JP2014154617A - テクスチャー構造を有するシリコン基板および、その形成方法 - Google Patents

テクスチャー構造を有するシリコン基板および、その形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014154617A
JP2014154617A JP2013021081A JP2013021081A JP2014154617A JP 2014154617 A JP2014154617 A JP 2014154617A JP 2013021081 A JP2013021081 A JP 2013021081A JP 2013021081 A JP2013021081 A JP 2013021081A JP 2014154617 A JP2014154617 A JP 2014154617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
texture
plane
silicon substrate
silicon
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013021081A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoshi Yamaguchi
直志 山口
Hiroshi Tanabe
浩 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2013021081A priority Critical patent/JP2014154617A/ja
Priority to US14/164,262 priority patent/US20140216541A1/en
Publication of JP2014154617A publication Critical patent/JP2014154617A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/0236Special surface textures
    • H01L31/02366Special surface textures of the substrate or of a layer on the substrate, e.g. textured ITO/glass substrate or superstrate, textured polymer layer on glass substrate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/0236Special surface textures
    • H01L31/02363Special surface textures of the semiconductor body itself, e.g. textured active layers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Weting (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)

Abstract

【課題】太陽電池としての総合的な発電効率として、大幅な効率の上昇が期待できる、テクスチャー構造を有するシリコン基板および、その形成方法を提供すること。
【解決手段】面方位(100)のシリコン基板の表面に、(111)面を斜面に持つ四角錐状の第一のテクスチャーと、前記第一のテクスチャーの表面に、(100)面、(010)面、及び、(001)面の三面で構成されたエッチピットを有する第二のテクスチャーと、が形成される、テクスチャー構造を有するシリコン基板で解決できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池に用いられるテクスチャー構造を有する基板に関するものである。
シリコン太陽電池(光電変換素子)などにおいて、シリコン基板の受光面にテクスチャーと称される凹凸形状を設けて、入射光の反射を抑え、かつシリコン基板に取り込んだ光を外部に漏らさないようにしている。シリコン基板の表面へのテクスチャー形成は、一般的にアルカリ(KOHやNaOH等の水溶液に界面活性剤を添加した溶液)溶液を用いたウェットエッチングにより行われている。
ウェットエッチングにより形成できるシリコン基板表面のテクスチャーは、一般的に四角錐状の突起により形成される。アルカリ溶液中のシリコンの溶解反応は、次式で示される。
Si+4OH-→Si(OH)4+4e- ・・・(A)
2H2O+2e−→2OH-+H2↑ ・・・(B)
