JP2014161265A - 培養袋 - Google Patents

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健一 伊藤
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健作 網
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Abstract

【課題】 培養袋の保管時、輸送時、ガンマ線等での滅菌時および廃棄時における利便性を向上させることができる培養袋を提供する。
【解決手段】 培養液8を内部に収容でき、プラスチック材料により形成される袋本体11と、袋本体11の内部に配設され、袋本体11の内部に収容された培養液8を撹拌できる撹拌器30とを備える培養袋10であって、撹拌器30は、袋本体11の内部より支持された回転シャフト31と、回転シャフト31に設けられた撹拌用羽根32とを備え、かつ、撹拌器30は、伸び縮みおよび折り畳みの一方または両方が可能であることにより、上記課題を解決することができた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、細胞や微生物等の被培養物を含む培養液を収容して、被培養物を培養する培養袋に関する。
近年、医薬品産業の大部分を占める新薬市場の主流が、低分子医薬品からバイオ医薬品へ移行している。このバイオ医薬品の生産には、微生物、細胞等の被培養物を大量に培養する培養法が用いられている。
培養法には、従来からステンレス製の大型の培養容器を有する培養システムが用いられてきた。この培養容器には細胞や微生物等の被培養物を含む培養液が収容され、撹拌器によって培養液が撹拌される。このようにして、細胞や微生物等の被培養物の培養が行われるようになっている。この培養システムにおいて新たに培養を行う際には、培養液を培養容器に収容する前に、培養容器や撹拌器等を洗浄し、滅菌を行っている。
しかしながら、従来のステンレス製の大型の培養容器は、繰り返し培養容器を使用するために、内部の洗浄作業に多くの時間が費やされる。また、バリデーションとして、定期的に洗浄性や洗浄後の培養液の残存量の確認を行い、洗浄性の検証を行っており、洗浄作業に多くの時間が費やされる。
このことに対処するために、培養液を収容する使い捨て可能な培養袋を用いて被培養物の培養を行う培養システムが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
この培養袋は、滅菌されて清浄な状態に維持されているため、上述したステンレス製の培養容器を用いる場合のような洗浄、滅菌、定期バリデーションといった工程等を不要とすることができる。このため、バイオ医薬品の生産工程を短縮し、単位時間あたりのバイオ医薬品の生産量を増大させることを可能にしている。
特表2007−534335号公報 特表2009−539408号公報
しかしながら、特許文献1及び2に示す培養システムのように培養袋内に撹拌器を備える場合、培養袋の保管時、輸送時、ガンマ線等での滅菌時および廃棄時において、培養袋内の撹拌器が邪魔となり、無駄なスペースを必要とするという問題がある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、培養袋の保管時、輸送時、ガンマ線等での滅菌時および廃棄時における利便性を向上させることができる培養袋を提供することを目的とする。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、培養液を内部に収容でき、プラスチック材料により形成された袋本体と、前記袋本体の内部に配設され、前記袋本体の内部に収容される前記培養液を撹拌できる撹拌器と、を備える培養袋であって、前記撹拌器は、前記袋本体の内部より支持された回転シャフトと、前記回転シャフトに設けられた撹拌用羽根と、を備え、かつ、前記撹拌器は、伸び縮みおよび折り畳みの一方または両方が可能であることを特徴とする。
また、上述した培養袋において、前記撹拌器は、前記撹拌用羽根と前記回転シャフトとが連結部を介して接続されており、前記連結部において屈曲させることで前記撹拌器を折り畳み可能であるようにしてもよい。
また、上述した培養袋において、前記回転シャフトが、複数の回転シャフト部材を備え、連結部を介して折り畳み可能であるようにしてもよい。
また、上述した培養袋において、前記回転シャフトが、挿入して嵌め込み可能な外径の異なる複数の回転シャフト部材を備え、伸び縮み可能であるようにしてもよい。
