JP2014158907A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラウンド数が同じであるが、大当り遊技に要する時間が異なる大当り遊技の
実行態様を複数記憶しておく。確変の大当りが発生した場合には、大当り遊技に要する時
間が短くなるような態様で、大当り遊技を実行する。確変大当りでは、連荘の可能性が高
くなるので、遊技者の興味は、大当り遊技よりも、連荘できるかどうかに向かい、その結
果、大当り遊技を早く終了して、連荘できるかどうかを早く知りたいと願いようになる。
従って、確変大当りでは、大当り遊技に要する時間が短くなるような態様で大当り遊技を
行うことで、連荘できるか否かを早く知りたいという遊技者の心理に応えることができ、
連荘した場合には、連荘の醍醐味を遊技者に強く印象付けることが可能となる。
【選択図】図18
Description
入球すると、所定個数の遊技球が賞球として払い出される遊技を行う弾球遊技機は、今日
では広く普及している。この弾球遊技機には、大入賞口と呼ばれる特別な入球口が設けら
れており、大入賞口は通常の状態では閉鎖されていて遊技球が入球し得ないが、遊技中に
所定の条件が成立すると開口して、遊技球が容易に入球し得る大当り状態となる。
が払い出されるので、遊技者が遊技に用いる遊技球(いわゆる持ち球)は増加していく。
その一方で、大当りはなかなか発生しないので、大当りが発生するまでの間は、遊技者の
持ち球は次第に減少していく。このため弾球遊技機では、大当りが発生するまでは持ち球
が減少し、大当りが発生すると持ち球が増加するといったように、持ち球を増減させなが
ら遊技が行われることが通常である。
荘が発生すると持ち球が見る間に増加する。このため、遊技者にとっては連荘を発生させ
ることが最大の醍醐味となっている。こうしたことに対応して、遊技者が連荘をより一層
楽しめるようにすることを狙った種々の技術が提案されている。例えば、連荘の発生を予
知し得る特別な遊技状態を設ける技術や(特許文献1)や、連荘の発生に応じて追加の特
典を付与する技術(特許文献2)、更には、実際にはすぐに連荘していないにも拘わらず
、遊技者にはすぐに連荘したかのように錯覚させようとする技術(特許文献3)などが提
案されている。
際には、遊技者に連荘の醍醐味をより一層強く印象付けるまでには至っていないという問
題があった。
り遊技態様における1個の入球に対して付与される遊技球数の設定により、遊技に対する
興趣を大きく喚起することの可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
用した。すなわち、
遊技球が入球可能な開口状態と、遊技球が入球不能な閉鎖状態とに切り換え可能に構成される大入賞口と、
遊技中に所定条件が成立すると抽選を行う抽選手段と、
前記抽選の結果が当りであった場合には、前記大入賞口を開口状態とした後に閉鎖状態とする開閉遊技を実行することによって当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
前記当り遊技の実行態様を複数記憶している実行態様記憶手段と、
前記実行態様記憶手段に記憶されている複数の実行態様の中から1の実行態様を選択することにより、前記当り遊技実行手段が実行する当り遊技の実行態様を決定する実行態様決定手段と、
前記大入賞口に遊技球が入球すると所定個数の遊技球を付与する遊技球払出手段と、
を備え、
前記当り遊技実行手段は、前記大入賞口の開口中に規定数入球したか又は所定時間が経過した場合に、前記大入賞口を閉鎖することによって、前記当り遊技を実行しており、
前記実行態様記憶手段は、少なくとも、
前記当り遊技の実行期間が第1の時間に設定され、前記大入賞口への1個の入球に対して付与される遊技球数が第1の個数に設定された第1の実行態様と、
前記当り遊技の実行期間が前記第1の時間よりも長い第2の時間に設定され、前記大入賞口への1個の入球に対して付与される遊技球数が前記第1の個数よりも少ない第2の個数に設定された第2の実行態様と、
を記憶することを特徴とする。
球すると、抽選を行う。そして、抽選の結果が当りであった場合には、複数回の開閉遊技
を実行することによって当り遊技を行う。また、当り遊技の実行態様として、複数の態様
を記憶している。これらの実行態様は、当り遊技の実行期間(当り遊技が終了するまでに
要する時間)が異なるような態様となっている。
更に、当り遊技の実行期間が異なる複数の当り遊技において、当り遊技中に大入賞口に遊技球が入球した場合の、1個の入球に対して付与される遊技球数を異ならせている。そして、当り遊技に要する時間が短い態様の当り遊技において大入賞口への1個の入球に対して払い出す遊技球数は、当り遊技に要する時間が長い態様の当り遊技において設定される1個の入球に対して払い出す遊技球数よりも多い実行態様で大当り遊技を行う。
複数の入球口が設けられた遊技盤面に向かって遊技球を発射することにより遊技を行う
弾球遊技機において、
遊技球が入球可能な開口状態と、遊技球が入球不能な閉鎖状態とに切り換え可能に構成
され、通常時は閉鎖状態となっている前記入球口である大入賞口と、
遊技中に所定条件が成立すると抽選を行う抽選手段と、
前記抽選の結果が当りであった場合には、前記大入賞口を開口状態とした後に閉鎖状態
とするラウンド遊技を所定の複数回繰り返すことによって大当り遊技を実行する大当り遊
技実行手段と、
前記大当り遊技の実行態様として、前記ラウンド遊技の繰り返し回数は同一であるが、
該大当り遊技を終了するまでに要する時間を異ならせる複数の実行態様を記憶している実
行態様記憶手段と、
前記大当り遊技の実行に先立って、前記実行態様記憶手段に記憶されている複数の前記
実行態様の中から1の実行態様を選択することにより、前記大当り遊技実行手段が実行す
る大当り遊技の実行態様を決定する実行態様決定手段と、
前記大当り遊技の終了後に、前記抽選手段で行われる抽選での当選確率を、通常の確率
よりも高い所定の高確率とする確率変動手段と
を備え、
前記抽選手段は、前記抽選の結果が当りであった場合に、該当りによって発生する前記
大当り遊技の終了後に前記確率変動手段を作動させるか否かについても決定する当り態様
決定手段を備えており、
前記実行態様決定手段は、前記大当り遊技が前記確率変動手段を作動させることとなる
大当り遊技であった場合には、該大当り遊技の実行態様を、該大当り遊技に要する時間を
短くする所定の実行態様に決定することを特徴とする。
よりも遊技球が入球し難い通常状態とに切り換え可能に構成された始動口が設けられてお
り、始動口に遊技球が入球すると、抽選を行う。そして、抽選の結果が当りであった場合
には、複数回のラウンド遊技を繰り返すことによって大当り遊技を行う。また、遊技中に
特定の条件が成立すると始動口を所定時間だけ開口状態とするとともに、大当り遊技の終
了後の所定期間は、始動口の開口時間を延長状態とする。更に、抽選の結果が当りであっ
た場合には、その当りによって発生する大当り遊技の終了後に、抽選で当りが発生する確
率を高確率とするか否かについても決定する。また、大当り遊技の実行態様として、複数
の態様を記憶している。これらの実行態様は、ラウンド遊技の繰り返し回数は同一である
が、大当り遊技が終了するまでに要する時間が異なるような態様となっている。更に、大
当り遊技では、大入賞口に遊技球が入球すると所定個数の遊技球を払い出すこととして、
払い出した遊技球数が所定の上限個数に達すると、大入賞口を閉鎖するラウンド遊技を繰
り返すことによって、大当り遊技を行う。そして、その大当り遊技の終了後に、抽選で当
りが発生する確率を高確率とする旨が決定されている場合には、その大当り遊技を、大当
り遊技に要する時間が短くなるような態様で実行する。あるいは、始動口の開口時間が延
長中に抽選が行われて、大当り遊技が開始される場合にも、その大当り遊技を、大当り遊
技に要する時間が短くなる態様で実行する。そして、大当り遊技に要する時間が短くなる
態様の大当り遊技としては、大入賞口への1個の入球に対して払い出す遊技球数が、通常
の遊技球数よりも多い実行態様で大当り遊技を行う。
技者の興味は、大当り遊技そのものよりも、連荘できるかどうかに向かい、その結果、大
当り遊技を早く終了して、連荘できるかどうかを早く知りたいと願うようになる。従って
、大当り遊技が開始される際に、その大当り遊技の終了後、抽選で当りが発生する確率が
高確率に設定される場合には、大当り遊技に要する時間が短くなるような態様で大当り遊
技を行うことで、連荘できるか否かを早く知りたいという遊技者の心理に応えることがで
きる。同様に、遊技者は、始動口の開口時間が延長されている期間中に大当り遊技が発生
した場合も、一種の連荘状態が継続しているように感じ、発生した大当り遊技よりも、連
荘回数をどれだけ伸ばすことができるかに関心が向かうようになる。このため、始動口の
開口時間が延長されているときに大当り遊技が開始される場合にも、大当り遊技に要する
時間が短くなるような態様で大当り遊技を行うことで、連荘できるか否かを早く知りたい
という遊技者の心理に応えることができる。従って、これらのような場合には、大入賞口
への入球に対して払い出す遊技球数を、通常の遊技球数よりも多くすることで、大当り遊
技を短時間で終了して、連荘させることで、連荘の醍醐味を遊技者に強く印象付けること
が可能となり、遊技に対する興趣を大きく掻き立てることが可能となる。
口状態と、開口状態よりも遊技球が入球し難い通常状態とに切り換え可能に構成された始
動口を設けておき、始動口に遊技球が入球すると、抽選が行われるようにしておく。また
、遊技中に特定の条件が成立すると始動口を所定時間だけ開口状態とするとともに、大当
り遊技の終了後の所定期間は、始動口の開口時間を延長状態とする。そして、始動口の開
口時間が延長中に抽選が行われて、大当り遊技が開始される場合には、その大当り遊技を
、大当り遊技に要する時間が短くなる態様で実行するようにしても良い。
動口の開口時間が延長されていれば、大当りの発生する可能性が高くなっている。従って
、遊技者は、始動口の開口時間が延長されている期間中に大当り遊技が発生した場合も、
一種の連荘状態が継続しているように感じ、発生した大当り遊技よりも、連荘回数をどれ
だけ伸ばすことができるかに関心が向かうようになる。このため、始動口の開口時間が延
長されているときに大当り遊技が開始される場合にも、大当り遊技に要する時間が短くな
るような態様で大当り遊技を行うことで、連荘できるか否かを早く知りたいという遊技者
の心理に応えることができ、その結果、大当り遊技を短時間で終了して、連荘した場合に
は、連荘の醍醐味を遊技者に強く印象付けることが可能となる。
中に大入賞口の閉鎖状態を維持する時間(大入賞口閉鎖時間)が異なる複数の実行態様を
記憶しておく。そして、大当り遊技に要する時間を短くする態様で大当り遊技を行う場合
には、大入賞口閉鎖時間が短い態様で大当り遊技を実行するようにしても良い。
入賞口が閉鎖している大入賞口閉鎖時間は、たいへんもどかしく感じるものである。従っ
て、この大入賞口閉鎖時間の短い態様で大当り遊技を行えば、遊技者にもどかしい思いを
させることなく、速やかに大当り遊技を終了させることができる。そして、連荘した場合
には、連荘の醍醐味を遊技者に強く印象付けることが可能となる。
開始に先立って、大当り遊技の開始を報知する開始報知演出を行うとともに、開始報知演
出に要する時間が異なる複数の態様を記憶しておく。そして、大当り遊技に要する時間を
短くする態様で大当り遊技を行う場合には、時間が短い態様の開始報知演出を行った後に
、大当り遊技を実行するようにしても良い。
始報知演出も、もどかしく感じるものである。従って、短時間で終了する開始報知演出を
行えば、遊技者にもどかしい思いをさせることなく、速やかに大当り遊技を終了させるこ
とができる。そして、連荘した場合には、連荘の醍醐味を遊技者に強く印象付けることが
可能となる。
技の終了時に、大当り遊技が終了する旨を報知する終了報知演出を行うとともに、終了報
知演出に要する時間が異なる複数の態様を記憶しておく。そして、大当り遊技に要する時
間を短くする態様で大当り遊技を行う場合には、時間が短い態様の終了報知演出を行った
