JP2014155935A - 機械プレスのブレーキ診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機械プレスのブレーキ性能の異常などを、原因をある程度特定しながら診断することができる機械プレスのブレーキ診断装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、機械プレス1のブレーキの異常の有無を診断するブレーキ診断装置であって、クランク軸30の回転速度に関連する速度情報と、クランク軸30の回転角度に関連する角度情報と、を取得すると共に、ブレーキの作動開始指令が生じてから機械プレス1が停止されるまでの停止区間T(或いはθ)を取得し、停止区間T(θ)を、速度情報と角度情報とに基づいて、ブレーキが実際に制動力を発揮するまでの空走区間t1(θ1)と、空走区間の後クランク軸30の回転が停止されるまでの制動区間t2(θ2)と、に分離し、停止区間T(θ)、空走区間t1(θ1)、制動区間t2(θ2)に基づいて、ブレーキの異常の有無を診断することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、機械プレスの運転時にスライドを停止させるための重要保安装置であるブレーキの維持、管理、特に異常の有無の診断に関する技術に関する。
フライホイール(或いは電動モータ)の回転をクラッチ機構を介してクランク軸に伝達しスライドの往復運動に変換することによりプレス加工を行う機械プレスを、長年使用していると、機械プレスのクランク軸の回転に制動を掛けるブレーキ装置が経年劣化して、停止時間、停止角度が延びてくるといった実情がある。
このようなことから、ブレーキが掛かって停止している位置から予期せずにスライドが落下する所謂二度落ちを防止するための装置を採用したり、或いは定期点検等によりブレーキ装置のブレーキ性能を劣化させたままの使用を防止することなどが行われている。
例えば、特許文献1では、クラッチブレーキをオンオフ制御するクラッチブレーキバルブのOFF信号を検出した後、スライドが惰走(惰性走行)する角度を検出する惰走検出器が検出した惰走角と、予め設定した正常時の惰走角と、を比較して、検出した惰走角が正常時の惰走角を超えた場合に異常信号を出力し、ブレーキの異常を知らせるようにしたプレスのブレーキモニタ装置が提案されている。
また、特許文献2には、プレス速度と減速時間を常時測定し、ブレーキ停止信号が発せられてから減速時間検出レベルまでプレス速度が減速するまでの減速時間を測定し、この減速時間の測定値がオーバランを未然に防止するための減速時間の設定値を越えた場合は、CPUが異常出力を発生させ、これにより、プレス停止前にブレーキ異常を検出し、アラーム等に利用することができるようにしたプレス機械のブレーキ異常検出装置が記載されている。
特開平3−5100号公報 特開平7−290296号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2のものでは、ブレーキ性能の劣化や異常を検出することができるが、ブレーキ性能が劣化或いは異常となった原因や箇所等までは特定できないのが実情である。
ブレーキ性能の劣化や異常(故障)などをその原因も特定しながら検出することができれば、メンテナンスに係る調査時間を短縮することなどが可能になるなど、ユーザーフレンドリーなプレス機械を提供することができ有益である。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、比較的簡単かつ低コストな構成でありながら、機械プレスのブレーキ装置のブレーキ性能の劣化、異常或いは故障などを、原因をある程度特定しながら診断(検出、判定など)することができ、以ってメンテナンス等に係る調査時間を短縮することなどが可能になるなど、ユーザーフレンドリーな機械プレスを実現可能な機械プレスのブレーキ診断装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、
機械プレスのブレーキの異常の有無を診断する機械プレスのブレーキ診断装置であって、
機械プレスのクランク軸回転速度に関連する速度情報と、
機械プレスのクランク軸回転角度に関連する角度情報と、
を取得すると共に、
ブレーキの作動開始指令が生じてから、機械プレスのクランク軸回転が停止されるまでの停止区間を取得し、
該停止区間を、速度情報と角度情報とに基づいて、ブレーキが実際に制動力を発揮するまでの空走区間と、空走区間の後ブレーキが実際に制動力を発揮してクランク軸回転が停止されるまでの制動区間と、に分離して、空走区間及び制動区間を取得し、
