JP2014161670A - 胃瘻用カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、抜去時にも再現性及び作動の確実性が高く体内固定部を変形させることができ、胃瘻用カテーテルの挿入又は抜去時の抵抗を可能な限り低減できる胃瘻用カテーテルを提供することである。
【解決手段】本発明にかかる胃瘻用カテーテルは、第1の内腔及び第2の内腔を有する可撓性チューブと、前記可撓性チューブの先端に設けられた膨張収縮可能なバルーンとを備える胃瘻用カテーテルであって、前記バルーンの先端よりも先端側であって前記第1の内腔の軸の延長線上に設けられた受け部と、前記バルーンが収縮状態にあるときに前記受け部を先端方向へ押圧することにより前記バルーンを先端方向に伸長し前記バルーンの外径を収縮状態よりも小さくさせるように作動する牽引手段と、を有するバルーン伸長手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、胃瘻用カテーテルに関する。
経口的に栄養を摂取できない患者に対する栄養の投与方法として、経皮内視鏡的胃瘻造設術(以下、「PEG」と略す。)による経腸栄養管理が頻繁に行われるようになっている。このPEGを実施するために胃瘻用カテーテルが使用される。
胃瘻用カテーテルは、その留置手技、患者の容態、使用期間、介護者の操作性などから様々な種類が存在するが、一般に、栄養剤または薬液等の液状物質を体外から胃内へ導入する内腔を有し瘻孔の壁面に沿って伸びる可撓性チューブと、この可撓性チューブの先端部に付設され、可撓性チューブの径方向外側に拡径された張り出し状の体内留置部(バンパ、バルーン等)から構成されている。
胃瘻用カテーテルは患者の腹壁から胃壁へと貫通する瘻孔に挿入されて留置される。胃瘻用カテーテルの瘻孔への挿入又は瘻孔からの抜去に際し、瘻孔に体内留置部を通過させるためには、体内留置部を伸長させる等によりできるだけ可撓性チューブと同程度まで外径を小さくして挿入抵抗及び抜去抵抗を低減することが望ましい。
特許文献1には、ゴム風船状のバルーン(体内固定部、胃内固定部)で構成された胃瘻用カテーテルが開示されている。特許文献1に記載される発明は、胃瘻用カテーテルの導入管路(貫通孔)に棒状の挿入補助部材を挿通し、バルーンの周端部に挿入補助部材の先端を係止させ体内固定部を伸長させる。これにより、瘻孔を通過可能な大きさに変形させて胃瘻用カテーテルの挿入時の抵抗を低減させるものである。
特開2008−284389号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明は抜去時においては挿入補助部材を使用できず、体内固定部の折り畳みの再現性および作動の確実性が十分ではなかった。このため十分に体内固定部が折り畳まれず抜去時になお抵抗がある場合がある。このような抜去抵抗は患者のQOL(Quality of Life)を低下させることともなり得る。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、抜去時にも再現性及び作動の確実性が高く体内固定部を変形させることができ、胃瘻用カテーテルの挿入又は抜去時の抵抗を可能な限り低減できる胃瘻用カテーテルを提供するものである。
このような目的は、下記(1)〜(4)に記載の本発明により達成される。
(1)第1の内腔及び第2の内腔を有する可撓性チューブと、前記可撓性チューブの先端に設けられた膨張収縮可能なバルーンとを備える胃瘻用カテーテルであって、
前記バルーンの先端よりも先端側であって前記第1の内腔の軸の延長線上に設けられた受け部と、前記バルーンが収縮状態にあるときに前記受け部を先端方向へ押圧することにより前記バルーンを先端方向に伸長し前記バルーンの外径を収縮状態よりも小さくさせるように作動する牽引手段と、を有するバルーン伸長手段を備えることを特徴とする胃瘻用カテーテル。
(2)前記牽引手段は、前記受け部から基端方向に延出し、基端が前記バルーンに固定された少なくとも1つの牽引部材である(1)に記載の胃瘻用カテーテル。