この化学式(A),(B)の化学反応におけるエッチングレートは、面方位により異なり、(111)面に対する(100)面のエッチングレート比は、200以上となり(111)面が選択的にエッチングされにくいことが知られている。
そこで、図2に示すような四角錐状のテクスチャーを製作するためには、この特性を利用する。面方位(100)のシリコン基板は、テクスチャー形成前の基板表面が、シリコンの(100)面1である。これに、溶液中の反応生成物や界面活性剤などの不純物が、基板表面に付着すると、その部分がセルフマスク2となり、シリコンの(100)面1がエッチングされるが、シリコンの(111)面3はエッチングされないため、マスク部が四角錐の頂点となり、シリコンの(111)面3が斜面の四角錐状のテクスチャーが形成される。
このようにシリコン基板上に四角錐状のテクスチャーが形成されると、基板表面に入射した光は、四角錐斜面で斜めに反射、散乱し、効率的に基板内に取り込まれることとなる。このためテクスチャーの必要とする特性として、反射率が挙げられ、その低反射化が求められている。
また、四角錐状のテクスチャーは、アモルファスシリコンなどの上層膜を成膜する際に、一定の接合面で接合されるため、その界面での電気的ロスが低く抑えられる効果も有している。
図3に示すのは、面方位(100)のシリコン基板を、アルカリ溶液でウェットエッチングしたテクスチャー顕微鏡写真であり、実際、四角錐状のテクスチャーが形成されていることが分かる。
近年、テクスチャーのさらなる低反射化の検討がなされており、上述のような、四角錐状のテクスチャー斜面上に、さらに微細なテクスチャーを形成する技術の検討もなされている。例えば、上述したウェットエッチングにより四角錐状のテクスチャーを形成した後に、CF4やSF6ガスを用いたプラズマドライエッチングにより、四角錐状のテクスチャー斜面にランダムで微細な凹凸を形成し、粗面化する方法も知られる(例えば、特許文献1参照)。
一方で、シリコン基板の表面へのテクスチャー形成を、シリコン基板のある大気圧雰囲気下の反応室に、ClF3等のガスを導入することで、シリコン基板表面をエッチングする方法が提案されている(特許文献2を参照)。この方法は、プラズマを用いないドライエッチング方法であり、低ダメージのプロセスとして期待されている。
特開2007−36170号公報 特開平10−313128号公報
しかしながら、特許文献1に開示される従来の技術では、低反射化に関しては、有効であっても、テクスチャー層の上層に成膜されるアモルファスシリコンなどの上層膜との接合において、その接合面が一定の面方位で接合されないことになる。加えて、プラズマによるイオンダメージが生じることから、その界面での電気的ロスが発生し、太陽電池としての総合的な発電効率としては、期待できないという課題を有することになる。
そこで、本発明は、従来の課題を解決するものであり、太陽電池としての総合的な発電効率として、大幅な効率の上昇が期待できる、テクスチャー構造を有するシリコン基板および、その形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決することで、本発明のテクスチャー付きシリコン基板は、さらなる低反射化だけでなく、上層膜との接合において、その接合面を一定にさせると同時に、プラズマによるイオンダメージのない、テクスチャーを有する基板を提供することを可能とする。
上記課題を解決する本発明のテクスチャーを有する基板は、面方位(100)のシリコン基板であって、アルカリ溶液によるウェットエッチングにより形成された四角錐状の第一のテクスチャーをまず形成する。前述の化学式(A)、(B)の化学反応によって、(111)面が斜面として構成されることとなる。
その斜面上に、第二のテクスチャーとして、(100)面、(010)面、(001)面の三面で囲まれたエッチピットを有する微細なテクスチャーを、ClF3とO2を含むガスを用いたドライエッチングにより形成することにより得られる。
ここで、面方位(111)のシリコン基板をClF3とO2との混合ガスに曝露し、プラズマを発生させることなくドライエッチングするメカニズムについて述べる。上記メカニズムは、筆者らの研究により、以下の化学反応のように解釈される。
3Si+4ClF3→3SiF4↑+2Cl2↑ ・・・ (C)
Si+O2→SiO2 ・・・ (D)
図4は、面方位(111)のシリコン基板を、ClF3とO2を含む混合ガスでドライエッチングする場合のテクスチャー図である。