停止区間、空走区間、制動区間に基づいて、ブレーキの異常の有無を診断することを特徴とする。
本発明において、前記取得された空走区間を、基準データから得られる空走区間と比較して、その比較結果により予測される異常を特定することを特徴とすることができる。
本発明において、前記取得された制動区間を、基準データから得られる制動区間と比較して、その比較結果により予測される異常を特定することを特徴とすることができる。
本発明によれば、比較的簡単かつ低コストな構成でありながら、機械プレスのブレーキ装置のブレーキ性能の劣化、異常或いは故障などを、原因をある程度特定しながら診断(検出、判定など)することができ、以ってメンテナンス等に係る調査時間を短縮することなどが可能になるなど、ユーザーフレンドリーな機械プレスを実現可能な機械プレスのブレーキ診断装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る機械プレスの全体構成を概略的に示す正面図である。 同上実施の形態に係る機械プレスのクラッチ機構部分を拡大して示す断面図である。 同上実施の形態に係る機械プレスのブレーキ装置部分を拡大して示す断面図である。 同上実施の形態に係る機械プレスのブレーキ電磁弁の構造及び作動状態を説明するための断面図である。 同上実施の形態に係る機械プレスのブレーキ作動時におけるスライド移動速度(クランク軸回転速度)の変化の様子を示すタイムチャートである。 同上実施の形態に係る機械プレスのブレーキ作動時における空走区間(時間、角度)と、制動区間(時間、角度)を算出するための数式を示す図である。 同上実施の形態に係る機械プレスのブレーキ作動異常時において空走区間(時間、角度)が延びた場合の異常の一例を示しているタイムチャートである(スライド移動速度(クランク軸回転速度)の変化の様子を示している)。 同上実施の形態に係る機械プレスのブレーキ作動異常時において制動区間(時間、角度)が延びた場合の異常の一例を示しているタイムチャートである(スライド移動速度(クランク軸回転速度)の変化の様子を示している)。 同上実施の形態に係る機械プレスの制御装置を概略的に示すブロック図である。 同上実施の形態に係る機械プレスの制御装置が実行する異常診断(判定、検出)のためのフローチャートの一例である。 同上実施の形態に係る機械プレスの制御装置が記憶して参照(ルックアップ)する「SPM毎の空走区間、制動区間に関するテーブル」の一例を示す図である。
以下に、本発明の一実施の形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
本実施の形態に係る機械プレス1は、図1に示すように、回転駆動力が蓄えられる(或いは伝達される)回転体(フライホイール或いはプーリ)10の回転力が、クラッチ機構20を介して、接断可能(接続状態と切断状態を切り替え可能)に、クランク軸30に伝達されるように構成されている。
クランク軸30は、図2、図3に示すように、フレーム部2に対してベアリング3を介して回転自在に支持されている。
また、図2に示すように、回転体10は、フレーム部2にベアリング11を介して回転自在に取り付けられていて、従って、該回転体10は、クランク軸30とは独立にフレーム部2に回転自在に支持されている。
クラッチ機構20は、例えば、回転体10と、該回転体10と一体回転するシリンダ22と、シリンダ22及び回転体10と共に回転するピストン26A及び26Bと、クラッチライニング21Aを両面に備えピストン26Aと26Bとの間でクランク軸30と共に回転する摩擦板21と、で構成され、クラッチ機構20の接続状態では、ロータリージョイント25から供給されるエア圧によりピストン26A、26Bを弾性スプリング23に抗してガイドピン24に沿って移動させ、摩擦板21を挟み込んで押圧することにより、クランク軸30と一体回転する摩擦板21と回転体10とを一体化し、回転体10の回転力をクランク軸30へと伝達するように構成されている。
一方で、回転体10の回転力を、クランク軸30へ伝達させない場合には、ロータリージョイント25からのエア圧の供給を停止し大気開放することで、ピストン26A、26Bを前記弾性スプリング23の弾性付勢力によりガイドピン24に沿って図2の左右方向に開放する。これにより、クランク軸30と共に回転する摩擦板21と、回転体10と共に回転するピストン26A及び26Bとの間の回転連結を解放して、クラッチ機構20を切断状態とすることができるように構成されている。
前記弾性スプリング23、ガイドピン24は、シリンダ22の周方向に複数配設することができる。
クラッチ機構20については、乾式の摩擦板を採用した構成に限らず、湿式の摩擦板を採用することができると共に、所謂電磁式クラッチ機構などを採用することもできる。
