JP2014154367A - コネクタ - Google Patents

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Daichi Kawaguchi
大致 川口
Shiro Nishida
詩朗 西田
Takuya Utsunomiya
拓也 宇都宮
Fumitaka MAEKAWA
文隆 前川
Daisuke Ito
大輔 伊藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】アーク抑制効果を維持しながら、鉄屑等が付着することを防止ないし抑制すること。
【解決手段】車両側コネクタ20は、車両側ハウジング22と、一対の車両側端子と、一対の車両側端子の間において、N極が嵌合される側に向けられた形で嵌合方向に沿って配された第1の磁性部材30と、一対の車両側端子の間に挟まれた領域において、第1の磁性部材と対向するとともに、S極が嵌合される側に向けられた形で嵌合方向に沿って配された第2の磁性部材30と、車両側ハウジング22が給電側コネクタ10に対して嵌合されない状態において、その一端が第1の磁性部材30におけるN極と当接し、その他端が第2の磁性部材30におけるS極と当接する可動ヨーク46と、を備える。車両側ハウジング22が給電側コネクタ10に対して嵌合された状態において、可動ヨーク46が第1の磁性部材30および第2の磁性部材30から離間するものとされている。
【選択図】図9

Description

本発明は、コネクタに関する。
例えば、電気自動車に搭載されたバッテリを充電するには、車両に備えられた車両側コネクタに対して給電設備に備えられた給電側コネクタを嵌合接続するようにしている。このとき、両コネクタ間を流れる電流値は、一般的に家電製品に比べると大きなものとなっており、特に短時間での充電が可能な急速充電を行う場合には、上記電流値が極めて大きなものとなる。ここで、充電を行っている最中であるにも拘わらず、誤って給電側コネクタが車両側コネクタから引き抜かれた場合には、両コネクタの端子間でアークが発生し、そのアークによって正負の端子間が短絡させられることが懸念される。このようなアークを抑制するため、磁性部材により発生する磁界を利用する方法が知られており、その一例が下記特許文献1に記載されている。
特許文献1に開示された配線接続用コネクタでは、第1コネクタに対して第2コネクタとが嵌合され、第1コネクタのコネクタハウジング内には、嵌合方向と直交する磁界を発生させる永久磁石が配置されている。この配線接続用コネクタでは、当該磁界の作用により発生するローレンツ力によって、第1コネクタを第2コネクタから離脱させるときに両コネクタの端子間に発生するアークを引き伸ばして消弧するようにしている。
特開2003−249317号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示された配線接続用コネクタでは、永久磁石は、第1コネクタが第2コネクタから離脱された状態において、嵌合される側に向けられた磁極面が外部に露出するように配置されている。このため、第1コネクタが第2コネクタから離脱された状態において、外部に露出する当該磁極面に鉄屑等が付着することがあった。このようにコネクタにおける嵌合される側に鉄屑等が付着すると、両コネクタを正常に嵌合できなくなる虞があった。また、その鉄屑等によって端子間が短絡する虞があった。
本明細書で開示される技術は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本明細書で開示される技術では、アーク抑制効果を維持しながら、鉄屑が付着することを防止ないし抑制できる技術を提供することを目的とする。
本明細書で開示される技術は、相手側コネクタに対して嵌合されるハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記相手側コネクタとの嵌合方向と直交する方向について離間した位置にそれぞれ配されるとともに、前記相手側コネクタに対して接続されることで通電される一対の端子と、前記一対の端子の間に挟まれた領域において、第1の磁極が前記嵌合される側に向けられた形で前記嵌合方向に沿って配された第1の磁性部材と、前記一対の端子の間に挟まれた領域において、前記第1の磁性部材と対向するとともに、第2の磁極が前記嵌合される側に向けられた形で前記嵌合方向に沿って配された第2の磁性部材と、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合されない状態において、その一端が前記第1の磁性部材における前記第1の磁極と当接するとともに、その他端が前記第2の磁性部材における前記第2の磁極と当接するものとされたヨークと、を備え、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合された状態において、前記ヨークが前記前記第1の磁性部材および前記第2の磁性部材から離間するものとされた、コネクタに関する。
上記のコネクタでは、ハウジングが相手側コネクタに対して嵌合された状態において、ヨークが第1の磁性部材および第2の磁性部材から離間するため、第1の磁性部材の(第2の磁性部材の)第1の磁極と、第2の磁性部材の(第1の磁性部材の)第2の磁極と、の間に一方側から他方側へ向かう向きの磁界(磁性部材による磁界)が発生する。一方、一対の端子の周りには、通電によって、上記磁性部材による磁界と同じ向きまたは逆向きの磁界(端子周りの磁界)が発生する。ここで、端子周りの磁界が磁性部材による磁界と同じ向きとなった箇所では互いに強め合って磁束密度が高くなるのに対し、端子周りの磁界が磁性部材による磁界と逆向きとなった箇所では互いに打ち消し合って磁束密度が低くなる。そして、磁束密度が高い側から磁束密度が低い側に向かってローレンツ力が発生する。このローレンツ力は嵌合方向と直交する方向に向かうものとされる。このため、相手側コネクタからハウジングが完全に離脱するまでに相手側コネクタと端子との間にアークが発生したとしても、そのアークをなす電子に対して上記ローレンツ力が作用することで消弧が図られる。その結果、アークによって一対の端子間が短絡することが防止ないし抑制される。
相手側コネクタからハウジングが完全に離脱すると、コネクタにおける嵌合される側が外部に露出した状態とされる。このとき、コネクタにおける嵌合される側において仮に上記磁性部材による磁界が発生していると、その磁力によってコネクタにおける嵌合される側に鉄屑等が付着することが懸念される。コネクタにおける嵌合される側に鉄屑等が付着すると、ハウジングを相手側コネクタに対して嵌合させる際に、正常な嵌合ができなくなる虞がある。また、その鉄屑等によって一対の端子間が短絡する虞がある。
この点、上記のコネクタは、ハウジングが相手側コネクタに対して嵌合されない状態において、ヨークの一端が第1の磁性部材における第1の磁極と当接し、ヨークの他端が第2の磁性部材における第2の磁極と当接する。これにより、第1の磁性部材とヨークと第2の磁性部材とが全体として一つの磁石となるため、第1の磁性部材における第1の磁極と第2の磁性部材における第2の磁極とが、それぞれ見かけ上消滅する。その結果、ハウジングが相手側コネクタに対して嵌合されない状態において、コネクタにおける嵌合される側では上記磁性部材による磁界が発生することが防止ないし抑制され、コネクタにおける嵌合される側に鉄屑等が付着することが防止ないし抑制される。以上のように、上記のコネクタでは、アーク抑制効果を維持しながら、鉄屑等が付着することを防止ないし抑制することができる。
前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材との間に挟まれた領域において、前記嵌合方向に沿って可動可能に設けられた可動機構をさらに備え、前記ヨークは前記可動機構の一部をなし、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合されるのにしたがって、前記可動機構が前記嵌合方向に沿って可動し、前記ヨークが前記第1の磁性部材および前記第2の磁性部材から離間するものとされてもよい。
