JP2014161403A - 紛体化粧料シートの製造方法及び紛体化粧料シート - Google Patents

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【課題】 低油剤量の紛体化粧料又は高粘度の油剤の含有量が少ない紛体化粧料であっても化粧料が脱落しにくく且つ化粧料の取れ感に優れ、本品と変わらない使用感を有する紛体化粧料シートを提供すること。
【解決手段】 本発明は、シート材と、該シート材上に設けられた紛体化粧料と、を備える紛体化粧料シートの製造方法であって、繊維を含み、少なくとも紛体化粧料が設けられる面が樹脂を有し且つイソパラフィンを含浸できるシート材を用意する工程と、紛体化粧料と、上記樹脂が膨潤又は溶解する揮発性溶剤とを含む組成物を、上記シート材の上記面に塗布又は噴霧し、上記揮発性溶剤を揮発させて上記紛体化粧料を上記シート材に固着させる工程と、を備える。
【選択図】 なし

Description

本発明は、試供品等に用いられる紛体化粧料シートの製造方法に関する。
従来、化粧料の試供品、テスターとしては、少量の化粧料を低コストで提供するために、板紙等のシート材の表面に化粧料を薄膜状に固着させた化粧料シートが用いられていた。これらの化粧料シートにおいては、化粧料中の油剤が移行、含浸しないようにシート材にポリエステルやポリカーボネートなどの層が設けられている。また、化粧料の脱落を防止するために、下記特許文献1には、シート材の表面に所定の表面粗さを有する化粧料受理層を設ける方法が提案されており、下記特許文献2には、ポリエステルやポリカーボネートの基材上に接着剤層を形成し、その上に化粧品層を形成したシート状化粧品が提案されている。
特開2005−40356号公報 特開2009−5919号公報
しかしながら、上記従来の化粧料シートは、紛体化粧料における油剤の含有量が少ない場合又は高粘度の油剤の含有量が少ない場合などに紛体化粧料が脱落しやすいという問題を有している。脱落を防止するために接着剤層の接着性を上げると、化粧料が取れにくくなる等の使用性が低下し、容器又は中皿に成型された粉体化粧料(以後、「本品」と記載する。)と同様の使用感を得ることが難しい。
本発明の目的は、低油剤量の紛体化粧料又は高粘度の油剤の含有量が少ない紛体化粧料であっても化粧料が脱落しにくく且つ化粧料の取れ感に優れ、本品と変わらない使用感を有する紛体化粧料シート及び係る紛体化粧料シートを得ることができる紛体化粧料シートの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、シート材と、該シート材上に設けられた紛体化粧料と、を備える紛体化粧料シートの製造方法であって、繊維を含み、少なくとも紛体化粧料が設けられる面が樹脂を有し且つイソパラフィンを含浸できるシート材を用意する工程と、紛体化粧料と、上記樹脂が膨潤又は溶解する揮発性溶剤とを含む組成物を、上記シート材の上記面に塗布又は噴霧し、上記揮発性溶剤を揮発させて上記紛体化粧料を上記シート材に固着させる工程と、を備える紛体化粧料シートの製造方法を提供する。
本発明の方法によれば、低油剤量の紛体化粧料又は高粘度の油剤の含有量が少ない紛体化粧料であっても化粧料が脱落しにくく且つ化粧料の取れ感に優れ、本品と変わらない使用感を有する紛体化粧料シートを得ることができる。
上記の効果が得られる理由について本発明者らは以下のとおり考えている。本発明に係るシート材は、紛体化粧料が設けられる面がイソパラフィンを含浸できるように樹脂を有する、すなわち、樹脂が繊維による空間を全て埋めないように存在することにより、多孔性の表面で樹脂による接着力が有効に発現され、その結果、化粧料の取れ性を損なうことなく十分に化粧料が固着できたと考えられる。
紛体化粧料の耐衝撃性と、化粧料の取れ感など本品と変わらない使用感とを高水準で両立させる観点から、上記樹脂が、スチレン・ブタジエン系共重合体ラテックスにより設けられていることが好ましい。
本発明の紛体化粧料シートの製造方法においては、上記紛体化粧料における油剤の含有量を10質量%以下とすることができる。この場合、十分な耐衝撃性を確保しつつ、パウダリーでサラサラとした使用感の紛体化粧料を有する紛体化粧料シートを得ることができる。
本発明はまた、繊維を含むシート材と、該シート材上に設けられた紛体化粧料と、紛体化粧料をシート材に固着する、スチレン・ブタジエン系共重合体及びイソステアリン酸デキストリンからなる群より選択される一種以上の樹脂とを備える紛体化粧料シートを提供する。