クランク軸30は、回転−直線往復運動変換機構であり、コンロッド31を介して、スライド32に連結されている。すなわち、クランク軸30の回転は、スライド32延いては金型の図1における上下方向の往復運動に変換されるようになっている。
本実施の形態では、クランク軸30の図1において左側に、ブレーキ装置40が備えられている。
ブレーキ装置40は、図3に示すように、フレーム部2に対してベアリング3を介して回転自在に支持されているクランク軸30とキー溝係合42などを介して一体回転するブレーキハブ41と、該ブレーキハブ41とスプライン係合44などを介して一体回転するブレーキ摩擦板45と、該ブレーキ摩擦板45を図3の左方向から挟み込んでブレーキ(制動)を掛ける一対のブレーキディスク46A、46Bと、を含んで構成されている。ブレーキ摩擦板45の表裏面には、摩擦要素としてブレーキライニング45Aが取り付けられている。
一対のブレーキディスク46A,46Bは、金属製の円盤などからなり、図3に示したように、その間に、ブレーキ摩擦板45のブレーキライニング45Aを挟んで対向配置されている。
ブレーキディスク46Aは、ブレーキピストン51を図3の左右方向に摺動可能に収容するブレーキシリンダ50を介して、フレーム部2に固定されている。
ブレーキディスク46Bは、ブレーキピストン51から延伸されるロッド部52に摺動自在に挿通されて支持されている。
また、ブレーキディスク46Aには、図3の左方向に延在されるスプリングガイド55が取り付けられていて、このスプリングガイド55の他端側とスプリングケース57の間にブレーキスプリング56が圧縮された状態で装着されている。ブレーキディスク46Bが、スプリングケース57の鍔部により図3左方への所定以上の移動を規制されつつ、図3左右方向(ブレーキ作動方向)に摺動自在に支持されている。
そして、スプリングガイド55の周囲には、前述のようにコイル状のブレーキスプリング56が設けられ、このブレーキスプリング56は、カップ状のスプリングケース57を介して、ブレーキディスク46Aと一体のスプリングガイド55(鍔部55A)と、前記ロッド部52に摺動自在に支持されているブレーキディスク46Bと、の間で作用して、ブレーキディスク46Bを、スプリングガイド55の鍔部55Aから離間する方向(ブレーキ摩擦板45やブレーキディスク46Aの方向、すなわち図3右方向)に弾性付勢するように構成されている。
このブレーキスプリング56の弾性付勢力により、ブレーキディスク46Bは、ブレーキ摩擦板45のブレーキライニング45Aと当接され、該ブレーキ摩擦板45のブレーキライニング45Aをブレーキディスク46Aに押し付けることで、ブレーキ摩擦板45と一体回転するクランク軸30のフレーム部2に対する回転に対してブレーキ(制動)を掛けることができるようになっている。
そして、クランク軸30へのブレーキを解除する場合には、ブレーキピストン51の受圧面51Aにエア圧を作用させることで、ブレーキピストン51及びロッド部52を図3左方向に移動させ、これに伴って、ロッド部52と一体の鍔部52Aによりブレーキディスク46Bを、図3左方向に、ブレーキスプリング56の付勢力に抗して移動させることで、ブレーキディスク46Bのブレーキ摩擦板45のブレーキライニング45Aへの押圧(接触)を解き、フレーム部2に対するクランク軸30の相対回転に対するブレーキ(制動)を解放することができるように構成されている。
なお、エア圧の供給によりブレーキを解放する構成としているのは、エア圧の供給が不測に停止された場合などにブレーキが掛かるように構成した方が、エア圧を供給している状態でブレーキを掛ける構成に比べて、安全性が高いからである。
ここで、本実施の形態において、ブレーキ装置40のブレーキピストン51の駆動及び駆動停止(ブレーキ作動・非作動の切り換え)のためのエア供給停止及びエア供給は、図4に示すようなブレーキ電磁弁60により制御されるようになっている。なお、ブレーキ電磁弁60の電磁弁(ソレノイド)61、62への制御信号は、制御装置100から送信される。
図4に示すように、ブレーキ電磁弁60は、電磁弁(ソレノイド)61、62を並列に備えていると共に、エア圧の入口部Pと、出口部A(ブレーキ装置40のブレーキピストン51を作動させるための通路)と、を、接続或いは遮断するポペット63、64も並列に備えられている。並列に備えられているのは、同時に2つが故障等する可能性は低いことを利用して、一方のポペットに異常や故障が生じた場合でも、他方のポペットからエアを排気して安全性を確保するためである。