後に、大当り遊技を実行するようにしても良い。
遊技者が、早めに大当り遊技を終了させたいと思っている場合には、大当り遊技の終了
時に行う終了報知演出も、もどかしく感じるものである。従って、短時間で終了する終了
報知演出を行うことで、速やかに大当り遊技を終了させることができ、そして、連荘した
場合には、連荘の醍醐味を遊技者に強く印象付けることが可能となる。
更には、上述した弾球遊技機においては、次のようにしても良い。先ず、大入賞口に遊
技球が入球すると所定個数の遊技球を払い出すこととして、払い出した遊技球数が所定の
上限個数に達すると、大入賞口を閉鎖する動作を繰り返すことによって、大当り遊技を行
うものとする。また、大入賞口への入球に対して払い出す遊技球数の異なる複数の実行態
様を記憶しておく。そして、大当り遊技に要する時間を短くする態様で大当り遊技を行う
場合には、大入賞口への入球に対して払い出す遊技球数が、通常の遊技球数よりも多い実
行態様で、大当り遊技を実行するようにしても良い。
所定の上限個数の遊技球を払い出すと大入賞口が閉鎖するのであれば、大入賞口への入
球に対して払い出す遊技球数が多い方が、短時間で大当り遊技を終了させることができる
。従って、遊技者が、早めに大当り遊技を終了させたいと思っている場合には、大入賞口
への入球に対して払い出す遊技球数を、通常の遊技球数よりも多くすることで、速やかに
大当り遊技を終了させることができる。そして、連荘した場合には、連荘の醍醐味を遊技
者に強く印象付けることが可能となる。
されていない場合でも、始動口の開口時間が延長状態となっている間に抽選結果が当りと
なって、連荘できるのではないかと、遊技者は期待しながら遊技を行うのが通常である。
このような点に鑑みれば、弾球遊技機は、次のような態様で把握することも可能である。
すなわち、
複数の入球口が設けられた遊技盤面に向かって遊技球を発射することにより遊技を行う
弾球遊技機において、
遊技球が入球可能な開口状態と、該開口状態よりも遊技球が入球し難い通常状態とに切
り換え可能に構成された前記入球口である始動口と、
遊技中に特定の条件が成立すると前記始動口を所定時間だけ開口状態とする始動口開口
手段と、
遊技球が入球可能な開口状態と、遊技球が入球不能な閉鎖状態とに切り換え可能に構成
され、通常時は閉鎖状態となっている前記入球口である大入賞口と、
前記始動口に遊技球が入球すると抽選を行う抽選手段と、
前記抽選の結果が当りであった場合には、前記大入賞口を開口状態とした後に閉鎖状態
とするラウンド遊技を所定の複数回繰り返すことによって大当り遊技を実行する大当り遊
技実行手段と、
前記大当り遊技の実行態様として、前記ラウンド遊技の繰り返し回数は同一であるが、
該大当り遊技を終了するまでに要する時間を異ならせる複数の実行態様を記憶している実
行態様記憶手段と、
前記大当り遊技の実行に先立って、前記実行態様記憶手段に記憶されている複数の前記
実行態様の中から1の実行態様を選択することにより、前記大当り遊技実行手段が実行す
る大当り遊技の実行態様を決定する実行態様決定手段と、
前記大当り遊技の終了後の所定期間は、前記始動口の開口時間を延長状態とする開口時
間延長手段と
を備え、
前記実行態様決定手段は、前記開口時間延長手段の作動中に行われた前記抽選の結果と
して前記大当り遊技が開始される場合には、該大当り遊技の実行態様を、該大当り遊技に
要する時間を短くする所定の実行態様に決定することを特徴とする弾球遊技機としても把
握することができる。
理に応えることができ、その結果、大当り遊技を短時間で終了して、連荘した場合には、
連荘の醍醐味を遊技者に強く印象付けることが可能となる。
球した場合に付与される遊技球数を異ならせることで、遊技に対する興趣を大きく掻き立
てることが可能となる。
例を説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の概要:
C.制御の概要:
C−1.遊技制御処理:
C−2.特別図柄遊技処理:
C−2−1.第2特別図柄関連処理:
C−2−2.第1特別図柄関連処理:
C−2−3.大当り態様設定処理:
C−3.特別電動役物遊技処理:
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は
、大きくは、前面枠4、上皿部5、下皿部6、遊技盤10などから構成されている。なお
、図1では遊技盤10の詳細な図示を省略している。前面枠4は、図示しない中枠3に取
り付けられており、中枠3は図示しない本体枠2に取り付けられている。中枠3はプラス
チック材料で成形されており、本体枠2の内側に取り付けられている。本体枠2は、木製
の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、遊技機1の外枠を形成してい
る。前面枠4の一端は、中枠3に対して回動可能に軸支されており、中枠3の一端は本体
枠2に対して回動可能に軸支されている。遊技盤10は、中枠3の前面側に着脱可能に取
り付けられており、その前面側が前面枠4で覆われている。
前面枠4は、プラスチック材料で成形されており、略中央部には、円形状の開口部4a
が形成されている。この開口部4aにはガラス板等の透明板が嵌め込まれており、奥側に
配置される遊技盤10の盤面が視認可能となっている。また、前面枠4には、遊技効果を
高めるための各種ランプ類4b〜4fが設けられている。前面枠4の下方には、上皿部5
が設けられており、上皿部5の下方には下皿部6が設けられている。また、前面枠4の右
側には施錠装置9が設けられており、前面枠4の左側にはプリペイドカード式の球貸装置
13(CRユニット)が設けられている。
られている。遊技球は、上皿部5に形成された凹部に投入されて、発射装置ユニット12
(図6参照)に供給される。また、皿外縁部5aには、遊技球の球貸スイッチ5b、返却
スイッチ5c、投入した遊技球を排出するための排出ボタンなど、各種のボタン類が設け
られている。上皿部5の略中央部には複数の長孔とその上部に多数の小穴が形成された第
1スピーカ5yが設けられている。また、上皿5の前面側には、2つの操作スイッチSW
1,SW2が設けられている。遊技者は、これらの操作スイッチSW1,SW2を押すこ
とによって、遊技の演出に登場するキャラクタや遊技条件を選択するなど、遊技の進行に
介入することが可能となっている。
り、排出された遊技球は下皿部6内に貯留される。また、下皿部6の下面の左右には、第
2スピーカ6cが設けられている。下皿部6の右端には発射ハンドル8が設けられている
。発射ハンドル8には、遊技者がハンドルに触れていることを検出するタッチスイッチ8
aが設けられている。発射ハンドル8の回転軸は、下皿部6の奥側に搭載された図示しな
い発射装置ユニット12に接続されており、遊技者が発射ハンドル8を回転させると、そ
の動きが発射装置ユニット12に伝達され、ユニットに内蔵された図示しない発射モータ
が回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。発射ハンドル8の左側面には
、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されて
いる。
図2は、遊技盤10の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤10は中
枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤10の中央に
は、外レール14と内レール15とによって囲まれた略円形状の遊技領域11が形成され
ている。
部分には変動入賞装置18が設けられ、そして、中央装置26と変動入賞装置18との間
には始動口ユニット17が設けられている。後述するように始動口ユニット17は、2つ
の始動口が上下に組み合わせて構成されており、上側に設けられた第1始動口17aは、
固定式の入球口であり、下側に設けられた第2始動口17bは、左右に一対の翼片部が開
閉可能に構成されたいわゆるチューリップ式の入球口となっている。始動口ユニット17
の詳細な構成については、別図を用いて後述する。
は、液晶画面を搭載しており、意匠図柄や背景図柄などの種々の演出用図柄を変動停止表
示することが可能となっている。変動表示装置27の画面上で表示される各種図柄につい
ては後述する。
7の右斜め下方には第2図柄表示装置32が設けられている。このうち、変動表示装置2
7の左下方に設けられた第1図柄表示装置28では、普通図柄や第1特別図柄を変動停止
表示することが可能となっており、変動表示装置27の右下方に設けられた第2図柄表示
装置32では、第2特別図柄を変動表示することが可能となっている。第1図柄表示装置
28や、第2図柄表示装置32の詳細な構成については後述する。
が設けられており、これらのゲートの内部には、遊技球の通過を検出するゲートスイッチ
36s,37sがそれぞれ設けられている。更に、左右の普通図柄作動ゲート36,37
と中央装置26との間には、ランプ風車24,25が設けられている。これら各遊技装置
の間および周辺には、多数の障害釘23が設けられている。
設けられている。この大入賞装置31(特別電動役物)は、略長方形状に大きく開口する
大入賞口31dや、大入賞口31dを開閉するために開閉部材31e、開閉部材31eを
動作させる大入賞口ソレノイド31m(図6参照)などから構成されている。後述する所
定の条件が成立すると、大入賞装置31が作動を開始して大入賞口ソレノイド31mによ
り開閉部材31eが開動作され、大入賞口31dは開口状態となる。この結果、遊技球が
高い確率で大入賞口31dに入球することとなって、遊技者にとって有利な遊技状態であ
る大当り遊技状態が開始される。また、大入賞口31dの内部には、大入賞口スイッチ3
1sが設けられており、大入賞口31dに入賞した遊技球を検出することが可能となって
いる。遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバッ
ク球防止部材58が設けられている。バック球防止部材58は、遊技領域11に到達せず
戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止する機能を有している。
置32の構成を示す説明図である。図3(a)は第1図柄表示装置28を表しており、図
3(b)は第2図柄表示装置32を表している。初めに第1図柄表示装置28の構成につ
いて説明する。図3(a)示されているように、本実施例の第1図柄表示装置28は、略
矩形の領域内に12個の小さな発光ダイオード(LED)が組み込まれて構成されている
。これら12個のLEDのうちの、3個のLEDは普通図柄表示部29を構成しており、
残りの9個のLEDは第1特別図柄表示部30を構成している。更に、普通図柄表示部2
9は、普通図柄を表示するための1個のLED(以下、普通図柄LED29aと呼ぶ)と
、普通図柄の保留数を表示するための2個のLED(以下、普図保留表示LED29bと
呼ぶ)とから構成されている。また、第1特別図柄表示部30は、第1特別図柄を表示す
るための7個のLED(以下、第1特別図柄LED30aと呼ぶ)と、第1特別図柄の保
留数(以下、第1特図保留数と呼ぶ)を表示するための2個のLED(以下、第1特図保
留表示LED30bと呼ぶ)とから構成されている。本実施例の第1図柄表示装置28が
、これら12個のLEDを用いて、普通図柄や、第1特別図柄、更にはこれらの第1特図
保留数を表示する様子については後述する。
普通図柄表示部29を取り除いた構成となっている。すなわち、第2図柄表示装置32に
は、9個のLEDから構成される第2特別図柄表示部33が設けられており、そのほぼ中
央に設けられた7個のLEDは、第2特別図柄を表示するためのLED(以下、第2特別
図柄LED33aと呼ぶ)であり、残りの2個のLEDは、第2特別図柄の保留数(以下
、第2特図保留数と呼ぶ)を表示するためのLED(以下、第2特図保留表示LED33
bと呼ぶ)となっている。このような第2図柄表示装置32の表示内容についても後述す
る。
ある。前述したように、変動表示装置27は、主に液晶表示画面を用いて構成されており
