JP2014157670A - 高圧放電ランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】始動補助光源からの紫外線が発光管に生じた黒化によって減衰することがない高圧放電ランプを提供する。
【解決手段】高圧放電ランプは、主電極と補助電極を有する発光管と、始動補助光源と、前記発光管及び前記始動補助光源を収納する外バルブとを有する。発光管は、円筒状の放電容器と、該放電容器の両端に延びる板状の封止部とを有し、該封止部によって、前記放電容器の両端は密封されており、前記放電容器と前記封止部は石英ガラスによって一体的に形成されている。始動補助光源は、補助電極が設けられた側の封止部の側に設けられており、気密容器と、内部電極と、外部電極とを有し、前記気密容器の中心軸線は、前記発光管の封止部の端面の長手方向に直交するように配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】高圧放電ランプは、主電極と補助電極を有する発光管と、始動補助光源と、前記発光管及び前記始動補助光源を収納する外バルブとを有する。発光管は、円筒状の放電容器と、該放電容器の両端に延びる板状の封止部とを有し、該封止部によって、前記放電容器の両端は密封されており、前記放電容器と前記封止部は石英ガラスによって一体的に形成されている。始動補助光源は、補助電極が設けられた側の封止部の側に設けられており、気密容器と、内部電極と、外部電極とを有し、前記気密容器の中心軸線は、前記発光管の封止部の端面の長手方向に直交するように配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、高圧放電ランプに関し、特に、高圧放電ランプに用いる始動補助光源に関する。
メタルハライドランプは、高演色と高効率を達成することができる特徴を有するが、始動性が悪いという不利な点がある。そのため、メタルハライドランプでは、始動性を向上させるために様々な工夫がされている。例えば、発光管の内部に金属ハロゲン化物以外に放射性物質を封入する例が知られている。しかしながら、近年、放射性物質に対して厳しい規制が設けられ、その取り扱いが困難となっている。
特開2011−49093号公報、及び、特開2011−23143号公報に記載された高圧放電ランプでは、始動性を向上させるために、発光管の外部に始動補助光源を設ける。始動補助光源は、始動時に高周波パルスを印加することにより紫外線を発生させ、それを発光管の電極近傍に照射する。それによって電極から光電子が放出され、高圧放電ランプが始動する。発光管内にアークが発生すると、始動補助光源には高電圧が印加されなくなる。始動補助光源として、UVエンハンサ(紫外線放射放電管)、グロー放電点灯管等が知られている。
特開2011−49093号公報には、プロジェクタ用光源装置の放電ランプに装着されたUVエンハンサの例が記載されている。UVエンハンサから放射された紫外線は、放電ランプの電極封着部内を透過、及び、伝播して、放電容器の内部に放射される。
高圧放電ランプでは、発光管の内面に金属が付着する黒化が問題となる。黒化が進行すると、始動補助光源からの紫外線が発光管の内部に照射される量が少なくなり、始動性が低下する。
またエンハンサが給電金属線のみで保持されていると、ランプの衝撃によって金属線がたわみ、位置ずれを生じる。別の固定金具を利用するとコストアップになる。
そこで、本発明の目的は、始動補助光源からの紫外線が発光管に生じた黒化によって減衰することがなく、且つ、ランプが衝撃を受けてもエンハンサの固定位置ずれがおきにくい高圧放電ランプを提供することにある。
本発明によると、高圧放電ランプは、1対の主電極と補助電極を有する発光管と、該発光管の外部に配置された始動補助用の紫外線を発生する始動補助光源と、前記発光管及び前記始動補助光源を収納する外バルブとを有する高圧放電ランプにおいて、
前記発光管は、放電容器と、該放電容器の両端に延びる板状の封止部とを有し、該封止部によって、前記放電容器の両端は密封されており、前記放電容器と前記封止部は石英ガラスによって一体的に形成されており、
前記始動補助光源は、希ガスを封入した細長い形状の気密容器と、該気密容器の内部に配置された内部電極と、該気密容器の周囲に配置された外部電極とを有し、
前記始動補助光源は、前記発光管の両端の封止部のうち、前記補助電極が設けられた側の封止部の側に設けられており、
前記始動補助光源の前記気密容器の中心軸線は、前記発光管の封止部の端面の長手方向に直交するように配置されている。
前記発光管は、放電容器と、該放電容器の両端に延びる板状の封止部とを有し、該封止部によって、前記放電容器の両端は密封されており、前記放電容器と前記封止部は石英ガラスによって一体的に形成されており、
