JP2014163167A - 杭柱及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストが安く、かつ太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対しても強い地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱を提供する。
【解決手段】
地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱であって、所定の長さに切断された鋼製単管と、前記鋼製単管に取り付けられた第1の取付部材とから構成され、前記第1の取付部材は、前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、前記円筒の底部の中央に前記杭柱の位置決め用の棒を挿通するために形成されている誘導孔と、前記円筒の下端部に突設されている掘削刃とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】
地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱であって、所定の長さに切断された鋼製単管と、前記鋼製単管に取り付けられた第1の取付部材とから構成され、前記第1の取付部材は、前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、前記円筒の底部の中央に前記杭柱の位置決め用の棒を挿通するために形成されている誘導孔と、前記円筒の下端部に突設されている掘削刃とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱及びその施工方法に関する。
太陽光発電システムに用いられる太陽光パネルは、住宅やオフィスビル等だけでなく、屋外の地上にも設置されている。屋外の地上に設置することで、活用されていない遊休地、荒れ地、空き地、又は山林などを有効利用することが可能になって来ている。
そして、屋外の地上に設置される野立て用の太陽光発電システムで使用される太陽光パネルを載せるための架台には、地面等に敷設されたコンクリート基礎上に構築されるもの、あるいは地面等に打ち込まれた支柱上に構築されるものなどがある。
そして、屋外の地上に設置される野立て用の太陽光発電システムで使用される太陽光パネルを載せるための架台には、地面等に敷設されたコンクリート基礎上に構築されるもの、あるいは地面等に打ち込まれた支柱上に構築されるものなどがある。
例えば、太陽電池アレイを保持した架台を支える太陽電池アレイの架台用基礎構造であって、先端にかえしを有する矢じり部を設けた杭を所定の深さまで地中に打ち込み、該杭の後部に、該杭の径より大きい径の支持部を設けて該支持部を埋設し、この支持部に前記架台を保持する支柱を設け、前記杭で風による引抜き荷重を支え、前記支持部で太陽電池アレイ等の荷重を支えるようにしたことを特徴とする太陽電池アレイの架台用基礎構造が提供されている。支持部の貫通孔と支柱との間に形成される隙間にコンクリートを充填し、支持部を支柱に固定する(特許文献1を参照)。
また、太陽電池モジュール用の桟と、前記桟に接続されて前記桟を支える支柱と、それぞれの一方の端部が前記桟に接続された2本のアームと、前記2本のアームの他の端部同士を連結するアームブラケットとを備え、前記桟と前記支柱との接続箇所が前記2本のアームと前記桟との接続箇所の間にあり、前記アームブラケットが前記支柱の外周を囲む構造であることを特徴とする太陽電池モジュール用架台が提供されている。そして、前記支柱は、相互に対向する一対のフランジ部及び各フランジ部を連結するウエブ部からなるH字形断面形状の鋼材であり、地面に対して垂直に打ち込まれて、略同一高さに突設される(特許文献2を参照)。
しかし、特許文献1に係る発明では、専用の支柱を作成しなければならないだけでなく、支持部の貫通孔と支柱との間に形成される隙間にコンクリートを充填して支持部を支柱に固定しなければならないため、コストが決して安くないという問題がある。
また、特許文献2に係る発明では、単にH字形断面形状の鋼材の支柱を地面に対して垂直に打ち込むのであれば、太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対して弱いという問題があり、地面に敷設されたコンクリート基礎等に打ち込むのであれば、コストがかかるという問題がある。
そこで、本発明は、コストが安く、かつ太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対して強い地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱を提供することを目的としている。
また、特許文献2に係る発明では、単にH字形断面形状の鋼材の支柱を地面に対して垂直に打ち込むのであれば、太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対して弱いという問題があり、地面に敷設されたコンクリート基礎等に打ち込むのであれば、コストがかかるという問題がある。
そこで、本発明は、コストが安く、かつ太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対して強い地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために本発明は、地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱であって、所定の長さに切断された鋼製単管と、前記鋼製単管に取り付けられた第1の取付部材とから構成され、前記第1の取付部材は、前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、前記円筒の底部の中央に前記杭柱の位置決め用の棒を挿通するために形成されている誘導孔と、前記円筒の下端部に突設されている掘削刃とを備え、前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記鋼製単管の下端部に前記第1の取付部材が取り付け固定されていることを特徴とする。
さらに前記鋼製単管に第2の取付部材が取り付けられており、前記第2の取付部材は、前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼とを備え、前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記螺旋翼が地中に隠れる前記鋼製単管の任意の位置に前記第2の取付部材を取り付け固定することが可能であることを特徴とする。
さらに前記鋼製単管に第3の取付部材が取り付けられており、前記第3の取付部材は、前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、前記螺旋翼の外周端に前記円筒の軸方向と平行に取り付けられている、下部が下方向に向かって次第に幅が狭く形成されている縦長の複数の垂直板とを備え、前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記螺旋翼が地中に隠れる前記鋼製単管の任意の位置に前記第3の取付部材を取り付け固定することが可能であることを特徴とする。
また、杭柱の施工方法であって、所定の長さに切断された鋼製単管と前記鋼製単管に取り付けられた第1の取付部材とから構成され、地上に設置する太陽光パネル用架台の梁に接続されて前記梁を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱を作成する工程と、前記太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に前記杭柱の位置決め用の棒を立設する工程と、前記杭柱に前記杭柱の位置決め用の棒を挿通する工程と、前記杭柱を所定深度まで回転圧入して立設する工程とを含み、前記第1の取付部材は、前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、前記円筒の底部の中央に前記杭柱の位置決め用の棒を挿通するために形成されている誘導孔と、前記円筒の下端部に突設されている掘削刃とを備え、前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記鋼製単管の下端部に前記第1の取付部材が取り付け固定されていることを特徴とする。