、液晶画面上には、3つの意匠図柄27a,27b,27cと、その背景の背景図柄27
dが表示されている。このうち、3つの意匠図柄27a,27b,27cは、図3に示し
た第1特別図柄表示部30あるいは第2特別図柄表示部33で第1特別図柄あるいは第2
特別図柄が変動表示されることに合わせて種々の態様で変動表示され、遊技を演出するこ
とが可能となっている。
る。前述したように始動口ユニット17には、第1始動口17aと、第2始動口17bと
が設けられており、上側に設けられた第1始動口17aは固定式(ポケット式)の入球口
であり、下側に設けられた第2始動口17bは、一対の翼片17wを備えた開閉式(チュ
ーリップ式)の入球口となっている。この一対の翼片17wは、ほぼ直立した通常状態(
図5(a)参照)と、外側に向かって回転した開口状態(図5(b)参照)との2つの状
態を取ることが可能である。図5(a)に示したように、翼片17wがほぼ直立した通常
状態では、遊技球は第2始動口17bに入球することができず、専ら第1始動口17aに
入球するだけであるが、一対の翼片17wが外側に開いた開口状態となると、第2始動口
17bにも遊技球が入球し得る状態となる。そして、図5(b)に示されるように、開口
状態では、第1始動口17aよりも第2始動口17bの方が、遊技球が入球し易くなって
いる。
部に設けられた通路を通って遊技盤10の裏面側に導かれる。第1始動口17aの内部の
通路の途中には第1始動口スイッチ17sが設けられ、第2始動口17bの内部の通路の
途中には第2始動口スイッチ17tが設けられており、第1始動口17aあるいは第2始
動口17bに入球した遊技球は、それぞれ第1始動口スイッチ17sあるいは第2始動口
スイッチ17tによって検出されるようになっている。
次に、本実施例の遊技機1における制御回路の構成について説明する。図6は、本実施
例の遊技機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているように
遊技機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されてい
るが、その機能に着目すると、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を
司る主制御基板200と、演出用図柄やランプや効果音を用いた遊技の演出の制御を司る
サブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御の下で変動表示装置27の具体的な制
御を行う演出制御基板230と、貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御基板2
40と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板260などから構成されている。
これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行され
る各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが
一時的なデータを記憶するRAMなど、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成
されている。また、図6中に示した矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向
を表している。尚、図6では、主制御基板200に搭載されたCPU201やROM20
2、RAM203、および払出制御基板240に搭載されたCPU241のみが図示され
ている。
スイッチ17t、大入賞口スイッチ31s、ゲートスイッチ36s,37sなどから遊技
球の検出信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ
制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向かって、各種の動
作を指令するコマンドを出力する。また、主制御基板200には、始動口ユニット17の
第2始動口17bに設けられた一対の翼片部を開閉させるための始動口ソレノイド17m
や、大入賞口31dを開閉させるための大入賞口ソレノイド31m、更には、第1図柄表
示装置28や第2図柄表示装置32などが中継端子板を介して接続されており、これら各
種ソレノイド17m,31m、第1図柄表示装置28、および第2図柄表示装置32に向
かって信号を出力することにより、これらの動作の制御も行っている。
の内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。すなわち、前述した変動表示装
置27の表示制御を行う演出制御基板230に対して表示内容を指定するコマンドを出力
し、あるいは、各種のスピーカ5y、6cを駆動するアンプ基板224、装飾用の各種L
EDやランプを駆動する装飾駆動基板226に駆動信号を出力することにより、遊技の演
出を行う。
る。例えば、遊技者が前述した上皿部5に設けられた球貸スイッチ5bや返却スイッチ5
cを操作すると、この信号は、球貸表示基板242から中継端子板を介して、球貸装置1
3に伝達される。球貸装置13は、払出制御基板240とデータをやり取りしながら、貸
球の払出を行う。また、主制御基板200が賞球の払出コマンドを出力すると、このコマ
ンドを払出制御基板240が受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力すること
によって賞球の払い出しが行われる。
次に、上述した構成を有する本実施例の遊技機1で行われる遊技の概要について簡単に
説明しておく。
凹部に遊技球を投入して発射ハンドル8を回転させると、上皿部5に投入された遊技球が
、1球ずつ発射装置ユニット12に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域11に発
射される。遊技球を打ち出す強さは、発射ハンドル8の回転角度によって調整することが
可能となっており、遊技者は発射ハンドル8の回転角度を変化させることによって、遊技
球の狙いを付けることができる。
図柄作動右ゲート37の何れかを通過すると、変動表示装置27の左下方に設けられた第
1図柄表示装置28において普通図柄の変動表示が開始される。図4を用いて前述したよ
うに、図柄表示装置28には普通図柄表示部29が設けられており、普通図柄表示部29
には、普通図柄LED29aおよび普図保留表示LED29bが搭載されている。このう
ち、普通図柄LED29aを用いて普通図柄の変動表示を行う。
施例の遊技機1では、普通図柄LED29aの点滅を繰り返すことによって、普通図柄の
変動表示を行う。図では、普通図柄LED29aが点灯している状態を放射状の実線で表
し、消灯している状態を破線で表している。そして、予め定められた時間だけ点滅を繰り
返した後、普通図柄LED29aが点灯状態で停止した場合には、普通図柄の当りとなっ
て、第2始動口17b(始動口ユニット17の下側の始動口)が所定時間(例えば0.5
秒間)だけ開口状態となる。逆に、消灯状態で停止した場合には普通図柄の外れとなって
、第2始動口17bが開口することはない。また、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通
図柄作動左ゲート36または普通図柄作動右ゲート37を通過した場合は、この遊技球の
通過が保留数として蓄えられて、現在の普通図柄の変動表示が終了後に、変動表示が行わ
れる。普通図柄の保留は最大4個まで蓄えることが可能となっており、蓄えられている普
通図柄の保留数は、普図保留表示LED29bによって表示される。
普通図柄の保留数が表示される様子を示した説明図である。普通図柄の保留が無い場合(
すなわち、保留が0個の場合)は、2個の普図保留表示LED29bは何れも消灯してい
る。保留が1個の場合は、向かって左側の普図保留表示LED29bは消灯したままで、
右側の普図保留表示LED29bが点灯する。保留が2個になると、今度は、右側の普図
保留表示LED29bに加えて左側の普図保留表示LED29bが点灯する。次いで、保
留が3個になると、右側の普図保留表示LED29bが点滅し、左側の普図保留表示LE
D29bが点灯する。更に保留が増加して上限値である4個になると、左右の普図保留表
示LED29bが点滅した状態となる。このように普通図柄表示部29では、2個の普図
保留表示LED29bを点灯、消灯、あるいは点滅させることによって、0個から4個ま
での保留数を表示することが可能となっている。
表示部30が設けられており、第1特別図柄(第1図柄)を変動表示可能となっている。
更に、図3(b)に示したように、第2図柄表示装置32に設けられた第2特別図柄表示
部33では、第2特別図柄(第2図柄)を変動表示可能となっている。このうち、第1特
別図柄は第1始動口17aに対応し、第2特別図柄は第2始動口17bに対応しており、
第1特別図柄あるいは第2特別図柄は、それぞれ対応する始動口に遊技球が入球すると変
動表示を開始するようになっている。尚、図5を用いて前述したように、第2始動口17
bが開口していない状態(通常状態)では、遊技球は第2始動口17bに入球しないので
、第2始動口17bが閉鎖した状態では、遊技球は主に第1始動口17aに入球して第1
特別図柄が変動表示を行い、逆に、第2始動口17bが開口状態になると、遊技球は第1
始動口17aよりも第2始動口17bに入球し易くなるので、主に第2特別図柄が変動表
示するようになる。また、前述したように第1特別図柄表示部30および第2特別図柄表
示部33は、何れも同様な構成をしており、従って、第1特別図柄も第2特別図柄も同様
な態様で変動表示を行う。
ある。尚、第1特別図柄も第2特別図柄も変動態様および停止表示態様は同様であるため
、ここでは両者を区別することなく、単に、特別図柄と称するものとする。図3を用いて
前述したように、第1特別図柄表示部30および第2特別図柄表示部33の何れも7個の
LEDによって構成されており、これらを点灯させることによって特別図柄を表示する。
図8に示されているように、本実施例の遊技機1では、6通りの特別図柄の停止表示態様
が設けられており、それぞれの停止表示態様に固有の点灯状態が設定されている。図示さ
れるように、本実施例の遊技機1では、6種類の特別図柄の停止表示態様は大きく3つの
図柄に分類されている。先ず、図中の上段に示した2つの特別図柄の停止表示態様は「通
常大当り図柄」に相当するもので、中段に示した2つの特別図柄の停止表示態様は「確変
大当り図柄」に相当する。また、下段に示した2つの特別図柄の停止表示態様は「外れ図
柄」に相当する。第1特別図柄表示部30および第2特別図柄表示部33では、それぞれ
7個のLED(第1特別図柄LED30aおよび第2特別図柄LED33a)を所定時間
にわたって点滅させることによって特別図柄の変動表示を行い、所定時間が経過すると、
いずれかの停止表示態様に従って停止表示される。そして、「通常大当り図柄」または「
確変大当り図柄」の何れかの図柄(いわゆる大当り図柄)が停止表示されると、大入賞口
31dが開口状態となる大当り遊技が開始される。本実施例の大当り遊技は、大入賞口3
1dが開放状態となるラウンド遊技が、複数回繰り返されるように構成されている。
た場合には、所定の条件が成立するまで(例えば、次の大当り遊技が発生するまで、ある
いは特別図柄の変動表示が所定回数行われるまで等)、特別図柄が大当り図柄で停止表示
する確率が高確率に設定された状態(いわゆる、確率変動状態、あるいは単に確変状態と
呼ばれることもある)となる。
ちには対応する特別図柄での変動表示を開始できない場合(例えば、何れかの特別図柄が
変動表示中であった場合、あるいは大当り遊技中であった場合など)には、第1始動口1
7aへの入球は第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)として、第2始動口17bへの
入球は第2特別図柄の保留数(第2特図保留数)として蓄えられる。そして、第1特図保