前記始動補助光源は、希ガスを封入した細長い形状の気密容器と、該気密容器の内部に配置された内部電極と、該気密容器の周囲に配置された外部電極とを有し、
前記始動補助光源は、前記発光管の両端の封止部のうち、前記補助電極が設けられた側の封止部の側に設けられており、
前記始動補助光源の前記気密容器の中心軸線は、前記発光管の封止部の端面の長手方向に直交するように配置されている。
本発明の実施形態によると、前記始動補助光源は、前記主電極に接続された主極用電極リードと前記補助電極に接続された補極用電極リードの間に配置されてよい。
本発明の実施形態によると、前記発光管の電極のうち、前記外部電極の電位極性と反対の電位極性を有する電極に接続されたリードの間の最短距離をHとするとき、該最短距離Hは、始動用電圧パルスの最高電圧が2kVである場合には2mm以上10mm以下であってよい。
本発明の実施形態によると、前記始動補助光源の気密容器は、前記発光管の封止部の端面に接触するように配置されてよい。
本発明の実施形態によると、前記始動補助光源の外部電極は、前記気密容器を囲むように構成された半円筒状部材を有し、該半円筒状部材の開口部は前記発光管の封止部の端面に向いてよい。
本発明の実施形態によると、前記始動補助光源の外部電極は、前記気密容器を囲むように構成された円筒状部材を有し、該円筒状部材は開口部を有し、該開口部は前記発光管の封止部の端面の側に形成されてよい。
本発明の実施形態によると、前記始動補助光源の外部電極は、前記気密容器を囲むように構成された螺旋状の線材によって形成されてよい。
本発明の実施形態によると、前記始動補助光源の外部電極は、前記気密容器を囲むように構成された1又は複数の線状又は帯状部材によって形成されてよい。
本発明によれば、始動補助光源からの紫外線が発光管に生じた黒化によって減衰することがなく、且つ、ランプが衝撃を受けてもエンハンサの固定位置ずれがおきにくい高圧放電ランプを提供することができる。
以下、本発明に係る高圧放電ランプの実施の形態に関して、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中、同じ要素に対しては同じ参照符号を付して、重複した説明を省略する。
図1を参照して、本発明による高圧放電ランプの例を説明する。本例の高圧放電ランプは、発光管5と、発光管5を支持する支柱となる線径約0.5〜1.0mmのモリブデン線又はニッケル系合金線からなる給電ワイヤ11、12と、始動補助用の紫外線を発生するUVエンハンサ20と、を有する。これらは、図示しない硬質ガラス製外バルブ内に封入されている。ここでは、始動補助光源として、UVエンハンサ20を用いる場合を説明する。
発光管5は、円筒状の放電容器7Aと、その両端に延びる板状のピンチシール部、即ち、封止部7B、7Cとを有し、高純度の石英ガラスによって一体的に形成されている。封止部7B、7Cによって、放電容器7Aの両端は密封されている。放電容器7Aの内部には、発光物質である水銀及び金属ハロゲン化物と始動用ガスとが封入されている。
発光管5には一対の主電極6A、6Bと補助電極6Cが設けられている。電極6A、6B、6Cには、それぞれ、線径約0.3〜0.7mmのニオブ線又はモリブデン線からなる電極リード9A、9B、9Cが接続されている。
主極用電極リード9Aは、発光管5の封止部7Bから突出して延びており、導体10を介して給電ワイヤ12に接続されている。主極用電極リード9B、及び、補極用電極リード9Cは、発光管5の封止部7Cから突出して延びており、主極用電極リード9Bは、給電ワイヤ11に接続されている。
発光管5の両側の封止部のうち、補助電極6Cが設けられた側の封止部7CにUVエンハンサ20が設けられている。UVエンハンサ20は、封止部7Cの端面に近接して又は接触して設けられている。UVエンハンサ20は、主極用電極リード9Bと補極用電極リード9Cとの間に配置されている。UVエンハンサ20の位置については後に詳細に説明する。
UVエンハンサ20は希ガスを封入した気密容器21と、気密容器21の内部に配置された内部電極22と、気密容器21の周囲に配置された外部電極23とを有する。外部電極23は気密容器21を囲むコイル状部材によって形成されているが、外部電極23の形状は特に限定されない。
内部電極22は、給電用金属線22Aを介して、給電ワイヤ11に接続されている。外部電極23の端部は、給電用金属線23Aを介して、給電ワイヤ12に接続されている。電極リード9Cと給電ワイヤ12の間に、抵抗25とバイメタルスイッチ26が直列に接続されている。バイメタルスイッチ26は始動時の低温状態では閉じ、ランプが点灯した高温状態では開く。抵抗25は、補極6Cに流れる電流を制限すると共に、バイメタルスイッチ26に流れる短絡電流を制限する電流制限機能を有する。