前記杭柱を作成する工程において、さらに前記鋼製単管に第2の取付部材を取り付け、前記第2の取付部材は、前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼とを備え、前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記螺旋翼が地中に隠れる前記鋼製単管の任意の位置に前記第2の取付部材を取り付け固定することが可能であることを特徴とする。
前記杭柱を作成する工程において、さらに前記鋼製単管に第3の取付部材を取り付け、前記第3の取付部材は、前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、前記螺旋翼の外周端に前記円筒の軸方向と平行に取り付けられている、下部が下方向に向かって次第に幅が狭く形成されている縦長の複数の垂直板とを備え、前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記螺旋翼が地中に隠れる前記鋼製単管の任意の位置に前記第3の取付部材を取り付け固定することが可能であることを特徴とする。
第1に、既存の足場などによく使用される鋼製単管を利用して取付部材を取り付けるだけで、杭と柱の機能とを併有させた杭柱として利用できるので、地上に設置する太陽光パネル用架台を支えるものを安価に作成できるという効果がある。
第2に、取付部材に螺旋翼を備えているので、突風等による太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対して強く、安全性に優れているという効果もある。
第3に、取付部材に備えられている螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されているので、杭柱を所定深度まで回転圧入して立設する際に、地盤への回転圧入が容易になるという効果もある。
第2に、取付部材に螺旋翼を備えているので、突風等による太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対して強く、安全性に優れているという効果もある。
第3に、取付部材に備えられている螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されているので、杭柱を所定深度まで回転圧入して立設する際に、地盤への回転圧入が容易になるという効果もある。
以下、本発明を実施するための形態として、地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施例に係る杭柱1は、屋外の地上に設置される野立て用の太陽光発電システムで使用される太陽光パネルを載せるための太陽光パネル用架台を支えるために用いられるもので、所定の長さに切断された鋼製単管2と鋼製単管2に取り付けられた第1の取付部材11とから構成されている。杭柱1は、杭材としての機能と柱材としての機能とを併有させたものであり、本実施例の杭柱1には太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させている。
図1は第1の取付部材11を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を正面から見た図である。図2は第1の取付部材11を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を底面から見た図である。
そして、第1の取付部材11は、鋼製単管2の外径より少し大きい内径の円筒3と、円筒3の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼4と、円筒3の底部の中央に杭柱1の位置決め用の棒を挿通するために形成されている誘導孔5と、円筒3の底部の下方側に一定間隔おきに突設されている掘削刃6とを備えている。
図1は第1の取付部材11を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を正面から見た図である。図2は第1の取付部材11を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を底面から見た図である。
そして、第1の取付部材11は、鋼製単管2の外径より少し大きい内径の円筒3と、円筒3の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼4と、円筒3の底部の中央に杭柱1の位置決め用の棒を挿通するために形成されている誘導孔5と、円筒3の底部の下方側に一定間隔おきに突設されている掘削刃6とを備えている。
円筒3は、鋼製単管を所定の長さに切断して、図1及び図2に示すような構造のものを作成する。
円筒3の長さは10〜30cm、肉厚は2〜6mmとする。ただし、円筒3の肉厚は鋼製単管2の肉厚より厚いものとする。なお、円筒3の内径は、鋼製単管2が挿入できるように、鋼製単管2の外径より若干大きくする。
円筒3の長さは10〜30cm、肉厚は2〜6mmとする。ただし、円筒3の肉厚は鋼製単管2の肉厚より厚いものとする。なお、円筒3の内径は、鋼製単管2が挿入できるように、鋼製単管2の外径より若干大きくする。
螺旋翼4は、図1及び図2に示すように、円筒3の外周に一つの翼が螺旋状に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形のものである。これは、ドーナツ状に形成した鋼板を一部切断した後に円筒3に合うように螺旋状に曲げ加工したものである。螺旋翼4と円筒3とは溶接により一体的に接合されていることが好ましい。また、螺旋翼4の外径は、一般に鋼製単管2の外径の1.5〜4倍程度が望ましい。
なお、螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されている。傾斜角度が大きく形成されている下端部分は、ほぼ一巻きの螺旋翼4全体の1/8〜1/4の範囲の下端側の部分である。そして、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度は2度から15度の範囲であり、螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりもさらに5度から30度の範囲の大きな角度である。
また、螺旋翼4の取り付け位置は、円筒3の軸方向の略中央の位置である。そして、円筒3の外周には螺旋翼4の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられている。
なお、螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されている。傾斜角度が大きく形成されている下端部分は、ほぼ一巻きの螺旋翼4全体の1/8〜1/4の範囲の下端側の部分である。そして、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度は2度から15度の範囲であり、螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりもさらに5度から30度の範囲の大きな角度である。
また、螺旋翼4の取り付け位置は、円筒3の軸方向の略中央の位置である。そして、円筒3の外周には螺旋翼4の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられている。
