JP2014163085A - 開口部装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上框21、下框22及び縦框23,24により框組みされた框200と、框200内に収容されたガラス25を備えた障子20、を備える縦辷り出し窓1であって、下框22は、内部に中空部221aを形成した角筒部221eと、角筒部221eの中空部221aに配置された補強材80と、を備え、補強材80は、見付方向に延在する見付部81と、見付部81から見込方向に延出する見込部82と、を備える縦辷り出し窓1。
【選択図】図7
Description
これにより、火災によって下框の樹脂やアルミが溶けたとしても、ガラスが下方向へずれることを、金具によって防ぐことができる。ガラスの下方向へのずれや落下を防ぐことができれば、ガラスの上方が開放されることによる屋内への熱風や煙の侵入を防ぐことができるので、防火性能に優れた開口部装置を提供できる。
本発明の、見付方向に延在する金具の見付部を、下框の中空内部の屋外側に配置すれば、特に屋外側の火災に対して高い防火性能を発揮する上に、下框の中空内部の屋内側にサブロック等の部材を配置することも容易になる。
この発明では、下框の角筒部の内部に配置されるロック機構を有する本体部と、下框の屋内側に配置される操作部と、前記本体部と前記操作部とを連結させる連結部と、を有するサブロックを、下框の屋内側の面に見付方向に延びて形成されたスリットに挿通する。また、金具を、見付部が下框の見付方向において前記スリットを覆うように配置する。
上記のように金具の見付部が中空内部の屋外側に立設して見付方向に延在すれば、下框の屋内側のスリットに挿通されるサブロックであれば容易に設置することができる。また、これにより、屋外側からの火災に対して金具の見付部がスリット部分を保護するので、サブロックを設置するにも関わらず良好な防火性能を維持することができる。
これにより、ガラスの下縁部がガラス保持金具によって支えられ、且つ、保護されるので、窓の防火性能や安全性がより高くなる。
これにより、ガラスを支えるガラス保持金具は、ガラス保持金具の下方であって下框の中空に配置される金具によって支えられる。従って、火災によって下框の樹脂やアルミが溶けたとしても、ガラス全体の重量を金具によって容易に支えることができ、ガラスが下方向へずれることを、より効果的に防ぐことができる。
これにより、下框にサブロックを設置した場合であっても、火災発生時には、熱で加熱発泡材が発泡して膨張し、見付部とサブロックとの間の空間を塞ぐことができる。従って、該空間を通って熱風や煙が屋内に侵入するのを回避でき、より優れた防火性能が得られる。
これにより、火災による屋外側からの加熱によって金具の固定箇所が溶けてしまい、金具がずれることを防止することができる。金具がずれることを防止することにより、開口部装置からのガラスの脱落を防止することができる。
これにより、ガラスの脱落をより効果的に防止することができる。つまり、屋外側からの加熱の影響を最も受け難い下框の屋内側の面に金具を固定することで、火災による屋外側からの加熱で金具の固定箇所が溶けてしまい、金具がずれることを防止することができる。
これにより、下框の中空内部の見付方向の一部に金具が配置されるので、障子の重量を軽減することができ、開口部装置の生産や設置のコストを削減することができる。
戸先側の縦框24は、戸先側の縦枠14に設けられた受け部材14aに係止する爪を操作するためのメインロック24aを備える。障子20は、メインロック24aを把持して戸先側の縦框24を屋外側に押し出すことによって開放することができる。
下側アーム40は、下枠12と、下框22とを連結する。
上側アーム30及び下側アーム40は、障子20を支持する。
金属下枠121は、例えばアルミで構成される。より具体的には、金属下枠121は、アルミを押出成形することで得られる。
樹脂下枠122は、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で構成される。より具体的には、樹脂下枠122は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂を押出成形することで得られる。
金属下枠121の上方側中空部121aの上方には、屋内側の端部から上方に立設する金属下枠立設部121dが形成される。金属下枠立設部121dの先端には、屋内側に向かって略水平に延出する金属下枠水平部121eが形成される。また、該金属下枠水平部121eから略垂直下方に延出する金属下枠垂設部121fが形成される。
