JP2014153072A - 電子捕獲検出器用アダプタ及びこれを備えた電子捕獲検出器 - Google Patents

電子捕獲検出器用アダプタ及びこれを備えた電子捕獲検出器 Download PDF

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Abstract

【課題】試料ガスとメイクアップガスとを良好に混合させることができる電子捕獲検出器用アダプタ及びこれを備えた電子捕獲検出器を提供する。
【解決手段】アダプタ本体21に取り付けられた混合部22の導入路222内で、カラム3の先端から供給される試料ガスをメイクアップガスと混合させた上で、セル室11内に導入する。これにより、試料ガスとメイクアップガスとがセル室内で初めて混合されるような構成と比較して、試料ガスとメイクアップガスとを良好に混合させることができる。導入路222に螺旋状の凹凸223を形成すれば、導入路222内に乱流を発生させ、試料ガスとメイクアップガスとの混合効率を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カラムからセル室に供給される試料ガスにメイクアップガスを混合させ、前記セル室内で放出される電子を捕獲することにより検出を行う電子捕獲検出器に用いられる電子捕獲検出器用アダプタ及びこれを備えた電子捕獲検出器に関するものである。
ガスクロマトグラフなどの分析装置に用いられる検出器の一例として、電子捕獲検出器(ECD:Electron Capture Detector)が知られている。この電子捕獲検出器の中には、カラムからセル室に供給される試料ガスにメイクアップガスを混合させて検出を行うような構成となっているものがある(例えば、下記特許文献1参照)。
図3は、従来の電子捕獲検出器の構成例を示した断面図である。この電子捕獲検出器には、検出器本体101と、当該検出器本体101に取り付けられるアダプタ102とが備えられている。カラム103としては、例えばキャピラリカラムが用いられ、ヘリウムなどの窒素以外のキャリアガスに試料成分を含む試料ガスが、カラム103から電子捕獲検出器内に供給される。
検出器本体101には、セル室111が形成されており、カラム103の先端からセル室111内に試料ガスが供給される。また、検出器本体101には、セル室111に連通するメイクアップガス供給路112が形成されており、当該メイクアップガス供給路112から供給されるメイクアップガスが、図3に矢印で示すようにセル室111内に導入される。これにより、試料ガスとメイクアップガスとがセル室111内で初めて混合されるようになっている。
メイクアップガスとしては、例えば窒素が用いられる。セル室111の内面には、63Niなどの放射性同位元素の線源113が形成されており、メイクアップガスとしての窒素に線源113からβ線などの放射線が照射されることにより、電子を放出させることができるようになっている。
このようにして放出された電子をセル室111内に挿入されたコレクタ電極114で捕獲することにより、基準電圧を得ることができるとともに、親電子性物質を試料成分として含む試料ガスがセル室111内に供給された際には、親電子性物質に電子が取り込まれることに起因する電圧変動を検出することができる。セル室111内に生成された試料ガス及びメイクアップガスの混合ガスは、排気路115から排気される。
アダプタ102は、カラム103の端部を検出器本体101に取り付けるためのものであり、検出器本体101内に挿入された状態で固定される。このアダプタ102により保持されたカラム103の先端は、セル室111の入口付近に位置決めされる。図3に矢印で示すように、メイクアップガス供給路112から供給されるメイクアップガスは、検出器本体101とアダプタ102との隙間116を通って、カラム103の先端近傍からセル室111内に導入されるようになっている。
特開2011−128171号公報
しかしながら、上記のような従来の構成では、カラム103の先端からセル室111内に供給される試料ガスの流速と、メイクアップガス供給路112から隙間116を介してセル室111内に供給されるメイクアップガスの流速との間に、大きな差が生じるという問題がある。例えば、カラム103の先端からセル室111内に供給される試料ガスの流速(初速)は25〜30cm/sec程度であるのに対して、メイクアップガス供給路112から隙間116を介してセル室111内に供給されるメイクアップガスのセル室111内での平均的な流速は0.5〜1cm/sec程度である。
そのため、カラム103の先端から供給される試料ガスが、セル室111内でメイクアップガスと良好に混合されず、検出結果の安定性が損なわれるという問題があった。特に、カラム103として内径が小さいキャピラリカラムを用いた場合などには、カラム103の先端から供給される試料ガスの流速が極めて速いため、上記のような問題が顕著となる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、試料ガスとメイクアップガスとを良好に混合させることができる電子捕獲検出器用アダプタ及びこれを備えた電子捕獲検出器を提供することを目的とする。また、本発明は、メンテナンスを容易に行うことができるとともに、メンテナンス時のコストを低減することができる電子捕獲検出器用アダプタ及びこれを備えた電子捕獲検出器を提供することを目的とする。
本発明に係る電子捕獲検出器用アダプタは、カラムからセル室に供給される試料ガスにメイクアップガスを混合させ、前記セル室内で放出される電子を捕獲することにより検出を行う電子捕獲検出器に用いられる電子捕獲検出器用アダプタであって、前記カラムの端部を前記電子捕獲検出器に取り付けるためのアダプタ本体と、前記アダプタ本体に対して着脱可能に取り付けられ、前記カラムの先端から供給される試料ガスをメイクアップガスと混合させて前記セル室内に導入するための導入路が形成された混合部とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、アダプタ本体に取り付けられた混合部の導入路内で、カラムの先端から供給される試料ガスをメイクアップガスと混合させた上で、セル室内に導入することができる。したがって、試料ガスとメイクアップガスとがセル室内で初めて混合されるような構成と比較して、試料ガスとメイクアップガスとを良好に混合させることができる。
上記のように、混合部の導入路内で試料ガスをメイクアップガスと混合させるような構成の場合、試料ガスに含まれる試料成分が導入路の内面に吸着、汚染するなどの問題が生じ得るが、そのような場合であっても、アダプタ本体に対して着脱可能な混合部を交換するだけでメンテナンスを行うことができる。したがって、メンテナンスを容易に行うことができるとともに、アダプタ全体を交換しなければならないような構成と比較して、メンテナンス時のコストを低減することができる。
前記導入路には、螺旋状の凹凸が形成されていてもよい。
このような構成によれば、導入路に螺旋状の凹凸を形成するだけの簡単な構造で、導入路内に乱流を発生させ、試料ガスとメイクアップガスとの混合効率を向上させることができる。したがって、低コストな構造を用いて、試料ガスとメイクアップガスとをより良好に混合させることができる。
前記導入路の内面には、不活性化処理が施されていてもよい。
このような構成によれば、混合部の導入路内で試料ガスをメイクアップガスと混合させるような構成であっても、導入路の内面に不活性化処理が施されることにより、試料ガスに含まれる試料成分の吸着や分解といった問題が生じるのを防止することができる。
また、試料ガスが通過する導入路の内面のみに不活性化処理を施すような構成とすれば、製造コストを低減することができる。さらに、混合部がアダプタ本体に対して着脱可能であるため、試料ガスに応じて適切な不活性化処理が施された混合部をアダプタ本体に取り付けることができる。
本発明に係る電子捕獲検出器は、前記電子捕獲検出器用アダプタと、前記電子捕獲検出器用アダプタが取り付けられ、試料ガス及びメイクアップガスの混合ガスが導入されるセル室が形成された検出器本体とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、アダプタ本体に取り付けられた混合部の導入路内で、カラムの先端から供給される試料ガスをメイクアップガスと混合させた上で、セル室内に導入することができるため、試料ガスとメイクアップガスとを良好に混合させることができる。
また、本発明によれば、アダプタ本体に対して着脱可能な混合部を交換するだけでメンテナンスを行うことができるため、メンテナンスを容易に行うことができるとともに、メンテナンス時のコストを低減することができる。
また、本発明によれば、セル室内に、試料ガスとメイクアップガスとを良好に混合させた状態で供給することができるため、検出結果の安定性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る電子捕獲検出器の構成例を示した断面図である。 アダプタの構成例を示した断面図である。 従来の電子捕獲検出器の構成例を示した断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子捕獲検出器の構成例を示した断面図である。この電子捕獲検出器は、例えばガスクロマトグラフなどの各種分析装置に用いることができる検出器であり、検出器本体1と、当該検出器本体1に取り付けられるアダプタ2とを備えている。
検出器本体1は、例えば内部にセル室11が形成された円筒状の部材からなる。検出器本体1の軸線L方向の一端部には、アダプタ2を挿入するための断面円形状の凹部12が形成されている。凹部12の底面には、当該凹部12とセル室11とを連通する連通孔13が形成されている。連通孔13の内径は、セル室11及び凹部12の各内径よりも小さく設定されており、これにより、連通孔13の周縁部がフランジ部14となっている。
アダプタ2は、カラム3の端部を保持した状態で検出器本体1の凹部12内に取り付けられる。アダプタ2が検出器本体1に取り付けられた状態では、カラム3の端部が軸線Lに沿って一直線上に延びており、先端がセル室11側を向いている。カラム3としては、例えばキャピラリカラムが用いられ、ヘリウムなどの窒素以外のキャリアガスに試料成分を含む試料ガスが、カラム3の先端からセル室11へと供給されるようになっている。ただし、カラム3は、キャピラリカラムに限られるものではなく、例えばパックドカラムであってもよい。
検出器本体1には、メイクアップガスを供給するためのメイクアップガス供給路15が、径方向(軸線Lに直交する方向)に延びるように形成されている。このメイクアップガス供給路15は、検出器本体1の凹部12に連通しており、メイクアップガス供給路15から供給されるメイクアップガスは、凹部12内に収容されているアダプタ2内を通ってセル室11へと供給されるようになっている。
メイクアップガスとしては、例えば窒素が用いられる。セル室11の内面には、63Niなどの放射性同位元素の線源16が形成されており、メイクアップガスとしての窒素に線源16からβ線などの放射線が照射されることにより、電子を放出させることができるようになっている。このようにして放出される電子は、セル室11内に挿入されたコレクタ電極4により捕獲することができる。
コレクタ電極4は、検出器本体1の軸線L方向の他端部(アダプタ2が挿入される側とは反対側)から検出器本体1の内部へと、軸線Lに沿って一直線上に延びており、その先端がセル室11内に位置している。これにより、カラム3の先端と、コレクタ電極4の先端とが、軸線L上で互いに間隔を隔てて対向するように配置されている。
上記のようにして放出された電子をセル室11内に挿入されたコレクタ電極4で捕獲することにより、基準電圧を得ることができるとともに、親電子性物質を試料成分として含む試料ガスがセル室11内に供給された際には、親電子性物質に電子が取り込まれることに起因する電圧変動を検出することができる。
すなわち、この電子捕獲検出器においては、カラム3からセル室11に供給される試料ガスにメイクアップガスを混合させ、セル室11内で放出される電子をコレクタ電極4で捕獲することにより、試料成分の検出を行うことができるようになっている。セル室11内の試料ガス及びメイクアップガスの混合ガスは、排気路17から排気される。当該排気路17は、例えばセル室11から径方向に延びるように形成されている。
図2は、アダプタ2の構成例を示した断面図である。アダプタ2には、アダプタ本体21と、当該アダプタ本体21に対して着脱可能に取り付けられた混合部22とが備えられている。
アダプタ本体21は、カラム3の端部を検出器本体1に取り付けるための部材であり、その内部にカラム3の端部を挿入することができるように、例えば円筒状に形成されている。アダプタ本体21の内径は、カラム3の外径よりも若干大きく形成されており、当該アダプタ本体21内にカラム3の端部が挿入された状態では、図1に示すように、アダプタ本体21の内周面とカラム3の外周面との間に隙間23が形成されるようになっている。
アダプタ本体21の外周面には、環状凹部211が形成されている。これにより、アダプタ本体21は、環状凹部211の部分における外径が、他の部分における外径よりも小さくなるように形成されている。また、アダプタ本体21の外周面には、環状凹部211の部分から径方向に延びる貫通孔212が、アダプタ本体21内に貫通するように形成されている。
アダプタ本体21が検出器本体1の凹部12内に取り付けられた状態では、図1に示すように、アダプタ本体21の環状凹部211の外周面と凹部12の内周面との間に隙間24が形成される。検出器本体1のメイクアップガス供給路15は、当該隙間24に連通している。
これにより、メイクアップガス供給路15から供給されるメイクアップガスは、図1に矢印で示すように、隙間24を介して貫通孔212からアダプタ本体21内に流入し、アダプタ本体21内の隙間23を通って、アダプタ本体21内に挿入されているカラム3の先端側へと導かれるようになっている。
アダプタ本体21の先端部(環状凹部211よりも先端側の部分)の外径は、凹部12の内径と略一致している。したがって、アダプタ本体21が検出器本体1の凹部12内に取り付けられた状態では、アダプタ本体21の先端部の外周面と凹部12の内周面とが当接又は近接した状態となる。
また、アダプタ本体21の先端面と検出器本体1のフランジ部14との間には、例えばパッキンなどの気密部材25が設けられている。これにより、メイクアップガス供給路15から供給されるメイクアップガスが、隙間24を介して貫通孔212からアダプタ本体21内へと良好に導かれるようになっている。ただし、気密部材25が省略された構成であってもよい。
混合部22は、例えば円筒状の部材からなり、その内径がアダプタ本体21の内径と略一致している。混合部22は、アダプタ本体21の先端に取り付けられ、これにより、混合部22内の空間とアダプタ本体21内の空間とが一直線上に連通するようになっている。また、混合部22の外径は、検出器本体1の連通孔13の内径と略一致している。検出器本体1にアダプタ2を取り付けた状態では、図1に示すように、混合部22が連通孔13内に入り込むようになっている。
混合部22の一端部には、外径が他の部分よりも小さくなるように段差が設けられることにより、挿入部221が形成されている。混合部22は、当該挿入部221をアダプタ本体21内に先端から嵌め込むことにより、アダプタ本体21に対して着脱可能に取り付けることができるようになっている。ただし、混合部22は、嵌め込み式に限らず、ねじ込み式などの他の各種態様で、アダプタ本体21に対して着脱可能に取り付けることができる。
図1に示すように、カラム3の端部がアダプタ2内に挿入されて保持された状態では、カラム3の先端が混合部22の一端部から混合部22内に少しだけ入り込んだ状態となる。この例では、混合部22における挿入部221の内側に、カラム3の先端が位置している。
これにより、カラム3の先端から供給される試料ガスが、混合部22内の空間を一旦通過してからセル室11内に導入されるようになっている。また、メイクアップガス供給路15から隙間24及び貫通孔212を介してアダプタ本体21内に流入するメイクアップガスも、カラム3の先端近傍から混合部22内の空間を一旦通過し、セル室11内に導入されるようになっている。
このとき、混合部22内の空間は、カラム3の先端から供給される試料ガスをメイクアップガスと混合させてセル室11内に導入するための導入路222を構成している。すなわち、試料ガス及びメイクアップガスが、混合部22の導入路222内を通過する過程で混合されることにより混合ガスとなり、当該混合ガスがセル室11内に導入されるようになっている。
このように、本実施形態では、アダプタ本体21に取り付けられた混合部22の導入路222内で、カラム3の先端から供給される試料ガスをメイクアップガスと混合させた上で、セル室11内に導入することができる。したがって、図3のように試料ガスとメイクアップガスとがセル室111内で初めて混合されるような従来の構成と比較して、試料ガスとメイクアップガスとを良好に混合させることができる。
本実施形態のように、混合部22の導入路222内で試料ガスをメイクアップガスと混合させるような構成の場合、試料ガスに含まれる試料成分が導入路222の内面に吸着するなどの問題が生じ得るが、そのような場合であっても、アダプタ本体21に対して着脱可能な混合部22を交換するだけでメンテナンスを行うことができる。したがって、メンテナンスを容易に行うことができるとともに、アダプタ2全体を交換しなければならないような構成と比較して、メンテナンス時のコストを低減することができる。
例えば、アダプタ本体21と混合部22とを一体的に形成することにより、アダプタ本体21自体に導入路222が形成された構成とすることも考えられるが、この場合には、試料ガスに含まれる試料成分が導入路222の内面に吸着、汚染するなどの問題が生じた場合に、アダプタ本体21ごと交換しなければならない。これに対して、本実施形態のように、アダプタ本体21に対して混合部22が着脱可能な構成とすることにより、必要に応じて混合部22のみを交換することができる。
また、本実施形態では、メイクアップガス供給路15から供給されるメイクアップガスが、図1に矢印で示すように、隙間24を介して貫通孔212からアダプタ本体21内に流入し、アダプタ本体21内の隙間23を通って混合部22内に供給されるようになっている。これにより、図3に示すような従来の構成においてはデッドボリュームとなっていた隙間23を利用して、メイクアップガスを効率よく混合部22内に供給することができる。
特に、本実施形態では、混合部22の導入路222内で試料ガスとメイクアップガスとを効率よく混合させるために、導入路222を単に平坦な内周面で形成するのではなく、内周面に凹凸を形成し、乱流を発生させるような構造を採用している。具体的には、混合部22の導入路222に、螺旋状の凹凸223が形成されている。このような螺旋状の凹凸223は、例えば混合部22の内周面に周知の方法でねじ山を設けるなどして、容易に形成することができる。
このように、本実施形態では、導入路222に螺旋状の凹凸223を形成するだけの簡単な構造で、導入路222内に乱流を発生させ、試料ガスとメイクアップガスとの混合効率を向上させることができる。したがって、低コストな構造を用いて、試料ガスとメイクアップガスとをより良好に混合させることができる。ただし、導入路222に形成される凹凸は、螺旋状の凹凸223に限らず、乱流を発生させることができるような構造であれば、他の各種構造を採用することができる。
さらに、本実施形態では、混合部22の導入路222の内面に、不活性化処理が施されている。不活性化処理は、試料成分の吸着や分解などを抑制するための処理であり、例えば導入路222の内面に石英を凝着させるなど、周知の各種方法で処理を施すことが可能である。
このように、混合部22の導入路222の内面に不活性化処理が施されることにより、導入路222内で試料ガスをメイクアップガスと混合させるような構成であっても、試料ガスに含まれる試料成分の吸着や分解といった問題が生じるのを防止することができる。
また、試料ガスが通過する導入路222の内面のみに不活性化処理を施すような構成とすれば、製造コストを低減することができる。さらに、混合部22がアダプタ本体21に対して着脱可能であるため、試料ガスに応じて適切な不活性化処理が施された混合部22をアダプタ本体21に取り付けることができる。
以上の実施形態では、アダプタ2が検出器本体1に取り付けられた状態の電子捕獲検出器について説明したが、本発明に係るアダプタ2のみを電子捕獲検出器用アダプタとして個別に提供することも可能である。
1 検出器本体
2 アダプタ
3 カラム
4 コレクタ電極
11 セル室
12 凹部
13 連通孔
14 フランジ部
15 メイクアップガス供給路
16 線源
17 排気路
21 アダプタ本体
22 混合部
23 隙間
24 隙間
25 気密部材
211 環状凹部
212 貫通孔
221 挿入部
222 導入路
223 凹凸

Claims (4)

  1. カラムからセル室に供給される試料ガスにメイクアップガスを混合させ、前記セル室内で放出される電子を捕獲することにより検出を行う電子捕獲検出器に用いられる電子捕獲検出器用アダプタであって、
    前記カラムの端部を前記電子捕獲検出器に取り付けるためのアダプタ本体と、
    前記アダプタ本体に対して着脱可能に取り付けられ、前記カラムの先端から供給される試料ガスをメイクアップガスと混合させて前記セル室内に導入するための導入路が形成された混合部とを備えたことを特徴とする電子捕獲検出器用アダプタ。
  2. 前記導入路には、螺旋状の凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子捕獲検出器用アダプタ。
  3. 前記導入路の内面には、不活性化処理が施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子捕獲検出器用アダプタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電子捕獲検出器用アダプタと、
    前記電子捕獲検出器用アダプタが取り付けられ、試料ガス及びメイクアップガスの混合ガスが導入されるセル室が形成された検出器本体とを備えたことを特徴とする電子捕獲検出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110554126A (zh) * 2019-10-21 2019-12-10 江苏天瑞仪器股份有限公司 一种电子俘获检测器以及气相装置

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