによるがたつきを無くすことができる。
次に、図5〜図9を併せて参照しながら、リアカバー30のより詳細な構造と上述した内部基板の構造について説明する。図5及び図6は図1の光トランシーバの組立方法を説明するための模式図で、図7及び図8は図1の光トランシーバを組み立てる途中の様子を示す斜視図である。図9は図1の光トランシーバを組み立てた様子を示す斜視図である。
内部基板40は、後方側の端部41と、端部41より断面形状が幅広となった幅広部42と、を有する。端部41には、電気入出力用のコネクタ端子が設けられている。端部41と幅広部42の境界は、図5に示すようにテーパ状(斜面状)となり、内部基板40の形状が羽子板状となっている。無論、上記の境界はテーパ状になっていなくてもよい。
一方で、リアカバー30は、図6に示すように内部基板40(実際には端部41の後方部分)を光トランシーバの外部に露出させるための露出口37を有する。さらに、リアカバー30は、図5に示すようにその内部に矩形の孔(空間)35が設けられ、その孔35の内側面において部分的に一対の矩形溝36a,36bが設けられている。この矩形溝36a,36bは、光軸方向に内部基板40の幅広部42をガイドして内部基板40の端部41を露出口37に挿入するためのガイド溝である。このようなガイド溝により、内部基板40をスライドして挿入し、内部基板40の上下方向と幅方向(左右方向)の位置決めを行うことができる。
そして、上記の係止機構で係止がなされた際に、矩形溝36a,36bの露出口37側の終端(終端の壁)に、端部41と幅広部42との境界(羽子板状の内部基板における係止部に相当する)が当接するようになっている。これにより、内部基板40はリアカバー30に対して前後方向(挿入方向)に位置決めできる。この状態で露出口37から端部41の後方部分が露出しており、光伝送装置側のコネクタにこの露出部分が挿抜可能になる。なお、光トランシーバがプラガブル型でない場合には、この露出部分のコネクタ端子が光伝送装置側のコネクタに挿抜不能に接続して固定される。
このような構造の光レセプタクル10、内部基板40、及びリアカバー30、並びにOSA51及びフィンガ部20を用い、光トランシーバを組み立てる手順を説明する。
まず、図5及び図6に示すようにOSA51を内部基板40に固定又はFPCなどにより接続し、OSA51と図示しないもう一つのOSAとをクリップ52で固定する。クリップ52は、OSA51ともう一つのOSAを光レセプタクル10に高精度で固定するためのもので、X字型の部品である。クリップ52は、金属製に限らず樹脂で成形されていてもよい。
その後、クリップ52を光レセプタクル10の内側に取り付けることで、光レセプタクル10と内部基板40とを接続する。なお、フィンガ部20は、この接続の前又は後に光レセプタクル10の後方から光レセプタクル10の外周に被せるように挿入すればよい。フィンガ部20と光レセプタクル10の設計によっては後方ではなく前方からフィンガ部20を挿入することも可能である。
次に、図7に示すように内部基板40をリアカバー30の矩形溝36a,36bにスライド挿入し、ある程度挿入が進むと、図8に示すように光レセプタクル10とリアカバー30のアリガタ・アリミゾ構造のスライド機構の先端部分が嵌合できる。そして、さらにスライド機構に沿ってリアカバー30に対して光レセプタクル10(及び内部基板40)をスライド挿入させていくと、光レセプタクル10側に設けられたラッチ孔14がリアカバー30のラッチ突起34を乗り越える状態になる。
さらにスライド挿入を推し進めると、光レセプタクル10の後端部13bがリアカバー30のバネ部である突起部31を変位させ、応力が発生する。そこからさらに押し込むと、光レセプタクル10のラッチ孔14はリアカバー30のラッチ突起34を乗り越える。このとき、応力が作用していることから、ラッチ孔14がラッチ突起34を乗り越えた状態から、光レセプタクル10の位置はリアカバー30に対して抜ける方向に戻ろうとする。しかし、そこにはラッチ突起34があるため、ラッチ孔14はラッチ突起34と接触した状態で止まる。この作用によって、光レセプタクル10とリアカバー30の係合においてがたつきの無い状態が実現され、図9や図1に示すように光トランシーバの組み立てが完了する。
このとき、上述したように内部基板40はリアカバー30の孔35における終端の壁(奥壁)まで到達し、露出口37から内部基板40の端部41の後方部分が露出しており、光伝送装置側のコネクタにこの露出部分を接続できる状態となる。
以上のように、本実施形態に係る光トランシーバによれば、パッケージを金属の部分と樹脂の部分とで構成して、金属により開口部からの高周波の電磁ノイズを遮断して電磁波放射を抑えることができる。さらに、この光トランシーバは、光レセプタクル10とリアカバー30とが金属同士ではないため、両者の取り付けに余計な取り付け金具や溶接などが不要となり、取り付けを容易にでき、且つスライド機構と係止機構により完成品の組立強度を確保し、内部の搭載部材を外力から安定的に保護し得る堅牢なパッケージとすることができる。さらに、スライド機構としてアリガタ・アリミゾ構造を採用することによって、より堅牢なパッケージとすることができる。