留数については第1特図保留表示LED30bによって表示され、第2特図保留数につい
ては第2特図保留表示LED33bによって表示されるようになっている。第1特図保留
表示LED30bあるいは第2特図保留表示LED33bを用いて特別図柄の保留数を表
示する態様は、図6(a)に示した普図保留表示LED29bの場合と全く同様であるた
め、ここでは説明は省略する。
動表示装置27では演出用図柄を用いた各種の演出が行われる。図9は、変動表示装置2
7で行われる演出の一態様を例示した説明図である。図4を用いて前述したように、変動
表示装置27を構成する液晶表示画面には、3つの意匠図柄27a,27b,27cが表
示されている。前述した第1図柄表示装置28あるいは第2図柄表示装置32の何れかで
特別図柄の変動表示が開始されると、変動表示装置27においても、これら3つの意匠図
柄27a,27b,27cが一斉に変動表示を開始する。本実施例では、意匠図柄として
「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄が用意されている。
子が概念的に示されている。変動表示が開始された後、所定時間が経過すると、初めに左
意匠図柄27aが「1」〜「9」のいずれかの図柄で停止表示され、次いで、右意匠図柄
27cが停止表示され、最後に中意匠図柄27bが停止表示される。これら変動表示装置
27で停止表示される3つの意匠図柄27a,27b,27cの組合せは、前述した第1
図柄表示装置28あるいは第2図柄表示装置32で停止表示される特別図柄(第1特別図
柄あるいは第2特別図柄)の停止表示態様と連動するように構成されている。たとえば、
第1特別図柄あるいは第2特別図柄が大当り図柄で停止する場合は、変動表示装置27の
3つの意匠図柄27a,27b,27cが同じ図柄で停止表示される。特に、第1特別図
柄あるいは第2特別図柄が、前述した確変大当り図柄で停止する場合は、変動表示装置2
7の3つの意匠図柄27a,27b,27cが、奇数を表す同じ図柄で停止表示される。
また、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が外れ図柄で停止する場合は、3つの意匠図柄
27a,27b,27cは同じ図柄で揃わない任意の組合せで停止表示される。
柄と、変動表示装置27で表示される3つの意匠図柄27a,27b,27cとは、表示
内容が互いに対応しており、変動中の第1特別図柄あるいは第2特別図柄が停止表示する
と、3つの意匠図柄27a,27b,27cも停止表示するようになっている。しかも、
図2に示すように、変動表示装置27は、第1図柄表示装置28や第2図柄表示装置32
よりも目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、表示内容も分かり易いの
で、遊技者は変動表示装置27の画面を見ながら遊技を行うことが通常である。従って、
変動表示装置27の表示画面上で初めに停止表示される左意匠図柄27aと、続いて停止
表示される右意匠図柄27cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中意
匠図柄27bも同じ図柄で停止して、いわゆる大当り遊技状態になるのではないかと、遊
技者は図柄の変動を注視することになる。このように、2つの意匠図柄を同じ図柄で停止
した状態で、最後の図柄を変動表示させる演出は、リーチ演出と呼ばれており、リーチ演
出を行うことで遊技者の興趣を高めることが可能となっている。
以下では、上述した遊技を実現するために、本実施例の遊技機1が行っている制御内容
について詳しく説明する。
図10は、主制御基板200に搭載されたCPU201が、遊技の進行を制御するため
に行う遊技制御処理の大まかな流れを示したフローチャートである。図示されているよう
に、遊技制御処理では、賞球関連処理、普通図柄遊技処理、第2始動口復帰処理、特別図
柄遊技処理、特別電動役物遊技処理などの各処理が繰り返し実行されている。一周の処理
に要する時間は、ほぼ4msecとなっており、従って、これら各種の処理は約4mse
c毎に繰り返し実行されることになる。そして、これら各処理中で、サブ制御基板220
を初めとする各種制御基板に向けて、主制御基板200から各種コマンドを送信する。こ
うすることにより、遊技機1全体の遊技が進行するとともに、サブ制御基板220では、
遊技の進行に合わせた演出の制御が行われることになる。以下、フローチャートに従って
、主制御基板200に搭載されたCPU201が行う遊技制御処理について説明する。
賞球として払い出すための処理(賞球関連処理)を行う(S50)。かかる処理では、主
制御基板200に接続された各種スイッチの中で、遊技球の入賞に関わるスイッチ(第1
始動口スイッチ17sや、第2始動口スイッチ17t、大入賞口スイッチ31sなど)に
ついて、遊技球が入球したか否かを検出する。そして、遊技球の入球が検出された場合に
は、払い出すべき賞球数を算出した後、払出制御基板240に向かって賞球数指定コマン
ドを出力する処理を行う。払出制御基板240は、主制御基板200から出力された賞球
数指定コマンドを受け取るとコマンドの内容を解釈し、その結果に従って、払出装置(図
示せず)に搭載された払出モータ109mに駆動信号を出力することにより、実際に賞球
を払い出す処理を行う。
じて所定個数の賞球を払い出す動作は、主制御基板200のCPU201の制御の下で、
払出制御基板240のCPU241によって実行されている。従って、本実施例の払出制
御基板240に搭載されたCPU241は、本発明における「遊技球払出手段」に対応す
るものとなっている。
、普通図柄遊技処理を行うか否か、すなわち普通図柄の変動停止表示を行うか否かを判断
する(S100)。かかる判断は、第2始動口17bが開口中であるか否かを検出するこ
とによって行う。第2始動口17bが開口中でなければ普通図柄遊技処理を行うものと判
断し(S100:yes)、第2始動口17bが開口中であれば普通図柄遊技処理は行わ
ないものと判断する(S100:no)。そして、普通図柄遊技処理を行うと判断された
場合は(S100:yes)、以下に説明する普通図柄遊技処理を行う(S150)。一
方、普通図柄遊技処理を行わないと判断された場合は(S100:no)、普通図柄遊技
処理(S150)はスキップする。
留数が存在するか否か(「0」であるか否か)を判定し、保留数が存在する場合には普通
図柄の当否判定を行う。ここで、普通図柄の保留数は遊技球が普通図柄作動ゲート36、
37を通過することにより設定されるものであり、本実施例では、その保留数の上限値を
「4」としている。そして、普通図柄の当否判定の結果に基づき、普通図柄を当り図柄(
図7(c)参照)で停止表示させるか、それ以外の何れかの外れ図柄で停止表示させるか
を決定する。次いで、普通図柄の変動表示時間を設定した後、普通図柄の変動表示を開始
する。また、普通図柄の変動表示時間は、後述する時短機能が作動している場合には、短
めの時間に設定される。そして変動表示時間が経過すると、決定しておいた図柄で普通図
柄を停止表示させ、このときに、普通図柄の当り図柄が停止表示された場合には、始動口
ソレノイド17mを作動させて、第2始動口17bに設けられた一対の翼片17wを外側
に向かって回動させることにより、第2始動口17bを開口状態とする。
状態では、開口状態よりも入球が困難となる。従って、本実施例の第2始動口17bは、
本発明における「始動口」に対応する。また、普通図柄が当り図柄で停止表示された場合
に第2始動口17bを開口させる動作は、主制御基板200のCPU201が、上述した
普通図柄遊技処理を実行する中で行われている。従って、本実施例の主制御基板200に
搭載されたCPU201は、本発明における「始動口開口手段」に対応している。
否かを判断する(S190)。そして、開口中である場合は(S190:yes)、第2
始動口17bを開口状態から通常状態に復帰させるための処理(第2始動口復帰処理)を
行う(S200)。一方、第2始動口17bが開口中でない場合は(S190:no)、
第2始動口復帰処理を行う必要はないのでスキップする。
、第2始動口17bの開口時間が経過したか、若しくは、第2始動口17bに規定数の遊
技球が入球したかの何れかの条件が成立した場合に、開口状態の第2始動口17bを通常
状態に復帰させる処理を行う。尚、第2始動口17bの開口時間は、通常の遊技状態では
約0.5秒間に設定されているが、後述する開口時間延長機能が作動すると約5秒間(開
口回数が1回の場合には1回の開口時間が約5秒間、あるいは開口回数が複数回の場合に
は複数回の開口時間の合計が約5秒間)に延長される。一方、第2始動口17bの開口時
間が経過しておらず、第2始動口17bへの入球数も規定数に達していない場合は、第2
始動口17bを開口状態としたまま、第2始動口復帰処理(S200)を終了する。
始する。かかる処理では、後述する特別図柄遊技処理を行うための所定の条件を満足して
いるか否かを判断した後、所定の条件を満足していた場合には、特別図柄遊技処理を開始
する。
技開始判断処理)の流れを示すフローチャートである。特別図柄遊技処理を開始するか否
かの判断に当たっては、先ず初めに、第1始動口17aに遊技球が入球したか否かを判断
する(S252)。前述したように、第1始動口17aの内部には、遊技球の入球を検出
する第1始動口スイッチ17sが設けられており、遊技球が入球したことを検出すること
ができる。
の保留数が上限値(本実施例では「4」)に達しているか否かを判断する(S254)。
図3(a)を用いて前述したように第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)は、第1特
別図柄表示部30で第1特図保留表示LED30bが点灯することによって表示されてい
る。そして、第1特別図柄の保留数が上限値に達していなければ(S254:no)、第
1特別図柄用の当否判定乱数、第1特別図柄用の図柄決定乱数を取得して、主制御基板2
00のRAM203に記憶する。ここで、第1特別図柄の当否判定乱数は、図3(a)に
示した第1特別図柄表示部30に表示される第1特別図柄の当否判定を行うために用いら
れる乱数である。また、第1特別図柄の図柄決定乱数は、第1特別図柄表示部30に停止
表示させる第1特別図柄を、第1特別図柄の当否判定結果に応じて決定するための乱数で
ある。
o)、第1特別図柄用の各種乱数を取得してRAM203に記憶した後(S256)、第
1特別図柄の保留数に「1」を加算する(S258)。一方、第1特別図柄の保留数が上
限値「4」に達している場合は(S254:yes)、第1特別図柄用の各種乱数の取得
は行わない。
1始動口17aに遊技球が入球していたものの第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)
が上限値「4」に達していた場合(S254:yes)は、第2始動口17bに遊技球が
入球したか否かを判断する(S262)。また、第1始動口17aに遊技球が入球してお
り、且つ、第1特別図柄の保留数が上限値「4」に達していなかった場合も(S254:
no)、第1特別図柄用の各種乱数を取得してRAM203に記憶し(S256)、第1
特別図柄の保留数に「1」を加算した後は(S258)、第2始動口17bに遊技球が入
球したか否かを判断する(S262)。そして、第2始動口17bに遊技球が入球してい
た場合は(S262:yes)、第2特別図柄の保留数(第2特図保留数)が上限値「4
」に達しているか否かを判断し(S264)、上限値に達していなければ(S264:n
o)、第2特別図柄用の当否判定乱数、図柄決定乱数を取得して、主制御基板200のR
AM203に記憶した後(S266)、第2特別図柄の保留数(第2特図保留数)に「1
」を加算する(S268)。
no)、あるいは、第2始動口17bに遊技球が入球していたが第2特別図柄の保留数が
上限値「4」に達していると判断された場合は(S264:yes)、第2特別図柄用の
各種乱数を取得して記憶する処理や、第2特別図柄の保留数に「1」を加算する処理はス
キップして、大当り遊技中か否かを判断する(S270)。後述する特別図柄遊技処理は
、第1特別図柄あるいは第2特別図柄を変動表示させ、何れかの特別図柄で所定の当り図
柄が停止表示された場合には、大当り遊技を開始する処理である。そして、現在、大当り
遊技を行っているのであれば、重ねて大当り遊技を開始する必要はない。そこで、上述し
た第1特別図柄あるいは第2特別図柄の保留に関わる処理を終了したら、大当り遊技中で
あるか否かを判断し(S270)、大当り遊技中で無かった場合には(S270:no)
、後述する特別図柄遊技処理を開始すると判断する(すなわち、S250:yes)。一
方、現在、既に大当り遊技中であった場合は(S270:yes)、特別図柄遊技処理は
開始しないと判断する(すなわち、S250:no)。
、以下に説明する特別図柄遊技処理を行う(S300)。一方、特別図柄遊技処理を行わ
ないと判断された場合は(S250:no)、特別図柄遊技処理(S300)はスキップ
する。
図12および図13は、本実施例の特別図柄遊技処理の流れを示したフローチャートで
ある。第1実施例の特別図柄遊技処理を開始すると、先ず初めに、第1特別図柄または第
2特別図柄の何れかが変動中か否かを判断する(S302)。図3を用いて前述したよう
に、本実施例の遊技機1には第1図柄表示装置28および第2図柄表示装置32が設けら
れており、第1図柄表示装置28では第1特別図柄の変動表示が可能であり、第2図柄表
示装置32では第2特別図柄の変動表示が可能となっている。
第1特別図柄あるいは第2特別図柄を停止図柄で表示させる時間(特別図柄の停止表示時
間)中であるか否かを判断する(S304)。すなわち、第1特別図柄あるいは第2特別
図柄の何れも、特別図柄の変動表示が終了してしばらくの期間は、停止表示された図柄の
確認時間として停止表示時間が設けられているので、この停止表示時間中か否かを判断す
るのである。第1特別図柄および第2特別図柄が変動表示されておらず且つ特別図柄の停
止表示時間も経過していることが確認された場合は(S304:no)、第2特別図柄の
保留数(第2特図保留数)が「0」であるか否かを判断する(S306)。前述したよう
に、本実施例の遊技機1では、第1特別図柄および第2特別図柄の2つの特別図柄が設け
られており、それぞれに対応する保留数が設けられているが、先ず初めに第2特別図柄の
保留数(第2特図保留数)について確認する。そして、第2特図保留数が「0」でない場
合、換言すれば、保留が残っている場合は(S306:no)、RAM203に記憶され
ている第2特別図柄用の当否判定乱数および図柄決定乱数の中から、最も早いタイミング
で記憶されていた乱数を読み出して(S308)、後述する第2特別図柄関連処理を開始
する(S310)。
特図保留数が「0」であるか否かを判断し(S326)、そして、保留が残っていた場合
には(S326:no)、RAM203に記憶されている第1特別図柄用の当否判定乱数
および図柄決定乱数の中から、最も早いタイミングで記憶されていた乱数を読み出して(
S328)、後述する第1特別図柄関連処理を開始する(S330)。このように、第1
特図保留数については、第2特図保留数が「0」であった場合にのみ、保留が残っている
か否かを判断されるので、第2特別図柄の保留が残っている間は、第2特別図柄用の当否
判定乱数および図柄決定乱数が読み出されて、第1特別図柄関連処理が行われることはな
い。
図14は、第2特別図柄関連処理の流れを示したフローチャートである。かかる処理は
、前述したように、特別図柄遊技処理の中で第2特別図柄用の当否判定乱数および図柄決
定乱数が読み出された後に開始される処理である。図示されているように、第2特別図柄
関連処理(S310)を開始すると、先ず初めに、第2特別図柄についての当否判定を行
う(S312)。
を示すフローチャートである。図示するように、第2特別図柄用当否判定処理を開始する
と、先ず初めに、確変フラグがONになっているか否かを判断する(S3120)。ここ
で、確変フラグとは、現在の遊技状態が確変状態か否かを示すフラグであり、主制御基板
200のRAM203の所定アドレスが、確変フラグをセットするデータ領域として設定
されている。後述するように、大当り遊技が、前述した「確変大当り図柄」で発生した場
合には、大当り遊技の終了後、確変フラグがONの状態にセットされ、遊技状態が確変状
態となる。そして、確変フラグがONであれば(S3120:yes)、確変用の当否判
定テーブルを選択し(S3122)、確変フラグがONでなければ(S3120:no)
、非確変用の当否判定テーブルを選択する(S3124)。ここで当否判定テーブルとは
、特別図柄の当否判定乱数に対応付けて、特別図柄の当否判定結果が設定されているテー
ブルであり、主制御基板200のROM202に予め記憶されている。尚、本実施例の遊
技機1では、第1特別図柄および第2特別図柄が設けられており、それぞれに対して当否
判定乱数が記憶されているが、当否判定テーブルは、第1特別図柄または第2特別図柄の
何れの当否判定乱数に対しても、同じテーブルが用いられている。このことと対応して、
本明細書中では、第1特別図柄または第2特別図柄の何れの当否判定テーブルも、単に、
特別図柄の当否判定テーブルと称している。
た説明図である。図16(a)には非確変用の当否判定テーブルが示されており、図16
(b)には確変用の当否判定テーブルが示されている。図示するように、当否判定テーブ
ルには、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の当否判定乱数に対応付けて、「当り」ある
いは「外れ」の当否判定結果が設定されている。また、図16(a)と図16(b)とを
比較すれば明らかなように、図16(b)に示した確変用の当否判定テーブルは、図16
(a)に示した非確変用の当否判定テーブルよりも多くの乱数に、「当り」の当否判定結
果が設定されている。
じて対応する当否判定テーブルを選択すると、先に、特別図柄遊技処理中で読み出してお
いた第2特別図柄用の当否判定乱数に基づいて、選択した確変用あるいは非確変用の当否
判定テーブルを参照することにより、第2特別図柄の当否判定結果が「当り」であるか否
かを判断する(S3126)。上述したように、確変状態の時に参照する確変用の当否判
定テーブルは、確変状態ではないときに参照する非確変用の当否判定テーブルに比べて、
多くの当否判定乱数に「当り」の当否判定結果が設定されていることから、確変中は非確
変中よりも高い確率で「当り」の当否判定結果が発生することになる。
s)、当り図柄テーブルを参照して、大当り図柄を決定する処理を行う(S3128)。
ここで当り図柄テーブルとは、大当り図柄を決定するために参照されるテーブルであり、
図8に示した「通常大当り図柄」または「確変大当り図柄」が、図柄決定乱数に対応付け
られた状態で、ROM202に予め記憶されている。主制御基板200のCPU201は
、ROM202に記憶されている当り図柄テーブルを参照して、第2特別図柄用の図柄決
定乱数に対応付けられている図柄を読み出すことにより、大当り図柄を決定する処理を行
う。ここで、第2特別図柄用の図柄決定乱数とは、図12に示した特別図柄遊技処理中で
第2特別図柄用の当否判定乱数と共に読み出される乱数である。
)、外れ図柄テーブルを参照して外れ図柄を決定する(S3130)。ここで外れ図柄テ
ーブルとは、外れ図柄を決定するために参照されるテーブルであり、ROM202に予め
記憶されている。そこで、主制御基板200のCPU201は、ROM202に記憶され
ている外れ図柄テーブルを参照して、第2特別図柄用の図柄決定乱数に対応付けられてい
る図柄を読み出すことにより、外れ図柄を決定する処理を行う。こうして、特別図柄の当
否判定結果に応じて、第2特別図柄の大当り図柄または外れ図柄を決定したら、図15に
示した第2特別図柄用当否判定処理を終了して、図14の第2特別図柄関連処理に復帰す
る。
から復帰すると、今度は、第2特別図柄の変動パターンを設定する処理を行う(S314
)。ここで、第2特別図柄の変動パターンとは、次のようなものである。前述したように
第2図柄表示装置32では、第2特別図柄の変動表示が開始されると、設定された変動時
間だけ変動表示を行った後、予め決定された大当り図柄または外れ図柄で停止表示される
。また、このような第2特別図柄の変動表示に合わせて、変動表示装置27では意匠図柄
27a,27b,27cを変動表示させながら各種の演出が行われ、第2特別図柄が停止
表示されると、意匠図柄27a,27b,27cの変動が停止表示されて、第2特図の停
止図柄に対応する図柄で停止表示されるようになっている。すなわち、変動表示装置27
上で意匠図柄27a,27b,27cを用いて行われる各種の演出の内容は、第2特図の
停止図柄や変動時間に依存したものとなっている。そこで、図15を用いて前述した第2
特別図柄の当否判定処理で、第2特図の停止図柄を決定したら、続いて、第2特図を変動
表示させる時間(変動時間)を決定しておく必要がある。第2特別図柄の変動パターンと
は、第2特別図柄を変動表示させる変動表示時間を表すパターンである。変動表示時間は
、第2特図の当否判定結果や、後述する時短フラグの状態、第2特図保留数など、種々の
条件に基づいて決定される。
始した後(S316)、第2特図保留表示LED33bを用いて表示されている第2特別
図柄用の保留数から1を減算する処理を行う(S318)。次いで、先に決定しておいた
第2特別図柄の変動パターンを指定するコマンド(変動パターン指定コマンド)を、サブ
制御基板220に向かって出力した後(S320)、特別図柄の停止図柄(ここでは第2
特別図柄の停止図柄)を指定するコマンド(特別図柄停止情報指定コマンド)を、同じく
サブ制御基板220に向かって出力して(S322)、図14の第2特別図柄関連処理を
終了し、図12に示した特別図柄遊技処理に復帰する。
306:no)、第2特別図柄の当否判定を行うとともに第2特別図柄の変動表示を開始
する一連の処理(第2特別図柄遊技関連処理)について説明した。これに対して、第2特
別図柄の保留が残っていないと判断された場合には(S306:yes)、第1特別図柄
の保留が残っているか否かが判断される(S326)。そして、第1特別図柄の保留が残
っている場合には(S326:no)、RAM203に記憶されている第1特別図柄用の
当否判定乱数および図柄決定乱数の中から、最も早いタイミングで記憶されていた乱数を
読み出した後(S328)、以下に説明する第1特別図柄関連処理を開始する(S330
)。
図17は、第1特別図柄関連処理の流れを示したフローチャートである。第1特別図柄
関連処理は、図14を用いて前述した第2特別図柄関連処理とほぼ同様であるため、第2
特別図柄関連処理についての説明を踏まえて簡単に説明する。第1特別図柄関連処理にお
いても、前述した第2特別図柄関連処理と同様に、処理を開始すると、先ず初めに第1特
別図柄についての当否判定を行う(S332)。第1特別図柄の当否判定は、図15を用
いて前述した第2特別図柄の当否判定とほぼ同様にして、遊技状況に応じた各種テーブル
を参照することによって行うことができる。以下、図15を参照しながら簡単に説明する
と、先ず初めに、確変フラグがONに設定されているか否かを判断し、確変フラグがON
に設定されていれば(S3120:yes相当)、確変用の当否判定テーブルを選択し(
S3122相当)、確変フラグがONでなければ非確変用の当否判定テーブルを選択する
(S3124相当)。このとき参照する当否判定テーブルは、前述したように、図16に
示す特別図柄の当否判定テーブルを用いることができる。
を参照して、第1特別図柄の大当り図柄を決定する(S3128相当)。逆に、当否判定
結果が外れであれば(S3126:no相当)、外れ図柄テーブルを参照して、第1特別
図柄の外れ図柄を決定する(S3130相当)。
は、第1特別図柄の当否判定乱数に基づいて第1特別図柄の当否判定を行うとともに、当
否判定結果に応じて、第1特別図柄の大当り図柄あるいは外れ図柄を決定する処理を行う
。そして、大当り図柄あるいは外れ図柄を決定したら、第1特別図柄用の当否判定処理を