ここで、図4(a)に示すように、出口部Aへのエア圧の供給を停止する場合(ブレーキ装置40のブレーキ作動時)は、電磁弁61、62への通電を停止して閉弁状態とする。この状態では、ポペット63、64の上面にはエア圧が作用しないため、スプリング67、68の付勢力により図4(a)中上方にリフトされて、ポペット弁部63A、64Aにより、連通路65、66を閉路した状態に維持するようになっている。
また、出口部Aは、排気部Eと連通状態になるため、出口部A側が大気開放されて出口部A側の内圧は大気圧まで低下される。
これにより、入口部Pと、出口部Aと、の連通が断たれて、出口部Aへのエア圧の供給を停止されると共に、出口部Aが大気開放されて大気圧に維持されることから、ブレーキ装置40のブレーキが作動された状態に維持されることになる。
この一方、出口部Aへのエア圧の供給を行う場合(ブレーキ装置40のブレーキ非作動とする場合)は、図4(b)に示すように、電磁弁61、62への通電を行って開弁状態とする。この状態では、ポペット63、64の上面にエア圧が作用して、スプリング67、68の付勢力に抗して、図4(b)中下方に押し下げられて、ポペット弁部63A、64Aにより、連通路65、66を開路した状態に維持するようになっている。なお、ここでは、ポペット弁部63A、64Aを備えたタイプのブレーキ電磁弁の構成例を示しているが、これに限定されるものではなく、スプール弁部などを備えたタイプのブレーキ電磁弁を採用することも可能である。
また、出口部Aは、排気部Eとの連通が断たれるようになる。
これにより、入口部Pと、出口部Aと、が連通され、入口部Pから出口部Aへのエア圧の供給が行われることにより、ブレーキ装置40のブレーキが非作動状態に維持されることになる。
なお、ブレーキ電磁弁60と同様の構成のクラッチ電磁弁が備えられ、該クラッチ電磁弁により供給・停止されるエア圧は、クラッチ機構20の接断制御のためのエア圧として、ロータリージョイント25を介して供給されるようになっている。
このような構成を備えた機械プレス1に係る本実施の形態では、機械プレス1を日常的に使用している状態において、機械プレス1のブレーキ装置40の空走時間(クランク回転角度)と、制動時間(クランク回転角度)と、に着目し、これらを監視することにより、ブレーキ性能を掌る下記の機能の異常、或いは劣化等を知ることを可能にした。
本実施の形態に係る機械プレス1の制御装置100には、機械プレス1が装備しているストローク数センサ(SPMセンサ)200(スライド32の平均移動速度に関連する情報を検出するセンサ)と、機械プレス1のクランク軸回転角度をエンコーダ等により検出するクランク軸回転角検出センサ300と、計時装置(内蔵タイマー)104などからの信号(情報)を取得し、各種の演算処理などを行うように構成されている。
なお、ストローク数センサ200は、シリンダ22(クランク軸30)の回転速度に関連する情報を検出する回転速度センサとすることもできる。
また、クランク軸回転角検出センサ300の出力するクランク軸回転角度(例えば、0.5°毎や、1°毎など)のパルス間隔を計時することで、回転速度センサとして利用することも可能である。
スライド32の単位時間(分)当たりのストローク数SPMと、クランク軸30の回転速度RPM(単位時間(分)当たりの回転数)と、の間には、スライド32が1ストローク(1往復)するときにはクランク軸30が1回転するという相関関係あるので、本実施の形態に係るストローク数SPMやクランク軸回転速度は、本発明において、クランク軸回転速度に関連する情報の一例として取り扱うこととする。
本実施の形態に係る制御装置100では、取得したデータ(情報)を演算することによりプレス停止時の空走時間(図5のt1),制動時間(図5のt2)をそれぞれ取得する。
なお、従来は、停止時間(図5のT=t1+t2)、停止角度(図5のθ)を取得した結果、それらが増大したことは分かっても、それらが何に起因して起きたのか調査して原因を特定するのに時間がかかり、メンテナンスに長い時間を要してしまうといった実情があったが、本実施の形態では、ある程度原因を特定することができるようにして、メンテナンスに掛かる時間を短縮できるようにするものである。
このため、本実施の形態では、機械プレス1が装備するセンサ(ストローク数センサ200(或いはクランク軸回転速度センサ)、クランク軸回転角検出センサ300)により試運転時などに実測したストローク数SPM(クランク軸回転速度)に対応した停止時間(T)、停止角度(θ)のブレーキデータを基にして、図6に示す数式により、プレス停止時の空走時間t1(空走角度θ1),および制動時間t2(制動角度θ2)を算出するように構成されている。詳細については後述する。
