JP2014161839A - 混合液体の分離装置および混合液体の分離方法 - Google Patents

混合液体の分離装置および混合液体の分離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた分離精度を有し、低エネルギー且つ高効率で混合液体を分離可能な混合液体の分離装置及び混合液体の分離方法を提供する。
【解決手段】混合液体の分離装置100は、少なくとも第1の液体と前記第1の液体よりも高い沸点を有する第2の液体とを含む混合液体のうち、少なくとも前記第1の液体を気化させた気液混合流体が排出される排出管24の排出方向下流側に分離器16を備えている。分離器16では、遠心力によって混合ガスから第2の液体を分離する。分離器16の内部の排出管24から混合ガスが流入される位置には、混合ガスの流れを下向きとするガイド部52が設けられている。また、分離器16の上方に排気管26が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、混合液体の分離に用いられる混合液体の分離装置および混合液体の分離方法に関する。
従来、混合液体から一方の液体を回収するための液−液分離方法としては、蒸留や浸透膜を用いた方法が中心であった。しかし、例えば蒸留の場合には、加熱面と蒸発面とが異なり、また、加熱される液体中で対流が生じるなどエネルギーロスがあり、加熱エネルギーから蒸発エネルギーへの変換効率に優れているとはいえない。また、一般的に蒸留で目的物質を分離するためには、混合液体中の目的物質の濃度が10%程度であることが望ましい。さらに浸透膜を用いての目的物質の抽出では高濃度溶液を得ることが難しく、更なる工程が必要となる。このため、これら液−液分離方法は、エネルギー単位量当たりの効率が悪く時間を要する上、分離精度が低いといった問題があった。また、更に大きな設備を必要とすることも多いといった難点があった。
中国特許出願公開第101224933号明細書
例えば、一方の液体に対して他方の液体が極微量含まれている場合、上述の問題に加えて、蒸留等においては分離作業自体が困難な場合も多い。このような場合に、例えば、ナノ濾過部材等を用い、濃縮・乾燥等をおこなって、濃度95〜99%程度のイオン液体の濃縮液を回収する方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、このような回収方法であっても、当初イオン液体(第1回目の回収物)の組成質量濃度が30%程度と十分ではなく、より効率的に混合液体中から所定の液体を回収できる分離方法が求められている。
本発明は、前記問題を解決すべく成されたもので、優れた分離精度を有し、低エネルギー且つ高効率で混合液体を分離可能な混合液体の分離装置および混合液体の分離方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る混合液体の分離装置は、少なくとも第1の液体と前記第1の液体よりも高い沸点を有する第2の液体とを含む混合液体のうち、少なくとも前記第1の液体を気化させた気液混合流体が排出される排出管の排出方向下流側に設けられ、遠心力によって前記気液混合流体から前記第2の液体を分離する分離器と、前記分離器の上方に設けられた排気管と、前記分離器の内部における前記排出管から前記気液混合流体が流入される位置に設けられ、前記排出管から前記分離器の内部に流入される前記気液混合流体の流れを下向きとする整流部材と、を有する。
本発明によれば、少なくとも第1の液体と前記第1の液体よりも高い沸点を有する第2の液体とを含む混合液体のうち、少なくとも前記第1の液体を気化させた気液混合流体を、排出管を介して分離器に排出することで、分離器において、遠心力によって気液混合流体から第2の液体を分離する。その際、分離器の内部における排出管から気液混合流体が流入される位置に整流部材が設けられており、整流部材によって、排出管から分離器の内部に流入される気液混合流体が下向きに整流される。これによって、分離器内で乱流が発生することが抑制され、乱流により第2の液体の一部が分離されずに気流に巻き込まれて上方の排気管から排出されることが抑制される。このため、分離器内での乱流による第2の液体の回収率の低下を抑制することができる。したがって、例えば、第1の液体中に極少量の第2の液体が含まれている場合であっても、高い効率で第2の液体を回収することができる。
請求項2の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項1に記載の発明において、前記混合液体を噴霧する噴霧手段と、前記噴霧手段により噴霧された前記混合液体を、前記第1の液体および前記第2の液体のいずれか一方の沸点よりも高い温度の加熱ガスと接触させ、少なくとも前記第1の液体を気化させる容器と、前記容器内に前記加熱ガスを供給する加熱ガス供給手段と、を有し、前記気液混合流体は、少なくとも前記第2の液体と気化された前記第1の液体とを含む混合ガスであり、前記排出管は、前記容器に接続され、前記混合ガスを前記容器から排出して前記分離器に流入させるように配置されている。
本発明によれば、前記混合液体を噴霧手段によって噴霧することで、例えば、混合液体の液滴を20μm程度にすることができる。液滴の粒径が20μm程度であると、1リットルの液体に換算した場合には、その表面積はおおよそ3000cm程度となる。このため、本発明によれば、噴霧手段によって液滴化された混合液体を、容器内で加熱ガス供給手段により供給された少なくとも第1の液体および第2の液体のいずれか一方の沸点よりも高い加熱ガスと接触させることで、低エネルギー且つ短時間で少なくとも第1の液体を気化させることができる。さらに、容器内で気化された第1の液体を含む混合ガスを排出管に排出し、排出管を介して分離器に流入させることで、分離器において、遠心力によって混合ガスから第2の液体を分離する。その際、整流部材によって、排出管から分離器の内部に流入される気液混合流体が下向きに整流される。したがって、例えば、第1の液体中に極少量の第2の液体が含まれている場合であっても、高い効率で第2の液体を回収することができる。
請求項3の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記分離器は、円筒状に形成され、前記整流部材は、前記排出管から前記気液混合流体を前記分離器の内壁に沿って螺旋状に旋回させるガイド部である。
本発明によれば、分離器は、円筒状に形成されており、ガイド部によって、排出管から気液混合流体(混合ガス)を分離器の内壁に沿って螺旋状に旋回させて導入する。これにより、分離器の内壁に沿って螺旋状に旋回する気流が発生しやすい。このため、分離器内で乱流が発生することがより確実に抑制され、第2の液体の回収率がより一層向上する。
