JP2014164038A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機内湿度にかかわらず、プリント時間を無駄に延長してしまうことなく、転写残トナーのすり抜けによる白抜けの発生を抑えることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】湿度センサー105及び温度センサー106を設けるとともに、連続プリントジョブ中には、平均画像面積率が高くなるにつれて紙間距離を大きくしつつ、湿度や温度が高くなるにつれて紙間距離を大きくする処理を実施するように、制御装置100を構成した。これにより、環境にかかわらず、紙間距離を感光体とクリーニングブレードとの当接部直前での転写残トナー滞留量に応じた値に設定して白抜けの発生を抑える。
【選択図】図3

Description

本発明は、潜像担持体の表面に付着している転写残トナーを掻き落として前記表面をクリーニングするクリーニング部材を有する画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この画像形成装置は、電子写真プロセスによって感光体の表面上に形成したトナー像を中間転写ベルトに転写した後、記録シートに転写する。また、中間転写ベルトに転写されずに感光体の表面上に残った転写残トナーをクリーニングブレードによって掻き落とすことで、感光体の表面をクリーニングする。かかる構成において、画像面積率の高い画像を多く出力すると、感光体とクリーニングブレードとの当接部に多量の転写残トナーが運ばれて当接部をすり抜け易くなる。転写残トナーは、当接部をすり抜ける際に、圧接によって感光体の表面に固着することがある。感光体の表面において、転写残トナーが固着した固着部では、画像を形成し難くなることから、画像に白抜けを発生させてしまう。
そこで、特許文献1に記載の画像形成装置は、画像面積率の比較的高い画像を連続出力する過程で、感光体上でのトナー像の作像を定期的に一時停止させて感光体を空回しさせる。この空回しにより、感光体とクリーニングブレードとの当接部の直前に滞留している転写残トナーを減少させることで、転写残トナーのすり抜けを抑えることができる。
なお、画像の連続出力中に感光体を一時的に空回しすることに代えて、特許文献2に記載の画像形成装置のように紙間距離を広げてもよい。紙間距離は、画像の連続出力中において機内で先行して搬送される記録紙と、後続の記録紙との間の距離である。紙間距離を広くするほど、通紙1枚あたりに前記当接部に搬送されるトナー搬送量を減らして当接部直前でのトナー滞留量を減少させることから、転写残トナーのすり抜けを抑えることができる。
感光体を定期的に空回しさせる構成や、紙間距離を大きくする構成の何れにおいても、画像の連続出力で全ての頁の画像を出力するまでに、感光体とクリーニングブレードとの当接部に通す感光体の空白領域の長さである空白通過長さを大きくしている。より詳しくは、感光体を定期的に空回しさせる構成では、空回しによって感光体の空白領域を積極的に感光体とクリーニングブレードとの当接部に通すことで、空回しさせない場合に比べて、全ての頁を出力するまでの空白通過長さを大きくしている。また、紙間距離を大きくする構成では、紙間距離を大きくした分だけ通紙1枚あたりに当接部に進入させる感光体の空白領域の長さを大きくすることで、全ての頁を出力するまでの空白通過長さを大きくしている。つまり、全ての頁の画像を出力するまでの空白通過長さを大きくすることで、転写残トナーのすり抜けを抑えることができる。但し、空白通過長さを大きくすると、全ての頁の画像を出力するまでに要する時間を長くしてしまう。このため、特許文献1や2に記載の画像形成装置では、出力画像の画像面積率が比較的低くて転写残トナーの発生量が少ない場合には、空回しの実施頻度を低くしたり、紙間距離を比較的小さくしたりすることで、プリント時間を長くしないようにしている。かかる構成では、転写残トナーの発生量が少ないにもかかわらず、空白通過長さを比較的大きくしてしまうことによるプリント時間の長期化を回避することができる。
しかしながら、特許文献1や2に記載の画像形成装置では、環境によっては、転写残トナーのすり抜けを十分に抑えることができなくなるおそれがあった。具体的には、本発明者らは実験により、湿度が高くなるほど、転写残トナーのすり抜けが起こり易くなることを見出した。これは、湿度が高くなるほど、クリーニングブレードの先端エッジ部の微振動(ビビリ)が発生し易くなるからだと考えられる。また、ブラシローラによって感光体表面に潤滑剤粉末を塗布する構成では、湿度が高くなるほど、ブラシローラによる固形潤滑剤からの粉末掻き取り量が減って潤滑剤塗布量が少なくなることも、すり抜けが発生し易くなる原因の1つだと考えられる。
なお、特許文献1や2に記載の画像形成装置では、画像面積率の違いに応じて空白通過長さを調整するようになっているが、かかる調整を行わない構成であっても、環境の高湿化に起因する画像の白抜けが発生し得る。例えば、空白通過長さを調整しない構成において、画像面積率50%の画像を連続出力する場合に、低湿の環境下では白抜けが発生しないのに対し、高湿の環境下では白抜けが発生してしまうこともあり得る。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プリント時間を無駄に延長してしまうことなく、環境の高湿化に起因する画像の白抜けの発生を抑えることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、潜像担持体上のトナー像を、直接あるいは中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、前記潜像担持体、潜像書込手段、現像手段、前記潜像担持体の表面に付着している転写残トナーを掻き落として前記表面をクリーニングするクリーニング部材を有する作像手段と、画像情報を取得する画像情報取得手段とを備える画像形成装置において、湿度を検知する湿度検知手段と、湿度の検知結果が高くなるにつれて、全ての頁の画像を出力するまでに前記クリーニング部材との対向位置に通す前記潜像担持体の空白領域の長さである空白通過長さを大きくするための調整処理を実施する空白調整手段とを設けたことを特徴とするものである。
本発明においては、機内の湿度が高くなるにつれて空白通過長さを大きくすることで、空白通過長さを湿度に応じた適切な大きさにする。これにより、機内湿度にかかわらず、プリント時間を無駄に延長してしまうことなく、環境の高湿化に起因する画像の白抜けの発生を抑えることができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 Yトナー像を作像するための作像ユニットの構成を示す概略図。 同プリンタの電気回路の一部を示すブロック図。 同プリンタの制御部によって実施される紙間距離調整処理の処理フローを示すフローチャート。 環境区分特定用アルゴリズムを示す模式図。 クリーニングブレードの寿命と、プリンタの仕様との関係を示すグラフ。 時間間隔毎の画像面積率の求め方を説明するための模式図。 CPMダウン率Dとプリンタの仕様との関係を示すグラフ。 第3実施例に係るプリンタにおける紙間拡大時画像形成回数とPPJとの関係を示すグラフ。 PPJとブラシ移動距離比(対5PPJ)との関係を示すグラフ。 第4実施例に係るプリンタにおける紙間拡大時画像形成回数とPPJとの関係を示すグラフ。
以下、本発明を、画像形成装置としての電子写真方式のプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)に適用した一実施形態について説明する。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す。)用の4つの作像ユニット1Y,1C,1M,1Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kのトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。
図2は、Yトナー像を作像するための作像ユニット1Yの構成を示す概略図である。また、作像ユニット1Yは、感光体ユニット2Yと現像ユニット7Yとを有している。感光体ユニット2Y及び現像ユニット7Yは、作像ユニット1Yとして一体的にプリンタ本体に対して着脱可能に構成されている。ただし、プリンタ本体から取り外した状態では、現像ユニット7Yを図示しない感光体ユニットに対して着脱することができる。
感光体ユニット2Yは、潜像担持体としてのドラム状の感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、図示しない除電装置、帯電装置5Y、潤滑剤塗布装置18Yなどを有している。帯電手段としての帯電装置5Yは、図示しない駆動手段によって図2中の時計回り方向に回転駆動する感光体3Yの表面を帯電ローラ6Yにより一様帯電させる。具体的には、図2において、反時計回りに回転駆動する帯電ローラ6Yに対して図示しない電源から帯電バイアスを印加し、その帯電ローラ6Yを感光体3Yに近接又は接触させることで、感光体3Yを一様帯電させる。
