JP2014161266A - 培養袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被培養物を培養袋から取り出すことなく、微生物、細胞等の被培養物を培養しつつ、被培養物の培養状態を観察することができる培養袋を提供する。
【解決手段】 培養液8を内部に収容でき、プラスチック材料により形成された袋本体11と、袋本体11の内部に配設され、袋本体11の内部に収容される培養液8を撹拌できる撹拌器30と、培養液8の一部を収容可能であり、かつ、袋本体11で培養される前記被培養物の培養状態を観察できる観察室20と、袋本体11と観察室20との間を連結する連結部材60と、を備えることにより、上記課題を解決することができた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、細胞や微生物等の被培養物を含む培養液を収容して、被培養物を培養する培養袋に関する。
近年、医薬品産業の大部分を占める新薬市場の主流が、低分子医薬品からバイオ医薬品へ移行している。このバイオ医薬品の生産には、微生物、細胞等の被培養物を大量に培養する培養法が用いられている。
培養法には、従来から培養袋を有する培養システムが用いられてきた。この培養袋には細胞や微生物等の被培養物を含む培養液が収容され、撹拌器によって培養液が撹拌される。このようにして、細胞や微生物等の被培養物の培養が行われるようになっている。
この培養システムにおいて、培養液中の被培養物の増殖状態を把握するために、一定時間ごとに培養袋より少量抜き出して被培養物の濃度を顕微鏡で、血球計算盤等を用いて計数し、時間を横軸にとった増殖曲線を作成して前回の被培養物の濃度から増加した分を経過時間で割った値によって増殖状態を推測することが一般的に行われている。
しかしながら、従来の培養袋は、培養中の培養液を培養袋のポート部よりシリンジ等で少量抜き出す際、培養液に異物混入の恐れがあり、異物混入に十分に注意を払いながら、サンプリングの作業を行わなければならない。
例えば、細胞を培養する際に伴う操作を自動的に行うことのできる細胞培養装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この培養装置は、観察手段としてCCDカメラを用い、円形のシャーレ構造をした培養器内における細胞の画像情報を基に細胞数を計測することを可能にしている。
国際公開第2005/059091号
しかしながら、特許文献1に示す培養装置のように小型の培養器の場合、直接、CCDカメラにより培養器内の細胞の培養状態を観察可能であるが、5リットル〜3000リットルの容量がある培養袋を用いて被培養物を大量に培養する培養システムでは、培養袋内の被培養物を顕微鏡により直接、観察することが困難であるという問題がある。
また、一度観察した細胞は廃液タンクに排出されるため、観察後の細胞を再び培養するシステムとなっていない。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、被培養物を培養袋から取り出すことなく、密閉された培養袋内で被培養物を培養しつつ、微生物、細胞等の被培養物の培養状態を観察し、観察後の被培養物を再び培養袋内で培養することができる培養袋を提供することを目的とする。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、被培養物を含む培養液を内部に収容でき、プラスチック材料により形成された袋本体と、前記袋本体の内部に配設され、前記袋本体の内部に収容される前記培養液を撹拌できる撹拌器と、前記培養液の一部を収容可能であり、かつ、前記袋本体で培養される前記被培養物の培養状態を観察できる観察室と、前記袋本体と前記観察室との間を連結する連結部材と、を備えることを特徴とする。
また、上述した培養袋において、前記連結部材に仕切部材が設けられてもよい。
また、上述した培養袋において、前記観察室の表面に格子が形成されていてもよい。
本発明によれば、被培養物を培養袋から取り出すことなく、密閉された培養袋内で被培養物を培養しつつ、被培養物の培養状態を観察し、観察後の被培養物を再び培養袋内で培養することができるので、厳密なサンプリングの必要がなく、異物混入を防止でき、リアルタイムで被培養物の培養状態を観察することができる。
