JP2014156705A - 可動窓及び嵌め殺し窓を備えた建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右の縦枠3は障子収容面30に他側内向突部31を有し、この障子収容面30に障子10を収容して他側内向突部31に当接して支持することで可動窓とし、前記縦枠3の障子収容面30に一側支持突部83と押縁支持突部82を有したアタッチメント80を取り付け、この押縁支持突部82と他側内向突部31とで押縁90を支持し、この押縁90と一側支持突部83とでパネル装着部32とすることで、嵌め殺し窓とし、前記一側支持突部83と押縁90の見付け寸法によりパネルの見付け方向の支持寸法が決定し、可動窓を開放したときの開口面積に関係なくパネルの見付け方向の支持寸法を大きくできる。
【選択図】図7
Description
この建具は、上枠と下枠と左右の縦枠で枠体とし、その上枠と下枠とに亘って中間枠材を連結して第1の開口部と第2の開口部を形成し、第1の開口部に障子を開閉自在に取り付けて可動窓とし、第2の開口部にパネルを装着して嵌め殺し窓としている。
このために、対向した一対の枠材の障子収容面の見込み方向他側寄りの形状が押縁を取り付けできる複雑な形状となるから、対向した一対の枠材がコスト高となる。
前記一対の第1枠材には、前記開口部の内側面となる障子収容面の見込み方向他側に、見付け方向に延びる可動窓の障子が当接する他側内向突部を有し、
前記障子収容面における嵌め殺し窓が設けられる部分にはアタッチメントが取り付けられ、
前記アタッチメントは、障子収容面の見込み方向一側寄りで見付け方向に延びる一側支持突部と、障子収容面の見込み方向他側寄りで、かつ前記他側内向突部よりも見込み方向一側寄りで見付け方向に延びる押縁支持突部を有し、
前記一側支持突部の見付け寸法が他側内向突部の見付け寸法よりも大きく、
前記他側内向突部の見付け寸法は押縁支持突部の見付け寸法よりも大きく、
前記押縁支持突部と他側内向突部に第1の押縁が取り付けられて、押縁支持突部と他側内向突部とで第1の押縁の見込み方向の動きが規制され、
前記一側支持突部と第1の押縁とで凹溝状のパネル装着部を形成したことを特徴とする可動窓及び嵌め殺し窓を備えた建具である。
このようにすれば、押縁支持突部と他側内向突部とで第1の押縁を見込み方向に動くことを確実に規制できる。
かつ前記第2の被支持部は第1の被支持部よりも見付け方向外側に位置し、
前記開口部に押縁ガイドを設け、この押縁ガイドに第1の押縁の案内片が接することで第1の押縁が見込み方向他側の方向に移動して第2の被支持部が押縁支持突部の押縁支持部に接するようにできる。
このようにすれば、第1の押縁を見付け方向内側から外側に向けて移動することで、第2の被支持部が押縁支持突部の押縁支持部に接するから、第1の押縁を簡単に取り付けできる。
前記案内片に係合部を、第1の押縁がパネル装着部を形成する所定の見付け方向位置のときに係合受部に係合するように設けることができる。
このようにすれば、第1の押縁を手で持って移動操作する人が、係合部が係合受部に係合する際に発生する音や、クリック感によって、第1の押縁を所定の見付け方向位置まで移動したことを感知できる。
また、第1枠材の障子収容面に設けたアタッチメントの一側支持突部と第1の押縁とでパネル装着部を形成しているから、その一側支持突部の見付け寸法を他側内向突部の見付け寸法よりも大きくすることで、パネル装着部におけるパネルの見付け方向の支持寸法を可動窓を開放したときの開口面積に関係なく大きくできる。
この実施の形態では段窓1aと、段窓1aの左右一方に連続した引き違い窓1bを備えた連窓としてある。
引き違い窓1bは室内側の障子1b−1と室外側の障子1b−2を有している。
段窓1aの見付け方向の寸法は引き違い窓1bの見付け方向の寸法よりも小さい。例えば、ほぼ1/5である。
この左右の縦枠3,3間に渡って中間枠材、例えば上部無目5、下部無目6を連結して複数の開口部を形成している。
例えば、左右の縦枠3の上部寄りと上枠4と上部無目5とで上部開口部2aを形成し、左右の縦枠3の上下中間と上部無目5と下部無目6とで中間部開口部2bを形成し、左右の縦枠3の下部寄りと下部無目6と下枠7とで下部開口部2cを形成している。