本発明によれば、低油剤量の紛体化粧料又は高粘度の油剤の含有量が少ない紛体化粧料であっても化粧料が脱落しにくく且つ化粧料の取れ感に優れ、本品と変わらない使用感を有する紛体化粧料シート及び係る紛体化粧料シートを得ることができる紛体化粧料シートの製造方法を提供することができる。
(a)は、本実施形態に係る紛体化粧料シートの好適な実施形態を模式的に示す斜視図であり、(b)は、(a)におけるI−I線での断面を示す模式断面図である。
図1は、本実施形態に係る紛体化粧料シートの好適な実施形態を示す図であり、(a)は本実施形態に係る紛体化粧料シートの好適な実施形態を模式的に示す斜視図であり、(b)は(a)におけるI−I線での断面を示す模式断面図である。本実施形態に係る紛体化粧料シート100は、繊維を含むシート材10と、該シート材上に設けられた紛体化粧料20とを備える。シート材10は、繊維を含んでなる基材1と、基材1に含まれる樹脂2とから構成されている。本実施形態に係る紛体化粧料シートは、以下に説明する製造方法によって製造することができる。
本実施形態の紛体化粧料シートの製造方法は、繊維を含み、少なくとも紛体化粧料が設けられる面が樹脂を有し且つイソパラフィンを含浸できるシート材を用意する工程aと、紛体化粧料と、上記樹脂が膨潤又は溶解する揮発性溶剤とを含む組成物を、上記シート材の上記面に塗布又は噴霧し、上記揮発性溶剤を揮発させて上記紛体化粧料を上記シート材に固着させる工程bと、を備える。
まず、工程aで用意するシート材について説明する。
シート材は、繊維を含む基材に樹脂組成物を含浸させて得ることができる。繊維を含む基材としては、液体を含浸できるものであれば特に限定されないが、例えば、木材若しくは天然セルロース繊維、合成樹脂繊維を含む基材が挙げられる。合成樹脂繊維としては、ポリエステル、レーヨン、ビニロンなどが挙げられる。上記の繊維は1種を単独で又は2種以上が併用されていてもよい。
木材若しくは天然セルロース繊維を含む基材としては、例えば、パルプ紙、ろ紙などの紙を用いることができる。
樹脂組成物としては、樹脂を溶剤に溶解した溶液を用いることができる。また、樹脂がエマルジョン又はディスパージョンなどの場合には溶剤で希釈したものを用いることができる。
樹脂としては、被膜形成剤として用いられているものを使用することができる。具体的には、例えば、スチレン・ブタジエン共重合体、変性スチレン・ブタジエン共重合体などのスチレン・ブタジエン系共重合体、イソステアリン酸デキストリン、(メタ)アクリル酸(共)重合体などを用いることができる。これらのうち、紛体化粧料の耐衝撃性と、化粧料の取れ感など本品と変わらない使用感とを高水準で両立できる点で、スチレン・ブタジエン系共重合体が好ましく、変性スチレン・ブタジエン共重合体がより好ましい。
上記樹脂は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態においては、基材が紙であり、樹脂がスチレン・ブタジエン系共重合体であることが好ましい。この場合、スチレン・ブタジエン系共重合体の原料として紙加工用又は紙塗工用に用いられるラテックスを用いることができる。
上記の溶剤としては、例えば、水、アルコール、揮発性炭化水素などが挙げられる。溶剤は、2種以上の混合溶剤であってもよい。
基材に含浸させる樹脂組成物の粘度は、25℃で500mPa・s以下であることが好ましい。
溶剤は、加熱乾燥、風乾などの方法により除去することができる。
本実施形態においては、少なくとも紛体化粧料が設けられる面がイソパラフィンを含浸できるように、樹脂組成物を基材に含浸させることが好ましい。本明細書においてイソパラフィンを含浸できるとは、シート材の表面に垂直にイソパラフィン(出光興産株式会社製、IPソルベント1620MU)10μLを滴下し、滴下されたイソパラフィンがシート材に含浸される状態を目視にて観察し、表面の液面の光沢が消えた時点を終点として、滴下から終点までの時間が60秒以内の場合をいう。
また、本実施形態においては、少なくとも紛体化粧料が設けられる面が水を弾くように、樹脂組成物を基材に含浸させることが好ましい。本明細書において水を弾くとは、シート材の表面が水を所定の時間含浸せずに保持できることを意味し、具体的には、シート材の表面に垂直に水10μLを滴下し、滴下された水が60秒を超えてもシート材に含浸しない場合をいう。なお、シート材の表面の液面の光沢が消えた時点を含浸したものとみなす。
更に、本実施形態においては、基材に含浸させる樹脂組成物の含浸量を固形分の質量で0.1×10−4g/cm〜20×10−4g/cmとすることが好ましく、0.5×10−4g/cm〜10×10−4g/cmとすることがより好ましく、0.8×10−4g/cm〜9.2×10−4g/cmとすることが更に好ましい。
シート材は、上記の条件を満たすものであれば市販の加工紙を用いることができる。このような加工紙としては、例えば、NSP紙(北越紀州製紙株式会社製)などを用いることができる。
次に、工程bについて説明する。
紛体化粧料に含まれる成分としては、通常化粧品に使用される成分、例えば紛体、油剤、保湿剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、皮膜形成剤、防腐剤、ビタミン類、美白成分、酸化防止剤、香料などが挙げられる。
紛体としては、例えば、通常化粧品に使用されるものであれば特に限定されず、具体的にはマイカ、カオリン、合成雲母、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛、パール顔料(雲母チタン、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス等)、窒化ホウ素、有機顔料(赤色228号、赤色226号、青色404号等)、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、オルガノポリシロキサンエラストマー等が挙げられる。これらの粉体は、2種以上の粉体を複合化したものを用いてもよい。また、紛体は、シリコーン化合物、金属セッケン類、アミノ酸化合物、フッ素化合物等を用いて公知の方法にて表面処理を施したものを用いることができる。更に、粉体は、多様な使用感触を得る目的、メイクアップ用化粧料とした場合に所望の色調を得る目的などから、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
油剤としては、例えば、液状油剤、固形状油剤、半固形状油剤及びペースト状油剤が挙げられる。液状油剤としては、常温で液状の油分で通常化粧品に使用されるものであれば特に限定されず、具体的には流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、トリカプリル・カプリン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル油、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油等の植物油、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。これらの液状油剤成分は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。固形状油剤、半固形状油剤又はペースト状油剤としては、通常化粧品に使用されるものであれば特に限定されず、具体的にはワセリン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン等の炭化水素類、硬化ヒマシ油、水添ホホバ油、カルナウバロウ、ライスワックス等の植物由来油脂、トリベヘン酸グリセリル、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸類、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、アルキル変性シリコーン、アクリル変性シリコーン等のシリコーン類等が挙げられる。これらの成分は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態においては、紛体化粧料における油剤の含有量を10質量%以下とすることができる。この場合、十分な耐衝撃性を確保しつつ、パウダリーでサラサラとした使用感の紛体化粧料を有する紛体化粧料シートを得ることができる。
また、本実施形態においては、粘性の高い油剤などの含有量を少なくした場合であっても十分な耐衝撃性を確保できることから、パウダリーでサラサラとした使用感の紛体化粧料を有する紛体化粧料シートを得ることができる。
揮発性溶剤は、上記樹脂の種類に応じて適宜選択されるが、例えば、水;エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール;イソドデカン、イソパラフィン等の炭化水素系溶剤;オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン等のシリコーンなどが挙げられる。
上記組成物をシート材の所定の面に塗布又は噴霧する方法としては、従来から用いられる方法を利用することができ、例えば、ロールや刷毛などによる塗布、スプレーによる噴霧、メッシュを用いたスクリーン印刷などが挙げられる。
揮発性溶剤を揮発させる方法としては、熱風乾燥、風乾などの方法が挙げられる。
紛体化粧料の形状は、例えば、化粧品サンプルや携帯用化粧品として、1〜5回程度使用される量が確保される程度の薄膜状とすることができる。使用量と耐衝撃性とを両立する観点から、紛体化粧料の厚みは、0.01〜2.0mmとすることができる。
上記工程bにより薄膜状の紛体化粧料をシート材に十分固着させることができる。
また、工程bでは、粉体化粧料組成物をシート材に塗布又は噴霧した後、その揮発性溶剤が揮発する前及び/又は後に加圧プレスを行うこともできる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[シート材の作製]
(シート材1〜6)
下記の基材をそれぞれ用意した。
基材A:ろ紙(東洋濾紙株式会社製、商品名:定量濾紙No.5Aφ70)
下記の樹脂組成物をそれぞれ用意した。
樹脂組成物A:変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(旭化成社製、ラテックスSB系 B−1230)をイオン交換水で固形分濃度22質量%となるように希釈した。
樹脂組成物B:イソステアリン酸デキストリン(千葉製粉株式会社製、ユニフィルマHVY)をイソドデカン(INEOS USA LLC製、PERMETHYL 99A)で固形分濃度22質量%となるように希釈した。
樹脂組成物C:アクリレートコポリマー(PHOENIX CHEMICAL INC製、Glovarez AC−5099M)をイソドデカン(INEOS USA LLC製、PERMETHYL 99A)で固形分濃度22質量%となるように希釈した。
樹脂組成物D:ポリビニルピロリドン(アイエスピー・ジャパン株式会社製、PVP K−90)をイオン交換水で固形分濃度22質量%となるように希釈した。
樹脂組成物E:カルボキシメチルセルロース(ダイセルファインケム株式会社製、CMCダイセル1160)をイオン交換水で固形分濃度22質量%となるように希釈した。
樹脂組成物F:アクリレート/エチルヘキシルアクリレートコポリマー(大東化成工業株式会社製、ダイトゾール5000SJ)をイオン交換水で固形分濃度22質量%となるように希釈した。
次に、基材A(ろ紙)に、各樹脂組成物を固形分の含浸量が5.7×10−4g/cmとなるように含浸させ、その後1昼夜自然乾燥することにより、樹脂組成物A〜Fを含浸したシート材1〜6をそれぞれ得た。
シート材1〜6は、25℃において、シート材の表面に垂直にイソパラフィン(出光興産株式会社製、IPソルベント1620MU)10μLを滴下し、滴下されたイソパラフィンがシート材に含浸される状態を目視にて観察し、表面の液面の光沢が消えた時点を終点としたときに、滴下から終点までの時間が60秒以内であった。
(シート材CE1)
樹脂組成物を含浸させていない基材A(ろ紙)をシート材CE1として用意した。
(シート材CE2)
基材A(ろ紙)に、接着剤層(大日精化工業株式会社製 Seikaprene NF−303)を設けた比較シート材2を用意した。
Figure 2014161403

[化粧料組成物の調製]
(化粧料組成物A〜C)
表2に示す各成分を、同表に示す質量部で混合し、得られた各化粧料組成物100質量部に対して、表3に示す揮発性溶剤100質量部を混合してスラリーを調製した。
Figure 2014161403

<紛体化粧料シートの作製>
(実施例1〜26、比較例1〜12)
表3に示されるシート材及び化粧料組成物を用い、以下の手順で紛体化粧料シートを作製した。
シート材上に、スプレー噴霧にて化粧料組成物を乾燥後の厚みが0.1mmとなるように塗布し、熱風乾燥(70℃、5時間)で乾燥した。
Figure 2014161403

[紛体化粧料シートの評価]
得られた紛体化粧料シートについて、下記の耐衝撃性試験及び使用性の評価を行った。
(耐衝撃性)