この構成によると、ヨークが可動機構の一部をなすことで、ハウジングが相手側コネクタに対して嵌合されるのにしたがって、可動機構が可動してヨークが第1の磁性部材および第2の磁性部材から離間する。一方、ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合されない状態では、ヨークの両端が第1の磁性部材における第1の磁極と第2の磁性部材における第2の磁石とにそれぞれ当接する。このため、上記コネクタでは、例えばユーザが自らヨークをハウジング内に取り付け、またはハウジング内から取り外ししなくとも、アーク抑制効果を維持しながら、鉄屑等が付着することを防止ないし抑制することができる。
前記第1の磁性部材及び前記第2の磁性部材は、それぞれ永久磁石と、該永久磁石の一端と当接するとともに固定された固定ヨークとからなってもよい。
この構成によると、一方の磁性部材と当接する固定ヨークを他方の磁性部材側に向かって延びるように配置することで、第1の磁性部材及び第2の磁性部材を構成する両永久磁石を平行に配置しながらも、ヨークが可動することで第1の磁性部材及び第2の磁性部材からヨークが離間するものとすることができる。
前記可動機構は、弾性変形することで前記ヨークを前記ハウジングに対して可動可能に支持する弾性部材と、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合された状態で該相手側コネクタと当接する当接部と、を有し、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合されるのにしたがって、前記当接部が前記弾性部材の弾性力に逆らって前記相手側コネクタから押圧されることで前記ヨークが前記嵌合方向に沿って可動してもよい。
この構成によると、ハウジングが相手側コネクタに対して嵌合されるのにしたがって、弾性部材の弾性力に逆らってヨークが可動し、ヨークが第1の磁性部材及び第2の磁性部材から離間する。一方、ハウジングが相手側コネクタから離脱されると、弾性部材の弾性復帰力によってヨークが元の位置まで可動し、ヨークの両端が第1の磁性部材における第1の磁極と第2の磁性部材における第2の磁石とにそれぞれ当接する。このように、相手側コネクタとの嵌合時、及び相手側コネクタからの離脱時にヨークを可動させるための具体的な構成を提供することができる。
前記当接部は前記可動機構の前記ヨークが設けられた部位から前記嵌合される側に突出する形状とされていてもよい。
この構成によると、ハウジングを相手側コネクタに対して嵌合させるときに、当接部が相手側コネクタと当接し易いものとすることができる。
前記当接部は、前記ハウジングの前記嵌合される側の開口よりも内側に位置するものとされていてもよい。
この構成によると、ハウジングが相手側コネクタから離脱した状態において、当接部における嵌合される側以外の部位がハウジングによって覆われることとなるので、ハウジングが相手側コネクタから離脱した状態におけるコネクタの見栄えを良くすることができる。
前記可動機構は、前記嵌合方向に沿って軸状延びる軸状部材を有し、前記当接部は、前記軸状部材の一部とされ、前記弾性部材は、前記軸状部材の周りに配された巻ばねであってもよい。
この構成によると、第1の磁性部材と第2の磁性部材との間に弾性部材としての巻ばねを省スペースで収容することができる。
前記第1の磁性部材は、その前記第1の磁極における磁力発生面が前記嵌合される側に露出した形で配され、前記第2の磁性部材は、その前記第2の磁極における磁力発生面が前記嵌合される側に露出した形で配されていてもよい。
この構成によると、磁力発生面が露出することで、磁力発生面が別の部材によって覆われている場合に比べてその磁力発生面から発生する磁力を強いものとすることができる。その結果、磁性部材による磁界によって発生するローレンツ力を高めることができ、アーク抑制効果を高めることができる。
前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材は、前記嵌合方向に沿って延びる形状とされていてもよい。
この構成によると、両コネクタがわずかに離脱した状態では、両コネクタが大きく離脱した状態では、嵌合される側とは反対側に発生する磁界、即ち第1の磁性部材における第2の磁極と第2の磁性部材における第1の磁極の間に発生する磁界によって発生するローレンツ力によってアークを抑制することができる。一方、両コネクタが大きく離脱した状態では、嵌合される側に発生する磁界、即ち第1の磁性部材における第1の磁極と第2の磁性部材における第2の磁極の間に発生する磁界によって発生するローレンツ力によってアークを抑制することができる。
前記ヨークは、前記嵌合方向と直交する方向に沿って延びる形状とされていてもよい。
この構成によると、嵌合方向と直交する平面上にヨークを配置することができる。これにより、ハウジング内においてヨークを省スペースで収容することができる。
前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材と前記ヨークとは、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合されない状態において全体としてU字状をなすものとされてもよい。
この構成によると、第1の磁性部材における嵌合される側の端部と第1の磁性部材における嵌合される側の端部とヨークとがそれぞれ同一平面上に位置することとなる。このため、ハウジングが相手側コネクタに対して嵌合されない状態において、第1の磁性部材における嵌合される側の端部及び第1の磁性部材における嵌合される側の端部からそれぞれ磁力が発生することを防止することができ、嵌合される側に鉄屑等が付着することを効果的に防止ないし抑制することができる。
前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材は、前記嵌合方向と直交する方向であって前記一対の端子の並び方向と直交する方向について離間した形で配されていてもよい。
この構成によると、よって一対の端子間に発生するアークに対して、第1の磁性部材と第2の磁性部材との間における磁界を効率良く発生させることができる。
前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材の間隔は、前記一対の端子の間隔よりも小さいものとされてもよい。
この構成によると、ハウジング内において、第1の磁性部材と第2の磁性部材を省スペースで収容することができる。
本明細書で開示される技術によれば、アーク抑制効果を維持しながら、鉄屑が付着することを防止ないし抑制することができる。
実施形態1に係る充電コネクタを構成する給電側コネクタ及び車両側コネクタの斜視図 車両側コネクタの分解斜視図 車両側コネクタの正面図 給電側コネクタと車両側コネクタとを嵌合する前の状態を表す図3のA−A線断面図 給電側コネクタと車両側コネクタとを嵌合する前の状態を表す図3のB−B線断面図 給電側コネクタと車両側コネクタとを嵌合した後の状態を表す図3のA−A線断面図 給電側コネクタと車両側コネクタとを嵌合した後の状態を表す図3のB−B線断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(1)の状態を表す図3のA−A線断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(1)の状態を表す図3のB−B線断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(1)の状態において車両側コネクタにおける一対の永久磁石の間に発生する磁界を表す正面断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(1)の状態において車両側コネクタにおける一対の永久磁石の間に発生する磁界を表す図3のB−B線断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(1)の状態を表す図3のC−C線断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(2)の状態を表す図3のA−A線断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(2)の状態を表す図3のB−B線断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(2)の状態において車両側コネクタにおける一対の固定ヨークの間に発生する磁界を表す正面断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(2)の状態において車両側コネクタにおける一対の固定ヨークの間に発生する磁界を表す図3のB−B線断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させる途中(2)の状態を表す図3のC−C線断面図 給電側コネクタから車両側コネクタを離脱させた後の状態において車両側コネクタに発生する磁界を表す図3のB−B線断面図 実施形態2において、給電側コネクタと車両側コネクタとを嵌合した後の状態を表す図3のB−B線断面図 実施形態2において、給電側コネクタと車両側コネクタとを嵌合する前の状態を表す図3のB−B線断面に対応する断面図 実施形態3に係る給電側コネクタの正面図
<実施形態1>
図面を参照して、実施形態1を説明する。実施形態1では、電気自動車の車両に搭載された二次電池からなるバッテリを充電するために用いられる充電コネクタ1について説明する。この充電コネクタ1は、図1に示すように、給電設備側に配される給電側コネクタ(相手側コネクタの一例)10と、電気自動車の車両側に配される車両側コネクタ(コネクタの一例)20と、からなっている。両コネクタ10,20が嵌合接続されることで、車両のバッテリが充電されるようになっている。
本実施形態では、通常充電部と急速充電部を併用する構成とされた「Conbined Charging System(コンボ方式)」に適合した充電コネクタのうちの急速充電部のみを充電コネクタ1としている。この充電コネクタ1は、車両のバッテリを短時間で一定程度(80%程度)まで充電することが可能な急速充電部であり、例えば直流で250A程度の大電流を取り扱うものとされる。
以下では、前後の記載について両コネクタ10,20の嵌合方向を基準とし、両コネクタ10,20における嵌合面側を前側とし、その反対側を後側とする。また、嵌合される側とは、両コネクタ10,20における嵌合面側、即ち前側を意味するものとする。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。具体的には、X軸方向が両コネクタ10,20の嵌合方向と、Y軸方向が両コネクタ10,20の幅方向と、Z軸方向が両コネクタ10,20の高さ方向とそれぞれ一致している。
まず、給電側コネクタ10について説明する。給電側コネクタ10は、図1及び図4に示すように、給電側ハウジング12と、給電側ハウジング12に収容される一対の給電側端子14とを備えている。給電側ハウジングは12、合成樹脂製とされており、給電側端子14を収容するとともに略ブロック状をなす給電側端子収容部12aと、給電側端子収容部12aの外縁から前方に向けて突出するとともに略筒状をなす給電側フード部12bと、からなっている。
給電側端子収容部12aには、図4及び図5に示すように、給電側端子14を後方から挿入可能な給電側キャビティ12a1が一対設けられている。給電側キャビティ12a1は、給電側端子収容部12aを嵌合方向(X軸方向)に沿って前後に貫通する形で設けられており、その幅方向(Y軸方向)に沿って所定の間隔を空けた位置に並んで配されている。給電側端子収容部12aは、給電側フード部12b内に突出する部分が一対の給電側端子14に対応付けて分けられており、一対のタワー部16を有している。一対のタワー部16は、共に略円筒状をなしており、幅方向に沿って中央側に所定の間隔を空けた形で並んで配されている。給電側フード部12bは、正面から視て横長な長方形状をなす筒体からなっており、給電側端子収容部12aにおける一対のタワー部16を、間に所定の間隔を空けつつ一括して外側から取り囲む形で配されている。給電側フード部12bと一対のタワー部との間に有される、正面から視て横長な略円環状をなす空間には、後述する車両側コネクタ20が有する車両側フード部22bが嵌合可能とされる。また、一対のタワー部16間に挟まれた領域の略中央には、奥側から前側に向かって軸状に突出する給電側当接部18が設けられている。給電側当接部18の前側端部は、各タワー部16の前側端部よりも奥まった位置に配されている。
給電側端子14は、金属製とされており、図4に示すように、軸線方向(長さ方向)が嵌合方向と一致している。給電側端子14は、その前側部分が車両側端子24に接続される給電側接続部14aとされており、その後側部分が図示しない電力ケーブル(電線)に接続されるケーブル接続部14bとされる。給電側接続部14aは、全体として嵌合方向に沿って延在する略円筒状をなしており、その周方向について所定の角度間隔を空けた位置にスリットが複数入れられることで、複数の弾性接触片からなる構成とされている。給電側接続部14aを構成する弾性接触片は、嵌合方向に沿って延在するとともに、嵌合される側が自由端となっており、給電側接続部14aの径方向に沿って弾性変形することが可能となっている。従って、両コネクタ10,20の嵌合に伴って給電側接続部14aの内側に有される空間に車両側端子24が挿入されると、各弾性接触片が車両側端子24に対して弾性接触しつつ径方向に沿って外向きに拡開変形するようになっている。一対の給電側端子14は、給電側端子収容部12aの各給電側キャビティ12a1に個別に収容されることで、各タワー部16をなす周壁によってそれぞれ周りが取り囲まれる。従って、一対の給電側端子14の並び方向は、幅方向(Y軸方向)と一致している。一対の給電側端子14のうち、図4に示す上側(図1における手前側)に示すものが正極側とされており、同図に示す下側(図1における奥側)に示すものが負極側とされる。
次に、車両側コネクタ20について説明する。車両側コネクタ20は、図2に示すように、車両側ハウジング22と、車両側ハウジング22に収容される一対の車両側端子(端子の一例)24,24と、車両側ハウジング22に収容される一対の磁性部材30,30と、車両側ハウジングに収容される可動機構40と、を備えている。なお、磁性部材30及び可動機構40については後で詳しく説明する。車両側ハウジング22は、合成樹脂製とされており、図2及び図3に示すように、車両側端子24、磁性部材30、及び可動機構40を収容するとともに略ブロック状をなす車両側端子収容部22aと車両側端子収容部22aの外縁から前方にかけて突出するとともに略筒状をなす車両側フード部22bとからなるものとされる。
車両側端子収容部22aは、図3に示すように、正面から視て横長な長円形状をなすブロック体からなっている。車両側端子収容部22aには、図3から図5に示すように、給電側コネクタ10が有する一対のタワー部16を嵌合可能な嵌合凹部28が一対、前方に開口する形で設けられている。一対の嵌合凹部28には、それぞれ正面から視て略円形状をなしており、車両側端子収容部22aにおいて幅方向(Y軸方向)について中央側に所定の間隔を空けた両端寄りの位置に配されている。一対の嵌合凹部28の間には、可動機構40が収容される可動機構用凹部29と、可動機構用凹部29の上下両側において磁性部材30が収容される磁性部材用凹部39と、が設けられている。車両側収容部22aにおける奥壁部には、車両側端子24を貫通されるための端子挿入孔25が、嵌合凹部28に連通する形で開口して設けられている。従って、端子挿入孔25に挿通された車両側端子24は、嵌合凹部28内に突出した形で配され、その周りにタワー部16が前方から嵌合可能とされる嵌合空間を有している。この嵌合空間は、車両側端子24の外周面と、車両側端子収容部22aにおける嵌合凹部28の内周面との間に設けられており、正面から視て円環状をなしている。車両側フード部22bは、正面から視て横長な長円形状をなす筒体からなるものとされており、車両側端子収容部22aを、間に所定の間隔を空けつつ外側から取り囲む形で配されている。車両側フード部22bと車両側端子収容部22aとの間に設けられた、正面から視て横長な略円環状をなす空間には、給電側コネクタ10が有する給電側フード12bが嵌合可能とされる。