本発明の実施の形態による培養袋が取り付けられる培養システムの概略構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態による培養液を収容した培養袋を示す概略図である。 本発明の実施の形態による培養液を収容した観察室を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
<培養システム>
本実施の形態における培養袋は、細胞、微生物、菌等の被培養物を含む培養液を収容して被培養物を培養するためのものである。培養袋は、例えば、図1に示す培養システムに取り付けて使用することができる。まず、図1に示す培養システム1について説明する。
図1に示す培養システム1は、ベース2と、ベース2上に設けられ、内部に培養袋10が取り付けられる円筒状のタンク3と、タンク3をベース2上に支持する支持部材4と、を備えている。このうち、タンク3は、例えばステンレス等の金属材料により形成されている。ベース2の下面には、複数の車輪5が取り付けられている。
タンク3の上方には、培養袋10の撹拌器30(後述)を駆動する撹拌駆動装置6が設けられている。この撹拌駆動装置6は、支持部材4に取り付けられている。ベース2上には、制御装置7が設けられており、制御装置7によって撹拌駆動装置6が制御されるようになっている。この制御装置7は、培養袋10への培養液の注入及び排出、培養液への空気の導入等、培養袋10による培養に必要な処理を制御するためのものである。
<培養袋>
次に、図2を用いて、本実施の形態における培養袋10について説明する。
図2に示すように、培養袋10は、袋本体11と、袋本体11内に回転自在に設けられ、培養液8を撹拌する撹拌器30とを備えている。このうち、袋本体11は、一対の胴部フィルム12と、上面フィルム14と、下面フィルム15とを有している。袋本体11の容量は制限されていないが、例えば5リットル〜3000リットルの容量とすることができる。
撹拌器30は、袋本体11の上下方向に延びる回転シャフト31と、回転シャフト31に設けられた撹拌用羽根32を有している。このうち、回転シャフト31の上端部及び下端部は、袋本体11に回転自在に支持されている。すなわち、袋本体11の上面フィルム14には、回転シャフト31の上端部を回転自在に支持する上側軸受部40が設けられ、袋本体11の下面フィルム15には、回転シャフト31の下端部を回転自在に支持する下側軸受部41が設けられている。撹拌器30の回転シャフト31の上端部には、上述した培養システム1の撹拌駆動装置6から磁気カップリング方式で駆動力が伝達されるようになっている。このようにして、撹拌駆動装置6によって、攪拌器30の回転シャフト31および撹拌用羽根32が回転するようになっている。
図2に示すように、本実施の形態における撹拌器30は、例えば、回転シャフト31の先端と中間のいずれか一方または両方に撹拌用羽根32を撹拌用羽根の固定部材33により固定して設けることができる。
袋本体11の上面フィルム14には、培養液8を注入する培養液注入部50が設けられている。この培養液注入部50には、培養システム1の図示しない培養液供給部から、被培養物を含む培養液8が供給されて、培養液8が袋本体11内に注入されるようになっている。袋本体11の上面フィルム14には、培養液注入部50から袋本体11に培養液8を注入する際、袋本体11内の気体を排出する気体排出部51が設けられている。なお、上述した下側軸受部41が、袋本体11から培養液8を排出する機能を有しており、下側軸受部41から、袋本体11内の培養液8が排出されるようになっている。
袋本体11の胴部フィルム12には、培養液8の培養状態を観察するための観察室20がチューブ等の連結部材60を介して連結されている。連結部材60を介して袋本体11と観察室20を連結することにより、袋本体11内の培養液8を観察室20に循環させる流路を設けることができる。本実施形態の観察室20は、連結部材60と結合させて形成されてもよく、あるいは、観察室20と連結部材60とを一体に形成されてもよい。この観察室20は、袋本体11の液面より下部に配置されており、袋本体11内の培養液8が連結部材60を通り、観察室20に誘導することができる。
本実施形態の観察室20は、袋本体11の液面より下部に配置されていれば、図2に示すように、袋本体11の胴部フィルムの上下方向に平行に配置してよく、図示しないが、垂直方向に配置してもよい。
連結部材60には、ポンプ62を接続して、培養液8を連続的に送液させてもよい。
