JP2014155934A - レードルターレット - Google Patents

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Abstract

【課題】レードルターレットにおいて、取鍋移載時の衝撃や横方向からの外力により昇降機構が破損されることを抑制し、昇降フレームの高さを確実に保持する。
【解決手段】本発明のレードルターレット1は、取鍋3を保持するリンク式の昇降フレーム8と、昇降フレーム8を油圧シリンダまたはネジジャッキを用いて昇降自在に支持するターレット本体7と、ターレット本体7を上下方向を向く旋回軸R回りに旋回させることにより取鍋3を注湯位置Pに移動させる取鍋旋回手段9と、を備えたレードルターレット1であって、ターレット本体7には、昇降フレーム8に当接することで予め定められた注湯高さより下方に取鍋3が移動することを規制するストッパ部30が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レードルターレットに関するものであり、より具体的にはレードルターレットに設けられる昇降フレームの昇降機構に関するものである。
連続鋳造設備には、取鍋をタンディッシュ上で支持するレードルターレットが設けられる。具体的には、レードルターレットには、取鍋を上下方向に昇降自在に支持する昇降フレームと、昇降フレームを上下軸回りに旋回させることにより取鍋をタンディッシュ上に設けられた注湯位置に移動させる取鍋旋回手段と、が設けられている。
つまり、レードルターレットでは、取鍋旋回手段によって取鍋を旋回してタンディッシュ上の注湯位置まで移動させ、注湯位置に移動した取鍋の下面に注湯ノズルなどを取り付けて溶鋼をタンディッシュへ注湯する。取鍋が空になったら取鍋旋回手段を用いて空の取鍋をタンディッシュ上の注湯位置とは反対側の位置に旋回して移動させ、反対側の位置において取鍋を溶鋼が装入された新しい取鍋に取り替える。このようにしてレードルターレットでは、取鍋を交換しながらタンディッシュへの注湯が連続して行われる。
ところで、タンディッシュに注湯を行う際には、昇降フレームを下降させて取鍋の高さを注湯位置まで低くする必要がある。そのため、レードルターレットには昇降フレームを昇降させる昇降機構などが設けられることが一般的であり、昇降機構には油圧シリンダなどの手段が用いられる。
例えば、特許文献1〜特許文献4には、昇降フレーム(取鍋)を支持する支持アームに油圧シリンダなどで構成された昇降機構を備えたレードルターレットが開示されている(特許文献1の「シリンダ18」、特許文献2の「昇降用シリンダ13」、特許文献3の「シリンダ59」、特許文献4の「油圧シリンダ8」を参照)。
特開昭54−62126号公報 実用新案登録第2580893号公報 実公平8−7962号公報 実開昭58−189063号公報
ところで、特許文献1〜特許文献4のレードルターレットでは、鋳造時は油圧シリンダを用いて昇降フレームを最も低い位置まで降下させ、この位置に昇降フレームの高さを固定した上でタンディッシュへの注湯が行われる。ところが、昇降機構に用いられる油圧シリンダは、内部リークがあるため伸縮状態を一定にするのが困難であり、時間経過と共に昇降フレームの高さがどうしても低くなってしまい、昇降フレームの高さを一定に保つのが困難である。
また、注湯位置とは反対側の位置まで旋回して移動した昇降フレームに対しては、昇降フレームを一旦下降させた上で注湯が終了した取鍋を取り除き、その後、溶鋼が装入された新しい取鍋が移載される。この新しい取鍋を移載する際には、天井クレーンなどを用いて昇降フレームに衝撃が加わらないように配慮しながら取鍋を載置する。ところが、慎重な取鍋載置を行ったとしても、昇降フレームに取鍋自重の1.2〜1.5倍程度の衝撃が加わることは避けられず、一般に大きな衝撃に対して油圧シリンダは弱いため、取鍋移載時の衝撃の大きさによっては昇降機構が破損してしまう可能性がある。
さらに、取鍋を移載する際には、取鍋が誤って昇降フレームなどに接触し、昇降フレームに横方向の外力が加わる場合がある。このような場合に、昇降機構に油圧シリンダを用いていると、取鍋が接触した際の横方向からの外力が油圧シリンダにダイレクトに作用する。ところが、油圧シリンダは、伸縮方向の外力にはある程度強いものの、横方向からの外力には極めて弱い。それゆえ、取鍋移載時に誤って加わる横方向の外力によっても昇降
