JP2014159543A - メタンガス濃縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い回収率で高濃度のメタンガスを一定の流量で安定的に得られるメタンガス濃縮装置を提供する。
【解決手段】本発明のメタンガス濃縮装置は、原料ガスをガス分離膜12で分離するメタンガス濃縮系10と、メタンガス濃縮系10の濃縮ガスをガス分離膜21、22で分離するメタンガス精製系20と、メタンガス濃縮系10の透過ガスをガス分離膜31、32で分離するメタンガス回収系30と、原料ガスの流量及びメタンガス濃度を検出する流量センサ41及びメタンガス濃度センサ44、精製ガス出力2の流量及びメタンガス濃度を検出する流量センサ42及びメタンガス濃度センサ45、オフガス出力3の流量及びメタンガス濃度を検出する流量センサ43及びメタンガス濃度センサ46とを備えるとともに、メタンガス精製系およびメタンガス回収系の少なくとも一方がガス分離膜の膜面積が調整可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、メタンガス及び二酸化炭素ガスを含む原料ガスから二酸化炭素ガスを分離して高濃度のメタンガスを得るメタンガス濃縮装置に関する。
し尿、浄化水汚泥、下水処理汚泥、家畜糞尿、生ゴミ等の有機性廃棄物をメタン発酵菌により嫌気性発酵処理し、有機性廃棄物を分解して主としてメタンガスと二酸化炭素ガスを含むバイオガスを発生させ、このバイオガスをエネルギーとして有効活用する技術が知られている。そしてこのバイオガスを原料ガスとし、高分子膜等のガス分離膜により原料ガスから二酸化炭素ガスを分離して濃縮することによって、高濃度のメタンガスを得る技術が公知である(例えば特許文献1を参照)。
しかし上記の従来技術においては、得られるメタンガスの濃度を高めていくに従ってメタンガスの回収率が低下してしまうという問題がある。つまり上記の従来技術は、得られるメタンガスの濃度とメタンガスの回収率とが相反するトレードオフの関係にあり、高い回収率で高濃度のメタンガスを得ることができないという課題がある。
このような課題を解決することを目的とした従来技術としては、二酸化炭素ガスを優先的に透過させるガス分離膜を二段構成とし、前段のガス分離膜の非透過ガスを後段のガス分離膜でさらに濃縮するメタンガス濃縮装置が公知である(例えば特許文献2を参照)。また他の従来技術としては、二酸化炭素ガスを優先的に透過させるガス分離膜を二段構成とし、前段のガス分離膜の非透過ガスを後段のガス分離膜でさらに濃縮するとともに、前段のガス分離膜の透過ガスからメタンガスを分離して回収するガス分離膜をさらに設けたメタンガス濃縮装置が公知である(例えば特許文献3を参照)。
特開2009−18272号公報 特開2007−254572号公報 特開2009−242773号公報
しかしながら原料ガスとなるバイオガスは、その性質上、メタンガス濃度が一定でなく変動する。そのような原料ガスのメタンガス濃度の変動に対して、従来のメタンガス濃縮装置は、原料ガスの処理流量、すなわちメタンガス濃縮装置へ供給する原料ガスの流量を調整することによって、得られるメタンガスの濃度を一定に維持している。そのため従来のメタンガス濃縮装置は、原料ガスのメタンガス濃度の変動によって、得られるメタンガスの流量が不安定に変動してしまうことになり、高濃度のメタンガスを安定的に得ることができないという課題が生ずる。
このような状況に鑑み本発明はなされたものであり、その目的は、高濃度のメタンガスを安定的に得られるメタンガス濃縮装置を提供することにある。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、二酸化炭素ガス及びメタンガスを含む原料ガスを加圧送出するコンプレッサと、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすいガス分離膜で前記コンプレッサから供給される原料ガスを分離するメタンガス濃縮系と、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすいガス分離膜で前記メタンガス濃縮系の濃縮ガスを分離するメタンガス精製系と、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすいガス分離膜で前記メタンガス濃縮系の透過ガスを分離するメタンガス回収系と、前記メタンガス精製系の透過ガス及び前記メタンガス回収系の濃縮ガスを前記コンプレッサへ戻す戻り流路と、前記メタンガス濃縮系へ供給される原料ガスの流量及びメタンガス濃度又は二酸化炭素ガス濃度を検出する第1検出装置、前記メタンガス精製系の濃縮ガスの流量及びメタンガス濃度又は二酸化炭素ガス濃度を検出する第2検出装置、前記メタンガス回収系の透過ガスの流量及びメタンガス濃度又は二酸化炭素ガス濃度を検出する第3検出装置のいずれか二以上を含む検出装置とを備えるとともに、メタンガス精製系又はメタンガス回収系の少なくとも一方がガス分離膜の膜面積が調整可能であることを特徴とするメタンガス濃縮装置である。
メタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度及び流量は、第2検出装置で直接的に測定できるとともに、第1検出装置及び第3検出装置の検出状態から間接的に測定することもできる。またメタンガス回収系の透過ガスのメタンガス濃度及び流量は、第3検出装置で直接的に測定できるとともに、第1検出装置及び第2検出装置の検出状態から間接的に測定することもできる。したがって第1検出装置、第2検出装置、第3検出装置のいずれか二以上を含む検出装置によって、メタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度及び流量を測定することができる。さらにその検出装置で測定したメタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度、メタンガス回収系の透過ガスのメタンガス濃度から、メタンガスの回収率を算出することができる。
メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすいガス分離膜でメタンガス濃縮系の濃縮ガスを分離するメタンガス精製系において、ガス分離膜の膜面積を調節することによって、メタンガス精製系の濃縮ガスは、その流量を一定に維持した状態でそのメタンガス濃度を制御することができる。またメタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすいガス分離膜でメタンガス濃縮系の透過ガスを分離するメタンガス回収系において、ガス分離膜の膜面積を調節することによって、メタンガス精製系の濃縮ガスの流量及びメタンガス濃度を一定に維持した状態で、そのメタンガスの回収率を制御することができる。
検出装置の検出状態から求めたメタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度、及びメタンガスの回収率に基づいて、メタンガス精製系のガス分離膜の膜面積及び/又はメタンガス回収系のガス分離膜の膜面積を調整する。それによってメタンガス精製系の濃縮ガスは、その流量を一定に維持した状態で、所望のメタンガス濃度に制御することができる。またメタンガスの回収率は、メタンガス精製系の濃縮ガスの流量を一定に維持した状態で、所望の回収率に制御することができる。つまり本発明に係るメタンガス濃縮装置は、メタンガス精製系の濃縮ガスの流量を一定に維持した状態で、高濃度のメタンガスを高い回収率で得ることができる。
