JP2014157180A - Rfid粘着感熱ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール巻き取り、印字によるICチップ破損、及びロール巻き取り時の巻きズレが防止され、画像品質に優れるRFID粘着感熱ラベルの提供。
【解決手段】感熱層と、基材シートと、モジュール基板上に電子情報記録素子及びアンテナ回路を有する複数の電子情報記録モジュールと、接着剤層と、粘着層とを有し、前記感熱層が、前記基材シートに隣接して配され、前記基材シートが、前記感熱層が配される反対の面に、前記電子情報記録素子を深さ方向に配置するように凹部を有し、前記電子情報記録モジュールが、前記基材シートと、前記接着剤層を介して配され、前記電子情報記録素子が、基材シートの前記凹部に、前記凹部の底面と前記接着剤層を介する状態で配され、前記粘着層が、前記接着剤層及び前記電子情報記録モジュールを内包する形で、前記基材シートに隣接して配されるRFID粘着感熱ラベルである。
【選択図】図2

Description

本発明は、RFID粘着感熱ラベルに関する。
従来、紙、合成紙、プラスチックフィルム等の支持体上に、無色又は淡色のロイコ染料と、該ロイコ染料を接触時発色させる顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設け、該感熱記録層に、熱、圧力等を印加することによる発色反応を利用した感熱記録材料が種々提案されている。
この種の感熱記録材料は、現像、定着等の煩雑な処理を施す必要がなく、比較的簡単な装置で短時間に記録することができること、騒音の発生が少ないこと、コストが安いこと等の利点により、図書、文書、食品、物品などの表示に用いられるほか、電子計算機、ファクシミリ、発券機、ラベルプリンター、レコーダー、ハンディターミナル用などの感熱ラベルとして広く使用されている。
近年、荷物や物品などに取り付けられる感熱ラベルとして、ICタグが貼り付けられた感熱ラベルが用いられることが多くなっている。ICタグは、情報を記録して保持し非接触で外部装置と交信して情報交換できるので、運送や物流等における認識媒体として、あるいは商品の品質管理、在庫管理等の識別媒体のように、各種目的に多用されるようになってきている。
しかしながら、ICタグが貼り付けられた感熱ラベルでは、ICチップが一定の厚さを有するため、基材におけるICチップ及びアンテナが実装されている側の面上において、ICチップに対応する位置が凸状に盛り上がる。そのため、ロール状に巻き取られる際のICタグ表面への締め付けや、外部からの衝撃、振動が、ICチップに集中して、その結果、ICチップが破損してしまうという問題がある。また、ICチップに対応する位置が凸状に盛り上がることで、ロール状に巻き取られる際に巻きズレが発生してしまう問題がある。更に、ICチップに対応する位置が凸状に盛り上がることで、感熱プリンタで印字する際にサーマルヘッドとの接触によりICチップが破損してしまう問題や感熱紙とサーマルヘッドとの接触不良により、熱が伝わらないため、目的とする画像が得られないような発色不良(画像抜け)を生じさせる問題がある。
このような問題を解決するために、貼付感熱ラベルに内装したICチップの配置位置の直下の位置で、前記ICチップ相当の面積以上で、及びICチップ相当の高さ以上で形成した凹部を前記剥離紙の裏面上に形成し、凹凸を低減させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、RFID(Radio Frequency Identification「無線自動識別」の略)粘着ラベルにおいて、表面基材、第一粘着剤、一方表面にICチップが取り付けられたインレイ、第二粘着剤と剥離紙からなり、前記剥離紙は切断線により隙間保持領域と剥離領域に区画され、前記隙間保持領域に前記ICチップの大きさに切り抜かれた第二貫通穴を有し、前記表面基材の下面に、第一粘着剤を介して前記インレイが貼着され、表面基材とインレイ貼着物に第二粘着剤を介して前記剥離紙が仮着され、前記ICチップは第二貫通穴に位置付けられ、凹凸を低減させることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、前記提案のどちらも、ロール状に巻き取られる際のICチップの破損や巻きズレの問題は解決できても、ICチップに対応する位置が凸状に盛り上がることは改善できていないため、感熱プリンタで印字する際のICチップ破損の問題や感熱紙とサーマルヘッドとの接触不良による発色不良(画像抜け)の問題は解決できていない。
次に、ICチップと、前記ICチップに格納された情報を外部の装置と送受信するアンテナと、前記ICチップが一方の面に実装されたベース基材と、を有するICタグ本体と、前記ICチップを覆うようにして、前記ベース基材の一方の面と接着されるシートと、を備え、前記シートは、前記ICチップを介して外部より加えられた押圧力により、前記ICチップが受圧方向に沈み込むように変形させるICチップが提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献3に記載のICチップでは、図1に示されるように、感熱プリンタで印字する際のサーマルヘッドからの押圧力は、ラベルに対して点ではなく、流れながら圧力がかかる。そのため、沈み込みやすい有機高分子多孔質体であるシート18はICチップ14が存在していないサーマルヘッド位置Aやサーマルヘッド位置CとICチップ14が存在しているサーマルヘッド位置Bではサーマルヘッドからの押圧力に対して沈み込む量が異なるため、感熱プリンタで印字する際のICチップ破損問題や感熱紙とサーマルヘッドとの接触不良による発色不良(画像抜け)の問題は解決できていない。
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、ロール状に巻き取られる際のICチップの破損防止、及び巻きズレ防止に優れ、感熱プリンタで印字する際のICチップの破損防止、及び画像品質に優れるRFID粘着感熱ラベルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
感熱層と、基材シートと、モジュール基板上に電子情報記録素子及びアンテナ回路を有する電子情報記録モジュールと、接着剤層と、粘着層とを有し、
前記感熱層が、前記基材シートに隣接して配され、
前記基材シートが、前記感熱層が配される反対の面に、前記電子情報記録素子を深さ方向に配置するように凹部を有し、
前記電子情報記録モジュールが、前記基材シートと、前記接着剤層を介して配され、
前記電子情報記録素子が、基材シートの前記凹部に、前記凹部の底面と前記接着剤層を介する状態で配され、
前記粘着層が、前記接着剤層及び前記電子情報記録モジュールを内包する形で、前記基材シートに隣接して配されることを特徴とするRFID粘着感熱ラベルである。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、ロール状に巻き取られる際のICチップの破損防止、及び巻きズレ防止に優れ、感熱プリンタで印字する際のICチップの破損防止、及び画像品質に優れるRFID粘着感熱ラベルを提供することができる。