(3)前記牽引部材を複数有し、複数の前記牽引部材は前記受け部から前記バルーンに向かって放射状に延びるよう配置される(1)または(2)に記載の胃瘻用カテーテル。
(4)前記受け部を押圧する押圧部材を更に備える(1)ないし(3)のいずれか一項に記載の胃瘻用カテーテル
本発明によれば、バルーン伸長手段により収縮状態のバルーンを伸長させて可撓性チューブの外径と同程度まで細径化することにより、胃瘻用カテーテルの挿入又は抜去時の抵抗を低減することができる。本発明による体内固定部の変形は再現性及び作動の確実性が高いため術者の熟練や患者の状態によらず挿入又は抜去時の抵抗の低減が可能である。
本発明の実施形態に係る胃瘻用カテーテルの斜視図であり、バルーンを膨張させた状態を表した図である。 本発明の実施形態に係る胃瘻用カテーテルの全体図であり、バルーンを膨張させた状態を表した図である。 図2の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る胃瘻用カテーテルの全体図であり、押圧部材でバルーンを伸長させる前の状態を表した図である。 図4の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る胃瘻用カテーテルの全体図であり、押圧部材でバルーンを伸長させた状態を表した図である。 図6の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る胃瘻用カテーテルを使用する際に用いられる押圧部材のうちのオブチュレータの正面図と側面図および断面図である。 本発明の実施形態に係る胃瘻用カテーテルを使用する際に用いられる押圧部材のうちの外筒とストッパーの正面図と側面図および断面図である。
以下、本発明の胃瘻用カテーテルの好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る胃瘻用カテーテル1の斜視図であり、バルーン3を膨張させた状態を表した図である。図2は、本発明の実施形態に係る胃瘻用カテーテル1の全体図であり、バルーン3を膨張させた状態を表した図である。また、図3は図2の縦断面図である。
本実施形態の胃瘻用カテーテル1は、胃瘻へ留置され、体外から胃内への栄養剤や薬剤等の投与に用いられる。
図1ないし図7に示すように、本実施形態の胃瘻用カテーテル1は、第1の内腔21及び第2の内腔25を有する可撓性チューブ2と、可撓性チューブ2の先端部に設けられた膨張収縮可能なバルーン3と、可撓性チューブ2の基端部に設けられた体表固定部4とを備えている。また、第1の内腔21の基端側開口22を封止するキャップ5とバルーン3を伸長させるバルーン伸長手段6を有する。
可撓性チューブ2は、胃瘻用カテーテル1の本体部分であり、瘻孔に留置され体外と胃内とを連通させる。可撓性チューブ2は第1の内腔21を有し、この第1の内腔21を通して栄養剤や薬剤等が胃内へと投与される。
可撓性チューブ2としては、可撓性を有する材料であればいかなる材料を用いることができる。可撓性チューブ2の材料としては、可撓性チューブ2の生体適合性を高め、比較的長期間留置を可能にする観点から、例えば、シリコーンゴムやポリウレタンエラストマーが好ましい。これらは、一種または二種以上を組み合わせて用いることができる。
第1の内腔21は上述のように栄養剤や薬剤等を胃内へと投与するのに用いられる。第1の内腔21は可撓性チューブ2の全長にわたって設けられており、基端側開口22及び先端側開口23で外部と連通している。
第1の内腔21の基端側開口22近傍には、ダックビル弁24が設けられている。ダックビル弁24は、可撓性チューブ2の基端側から先端側への液体等の流入は許容するが、先端側から基端側への液体等の流出は阻止するように形成されている。このため、胃瘻用カテーテル1を介しての胃内容物の体外への漏出が良好に防止される。
なお、本実施形態ではダックビル弁24を第1の内腔21の基端側開口22近傍に設けたが、設置位置はこれに限られず、先端側開口23の近傍や第1の内腔21の中央部等どこに設けてもよい。また、弁の形状もダックビル弁に限られず、一方向への液体等の流入のみを許容する機能を有するものであればいかなる形態のものを使用してもよい。