請求項4の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項3に記載の発明において、前記ガイド部は、平面視にて前記分離器の内壁の周方向に沿って半周以上配置されている。
本発明によれば、整流部材は、平面視にて分離器の内壁の周方向に沿って半周以上配置されており、整流部材により排出管から気液混合流体(混合ガス)が分離器の内壁の周方向に沿ってスムーズに導入される。このため、分離器内で乱流が発生することがより確実に抑制される。
請求項5の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の発明において、前記整流部材は、前記分離器内へ突設された前記排気管の周りに設けられた螺旋羽根である。
本発明によれば、整流部材は、分離器内へ突設された排気管の周りに設けられた螺旋羽根であり、螺旋羽根により、排出管から気液混合流体(混合ガス)を分離器の内壁に沿って螺旋状に旋回させて導入する。このため、分離器内で乱流が発生することがより確実に抑制される。
請求項6の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の発明において、前記整流部材の壁面又は前記分離器内の前記排気管の壁面から突出する突起部が設けられている。
本発明によれば、前記整流部材の壁面又は前記分離器内の前記排気管の壁面から突出する突起部が設けられており、気液混合流体(混合ガス)に含まれる第2の液体が突起部に接触することで、第2の液体と突起部との接触面積が増加し、第2の液体が突起部に捕捉される。このため、気液混合流体(混合ガス)と第2の液体の分離が促進され、高い効率で第2の液体を回収することができる。
請求項7の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項6に記載の発明において、前記突起部を加熱する加熱源が設けられている。
本発明によれば、加熱源により突起部が加熱されることで、第2の液体よりも沸点が低い第1の液体が突起部により加熱される。これにより、気化された第1の液体が液化することが抑制される。このため、第1の液体の一部が液化して第2の液体と共に分離器で分離されることが抑制される。
請求項8の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項2に記載の発明において、前記加熱ガス供給手段における前記加熱ガスの温度が、前記第1の液体の沸点よりも高く且つ前記第2の液体の沸点よりも低い。
本発明によれば、噴霧工程によって液滴化された混合液体に、第1の液体の沸点よりも高く且つ第2の液体の沸点よりも低い温度の加熱ガスを接触させることで、低エネルギー且つ短時間で第1の液体を気化させつつ、更に、効率良く第1の液体と第2の液体とを分離させることができる。
また、容器の排出口における混合ガスの温度(以下、「出口温度」と称することがある。)を、第1の液体を気化された状態に保つことが出来るように設定することができる。このように出口温度を設定することで、混合ガスが容器から排出される際に、第1の液体を気化された状態で維持することができる。当該出口温度は、第1及び第2の液体の沸点や排出口付近におけるガスの流速によって適宜設定することができるが、例えば、第1の液体の沸点よりも高く且つ第2の液体の沸点よりも低いように設定することもできる。
請求項9の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の発明において、前記分離器には、前記気液混合流体を接触させて冷却し、前記気液混合流体から前記第2の液体を分離する冷却手段が設けられている。
本発明によれば、分離器に設けられた冷却手段に気液混合流体(混合ガス)を接触させて冷却することで、気液混合流体(混合ガス)から第2の液体を分離することができる。例えば、液体状態のままの第2の液体と気化した第1の液体を含む混合ガスとが同時に容器から排出された際に、混合ガスと第2の液体とを分離させることができる。
請求項10の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の発明において、前記第1の液体及び前記第2の液体は、少なくとも一方が溶媒である。
本発明によれば、第1の液体及び第2の液体は、少なくとも一方が溶媒である場合でも、第1の液体と第2の液体とを分離することができる。
また、第1の液体及び第2の液体の両者を溶媒とする際には、それぞれ沸点の異なる溶媒を用いることとなる。溶媒は無機溶媒もしくは有機溶媒のいずれであってもよい。これにより、例えば、第1の溶媒/第2の溶媒の混合液体を、第1の溶媒と第2の溶媒とに分離することができる。
請求項11の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の発明において、前記第1の液体及び前記第2の液体は、一方が有機溶媒であり、他方が水である。
本発明によれば、有機溶媒/水の混合液体を水と有機溶媒とに分離することができる。
請求項12の発明に係る混合液体の分離装置は、請求項10又は請求項11に記載の発明において、前記溶媒又は前記有機溶媒がイオン液体である。
本発明によれば、例えば、イオン液体/水の混合液体をイオン液体と水とに分離することができる。
請求項13の発明に係る混合液体の分離方法は、少なくとも第1の液体と前記第1の液体よりも高い沸点を有する第2の液体とを含む混合液体から一方の液体を分離する混合液体の分離方法であって、少なくとも第1の液体および第2の液体のいずれか一方の沸点よりも高い温度の加熱ガスが加熱ガス供給手段から供給され且つ少なくとも気体を排出する排出口を有する容器内に、前記混合液体を噴霧する噴霧手段から前記混合液体を噴霧する噴霧工程と、前記容器内に噴霧された前記混合液体を前記加熱ガスと接触させて少なくとも前記第1の液体を気化させる気化工程と、少なくとも前記気化工程において気化された前記第1の液体を含む混合ガスを前記容器に設けられた排出管から排出する排出工程と、前記排出工程で排出された前記混合ガスを円筒状の分離器の内部に前記分離器内に配置された整流部材により前記分離器の内壁の周方向に沿って下向きに流入させ、遠心力によって前記混合ガスから前記第2の液体を分離する分離工程と、を含む。
