JP2014156200A - フィン装置及び船舶 - Google Patents

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Takayoshi Yamada
卓慶 山田
Akira Oshima
明 大島
Chiharu Kawakita
千春 川北
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Abstract

【課題】船体振動や騒音の原因となるキャビテーションを抑制するフィン装置を提供する。
【解決手段】フィン装置7は、船舶の船尾部2においてプロペラ3の前方に配置される。フィン装置は、プロペラの回転軸に対して上方に配置され、且つ船尾方向に向かってプロペラの回転軸5に近づくように傾いて配置された板状部材である第1フィン9を備える。第1フィンのプロペラに近い側の端部である後縁は、プロペラの回転面の半径を1.0Rとして0.7R以上1.0R以内に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、船舶のプロペラに流入する流場に影響を与えるフィン装置に関する。
船舶が推進するとき、船尾のプロペラには、周方向に流速の異なる水流が流入する。プロペラの上端付近において遅い水流が流入し、下端付近においては速い水流が流入する。プロペラの上端付近においては、流速が遅いことにより、キャビテーションが発生しやすい。
参考技術として、特許文献1に、船舶の推進効率を向上するためにプロペラの前方に配置するダクト装置が開示されている。
特開2008−137462号公報
船体振動や騒音の原因となるキャビテーションを抑制する技術が望まれる。
フィン装置は、船舶の船尾部においてプロペラの前方に配置される。フィン装置は、プロペラの回転軸に対して上方に配置され、且つ船尾方向に向かってプロペラの回転軸に近づくように傾いて配置された板状部材である第1フィンを備える。第1フィンのプロペラに近い側の端部である後縁は、プロペラの回転面の半径を1.0Rとして0.7R以上1.0R以内に配置される。
本発明により、船体振動や騒音の原因となるキャビテーションを抑制する技術が提供される。
図1は、船体の側面図である。 図2は、第1実施形態におけるフィン装置を船尾側から見た図である。 図3は、第1フィンとプロペラの位置関係を示す側面図である。 図4は、船尾部における流場を示す。 図5は、第1フィンに働く力を示す。 図6は、第2実施形態におけるフィン装置を船尾側から見た図である。 図7は、第1フィンと第2フィンとプロペラの位置関係を示す側面図である。 図8は、第2フィンに働く力を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態におけるフィン装置が適用される船舶の船尾部を示す。船体1は、船尾部2にプロペラ3と、プロペラ3の後方に配置された舵4を備える。プロペラ3は、図示しないエンジンによって駆動され、回転軸5を中心に回転することによって推進力を発生する。船尾部2には、船体1から後方に突出するボッシング6が設けられる。ボッシング6は、プロペラ3の回転軸5を収納する。
ボッシング6の上部に、フィン装置7が取り付けられる。フィン装置7は、第1フィン9と、第1フィン9をボッシング6に固定するための支持部8とを備える。第1フィン9は、プロペラ3の前方に、且つ回転軸5に対して上方に配置される。第1フィン9は、回転軸5を含む鉛直面に対して左右対称の概ね平板状の部材である。第1フィン9は、船体1の幅方向に概ね一様な翼断面形状を有する。第1フィン9は、後方に行くに従って回転軸5に近づくように傾きを持って支持部8に取り付けられる。
図2は、フィン装置7を船体1の後方側から見た図である。第1フィン9は、船首側の端部である前縁10と、船尾側の端部である後縁11とを有する。第1フィン9は、回転軸5を通る上向きの鉛直線Vから、回転軸5を中心とする円の周方向の左右にそれぞれ角度φの範囲内に収まるように設けられる。第1フィン9の後縁11は、プロペラ3の回転面Cの半径を1.0Rとして、回転軸5からの鉛直方向の距離が0.7R以上1.0R以下の範囲に配置される。
