JP2014161761A - 電気集塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】極板の撓みを軽減して、極板間でスパーク等の異常放電の発生を抑制し、集塵性能が低下しにくい電気集塵装置を提供する。
【解決手段】荷電極板12と接地極板13が交互に配置される電気集塵装置において、荷電極固定部16は、隣接する荷電極板支持棒14の軸間隔を調整する第1調整手段(調整ボルト32)からなり、接地極固定部18は、隣接する接地極板支持棒15の軸間隔を調整する第2調整手段(調整ボルト35)からなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気中の浮遊粒子状物質(SPM)を捕集する電気集塵装置に関し、荷電極板または接地極板などの極板の撓みを軽減するものである。
従来、この種の電気集塵装置は、帯電部の放電極に直流高電圧を印加し、コロナを発生させ、帯電部を通過する粉塵を帯電させる。この帯電した粉塵を、直流高電圧を印加する荷電極板と、接地する接地極板とを有する集塵部の高電界により、静電気力で接地極板表面に捕集する技術が広く一般的に知られている。(例えば、特許文献1参照)。
以下、その電気集塵原理について図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、電気集塵装置は帯電部204と集塵部208により構成される。帯電部204と集塵部208にはそれぞれ高電圧が高圧電源203、207から供給される。帯電部は放電極202に高電圧が印加され接地極板201との空間にコロナ放電(図示せず)が発生する。このコロナにより発生したイオンが、空間中の粉塵に電荷を与え、粉塵は帯電される。帯電した粉塵は風下の集塵部208で荷電極板206と接地極板205との間で形成される強電界により、静電気力で接地極板205の表面に捕集している。
このような電気集塵装置において、荷電極板206と接地極板205は一般的に極板支持棒(図示せず)に支持され、極板支持棒はフレームにより支持されている。
また、荷電極板206と接地極板205は、略同じ大きさの極板であって、風向に対して平行に、かつ、交互に配置されている。
特開2002−192014号公報
このような電気集塵装置において、帯電部の放電極と接地極板、および集塵部の荷電極板と接地極板は、通風圧力損失を低減する観点から板厚を薄くすることが好まれている。
また、トンネル内の比較的大風量の排気ガスを処理するために極板の面積(電界を形成する面積)を比較的大きくする必要がある。
このように板厚が薄く、大型の極板は、極板支持棒およびフレームの強度や加工精度の不足により撓(たわ)みやすくなる課題を有する。
電気集塵装置は、集塵対象物を高効率で捕集するために、対となる極板の間の距離(極板間隔)を最適に保つ必要があるが、極板が撓むことにより極板間隔が大きく変化し、極端に狭くなった箇所では、スパーク等の異常放電が起こり集塵性能を著しく低下させることとなる。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、荷電極板または接地極板などの極板の撓みを軽減する電気集塵装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明の一態様に係る電気集塵装置は、荷電極板と接地極板が交互に配置される電気集塵装置において、前記荷電極板を支持する荷電極板支持棒と、前記接地極板を支持する接地極板支持棒と、前記荷電極板支持棒を固定する荷電極固定部と、前記接地極板支持棒を固定する接地極固定部と、前記荷電極固定部が固定される荷電フレームと、前記接地極固定部が固定される接地フレームとを有し、前記荷電極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記荷電極板支持棒によってそれぞれ支持され、前記接地極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記接地極板支持棒によってそれぞれ支持され、前記荷電極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記荷電極板支持棒の軸間隔を調整する第1調整手段からなり、前記第1調整手段を介して前記荷電フレームに固定され、前記接地極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記接地極板支持棒の軸間隔を調整する第2調整手段からなり、前記第2調整手段を介して接地フレームに固定されることを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