バルーン3は、可撓性チューブ2の先端部に設けられている。図3に示すように、バルーン3は、膨張状態においてドーナツ状をなしている。バルーン3の中央の孔31は第1の内腔21と連通しており、第1の内腔21と共に栄養剤等の流路を形成している。
バルーン3を膨張又は収縮させるため、バルーン3の内部は第2の内腔25及び流体注入口26により外部と連通している。第2の内腔25は可撓性チューブ2に設けられており、第1の内腔21と平行して形成されている。第2の内腔25の先端はバルーン3の内部と連通しており、基端は流体注入口26と連通している。また、流体注入口26は体表固定部4に形成されている。流体注入口26にはバルーン3の膨張又は収縮状態を維持するため逆止弁(図示せず)が設けられている。
第2の内腔25及び流体注入口26によりバルーン3を膨張及び収縮させることができる。流体注入口26にシリンジ等を接続し、第2の内腔25を通してバルーン3の内部の流体を排出するとバルーン3は収縮し、逆にバルーン3の内部に流体を供給すればバルーン3は膨張する。
バルーン3としては膨張収縮が可能な材料であればいかなる材料を用いることができる。具体的には前述した可撓性チューブ2と同様の材料が挙げられる。特にバルーン3としてシリコーンゴムを用いると生体適合性が良好であり好ましい。
体表固定部4は、可撓性チューブ2の基端部に設けられている。図2に示すように、体表固定部4は、可撓性チューブ2の軸に直交して形成されている。体表固定部4は、胃瘻用カテーテル1が胃内に脱落しなければいかなる形状、大きさとしてもよいが、留置時に患者の動きを妨げることがないように、厚みを薄くすることが好ましい。
体表固定部4としては、いかなる材料を用いることもでき、例えば、前述した可撓性チューブ2と同様の材料が挙げられる。体表固定部4の材料としては、体表との接触部分での炎症など抑制する観点から、生体適合性に優れるシリコーンゴムやポリウレタンエラストマーが好ましい。これらは、一種または二種以上を組み合わせて用いることができる。
可撓性チューブ2と体表固定部4の成形方法は、特に限定されないが、一体的に成形させることが好ましい。一体的に成形させた場合、一般的に行われている接着法よりも強度を高め、長期的な使用に優れるものとすることができる。また、段差を無くすことができるため、留置中の患者の不快感を低減できる。一体的に成形させる成形方法は、特に限定されるものではないが、例えば、インサート成形や二色成形などが実用的であり、接着剤で形成されるものと比較して安価に短時間で製造することが可能となる。
ここで、胃瘻用カテーテル1の代表的な寸法について説明する。まず、可撓性チューブ2は、全長を20〜60mm程度、外径を5〜10mm程度とすることが好ましい。また、第1の内腔21の直径は2〜7mm程度であることが好ましい。また、バルーン3は膨張状態での全長が10〜18mm程度、最大部分の外径が18〜26mm程度であることが好ましい。さらに、体表固定部4は、長辺が28〜40mm程度、短辺が8〜20mm程度であり、厚さが2〜15mm程度であることが好ましい。したがって、胃瘻用カテーテル1は全長が32〜93mm程度となる。
図1から図7に示すように、本実施形態の胃瘻用カテーテル1はバルーン3の先端にバルーン伸長手段6を有している。バルーン伸長手段6は、バルーン3が収縮状態にあるときにバルーン3を先端方向に伸長し、バルーン3の外径を収縮状態よりも小さくさせる。本実施形態ではバルーン伸長手段6は、受け部61と牽引手段62とを有する。
受け部61は、後に説明する押圧部材7が当接する部分である。押圧部材7により受け部61が先端方向へと押圧されることによりバルーン3が伸長して細径化される。
受け部61はバルーン3の先端よりも先端側であって第1の内腔21の軸の延長線上に設けられている。したがって、胃瘻用カテーテル1を先端方向から見たときに受け部61と第1の内腔21(先端側開口23)は重なり合って見えることとなる。本実施形態では受け部61は基端側に略円板状の凹面を有する。凹面を有すると後に説明する押圧部材7の先端が受け部61を捉えやすくなるため好ましい。