本実施の形態において、機械プレスを停止させる際には、以下のステップを経て、一定速度(SPM)(或いはクランク軸回転速度)で運転中の機械プレス1に対してブレーキが掛けられて停止(クランク軸回転速度=0)されるようになっている。
(ステップ1)
ある一定速度(SPM=N)(或いはクランク軸回転速度)で運転中の機械プレス1を停止させる際、まず、ブレーキ装置40のブレーキシリンダ50へのエア圧の供給・遮断を制御しているブレーキ電磁弁60の制御信号が遮断(図5のA参照)される(すなわち、ブレーキ作動開始信号が入力される)。同時に、図示しないクラッチ電磁弁へのエア圧の供給も停止されて、クラッチ機構20が切断状態にされる。
(ステップ2)
その後、ブレーキ電磁弁60のポペット弁部63A、64Aが作動して閉路され、ブレーキシリンダ50へのエア圧の供給が停止されると共に、ブレーキシリンダ50の空気がブレーキ電磁弁60の排気部Eから排出されて、ブレーキシリンダ50内の圧力(ブレーキピストン51の受圧面51Aのエア圧)がレリース圧以下になったところでブレーキピストン51が図3中右方向に移動し、ブレーキ摩擦板45のブレーキライニング45Aがブレーキディスク46A,46Bに当接して押圧が開始され、ブレーキが効き始める(図5のC参照)。
なお、ブレーキ電磁弁60の制御信号が遮断(ブレーキ作動開始信号が入力)されてから、ブレーキ装置40のブレーキが実際に効き始めるまでの間は、機械プレス1が減速せずに空走することになる(図5のB参照)。この時間(図5のB区間)を空走時間t1(図5のt1参照)と称し、この空走時間t1で、機械プレス1のクランク軸30の回転が進んだ角度(クランク軸回転角度)を空走角度θ1(図5のθ1参照)と称する。
(ステップ3)
次に、ブレーキシリンダ50内の圧力(ブレーキピストン51の受圧面51Aのエア圧)が、レリース圧力以下になって、ブレーキ摩擦板45のブレーキライニング45Aが、ブレーキスプリング56の弾性力で挟まれてブレーキが効き始めた後、やがて機械プレス1(クランク軸30の回転)が停止する。この間では、機械プレス1にブレーキトルクが掛かり所定の減速度合いで減速して(図5のD参照)、停止(図5のE参照)することになる。この時間(図5のD区間)を制動時間t2と称し、この制動時間t2で、機械プレス1のクランク軸30の回転が進んだ角度(クランク軸回転角度)を制動角度θ2と称する。
ここで、停止時間T(停止角度θ)は、ブレーキ電磁弁60の制御信号が遮断(ブレーキ作動開始信号が入力)されてから機械プレス1が停止するまでの時間(クランク軸回転角度)であり、空走時間t1(空走角度θ1)と制動時間t2(制動角度θ2)を合算したものである(図5のT、θ、t1、θ1、t2、θ2参照)。
なお、本実施の形態では、以下のようにして、実測したストローク数SPM(或いはクランク軸回転速度)(N)、停止時間(T)、停止角度(θ)のブレーキデータを基にして、プレス停止時の空走時間t1(空走角度θ1),および制動時間t2(制動角度θ2)を算出するようになっている。
ストローク数SPM(Strokes Per Minutes:ストローク/分)の一定速度で運転中に、スライド32が1ストロークすると、クランク軸は1回転する(クランク軸回転角度は360°進む)ので、時間(1秒)当たりでは、クランク軸回転角度=360/60×SPMの関係がある。
空走角度θ1は、図5の領域Fの面積(略矩形)に相当するから、図6に示すように、空走時間t1を用いて、
θ1=360/60×N×t2=6×N×t1
と表すことができる。
制動角度θ2は、図5の領域Gの面積(略三角形)に相当するから、図6に示すように、制動時間t2を用いて、
θ2=(360/60×N×t2)/2=3×N×t2
と表すことができる。
よって、停止角度θは、図6に示したように、
θ=θ1+θ2
=3×N×(2×t1+t2)
と表すことができる。
そして、t2=T−t1の関係より、t2を上式に代入すると、
θ=3×N×(2×t1+(T−t1))
=3×N×(t1+T)
と表すことができる(図6参照)。
よって、既知の値であるN、θ、Tにて、t1を表すと、
t1=θ/(3×N)−T
と表すことができる(図6参照)。
また、
t2=T−t1=T−(θ/(3×N)−T)
=2T−θ/(3×N)
と表すことができる(図6参照)。
また、θ1、θ2を、既知の値であるN、θ、Tを用いて表すと、
θ1=6×N×t1
=6×N×(θ/(3×N)−T)
=2×θ−6×N×T
θ2=3×N×t2
=3×N×(2T−θ/(3×N))
=6×N×T−θ
と表すことができる(図6参照)。
本実施の形態は、クランク軸に直接ブレーキが装備されている場合を示しているが、減速機構を有するものにあっては、前述の数式に減速比を考慮して入れればよい。