本発明によれば、少なくとも第1の液体と当該第1の液体よりも高い沸点を有する第2の液体とを含む混合液体を噴霧工程によって噴霧することで、例えば、混合液体の液滴を20μm程度にすることができる。液滴の粒径が20μm程度であると、1リットルの液体に換算した場合には、その表面積はおおよそ3000cm程度となる。このため、本発明によれば、噴霧工程によって液滴化された混合液体を、容器内で少なくとも第1の液体および第2の液体のいずれか一方の沸点よりも高い加熱ガスと接触させることで、低エネルギー且つ短時間で少なくとも第1の液体を気化させることができる。さらに、気化された第1の液体を含む混合ガスを容器から排出した後、分離工程において、混合ガスを円筒状の分離器の内部に流入させ、遠心力によって混合ガスから第2の液体を分離する。その際、分離器内に配置された整流部材により、混合ガスを分離器の内壁の周方向に沿って下向きに流入させることで、排出管から分離器の内部に流入される混合ガスが整流される。これによって、分離器内で乱流が発生することが抑制され、乱流により第2の液体の一部が分離されずに気流に巻き込まれて排出されることが抑制される。このため、分離器内での乱流による第2の液体の回収率の低下を抑制することができる。したがって、例えば、第1の液体中に極少量の第2の液体が含まれている場合であっても、高い効率で第2の液体を回収することができる。
以上説明したように、本発明によれば、優れた分離精度を有し、低エネルギー且つ高効率で混合液体を分離することができる。
本発明の第1実施形態である混合液体の分離装置を示す構成図である。 図1に示す混合液体の分離装置に用いられる分離器及び整流部材を示す断面図である。 図1に示す混合液体の分離装置に用いられる分離器及び整流部材付近を示す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態である混合液体の分離装置に用いられる分離器及び整流部材を示す断面図である。 本発明の第3実施形態である混合液体の分離装置に用いられる分離器及び整流部材を示す断面図である。 本発明の第4実施形態である混合液体の分離装置に用いられる分離器及び整流部材を示す一部を裁断した斜視図である。 図6に示す分離器及び整流部材の横方向に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態である混合液体の分離方法の流れを説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
〈混合液体の分離装置の全体構成〉
図1には、本発明の第1実施形態である混合液体の分離装置の全体構成が示されている。また、図8には、混合液体の分離装置によって実施される混合液体の分離方法の流れを説明するためのフローチャートが示されている。
図1に示すように、混合液体の分離装置(以下、「分離装置」という)100は、第1の液体とこの第1の液体と沸点の異なる第2の液体とを含む混合気体から一方の液体(本実施形態では第2の液体)を分離するための装置である。より詳細には、分離装置100は、混合気体を噴霧する噴霧ノズル(噴霧手段)8と、気体の流れ方向下流側で気体を吸引するブロワ10と、噴霧された混合気体を加熱ガスと接触させて少なくとも第1の液体を気化させるチャンバ(容器)12と、チャンバ12に上記加熱ガスを供給する加熱ガス供給器(加熱ガス供給手段)13と、チャンバ12に供給する加熱ガスを所望の温度に加熱するためのヒータ15と、気化された第1の液体を含む混合ガスから第2の液体を分離する分離器16と、第2の液体が回収される回収容器18と、を含んで構成されている。
図1に示すように、噴霧ノズル8には、試料容器2から混合液体(第1の液体と第2の液体とを含む液体)を噴霧ノズル8に供給するための供給管3が混合器9を介して接続されており、該供給管3には送液ポンプ4が備えられている。供給管3には、混合液体中の不純物や固形物を除去するためのフィルターを設けることもできる。更に、噴霧ノズル8にはニードル弁6が備えられた噴霧気体供給管7が混合器9を介して接続されており、図示しないコンプレッサ等から供給される圧力空気を試料容器2から供給される混合液体と共に噴霧ノズル8に供給できるように構成されている。噴霧ノズルの先端部8Aの径(ノズル径)は特に限定はないが、所望の液滴の粒径に合わせて適宜選択することができる。ノズル径としては、例えば、400〜700μmが好ましく、500〜700μmが更に好ましい。
噴霧ノズル8では、混合液体が液滴化され噴霧される。これにより、混合液体の分離方法における噴霧工程が実施される(図8参照)。混合液体の液滴の粒径としては、特に限定はないが、20〜700μmが好ましく、400〜500μmが更に好ましい。この際、噴霧ノズル8のノズル径や噴霧圧力などは、混合液体の液滴の粒径を基準に適宜設定することができる。また、ノズルの目詰まりや噴霧効率を高めるために、噴霧手段から混合液体を噴霧する前にフィルター等によって混合液体中の不純物や固形物を除去する工程を設けることもできる。なお、混合液体については後に詳述する。
チャンバ12の混合液体供給側(以下、単に「入口側」と称する場合がある。)には、噴霧ノズル8が備えられると共に、加熱ガス供給器13に設けられた加熱ガス供給路14の先端部14Aが接続されている。また、加熱ガス供給路14の先端部14Aは、噴霧ノズル8を中心としてその周りを加熱ガスが流通できるように構成されており、加熱ガス供給路14中に備えられたヒータ15で温度制御された加熱ガスが先端部14Aを介してチャンバ12内に供給できるように構成されている。本実施形態では、噴霧ノズル8と加熱ガス供給路14の先端部14Aは、チャンバ12の上部に設けられており、チャンバ12の上部から混合ガスが噴霧されると共に、加熱ガスが供給されるようになっている。
ヒータ15は、加熱ガスを所望の温度にまで加熱できる装置であれば特に限定されず、例えば、公知の電熱線等を用いることができる。また、加熱ガス供給路14には、温度センサ20が備えられており、ヒータ15で加熱された加熱ガス供給路14中のチャンバ12内の供給される際の加熱ガスの温度(入口温度)をモニタリングすることができる。さらには噴霧ノズル8に流通した混合液体は、ノズルを構成する金属等の伝熱体を介して加熱ガスからの熱を混合液体に伝えることができ、混合液体を噴霧ノズル8先端の混合液体供給側である入口側に達するまでの間に必要な温度まで加熱することができる。
チャンバ12は、その内部に噴霧された混合液体と別に供給される加熱ガスとを接触させるための容器である。上述のように、チャンバ12の入口側には、噴霧ノズル8と加熱ガス供給路14とが接続されており、チャンバ12内に混合液体を噴霧し、更に加熱ガスを供給できるように構成されている。
チャンバ12では、チャンバ12内に噴霧された混合液体を加熱ガスと接触させて少なくとも第1の液体を気化させる気化工程が実施される(図8参照)。実際には、噴霧ノズル8において噴霧された混合液体は噴霧と同時に加熱ガスと接触するため、噴霧ノズル8による噴霧工程と気化工程とはほぼ同時に行われることとなる。また、混合液体は噴霧時に必要な温度まで加温されている場合には、噴霧工程と同時に気化工程が行われることとなる。気化工程において、気化された第1の液体および/又は第2の液体は、チャンバ12内で加熱ガスと混合されて混合ガス(気液混合流体)となる。本実施形態では、加熱ガス供給器13は、加熱ガスをチャンバ12外部から供給しているが、これに代えて、チャンバ12内に備えられた加熱機によってチャンバ12内の気体を加温して混合ガスを供給する態様とすることもできる。