受け部61はガイドワイヤ200(図示せず)が挿通可能な貫通孔611を有する。これにより、バルーン3を押圧部材7で伸長させた状態で、ガイドワイヤ200に沿って患者の瘻孔への挿入又は抜去を行うことが可能となる。
牽引手段62は、バルーン3が収縮状態にあるときに受け部61を先端方向へ押圧することによりバルーン3を伸長し、バルーン3の外径を収縮状態よりも小さくさせるように作動する。本実施形態では、図1から図3に示すように牽引手段62は受け部61から基端方向に延出し、端部がバルーンに固定された4つの帯状の牽引部材63により構成される。牽引部材63は受け部61からバルーン3の膨張時の最大外径付近に向かって放射状に延びるように形成されている。すなわち4つの牽引部材63は90度間隔で受け部61とバルーン3とを接続している。本実施形態では、牽引手段62を4つの帯状の牽引部材63で構成しているが、押圧部材7で収縮状態のバルーン3を伸長することができれば、4つの帯状に限定することはなく、2つ若しくはそれ以上の複数の帯状部材で構成されていても良い。
本実施形態では、牽引部材63と受け部61は一体に形成されている。図4から図7に示すように、牽引部材63は自然状態(受け部61を押圧しない状態)で胃瘻用カテーテル1の軸に対して45〜80度程度の角度をなして受け部61に接続されている。胃瘻用カテーテル1の留置中、胃の対壁への受け部61の接触を少なくする為、80度に近いほど良い。一方、受け部61が押圧されると牽引部材63は互いに接近する。このとき牽引部材63と胃瘻用カテーテル1の軸との角度は0〜10度程度となる。したがって、受け部61と牽引部材63との境界部分は上記の角度の範囲で回動可能であることが好ましい。これには例えば境界部分に溝を形成して薄肉化しておくことが挙げられる。
牽引部材63とバルーン3の固定はいかなる方法で行ってもよく、本実施形態では、一例として、接着剤を用いている。バルーン3上の固定位置はバルーン3の膨張時の最大外径付近であれば特に限定されないが、胃瘻用カテーテル1の留置中に上述した固定位置(接着部)と患者の胃壁との接触を少なくする観点から、膨張時の最大外径部よりも先端側で固定することが好ましい。
牽引手段6としては、上述した通り押圧により、受け部61と牽引部材63との境界部分で折れ曲がる以外は、それ自身の寸法が大きく変化しない材料であればいかなる材料を用いることができる。牽引手段6の材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン(PU)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)、シリコーンゴムなどの樹脂材料や、ステンレス鋼などの金属材料などが挙げられる。これらは、一種または二種以上を組み合わせて用いることができる。
伸長手段6の形状について説明する。受け部61は当接する押圧部材7の外径以上、可撓性チューブ2の最大外径以下で形成され、受け部61の凹面の内径は、当接する押圧部材7の外径と同程度である。また、牽引部材63は、これを構成する帯の本数にもよるが、四角柱で形成した場合、幅は2〜8mm程度、厚さが0.5〜3mm程度で形成されることが好ましい。尚、牽引部材63の断面形状は、押圧部材7で収縮状態のバルーン3を伸長することができれば、四角柱でも円柱でも良く、特に限定しない。
次に、胃瘻用カテーテル1の使用方法について説明する。図4は、本実施形態に係る胃瘻用カテーテル1の全体図であり、押圧部材でバルーンを伸長させる前の状態を表した図であり、図6は、本実施形態に係る胃瘻用カテーテル1の全体図であり、押圧部材でバルーンを伸長させた状態を表した図である。また、図5、図7はそれぞれ図4、図6の縦断面図である。押圧部材7は、受け部61を先端方向に押圧してバルーン3を先端方向に伸長させる。本実施形態では、図4から図7に示すように押圧部材7はオブチュレータ8、外筒9、ストッパー10、スプリングバネ11で構成されている。
バルーン3の伸長には押圧部材7を使用するため、まずは押圧部材7について説明する。図8は、本実施形態に係る胃瘻用カテーテル1を使用する際に用いられる押圧部材7のうちのオブチュレータの正面図と側面図および断面図である。図9は、本実施形態に係る胃瘻用カテーテル1を使用する際に用いられる押圧部材7のうちの外筒とストッパーの正面図と側面図および断面図である。
オブチュレータ8は、外筒9のオブチュレータ通路91に抜去可能に係合されるものであって、オブチュレータ通路91よりもやや小さい外径を有する。なお、補強部材85を使用する場合、オブチュレータの外径は更に小さいものとなる。
また、オブチュレータ8は、胃瘻用カテーテル1の受け部61に当接するまで、胃瘻用カテーテル1に抜去可能に係合され、ガイドワイヤ200を挿通する為のガイドワイヤ通路81と、基端部には受け部61を押圧する為の操作部83と、ガイドワイヤ通路81より上方で操作部83より下方に突起部84を有し、ガイドワイヤ通路81の後端部82と操作部83が離間状態で配置されるものである。こうすることで、オブチュレータ8の操作部83を指で押し込む時に、ガイドワイヤ200が操作の妨げになることがない。オブチュレータ8は、例えば、射出成形により作製することができる。
ガイドワイヤ通路81としては、特に制限されないが、本例ではガイドワイヤ200の直径より大きな深さを有するU字断面の溝部である。ガイドワイヤ通路81の形成部分の最小長さは、特に制限されないが、押圧部材7で伸長させた状態の胃瘻用カテーテル1の最大長よりも大きくすることが、ガイドワイヤ200の挿入し易さなど、操作性が良く好ましい。
また、補強部材85は任意の構成要素であって、補強部材85の中空部にオブチュレータ8を挿入して、オブチュレータ8の強度を補強するものである。オブチュレータ8よりも硬い、ステンレス等の金属を用いることで、剛性を上げることが可能である。補強部材85のほぼ中央部にはガイドワイヤ200が挿通可能な開口851が設けられ、ガイドワイヤ通路81の後端部82と一致し、後述する外筒9の横孔93から絶えず見える位置に配置される。
突起部84は、ガイドワイヤ通路81に対して周方向に90度移動した位置にあり、外側にバネ付勢されている。突起部84は、後述する外筒9に付設された2つのロック孔92a、92bのいずれかと係合するように構成される。なお、突起部84の位置は、ガイドワイヤ通路81に対して周方向のいずれの位置にあっても良いが、成形性を向上させる観点から、周方向に90度移動した位置が好ましい。
外筒9は、通常射出成形により作製されるものであり、オブチュレータ8または補強部材85を装着したオブチュレータ8が摺動可能に係合されるオブチュレータ通路91と、ガイドワイヤ200を外部へ取り出す横孔93と、横孔93の上方でかつ横孔93に対して周方向に90度移動した位置の上下所定の間隔の2箇所に付設されるロック孔92a、92bと、軸方向に所定のピッチで付設される複数であって両側一対の鍔からなる嵌合部94と、嵌合部94の上方に位置し外筒9の径方向に張り出し状の指掛け95を有する。また、横孔93は概ね嵌合部94から指掛け95に至る長さで軸方向に形成されている。また、外筒9のオブチュレータ通路91内に、スプリングバネ11の一端が配置される段差96を形成している。なお、ロック孔92a、92bの位置は、横孔93に対して周方向のいずれの位置にあっても良いが、成形性を向上させる観点から、周方向に90度移動した位置が好ましい。
横孔93は、胃瘻用カテーテル1に押圧部材7を系合させた時、胃瘻用カテーテル1よりも上方に位置し、かつオブチュレータ8のガイドワイヤ通路81と重なるように配置される。これにより、オブチュレータ8のガイドワイヤ通路81と横孔93が連通する。従って、胃瘻用カテーテル1を押圧部材7で押圧する前後で、ガイドワイヤ200は、胃瘻用カテーテル1の貫通孔611、ガイドワイヤ通路81及び横孔93に挿通されて使用されるとともに、その挿通状態で胃瘻用カテーテル1、押圧部材7の組み付け体を、瘻孔を経て体外から胃内への挿入、抜去の誘導をすることができる。
2つのロック孔92a、92bのいずれかには、オブチュレータ8の突起部84が係合する。この係合を切替えることで、外筒9の先端位置に対するオブチュレータ8の先端位置を切替えることができる。これにより、押圧部材7で胃瘻用カテーテル1のバルーン3を伸長させることが可能となる。