金属下框221は、例えばアルミで構成される。より具体的には、金属下框221は、アルミを押出成形することで得られる。
樹脂下框222は、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で構成される。より具体的には、樹脂下框222は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂を押出成形することで得られる。
金属下框221の中空部221aの下方には、屋外側の端部から略垂直に延出する金属下框垂設部221bが形成され、金属下框221の中空部221aの上方には、屋外側の端部から略垂直に延出する金属下框立設部221cが形成される。
中空部221aには、後に詳述する補強材80が配置される。
樹脂下框本体222aは、中空部221aの屋内側の面に取り付けられる。
この樹脂下框本体222aと金属下框立設部221cによりガラス保持溝254aが形成される。
ガラス保持溝254a内には、ガラス保持金具255a、ずり下がり防止材256、シーリング材257aが配設される。
ガラス保持金具255aは、ガラス保持溝254aの形状に沿った断面視で屋内下側が溝の内側に向かってやや凹んだ略コ字状の長尺部材であり、その開放面を上方側に向けて配置される。ガラス保持金具255aは、例えばSUSのような、アルミよりも融点の高い物質により構成される。
シーリング材257aは、屋内側から樹脂下框本体222aによって、屋外側から金属下框立設部221cによって、それぞれ押圧されることによりガラス25の下側周縁を支持する。
下側アーム40は、上方側中空部121aの上面側にねじ401によって固定され、且つ、中空部221aの下面側にねじ(図示しない)によって固定される。
る。
金属上枠111は、例えばアルミで構成される。より具体的には、金属上枠111は、アルミを押出成形することで得られる。
樹脂上枠112は、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で構成される。
樹脂上枠本体112aは、金属上枠水平部111bと金属上枠垂直部111cに取り付けられる。
金属上框211は、例えばアルミで構成される。より具体的には、金属上框211は、アルミを押出成形することで得られる。
樹脂上框212は、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で構成される。より具体的には、樹脂上框212は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂を押出成形することで得られる。
金属上框211の中空部211aの上方には、屋外側の端部から略垂直に延出する金属上框立設部211bが形成され、金属上框211の中空部211aの下方には、屋外側の端部から略垂直に延出する金属上框垂設部211cが形成される。
樹脂上框本体212aは、中空部211aの屋内側の面に取り付けられる。
この樹脂上框本体212aと金属上框垂設部211cによりガラス保持溝254bが形成される。
ガラス保持溝254b内には、シーリング材257bが配設される。
シーリング材257bは、屋内側から樹脂上框本体212aによって、屋外側から金属上框垂設部211cによって、それぞれ押圧されることによりガラス25の上側周縁を支持する。
上側アーム30は、中空部111aの下面側に固定され、且つ、中空部211aの下面側に固定される。
吊元側の縦枠13は、屋外側の金属縦枠131と、屋内側の樹脂縦枠132と、を含んで構成される。
金属縦枠131は、例えばアルミで構成される。より具体的には、金属縦枠131は、アルミを押出成形することで得られる。
樹脂縦枠132は、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で構成される。より具体的には、樹脂縦枠132は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂を押出成形することで得られる。
樹脂縦枠132は、樹脂縦枠本体132aを含んで構成される。樹脂縦枠132は、金属縦枠131の屋内側の内側に配置される。
金属縦框231は、例えばアルミで構成される。より具体的には、金属縦框231は、アルミを押出成形することで得られる。
樹脂縦框232は、例えば塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で構成される。より具体的には、樹脂縦框232は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂を押出成形することで得られる。