中間部開口部2bに障子10を開閉自在に取り付けて可動窓1a−1としている。
段窓1aの上枠4、下枠7は引き違い窓1bまで連続し、その上枠4、下枠7に縦枠8を連結することで、上枠4、下枠7、縦枠8と段窓1aの左右一方の縦枠3とで引き違い窓の枠体としてある。
つまり、図1に示す枠体は、上枠4と下枠7と左右一方の縦枠8と左右他方の縦枠3で方形状で、その上枠4と下枠7とに渡って方立(縦枠3)を連結して段窓用の枠体と引き違い窓用の枠体を有する枠体としてある。
なお、図3において紙面の左右方向に向かう方向を見付け方向とし、縦枠3の開口部(中間部開口部2b)の中央に向かう方向を見付け方向内側とすると共に、開口部(中間部開口部2b)の中央と反対側に向かう方向を見付け方向外側とし、紙面の上下方向に向かう方向を見込み方向とし、障子10を開放する側を見込み方向一側、障子10を閉じる側を見込み方向他側とする。
図4、図5において、紙面の左右方向に向かう方向を見込み方向とし、障子10を開放する側を見込み方向一側、障子10を閉じる側を見込み方向他側とし、紙面の上下に向かう方向を見付け方向とし、開口部の中央に向かう方向を内側、開口部の中央と反対側を外側として説明する。
そして、パネル装着部43にパネル9の上縁部を挿入して一側気密材9aと他側気密材9bで支持してある。
上枠本体4aは見込み方向一側レール44と見込み方向他側レール45を備え、一般的な引き違い窓用上枠形状である。
上枠アタッチメント4bは前述のパネル装着面40に一側支持突部41を設けたほぼ鉤形状の断面で、そのパネル装着面40の見込み方向他側寄りに押縁42が取り付けられる。
なお、段窓だけであれば、上枠4はパネル装着面40に一側支持突部41を有し、第2の押縁42を取り付けできる断面形状であれば良い。
そして、パネル装着部73にパネル9の下縁部を挿入して一側気密材9aと他側気密材9bで支持してある。
下枠本体7aは見込み方向一側レール74と見込み方向他側レール75を備え、一般的な引き違い窓用下枠形状である。
下枠アタッチメント7bは前述のパネル装着面70に一側支持突部71を設けたほぼ鉤形状の断面で、そのパネル装着面70の見込み方向他側寄りに押縁72が取り付けられる。
なお、段窓だけであれば、下枠7はパネル装着面70に一側支持突部71を有し、第2の押縁72を取り付けできる断面形状であれば良い。
そして、各パネル装着部53,63にパネル9の下縁部、上縁部を挿入して一側気密材9aと他側気密材9bで支持している。
左右の縦枠3の中間部開口部2bを形成する長手方向中間の障子収容面30と上部無目5の障子収容面55と下部無目6の障子収容面65とで方形状の障子収容部を形成し、その障子収容部内に閉じ状態の障子10が収容されると共に、各他側内向突部31,56,66の突出端部には見込み方向一側に開口した凹部31a,56a,66aを有し、各凹部に設けた気密材10aが四周連続し、その気密材10aに障子10の見込み方向他側面が接触して気密する。
つまり、段窓1aであるから、縦枠3は可動窓1a−1に対応すべく縦枠3の見付け方向の内側を、障子収容面30と他側内向突部31を有する形状として障子10を収容できるようにしてあると共に、縦枠3は嵌め殺し窓1a−2まで連続しているから、嵌め殺し窓1a−2(上部開口部2a、下部開口部2c)においてはパネル装着部が存在しない。
このアタッチメント80と他側内向突部31とに渡って第1の押縁90を取り付け、アタッチメント80と第1の押縁90とでパネル装着部32を形成する。
また、左右他方の縦枠3、つまり躯体に取り付ける縦枠3は、断面形状が略コ字形状の見付け方向外側の外縦枠34に見付け方向内側の内縦枠35を嵌合した形状で、その内縦枠35の見付け方向の内側面が障子収容面30で、他側内向突部31を備えている。
そして、アタッチメント80の押縁支持突部82と縦枠3の他側内向突部31とで第1の押縁90を支持して取り付け、アタッチメント80と第1の押縁90とで見付け方向の内側に開口した溝形状のパネル装着部32を形成する。
アタッチメント80の一側支持突部83の見付け寸法L1は縦枠3の他側内向突部31の見付け寸法L2よりも長い。