シリコン基板が、ClF3ガスに曝露されると、ClF3は分解し、化学式(C)のようにシリコンは反応し、SiF4となる。SiF4は気体であるため、シリコン基板より離脱する。一方、混合ガス中には、O2が存在するため、化学式(C)の反応でエッチングが進行するとともに、化学式(D)の反応により、SiO2が微視的に形成される。SiO2は、ClF3と反応せずエッチングされないため、微視的に形成されたSiO2がセルフマスク4となり、それを起点として、面方位に沿ったエッチングが成される。混合ガスに曝露される面が(111)面である場合、シリコンの(100)面5、シリコンの(010)面6、シリコンの(001)面7が露出し、これら三面に囲まれたエッチピットを有するテクスチャーが形成されることとなる。
図5は、実際に面方位(111)のシリコン基板を、ClF3とO2との混合ガスでドライエッチングした場合のテクスチャーの電子顕微鏡写真である。同図において、(100)面、(010)面、(001)面で囲まれたエッチピットを有するテクスチャーが形成されていることが分かる。
なお、エッチングに用いた混合ガスは、N2ガスを希釈ガスとして、ClF3とO2の混合ガスであるが、上記のように、その濃度比率により、テクスチャーの大きさを制御できる。なお、反応容器、環境温度、圧力など諸条件によって一律には言及できない面もあるが、その濃度比率は概ね、ClF3濃度が20%以下、O2濃度が70%以下の混合ガスが望ましい。
図1(a)、図1(b)は、本発明のテクスチャー付きシリコン基板とその製作方法を示すものである。テクスチャー付きシリコン基板の製作方法としては、面方位(100)のシリコン基板をアルカリ溶液でウェットエッチングする工程と、(111)面を表面に持つシリコン基板を、ClF3とO2を含む混合ガスでドライエッチングする工程を組み合わせることで製作できる。
まず、図1(a)のように、面方位(100)のシリコン基板を、アルカリ溶液を用いたウェットエッチングにより、四角錐状の第一のテクスチャー8を形成する。四角錐状の第一のテクスチャー8の斜面は、シリコンの(111)面3である。
その後、ClF3とO2を含む混合ガスでドライエッチングすると、図1(b)のように、シリコンの(111)面3である四角錐状の第一のテクスチャー8の斜面上に、シリコンの(100)面5、シリコンの(010)面6、シリコンの(001)面7の三面で囲まれたエッチピットを有する第二の微細テクスチャー9を、微細に形成することができる。
無論、エッチピットを有する第二の微細テクスチャー9は、図4に示す面方位(111)のシリコン基板を、ClF3とO2を含む混合ガスでドライエッチングする場合のテクスチャー形成図と同じメカニズムにより形成される。
このテクスチャーを有する基板は、複数の利点を有している。
第一に、四角錐の斜面上を単に粗面化したのではなく、(100)面、(010)面、(001)面が露出しているため、アモルファスシリコンなどの上層膜と、特定の面方位に対して、つまりは(100)面、(010)面、(001)面で接合することができる。単なる粗面との接合に比べ、電気的ロスが抑制され、高効率化が期待できる。
第二に、幾何学上の配列に基づいて、テクスチャーが配列した場合、一般的な四角錐状のテクスチャー基板に比べ、上層膜との接合面積を増大化できる。
第三に、特許文献1のように、四角錐状のテクスチャー表面を、プラズマエッチングを用いて粗面化させる場合、プラズマによるイオンダメージが必ず入る。しかし、本発明では、プラズマを発生させないエッチングであるため低ダメージが期待でき、これによる効率低下を抑制できる。
以上のように、本発明のテクスチャー基板を用いれば、太陽電池としての総合的な発電効率として、大幅な効率の上昇が期待できる。
本発明のテクスチャーを有する基板の図 面方位(100)のシリコン基板をアルカリ溶液でウェットエッチングする場合のテクスチャー形成図 面方位(100)のシリコン基板をアルカリ溶液でウェットエッチングして得られた四角錐状のテクスチャーの電子顕微鏡写真 面方位(111)のシリコン基板を、ClF3とO2を含む混合ガスでドライエッチングする場合のテクスチャー形成図 面方位(111)のシリコン基板を、ClF3とO2を含む混合ガスでドライエッチングして得られたテクスチャーの電子顕微鏡写真 本発明の実施の形態におけるテクスチャーの電子顕微鏡写真 (a)本発明の実施の形態におけるテクスチャー付き基板の反射率を示す図であり、(b)面方位(100)のシリコン基板をアルカリ溶液でウェットエッチングして得られた四角錐状のテクスチャー付き基板の反射率を示す図 本発明のテクスチャー表面積を説明する図 本発明の実施の形態における製造フローを示す図 本発明の実施の形態におけるウェットエッチング装置図 本発明の実施の形態におけるドライエッチング装置図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
[テクスチャーを有する基板]
図3は、面方位(100)のシリコン基板をアルカリ溶液でウェットエッチングして得られた四角錐状のテクスチャーの電子顕微鏡写真である。本発明では、図1(a)で示す、四角錐状の第一のテクスチャー8である。