機構が破損してしまう可能性がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、溶鋼注入時における取鍋の位置を定位置に維持することのできると共に取鍋移載時においても堅牢な構造のレードルターレットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明のレードルターレットは、取鍋を保持するリンク式の昇降フレームと、当該昇降フレームを油圧シリンダまたはネジジャッキを用いて昇降自在に支持するターレット本体と、ターレット本体を上下方向を向く旋回軸回りに旋回させることにより取鍋を注湯位置に移動させる取鍋旋回手段と、を備えたレードルターレットであって、前記ターレット本体には、前記昇降フレームに当接することで予め定められた注湯高さより下方に取鍋が移動することを規制するストッパ部が設けられていることを特徴とする。
なお、好ましくは、前記リンク式の昇降フレームは、前記ターレット本体に連結された基端側に対して、水平軸回りに上下方向に揺動可能とされたリンク部材の先端側に支持されているとよい。
なお、好ましくは、前記ターレット本体には、前記取鍋が注湯可能な高さまで下降した際に前記昇降フレームに接触する規制面が形成されており、前記規制面が、前記昇降フレームに当接することで予め定められた注湯高さより下方に取鍋が移動することを規制するストッパ部とされているとよい。
なお、好ましくは、前記昇降フレームは、前記ターレット本体に近づく方向に向かって突出しており、前記昇降フレームの前記突出した部分に、前記ストッパ部が設けられているとよい。
なお、好ましくは、前記昇降フレームは、前記ターレット本体を挟み込むように一対で設けられており、前記一対の昇降フレームのそれぞれに、前記ストッパ部が設けられているとよい。
なお、好ましくは、前記ストッパ部は、前記油圧シリンダが最小ストロークまで縮退する前に、昇降フレームに当接する位置に設けられているとよい。
本発明のレードルターレットによれば、溶鋼注入時および取鍋積載時における取鍋の位置を定位置に維持することができる。
本発明のレードルターレットが設けられた連続鋳造設備の斜視図である。 レードルターレットを正面から見た図である。 図2の平面図である。 図2のB−B線断面図である。
本発明のレードルターレット1の説明に先立ち、このレードルターレット1が採用される連続鋳造設備2について説明する。
図1に示すように、連続鋳造設備2は、溶鋼を連続的に鋳造して鋳片を製造する設備である。この連続鋳造設備2は、溶鋼が貯留された取鍋3を載置位置Lから注湯位置Pに移動させた上で、注湯位置Pの下方に位置するタンディッシュ4に注湯するレードルターレット1を備えている。また、連続鋳造設備2は、取鍋3の溶鋼を一時的に貯留すると共に鋳型5へ注入するタンディッシュ4と、溶鋼を鋳造する鋳型5と、鋳型5から出たブルーム等の鋳片を支えつつ移送する複数のサポートロール6とを有している。さらに、連続鋳造設備2には、パスラインの中途部から終端部の間の複数位置に鋳片引抜装置が配備されている。
図2は、上述した連続鋳造設備2に設けられたレードルターレット1(図1のA部分)を拡大して示した図である。図2に示すように、レードルターレット1は、中央に設けられたターレット本体7を挟んで両側に昇降フレーム8を備えており、昇降フレーム8に取鍋3が載置されている。図2の例では、ターレット本体7の左側が載置位置Lであり、右
側が注湯位置Pである。
レードルターレット1は、後述する取鍋旋回手段9を用いて上下方向を向く旋回軸R回りに取鍋3を載せて旋回させられることで、溶鋼が装入された取鍋3を載置位置Lからタンディッシュ4上の注湯位置Pに移動させるものである。このようにして注湯位置Pまで移動した取鍋3の溶鋼は、注湯位置Pにおいてタンディッシュ4に注湯される。また、注湯が終わった後の取鍋3は、取鍋旋回手段9を用いてタンディッシュ4とは反対の載置位置Lに移動され、その後、注湯後の取鍋3と入れ替えに、溶鋼が装入された新しい取鍋3が昇降フレーム8上に載置される。
具体的には、レードルターレット1は、取鍋3を水平な姿勢に保ったまま支持する昇降フレーム8と、上下方向を向く旋回軸R回りに旋回すると共に昇降フレーム8を昇降自在に支持するターレット本体7と、ターレット本体7に対して昇降フレーム8を上下方向に昇降させる昇降機構10と、を備えている。載置位置Lにおいて昇降機構10は、取鍋3を昇降フレーム8に載置するときは取鍋3を下降位置まで下降させて、旋回時には取鍋3を上昇位置まで上昇させて保持し、注湯位置Pにあるときは取鍋3を下降位置まで下降させて保持する構成となっていて、旋回終了後に取鍋3の位置を上昇させたり下降させたりできるようになっている。