これにより本発明の第1の態様によれば、高濃度のメタンガスを安定的に得られるメタンガス濃縮装置を提供することができるという作用効果が得られる。
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、前述した本発明の第1の態様において、前記メタンガス精製系は、前記メタンガス濃縮系の濃縮ガスが供給され、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい第1メタンガス精製系ガス分離膜と、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい第2メタンガス精製系ガス分離膜と、前記第1メタンガス精製系ガス分離膜の濃縮ガスを前記メタンガス精製系の出口へ通流させる第1濃縮ガス流路と、前記第1メタンガス精製系ガス分離膜の濃縮ガスを前記第2メタンガス精製系ガス分離膜へ通流させる第2濃縮ガス流路と、前記第2メタンガス精製系ガス分離膜の濃縮ガスを前記メタンガス精製系の出口へ通流させる第3濃縮ガス流路と、前記第1濃縮ガス流路を開閉する第1濃縮ガス流路開閉器と、前記第2濃縮ガス流路を開閉する第2濃縮ガス流路開閉器と、前記第3濃縮ガス流路を開閉する第3濃縮ガス流路開閉器と、を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置である。
このように第1メタンガス精製系ガス分離膜と第2メタンガス精製系ガス分離膜とを直列に接続し、第1メタンガス精製系ガス分離膜から第2メタンガス精製系ガス分離膜への濃縮ガスの流路等を開閉器によって開閉可能な構成とする。それによってメタンガス精製系のガス分離膜の膜面積を増減調整することができる。
<本発明の第3の態様>
本発明の第3の態様は、前述した本発明の第1の態様又は第2の態様において、前記メタンガス回収系は、前記メタンガス濃縮系の透過ガスが供給され、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい第1メタンガス回収系ガス分離膜と、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい第2メタンガス回収系ガス分離膜と、前記第1メタンガス回収系ガス分離膜の透過ガスを前記メタンガス回収系の出口へ通流させる第1透過ガス流路と、前記第1メタンガス回収系ガス分離膜の透過ガスを前記第2メタンガス回収系ガス分離膜へ通流させる第2透過ガス流路と、前記第2メタンガス回収系ガス分離膜の透過ガスを前記メタンガス回収系の出口へ通流させる第3透過ガス流路と、前記第1透過ガス流路を開閉する第1透過ガス流路開閉器と、前記第2透過ガス流路を開閉する第2透過ガス流路開閉器と、前記第3透過ガス流路を開閉する第3透過ガス流路開閉器と、を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置である。
このように第1メタンガス回収系ガス分離膜と第2メタンガス回収系ガス分離膜とを直列に接続し、第1メタンガス回収系ガス分離膜から第2メタンガス回収系ガス分離膜への透過ガスの流路等を開閉器によって開閉可能な構成とする。それによってメタンガス回収系のガス分離膜の膜面積を増減調整することができる。
<本発明の第4の態様>
本発明の第4の態様は、前述した本発明の第1〜第3の態様のいずれかにおいて、前記検出装置の検出状態に基づいて、前記メタンガス精製系のガス分離膜の膜面積及び/又は前記メタンガス回収系のガス分離膜の膜面積を制御する制御装置をさらに備える、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置である。
このような特徴によれば、メタンガス精製系の濃縮ガスの流量を一定に維持した状態で、メタンガス精製系のガス分離膜の膜面積及びメタンガス回収系のガス分離膜の膜面積を自動的に調整することができる。
<本発明の第5の態様>
本発明の第5の態様は、前述した本発明の第4の態様において、前記制御装置は、前記メタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度が所望のメタンガス濃度になるように、前記メタンガス精製系のガス分離膜の膜面積を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置である。
このような特徴によれば、メタンガス精製系の濃縮ガスの流量を一定に維持した状態で、メタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度が所望のメタンガス濃度になるように、メタンガス精製系のガス分離膜の膜面積を自動的に調整することができる。
<本発明の第6の態様>
本発明の第6の態様は、前述した本発明の第4の態様又は第5の態様において、前記制御装置は、原料ガスに対するメタンガスの回収率が所望の回収率になるように、前記メタンガス回収系のガス分離膜の膜面積を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置である。
このような特徴によれば、メタンガス精製系の濃縮ガスの流量を一定に維持した状態で、原料ガスに対するメタンガスの回収率が所望の回収率になるように、メタンガス回収系のガス分離膜の膜面積を自動的に調整することができる。
<本発明の第7の態様>
本発明の第7の態様は、前述した本発明の第4〜第6の態様のいずれかにおいて、前記コンプレッサから前記メタンガス濃縮系に供給される原料ガスの流量を調整する流量調整装置をさらに備え、前記制御装置は、前記メタンガス精製系の濃縮ガスの流量の変動に応じて、前記流量調整装置を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置である。
このような特徴によれば、例えばメタンガス濃縮系に供給される原料ガスの流量の変動に起因してメタンガス精製系の濃縮ガスの流量が変動する虞を低減することができる。
<本発明の第8の態様>
本発明の第8の態様は、前述した本発明の第4〜第7の態様のいずれかにおいて、前記メタンガス精製系の濃縮ガスの圧力を調整する第1圧力調整装置をさらに備え、前記制御装置は、前記メタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度の変動に応じて、前記第1圧力調整装置を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置である。
このような特徴によれば、例えばメタンガス濃縮系に供給される原料ガスのメタンガス濃度の変動に起因してメタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度が変動する虞を低減することができる。
<本発明の第9の態様>