終了して、図17に示した第1特別図柄遊技処理に復帰する。
理(図14参照)と同様に、第1特図の当否判定結果や、後述する時短フラグの状態、第
2特図保留数など、種々の条件に基づいて、第1特別図柄の変動パターン設定処理を行う
(S334)。その後、第1特別図柄の変動表示を開始した後(S336)、第1特図保
留表示LED30bに表示されている第1特別図柄用の保留数から1を減算する処理を行
う(S338)。次いで、先に決定しておいた第1特別図柄の変動パターンを指定するコ
マンド(変動パターン指定コマンド)を、サブ制御基板220に向かって出力した後(S
340)、特別図柄の停止図柄(ここでは第1特別図柄の停止図柄)を指定するコマンド
(特別図柄停止情報指定コマンド)を、同じくサブ制御基板220に向かって出力して(
S342)、図17の第1特別図柄関連処理を終了し、図12に示した特別図柄遊技処理
に復帰する。
別図柄の変動パターンと停止図柄とを決定し、変動パターン指定コマンド、特別図柄停止
情報指定コマンドをサブ制御基板220に向けて出力したら、図12に示した特別図柄遊
技処理を終了して、図10に示す遊技制御処理に復帰する。
、図12のS302:noの場合)に、特別図柄遊技処理で行われる詳細な処理について
説明した。一方、第1特別図柄または第2特別図柄の何れかが変動中に、図12の特別図
柄遊技処理が開始された場合は、最初に行うS302の判断で、「yes」と判断される
。この場合は、既に、特別図柄の変動パターンと停止図柄とが決定されて、第1特別図柄
または第2特別図柄の変動が開始されている場合に該当する。そこで、特別図柄変動時間
が経過したか否かを判断する(S348)。すなわち、第1特別図柄または第2特別図柄
の変動時間は変動パターンに応じて予め定められているので、第1特別図柄または第2特
別図柄の変動を開始すると同時にタイマをセットすることにより、所定の変動時間が経過
したかを判断するのである。そして、未だ変動時間が経過していない場合は(S348:
no)、そのまま特別図柄遊技処理を終了して、図10に示す遊技制御処理に復帰する。
の特別図柄を停止表示させることを示すコマンド(図柄停止コマンド)をサブ制御基板2
20に向かって出力する(S350)とともに、変動表示中の第1特別図柄または第2特
別図柄を、予め設定しておいた図柄で停止表示させる(S352)。続いて、停止表示さ
せた特別図柄を停止状態のまま保持する時間(停止表示時間)を設定した後(S354)
、設定した停止表示時間が経過したか否かを判断する(S356)。そして、停止表示時
間が経過していなければ(S356:no)、そのまま特別図柄遊技処理を終了して図1
0に示す遊技制御処理に復帰する。
当り図柄であるか否かを判断する(図13のS358)。尚、本実施例の遊技機1には、
第1図柄表示装置28および第2図柄表示装置32の2つの図柄表示装置が搭載されてお
り、第1図柄表示装置28では第1特別図柄の変動表示および停止表示が可能であり、第
2図柄表示装置32では第2特別図柄の変動表示および停止表示が可能であるが、上記の
大当り図柄は、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の何れで停止表示されていても良い。
大当り図柄であった場合は(S358:yes)、大当りフラグをONに設定した後(S
360)、ファンファーレフラグもONに設定する(S361)。大当りフラグとは、遊
技状態が大当り遊技状態であることを表すフラグであり、主制御基板200に搭載された
RAM203の所定のアドレスが大当りフラグを設定するデータ領域として用いられてい
る。詳細には後述するが、大当りフラグがONに設定された状態で、特別図柄遊技処理を
抜けて図10の遊技制御処理に復帰すると特別電動役物遊技処理が開始され、いわゆる大
当り遊技が開始される。また、ファンファーレフラグとは、大当り遊技が開始されること
を報知するための大当りファンファーレ演出を行うことを示すフラグである。大当りファ
ンファーレ演出は、大当り遊技を開始することを報知するための演出であるから、大当り
遊技の開始時に1回だけ行われる演出である。そこで、ファンファーレフラグをONにし
ておくことで、大当りファンファーレ演出を行わなければならないことを記憶しておくの
である。ファンファーレフラグも大当りフラグと同様に、主制御基板200に搭載された
RAM203の所定のアドレスに設定される。
としている。ここで確変機能とは、特別図柄の当否判定で当りの発生確率を高確率に設定
する機能であり、時短機能とは、第1図柄表示装置28あるいは第2図柄表示装置32で
特別図柄が変動表示される時間を短縮する機能である。本実施例の遊技機1では、確変フ
ラグがONに設定されると確変機能が作動し、時短フラグがONに設定されると、時短機
能が作動するようになっている。また、確変フラグおよび時短フラグも、大当りフラグと
同様に、主制御基板200に搭載されたRAM203の所定のアドレスが、それぞれ確変
フラグおよび時短フラグを設定するデータ領域として用いられている。
されているか否かを判断する(S362)。そして、確変フラグがONに設定されていれ
ば(S362:yes)、確変機能および時短機能が作動しているので、これらの機能を
停止させるために、確変フラグをOFFに設定し(S364),時短フラグをOFFに設
定する(S366)。
時短フラグがONに設定されているか否かを判断し(S365)、時短フラグがONに設
定されていた場合は(S365:yes)、時短機能が作動しているので、時短フラグを
OFFに設定して(S366)、時短機能を停止させておく。また、本実施例の遊技機1
では、時短機能が作動している場合は、第2始動口17bの開口時間を延長状態とする機
能(開口時間延長機能)も作動しているので、時短機能を停止させるべく時短フラグをO
FFにしたら(S366)、開口時間延長機能の作動も停止させるべく、開口時間延長フ
ラグをOFFに設定する(S367)。
、続いて、短縮フラグをONに設定する(S369)。ここで、短縮フラグとは、大当り
遊技の実行時間を短縮することを示すフラグである。すなわち、詳細には後述するが、本
実施例の遊技機1では、大当り遊技の醍醐味を遊技者に強く印象付けるために、従来の遊
技機と同程度の時間をかけて行う大当り遊技と、従来の遊技機よりも短時間で行う大当り
遊技の、2つの態様で大当り遊技を行うことが可能となっている。このことと対応して、
短時間の大当り遊技を行う場合には、短縮フラグをONに設定することによって、そのこ
とを記憶しておくのである。尚、短縮フラグも、他のフラグと同様に、主制御基板200
に搭載されたRAM203の所定のアドレスに設定される。
停止表示された大当り図柄が確変大当り図柄であるか否かを判断する(S368)。そし
て、確変大当り図柄であった場合は(S368:yes)、短縮フラグをONにする(S
369)。結局、確変中に(すなわち確変フラグがONの状態で)大当り図柄が停止表示
された場合、あるいは、大当り遊技を終了して時短中に(すなわち時短フラグがONの状
態で)大当りを引き戻した場合、若しくは、確変大当り図柄で初当りした場合の何れかの
場合に、短縮フラグがONに設定され、それ以外の場合には、短縮フラグはOFFに設定
されたままとになっている。
を行う(S370)。詳細については後述するが、かかる処理(大当り態様設定処理)で
は、短縮フラグがONに設定されている場合には、短時間で終了するような態様に、大当
り遊技の態様が設定される。そして、大当り遊技の態様を設定したら(S370)、図1
2および図13に示した特別図柄遊技処理を抜けて、図10の遊技制御処理に復帰する。
なわち第1特別図柄あるいは第2特別図柄)が、大当り図柄であった場合(S358:y
es)の処理について説明したが、停止表示された図柄が大当り図柄でなかった(外れ図
柄であった)場合は(S358:no)、次のような処理を行う。
ラグがONになっていると判断された場合は(S372:yes)、時短中の特別図柄の
変動回数を計数した後(S374)、変動回数が、時短の回数切りに設定されている所定
回数(本実施例では100回)に達したか否かを判断する(S376)。そして、変動回
数が所定回数に達したら(S376:yes)、時短フラグをOFFにした後(S378
)、開口時間延長フラグもOFFにして(S379)、図12および図13に示した特別
図柄遊技処理を抜けて、図10の遊技制御処理に復帰する。
判定結果が当りであった場合に、大当り図柄を決定することによって、確変状態とするか
否かを決定する処理は、主制御基板200に搭載されたCPU201が、上述した第1特
別図柄関連処理、あるいは第2特別図柄関連処理を行うことによって実行されている。従
って、本実施例の主制御基板200に搭載されたCPU201は、本発明における「抽選
手段」および「当り態様決定手段」に対応している。
ラグがONに設定されているかを判断して(S390)、大当りフラグがONに設定され
ている場合は(S390:yes)、大当り遊技を開始するが、この大当り遊技の態様は
、特別図柄遊技処理の大当り態様設定処理(図13のS370)で設定されている。そこ
で、大当り態様設定処理の詳細な内容について説明しておく。
図18は、大当り態様設定処理の流れを示すフローチャートである。図示されているよ
うに、大当り態様設定処理では、先ず始めに、短縮フラグがONに設定されているか否か
を判断する(S3700)。短縮フラグとは、前述したように、確変中あるいは時短中に
大当りが発生するか、若しくは、確変大当り図柄で初当たりした場合に、ONに設定され
るフラグである。短縮フラグは、主制御基板200に搭載されたRAM203の所定アド
レスに割り当てられており、そのアドレスを参照することによって、短縮フラグがONに
設定されているか否かを直ちに判断することができる。
)、先ず初めに、大当りファンファーレとして、短縮ファンファーレを設定する(S37
02)。ここで、大当りファンファーレとは、大当り遊技を開始するに先立って、大当り
遊技が開始されることを報知するために行われる演出である。また、本実施例の遊技機1
は、大当りファンファーレとして、一般的な演出時間の演出内容(通常ファンファーレ)
と、通常ファンファーレよりも演出時間の短い演出内容(短縮ファンファーレ)とが実行
可能となっている。そこで、短縮フラグがONに設定されている場合は(S3700:y
es)、大当りファンファーレとして、短縮ファンファーレを設定する(S3702)。
(S3704)。すなわち、大当り遊技は、大入賞口31dを開口させて行うラウンド遊
技を複数回繰り返すことによって行われるが、本実施例の遊技機1では、ラウンド遊技と
ラウンド遊技との間で大入賞口31dを閉鎖している時間(インターバル時間)を、通常
の時間、または通常よりも短縮された時間の何れか設定とすることができる。そこで、短
縮フラグがONに設定されている場合は(S3700:yes)、インターバル時間とし
て短縮された時間(短縮時間)を設定する(S3704)。
こで、大当りエンディングとは、大当り遊技が終了することを報知するために行われる演
出である。また、本実施例の遊技機1は、大当りエンディングとして、一般的な演出時間
の演出内容(通常エンディング)と、通常エンディングよりも演出時間の短い演出内容(
短縮エンディング)とが実行可能となっている。そこで、短縮フラグがONに設定されて
いる場合は(S3700:yes)、大当りエンディングとして、短縮エンディングを設
定する(S3706)。
時用の賞球数および規定入賞数に設定する(S3708)。ここで、大入賞口31dへの
入球に対する賞球数および規定入賞数とは次のようなものである。先ず、前述したように
、大当り遊技は、大入賞口31dが開口状態となるラウンド遊技を所定回数だけ繰り返す
ことによって行われている。また、開口した大入賞口31dに遊技球が入球すると、入球
した遊技球1球につき、所定個数の遊技球が賞球として払い出されるようになっており、
そして、ある一定個数の遊技球が大入賞口31dに入球すると、大入賞口31dが閉鎖し
て、1回のラウンド遊技が終了するようになっている。大入賞口31dへの入球に対する
