JP2014154425A - 燃料電池システム - Google Patents

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貴仁 長田
Shoichi Nakamura
章一 中村
Naoko Abe
直子 阿部
Hiroyuki Takemura
洋之 竹村
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Abstract

【課題】積層された電解質膜の表裏に一対のプレートを配置して挟持する燃料電池スタックを使用するとともに、大型化を抑制しつつ、積層セルの撓みを押さえ込むことが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】積層された発電セル10の積層方向の両端に一対のプレート121が配置された燃料電池スタック100と、燃料電池スタック100から排出されたアノードオフガスが流入するバッファータンク400と、を備え、バッファータンク400は、積層された発電セルの積層面に配置すると共に、両プレート121と連結する。
【選択図】図6

Description

この発明は、燃料電池システムに関する。
特許文献1の燃料電池システムは、燃料電池スタックから排出されたアノードオフガスを貯留するバッファータンクを備える。
特開2009−026525号公報
ところで、本件発明者らは、単セルを複数積層すると共に積層したセルの積層方向の両端にプレートを配置して、当該プレートにより積層セルを挟持する構造の燃料電池スタックを開発中である。しかしながら、このような構造では、燃料電池スタック内部のガス圧の上昇によって、積層されたセルの一部に負担がかかり、両端のプレートを起点として積層セルが弓状に撓んでしまう可能性がある。これを防止するには、燃料電池スタックを筐体により、積層セルを強固に固定することで撓みを押さえ込む必要がある。しかしながら、このようにしては、大きな筐体を必要とするため、燃料電池スタックのアッセンブリーが大型化してしまう。
これに対して、発明者らは、バッファータンクに着目し、これを利用することで、無闇に大型化しない燃料電池システムを開発するに至ったのである。
すなわち、本発明の目的は、積層された電解質膜の表裏に一対のプレートを配置して挟持する燃料電池スタックを使用するとともに、大型化を抑制しつつ、積層セルの撓みを押さえ込むことが可能な燃料電池システムを提供することである。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
本発明による燃料電池システムのひとつの態様は、積層された発電セルの積層方向の両端に一対のプレートが配置された燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックから排出されたアノードオフガスが流入するバッファータンクと、を備える。そして、前記バッファータンクは、前記積層された発電セルの積層面に配置すると共に、前記両プレートと連結することを特徴とする。
この態様によれば、バッファータンクを、積層された電解質膜の側面に並んで配置し、一対のプレートに連結するので、積層された電解質膜の表裏に一対のプレートを配置して挟持する燃料電池スタックを用いても、大型化するのを抑制しつつ、上記の撓みを抑制できる。
本発明の実施形態、本発明の利点は、添付された図面とともに以下に詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態によるアノードガス脈動供給システムの概略構成図である。 図2は、燃料電池スタックを説明する図である。 図3は、燃料電池スタックにおける電解質膜の反応を説明する模式図である。 図4は、燃料電池スタックの一例を示す斜視図である。 図5は、燃料電池システムの全体を示す斜視図である。 図6は、第1実施形態のポイントとなる部分を示す図である。 図7は、本発明による燃料電池システムの第2実施形態を示す図である。 図8は、本発明による燃料電池システムの第3実施形態を示す図である。
(第1実施形態)
はじめに実施形態の理解を容易にするために、本発明による燃料電池システムを用いるアノードガス脈動供給システムについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるアノードガス脈動供給システムの概略構成図である。
アノードガス脈動供給システム1は、燃料電池システム100と、カソードガス給排装置3と、アノードガス給排装置4と、スタック冷却装置6と、コントローラー7と、を備える。
燃料電池システム100には、複数枚の発電セル10が積層されている。燃料電池システム100は、アノードガス及びカソードガスが供給されて、車両の駆動に必要な電力(たとえばモーターを駆動するために必要な電力)を発電する。
カソードガス給排装置3は、カソードガス供給通路31と、フィルター32と、カソードコンプレッサー33と、カソードガス排出通路36と、を備える。
カソードガス供給通路31は、燃料電池システム100に供給するカソードガスが流れる通路である。
フィルター32は、カソードガスとしての空気(外気)から異物を取り除く。フィルター32を通過したカソードガスが、カソードガス供給通路31を流れる。