四角錐状の第一のテクスチャー8の大きさの定義として、図1(a)で示す四角錐状の第一のテクスチャーの斜辺の長さaとした場合、図2に示される実際の顕微鏡写真から、斜辺の長さaは概ね、1μm以上20μm以下であり、平均は10μm程度であることが見てわかる。
次に、四角錐状の第一のテクスチャー8を有する基板を、ClF3とO2の混合ガスでエッチングした。この場合のテクスチャー顕微鏡写真を図6(a)、図6(b)に示す。図6(b)に示すように、シリコンの(111)面3である四角錐状の第一のテクスチャー8の斜面上に、シリコンの(100)面5、シリコンの(010)面6、シリコンの(001)面7の三面で囲まれたエッチピットを有する第二の微細テクスチャー9を形成できていることがわかる。
第二の微細テクスチャーの大きさの定義として、図4で示す第二の微細テクスチャーの斜辺の長さをbとした場合、図5示される実際の電子顕微鏡写真から、斜辺の長さbは、0.1μm以下となっていることがわかる。
このように、(100)面を表面に持つシリコン基板を、アルカリ溶液でウェットエッチングにより(111)面が斜面の四角錐を形成した後に、ClF3を含む混合ガスに曝露させエッチングし、(111)面の斜面に、(100)面、(010)面、(001)面の三面で囲まれたエッチピットを有する微細テクスチャーを形成させたテクスチャー付き基板を製作し提供できる。
図7(a)は、本発明の実施の形態におけるテクスチャー付き基板の反射率を測定したものであり、図7(b)は、従来の、面方位(100)のシリコン基板をアルカリ溶液でウェットエッチングして得られた四角錐状のテクスチャー付き基板であり第一のテクスチャーのみの場合のシリコン基板の反射率を測定した結果である。
本発明のシリコン基板の方が、全体的に反射率が低くなっており、光利用効率が高いことを示している。一般に、テクスチャー付きシリコン基板の反射率は、代表値として波長840nmの反射率を用いて、比較されることが多い。この場合、図7(b)の従来の、面方位(100)のシリコン基板をアルカリ溶液でウェットエッチングして得られた四角錐状のテクスチャー付き基板であり第一のテクスチャーのみの場合のシリコン基板の、波長840nmの反射率が、11%であるのに対して、図7(a)の本発明の実施の形態におけるテクスチャー付き基板の波長840nmの反射率は、6.6%であり、大幅な低反射率化を達成していることが分かる。
テクスチャー形状においては、四角錐状の第一のテクスチャーの斜辺の長さaと、(100)面、(010)面、(001)面の三面で囲まれたエッチピットを有する微細テクスチャーの斜辺の長さbとの比が、おおむね、200:1から10:1であれば、上記のような、低反射率の効果が得られる。
また、このように、幾何学上の配列に基づいて、テクスチャーが配列した場合、一般的な四角錐状のテクスチャー基板に比べ、上層膜との接合面積が増大化している。
図8(a)、図8(b)を用いて、これを説明する。図8(a)は、四角錐状のテクスチャーの斜面に、一辺につきn個に分割された、(100)面、(010)面、(001)面の三面で囲まれた微細テクスチャーが理想的に配列した図である、一辺の長さをaとすると、四角錐状のテクスチャーの斜面は、長さをa の正三角形となる。n個に分割されたエッチピットの底辺の長さは、a/nとなる。
図8(b)は、n個に分割された上記微細テクスチャーを一個、取出したものである。一辺の長さが、a/nである辺に囲まれた正三角形の面は、四角錐状のテクスチャーの斜面であり、シリコンの(111)面3と等しい。このシリコンの(111)面3の面積は、計算上、31/22/4n2となる。一方、微細テクスチャーは、それぞれシリコンの(100)面5、シリコンの(010)面6、シリコンの(001)面7の三面であるから、幾何学上の計算で、この三面の合計は、3a2/4n2となる。
すなわち、四角錐の斜面のみの場合に対して、(100)面、(010)面、(001)面の三面で囲まれた微細テクスチャーが斜面に形成された場合、31/2倍、表面積が増大することになる。四角錐状のテクスチャー付き基板に比べ、本発明のテクスチャー付き基板の上層膜との接合面積は理論上、31/2倍、増大することとなり、この特徴も高効率化が期待できる。
[テクスチャー構造を有するシリコン基板の製造方法]
図9は、本発明の実施の形態における製造方法を示すフロー図である。面方位(100)のシリコン基板を用意し、第一の工程にて、テクスチャー用エッチング液にてエッチングする工程の後に、第二の工程で、ClF3ガスを含むガスでドライエッチングする工程を有している。