次に、レードルターレット1を構成する、ターレット本体7、昇降フレーム8、取鍋旋回手段9及び昇降機構10について詳しく説明する。
なお、以降の説明において、図2の紙面における左右方向を、レードルターレット1を説明する際の左右方向という。また、図2の紙面における上下方向を、レードルターレット1を説明する際の上下方向という。さらに、図3の紙面における上下方向を、レードルターレット1を説明する際の後前方向という。図2、図3の紙面における右側が「注湯位置P」であり、左側が「載置位置L」である。
図2に示すように、ターレット本体7は、床面などの設置面Fに起立状に配置された櫓状の部材である。ターレット本体7は上方から見た場合に略方形状となるような角筒状の部材であり、上面は水平方向に沿って平坦な面状に形成されている。
図2及び図3に示すように、ターレット本体7の上面には、左右方向の中央側に、後述する昇降フレーム8を支持するフレーム支持部11が前端側と後端側とに分かれて前後1つずつ立設するように設けられている。それぞれのフレーム支持部11は、ターレット本体7の上面から上方に向かって起立した2枚の板部材から構成されている。これらの板部材は、左右方向に沿って設けられており、前後に並んで配備されていて、前後の板部材の間に後述する第1のリンク部材12及び第2のリンク部材13の基端側を挟み込むようにして揺動自在に支持できるようになっている。
上述したターレット本体7は、床面側に設けられた基部14と、基部14の上側に設けられた旋回部15とを上下に組み合わせて構成されている。ターレット本体7の上側に設けられる旋回部15(旋回フレーム)は、ターレット本体7の下側に設けられる基部14(旋回ベース)に対して、上下軸回りに旋回自在とされている。
また、ターレット本体7の旋回部15の外周側には、周方向に亘ってギヤ部16が設けられており、このギヤ部16が取鍋旋回手段9を構成している。つまり、このギヤ部16の外側から図示しない駆動ギヤなどをギヤ部16に噛み込ませて旋回部15を回転させることにより、ターレット本体7は基部14に対して上下方向を向く旋回軸R回りに旋回できるようになっている。
昇降フレーム8は、取鍋3を水平な姿勢に保持したまま、この取鍋3を昇降自在に支持する部材であり、上述したターレット本体7を挟んで、ターレット本体7の左側と右側とにそれぞれ1つずつ設けられている。これらの昇降フレーム8は、いずれも前後1組のフレーム体17、17と、これらのフレーム体17をターレット本体7に対して上下方向に揺動自在に連結する第1のリンク部材12及び第2のリンク部材13とを備えている。第1のリンク部材12は、上述したフレーム支持部11の上部とフレーム体17の上部とを連結するものであり、また第2のリンク部材13は、フレーム支持部11の下部とフレーム体17の下部とを連結するものである。これらの第1のリンク部材12及び第2のリン
ク部材13は、前後方向に平行に並んでそれぞれ前後1組ずつ設けられている。また、第1のリンク部材12の下方に第2のリンク部材13が配備されていて、第1のリンク部材12における長手方向の中途側同士は前後方向を向くビーム部材18を用いて連結されており、ビーム部材18の前後方向の中途側に後述する昇降機構10(昇降シリンダ19)が配備されている。
次に、昇降フレーム8を構成するフレーム体17、第1のリンク部材12、第2のリンク部材13及びビーム部材18について、詳しく説明する。
フレーム体17は、立設状に配備された板状の部材であり、前後方向に距離をあけて一対に配備されていて、前側のフレーム体17と後側のフレーム体17との間に挟み込むようにして取鍋3を支持している。本実施形態では、フレーム体17は、上方から見た場合にターレット本体7の左前側、右前側、左後側、右後側の4箇所に配備されており、左前側及び左後側のフレーム体17で左側の取鍋3を、また右前側及び右後側のフレーム体17で右側の取鍋3を支持している。
それぞれのフレーム体17は、前後方向の側方から見た場合に、逆T字状(逆三角形状)の外観となるように形成されており、部材の中央から上方及び左右両方の3方向に向けて突端を伸ばしたような形状に形成されている。
例えば、ターレット本体7の左側に設けられるフレーム体17を例に挙げれば、フレーム体17の左側に突出した部分(ターレット本体7から離れる方向に突出した部分)の上面には、取鍋3を支持可能な支持面20が形成されている。この支持面20には、取鍋3の外壁面に設けられた一対の膨出部21の下面が係合するようになっており、フレーム体17の支持面20が膨出部21を下側から支えることで、取鍋3を支持できるようになっている。