具体的には、図4から図7に示すとおり、胃瘻用カテーテル1に押圧部材7を係合させ組み付け体とした後、後述する嵌合部94に嵌合されるストッパー10で、胃瘻用カテーテル1の体表固定部4を固定した状態で、オブチュレータ8の突起部84をロック孔92aから92bへ係合を切替えることで、胃瘻用カテーテル1の受け部61を押圧することが可能となる。すなわち、胃瘻用カテーテル1のバルーン3を伸長することができる。さらには、伸長した状態を維持することも可能となる。
このオブチュレータ8の突起部84と外筒9のロック孔92a、92bの係合は、胃瘻用カテーテル1が可撓性を持つ材料により形成されているため、その反力により、突起部84を押すだけで切り替えられることができる。また、オブチュレータ8にスプリングバネ11を内蔵することで、その弾性変形によって容易に切り替えることもできる。
嵌合部94は、後述するストッパー10の両腕部101が嵌合して、ストッパー10を外筒9に取り付ける部材であり、外筒9の末端付近に位置する。嵌合部94には一対の鍔941が設けられており、この鍔の間にストッパー10の両腕部101が嵌り込むことで、ストッパー10が外筒9に取り付けられることとなる。鍔の設置個数は特に制限されず、複数設けられる。胃瘻用カテーテル1の可撓性チューブ2は、患者の瘻孔の長さに合わせ種々の長さが設定されるが、これらに対応する為、通常、複数の鍔が設けられる。
ストッパー10は胃瘻用カテーテル1の体表固定部4を保持することで、胃瘻用カテーテル1と外筒9の位置関係を規制するものである。ストッパー10は、外筒9の嵌合部94に嵌合する両腕部101と、胃瘻用カテーテル1の体表固定部4を保持する一対のフォーク状の挟持部102と、胃瘻用カテーテル1の体表固定部4を保持操作をする為の押込み部103と、保持を解除する為の解除部104とを有する。
フォーク状に形成された挟持部102の間隔は、胃瘻用カテーテル1の可撓性チューブ2の外径よりも少し小さ目に構成される。これにより、可撓性チューブ2の基端付近を挟み込むことができる。さらに体表固定部4の下面からすくい上げるように配置されることで、胃瘻用カテーテル1が押圧部材7で伸長される前後で、胃瘻用カテーテル1と外筒9の位置関係を規制することができる。挟持部102の上方にもう一対の挟持部を設け、体表固定部4を挟み込むように構成されることがさらに好ましい。
両腕部101は、外筒9の嵌合部94に嵌合する。胃瘻用カテーテル1の可撓性チューブ2は、患者の瘻孔の長さに合わせ種々の長さが設定されるが、この胃瘻カテーテル1の可撓性チューブ2の長さに合わせ、複数設けられた嵌合部94の内から最適な個所に両腕部101を嵌合させ使用することで、胃瘻カテーテル1のバルーン3を過剰に伸長させることは無く、バルーン3が破壊することはない。さらに、種々の長さの胃瘻用カテーテル1のバルーン3を設定通りに伸長することが可能となる為、操作者の技量に関わらず、再現性良く、バルーン3を伸長し、患者の瘻孔への挿入抵抗または抜去抵抗を低減することができる。
押圧部材7を構成するオブチュレータ8、外筒9、ストッパー10としてはある程度の強度を有すればいかなる材料を用いることができる。前記材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)のようなポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン(PU)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート(PC)などの樹脂材料や、ステンレス鋼などの金属材料などが挙げられる。これらは、一種または二種以上を組み合わせて用いることができる。
以上、押圧部材7をオブチュレータ8、外筒9、ストッパー10、スプリングバネ11で構成した場合について説明したが、押圧部材7の構成はこれに限定されず、胃瘻用カテーテル1の伸長手段6を利用して、バルーン3を伸長し、患者の瘻孔への挿入抵抗または抜去抵抗を低減できるものであれば、どのような構成であっても良い。