図10は、第一の工程であるウェットエッチング装置である。KOHやNaOH等の水溶液に界面活性剤を添加したテクスチャー形成用のウェットエッチング液11を用意した溶液槽10に、シリコン基板13を載置したカセット12を沈め置く。エッチング時間は、20分から60分程度である。
ウェットエッチングにより形成できるシリコン基板表面のテクスチャーは、前述の化学反応式(A)、(B)により、(111)面に対する(100)面のエッチングレート比が200以上あることを利用して、(111)面を斜面に持つに四角錐状のテクスチャーを形成する。
図11は第二の工程である、ClF3ガスを用いたドライエッチング装置図である。
チャンバー14内にステージ15を設けた。ステージ15上にシリコン基板13を載置し、ガスボンベ16−1には、ClF3ガス、ガスボンベ16−2にはO2ガス、ガスボンベ16−3には希釈ガスとして、N2ガスを供給できるようにしている。これらのガスはそれぞれ、マスフローコントローラー17−1、17−2、17−3を介して、流量制御されたのち、シャワーノズル18より、シリコン基板13表面に、噴霧される。その際、チャンバー15内のガスは、圧力計19と圧力調整バルブ20により、設定圧力に調圧されながら、ブロワー21により排気される。
この装置を用いて、この装置を用いて、第一の工程で形成した(111)面を斜面に持つに四角錐状のテクスチャーを有する基板を、ClF3ガスを含む混合ガスに曝露させエッチング処理を行う。
ClF3ガスを用いたドライエッチングにより、上記、反応式(C)、(D)の反応が促進し、第一の工程で形成された四角錐の斜面である(111)面に、(100)面、(010)面、(001)面の三面に囲まれたエッチピットを有する第二の微細テクスチャーが形成される。
なお、ClF3ガスを含む混合ガスの濃度は、反応容器、環境温度、圧力など諸条件によって左右されるが、希釈用ガスであるN2ガスに対して、ClF3ガス10%、O2ガス40%以下が望ましい。それ以上では、ClF3ガスを用いたドライエッチングの反応が促進されすぎて、第一の工程で形成した四角錐状の第一のテクスチャーまでもエッチングしてしまうためである。
本発明のテクスチャー基板を用いれば、太陽電池としての総合的な発電効率として、大幅な、効率の上昇が期待できる。
1 シリコンの(100)面
3 シリコンの(111)面
5 シリコンの(100)面
6 シリコンの(010)面
7 シリコンの(001)面
8 四角錐状の第一のテクスチャー
9 エッチピットを有する第二の微細テクスチャー

Claims (6)

  1. 面方位(100)のシリコン基板の表面に、(111)面を斜面に持つ四角錐状の第一のテクスチャーと、
    前記第一のテクスチャーの表面に、(100)面、(010)面、及び、(001)面の三面で構成されたエッチピットを有する第二のテクスチャーと、
    が形成される、テクスチャー構造を有するシリコン基板。
  2. 前記第二のテクスチャーの斜辺の長さは、前記第一のテクスチャーの斜辺の長さよりも小さい、請求項1記載のテクスチャー構造を有するシリコン基板。
  3. 前記第一のテクスチャーの斜辺の長さと前記第二のテクスチャーの斜辺の長さの比は、200:1から10:1の間にある、
    請求項1又は2に記載のテクスチャー構造を有するシリコン基板。
  4. 前記第一のテクスチャーの斜辺の長さは、1μm以上15μm以下であり、
    前記第二のテクスチャーを構成する三角錐状のテクスチャーの斜辺の長さは、0.1μm以下である、
    請求項1又は2に記載のテクスチャー構造を有するシリコン基板。
  5. シリコン基板の表面にテクスチャーを形成するシリコン基板の製造方法であって、
    アルカリ性の溶液によるウェットエッチングにより第一のテクスチャーを形成した後、三フッ化塩素を含むガス用いたノンプラズマのドライエッチングにより第二のテクスチャーを形成する、
    シリコン基板の製造方法。
  6. 前記三フッ化塩素を含むガスは、窒素ガス及び酸素ガスを含み、
    三フッ化塩素の濃度が10%以下、酸素濃度が40%以下の混合ガスである、請求項5記載のシリコン基板の製造方法。
JP2013021081A 2013-02-06 2013-02-06 テクスチャー構造を有するシリコン基板および、その形成方法 Pending JP2014154617A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013021081A JP2014154617A (ja) 2013-02-06 2013-02-06 テクスチャー構造を有するシリコン基板および、その形成方法