図3は、第1フィン9とプロペラ3との関係を示す側面図である。第1フィン9の前縁10と後縁11とを結ぶ輪郭は翼形状を有する。第1フィン9のプロペラ3の回転軸5に近い下面側が負圧面14であり、上面側が正圧面13である。第1フィン9は、後縁11が前縁10より低く、水平面に対して翼弦線が角度θ1となるように配置される。後縁11の高さ方向の位置は、プロペラ3の回転面Cの半径を1.0Rとして、回転軸5から0.7R以上1.0R以下の位置に配置される。
プロペラ3が回転して船体1が前方に推進すると、船体1に対して相対的な水流が発生する。プロペラ3の上端付近においては、その水流15−1の軸方向(船長方向)の成分が比較的小さく鉛直下向きの成分が比較的大きい。そのため水流15−1は図3に示すように上方から下方に向かう方向に流れ、翼弦線に対して迎角α1の角度で正圧面13側から第1フィン9に流入する。
水流15−1は第1フィン9によって流れの向きが変わり、見かけ上、軸方向に加速された水流15−2となって、プロペラ3に流入する。そのためプロペラ3の上端付近には、第1フィン9が無い場合に比べて、軸方向の流速が大きい水流が供給される。その結果、プロペラ3の上端付近において負圧面の圧力が低くなりにくくなり、けるキャビテーションの発生が抑制される。
図4は、第1フィン9が無い場合におけるプロペラ3に流入する水流を船尾方向から見た流速分布を示す。図中の矢印が流速のベクトルを示し、連続線は軸方向の流速の等高線を示す。回転軸5を中心とした円の周方向における鉛直線Vからの角度が大きい領域では、プロペラ3の先端付近において軸方向の流速が速いことを示す等高線L2が描かれている。それに対して、鉛直線Vからの角度が小さい領域においては、軸方向の流速が遅いことを示す等高線L1が描かれている。この鉛直線Vからの角度が小さい領域の水流を第1フィン9で軸方向に加速することによって、プロペラ3の負圧面(背面)の圧力が低くなりにくくなり、キャビテーションリスクが低減される。
図5は、第1フィン9の拡大図である。船体1が推進中、船尾部2において水の流れ15−1が迎角α1で上方から第1フィン9に流入する。その流れ15−1により、第1フィン9に、流れに垂直な揚力F1と、流れに平行な抗力F2とが発生する。揚力F1と抗力F2の合力F3の船首方向の成分が、第1フィン9に働く推進力となる。第1フィン9に推進力が発生することで、船体1の推進効率が向上する。水の流れ15−1が流れ15−2へと軸方向へ加速されたことでプロペラ効率の悪化が懸念されるが、第1フィン9が推進力を得ることができるためその悪化を補うことが期待できる。
図2に示した第1フィン9の角度φは、プロペラ3上端の軸方向の流速が遅い領域を十分に覆う程度に大きいことが望ましい。且つ、プロペラ3が十分に推進力を発揮する領域の水流を妨げないように、角度φが大きすぎないことが望ましい。そのような角度範囲として、10°≦φ≦20°、より好ましくはφ≒15°程度が望ましい。
第1フィン9は、例えばボッシング6に取り付けられた左右一対の板状部材である支持部8によって左右両端から支持される。第1フィン9を船体1に固定する手段は、この例に限られず、どのような構造を用いてもよい。しかしながら、第1フィン9には、回転軸5を中心とする円の周方向には水流による大きな力が掛からない。第1フィン9に掛かる力は、主に軸方向(回転軸5の延長方向)の力である。従って、軸方向に延長しているボッシング6に対して板状の部材を支持部8として設けることで、第1フィン9を十分に固定できると考えられる。
図6は、本発明の第2実施形態におけるフィン装置7aを示す。本実施形態においては、図1乃至図3に示したフィン装置7に更に、第2フィン16が設けられる。第2フィン16は、第1フィン9を取り付けるための支持部8によって、第1フィン9よりも回転軸5に近い側に取り付けられる。第1フィン9は、回転軸5を含む鉛直面に対して左右対称の概ね板状の部材である。