また、左側のフレーム体17における3方向に突出した部分のうち、上方に突出した部分の先端(上方に伸びる突端)には、下方に向かって切り込まれたスリットが左右方向に沿って形成されている。このスリットは左右方向に沿って形成されており、スリットの両側で第1のリンク部材12を挟み込むようにしてフレーム体17に第1のリンク部材12を連結できるようになっている。また、このフレーム体17の略中央側であって、第1のリンク部材12が連結された位置の下方には、第1のリンク部材12と同様にして第2のリンク部材13が連結されている。
具体的には、第1のリンク部材12の一端側(左側の第1のリンク部材12の場合であれば右端側)は、フレーム支持部11の上部に、前後方向に沿って配備された第1揺動軸22を用いて連結されており、この前後方向を向く第1揺動軸22回りに揺動自在とされている。また、第1のリンク部材12の他端側(左側の第1のリンク部材12の場合であれば左端側)は、フレーム体17における3方向に突出した部分のうち、上方に突出した部分の先端に、前後方向に沿って配備された第2揺動軸23を用いて連結されており、この前後方向を向く第2揺動軸23回りに揺動自在とされている。
一方、第2のリンク部材13の一端側(左側の第2のリンク部材13の場合であれば右端側)は、フレーム支持部11の下部であって第1揺動軸22よりも下側に、前後方向に沿って配備された第3揺動軸24を用いて連結されており、この前後方向を向く第3揺動軸24回りに揺動自在とされている。また、第2のリンク部材13の他端側(左側の第2のリンク部材13の場合であれば左端側)は、フレーム体17における略中央側であって、第2揺動軸23の下方に、前後方向に沿って配備された第4揺動軸25を用いて連結されており、この前後方向を向く第4揺動軸25回りに揺動自在とされている。
上述した第1のリンク部材12と第2のリンク部材13とは、一端側から他端側までの長さが互いに略等しくされている。また、第1揺動軸22から第3揺動軸24までの距離と、第2揺動軸23から第4揺動軸25までの距離とが互いに等しくなるように、第1のリンク部材12及び第2のリンク部材13は設けられている。つまり、第1のリンク部材12及び第2のリンク部材13は、ターレット本体7に対して昇降フレーム8を昇降させる平行リンク機構を構成しており、フレーム体17の姿勢(取鍋3の傾斜方向)を殆ど変えることなく昇降フレーム8を上下に移動させることを可能としている。それゆえ、上述
したリンク構造を有する昇降機構10では、取鍋3を水平な姿勢に保ったまま昇降したり支持したりすることが可能となる。
ビーム部材18は、第1のリンク部材12における長手方向の中途側同士を連結する部材であり、より詳しくは取鍋寄りの第1のリンク部材12の中途側同士を連結している。ビーム部材18は、前後方向に沿って配備された角棒状の部材であり、前側の第1のリンク部材12と後側の第1のリンク部材12とに跨るようにして配備されている。
ビーム部材18の前側の端部の下端と後側の端部の下端は、第1のリンク部材12の長手方向の中途の上面に固定されている。また、ビーム部材18の長手方向(前後方向)の中途側には、昇降シリンダ19(昇降機構10)を連結する連結部26が設けられている。この連結部26は、ビーム部材18の下面から下方に向かって起立状に形成された2枚の連結板を、前後方向に平行に備えている。これら2枚の連結板の間には、それぞれの連結板を連通するようにシリンダ連結軸27が設けられており、このシリンダ連結軸27に後述する昇降シリンダ19の上端が前後方向を向く軸回りに揺動自在に連結されている。
昇降機構10は、上述した昇降フレーム8をターレット本体7に対して前後方向を向く水平軸回りに上下方向に揺動させるものであり、本実施形態では油圧により長手方向に伸縮可能とされた昇降シリンダ19が用いられている。昇降シリンダ19の上端は、ビーム部材18の連結部26にシリンダ連結軸27を用いて揺動自在に取り付けられている。また、昇降シリンダ19の下端は、ターレット本体7の側面に設けられた固定部28に揺動自在に取り付けられている。この固定部28は、左側の昇降フレーム8を昇降させる昇降機構10の場合であればターレット本体7の左側面からさらに左方に向かって、また右側の昇降フレーム8を昇降させる昇降機構10の場合であればターレット本体7の右側面からさらに右方に向かって起立状に形成された2枚の固定板を、前後方向に平行に備えている。これら2枚の固定板の間には、それぞれの固定板を連通するようにシリンダ揺動軸29が設けられており、このシリンダ揺動軸29に昇降シリンダ19の下端が前後方向を向く軸回りに揺動自在に連結されている。