US14/164,262 US20140216541A1 (en) 2013-02-06 2014-01-27 Silicon substrate with texture structure and forming method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013021081A JP2014154617A (ja) 2013-02-06 2013-02-06 テクスチャー構造を有するシリコン基板および、その形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014154617A true JP2014154617A (ja) 2014-08-25

Family

ID=51258245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013021081A Pending JP2014154617A (ja) 2013-02-06 2013-02-06 テクスチャー構造を有するシリコン基板および、その形成方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20140216541A1 (ja)
JP (1) JP2014154617A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020123751A (ja) * 2020-05-07 2020-08-13 キオクシア株式会社 ドレッサーの製造方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3104418B8 (de) 2015-06-08 2018-04-04 Meyer Burger (Germany) GmbH Verfahren und vorrichtung zum texturieren einer siliziumoberfläche
CN105141250A (zh) * 2015-07-29 2015-12-09 蒋要斌 一种立体式车载太阳能光伏板
CN105668506A (zh) * 2016-01-22 2016-06-15 厦门大学 一种在001面硅片上腐蚀出111硅面的方法
CN106876513B (zh) * 2017-03-06 2018-08-21 东南大学 一种等离极化激元横向异质集成的太阳电池
USD945952S1 (en) 2019-05-07 2022-03-15 Louis Fredrick Kiefer, III Solar tower
CN111180538A (zh) * 2019-12-31 2020-05-19 中威新能源(成都)有限公司 一种具有金字塔叠加结构的单晶硅片及制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005303255A (ja) * 2004-03-17 2005-10-27 Shinryo Corp 太陽電池用シリコン基板の低反射率加工方法
JP2007036170A (ja) * 2005-06-23 2007-02-08 Shinryo Corp 太陽電池用シリコン基板の低反射率加工方法及び太陽電池用シリコン基板
JP2012004528A (ja) * 2010-05-18 2012-01-05 Shinryo Corp エッチング液およびシリコン基板の表面加工方法
JP2012216788A (ja) * 2011-03-30 2012-11-08 Panasonic Corp テクスチャ形成面を有するシリコン基板、およびその製造方法
JP2012222300A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Panasonic Corp テクスチャ形成面を有するシリコン基板、およびその製造方法
JP2013110327A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Shinryo Corp 太陽電池用シリコン基板の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005303255A (ja) * 2004-03-17 2005-10-27 Shinryo Corp 太陽電池用シリコン基板の低反射率加工方法
JP2007036170A (ja) * 2005-06-23 2007-02-08 Shinryo Corp 太陽電池用シリコン基板の低反射率加工方法及び太陽電池用シリコン基板
JP2012004528A (ja) * 2010-05-18 2012-01-05 Shinryo Corp エッチング液およびシリコン基板の表面加工方法
JP2012216788A (ja) * 2011-03-30 2012-11-08 Panasonic Corp テクスチャ形成面を有するシリコン基板、およびその製造方法