明の一態様に係る電気集塵装置によれば、荷電極板と接地極板が交互に配置される電気集塵装置において、前記荷電極板を支持する荷電極板支持棒と、前記接地極板を支持する接地極板支持棒と、前記荷電極板支持棒を固定する荷電極固定部と、前記接地極板支持棒を固定する接地極固定部と、前記荷電極固定部が固定される荷電フレームと、前記接地極固定部が固定される接地フレームとを有し、前記荷電極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記荷電極板支持棒によってそれぞれ支持され、前記接地極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記接地極板支持棒によってそれぞれ支持され、前記荷電極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記荷電極板支持棒の軸間隔を調整する第1調整手段からなり、前記第1調整手段を介して前記荷電フレームに固定され、前記接地極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記接地極板支持棒の軸間隔を調整する第2調整手段からなり、前記第2調整手段を介して接地フレームに固定される構成にしたことにより、極板の撓みを軽減することができるので、集塵性能が低下しにくい電気集塵装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1の電気集塵装置を示す図 本発明の実施の形態1の電気集塵装置の集塵部を示す図 本発明の実施の形態1の接地極固定部および荷電極固定部を示す図 本発明の実施の形態1の接地極固定部を示す図 隣接する極板支持棒の軸間隔と極板の撓み量との関係を説明する図 隣接する極板支持棒の軸間隔と極板の撓み量との関係を説明する図 本発明の実施の形態2の接地極固定部を示す図 本発明の実施の形態2のテーパーワッシャーを示す正面図 本発明の実施の形態2のテーパーワッシャーを示す上面図 従来の電気集塵装置を示す図
本発明の請求項1に記載の電気集塵装置は、荷電極板と接地極板が交互に配置される電気集塵装置において、前記荷電極板を支持する荷電極板支持棒と、前記接地極板を支持する接地極板支持棒と、前記荷電極板支持棒を固定する荷電極固定部と、前記接地極板支持棒を固定する接地極固定部と、前記荷電極固定部が固定される荷電フレームと、前記接地極固定部が固定される接地フレームとを有し、前記荷電極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記荷電極板支持棒によってそれぞれ支持され、前記接地極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記接地極板支持棒によってそれぞれ支持され、前記荷電極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記荷電極板支持棒の軸間隔を調整する第1調整手段からなり、前記第1調整手段を介して前記荷電フレームに固定され、前記接地極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記接地極板支持棒の軸間隔を調整する第2調整手段からなり、前記第2調整手段を介して接地フレームに固定されることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に記載の電気集塵装置は、荷電極板と接地極板が交互に配置される電気集塵装置において、前記荷電極板を支持する荷電極板支持棒と、前記荷電極板支持棒を固定する荷電極固定部と、前記荷電極固定部が固定される荷電フレームとを有し、前記荷電極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記荷電極板支持棒によってそれぞれ支持され、前記荷電極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記荷電極板支持棒の軸間隔を調整する第1調整手段からなり、前記第1調整手段を介して前記荷電フレームに固定されることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に記載の電気集塵装置は、荷電極板と接地極板が交互に配置される電気集塵装置において、前記接地極板を支持する接地極板支持棒と、前記接地極板支持棒を固定する接地極固定部と、前記接地極固定部が固定される接地フレームとを有し、前記接地極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記接地極板支持棒によってそれぞれ支持され、前記接地極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記接地極板支持棒の軸間隔を調整する第2調整手段からなり、前記第2調整手段を介して前記接地フレームに固定されることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に記載の電気集塵装置は、少なくとも4本の前記荷電極板支持棒をそれぞれ固定する少なくとも4つの前記荷電極固定部のうち、前記荷電フレームの上段に固定される前記荷電極固定部が前記第1調整手段からなることを特徴とするものである。
