JP2014154408A - 車両用灯具 - Google Patents

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敬貴 鳴海
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Abstract

【課題】 部品製造の簡素化と組み付け工数を削減してコストダウンを図る、また、呼吸構造を小型化してレンズカバーの曇り発生を低減して課題解決を図る車両用灯具を提供すること。
【解決手段】 ランプハウジング2と、レンズカバー3と、ハウジング2背面に呼吸機構10を備えた車両用灯具1において、呼吸機構10を上部隅部と対角の領域の2箇所に形成する。呼吸機構10は、2本の縦溝13bを設けた筒体13と、フランジ部15と、それらの外周に設けた防水壁14をランプハウジング2の背面から突出して形成し、段差のない有底円筒形状とした呼吸キャップ20を筒体13に嵌合して迷路構造25を構成する通気流路を構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動二輪車、自動四輪車等の車体に取り付ける車両用灯具に係るもので、ランプハウジングに内部空間と外部空間を繋ぐ貫通孔を備えた呼吸機構を設けた車両用灯具に関するものである。
車両用灯具は、ランプハウジングの開口部を覆う透明なレンズカバーとで囲われた灯室内に光源ユニットが設けてある。ランプハウジングには呼吸作用を行うための通気孔が設けられ、通気孔を介して灯室と外部空間との呼吸作用が営まれる。一般的に通気孔はランプハウジングの背面(車体ボディ側)に設けられており、灯室内に水が入らない位置に形成されており、空気通路を迷路構造とすることが多い。
例えば、特許文献1の車両用前照灯は、リフレクタをハウジングに対して傾動可能とするエーミング機構を備え、前照灯リフレクタをハウジングに対して回動可能に支持するピボット軸の端部を支える位置のハウジングに軸受部を形成する。このとき、軸受部の成形と同時に発生する食い切り箇所を呼吸孔とし、呼吸孔をキャップで塞ぐ構成を記載する。
呼吸孔の周囲には円筒状のカバーと、下部に開口部が形成された切欠円筒状のカバーが同心状に形成され、キャップは内側の円筒状カバーの外周に嵌め込み、切欠円筒状のカバーの開口部の下方にはバッフルプレートを設けて水等の侵入を防止している。図9および図10が特許文献1に記載された車両用灯具および呼吸孔で、符合90が呼吸孔を示す。
特開2012−114013号公報
特許文献1の呼吸構造は、ピボット軸の端部を支持する軸受部を食い切り構造にて作成しなければならないため、成型のための金型に高い精度を必要としていた。そのため簡素な呼吸構造が求められている。
本発明は、迷路構造を形成するためのキャップ構造を簡素化して、その製造コストを低減する。キャップ製造の際の寸法誤差の許容範囲を広げ、キャップ製造における不良発生を低減しその製造コストを低減する。キャップ取付けの組み立て作業を簡単にできる車両用灯具を提供することを目的とする。
また、ピボット軸の軸受部に形成する呼吸構造のため、その形成位置がリフレクタに対応するハウジング背面の位置に限定される。さらに、ピボット軸を固定するための強度を必用とするため呼吸孔および軸受部を形成するために、広い面積を必用とする。そのため、車両用灯具の隅部などの、車体との間の空間が狭い個所には取り付けができなかった。本発明はキャップを設けた呼吸孔を小型化し、車体と車両用灯具との間の隙間が狭い個所、特に隅部に呼吸孔を設けることができる車両用灯具を提供することを目的とする。
さらに、キャップを設けた呼吸孔を小型化し、車両用灯具の隅部に設けることで、レンズカバーの曇りを発生しにくくした車両用灯具を提供することを他の目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の車両用灯具は、
車体に取り付けるランプハウジングと、ランプハウジングの前面を覆うレンズカバーと、前記ランプハウジングと前記レンズカバーとで囲まれた灯室内に設けた少なくとも一つの光源ユニットとを備え、