本発明の第9の態様は、前述した本発明の第4〜第8の態様のいずれかにおいて、前記メタンガス回収系の濃縮ガスの圧力を調整する第2圧力調整装置をさらに備え、前記制御装置は、原料ガスに対するメタンガスの回収率の変動に応じて、前記第2圧力調整装置を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置である。
このような特徴によれば、例えばメタンガス濃縮系に供給される原料ガスのメタンガス濃度の変動に起因して原料ガスに対するメタンガスの回収率が変動する虞を低減することができる。
本発明によれば、高濃度のメタンガスを安定的に得られるメタンガス濃縮装置を提供することができる。
第1実施例のメタンガス濃縮装置の構成を図示したブロック図。 第2実施例のメタンガス濃縮装置の構成を図示したブロック図。 第3実施例のメタンガス濃縮装置の構成を図示したブロック図。 第4実施例のメタンガス濃縮装置の構成を図示したブロック図。 メタンガス精製系及びメタンガス回収系の膜面積を調整する手順を図示したフローチャート。 精製ガス出力の流量を微調整する手順を図示したフローチャート。 精製ガスのメタンガス濃度を微調整する手順を図示したフローチャート。 回収率を微調整する手順を図示したフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
尚、本発明は、以下説明する実施例に特に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
<メタンガス濃縮装置の第1実施例>
本発明に係るメタンガス濃縮装置の第1実施例について、図1を参照しながら説明する。
図1は、第1実施例のメタンガス濃縮装置の構成を図示したブロック図である。
メタンガス濃縮装置は、メタンガス濃縮系10、メタンガス精製系20及びメタンガス回収系30を備える。
メタンガス濃縮系10は、コンプレッサ11、ガス分離膜12及び調整弁Vp1を含む。
コンプレッサ11は、原料ガス供給路1から原料ガス流路13を通じて供給される原料ガスを原料ガス流路14へ加圧送出する装置である。原料ガスは、主としてメタンガスと二酸化炭素ガスを含むバイオガスである。ガス分離膜12は、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい膜、例えばポリスルフォン等の高分子系の膜を用いた高分子ガス分離膜であり、原料ガス流路14を通じてコンプレッサ11から加圧送出される原料ガスを分離する。「流量調整装置」としての調整弁Vp1は、コンプレッサ11から原料ガス流路14へ加圧送出される原料ガスの一部をコンプレッサ11の上流側へ戻す流路15に設けられている。この調整弁Vp1は、コンプレッサ11からメタンガス濃縮系10に供給される原料ガスの流量を調整するための弁である。ガス分離膜12を透過しなかったガス(濃縮ガス)は、濃縮ガス流路16を通じてメタンガス精製系20へ送出される。他方、ガス分離膜12を透過したガス(透過ガス)は、透過ガス流路17を通じてメタンガス回収系30へ送出される。
メタンガス精製系20は、2つのガス分離膜21、22、調整弁Vp2、4つの流路開閉弁V21〜V24を含む。
「第1メタンガス精製系ガス分離膜」としてのガス分離膜21は、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい膜、例えばポリスルフォン等の高分子系の膜を用いた高分子ガス分離膜である。このガス分離膜21には、メタンガス濃縮系10のガス分離膜12を透過しなかったガス(濃縮ガス)が濃縮ガス流路16を通じて供給される。ガス分離膜21を透過したガスは、ガス流路27を通じて戻り流路28へ送出される。戻り流路28へ送出されたガスは、コンプレッサ11の上流側へ送出される。他方、ガス分離膜21を透過しなかったガスは、ガス流路24を通じて精製ガス出力2(メタンガス精製系20の出口)へ送出されるとともに、ガス流路23を通じてガス分離膜22へ送出される。
「第2メタンガス精製系ガス分離膜」としてのガス分離膜22は、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい膜、例えばポリスルフォン等の高分子系の膜を用いた高分子ガス分離膜である。このガス分離膜22には、ガス分離膜21を透過しなかったガスがガス流路23を通じて供給される。ガス分離膜22を透過したガスは、ガス流路26と通じて戻り流路28へ送出される。他方、ガス分離膜22を透過しなかったガスは、ガス流路25からガス流路24を通じて精製ガス出力2へ送出される。
「第1圧力調整装置」としての調整弁Vp2は、メタンガス精製系20の濃縮ガスの圧力を調整するための弁であり、ガス流路24に設けられている。「第1濃縮ガス流路開閉器」としての流路開閉弁V21は、「第1濃縮ガス流路」としてのガス流路24を開閉する弁である。「第2濃縮ガス流路開閉器」としての流路開閉弁V22は、「第2濃縮ガス流路」としてのガス流路23を開閉する弁である。「第3濃縮ガス流路開閉器」としての流路開閉弁V23は、「第3濃縮ガス流路」としてのガス流路25を開閉する弁である。流路開閉弁V24は、ガス流路26を開閉する弁である。
メタンガス精製系20は、そのガス分離膜の膜面積が調整可能である。
より具体的には、例えば流路開閉弁V21を開いた状態とし、流路開閉弁V22〜24を閉じた状態とする。それによってガス分離膜21を透過しなかったガス(濃縮ガス)は、全て精製ガスとして精製ガス出力2へ送出される。他方、例えば流路開閉弁V21を閉じた状態とし、流路開閉弁V22〜24を開いた状態とする。それによってガス分離膜21に対し、ガス分離膜22が直列に接続された状態となる。ガス分離膜21を透過しなかったガス(濃縮ガス)は、全てガス分離膜22へ送出され、ガス分離膜22を透過しなかったガス(濃縮ガス)が精製ガスとして精製ガス出力2へ送出される。
つまりメタンガス精製系20は、ガス分離膜21の濃縮ガスを出力するガス流路と、ガス分離膜21の濃縮ガスをさらにガス分離膜22で濃縮して出力するガス流路とを選択的に切り換えることによって、全体の膜面積を段階的に調整可能な構成になっている。さらにメタンガス精製系20は、ガス分離膜22の濃縮ガスをさらに濃縮する複数のガス分離膜(図示せず)を上記と同様の構成でさらに段階的に直列接続可能に設けてもよい。それによってメタンガス精製系20の全体の膜面積をさらに段階的に調整することが可能になる。
メタンガス回収系30は、ガス分離膜31、調整弁Vp3を含む。
ガス分離膜31は、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい膜、例えばポリスルフォン等の高分子系の膜を用いた高分子ガス分離膜である。このガス分離膜31には、メタンガス濃縮系10のガス分離膜12を透過したガス(透過ガス)が透過ガス流路17を通じて供給される。ガス分離膜31を透過しなかったガスは、ガス流路37を通じて戻り流路38へ送出される。戻り流路38へ送出されたガスは、コンプレッサ11の上流側へ送出される。他方、ガス分離膜31を透過したガスは、ガス流路35を通じてオフガス出力3(メタンガス回収系30の出口)へ送出される。
「第2圧力調整装置」としての調整弁Vp3は、メタンガス回収系30の濃縮ガスの圧力を調整するための弁であり、戻り流路38に設けられている。
