JP2014153103A - 定電位電解式ガスセンサおよびその保管方法並びに定電位電解式ガスセンサの保管用治具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このガスセンサは、各々給電用リードを介して作用極および対極に接続された平面状の接続端子がケーシングの一端面において外部に露出されてなり、各接続端子が磁性を有する金属よりなり、保管時において接続端子の各々を短絡させる導電性磁石が導電性磁石の磁力を利用して装着可能に構成されている。このガスセンサは、導電性磁石が装着されて接続端子の各々が導電性磁石によって短絡された状態で保管される。保管用治具は、底面に導電性磁石が固定された凹所よりなるセンサ保持部を具えており、ガスセンサを導電性磁石によって各接続端子が短絡された状態で導電性磁石の磁力によって保持する構成とされている。
【選択図】図2
Description
前記接続端子の各々は、磁性を有する金属よりなり、
当該定電位電解式ガスセンサの保管時において、当該接続端子の各々を短絡させる導電性磁石が当該導電性磁石の磁力を利用して装着可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明の定電位電解式ガスセンサにおいては、前記ケーシングの一端面には、前記導電性磁石の一部を受容する磁石装着部が形成された構成とされていることが好ましい。
前記作用極、前記対極および当該参照極に係る各接続端子が前記導電性磁石によって短絡された状態とされる。
当該センサ保持部の底面には、導電性磁石が固定されており、当該定電位電解式ガスセンサを当該導電性磁石によって各接続端子が短絡された状態で、当該導電性磁石の磁力によって保持することを特徴とする。
また、本発明の定電位電解式ガスセンサの保管用治具においては、前記導電性磁石をネオジム磁石により構成することができる。
本発明に係る定電位電解式ガスセンサは、例えば、測定に際して印加電圧を必要としないもの、すなわち、検知対象ガスの電解電位が0mVであるものであって、例えば、センサの保管時においては、各ガス検知電極に係る接続端子が短絡(導通)された状態とされるものである。
この定電位電解式ガスセンサ10は、略有底円筒型のケース本体12と、ケース本体12の開口部に装着された蓋体15とよりなるセンサケース11を具えている。センサケース11の内部には、電解液が収容される電解液収容空間Sが形成されている。
図3は、本発明の定電位電解式ガスセンサの保管用治具の一例における構成の概略を示す平面図である。図4は、図3におけるA−A線断面図である。
この例における保管用治具60は、一方向に長尺な直方体状であって、各々開口形状が円形状の複数の貫通孔61が一方向に並んだ位置に形成されている。各貫通孔61の内部空間は隔壁62により区画されており、貫通孔61の中心軸方向における一面側の空間部(図4において上部空間部)により定電位電解式ガスセンサ10の一部を受容して保持するセンサ保持部63が形成されている。
すなわち、定電位電解式ガスセンサ10がセンサ保持部63に挿入されることにより、定電位電解式ガスセンサ10の磁石装着部13に、保管用治具60のセンサ保持部63内において突出する導電性磁石70の一部が受容されると共に各ガス検知電極に係る接続端子32,42,52の端子面33,43,53が導電性磁石70の磁石面71に対接されて、導電性磁石70の磁力によって吸着されて保持される。このとき、定電位電解式ガスセンサ10の接続端子が3点であることから、導電性磁石70による導通状態が確保されることとなる。なお、例えば定電位電解式ガスセンサが参照極を有さない構成のもの(2極)であっても、同様である。
さらにまた、保管用治具60自体の構造の簡素化を図ることができると共に、定電位電解式ガスセンサの輸送時におけるキャリアとしても利用することができて高い利便性を得ることができる。
例えば、定電位電解式センサは、参照極を有さない構成のものであってもよい。
また、定電位電解式ガスセンサの保管方法としては、例えば図6に示すように、導電性磁石70を、定電位電解式ガスセンサ10における各ガス検知電極に係る接続端子32,42,52に対して磁力吸着させて装着するのみであってもよい。
さらにまた、保管用治具としては、上記の実施例に係る構成のものに限定されず、センサ保持部が縦横に並んで形成されてなるプレート状とされていてもよく、また、一の定電位電解式ガスセンサを保持する構成であってもよい。
11 センサケース
12 ケース本体
12a リブ
13 磁石装着部
15 蓋体
16 ガス透過用貫通孔
20 防塵フィルタ
21 ガス透過性隔膜
22 両面粘着テープ
23 表示用ラベル部材
24 O−リング
25 電極ホルダ
26 保持部
28 電解液保持部材
30 対極
31 対極に係る給電用リード線
32 対極に係る接続端子
33 端子面
40 作用極
41 作用極に係る給電用リード線
42 作用極に係る接続端子
43 端子面
50 参照極
51 参照極に係る給電用リード線
52 参照極に係る接続端子
53 端子面
55 電極線アセンブリ
56a,56b 封止部材
57 圧力調整部材
S 電解液収容空間
L リード線配置用空間
60 保管用治具
61 貫通孔
62 隔壁
62a 接着剤逃げ用貫通孔
63 センサ保持部
64 受容部
70 導電性磁石
71 磁石面
Claims (10)
- 少なくとも作用極および対極を有し、それぞれ給電用リードを介して当該作用極および当該対極に接続された複数の平面状の接続端子の各々がケーシングの一端面において外部に露出されてなる定電位電解式ガスセンサであって、
前記接続端子の各々は、磁性を有する金属よりなり、
当該定電位電解式ガスセンサの保管時において、当該接続端子の各々を短絡させる導電性磁石が当該導電性磁石の磁力を利用して装着可能に構成されていることを特徴とする定電位電解式ガスセンサ。 - 前記接続端子の各々は、磁性を有するステンレス鋼よりなることを特徴とする請求項1に記載の定電位電解式ガスセンサ。
- 前記ケーシングの一端面には、前記導電性磁石の一部を受容する磁石装着部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定電位電解式ガスセンサ。
- 参照極をさらに有し、当該参照極に係る接続端子が前記ケーシングの一端面において外部に露出されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定電位電解式ガスセンサ。
- 少なくとも作用極および対極を有し、当該作用極および対極に係る接続端子の各々が磁性を有する金属よりなる定電位電解式ガスセンサに対して、導電性磁石が当該導電性磁石の磁力を利用して装着され、当該接続端子の各々が当該導電性磁石によって短絡された状態で保管されることを特徴とする定電位電解式ガスセンサの保管方法。
- 前記導電性磁石として、ネオジム磁石が用いられることを特徴とする請求項5に記載の定電位電解式ガスセンサの保管方法。
- 前記定電位電解式ガスセンサが、参照極をさらに有し、当該参照極に係る接続端子が前記ケーシングの一端面において外部に露出されてなるものであり、
前記作用極、前記対極および当該参照極に係る各接続端子が前記導電性磁石によって短絡された状態とされることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の定電位電解式ガスセンサの保管方法。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定電位電解式ガスセンサを受容する凹所よりなるセンサ保持部を具えており、
当該センサ保持部の底面には、導電性磁石が固定されており、当該定電位電解式ガスセンサを当該導電性磁石によって各接続端子が短絡された状態で、当該導電性磁石の磁力によって保持することを特徴とする定電位電解式ガスセンサの保管用治具。 - 複数のセンサ保持部を具えてなることを特徴とする請求項8に記載の定電位電解式ガスセンサの保管用治具。
- 前記導電性磁石がネオジム磁石よりなることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の定電位電解式ガスセンサの保管用治具。
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