なお、帯電ローラ6Yの代わりに、帯電ブラシ等の他の帯電部材を近接又は接触させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャのように、チャージャ方式によって感光体3Yを一様帯電させるものを用いてもよい。帯電装置5Yによって一様帯電した感光体3Yの表面は、後述する潜像形成手段としての光書込ユニット20から発せられるレーザー光によって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
現像装置7Yは、現像剤搬送手段としての第1搬送スクリュウ8Yが配設された第1剤収容室9Y、トナー濃度検出手段としての透磁率センサーからなるトナー濃度センサー10Yなどを有している。また、現像剤搬送手段としての第2搬送スクリュウ11Y、現像剤担持体としての現像ロール12Y、現像剤規制部材としてのドクターブレード13Y等が配設された第2剤収容室14Yなども有している。
循環経路を形成しているこれら2つの剤収容室内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなる二成分現像剤である図示しないY現像剤が内包されている。第1搬送スクリュウ8Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動することで、第1剤収容室9Y内のY現像剤を図2の紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送する。搬送途中のY現像剤は、第1搬送スクリュウ8Yの下方に固定されたトナー濃度センサー10Yによってトナー濃度が検知される。そして、第1搬送スクリュウ8Yによって第1剤収容室9Yの手前側の端部まで搬送されたY現像剤は、図示しない連通口を経て第2剤収容室14Y内に進入する。
第2剤収容室14Y内の第2搬送スクリュウ11Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動することで、Y現像剤を図2の紙面に直交する方向の手前側から奥側に向けて搬送する。このようにしてY現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ11Yの上方には、現像ロール12Yが第2搬送スクリュウ11Yと平行な姿勢で配設されている。この現像ロール12Yは、図中で反時計回り方向に回転駆動する非磁性スリーブからなる現像スリーブ15Y内に固定配置されたマグネットローラ16Yを内包した構成となっている。
第2搬送スクリュウ11Yによって搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ16Yの発する磁力によって現像スリーブ15Yの表面に汲み上げられる。そして、現像スリーブ15Yの表面と所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード13Yによってその層厚が規制された後、感光体3Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体3Y上のY用の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体3Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像スリーブ15Yの回転に伴って第2搬送スクリュウ11Y上に戻される。そして、第2搬送スクリュウ11Yによって第2剤収容室14Yの図中の奥側の端部まで搬送されたY現像剤は、図示しない連通口を経て第1剤収容室9Y内に戻る。このようにして、Y現像剤は現像ユニット内を循環搬送される。
トナー濃度センサー10YによるY現像剤のトナー濃度の検出結果は、電気信号として図示しない制御装置に送られる。この制御装置は、RAMの中にトナー濃度センサー10Yからの出力電圧を、Y現像剤のトナー濃度に変換する。また、C,M,K用の現像ユニット(7C,7M,7K)に搭載されたトナー濃度センサー(10C,10M,10K)からの出力電圧を、それぞれの現像剤(C,M,K現像剤)のトナー濃度に変換する。なお、透磁率センサーからなるトナー濃度センサーからの出力電圧は、トナー濃度と相関する。現像剤のトナー濃度が高くなるにつれて現像剤の透磁率が低下してトナー濃度センサーからの出力値が低下する。
Y用の現像ユニット7Yについては、トナー濃度センサー10Yからの出力電圧に基づいて算出したトナー濃度検知結果と、RAMに記憶しているYトナー濃度の制御目標値とを比較する。そして、比較結果に応じた量のYトナーをトナー補給口17Yから供給するように、トナー補給装置のY用の補給モータをその量に応じた時間分だけ駆動する。これにより、現像に伴うYトナーの消費によってYトナー濃度が低下したY現像剤に対し、第1剤収容室9Yで適量のYトナーが供給される。このため、第2剤収容室14Y内のY現像剤のトナー濃度はトナー濃度の目標値の付近に維持される。他色用の現像ユニット7C,7M,7K内における現像剤についても同様である。
図1において、感光体3Y上に形成されたYトナー像は、中間転写体である中間転写ベルト41に中間転写される。図2において、感光体ユニット2Yのドラムクリーニング装置4Yは、片持ち支持しているクリーニングブレード4aYの自由端を感光体3Yの表面に対してカウンター方向に当接させている。クリーニングブレード4aYは、中間転写工程を経た後の感光体3Yの表面に付着している転写残トナーを掻き落として感光体3Yの表面をクリーニングする。掻き落とされた転写残トナーは、ドラムクリーニング装置4Yの回収スクリュウ4bYの回転駆動によってドラムクリーニング装置4Yの外に向けて排出される。そして、図示しない廃トナーボトル内に落下する。なお、以下、クリーニングブレードと感光体との当接部を、「ブレード当接部」という。
このようにしてドラムクリーニング装置4Yによってクリーニングされた感光体3Yの表面は、潤滑剤塗布装置18Yとの対向位置に進入する。潤滑剤塗布装置18Yは、回転駆動する塗布ブラシローラ18aY、固形潤滑剤18bY、付勢バネ18cYなどを有している。付勢バネ18cは、ステアリン酸亜鉛等からなる固形潤滑剤18bYをその付勢力によって塗布ブラシローラ1aYに押し当てている。塗布ブラシローラ1aYは、感光体3Yと固形潤滑剤18bYとの両方に当接した状態で、図示しない駆動手段によって回転駆動される。そして、固形潤滑剤18bYから掻き取って得た潤滑剤粉末を感光体3Yの表面に塗布する。これにより感光体3Yの表面摩擦係数を低下させることで、感光体3Yの表面からのトナー離型性を向上させてトナーの一次転写率を向上させたり、感光体3Yの表面摩耗を抑えたりする。
このようにして潤滑剤粉末が塗布された感光体3Yの表面は、図示しない除電装置によって除電される。この除電により、感光体3Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色用の作像ユニット1C,1M,1Kにおいても、同様にして感光体3C,3M,3K上にCトナー像、Mトナー像、Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト41上に中間転写される。
作像ユニット1Y,1C,1M,1Kの下方には、光書込ユニット20が配設されている。この光書込ユニット20は、画像情報に基づいて発したレーザー光Lを、各作像ユニット1Y,1C,1M,1Kの感光体3Y,3C,3M,3Kに照射する。これにより、感光体3Y,3C,3M,3K上には、それぞれY用、C用、M用、K用の静電潜像が形成される。
なお、光書込ユニット20は、光源から発したレーザー光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー21によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,3C,3M,3Kに照射するものである。かかる構成のものに代えて、LEDアレイを採用したものを用いてもよい。
光書込ユニット20の下方には、第1給紙カセット31、第2給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これらの給紙カセット内には、それぞれ、記録材である記録シートPが複数枚重ねられた記録シート束の状態で収容されており、一番上の記録シートPには、第1給紙ローラ31a及び第2給紙ローラ32aがそれぞれ当接している。第1給紙ローラ31aが図示しない駆動手段によって図1中で反時計回りに回転駆動すると、第1給紙カセット31内の一番上の記録シートPが、カセットの図1中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて排出される。また、第2給紙ローラ32aが図示しない駆動手段によって図1中で反時計回りに回転駆動すると、第2給紙カセット32内の一番上の記録シートPが給紙路33に向けて排出される。