カソードガス供給通路31の途中に、カソードコンプレッサー33が配置される。
カソードガス排出通路36は、燃料電池システム100から排出されるカソードオフガスが流れる通路である。カソードガス排出通路36は、燃料電池システム100のカソード排出口22bに接続されるとともに、下流端が大気に開放する。
アノードガス給排装置4は、高圧タンク41と、アノードガス供給通路42と、調圧弁43と、アノードガス排出通路45と、パージ通路46と、パージ弁47と、バッファータンク400と、を備える。
高圧タンク41は、燃料電池システム100に供給するアノードガスを高圧状態に保って貯蔵する。
アノードガス供給通路42は、高圧タンク41のアノードガスを燃料電池システム100に供給するための通路である。アノードガス供給通路42は、高圧タンク41と、燃料電池システム100のアノード供給口21aと、に接続される。
調圧弁43は、アノードガス供給通路42に設けられる。調圧弁43は、高圧タンク41から排出されたアノードガスを所望の圧力に調節する。調圧弁43は、連続的又は段階的に開度が調節される電磁弁である。調圧弁43の開度は、コントローラー7によって制御される。
アノードガス排出通路45は、燃料電池システム100のアノード排出口21bと、バッファータンク400と、に接続される。アノードガス排出通路45には、電極反応に使用されなかった余剰のアノードガスと、カソード側からアノード側へ透過してきた窒素や水蒸気などの不活性ガスと、の混合ガス(以下「アノードオフガス」という)が流れる。
バッファータンク400は、アノードガス排出通路45を流れたアノードオフガスを一旦蓄える。燃料電池システム100の内部のアノード圧が低下すれば、バッファータンク400のアノードガスが逆流して燃料電池システム100に供給される。
パージ通路46は、アノードガス排出通路45と、カソードガス排出通路36と、に接続される。
パージ弁47は、パージ通路46に設けられる。パージ弁47は、全開又は全閉に調節される電磁弁である。パージ弁47は、コントローラー7によって制御される。パージ弁47が開かれると、バッファータンク400のアノードオフガスが、パージ通路46を流れて、カソードガス排出通路36のカソードオフガスと混合して外気へ排出される。このように、アノードオフガスをカソードオフガスに混合させて外気に排出することで、外気排出ガス中のアノードガス濃度が可燃濃度よりも低くしている。
またバッファータンク400のアノードオフガスを外気へ排出することで、バッファータンク400内のアノードガス濃度を調節する。バッファータンク400内のアノードガス濃度(水素濃度)が低すぎると、アノードガスを脈動供給する運転において電極反応に使用されるアノードガスが不足する。このようになっては、発電効率が低下するとともに、燃料電池が劣化するおそれがある。一方で、バッファータンク400内のアノードガス濃度(水素濃度)が高すぎると、パージ通路46を介してアノードオフガス中の不活性ガスとともに外気へ排出されるアノードガスの量が多くなるので、燃費が悪化する。そこで、バッファータンク400内のアノードガス濃度が、発電効率及び燃費を考慮して適切な値になるように、パージ弁47が開閉される。
スタック冷却装置6は、燃料電池システム100を冷却し、燃料電池システム100を発電に適した温度に保つ装置である。スタック冷却装置6は、冷却水循環通路61と、ラジエーター62と、バイパス通路63と、三方弁64と、循環ポンプ65と、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒーター66と、を備える。
冷却水循環通路61は、燃料電池システム100を冷却するための冷却水が循環する通路である。冷却水循環通路61は、燃料電池システム100の冷却水供給口23aと冷却水排出口23bとに接続される。以下では、冷却水循環通路61のうち、冷却水排出口23b側を上流側、冷却水供給口23a側を下流側として説明する。
ラジエーター62は、冷却水循環通路61に設けられる。ラジエーター62は、燃料電池システム100から排出された冷却水を冷却する。
バイパス通路63は、冷却水がラジエーター62をバイパスできるようにする。バイパス通路63は、冷却水循環通路61と三方弁64とに接続される。
三方弁64は、ラジエーター62よりも下流側の冷却水循環通路61に設けられる。三方弁64は、冷却水の温度に応じて冷却水の循環経路を切り替える。具体的には、冷却水の温度が高ければ、三方弁64は、冷却水がラジエーター62を流れるように切り替える。冷却水の温度が低ければ、三方弁64は、冷却水がバイパス通路63を流れるように切り替える。
循環ポンプ65は、三方弁64よりも下流側の冷却水循環通路61に設けられる。循環ポンプ65は、冷却水を循環させる。
PTCヒーター66は、バイパス通路63に設けられる。PTCヒーター66は、燃料電池システム100の暖機時に通電されて、冷却水の温度を上昇させる。
コントローラー7は、調圧弁43を周期的に開閉し、アノード圧を周期的に増減圧させる。このように圧力を変動させる運転が脈動供給運転といわれる。またコントローラー7は、バッファータンク400内のアノードガス濃度を所望の濃度に保つように、パージ弁38の開度を調節してバッファータンク400から排出するアノードオフガスの流量を調節する。