観察室20の近傍には、観察室20内の培養液8を観察できるように位相差顕微鏡等の観察装置70が設置されている。連続観察の場合、CCDカメラ等の電子撮像装置72付き顕微鏡をこの観察室20の近傍に設置してもよい。観察画像をCCDカメラで撮像することにより、簡単に観察画像を記録することができるため、培養状態の連続モニターが実現できる。なお、必要に応じて、観察室20の近傍には、被培養物を観察するときに光源71を設置してもよい。
袋本体11内に、気体導入部53を設け、気体導入部53から袋本体11の上面フィルム14を貫通して気体供給チューブ54を延設してもよい。この気体導入部53は、袋本体11内に収容された培養液8に空気等の気体を導入するためのものである。この気体供給チューブ54は、上述の培養システム1の気体供給部(図示せず)から気体導入部53に空気を供給するためのものである。
袋本体11には、温度センサ、pHセンサおよび溶存酸素センサ等のセンサ52が取り付けられてもよい。このうち温度センサは、培養中の培養液8の温度を計測し、pHセンサは、培養中の培養液8のpHを計測するためのものである。溶存センサは、培養中の培養液8の溶存酸素量を計測するためのものである。
なお、上述した培養液注入部50、各センサ52等の配置は、図2に示すような配置に限られることはなく、下部フィルム15に配置することもでき、任意である。
図2に示すように、袋本体11は、一対の胴部フィルム12と、各胴部フィルム12の上縁部にヒートシールにより接合された上面フィルム14と、各胴部フィルム12の下縁部に接合された下面フィルム15とを有している。このうち、一対の胴部フィルム12は、それらの両側縁部において互いにヒートシールにより接合されている。袋本体11は、全体として、円筒状に形成されており、培養システム1のタンク3の形状に適合させて、培養液の収容効率を向上させている。
<観察室>
次に、図2を用いて、本実施の形態における観察室20の詳細について説明する。
本実施形態の観察室20の容量は、被培養物を含む培養液8を収容できる限り、特に限定されないが、10μl以上、10ml以下が好ましく、10μl以上、100μl以下がより好ましい。
本実施形態の観察室20の形状としては、円柱状、角柱状であってもよい。
観察室20の高さ(H)は、観察室20の幅の1倍以上、10倍以下が好ましい。
本実施形態の観察室20の高さ(H)は、被培養物を含む培養液8を収容できる容量を提供する限り、特に限定されないが、0.5cm以上、10cm以下が好ましく、1cm以上、5cm以下がより好ましい。
本実施形態の観察室20の幅(W)は、被培養物を含む培養液8を収容できる容量を提供する限り、特に限定されないが、観察室20の高さ(H)とともに観察室20の容量を決定する。本実施形態の観察室20の幅(W)は、0.5cm以上、10cm以下が好ましく、1cm以上、5cm以下がより好ましい。
ここで、観察室20の幅(W)および高さ(H)は、観察室20の対向する内面間の間隔を意味し、観察室20の厚みを含まない。
本実施形態の観察室20の厚さ(T)は、被培養物がある面の反対側からの顕微鏡観察が可能である限り、特に限定されないが、0.1mm以上、10mm以下が好ましく、0.1mm以上、1mm以下がより好ましい。
連結部材60には、更に、ストップコック等の流路を停止する仕切部材61が備えられてもよい。仕切部材61により、連結部材60内の培養液の流れを止めて被培養物が安定したところを観察装置70で観察することができる。
なお、仕切部材61には、三方コックを用いることにより、更に連結部材60を分岐させて、廃棄用タンク(図示せず)に接続することができる。
観察室の周壁21における観察する側の表面には、印刷や凹凸形状により格子が形成されていてもよい。観察室20に格子が形成されることにより、観察室内の被培養物を観察装置70によって観察し、血球計算盤等のように、一定の面積あたりの被培養物の数の計測をすることができる。なお、格子によって囲まれた四角形の面積は、既知の面積を示し、0.25cm2以上10cm2以下が好ましい。
観察室20には、室内の温度を例えば、30℃〜37℃に保温するためのヒーター(図示せず)を設けてもよい。これにより、観察室20の温度が、袋本体11内の培養温度に近い温度に維持され、観察時の温度を安定化させることができる。
<袋本体の材料>
次に、袋本体11の胴部フィルム12、上面フィルム14及び下面フィルム15の材料について説明する。