車両側端子24は、金属製とされており、図4に示すように、軸線方向(長さ方向)が嵌合方向と一致している。車両側端子24は、その前側部分が給電側端子14に接続される車両側接続部24aとされ、その後側部分が図示しない電力ケーブル(電線)に接続ケーブルに接続されるケーブル接続部24bとされる。車両側接続部24aは、中実な略円柱状をなしており、その外周面に対して給電側端子14が有するが有する複数の弾性接触片に対して弾性接触可能とされる。車両側接続部24aの先端部には、絶縁性を有する合成樹脂製の安全キャップ26が取り付けられており、この安全キャップ26によりユーザ(使用者)が誤って金属製の車両側端子24に直接触れる事態が回避されるようになっている。車両側端子収容部22aにおける一対の端子挿入孔25にそれぞれ個別に挿通された一対の車両側端子24は、幅方向(Y軸方向)について中央側に配される車両側端子収容部22aの間に設けられた収容凹部によって相互に絶縁状態に保たれる。一対の車両側端子24の並び方向は、幅方向(Y軸方向)と一致している。一対の車両側端子24のうち、図4に示す上側(図1に示す手前側)に示すものが正極側とされており、同図に示す下側(手前側)に示すものが負極側とされる。
両コネクタ10,20における高さ方向(Z軸方向)は、両コネクタ10,20の嵌合方向(X軸方向)と直交している。なお、以下では給電側端子14及び車両側端子24に関して正極及び負極の極性を区別する場合には、正極側のものの符号に添字Pを、負極側のものの符号に添字Nを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添字を付さないものとする。
両コネクタ10,20は嵌合接続されて両端子14,24が通電されると、両端子14,24の軸線周りに、右ネジの法則に従った向きの磁界(以下、端子周りの磁界と称する)が発生する。この磁界を構成する端子磁力線TLは、図10及び図15において相対的に細い一点鎖線により示される。なお、以下では端子磁力線TLに関して、正極側の両端し14P,24Pの軸線周りに発生する端子磁力線について符号「TLP」で表し、負極側の両端し14N,24Nの軸線周りに発生する端子磁力線について符号「TLN」で表すこととする。正極側の両端子14P,24Pの軸線周りに発生する端子磁力線TLPは、図10及び図15では時計回り方向に向かうものとされる。一方、負極側の両端子14N,24Nの軸線周りに発生する端子磁力線TLPは、図10及び図15では反時計回り方向に向かうものとされる。ここで、正極側の端子磁力線TLP及び負極側の端子磁力線TLNのうち、車両側コネクタ20において、その幅方向について一対の車両側端子24の間に位置する内側領域IAを通る端子磁力線TLP,TLNは、いずれも図10及び図15に示す上向きとされる。一方、内側領域IAに対して各車両側端子24を挟んで外側に配される一対の外側領域OAを通る端子磁力線TLP,TLNは、いずれも図10及び図15に示す下向きとされる。
続いて、車両側コネクタ20の磁性部材用凹部39に収容された一対の磁性部材30,30と、可動機構用凹部29に収容された可動機構40について説明する。まず、可動機構用凹部29と磁性部材用凹部39の構成について説明する。可動機構用凹部29は、一対の嵌合凹部28の間における略中央に設けられており、図5に示すように、奥に向かうにつれて上下方向の幅が狭くなるものとされた第1凹部29aと、第2凹部29bと、第3凹部29cと、から構成されている。磁性部材用凹部39は、可動機構用凹部29の上下両側にそれぞれ設けられ、可動機構用凹部29と比べて非常に浅い深さで設けられている。
磁性部材30は、車両側コネクタ20から給電側コネクタ10が離脱された場合に発生するアークを抑制ないし防止するために、車両側コネクタ20内に収容されている。一対の磁性部材30,30は、高さ方向、即ち一対の車両側端子24,24の並び方向と直交する方向について離間した位置に配されている。各磁性部材30は、図2及び図5に示すように、永久磁石32N,32Sと、当該永久磁石32N,32Sの前方に配された固定ヨーク34N,34Sとからなっている。永久磁石32N,32Sは、極めて強い磁力を有するネオジム磁石等であり、固定ヨーク34N,34Sは、磁性部材用凹部39内に固定されたヨークである。各永久磁石32N,32Sは、角柱状をなしており、磁性部材用凹部39内における上下方向(Z軸方向)両側にそれぞれ嵌合方向(X軸方向)に沿って配されている。各固定ヨーク34N,34Sは、各永久磁石32N,32Sよりも長さが短い角柱状をなしており、磁性部材用凹部39における上下方向(Z軸方向)両側であって、各永久磁石32N,32Sよりも嵌合される側にそれぞれ上下方向(Z軸方向)に沿って配されている。磁性部材用凹部39内の上下方向両側に配された各固定ヨーク34N,34Sは、離間した形で配されている。
各永久磁石32N,32Sと各固定ヨーク34N,34Sとはその一端が互いに当接した形で配されている。このため、給電側コネクタ10が車両側コネクタ20から離脱された状態では、永久磁石32N,32Sと固定ヨーク34N,34Sとの当接部位では見かけ上磁極が消滅しており、永久磁石32N,32Sと固定ヨーク34N,34Sとが一体となって一つの磁石を形成している。磁性部材用凹部39内の下側に配置された磁性部材(第1の磁性部材の一例)30では、その前方部分(固定ヨーク34N、磁性部材において嵌合される側に向けられた部分)の磁極がN極(第1の磁極の一例)とされ、その後方部分(永久磁石32S、磁性部材30において嵌合される側とは反対側に向けられた部分)の磁極がS極(第2の磁極の一例)とされている。一方、磁性部材用凹部39内の上側に配置された磁性部材30では、その前方部分(固定ヨーク34S、磁性部材30において嵌合される側に向けられた部分)の磁極がS極(第1の磁極の一例)とされ、その後方部分(永久磁石32N、磁性部材30において嵌合される側とは反対側に向けられた部分)の磁極がN極とされている。なお、各磁性部材30には、その外周面の全域にわたって絶縁性を有する合成樹脂材(例えばアクリル樹脂)がコーティングされており、それにより絶縁性及び機械的な強度が確保されている。
可動機構40は、可動機構用凹部29内に収容され、軸状部材42と、軸状部材42上に設けられた可動ヨーク(ヨークの一例)46と、巻ばね(弾性部材の一例)44と、からなっている。軸状部材42は、嵌合方向に沿って軸状に延びており、可動機構用凹部29のうち第1凹部29aと第2凹部29bの略中央を通るとともに第3凹部29cに収容された形で配されている。また、軸状部材42の前側端部(嵌合される側の端部)は、車両側当接部(当接部の一例)48とされ、可動ヨーク46よりも前方に突き出るとともに、その前側端部が可動機構用凹部29からはみ出した状態とされている。また、軸状部材42(車両側当接部48)は、給電側コネクタ10と車両側コネクタ20とが嵌合される際に、給電側コネクタ10に設けられた給電側当接部18と嵌合方向に沿って重なる位置に配されている。可動ヨーク46は、大小二つの底面が正方形とされた角錐台状をなし、小さい側の底面が嵌合される側に配置された状態で二つの底面がX−Z平面に沿って配されるとともに、二つの底面の略中央を軸状部材42が貫通した形で当該軸状部材42上に設けられている。巻ばね44は、その一端が可動ヨーク46の大きい側の底面に当接しており、軸状部材42の周りに配されるとともに、その他端が可動機構用凹部29内における第2凹部29bの底面と当接した形で配されている。なお、可動ヨーク46の側面は固定ヨーク34S,34Nの内側に向けられた端面に沿った傾斜面とされており、固定ヨーク34S,34Nの内側に向けられた端面と面で当接するようになっている。
可動ヨーク46は、可動機構用凹部29内において巻ばね44と当接することで、軸状部材42とともに車両側ハウジング22に対して嵌合方向に沿って可動可能に支持されている。軸状部材42(車両側当接部48)または可動ヨーク46に対して外部から力が加えられていない状態では、図5に示すように、巻ばね44の弾性力によって可動ヨーク46が嵌合される側に押圧され、可動ヨーク46が両固定ヨーク34S,34Nの内側端面と当接した状態とされる。一方、軸状部材42(車両側当接部48)または可動ヨーク46に対して嵌合方向に沿って嵌合される側から奥向きの力が加わった状態では、図9に示すように、可動ヨーク46が後方に押圧されて巻ばね44が圧縮され、可動ヨーク46が両固定ヨーク34S,34Nから離間した状態とされる。給電側コネクタ10と車両側コネクタ20とが嵌合される際には、軸状部材42の前側端部である車両側当接部48が、給電側当接部18と当接することとなる。そして、給電側コネクタ10と車両側コネクタ20とが嵌合されるのにつれて、軸状部材42が給電側当接部18によって後方に押圧される。これにより、可動ヨーク46が後方に押圧されて巻ばね44が圧縮されていき、可動ヨーク46が両固定ヨーク34S,34Nから離間する。
次に、給電側コネクタ10を車両側コネクタ20から引き抜く途中、及び給電側コネクタ10が車両側コネクタ20から離脱された後における、車両側コネクタ20に発生する磁界について説明する。給電側コネクタ10を車両側コネクタ20から引き抜く途中では、図11及び図16に示すように、上下に配された一対の磁性部材30において、一対の永久磁石32N,32Sの間と一対の固定ヨーク34S,34Nとの間にそれぞれ磁界が発生する。なお、図11及び図16において、符号MMLは、磁性部材30のうち永久磁石32N,32Sの磁極から生じる磁力線(以下、磁石磁力線と称する)を示し、符号MYLは、磁性部材30のうち固定ヨーク34S,34Nの磁極から生じる磁力線(以下、ヨーク磁力線と称する)を示している。
まず、一対の永久磁石32N,32Sの間に発生する磁界について説明する。一対の永久磁石32N,32Sの磁極間を行き交う磁石磁力線MMLについては、図10に示すように、一対の車両側端子24間に挟まれた内側領域IAを通過するものが第1磁石磁力線MML1とされるのに対し、内側領域IAに対して車両側端子24を挟んだ外側に位置する外側領域OAを通過するものが第2磁石磁力線MML2とされる。これら第1磁石磁力線MML1と第2磁石磁力線MML2によって作られる磁界は、図11及び図12に示すように、各磁性部材30の後面から主として発生するものであるから、その大部分が前後方向において車両側端子24と重なった位置に存在するものとされる。
上記のように一対の永久磁石32N,32Sの磁極から第1磁石磁力線MML1及び第2磁石磁力線MML2が発生することで、図10に示すように、一対の車両側端子24,24間に挟まれた内側領域IAでは、端子磁力線TLP,TLNとその反対側に向かう第1磁石磁力線MML1とが打ち消し合うことで磁束密度が低くされる(疎になる)。これに対し、内側領域IAに対して車両側端子24を挟んだ外側に位置する外側領域OAでは、端子磁力線TLP,TLNと同じ側に向かう第2磁力線MML2が追加されることで磁束密度が高められる(密になる)。従って、一対の車両側端子24,24間には、内側領域IAと外側領域OAとで磁束密度に大きな差が生じることとなるので、磁束密度が高くなった外側領域OAから磁束密度が低くなった内側領域IAに向かうローレンツ力LFが作用する。
続いて、一対の固定ヨーク34S,34Nの間に発生する磁界について説明する。一対の固定ヨーク34S,34Nの磁極間を行き交うヨーク磁力線MYLについては、図15に示すように、一対の車両側端子24間に挟まれた内側領域IAを通過するものが第1ヨーク磁力線MYL1とされるのに対し、内側領域IAに対して車両側端子24を挟んだ外側に位置する外側領域OAを通過するものが第2ヨーク磁力線MYL2とされる。これら第1ヨーク磁力線MYL1と第2ヨーク磁力線MYL2によって作られる磁界は、図16及び図17に示すように、各磁性部材30の前面から主として発生するものであるから、その大部分が車両側端子24よりも前側に存在するものとされる。
上記のように一対の固定ヨーク34S,34Nの磁極から第1ヨーク磁力線MYL1及び第2ヨーク磁力線MYL2が発生することで、図15に示すように、一対の車両側端子24,24間に挟まれた内側領域IAでは、端子磁力線TLP,TLNと同じ側に向かう第1ヨーク磁力線MYL1が追加されることで磁束密度が高められる(密になる)。これに対し、内側領域IAに対して車両側端子24を挟んだ外側に位置する外側領域OAでは、端子磁力線TLP,TLNとその反対側に向かう第2ヨーク磁力線MYL2とが打ち消し合うことで磁束密度が低くされる(疎になる)。従って、一対の車両側端子24,24間には、内側領域IAと外側領域OAとで磁束密度に大きな差が生じることとなるので、磁束密度が高くなった内側領域IAから磁束密度が低くなった外側領域OAに向かうローレンツ力LFが作用する。
続いて、給電側コネクタ10が車両側コネクタ20から離脱された後における、車両側コネクタ20に発生する磁界について説明する。給電側コネクタ10が車両側コネクタ20から離脱されると、可動機構40の軸状部材42に加えられていた力(給電側当接部18によって後方に押圧されていた力)が解消されるので、巻ばね44の弾性復帰力によって可動ヨーク46が嵌合される側に押圧され、可動ヨーク46が両固定ヨーク34S,34Nの内側端面と当接する。これにより、永久磁石32N,32Sと固定ヨーク34N,34Sとが一体となり全体として略U字型の一つの磁石(以下、一体磁石UMと称する)が形成され、一対の永久磁石32N,32Sにおける奥側端部にのみそれぞれ磁極が発生することとなる(図18参照)。従って、一体磁石UMでは、一対の固定ヨーク34S,34Nの間には磁界は発生せず、一体磁石UMの後面において、一対の永久磁石32N,32Sの間にのみ磁界が発生する。なお、このとき一対の永久磁石32N,32Sの間に発生する磁界は、上述したものと同様であるため説明を省略する。
以上が本実施形態に係る充電コネクタ1の構成であり、続いてその作用について説明する。車両のバッテリを充電するには、車両側コネクタ20に対して給電側コネクタ10を嵌合する作業を行う。図4及び図5に示す状態から、給電側コネクタ10における給電側フード部12bを、車両側コネクタ20における車両側端子収容部22aと車両側フード部22bとの間に嵌め入れる。続いて、給電側端子収容部12aの各タワー部16を、車両側端子収容部22aの嵌合空間(嵌合凹部28)内に嵌め入れる。嵌合の途中では、車両側端子24の車両側接続部24aが、給電側端子14の給電側接続部14a内に差し込まれるとともに、給電側接続部14aの各弾性接触片が径方向について弾性的に拡開される。そして、両コネクタ10,20が正規の深さまで嵌合されると、図6及び図7に示すように、各タワー部16が嵌合空間の奥深くまで嵌めこまれるとともに、車両側接続部24aの外周面に対して給電側接続部14aの各弾性接触片が所定の接圧でもって弾性接触される。相互に電気的に接続された両端子14,24間に直流電流が流されることで、車両のバッテリの充電が図られる。
ここで、充電を行っている最中であるにも拘わらず、誤って給電側コネクタ10が車両側コネクタ20から引き抜かれるような事態が発生した場合、まず、図8及び図9に示すように、通電した両端子14,24がわずかに引き離された状態において、正極側、負極側それぞれにおいて、給電側端子14と車両側端子24の間に接点間アークが発生する虞がある。そして、図13及び図14に示すように、通電した両端子14,24がさらに引き離された状態において、上記接点間アークが成長して両端子14,24間にPN間アークが発生する虞がある。このPN間アークによって正極側の各端子14P,24Pと、負極側の各端子14N,24Nとが短絡される、いわゆるPN間短絡の発生が懸念される。
これに対し、本実施形態では、両端子14,24がわずかに引き離された状態(図8及び図9に示す状態)において、給電側接続部14aの嵌合される側の端部(タワー部16の前側端部)が、一対の磁性部材30,30のうち、一対の固定ヨーク34S,34Nよりも一対の永久磁石32N,32Sの近傍に位置した状態にあるので(図12参照)、両端子14,24の間に発生する上記接点間アークは一対の永久磁石32N,32Sに発生する磁界の影響を受けることとなる。従って、上記接点間アークをなす電子には、一対の永久磁石32N,32S間の磁界において発生するローレンツ力LF(図10参照)によって内側領域IAに向かう力が作用し、これにより、接点間アークが内側領域IAへと迂回して消弧が図られるようになっている。
なお、両端子14,24がわずかに引き離された状態(図8及び図9に示す状態)では、図12に示すように、車両側端子24と永久磁石32N(32S)の後側端部との間の距離W2が車両側端子24とタワー部16との間の距離W1よりも大きい状態となっている。このような位置関係が保たれることで、接点間アークが一対の磁性部材30,30において後側に配された一対の永久磁石32N,32Sによる磁界の影響を効果的に受けることとなる。
さらに、両端子14,24がさらに引き離された状態(図13及び図14に示す状態)において、給電側接続部14aの嵌合される側の端部(タワー部16の前側端部)が、一対の磁性部材30,30のうち、一対の永久磁石32N,32Sよりも一対の固定ヨーク34S,34Nの近傍に位置した状態にあるので(図17参照)、両端子14,24の間に発生する上記接点間アークは一対の永久磁石32N,32Sに発生する磁界の影響を受けることとなる。従って、上記接点間アークが消え残ったとしても、上記接点間アークをなす電子には、一対の固定ヨーク34S,34N間の磁界において発生するローレンツ力LF(図15参照)によって外側領域OAに向かう力が作用し、これにより、接点間アークが外側領域OAへと迂回して消弧が図られるようになっている。このため、上記接点間アークがPN間アークへと成長することが防止される。
一方、給電側コネクタ10が車両側ハウジング22から完全に引き抜かれると、車両側ハウジング22の前側において一対の磁性部材30が外部に露出した状態となるので、磁性部材30の磁力によって当該磁性部材30表面に鉄屑等が付着することが懸念される。磁性部材30の嵌合される側の表面に鉄屑等が付着すると、車両側ハウジング22と給電側コネクタ10とを嵌合させる際に、鉄屑等が邪魔をして正常な嵌合ができなくなる虞がある。また、鉄屑等に起因して一対の端子24間が短絡する虞がある。これに対し、本実施形態では、図18に示すように、給電側コネクタ10が車両側ハウジング22から完全に引き抜かれることで可動ヨーク46が一対の固定ヨーク34N,34Sと当接して一体磁石UMが形成され、一対の永久磁石32N,32Sにおける奥側端部にのみそれぞれ磁極が発生することとなるので、一対の固定ヨークの前側、即ち車両側ハウジング22の前側には磁力が発生しない。このため、磁性部材30の嵌合される側の表面に鉄屑等が付着することが防止される。
以上のように、本実施形態に係る車両側コネクタ20では、車両側ハウジング22が給電側コネクタ10に対して嵌合された状態において、可動ヨーク46が一方の磁性部材30及び他方の磁性部材30から離間するため、一方の磁性部材30における固定ヨーク34NのN極(永久磁石32SのS極)と他方の磁性部材30における固定ヨーク34SのS極(永久磁石32NのN極)との間に一方側から他方側へ向かう向きの磁界(磁性部材30による磁界)が発生する。一方、一対の車両側端子24の周りには、通電によって、上記磁性部材30による磁界と同じ向きまたは逆向きの磁界(端子周りの磁界)が発生する。ここで、端子周りの磁界が磁性部材30による磁界と同じ向きとなった箇所では互いに強め合って磁束密度が高くなるのに対し、端子周りの磁界が磁性部材30による磁界と逆向きとなった箇所では互いに打ち消し合って磁束密度が低くなる。そして、磁束密度が高い側から磁束密度が低い側に向かってローレンツ力LFが発生する。このローレンツ力LFは嵌合方向と直交する方向(本実施形態ではX軸に沿った方向)に向かうものとされる。このため、給電側コネクタ10から車両側ハウジング22が完全に離脱するまでに給電側端子14と車両側端子24との間にアークが発生したとしても、そのアークをなす電子に対して上記ローレンツ力LFが作用することで消弧が図られる。その結果、アークによって一対の端子24間が短絡することが防止ないし抑制される。
給電側コネクタ10から車両側ハウジング22が完全に離脱すると、車両側コネクタ20における嵌合される側が外部に露出した状態とされる。このとき、車両側コネクタ20における嵌合される側において仮に上記磁性部材30による磁界が発生していると、その磁力によって車両側コネクタ20における嵌合される側に露出する固定ヨーク34N,34S上に鉄屑等が付着することが懸念される。この点、本実施形態に係る車両側コネクタ20では、車両側ハウジング22が給電側コネクタ10に対して嵌合されない状態において、可動ヨーク46の一端が一方の磁性部材30における固定ヨーク34SのS極と当接し、可動ヨーク46の他端が他方の磁性部材30における固定ヨーク34NのN極と当接する。これにより、一方の磁性部材30と可動ヨーク46と他方の磁性部材30とが全体として一体磁石UMが形成されるため、一方の磁性部材30におけるS極と他方の磁性部材30におけるN極とが、それぞれ見かけ上消滅する。その結果、車両側ハウジング22が給電側コネクタ10に対して嵌合されない状態において、車両側コネクタ20における嵌合される側(前側)では上記磁性部材30による磁界が発生することが防止ないし抑制され、車両側コネクタ20における嵌合される側に鉄屑等が付着することが防止ないし抑制される。以上のように、本実施形態に係る車両側コネクタ20では、アーク抑制効果を維持しながら、鉄屑等が付着することを防止ないし抑制することができる。
また、本実施形態に係る車両側コネクタ20は、一対の磁性部材30,30間に挟まれた領域において、嵌合方向に沿って可動可能に設けられた可動機構40をさらに備えている。そして、可動機構40は、可動ヨーク46と、弾性変形することで可動ヨーク46を車両側ハウジング22に対して可動可能に支持する巻ばね44と、車両側ハウジング22が給電側コネクタ10に対して嵌合された状態で給電側コネクタ10の給電側当接部18と当接する車両側当接部48と、を有している。これにより、車両側ハウジング22が給電側コネクタ10に対して嵌合されるのにしたがって、車両側当接部48が巻ばね44の弾性力に逆らって給電側コネクタ10から押圧されることで可動ヨーク46が嵌合方向に沿って可動し、可動ヨーク46が一対の磁性部材30,30から離間するものとされている。このような構成とされていることで、例えばユーザが自ら可動ヨーク46を車両側ハウジング22内に取り付け、または車両側ハウジング22内から取り外ししなくとも、アーク抑制効果を維持しながら、鉄屑等が付着することを防止ないし抑制することができる。
また、本実施形態に係る車両側コネクタ20では、一対の磁性部材30,30が、それぞれ永久磁石32N,32Sと、当該永久磁石32N,32Sの一端と当接するとともに固定された固定ヨーク34N,34Sとからなっている。このような構成とされていることで、一方の磁性部材30と当接する固定ヨーク34N(34S)を他方の磁性部材30側に向かって延びるように配置することができ、一方の磁性部材30及び他方の磁性部材30を構成する両永久磁石32N,32Sを平行に配置しながらも、可動ヨーク46が可動することで一対の磁性部材30,30から可動ヨーク46が離間するものとすることができる。
また、本実施形態に係る車両側コネクタ20では、車両側当接部48が可動機構40の可動ヨーク46が設けられた部位から嵌合される側に突出する形状とされている。このような構成とされていることで、車両側ハウジング22を給電側コネクタ10に対して嵌合させるときに、車両側当接部48が給電側コネクタ10における給電側当接部18と当接し易いものとなっている。
また、本実施形態に係る車両側コネクタ20では、一対の磁性部材30は、当該磁性部材30を構成する固定ヨーク34N,34Sが、S極またはN極における磁力発生面が嵌合される側に露出する形で配されている。このような構成とされていることで、固定ヨーク34N,34Sの磁力発生面が別の部材によって覆われている場合に比べてその磁力発生面から発生する磁力を強いものとすることができる。その結果、磁性部材30による磁界によって発生するローレンツ力LFを高めることができ、アーク抑制効果を高めることができる。
<実施形態2>
続いて、図面を参照して実施形態2に係る充電コネクタ101について説明する。実施形態2は、車両側当接部148及び給電側当接部118の構成が実施形態1のものと異なっている。その他の構成は実施形態1と同様であるため、実施形態1と重複する部分については説明を省略、または簡略化する。なお、図19、図20において、それぞれ図7、図5の参照符号に数字100を加えた部位は、車両側当接部148及び給電側当接部118を除いて実施形態1で説明した部位と同一である。
実施形態2に係る充電コネクタ101では、図19に示すように、給電側コネクタ110に設けられた給電側当接部118が、嵌合される側の端部(前側端部)まで突出しており、その先端が給電側フード部112bの前側端部とほぼ同じ位置まで延びた構成となっている。一方、車両側コネクタ120の可動機構140に設けられた車両側当接部148は、給電側当接部118の先端の形状に沿ってわずかに窪んだ形状とされており、車両側ハウジング122の嵌合される側の開口COPよりも内側に位置するものとされている。給電側当接部118と車両側当接部148とがこのような形状とされている場合であっても、給電側コネクタ110と車両側コネクタ120とが嵌合される際には、車両側当接部48が給電側当接部と当接することとなり、給電側コネクタ110と車両側コネクタ120とが嵌合されるのにつれて、軸状部材42が給電側当接部118によって後方に押圧される。これにより、可動ヨーク146が後方に押圧されて巻ばね144が圧縮されていき、可動ヨーク146が両固定ヨーク134S,134Nから離間する。さらに、給電側当接部118と車両側当接部148とが上記のような形状とされていることで、車両側ハウジング122が給電側コネクタ110から離脱した状態において、車両側当接部146における嵌合される側以外の部位が車両側ハウジング122によって覆われることとなる。このため、車両側ハウジング122が給電側コネクタ110から離脱した状態における車両側コネクタ120の見栄えを良くすることができる。
<実施形態3>
続いて、図面を参照して実施形態3に係る充電コネクタについて説明する。実施形態3では、給電側コネクタ210に磁性部材230及び可動機構240が設けられた構成を例示する。なお、実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
実施形態3では、図21に示すように、通常充電用コネクタと急速充電用コネクタとを分離したCHAdeMO(登録商標)方式に適合した急速充電用コネクタを構成する給電側コネクタ210について例示する。この給電側コネクタ210は、図示しない車両側コネクタと嵌合接続される嵌合接続部250と、ユーザが把持する把持部213と、を有する給電側ハウジング212を備えている。嵌合接続部250には、幅方向(Y軸方向)に沿って一対の電力用端子254,254が並んで配されているのに対し、高さ方向(Z軸方向)に沿って2組の信号用端子252群が並んで配されている。このうち、電力用端子254は、実施形態1における車両側端子24と同様の構成をしており、嵌合接続部250に形成された第1嵌合凹部250a内に突出する形で配されている。なお、第1嵌合凹部250aは、実施形態1における嵌合凹部28と同様の構成である。一対の電力用端子254,254のうち、図21に示す右側のものが正極側の電力用端子254Pとされるのに対し、同図左側のものが負極側の電力用端子254Nとされる。これら一対の電力用端子254,254を通電したときに発生する端子磁力線は、実施形態1に記載したものと同様であり(図10及び図15参照)、一対の電力用端子254,254間に挟まれた内側領域IAを通るものが図21に示す上向きとなるのに対し、内側領域IAに対して電力用端子254を挟んだ外側に位置する外側領域OAを通るものが同図下向きとなる。
信号用端子252群は、4本の信号用端子252によって構成されており、4本の信号用端子252は、電力用端子254と比べると小型のピン状をなすとともに、嵌合接続部250に設けられた第2嵌合凹部250b内に突出する形でそれぞれ配されている。また、第2嵌合凹部250は、実施形態1に記載した嵌合凹部28と概ね同様の構成であるが、4本の信号用端子252間を仕切る略十字型の仕切り壁250b1を有している。一対の電力用端子254,254は、高さ方向について2組の信号用端子252群間の中央位置に配されているのに対し、2組の信号用端子252群が、幅方向について一対の電力用端子254,254間の中央位置に配されている。上記した第1嵌合凹部250a及び第2嵌合凹部250bには、図示しない車両側コネクタが嵌合可能とされる。
嵌合接続部250における高さ方向及び幅方向についての略中央位置には、実施形態1に記載したものと同様の構成の磁性部材230及び可動機構240が配されている。従って、磁性部材230のうち嵌合接続部250の前側に露出する部分は、下側に配されたものが、内側端部がN極とされた固定ヨーク234Nであるのに対し、上側に配されたものは、内側端部がS極とされた固定ヨーク234Sとなっている。このような構成とされていることで、給電側コネクタ210が車両側コネクタと嵌合された状態では、嵌合接続部250の前側に露出する部分において一対の固定ヨーク234N,234S間に磁界が発生する。この磁界では、一対の固定ヨーク234N,234Sの磁極間を行き交うヨーク磁力線のうち、内側領域IAを通過するものが端子磁力線と同じ側に向かう第1ヨーク磁力線とされるのに対し、外側領域OAを通過するものが端子磁力線とは反対側に向かう第2ヨーク磁力線とされる(図15参照)。従って、一対の固定ヨーク234N,234S間に発生した磁界では、接点間アークをなす電子に対して、磁束密度が高くなった内側領域IAから磁束密度が低くなった外側領域OAに向かうローレンツ力が作用し、接点間アークが外側領域OAへと迂回して消弧が図られるようになっている。
一方、嵌合接続部250の奥側では、一対の磁性部材230,230を構成する図示しない一対の永久磁石間に磁界が発生する。この磁界では、一対の永久磁石の磁極間を行き交う磁石磁力線のうち、内側領域IAを通過するものが端子磁力線とは反対側に向かう第1磁石磁力線とされるのに対し、外側領域OAを通過するものが端子磁力線と同じ側に向かう第2磁石磁力線とされる(図10参照)。従って、一対の永久磁石間に発生した磁界では、接点間アークをなす電子に対して、磁束密度が高くなった外側領域OAから磁束密度が低くなった内側領域IAに向かうローレンツ力が作用し、接点間アークが内側領域IAへと迂回して消弧が図られるようになっている。
また、可動機構240のうち嵌合接続部250の前側に露出する部分は、給電側当接部248と可動ヨーク246となっている。このような構成とされていることで、給電側コネクタ210が車両側コネクタと嵌合されない状態では、可動ヨーク246が各磁性部材230を構成する固定ヨーク234N,234Sと当接し、一体磁石が形成される。このため、嵌合接続部250の奥側に配された一対の永久磁石における奥側端部にのみそれぞれ磁極が発生することとなり、一対の固定ヨーク234N,234Sの前側、即ち嵌合接続部250の前側には磁力が発生しない。従って、嵌合接続部250において磁性部材230の嵌合される側の表面に鉄屑等が付着することが防止される。
以上のように本実施形態の給電側コネクタ210によれば、給電側コネクタ210と車両側コネクタとが嵌合された状態から、車両側ハウジングが給電側コネクタ210から完全に離脱するまでに電力用端子254と車両側端子との間にアークが発生したとしても、そのアークをなす電子に対して上記ローレンツ力が作用することで消弧が図られる。その結果、アークによって一対の電力用端子254,254間が短絡することが防止ないし抑制される。さらに、給電側コネクタ210に対して車両側ハウジングが嵌合されない状態において、可動ヨーク246が一対の固定ヨーク234N,234Sと当接することで、一方の磁性部材230と可動ヨーク246と他方の磁性部材230とが全体として一体磁石UMが形成されるため、給電側コネクタ210における嵌合される側(前側)では磁性部材230による磁界が発生することが防止ないし抑制される。これにより、給電側コネクタ210における嵌合される側に鉄屑等が付着することが防止ないし抑制される。
<他の実施形態>
本発明は上記既述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記の各実施形態では、可動機構に可動ヨークを設けることによって、給電側コネクタと車両側コネクタとが嵌合されない状態において、可動ヨークが一対の磁性部材と当接して一体磁石を形成する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、給電側コネクタと車両側コネクタとが嵌合されない状態において、ユーザが可動ヨークを一対の磁性部材の間に取り付ける構成であってもよい。
(2)上記の各実施形態では、一方の磁性部材及び他方の磁性部材がそれぞれ永久磁石と固定ヨークとからなる構成を例示したが、例えば一方の磁性部材及び他方の磁性部材がそれぞれ永久磁石のみからなる構成であってもよい。この場合、例えば両永久磁石を嵌合される側が狭められたハの字型に配置することによって、可動ヨークが可動することで両永久磁石から離間する構成を実現することができる。