本発明の請求項5に記載の電気集塵装置は、少なくとも4本の前記接地極板支持棒をそれぞれ固定する少なくとも4つの前記接地極固定部のうち、前記接地フレームの上段に固定される前記接地極固定部が前記第2調整手段からなることを特徴とするものである。
本発明の請求項6に記載の電気集塵装置は、前記第1調整手段からなる前記荷電極固定部は、前記荷電フレームと分離された固定金具をさらに有し、前記第1調整手段は、前記荷電極板支持棒の軸方向と垂直な方向に向かって前記荷電フレームに設けられる調整ボルトであり、前記固定金具は、前記調整ボルトを介して前記荷電フレームに固定されることを特徴とするものである。
本発明の請求項7に記載の電気集塵装置は、前記第2調整手段からなる前記接地極固定部は、前記接地フレームと分離された固定金具をさらに有し、前記第2調整手段は、前記接地極板支持棒の軸方向と垂直な方向に向かって前記接地フレームに設けられる調整ボルトであり、前記固定金具は、前記調整ボルトを介して前記接地フレームに固定されることを特徴とするものである。
本発明の請求項8に記載の電気集塵装置は、前記第1調整手段はテーパーワッシャーであり、前記テーパーワッシャーを前記荷電極板支持棒および前記荷電フレームに固定する向きを調整することにより、隣接する前記荷電極板支持棒の軸間隔を調整することを特徴とするものである。
本発明の請求項9に記載の電気集塵装置は、前記第2調整手段はテーパーワッシャーであり、前記テーパーワッシャーを前記接地極板支持棒および前記接地フレームに固定する向きを調整することにより、隣接する前記接地極板支持棒の軸間隔を調整することを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1を用いて第1の実施の形態による電気集塵装置について説明する。
電気集塵装置は帯電部1と集塵部11により構成される。帯電部1では高電圧により、放電極2と帯電部接地極板3との空間にコロナ放電(図示せず)が発生する。このコロナにより発生したイオンが、空間中の粉塵に電荷を与え、粉塵は帯電される。
帯電した粉塵は、風向き4の風下の集塵部11において、高電圧が印加される荷電極板12と接地した接地極板13との空間で形成される強電界により、静電気力で接地極板13の表面に捕集される。
ここで集塵部11の構造について図2を用いて説明する。
荷電極板12の少なくとも四隅は、少なくとも4本の荷電極板支持棒14がそれぞれ荷電極板12の貫通穴を通ることによって、荷電極板支持棒14により支持されている。
接地極板13の少なくとも四隅は、少なくとも4本の接地極板支持棒15がそれぞれ接地極板13の貫通穴を通ることによって、接地極板支持棒15により支持されている。
荷電極板支持棒14は荷電極固定部16に固定され、荷電フレーム17に支持されている。なお、荷電極固定部16は荷電フレーム17に固定されている。
接地極板支持棒15は接地極固定部18に固定され、接地フレーム19に支持されている。なお、接地極固定部18は接地フレーム19に固定されている。
荷電極固定部16の少なくとも1つは、後で説明する図3の調整ボルト32からなり、調整ボルト32を介して荷電フレーム17に固定されている。調整ボルト32は荷電極板支持棒14の軸間隔を調整する第1調整手段として機能する。
接地極固定部18の少なくとも1つは、後で説明する図3、図4の調整ボルト35からなり、調整ボルト35を介して接地フレーム19に固定される。調整ボルト35は接地極板支持棒15の軸間隔を調整する第2調整手段として機能する。
荷電フレーム17と接地フレーム19は板厚が3mm程度のステンレス製で十分な強度を有し、荷電フレーム17は荷電極板支持棒14および荷電極板12を支持し、接地フレーム19は接地極板支持棒15および接地極板13を支持する。
荷電フレーム17は碍子20を介して接地フレーム19に支持されている。碍子20は絶縁物であるため、荷電フレーム17と接地フレーム19は電気的に絶縁されている。
荷電極板12と接地極板13は、略同じ大きさの極板であって、風向き4に対して平行に、かつ、交互に配置されている。