図1は、従来技術における問題点を説明するための概念図である。 図2は、本発明の実施形態に係るRFID粘着感熱ラベルの一例を示す概略図である。 図3は、本発明の実施形態に係るRFID粘着感熱ラベルの一例を示す概略図である。 図4は、本発明で用いられる電子情報記録モジュール(ICタグ)の一例を示す概念図である。 図5は、実施例1で製造したRFID粘着感熱ラベルにおける、図2の切断面A−B相当部分の断面概略図である。 図6は、比較例1で製造したRFID粘着感熱ラベルにおける、図2の切断面A−B相当部分の断面概略図である。 図7は、比較例2で製造したRFID粘着感熱ラベルにおける、図2の切断面A−B相当部分の断面概略図である。
(RFID粘着感熱ラベル)
本発明のRFID粘着感熱ラベルは、感熱層と、基材シートと、モジュール基板上に電子情報記録素子及びアンテナ回路を有する電子情報記録モジュールと、接着剤層と、粘着層とを有してなり、更に必要に応じてその他の部材を有してなる。
前記RFID粘着感熱ラベルは、前記感熱層が、前記基材シートに隣接して配され、前記基材シートが、前記感熱層が配される反対の面に、前記電子情報記録素子を深さ方向に配置するように凹部を有し、前記電子情報記録モジュールが、前記基材シートと、前記接着剤層を介して配され、前記電子情報記録素子が、基材シートの前記凹部に、前記凹部の底面と前記接着剤層を介する状態で配され、前記粘着層が、前記接着剤層及び前記電子情報記録モジュールを内包する形で、前記基材シートに隣接して配される。
<感熱層>
前記感熱層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、感熱記録層、熱溶融転写記録用インク受容層、電子写真用トナー受像層、ハロゲン化銀写真用記録層、及びインクジェット用インク受像層などが挙げられる。これらの中でも、感熱記録層が好ましく、色調が可逆的に変化する可逆性感熱記録層がより好ましい。
<<可逆性感熱記録層>>
前記可逆性感熱記録層は、温度変化によって色の状態が可逆的に変化する可逆性感熱記録材料を有してなり、更に必要に応じて、添加剤、バインダー樹脂を有してなる。
−可逆性感熱記録材料−
前記可逆性感熱記録材料としては、熱により透明度や色調が可逆的に変化する材料であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、常温より高い第1の温度で第1の色の状態となり、第1の温度よりも高い第2の温度で加熱し、その後冷却することにより第2の色の状態となる材料が挙げられる。これらの中でも、第1の温度と第2の温度で色の状態が変化する材料が特に好ましい。
具体的には、第1の温度で透明状態となり、第2の温度で白濁状態となる材料(特開昭55−154198号公報参照)、第2の温度で発色し、第1の温度で消色する材料(特開平4−224996号公報、特開平4−247985号公報、特開平4−267190号公報参照)、第1の温度で白濁状態となり、第2の温度で透明状態となる材料(特開平3−169590号公報参照)、第1の温度で黒色、赤色、青色等に発色し、第2の温度で消色する材料(特開平2−188293号公報、特開平2−188294号公報参照)などが挙げられる。これらの中でも、樹脂母材中に高級脂肪酸等の有機低分子物質を分散した系や、ロイコ染料と顕色剤を用いた系が好ましい。
−−ロイコ染料−−
前記ロイコ染料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、フタリド化合物、アザフタリド化合物、フルオラン化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−−顕色剤−−
前記顕色剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、特開平5−124360号公報、特開平6−210954号公報、特開平10−95175号公報等に開示されているものなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記顕色剤は、分子内に、ロイコ染料を発色させる顕色能を持つ構造(例えば、フェノール性水酸基、カルボン酸基、リン酸基等)と、分子間の凝集力を制御する構造(例えば、長鎖炭化水素基が連結した構造)を1つ以上有する化合物である。これらの構造は、ヘテロ原子を有する2価以上の連結基を介して連結されていてもよい。また、長鎖炭化水素基は、同様の連結基及び芳香族基の少なくともいずれかを有していてもよい。
このような顕色剤としては、例えば、特開平9−290563号公報及び特開平11−188969号公報に開示されているものなどが挙げられる。これらの中でも、下記一般式(1)及び(2)で表される化合物の少なくとも1種が好ましい。これらの顕色剤は、感度が非常に高いため、同じ画像濃度を出力する場合、従来の顕色剤と比べて、与える印加エネルギーを10%〜30%程度削減することができる。与える印加エネルギーが少なければ、顕色剤の熱分解が緩和されると共に、可逆性感熱記録媒体の表面及び媒体自身に与えるダメージも緩和され、これにより繰り返し耐久性の劣化も緩和されるので、画像の品質を向上させることができる。
ただし、前記一般式(1)中、X及びYは、それぞれ独立に、ヘテロ原子を有する2価の有機基を表す。Rは、置換又は無置換の炭素数1〜20の2価の炭化水素基を表す。Rは、置換又は無置換の炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基を表す。aは、1以上3以下の整数を表し、bは、1以上20以下の整数を表し、cは、0以上3以下の整数を表す。
ただし、前記一般式(2)中、Zは、ヘテロ原子を有する2価の有機基を表す。Rは、置換又は無置換の炭素数1〜20の2価の炭化水素基を表す。Rは、置換又は無置換の炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基を表す。dは、1以上3以下の整数を表す。
前記一般式(1)及び(2)において、X、Y、及びZは、それぞれ独立に、ヘテロ原子を有する2価の有機基を表す。前記有機基の中でも、窒素原子又は酸素原子を含む2価の有機基が好ましい。前記有機基としては、例えば、下記構造式で表される基を少なくとも1つ有する2価の有機基などが挙げられる。
前記ヘテロ原子を有する2価の有機基としては、具体的には、下記構造式で表される有機基が好適に挙げられる。
これらの中でも、下記構造式で表される基がより好適に挙げられる。
前記一般式(1)及び(2)において、R及びRは、置換基により置換されていてもよい炭素数1〜20の2価の炭化水素基を表す。
前記R及びRとしては、以下の構造式で表されるものが好適に挙げられる。
ただし、前記構造式中のq、q’、q’’、及びq’’’は、それぞれ前記R及びRの炭素数を満足する整数を表す。これらの中でも、−(CH)q−がより好ましい。
前記一般式(1)及び(2)において、R及びRは、置換基により置換されていてもよい炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基を表す。前記炭素数としては、8〜18が好ましい。