(3)上記の各実施形態では、可動機構が巻ばねによって可動可能とされた構成を例示したが、可動機構を可動可能とするための構成は限定されない。
(4)上記の各実施形態以外にも、磁性部材の構成、形状、配置等については、適宜に変更可能である。
(5)上記の各実施形態以外にも、可動機構の構成、形状、配置等については、適宜に変更可能である。
(6)上記した実施形態1及び2では、「Conbined Charging System(コンボ方式)」に適合した充電コネクタにおいて車両側コネクタ側に磁性部材を配置したものを示したが、同充電コネクタにおいて給電側コネクタ側に磁性部材及び可動機構を配置することも可能である。また、車両側コネクタ側に一対の磁性部材を配置するとともに、給電側コネクタ側にも一対の磁性部材を配置することが可能である。
(7)上記した実施形態3では、CHAdeMO(登録商標)方式に適合した充電コネクタにおいて給電側コネクタ側に磁性部材を配置したものを示したが、同充電コネクタにおいて車両側コネクタ側に磁性部材を配置することも可能である。また、車両側コネクタ側に一対の磁性部材を配置するとともに、給電側コネクタ側にも一対の磁性部材を配置することが可能である。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1、101…充電コネクタ
10、110、210…給電側コネクタ
12、112…給電側ハウジング
14、114…給電側端子
20、120…車両側コネクタ
22、122…車両側ハウジング
24、124…車両側端子
30、130、230…磁性部材
32N,32S、132N,132S…永久磁石
34N,34S、134N,134S、234N,234S…固定ヨーク
40、140、240…可動機構
42…軸状部材
44…巻ばね
46、146、246…可動ヨーク
IA…内側領域
LF…ローレンツ力
MML…磁石磁力線
MYL…ヨーク磁力線
OA…外側領域
TLP,TLN…端子磁力線

Claims (13)

  1. 相手側コネクタに対して嵌合されるハウジングと、
    前記ハウジングに収容され、前記相手側コネクタとの嵌合方向と直交する方向について離間した位置にそれぞれ配されるとともに、前記相手側コネクタに対して接続されることで通電される一対の端子と、
    前記一対の端子の間に挟まれた領域において、第1の磁極が前記嵌合される側に向けられた形で前記嵌合方向に沿って配された第1の磁性部材と、
    前記一対の端子の間に挟まれた領域において、前記第1の磁性部材と対向するとともに、第2の磁極が前記嵌合される側に向けられた形で前記嵌合方向に沿って配された第2の磁性部材と、
    前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合されない状態において、その一端が前記第1の磁性部材における前記第1の磁極と当接するとともに、その他端が前記第2の磁性部材における前記第2の磁極と当接するものとされたヨークと、を備え、
    前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合された状態において、前記ヨークが前記前記第1の磁性部材および前記第2の磁性部材から離間するものとされた、コネクタ。
  2. 前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材との間に挟まれた領域において、前記嵌合方向に沿って可動可能に設けられた可動機構をさらに備え、
    前記ヨークは前記可動機構の一部をなし、
    前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合されるのにしたがって、前記可動機構が前記嵌合方向に沿って可動し、前記ヨークが前記第1の磁性部材および前記第2の磁性部材から離間するものとされた、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1の磁性部材及び前記第2の磁性部材は、それぞれ永久磁石と、該永久磁石の一端と当接するとともに固定された固定ヨークとからなる、請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記可動機構は、弾性変形することで前記ヨークを前記ハウジングに対して可動可能に支持する弾性部材と、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合された状態で該相手側コネクタと当接する当接部と、を有し、
    前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合されるのにしたがって、前記当接部が前記弾性部材の弾性力に逆らって前記相手側コネクタから押圧されることで前記ヨークが前記嵌合方向に沿って可動する、請求項2または請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記当接部は前記可動機構の前記ヨークが設けられた部位から前記嵌合される側に突出する形状とされている、請求項4に記載の充電コネクタ。
  6. 前記当接部は、前記ハウジングの前記嵌合される側の開口よりも内側に位置するものとされている、請求項4または請求項5に記載の充電コネクタ。
  7. 前記可動機構は、前記嵌合方向に沿って軸状に延びる軸状部材を有し、
    前記当接部は、前記軸状部材の一部とされ、
    前記弾性部材は、前記軸状部材の周りに配された巻ばねである、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のコネクタ。
  8. 前記第1の磁性部材は、その前記第1の磁極における磁力発生面が前記嵌合される側に露出した形で配され、
    前記第2の磁性部材は、その前記第2の磁極における磁力発生面が前記嵌合される側に露出した形で配されている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のコネクタ。
  9. 前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材は、前記嵌合方向に沿って延びる形状とされている、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のコネクタ。
  10. 前記ヨークは、前記嵌合方向と直交する方向に沿って延びる形状とされている、請求項9に記載のコネクタ。
  11. 前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材と前記ヨークとは、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して嵌合されない状態において全体としてU字状をなすものとされる、請求項10に記載のコネクタ。
  12. 前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材は、前記嵌合方向と直交する方向であって前記一対の端子の並び方向と直交する方向について離間した形で配されている、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のコネクタ。
  13. 前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材の間隔は、前記一対の端子の間隔よりも小さいものとされる、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のコネクタ。
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JP2016157603A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 不二電機工業株式会社 直流コネクタ
WO2023209862A1 (ja) * 2022-04-27 2023-11-02 日本電信電話株式会社 コネクタ接続構造

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