金属縦框231の中空部231aの戸先方向には、屋外側の端部から延出する金属縦框第1横設部231bと、屋内側の端部から延出する金属縦框第2横設部231cとが形成される。
樹脂縦框本体232aは、金属縦框231の屋内側の面に取り付けられる。
樹脂縦框本体232aの戸先側の先端には、屋外側に向かって延出する樹脂縦框横設部232bが形成される。
樹脂縦框横設部232bは、その吊元側側面において、金属縦框第2横設部231cの先端部と係合する。
ガラス保持溝254c内には、シーリング材257cが配設される。
シーリング材257cは、屋内側から樹脂縦框横設部232bによって、屋外側から金属縦框第1横設部231bによって、それぞれ押圧されることによりガラス25の吊元側側面の周縁を支持する。
縦框24は、メインロック24aを備える。メインロック24aは、樹脂縦框本体242aに取り付けられる。
縦枠14は、受け部材14aを備える。受け部材14aは、樹脂縦枠本体142aに取り付けられ、障子20の閉鎖時にメインロック24aが係止される。
補強材80は、金具であって、例えばSUSのような、アルミよりも融点の高い物質により構成される。
上述のように、補強材80は下框22(金属下框221)の中空部221aに配置される。
補強材80は、見付部81と、見込部82と、第1延出部83と、第2延出部84と、を備える。
見込部82は、下框22の中空部221aに立設し見付部81から見込方向に延出する。見込部82は、見付部81の端部から屋内側に延出する。
第1延出部83は、見込部82の屋内側の一端から見付方向に延出する。第1延出部83には、ねじで補強材80を固定するための穴83aが形成される。
第2延出部84は、見付部81の、見込部82と接続した端部とは逆側の端部から見込方向に延出する。
図5及び6に示すように、補強材80は、第1延出部83が下框22の屋内側の面に固定されている。より詳しくは、補強材80は、第1延出部83に形成された穴83aとボルト83bによって中空部221aの屋内側に固定される(図6参照)。また、補強材80の見付部81は、その上部が中空部221aの上面に当接している。
本体部94は、下框22の中空部221aに配置される。本体部94は、ロック爪92を突没させることで障子20の閉鎖状態と開放可能状態との切り替えを行うロック機構を有する。
操作部91は、下框22の屋内側に配置される。操作部91は、見付方向に動かすことによりロック爪92が突没するように構成されている。
連結部93は、下框22の屋内側の面に見付方向に延びて形成されたスリット221d,222bに挿通され本体部と操作部とを連結させる。スリット221dは、金属下框221の角筒部221eの屋内側に設けられ、中空部221aを外部と連通する。スリット222bは、樹脂下框222に設けられる。スリット221d,222bは、それぞれ金属下框221及び樹脂下框222の戸先側の端部から所定の長さと幅の切り込みを設けることで得ることができる。スリット221d及びスリット222bの見付方向の長さは同じである。
図5及び6に示すように、戸先側の補強材80の見付部81は、下框22の見付方向においてスリット221d(スリット222b)を覆うように配置されている。
下框22は、金属下框221に、補強材80を挿入してボルト83bにより固定したのち、樹脂下框222を取り付け、更にサブロック90を取り付けるという手順で製造される。
本実施形態では、下框22の角筒部221eの内部に補強材80を配置した。また、補強材80は、見付方向に延在する見付部81と、見付部81から見込方向に延出する見込部82と、を備えた。
これにより、火災によって下框22の樹脂やアルミが溶けたとしても、ガラス25が下方向へずれることを防ぐことができる。ガラス25の下方向へのずれや落下を防ぐことができれば、ガラス25の上方が開放されることによる屋内への熱風や煙の侵入を防ぐことができるので、防火性能に優れた開口部装置(縦辷り出し窓1)を提供できる。
更には、見付方向に延在する補強材80の見付部81を、下框22の中空部221aの屋外側に配置すれば、特に屋外側の火災に対して高い防火性能を発揮する上に、下框22の中空部221aの屋内側にサブロック等の部材を配置することも容易になる。
本実施形態では、下框22の角筒部221eの内部(中空部221a)に配置されるロック機構を有する本体部94と、下框22の屋内側に配置される操作部91と、前記本体部94と前記操作部91とを連結させる連結部93と、を有するサブロック90を、下框の屋内側の面に見付方向に延びて形成されたスリット221d,222bに挿通した。また、補強材80を、見付部81が下框22の見付方向においてスリット221d,222bを覆うように配置した。