メタンガス濃縮装置は、3つの流量センサ41〜43、3つのメタンガス濃度センサ44〜46、2つの圧力センサ47、48及び制御装置70をさらに備える。
「第1検出装置」としての流量センサ41及びメタンガス濃度センサ44は、原料ガス流路13に設けられている。流量センサ41は、メタンガス濃縮系10へ供給される原料ガスの流量を検出するセンサである。メタンガス濃度センサ44は、メタンガス濃縮系10へ供給される原料ガスのメタンガス濃度を検出するセンサである。圧力センサ47は、原料ガス流路14に設けられており、コンプレッサ11からガス分離膜12へ送出される原料ガスの圧力を検出するセンサである。
「第2検出装置」としての流量センサ42及びメタンガス濃度センサ45は、ガス流路24の調整弁Vp2と精製ガス出力2との間に設けられている。流量センサ42は、メタンガス精製系20の濃縮ガス(精製ガス)の流量を検出するセンサである。メタンガス濃度センサ45は、メタンガス精製系20の濃縮ガスのメタンガス濃度を検出するセンサである。圧力センサ48は、ガス流路24の調整弁Vp2より上流側に設けられており、メタンガス精製系20の濃縮ガスの圧力を検出するセンサである。
「第3検出装置」としての流量センサ43及びメタンガス濃度センサ46は、ガス流路35に設けられている。流量センサ43は、メタンガス回収系30の透過ガス(オフガス)の流量を検出するセンサである。メタンガス濃度センサ46は、メタンガス回収系30の透過ガスのメタンガス濃度を検出するセンサである。
メタンガス濃縮系10へ供給される原料ガスの流量は、メタンガス精製系20から送出される精製ガスの流量とメタンガス回収系30から送出されるオフガスの流量との総和に等しい。つまりメタンガス精製系20の濃縮ガスの流量は、流量センサ42で直接的に測定できるとともに、流量センサ41、43の検出状態から間接的に測定することもできる。同様にメタンガス回収系30の透過ガスの流量は、流量センサ43で直接的に測定できるとともに、流量センサ41、42の検出状態から間接的に測定することもできる。したがって3つの流量センサ41〜43は、少なくともいずれか2以上設ければよい。
メタンガス濃縮系10へ供給される原料ガスに含まれる単位時間当たりのメタンガス量は、メタンガス精製系20から送出される精製ガスに含まれる単位時間当たりのメタンガス量とメタンガス回収系30から送出されるオフガスに含まれる単位時間当たりのメタンガス量との総和に等しい。つまりメタンガス精製系20の濃縮ガスのメタンガス濃度は、メタンガス濃度センサ45で直接的に測定できるとともに、メタンガス濃度センサ44、46の検出状態から間接的に測定することもできる。同様にメタンガス回収系30の透過ガスのメタンガス濃度は、メタンガス濃度センサ46で直接的に測定できるとともに、メタンガス濃度センサ44、45の検出状態から間接的に測定することもできる。したがって3つのメタンガス濃度センサ44〜46は、少なくともいずれか2以上設ければよい。
また原料ガスは、二酸化炭素ガスとメタンガスが主成分であり、その他の成分はほとんど含んでいない。したがった3つのメタンガス濃度センサ44〜46は、これらに代えて二酸化炭素ガス濃度を検出するセンサを設け、検出した二酸化炭素ガス濃度からメタンガス濃度を算出するようにしてもよい。
制御装置70は、例えば公知のマイコン制御回路である。制御装置70は、3つの流量センサ41〜43、3つのメタンガス濃度センサ44〜46、2つの圧力センサ47、48の検出状態に基づいて、コンプレッサ11、調整弁Vp1〜Vp3、流路開閉弁V21〜V24をそれぞれ制御する。
<メタンガス濃縮装置の第2実施例>
本発明に係るメタンガス濃縮装置の第2実施例について、図2を参照しながら説明する。
図2は、第2実施例のメタンガス濃縮装置の構成を図示したブロック図である。
第2実施例のメタンガス濃縮装置は、メタンガス精製系20の構成及びメタンガス回収系30の構成が第1実施例と異なる。それ以外の構成については、第1実施例のメタンガス濃縮装置と同様であるため、同一の構成要素に同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
メタンガス精製系20は、ガス分離膜21、調整弁Vp2を含む。
ガス分離膜21には、メタンガス濃縮系10のガス分離膜12を透過しなかったガス(濃縮ガス)が濃縮ガス流路16を通じて供給される。ガス分離膜21を透過したガスは、ガス流路27を通じて戻り流路28へ送出される。戻り流路28へ送出されたガスは、コンプレッサ11の上流側へ送出される。他方、ガス分離膜21を透過しなかったガスは、ガス流路24を通じて精製ガス出力2へ送出される。調整弁Vp2は、メタンガス精製系20の濃縮ガスの圧力を調整するための弁であり、ガス流路24に設けられている。
第2実施例のメタンガス回収系30は、2つのガス分離膜31、32、調整弁Vp3、4つの流路開閉弁V31〜V34を含む。
「第1メタンガス回収系ガス分離膜」としてのガス分離膜31には、メタンガス濃縮系10のガス分離膜12を透過したガス(透過ガス)が透過ガス流路17を通じて供給される。ガス分離膜31を透過しなかったガスは、ガス流路37を通じて戻り流路38へ送出される。戻り流路38へ送出されたガスは、コンプレッサ11の上流側へ送出される。他方、ガス分離膜31を透過したガスは、ガス流路33を通じてガス分離膜32へ送出されるとともに、ガス流路34を通じてオフガス出力3へ送出される。
「第2メタンガス回収系ガス分離膜」としてのガス分離膜32は、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい膜、例えばポリスルフォン等の高分子系の膜を用いた高分子ガス分離膜である。このガス分離膜32には、ガス分離膜31を透過したガスがガス流路33を通じて供給される。ガス分離膜32を透過しなかったガスは、ガス流路36を通じて戻り流路38へ送出される。他方、ガス分離膜32を透過したガスは、ガス流路35を通じてオフガス出力3へ送出される。
「第1透過ガス流路開閉器」としての流路開閉弁V31は、「第1透過ガス流路」としてのガス流路34を開閉する弁である。「第2透過ガス流路開閉器」としての流路開閉弁V32は、「第2透過ガス流路」としてのガス流路33を開閉する弁である。「第3透過ガス流路開閉器」としての流路開閉弁V33は、「第3透過ガス流路」としてのガス流路35を開閉する弁である。流路開閉弁V34は、ガス流路36を開閉する弁である。
第2実施例のメタンガス回収系30は、そのガス分離膜の膜面積が調整可能である。
より具体的には、例えば流路開閉弁V31を開いた状態とし、流路開閉弁V32〜34を閉じた状態とする。それによってガス分離膜31を透過したガス(透過ガス)は、全てオフガス(二酸化炭素ガス)としてオフガス出力3へ送出される。他方、例えば流路開閉弁V31を閉じた状態とし、流路開閉弁V32〜34を開いた状態とする。それによってガス分離膜31に対し、ガス分離膜32が直列に接続された状態となる。ガス分離膜31を透過したガス(透過ガス)は、全てガス分離膜32へ送出され、ガス分離膜32を透過したガス(透過ガス)がオフガスとしてオフガス出力3へ送出される。