これにより、パネル9をパネル装着部32に挿入して支持した状態で一側支持突部83とパネル9との見付け方向の重なり代、つまりパネル9の見付け方向の支持寸法L3を所定の値とし、一側支持突部83でパネル9の見込み方向一側を確実に支持できるようにしてある。
また、縦枠3の他側内向突部31が短いことにより、後述するようにパネル9を下部開口部2cにけんどん式に嵌め込みし易い。
アタッチメント80の押縁支持突部82は板状で、見込み方向一側面82aに係合受部84を有し、見込み方向他側面82bの見付け方向中間には見付け方向の内側に向かうほぼ鉤形状の規制片85を有すると共に、押縁支持突部82の見付け方向の内側端面、つまり先端面が押縁ストッパ部86で、見込み方向他側面82bの先端寄りが押縁支持部87としてある。
そして、規制片85が他側内向突部31の見込み方向一側面31bに接している。
第1の押縁90の第1の被支持部93が縦枠3の他側内向突部31の見込み方向一側の方向に向かう押縁支持部31cに接し、第1の押縁90の見込み方向他側の方向への動きを規制すると共に、第2の被支持部である突出片96が押縁支持突部82の見込み方向他側の方向に向かう押縁支持部87に接し、第1の押縁90の見込み方向一側の方向への動きを規制することで、第1の押縁90を見込み方向他側の方向、つまりパネル9と離れる方向の動きを規制して支持される。
図5に示す上部無目5、下部無目6に取り付けた第2の押縁62,72と図6に示す縦枠3に取り付けた第1の押縁90は、まだ取り付けられていない状態である。
これにより、下部開口部2cの上下方向の寸法、つまり下部無目6のパネル装着面60の見込み方向他側寄りと下枠7のパネル装着面70の見込み方向他側寄りとの間の寸法がパネル9の上下寸法より大きい。
これにより、パネル9を下部開口部2cにけんどん式に嵌め込むことができる。
そして、第1の押縁90のガスケット支持部92とパネル9との間に他側気密材9bを押しこむようにして装着する。
例えば、下枠7と縦枠3とのコーナー部に押縁ガイド20を取り付ける。
そして、押縁ガイド20は、その見込み方向他側面21がアタッチメント80の押縁支持突部82の見込み方向一側面82aと離隔し、両者の間に第1の押縁90の案内片94が入り込むことが可能で、パネル9の表面に沿って移動した第1の押縁90の案内片94が斜面25に接するように取り付けられる。
さらに第1の押縁90を移動すると図9に一点鎖線で示すように案内片94が斜面25に沿って摺動することで、第1の押縁90は見込み方向他側の方向に移動して第2の側被支持部である突出片96が押縁支持突部82に見込み方向に接近し、第2の被支持部である突出片96が押縁支持突部82の押縁ストッパ部86と見付け方向に向かい合う。
さらに第1の押縁90を移動すると図9に二点鎖線で示すように、第2の被支持部となる突出片96が押縁支持突部82の押縁支持部87に接し、係合部95が係合受部84よりも見付け方向外側寄り、つまり係合可能な位置となる。
しかも、パネル9を平行に対して斜めの姿勢とすることで、押縁支持突部82と一側支持突部83との間にパネル9を挿入できるので、パネル9をけんどん式に嵌め込むことが可能である。
例えば、図10(a)に示すように気密材支持部92の見込み方向の寸法を小さくすれば、開口幅H1が大きなパネル装着部となるし、図10(b)に示すように気密材支持部92の見込み方向の寸法を大きくすれば、開口幅H2が小さなパネル装着部とすることができる。
そして、既設上枠100に上枠4が下地材103、スペーサ104を用いて取り付け、既設下枠101に下枠7が下地材105、スペーサ106を用いて取り付け、既設縦枠102に左右他方の縦枠3と縦枠8が下地材107、スペーサ108を用いて取り付けてある。
上枠4と既設上枠100の見込み方向一側面との間を上枠4に設けた気密材109で気密している。
縦枠3,8と既設縦枠102の見込み方向一側面との間を縦枠3,8に設けた気密材114で気密している。
上枠4の見込み方向他側面にカバー112を取り付け、このカバー112と既設上枠100との間を気密材113で気密している。
縦枠3,8の見込み方向他側面にカバー110を取り付け、このカバー110と既設縦枠102との間を気密材111で気密している。