誘導孔5は、円筒3の下部の軸心部分に設けられている。そして、誘導孔5に杭柱1の位置決め用の棒を通して、第1の取付部材11を取り付けた杭柱1が所定の位置に立設されるように誘導する。誘導孔5の直径は、棒が通るように、棒の直径より少し大きなもの、例えば10〜20mmとする。なお、誘導孔5が設けられている円筒3の底部の面は誘導孔5以外の部分が閉塞されていてもよく、また図2に示すように誘導孔5以外の部分も一部開いていてもよい。
掘削刃6は、鋼板を切断加工して作成して、円筒3の下端部に一定間隔おきに突設されている。掘削刃6と円筒3とは溶接により一体的に接合されていることが好ましい。なお、掘削刃6を構成する刃の形状は、三角形状、平行四辺形状、菱形状、台形状など様々な形状のものが利用可能である。また、刃の向きも、図1のような円筒3の内側に向かっている場合に限られるものではなく、円筒3の外側や円筒3の接線方向など様々な向きが採用可能である。さらに、掘削刃6の数も図1に示すような3枚に限られるわけではなく、様々な枚数が可能である。
本実施例における鋼製単管2への第1の取付部材11の取り付け方法は、円筒3を鋼製単管2の下端部に外嵌合し、ネジ7をネジ挿通孔から鋼製単管2側に挿通して、鋼製単管2の下端部に第1の取付部材11を取り付け固定する。第1の取付部材11と鋼製単管2の取り付けにあたっては、鋼製単管2が第1の取付部材11内に嵌入されているため安定しており、また、第1の取付部材11と鋼製単管2とをネジで固定しているので、容易かつ確実に取り付けることができる。なお、ネジ7は、イモネジ、セルフタッピングネジなど種々のものが使用可能である。
次に、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱1の施工方法について説明する。
本実施例における施工方法は、所定の長さに切断された鋼製単管2と鋼製単管2に取り付けられた第1の取付部材11とから構成され、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台の梁14に接続されて梁14を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱1を作成する工程と、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程と、杭柱1に杭柱1の位置決め用の棒を挿通する工程と、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する工程とを含む。
なお、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程において使用する前記棒は、例えば長さ30cm以内の鉄筋棒でもよい。ただし、鉄筋棒のような金属棒に限られるものではなく、誘導孔5に通すことができ、かつ地面に立設することができるものであれば木やプラスチックの細い棒であってもよい。太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に、前記棒を立設した後、前記棒を誘導孔5に挿通するだけで杭柱1を所定の位置に立設することができ、杭柱1の施工を正確、迅速に行うことが可能である。また、杭柱1の施工後は、前記棒を引き抜かずに、そのまま放置してもよい。
図3は、実施例1に係る杭柱1を用いた太陽光パネル用架台の設置例を示した図である。図3に示すように、第1の取付部材11を取り付け固定した複数の杭柱1を相互に間隔を開けて地面に回転圧入して立設し、各杭柱1の上端部にそれぞれの梁14をジョイント15で接続し、各杭柱1の上端部で各梁14を支持している。そして、各梁14を相互に間隔を開けて平行に配置し、受け材16を各梁14と直交するように傾斜させて配して、太陽光パネル17を受け材16に載せて各梁14間に架け渡して傾斜させ、各受け材16上に間隔を開けて設けられている複数の止め具により各太陽光パネル17の両端を固定支持している。
本実施例における施工方法は、所定の長さに切断された鋼製単管2と鋼製単管2に取り付けられた第1の取付部材11とから構成され、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台の梁14に接続されて梁14を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱1を作成する工程と、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程と、杭柱1に杭柱1の位置決め用の棒を挿通する工程と、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する工程とを含む。
なお、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程において使用する前記棒は、例えば長さ30cm以内の鉄筋棒でもよい。ただし、鉄筋棒のような金属棒に限られるものではなく、誘導孔5に通すことができ、かつ地面に立設することができるものであれば木やプラスチックの細い棒であってもよい。太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に、前記棒を立設した後、前記棒を誘導孔5に挿通するだけで杭柱1を所定の位置に立設することができ、杭柱1の施工を正確、迅速に行うことが可能である。また、杭柱1の施工後は、前記棒を引き抜かずに、そのまま放置してもよい。
図3は、実施例1に係る杭柱1を用いた太陽光パネル用架台の設置例を示した図である。図3に示すように、第1の取付部材11を取り付け固定した複数の杭柱1を相互に間隔を開けて地面に回転圧入して立設し、各杭柱1の上端部にそれぞれの梁14をジョイント15で接続し、各杭柱1の上端部で各梁14を支持している。そして、各梁14を相互に間隔を開けて平行に配置し、受け材16を各梁14と直交するように傾斜させて配して、太陽光パネル17を受け材16に載せて各梁14間に架け渡して傾斜させ、各受け材16上に間隔を開けて設けられている複数の止め具により各太陽光パネル17の両端を固定支持している。
実施例1の効果としては、次のものがあげられる。
第1に、既存の足場などによく使用される鋼製単管2を利用して、ほとんど鋼製単管2を加工せずに取付部材を取り付けるだけで、杭と柱の機能とを併有させた杭柱1として利用できるので、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支えるものを安価に作成できるという効果がある。
第2に、取付部材に備えられている螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されているので、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する際に、地盤への回転圧入が容易になるという効果もある。
第3に、地中にある木の根などを切断する掘削刃6を杭柱1の先端に装着しているので、効率性に優れているという効果もある。
第4に、第1の取付部材11には円筒3の底部の中央に杭柱1の位置決め用の棒を挿通するための誘導孔5が設けられているので、杭柱1の施工を正確かつ迅速にすることができ、効率性に優れているという効果もある。
第5に、取付部材に螺旋翼4を備えているので鉛直力の負担に強く、自重荷重、地震荷重及び突風等による太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対しても強く、安全性に優れているという効果もある。
第6に、本実施例に係る杭柱1は、地面等に敷設されたコンクリート基礎上に構築されるようなものではなく、鋼製単管2に第1の取付部材11を取り付けただけの構成のため、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を撤去して更地にするような場合に容易に撤去できるという効果もある。
第1に、既存の足場などによく使用される鋼製単管2を利用して、ほとんど鋼製単管2を加工せずに取付部材を取り付けるだけで、杭と柱の機能とを併有させた杭柱1として利用できるので、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支えるものを安価に作成できるという効果がある。
第2に、取付部材に備えられている螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されているので、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する際に、地盤への回転圧入が容易になるという効果もある。
第3に、地中にある木の根などを切断する掘削刃6を杭柱1の先端に装着しているので、効率性に優れているという効果もある。
第4に、第1の取付部材11には円筒3の底部の中央に杭柱1の位置決め用の棒を挿通するための誘導孔5が設けられているので、杭柱1の施工を正確かつ迅速にすることができ、効率性に優れているという効果もある。
第5に、取付部材に螺旋翼4を備えているので鉛直力の負担に強く、自重荷重、地震荷重及び突風等による太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対しても強く、安全性に優れているという効果もある。
第6に、本実施例に係る杭柱1は、地面等に敷設されたコンクリート基礎上に構築されるようなものではなく、鋼製単管2に第1の取付部材11を取り付けただけの構成のため、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を撤去して更地にするような場合に容易に撤去できるという効果もある。
本実施例に係る杭柱1は、屋外の地上に設置される野立て用の太陽光発電システムで使用される太陽光パネルを載せるための太陽光パネル用架台を支えるために用いられるもので、所定の長さに切断された鋼製単管2と鋼製単管2に取り付けられた第1の取付部材11及び第2の取付部材12とから構成されている。
杭柱1は、杭材としての機能と柱材としての機能とを併有させたものであり、本実施例の杭柱1には太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させている。なお、第1の取付部材11は、実施例1のものと同じであるので、説明を省略する。
図4は第2の取付部材12を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を正面から見た図である。図5は第2の取付部材12を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を底面から見た図である。
そして、第2の取付部材12は、鋼製単管2の外径より少し大きい内径の円筒3と、円筒3の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼4とを備えている。
杭柱1は、杭材としての機能と柱材としての機能とを併有させたものであり、本実施例の杭柱1には太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させている。なお、第1の取付部材11は、実施例1のものと同じであるので、説明を省略する。
図4は第2の取付部材12を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を正面から見た図である。図5は第2の取付部材12を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を底面から見た図である。
そして、第2の取付部材12は、鋼製単管2の外径より少し大きい内径の円筒3と、円筒3の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼4とを備えている。
円筒3は、鋼製単管を所定の長さに切断して、図4及び図5に示すような構造のものを作成する。
円筒3の長さは10〜30cm、肉厚は2〜6mmとする。ただし、円筒3の肉厚は鋼製単管2の肉厚より厚いものとする。なお、円筒3の内径は、鋼製単管2が挿入できるように、鋼製単管2の外径より若干大きくする。
円筒3の長さは10〜30cm、肉厚は2〜6mmとする。ただし、円筒3の肉厚は鋼製単管2の肉厚より厚いものとする。なお、円筒3の内径は、鋼製単管2が挿入できるように、鋼製単管2の外径より若干大きくする。
螺旋翼4は、図4及び図5に示すように、円筒3の外周に一つの翼が螺旋状に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形のものである。これは、ドーナツ状に形成した鋼板を一部切断した後に円筒3に合うように螺旋状に曲げ加工したものである。螺旋翼4と円筒3とは溶接により一体的に接合されていることが好ましい。また、螺旋翼4の外径は、一般に鋼製単管2の外径の1.5〜4倍程度が望ましい。なお、螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されている。傾斜角度が大きく形成されている下端部分は、ほぼ一巻きの螺旋翼4全体の1/8〜1/4の範囲の下端側の部分である。そして、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度は2度から15度の範囲であり、螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりもさらに5度から30度の範囲の大きな角度である。
また、螺旋翼4の取り付け位置は、円筒3の軸方向の略中央の位置である。そして、円筒3の外周には螺旋翼4の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられている。
また、螺旋翼4の取り付け位置は、円筒3の軸方向の略中央の位置である。そして、円筒3の外周には螺旋翼4の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられている。
本実施例における鋼製単管2への第1の取付部材11の取り付け方法は実施例1と同様なので、説明を省略する。
そして、本実施例における鋼製単管2への第2の取付部材12の取り付け方法は、円筒3を鋼製単管2に外嵌合し、ネジ7をネジ挿通孔から鋼製単管2側に挿通して、螺旋翼4が地中に隠れる鋼製単管2の任意の位置に第2の取付部材12を取り付け固定することが可能である。このように、第2の取付部材12の取り付け位置は、螺旋翼4が地中に隠れる鋼製単管2の任意の位置であればよく、円筒3の上部の一部が地上に出ていてもよい。第2の取付部材12と鋼製単管2の取り付けにあたっては、鋼製単管2が第2の取付部材12内に嵌入されているため安定しており、また、第2の取付部材12と鋼製単管2とをネジで固定しているので、容易かつ確実に取り付けることができる。なお、ネジ7は、イモネジ、セルフタッピングネジなど種々のものが使用可能である。
そして、本実施例における鋼製単管2への第2の取付部材12の取り付け方法は、円筒3を鋼製単管2に外嵌合し、ネジ7をネジ挿通孔から鋼製単管2側に挿通して、螺旋翼4が地中に隠れる鋼製単管2の任意の位置に第2の取付部材12を取り付け固定することが可能である。このように、第2の取付部材12の取り付け位置は、螺旋翼4が地中に隠れる鋼製単管2の任意の位置であればよく、円筒3の上部の一部が地上に出ていてもよい。第2の取付部材12と鋼製単管2の取り付けにあたっては、鋼製単管2が第2の取付部材12内に嵌入されているため安定しており、また、第2の取付部材12と鋼製単管2とをネジで固定しているので、容易かつ確実に取り付けることができる。なお、ネジ7は、イモネジ、セルフタッピングネジなど種々のものが使用可能である。
次に、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱1の施工方法について説明する。
