JP2014153316A - 脚強度試験装置 - Google Patents

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秀明 佐藤
Kenji Fujioka
健二 藤岡
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Abstract

【課題】鉛直荷重負荷機構の位置が水平方向の変位量に合わせて適切な位置に調整され、測定作業時の煩雑さを解消することができる脚強度試験装置を提供する。
【解決手段】脚強度試験装置1は、フレーム本体2と、天板2aに取り付けられ、脚Kを支持する支持部材3と、側板2c,2dに各ブロック体K2,K3と対向した状態で取り付けられ、脚Kに対して左右方向から荷重を負荷する2つの水平荷重負荷機構5,6と、側板2e,2fに前記ブロック体K2,K3と対向して2つずつ取り付けられ、脚Kに対して前後方向から荷重を負荷する計4つの水平荷重負荷機構と、2つの移動台16,16を具備し、底板2bの上面に配設される移動機構15と、移動台16,16の上面に、ブロック体K2,K3と対向して取り付けられ、脚Kに対して鉛直方向からの荷重を負荷する2つの鉛直荷重負荷機構9,10とから構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、航空機に取り付けられる脚の強度を測定する強度試験装置に関し、特に、鉛直方向及び水平方向からの荷重を受けた際の脚の強度を測定する強度試験装置に関する。
従来より、航空機の脚の強度を測定する装置として、例えば、落下試験を行うための装置などが知られており、本出願人も特開2002−174573号公報に開示した落下試験装置を提案している。
航空機の脚に対しては、上記落下試験装置を用いた落下試験の他に、例えば、脚に対して鉛直方向及び水平方向から荷重をかけて、脚の静的強度を測定する強度試験も実施される。このような強度試験に用いられる装置として、本出願人らは、図15及び図16に示すような強度試験装置(以下、「従来装置」という)を提案している。以下、この強度試験装置について、2つの車輪が取り付けられる脚を試験対象物とした場合を例にとって説明する。尚、図15及び図16は、従来装置の概略構成を模式的に示した図であり、紙面手前側の側板及びこの側面に取り付けられた水平荷重負荷機構については、その図示を省略した。
この従来装置100は、フレーム101と、当該フレーム101の天板101aの下面に取り付けられた支持部材102と、左右方向(水平方向)に進退するピストンロッド103a,104aを具備し、フレーム101の対向する側板101c,101dにそれぞれ取り付けられた2つの水平荷重負荷機構103,104と、前後方向(水平方向)に進退するピストンロッド105a,106aを具備し、フレーム101の対向する側面101e,101fにそれぞれ2つずつ平行に取り付けられた4つの水平荷重負荷機構105,106と、上下方向(鉛直方向)に進退するピストンロッド107a,108aを有し、フレーム101の底板101bの上面に、並んで取り付けられた2つの鉛直荷重負荷機構107,108とから構成されている。
この従来装置100によれば、まず、脚K’を、その長手方向が鉛直方向に沿った状態で前記支持部材102によって支持するとともに、脚K’の車輪取付部K1’にブロック体K2’,K3’を取り付け、3つの水平荷重負荷機構103,105,106のピストンロッド103a,105a,106aの先端をそれぞれブロック体K2’に連結し、同様に、他の3つの水平荷重機構104,105,106のピストンロッド104a,105a,106aの先端をそれぞれブロック体K3’に連結する。また、鉛直荷重負荷機構107,108のピストンロッド107a,108aの先端をブロック体K2’,K3’にそれぞれ連結する。
しかる後、前記水平荷重負荷機構103,104,105,106及び鉛直荷重負荷機構107,108を作動させて、ブロック体K2’,K3’を介して脚K’に鉛直方向及び前後左右における水平方向からの荷重を負荷し、脚K’の強度を測定する。
特開2002−174573号公報