前記脂肪族炭化水素基は、直鎖でも分枝していてもよく、不飽和結合を有していてもよい。炭化水素基に結合している置換基としては、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基などが挙げられる。なお、R及びR、R及びRの炭素の和が7以下では発色の安定性や消色性が低下するため、前記脂肪族炭化水素基の炭素数は8以上が好ましく、11以上がより好ましい。
前記R及びRとしては、以下に示すものが好適に挙げられる。
ただし、前記式中のq、q’、q’’、及びq’’’は、それぞれ前記R及びRの炭素数を満足する整数を表す。これらの中でも、−(CH)q−CHがより好ましい。
−添加剤−
前記添加剤としては、塗布特性や発色消色特性を改善、制御するための、界面活性剤、導電剤、充填剤、酸化防止剤、発色安定化剤、消色促進剤などが挙げられる。
−バインダー樹脂−
前記バインダー樹脂としては、基材シート上に、これらの材料を結着できさえすれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。これらの中でも、繰り返し時の耐久性を向上させるため、熱、紫外線(UV)、電子線(EB)等を用いて硬化させることが可能な樹脂が好ましく、硬化剤を用いて熱硬化させることが可能な樹脂がより好ましい。これにより、ゲル分率を向上させることができる。
−−熱硬化させることが可能な樹脂−−
前記熱硬化させることが可能な樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリルポリオール樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、ポリウレタンポリオール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートなどが挙げられる。
−−硬化剤−−
前記硬化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、イソシアネートが好ましい。前記イソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI);これらのイソシアネートのトリメチロールプロパン等によるアダクトタイプ、ビュレットタイプ、イソシアヌレートタイプ、ブロック化イソシネートなどが挙げられる。これらの中でも、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、そのアダクトタイプ、ビュレットタイプ、イソシアヌレートタイプが好ましい。なお、これらの硬化剤は、全量が硬化反応しなくてもよい。即ち、前記可逆性感熱記録層に未反応の硬化剤が存在していてもよい。このとき、硬化反応を促進させるために、硬化触媒を用いてもよい。
前記可逆性感熱記録層としては、ゲル分率が30%以上であることが好ましく、50%以上がより好ましく、70%以上が更に好ましい。前記ゲル分率が30%未満であると、繰り返し耐久性が低下することがある。
ここで、前記ゲル分率は、塗膜を溶解性の高い溶媒中に浸すことにより測定することができる。具体的には、基材シートから可逆性感熱記録層を剥離して、可逆性感熱記録層の初期質量を測定する。次に、可逆性感熱記録層を400メッシュの金網に挾んで、未硬化のバインダー樹脂が可溶な溶剤中に24時間浸した後、真空乾燥して、乾燥後の質量を測定する。これにより、ゲル分率は下記数式1から求めることができる。
<数式1>
ゲル分率(%)=(乾燥後の質量)/(初期質量)×100 ・・・式1
このとき、前記可逆性感熱記録層中の、バインダー樹脂以外の成分(有機低分子物質粒子等)の質量を除いて計算を行う。なお、予め有機低分子物質粒子の質量が分からないときは、透過型電子顕微鏡(TEM)、走査型電子顕微鏡(SEM)等の断面観察により、単位面積当たりに占める面積比と、バインダー樹脂と有機低分子物質粒子の比重から質量比を求めて、有機低分子物質粒子の質量を算出すればよい。
前記可逆性感熱記録層としては、可逆性感熱記録材料に対するバインダー樹脂の質量比が0.1〜10であることが好ましい。前記質量比が、0.1より小さいと、前記可逆性感熱記録層の熱強度が不足することがあり、10より大きいと、発色濃度が低下することがある。
<<感熱層の形成方法>>
前記感熱層の形成方法としては、例えば、ロイコ染料、顕色剤、添加剤、バインダー樹脂、及び溶媒を均一に分散させた塗布液を塗布して可逆性感熱記録層を形成する方法などが挙げられる。
前記溶媒としては、例えば、アルコール類、ケトン類、エーテル類、グリコールエーテル類、エステル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類などが挙げられる。
前記塗布液は、例えば、ペイントシェーカー、ボールミル、アトライター、三本ロールミル、ケディーミル、サンドミル、ダイノミル、コロイドミル等の分散装置を用いて調製することができる。このとき、分散装置を用いて各材料を溶媒中に分散させてもよいし、各材料を分散させたものを混合してもよい。更に、各材料を加熱溶解させて急冷又は徐冷することによって析出させてもよい。
前記塗布液の塗布方法としては、例えば、ブレード塗工法、ワイヤーバー塗工法、スプレー塗工法、エアナイフ塗工法、ビード塗工法、カーテン塗工法、グラビア塗工法、キス塗工法、リバースロール塗工法、ディップ塗工法、ダイ塗工法などが挙げられる。
前記感熱層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記感熱層が可逆性感熱記録層である場合、その厚みとしては、1μm〜20μmが好ましく、3μm〜15μmがより好ましい。前記厚みが、1μm未満であると、発色濃度が低下して画像のコントラストが低下することがあり、20μmを超えると、可逆性感熱記録層の熱分布が大きくなって、発色温度に達せず発色しない部分が発生し、目的とする発色濃度が得られなくなることがある。
<基材シート>
前記基材シートは、前記感熱層に隣接して配され、前記感熱層が配される面と反対の面に凹部が形成される。該凹部は、前記電子情報記録モジュール(ICタグ)上に配される凸状の前記電子情報記録素子(ICチップ)を挿入可能に形成される。
前記基材シートの形状、構造、大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記形状としては、膜状、シート状、ロール状などが挙げられ、また、その平面形状としては、四角形、円形などが挙げられ、前記構造としては、単層構造、積層構造などが挙げられ、前記大きさとしては、用途等に応じて適宜選択することができる。
前記基材シートの材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機材料や有機材料などが挙げられる。
前記無機材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ガラス、石英、シリコン、酸化シリコン、酸化アルミニウム、SiO、金属、などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有機材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成紙、上質紙、アート紙、コート紙、合成紙、ラミネート紙、古紙パルプ(古紙パルプを50%以上使用)等の紙;三酢酸セルロース等のセルロース誘導体;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる高分子フィルム;プラスチックフィルムなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、合成紙、上質紙、アート紙、コート紙、高分子フィルム、プラスチックフィルムが好ましい。