高圧放電ランプを点灯始動させると、点灯回路(図示せず)からUVエンハンサ20の内部電極22と外部電極23との間に始動用電圧パルスが印加され、気密容器21内に封入された希ガスを励起する放電が生じて紫外線が発生する。紫外線は、発光管5内に封入した始動用ガスを励起する。それによって、主電極6A、6Bと補助電極6Cが放電開始に必要な初期電子を放出して高圧放電ランプの始動が促進される。先ず、主電極6Bと補極6Cの間で放電が起き、次に、主電極6A、6Bの間で放電が起きる。こうして、高圧放電ランプ1が始動されると、バイメタルスイッチ26が開き、補極6Cに流れる電流は停止される。
上述の例では、UVエンハンサ20の内部電極22は、給電用金属線22A、及び、給電ワイヤ11を介して、発光管5の口金側の主極用電極リード9Bに接続されているが、内部電極22を口金側の主極用電極リード9Bに直接接続してもよい。UVエンハンサ20の外部電極23は、給電用金属線23A、給電ワイヤ12、及び、導体10を介して、発光管5のトップ側の主極用電極リード9Aに接続されているが、外部電極23をトップ側の補極用電極リード9Cに直接接続してもよい。外部電極23の電位の極性は、口金側の主極用電極リード9Bの電位の極性とは逆であるが、補極用電極リード9Cの電位の極性とは同じである。
UVエンハンサ20の内部電極22と外部電極23は、発光管5の主極用電極リード9A、9Bのどちらに接続してもよい。例えば、UVエンハンサ20の内部電極22を、給電ワイヤ12、及び、導体10を介して、又は、直接に、発光管5のトップ側の主極用電極リード9Aに接続し、UVエンハンサ20の外部電極23を、給電ワイヤ11を介して、又は、直接に、発光管5の口金側の主極用電極リード9Bに接続してもよい。この場合には、外部電極23の電位の極性は、口金側の主極用電極リード9Bの電位の極性と同じであるが、補極用電極リード9Cの電位の極性とは逆になる。
図2を参照して、本発明の実施の形態による高圧放電ランプの始動補助光源の位置を説明する。ここでは、始動補助光源として、UVエンハンサ20を用いた場合を説明する。発光管5は、円筒状の放電容器7Aと、その両端に延びる板状のピンチシール部、即ち、封止部7B、7Cとを有し、高純度の石英ガラスによって一体的に形成されている。封止部7B、7Cによって、放電容器7Aの両端は密封されている。放電容器7Aの内部には、発光物質である水銀及び金属ハロゲン化物と始動用ガスとが封入されている。通常、放電容器7Aの内面に黒化が生じるが、封止部7B、7Cには黒化が生じない。
封止部7B、7Cは、発光管支持板8A、8Bによって支持されている。発光管支持板8A、8Bは給電ワイヤ11、及び、フレーム13によって支持されている。
UVエンハンサ20は、気密容器21と、気密容器21の内部に配置された内部電極22と、気密容器21の周囲に配置された外部電極23とを有する。ここでは、外部電極23は気密容器21を囲むコイル状部材によって形成されているが、外部電極23の形状は特に限定されない。
上述のように、UVエンハンサ20は、発光管5の2つの封止部7B、7Cのうちの補助電極6Cが設けられた封止部7Cの側に設けられている。UVエンハンサ20は、主極用電極リード9Bと補極用電極リード9Cの間に配置されている。封止部7Cの端面は、細長い形状を有する。UVエンハンサ20の中心軸線は封止部7Cの端面の長手方向に直交する方向に沿って配置されている。即ち、気密容器21の中心軸線は、封止部7Cの端面の長手方向に直交している。UVエンハンサ20は、封止部7Cの端面に近接し、又は、接触して配置されている。即ち、気密容器21は、封止部7Cの端面に近接し、又は、接触して配置されている。
封止部7Cの端面は、黒化の影響を受けない。従って、内部電極22と外部電極23の間の放電によって生じる紫外線は、封止部7Cの端面を経由して、発光管5の封止部7Cを構成する石英ガラスを伝播し、放電容器7Aの内部に放射される。従って、UVエンハンサ20によって発生した紫外線の経路に黒化は存在しない。UVエンハンサ20によって発生した紫外線は黒化によって遮断されない。
電極リード9Cと給電ワイヤ12の間に、抵抗25とバイメタルスイッチ26が直列に接続されている。内部電極22は、給電用金属線22Aを介して給電ワイヤ11に接続され、外部電極23は、給電用金属線23Aを介して給電ワイヤ12に接続されている。UVエンハンサ20は、内部電極22と外部電極23に接続された給電用金属線22A、23Aによって保持されている。そのため、本実施形態ではUVエンハンサ20は、ランプの衝撃変位に対して直接的に影響を受けることがない。即ち、UVエンハンサ20は、衝撃に対して変位が少なく、位置ずれしにくい。