上述したように、上記従来装置100によれば、脚K’の静的強度を測定することができるが、以下に述べるような問題点があった。
即ち、上記従来装置100においては、脚K’に対して前後左右から水平方向の荷重を負荷すると、脚K’が同方向に変位するため、脚K’に負荷する水平方向の荷重の大きさ及び向きから脚K’の水平方向における変位量を予め算出し、この算出した変位量分だけずらした位置に鉛直荷重負荷機構107,108の位置を調整する必要があった。また、水平方向の荷重の大きさや向きといった測定条件を変える毎に、鉛直荷重負荷機構107,108の位置を調整する必要があり、測定作業が煩雑なものとなっていた。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであり、鉛直荷重負荷機構の位置が水平方向の変位量に合わせて適切な位置に調整され、測定作業時の煩雑さを解消することができる脚強度試験装置の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、航空機の脚に対して、鉛直方向及び水平方向から荷重を負荷し、該脚の強度を測定する強度試験装置に関し、この強度試験装置は、
前記脚を、その長手方向が鉛直方向に沿った状態で支持する支持機構と、
前記脚に対して鉛直方向の荷重を負荷する鉛直荷重負荷機構と、
前記脚に対して水平方向の荷重を負荷する水平荷重負荷機構と、
基台及び該基台に対し水平面内で移動自在に、該基台に係合した移動台を有し、前記鉛直荷重負荷機構が該移動台に係合される移動機構とを備え、
前記鉛直荷重負荷機構は、鉛直方向に進退するピストン及びピストンロッドを有し、該ピストンロッドの先端が前記脚に係合して前記移動台とともに移動し、
前記水平荷重負荷機構からの荷重により生じた水平方向における脚の変位に追従するように、前記移動台が基台に対し水平面内で移動することで、前記鉛直荷重負荷機構が水平方向に移動するように構成されている。
この脚強度試験装置によれば、前記脚を、その長手方向が鉛直方向に沿った状態で、支持機構によって支持した後、鉛直荷重負荷機構及び水平荷重負荷機構を作動させて、脚に対して鉛直方向及び水平方向の荷重を負荷する。
この際、脚に対して水平方向の荷重をかけることによって脚が水平方向に変位する。しかしながら、本発明に係る脚強度試験装置においては、脚の変位に追従するように、移動台が基台に対し水平面内で移動自在となっていることで、移動台及びこの移動台に係合した鉛直荷重負荷機構が脚の変位に追従するように水平方向に移動して、当該鉛直荷重負荷機構が適切な位置に調整される。
したがって、従来のように、水平方向の荷重の大きさ及び向きを基に、脚の水平方向の変位量を予め算出して、算出した変位量分だけ鉛直荷重負荷機構を動かしてその位置を調整するという作業を行う必要がなくなり、また、測定条件を変えるために水平方向の荷重の大きさや向きを変えた際に、鉛直荷重負荷機構の位置をその都度調整する必要はなく、測定作業の煩雑さを解消することができる。
尚、前記移動機構は、転がり手段、圧力流体を含む手段及び磁気手段の内の少なくともいずれか1つの手段によって、前記基台に対し水平面内で前記移動台が移動自在になっていることが好ましい。
具体的に言えば、前記移動機構は、圧力流体を含む手段によって、前記基台に対し水平面内で移動台が移動自在となっており、前記移動台は、前記基台上に載置され、該基台との対向面に複数の吐出口が形成され、且つ、該対向面以外の面に供給口が形成されるとともに、内部に前記吐出口と供給口とを連通させる流路が形成されており、更に、前記移動機構は、前記移動台に形成された流路の供給口に接続され、該流路に圧力流体を供給する圧力流体供給機構を備えており、前記圧力流体供給機構により供給された圧力流体は、前記流路内を流通して吐出孔から吐出される構成とすることが好ましい。
この場合、吐出孔から吐出される圧力流体を利用して移動台を浮上させるとともに、基台と移動台との間に流体からなる層を形成させることにより、基台と移動台との間に作用する摩擦力が軽減され、移動台が移動自在となる。これにより、上述したように、水平方向における脚の変位に追従するように、移動台に係合した鉛直荷重負荷機構が移動台とともに水平方向に移動して、鉛直荷重負荷機構の位置が適切に調整される。