前記ランプハウジングには、前記灯室と外部空間とを連通する呼吸機構が形成されており、
前記呼吸機構は、前記光源ユニットよりも上側で、且つ、前記ランプハウジング後面の上方隅部の位置に設けた第1呼吸機構と、前記第1呼吸機構よりも下側、且つ、第1呼吸機構の対角隅部の位置に設けた第2呼吸機構を有し、
前記第1呼吸機構および第2呼吸機構の夫々は、前記ランプハウジング後方に突出する筒体と、当該筒体の周囲を囲む防水壁と、前記筒体と前記防水壁との間でランプハウジング後面に突出するフランジ部が形成され、これらはランプハウジングと一体に樹脂により形成されており、
前記筒体には、当該筒体の軸方向中心を通る貫通孔と、当該筒体に被せるキャップの内径と当接する外周側面と、当該外周側面よりも小径とし筒体の軸方向に延びる縦溝とが形成され、
前記フランジ部は、前記外周側面に沿って形成される第1平面と、前記縦溝と交差する第2平面とが形成され、当該第2平面は前記第1平面に比べてランプハウジング後面から突出する高さを低く形成されており、
前記防水壁は、前記筒部の下方となる位置にスリットが設けられ、
前記筒体の外周側面は、少なくとも前記スリットに対向する下方側基準位置と、前記貫通孔を中心としたときに当該基準位置から左回り90度の位置から左回り270度までの上方位置の2か所の位置に形成されており、
前記下方側基準位置および前記上方位置には、それらに連続して前記フランジ部の第1平面が形成されており、
前記下方側基準位置と前記上方位置との間には、前記縦溝が位置しており、
前記第1呼吸機構および第2呼吸機構には、前記筒体と前記記防水壁との間の空間に前記防水壁と離間して第1呼吸機構キャップおよび第2呼吸機構キャップが各筒体に勘合して配設され、
前記第1呼吸機構キャップおよび第2呼吸機構キャップは、有底円筒形状の内部底面に迷路構造が設けてあり、円筒部の先端面が前記フランジ部の第1平面に当接し、
前記迷路構造は、各呼吸機構キャップと前記防水壁の間の外部空間が、前記キャップの先端面と前記第2平面との間の第1空間、前記キャップ内周面と前記縦溝との間の第2空間、前記キャップ底面の迷路構造内の第3空間および前記貫通孔内の第4空間からなる空気流通路を介して前記灯室空間と繋がっており、
前記第1呼吸機構キャップと前記第2呼吸孔機構キャップが同一形状とされている、ことを特徴とする。
上記に記載の発明によれば、呼吸孔に設けるキャップをすべて同じキャップを用いることができる。また、キャップには中心軸を中心とした回転対称構造であるため、上下方向および左右方向の取付け方向を気にすることなく取付け作業を行うことができる。呼吸孔全体の大きさを省スペースとしたので、従来よりもハウジングの縁部よりなどの車体ボディとの間の距離が狭い空間にも設けることができる。これにより灯具デザインの自由度を高めることができる。
さらに、本発明の車両用灯具は、記第1呼吸機構孔キャップおよび第2呼吸孔機構キャップは、ゴム素材により形成され、有底円筒形状の内部底面および壁面の夫々は均一厚みに形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、キャップを設けた呼吸孔を小型化し、車体と車両用灯具との間の隙間が狭い個所、特に隅部に呼吸孔を設けることができ、レンズカバーの曇りを発生しにくくした車両用灯具を提供することができる。
また、迷路構造を形成するための呼吸キャップ構造を簡素化して、その製造コストを低減することができる。呼吸キャップ製造の際の寸法誤差の許容範囲を広げ、呼吸キャップ製造における不良発生を低減させ、製造コストを低減することができる。さらに呼吸キャップとして同一種類の呼吸キャップにて2つの呼吸機構を構築することができ、組み立て作業におけるコストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、簡単な構成にて呼吸キャップの抜け荷重を高めることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用灯具の背面側を示す背面概略図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るハウジングに設けた呼吸機構を説明する概略斜視図である。 