つまり第2実施例のメタンガス回収系30は、ガス分離膜31の透過ガスを出力するガス流路と、ガス分離膜31の透過ガスをさらにガス分離膜32を透過させて出力するガス流路とを選択的に切り換えることによって、全体の膜面積を段階的に調整可能な構成になっている。さらに第2実施例のメタンガス回収系30は、ガス分離膜32の透過ガスをさらに透過させる複数のガス分離膜(図示せず)を上記と同様の構成でさらに段階的に直列接続可能に設けてもよい。それによってメタンガス回収系30の全体の膜面積をさらに段階的に調整することが可能になる。
制御装置70は、3つの流量センサ41〜43、3つのメタンガス濃度センサ44〜46、2つの圧力センサ47、48の検出状態に基づいて、コンプレッサ11、調整弁Vp1〜Vp3、流路開閉弁V31〜34をそれぞれ制御する。
<メタンガス濃縮装置の第3実施例>
本発明に係るメタンガス濃縮装置の第3実施例について、図3を参照しながら説明する。
図3は、第3実施例のメタンガス濃縮装置の構成を図示したブロック図である。
第3実施例のメタンガス濃縮装置は、メタンガス精製系20が第1実施例と同じ構成であり、メタンガス回収系30が第2実施例と同じ構成である。つまり第3実施例のメタンガス濃縮装置は、メタンガス精製系20のガス分離膜の膜面積が調整可能であるとともに、メタンガス回収系30もガス分離膜の膜面積が調整可能である。それ以外の構成については、第1実施例のメタンガス濃縮装置と同様であるため、同一の構成要素に同一の符合を付して詳細な説明を省略する。制御装置70は、3つの流量センサ41〜43、3つのメタンガス濃度センサ44〜46、2つの圧力センサ47、48の検出状態に基づいて、コンプレッサ11、調整弁Vp1〜Vp3、流路開閉弁V21〜V24、V31〜34をそれぞれ制御する。
<メタンガス濃縮装置の第4実施例>
本発明に係るメタンガス濃縮装置の第4実施例について、図4を参照しながら説明する。
図4は、第4実施例のメタンガス濃縮装置の構成を図示したブロック図である。
第4実施例のメタンガス濃縮装置は、メタンガス濃縮系10、メタンガス精製系50及びメタンガス回収系60を備える。第4実施例のメタンガス精製系50は、第1〜第3実施例のメタンガス精製系20と構成が異なる。また第4実施例のメタンガス回収系60は、第1〜第3実施例のメタンガス回収系30と構成が異なる。それ以外の構成については、第1実施例のメタンガス濃縮装置と同様であるため、同一の構成要素に同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
メタンガス精製系50は、2つのガス分離膜51、52、調整弁Vp2、3つの流路開閉弁V51〜V53を含む。
「第1メタンガス精製系ガス分離膜」としてのガス分離膜51は、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい膜、例えばポリスルフォン等の高分子系の膜を用いた高分子ガス分離膜である。このガス分離膜51には、メタンガス濃縮系10のガス分離膜12を透過しなかったガス(濃縮ガス)が濃縮ガス流路16を通じて供給される。ガス分離膜51を透過したガスは、ガス流路56を通じて戻り流路57へ送出される。戻り流路57へ送出されたガスは、コンプレッサ11の上流側へ送出される。他方、ガス分離膜51を透過しなかったガスは、ガス流路55からガス流路53を通じて精製ガス出力2へ送出される。
「第2メタンガス精製系ガス分離膜」としてのガス分離膜52は、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい膜、例えばポリスルフォン等の高分子系の膜を用いた高分子ガス分離膜である。このガス分離膜52には、メタンガス濃縮系10のガス分離膜12を透過しなかったガス(濃縮ガス)が濃縮ガス流路16から分岐する濃縮ガス流路161を通じて供給される。ガス分離膜52を透過したガスは、ガス流路54を通じて戻り流路57へ送出される。他方、ガス分離膜52を透過しなかったガスは、ガス流路53を通じて精製ガス出力2へ送出される。
調整弁Vp2はガス流路53に設けられている。流路開閉弁V51は濃縮ガス流路161を開閉する弁である。流路開閉弁V52はガス流路53を開閉する弁である。流路開閉弁V53はガス流路54を開閉する弁である。
メタンガス精製系50は、そのガス分離膜の膜面積が調整可能である。
より具体的には、例えば流路開閉弁V51〜V53を全て閉じた状態とする。それによってメタンガス濃縮系10から濃縮ガス流路16を通じて供給される濃縮ガスは、全てガス分離膜51へ供給されることになる。そしてガス分離膜51を透過しなかったガス(濃縮ガス)が精製ガスとして精製ガス出力2へ送出される。他方、例えば流路開閉弁V51〜V53を全て開いた状態とすることによって、ガス分離膜51に対し、ガス分離膜52が並列に接続された状態となる。それによってメタンガス濃縮系10から濃縮ガス流路16を通じて供給される濃縮ガスは、ガス分離膜51とガス分離膜52の両方へ供給されることになる。そしてガス分離膜51及びガス分離膜52を透過したガスは、戻り流路57へ送出され、ガス分離膜51及びガス分離膜52を透過しなかったガス(濃縮ガス)が精製ガスとして精製ガス出力2へ送出される。
つまりメタンガス精製系50は、メタンガス濃縮系10の濃縮ガスをガス分離膜52へ供給する濃縮ガス流路161を開閉することによって、第3実施例のメタンガス精製系20と同様に、全体の膜面積を段階的に調整可能な構成になっている。さらにメタンガス精製系50は、メタンガス濃縮系10の濃縮ガスを濃縮する複数のガス分離膜(図示せず)を上記と同様の構成でさらに段階的に並列接続可能に設けてもよい。それによってメタンガス精製系50の全体の膜面積をさらに段階的に調整することが可能になる。
メタンガス回収系60は、2つのガス分離膜61、62、調整弁Vp3、3つの流路開閉弁V61〜V63を含む。
「第1メタンガス回収系ガス分離膜」としてのガス分離膜61は、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい膜、例えばポリスルフォン等の高分子系の膜を用いた高分子ガス分離膜である。このガス分離膜61には、メタンガス濃縮系10のガス分離膜12を透過したガス(透過ガス)が透過ガス流路17を通じて供給される。ガス分離膜61を透過しなかったガスは、ガス流路64を通じて戻り流路67へ送出される。戻り流路67へ送出されたガスは、コンプレッサ11の上流側へ送出される。他方、ガス分離膜61を透過したガスは、ガス流路63を通じてオフガス出力3へ送出される。
「第2メタンガス回収系ガス分離膜」としてのガス分離膜62は、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい膜、例えばポリスルフォン等の高分子系の膜を用いた高分子ガス分離膜である。このガス分離膜62には、メタンガス濃縮系10のガス分離膜12を透過したガス(透過ガス)が透過ガス流路17から分岐する透過ガス流路171を通じて供給される。ガス分離膜62を透過しなかったガスは、ガス流路66を通じて戻り流路67へ送出される。他方、ガス分離膜62を透過したガスは、ガス流路65からガス流路63を通じてオフガス出力3へ送出される。