このように、本実施の形態では、実測したストローク数SPM(或いはクランク軸回転速度)=Nの一定速度で運転されていた状態からブレーキ作動信号(停止信号)が入力されて機械プレス1が停止するまでの停止時間(T)(或いは停止角度(θ))を基に、機械プレス1の運転中からブレーキ作動信号(停止信号)が入力され、ブレーキ装置40が作動して機械プレス1(クランク軸30或いはスライド32)が停止されるまでの間における空走時間t1(空走角度θ1)と、実際に制動が掛かって所定の減速度合いで減速されて停止するまでの制動時間t2(制動角度θ2)と、を求めることができるようにしたので、単に、機械プレス1の運転中に停止信号が入力されてから停止するまでの停止時間θ(停止角度T)が延びて、ブレーキ装置40等に何らかの異常が生じたことを検出することができるだけでなく、その異常の原因が制動中の空走時間にあるのか制動時間にあるのかなど、更には何に起因して起きたのかをある程度特定することが可能となり、以ってメンテナンスに要する時間を短縮することができる。
すなわち、以下の考察に従って、ブレーキに異常が生じた場合、それが何に起因しているのかをある程度予測することができる。
(1)空走時間t1(空走角度θ1)が変化した場合に考えられる異常、劣化箇所(図7参照)
例えば、ブレーキ電磁弁60の動作遅延(停止指示から実際に作動するまでの遅れ),ブレーキピストン51の動作不良、本来ブレーキ作動と同時にクラッチ機構20は切断されるべきものであるがクラッチ機構20に動作異常が生じて切断できておらず回転駆動力が継続して伝達されているなどの異常等の発生が想定される。
(2)制動時間t2(制動角度θ2)が変化した場合(図5のDの傾き(減速度合い)が変化した場合)に考えられる異常,劣化箇所(図8参照)
例えば、ブレーキライニング45Aの摩耗、摩擦面への油脂等の付着、ブレーキスプリング56の損傷、本来ブレーキ作動と同時にクラッチ機構20は切断されるべきものであるがクラッチ機構20に動作異常が生じて切断できておらず回転駆動力が継続して伝達されているなどの異常等の発生が想定される。
ここで、異常(故障或いは劣化)か否かの判定を行うために、本実施の形態に係る制御装置100では、図9に示すような構成を備え、基準としたい時期のブレーキデータ(ストローク数SPM(N)での停止時間(T)或いは停止角度(θ))を予め取得しておいて、該ブレーキデータを、当該プレス機械1の基準データとして制御装置100内の記憶部(メモリ)102に保存しておく(図10のフローチャートのステップ10)。例えば、基準としたい時期としては、機械プレス1の組立時、出荷時、工場への設置時、定期メンテナンス時などが考えられる。なお、基準データは、作業者によるマニュアル入力により入力部101を介して入力して記憶部(メモリ)102に記憶させるような構成とすることもできる。
その後、機械プレス1を一定期間後または一定ショット稼動後に(例えば、機械プレス1の1日の稼働開始時や終了時などに)、前述と同様のブレーキデータを収集して現在データとして取得する(図10のフローチャートのステップ10)。
続いて、現在データおよび基準データから、それぞれについて、プレス停止時の空走時間t1(空走角度θ1)、制動時間t2(制動角度θ2)を算出する(図10のフローチャートのステップ11)。
そして、現在データと基準データを比較する(図10のフローチャートのステップ12)。
そして、その比較結果(例えば偏差や比など)が所定の閾値(規定値)以下の場合には、ブレーキ装置40、ブレーキ電磁弁60、クラッチ機構20、クラッチ電磁弁等に機能の異常または劣化が生じていない(異常無し)と判断して、図10のフローチャートのステップ13へ進む。
一方で、その比較結果(例えば偏差や比など)が所定の閾値(規定値)を超えた場合には、ブレーキ装置40、ブレーキ電磁弁60、クラッチ機構20、クラッチ電磁弁等に機能の異常または劣化が生じている(異常有り)と判断して、図10のフローチャートのステップ14へ進む。
図10のフローチャートのステップ13では、S12では異常が有るとは診断されていないが、空走区間或いは制動区間に異常があってもそれらが相殺されているおそれもあるため、空走時間t1(空走角度θ1)、制動時間t2(制動角度θ2)を比較し、その結果(例えば偏差や比など)に基づいて、空走区間或いは制動区間に異常があると判断した場合には、上記(1)、(2)や図7、図8などを考慮して、ブレーキ装置40、ブレーキ電磁弁60、クラッチ機構20、クラッチ電磁弁等の何れに機能の異常または劣化が生じているかを特定して表示する。