図3は、図2の筒体に呼吸キャップを設けた状態の呼吸構造を示す概略斜視図である。 図4は、図2の筒体を示す概略斜視図である。 図5は、図2の筒体に呼吸キャップを設けた状態の呼吸構造を示す概略正面図である。 図6は、図5のA−A線に沿った概略断面図である。 図7は、図5のB−B線に沿った概略断面図である。 図8は、本発明の他の実施の形態に係る車両用灯具の背面側を示す背面概略図である。 図9は、従来の呼吸孔構造を備えた車両用灯具を示す概略断面図である。 図10は、図9の呼吸孔構造を示す概略斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書において「光源ユニット」とは、車両用灯具の機能を発揮するための光源およびリフレクタやレンズなどの光学系を含むものをいう。「車両ボディ」とは、エンジンや電装品等を除いた車両の骨格をなす構造物をいう。
「前方」とは車両用灯具の主たる照射方向前方をいい、前照灯の場合には車両前方側、リアコンビネーションランプならば車両後方側をいう。「後方」とは車両用灯具の前方と反対側をいう。右側、左側、上側、下側については車両用灯具の照射方向前方を基準とする。たとえば前照灯の場合には自動車の運転者が進行方向を向いて運転姿勢とした状態にを基準とした場合と等しくなる。「灯具正面」とは車両用灯具の主たる照射方向側からみた状態をいう。
図1は、車両用前照灯の背面を示す概略背面図である。符号1は、車両前方の位置において、図示しない車両ボディに取り付けられる車両用前照灯で、符合2が車両ボディ側、すなわち車両用灯具1の背面側となるランプハウジングである。車両用灯具1は、ランプハウジングの前面(車両前方側)が透明なレンズカバー2で覆われており、ランプハウジング2とレンズカバー3とで囲まれた灯室4内に水等が侵入しないように形成されている。灯室4内には、例えば図示しないハロゲンバルブなどの光源と光源からの光をレンズカバー3を通して前方に向かって照射する光源ユニット5がランプハウジング2に固定されている(従来図9参照)。
車両取付け状態において上方となるランプハウジング2の背面隅部には、第1呼吸機構11が形成され、車両用灯具の中心を通る第1呼吸機構11を通る対角線の反対方向である下方の背面には第2呼吸機構12が配設されている。第1呼吸機構11および第2呼吸機構12は、いずれも車両用灯具の内部と外部との間の呼吸作用を営む呼吸機構10である。図1において紙面右上の呼吸構造10が第1呼吸機構11、左下の呼吸構造10が第2呼吸機構12である。第1呼吸機構11を上方隅部に設け、第2呼吸機構12を対角の領域に設けることで、灯室内における空気の流れを形成することができ、レンズカバーの曇りを生じにくくするとともに、仮に曇りが生じた場合であっても曇りが消失するまでの時間を短くすることが出来る。
第1呼吸機構11および第2呼吸機構12は、同一構造としている。
図2〜図4は呼吸構造10を示す斜視図で、図2がキャップ20を取り付けていない状態を示す概略斜視図、図3がキャップ20を取り付けた状態を示す概略斜視図、図4が図2から防水壁を取り除いて示す斜視図である。図5〜図7は呼吸構造10を示す平面図および断面図で、図5はキャップ20を取り付けた状態の呼吸構造10を示す上面図、図6は図5のA−A線に沿った断面図、図7は図5のB−B線に沿った断面図である。
呼吸構造10は、貫通孔16を備えた筒体13、筒体13と同心的に設けられ筒体13の周囲を囲む防水壁14、筒体13と防水壁14の間のランプハウジング背面に設けられたフランジ部15がランプハウジング2の背面方向に突出するように形成されている。筒体13には別体に作成した呼吸キャップ20を嵌合して迷路構造25が形成されている。ランプハウジング2は、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)などの熱可塑性樹脂材料からなり、筒体13、防水壁14およびフランジ部15も一体に同時に射出成形により形成される。