各フィルム12、14、15に用いる材料としては、可撓性を有するとともに耐ガンマ線滅菌性を有するプラスチック材料であれば特に限定されることはない。例えば、各フィルム12、14、15には、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エチレンビニルアルコール、ポリエチレン等を用いることができる。
袋本体11の各フィルム12、14、15の厚さは、100μm〜350μmであることが好適である。
<観察室の材質>
観察室20の周壁21の材質は、被培養物を観察する面の観察装置70で観察が可能である限り、特に限定されないが、好ましくはポリオレフィン、ポリスチレン、アクリル、ナイロン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、塩化ビニル等の透明なプラスチックまたはガラス等の無機材料である。
観察室20の周壁21の材質は、中でも、ポリオレフィン、アクリルは、被培養物の付着を防ぐ材質であるので好ましい。なお、必要に応じて、観察室20の全部または一部に、被培養物の付着を防ぐためにコーティングされていてもよい。
観察装置70が位相差顕微鏡の場合、複屈折の少ない材料であることが必要であり、観察室20の周壁21の材質は、例えば、ガラス、ポリメチルメタクリレート、シクロオレフィンポリマー、ポリメチルペンテン、脂環式アクリレートポリマー、ポリスチレンとポリカーボネートのブロック共重合ポリマー等が挙げられる。
<撹拌器の材質>
また、撹拌器30は、プラスチック材料により形成されていることが好適である。このことにより、袋本体11内に配置された撹拌器30により、袋本体11を破れ難くすることができる。さらに、上側軸受部40、下側軸受部41等、袋本体11にヒートシールされる部材は、ヒートシール性を向上させるために、少なくともヒートシールされる部分がプラスチック材料により形成されていることが好適である。
<培養袋の製造方法>
次に、このような構成からなる本実施の形態における培養袋10の製造方法について説明する。
まず、2枚の胴部フィルム12と、上面フィルム14、下面フィルム15を準備する。
続いて、2枚の胴部フィルム12と、上面フィルム14及び下面フィルム15がヒートシールにより接合される。
2枚の胴部フィルム12と、上面フィルム14及び下面フィルム15が接合された後、上面フィルム14に孔を設け、上側軸受部40が挿入されてヒートシールにより接合されるとともに、下面フィルム15に孔を設け、下側軸受部41が挿入されてヒートシールにより接合される。
その後、一対の胴部フィルム12の間に、気体供給チューブが連結された気体導入部(図示せず)が配置され、ヒートシールにより一方の側縁部にて、ヒートシールにより接合される。
次に、袋本体11に撹拌器30が取り付けられる。すなわち、撹拌器30の撹拌用羽根32が取り付けられた回転シャフト31の上端部が、上側軸受部40に取り付けられ、下端部が、下側軸受部41に取り付けられる。
袋本体11に撹拌器30が取り付けられた後、一対の胴部フィルム12同士が、他方の側縁部にて、ヒートシールにより接合される。
次に、胴部フィルム12に孔を設け、観察室20、及び連結部材60が挿入されてヒートシール等により接合される。
続いて、胴部フィルム12に孔を設け、温度センサ、pHセンサ、溶存酸素センサ等のセンサ52及びサンプリングチューブ53が挿入されてヒートシールにより接合される。また、上面フィルム14に孔を設け、培養液注入部50及び気体排出部51が挿入されてヒートシールにより接合される。このようにして、培養袋10が製造される。
<培養袋の使用>
上述のようにして製造された培養袋10は、以下のようにして使用することができる。
すなわち、図1に示す培養システム1のタンク3内に、培養袋10が取り付けられ、培養システム1の制御装置7によって、以下の手順で、細胞、微生物、菌等の被培養物の培養が行われる。
まず、培養システム1の培養液供給部(図示せず)から、培養袋10の培養液注入部50を介して培養袋10の袋本体11内に被培養物を含む培養液8が注入される。この際、気体排出部51から、袋本体11内の気体が排出される。このことにより、袋本体11内にスムーズに培養液8を注入することができる。
続いて、培養システム1の撹拌駆動装置6が駆動される。図2に示す回転シャフト31は、袋本体の上下方向に延ばされた状態である。