また、図10のフローチャートのステップ14では、異常が有る場合であるので、その異常を調査するために、現在データおよび基準データから取得されたそれぞれの空走時間t1(空走角度θ1)、制動時間t2(制動角度θ2)を比較し、その結果(例えば偏差や比など)に基づいて、上記(1)、(2)や図7、図8などを考慮して、ブレーキ装置40、ブレーキ電磁弁60、クラッチ機構20、クラッチ電磁弁等の何れに機能の異常または劣化が生じているかを特定して表示する。
すなわち、本実施の形態によれば、基準データと現在データ(ブレーキデータ(N、T(或いはθ)))に基づいてブレーキシステムの異常や劣化の発生の有無を判定(或いは診断、検出など)することができると共に、それだけでなく、空走時間t1(空走角度θ1)、制動時間t2(制動角度θ2)の比較結果(例えば偏差や比など)に基づいて、その原因をある程度特定することができる。更には、その異常や劣化の度合いを数値的に把握しているので、どの程度の異常や劣化が発生しているのかを予測することができ、以ってプレス機械の保守に有益に役立てることができる。
また、本実施の形態に係る制御装置100は、図9に示すような構成を備え、ブレーキ診断装置として機能し、図10のフローチャートを実行し、ストローク数センサ200(或いはクランク軸回転速度センサ)、エンコーダ等のクランク軸回転角検出センサ300、内蔵タイマー104などからの情報に基づいて、ブレーキ電磁弁60がブレーキ装置40へのエア圧の供給を停止するエア圧OFF信号(ブレーキ作動開始信号)の発生時点から、機械プレス1(クランク軸回転及びスライドの移動)が停止するまでの検出された停止時間(T)及び停止角度(θ)、並びにブレーキ電磁弁60のOFF信号出力時の毎分ストローク数SPM(N)の3つのブレーキデータを求め、その合計が停止時間T(停止角度θ)となる空走時間t1(空走角度θ1)と、制動時間t2(制動角度θ2)と、を、それぞれ求める(上述した各種の数式、図6参照)。
そして、それら(空走時間t1(空走角度θ1)、制動時間t2(制動角度θ2))と、ブレーキ装置40が正常に作動して機械プレス1が停止するときの空走時間である基準空走時間(基準空走角度)、制動時間(制動角度)である基準制動時間(基準制動角度)と、をそれぞれ比較し、異常などがある場合は表示部103(液晶表示など)に、その異常が空走時の異常か、制動時の異常かを区別しながら異常が発生している旨を表示することができるように構成されている。なお、視覚により認識される文字等による表示の他にも、警報音、音声などの聴覚を利用して、メンテナンス作業を行う作業者等に報知するように構成することもできる。
更に、本実施の形態に係る制御装置100では、その異常が何に起因している可能性が高いかも報知するように構成されている。空走時間t1(空走角度θ1)と、制動時間t2(制動角度θ2)と、が伸びることについては、互いに異なるそれぞれ複数の原因があることは、上記(1)、(2)や図7、図8にて述べた通りである。それにより、停止時間T(停止クランク軸回転角度θ)の増大(すなわち、ブレーキの異常や故障、劣化など)が生じた場合に、その異常が何に起因するのかを特定することが容易になり、その結果、メンテナンスに係る調査時間を短縮することが可能になる。
また、本実施の形態に係る制御装置100では、同じストローク数SPM(N)において、基準データと現在データ(T或いはθ)とを比較した結果、両者にそれ程大きな偏差等がなく、ブレーキに異常等が発生していないと判断されるような場合でも、空走時間t1(空走角度θ1)及び制動時間t2(制動角度θ2)を求め、これらが、基準空走時間(基準空走角度)及び基準制動時間(基準制動角度)に対して所定以上に偏差等が大きい場合には、上記(1)、(2)や図7、図8にて述べたように、その原因をある程度特定しつつ異常が生じている可能性がある旨の表示や報知を行うように構成されることができる。
なお、機械プレス1は、要求される生産速度などに応じてストローク数SPM(N)(クランク軸回転速度)は可変に設定可能であるから、本実施の形態では、これに対応するために、任意のストローク数SPM(N)に対応する基準空走時間(基準空走角度)、基準制動時間(基準制動角度)を設定することができるように構成されている。
すなわち、図11に示すように、基準空走時間(基準空走角度)と基準制動時間(基準制動角度)を異なるストローク数毎にテーブル化して記憶しておき、検出されたストローク数に等しいか、最も近く且つ低いストローク数の基準データを比較に用いることができる。また、隣接するストローク数のテーブル間において補間することにより、基準空走時間(基準空走角度)と基準制動時間(基準制動角度)を設定することも可能である。
また、以下の条件の下に計算により求めることもできる。
(i)基準空走時間はストローク数が変わっても変化しない。