調整弁Vp3はガス流路64に設けられている。流路開閉弁V61は透過ガス流路171を開閉する弁である。流路開閉弁V62はガス流路66を開閉する弁である。流路開閉弁V63はガス流路65を開閉する弁である。
メタンガス回収系60は、メタンガス精製系50と同様に、そのガス分離膜の膜面積が調整可能である。
より具体的には、例えば流路開閉弁V61〜V63を全て閉じた状態とする。それによってメタンガス濃縮系10から透過ガス流路17を通じて供給される透過ガスは、全てガス分離膜61へ供給されることになる。そしてガス分離膜61を透過しなかったガスは、戻り流路67へ送出され、ガス分離膜61を透過したガス(透過ガス)がオフガスとしてオフガス出力3へ送出される。他方、例えば流路開閉弁V61〜V63を全て開いた状態とすることによって、ガス分離膜61に対し、ガス分離膜62が並列に接続された状態となる。それによってメタンガス濃縮系10から透過ガス流路17を通じて供給される透過ガスは、ガス分離膜61とガス分離膜62の両方へ供給されることになる。そしてガス分離膜61及びガス分離膜62を透過しなかったガスは、戻り流路67へ送出され、ガス分離膜61及びガス分離膜62を透過したガス(透過ガス)がオフガスとしてオフガス出力3へ送出される。
つまりメタンガス回収系60は、メタンガス濃縮系10の透過ガスをガス分離膜62へ供給する透過ガス流路171を開閉することによって、第3実施例のメタンガス回収系30と同様に、全体の膜面積を段階的に調整可能な構成になっている。さらにメタンガス回収系60は、メタンガス濃縮系10の透過ガスを透過させる複数のガス分離膜(図示せず)を上記と同様の構成でさらに段階的に並列接続可能に設けてもよい。それによってメタンガス回収系60の全体の膜面積をさらに段階的に調整することが可能になる。
制御装置70は、3つの流量センサ41〜43、3つのメタンガス濃度センサ44〜46、2つの圧力センサ47、48の検出状態に基づいて、コンプレッサ11、調整弁Vp1〜Vp3、流路開閉弁V51〜V53、V61〜63をそれぞれ制御する。
<メタンガス濃縮装置の制御>
制御装置70による制御について、第3実施例のメタンガス濃縮装置(図3)を例に、図5〜図8を参照しながら説明する。
尚、以下説明する手順は、例えば制御装置70によらずに、作業員等が手動操作で行うことも可能である。
図5は、メタンガス精製系20及びメタンガス回収系30の膜面積を調整する手順を図示したフローチャートである。
初期状態では、メタンガス精製系20の流路開閉弁V22〜V24は閉じた状態(OFF)、流路開閉弁V21は開いた状態(ON)である。つまりメタンガス精製系20は、ガス分離膜21を透過しなかったガス(濃縮ガス)が全て精製ガス出力2へ送出される状態になっている。また初期状態では、メタンガス回収系30の流路開閉弁V32〜V34は閉じた状態(OFF)、流路開閉弁V31は開いた状態(ON)である。つまりメタンガス回収系30は、ガス分離膜31を透過したガス(透過ガス)が全てオフガス出力3へ送出される状態になっている。
まず精製ガス出力2の流量Q2を標準設定流量Q2sに設定する(ステップS1)。より具体的には、例えば流量センサ42の検出流量が標準設定流量Q2sになるように、調整弁Vp1を開閉制御して原料ガスの流量を調整する。
つづいて精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が95%を超えているか否かを判定する(ステップS2)。より具体的には、例えばメタンガス濃度センサ45が検出するメタンガス濃度が95%を超えているか否かを判定する。そして精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が95%を超えていない場合には(ステップS2でNo)、メタンガス精製系20の流路開閉弁V22〜V24を開いた状態(ON)、流路開閉弁V21を閉じた状態(OFF)とする(ステップS3)。それによってメタンガス精製系20は、ガス分離膜21の濃縮ガスをさらにガス分離膜22で濃縮して出力する状態になる。つまりメタンガス精製系20の膜面積が増加することによって、メタンガス精製系20の濃縮ガスの流量Q2を一定に維持した状態で、精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が上昇することになる。
精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が95%を超えている場合には(ステップS2でYes)、つづいて回収率ηが95%を超えているか否かを判定する(ステップS4)。回収率ηは、原料ガスに対するメタンガスの回収率であり、以下の式(1)から算出することができる。
回収率η=Q2・C2/(Q2・C2+Q3・C3) ・・・ (1)
ここでQ2は、前述したように精製ガス出力2の流量であり、例えば流量センサ42の検出流量である。C2は、前述したように精製ガス出力2のメタンガス濃度であり、例えばメタンガス濃度センサ45が検出するメタンガス濃度である。Q3は、オフガス出力3の流量であり、例えば流量センサ43の検出流量である。C3は、オフガス出力3のメタンガス濃度であり、例えばメタンガス濃度センサ46が検出するメタンガス濃度である。
回収率ηが95%を超えていない場合には(ステップS4でNo)、メタンガス回収系30の流路開閉弁V32〜V34を開いた状態(ON)、流路開閉弁V31を閉じた状態(OFF)とする(ステップS5)。それによってメタンガス回収系30は、ガス分離膜31の透過ガスをさらにガス分離膜32で透過して出力する状態になる。つまりメタンガス回収系30の膜面積が増加することによって、メタンガス精製系20の濃縮ガスの流量Q2を一定に維持した状態で、オフガス出力3のメタンガス濃度C3が低下し、それによって回収率ηが上昇することになる。そして回収率ηが95%を超えている場合には(ステップS4でYes)、そのまま当該手順を終了する。
このように本発明に係るメタンガス濃縮装置は、メタンガス精製系20のガス分離膜の膜面積を調節することによって、精製ガス出力2(メタンガス精製系20の濃縮ガス)の流量Q2を一定に維持した状態でそのメタンガス濃度C2を所望のメタンガス濃度(例えば95%)に制御することができる。また本発明に係るメタンガス濃縮装置は、メタンガス回収系30のガス分離膜の膜面積を調節することによって、精製ガス出力2の流量Q2及びメタンガス濃度C2を一定に維持した状態で回収率ηを所望の回収率(例えば95%)に制御することができる。つまり本発明に係るメタンガス濃縮装置は、精製ガス出力2の流量Q2を一定に維持した状態で高濃度のメタンガスを得ることができる。したがって本発明によれば、高濃度のメタンガスを一定の流量で安定的に得られるメタンガス濃縮装置を提供することができる。
尚、第3実施例のメタンガス濃縮装置(図3)を例に説明したが、例えば第1実施例のメタンガス濃縮装置(図1)においては、図5に図示したフローチャートのステップS1〜S3だけを実行する手順とすれば良いし、例えば第2実施例のメタンガス濃縮装置(図2)においては、図5に図示したフローチャートのステップS1、S4、S5だけを実行する手順すれば良く、それによって本発明による作用効果を得ることができる。