荷電極板12と隣接荷電極板12との間および接地極板13と隣接接地極板13との間にはスペーサー(図示しない)を取り付け、荷電極板12と接地極板13との極板間隔が5から20mmの間で一定に保たれている。
荷電極板12と接地極板13はステンレス製で板厚は0.5mm程度である。
荷電極板支持棒14と接地極板支持棒15はステンレス製で直径が10mm程度の丸棒である。
尚、荷電極板支持棒14と隣接荷電極板支持棒14の軸間隔は100から400mm程度になるように荷電極板12を支持している。
また、接地極板支持棒15と隣接接地極板支持棒15の軸間隔は100から400mm程度になるように接地極板13を支持している。
図3に、荷電フレーム17に固定される荷電極固定部16の構造を示す。
荷電極固定部16は、固定金具31と調整ボルト32とナット33からなり、調整ボルト32を介して荷電フレーム17に固定されている。荷電極板支持棒14は荷電極固定部16に固定されている。
具体的には、荷電フレーム17と分離された固定金具31は調整ボルト32を介して荷電フレーム17に固定され、荷電極板支持棒14はナット33によって固定金具31に固定されている。
荷電極固定部16は、調整ボルト32(第1調整手段)により荷電極板支持棒14の軸に対して垂直方向に移動することが可能である。このため、隣接する荷電極板支持棒14の軸間隔を調整できる。
このような構成であれば、荷電極板支持棒14を通す荷電極板12の貫通穴の中心から隣接する貫通穴の中心までの荷電極板12の長さに対し、荷電極板支持棒14と隣接荷電極板支持棒14との軸間隔を同じに調整すれば荷電極板12が撓みにくくなる。
更に、荷電極板支持棒14を通す荷電極板12の貫通穴の中心から隣接する貫通穴の中心までの荷電極板12の長さに対し、荷電極板支持棒14と隣接荷電極板支持棒14との軸間隔を大きくなるようにした場合、荷電極板12に張力が加わるため、例えば集塵部11を通過するガスの風圧などの外力が加わっても荷電極板12が変形しにくくなる。
図3、図4に、接地フレーム19に固定される接地極固定部18の構造を示す。
接地極固定部18は、固定金具34と調整ボルト35とナット36からなり、調整ボルト35を介して接地フレーム19に固定されている。接地極板支持棒15は接地極固定部18に固定されている。
具体的には、接地フレーム19と分離された固定金具34は調整ボルト35を介して接地フレーム19に固定され、接地極板支持棒15はナット36によって固定金具34に固定されている。
接地極固定部18は、調整ボルト35(第2調整手段)により接地極板支持棒15の軸に対して垂直方向に移動することが可能である。このため、隣接する接地極板支持棒15の軸間隔を調整できる。
このような構成であれば、接地極板支持棒15を通す接地極板13の貫通穴の中心から隣接する貫通穴の中心までの接地極板13の長さに対し、接地極板支持棒15と隣接接地極板支持棒15との軸間隔を同じに調整すれば接地極板13が撓みにくくなる。
更に、接地極板支持棒15を通す接地極板13の貫通穴の中心から隣接する貫通穴の中心までの接地極板13の長さに対し、接地極板支持棒15と隣接接地極板支持棒15との軸間隔を大きくした場合、接地極板13に張力が加わるため、例えば集塵部11を通過するガスの風圧などの外力が加わっても接地極板13が変形しにくくなる。
このように接地極板13または荷電極板12が撓みにくくなれば、荷電極板12と接地極板13との極板間隔が必要以上に狭くなる部分が発生することを防止できるため、荷電極板12と接地極板13との間でスパーク等の異常放電の発生を抑制し、集塵性能の低下を防止できる。
また、帯電部1の構造を集塵部11の構造と同じにすれば、帯電部接地極板3および放電極2が撓みにくくなり、放電極2と帯電部接地極板3との間でスパーク等の異常放電が起こりにくくなることは明らかである。
ここで隣接する接地極板支持棒15の軸間隔と接地極板13の撓み距離の関係について図5を用いて詳細に説明する。
尚、隣接する荷電極板支持棒14の軸間隔と荷電極板12の撓み距離の関係については構造が同じであるため説明を省く。
図5aに示すように、接地極板支持棒15を通す接地極板13の貫通穴の中心から隣接する貫通穴の中心までの接地極板13の長さ(長さA)、および接地極板支持棒15と隣接接地極板支持棒15との軸間隔(BからCまでの長さ、距離BC)が一致している場合、接地極板13は撓まない。
一方、図5bに示すように長さAより距離BCが小さい場合、接地極板13は接地極板支持棒15の軸間隔(BC)を弦とする円弧で撓む。
このとき接地極板の撓み距離Eは線BCの中心Dにおける法線の円弧までの距離になる。