本発明によれば、培養袋内の培養液を撹拌する撹拌器を伸び縮みおよび折り畳みの一方または両方を可能としたので減容可能で、使用時には内部を撹拌可能となり、被培養物を大量に培養する操作を安価かつ簡便に行うことができる。
本発明の実施の形態による培養袋が取り付けられる培養システムの概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による培養液を収容した培養袋を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による培養液を収容した培養袋を折り畳んだ状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による培養液を収容した培養袋を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による培養液を収容した培養袋を折り畳んだ状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本実施の形態における培養袋は、細胞、微生物、菌等の被培養物を含む培養液を収容して被培養物を培養するためのものである。培養袋は、例えば、図1に示す培養システムに取り付けて使用することができる。まず、図1に示す培養システム1について説明する。
<培養システム>
図1に示す培養システム1は、ベース2と、ベース2上に設けられ、内部に培養袋10が取り付けられる円筒状のタンク3と、タンク3をベース2上に支持する支持部材4と、を備えている。このうち、タンク3は、例えばステンレス等の金属材料により形成されている。ベース2の下面には、複数の車輪5が取り付けられている。
タンク3の上方には、培養袋10の撹拌器30(後述)を駆動する撹拌駆動装置6が設けられている。この撹拌駆動装置6は、支持部材4に取り付けられている。ベース2上には、制御装置7が設けられており、制御装置7によって撹拌駆動装置6が制御されるようになっている。この制御装置7は、培養袋10への培養液の注入及び排出、培養液への空気の導入等、培養袋10による培養に必要な処理を制御するためのものである。
<培養袋>
次に、図2を用いて、本実施の形態における培養袋10について説明する。
図2に示すように、培養袋10は、袋本体11と、袋本体11内に回転可能に設けられ、培養液8を撹拌する撹拌器30とを備えている。このうち、袋本体11は、一対の胴部フィルム12と、上面フィルム14と、下面フィルム15とを有している。袋本体11の容量は制限されていないが、例えば5L〜3000Lの容量とすることができる。
撹拌器30は、袋本体11の上下方向に延びる回転シャフト31と、回転シャフト31に設けられた撹拌用羽根32を有している。ここで、袋本体11の下方とは、ベース2の方向をいう。また、袋本体11の上方とは、撹拌駆動装置6の方向をいう。
このうち、回転シャフト31の上端部及び下端部は、袋本体11に回転可能に支持されている。すなわち、袋本体11の上面フィルム14には、回転シャフト31の上端部を回転可能に支持する上側軸受部40が設けられ、袋本体11の下面フィルム15には、回転シャフト31の下端部を回転可能に支持する下側軸受部41が設けられている。撹拌器30の回転シャフト31の上端部には、上述した培養システム1の撹拌駆動装置6から磁気カップリング方式で駆動力が伝達されるようになっている。このようにして、撹拌駆動装置6によって、攪拌器30の回転シャフト31および撹拌用羽根32が回転するようになっている。
袋本体11の上面フィルム14には、培養液8を注入する培養液注入部50が設けられている。この培養液注入部50には、培養システム1の図示しない培養液供給部から、被培養物を含む培養液8が供給されて、培養液8が袋本体11内に注入されるようになっている。袋本体11の上面フィルム14には、培養液注入部50から袋本体11に培養液8を注入する際、袋本体11内の気体を排出する気体排出部51が設けられている。なお、上述した下側軸受部41が、袋本体11から培養液8を排出する機能を有しており、当該下側軸受部41から、袋本体11内の培養液8が排出されるようになっている。
袋本体11内に、気体導入部(図示せず)を設け、気体導入部から袋本体11の上面フィルム14を貫通して気体供給チューブ(図示せず)を延設してもよい。この気体導入部は、袋本体11内に収容された培養液8に空気等の気体を導入するためのものである。この気体供給チューブは、上述の培養システム1の気体供給部(図示せず)から気体導入部に空気を供給するためのものである。