図6は、精製ガス出力2の流量Q2を微調整する手順を図示したフローチャートである。当該手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず流量変動率ΔQ2が1+αを超えているか否かを判定する(ステップS11)。ここで流量変動率ΔQ2は、精製ガス出力2の流量Q2の単位時間当たりの変動率であり、既定値αは、流量変動率ΔQ2の変動率の許容範囲を意味する値である。流量変動率ΔQ2が1+αを超えている場合には(ステップS11でYes)、つまり精製ガス出力2の流量Q2が許容範囲を超える変動率で増加した場合には、調整弁Vp1を開調節してメタンガス濃縮系10に供給される原料ガスの流量を減少させる(ステップS12)。そして精製ガス出力2の流量Q2が標準設定流量Q2sになっているか否かを判定する(ステップS13)。精製ガス出力2の流量Q2が標準設定流量Q2sになっていない場合には(ステップS13でNo)、ステップS12へ戻り、精製ガス出力2の流量Q2が標準設定流量Q2sになっている場合には(ステップS13でYes)、そのまま当該手順を終了する。
他方、流量変動率ΔQ2が1+αを超えていない場合には(ステップS11でNo)、つづいて流量変動率ΔQ2が1−α未満か否かを判定する(ステップS14)。流量変動率ΔQ2が1−α未満でない場合には(ステップS14でNo)、そのまま当該手順を終了する。流量変動率ΔQ2が1−α未満である場合には(ステップS14でYes)、つまり精製ガス出力2の流量Q2が許容範囲を超える変動率で減少した場合には、調整弁Vp1を閉調節してメタンガス濃縮系10に供給される原料ガスの流量を増加させる(ステップS15)。そして精製ガス出力2の流量Q2が標準設定流量Q2sになっているか否かを判定する(ステップS16)。精製ガス出力2の流量Q2が標準設定流量Q2sになっていない場合には(ステップS16でNo)、ステップS15へ戻り、精製ガス出力2の流量Q2が標準設定流量Q2sになっている場合には(ステップS16でYes)、そのまま当該手順を終了する。
このように精製ガス出力2の流量Q2を、その変動に応じて微調整することによって、例えばメタンガス濃縮系10に供給される原料ガスの流量の変動に起因して精製ガス出力2の流量Q2が変動する虞を低減することができる。
図7は、精製ガス出力2(メタンガス精製系20の濃縮ガス)のメタンガス濃度C2を微調整する手順を図示したフローチャートである。当該手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。
まずメタンガス濃度変動率ΔC2が1+βを超えているか否かを判定する(ステップS21)。ここでメタンガス濃度変動率ΔC2は、精製ガス出力2のメタンガス濃度C2の単位時間当たりの変動率であり、既定値βは、メタンガス濃度変動率ΔC2の許容範囲を意味する値である。メタンガス濃度変動率ΔC2が1+βを超えている場合には(ステップS21でYes)、つまり精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が許容範囲を超える変動率で上昇した場合には、調整弁Vp2を開調節してメタンガス精製系20の濃縮ガスの圧力を低下させることによって、精製ガス出力2のメタンガス濃度C2を低下させる(ステップS22)。そして精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が95%になっているか否かを判定する(ステップS23)。精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が95%になっていない場合には(ステップS23でNo)、ステップS22へ戻り、精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が95%になっている場合には(ステップS23でYes)、そのまま当該手順を終了する。
他方、メタンガス濃度変動率ΔC2が1+βを超えていない場合には(ステップS21でNo)、つづいてメタンガス濃度変動率ΔC2が1−β未満か否かを判定する(ステップS24)。メタンガス濃度変動率ΔC2が1−β未満でない場合には(ステップS24でNo)、そのまま当該手順を終了する。メタンガス濃度変動率ΔC2が1−β未満である場合には(ステップS24でYes)、つまり精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が許容範囲を超える変動率で低下した場合には、調整弁Vp2を閉調節してメタンガス精製系20の濃縮ガスの圧力を上昇させることによって、精製ガス出力2のメタンガス濃度C2を上昇させる(ステップS25)。そして精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が95%になっているか否かを判定する(ステップS26)。精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が95%になっていない場合には(ステップS26でNo)、ステップS25へ戻り、精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が95%になっている場合には(ステップS26でYes)、そのまま当該手順を終了する。
このように精製ガス出力2のメタンガス濃度C2を微調整することによって、例えばメタンガス濃縮系10に供給される原料ガスのメタンガス濃度の変動に起因して精製ガス出力2のメタンガス濃度C2が変動する虞を低減することができる。
図8は、回収率ηを微調整する手順を図示したフローチャートである。当該手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず回収率変動率Δηが1+γを超えているか否かを判定する(ステップS31)。ここで回収率変動率Δηは、回収率ηの単位時間当たりの変動率であり、既定値γは、回収率変動率Δηの許容範囲を意味する値である。回収率変動率Δηが1+γを超えている場合には(ステップS31でYes)、つまり回収率ηが許容範囲を超える変動率で上昇した場合には、調整弁Vp3を開調節してメタンガス回収系30の濃縮ガスの圧力を低下させることによって、オフガス出力3(メタンガス回収系30の透過ガス)のメタンガス濃度C3を上昇させ、それによって回収率ηを低下させる(ステップS32)。そして回収率ηが95%になっているか否かを判定する(ステップS33)。回収率ηが95%になっていない場合には(ステップS33でNo)、ステップS32へ戻り、回収率ηが95%になっている場合には(ステップS33でYes)、そのまま当該手順を終了する。
他方、回収率変動率Δηが1+γを超えていない場合には(ステップS31でNo)、つづいて回収率変動率Δηが1−γ未満か否かを判定する(ステップS34)。回収率変動率Δηが1−γ未満でない場合には(ステップS34でNo)、そのまま当該手順を終了する。回収率変動率Δηが1−γ未満である場合には(ステップS34でYes)、つまり回収率ηが許容範囲を超える変動率で低下した場合には、調整弁Vp3を閉調節してメタンガス回収系30の濃縮ガスの圧力を上昇させることによって、オフガス出力3のメタンガス濃度C3を低下させ、それによって回収率ηを上昇させる(ステップS35)。そして回収率ηが95%になっているか否かを判定する(ステップS36)。回収率ηが95%になっていない場合には(ステップS36でNo)、ステップS35へ戻り、回収率ηが95%になっている場合には(ステップS36でYes)、そのまま当該手順を終了する。