尚、前記移動台の対向面に形成される吐出孔は、移動台を安定した状態で浮上させるとともに、基台と移動台との間に流体からなる層を均一に形成させることができるように、等間隔に整列した状態で形成されていることが好ましい。また、吐出孔の口径は、移動台及び当該移動台に載置される鉛直荷重負荷機構の重量を基に、流路内を流通する流体の圧力を一定に保つことができ、且つ、移動台が移動自在となった状態を安定維持することができる程度の大きさに適宜設定することが好ましい。更に、圧力流体供給機構から移動台の流路に供給する流体の量は、流体の圧力を適切に保つために、吐出孔から吐出される流体の量よりも多くなるようにすることが好ましい。
また、上記圧力流体を含む手段によって移動自在となった移動台は、その前記対向面の形状が、中心部よりも縁部が突出した形状であることが好ましい。このようにすれば、移動台の対向面中心部と基台との間に圧力流体が溜まる空間が形成されるため、移動台に対して流体の圧力をより適切に作用させることができ、移動台と基台との間に作用する摩擦力をより効果的に軽減することができる。
尚、「基台に係合した移動台」とは、基台上に載置された移動台や、基台に組み付けられた移動台などを含む概念であり、基台との間に球体などを介して組み付けられた移動台や、基台との間に磁力が作用して浮上するように組み付けられた移動台を例示することができる。また、「鉛直荷重負荷機構が移動台に係合される」とは、鉛直荷重負荷機構が移動台上に載置されることや固定されることを含む概念である。
以上のように、本発明に係る脚強度試験装置においては、鉛直荷重負荷機構が移動機構によって移動自在となっており、脚の水平方向の変位に追従するように、当該鉛直荷重負荷機構が水平方向に移動することで、その位置が自動で調整されるため、従来のように、脚の変位を予め算出して、鉛直荷重負荷機構の位置を調整する必要もなく、また、測定条件が変わる毎に鉛直荷重負荷機構の位置を調整する必要もなく、測定作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る脚強度試験装置の概略構成を示した正面図である。 図1における矢視A方向から見た側面図である。 移動機構の概略構成を示した部分断面正面図である。 移動機構の部分断面図である。 図3における矢視B方向から見た底面図である。 実施例1の実験結果を示した図である。 実施例2の実験結果を示した図である。 実施例3の実験結果を示した図である。 比較例1の実験結果を示した図である。 比較例2の実験結果を示した図である。 比較例3の実験結果を示した図である。 比較例4の実験結果を示した図である。 本発明の他の実施形態に脚強度試験装置の鉛直荷重負荷機構及び移動機構を示した正面図である。 本発明の他の実施形態に脚強度試験装置の鉛直荷重負荷機構及び移動機構を示した正面図である。 従来の脚強度試験装置の概略構成を示した正面図である。 図15における矢視C方向から見た側面図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1及び図2に示すように、本例の脚強度試験装置1は、天板2a、底板2b及び相互に対向する2組の側板2c,2d,2e,2fとからなるフレーム本体2と、前記天板2aの下面に取り付けられ、試験対象物たる脚Kを支持する支持部材3と、前記2組の対向する側板2c,2d,2e,2fの内の一方の対向する側板2c,2dに、後述する各ブロック体K2,K3と対向した状態で取り付けられ、脚Kに対して左右方向(水平方向)から荷重を負荷する2つの水平荷重負荷機構5,6と、他方の対向する側板2e,2fに前記ブロック体K2,K3と対向して2つずつ取り付けられ、脚Kに対して前後方向(水平方向)から荷重を負荷する計4つの水平荷重負荷機構7,8と、2つの移動台16,16を具備し、前記底板2bの上面に配設される移動機構15と、当該移動機構15の移動台16,16の上面に、前記ブロック体K2,K3と対向して取り付けられ、脚Kに対して鉛直方向からの荷重を負荷する2つの鉛直荷重負荷機構9,10とから構成されている。
試験対象物たる脚Kは、航空機に取り付けられる脚であり、一方端部に2つの車輪が取り付けられる車輪取付部K1が形成され、当該車輪取付部K1には、車輪に見立てたブロック体K2,K3が取り付けられており、他方端部側が前記支持部材3によって支持されている。
前記左右方向から脚Kに荷重を負荷する水平荷重負荷機構5,6は、所謂油圧シリンダ機構であって、円筒状のシリンダ5a,6aと、このシリンダ5a,6aに嵌挿され、軸線に沿って進退するピストン(図示せず)及びピストンロッド5b,6bとからなり、ピストンロッド5b,6bの進退方向が水平方向と平行になるように、シリンダ5aが側板2cに取り付けられ、シリンダ6aが側板2dに取り付けられている。また、前記ピストンロッド5bは、その先端部が前記ブロック体K2に連結され、ピストンロッド6bの先端部は、ブロック体K3に連結されている。
前記前後方向から脚Kに荷重を負荷する4つの水平荷重負荷機構7,8は、上記と同様に、シリンダ7a,8a、ピストン(図示せず)及びピストンロッド7b,8bからなる。そして、当該水平荷重負荷機構7,8は、ピストンロッド7b,8bの進退方向が水平方向と平行になるように、2つのシリンダ7aが側板2eに取り付けられ、他の2つのシリンダ8aが側板2fに取り付けられており、対向する二組のピストンロッド7b,8bの内、一方のピストンロッド7b,8bの先端部が前記ブロック体K2に連結され、他方のピストンロッド7b,8bの先端部がブロック体K3に連結された状態で、各ピストンロッド7b,8bが進退するようになっている。
前記鉛直荷重負荷機構9,10も同様に、シリンダ9a,10a、ピストン(図示せず)及びピストンロッド9b,10bからなり、当該鉛直荷重負荷機構9,10は、ピストンロッド9b,10bの進退方向が鉛直方向と平行になるように、各シリンダ9a,10aが後述する移動台16,16の上面に取り付けられるとともに、ピストンロッド9bの先端部がブロック体K2に連結され、ピストンロッド10bの先端部がブロック体K3に連結された状態で、各ピストンロッド9b,10bが進退するようになっている。
尚、これら荷重負荷機構は、油圧シリンダ機構に限られるものではなく、脚Kに対して所定の荷重を負荷することができる機構であればどのような機構であっても良い。
次に、前記移動機構15について、図3〜図5を参照して説明する。
図3に示すように、前記移動機構15は、上面に鉛直荷重負荷機構9,10のシリンダ9a,10aが固定され、内部空間に圧力油が供給される移動台16,16と、当該移動台16,16内に圧力油を供給する圧力油供給機構22,22と、前記移動台16,16が載置される平板状のプレート24と、前記移動台16,16及びプレート24が収容されるオイルパン25とから構成されている。尚、プレート24及びオイルパン25は一体化したものであっても良い。
図4及び図5に示すように、前記移動台16は、平面視略四角形状の部材からなり、2組の平行な側面の内の一方の平行な側面間を貫通した2つの貫通孔17,18が形成されるとともに、他方の平行な側面間を貫通し、前記貫通孔17,18と連通した複数の貫通孔19が形成されている。尚、貫通孔17,18と各貫通孔19とは相互に直交しており、前記貫通孔17,18の開口部の内の一方の開口部は、供給口17a,18aとして機能し、他方の開口部は、適宜閉止栓によって液密状に閉栓され、また、前記貫通孔19の両開口部は、適宜閉止栓によって液密状に閉栓されており、貫通孔17,18及び貫通孔19が移動台16内の流路として機能する。更に、当該移動台16には、貫通孔17,18及び各貫通孔19から移動台16の底面に貫通した微小な吐出孔20が等間隔に複数形成されている。
また、前記移動台16の底面縁部には、中心部よりも突出した突出部16aが形成されており、当該移動台16を前記プレート24上面に載置した際に、当該移動台16の中心部側底面とプレート24上面とが隙間を隔てて対向するようになっている。尚、前記移動台16の上面には、前記鉛直荷重負荷機構9,10のシリンダ9a,10aを固定するためのボルトが挿通される複数のねじ穴21が形成されている。
前記圧力油供給機構22は、前記移動台16の供給口17a,18aに配管23によって接続された油圧装置などからなり、油圧装置を作動させることによって配管23を介して貫通孔17,18内に圧力油を供給する機構である。
次に、この脚強度試験装置1を用いて脚Kの強度を測定する手順を説明する。
まず、移動台16上に鉛直荷重負荷機構9,10のシリンダ9a,10aを適宜ボルトによって固定した後、前記圧力油供給機構22の油圧装置を作動させ、貫通孔17,18内に圧力油の供給を開始する。
貫通孔17,18内に供給された圧力油は、貫通孔17,18及びこの貫通孔17,18と連通する貫通孔19からなる流路内を流通し、前記吐出孔20からプレート24上面に向けて吐出される。これにより、移動台16の底面とプレート24の上面との間に薄い油膜が形成され、移動台16の底面とプレート24上面とが略接触していない状態となる。尚、吐出孔20から吐出され、オイルパン25内に滞留した圧力油は、適宜油圧装置に回収される。
次に、例えば、前記水平荷重負荷機構5,7及び鉛直荷重負荷機構9,10のピストンロッド5b,7b,9b,10bをブロック体K2,K3に向けて進出させることによって、ブロック体K2,K3を介し脚Kに対して水平方向の荷重及び鉛直方向の荷重を負荷する。尚、この場合、水平方向の荷重は、図1の紙面手前側から奥側に向かう荷重及び同図の紙面右側から左側に向かう荷重であり、鉛直方向の荷重は、同図下側から上側に向かう荷重である。
この際、水平方向の荷重が負荷されることによって脚Kは同方向に変位するため、従来の装置においては、鉛直荷重負荷機構から脚Kに負荷される荷重の向きが鉛直方向に対して傾くことがある。しかしながら、本例の脚強度試験装置1においては、上述したように、移動台16の底面とプレート24上面との間に油膜が形成され、両者が非接触な状態となっているため、プレート24に対し水平方向に移動台16が移動自在となっており、また、脚Kのブロック体K2,K3にピストンロッド9b,10bが連結され、シリンダ9a,10aが移動台16の上面に固定されている。これにより、移動台16及び鉛直荷重負荷機構9,10が脚Kの変位に追従するように水平面内で移動して、当該鉛直荷重負荷機構9,10が適切な位置、即ち、脚Kに鉛直方向から荷重を負荷することができる位置に調整される。
尚、本例の脚強度試験装置1においては、移動台16の底面縁部に、中心部よりも突出した突出部16aが形成されていることにより、このようにすれば、移動台16の底面中心部とプレート24との間に圧力油が溜まる空間が形成されるため、移動台16に対して油の圧力をより適切に作用させることができ、移動台16とプレート24との間に作用する摩擦力をより効果的に軽減することができる。
このようにして、脚Kに対して水平方向からの荷重と鉛直方向からの荷重とを適切に負荷した状態で、脚Kの強度を測定する。
続けて、測定条件を変えて、即ち、例えば、水平方向の荷重を図1の紙面手前側から奥側に向けた荷重及び同図の紙面左側から右側に向かう荷重として、荷重の向きを変えて、同様に脚Kの強度を測定する。尚、この場合は、前記水平荷重負荷機構6,7及び鉛直荷重負荷機構9,10のピストンロッド6b,7b,9b,10bをブロック体K2,K3に向けて進出させる。
このように異なる測定条件で続けて測定を行う場合であっても、移動台16及び鉛直荷重負荷機構9,10が脚Kの水平方向の変位に追従するように水平面内で移動して、当該鉛直荷重負荷機構9,10が適切な位置、即ち、脚Kに鉛直方向から荷重を負荷することができる位置に調整されるため、脚Kに対して水平方向の荷重と鉛直方向の荷重とを適切に負荷した状態で脚Kの強度を測定することができる。
以上のように、本例の脚強度試験装置1によれば、水平方向からの荷重によって生じる脚Kの変位に追従するように、移動台16及び鉛直荷重負荷機構9,10が水平面内で移動して、鉛直荷重負荷機構9,10の位置が適切な位置に調整される。したがって、従来のように、水平方向からの荷重によって生じる脚Kの変位を予め算出し、算出した変位量分だけ鉛直荷重負荷機構9,10の位置を調整する作業を行うことなく、脚Kに水平方向及び鉛直方向からの荷重を適切に負荷して脚Kの強度を測定することができる。