筒体13には、ランプハウジング2の背面側表面2aから筒体13が延びている方向に外周側面13aと、外周側面13aに設けた縦溝13bと、突出する先端側の先端平坦面13cが形成されている。筒体13は、図6および図7に示したようにランプハウジング2に対して直交する方向に突出する先端側が僅かに先細りとなっており、中心に貫通孔16が形成されている。
筒体13に形成された貫通孔16は灯室4に繋がった空間となる。また、貫通孔16は同一径の円柱形状に形成され、金型を用いた射出成形における金型の型開き方向と一致するように形成する。貫通孔を円柱形状とすることで、金型の製造コストの低減および成形時における成形不良の低減を図ることができる。貫通孔15と縦溝13bはともに貫通孔の中心軸方向に沿って延びて形成されている。
防水壁14は、筒部13の周囲を取り囲むように筒部13と同心の円筒形状に形成される。また、車両用灯具1を車両ボディに取り付けた状態において下側となる位置にはスリット14aが形成されている。スリット14aはランプハウジング2の背面側表面2aから突出する先端に渡って形成されている。スリット14aは、車両用灯具1の背面側に回り込んできた水が貫通孔16内に入り込むことを防ぐ水抜き用の開口となる。
筒体13と防水壁14の間であって、ランプハウジング2の背面側表面2aにはフランジ部15が形成されている。フランジ部15により後述する呼吸キャップ20の挿入量を所定位置にするとともに、迷路構造25を成す第1空間31を形成する。フランジ部の第1平面15aが呼吸キャップ20の挿入量を制限する面としてランプハウジング2の背面側に突出した平坦面として形成され、第2平面15bが第1平面15aより突出量が低く形成される。本実施の形態においては、第2平面15bはランプハウジング背面側表面2aと同一面とされている。
第1平面15aは図5に示すように筒体13の下側、すなわちスリット14aに対応する位置と、筒体13の上側に形成されている。筒体13の下側の第1平面15aは、筒体13とスリット14aを通る下方側基準位置CL上に位置する。第2平面15bは、貫通孔16を中心としたときに下方側基準位置CLから左回り90度までの間の位置、下方側基準位置CLから右回り90度までの間の位置の夫々に形成されている。上側の第1平面15aは、貫通孔16を中心として下方側基準位置CLから左回り90度を超えて270度を超えない上方位置に亘って形成されている。上側の第1平面15aをこの範囲に設けるのは、仮に水滴がランプハウジング2の背面側に回り込んできた場合であっても、呼吸作用により侵入した水滴を吸い込むことなく、スリット14aから呼吸機構10の外に回り込み易くするためである。
また、第1平面15aと防水壁14との間には、ランプハウジング背面側表面2aとの間の段差部が形成されていることが好ましい。段差部が形成されていると、仮に水滴がランプハウジング2の背面側に回り込んできた場合であっても、呼吸作用により侵入した水滴を吸い込むことなく、スリット14aから呼吸機構10の外に回り込み易い。
第2平面15bに連続する筒体13の位置に縦溝13bが形成されている。したがって、縦溝13bは、少なくとも下側の外周側面13aの両側に位置する。図7に示すように、縦溝13bと呼吸キャップ20の内周面との間の第2空間32が、第1空間31に連続する通気流路となる。かかる通気流路は、防水壁のスリット14aと呼吸キャップ20の中心軸とを結ぶ直線上とは異なる位置となる。このように同一線上に配置しない事により、水が直接かかりにくく出来る。また、一つの呼吸機構に対し、少なくとも2つの通気流路を設けることで、仮に一つの通気流路が水滴で塞がれた場合であっても他方の通気流路が塞がれなければ呼吸作用による水滴の吸い込みが生じることはない。