袋本体11には、温度センサ、pHセンサおよび溶存酸素センサ等のセンサ52が取り付けられてもよい。このうち温度センサは、培養中の培養液8の温度を計測し、pHセンサは、培養中の培養液8のpHを計測するためのものである。溶存センサは、培養中の培養液8の溶存酸素量を計測するためのものである。
また、袋本体11には、サンプリングチューブ53が取り付けられてもよい。このサンプリングチューブ53は、培養中の培養液8を取り出すためのものである。
なお、上述した培養液注入部50、各センサ52等の配置は、図2に示すような配置に限られることはなく、胴部フィルム12に配置することもでき、任意である。
図2及び図4に示すように、袋本体11は、一対の胴部フィルム12と、各胴部フィルム12の上縁部にヒートシールにより接合された上面フィルム14と、各胴部フィルム12の下縁部に接合された下面フィルム15とを有している。このうち、一対の胴部フィルム12は、それらの両側縁部において互いにヒートシールにより接合されている。袋本体11は、全体として、円筒状に形成されており、培養システム1のタンク3の形状に適合させて、培養液の収容効率を向上させている。
<撹拌器>
次に、図2〜図5を用いて、本実施の形態における撹拌器30の詳細について説明する。
図2〜図5に示すように、本実施の形態における撹拌器30は、例えば、回転シャフト31の先端と中間のいずれか一方または両方に撹拌用羽根32を撹拌用羽根の固定部材35により固定して設けることができる。
本実施の形態における撹拌用羽根32は、使用時において図2及び図4に示すように回転シャフト31から連結部33を介して撹拌可能に展開された状態であり、保管時、輸送時、ガンマ線等での滅菌時および廃棄時には、図3及び図5に示すように撹拌用羽根32の連結部33において、回転シャフト31に沿って夫々折り畳まれる。このことにより、折り畳み後の形態が、コンパクトな状態となるので利便性がよい。
撹拌用羽根32は、撹拌用羽根32の付け根部分にある連結部33において、例えば、蝶番のように屈曲させて折り畳むことができる。
本実施形態において、2枚羽根の撹拌用羽根32を取り上げたが、羽根の枚数において2枚にこだわらず3枚以上でも実際に使用できる枚数であればよい。中でも、羽根の枚数が2枚であると、回転シャフトを挟んで設定すると培養袋を折り畳み易い点で好ましい。
なお、折り畳まれた撹拌用羽根32を広げたり、折り畳んだりする際は、袋本体がフィルムから構成されるので、袋本体11の外から操作することができる。
<第1本実施形態>
図2及び図3に示すように、第1の本実施の形態における回転シャフト31は、複数の回転シャフト部材31Pを備え、連結部34を介して折り畳み可能である。回転シャフト31がコンパクトな形状に折り畳まれるので利便性がよい。
連結部34は、例えば、3軸方向に自由度を有する球形のジョイントを使用して、複数の回転シャフト部材31Pを折り畳み、または展開することにより、回転シャフト31の長さを袋本体の上下方向に伸縮可能である。
連結部34の数は、制限されないが、連結部34の数が多い程、コンパクトに折り畳むことができる。
なお、回転シャフト31を折り畳んだり、展開したりする際は、袋本体11がフィルムから構成されるので、袋本体11の外から操作することができる。
<第2本実施形態>
図4及び図5に示すように、第2の本実施の形態における回転シャフト31は、外径の異なる回転シャフト部材36と回転シャフト部材37を備え、外径の小さな方の回転シャフト部材37が、外径の大きな方の回転シャフト部材36内に挿入して嵌め込むことができる構造とする。そして、外径の大きな方の回転シャフト部材36に突起部38を設けると共に、外径の大きな方の回転シャフト部材36内の径の小さな方の回転シャフト部材37を上下方向にスライドさせて伸縮させ、外径の小さな方の回転シャフト部材37には外径の大きな方の回転シャフト部材36の突起部38が嵌まった状態で固定できるような窪み39を形成し、回転シャフト31の長さを袋本体の上下方向に伸縮可能である。
第2の本実施の形態における回転シャフト31は、回転シャフト使用時において図4に示すように、外径の大きな方の回転シャフト部材36内の径の小さな方の回転シャフト部材37を上方にスライドさせて伸長させ、外径の小さな方の回転シャフト部材37の窪み39に外径の大きな方の回転シャフト部材36の上側の突起部38が嵌まった状態で固定される。
保管時、輸送時、ガンマ線等での滅菌時および廃棄時には、図5に示すように、外径の大きな方の回転シャフト部材36の空洞部へ、突起部38を越えて外径の大きな方の回転シャフト部材36を下方にスライドさせて縮ませ、外径の小さな方の回転シャフト部材37の窪み39に外径の大きな方の回転シャフト部材36の袋本体の下側の突起部38が嵌まった状態で固定される。
なお、回転シャフト31を伸ばしたり、縮めたりする際は、袋本体がフィルムから構成されるので、袋本体11の外から操作することができる。
<袋本体の材料>
次に、袋本体11の胴部フィルム12、上面フィルム14及び下面フィルム15の材料について説明する。
各フィルム12、14、15に用いる材料としては、可撓性を有するとともに耐ガンマ線滅菌性を有するプラスチック材料であれば特に限定されることはない。例えば、各フィルム12、14、15には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、(ON)、エチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリエチレン(PE)等を用いることができる。
袋本体11の各フィルム12、14、15の厚さは、100μm〜350μmであることが好適である。
<撹拌器の材料>
また、撹拌器30は、プラスチック材料により形成されていることが好適である。このことにより、袋本体11内に配置された撹拌器30により、袋本体11を破れ難くすることができる。さらに、上側軸受部40、下側軸受部41等、袋本体11にヒートシールされる部材は、ヒートシール性を向上させるために、少なくともヒートシールされる部分がプラスチック材料により形成されていることが好適である。
<培養袋の製造方法>
次に、このような構成からなる本実施の形態における培養袋10の製造方法について説明する。
まず、2枚の胴部フィルム12と、上面フィルム14、下面フィルム15を準備する。
続いて、2枚の胴部フィルム12と、上面フィルム14及び下面フィルム15がヒートシールにより接合される。
2枚の胴部フィルム12と、上面フィルム14及び下面フィルム15が接合された後、上面フィルム14に孔を設け、上側軸受部40が挿入されてヒートシールにより接合されるとともに、下面フィルム15に孔を設け、下側軸受部41が挿入されてヒートシールにより接合される。
その後、一対の胴部フィルム12の間に、気体供給チューブが連結された気体導入部(図示せず)が配置され、ヒートシールにより一方の側縁部にて、ヒートシールにより接合される。
次に、袋本体11に撹拌器30が取り付けられる。すなわち、撹拌器30の撹拌用羽根32が取り付けられた回転シャフト31の上端部が、上側軸受部40に取り付けられ、下端部が、下側軸受部41に取り付けられる。
袋本体11に撹拌器30が取り付けられた後、一対の胴部フィルム12同士が、他方の側縁部にて、ヒートシールにより接合される。
続いて、胴部フィルム12に孔を設け、温度センサ、pHセンサ、溶存酸素センサ等のセンサ52及びサンプリングチューブ53が挿入されてヒートシールにより接合される。また、上面フィルム14に孔を設け、培養液注入部50及び気体排出部51が挿入されてヒートシールにより接合される。
その後、培養袋10内の撹拌器30を折り畳むか、縮めた状態で、ガンマ線で滅菌処理される。このようにして、培養袋10が製造される。
<培養袋の使用>
上述のようにして製造された培養袋10は、以下のようにして使用することができる。
すなわち、図1に示す培養システム1のタンク3内に、培養袋10が取り付けられ、培養システム1の制御装置7によって、以下の手順で、細胞、微生物、菌等の被培養物の培養が行われる。
まず、培養システム1の培養液供給部(図示せず)から、培養袋10の培養液注入部50を介して培養袋10の袋本体11内に被培養物を含む培養液8が注入される。この際、気体排出部51から、袋本体11内の気体が排出される。このことにより、袋本体11内にスムーズに培養液8を注入することができる。
続いて、培養システム1の撹拌駆動装置6が駆動される。この際、撹拌用羽根は、図2及び図4に示すように開放状態である。また、図2に示す回転シャフト31は、複数の回転シャフト部材31Pを連結部34を介して、袋本体の上下方向に延ばされた状態である。また、図4に示す回転シャフトは、外径の異なる回転シャフト部材36と回転シャフト部材37が、挿入して嵌め込んだ状態で、袋本体の上下方向に延ばされた状態である。
そして、撹拌駆動装置6の駆動力が、磁気カップリング方式により撹拌器30の回転シャフト31に伝達され、撹拌用羽根32が回転する。このことにより、培養液8が培養袋10内を回転するように流れて撹拌され、培養が行われる。