下枠7の見込み方向他側面と既設下枠101との間を下枠3に設けた気密材115で気密している。
Claims (5)
- 相対向した一対の第1枠材と相対向した一対の第2枠材を四周枠組して枠体を形成し、当該一対の第1枠材間に中間枠材を連結して複数の開口部を形成し、この開口部内に障子を開閉自在に取り付けた可動窓と開口部内にパネルを装着した嵌め殺し窓とを備えた建具であって、
前記一対の第1枠材には、前記開口部の内側面となる障子収容面の見込み方向他側に、見付け方向に延びる可動窓の障子が当接する他側内向突部を有し、
前記障子収容面における嵌め殺し窓が設けられる部分にはアタッチメントが取り付けられ、
前記アタッチメントは、障子収容面の見込み方向一側寄りで見付け方向に延びる一側支持突部と、障子収容面の見込み方向他側寄りで、かつ前記他側内向突部よりも見込み方向一側寄りで見付け方向に延びる押縁支持突部を有し、
前記一側支持突部の見付け寸法が他側内向突部の見付け寸法よりも大きく、
前記他側内向突部の見付け寸法は押縁支持突部の見付け寸法よりも大きく、
前記押縁支持突部と他側内向突部に第1の押縁が取り付けられて、押縁支持突部と他側内向突部とで第1の押縁の見込み方向の動きが規制され、
前記一側支持突部と第1の押縁とで凹溝状のパネル装着部を形成していることを特徴とする可動窓及び嵌め殺し窓を備えた建具。 - 前記一対の第2枠材及び中間枠材には、嵌め殺し窓が設けられる部分において、前記開口部の内側面となるパネル装着面の見込み方向一側寄りに設けた一側支持突部と、そのパネル装着面の見込み方向他側寄りに設けた第2の押縁とでパネル装着部を形成している請求項1記載の可動窓及び嵌め殺し窓を備えた建具。
- 前記第1の押縁は、他側内向突部に見込み方向他側への方向の動きを規制して接すると共に、押縁支持突部に見込み方向一側への方向の動きを規制して接することで、見込み方向の動きを規制して支持するようにした請求項1又は2記載の可動窓及び嵌め殺し窓を備えた建具。
- 前記第1の押縁は、他側内向突部の見込み方向一側に向かう押縁支持部に接する第1の被支持部と、押縁支持突部の見込み方向他側に向かう押縁支持部に接する第2の被支持部と、見付け方向に延びる案内片を有し、
かつ前記第2の被支持部は第1の被支持部よりも見付け方向外側に位置し、
前記開口部に押縁ガイドを設け、この押縁ガイドに第1の押縁の案内片が接することで第1の押縁が見込み方向他側の方向に移動して第2の被支持部が押縁支持突部の押縁支持部に接するようにした請求項3記載の可動窓及び嵌め殺し窓を備えた建具。 - 前記押縁支持突部に見込み方向一側に向かう係合受部を設け、
前記案内片に係合部を、第1の押縁がパネル装着部を形成する所定の見付け方向位置のときに係合受部に係合するように設けた請求項4記載の可動窓及び嵌め殺し窓を備えた建具。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016223280A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
JP2018076753A (ja) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | Ykk Ap株式会社 | 押縁の取付構造及び取付方法 |
Citations (2)
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JPH07173964A (ja) * | 1993-12-20 | 1995-07-11 | Ykk Architect Prod Kk | 外開き窓 |
JPH1068269A (ja) * | 1996-08-29 | 1998-03-10 | Ykk Architect Prod Kk | 連窓サッシ |
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2013
- 2013-02-14 JP JP2013026942A patent/JP6004963B2/ja active Active
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