脈動供給運転を行うことで、電解質膜111を介してカソード側からアノード側に透過してきた窒素等の不純ガスを、バッファータンク400に押し込むことができる。この結果、不純ガスがアノード流路内に蓄積されて電極反応が阻害されることを抑制でき、安定した発電を実施できる。
図2は、燃料電池スタックを説明する図であり、図2(A)は外観斜視図、図2(B)は発電セルの構造を示す分解図である。
図2(A)に示されるように、燃料電池スタックは、積層された複数の発電セル10と、集電プレート20と、を備える。燃料電池スタックは、直方体である。
発電セル10は、燃料電池の単位セルである。各発電セル10は、1ボルト(V)程度の起電圧を生じる。各発電セル10の構成の詳細については後述される。
集電プレート20は、一対であり、積層された複数の発電セル10の外側にそれぞれ配置される。集電プレート20は、ガス不透過性の導電性部材、たとえば緻密質カーボンや金属材料などで形成される。
一方の集電プレート20(図2(A)では、左手前の集電プレート20)には、短辺に沿って、アノード供給口21aと、アノード排出口21bと、カソード供給口22aと、カソード排出口22bと、冷却水供給口23aと、冷却水排出口23bとが設けられている。本実施形態では、アノード供給口21a、冷却水供給口23a及びカソード排出口22bは図中右側に設けられる。またカソード供給口22a、冷却水排出口23b及びアノード排出口21bは図中左側に設けられる。
アノード供給口21aにアノードガスとしての水素を供給する方法としては、例えば水素ガスを水素貯蔵装置から直接供給する方法、又は水素を含有する燃料を改質して改質した水素含有ガスを供給する方法などがある。なお、水素貯蔵装置としては、高圧ガスタンク、液化水素タンク、水素吸蔵合金タンクなどがある。水素を含有する燃料としては、天然ガス、メタノール、ガソリンなどがある。また、カソード供給口22aに供給するカソードガスとしては、一般的に空気が利用される。
図2(B)に示されるように、発電セル10は、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)11の両面に、アノードセパレーター(アノードバイポーラープレート)12a及びカソードセパレーター(カソードバイポーラープレート)12bが配置される構造である。
MEA11は、イオン交換膜からなる電解質膜111の両面に電極触媒層112が形成される。この電極触媒層112の上にガス拡散層(Gas Diffusion Layer;GDL)113が形成される。
電極触媒層112は、たとえば白金が担持されたカーボンブラック粒子で形成される。
GDL113は、十分なガス拡散性及び導電性を有する部材、たとえばカーボン繊維で形成される。
アノード供給口21aから供給されたアノードガスは、このGDL113aを流れてアノード電極触媒層112(112a)と反応し、アノード排出口21bから排出される。
カソード供給口22aから供給されたカソードガスは、このGDL113bを流れてカソード電極触媒層112(112b)と反応し、カソード排出口22bから排出される。
アノードセパレーター12aは、GDL113a及びシール14aを介してMEA11の片面(図2(B)の裏面)に重ねられる。カソードセパレーター12bは、GDL113b及びシール14bを介してMEA11の片面(図2(B)の表面)に重ねられる。シール14(14a,14b)は、たとえばシリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(ethylene propylene diene monomer;EPDM)、フッ素ゴムなどのゴム状弾性材である。アノードセパレーター12a及びカソードセパレーター12bは、たとえばステンレスなどの金属製のセパレーター基体がプレス成型されて、一方の面に反応ガス流路が形成され、その反対面に反応ガス流路と交互に並ぶように冷却水流路が形成される。図2(B)に示すようにアノードセパレーター12a及びカソードセパレーター12bが重ねられて、冷却水流路が形成される。
MEA11、アノードセパレーター12a及びカソードセパレーター12bには、それぞれ孔21a,21b,22a,22b,23a,23bが形成されており、これらが重ねられて、アノード供給口(アノード供給マニホールド)21a、アノード排出口(アノード排出マニホールド)21b、カソード供給口(カソード供給マニホールド)22a、カソード排出口(カソード排出マニホールド)22b、冷却水供給口(冷却水供給マニホールド)23a及び冷却水排出口(冷却水排出マニホールド)23bが形成される。
なお図2では、表側の集電プレート20に、アノード供給口21a、アノード排出口21b、カソード供給口22a、カソード排出口22b、冷却水供給口23a、冷却水排出口23bが設けられている場合を例示したが、これには限られない。たとえば、アノード排出口21b、カソード排出口22b、冷却水排出口23bが、裏側の集電プレート20に設けられてもよい。図1のアノードガス脈動供給システムでは、そのようなタイプが用いられる。
図3は、燃料電池スタックにおける電解質膜の反応を説明する模式図である。