ところで、本発明のレードルターレット1は、ターレット本体7に昇降フレーム8に当接することで予め定められた注湯高さより下方に取鍋3が移動することを規制するストッパ部30が設けられていることを特徴としている。具体的には、上述した昇降フレーム8は、取鍋3が注湯可能な高さまで下降した際に下面が水平になるようになっており、またターレット本体7には、水平方向に沿って平坦または湾曲した面状に形成されると共に昇降フレーム8の下面に面接触または点接触または線接触する規制面31が形成されている。そして、この規制面31が、取鍋3が予め定められた注湯高さに達した際に昇降フレーム8に当接することで、注湯高さより下方に取鍋3が移動することを規制するストッパ部30とされている。
なお、溶鋼が装入された取鍋3を積載する際にも昇降フレーム8を下降させ、規制面31が昇降フレーム8に当接するようにしている。これにより、昇降フレーム8に連結された昇降シリンダ19に対して取鍋移載時の衝撃が加わることを抑制する。
次に、ストッパ部30の構成について、詳しく説明する。
図2〜図4に示すように、昇降フレーム8は、中央から上方及び左右両方の3方向に突出するような逆T字状(逆三角形状)の板部材として形成されており、3方向に突出した部分のうち、ターレット本体7側に近づく方向に突出した部分の下面は水平方向に沿って平坦に形成されている。
一方、ターレット本体7の上面は、左右方向の両端側が、水平方向に沿って平坦な面状に形成されている。そして、上述した昇降フレーム8の下面に対応した位置には、昇降フレーム8の下面に面状態で接触可能な(当接可能な)規制面31を備えたストッパ部30(規制部材)が設けられている。このストッパ部30は、図3に示すように上方から見た場合に、四角形状となる金属などで形成された板部材であり、昇降フレーム8の左前側、右前側、右後側、左後側の四隅に設けられている。
上述した本発明のレードルターレット1では、鋳造時は油圧シリンダを用いて昇降フレーム8のフレーム体17を低い位置まで降下させた際に、言い換えれば、油圧シリンダが
最小ストロークまで縮退する前に、ターレット本体7の上面に形成されたストッパ部30の規制面31がフレーム体17の下面に面接触または点接触または線接触して、昇降フレーム8を一定の高さに固定した上でタンディッシュ4への注湯が行われる。例えば、規制面31が昇降フレーム8のフレーム体17の下面に当接する高さは、油圧シリンダが最小ストロークまで縮退する高さより20mm程度高い高さに設定されている。つまり、上述した機械式のストッパ部30を有する本発明のレードルターレット1では、取鍋3の高さを固定するために油圧シリンダのような内部リークがある部材を用いる必要がないので、時間が経過しても取鍋3や昇降フレーム8の高さ変化することが無く、取鍋3や昇降フレーム8の高さを確実に保持することができる。
また、上述したストッパ部30で取鍋3や昇降フレーム8の重量を支持すれば、取鍋3を昇降フレーム8に移載した際や、取鍋3が昇降フレーム8に接触して横方向からの外力やねじり外力が作用した際に、昇降シリンダ19に衝撃や外力が加わることがない。それゆえ、昇降機構10の破損を確実に防止することが可能となる。
さらに、上述したストッパ部30で取鍋3や昇降フレーム8の重量を支持すれば、昇降フレーム8を下降させた上で新たな取鍋3を載置する際に、取鍋3を載置する際の衝撃から昇降シリンダ19を保護することも可能となる。
また、上述したストッパ部30は、昇降フレーム8のフレーム体17よりも旋回軸Rに近い側、言い換えれば旋回軸Rを中心として径内側に設けられているので、ターレット本体7の旋回半径を小さくでき、レードルターレット1をコンパクトにすることができる。つまり、ストッパ部30を昇降フレーム8の径外側に設けると、ターレット本体7の旋回半径が大きくなり、旋回したときにタンディッシュ4やタンディッシュカーに干渉する可能性が大きくなる。しかし、上述したようなストッパ部30の配置であれば、タンディッシュ4やタンディッシュカーへの干渉を極力排除することができるようになる。
ところで、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、発明の本質を変更しない範囲で各部材の形状、構造、材質、組み合わせなどを適宜変更可能である。また、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