このように回収率ηを微調整することによって、例えばメタンガス濃縮系10に供給される原料ガスのメタンガス濃度の変動に起因して回収率ηが変動する虞を低減することができる。
10 メタンガス濃縮系
11 コンプレッサ
12、21、22、31、32、51、52、61、62 ガス分離膜
20、50 メタンガス精製系
30、60 メタンガス回収系
41〜43 流量センサ
44〜46 メタンガス濃度センサ
70 制御装置

Claims (9)

  1. 二酸化炭素ガス及びメタンガスを含む原料ガスを加圧送出するコンプレッサと、
    メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすいガス分離膜で前記コンプレッサから供給される原料ガスを分離するメタンガス濃縮系と、
    メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすいガス分離膜で前記メタンガス濃縮系の濃縮ガスを分離するメタンガス精製系と、
    メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすいガス分離膜で前記メタンガス濃縮系の透過ガスを分離するメタンガス回収系と、
    前記メタンガス精製系の透過ガス及び前記メタンガス回収系の濃縮ガスを前記コンプレッサへ戻す戻り流路と、
    前記メタンガス濃縮系へ供給される原料ガスの流量及びメタンガス濃度又は二酸化炭素ガス濃度を検出する第1検出装置、前記メタンガス精製系の濃縮ガスの流量及びメタンガス濃度又は二酸化炭素ガス濃度を検出する第2検出装置、前記メタンガス回収系の透過ガスの流量及びメタンガス濃度又は二酸化炭素ガス濃度を検出する第3検出装置のいずれか二以上を含む検出装置とを備えるとともに、メタンガス精製系又はメタンガス回収系の少なくとも一方がガス分離膜の膜面積が調整可能であることを特徴とするメタンガス濃縮装置。
  2. 請求項1に記載のメタンガス濃縮装置において、前記メタンガス精製系は、前記メタンガス濃縮系の濃縮ガスが供給され、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい第1メタンガス精製系ガス分離膜と、
    メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい第2メタンガス精製系ガス分離膜と、
    前記第1メタンガス精製系ガス分離膜の濃縮ガスを前記メタンガス精製系の出口へ通流させる第1濃縮ガス流路と、
    前記第1メタンガス精製系ガス分離膜の濃縮ガスを前記第2メタンガス精製系ガス分離膜へ通流させる第2濃縮ガス流路と、
    前記第2メタンガス精製系ガス分離膜の濃縮ガスを前記メタンガス精製系の出口へ通流させる第3濃縮ガス流路と、
    前記第1濃縮ガス流路を開閉する第1濃縮ガス流路開閉器と、
    前記第2濃縮ガス流路を開閉する第2濃縮ガス流路開閉器と、
    前記第3濃縮ガス流路を開閉する第3濃縮ガス流路開閉器と、を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置。
  3. 請求項1又は2に記載のメタンガス濃縮装置において、前記メタンガス回収系は、前記メタンガス濃縮系の透過ガスが供給され、メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい第1メタンガス回収系ガス分離膜と、
    メタンガスより二酸化炭素ガスの方が透過しやすい第2メタンガス回収系ガス分離膜と、
    前記第1メタンガス回収系ガス分離膜の透過ガスを前記メタンガス回収系の出口へ通流させる第1透過ガス流路と、
    前記第1メタンガス回収系ガス分離膜の透過ガスを前記第2メタンガス回収系ガス分離膜へ通流させる第2透過ガス流路と、
    前記第2メタンガス回収系ガス分離膜の透過ガスを前記メタンガス回収系の出口へ通流させる第3透過ガス流路と、
    前記第1透過ガス流路を開閉する第1透過ガス流路開閉器と、
    前記第2透過ガス流路を開閉する第2透過ガス流路開閉器と、
    前記第3透過ガス流路を開閉する第3透過ガス流路開閉器と、を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のメタンガス濃縮装置において、前記検出装置の検出状態に基づいて、前記メタンガス精製系のガス分離膜の膜面積及び/又は前記メタンガス回収系のガス分離膜の膜面積を制御する制御装置をさらに備える、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置。
  5. 請求項4に記載のメタンガス濃縮装置において、前記制御装置は、前記メタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度が所望のメタンガス濃度になるように、前記メタンガス精製系のガス分離膜の膜面積を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置。
  6. 請求項4又は5に記載のメタンガス濃縮装置において、前記制御装置は、原料ガスに対するメタンガスの回収率が所望の回収率になるように、前記メタンガス回収系のガス分離膜の膜面積を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載のメタンガス濃縮装置において、前記コンプレッサから前記メタンガス濃縮系に供給される原料ガスの流量を調整する流量調整装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記メタンガス精製系の濃縮ガスの流量の変動に応じて、前記流量調整装置を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置。
  8. 請求項4〜7のいずれかに記載のメタンガス濃縮装置において、前記メタンガス精製系の濃縮ガスの圧力を調整する第1圧力調整装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記メタンガス精製系の濃縮ガスのメタンガス濃度の変動に応じて、前記第1圧力調整装置を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置。
  9. 請求項4〜8のいずれかに記載のメタンガス濃縮装置において、前記メタンガス回収系の濃縮ガスの圧力を調整する第2圧力調整装置をさらに備え、
    前記制御装置は、原料ガスに対するメタンガスの回収率の変動に応じて、前記第2圧力調整装置を制御する手段を含む、ことを特徴とするメタンガス濃縮装置。
JP2013139906A 2013-01-23 2013-07-03 メタンガス濃縮装置 Pending JP2014159543A (ja)

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