また、チャンバ12のガス等の排出側(以下、単に「出口側」と称することがある。)には、混合ガスをチャンバ外に排出するための排出口12Aが設けられている。本実施形態では、チャンバ12の下部の側壁に排出口12Aが設けられている。本装置においては、液滴状の第2の液体が、気化された第1の液体を含む混合ガスと共に、排出口12Aからチャンバ12外に排出されるように設計されている。これにより、混合液体の分離方法における排出工程が実施される(図8参照)
また、チャンバ12は混合ガスとならず液体のままで存在している第2の液体を回収するための回収容器としても使用でき、必要に応じてチャンバ12の任意の場所(例えば底部)に第2の液体を排出するための第2の排出口を設けることもできる。例えば、質量差を利用して第2の液体がチャンバ12の下部に設けられた第2の排出口から回収できるように装置を構成してもよい。
チャンバ12は特に限定はないが、所定の工程に耐えうる程度の強度を有し、当該強度を発揮する材質で構成され、中空のものであれば適宜用いることができる。また、チャンバ12の容積は、混合液体の処理量に応じて適宜選択される。また、チャンバ12の内圧も特に限定されるものではないが、例えば、0.05〜0.15MPa程度が好ましく、0.08〜0.10MPaが更に好ましい。また、チャンバ12内の温度は、加熱ガスによって、第1の沸点よりも高く、且つ、第2の沸点よりも低い温度に維持されることが好ましい。
チャンバ12は、加熱ガス供給器13から供給される加熱ガスで満たされている。加熱ガスはそのガス温度が供給時点で少なくとも一方の液体の沸点よりも高いものであれば特に限定なく用いることができる。但し、混合液体に対して反応性の少ないガスを用いることが好ましく、例えば、空気、窒素ガス、又は、不活性ガス等を用いることができる。また、チャンバ12に対する加熱ガスの供給量及び供給速度は特に限定はないが、チャンバ12内にかかる圧力を所望の程度に保つことができる程度の流量として、0m/minを超えて1.0m/min以下であることが好ましく、さらに0.1m/min以上0.7m/min以下であることがさらに好ましい。また、加熱ガスの供給口は1つに限らず、複数箇所からの流入でも良く、流入場所についても特に制限は無い。
加熱ガスの温度は、例えば、チャンバ12に供給される際の加熱ガスの温度(以下、「入口温度」と称する場合がある。)を、入口温度及び出口温度の両者において、ガス温度(チャンバ12内の温度)が少なくともいずれかの液体の沸点よりも高いように(好ましくは、第1の液体の沸点よりも高く且つ第2の液体の沸点よりも低いように)ヒータ15を用いて制御することもできる。加熱ガスの温度の制御は、例えば、水と他の液体とを含む混合液体を分離する場合には、出口温度を水の沸点を基準に設定することができる。
更に、チャンバ12の排出口12Aの周辺には、温度センサ22が備えられており、チャンバ12内から排出される際の混合ガスの温度(出口温度)をモニタリングすることができる。また、チャンバ12の排出口12Aには、排出管24を介して分離器16が接続されている。
この際、温度センサ22でモニタリングした温度を加熱ガスの温度へフィードバックして、入口温度と出口温度とが一定に保たれるようにヒータ15等において加熱温度を制御できるよう構成してもよい。また、チャンバ12の排出口における混合ガスの温度(出口温度)は、第1の液体が気化された状態を保つことが出来る程度に設定することができる。このように出口温度を設定することで、混合ガスがチャンバ12から排出される際に、第1の液体が気化された状態を維持することができる。当該出口温度は、第1及び第2の液体の沸点や排出口付近におけるガスの流速によって適宜設定することができるが、例えば、第1の液体の沸点よりも高く且つ第2の液体の沸点よりも低いように設定することもできる。
分離器16は、混合ガスと第2の液体とを分離するために用いられる。図2にも示すように、排出管24のガス流れ方向の下流側端部は、分離器16の上部16Aの側壁に接続されている(図3参照)。分離器16は、横方向(略水平方向)の断面が略円形の筒状体(円筒体)とされている。分離器16は、上部16Aから上下方向の中間部までは内径がほぼ一定であり、下部16Bの内径は下方側に向かって徐々に小さくなるように形成されている。分離器16の内部では、排出管24から導入された混合気体が分離器16の内壁16Cに沿って流れることで、螺旋状に気流が旋回するように構成されている。すなわち、分離器16の内部で気流のサイクロンが生じることで、遠心力によって混合ガスから第2の液体を分離できるようになっている。
分離器16の下部16Bの重力方向下側には回収容器18が接続されており、混合ガスから分離された第2の液体を回収できるように構成されている。これにより、混合液体の分離方法における分離工程(液−気分離工程)が実施される(図8参照)。
分離器16の重力方向上側には、分離器16によって第2の液体と分離された混合ガスを排出する排気管26が接続されている。側面視にて排気管26は、分離器16の上部16Aに配置された上面部から上方側に延在されている。
図2及び図3に示すように、分離器16の上部16Aの内部には、排気管26の下方側に連続して配置された排気管としての内管50と、内管50の外周面に形成された整流部材としての螺旋状のガイド部(螺旋羽根)52と、が設けられている。内管50及びガイド部52は、分離器16の排出管24が接続される位置からやや下方側に位置する範囲に設けられている。内管50は、略円筒状に形成されている。螺旋状のガイド部52は、排出管24から分離器16の上部16Aに導入される混合ガスを分離器16の下方側に流すように下向きに連続して形成されている。このガイド部52によって、排出管24から混合ガスが矢印Aに示すように分離器16の内壁16Cの周方向に沿って下向きに導入され、混合ガスの流れが整えられる(整流される)ようになっている。すなわち、ガイド部52によって、混合ガスが分離器16の内壁16Cの周方向に沿って下向きに旋回するようにスムーズに流れる。
分離器16の内部では、ガイド部52により混合ガスの流れが整えられることで、矢印Bに示すように、下方側に向かって螺旋状に気流が旋回するようになっている。そして、気流は分離器16の下部16Bの内壁面にぶつかり、矢印Cに示すように、気流は分離器16の中心部を上方側に向かって流れ、内管50を通って排気管26に排出されるようになっている。その際、混合ガス中の気化された第1の液体(図2中の符号40)は、分離器16内での矢印B、矢印Cに示す気流の流れにより、分離器16の上部16Aの内管50を通って排気管26に排出される。一方、混合ガス中の第2の液体(図2中の符号42)は、矢印Bに示す螺旋状に旋回する気流の流れに伴い、遠心力によって混合ガスから分離され、重力方向下方側の回収容器18に回収される。