図7は、本実施形態における第1フィン9、第2フィン16、及びプロペラ3の位置関係を示す側面図である。第2フィン16は、後方に行くに従って回転軸5に近づくように傾きを持って支持部8に取り付けられる。第2フィン16の船首側の前縁17と船尾側の後縁18とを結ぶ輪郭線は、翼形状を有する。その回転軸5に近い側である下面は負圧面であり、上面は正圧面である。後縁18の高さ方向の位置は、プロペラ3の回転面Cの半径を1.0Rとして、回転軸5から0.2R以上0.5R以下の位置に配置される。
図8は、第2フィン16の拡大図である。第2フィン16は、翼形状の前縁17と後縁18とを結ぶ翼弦線が水平面Hに対して角度θ2をなして船尾側に向かって下側に傾くように取り付けられる。
船体1が推進中、船尾部2において水の流れ15が迎角α2で上方から第2フィン16に流入する。その流れ15により、第2フィン16に、流れに垂直な揚力F1と、流れに平行な抗力F2とが発生する。揚力F1と抗力F2の合力F3の船首方向の成分が、第2フィン16に働く推進力となる。第2フィン16に推進力が発生することで、船体1の推進効率が向上する。第2フィン16を設けることによって、その下流側の水流が影響を受けるが、第2フィン16の後縁18が配置される0.2R〜0.5Rの付近ではプロペラ3の仕事が比較的小さい。そのため、第2フィン16によって、プロペラ3の効率にあまり影響を与えることなく、追加の推進力を得ることができる。
第1フィン9と第2フィン16は、図7に描かれているように互いに平行でもよい。しかしながら、一般的な船舶においては、第1フィン9が配置される位置における水流の方が、第2フィン16が配置される位置における水流よりも水平面Hから大きい角度を持って上から流入する場合が多い。そのような場合は、第2フィン16の水平面からの角度θ2よりも第1フィン9の水平面からの角度θ1の方が大きくなるようにフィン装置7aが製造される。
1 船体
2 船尾部
3 プロペラ
4 舵
5 回転軸
6 ボッシング
7 フィン装置
8 支持部
9 第1フィン
10 前縁
11 後縁
13 正圧面
14 負圧面
15−1、15−2 流れ
16 第2フィン
17 前縁
18 後縁
20 正圧面
21 負圧面
C 回転面
F1 揚力
F2 抗力
F3 合力
H 水平線
V 鉛直線
α1、α2 迎角

Claims (6)

  1. 船舶の船尾部においてプロペラの前方に配置されるフィン装置であって、
    前記フィン装置は、前記プロペラの回転軸に対して上方に配置され、且つ船尾方向に向かって前記プロペラの回転軸に近づくように傾いて配置された板状部材である第1フィンを具備し、
    前記第1フィンの前記プロペラに近い側の端部である後縁は、前記プロペラの回転面の半径を1.0Rとして0.7R以上1.0R以内に配置される
    フィン装置。
  2. 前記第1フィンは、前記回転軸の側を負圧面とする翼形状を有する
    請求項1に記載のフィン装置。
  3. 前記第1フィンの幅方向の端部は、前記回転軸を通る鉛直線を中心とした周方向の角度が10度以上20度以内の範囲に配置される
    請求項1又は2に記載のフィン装置。
  4. 更に、前記プロペラのボッシングに取り付けられ、前記第1フィンを支持する支持部を具備する
    請求項1から3のいずれかに記載のフィン装置。
  5. 前記フィン装置は更に、前記プロペラの回転軸に対して上方に、且つ前記第1フィンよりも下方に、且つ船尾方向に向かって前記プロペラの回転軸に近づくように傾いて配置された第2フィンを具備し、
    前記第2フィンの前記プロペラに近い側の端部である後縁は、前記プロペラの回転面の半径を1.0Rとして0.2R以上0.5R以内に配置される
    フィン装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のフィン装置を具備する船舶。
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