尚、内部電極22を口金用の主極用電極リード9Bに直接接続し、外部電極23を補極用電極リード9Cに直接接続してもよい。
UVエンハンサ20は、封止部7Cの端面の長手方向に直交するように、且つ、封止部7Cの端面から突出した主極用電極リード9Bと補極用電極リード9Cとの間に配置されているため、内部電極22と外部電極23に接続された給電用金属線22A、23Aの長さを比較的短くすることができる。そのため、本実施形態ではUVエンハンサ20は、給電ワイヤ11、12に確実に且つ安定的に支持される。即ち、UVエンハンサ20は、衝撃に対して変位が少なく、位置ずれしにくい。
図3A及び図3Bを参照して、発光管5の封止部7Cの端面付近に配置された始動補助光源の例及び位置を説明する。ここでは、始動補助光源として、UVエンハンサ20を用いた場合を説明する。UVエンハンサ20は、気密容器21と、気密容器21の内部に配置された内部電極22と、気密容器21の周囲に配置された外部電極23とを有する。UVエンハンサ20は、主極用電極リード9Bと補極用電極リード9Cとの間に配置されている。
UVエンハンサ20の内部電極22と主極用電極リード9Bの電位は同極性であるが、外部電極23と主極用電極リード9Bの電位は逆極性である。即ち、外部電極23と主極用電極リード9Bの電位は逆極性である。外部電極23と主極用電極リード9Bの間の最短距離をHとする。本実施形態では、両者の間の最短距離Hは、始動パルスの最高電圧が2kVである場合には2mm以上10mm以下とする。
UVエンハンサ20の内部電極22と外部電極23は、発光管5の主極用電極リード9A、9Bのどちらに接続してもよい。例えば、UVエンハンサ20の内部電極22を、発光管5のトップ側の主極用電極リード9Aに接続し、UVエンハンサ20の外部電極23を、発光管5の口金側の主極用電極リード9Bに接続してもよい。この場合には、外部電極23の電位の極性と口金側の主極用電極リード9Bの電位の極性は同じになるが、補極用電極リード9Cの電位の極性とは逆になる。従って、この場合には、外部電極23と補極用電極リード9Cとの間の最短距離をHとする。
図3Aの例では、外部電極23は半円筒状部材によって形成されている。外部電極23は、気密容器21の周囲を囲むように配置されている。しかしながら、外部電極23は、封止部7Cの端面と気密容器21の間ではなく、封止部7Cの端面と反対側に配置されている。そのため、外部電極23は、紫外線が封止部7Cの端面に入射されることを妨害しない。紫外線の一部は、直接的に封止部7Cの端面に入射されるが、紫外線の一部は、外部電極23を反射してから封止部7Cの端面に入射される。半円筒状部材は、紫外線を反射させる反射鏡としても機能する。
半円筒状部材は、円筒状部材を切断することによって形成してもよいが、帯状部材を折り曲げることによって形成してもよい。本例では、気密容器21を封止部7Cの端面に密着させるように配置してよい。
外部電極23は半円筒状部材によって形成されているから、特別な保持手段を用いることなしに、気密容器21の周囲に保持されることができる。しかしながら、外部電極23を気密容器21の周囲に保持するための保持手段を用いてもよい。例えば、外部電極23の端部に、気密容器21を支持するための帯状部材を形成してもよい。
外部電極23は、紫外線が封止部7Cの端面に入射されることを妨害しない限り、様々な形状が可能である。例えば、外部電極23を円筒状部材によって形成してよい。この場合には、封止部7Cの端面の側に、紫外線が通るための開口又は窓を形成する必要がある。
外部電極23を1つ又は複数の帯状部材によって形成してもよい。この場合には、帯状部材を、気密容器21の周囲に設けるが、紫外線が封止部7Cの端面に入射されることを妨害しないように配置する。
図3Bの例では、外部電極23はコイル状部材からなる。紫外線は、コイル部材の間から封止部7Cの端面に入射する。本例では、気密容器21を封止部7Cの端面に密着させることはできないが、近接して配置することができる。尚、気密容器21の周囲に、封止部7Cの端面と反対側に、紫外線が反射するための反射部材を設けてもよい。
図4は、本願の発明者が実施した発光管の黒化による電磁波の透過率の減衰を測定した実験の結果を示す。縦軸は、発光管に対する電磁波の透過率(%)、横軸は電磁波の波長(nm)である。曲線401は石英ガラスの透過率、曲線402は黒化がある発光管に対する電磁波の透過率、曲線403は黒化が比較的多い発光管に対する電磁波の透過率である。図示のように、黒化を生じていると、紫外線の透過率は10%程度まで低下する。
本発明によると、始動補助光源によって発生した紫外線は、発光管5の封止部7Cの端面を経由して発光管5の内部に放射されるから、紫外線の経路に黒化は存在しない。そのため、紫外線が黒化によって減衰又は遮断されることはない。