その際、ガイド部52により混合ガスの流れが整えられることで、分離器16内の外側は下向き、内側は上向きの流れがつくられる。このため、分離器16内での乱流の発生が抑制され、回収物である第2の液体(図2中の符号42)が排気管26から排出されることが抑制されるようになっている。
本実施形態では、平面視にて、螺旋状のガイド部52は、内管50の外周面の上下方向に沿って、すなわち、内壁16Cの周方向に沿って略2周となるように形成されている。なお、ガイド部52の周方向の長さは、これに限定するものではなく、変更が可能である。この場合、分離器16に導入される気流を整流するためには、螺旋状のガイド部が内壁16Cの周方向に沿って内壁16Cの半周以上配置されていることが好ましい。これにより、排出管24から混合ガスが分離器16の内壁16Cの周方向に沿って流入しやすくなる。また、ガイド部は、分離器16内における遠心力の強い外側に設けることが好ましい。これにより、分離器16内の外側は下向きの流れ、内側は上向きの流れとなりやすい。
なお、ガイド部52の形状及び範囲は、排出管24から混合ガスが分離器16の内壁16Cの周方向に沿ってスムーズに流入する形状であれば、変更が可能である。本実施形態では、内管50の外周面にガイド部52が設けられているが、これに限定されず、例えば、内壁16Cに螺旋状のガイド部を設けてもよい。
また、内管50の外周面には、半径方向外側(内壁16C側)に突出する複数の突起部54A、54Bが設けられている。突起部54A、54Bは、ガイド部52に沿って整流される気流の流れを妨げないように、側面視にて気流の流れ方向下流側に向かって、ガイド部52から斜め方向に延びるように配置されている。すなわち、突起部54A、54Bとガイド部52の壁面との角度が小さくなるように構成されている。本実施形態では、側面視にて上下のガイド部52の間に2つの突起部54A、54Bが配置されている。内管50の外周面に複数の突起部54A、54Bを設けることで、混合ガスに含まれる第2の液体が複数の突起部54A、54Bに接触する面積が増加し、第2の液体が突起部54A、54Bに捕捉される(突起部54A、54Bに付着する)ようになっている。
なお、本実施形態では、側面視にて上下のガイド部52の間に2つの突起部54A、54Bが配置されているが、これに限定されず、突起部の位置、個数、形状については、変更が可能である。また、突起部は、ガイド部(整流部材)の壁面に設けてもよい。
また、分離器16内部に冷却器30が設けられている。冷却器30は、配管内に冷媒を循環させた構成を有しており、混合ガスを冷却することで第2の液体の分離(回収)効率を高めることができる。上記冷却器の設置は任意である。
分離器16の上面部に接続された排気管26は、側面視にて分離器16の上面部から上方側に延在されると共に、上部が略U字状に屈曲されて下方側に延びている。排気管26のガス流れ方向の下流側端部には、ブロワ10が接続されており、ブロワ10による吸引によって、第2の液体と分離された混合ガスが排出されるように構成されている。さらに、ブロワ10による吸引によって、混合ガスの温度が低下するため液体をより効率よく回収することができる。
〈混合液体〉
ここで、分離装置100で用いられる混合液体について詳細に説明する。混合液体に含まれる第1の液体及び第2の液体は沸点の異なる液体である。また、第1の液体には、第2の液体よりも沸点の低い液体が選択される。本実施形態の分離装置100によれば、混合液体から第1の液体のみを気化させた状態で分離することで、効率よく第1の液体と第2の液体とを分離することができる。ここで、「液体」とは、1気圧・25℃において一定の体積を持ち、流動性を有している液体状態の化合物を意味し、詳細には、消防危第11号に示された、消防法の危険物の規制に関する政令等の一部を改正する政令(危険物の試験及び性状に係る部分)並びに危険物の試験及び性状に関する省令(平成元年2月公布)において別添2で示された方法に記載される手順に従って確認されるものを意味する。また、「沸点」とは、1気圧における沸点を意味し、詳細には、JISK2233:1984に規定される方法で測定される沸点を意味する。なお、「沸点」を有しない液体(例えばイオン液体)の場合には、ここでは便宜上「分解点」を「沸点」として加熱温度等の基準として使用する。即ち、本発明において「沸点」には、沸点を有さない液体の場合における当該液体の「分解点」が含まれる。ここで「分解点」とは熱重量測定装置(TGA)を用いて昇温速度を10℃/分で測定を行う際に、液体の分子構造が変化して液体の重量が10%減少する温度を指す。更に、「気体」とは、物質の状態の一つで、自ら広がろうとする性質を持ち、従って一定の形や体積を持たず、容器全体に広がろうとする性質を持つ状態を意味する。
第1の液体と第2の液体との組合せは、沸点が異なる液体同士であれば特に限定はないが、例えば、少なくとも一方に溶媒を用いてもよく、第1の液体及び第2の液体の両者を溶媒としてもよい。第1及び第2の液体の両者を溶媒とした場合には、それぞれ沸点の異なる溶媒を用いることとなる。また、上記溶媒は無機溶媒もしくは有機溶媒のいずれであってもよい。このため、第1及び第2の液体の組合せとしては、有機溶媒同士、無機溶媒同士若しくは有機溶媒と無機溶媒との組合せや、具体的には、有機溶媒と水との組合せ、有機溶媒とイオン液体との組合せ、水とイオン液体との組合せ、イオン液体同士の組合せ等が挙げられる。この際、沸点の低いものが第1の液体となる。ここで、「イオン液体」とは、塩より構成される化学物質であって1気圧・25℃において液体状態の有機化合物を意味し、水(HO)は含まない。
上記有機溶媒としては、N−メチルモルフォリンオキシド(NMMO)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、エタノール、イソプロピルアルコール、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアセテート(C2mimAc)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルフォスフェイト(C2mimDEP)、1−アリル−3−メチルイミダゾリウム塩化物(AmimCl)、1−エチルピリジニウム塩化物、ジメチルスルフォキシド(DMSO)、ピリジン、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ポリエチレングリコール(PEG)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメチルスルフォネート、ジメチルホルムアミド(DMF)が挙げられる。
また、このうち、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアセテート(C2mimAc)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルフォスフェイト(C2mimDEP)、1−アリル−3−メチルイミダゾリウム塩化物(AmimCl)、1−エチルピリジニウム塩化物、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメチルスルフォネートが上記イオン液体に該当する。
また、上記無機溶媒としては、例えば、水(HO)や溶融塩等を用いることができる。
具体的な第1の液体と第2の液体との組合せは特に限定されるものではないが、例えば、水(沸点:約100℃)とC2mimAc(沸点(分解点)約210℃)との組合せ、水とC2mimDEP(沸点(分解点)約255℃)との組合せ、水とAmimCl(沸点(分解点)約245℃)との組合せ、水とNMMO(沸点120℃)との組合せ、水とTHF(沸点約66℃)との組合せ、水とピリジン(沸点約115.2℃)との組合せ、水とポリエチレングリコール(沸点約250℃以上)との組合せ、水とDMSO(沸点約189℃)との組合せ、水とDMF(沸点約153℃)との組合せ等が挙げられる。
尚、以上の組合せにおいては沸点(分解点)の高い液体が第2の液体に該当する。
また、本実施形態の分離装置100によれば、第1の液体及び第2の液体の含有比率に影響されず、高い分離効率を達成することができる。例えば、第2の液体の含有量が1質量%以下の場合であっても、高い効率(回収率)で第2の液体を分離・回収することができる。
また、第1の液体と第2の液体との組合せとしては、混合した際に共沸混合物を構成しない組合せが好ましい。例えば、共沸混合物を構成する液体の組合せとしては水とエタノールとの組合せや、水とイソプロピルアルコールとの組合せなどが挙げられる。ここで「共沸」とは、液体の混合物から沸騰する際に液相と気相とが同じ組成になる現象を言う。
第1の液体及び第2の液体間の沸点の差は特に限定されないが、例えば、第1の液体と第2の液体とは沸点の差が20〜200℃のものが好ましく、100〜200℃が更に好ましい。
〈本実施形態の混合液体の分離方法〉
次に、分離装置100を用いた本実施形態の混合液体の分離方法の流れについて説明する。
以下の例においては、水(沸点約100℃:第1の液体)中に1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアセテート(C2mimAc)(分解点:210℃:第2の液体)を約0.4%含む混合液体を用いた例について説明するが、本発明はこの態様に限定されるものではない。
まず、試料容器2中の混合液体が、送液ポンプ4によって噴霧ノズル8に送流される。また、同時に図示しないコンプレッサ等から加圧空気がニードル弁6によって圧力を調整されながら噴霧ノズル8に供給される。噴霧ノズル8に供給された混合液体と加圧空気とは、噴霧ノズル8に接続された混合器9にて混合され、先端部8Aからチャンバ12内に噴霧される(噴霧工程)。この際、噴霧条件は、出口温度を監視しながら適宜決定され、例えば、噴霧圧力は0.08MPa〜0.1MPa、送液速度は8〜10g/min程度とされている。
混合液体が噴霧される際、チャンバ12内は既に常圧付近に保たれた加熱ガスで満たされている。ヒータ15は、ブロワ10からの吸引によって外部から吸引したガス(例えば、窒素ガス)を加熱する。この際、加熱ガスの温度は温度センサ20によって監視されており、加熱ガス供給路14中に配設されたヒータ15にて所望の入口温度にまで加熱される。ヒータ15にて加熱された加熱ガスは、加熱ガス供給路14の先端部14Aを介してチャンバ12内に供給される。この際、加熱ガスの入口温度は、おおよそ220℃程度である。また、噴霧ノズル8は加熱ガス供給路14の先端部14Aによって加熱可能なように構成されており、噴霧ノズル8中の混合液体を加熱することができる。これにより噴霧ノズル中の混合液体の粘度を低くすることができ、効率良く送液を行うことができる。
なお、加熱ガスの入口温度は、上記温度に限定されるものでなく、第1の液体(水)と第2の液体(C2mimAc)との沸点の間(例えば、200℃)に設定してもよい。
チャンバ12内に噴霧された混合液体は、粒径20μm程度の液滴となる。液滴化した混合液体が、チャンバ12内に供給された加熱ガスと接触すると、混合液体中の第1の液体(水)が蒸発して気化する(気化工程)。この際、混合液体の噴霧によって、液滴化した混合液体と加熱ガスとの接触面積は非常に大きくなっているため、極めて短い時間で第1の液体は気化する。
チャンバ12内で気化した第1の液体(水)は、加熱ガスや噴霧に用いられたガスと混合され混合ガスとなる。この際、ブロワ10の吸引によってチャンバ12内の混合ガスは排出口12Aから排出されるが、液滴化された第2の液体(C2mimAc)も気化はしていないが微細な液滴として混合ガスに混ざって共に排出口12Aから排出される(排出工程)。
この際、排出口12Aにおける混合ガスの温度(出口温度)は、温度センサ22によって監視されており、ガス温度(出口温度)が、第1の液体(水)と第2の液体(C2mimAc)との沸点の間となるように制御されており、例えば、60〜110℃となるように設定することができる。混合ガスの出口温度の制御は、例えば、チャンバ12に供給される加熱ガスの温度が入口温度からチャンバ内でどの程度下がるかを計測しておき、これを基準としてヒータ15にて加熱ガスの入口温度をある程度高めに設定して出口温度が所望の温度となるようにコントロールすることができる。
チャンバ12の排出口12Aから排出された混合ガスと液滴状の第2の液体とは、ブロワ10の吸引によって排出管24を通って分離器16の上部16Aに供給される。図2に示すように、分離器16の上部16Aには、排出管24が接続される位置に、内管50の外周面に形成された螺旋状のガイド部52が設けられている。このガイド部52によって、排出管24から混合ガスが分離器16の内壁16Cの周方向に沿って下向きに導入され、混合ガスの流れが整えられる(整流される)。すなわち、矢印Aに示すように、排出管24から混合ガスが分離器16の内部に内壁16Cの周方向に沿ってスムーズに流入する。
分離器16内では、ガイド部52によって混合ガスが整流された後、矢印Bに示すように、分離器16の内壁16Cに沿って下方側に向かって螺旋状に気流が旋回し、気流のサイクロンが生じている。この気流のサイクロンによって生じる遠心力及び冷却器30によって第2の液体が凝集することで、混合ガスから第2の液体(C2mimAc)を分離することができる(分離工程)。その後、分離された第2の液体(C2mimAc)は、分離器16の重力方向下側に設けられた回収容器18にて捕集される。また、回収容器18には、第2の液体から固形物等を除去するフィルターを設けてもよい。
分離器16の内壁16Cに沿って下方側に向かって螺旋状に気流が旋回した後、矢印Cに示すように、分離器16の下部16Bの円錐状の内壁面に当たって気流が上昇し、分離器16の上部16Aの内管50を通って排気管26に排出される。
本実施形態では、平面視にてガイド部52は、分離器16の内壁16Cの周方向に沿って内壁16Cの半周以上(本実施形態では約2周)配置されており、排出管24から混合ガスが分離器16の内部に内壁16Cの周方向に沿って流入しやすくなる。
このような分離器16では、排出管24から混合ガスがガイド部52によって分離器16の内壁16Cの周方向に沿って導入され、混合ガスの流れが整えられる(整流される)ことで、分離器16の内部で乱流が発生することが抑制される。これによって、分離器16の内部での乱流により第2の液体の一部が分離されずに気流に巻き込まれて排気管26から排出されることが抑制される。このため、分離器16の内部での乱流による第2の液体の回収率が低下することを抑制することができる。したがって、例えば、第1の液体中に極少量の第2の液体が含まれている場合であっても、高い効率で第2の液体を回収することができる。
また、内管50の外周面には、内壁16C側に突出する複数の突起部54A、54Bが設けられており、混合ガスに含まれる第2の液体が複数の突起部54A、54Bに接触する面積が増加し、第2の液体が突起部54A、54Bに捕捉される。このため、混合ガスと第2の液体の分離が促進され、高い効率で第2の液体を回収することができる。
分離器16の重力方向上側には内管50と連続して排気管26が接続されており、ブロワ10による吸引によって、分離器16を通過した混合ガス(第2の液体と分離された混合ガス)が分離器16の上部16Aから排気管26に排出される。
その後、第2の液体を分離した混合ガスは、気化された第1の液体(水)を含んだまま装置外に排出される。
また、これらの工程は所望量の混合液体について連続的に行われる。
以上の例によれば、例えば、C2mimAcを0.4%程度含む水溶液からC2mimAcを低エネルギー且つ短時間で回収することができ、更に、回収されたC2mimAcの組成質量濃度も約90%以上と高効率で回収することができる。
ここで、回収率(%)は、以下の式により算出する。
回収率(%)=(第2の液体の回収量×回収組成質量濃度)/噴霧した第2の液体の量(表中のスプレー量×混合液体中の第2の液体の濃度)
また、「回収組成質量濃度」は、SDT(TA Instruments社製『Q600』)を用い、回収液を100℃で30分間加熱した後の第2の液体の残存量から、回収液中の第2の液体の濃度を算出する。
なお、上述の例においては、加熱ガスの入口温度を第1の液体(水)との沸点と第2の液体(C2mimAc)との分解点の間の温度となるように設定したが、本発明の混合液体の分離装置はこれに限定されず、出口温度が第1の液体が気化状態を保てる温度となるように構成されていればよく、加熱ガスの入口温度が第2の液体の沸点を超えるものであってもよい。
〔第2実施形態〕
図4には、本発明の第2実施形態である混合液体の分離装置に用いられる分離器が示されている。なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図4に示すように、分離器16の内部には、排気管26の下方側に連続して配置された排気管としての内管60が分離器16の上下方向の中間部まで延在されている。内管60は、略円筒状に形成されており、内管60の下端は、分離器16の下部16Bの円錐状の内壁よりやや上方側に位置している。
このような分離器16では、図2に示す構成に比べて、内管60の下端を下方側に延ばすことで、矢印Bに示す下方側に向かって螺旋状に旋回する気流と、矢印Cに示す上昇する気流とがぶつかりにくい。このため、分離器16内での乱流の発生をより確実に抑制することができる。
〔第3実施形態〕
図5には、本発明の第3実施形態である混合液体の分離装置に用いられる分離器が示されている。なお、第1及び第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図5に示すように、分離器16の内管60の内部には、突起部54A、54Bをそれぞれ加熱する加熱源としてのヒータ70、72が設けられている。内管60の外周面に複数の突起部54A、54Bを設けることで、混合ガスに含まれる第2の液体が複数の突起部54A、54Bに接触する面積が増加し、第2の液体が突起部54A、54Bに捕捉される。その際、突起部54A、54Bを加熱するヒータ70、72を設けることで、ヒータ70、72により突起部54A、54Bが加熱される。これにより、第2の液体よりも沸点が低い第1の液体(気化された第1の液体)が液化することが抑制される。このため、第1の液体の一部が液化して第2の液体と共に分離器16で分離される(回収容器18に回収される)ことを抑制することができる。
〔第4実施形態〕
図6及び図7には、本発明の第4実施形態である混合液体の分離装置に用いられる分離器が示されている。なお、第1〜第3実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図6及び図7に示すように、分離器16の上部16Aの内部には、排気管26の下方側に連続して配置された排気管としての内管80と、排出管24による混合ガスの導入方向に沿って内壁16Cと間隔をおいて配置された整流部材としてのガイド部82と、が設けられている。ガイド部82の下端部は、内管80の下端部よりも下方側に延在されている。ガイド部82は、分離器16の内壁16Cの周方向に沿って内壁16Cの半周以上設けられている(図7参照)。
これにより、排出管24から分離器16内に導入された混合ガスは、矢印Aに示すように内壁16Cとガイド部82との間を流れることで、内壁16Cの周方向に沿って螺旋状に旋回する。その際、ガイド部82の下端部は、内管80の下端部よりも下方側に延在されていることで、混合ガスの流れを下向きとすることが可能となる。分離器16の内部では、ガイド部82により混合ガスの流れが整えられることで、矢印Bに示すように、下方側に向かって螺旋状に気流が旋回する。そして、気流は分離器16の下部16Bの内壁面にぶつかり、矢印Cに示すように、気流は分離器16の中心部を上方側に向かって流れ、内管80を通って排気管26に排出される。このため、分離器16内での乱流の発生が抑制され、回収物である第2の液体(図6中の符号42)が排気管26から排出されることが抑制される。
なお、本実施形態において、排出管24から分離器16内に導入される混合ガスの流れをより確実に下向きとするために、内壁16Cとガイド部82との間に掛け渡されると共に、混合ガスの流れ方向下流側に向かって徐々に下側に下がるように配置されるガイド面を設けてもよい。