前記基材シートは、適宜合成したものであってもよいし、市販品を使用してもよい。
前記基材シートの厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50μm〜2,000μmが好ましく、100μm〜1,000μmがより好ましい。
<<凹部>>
前記凹部の内壁面の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記凹部の開口端から前記凹部の底面に向かって前記凹部の最大開口径が小さくなるように傾斜したテーパ面などが挙げられる。
前記凹部の内壁面は、前記凹部の開口端から前記凹部の底面に向かって前記凹部の最大開口径が小さくなるように漸次傾斜したテーパ面であることが好ましい。
また、前記凹部の深さとしては、基材シートを貫通しない範囲であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20μm〜260μmが好ましい。
前記凹部の内壁面が前記のようなテーパ面を有すると、白抜けやカスレがなく、極めて優れた印字品質を得ることができる。
前記凹部の開口部を上方から見た形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、円形、楕円形、四角形、長方形、六角形、八角形などが挙げられる。
前記テーパ面は、所定の角度で直線状に傾斜していてもよく、異なる複数の傾斜角で順次傾斜していてもよく、湾曲して傾斜していてもよい。また、前記テーパ面は、角度の異なる複数のテーパ面(例えば、3つ以上のテーパ面)で構成された多段テーパ面であってもよく、凹部底面から軸線方向の開口側に向かって内径が連続的に大きくなる紡錘状の湾曲面を形成してもよい。
前記テーパ面の傾斜角度(テーパ角)θとしては、30°以下が好ましく、5°〜20°がより好ましく、8°〜15°が更に好ましい。前記テーパ角θが、30°を超えると、前記凹部と塗布される第1の樹脂との間に隙間が生じることがある。
ここで、前記テーパ角θとは、凹部の底面の水平面とテーパ面とで形成される角度を意味する。
前記凹部と前記電子情報記録素子との間の前記凹部の幅方向における間隔としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、凹部の深さが150μmのとき、前記間隔は、0mm〜1.5mmが好ましく、0mm〜1.0mmがより好ましく、0mm〜0.5mmが特に好ましい。前記間隔が、1.5mmを超えると、白抜け、カスレが発生することがある。
前記凹部と前記電子情報記録素子との間の前記凹部の幅方向における間隔とは、該凹部に前記電子情報記録素子を挿入した状態で空隙となる部分の幅寸法を意味する。
前記凹部と前記電子情報記録素子との間の前記凹部の深さ方向における間隔としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記凹部の底面と前記電子情報記録素子の頂部との間隔が、5μm〜50μmが好ましく、10μm〜30μmがより好ましい。この範囲において、画像抜けを改善することができる。
前記間隔が、5μm未満であると、電子情報記録素子が基材シート側に突出して、記録時に電子情報記録素子の周囲領域が発色不良(画像抜け)となることがある。一方、前記間隔が、50μmを超えると、電子情報記録素子が裏面側に凹となり、記録時に電子情報記録素子領域が発色不良(画像抜け)となることがある。
前記凹部の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、切削加工、レーザー加工、プレス加工、エッチング加工などが挙げられる。これらに中でも、高精度かつ効率よく凹部を形成できる点から、切削加工が好ましい。
前記切削加工において、凹部の開口部を上方から見た形状が円形の場合には、回転させて切削する刃の角度を変化させることにより、テーパ角を調整することができる。また、凹部の開口部を上から見た形状が四角形の場合には、まず、四角形に凹部を削った後、四角形の外周縁部を面取りすることによりテーパ面を形成することができる。
<電子情報記録モジュール>
前記電子情報記録モジュール(ICタグ)は、モジュール基板上に電子情報記録素子(ICチップ)及びアンテナ回路を有し、必要に応じて、その他の部材を有してなる。前記電子情報記録モジュールは、前記基材シートと前記接着剤層を介して配され、前記電子情報記録素子が、基材シートの前記凹部に、前記凹部の底面と間隔を有する状態で配されてなる。
前記電子情報記録モジュールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プラスチックフィルム等のモジュール基板上に、コイル状のアンテナ回路を形成し、該コイルと容量素子とによりLC共振回路を形成して一定周波数の電波を受信すると共に、電子情報記録素子の情報を発信源に送信して返すことができる。交信周波数としては、一般的には125kHz、13.56MHz、2.45GHz、5.8GHz(マイクロ波)及びUHF帯などの周波数帯から適宜選択して使用される。
前記アンテナ回路の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記回路基板上に積層された金属膜をエッチングする方法、被覆された電線(エナメル線など)を同一面上に繰り返し巻き回す方法、前記回路基板上にいわゆる導電性ペーストを印刷する方法、前記アンテナ回路を基板に埋め込む方法、前記アンテナ回路としての金属箔をラミネートする方法などが挙げられる。
前記アンテナ回路としては、特に制限はないが、通常、アンテナ回路の配線部の厚みが、5μm〜30μmであり配線の有無により凹凸形状を有しており、該凹凸形状に基づく、白抜け、カスレ等の印字不良を抑制する必要がある。
前記モジュール基板に使用する基材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、紙フェノール、ガラスエポキシ、コンポジット等のリジッドタイプ;ポリイミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、紙、合成紙等のフレキシブルタイプ、あるいは両者の複合タイプなどが挙げられる。
前記モジュール基板の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、15μm〜100μmが好ましい。
前記モジュール基板に対して、例えば、前記アンテナ回路としての金属箔をラミネートする場合、前記金属箔としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、銅箔、アルミニウム箔、鉄箔などを使用できるが、コスト、加工性に優れることからアルミニウム箔が好ましく、その厚みとしては、6μm〜50μmが好ましい。