培養を行っている間、培養システム1の気体供給部(図示せず)から気体供給チューブを通って気体導入部に空気が供給され、気体導入部から、撹拌されている培養液8に空気が導入される。このことにより、培養液8中の被培養物に、均一に酸素を供給することができ、培養効率を向上させることができる。
また、培養を行っている間、温度センサ、pHセンサおよび溶存酸素センサ等のセンサ52により、培養中の培養液8の温度、pH、溶存酸素量が計測される。また、必要に応じて、サンプリングチューブ53から培養中の培養液8が取り出されて、培養状態の確認が行われる。
培養が終了すると、撹拌駆動装置6が停止され、撹拌器30の回転が止まる。その後、袋本体11から下側軸受部41を介して培養液8が排出される。
培養液8が排出された後、培養システム1のタンク3から、培養袋10が取り外されて廃棄される。
廃棄の際、撹拌用羽根32は、図3及び図5に示すように回転シャフトに沿って夫々折り畳まれた状態であり、また、回転シャフトは、図3に示すように複数の回転シャフト部材31Pを連結部34を介して袋本体の上下方向に折り畳まれた状態か、図5に示すように外径の異なる回転シャフト部材36内に回転シャフト部材37が嵌挿して縮められた状態である。このことにより、培養袋10の減容可能であり、廃棄作業を安価かつ簡便に行うことができる。
次の培養を行う際には、新たな培養袋10がタンク3に取り付けられる。
培養袋10が使用後、廃棄されることにより、培養袋10内の洗浄、滅菌、定期バリデーションといった工程等を不要とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による培養袋10は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、上述した本実施の形態においては、袋本体11が、一対の胴部フィルム12、上面フィルム14と、下面フィルム15とを有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、袋本体11は、撹拌器30等の部材を有する培養袋10を作製可能であれば、任意の構造とすることができる。
また、上述した本実施の形態においては、撹拌器30の回転シャフト31の上端部または下端部が、袋本体11の下面フィルム15に回転可能に支持されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、回転シャフト31の下端部は、下面フィルム15に支持されないように構成してもよい。この場合、培養袋10において、ヒートシール箇所数を低減することができる。
1 培養システム
2 ベース
3 タンク
4 支持部材
5 車輪
6 撹拌駆動装置
7 制御装置
8 培養液
10 培養袋
11 袋本体
12 胴部フィルム
14 上面フィルム
15 下面フィルム
30 撹拌器
31 回転シャフト
32 撹拌用羽根
33、34 連結部
35 撹拌用羽根の固定部材
36、37、31P 回転シャフト部材
38 突起部
39 窪み
40 上側軸受部
41 下側軸受部
50 培養液注入部
51 気体排出部
52 センサ
53 サンプリングチューブ

Claims (4)

  1. 培養液を内部に収容でき、プラスチック材料により形成された袋本体と、
    前記袋本体の内部に配設され、前記袋本体の内部に収容される前記培養液を撹拌できる撹拌器と、を備える培養袋であって、
    前記撹拌器は、前記袋本体の内部より支持された回転シャフトと、前記回転シャフトに設けられた撹拌用羽根と、を備え、
    かつ、前記撹拌器は、伸び縮みおよび折り畳みの一方または両方が可能であることを特徴とする培養袋。
  2. 前記撹拌器は、前記撹拌用羽根と前記回転シャフトとが連結部を介して接続されており、前記連結部において屈曲させることで前記撹拌器を折り畳み可能であることを特徴とする請求項1記載の培養袋。
  3. 前記回転シャフトが、複数の回転シャフト部材を備え、連結部を介して折り畳み可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の培養袋。
  4. 前記回転シャフトが、挿入して嵌め込み可能な外径の異なる複数の回転シャフト部材を備え、伸び縮み可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の培養袋。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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