そして、撹拌駆動装置6の駆動力が、磁気カップリング方式により撹拌器30の回転シャフト31に伝達され、撹拌用羽根32が回転する。このことにより、培養液8が培養袋10内を回転するように流れて撹拌され、培養が行われる。
培養を行っている間、培養システム1の気体供給部(図示せず)から気体供給チューブ54を通って気体導入部53に空気が供給され、気体導入部から、撹拌されている培養液8に空気が導入される。このことにより、培養液8中の被培養物に、均一に酸素を供給することができ、培養効率を向上させることができる。
また、培養を行っている間、温度センサ、pHセンサおよび溶存酸素センサ等のセンサ52により、培養中の培養液8の温度、pH、溶存酸素量が計測される。
また、培養を行っている間、連結部材60の仕切部材61を開放してからポンプ62を作動させ、袋本体11の培養液8を連結部材60内の流路に流入させる。培養液8を流入後、ポンプ62を停止させ、仕切部材61で流れを止めて観察室20内の培養液中の被培養物が安定したところで、顕微鏡等の観察装置70により被培養物の培養状態の観察を行う。観察室20内に形成された格子で、被培養物の長さ、面積、一定の面積あたりの被培養物の数が計測される。観察終了後、再び仕切部材61を開放して、ポンプ62を作動させ、観察後の培養液が、観察室20から流出し、袋本体11内に戻される。培養が終了するまで、一定時間毎に観察室20内の被培養物を計測する操作が繰り返される。
培養が終了すると、撹拌駆動装置6が停止され、撹拌器30の回転が止まる。その後、袋本体11から下側軸受部41を介して培養液8が排出される。
培養液8が排出された後、培養システム1のタンク3から、培養袋10が取り外されて廃棄される。
次の培養を行う際には、新たな培養袋10がタンク3に取り付けられる。
培養袋10が使用後、廃棄されることにより、培養袋10内の洗浄、滅菌、定期バリデーションといった工程等を不要とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による培養袋10は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、上述した本実施の形態においては、袋本体11が、一対の胴部フィルム12、上面フィルム14と、下面フィルム15とを有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、袋本体11は、観察室20、撹拌器30等の部材を有する培養袋10を作製可能であれば、任意の構造とすることができる。
また、上述した本実施の形態においては、撹拌器30の回転シャフト31の下端部が、袋本体11の下面フィルム15に回転自在に支持されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、回転シャフト31の下端部は、下面フィルム15に支持されないように構成してもよい。この場合、培養袋10において、ヒートシール箇所数を低減することができる。
1 培養システム
2 ベース
3 タンク
4 支持部材
5 車輪
6 撹拌駆動装置
7 制御装置
8 培養液
10 培養袋
11 袋本体
12 胴部フィルム
14 上面フィルム
15 下面フィルム
20 観察室
21 周壁
30 撹拌器
31 回転シャフト
32 撹拌用羽根
33 撹拌用羽根の固定部材
40 上側軸受部
41 下側軸受部
50 培養液注入部
51 気体排出部
52 センサ
53 気体導入部
54 気体供給チューブ
60 連結部材
61 仕切部材
62 ポンプ
70 観察装置
71 光源
72 電子撮像装置

Claims (3)

  1. 被培養物を含む培養液を内部に収容でき、プラスチック材料により形成された袋本体と、
    前記袋本体の内部に配設され、前記袋本体の内部に収容される前記培養液を撹拌できる撹拌器と、
    前記培養液の一部を収容可能であり、かつ、前記袋本体で培養される前記被培養物の培養状態を観察できる観察室と、
    前記袋本体と前記観察室との間を連結する連結部材と、を備えることを特徴とする培養袋。
  2. 前記連結部材に仕切部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の培養袋。
  3. 前記観察室の表面に格子が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の培養袋。
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