前記モジュール基板の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、正方形、長方形、円形、楕円形などが挙げられる。
前記電子情報記録素子の厚み(高さ)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、200μm以下が好ましく、25μm〜140μmがより好ましい。また、前記電子情報記録素子を保護するために、例えば、ポリイミドフィルム、ポリエステルフィルム、紙等の保護膜を該電子情報記録素子上に接着させることもできる。
前記保護膜の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1μm〜20μmが好ましい。
前記電子情報記録モジュールの市販品としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、UPM社製、オムロン株式会社製、エイリアンテクノロジー社製、ソニー株式会社製、富士通株式会社製、株式会社日立製作所製、テキサス・インスツルメンツ社製、株式会社藤井製、大日本印刷株式会社製、凸版印刷株式会社製等のインレットシートなどを用いることができる。
<接着剤層>
前記接着剤層は、前記電子情報記録モジュールと前記基材シートとの間を充填(インレット)する形で配されてなる。更に、前記接着剤層は、基材シートの凹部の底面と前記電子情報記録素子の間を充填する状態で配されてなる。前記接着剤層を形成することで、前記凹部に対応する前記感熱層の表面領域に凹みが生ずることを抑制することができ、電子情報記録素子の破損を防止し、画像品質に優れた画像の形成及び消去を行うことができる。
前記接着剤層に用いられる接着剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル系樹脂、酢酸ビニル−アクリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル酸エステル系共重合体、メタクリル酸エステル系共重合体、天然ゴム、合成ゴム、シアノアクリレート系樹脂、シリコーン系樹脂、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、EVA系樹脂などが挙げられる。
これらの中でも、天然ゴム、合成ゴム、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、EVA系樹脂が好ましく、アクリル系樹脂がより好ましい。
前記接着剤層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記基材シートの凹部と接しない部分においては、前記アンテナ回路と前記基材シートとの最短距離が、10μm以上となるように形成することが好ましい。
前記最短距離が、10μm未満であると、前記アンテナ回路の凹凸形状の影響を受け、画像形成時における白抜け、カスレ等の発色不良の原因となる。このような観点から、前記最短距離としては、15μm以上がより好ましく、20μm以上が特に好ましい。
ただし、前記最短距離が10μm以上であれば、前記アンテナ回路の凹凸形状を吸収することができる。前記最短距離が大きくなりすぎると、前記RFID粘着感熱ラベルの総厚みが大きくなり、目的とする柔軟性が得られないことがある。したがって、前記最短距離の上限値としては、50μm以下が好ましい。
前記の通り、アンテナ回路における配線部の厚みは、通常、5μm〜30μmの凹凸形状を有している。
ここで、本発明においては、前記基材シートと前記配線部上面が最も近づいた位置との間の距離を最短距離とする。
前記最短距離は、前記配線部近傍を断面研磨し、断面形状を観察することにより測定することができる。
前記凹部における接着剤層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記最短距離を考慮して、100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、30μm以下が特に好ましい。
前記凹部における接着剤層の厚みが、100μmを超えると、前記RFID粘着感熱ラベルの総厚みが大きくなり、目的とする柔軟性が得られないことがある。
前記接着剤層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スピンコート法、スプレー塗布法、ラミネーター法、ロール塗布法などが挙げられる。これらの中でも、均一な厚みで形成する観点から、ロール塗布法が好ましい。
<粘着層>
前記粘着層は、前記接着剤層及び前記電子情報記録モジュールを内包する形で、前記基材シートに隣接してなる。
前記粘着層の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル系樹脂、酢酸ビニル−アクリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル酸エステル系共重合体、メタクリル酸エステル系共重合体、天然ゴム、シアノアクリレート系樹脂、シリコーン系樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。粘着剤の塗布を行い、剥離紙と貼り合せることにより、粘着層を有する貼付感熱ラベルが得られる。それにより、ポスラベル、物流ラベル等への使用が可能となり、使用用途の幅が広がる。
また、前記粘着層として、加熱により粘着性を発現する感熱性粘着層を有してもよい。前記感熱性粘着層は、熱可塑性樹脂及び熱溶融性物質を含有し、更に必要に応じて粘着付与剤を含有する。前記熱可塑性樹脂は粘着力及び接着力を付与するものである。前記熱溶融性物質は常温では固体であるため樹脂に可塑性は与えないが、加熱により溶融して樹脂を膨潤乃至軟化させて粘着性を発現させるものである。また、前記粘着付与剤は粘着性を向上させる働きを有するものである。それにより、剥離紙を必要としない為、環境にもやさしいラベルが得られる。
<その他の部材>
前記その他の部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記粘着層の前記基材シートと接するのと反対側に剥離紙、バック層を設けてもよい。また、前記可逆性感熱記録層の露出面に対して、保護層を設けてもよい。更に、前記保護層と感熱層との間に、中間層が配されていてもよい。
<<剥離紙>>
前記剥離紙は、前記粘着層の、前記接着剤層、前記電子情報記録モジュール、及び前記基材シートが配される反対の面に配されてなる。
前記剥離紙は、紙の表面に剥離処理を施したものであり、粘着層に接する一方表面に剥離処理層が露出している。前記剥離処理として、例えば、シリコーン樹脂被覆、フッ素樹脂被覆又はアミンベースの剥離剤による被覆などが挙げられる。
<<バック層>>
前記バック層は、カールを防止する目的で配される。
前記バック層の構成材料としては、熱、紫外線、電子線等、好ましくは、紫外線を用いて硬化させた樹脂が挙げられる。また、熱、紫外線、電子線等を用いて硬化させることが可能なものとしては、前記可逆性感熱記録層と同様のものを用いることができ、同様に硬化させることができる。