給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されており、給紙路33に送り込まれた記録シートPは、これら搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら、給紙路33内を鉛直方向の下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、搬送ローラ対34から送られてくる記録シートPをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、記録シートPを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
作像ユニット1Y,1C,1M,1Kの上方には、中間転写ベルト41を張架しながら反時計回りに無端移動させる転写ユニット40が配設されている。転写ユニット40は、中間転写ベルト41の他に、ベルトクリーニングユニット42、4つの1次転写ローラ45Y,45C,45M,45K、2次転写バックアップローラ46、駆動ローラ47、補助ローラ48、ニップ入口ローラ49などを有している。中間転写ベルト41は、これらのローラに張架されながら、駆動ローラ47の回転駆動によって図1中反時計回りに無端移動する。
4つの1次転写ローラ45Y,45C,45M,45Kは、無端移動する中間転写ベルト41を感光体3Y,3C,3M,3Kとの間に挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト41と、感光体3Y,3C,3M,3Kとが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。1次転写ローラ45Y,45C,45M,45Kには、トナーとは逆極性(本実施形態ではプラス極性)の1次転写バイアスが印加される。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、その外周面に感光体3Y,3C,3M,3K上の各色トナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に4色重ね合わせトナー像(以下「4色トナー像」という。)が形成される。
2次転写バックアップローラ46は、中間転写ベルト41のループ外側に配設された2次転写ローラ50との間に中間転写ベルト41を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト41と2次転写ローラ50とが当接する2次転写ニップが形成されている。レジストローラ対35は、ローラ間に挟み込んだ記録シートPを、中間転写ベルト41上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで、2次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の4色トナー像は、2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ50と2次転写バックアップローラ46との間に形成される2次転写電界や、ニップ圧の影響により、2次転写ニップ内で記録シートPに一括2次転写される。そして、記録シートPの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト41には、記録シートPに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニングユニット42によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット42は、中間転写ベルト41のおもて面に当接させたクリーニングブレード42aによってベルト上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
本プリンタは、モノクロ画像を形成する場合には、図示しないソレノイドの駆動により、補助ローラ48の回転軸線を中心にしてY,C,M用の1次転写ローラ45Y,45C,45Mを図中反時計回りに公転させる。これにより、中間転写ベルト41をY,C,M用の感光体3Y,3C,3Mから離間させる。そして、4つの作像ユニット1Y,1C,1M,1Kのうち、K用の作像ユニット1Kだけを駆動して、モノクロ画像を形成する。これにより、モノクロ画像形成時にY,C,M用の作像ユニットを無駄に駆動させることによるそれら作像ユニットの消耗を回避することができる。
2次転写ニップの図中上方には、定着手段としての定着ユニット60が配設されている。この定着ユニット60は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加圧加熱ローラ61と、定着ベルトユニット62とを備えている。定着ベルトユニット62は、定着ベルト64、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ63、テンションローラ65、駆動ローラ66、図示しない温度センサー等を有している。そして、無端状の定着ベルト64を加熱ローラ63、テンションローラ65及び駆動ローラ66によって張架しながら、図2中反時計回り方向に無端移動せしめる。この無端移動の過程で、定着ベルト64は加熱ローラ63によって裏面側から加熱される。
定着ベルト64における加熱ローラ63に対する掛け回し箇所には、図1中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ61がおもて面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
定着ベルト64のループ外側には、図示しない温度センサーが定着ベルト64のおもて面と所定の間隙を介して対向するように配設されており、定着ニップに進入する直前の定着ベルト64の表面温度を検知する。この検知結果は、図示しない定着電源回路に送られる。定着電源回路は、温度センサーによる検知結果に基づいて、加熱ローラ63に内包される発熱源や、加圧加熱ローラ61に内包される発熱源に対する電源の供給をオンオフ制御する。これにより、定着ベルト64の表面温度が約140℃に維持される。
2次転写ニップを通過した記録シートPは、中間転写ベルト41から分離した後、定着ユニット60内に送られる。そして、定着ユニット60内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64によって加熱されたり、押圧されたりして、フルカラートナー像が記録シートPに定着する。
このようにして定着処理が施された記録シートPは、排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された記録シートPは、このスタック部68に順次スタックされる。
転写ユニット40の上方には、Y,C,M,Kトナーをそれぞれ収容する4つのトナー収容器であるトナーボトル72Y,72C,72M,72Kが配設されている。トナーボトル72Y,72C,72M,72K内の各色トナーは、トナー補給装置により、それぞれ、作像ユニット1Y,1C,1M,1Kの現像ユニット7Y,7C,7M,7Kに適宜供給される。トナーボトル72Y,72C,72M,72Kは、作像ユニット1Y,1C,1M,1Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
図3は、実施形態に係るプリンタの電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどを具備し、ROM内に各種の機器の駆動を制御するための制御プログラムを格納している。この制御プログラムに基づいて、プリンタ内の各機器の駆動を制御したり、各機器と情報交換したりする。この制御装置100には、Y,C,M,K用の作像ユニット1Y,1C,1M,1K、書込制御部101、定着装置60、転写ユニット40、画像情報入力部102、湿度センサー105、温度センサー106などが電気的に接続されている。
画像情報取得手段としての画像情報入力部102は、図示しない外部のパーソナルコンピュータやスキャナーから送られてくる画像情報を受信して、制御装置100や書込制御部101に送る。書込制御部101は、受信した画像情報に基づいて光書込ユニット20の駆動を制御することで、各色の感光体に対する光書込処理を行うものである。また、湿度センサー105は、本プリンタの機内の湿度を周知の技術によって検知し、その検知信号を制御装置100に送信するものである。また、温度センサー106は、本プリンタの機内の温度を周知の技術によって検知し、その検知信号を制御装置100に送信するものである。
次に、実施形態に係るプリンタの特徴的な構成について説明する
制御装置100は、1枚の記録シートに対して画像を出力する画像形成動作である1ジョブを実施する毎に、累積ジョブ回数(累積画像形成動作回数)の計数値をカウントアップする。累積ジョブ回数は、A4サイズの記録シートを基準にしてカウントされる。A4サイズ以下の記録シートに対する1ジョブを実施した場合には、累積ジョブ回数の計数値を1つカウントアップする。これに対し、A4サイズよりも大きな記録シートに対する1ジョブを実施した場合には、累積ジョブ回数の計数値を2つカウントアップする。
また、制御装置100は、1ジョブを実施する毎に、まず、画像情報に基づいて、その1ジョブの対象となる記録シートに形成するトナー像の面積を計算する。そして、計算結果をその記録シートの平面積で除算して更に100を乗ずることで、その記録シートにおける画像面積率を算出する。そして、算出結果をフラッシュメモリに累積ジョブ回数の計数値と関連付けて記憶させる。なお、A4サイズよりも大きな記録シートの場合、累積ジョブ回数を2つカウントアップすることは既に述べた通りである。2つカウントアップする場合には、画像面積率の算出結果を、累積ジョブ回数を1つだけカウントアップした計数値と、2つカウントアップした計数値とにそれぞれ関連付けてフラッシュメモリに記憶させる。
制御装置100は、1ジョブを実施する毎に、このような画像面積率記憶処理をY,C,M,Kの各色毎に実施する。なお、1ジョブには、1枚の記録シートだけに画像を出力するための単発画像形成動作で行われるものと、複数の記録シートに対して画像を連続的に出力するための連続画像形成動作で行われるものとがある。単発画像形成動作では、1ジョブの前に、装置を立ち上げるための起動ジョブが実施され、且つ、1ジョブの後に、装置を停止させるための停止ジョブが実施される。また、連続画像形成動作では、初めの1ジョブの前に、装置を立ち上げるための起動ジョブが実施され、且つ、最後の1ジョブの後に、装置を停止させるための停止ジョブが実施される。更に、初め及び最後のジョブ以外の1ジョブでは、そのジョブの直後にいわゆる紙間送りが実施される。これは、感光体3や中間転写ベルト41などの表面を、紙間距離(先行する記録シートと後続の記録シートとの間のシート間距離)に相当する分だけ空白のまま送るための処理である。
また、制御装置100は、1ジョブを実施する毎に、クリーニングブレード動作回数の計数値をカウントアップする。クリーニングブレード動作回数も、A4サイズの記録シートを基準にしてカウントされる。A4サイズ以下の記録シートに対する1ジョブを実施した場合には、クリーニングブレード動作回数の計数値を1つカウントアップする。これに対し、A4サイズよりも大きな記録シートに対する1ジョブを実施した場合には、クリーニングブレード動作回数の計数値を2つカウントアップする。このようなブレード動作カウント処理をY,C,M,Kの各色毎に実施する。なお、サービスマンは、クリーニングブレードを交換した場合には、制御装置100を操作して、交換した色のクリーニングブレード動作回数の計数値をゼロにリセットする。
また、制御装置100は、ユーザーから連続プリントジョブ(連続画像形成動作)の命令がなされると、紙間距離調整処理を実施しながら、各ジョブのための制御を行うようになっている。この紙間距離調整処理は、紙間距離を調整するための処理である。図4は、制御装置100によって実施される紙間距離調整処理の処理フローを示すフローチャートである。制御装置100は、紙間距離調整処理を開始すると、まず、次に作像する1頁分の画像の画像面積率を算出する(ステップ1:以下、ステップをSと記す)。次に、画像面積率を累積ジョブ回数の計数値と関連付けて記憶させた後(S2)、直近のジョブ500回分の画像面積率をフラッシュメモリから読み込んで、500回分における平均画像面積率を算出する(S3)。そして、算出結果と、次の表1に示される第1データテーブルとに基づいて、画像面積率係数αを特定する(S4)。なお、第1データテーブルは、予め制御装置100のROM内に記憶されているものである。
Figure 2014164038
表1に示されるように、500回分の平均画像面積率が0[%]以上、50[%]未満である場合には、画像面積率係数αが「0」にセットされる。また、平均画像面積率が50[%]以上、70[%]未満である場合には、画像面積率係数αが「20」にセットされる。また、平均画像面積率が70[%]以上である場合には、画像面積率係数αが「30」にセットされる。
制御装置100は、このようにして画像面積率係数αを特定したら、次に、湿度センサー105や温度センサー106からの出力に基づいて温湿度を測定する(S5)。そして、それらと、図5に示される環境区分特定用アルゴリズムとに基づいて、環境区分を特定する(S6)。なお、この環境区分特定用アルゴリズムも、予め制御装置100のROM内に記憶されているものである。図示のように、温度が0[℃]以上、15[℃]未満であって、湿度が0[%]以上、20[%]未満である場合には、環境区分が「A]にセットされる。また、温度が0[℃]以上、15[℃]未満であって、湿度が20[%]以上、60[%]未満である場合には、環境区分が「B]にセットされる。また、温度が0[℃]以上、15[℃]未満であって、湿度が60[%]以上である場合には、環境区分が「E]にセットされる。また、温度が15[℃]以上、25[℃]未満であって、湿度が0[%]以上、20[%]未満である場合には、環境区分が「C]にセットされる。また、温度が15[℃]以上、25[℃]未満であって、湿度が20[%]以上、60[%]未満である場合には、環境区分が「D]にセットされる。また、温度が15[℃]以上、25[℃]未満であって、湿度が60[%]以上である場合には、環境区分が「H]にセットされる。また、温度が25[℃]以上であって、湿度が0[%]以上、20[%]未満である場合には、環境区分が「F]にセットされる。温度が25[℃]以上であって、湿度が20[%]以上、60[%]未満である場合には、環境区分が「G]にセットされる。また、温度が25[℃]以上であって、湿度が60[%]以上である場合には、環境区分が「I]にセットされる。
制御装置100は、このようにして環境区分を特定したら、次に(図4参照)、環境区分と、次の表2に示される第2データテーブルとに基づいて、環境係数βを特定する(S7)。なお、この第2データテーブルも、予め制御装置100のROM内に記憶されているものである。
Figure 2014164038
表2に示されるように、環境区分が、アルファベットの26文字配列順で後の順序になるアルファベットであるほど、環境係数βが大きな値にセットされる。
制御装置100は、このようにして環境係数を特定したら、次に(図4参照)、クリーニングブレード動作回数の計数値と、次の表3に示される第3データテーブルとに基づいて、部材劣化係数γを特定する(S8)。なお、この第3データテーブルも、予め制御装置100のROM内に記憶されているものである。
Figure 2014164038
表3に示されるように、クリーニングブレード動作回数が大きくなるほど、部材劣化係数γとして、大きな値のものがセットされる。制御装置100は、このようにして部材劣化係数γを特定したら、次に(図4参照)、画像面積率係数αと、環境係数βと、部材劣化係数γとを乗じて、その結果をCPMダウン率D(D=α×β×γ)とする(S9)。なお、CPMは、毎分あたりのプリント枚数である。また、CPMダウン率Dは、CPMを低下させる割合である。CPMを低下させる方法としては、プロセス線速を低下させる方法の他、プロセス線速を低下させずに紙間距離を大きくする方法がある。本プリンタにおいては、後者の方法により、必要に応じてCPMを低下させる。
デフォルト状態でのCPMは、プロセス線速の他、記録シートのサイズによっても異なる。本プリンタにおいては、それぞれのサイズにおけるCPMに対して、求めたCPMダウン率DだけCPMをダウンさせるように、紙間距離を大きくする。その一例を次の表4に示す。
Figure 2014164038
この表4は、CPMダウン率D=20%である場合における、各サイズ毎の紙間距離と、ダウン後のCPMと、ダウン後の紙間距離とを示している。CPMダウン率Dが20[%]である場合は、ダウン後のCPMが80[%]になる(100−20)。そして、ダウン後の紙間距離は、ダウン前に比べて大きくなっている。既に述べたように、紙間距離を大きくすると、感光体ユニットにおいて、通紙1枚あたりに「ブレード当接部」に搬送される転写残トナーの量が減少する。これにより、「ブレード当接部」へのトナーのすり抜けの発生を抑えて、白抜け画像の発生を抑えることができる。
制御装置100は、求めたCPMダウン率Dが0[%]を超えている場合には(図4のS10でY)、現状のCPMと、CPMダウン率Dと、記録シートのサイズと、プロセス線速とに基づいて、新たな紙間距離を求める(S11)。この新たな紙間距離は、それまでの紙間距離よりも大きなものである。その後、制御装置100は、紙間距離を新たに求めた値に更新して(12)、以降の紙間送りにおける紙間距離を新たな値のものにする。その後、連続印刷が終了していない場合には(S13でN)、制御フローをS1にループさせる。
一方、求めたCPMダウン率Dが0[%]を超えていない場合には(S10でN)、制御装置100は、紙間距離を変更することなく次の処理に進む。そして、連続印刷が終了していない場合には(S13でN)、制御フローをS1にループさせる。また、連続印刷が終了している場合には(S13でY)、紙間距離をデフォルト値に戻した後に(S14)、一連の処理フローを終了させる。
先に示した表1〜3における各数値や、先に図5に示した環境区分特定用アルゴリズムは、本発明者らが行った実験によって求めた適切な数値である。具体的には、本発明者らは、実施形態に係るプリンタと同様の基本的な構成を有するプリンタ試験機を用意した。このプリンタ素見器に、A4サイズのマイペーパー(NBSリコー社製)をセットし、5枚ずつの連続印刷を1セットとして、200セット(1000枚)のテストプリントを行った。各セットでは、出力画像の画像面積率、クリーニングブレード(動作回数の異なるもの)、温湿度、紙間距離をそれぞれ異ならせた。そして、出力した画像上に、感光体表面に対するトナー固着に起因するスジ状の白ヌケが発生したか否かを観察した。この結果に基づいて、画像面積率係数α、環境係数β、及び部材劣化係数γと、温湿度との適切な関係や、適切な環境区分特定用アルゴリズムを特定した。
連続プリントジョブ中のCPMダウン率Dが高くなるほど、紙間距離がより拡大されて、「ブレード当接部」でのトナーのすり抜けがより確実に抑えられるようになる。一方、直近の500回分の平均画像面積率が高くなるほど、直近の500回のジョブでより多くの転写残トナーが「ブレード当接部」に搬送されたことになるため、「ブレード当接部」の直前により多くの転写残トナーが滞留している可能性が高い。つまり、トナーのすり抜けをより起こし易くなっている可能性が高い。表1に示されるように、本プリンタでは、平均画像面積率が高くなるほど、環境係数αをより大きな値にセットしている。これは、画像面積率が高くなるほど、紙間距離をより大きくして、トナーのすり抜けをより起こし難くしていることを意味している。
このように、本プリンタにおいては、平均画像面積率が高くなるほど紙間距離をより大きくすることで、プリント時間を無駄に長期化させることなく、トナーのすり抜けによる白抜け画像の発生を抑えることができる。しかしながら、本発明者らは、実験により、湿度が高くなるほど、トナーのすり抜けを引き起こし易くなることを見出した。このため、単純に平均画像面積率だけに基づいて紙間距離を決定していると、高湿環境下において、トナーのすり抜けを発生させてしまうおそれがある。
そこで、本プリンタにおいては、画像面積率係数αだけでなく、環境係数βにも基づいて、紙間距離(CPMダウン率D)を決定するようになっている。表2に示されたように、環境区分が、アルファベットの26文字配列順で後の順序になるアルファベットであるほど、環境係数βが大きな値にセットされる。そして、図5に示されるように、同じ温度であれば、湿度が高くなるほど、環境区分として、並び順でより後の方になるアルファベットが選択される。また、同じ湿度であれば、温度が高くなるほど、環境区分として、並び順でより後の方になるアルファベットが選択される。これらは、湿度が高くなるほど、紙間距離を大きくして空白通過長さを大きくすることを意味している。また、温度が高くなるほど、紙間距離を大きくして空白通過長さを大きくすることを意味している。
つまり、本プリンタにおいては、平均画像面積率が高くなるにつれて空白通過長さを大きくすることに加えて、機内の湿度が高くなるにつれて空白通過長さを大きくすることで、空白通過長さを湿度に応じた適切な大きさにしている。これにより、機内湿度にかかわらず、プリント時間を無駄に延長してしまうことなく、転写残トナーのすり抜けによる白抜けの発生を抑えることができる。なお、環境係数βを、湿度だけでなく、温度にも基づいて決定しているのは、転写残トナーのすり抜けの発生し易さは、相対湿度よりも絶対湿度に良好な相関を示すからである。湿度センサー105によって検出される相対湿度と、温度とに基づくことで、絶対湿度に近い数値に基づいて環境係数βを特定することが可能になることから、相対湿度だけに基づく場合よりも、空白通過長さをより適正値に近づけることができる。
転写残トナーのすり抜け易さは、湿度や平均画像面積率の他、クリーニングブレードの劣化度合いにも影響される。クリーニングブレードの先端が感光体との摺擦に伴って摩耗するにつれて、転写残トナーのすり抜けが起こり易くなる。そして、クリーニングブレードの劣化度合いは、クリーニングブレード動作回数(使用量)に概ね比例する。
そこで、本プリンタにおいては、画像面積率係数αや環境係数βだけでなく、部材劣化係数γにも基づいて、紙間距離(CPMダウン率D)を決定するようになっている。表3に示されたように、クリーニングブレード動作回数が多くなるほど、部材劣化係数γがより大きな値にセットされる。これは、クリーニングブレードの劣化度合いが大きくなるほど、紙間距離を大きくして空白通過長さを大きくすることを意味している。これにより、クリーニングブレードの劣化度合いにかかわらず、プリント時間を無駄に延長してしまうことなく、転写残トナーのすり抜けによる白抜けの発生を抑えることができる。
本発明者らは、従来機と同様に、紙間距離を平均画像面積率だけに基づいて調整する仕様にプリンタ試験機を設定した。そして、高温高湿の環境下にて、高画像面積率の画像を連続プリントした。すると、クリーニングブレード動作回数が25000[回]を超えたあたりで、感光体へのトナー固着に起因するスジ状の白ヌケ画像が発生した。
次に、本発明者らは、表1〜表2の各数値や、図5の環境区分特定用アルゴリズムを実際に用いるようにプリンタ試験機を設定して、高温高湿の環境下にて、高画像面積率の画像を連続プリントした。すると、クリーニングブレード動作回数が75000[回]を超えたあたりで、感光体へのトナー固着に起因するスジ状の白ヌケ画像が発生した。これは、クリーニングブレードの交換時期を従来の3倍の長さまで延長して、図6に示されるように、クリーニングブレードの寿命を従来の3倍に延長し得ることを意味している。
なお、紙間距離を大きくすることで空白通過長さを大きくする例について説明したが、連続プリントジョブ中にトナー像の作像を定期的に一時中止することで空白通過長さを大きくしてもよい。
次に、実施形態に係るプリンタに、より特徴的な構成を付加した各実施例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、各実施例に係るプリンタの構成は、実施形態と同様である。
[第1実施例]
転写残トナーのすり抜け易さに影響を与える部品としては、クリーニングブレードの他に、潤滑剤塗布装置(例えば18Y)の塗布ブラシローラ(例えば18aY)がある。塗布ブラシローラが劣化してくると、塗布ブラシローラによって感光体に塗布される潤滑剤の塗布量が減って感光体の表面摩擦係数が高くなることから、転写残トナーが「ブレード当接部」をすり抜け易くなるからである。
そこで、第1実施例に係るプリンタにおいては、部品劣化係数γの値を、クリーニングブレード動作回数だけでなく、塗布ブラシ動作回数にも基づいて決定するようになっている。
制御装置100は、1ジョブを実施する毎に、塗布ブラシローラ動作回数の計数値をカウントアップする。塗布ブラシローラ動作回数も、A4サイズの記録シートを基準にしてカウントされる。A4サイズ以下の記録シートに対する1ジョブを実施した場合には、塗布ブラシローラ動作回数の計数値を1つカウントアップする。これに対し、A4サイズよりも大きな記録シートに対する1ジョブを実施した場合には、塗布ブラシローラ動作回数の計数値を2つカウントアップする。このようなブラシ動作カウント処理をY,C,M,Kの各色毎に実施する。なお、サービスマンは、塗布ブラシローラを交換した場合には、制御装置100を操作して、交換した色の塗布ブラシローラ動作回数の計数値をゼロにリセットする。
また、制御装置100は、連続プリントジョブ中において、クリーニングブレード動作回数の計数値と、塗布ブラシローラ動作回数の計数値と、次の表5に示される第3データテーブルとに基づいて、部材劣化係数γを特定する。
Figure 2014164038
表5に示されるように、クリーニングブレード動作回数が同じ数値範囲内にある場合には、塗布ブラシローラ動作回数が多くなるほど、部材劣化係数γがより大きな値にセットされる。これは、塗布ブラシローラの劣化度合いが大きくなるほど、紙間距離を大きくして空白通過長さを大きくすることを意味している。これにより、塗布ブラシローラの劣化度合いにかかわらず、プリント時間を無駄に延長してしまうことなく、転写残トナーのすり抜けによる白抜けの発生を抑えることができる。
表5に示されるように、クリーニングブレードの劣化が進んでいても、塗布ブラシローラの劣化があまり進んでいない場合には、部品劣化係数γが「0」にセットされる。これは、後者の劣化の方が転写残トナーのすり抜け易さに大きな影響を与えるからである。
本発明者らは、表1、表2及び表5の各数値と、図5に示される環境区分特定用アルゴリズムを実際に用いるようにプリンタ試験機を設定して、高温高湿の環境下にて、高画像面積率の画像を連続プリントした。すると、塗布ブラシローラ動作回数が0〜25000の範囲にあるときには、実施形態に係るプリンタに比べて、CPMダウン率Dを約30%低減することができた。
[第2実施例]
第2実施例に係るプリンタでは、平均画像面積率の求め方が実施形態と異なっている。具体的には、実施形態に係るプリンタでは、画像面積率を1ジョブ毎に求めて、直近の500ジョブ分の画像面積率を平均して平均画像面積率を求めていた。平均画像面積率を求める狙いは、「ブレード当接部」の直前における転写残トナーの滞留量(以下、「トナー滞留量」という)を把握するため。しかし、実施形態に係るプリンタでは、同じ平均画像面積率であっても、紙サイズ、プロセスコントロール処理の有無、起動ジョブの有無、停止ジョブの有無によって、「トナー滞留量」が異なってくる。具体的には、「トナー滞留量」が空白通過長さに応じて異なってくることは既に述べた通りであるが、実施形態に係るプリンタで求められる平均画像面積率は、空白通過長さを反映していない。例えば、A4サイズ紙を用いて2cmの紙間距離で500枚の連続プリントを行った場合と、A4サイズ紙を用いて4cmの紙間距離で500枚の連続プリントを行った場合とで、求められる平均画像面積率が同じ値になる。しかしながら、後者のケースの空白通過長さが前者のケースの2倍になるので、「トナー滞留量」が大幅に少なくなっているはずである。にもかかわらず、平均画像面積率が同じ値であるので、後者のケースでは、「トナー滞留量」がそれほど多くないにもかかわらず、紙間距離を大きくしてしまうおそれがある。表4に示されたように、紙サイズが異なると紙間距離が異なってくるので、それぞれのサイズで「トナー滞留量」の予測精度にバラツキが発生してしまう。
また、起動ジョブや停止ジョブでは、トナー像を全く作像せずに感光体を空回しするので、その分だけ空白通過長さが大きくなる。このため、同じ500回分のジョブであって、単発プリントジョブを500回行った場合と、連続プリントジョブ中でジョブを500回行った場合とでは、空白通過長さが大きく異なる。にもかかわらず、実施形態に係るプリンタでは、平均画像面積率の算出結果が同じになるので、「トナー滞留量」を正確に把握することができない。
また、プロセスコントロール処理は、画像濃度を目標値に近づけるために、定期的に行われる処理であり、連続プリントジョブではジョブを一時中止して実施される。そして、各色についてそれぞれ、互いに階調の異なる複数のテストトナー像からなるパターン像を形成し、それらパターン像の画像濃度を反射型フォトセンサーで検知した結果に基づいて、概ね目標値の画像濃度が得られるように現像ポテンシャルなどを調整する。この処理がプロセスコントロール処理である。プロセスコントロール処理で形成されるパターン像はそれほど大きなものではないため、その間は、感光体を空回ししている状態に近い。よって、プロセスコントロール処理を実施すると、「トナー滞留量」が大幅に低減される。にもかかわらず、実施形態に係るプリンタでは、その低減が平均画像面積率に全く反映されないことから、平均画像面積率に基づいて「トナー帯電量」を正確に把握することが困難になる。
そこで、第2実施例に係るプリンタでは、感光体を回転駆動させているときには、図7に示されるように、作像の有無にかかわらず、1000[msec]毎に、その間に作像したトナー像の画像面積を算出する。そして、その算出結果をフラッシュメモリに順次記憶させていき、直近の500回分の算出結果の平均を平均画像面積率として求める。かかる構成では、実施形態に係るプリンタに比べて、平均画像面積率を「トナー滞留量」により近い値にすることから、「トナー滞留量」をより正確に把握することができる。これにより、紙間距離(空白通過長さ)をより適切な値に設定することができる。
本発明者らは、次のような連続プリントテストを行った。即ち、プリンタ試験機を、実施形態と同様にして画像面積率を算出する設定にした。そして、画像面積率72[%]のの画像をA5サイズの記録紙にLEF通紙(横搬送)で出力する処理を、10000枚の記録紙に対して連続して行った。この間、1枚ジョブ毎に、紙間距離を必要に応じて調整する処理を実施させた。また、50枚出力毎にプロセスコントロール処理を実施させた。次に、プリンタ試験機を、第2実施例と同様にして画像面積率を算出する設定にした後、同様にして10000枚の記録紙に画像を出力した。すると、図8に示されるように、第2実施例に係るプリンタでは、実施形態に係るプリンタに比べて、CPMダウン率Dを30[%]低減することができた。
第2実施例に係るプリンタでは、同じ画像面積率の画像を連続出力していても、連続プリントジョブ中に紙間距離を拡大してCPMをダウンさせた場合には、それに応じて平均画像面積率が低く算出される。このため、プロセスコントロール処理の実施に伴って紙間距離を拡大した場合に、その拡大の状態を意味なく継続することなく、その後の望ましいタイミングで平均画像面積率をある程度まで下げて、紙間距離を元通りに縮めることもできる。よって、「トナー滞留量」に応じた適切な値に、空白通過長さ(紙間距離)を設定することができる。
[第3実施例]
第3実施例に係るプリンタは、以下に説明する点の他が、第1実施例に係るプリンタと同様の構成になっている。即ち、塗布ブラシローラについては、塗布ブラシローラ動作回数の代わりに、累積表面移動距離を求める。具体的には、運転中には、プロセス線速と、動作時間とに基づいて、ブラシの表面移動距離の増加分を定期的に算出して、算出結果をそれまでの累積ブラシ移動距離に加算する。表面移動距離の増加分の算出及び加算を行うタイミングとしては、例えば5秒毎である。このようなブラシ移動距離累積処理をY,C,M,Kの各色毎に実施する。なお、サービスマンは、塗布ブラシローラを交換した場合には、制御装置100を操作して、交換した色の累積ブラシ移動距離をゼロにリセットする。
また、制御装置100は、連続プリントジョブ中において、クリーニングブレード動作回数の計数値と、累積ブラシ移動距離と、次の表6に示される第3データテーブルとに基づいて、部材劣化係数γを特定する。
Figure 2014164038
本発明者らは、第3実施例に係るプリンタと同様にして部材劣化係数γを特定するようにプリンタ試験機を設定して、記録シートとして、A4サイズのマイペーパー(NBSリコー社製)をセットした。そして、連続プリント1セットあたりのプリント枚数(以下、PPJという)を5枚に設定した条件で、連続プリントを1000セット実施して50000枚のテストプリントを行った。このとき、デフォルトの状態から、紙間距離を拡大させる状態に変化するときの画像形成動作回数(以下、「紙間拡大時画像形成回数」という)を調べた。次に、PPJを1000枚に設定した条件で、連続プリントを50セット実施して50000枚のテストプリントを起こって「紙間拡大時画像形成回数」を調べた。図9に示されるように同じ50000枚のテストプリントであっても、1000PPJを50セット実施する場合の方が、5PPJを1000セット実施する場合に比べて、「紙間拡大時画像形成動作回数」を約1.8倍まで引き延ばすことができた。これは、前者の場合は、後者の場合に比べて、起動ジョブや停止ジョブが大幅に少なくなることから、50000枚プリント完了までの累積ブラシ移動距離が少なくなるからである。塗布ブラシローラ動作回数に代えて、累積ブラシ移動距離を用いて部品劣化係数γを求めることで、ブラシの劣化度合いにより適したタイミングで紙間を拡大させることができる。これにより、プリント時間の無駄な長期化の発生を抑えることができる。なお、参考までに、PPJとブラシ移動距離比(5PPJのブラシ移動距離を基準にしたブラシ移動量)との関係を図10に示す。
[第4実施例]
第4実施例に係るプリンタは、以下に説明する点の他が、第3実施例に係るプリンタと同様の構成になっている。即ち、クリーニングブレードについては、クリーニングブレード動作回数の代わりに、クリーニングブレード摩擦距離を求める。具体的には、運転中には、プロセス線速と、動作時間とに基づいて、クリーニングブレードに対して摩擦する感光体の表面移動距離(摩擦距離)の増加分を定期的に算出して、算出結果をそれまでの累積ブラシ移動距離に加算する。摩擦距離の増加分の算出及び加算を行うタイミングとしては、例えば5秒毎である。このような摩擦距離累積処理をY,C,M,Kの各色毎に実施する。なお、サービスマンは、クリーニングブレードを交換した場合には、制御装置100を操作して、交換した色のクリーニングブレード摩擦距離をゼロにリセットする。
また、制御装置100は、連続プリントジョブ中において、クリーニングブレード摩擦距離と、累積ブラシ移動距離と、次の表7に示される第3データテーブルとに基づいて、部材劣化係数γを特定する。
Figure 2014164038
本発明者らは、第4実施例に係るプリンタと同様にして部材劣化係数γを特定するようにプリンタ試験機を設定して、記録シートとして、A4サイズのマイペーパー(NBSリコー社製)をセットした。そして、連続プリント1セットあたりのプリント枚数(以下、PPJという)を5枚に設定した条件で、連続プリントを1000セット実施して50000枚のテストプリントを行って「紙間拡大時画像形成回数」を調べた。次に、PPJを1000枚に設定した条件で、連続プリントを50セット実施して50000枚のテストプリントを起こって「紙間拡大時画像形成回数」を調べた。なお、クリーニングブレードについては、クリーニングブレード動作回数が10000回になる毎に交換した。図11に示されるように同じ50000枚のテストプリントであっても、1000PPJを50セット実施する場合の方が、5PPJを1000セット実施する場合に比べて、「紙間拡大時画像形成動作回数」を約1.8倍まで引き延ばすことができた。これは、前者の場合は、後者の場合に比べて、起動ジョブや停止ジョブが大幅に少なくなることから、50000枚プリント完了までの累積ブラシ移動距離やクリーニングブレード摩擦距離が少なくなるからである。クリーニングブレード動作回数に代えて、クリーニングブレード摩擦距離を用いて部品劣化係数γを求めることで、クリーニングブレードの劣化度合いにより適したタイミングで紙間を拡大させることができる。これにより、プリント時間の無駄な長期化の発生を抑えることができる。
[第5実施例]
第5実施例に係るプリンタは、以下に説明する点の他が、実施形態に係るプリンタと同様の構成になっている。
記録シートとしては、普通紙の他に、表面をコーティングした光沢のあるコート紙が知られている。普通紙とコート紙では、単位面積あたりのトナー付着量を同じにして画像を形成しても、画像濃度や色味が異なってくる。コート紙では、普通紙に比べて画像濃度が高めになるのである。
制御装置100には、図示しないタッチパネルやキーボタン群などからなる操作表示部が接続されている。ユーザーは、操作表示部に対する入力操作により、制御装置100に対して様々な情報を入力することが可能になっている。本プリンタでは、入力情報の1つとして、給紙カセット(31、32)にセットした記録シートの種類情報(普通紙又はコート紙)を制御装置100に入力できるようになっている。即ち、本プリンタでは、操作表示部が記録シートの種類情報を取得するシート種情報取得手段として機能している。
付着量調整手段としての制御装置100は、入力された種類情報に応じて作像ユニットの作像条件を補正してトナー像に対する単位面積あたりのトナー付着量を調整する。より詳しくは、種類情報としてコート紙が入力されてコート紙印刷モードが設定されている間は、普通紙印刷モードが設定されている場合に比べて、単位面積あたりのトナー付着量を少なくする。これにより、記録シートの種類にかかわらず、安定した濃度の画像を得ることができる。
記録シートの種類に応じてトナー像に対する単位面積あたりのトナー付着量を調整すると、記録シートの種類に応じて「ブレード当接部」に搬送される転写残トナーの量が異なってくることから、紙間を拡大する適切なタイミングが異なってくる。そこで、制御装置100は、記録シートの種類情報と、次の表8に示される第4データテーブルとに基づいて、シート種係数δを特定する。なお、第4データテーブルは、予め制御装置100のROM内に記憶されているものである。
Figure 2014164038
表8に示されるように、普通紙がセットされている場合には、コート紙がセットされている場合に比べてシート種係数δが大きな値に設定される。これは、普通紙がセットされている場合では、「ブレード当接部」への転写残トナーの搬送量が多くなって転写残トナーのすり抜けが起こり易くなるからである。
制御装置100は、シート種係数δを特定したら、画像面積率係数αと、環境係数βと、部品劣化係数γと、シート種係数δとを乗じてCPMダウン率Dを求める(D=α×β×γ×δ)。これにより、記録シートの種類にかかわらず、紙間距離を適切なタイミング且つ大きさで拡大して、プリント時間を無駄に長期化させることなく、画像の白抜けの発生を抑えることができる。
なお、シート種係数δの乗算によってCPMダウン率Dを求めるという技術は、実施形態に係るプリンタだけでなく、第1実施例、第2実施例、第3実施例、第4実施例、口述する第6実施例に係るプリンタにもそれぞれ適用することが可能である。
[第6実施例]
第6実施例に係るプリンタは、以下に説明する点の他が、実施形態に係るプリンタと同様の構成になっている。本プリンタは、画像面積率係数α、環境係数β、部品劣化係数γなどに基づいて紙間距離を調整する処理を第1調整処理として実施する。この一方で、定着装置60の定着ベルトの温度(定着温度)に基づいて紙間距離を調整する処理を第2調整処理として実施する。第2調整処理を実施する理由は、次の通りである。即ち、厚紙やコート紙は、普通紙に比べて定着ベルトからより多くの熱を奪う。このため、厚紙やコート紙を用いて連続プリントを行うと、定着装置60のヒーターをONにする頻度が高くなる。これにより、所定の定着温度が維持されるが、厚紙の厚み、コート紙のコート層の材質、プロセス線速などによっては、加熱が間に合わずに、そのままでは定着ベルトの温度が低下してしまうことがある。そこで、温度センサーによって検知される定着ベルトの表面温度が所定の閾値を下回った場合には、紙間距離をより拡大して、単位時間あたりの通紙面積(定着装置内)をより小さくすることで、定着温度を所定の温度まで引き上げるようにする。このときの紙間距離の拡大が、第2調整処理によって行われる。
第1調整処理と第2調整処理とは個別に行われるが、場合によっては、それら処理による紙間距離の拡大タイミングがほぼ同時に到来することもある。この場合に、それぞれの処理で特定した紙間距離を合算して合算値まで紙間距離を拡大すると、紙間距離を無駄に大きくしてしまう。例えば、第2調整処理で紙間距離を10[mm]だけ拡大させる必要があると判断される一方、第1調整処理で紙間距離を8[mm]だけ拡大させる必要があると判断されたとする。この場合、10[mm]だけ拡大させれば、空白通過長さを所望のレベルまで拡大させて画像の白抜けの発生を抑えるとともに、定着ベルトの温度を所望のレベルまで上昇させることができる。にもかかわらず、合算値である18[mm]だけ拡大させると、8[mm]が無駄な拡大になって、プリント時間の無駄な長期化が発生してしまう。
そこで、制御装置100は、第1調整処理の実施タイミングと第2調整処理との実施タイミングとの差が所定のタイムラグ内にあるときには、それら調整処理で求められた紙間距離のうち、何れか大きい方を採用して紙間距離を拡大させる。これにより、プリント時間の無駄な長期化の発生を回避することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
態様Aは、潜像担持体(例えば感光体3)上のトナー像を、直接あるいは中間転写体(例えば中間転写ベルト(41)を介して記録シートに転写する転写手段(例えば転写ユニット40)と、前記潜像担持体、潜像書込手段(例えば光書込ユニット20)、現像手段(例えば現像装置7)、前記潜像担持体の表面に付着している転写残トナーを掻き落として前記表面をクリーニングするクリーニング部材(例えばクリーニングブレード4a)を有する作像手段(例えば作像ユニット1)と、画像情報を取得する画像情報取得手段(例えば画像情報入力部102)とを備える画像形成装置において、湿度を検知する湿度検知手段(例えば湿度センサー105)と、湿度の検知結果が高くなるにつれて、全ての頁の画像を出力するまでに前記クリーニング部材との対向位置に通す前記潜像担持体の空白領域の長さである空白通過長さを大きくするための調整処理を実施する空白調整手段とを設けたことを特徴とするものである。
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、前記調整処理にて、直近の所定期間で出力した画像の平均画像面積率が高くなるにつれて前記空白通過長さを大きくするための第1アルゴリズム(例えば表1、及びD=α×β×γ)と、湿度の検知結果が高くなるにつれて前記空白通過長さを大きくするための第2アルゴリズム(例えば表2、環境区分特定用アルゴリズム、及びD=α×β×γ)と、前記クリーニング部材の使用量が長くなるにつれて前記空白通過長さを大きくする第3アルゴリズム(例えば表3、及びD=α×β×γ)とを用いて、前記空白通過長さを決定する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とするものである。
[態様C]
態様Cは、態様Bにおいて、温度を検知する温度検知手段(例えば温度センサー106)と、前記クリーニング部材との対向位置を通過した潜像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段(例えば塗布ブラシローラ18a)とを設けるとともに、前記調整処理にて、前記第1アルゴリズム、前記第2アルゴリズム、及び前記第3アルゴリズムに加えて、温度の検知結果が高くなるにつれて前記空白通過長さを大きくするための第4アルゴリズム(例えば表2、環境区分特定用アルゴリズム、及びD=α×β×γ)と、前記潤滑剤塗布手段の使用量が多くなるにつれて前記空白通過長さを大きくするための第5アルゴリズム(例えば表5、及びD=α×β×γ)とを用いて、前記空白通過長さを決定する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とするものである。
[態様D]
態様Dは、態様B又はCにおいて、前記転写手段に送られる記録シートの種類情報を取得するシート種情報取得手段(例えば操作表示部)と、前記種類情報に応じて前記作像手段の作像条件を補正してトナー像に対する単位面積あたりのトナー付着量を調整する処理を実施する付着量調整手段(例えば制御装置100)とを設けるとともに、前記調整処理にて、少なくとも、前記第1アルゴリズム、前記第2アルゴリズム、及び前記第3アルゴリズムに加えて、前記種類情報に応じて前記空白通過長さを変化させるための第6アルゴリズム(例えば表8、及びD=α×β×γ×δ)を用いて、前記空白通過長さを決定する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とするものである。
[態様E]
態様Eは、態様B〜Dの何れかにおいて、前記調整処理にて、前記所定期間として、所定回数の画像形成動作を行った期間を採用し、且つ、画像形成動作を行う毎に、記録シートのサイズに応じて累積ジョブ回数のカウント値を異ならせる処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とするものである。
[態様F]
態様Fは、態様B〜Dの何れかにおいて、前記調整処理にて、前記所定期間として、前記潜像担持体を所定距離だけ表面移動させるのに要した期間を採用し、前記期間における単位表面移動距離あたりの平均画像面積率に基づいて前記空白通過長さを調整する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とするものである。
[態様G]
態様Gは、態様B〜Fの何れかにおいて、前記調整処理にて、前記クリーニング部材の使用量として、前記クリーニング部材のクリーニング部材における前記潜像担持体との摺擦距離を採用したことを特徴とするものである。
[態様H]
態様Hは、態様Cにおいて、前記調整処理にて、前記潤滑剤塗布手段の使用量として、自らの無端移動する表面を前記潜像担持体に接触させながら前記潜像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材の表面無端移動距離を採用したことを特徴とするものである。
[態様I]
態様Iは、態様A〜Hの何れかにおいて、前記調整処理を第1調整処理として実施する他に、湿度の検知結果、前記画像面積率、前記クリーニング部材の使用量、温度、及び前記潤滑剤塗布手段の使用量、の何れとも異なる所定の制御パラメータに基づいて前記空白通過長さを調整する第2調整処理を実施し、且つ、前記第1調整処理で決定した前記空白通過長さと、前記第2調整処理で決定した前記空白通過長さとが異なる場合には、両者のうち、大きい方の空白通過長さを選択する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とするものである。
1Y,C,M,K:作像ユニット(作像手段)
7Y,C,M,K:現像装置(現像手段)
3Y,C,M,K:感光体(潜像担持体)
4aY:クリーニングブレード(クリーニング部材)
18aY:塗布ブラシローラ(潤滑剤塗布手段)
20:光書込ユニット(潜像書込手段)
40:転写ユニット(転写手段)
41:中間転写ベルト(中間転写体)
100:制御装置(空白調整手段、付着量調整手段)
102:画像情報入力部(画像情報取得手段)
105:湿度センサー(湿度検知手段)
106:温度センサー(温度検知手段)
特開2011−170320号公報 特開2011−59320号公報

Claims (9)

  1. 潜像担持体上のトナー像を、直接あるいは中間転写体を介して記録シートに転写する転写手段と、
    前記潜像担持体、潜像書込手段、現像手段、前記潜像担持体の表面に付着している転写残トナーを掻き落として前記表面をクリーニングするクリーニング部材を有する作像手段と、
    画像情報を取得する画像情報取得手段とを備える画像形成装置において、
    湿度を検知する湿度検知手段と、
    湿度の検知結果が高くなるにつれて、全ての頁の画像を出力するまでに前記クリーニング部材との対向位置に通す前記潜像担持体の空白領域の長さである空白通過長さを大きくするための調整処理を実施する空白調整手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記調整処理にて、直近の所定期間で出力した画像の平均画像面積率が高くなるにつれて前記空白通過長さを大きくするための第1アルゴリズムと、湿度の検知結果が高くなるにつれて前記空白通過長さを大きくするための第2アルゴリズムと、前記クリーニング部材の使用量が長くなるにつれて前記空白通過長さを大きくする第3アルゴリズムとを用いて、前記空白通過長さを決定する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    温度を検知する温度検知手段と、前記クリーニング部材との対向位置を通過した潜像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを設けるとともに、
    前記調整処理にて、前記第1アルゴリズム、前記第2アルゴリズム、及び前記第3アルゴリズムに加えて、温度の検知結果が高くなるにつれて前記空白通過長さを大きくするための第4アルゴリズムと、前記潤滑剤塗布手段の使用量が多くなるにつれて前記空白通過長さを大きくするための第5アルゴリズムとを用いて、前記空白通過長さを決定する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3の画像形成装置において、
    前記転写手段に送られる記録シートの種類情報を取得するシート種情報取得手段と、
    前記種類情報に応じて前記作像手段の作像条件を補正してトナー像に対する単位面積あたりのトナー付着量を調整する処理を実施する付着量調整手段とを設けるとともに、
    前記調整処理にて、少なくとも、前記第1アルゴリズム、前記第2アルゴリズム、及び前記第3アルゴリズムに加えて、前記種類情報に応じて前記空白通過長さを変化させるための第6アルゴリズムを用いて、前記空白通過長さを決定する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2乃至4の何れかの画像形成装置において、
    前記調整処理にて、前記所定期間として、所定回数の画像形成動作を行った期間を採用し、且つ、画像形成動作を行う毎に、記録シートのサイズに応じて累積ジョブ回数のカウント値を異ならせる処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2乃至4の何れかの画像形成装置において、
    前記調整処理にて、前記所定期間として、前記潜像担持体を所定距離だけ表面移動させるのに要した期間を採用し、前記期間における単位表面移動距離あたりの平均画像面積率に基づいて前記空白通過長さを調整する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2乃至6の何れかの画像形成装置において、
    前記調整処理にて、前記クリーニング部材の使用量として、前記クリーニング部材のクリーニング部材における前記潜像担持体との摺擦距離を採用したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項3の画像形成装置において、
    前記調整処理にて、前記潤滑剤塗布手段の使用量として、自らの無端移動する表面を前記潜像担持体に接触させながら前記潜像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材の表面無端移動距離を採用したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかの画像形成装置において、
    前記調整処理を第1調整処理として実施する他に、湿度の検知結果、前記画像面積率、前記クリーニング部材の使用量、温度、及び前記潤滑剤塗布手段の使用量、の何れとも異なる所定の制御パラメータに基づいて前記空白通過長さを調整する第2調整処理を実施し、且つ、前記第1調整処理で決定した前記空白通過長さと、前記第2調整処理で決定した前記空白通過長さとが異なる場合には、両者のうち、大きい方の空白通過長さを選択する処理を実施するように、前記空白調整手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
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