賞球数とは、大入賞口31dに入球した遊技球の1球当りに払い出される遊技球の個数を
いい、規定入賞数とは、1回のラウンド遊技で大入賞口31dに入球させることの可能な
遊技球数をいう。従って、1回のラウンド遊技では、(大入賞口31dへの入球に対する
賞球数)×(規定入賞数)に相当する個数の遊技球が払い出されることが通常である。ま
た、このことから、同じ個数の遊技球を払い出すにしても、賞球数を少なくして、その分
だけ規定入賞数を増やしておけば、1回のラウンド遊技に要する時間を長くすることがで
きるし、逆に、賞球数を多くして、規定入賞数を少なくしておけば、1回のラウンド遊技
に要する時間を短くすることができる。
規定入賞数が10個)、または、賞球数が多く規定入賞数が少ない組合せ(賞球数が15
球、規定入賞数が8個)の2つの態様で大当り遊技を実行することが可能となっている。
そこで、図18に示した大当り態様設定処理のS3708では、短縮フラグがONに設定
されていた場合には(S3700:yes)、大当り遊技中の賞球数および規定入賞数の
組合せを、短縮時用の組合せ、すなわち賞球数が多く、規定入賞数が少ない組合せを設定
する(S3708)。結局、短縮フラグがONに設定されている場合(S3700:ye
s)は、大当りファンファーレも、ラウンド遊技間のインターバル時間も、大当りエンデ
ィングも、短時間で終了する内容に設定され、加えて、賞球数および規定入賞数も短縮時
用の内容に設定されるので、ラウンド遊技も短時間で終了する内容に設定されることにな
る。尚、本実施例の遊技機では、短縮フラグがONに設定されている場合の大当りのファ
ンファーレ時間は2秒間に設定されている。また、同様にラウンド遊技間のインターバル
時間、つまり大入賞口の閉口時間は0.2秒間に設定されており、更に、大当りのエンデ
ィング時間は2秒間に設定されている。
no)は、これらを通常の内容に設定する。すなわち、大当りファンファーレは通常ファ
ンファーレに設定し(S3710)、ラウンド遊技間のインターバル時間は通常時間に設
定し(S3712)、大当りエンディングは通常エンディングに設定し(S3714)、
大当り遊技中の賞球数および規定入賞数の組合せは、通常時用の組合せに設定する(S3
716)。尚、本実施例の遊技機では、通常の大当りのファンファーレ時間は10秒間に
設定されており、通常のラウンド遊技間のインターバル時間、つまり大入賞口の閉口時間
は3秒間に設定され、更に、通常の大当りのエンディング時間は2秒間に設定されている
。
り態様設定処理を終了して、図12および図13に示した特別図柄遊技処理を経由した後
、図10の遊技制御処理に復帰する。尚、上述した各種の設定内容(大当りファンファー
レ、インターバル時間、大当りエンディング、賞球数および規定入賞数の組合せ)は、主
制御基板200に搭載されたROM202に予め記憶されている。従って、本実施例の主
制御基板200に搭載されたROM202は、本発明における「実行態様記憶手段」に対
応している。また、大当り遊技の態様を決定する処理は、本実施例の主制御基板200の
CPU201が、図18に示した大当り態様設定処理を実行することによって行われてい
る。従って、本実施例の主制御基板200のCPU201は、本発明における「実行態様
決定手段」に対応している。
ONに設定されているか否かを判断して、大当りフラグがONに設定されている場合は(
S390:yes)、以下に説明する特別電動役物遊技処理を開始する(S400)。こ
れに対して、大当りフラグがONに設定されていない場合は(S390:no)、特別電
動役物遊技処理(S400)はスキップして、遊技制御処理の先頭に戻り、前述した賞球
関連処理(S50)以降の一連の処理を繰り返す。
図19は、特別電動役物遊技処理の前半部分の流れを示すフローチャートである。また
、図20は、特別電動役物遊技処理の後半部分の流れを示すフローチャートである。この
ような特別電動役物遊技処理が実行されることによって、遊技状態がいわゆる特別遊技状
態(大当り遊技)となる。以下、図19および図20を参照しながら特別電動役物遊技処
理について説明するが、その準備として、いわゆる特別遊技(大当り遊技)と呼ばれる遊
技の内容について簡単に説明しておく。
の大入賞口31dは通常の遊技状態では閉鎖されている。しかし、特別遊技が開始される
と、大入賞口31dが開口状態となってラウンド遊技が開始される。ラウンド遊技は、所
定のラウンド遊技時間が経過するか、あるいは規定入賞数の遊技球が入球すると終了して
、大入賞口31dが一旦閉鎖されるが、所定時間が経過すると再び大入賞口31dが開口
してラウンド遊技が開始される。こうしてラウンド遊技を繰り返して、予め設定された回
数のラウンド遊技を消化したら、特別遊技状態(いわゆる大当り遊技)が終了する。以下
、上述した特別遊技を実行するために、主制御基板200のCPU201が行う特別電動
役物遊技処理について、図19および図20を参照しながら説明する。
(S400)を開始すると先ず初めに、ファンファーレフラグがONに設定されているか
否かを判断する(S402)。図13を用いて前述したように、ファンファーレフラグは
、大当りフラグと同時にONに設定されるので、図10の遊技制御処理で大当りフラグが
ONと判断されて(S390:yes)、特別電動役物遊技処理(S400)が開始され
た直後の時点では、ファンファーレフラグはONに設定されている。そこで、図19のS
402では、ファンファーレフラグはONに設定されていると判断されて(S402:y
es)、ファンファーレ開始コマンドを出力した後(S404)、ファンファーレフラグ
をOFFに設定する(S406)。ここで、ファンファーレ開始コマンドとは、大当りフ
ァンファーレの演出を行うように指示するコマンドであり、主制御基板200からサブ制
御基板220に向かって出力される。サブ制御基板220は、主制御基板200からのフ
ァンファーレ開始コマンドを受け取ると、大当りファンファーレの演出を行った後、大当
り遊技に伴う演出を実行する。
短縮ファンファーレ、または通常ファンファーレの2種類の演出が用意されている。この
ことに対応して、ファンファーレ開始コマンドでは、図18の大当り態様設定処理で予め
設定された大当りファンファーレの態様が指定された状態で、コマンドが出力されるよう
になっている。また、大当りファンファーレの演出は、本実施例の主制御基板200に搭
載されたCPU201が、ファンファーレ開始コマンドを出力することによって実行され
る。従って、本実施例の主制御基板200のCPU201は、本発明における「開始報知
演出実行手段」に対応するものとなっている。
れるので(S406)、次回に特別電動役物遊技処理を開始したときには、ファンファー
レフラグはONではないと判断される(S402:no)。このため、ファンファーレ開
始コマンドは、大当り遊技が開始される時に1回だけ出力されるようになっている。
判断する(S408)。通常の遊技状態では大入賞口31dは閉鎖されており、大当りフ
ラグがONになった直後も、大入賞口31dは閉鎖されている。そこで、第1特別図柄あ
るいは第2特別図柄が大当り図柄で停止表示した後、初めて特別電動役物遊技処理が開始
された場合には、S408においては「no」と判断されて、ラウンド遊技の実施回数が
設定回数に達したか否かが判断される(S410)。すなわち、本実施例の遊技機1では
、大当り遊技中に行われるラウンド遊技の回数は予め設定されており、特別電動役物遊技
処理で大入賞口31dが開口していないと判断された場合には(図19のS408:no
)、設定された回数のラウンド遊技を全て実施したために大入賞口31dが閉鎖されてい
るのか否かを判断するのである(S410)。
に達していないから(S410:no)、新たなラウンド遊技が開始されることになるが
、その前に、ラウンド遊技間のインターバル時間が経過したか否かを判断する(S412
)。このインターバル時間とは、ラウンド遊技とラウンド遊技との間で、大入賞口31d
は閉鎖状態となっている時間であり、インターバル時間は、図18を用いて前述した大当
り態様設定処理の中で予め設定されている。大当り遊技が開始された直後は、先のラウン
ド遊技が終了してから既に長い時間が経過しているから、当然、インターバル時間が経過
していると判断される(S412:yes)。そしてこの場合は、ラウンド遊技の実施回
数は設定回数に達しておらず、しかもインターバル時間が経過していることになるから、
ラウンド遊技を開始するべく大入賞口31dを開口させた後(S414)、図19に示し
た特別電動役物遊技処理を一旦終了して、図10の遊技制御処理に復帰する。一方、イン
ターバル時間が経過していないと判断された場合は(S412:no)、大入賞口31d
を開口させることなく、図19の特別電動役物遊技処理をそのまま一旦終了して、図10
の遊技制御処理に復帰する。
、賞球関連処理(S50)以降の一連の各種処理を行った後、再び特別電動役物遊技処理
(S400)を開始する。前述したように、図10に示した遊技制御処理を、主制御基板
200のCPU201が一回、実行するために要する時間は、約4msecとなっている
。従って、図19および図20に示した特別電動役物遊技処理も、約4msec毎に実行
されることになる。そして、設定回数のラウンド遊技を終了していない限り、やがては大
入賞口31dが開口され(図19のS414)、次回に図19および図20の特別電動役
物遊技処理が開始された際には、S408にて、大入賞口31dが開口中(S408:y
es)と判断されることになる。
08:yes)、大入賞口31dの開口時間が所定時間(1ラウンド遊技時間)に達した
か否かを判断する(S416)。前述したように、大入賞口31dが開口してラウンド遊
技が開始されると、所定のラウンド遊技時間が経過するか、または大入賞口31dに規定
入賞数の遊技球が入球するまで、大入賞口31dは開口状態を維持するようになっている
。このことに対応して、S416では、大入賞口31dの開口時間が所定のラウンド遊技
時間に達したか否かを判断する。そして、大入賞口31dの開口時間がラウンド遊技時間
に達していれば(S416:yes)、大入賞口31dを閉鎖した後(S420)、図1
9に示した特別電動役物遊技処理を抜けて、図10の遊技制御処理に復帰する。
、大入賞口31dに入球した遊技球が規定入賞数に達しているか否かを判断する(S41
8)。ここで、規定入賞数とは、図18を用いて前述した大当り態様設定処理で予め設定
された規定入賞数である。規定入賞数は、短縮フラグがONに設定されていない場合は、
通常の値に設定されているが、短縮フラグがONに設定されている場合には、大きな値に
設定されている。S418では、大入賞口31dに入球した遊技球の個数が、短縮フラグ
に応じて設定された規定入賞数に達したか否かを判断する。そして、遊技球が規定数に達
した場合にも(S418:yes)、大入賞口31dを閉鎖する(S420)。これに対
して、規定入賞数に達していない場合は(S418:no)、大入賞口31dの開口時間
が未だ所定のラウンド遊技時間に達しておらず、しかも大入賞口31dに入球した遊技球
も規定入賞数に達していないことになるので、大入賞口31dを開口させたまま、図19
に示した特別電動役物遊技処理を抜けて、図10の遊技制御処理に復帰する。
間が所定のラウンド遊技時間に達するか(S416:yes)、もしくは大入賞口31d
に規定入賞数の遊技球が入球して(S418:yes)、大入賞口31dが閉鎖される(
S420)。こうして1回のラウンドの遊技が終了する。そして、次に特別電動役物遊技
処理が実行された時には、S408において大入賞口31dが開口していないと判断され
(S408:no)、ラウンド遊技回数が設定回数に達したか否かが判断され(S410
)、設定回数に達していなければ(S410:no)、インターバル時間が経過したこと
を確認した後(S412:yes)、再び大入賞口31dを開口させて新たなラウンド遊
技が開始される(S414)。
S410:yes)、大当り遊技を終了させるべく、大当りフラグをOFFに設定した後
(図20のS422)、大当り遊技の終了を報知するための大当りエンディングの演出を