因みに、本発明者らは、鉛直方向からの荷重が負荷された状態における移動台の移動性能評価するために、移動台の流路内に圧力油を供給し、移動台の上面に所定重量の錘を載置した状態で、移動台を移動させる際の引張強度を測定する実験を行った。その結果について、以下説明する。図6〜図8はその結果を示す図であり、横軸に時間をとり、縦軸に引張荷重及び移動台供給口における油の圧力をとったグラフである。尚、図6は、600kgの錘を移動台の上面に載置した場合(実施例1)の結果を示したものであり、図7は、1180kgの錘を載置した場合(実施例2)の結果、図8は、2027kgの錘を載置した場合(実施例3)の結果をそれぞれ示したものである。
図6〜図8に見てとれるように、錘の重量を増やすと移動台供給口における油の圧力を大きくする必要はあるが、いずれの場合も、移動台供給口における油の圧力が略一定となっており、移動台とプレートとの間に大きな摩擦力が生じることなく、移動台を100Nほどの力で移動させることができた。これは、移動台底面とプレート上面との間に均一な油膜が形成され、移動台底面とプレートとが略非接触な状態になっているためだと考えられる。
尚、比較実験として、移動台底面に油を塗布し、移動台上面に256kgの錘を載置した状態(比較例1)、移動台底面に油を塗布するとともに、移動台供給口における空気の圧力が0.3MPaとなるように移動台の流路内に空気を供給し、移動台上面に256kgの錘を載置した状態(比較例2)、移動台底面を油に浸漬し、移動台上面に256kgの錘を載置した状態(比較例3)及び移動台底面を油に浸漬するとともに、移動台供給口における空気の圧力が0.3MPaとなるように流路内に空気を供給し、移動台上面に256kgの錘を載置した状態(比較例4)で、移動台を移動させる際の引張強度を測定した。尚、図9〜図12は、その結果を示す図であり、横軸に時間をとり、縦軸に引張荷重をとったグラフであって、図9は比較例1、図10は比較例2、図11は比較例3、図12は比較例4の結果を示したものである。
図9及び図11から見てとれるように、移動台底面に油を塗布する、或いは、移動台底面を油に浸漬させただけでは、移動台を移動させる際に、プレートとの間に大きな静止摩擦力及び動摩擦力が生じ、また、図10及び図12から見てとれるように、移動台底面に油を塗布する、或いは、移動台底面を油に浸漬させた上で、空気を供給した場合には、移動台とプレートとの間に動摩擦力は生じていないものの、依然として大きな静止摩擦力は生じており、いずれの場合も移動台を移動させる際に400N以上の力が必要であった。
このように、実施例に係る移動台によれば、移動台が鉛直方向の荷重が負荷された状態であっても、水平方向の変位に追従して移動台が容易に移動することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は何らこれに限定されるものではない。
例えば、上例においては、2つの車輪が取り付けられるようになった脚Kを試験対象物としたが、これに限られるものではなく、3つ以上の車輪が取り付けられるようになった脚であっても良い。尚、この場合、水平荷重負荷機構及び鉛直荷重負荷機構の数を増やし、各車輪に相当するブロック体にピストンロッドの先端部を連結し、各ブロック体を介し脚に対して水平方向の荷重及び鉛直方向の荷重を負荷するようにすることが好ましい。
また、上例では、圧力油を含む手段によって移動台16が移動自在となっている構成を示したが、例えば、プレートと移動台との間に球状の部材を配設し、所謂転がり手段によって移動台が移動自在となっている構成であっても良く、また、プレートと移動台との間に磁力が作用し、移動台がプレートから浮上することによって移動台が移動自在となっている構成であっても良い。更に、滑り案内手段によって移動台が移動自在になっている構成も採り得る。
また、上例においては、吐出孔20の口径について特に言及していないが、移動台や鉛直荷重負荷機構の重量を基に、貫通孔17,18及び貫通孔19内を流通する圧力油の圧力を一定に保つことができ、且つ、移動台が移動自在となった状態を安定維持することができる程度の大きさとすることが好ましく、具体的に言えば、直径1mmから5mm程度が好ましい。
更に、上例においては、移動台16の上面にシリンダ9a,10aが固定された構成を示したが、これに限られるものではなく、他の構成として、図13及び図14に示すものを例示することができる。