例えば、接地極板13の貫通穴の中心から隣接する貫通穴の中心までの長さ(長さA)が200mmで、接地極板支持棒の軸間隔(距離BC)が0.05mm近づき199.95mmとなった場合、接地極板の撓み距離Eは2.5mmとなる。
このとき、図2における荷電極板12と接地極板13の間隔は最も小さいところで2.5mm狭まることを意味し、スパーク等の異常放電が起こり集塵性能を著しく低下させることとなる。
本実施形態に係る発明によれば、上述したように、荷電極板支持棒14の軸間隔を調整できる調整ボルト32(第1調整手段)からなる荷電極固定部16、または接地極板支持棒15の軸間隔を調整できる調整ボルト35(第2調整手段)からなる接地極固定部18を備えている。
このため、接地側の第2調整手段による効果を例にとれば、接地極板支持棒15を通す接地極板13の貫通穴の中心から隣接する貫通穴の中心までの接地極板13の長さに対し、接地極板支持棒15と隣接接地極板支持棒15との軸間隔を同じか、または大きくすることが可能となる。
従って、集塵部11を通過するガスの風圧などの外力が加わっても接地極板13が変形しにくく撓みにくくなり、荷電極板12と接地極板13との間隔が必要以上に狭くなる部分が発生することを防止できるため、荷電極板12と接地極板13との間でスパーク等の異常放電が起こりにくくなり、集塵性能の低下を防止できる。なお、荷電側の第1調整手段による効果についても同様である。
なお、図2は、荷電極板12の四隅に設けられた荷電極固定部16の全てが調整ボルト32からなり、調整ボルト32を介して荷電フレーム17に固定されている例を図示している。しかし、荷電極固定部16の少なくとも1つが荷電極板支持棒14の軸間隔を調整できる調整ボルト32からなり、その他の荷電極固定部16は調整ボルト32を備えず、軸間隔を調整できない従来の構成であっても良い。また、荷電極固定部16は荷電極板12の四隅以外の場所に増設されていても良い。
また、図2は、接地極板13の四隅に設けられた接地極固定部18の全てが調整ボルト35からなり、調整ボルト35を介して接地フレーム19に固定されている例を図示している。しかし、接地極固定部18の少なくとも1つが接地極板支持棒15の軸間隔を調整できる調整ボルト35からなり、その他の接地極固定部18は調整ボルト35を備えず、軸間隔を調整できない従来の構成であっても良い。また、接地極固定部18は接地極板13の四隅以外の場所に増設されていても良い。
また、図2では、荷電極固定部16は調整ボルト32(第1調整手段)からなり、接地極固定部18は調整ボルト35(第2調整手段)からなる例を図示したが、接地極固定部18の何れにも調整ボルト35を備えずに荷電極固定部16の少なくとも1つが荷電極板支持棒14の軸間隔を調整できる調整ボルト32からなる構成であってもよい。或いは、荷電極固定部16の何れにも調整ボルト32を備えずに接地極固定部18の少なくとも1つが接地極板支持棒15の軸間隔を調整できる調整ボルト35からなる構成であってもよい。
また、少なくとも4本の荷電極板支持棒14をそれぞれ固定する少なくとも4つの荷電極固定部16のうち、荷電フレーム17の上段に固定される荷電極固定部16が第1調整手段として機能する調整ボルト32からなることが好ましい。この構成であれば、荷電極板12を支持する負荷が最も大きい上段の荷電極固定部16が調整ボルト32を備えることになるため、最も効果的に軸間隔を調整できる。これは、接地側についても同様である。
(実施の形態2)
図6を用いて第2の実施の形態による電気集塵装置について説明する。図6において、図1から図5と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、接地極固定部44はテーパーワッシャー42とナット43で構成され、接地フレーム19に固定される。接地極板支持棒15は接地極固定部44に固定される。
具体的には、テーパーワッシャー42の貫通穴45に接地極板支持棒15を通し、ナット43を接地極板支持棒15に接続することによって、接地極板支持棒15をテーパーワッシャー42に固定する。同時にテーパーワッシャー42は接地フレーム19に固定される。
図7にテーパーワッシャー42を示す。図7aは正面図、図7bは上面図である。
テーパーワッシャー42は、荷電極板支持棒14または接地極板支持棒15を貫通させる貫通穴45と、貫通する荷電極板支持棒14または接地極板支持棒15の軸方向に対して垂直な垂直面46と、垂直面46に対して角度α(10〜20°程度)の傾きを付けた傾斜面47で構成される。
テーパーワッシャー42は、垂直面46と傾斜面47に角度αを有しているため、第1側面48側の厚さが第2側面49側の厚さよりも薄くなっている。
なお、図7のテーパーワッシャーはその形状を四角で示したが、丸形や楕円などその形状は問わない。