前記バック層の形成方法としては、前記感熱層と同様であるが、このとき、前記感熱層が設けられている側と、前記バック層が設けられている側の収縮のバランスが取れるように塗布することが好ましい。これにより、全ての層が塗布された後に、前記RFID粘着感熱ラベルを平坦にすることができる。
また、前記バック層には、前記樹脂以外に、無機フィラー、有機フィラー、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤などを含有させることもできる。
前記無機フィラーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、炭酸塩、ケイ酸塩、金属酸化物、硫酸化合物などが挙げられる。
前記有機フィラーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シリコーン樹脂、セルロース樹脂、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレン樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂などが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、サリシレート構造、シアノアクリレート構造、ベンゾトリアゾール構造、ベンゾフェノン構造等を有する化合物などが挙げられる。
前記滑剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成ワックス類、植物性ワックス類、動物性ワックス類、高級アルコール類、高級脂肪酸類、高級脂肪酸エステル類、アミド類などが挙げられる。
前記帯電防止剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩化ナトリウム等の無機塩類;ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等のアニオン性高分子電解質;導電性酸化亜鉛、酸化スズ等の導電性金属化合物などが挙げられる。
前記バック層の厚みとしては、0.1μm〜10μmが好ましい。
<<保護層>>
前記保護層は、前記感熱層を保護する目的で配される。
前記保護層の構成材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、熱、紫外線、電子線等を用いて硬化させた樹脂などが挙げられる。これらの中でも、紫外線又は電子線を用いて硬化させた樹脂が特に好ましい。
前記紫外線(電子線)を用いて硬化させることが可能な樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ビニル系、不飽和ポリエステル系等のオリゴマー;各種単官能、多官能のアクリレート、メタクリレート、ビニルエステル、エチレン誘導体、アリル化合物等のモノマーなどが挙げられる。
なお、紫外線を用いて架橋させる際には、光重合開始剤、光重合促進剤を用いることが好ましい。また、熱硬化させることが可能な樹脂としては、前記可逆性感熱記録層と同様の樹脂を用いることができ、同様に硬化させることができる。
前記保護層の厚みとしては、0.1μm〜10μmが好ましい。
<<中間層>>
前記中間層は、前記感熱層に対する保護層の接着性向上、保護層の塗布液の塗布による感熱層の変質防止、保護層中の添加剤の感熱層への移行防止のために設ける。これにより、画像の保存性を改善することができる。
前記中間層の構成材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、熱、紫外線、電子線等を用いて硬化させる樹脂(熱硬化性樹脂)、熱可塑性樹脂などが挙げられる。
前記熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート、ポリアミドなどが挙げられる。
また、前記熱、紫外線、電子線等を用いて硬化させる樹脂としては、特に制限はなく、前記可逆性感熱記録層と同様のものを用いることができ、同様に硬化させることができる。
なお、前記中間層の形成方法としては、前記感熱層と同様の形成方法などが挙げられる。
前記中間層は、更に必要に応じて、フィラー、紫外線吸収剤などを含有してもよい。
前記中間層中のフィラーの含有量としては、1体積%〜95体積%が好ましく、5体積%〜75体積%がより好ましい。
前記中間層中の紫外線吸収剤の含有量としては、前記樹脂に対して、0.5質量%〜10質量%が好ましい。
前記中間層の厚みは、0.1μm〜20μmが好ましく、0.3μm〜3μmがより好ましい。
前記感熱層が可逆性感熱記録層である場合に、前記感熱層上に積層される前記中間層と前記保護層の各層においては、酸素透過性の低い樹脂を含有することが好ましい。これにより、可逆性感熱記録層中のロイコ染料及び顕色剤の酸化を抑制することが可能になる。
なお、前記可逆性感熱記録層と前記基材シートの間にアンダー層を設けてもよい。これにより、前記可逆性感熱記録層の発色感度及び前記可逆性感熱記録層と前記基材シートの接着性を向上させることができる。
また、レーザー光を用いて、前記可逆性感熱記録層を発色させるためのレーザー光を吸収して光を熱に変換する光熱変換層を設けてもよい。
更に、放熱を防止するために、空気層等の断熱層を設けてもよい。
こうして形成される本発明のRFID粘着感熱ラベルの総厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、150μm〜500μmが好ましく、250μm〜400μmがより好ましく、270μm〜300μmが特に好ましい。
前記総厚みが、500μmを超えると、柔軟性が損なわれヘッド密着性向上効果が発揮できない。更に、580μm以上となると、プリンタの搬送系で詰まりが発生することがある。
前記総厚みが、150μm未満であると、薄くなりすぎることで、ICチップの凸構造を吸収できずに、印字不良が発生することがある。
本発明のRFID粘着感熱ラベルは、複数の電子記録情報モジュールが連なった形で形成された後、カットされて好適に使用することができ、この場合、前記RFID粘着感熱ラベルに予め切れ目が形成されていてもよい。前記RFID粘着感熱ラベルを、ラベル、タグ等の様々な用途に好適に用いることができる点で有利である。
前記RFID粘着感熱ラベルの形状としては、特に制限はなく、ラベル状、シート状、ラベルシート状、ロール状などが好適に挙げられる。これらの中でも、利便性、保管場所、取り扱い性の点から円筒状の芯材に巻き取って、長尺状でロール状に巻かれて保管されるのが好ましい。
前記RFID粘着感熱ラベルが貼付される被着体としては、特に制限はなく、目的に応じてその大きさ、形状、構造、材質等を適宜選択することができるが、前記材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン、ナイロン等の樹脂板、SUS、アルミニウム等の金属板、封筒、ダンボール等の紙製品、ポリオレフィン製のラップ類、ポリ塩化ビニル製のラップ類、ポリエチエレン製不織布(封筒等)などが好適に挙げられる。
前記RFID粘着感熱ラベルの粘着層が感熱性粘着層の場合、前記感熱性粘着層を熱活性化する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、熱風による活性化方法、熱ロールによる活性化方法、サーマルヘッドによる活性化方法などが挙げられる。