第1の他の構成は、図13に示すように、前記移動台16と、当該移動台16が載置されるプレート24と、フレーム2における天板2aの上面に載置され、移動台16及びプレート24が収容されたオイルパン25と、断面視四角形状である環状フレーム30,30と、当該環状フレーム30に取り付けられた鉛直荷重負荷機構9,10などからなり、環状フレーム30が、当該環状フレーム30における環内壁面と移動台16の上面とが対向するように、移動台16の上面に載置されている。尚、図示していないが、鉛直荷重負荷機構9,10のピストンロッドの先端部は、車輪取付部に取り付けられたブロック体にそれぞれ連結されている。
このようにしても、鉛直荷重負荷機構9,10のピストンロッドを後退させ、ブロック体を介し脚に対して鉛直方向の荷重を負荷する際に、移動台16、環状フレーム30及び鉛直荷重負荷機構9,10が脚の変位に追従するように水平面内で移動して、当該鉛直荷重負荷機構9,10が適切な位置に調整される。
また、第2の他の構成は、図14に示すように、フレーム2における天板2aの下面に取り付けられた基台31と、当該基台31に対し水平面内で移動自在な状態で、当該基台31に係合した移動台32と、移動台32の下面に取り付けられた鉛直荷重負荷機構9,10などからなる。尚、基台31と移動台32との係合関係は、移動台が基台上に当該基台との間に球体などを介して組み付けられたような関係を例示することができる。
この場合においても、鉛直荷重負荷機構9,10のピストンロッドを進出させ、ブロック体を介し脚に対して鉛直方向の荷重を負荷する際に、移動台32及び鉛直荷重負荷機構9,10が脚の変位に追従するように水平面内で移動し、鉛直荷重負荷機構9,10が適切な位置に調整される。
1 脚強度試験装置
2 フレーム
3 支持部材
5,6,7,8 水平荷重負荷機構
9,10 鉛直荷重負荷機構
15 移動機構
16 移動台
17,18 貫通孔
19 貫通孔
20 吐出孔
22 圧力油供給機構
24 プレート
25 オイルパン
K 脚
K1 車輪取付部
K2,K3 ブロック体

Claims (4)

  1. 航空機の脚に対して、鉛直方向及び水平方向から荷重を負荷し、該脚の強度を測定する強度試験装置であって、
    前記脚を、その長手方向が鉛直方向に沿った状態で支持する支持機構と、
    前記脚に対して鉛直方向の荷重を負荷する鉛直荷重負荷機構と、
    前記脚に対して水平方向の荷重を負荷する水平荷重負荷機構と、
    基台及び該基台に対し水平面内で移動自在に、該基台に係合した移動台を有し、前記鉛直荷重負荷機構が該移動台に係合される移動機構とを備え、
    前記鉛直荷重負荷機構は、鉛直方向に進退するピストン及びピストンロッドを有し、該ピストンロッドの先端が前記脚に係合して前記移動台とともに移動し、
    前記水平荷重負荷機構からの荷重により生じた水平方向における脚の変位に追従するように、前記移動台が基台に対し水平面内で移動することで、前記鉛直荷重負荷機構が水平方向に移動するように構成されていることを特徴とする脚強度試験装置。
  2. 前記移動機構は、転がり手段、圧力流体を含む手段及び磁気手段の内の少なくともいずれか1つの手段によって、前記基台に対し水平面内で前記移動台が移動自在となっていることを特徴とする請求項1記載の脚強度試験装置。
  3. 前記移動機構は、圧力流体を含む手段によって、前記基台に対し水平面内で前記移動台が移動自在となっており、
    前記移動台は、前記基台上に載置され、該基台との対向面に複数の吐出口が形成され、且つ、該対向面以外の面に供給口が形成されるとともに、内部に前記吐出口と供給口とを連通させる流路が形成されており、
    更に、前記移動機構は、前記移動台に形成された流路の供給口に接続され、該流路に圧力流体を供給する圧力流体供給機構を備えており、
    前記圧力流体供給機構により供給された圧力流体は、前記流路内を流通して吐出孔から吐出されることを特徴とする請求項1記載の脚強度試験装置。
  4. 前記移動台における前記対向面は、縁部が中心部よりも突出していることを特徴とする請求項3記載の脚強度試験装置。
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