燃料電池スタック100は、反応ガス(カソードガスO2、アノードガスH2)が供給されて発電する。燃料電池スタック100は、電解質膜の両面にカソード電極触媒層及びアノード電極触媒層が形成された膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)が数百枚積層されて構成される。そのうちの1枚のMEAが図3(A)に示される。ここではMEAにカソードガスが供給されて(カソードイン)、対角側から排出されながら(カソードアウト)、アノードガスが供給されて(アノードイン)、対角側から排出される(アノードアウト)、という例が示されている。
各膜電極接合体(MEA)は、カソード電極触媒層及びアノード電極触媒層において以下の反応が、負荷に応じて進行して発電する。
図3(B)に示すように、反応ガス(カソードガスO2)がカソード流路を流れるにつれて上式(1-1)の反応が進行し、水蒸気が生成される。するとカソード流路の下流側では相対湿度が高くなる。この結果、カソード側とアノード側との相対湿度差が大きくなる。この相対湿度差をドライビングフォースとして、水が逆拡散しアノード上流側が加湿される。この水分がさらにMEAからアノード流路に蒸発してアノード流路を流れる反応ガス(アノードガスH2)を加湿する。そしてアノード下流側に運ばれてアノード下流のMEAを加湿する。
上記反応によって効率よく発電するには、電解質膜が適度な湿潤状態であることが必要である。電解質膜中の水分が少なく電解質膜の湿潤度が小さすぎれば上記反応が促進されない。反対に、電解質膜中の水分が多すぎれば、余剰の水分が反応ガス流路に溢れてしまって、ガスの流れが阻害される。このような場合も上記反応が促進されない。したがって電解質膜が適度な湿潤状態であることで、効率よく発電される。
図4は燃料電池スタックの一例を示す斜視図であり、図4(A)は分解状態を示し、図4(B)はアッセンブリー状態を示す。
燃料電池スタック100は、所定枚数の発電セル10の周囲を締結プレート122及び補強プレート123で挟んだ構造である。
発電セル10は、MEAモジュール11の裏表両面にセパレーター12(アノードセパレーター12a,カソードセパレーター12b)が配置された構造である。
発電セル10の積層方向(押圧方向)の両端には、一対の集電プレート21が配置される。そして一方の集電プレート21(図2(A)では奥の集電プレート21)にスペーサー21が配置される。さらにこの両外側にはエンドプレート121が配置される。エンドプレート121は金属製又は樹脂製である。そして発電セル10の周囲に、薄板製の締結プレート122及び補強プレート123が配置される。
そして、エンドプレート121、締結プレート122及び補強プレート123がボルト124で締結される。
このようにして、図2(B)に示すような燃料電池スタック100が構成される。なお、ボルト124の本数及びボルト穴の位置は一例である。
このように、発電セル10は、周囲が、薄板製の締結プレート122及び補強プレート123で囲われているだけなので、燃料電池スタック内部のガス圧の上昇によって、燃料電池スタックに弓状の撓み変形が生じる可能性がある。これを防止するために、発明者らは、燃料電池スタックの側面に並ぶようにバッファータンクを配置するとともに、そのバッファータンクで、エンドプレートの位置を固定するようにしたのである。以下に、具体的な内容を説明する。
図5は、燃料電池システムの全体を示す斜視図である。なお図5(A)及び図5(B)で前後が示される。
燃料電池スタック100は、アンダーフレーム201に載置される。このアンダーフレーム201の前には、フロントフレーム202がボルト止めされる。またアンダーフレーム201の後には、リアフレーム203がボルト止めされる。燃料電池スタック100のエンドプレート121は、フロントフレーム202及びリアフレーム203に当接している。
燃料電池スタック100の上面には、CVM(Cell Voltage Monitor)を格納するCVMケース300が重ねられる。CVMは、発電セル10のそれぞれの電圧をモニターリング(監視)する。CVMケース300は、フロントフレーム202及びリアフレーム203にボルト止めされる。
そして、図5(B)に示されるように、バッファータンク400が燃料電池スタック100の側面に並ぶように配置される。そして、バッファータンク400が、アンダーフレーム201及びCVMケース300にボルト止めされる。
バッファータンク400の左右には、パージバルブ410が取り付けられる。フロントフレーム202及びリアフレーム203には、アノードオフガスを排出する排出口がそれぞれ形成されている。配管420は、その排出口及びパージバルブ410に接続される。
次に、図6を参照して本実施形態のポイントを説明する。
本実施形態では、バッファータンク400は、燃料電池スタック100の側面に並べられて配置される。特に、燃料電池スタック100のアノード排出マニホールド側の側面に並んで配置される。
このような構造であるので、燃料電池スタック内部のガス圧の上昇して、燃料電池スタック100に弓状の撓み変形が生じそうになっても、バッファータンク400が燃料電池スタック100の側面を押さえる。そのため、燃料電池スタック100の撓み変形が防止される。燃料電池スタックの弓状の撓み変形を防止するには、燃料電池スタックを筐体に収めることも考えられるが、このようにしては、燃料電池スタックのアッセンブリーが大型化してしまう。本実施形態では、水素ガスが流入するので、万一の場合でも破損しないように高剛性に製造されるバッファータンクを利用することで、そのような筐体を用いることなく、燃料電池スタック100の撓み変形を防止できるのである。そのような筐体を用いないことで、全体のサイズのコンパクト化や軽量化が図れるのである。また燃料電池スタック100及びバッファータンクを結ぶ配管420の長さが短くなるので、これによってもシステム全体が小型化されるのである。