呼吸キャップ20は、ゴム、エラストマーなどの弾性部材により形成され、筒体13の外周側面13aに嵌合する内周面を備えた円筒部24と、底部23からなる。円筒部24は外周側および内周側に段差のない形状とされ、底部23も内部底面および外部底面の両表面に段差のない平坦面に形成されている。また円筒部24の先端には、平坦な面とした先端面24aが形成されている。また、円筒部24の中心軸を中心とした回転対称形状とされている。したがって、呼吸キャップ20を製造するにあたり複雑な型等を用いる必要がなく安価に製造することができる。
呼吸キャップ20を平坦な底部23と底部23に直交し均一の厚みの円筒部24とすることができたので、呼吸キャップ製造の際における寸法誤差の許容範囲を大きくすることができる。また、簡素化した形状であるのでキャップ製造における不良も生じにくい。これにより呼吸キャップ製造におけるコストを低減することができる。
さらに上下方向および左右方向において対称形状であるので、呼吸キャップを嵌合するときの嵌合方向の合わせ作業を行うことが取り付けることができ、呼吸機構の組立工程を簡略化することができる。
円筒部24の軸方向の長さは、筒体13のフランジ部第1平面15aから筒体13の先端平坦面13cまでの距離よりも長い長さとする。これにより、筒体13の先端平坦面13cと呼吸キャップ20の内部底面との間の隙間の空間である第3空間33を形成することができる。第3空間33は、貫通孔16の空間である第4空間34と、第2空間とを接続する空間となる。
第3空間33内には、図6および図7にて網線で示すスポンジ40を設けることが好ましい。スポンジ44は、筒体13の先端平坦面13cに取り付けるものでも良いし、呼吸キャップ20の内部底面に設けるものでも良い。
呼吸機構10は上記のように構成されている。これにより、図7に示すように防水壁14と呼吸キャップ20との間の外部空間30は、第1空間31、第2空間32、第3空間33および第4空間34からなる空気流通路を介して灯室4内の内部空間と繋がって呼吸作用を行うことができる。また、この空気流通路は迷路構造を構成している。なお、図6および図7における点線は筒体13の外周側面13aの断面において縦溝13bの位置を図示している。
筒体13の外観形状をほぼ円筒形状と、呼吸キャップ20も同心の有底の円筒形状としているので、防水壁14を筒体13の近くに設けることができ、呼吸機構10を小型化することができる。それゆえ、図1に符合11で示したように防水壁がランプハウジング2の外縁近傍ギリギリの位置になるように第1呼吸機構を設けたとしても、車両ボディとの間の取付けにおいて邪魔になりにくい場所を選ぶことができる。
また、筒体13の下方側基準位置CL上に位置する外周側面13a、すなわち、スリット14aに対向する位置の外周側面13aは、両側に隣接する縦溝13b、13b間の幅を両方の縦溝13bの幅よりも広く形成することが好ましい。縦溝13b、13bに挟まれた外周側面13aの幅を広くすることで、呼吸キャップ20の内周面と接触する嵌合面を広くすることができ、同時に呼吸キャップ20の変形を抑え、呼吸キャップ20の抜け荷重を高めることが出来るからである。
(他の実施の形態)
図8は、他の実施の形態の呼吸機構を設けた車両用灯具を示すもので、車両用前照灯の背面を示す概略背面図である。本実施の形態では、先の実施の形態に比べて防水壁14を設けないことで第1呼吸機構51および第2呼吸機構52をより一層小型化している。車両ボディに取り付けた場合において裏面側に水滴が侵入しにくい構造を車両ボディと車両用灯具との間で構成している場合には、防水壁を省略するこができる。防水壁を設けないことで、より一層灯具の外縁よりに近づけるなど、呼吸機構を設ける位置の自由度を高めることができる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。例えば、本実施の形態において走行ビーム配光用の光源ユニットとすれ違い配光用の光源ユニットの二つを、図1および図8において符号45で示すメンテナンス用の蓋に対応する位置に設けた横長の例で図示したが、縦方向に長い車両用灯具としても良い。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