これらの中でも、サーマルヘッドによる活性化方法が好ましい。この場合、既存の感熱記録プリンタ装置を用いて前記感熱粘着材料の両面を加熱することにより、前記感熱記録層への記録と、前記感熱性粘着層の熱活性化とを行うことができる点で有利である。
以下では、本発明の前記RFID粘着感熱ラベルの実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係るRFID粘着感熱ラベル(RFID粘着感熱ラベルロール)30について図2を用いて説明する。
前記RFID粘着感熱ラベルロール30は、複数のICタグ10が連なった状態でロール状に巻き取られたものであり、ロール状に巻き取られた状態で保管及び運送される。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係るRFID粘着感熱ラベル(RFID粘着感熱ラベルロール)40について図3を用いて説明する。
前記RFID粘着感熱ラベルロール40は、複数のICタグ10が連なった状態でロール状に巻き取られたものであり、ロール状に巻き取られた状態で保管及び運送される。ICタグ10間にはミシン目41が設けられており、必要に応じてミシン目41より切り離され、荷物などに貼り付けられる。
図4は、電子情報記録モジュール(ICタグ)10の一例を示す模式図である。図4に示す電子情報記録モジュール(ICタグ)10は、モジュール基材27上に、電子情報記録素子(ICチップ)28とアンテナ回路29が形成されており、電子情報記録素子(ICチップ)28とアンテナ回路29は、電気的に接続されている。
図5は、前記第1の実施形態において、RFID粘着感熱ラベルを図2の切断面A−Bに沿った断面図である。RFID粘着感熱ラベル20は、感熱層21、基材シート22、接着剤層24、電子情報記録モジュール(ICタグ)10、粘着層25、及び剥離紙26より構成される。更に、電子情報記録モジュール(ICタグ)10の電子情報記録素子(ICチップ)28は、感熱層21と基材シート22からなる感熱シート50において、基材シート22に対して感熱層21とは反対面に設けられた凹部23に収納されている。
このようなRFID粘着感熱ラベルによれば、ICチップ28が凹部23に対して挿入され、ICチップ28と凹部23の間には接着剤層24が形成されるような構造であり、前記凹部23と接着剤層24との間に隙間が生じ難いため、RFID粘着感熱ラベルの総厚みを薄く維持したまま、ロール状に巻き取られる際の巻きズレの防止、ICチップの破損防止、優れた画像品質を提供することが可能となる。
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の形態はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
図5に実施例1におけるRFID粘着感熱ラベル20の断面模式図を示す。
感熱シート50(リコーサーマルペーパータイプ150LCSB、株式会社リコー製)の感熱層21形成面の対面に、切削加工により底面の直径6mm、深さ150μm、テーパ角15度の凹部23を形成した。凹部23を形成した後に、感熱シート50の凹部23を形成した面に、凹部23も含め、ホットメルト接着剤(ボンドマスター170−7310、日本エヌエスシー株式会社製)をロール法により平面部の厚みが15μmとなるように塗布した。
ホットメルト接着剤により形成された接着剤層24を介して、感熱シート50に形成された凹部23に電子情報記録素子(ICチップ)28が収まるように電子情報記録モジュール10(RKT132、株式会社日立製作所製)をロールプレスにより貼り合わせた。
電子情報記録素子(ICモジュール)10面上にアクリル系粘着剤(BPW6111、東洋インキ株式会社製)を乾燥後に粘着層25の厚みが150μmとなるようにロール法で塗布した。剥離紙26(剥離フィルムシリコーンタイプ、リンテック株式会社製)を感熱シート50の電子情報記録モジュール10が貼られた面側にロールプレスにより貼り合せてICタグが連なったRFID粘着感熱ラベル(RFID粘着感熱ラベルロール)を作製した。
(比較例1)
図6に比較例1におけるRFID粘着感熱ラベル60の断面図を示す。
剥離紙26(剥離フィルムシリコーンタイプ、リンテック株式会社製)の裏面側に、直径6mm、深さ150μm、テーパ角15度の凸部を有する金型を用いてプレス加工を行い、前記剥離紙26の裏面側に凹部62を形成する。プレス加工として、金型ロールの表面と剥離紙裏面上を圧着し形成する公知のエンボス法を用いた。その凹部62の形成位置は、電子情報記録素子(ICチップ)28の配置位置に合わせて形成した。
次に、上質紙61にアクリル系粘着剤(BPW6111、東洋インキ株式会社製)を乾燥後の厚み15μmとなるようにロール法で塗布した。
アクリル系粘着剤25が塗布された上質紙61と前記凹部62を形成した剥離紙26を貼り合わせた。その結果、支持体は、裏面側に凹部62を形成した剥離紙26と、その表面にアクリル系粘着剤で形成された粘着層25、その上に上質紙61が重なった3層積層となった。
次に、前記支持体の上質紙61の表面にホットメルト接着剤(ボンドマスター170−7310、日本エヌエスシー株式会社製)をロール法により厚みが10μmとなるように塗布し、その上に電子情報記録モジュール10(RKT132、株式会社日立製作所製)を所定位置に貼り付けた。
所望のデザインが印刷された感熱シート50(リコーサーマルペーパータイプ150LCSB、株式会社リコー製)の感熱層21形成面の対面に、ホットメルト接着剤(ボンドマスター170−7310、日本エヌエスシー株式会社製)をロール法により厚みが200μmとなるように塗布し、前記支持体の表面にロールプレスにより貼り合せ、ICタグが連なったRFID粘着感熱ラベルを作製した。
前記RFID粘着感熱ラベル(RFID粘着感熱ラベルロール)は、前記特許文献1に記載のものに対応する。
(比較例2)
図7に比較例2におけるRFID粘着感熱ラベル70の断面図を示す。
感熱シート50(リコーサーマルペーパータイプ150LCSB、株式会社リコー製)の感熱層21形成面の対面に、ホットメルト接着剤(ボンドマスター170−7310、日本エヌエスシー株式会社製)をロール法により平面部の厚みが10μmとなるように塗布し,その上にPETシート71(クリスパーK1212、50μm、東洋紡株式会社製)を貼り合せた。
次に、PETシート71の表面にホットメルト接着剤(ボンドマスター170−7310、日本エヌエスシー株式会社製)をロール法により厚みが10μmとなるように塗布し、その上に電子情報記録モジュール10(RKT132、株式会社日立製作所製)を貼り付けた。
超高分子ポリエチレン基材72(超高分子ポリエチレン、サンファインUH、旭化成エンジニアリング株式会社製)からなる成形シート200μmの表面にシリコーン樹脂(KR480、信越化学工業株式会社製)を薄膜塗布し、その上にアクリル系粘着剤(BPW6111、東洋インキ株式会社製)を乾燥後の粘着層25の厚みが15μmとなるようにロール法で塗布し、前記電子情報記録モジュール10面にロールプレスにより貼り合せ、ICタグが連なったRFID粘着感熱ラベル(RFID粘着感熱ラベルロール)を作製した。