アノードガスは、燃料電池スタック100の内部を流れるにつれて発電反応が進行し、水蒸気の含有量が上がる。本実施形態のように、バッファータンク400が、燃料電池スタック100のアノード排出マニホールド側の側面に並べられて配置されることで、アノード排出マニホールドが保温され、アノード排出マニホールド内のアノードガスに含有される水蒸気の凝縮が抑制されるため、脈動供給運転の減圧時に液水がアノード排出マニホールド内から発電セル内に逆流してフラッディングが発生することを防止できる。
またフロントフレーム202及びリアフレーム203には、アノードオフガスを排出する排出口がそれぞれ形成されて、その排出口とバッファータンク400とが、配管420で接続される。このようにしたので、燃料電池スタック100が傾斜しても、燃料電池スタック100の内部の液水が、いずれかの排出口から排出され、液水排出性が向上する。これによっても、フラッディングが生じにくくなる。
(第2実施形態)
図7は、本発明による燃料電池システムの第2実施形態を示す図である。
なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
第1実施形態では、バッファータンク400は、燃料電池スタック100のアノード排出マニホールド側の側面に並んで配置されたが、この第2実施形態では、バッファータンク400は、燃料電池スタック100のアノード供給マニホールド側の側面に並んで配置される。
燃料電池スタック100の側面は、上面や下面に比べて触媒反応エリア(電極触媒層)からの距離があるので、冷えやすい。そこで側面にバッファータンク400を配置することで、燃料電池スタック100の保温効果を得やすいのである。
(第3実施形態)
図8は、本発明による燃料電池システムの第3実施形態を示す図である。
この第3実施形態では、バッファータンク400は、燃料電池スタック100の下面に並んで配置される。
このような構造であっても、燃料電池スタック内部のガス圧の上昇して、燃料電池スタック100に弓状の撓み変形が生じそうになっても、バッファータンク400が燃料電池スタック100の下面を押さえるので、燃料電池スタック100の撓み変形が防止される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
たとえば、上述のように、バッファータンクでエンドプレートの位置を固定するために、バッファータンクが他の部材を介してエンドプレートの位置を固定している。すなわち、バッファータンクがエンドプレートに間接的に連結されている。しかしながらこれは一例であって、バッファータンクがエンドプレートに直接的に連結されてもよい。
また上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
10 発電セル
100 燃料電池スタック
121 エンドプレート
122 締結プレート
123 補強プレート
201 アンダーフレーム
202 フロントフレーム
203 リアフレーム
300 CVMケース
400 バッファータンク

Claims (4)

  1. 積層された発電セルの積層方向の両端に一対のプレートが配置された燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックから排出されたアノードオフガスが流入するバッファータンクと、
    を備え、
    前記バッファータンクは、前記積層された発電セルの積層面に配置すると共に、前記両プレートと連結する、
    燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記バッファータンクは、前記燃料電池スタックのガスマニホールド側の側面に並んで配置される、
    燃料電池システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記バッファータンクは、前記燃料電池スタックのアノード排出マニホールド側の側面に並んで配置される、
    燃料電池システム。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池スタックは、アノードオフガスを排出する排出口が、前後のプレートにそれぞれ形成され、
    前記バッファータンクは、前後のプレートに形成された両方の排出口に連通される、
    燃料電池システム。
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JP7404470B2 (ja) 2021-09-09 2023-12-25 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 燃料電池システム

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