行うべく、大当りエンディングコマンドを、サブ制御基板220に向かって出力する(S
424)。サブ制御基板220は、主制御基板200から大当りエンディングコマンドを
受け取ると、大当りエンディングの演出を行うことによって、大当り遊技が終了したこと
を遊技者に報知する。
ファンファーレの演出と同様に、短縮エンディング、または通常エンディングの2種類の
演出が用意されている。このことに対応して、大当りエンディングコマンドでは、図18
の大当り態様設定処理で予め設定された大当りエンディングの態様が指定された状態で、
コマンドが出力されるようになっている。また、大当りエンディングの演出は、本実施例
の主制御基板200に搭載されたCPU201が、大当りエンディングコマンドを出力す
ることによって実行される。従って、本実施例の主制御基板200のCPU201は、本
発明における「終了報知演出実行手段」に対応するものとなっている。
り図柄)が「確変大当り図柄」であったかを判断する(S426)。そして、「確変大当
り図柄」によるものであった場合は(S426:yes)、確変機能を作動させるべく確
変フラグをONに設定する(S428)。確変フラグがONに設定されると、確変機能が
作動して、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の当否判定に際して確変用の当否判定テー
ブルが選択されて(図15のS3122)、当否判定結果が当りになる確率が高くなる。
すなわち、図20に示した特別電動役物遊技処理の中で確変フラグがONにされると、当
否判定結果が当りになる確率が高くなることから、特別電動役物遊技処理を実行する本実
施例の主制御基板200のCPU201は、本発明における「確率変動手段」に対応する
ものとなっている。
定する(S432)。こうして開口時間延長フラグおよび時短フラグをONに設定すると
、第2始動口17bの開口時間が延長状態となり、また時短機能が作動して、第1特図あ
るいは第2特図の変動時間が短縮されることになる。すなわち、図20に示した特別電動
役物遊技処理の中で開口時間延長フラグがONにされると、第2始動口17bの開口時間
が延長状態となることから、特別電動役物遊技処理を実行する本実施例の主制御基板20
0のCPU201は、本発明における「開口時間延長手段」に対応するものとなっている
。次に、大当り遊技が、通常大当り図柄によって発生した大当り遊技であったか否かを判
断する(S434)。そして、通常大当り図柄による大当り遊技であった場合には(S4
34:yes)、時短の回数切りの回数(時短切り回数。本実施例では100回)を設定
した後(S436)、図19および図20に示す特別電動役物遊技処理を終了して、図1
0の遊技制御処理に復帰する。これに対して、通常大当り図柄による大当り遊技では無か
った場合には(S434:no)、時短切り回数を設定することなく、特別電動役物遊技
処理を終了する。
役物遊技処理を実行することによって行われている。従って、本実施例の主制御基板20
0に搭載されたCPU201は、本発明における「大当り遊技実行手段」に対応するもの
となっている。
行うことによって、遊技機1の遊技を進行させるようになっている。そして、第1特別図
柄あるいは第2特別図柄が大当り図柄で停止表示されると(図13のS358:yes)
、図18に示す大当り態様設定処理が行われ(S370)、設定された態様で大当り遊技
が実行される。その結果、本実施例の遊技機1では、遊技者に連荘の醍醐味を強く印象付
けて、その結果、遊技に対する興趣を大きく掻き立てることが可能となっている。以下で
は、この点について説明する。
説明図である。図示されているように、大当り遊技は、先ず始めに大当りファンファーレ
の演出が行われ、続いて所定回数(本実施例では15回)のラウンド遊技が行われる。ラ
ウンド遊技は、所定のラウンド遊技時間が経過するか(図19のS416:yes)、大
入賞口31dに規定入賞数の遊技球が入賞すると(図19のS418:yes)終了する
ようになっているが、通常は、規定入賞数の遊技球が入賞したことによって終了する。ま
た、ラウンド遊技とラウンド遊技との間のインターバル時間には、インターバル演出が行
われる。そして、全てのラウンド遊技が終了すると、大当りエンディングの演出が行われ
て、大当り遊技が終了する。
して、大当りが発生する確率が高くなるから、遊技者は連荘できるのではないかと期待す
る。その結果、大当りファンファーレの演出や、インターバル演出、大当りエンディング
の演出がもどかしく感じられる。更には、ラウンド遊技中には、大入賞口31dに遊技球
が入球するに従って、多くの遊技球が払い出されることになるが、このラウンド遊技の時
間すらも、もどかしく感じられるようになる。すなわち、ラウンド遊技は、ラウンド遊技
時間が終了するか、規定入賞数の遊技球が大入賞口31dに入球するまで継続されるが、
通常は、規定入賞数の遊技球が入球することによって終了する。そして、規定入賞数の遊
技球が入球すれば、その規定入賞数に1球当りの賞球数を乗算した個数の遊技球が賞球と
して払い出されることから、遊技者にとっては、ラウンド遊技を行うことによって一定数
の遊技球が払い出されることが半ば当然のことのように感じられる。このように、ラウン
ド遊技で一定数の遊技球が払い出されることが当然になってしまうと、遊技者の関心は、
大当り遊技の終了後に、再び大当りを発生させることができるか否か、すなわち連荘でき
るか否かに向くことになる。その結果、連荘できるかどうかを早く知るために、一定数の
遊技球を早く払い出してしまいたいと思うようになり、規定入賞数の遊技球が大入賞口3
1dに入球するまで待たされることが、もどかしく感じられるのである。
て確変大当り図柄による大当りが発生すると(すなわち、2連荘すると)、どれだけ連荘
を続けることができるかという点に興味が集中する。その結果、個々の大当り遊技を楽し
むのではなく、一定数の賞球を払い出したら直ぐに大当り遊技を終了して、連荘回数を伸
ばしたいと思うようになる。また、連荘中に、通常大当り図柄による大当りが発生した場
合でも、もしかしたら時短遊技中に大当りを発生させて(すなわち、時短中に大当りを引
き戻して)、連荘回数を伸ばせるのではないかと期待することになる。その結果、大当り
遊技は、できるだけ早く賞球を払い出して、大当り遊技を終了したいと思うようになる。
当りが発生した場合(図13のS368:yes)、あるいは、確変中に大当りが発生し
た場合(図13のS362:yes)、若しくは時短中に大当りが発生した場合(図13
のS365:yes)には、短縮フラグをONに設定し(S369)、続いて行われる大
当り態様設定処理(S370)において、大当りファンファーレや、インターバル時間、
大当りエンディングを短縮時用の設定にするとともに、規定入賞数の設定を少ない値に設
定している。もちろん、規定入賞数のみを少なくしたのでは、大当り遊技で払い出される
賞球数も減ってしまうので、規定入賞数を少なくする分だけ、1球当りの賞球数を増やし
て、払い出される賞球数が変わらないようにしている。
明図である。図21に示した短縮フラグがOFFの大当り遊技と比較すれば明らかなよう
に、短縮フラグがONの場合の大当り遊技では、大当りファンファーレの演出や、インタ
ーバル演出、大当りエンディングの演出に要する時間が短縮されて、大当り遊技に要する
時間が短くなっている。更に加えて、規定入賞数が少なくなっており、これを補うために
、1球当りの賞球数が増加している。このため、ラウンド遊技で払い出される遊技球の個
数は同じでありながら、規定入賞数が減少した分だけラウンド遊技の時間も短くなってお
り、それに伴って、大当り遊技に要する時間も短くなっている。その結果、遊技者は、大
当り遊技に伴って払い出される一定数の賞球を速やかに獲得して大当り遊技を終了させ、
その後は、連荘させることに集中して遊技を行うことが可能となる。その結果、同じ回数
の連荘が発生する場合にも、短時間で発生することになって、連荘の醍醐味を遊技者に強
く印象付けることが可能となり、遊技に対する興趣を大きく掻き立てることが可能となる
。
く、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業
者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基
づく改良を適宜付加することができる。
中(すなわち時短フラグがONの時)に大当りが発生した場合には、短縮フラグをONに
設定するものとしていた。しかし、これに代えて、第2特別図柄で大当りが発生した場合
に、短縮フラグをONに設定するようにしても良い。第2特別図柄の当否判定は、第2始
動口17bに遊技球が入球した場合に行われ、第2始動口17bに遊技球が入球するのは
、第2始動口17bが開口状態になるときに限られ、実質的には、開口時間が延長状態と
なっている時に限られる。従って、第2特別図柄で大当りが発生した場合には短縮フラグ
をONに設定するようにしておけば、確変フラグや時短フラグの状態を判断することなく
、短縮フラグを簡単に設定することが可能となる。
17b…第2始動口(始動口)、 31d…大入賞口、 200…主制御基板、
201…CPU(抽選手段、当り態様決定手段、大当り遊技実行手段、実行態様決定手
段、確率変動手段、始動口開口手段、開口時間延長手段、開始報知演出手段、終了報知演
出手段)、 202…ROM(実行態様記憶手段)、 240…払出制御基板、
241…CPU(遊技球払出手段)
Claims (1)
- 遊技球が入球可能な開口状態と、遊技球が入球不能な閉鎖状態とに切り換え可能に構成される大入賞口と、
遊技中に所定条件が成立すると抽選を行う抽選手段と、
前記抽選の結果が当りであった場合には、前記大入賞口を開口状態とした後に閉鎖状態とする開閉遊技を実行することによって当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
前記当り遊技の実行態様を複数記憶している実行態様記憶手段と、
前記実行態様記憶手段に記憶されている複数の実行態様の中から1の実行態様を選択することにより、前記当り遊技実行手段が実行する当り遊技の実行態様を決定する実行態様決定手段と、
前記大入賞口に遊技球が入球すると所定個数の遊技球を付与する遊技球払出手段と、
を備え、
前記当り遊技実行手段は、前記大入賞口の開口中に規定数入球したか又は所定時間が経過した場合に、前記大入賞口を閉鎖することによって、前記当り遊技を実行しており、
前記実行態様記憶手段は、少なくとも、
前記当り遊技の実行期間が第1の時間に設定され、前記大入賞口への1個の入球に対して付与される遊技球数が第1の個数に設定された第1の実行態様と、
前記当り遊技の実行期間が前記第1の時間よりも長い第2の時間に設定され、前記大入賞口への1個の入球に対して付与される遊技球数が前記第1の個数よりも少ない第2の個数に設定された第2の実行態様と、
を記憶することを特徴とする弾球遊技機。
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JPH1052540A (ja) * | 1996-08-12 | 1998-02-24 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JPH11319233A (ja) * | 1998-05-14 | 1999-11-24 | Sanyo Bussan Kk | 遊技機 |
JP2006192062A (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-27 | Newgin Corp | 遊技機 |
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2014
- 2014-03-13 JP JP2014049945A patent/JP5880601B2/ja not_active Expired - Fee Related
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