前記RFID粘着感熱ラベルは、前記特許文献3に記載のものに対応する。
(測定方法及び評価方法)
前記実施例1、並びに比較例1及び2で作製されたRFID粘着感熱ラベル20、60、及び70について、以下のような測定を行い、ロール巻取り時と、感熱プリント時の評価を行った。結果を表1に示す。
<ロール巻取り時評価>
−ICチップの破損−
RFID粘着感熱ラベル5mをΦ30mm径のロールに、巻きつけ、ほどく操作を2,000回繰り返した。試験後のRFID粘着感熱ラベルについて、TFU−RW526ハンディーリーダー(富士通株式会社製)を用い、交信の有無を測定した。
−−評価基準−−
○: 試験後の交信距離が試験前の交信距離の±10%範囲内で、交信が可能であった。
△: 交信は出来るが、試験後の交信距離が試験前の交信距離の−10%未満であった。
×: 全く交信できなかった。
−巻きズレ−
RFID粘着感熱ラベル10mをΦ50mm径の駆動ロールに巻きつけを行い、端面ズレを測定した。
−−評価基準−−
○: 端面ズレが±5mm以内であった。
×: 端面ズレが±5mmを超えていた。
<感熱プリント時評価>
−ICチップの破損−
感熱印字装置TH−PMD(大倉電気株式会社製)を用いて、ヘッド条件0.54mJ/dot、印字スピード4ms/line、プラテン圧6kgf/lineの条件にて全ベタ印字を行った。印字後、TFU−RW526ハンディーリーダー(富士通株式会社製)を用い、交信の有無を測定した。
−−評価基準−−
○: 印字後の交信距離が印字前の交信距離の±10%範囲内で、交信が可能であった。
△: 交信は出来るが、印字後の交信距離が印字前の交信距離の−10%未満であった。
×: 全く交信できなかった。
−発色不良(画像抜け)−
感熱印字装置TH−PMD(大倉電気株式会社製)を用いて、ヘッド条件0.54mJ/dot、印字スピード4ms/line、プラテン圧6kgf/lineの条件にて全ベタ印字を行った。
−−評価基準−−
○: 印字部に画像抜けは観察されなかった。
×: ICチップ部の周辺に画像抜けが観察された。
本発明の態様としては、以下のとおりである。
<1> 感熱層と、基材シートと、モジュール基板上に電子情報記録素子及びアンテナ回路を有する複数の電子情報記録モジュールと、接着剤層と、粘着層とを有し、
前記感熱層が、前記基材シートに隣接して配され、
前記基材シートが、前記感熱層が配される反対の面に、前記電子情報記録素子を深さ方向に配置するように凹部を有し、
前記電子情報記録モジュールが、前記基材シートと、前記接着剤層を介して配され、
前記電子情報記録素子が、基材シートの前記凹部に、前記凹部の底面と前記接着剤層を介する状態で配され、
前記粘着層が、前記接着剤層及び前記電子情報記録モジュールを内包する形で、前記基材シートに隣接して配されることを特徴とするRFID粘着感熱ラベルである。
<2> 凹部の内壁面が、前記凹部の開口端から前記凹部の底面に向かって前記凹部の最大開口径が小さくなるように傾斜したテーパ面である前記<1>に記載のRFID粘着感熱ラベルである。
<3> 感熱層がロイコ染料及び顕色剤を含有する感熱記録層、熱溶融転写記録用インク受容層、電子写真用トナー受像層、ハロゲン化銀写真用記録層、及びインクジェット用インク受像層のいずれかである前記<1>から<2>のいずれかに記載のRFID粘着感熱ラベルである。
<4> 感熱層が可逆性感熱記録層である前記<3>に記載のRFID粘着感熱ラベルである。
<5> 基材シートが合成紙及びプラスチックフィルムのいずれかである前記<1>から<4>のいずれかに記載のRFID粘着感熱ラベルである。
<6> 剥離紙を有し、前記剥離紙は、粘着層の接着剤層、電子情報記録モジュール、基材シート、及び感熱層が配される面とは反対の面に配される前記<1>から<5>のいずれかに記載のRFID粘着感熱ラベルである。
<7> 複数の電子情報記録モジュールが連なった状態でロール状に加工されてなる前記<1>から<6>のいずれかに記載のRFID粘着感熱ラベルである。
本発明のRFID粘着感熱ラベルは、巻き取られる際のICチップの破損防止、巻きズレ防止、印字する際のICチップの破損防止、画像品質に優れる。RFID粘着感熱ラベルとして、例えば、生鮮食料品、弁当、惣菜用等のPOS分野;図書、文書等の複写分野;ファクシミリ等の通信分野;券売機、レシート、領収書等の発券分野;航空機業界のバッゲージ用タグなどの多様な用途に幅広く用いることができる。
10 電子情報記録モジュール(ICタグ)
11 ベース基材
12 粘着層
13 アンテナ
14 電子情報記録素子(ICチップ)
15 粘着層
16 表紙
17 離型層
18 シート
20 RFID粘着感熱ラベル
21 感熱層
22 基材シート
23 凹部
24 接着剤層
25 粘着層
26 剥離紙
27 モジュール基板
28 電子情報記録素子(ICチップ)
29 アンテナ回路
30 RFID粘着感熱ラベルロール
40 ミシン目付きRFID粘着感熱ラベルロール
50 感熱シート
61 上質紙
62 エンボス凹部
71 PETシート
72 高分子ポリエチレン基材
特開2007−200181号公報 特開2008−197887号公報 特開2009−080520号公報

Claims (7)

  1. 感熱層と、基材シートと、モジュール基板上に電子情報記録素子及びアンテナ回路を有する電子情報記録モジュールと、接着剤層と、粘着層とを有し、
    前記感熱層が、前記基材シートに隣接して配され、
    前記基材シートが、前記感熱層が配される反対の面に、前記電子情報記録素子を深さ方向に配置するように凹部を有し、
    前記電子情報記録モジュールが、前記基材シートと、前記接着剤層を介して配され、
    前記電子情報記録素子が、基材シートの前記凹部に、前記凹部の底面と前記接着剤層を介する状態で配され、
    前記粘着層が、前記接着剤層及び前記電子情報記録モジュールを内包する形で、前記基材シートに隣接して配されることを特徴とするRFID粘着感熱ラベル。
  2. 凹部の内壁面が、前記凹部の開口端から前記凹部の底面に向かって前記凹部の最大開口径が小さくなるように傾斜したテーパ面である請求項1に記載のRFID粘着感熱ラベル。
  3. 感熱層が感熱記録層、熱溶融転写記録用インク受容層、電子写真用トナー受像層、ハロゲン化銀写真用記録層、及びインクジェット用インク受像層のいずれかである請求項1から2のいずれかに記載のRFID粘着感熱ラベル。
  4. 感熱層が可逆性感熱記録層である請求項3に記載のRFID粘着感熱ラベル。
  5. 基材シートが合成紙及びプラスチックフィルムのいずれかである請求項1から4のいずれかに記載のRFID粘着感熱ラベル。
  6. 剥離紙を有し、前記剥離紙は、粘着層の接着剤層、電子情報記録モジュール、基材シート、及び感熱層が配される面とは反対の面に配される請求項1から5のいずれかに記載のRFID粘着感熱ラベル。
  7. 複数の電子情報記録モジュールが連なった状態でロール状に加工されてなる請求項1から6のいずれかに記載のRFID粘着感熱ラベル。
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