次に、本実施形態の胃瘻用カテーテル1の挿入手順について説明する。
まず、内視鏡で胃内を観察しながら、腹壁側からの触診により瘻孔の形成位置を決定する。次に公知の方法で腹壁と胃壁を固定する。その後、瘻孔の形成位置に穿刺針を刺し、この針管を介して胃内にガイドワイヤを留置する。続いてガイドワイヤを介して公知の拡張器を用いて瘻孔を拡張形成する。その後、拡張器を抜去する。
次に押圧部材7をバルーン3が収縮状態にある胃瘻用カテーテル1の第1の内腔21に挿入する。オブチュレータ8が受け部61に当接するまで挿入し、当接後さらにオブチュレータ8を先端方向に押し込むと受け部61が先端方向へと移動し、続いて牽引部材63が先端方向へ移動する。これにより図8に示すように、牽引部材63に固定されているバルーン3も先端方向へ引っ張られて伸長する。このようにバルーン3を伸長させると外径を小さくすることができる。
上記のようにしてバルーン3を伸長した状態で胃瘻用カテーテル1を瘻孔に挿入する。収縮状態のバルーン3は上述のように伸長して自然状態よりも外径が小さくなっているため挿入時の瘻孔に対する挿入抵抗を小さく留めることができる。
挿入後は押圧部材7を胃瘻用カテーテル1から引き抜きバルーン3の伸長を解除し、流体注入口26からシリンジ等を用いてバルーン3に流体を注入しバルーン3を膨張させる。バルーン3が膨張することにより胃瘻用カテーテル1の脱落が防止され胃瘻用カテーテルを長期間留置することができる。
次いで胃瘻用カテーテル1の抜去手順について説明する。抜去は挿入時の逆の手順でバルーン3を伸長させて行う。まず、流体注入口26にシリンジ等を接続し、バルーン3内の流体を吸引してバルーン3を収縮させる。次いで、胃瘻用カテーテル1の第1の内腔21に押圧部材7を挿入し、オブチュレータ8を押し込むことで、上述と同様にバルーン3の外径は自然な収縮状態よりも小さくすることができる。したがって、バルーン3の抜去抵抗を十分に低減でき、胃瘻用カテーテル1を瘻孔から容易に引き抜いて取り除くことができる。
1 胃瘻用カテーテル
2 可撓性チューブ
21 第1の内腔
22 基端側開口
23 先端側開口
24 ダックビル弁
25 第2の内腔
26 流体注入口
3 バルーン
31 中央の孔
4 体表固定部
5 キャップ
6 バルーン伸長手段
61 受け部
611 貫通孔
62 牽引手段
63 牽引部材
7 押圧部材
8 オブチュレータ
81 ガイドワイヤ通路
82 ガイドワイヤ通路の後端部
83 操作部
84 突起部
85 補強部材
851 開口
9 外筒
91 オブチュレータ通路
92a ロック孔
92b ロック孔
93 横孔
94 嵌合部
941 鍔
95 指掛け
96 段差
10 ストッパー
101 両腕部
102 挟持部
103 押込み部
104 解除部
11 スプリングバネ
200 ガイドワイヤ

Claims (4)

  1. 第1の内腔及び第2の内腔を有する可撓性チューブと、前記可撓性チューブの先端に設けられた膨張収縮可能なバルーンとを備える胃瘻用カテーテルであって、
    前記バルーンの先端よりも先端側であって前記第1の内腔の軸の延長線上に設けられた受け部と、
    前記バルーンが収縮状態にあるときに前記受け部を先端方向へ押圧することにより前記バルーンを先端方向に伸長し前記バルーンの外径を収縮状態よりも小さくさせるように作動する牽引手段と、
    を有するバルーン伸長手段を備えることを特徴とする胃瘻用カテーテル。
  2. 前記牽引手段は、前記受け部から基端方向に延出し、基端が前記バルーンに固定された少なくとも1つの牽引部材である請求項1に記載の胃瘻用カテーテル。
  3. 前記牽引部材を複数有し、複数の前記牽引部材は前記受け部から前記バルーンに向かって放射状に延びるよう配置される請求項1または2に記載の胃瘻用カテーテル。
  4. 前記受け部を押圧する押圧部材を更に備える請求項1ないし3のいずれか一項に記載の胃瘻用カテーテル。
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