本発明に係る通気孔を設けた車両用灯具によれば、呼吸作用を行う車両用灯具を提供することが可能となる。したがって、車両用前照灯、フォグランプなどに限らず、呼吸作用を行うための通気孔を設けた各種車両用灯具に適用できる。
1 車両用灯具
2 ランプハウジング
2a 背面側表面
3 レンズカバー
4 灯室
5 光源ユニット
10 呼吸機構
11,51 第1呼吸機構
12,52 第2呼吸機構
13 筒体
13a 外周側面
13b 縦溝
13c 先端平坦面
14 防水壁
14a スリット
15 フランジ部
15a 第1平面
15b 第2平面
16 貫通孔
20 呼吸キャップ
21 第1呼吸機構キャップ
22 第2呼吸機構キャップ
23 底部
24 円筒部
24a 先端面
30 外部空間
31 第1空間
32 第2空間
33 第3空間
34 第4空間
40 スポンジ
45 蓋
90 呼吸孔
CL 下方側基準位置

Claims (2)

  1. 車体に取り付けるランプハウジングと、ランプハウジングの前面を覆うレンズカバーと、前記ランプハウジングと前記レンズカバーとで囲まれた灯室内に設けた少なくとも一つの光源ユニットとを備え、
    前記ランプハウジングには、前記灯室と外部空間とを連通する呼吸機構が形成されており、
    前記呼吸機構は、前記光源ユニットよりも上側で、且つ、前記ランプハウジング後面の上方隅部の位置に設けた第1呼吸機構と、前記第1呼吸機構よりも下側、且つ、第1呼吸機構の対角隅部の位置に設けた第2呼吸機構を有し、
    前記第1呼吸機構および第2呼吸機構の夫々は、前記ランプハウジング後方に突出する筒体と、当該筒体の周囲を囲む防水壁と、前記筒体と前記防水壁との間でランプハウジング後面に突出するフランジ部が形成され、これらはランプハウジングと一体に樹脂により形成されており、
    前記筒体には、当該筒体の軸方向中心を通る貫通孔と、当該筒体に被せるキャップの内径と当接する外周側面と、当該外周側面よりも小径とし筒体の軸方向に延びる縦溝とが形成され、
    前記フランジ部は、前記外周側面に沿って形成される第1平面と、前記縦溝と交差する第2平面とが形成され、当該第2平面は前記第1平面に比べてランプハウジング後面から突出する高さを低く形成されており、
    前記防水壁は、前記筒部の下方となる位置にスリットが設けられ、
    前記筒体の外周側面は、少なくとも前記スリットに対向する下方側基準位置と、前記貫通孔を中心としたときに当該基準位置から左回り90度の位置から左回り270度までの上方位置の2か所の位置に形成されており、
    前記下方側基準位置および前記上方位置には、それらに連続して前記フランジ部の第1平面が形成されており、
    前記下方側基準位置と前記上方位置との間には、前記縦溝が位置しており、
    前記第1呼吸機構および第2呼吸機構には、前記筒体と前記記防水壁との間の空間に前記防水壁と離間して第1呼吸機構キャップおよび第2呼吸機構キャップが各筒体に勘合して配設され、
    前記第1呼吸機構キャップおよび第2呼吸機構キャップは、有底円筒形状の内部底面に迷路構造が設けてあり、円筒部の先端面が前記フランジ部の第1平面に当接し、
    前記迷路構造は、各呼吸機構キャップと前記防水壁の間の外部空間が、前記キャップの先端面と前記第2平面との間の第1空間、前記キャップ内周面と前記縦溝との間の第2空間、前記キャップ底面の迷路構造内の第3空間および前記貫通孔内の第4空間からなる空気流通路を介して前記灯室空間と繋がっており、
    前記第1呼吸機構キャップと前記第2呼吸孔機構キャップが同一形状とされている、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第1呼吸機構孔キャップおよび第2呼吸孔機構キャップは、ゴム素材により形成され、有底円筒形状の内部底面および壁面の夫々は均一厚みに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
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