本実施例における施工方法は、所定の長さに切断された鋼製単管2と鋼製単管2に取り付けられた第1の取付部材11及び第2の取付部材12とから構成され、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台の梁14に接続されて梁14を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱1を作成する工程と、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程と、杭柱1に杭柱1の位置決め用の棒を挿通する工程と、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する工程とを含む。
なお、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程において使用する前記棒は、例えば長さ30cm以内の鉄筋棒でもよい。ただし、鉄筋棒のような金属棒に限られるものではなく、誘導孔5に通すことができ、かつ地面に立設することができるものであれば木やプラスチックの細い棒であってもよい。太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に、前記棒を立設した後、前記棒を誘導孔5に挿通するだけで杭柱1を所定の位置に立設することができ、杭柱1の施工を正確、迅速に行うことが可能である。また、杭柱1の施工後は、前記棒を引き抜かずに、そのまま放置してもよい。
図6は、実施例2に係る杭柱1を用いた太陽光パネル用架台の設置例を示した図である。図6に示すように、第1の取付部材11及び第2の取付部材12を取り付け固定した複数の杭柱1を相互に間隔を開けて地面に回転圧入して立設し、各杭柱1の上端部にそれぞれの梁14をジョイント15で接続し、各杭柱1の上端部で各梁14を支持している。そして、各梁14を相互に間隔を開けて平行に配置し、受け材16を各梁14と直交するように傾斜させて配して、太陽光パネル17を受け材16に載せて各梁14間に架け渡して傾斜させ、各受け材16上に間隔を開けて設けられている複数の止め具により各太陽光パネル17の両端を固定支持している。
本実施例における施工方法は、所定の長さに切断された鋼製単管2と鋼製単管2に取り付けられた第1の取付部材11及び第2の取付部材12とから構成され、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台の梁14に接続されて梁14を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱1を作成する工程と、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程と、杭柱1に杭柱1の位置決め用の棒を挿通する工程と、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する工程とを含む。
なお、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程において使用する前記棒は、例えば長さ30cm以内の鉄筋棒でもよい。ただし、鉄筋棒のような金属棒に限られるものではなく、誘導孔5に通すことができ、かつ地面に立設することができるものであれば木やプラスチックの細い棒であってもよい。太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に、前記棒を立設した後、前記棒を誘導孔5に挿通するだけで杭柱1を所定の位置に立設することができ、杭柱1の施工を正確、迅速に行うことが可能である。また、杭柱1の施工後は、前記棒を引き抜かずに、そのまま放置してもよい。
図6は、実施例2に係る杭柱1を用いた太陽光パネル用架台の設置例を示した図である。図6に示すように、第1の取付部材11及び第2の取付部材12を取り付け固定した複数の杭柱1を相互に間隔を開けて地面に回転圧入して立設し、各杭柱1の上端部にそれぞれの梁14をジョイント15で接続し、各杭柱1の上端部で各梁14を支持している。そして、各梁14を相互に間隔を開けて平行に配置し、受け材16を各梁14と直交するように傾斜させて配して、太陽光パネル17を受け材16に載せて各梁14間に架け渡して傾斜させ、各受け材16上に間隔を開けて設けられている複数の止め具により各太陽光パネル17の両端を固定支持している。
実施例2の効果としては、次のものがあげられる。
第1に、既存の足場などによく使用される鋼製単管2を利用して、ほとんど鋼製単管2を加工せずに取付部材を取り付けるだけで、杭と柱の機能とを併有させた杭柱1として利用できるので、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支えるものを安価に作成できるという効果がある。
第2に、取付部材に備えられている螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されているので、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する際に、地盤への回転圧入が容易になるという効果もある。
第3に、地中にある木の根などを切断する掘削刃6を杭柱1の先端に装着しているので、効率性に優れているという効果もある。
第4に、第1の取付部材11には円筒3の底部の中央に杭柱1の位置決め用の棒を挿通するための誘導孔5が設けられているので、杭柱1の施工を正確かつ迅速にすることができ、効率性に優れているという効果もある。
第5に、第1の取付部材11だけでなく第2の取付部材12にも螺旋翼4を備えているので鉛直力の負担に強く、自重荷重、地震荷重及び突風等による太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対しても強く、より安全性に優れているという効果もある。
第6に、本実施例に係る杭柱1は、地面等に敷設されたコンクリート基礎上に構築されるようなものではなく、鋼製単管2に第1の取付部材11及び第2の取付部材12を取り付けただけの構成のため、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を撤去して更地にするような場合に容易に撤去できるという効果もある。
第1に、既存の足場などによく使用される鋼製単管2を利用して、ほとんど鋼製単管2を加工せずに取付部材を取り付けるだけで、杭と柱の機能とを併有させた杭柱1として利用できるので、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支えるものを安価に作成できるという効果がある。
第2に、取付部材に備えられている螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されているので、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する際に、地盤への回転圧入が容易になるという効果もある。
第3に、地中にある木の根などを切断する掘削刃6を杭柱1の先端に装着しているので、効率性に優れているという効果もある。
第4に、第1の取付部材11には円筒3の底部の中央に杭柱1の位置決め用の棒を挿通するための誘導孔5が設けられているので、杭柱1の施工を正確かつ迅速にすることができ、効率性に優れているという効果もある。
第5に、第1の取付部材11だけでなく第2の取付部材12にも螺旋翼4を備えているので鉛直力の負担に強く、自重荷重、地震荷重及び突風等による太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対しても強く、より安全性に優れているという効果もある。
第6に、本実施例に係る杭柱1は、地面等に敷設されたコンクリート基礎上に構築されるようなものではなく、鋼製単管2に第1の取付部材11及び第2の取付部材12を取り付けただけの構成のため、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を撤去して更地にするような場合に容易に撤去できるという効果もある。
本実施例に係る杭柱1は、屋外の地上に設置される野立て用の太陽光発電システムで使用される太陽光パネルを載せるための太陽光パネル用架台を支えるために用いられるもので、所定の長さに切断された鋼製単管2と鋼製単管2に取り付けられた第1の取付部材11及び第3の取付部材13とから構成されている。