上記のように補強材80の見付部81が中空部221aの屋外側に立設して見付方向に延在すれば、下框22の屋内側のスリット221d,222bに挿通されるサブロック90であれば容易に設置することができる。また、これにより、屋外側からの火災に対して補強材80の見付部81がスリット221d,222b部分を保護するので、サブロック90を設置するにも関わらず良好な防火性能を維持することができる。
これにより、ガラス25の下縁部がガラス保持金具255aによって支えられ、且つ、保護されるので、開口部装置(縦辷り出し窓1)の防火性能や安全性がより高くなる。
これにより、ガラス25を支えるガラス保持金具255aは、ガラス保持金具の下方であって下框22の角筒部221eの内部(中空部221a)に配置される補強材80によって支えられる。従って、火災によって下框22の樹脂やアルミが溶けたとしても、ガラス25全体の重量を補強材80によって容易に支えることができ、ガラス25が下方向へずれることを、より効果的に防ぐことができる。
これにより、下框22にサブロック90を設置した場合であっても、火災発生時には、熱で加熱発泡材81aが発泡して膨張し、見付部81とサブロック90との間の空間を塞ぐことができる。従って、該空間を通って熱風や煙が屋内に侵入するのを回避でき、より優れた防火性能が得られる。
これにより、ガラスの脱落をより効果的に防止することができる。つまり、屋外側からの加熱の影響を最も受け難い下框22の屋内側の面に補強材80を固定することで、火災による屋外側からの加熱で補強材80の固定箇所が溶けてしまい、補強材80がずれることを防止することができる。
これにより、下框22の中空部221aの見付方向の一部に補強材80が配置されるので、障子20の重量を軽減することができ、開口部装置の生産や設置のコストを削減することができる。
上記実施形態では、下框22にサブロック90を設けたが、本発明は、下框22の中空部221aにサブロック以外の何らかの部材を取り付けるのにも好適に適用可能である。
これにより、火災による屋外側からの加熱によって補強材80の固定箇所が溶けてしまい、補強材80がずれることを防止することができるので、補強材80を下框22の屋内側の面に固定した場合と同様の効果を得ることができる。
20…障子
21…上框
22…下框
23,24…縦框
25…ガラス
80…補強材(金具)
81…見付部
82…見込部
81a…加熱発泡材
83…第1延出部(延出部)
90…サブロック
91…操作部
93…連結部
94…本体部
200…框
221a…中空部
221d,222b…スリット
221e…角筒部
255a…ガラス保持金具
Claims (8)
- 上框、下框及び左右の縦框により框組みされた框と、該框内に収容されたガラスを備えた障子、を備える開口部装置であって、
前記下框は、内部に中空部を形成した角筒部と、
前記角筒部の内部に配置された金具と、を備え、
前記金具は、見付方向に延在する見付部と、前記見付部から見込方向に延出する見込部と、を備える開口部装置。 - 前記下框の前記角筒部の内部に配置されるロック機構を有する本体部と、前記下框の屋内側に配置される操作部と、前記下框の屋内側の面に見付方向に延びて形成されたスリットに挿通され前記本体部と前記操作部とを連結させる連結部と、を有するサブロックを更に備え、
前記金具は、前記見付部が前記下框の見付方向において少なくとも前記スリットを覆うように配置される請求項1に記載の開口部装置。 - 前記障子は、前記下框と前記ガラスの下縁部との間に、見付方向に延設されたガラス保持金具を更に備える請求項1又は2に記載の開口部装置。
- 前記金具は、前記ガラス保持金具と平面投影面において重複するように配置される請求項3に記載の開口部装置。
- 前記見付部の屋内側の面には、加熱発泡材が取り付けられている請求項1〜4のいずれかに記載の開口部装置。
- 前記金具は、前記下框の屋内側の面、前記下框の上面又は前記下框の下面に固定されている請求項1〜5のいずれかに記載の開口部装置。
- 前記金具は、前記見込部の屋内側の一端から見付方向に延出する延出部を更に備え、該延出部が前記下框の屋内側の面に固定されている請求項6に記載の開口部装置。
- 前記金具は、前記下框の中空内部の見付方向の片側に少なくとも1つ配置される請求項1〜7のいずれか記載の開口部装置。
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