(ii)基準空走角度はストローク数に比例する。
(iii)基準制動時間はストローク数に比例する。
(iv)基準制動角度はストローク数の二乗に比例する。
すなわち、
ストローク数SPMがNのときの基準空走時間がT1、基準空走角度がθ1、基準制動時間がT2、基準制動角度がθ2であり、それらが既知であれば、
ストローク数がnのときの基準空走時間t1、基準制動時間t2は、
t1=T1
t2=(n/N)×T2
ストローク数がnのときの基準空走角度θ1’,基準制動角度θ2’は、
θ1’=(n/N)×θ1
θ2’=(n/N)×θ2
従って、ストローク数が変わったときでも、基準空走時間(角度)、基準制動時間(角度)は計算で求めることができる。
なお、上述した時間或いは角度は、区間と表現することができ、従って、上述してきた各制動時間、各制動角度は、各制動区間と表現することができ、各空走時間、各空走角度は、各空走区間と表現することができる。
以上で説明してきたように、本実施の形態では、所定ストローク数SPM(或いはクランク軸回転速度)で運転されていた状態から、ブレーキ作動開始信号(機械プレス停止信号)が発せられて機械プレスが停止するまでの停止時間(T)(或いは停止角度(θ))を基に、
A.機械プレス1の運転中からブレーキ作動開始信号(機械プレス停止信号)が発せられ、ブレーキ装置40が作動して機械プレス1(クランク軸30或いはスライド32)が停止されるまでの間における空走時間t1(空走角度θ1)と、
B.実際に制動が掛かって所定の減速度合いで減速されて停止するまでの制動時間t2(制動角度θ2)と、
を求めることができるようにしたので、単に、機械プレス1の運転中に停止信号が入力されてから停止するまでの停止時間θ(停止角度T)が延びて、ブレーキ装置40等に何らかの異常が生じたことを検出することができるだけでなく、その異常の原因が制動中の空走時間にあるのか制動時間にあるのかなど、更には何に起因して起きたのかをある程度特定することが可能となり、以ってメンテナンスに要する時間を短縮することができ、延いてはユーザーフレンドリーな機械プレスの提供に貢献することができる。
また、例えば、日々の運転停止時に、運転中のSPMに対応させて停止時間(T)(或いは停止角度(θ))を取得すると共に、空走時間t1(空走角度θ1)と、制動時間t2(制動角度θ2)と、を求めることで、一定期間毎に行われる特別なメンテナンスの時期にならなくても、早期に、ブレーキ装置40等に何らかの異常が生じたことを検出することができるだけでなく、その異常の原因が制動中の空走時間にあるのか制動時間にあるのかなど、更には何に起因して起きたのかをある程度特定することが可能であり、ユーザーフレンドリーな機械プレスの提供に貢献することができる。
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは勿論である。
1 機械プレス
2 フレーム
10 回転体(フライホイール)
20 クラッチ機構
30 クランク軸
31 コンロッド
32 スライド
40 ブレーキ装置
100 制御装置
101 入力・設定部
102 記憶部(メモリ)
103 表示部
200 ストローク数センサ
300 クランク軸回転角検出センサ

Claims (3)

  1. 機械プレスのブレーキの異常の有無を診断する機械プレスのブレーキ診断装置であって、
    機械プレスのクランク軸回転速度に関連する速度情報と、
    機械プレスのクランク軸回転角度に関連する角度情報と、
    を取得すると共に、
    ブレーキの作動開始指令が生じてから、機械プレスのクランク軸回転が停止されるまでの停止区間を取得し、
    該停止区間を、速度情報と角度情報とに基づいて、ブレーキが実際に制動力を発揮するまでの空走区間と、空走区間の後ブレーキが実際に制動力を発揮してクランク軸回転が停止されるまでの制動区間と、に分離して、空走区間及び制動区間を取得し、
    停止区間、空走区間、制動区間に基づいて、ブレーキの異常の有無を診断することを特徴とする機械プレスのブレーキ診断装置。
  2. 前記取得された空走区間を、基準データから得られる空走区間と比較して、その比較結果により予測される異常を特定することを特徴とする請求項1に記載の機械プレスのブレーキ診断装置。
  3. 前記取得された制動区間を、基準データから得られる制動区間と比較して、その比較結果により予測される異常を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機械プレスのブレーキ診断装置。
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