なお、上記実施形態では規制部材に金属製の板部材を用いた例を挙げたが、規制部材には取鍋3を載置した場合の衝撃などをさらに緩和できるようにダンパーのような部材を用いるか、あるいはゴムやエラストマなどの弾性部材を用いても良い。
また、上述した規制部材に代えて、あるいは規制部材に加えて、ロードセルのような計重手段を設けて、取鍋3の重量を計測できるようにしても良い。このようにターレット本体7の上面と昇降フレーム8との間に計重手段を設ける構成であれば、取鍋3から十分な距離があけられているので熱などに弱い計重機器を安全に設けることができ、これらの部材が熱で破損するリスクを下げることできる。
さらに、上記実施形態では昇降機構10に油圧シリンダを用いたが、電動のネジジャッキなどを用いることもできる。
なお、タンディッシュ4内に浸漬ノズルを差し入れた場合に、溶鋼メニスカス部分において局所的溶損が起こることがある。このような局所的溶損を回避するために、タンディッシュ4の高さレベルを徐々に上昇(例えば、数チャージ毎に20mmステップで上昇)させる場合がある。このような場合に対しては、昇降フレーム8がストッパ部30に当接することで実現される「予め定められた注湯高さ」として、複数の高さを採用し、鋳造の進行に合わせて「予め定められた注湯高さ」が可変となる構成を採用することもできる。
1 レードルターレット
2 連続鋳造設備
3 取鍋
4 タンディッシュ
5 鋳型
6 サポートロール
7 ターレット本体
8 昇降フレーム
9 取鍋旋回手段
10 昇降機構
11 フレーム支持部
12 第1のリンク部材
13 第2のリンク部材
14 基部
15 旋回部
16 ギヤ部
17 フレーム体
18 ビーム部材
19 昇降シリンダ
20 支持面
21 膨出部
22 第1揺動軸
23 第2揺動軸
24 第3揺動軸
25 第4揺動軸
26 連結部
27 シリンダ連結軸
28 固定部
29 シリンダ揺動軸
30 ストッパ部
31 規制面
F 設置面
L 載置位置
P 注湯位置
R 旋回軸

Claims (6)

  1. 取鍋を保持するリンク式の昇降フレームと、当該昇降フレームを油圧シリンダまたはネジジャッキを用いて昇降自在に支持するターレット本体と、ターレット本体を上下方向を向く旋回軸回りに旋回させることにより取鍋を注湯位置に移動させる取鍋旋回手段と、を備えたレードルターレットであって、
    前記ターレット本体には、前記昇降フレームに当接することで予め定められた注湯高さより下方に取鍋が移動することを規制するストッパ部が設けられていることを特徴とするレードルターレット。
  2. 前記リンク式の昇降フレームは、前記ターレット本体に連結された基端側に対して、水平軸回りに上下方向に揺動可能とされたリンク部材の先端側に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のレードルターレット。
  3. 前記ターレット本体には、前記取鍋が注湯可能な高さまで下降した際に前記昇降フレームに接触する規制面が形成されており、
    前記規制面が、前記昇降フレームに当接することで予め定められた注湯高さより下方に取鍋が移動することを規制するストッパ部とされていることを特徴とする請求項2に記載のレードルターレット。
  4. 前記昇降フレームは、前記ターレット本体に近づく方向に向かって突出しており、
    前記昇降フレームの前記突出した部分に、前記ストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のレードルターレット。
  5. 前記昇降フレームは、前記ターレット本体を挟み込むように一対で設けられており、
    前記一対の昇降フレームのそれぞれに、前記ストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレードルターレット。
  6. 前記ストッパ部は、前記油圧シリンダが最小ストロークまで縮退する前に、昇降フレームに当接する位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレードルターレット。
JP2013026710A 2013-02-14 2013-02-14 レードルターレット Active JP6025593B2 (ja)

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