以下の耐衝撃性試験1、振動試験及びCの試験を1サイクルとし、1サイクル後の紛体化粧料の状態を目視にて観察し、下記基準にしたがって耐衝撃性を評価した。
◎:化粧料の崩れ・ヒビ等が全くない。
○:化粧料表面にヒビが入っている
△:化粧料が部分的に崩れている。
×:化粧料が全体的に崩れている。
耐衝撃性試験1:各紛体化粧料シートを次の順序で50cmの高さからPタイル上に落下させた。
「紛体化粧料が設けられている面を上にして落下」→「紛体化粧料が設けられている面を横にして落下」→「紛体化粧料が設けられている面を下にして落下」
振動試験:筒井理化学機械(株)製の卓上型標準ふるい振とう機VSS50形の上面に、178mm×82mm×32mmのスチロール容器を固定し、その容器の中に試料を紛体化粧料が設けられている面を上にして載置した。目盛6の振動を30分間かけた。
耐衝撃性試験2:上記の耐衝撃性試験1と同様の試験を1サイクル実施した。
使用性の評価として、以下の取れ感、シート残り、及び本品との使用感比較の評価を行った。
(取れ感)
化粧品評価専門パネル10名に、実施例及び比較例の粉体化粧料シートを使用してもらい、取れ感(塗布体への化粧料の取れ)を、各自が以下の評価基準に従って5段階の評点を付し、更に得られた各パネルの評点を平均し、この平均点と以下の判定基準とに基づいて各項目をそれぞれ4段階で判定した。
[評価基準]
評点;
5点:非常に良好
4点:良好
3点:どちらともいえない
2点:やや不良
1点:不良
[判定基準]
◎:平均点が4.5点以上
○:平均点が3.5点以上4.5点未満
△:平均点が1.5点以上3.5点未満
×:平均点が1.5点未満
(シート残り)
実施例及び比較例の粉体化粧料シートを使用し、塗布体で化粧料を拭き取った際の各シート上に残る化粧料の状態を3段階で評価した。
[評価基準]
◎:シート上に化粧料が殆ど残っていない
△:シート上に化粧料が僅かに残る
×:シート上に化粧料が殆ど残っている
(本品との使用感比較)
化粧品評価専門パネル10名に、実施例及び比較例の粉体化粧料シートを使用してもらい、本品との使用感(塗布体への化粧料の取れ、肌への付き、延びなど)を比較し、各自が以下の評価基準に従って5段階の評点を付し、更に得られた各パネルの評点を平均し、この平均点と以下の判定基準とに基づいて各項目をそれぞれ4段階で判定した。
[評価基準]
評点;
5点:非常に良好
4点:良好
3点:どちらともいえない
2点:やや不良
1点:不良
[判定基準]
◎:平均点が4.5点以上
○:平均点が3.5点以上4.5点未満
△:平均点が1.5点以上3.5点未満
×:平均点が1.5点未満
(実施例27)
実施例1で用いたシート材1における樹脂組成物の含浸量を0.8×10−4g/cm、4.6×10−4g/cm、9.2×10−4g/cmに変更した以外は実施例1と同様にして、耐衝撃性を評価したところ、それぞれ○、◎、◎の結果が得られた。なお、シート材に対するイソパラフィンの含浸性を確認したところ、滴下から終点までの時間はそれぞれ0、13、35秒であった。また、イソパラフィンに代えて水を用いて含浸性を確認したところ、滴下から60秒を超えても含浸しない水が見られた。
1…基材、2…樹脂、10…シート材、20…紛体化粧料、100…紛体化粧料シート。

Claims (4)

  1. シート材と、該シート材上に設けられた紛体化粧料と、を備える紛体化粧料シートの製造方法であって、
    繊維を含み、少なくとも紛体化粧料が設けられる面が樹脂を有し且つイソパラフィンを含浸できるシート材を用意する工程と、
    紛体化粧料と、前記樹脂が膨潤又は溶解する揮発性溶剤と、を含む組成物を、前記シート材の前記面に塗布又は噴霧し、前記揮発性溶剤を揮発させて前記紛体化粧料を前記シート材に固着させる工程と、
    を備える、紛体化粧料シートの製造方法。
  2. 前記樹脂が、スチレン・ブタジエン系共重合体ラテックスにより設けられている、請求項1に記載の紛体化粧料シートの製造方法。
  3. 前記紛体化粧料における油剤の含有量が10質量%以下である、請求項1又は2に記載の紛体化粧料シートの製造方法。
  4. 繊維を含むシート材と、該シート材上に設けられた紛体化粧料と、前記紛体化粧料を前記シート材に固着する、スチレン・ブタジエン系共重合体及びイソステアリン酸デキストリンからなる群より選択される一種以上の樹脂と、を備える、紛体化粧料シート。
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