杭柱1は、杭材としての機能と柱材としての機能とを併有させたものであり、本実施例の杭柱1には太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させている。なお、第1の取付部材11は、実施例1のものと同じであるので、説明を省略する。
図7は第3の取付部材13を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を正面から見た図である。図8は第3の取付部材13を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を底面から見た図である。
そして、第3の取付部材13は、鋼製単管2の外径より少し大きい内径の円筒3と、円筒3の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼4と、螺旋翼4の外周端に円筒3の軸方向と平行に取り付けられている、下部が下方向に向かって次第に幅が狭く形成されている縦長の複数の垂直板8とを備えている。
杭柱1は、杭材としての機能と柱材としての機能とを併有させたものであり、本実施例の杭柱1には太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させている。なお、第1の取付部材11は、実施例1のものと同じであるので、説明を省略する。
図7は第3の取付部材13を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を正面から見た図である。図8は第3の取付部材13を鋼製単管2に取り付けた杭柱1を底面から見た図である。
そして、第3の取付部材13は、鋼製単管2の外径より少し大きい内径の円筒3と、円筒3の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼4と、螺旋翼4の外周端に円筒3の軸方向と平行に取り付けられている、下部が下方向に向かって次第に幅が狭く形成されている縦長の複数の垂直板8とを備えている。
円筒3は、鋼製単管を所定の長さに切断して、図7及び図8に示すような構造のものを作成する。
円筒3の長さは10〜30cm、肉厚は2〜6mmとする。ただし、円筒3の肉厚は鋼製単管2の肉厚より厚いものとする。なお、円筒3の内径は、鋼製単管2が挿入できるように、鋼製単管2の外径より若干大きくする。
円筒3の長さは10〜30cm、肉厚は2〜6mmとする。ただし、円筒3の肉厚は鋼製単管2の肉厚より厚いものとする。なお、円筒3の内径は、鋼製単管2が挿入できるように、鋼製単管2の外径より若干大きくする。
螺旋翼4は、図7及び図8に示すように、円筒3の外周に一つの翼が螺旋状に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形のものである。これは、ドーナツ状に形成した鋼板を一部切断した後に円筒3に合うように螺旋状に曲げ加工したものである。螺旋翼4と円筒3とは溶接により一体的に接合されていることが好ましい。また、螺旋翼4の外径は、一般に鋼製単管2の外径の1.5〜4倍程度が望ましい。なお、螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されている。傾斜角度が大きく形成されている下端部分は、ほぼ一巻きの螺旋翼4全体の1/8〜1/4の範囲の下端側の部分である。そして、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度は2度から15度の範囲であり、螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は、該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりもさらに5度から30度の範囲の大きな角度である。
また、螺旋翼4の取り付け位置は、円筒3の軸方向の略中央の位置である。そして、円筒3の外周には螺旋翼4の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられている。
また、螺旋翼4の取り付け位置は、円筒3の軸方向の略中央の位置である。そして、円筒3の外周には螺旋翼4の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられている。
さらに、図7及び図8に示すように、螺旋翼4の外周端に円筒3の軸方向と平行に縦長の垂直板8が取り付けられている。ただし、垂直板8の枚数は、図7及び図8に示すような3枚に限られるものではなく、複数であればよい。垂直板8は、下部が下方向に向かって次第に幅が狭く形成されている。下方向に向かって次第に幅が狭くなっている下部の形状としては、例えば三角形状、台形状、略半楕円形状など様々な形状が可能である。なお、垂直板8の上部は、図7のように矩形に形成されている場合に限られない。図9は、第3の取付部材を鋼製単管に取り付けた杭柱の変更例を正面から見た図である。このように、垂直板8の上部が上方向に向かって次第に幅が狭く形成されていてもよい。上方向に向かって次第に幅が狭くなっている上部の形状としては、例えば三角形状、台形状、略半楕円形状など様々な形状が可能である。垂直板8は、略螺旋翼4に沿った形で、螺旋翼4と溶接により一体的に接合されていることが好ましい。
本実施例における鋼製単管2への第1の取付部材11の取り付け方法は実施例1と同様なので、説明を省略する。
そして、本実施例における鋼製単管2への第3の取付部材13の取り付け方法は、円筒3を鋼製単管2に外嵌合し、ネジ7をネジ挿通孔から鋼製単管2側に挿通して、螺旋翼4が地中に隠れる鋼製単管2の任意の位置に第3の取付部材13を取り付け固定することが可能である。このように、第3の取付部材13の取り付け位置は、螺旋翼4が地中に隠れる鋼製単管2の任意の位置であればよく、円筒3の上部の一部が地上に出ていてもよい。第3の取付部材13と鋼製単管2の取り付けにあたっては、鋼製単管2が第3の取付部材13内に嵌入されているため安定しており、また、第3の取付部材13と鋼製単管2とをネジで固定しているので、容易かつ確実に取り付けることができる。なお、ネジ7は、イモネジ、セルフタッピングネジなど種々のものが使用可能である。
そして、本実施例における鋼製単管2への第3の取付部材13の取り付け方法は、円筒3を鋼製単管2に外嵌合し、ネジ7をネジ挿通孔から鋼製単管2側に挿通して、螺旋翼4が地中に隠れる鋼製単管2の任意の位置に第3の取付部材13を取り付け固定することが可能である。このように、第3の取付部材13の取り付け位置は、螺旋翼4が地中に隠れる鋼製単管2の任意の位置であればよく、円筒3の上部の一部が地上に出ていてもよい。第3の取付部材13と鋼製単管2の取り付けにあたっては、鋼製単管2が第3の取付部材13内に嵌入されているため安定しており、また、第3の取付部材13と鋼製単管2とをネジで固定しているので、容易かつ確実に取り付けることができる。なお、ネジ7は、イモネジ、セルフタッピングネジなど種々のものが使用可能である。
本実施例では、鋼製単管2に第1の取付部材11及び第3の取付部材13が取り付けられているので、第1の取付部材11の螺旋翼4並びに第3の取付部材13の螺旋翼4及び垂直板8の存在により鉛直力及び水平力の負担に強く、例えばメガソーラーを野立てで設置するような場合に設置場所の端の特に風圧などを受けやすい箇所の杭柱1として利用することにより、安全性をより確保することができるようになる。
なお、本実施例においては、鋼製単管2にさらに第2の取付部材12が取り付けられていてもよい。第2の取付部材12については、実施例2で説明したものと同様なので、説明を省略する。
なお、本実施例においては、鋼製単管2にさらに第2の取付部材12が取り付けられていてもよい。第2の取付部材12については、実施例2で説明したものと同様なので、説明を省略する。
次に、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱1の施工方法について説明する。
本実施例における施工方法は、所定の長さに切断された鋼製単管2と鋼製単管2に取り付けられた第1の取付部材11及び第3の取付部材13とから構成され、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台の梁14に接続されて梁14を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱1を作成する工程と、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程と、杭柱1に杭柱1の位置決め用の棒を挿通する工程と、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する工程とを含む。
なお、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程において使用する前記棒は、例えば長さ30cm以内の鉄筋棒でもよい。ただし、鉄筋棒のような金属棒に限られるものではなく、誘導孔5に通すことができ、かつ地面に立設することができるものであれば木やプラスチックの細い棒であってもよい。太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に、前記棒を立設した後、前記棒を誘導孔5に挿通するだけで杭柱1を所定の位置に立設することができ、杭柱1の施工を正確、迅速に行うことが可能である。また、杭柱1の施工後は、前記棒を引き抜かずに、そのまま放置してもよい。
図10は、実施例3に係る杭柱1を用いた太陽光パネル用架台の設置例を示した図である。図10に示すように、第1の取付部材11及び第3の取付部材13を取り付け固定した複数の杭柱1を相互に間隔を開けて地面に回転圧入して立設し、各杭柱1の上端部にそれぞれの梁14をジョイント15で接続し、各杭柱1の上端部で各梁14を支持している。そして、各梁14を相互に間隔を開けて平行に配置し、受け材16を各梁14と直交するように傾斜させて配して、太陽光パネル17を受け材16に載せて各梁14間に架け渡して傾斜させ、各受け材16上に間隔を開けて設けられている複数の止め具により各太陽光パネル17の両端を固定支持している。
なお、杭柱1を作成する工程において、さらに第2の取付部材12を鋼製単管2に取り付けてもよい。
本実施例における施工方法は、所定の長さに切断された鋼製単管2と鋼製単管2に取り付けられた第1の取付部材11及び第3の取付部材13とから構成され、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台の梁14に接続されて梁14を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱1を作成する工程と、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程と、杭柱1に杭柱1の位置決め用の棒を挿通する工程と、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する工程とを含む。
なお、太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に杭柱1の位置決め用の棒を立設する工程において使用する前記棒は、例えば長さ30cm以内の鉄筋棒でもよい。ただし、鉄筋棒のような金属棒に限られるものではなく、誘導孔5に通すことができ、かつ地面に立設することができるものであれば木やプラスチックの細い棒であってもよい。太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に、前記棒を立設した後、前記棒を誘導孔5に挿通するだけで杭柱1を所定の位置に立設することができ、杭柱1の施工を正確、迅速に行うことが可能である。また、杭柱1の施工後は、前記棒を引き抜かずに、そのまま放置してもよい。
図10は、実施例3に係る杭柱1を用いた太陽光パネル用架台の設置例を示した図である。図10に示すように、第1の取付部材11及び第3の取付部材13を取り付け固定した複数の杭柱1を相互に間隔を開けて地面に回転圧入して立設し、各杭柱1の上端部にそれぞれの梁14をジョイント15で接続し、各杭柱1の上端部で各梁14を支持している。そして、各梁14を相互に間隔を開けて平行に配置し、受け材16を各梁14と直交するように傾斜させて配して、太陽光パネル17を受け材16に載せて各梁14間に架け渡して傾斜させ、各受け材16上に間隔を開けて設けられている複数の止め具により各太陽光パネル17の両端を固定支持している。
なお、杭柱1を作成する工程において、さらに第2の取付部材12を鋼製単管2に取り付けてもよい。
実施例3の効果としては、次のものがあげられる。
第1に、既存の足場などによく使用される鋼製単管2を利用して、ほとんど鋼製単管2を加工せずに取付部材を取り付けるだけで、杭と柱の機能とを併有させた杭柱1として利用できるので、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支えるものを安価に作成できるという効果がある。
第2に、取付部材に備えられている螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されているので、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する際に、地盤への回転圧入が容易になるという効果もある。
第3に、地中にある木の根などを切断する掘削刃6を杭柱1の先端に装着しているので、効率性に優れているという効果もある。
第4に、第1の取付部材11には円筒3の底部の中央に杭柱1の位置決め用の棒を挿通するための誘導孔5が設けられているので、杭柱1の施工を正確かつ迅速にすることができ、効率性に優れているという効果もある。
第5に、第1の取付部材11の螺旋翼4並びに第3の取付部材13の螺旋翼4及び垂直板8の存在により、鉛直力及び水平力の負担に強く、自重荷重、地震荷重及び突風等による太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対しても強く、より安全性に優れているという効果もある。
第6に、本実施例に係る杭柱1は、地面等に敷設されたコンクリート基礎上に構築されるようなものではなく、鋼製単管2に第1の取付部材11及び第3の取付部材13を取り付けただけの構成のため、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を撤去して更地にするような場合に容易に撤去できるという効果もある。
第1に、既存の足場などによく使用される鋼製単管2を利用して、ほとんど鋼製単管2を加工せずに取付部材を取り付けるだけで、杭と柱の機能とを併有させた杭柱1として利用できるので、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を支えるものを安価に作成できるという効果がある。
第2に、取付部材に備えられている螺旋翼4の下端部分の傾斜角度は該部分以外の螺旋翼4の部分の傾斜角度よりも大きく形成されているので、杭柱1を所定深度まで回転圧入して立設する際に、地盤への回転圧入が容易になるという効果もある。
第3に、地中にある木の根などを切断する掘削刃6を杭柱1の先端に装着しているので、効率性に優れているという効果もある。
第4に、第1の取付部材11には円筒3の底部の中央に杭柱1の位置決め用の棒を挿通するための誘導孔5が設けられているので、杭柱1の施工を正確かつ迅速にすることができ、効率性に優れているという効果もある。
第5に、第1の取付部材11の螺旋翼4並びに第3の取付部材13の螺旋翼4及び垂直板8の存在により、鉛直力及び水平力の負担に強く、自重荷重、地震荷重及び突風等による太陽光パネルを浮き上がらせる風荷重に対しても強く、より安全性に優れているという効果もある。
第6に、本実施例に係る杭柱1は、地面等に敷設されたコンクリート基礎上に構築されるようなものではなく、鋼製単管2に第1の取付部材11及び第3の取付部材13を取り付けただけの構成のため、太陽光パネル17を載せる地上に設置する太陽光パネル用架台を撤去して更地にするような場合に容易に撤去できるという効果もある。
