JP2014155935A - 機械プレスのブレーキ診断装置 - Google Patents
機械プレスのブレーキ診断装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014155935A JP2014155935A JP2013026732A JP2013026732A JP2014155935A JP 2014155935 A JP2014155935 A JP 2014155935A JP 2013026732 A JP2013026732 A JP 2013026732A JP 2013026732 A JP2013026732 A JP 2013026732A JP 2014155935 A JP2014155935 A JP 2014155935A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- braking
- section
- time
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
- Control Of Presses (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明は、機械プレス1のブレーキの異常の有無を診断するブレーキ診断装置であって、クランク軸30の回転速度に関連する速度情報と、クランク軸30の回転角度に関連する角度情報と、を取得すると共に、ブレーキの作動開始指令が生じてから機械プレス1が停止されるまでの停止区間T(或いはθ)を取得し、停止区間T(θ)を、速度情報と角度情報とに基づいて、ブレーキが実際に制動力を発揮するまでの空走区間t1(θ1)と、空走区間の後クランク軸30の回転が停止されるまでの制動区間t2(θ2)と、に分離し、停止区間T(θ)、空走区間t1(θ1)、制動区間t2(θ2)に基づいて、ブレーキの異常の有無を診断することを特徴とする。
【選択図】図5
Description
機械プレスのブレーキの異常の有無を診断する機械プレスのブレーキ診断装置であって、
機械プレスのクランク軸回転速度に関連する速度情報と、
機械プレスのクランク軸回転角度に関連する角度情報と、
を取得すると共に、
ブレーキの作動開始指令が生じてから、機械プレスのクランク軸回転が停止されるまでの停止区間を取得し、
該停止区間を、速度情報と角度情報とに基づいて、ブレーキが実際に制動力を発揮するまでの空走区間と、空走区間の後ブレーキが実際に制動力を発揮してクランク軸回転が停止されるまでの制動区間と、に分離して、空走区間及び制動区間を取得し、
停止区間、空走区間、制動区間に基づいて、ブレーキの異常の有無を診断することを特徴とする。
また、出口部Aは、排気部Eとの連通が断たれるようになる。
ある一定速度(SPM=N)(或いはクランク軸回転速度)で運転中の機械プレス1を停止させる際、まず、ブレーキ装置40のブレーキシリンダ50へのエア圧の供給・遮断を制御しているブレーキ電磁弁60の制御信号が遮断(図5のA参照)される(すなわち、ブレーキ作動開始信号が入力される)。同時に、図示しないクラッチ電磁弁へのエア圧の供給も停止されて、クラッチ機構20が切断状態にされる。
その後、ブレーキ電磁弁60のポペット弁部63A、64Aが作動して閉路され、ブレーキシリンダ50へのエア圧の供給が停止されると共に、ブレーキシリンダ50の空気がブレーキ電磁弁60の排気部Eから排出されて、ブレーキシリンダ50内の圧力(ブレーキピストン51の受圧面51Aのエア圧)がレリース圧以下になったところでブレーキピストン51が図3中右方向に移動し、ブレーキ摩擦板45のブレーキライニング45Aがブレーキディスク46A,46Bに当接して押圧が開始され、ブレーキが効き始める(図5のC参照)。
次に、ブレーキシリンダ50内の圧力(ブレーキピストン51の受圧面51Aのエア圧)が、レリース圧力以下になって、ブレーキ摩擦板45のブレーキライニング45Aが、ブレーキスプリング56の弾性力で挟まれてブレーキが効き始めた後、やがて機械プレス1(クランク軸30の回転)が停止する。この間では、機械プレス1にブレーキトルクが掛かり所定の減速度合いで減速して(図5のD参照)、停止(図5のE参照)することになる。この時間(図5のD区間)を制動時間t2と称し、この制動時間t2で、機械プレス1のクランク軸30の回転が進んだ角度(クランク軸回転角度)を制動角度θ2と称する。
θ1=360/60×N×t2=6×N×t1
と表すことができる。
θ2=(360/60×N×t2)/2=3×N×t2
と表すことができる。
θ=θ1+θ2
=3×N×(2×t1+t2)
と表すことができる。
θ=3×N×(2×t1+(T−t1))
=3×N×(t1+T)
と表すことができる(図6参照)。
t1=θ/(3×N)−T
と表すことができる(図6参照)。
t2=T−t1=T−(θ/(3×N)−T)
=2T−θ/(3×N)
と表すことができる(図6参照)。
θ1=6×N×t1
=6×N×(θ/(3×N)−T)
=2×θ−6×N×T
θ2=3×N×t2
=3×N×(2T−θ/(3×N))
=6×N×T−θ
と表すことができる(図6参照)。
例えば、ブレーキ電磁弁60の動作遅延(停止指示から実際に作動するまでの遅れ),ブレーキピストン51の動作不良、本来ブレーキ作動と同時にクラッチ機構20は切断されるべきものであるがクラッチ機構20に動作異常が生じて切断できておらず回転駆動力が継続して伝達されているなどの異常等の発生が想定される。
例えば、ブレーキライニング45Aの摩耗、摩擦面への油脂等の付着、ブレーキスプリング56の損傷、本来ブレーキ作動と同時にクラッチ機構20は切断されるべきものであるがクラッチ機構20に動作異常が生じて切断できておらず回転駆動力が継続して伝達されているなどの異常等の発生が想定される。
(i)基準空走時間はストローク数が変わっても変化しない。