次に、図10A及び図10Bを参照して、スライド機構のより好ましい構成例を説明する。図10Aは図1の光トランシーバの光軸に垂直な方向の断面を示す図、図10Bは図10Aの一部を拡大した図である。
上記のスライド機構は、アリガタ32a,32bの断面形状が台形のものである。そして、上記のスライド機構は、スライドさせる際に光レセプタクル10側に当接してクラッシュするリブ37a,37b,38a,38bをリアカバー30側に有することが好ましい。このようなリブを設けることで、スライド機構が頑丈に係止でき、より堅牢なパッケージとすることができる。なお、ここではアリガタ32a,32bにそれぞれ断面が三角形のリブを2つずつ設けた例を挙げたが、その数や断面形状は問わない。
また、このようなリブはスライド機構が図10のような断面形状が台形のアリガタ・アリミゾ構造をもたない場合にも適用できる。図11A及び図11Bを参照して説明する。図11Aは本発明の他の実施形態に係る光トランシーバの光軸に垂直な方向の断面を示す図、図11Bは図11Aの一部を拡大した図である。なお、図11A及び図11Bの符号112,115a,115b,116,132a,132b,133は、それぞれ図10A及び図10Bの符号12,15a,15b,16,32a,32b,33に対応する部位である。
図11A及び図11Bで例示するスライド機構は、アリガタ132a,132bの断面形状が四角形のものであり、スライドさせる際に光レセプタクル10側に当接してクラッシュするリブ137a,137c,138a,138cをリアカバー30側に有する。リブ137a,138aはそれぞれアリミゾ115a,115bの下面に当接し、リブ137c,138cはそれぞれアリミゾ115a,115bの側面に当接するように設けられている。
リブを設ける面の数は、図11A,図11Bの例に比べ、図10A,図10Bに示すように断面形状が台形のスライド機構の方が少なくできる。これは、図10Bに示すようにリブ37a,37bがアリミゾ15aを押圧することによって光レセプタクル10側が押し上げられるが、その際に斜面19も上側に押し上げられるためである。
10…光レセプタクル、11…光レセプタクル本体、12…上面、13a,13c…突起、13b…後端部、14…ラッチ孔、15a,15b…アリミゾ、16…アリガタ、
17a,17b…開口部、18…電磁遮蔽板、19…斜面、20…フィンガ部、21…弾性フィンガ、30…リアカバー、31…突起部、32a,32b…リアカバー側のアリガタ、33…リアカバー側のアリミゾ、34…ラッチ突起、35…孔、36a,36b…矩形溝、37…露出口、37a,37b,38a,38b…リブ、40…内部基板、41…端部、42…幅広部、51…OSA、52…クリップ。

Claims (5)

  1. 光電変換部品が搭載又は接続された内部基板を備えた光トランシーバであって、
    前記光電変換部品を取り付けるための開口部が設けられた電磁遮蔽板を有する導電材料の光レセプタクルと、該光レセプタクルに取り付けるための樹脂製のリアカバーと、を備え、
    前記光レセプタクル及び前記リアカバーは、前記内部基板を収容した状態で光軸方向に沿ってスライド終端部まで互いにスライドさせるスライド機構と、該スライド機構により該スライド終端部まで互いにスライドさせた状態で、前記光レセプタクルと前記リアカバーとを係止するための係止機構と、を有する、光トランシーバ。
  2. 前記係止機構は、前記光レセプタクルと前記リアカバーのいずれか一方に設けられた係合突起部と、他方に設けられ光軸方向に遊びをもった状態で該係合突起部に係合するための凹部又は孔でなる係合凹部と、前記光レセプタクルと前記リアカバーのいずれか一方に設けられたバネ部と、を有し、
    該バネ部は、前記係合凹部に前記係合突起部が係合した状態で前記光レセプタクルから前記リアカバーを取り外す方向に押圧する、請求項1に記載の光トランシーバ。
  3. 前記スライド機構はアリガタ・アリミゾ構造をもつ、請求項1又は2に記載の光トランシーバ。
  4. 前記スライド機構は、スライドさせる際に前記光レセプタクル側に当接してクラッシュするリブを前記リアカバー側に有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光トランシーバ。
  5. 前記リアカバーは、前記内部基板を前記光トランシーバの外部に露出させるための露出口と、光軸方向に前記内部基板をガイドして前記内部基板の端部を前記露出口に挿入するためのガイド溝と、を有し、
    前記内部基板は、前記端部より断面形状が幅広となった幅広部を有し、
    前記係止機構で係止がなされた際に、前記ガイド溝の前記露出口側の終端に、前記端部と前記幅広部との境界が当接している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光トランシーバ。
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