1 杭柱
2 鋼製単管
3 円筒
4 螺旋翼
5 誘導孔
6 掘削刃
7 ネジ
8 垂直板
11 第1の取付部材
12 第2の取付部材
13 第3の取付部材
14 梁
15 ジョイント
16 受け材
17 太陽光パネル
2 鋼製単管
3 円筒
4 螺旋翼
5 誘導孔
6 掘削刃
7 ネジ
8 垂直板
11 第1の取付部材
12 第2の取付部材
13 第3の取付部材
14 梁
15 ジョイント
16 受け材
17 太陽光パネル
Claims (6)
- 地上に設置する太陽光パネル用架台を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱であって、
所定の長さに切断された鋼製単管と、
前記鋼製単管に取り付けられた第1の取付部材とから構成され、
前記第1の取付部材は、
前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、
前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、
前記円筒の底部の中央に前記杭柱の位置決め用の棒を挿通するために形成されている誘導孔と、
前記円筒の下端部に突設されている掘削刃とを備え、
前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、
前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記鋼製単管の下端部に前記第1の取付部材が取り付け固定されていることを特徴とする杭柱。 - さらに前記鋼製単管に第2の取付部材が取り付けられており、
前記第2の取付部材は、
前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、
前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼とを備え、
前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、
前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記螺旋翼が地中に隠れる前記鋼製単管の任意の位置に前記第2の取付部材を取り付け固定することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の杭柱。 - さらに前記鋼製単管に第3の取付部材が取り付けられており、
前記第3の取付部材は、
前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、
前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、
前記螺旋翼の外周端に前記円筒の軸方向と平行に取り付けられている、下部が下方向に向かって次第に幅が狭く形成されている縦長の複数の垂直板とを備え、
前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、
前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記螺旋翼が地中に隠れる前記鋼製単管の任意の位置に前記第3の取付部材を取り付け固定することが可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の杭柱。 - 所定の長さに切断された鋼製単管と前記鋼製単管に取り付けられた第1の取付部材とから構成され、地上に設置する太陽光パネル用架台の梁に接続されて前記梁を支える杭と柱の機能とを併有させた杭柱を作成する工程と、
前記太陽光パネル用架台を設置する地面の所定の位置に前記杭柱の位置決め用の棒を立設する工程と、
前記杭柱に前記杭柱の位置決め用の棒を挿通する工程と、
前記杭柱を所定深度まで回転圧入して立設する工程とを含み、
前記第1の取付部材は、
前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、
前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、
前記円筒の底部の中央に前記杭柱の位置決め用の棒を挿通するために形成されている誘導孔と、
前記円筒の下端部に突設されている掘削刃とを備え、
前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、
前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記鋼製単管の下端部に前記第1の取付部材が取り付け固定されていることを特徴とする杭柱の施工方法。 - 前記杭柱を作成する工程において、さらに前記鋼製単管に第2の取付部材を取り付け、
前記第2の取付部材は、
前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、
前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼とを備え、
前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、
前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記螺旋翼が地中に隠れる前記鋼製単管の任意の位置に前記第2の取付部材を取り付け固定することが可能であることを特徴とする請求項4に記載の杭柱の施工方法。 - 前記杭柱を作成する工程において、さらに前記鋼製単管に第3の取付部材を取り付け、
前記第3の取付部材は、
前記鋼製単管の外径より少し大きい内径の円筒と、
前記円筒の外周に側方に張り出して突設されているほぼ一巻きのドーナツ形の螺旋翼と、
前記螺旋翼の外周端に前記円筒の軸方向と平行に取り付けられている、下部が下方向に向かって次第に幅が狭く形成されている縦長の複数の垂直板とを備え、
前記螺旋翼の下端部分の傾斜角度は該部分以外の前記螺旋翼の部分の傾斜角度よりも大きく形成されており、
前記円筒の外周には前記螺旋翼の上側及び下側の位置にネジ挿通孔が周方向に一定間隔おきに設けられており、前記円筒を前記鋼製単管に外嵌合し、ネジを前記ネジ挿通孔から前記鋼製単管側に挿通して前記螺旋翼が地中に隠れる前記鋼製単管の任意の位置に前記第3の取付部材を取り付け固定することが可能であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の杭柱の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013036495A JP2014163167A (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | 杭柱及びその施工方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106522255A (zh) * | 2016-10-31 | 2017-03-22 | 王燏斌 | 底部带刀的单壁螺旋筒形基础及其施工法 |
CN106522256A (zh) * | 2016-10-31 | 2017-03-22 | 王燏斌 | 一种螺旋凹槽筒形基础及制造方法和施工方法 |
CN113668404A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-11-19 | 中铁十一局集团第五工程有限公司 | 钢栈桥整体稳定性提升方法 |
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2013
- 2013-02-26 JP JP2013036495A patent/JP2014163167A/ja active Pending
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