上述の実施の形態では、始動補助光源としてUVエンハンサ20を例として説明した。しかしながら、始動補助光源は、発光管の外部に配置され且つ紫外線を発生するものであれば、UVエンハンサに限定されるものではなく、例えばグロー放電管であってもよい。
以上、本実施形態に係る高圧放電ランプについて説明したが、これらは例示であって、本発明の範囲を制限するものではない。当業者が、本実施形態に対して容易になしえる追加・削除・変更・改良等は、本発明の範囲内である。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の記載によって定められる。
5…発光管、 6A、6B…主電極、 6C…補助電極、 7A…放電容器、 7B、7C…封止部、 8A、8B…発光管支持板、 9A、9B、9C…電極リード、 10…導体、 11、12…給電ワイヤ、 13…フレーム、 20…UVエンハンサ、 21…気密容器、 22…内部電極、 22A…給電用金属線、 23…外部電極、 23A…給電用金属線、 25…抵抗、 26…バイメタルスイッチ
Claims (8)
- 1対の主電極と補助電極を有する発光管と、該発光管の外部に配置された始動補助用の紫外線を発生する始動補助光源と、前記発光管及び前記始動補助光源を収納する外バルブとを有する高圧放電ランプにおいて、
前記発光管は、放電容器と、該放電容器の両端に延びる板状の封止部とを有し、該封止部によって、前記放電容器の両端は密封されており、前記放電容器と前記封止部は石英ガラスによって一体的に形成されており、
前記始動補助光源は、希ガスを封入した細長い形状の気密容器と、該気密容器の内部に配置された内部電極と、該気密容器の周囲に配置された外部電極とを有し、
前記始動補助光源は、前記発光管の両端の封止部のうち、前記補助電極が設けられた側の封止部の側に設けられており、
前記始動補助光源の前記気密容器の中心軸線は、前記発光管の封止部の端面の長手方向に直交するように配置されていることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 請求項1記載の高圧放電ランプにおいて、
前記始動補助光源は、前記主電極に接続された主極用電極リードと前記補助電極に接続された補極用電極リードの間に配置されていることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 請求項1又は2記載の高圧放電ランプにおいて、
前記外部電極と、前記発光管の電極のうち、前記外部電極の電位極性と反対の電位極性を有する電極に接続されたリードの間の最短距離をHとするとき、該最短距離Hは、始動用電圧パルスの最高電圧が2kVである場合には2mm以上10mm以下であることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 請求項1から3のいずれか1項記載の高圧放電ランプにおいて、
前記始動補助光源の気密容器は、前記発光管の封止部の端面に接触するように配置されていることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 請求項1から4のいずれか1項記載の高圧放電ランプにおいて、
前記始動補助光源の外部電極は、前記気密容器を囲むように構成された半円筒状部材を有し、該半円筒状部材の開口部は前記発光管の封止部の端面に向いていることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 請求項1から4のいずれか1項記載の高圧放電ランプにおいて、
前記始動補助光源の外部電極は、前記気密容器を囲むように構成された円筒状部材を有し、該円筒状部材は開口部を有し、該開口部は前記発光管の封止部の端面の側に形成されていることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 請求項1から4のいずれか1項記載の高圧放電ランプにおいて、
前記始動補助光源の外部電極は、前記気密容器を囲むように構成された螺旋状の線材によって形成されていることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 請求項1から4のいずれか1項記載の高圧放電ランプにおいて、
前記始動補助光源の外部電極は、前記気密容器を囲むように構成された1又は複数の線状又は帯状部材によって形成されていることを特徴とする高圧放電ランプ。
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Legal Events
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