JP2012222300A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Panasonic Corp テクスチャ形成面を有するシリコン基板、およびその製造方法
JP2013110327A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Shinryo Corp 太陽電池用シリコン基板の製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN7015000086; 大坪弘司 他: 'Reactive Ion Etchingを用いた単結晶、多結晶シリコン基板の低反射率化' 平成15年電気関係学会九州支部連合大会論文集 , 20030918, 07-1A-04 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020123751A (ja) * 2020-05-07 2020-08-13 キオクシア株式会社 ドレッサーの製造方法
JP7068380B2 (ja) 2020-05-07 2022-05-16 キオクシア株式会社 ドレッサーの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20140216541A1 (en) 2014-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014154617A (ja) テクスチャー構造を有するシリコン基板および、その形成方法
JP6392866B2 (ja) 結晶シリコン太陽電池の表面テクスチャ構造及びその製造方法
TWI494416B (zh) 用於蝕紋單晶及多晶矽基板表面之酸性蝕刻溶液及方法
US8329046B2 (en) Methods for damage etch and texturing of silicon single crystal substrates
WO2012150627A1 (ja) シリコン基板の洗浄方法および太陽電池の製造方法
US20130295712A1 (en) Methods of texturing surfaces for controlled reflection
JP2012521078A (ja) プラズマテクスチャ方法
TWI435452B (zh) 用於太陽能電池之矽基板表面處理方法及太陽能電池之製造方法
WO2011056948A2 (en) Methods of texturing surfaces for controlled reflection
JPWO2005117138A1 (ja) 太陽電池用半導体基板とその製造方法および太陽電池
KR20120051047A (ko) 실리콘 기판의 표면을 텍스처링하는 방법 및 태양 전지용 텍스처화된 실리콘 기판
US7998359B2 (en) Methods of etching silicon-containing films on silicon substrates
JP3719632B2 (ja) シリコン太陽電池の製造方法
JP5297543B2 (ja) テクスチャ形成面を有するシリコン基板、およびその製造方法
JP2015185808A (ja) 光電変換装置およびその製造方法
WO2015033864A1 (ja) 太陽電池の製造方法
JP2013219164A (ja) テクスチャ形成面を有するシリコン基板およびその製造方法
WO2011152973A1 (en) Texturing of multi-crystalline silicon substrates
TWI538043B (zh) 單晶矽基板碗狀凹槽結構之製造方法及具有碗狀凹槽結構之單晶矽基板
JP5281217B1 (ja) テクスチャ形成面を有するシリコン基板の製造方法
Kong et al. Fabrication of silicon pyramid-nanocolumn structures with lowest reflectance by reactive ion etching method
JP5824618B2 (ja) シリコン基板
CN108269884A (zh) 一种金刚线切割多晶硅太阳电池绒面的制备方法
JP5666004B2 (ja) 太陽電池基板の製造方法、薄膜太陽電池の製造方法、透明電極付き透光性絶縁基板の製造方法
KR101359407B1 (ko) 실리콘 웨이퍼의 텍스처링 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150311

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150407