(ii)基準空走角度はストローク数に比例する。
(iii)基準制動時間はストローク数に比例する。
(iv)基準制動角度はストローク数の二乗に比例する。
ストローク数SPMがNのときの基準空走時間がT1、基準空走角度がθ1、基準制動時間がT2、基準制動角度がθ2であり、それらが既知であれば、
ストローク数がnのときの基準空走時間t1、基準制動時間t2は、
t1=T1
t2=(n/N)×T2
ストローク数がnのときの基準空走角度θ1’,基準制動角度θ2’は、
θ1’=(n/N)×θ1
θ2’=(n/N)2×θ2
A.機械プレス1の運転中からブレーキ作動開始信号(機械プレス停止信号)が発せられ、ブレーキ装置40が作動して機械プレス1(クランク軸30或いはスライド32)が停止されるまでの間における空走時間t1(空走角度θ1)と、
B.実際に制動が掛かって所定の減速度合いで減速されて停止するまでの制動時間t2(制動角度θ2)と、
を求めることができるようにしたので、単に、機械プレス1の運転中に停止信号が入力されてから停止するまでの停止時間θ(停止角度T)が延びて、ブレーキ装置40等に何らかの異常が生じたことを検出することができるだけでなく、その異常の原因が制動中の空走時間にあるのか制動時間にあるのかなど、更には何に起因して起きたのかをある程度特定することが可能となり、以ってメンテナンスに要する時間を短縮することができ、延いてはユーザーフレンドリーな機械プレスの提供に貢献することができる。
2 フレーム
10 回転体(フライホイール)
20 クラッチ機構
30 クランク軸
31 コンロッド
32 スライド
40 ブレーキ装置
100 制御装置
101 入力・設定部
102 記憶部(メモリ)
103 表示部
200 ストローク数センサ
300 クランク軸回転角検出センサ
Claims (3)
- 機械プレスのブレーキの異常の有無を診断する機械プレスのブレーキ診断装置であって、
機械プレスのクランク軸回転速度に関連する速度情報と、
機械プレスのクランク軸回転角度に関連する角度情報と、
を取得すると共に、
ブレーキの作動開始指令が生じてから、機械プレスのクランク軸回転が停止されるまでの停止区間を取得し、
該停止区間を、速度情報と角度情報とに基づいて、ブレーキが実際に制動力を発揮するまでの空走区間と、空走区間の後ブレーキが実際に制動力を発揮してクランク軸回転が停止されるまでの制動区間と、に分離して、空走区間及び制動区間を取得し、
停止区間、空走区間、制動区間に基づいて、ブレーキの異常の有無を診断することを特徴とする機械プレスのブレーキ診断装置。 - 前記取得された空走区間を、基準データから得られる空走区間と比較して、その比較結果により予測される異常を特定することを特徴とする請求項1に記載の機械プレスのブレーキ診断装置。
- 前記取得された制動区間を、基準データから得られる制動区間と比較して、その比較結果により予測される異常を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機械プレスのブレーキ診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013026732A JP5812359B2 (ja) | 2013-02-14 | 2013-02-14 | 機械プレスのブレーキ診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013026732A JP5812359B2 (ja) | 2013-02-14 | 2013-02-14 | 機械プレスのブレーキ診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014155935A true JP2014155935A (ja) | 2014-08-28 |
JP5812359B2 JP5812359B2 (ja) | 2015-11-11 |
Family
ID=51577192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013026732A Active JP5812359B2 (ja) | 2013-02-14 | 2013-02-14 | 機械プレスのブレーキ診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5812359B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016060009A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-25 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械およびブレーキチェック方法 |
JP2019013976A (ja) * | 2017-07-11 | 2019-01-31 | 株式会社栗本鐵工所 | 鍛造プレス及びその故障予測方法 |
CN114578756A (zh) * | 2020-11-30 | 2022-06-03 | 株式会社理光 | 加工诊断装置、系统、方法以及存储介质和计算机装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63111298U (ja) * | 1987-01-08 | 1988-07-16 | ||
JPH05318199A (ja) * | 1992-05-12 | 1993-12-03 | Aida Eng Ltd | プレス機械の定位置停止方法 |
JPH07290296A (ja) * | 1994-04-28 | 1995-11-07 | Komatsu Ltd | プレス機械のブレーキ異常検出装置 |
-
2013