テーパーワッシャー42を接地極板支持棒15および接地フレーム19に固定する向きを調整することにより、隣接する接地極板支持棒15の軸間隔が調整可能になる。
このため、テーパーワッシャー42は接地極板支持棒15の軸間隔を調整する第2調整手段として機能する。
具体的には、図6に示すテーパーワッシャー42のように、厚さが厚い第2側面49を接地フレーム19の中心部より外側の方向にして、厚さが薄い第1側面48を接地フレーム19の中心部側へ向かう方向に合わせる。
この状態でテーパーワッシャー42とナット43からなる接地極固定部44を接地フレーム19および接地極板支持棒15に固定していくと、ナット43の締付力に応じて、接地極板支持棒15は接地フレーム19の中心部より外側の方向(矢印で示す方向)に向かって少しずつ動いていくため、接地極板支持棒15と隣接接地極板支持棒15との軸間隔を広げることができる。
このように、接地極固定部44は、テーパーワッシャー42により接地極板支持棒15の軸に対して垂直方向に移動することが可能である。このため、隣接する接地極板支持棒15の軸間隔を調整できる。
このような構成であれば、接地極板支持棒15を通す接地極板13の貫通穴の中心から隣接する貫通穴の中心までの接地極板13の長さに対し、接地極板支持棒15と隣接接地極板支持棒15との軸間隔を大きくなるようにした場合、接地極板13に張力が加わるため、例えば集塵部11を通過するガスの風圧などの外力が加わっても変形しにくくなる。
接地極板13が撓みにくくなれば、荷電極板12と接地極板13との極板間隔が必要以上に狭くなる部分が発生することを防止できるため、荷電極板12と接地極板13との間でスパーク等の異常放電の発生を抑制し、集塵性能の低下を防止できる。
なお、図示はしていないが、荷電極固定部をテーパーワッシャー42とナット43により構成して、上述した接地極固定部44の構成と同じにした場合でも、隣接する荷電極板支持棒14の軸間隔を調整でき、荷電極板12が撓みにくくなる。この場合の作用効果は、接地極板支持棒を荷電極板支持棒に、接地フレームを荷電フレームに、接地極板を荷電極板に読み替えることにより、同様に説明できる。この場合、荷電極固定部を構成するテーパーワッシャー42は、荷電極板支持棒14の軸間隔を調整する第1調整手段として機能する。
また、帯電部1の構造を集塵部11の構造と同じにすれば、帯電部接地極板3および放電極2が撓みにくくなり、放電極2と帯電部接地極板3との間でスパーク等の異常放電が起こりにくくなることも明らかである。
なお、接地極固定部44の少なくとも1つが接地極板支持棒15の軸間隔を調整できるテーパーワッシャー42からなり、その他の接地極固定部44はテーパーワッシャー42を備えず、軸間隔を調整できない従来の構成であっても良い。また、接地極固定部44は接地極板13の四隅以外の場所に増設されていても良い。荷電極固定部をテーパーワッシャー42とナット43により構成した場合も同様である。
また、接地極固定部44の何れにもテーパーワッシャー42を備えずに荷電極固定部の少なくとも1つが荷電極板支持棒14の軸間隔を調整できるテーパーワッシャー42からなる構成であってもよい。或いは、荷電極固定部の何れにもテーパーワッシャー42を備えずに接地極固定部44の少なくとも1つが接地極板支持棒15の軸間隔を調整できるテーパーワッシャー42からなる構成であってもよい。
また、少なくとも4本の接地極板支持棒15をそれぞれ固定する少なくとも4つの接地極固定部44のうち、接地フレーム19の上段に固定される接地極固定部44が第2調整手段として機能するテーパーワッシャー42からなることが好ましい。この構成であれば、接地極板13を支持する負荷が最も大きい上段の接地極板支持棒15を固定する接地極固定部44がテーパーワッシャー42を備えることになるため、最も効果的に軸間隔を調整できる。これは、荷電側についても同様である。
本発明に係る電気集塵装置は、極板が撓みにくくなることでスパーク等の異常放電が起こりにくくなり、集塵性能が低下しにくくなるため、広い範囲で有用である。
1 帯電部
2 放電極
3 帯電部接地極板
4 風向き
11 集塵部
12 荷電極板
13 接地極板
14 荷電極板支持棒
15 接地極板支持棒
16 荷電極固定部
17 荷電フレーム
18 接地極固定部
19 接地フレーム
20 碍子
31 固定金具
32 調整ボルト
33 ナット
34 固定金具
35 調整ボルト
36 ナット
42 テーパーワッシャー
43 ナット
44 接地極固定部
45 貫通穴
46 垂直面
47 傾斜面
48 第1側面
49 第2側面

Claims (9)

  1. 荷電極板と接地極板が交互に配置される電気集塵装置において、
    前記荷電極板を支持する荷電極板支持棒と、
    前記接地極板を支持する接地極板支持棒と、
    前記荷電極板支持棒を固定する荷電極固定部と、
    前記接地極板支持棒を固定する接地極固定部と、
    前記荷電極固定部が固定される荷電フレームと、
    前記接地極固定部が固定される接地フレームとを有し、
    前記荷電極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記荷電極板支持棒によってそれぞれ支持され、
    前記接地極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記接地極板支持棒によってそれぞれ支持され、
    前記荷電極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記荷電極板支持棒の軸間隔を調整する第1調整手段からなり、前記第1調整手段を介して前記荷電フレームに固定され、
    前記接地極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記接地極板支持棒の軸間隔を調整する第2調整手段からなり、前記第2調整手段を介して接地フレームに固定されることを特徴とする電気集塵装置。
  2. 荷電極板と接地極板が交互に配置される電気集塵装置において、
    前記荷電極板を支持する荷電極板支持棒と、
    前記荷電極板支持棒を固定する荷電極固定部と、
    前記荷電極固定部が固定される荷電フレームとを有し、
    前記荷電極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記荷電極板支持棒によってそれぞれ支持され、
    前記荷電極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記荷電極板支持棒の軸間隔を調整する第1調整手段からなり、前記第1調整手段を介して前記荷電フレームに固定されることを特徴とする電気集塵装置。
  3. 荷電極板と接地極板が交互に配置される電気集塵装置において、
    前記接地極板を支持する接地極板支持棒と、
    前記接地極板支持棒を固定する接地極固定部と、
    前記接地極固定部が固定される接地フレームとを有し、
    前記接地極板の少なくとも四隅は少なくとも4本の前記接地極板支持棒によってそれぞれ支持され、
    前記接地極固定部の少なくとも1つは、隣接する前記接地極板支持棒の軸間隔を調整する第2調整手段からなり、前記第2調整手段を介して前記接地フレームに固定されることを特徴とする電気集塵装置。
  4. 少なくとも4本の前記荷電極板支持棒をそれぞれ固定する少なくとも4つの前記荷電極固定部のうち、前記荷電フレームの上段に固定される前記荷電極固定部が前記第1調整手段からなることを特徴とする請求項1または2に記載の電気集塵装置。
  5. 少なくとも4本の前記接地極板支持棒をそれぞれ固定する少なくとも4つの前記接地極固定部のうち、前記接地フレームの上段に固定される前記接地極固定部が前記第2調整手段からなることを特徴とする請求項1または3に記載の電気集塵装置。
  6. 前記第1調整手段からなる前記荷電極固定部は、前記荷電フレームと分離された固定金具をさらに有し、
    前記第1調整手段は、前記荷電極板支持棒の軸方向と垂直な方向に向かって前記荷電フレームに設けられる調整ボルトであり、
    前記固定金具は、前記調整ボルトを介して前記荷電フレームに固定されることを特徴とする請求項1、2または4に記載の電気集塵装置。
  7. 前記第2調整手段からなる前記接地極固定部は、前記接地フレームと分離された固定金具をさらに有し、
    前記第2調整手段は、前記接地極板支持棒の軸方向と垂直な方向に向かって前記接地フレームに設けられる調整ボルトであり、
    前記固定金具は、前記調整ボルトを介して前記接地フレームに固定されることを特徴とする請求項1、3または5に記載の電気集塵装置。
  8. 前記第1調整手段はテーパーワッシャーであり、
    前記テーパーワッシャーを前記荷電極板支持棒および前記荷電フレームに固定する向きを調整することにより、隣接する前記荷電極板支持棒の軸間隔を調整することを特徴とする請求項1、2または4に記載の電気集塵装置。
  9. 前記第2調整手段はテーパーワッシャーであり、
    前記テーパーワッシャーを前記接地極板支持棒および前記接地フレームに固定する向きを調整することにより、隣接する前記接地極板支持棒の軸間隔を調整することを特徴とする請求項1、3または5に記載の電気集塵装置。
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