また、ガイド部82の外壁面に、内壁16C側に突出する複数の突起部を設けてもよい。突起部は、内壁16Cとガイド部82との間の混合ガスの流れを妨げない方向に設けることが好ましい。これにより、混合ガスに含まれる第2の液体が複数の突起部に接触する面積が増加し、第2の液体を突起部に捕捉させることが可能となる。また、ガイド部に突起部を加熱するためのヒータを設けてもよい。これにより、第1の液体の一部が液化して第2の液体と共に分離器16で分離される(回収容器18に回収される)ことを抑制することができる。
また、上述の例においては、第1の液体を含む混合ガスを装置外に排出する構成としているが、回収容器など別途第1の液体を回収する回収手段を設けてもよい。この場合、回収手段は、例えば回収容器の温度を第1の液体の沸点以下の温度(上記例の場合には、約30℃など)としたり、冷却器を設けてこれと接触させることで、混合ガスから第1の液体を回収し、回収後の混合ガスを装置外に排出することができる。特に、第1の液体として、水以外の液体(例えば、有機溶媒等)を用いた場合には、このように第1の液体を回収する回収工程を別途設けることが好ましい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
8 噴霧ノズル(噴霧手段)
12 チャンバ(容器)
13 加熱ガス供給器(加熱ガス供給手段)
16 分離器
16A 上部
16B 下部
16C 内壁
24 排出管
26 排気管
30 冷却器(冷却手段)
50 内管(排気管)
52 ガイド部(螺旋羽根)
54A、54B 突起部
60 内管(排気管)
70 ヒータ(加熱源)
80 内管(排気管)
82 ガイド部(整流部材)
100 混合液体の分離装置

Claims (13)

  1. 少なくとも第1の液体と前記第1の液体よりも高い沸点を有する第2の液体とを含む混合液体のうち、少なくとも前記第1の液体を気化させた気液混合流体が排出される排出管の排出方向下流側に設けられ、遠心力によって前記気液混合流体から前記第2の液体を分離する分離器と、
    前記分離器の上方に設けられた排気管と、
    前記分離器の内部における前記排出管から前記気液混合流体が流入される位置に設けられ、前記排出管から前記分離器の内部に流入される前記気液混合流体の流れを下向きとする整流部材と、
    を有する混合液体の分離装置。
  2. 前記混合液体を噴霧する噴霧手段と、
    前記噴霧手段により噴霧された前記混合液体を、前記第1の液体および前記第2の液体のいずれか一方の沸点よりも高い温度の加熱ガスと接触させ、少なくとも前記第1の液体を気化させる容器と、
    前記容器内に前記加熱ガスを供給する加熱ガス供給手段と、
    を有し、
    前記気液混合流体は、少なくとも前記第2の液体と気化された前記第1の液体とを含む混合ガスであり、
    前記排出管は、前記容器に接続され、前記混合ガスを前記容器から排出して前記分離器に流入させるように配置されている請求項1に記載の混合液体の分離装置。
  3. 前記分離器は、円筒状に形成され、
    前記整流部材は、前記排出管から前記気液混合流体を前記分離器の内壁に沿って螺旋状に旋回させるガイド部である請求項1又は請求項2に記載の混合液体の分離装置。
  4. 前記ガイド部は、平面視にて前記分離器の内壁の周方向に沿って半周以上配置されている請求項3に記載の混合液体の分離装置。
  5. 前記整流部材は、前記分離器内へ突設された前記排気管の周りに設けられた螺旋羽根である請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の混合液体の分離装置。
  6. 前記整流部材の壁面又は前記排気管の壁面から突出する突起部が設けられている請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の混合液体の分離装置。
  7. 前記突起部を加熱する加熱源が設けられている請求項6に記載の混合液体の分離装置。
  8. 前記加熱ガス供給手段における前記加熱ガスの温度が、前記第1の液体の沸点よりも高く且つ前記第2の液体の沸点よりも低い請求項2に記載の混合液体の分離装置。
  9. 前記分離器には、前記気液混合流体を接触させて冷却し、前記気液混合流体から前記第2の液体を分離する冷却手段が設けられている請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の混合液体の分離装置。
  10. 前記第1の液体及び前記第2の液体は、少なくとも一方が溶媒である請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の混合液体の分離装置。
  11. 前記第1の液体及び前記第2の液体は、一方が有機溶媒であり、他方が水である請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の混合液体の分離装置。
  12. 前記溶媒又は前記有機溶媒がイオン液体である請求項10又は請求項11に記載の混合液体の分離装置。
  13. 少なくとも第1の液体と前記第1の液体よりも高い沸点を有する第2の液体とを含む混合液体から一方の液体を分離する混合液体の分離方法であって、
    少なくとも第1の液体および第2の液体のいずれか一方の沸点よりも高い温度の加熱ガスが加熱ガス供給手段から供給され且つ少なくとも気体を排出する排出口を有する容器内に、前記混合液体を噴霧する噴霧手段から前記混合液体を噴霧する噴霧工程と、
    前記容器内に噴霧された前記混合液体を前記加熱ガスと接触させて少なくとも前記第1の液体を気化させる気化工程と、
    少なくとも前記気化工程において気化された前記第1の液体を含む混合ガスを前記容器に設けられた排出管から排出する排出工程と、
    前記排出工程で排出された前記混合ガスを円筒状の分離器の内部に前記分離器内に配置された整流部材により前記分離器の内壁の周方向に沿って下向きに流入させ、遠心力によって前記混合ガスから前記第2の液体を分離する分離工程と、
    を含む混合液体の分離方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020044501A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 Dic株式会社 溶媒の分離方法
EP3669994A4 (en) * 2017-09-29 2021-05-05 Daikin Industries, Ltd. OIL SEPARATOR
CN115030883A (zh) * 2022-06-16 2022-09-09 西安交通大学 适用于离子液体氢气压缩机的旋风式分离器及其工作方法

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