- 2013-02-14 JP JP2013026732A patent/JP5812359B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63111298U (ja) * | 1987-01-08 | 1988-07-16 | ||
JPH05318199A (ja) * | 1992-05-12 | 1993-12-03 | Aida Eng Ltd | プレス機械の定位置停止方法 |
JPH07290296A (ja) * | 1994-04-28 | 1995-11-07 | Komatsu Ltd | プレス機械のブレーキ異常検出装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016060009A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-25 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械およびブレーキチェック方法 |
JP2019013976A (ja) * | 2017-07-11 | 2019-01-31 | 株式会社栗本鐵工所 | 鍛造プレス及びその故障予測方法 |
CN114578756A (zh) * | 2020-11-30 | 2022-06-03 | 株式会社理光 | 加工诊断装置、系统、方法以及存储介质和计算机装置 |
CN114578756B (zh) * | 2020-11-30 | 2024-03-15 | 株式会社理光 | 加工诊断装置、系统、方法以及存储介质和计算机装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5812359B2 (ja) | 2015-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5577365B2 (ja) | プレス機械の制動性能確認装置 | |
US9537431B2 (en) | Brake diagnosis device and brake diagnosis method | |
JP5144463B2 (ja) | クラッチのエラーの検出方法および装置 | |
JP5812359B2 (ja) | 機械プレスのブレーキ診断装置 | |
EP2930136B1 (en) | Automatic stopping device for forklift | |
CN102656385A (zh) | 用于检测汽车中自动的电液离合器系统中泄漏的方法和装置 | |
CN104827471B (zh) | 用于使操纵器轴止动的方法和装置 | |
JP2011190664A (ja) | 作業機械の旋回制御装置 | |
JP2016525190A (ja) | 自動クラッチ較正 | |
US20190234474A1 (en) | Electric Actuator for S-Cam Brake | |
WO2016085855A1 (en) | System and method for monitoring elevator brake capability | |
JP6172907B2 (ja) | 車両用摩擦クラッチの過負荷履歴保存装置 | |
JP5746319B2 (ja) | 自動化されたクラッチの制御方法 | |
KR101304885B1 (ko) | 하이브리드 차량의 제어 방법 | |
CN104943665A (zh) | 驻车执行装置及具有该驻车执行装置的车辆 | |
CN103557245A (zh) | 一种车辆离合器保护方法及保护装置 | |
JP6322728B2 (ja) | クラッチを制御する方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読取可能な媒体及び制御装置 | |
JP2020066013A (ja) | プレス装置 | |
JP7181342B2 (ja) | 補機クラッチの故障を検出するためのシステムおよび方法 | |
JP4974745B2 (ja) | 乗客コンベア用マグネットブレーキの診断装置 | |
JP2011148578A (ja) | エレベータの電磁ブレーキ点検装置 | |
JP2015042892A (ja) | 電磁ブレーキの異常診断装置 | |
KR102439596B1 (ko) | 마찰 클러치의 마모 상태 결정 방법 | |
JPH07290296A (ja) | プレス機械のブレーキ異常検出装置 | |
RU2581450C1 (ru) | Способ определения износа фрикционных накладок тормозных колодок в автомобиле с гидравлическим приводом тормозной системы |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140703 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150421 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150423 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150617 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150909 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150909 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5812359 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |