JP2014152947A - 蓄熱量算出方法および蓄熱量算出装置 - Google Patents

蓄熱量算出方法および蓄熱量算出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量を簡易かつ高精度に算出することができる蓄熱量算出方法および蓄熱量算出装置を提案する。
【解決手段】潜熱蓄熱材3と水2とが収容されてなる潜熱蓄熱槽1における蓄熱量算出方法であって、潜熱蓄熱材3の固相率がゼロから最大になるまでの凝固時間と固相率との関係により求まる凝固固相率関数および潜熱蓄熱材3の固相率が最大からゼロになるまでの融解時間と固相率との関係により求まる融解固相率関数を予め規定しておき、潜熱蓄熱材3または潜熱蓄熱材3の周囲の水2の温度を定期的に測定し、温度が潜熱蓄熱材3の相変化温度を下回っている時間または温度が相変化温度を上回っている時間を、凝固固相率関数または融解固相率関数にあてはめて、潜熱蓄熱材3の固相率を算出し、潜熱蓄熱材3の固相率を利用して潜熱蓄熱材3の潜熱蓄熱量を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄熱量算出方法および蓄熱量算出装置に関する。
蓄熱槽に蓄熱した熱を利用して温度管理を行うことで、熱源装置の省力化を図る技術が知られている。
このような蓄熱槽としては、水蓄熱槽や氷蓄熱槽等が従来から利用されている。
一方、少ないスペースでも大容量の蓄熱量を蓄えることができる潜熱蓄熱材が知られている。潜熱蓄熱材を使用すれば、蓄熱槽の省スペース化あるいは高性能化を図ることができる。
蓄熱槽を利用する場合には、蓄熱槽に蓄熱された蓄熱量を把握しておく必要がある。
ところが、潜熱蓄熱材は、相変化中の温度が概略一定のため、水蓄熱槽のように温度計測で蓄熱量を把握することは難しいとされている。また、氷蓄熱槽であれば、体積膨張による水位変化を計測することにより蓄熱量を把握することができるが、潜熱蓄熱材を利用した潜熱蓄熱槽では、体積膨張量が少ないため、水位変化を計測しても蓄熱量を把握することが難しい。
そのため、潜熱蓄熱槽における蓄熱量の算出は、潜熱蓄熱槽へ蓄熱された入口側の熱量と、潜熱蓄熱槽から放熱された出口側の熱量とを計測し、この潜熱蓄熱槽から出入りする熱量の差を利用するのが一般的である。
また、特許文献1では、潜熱蓄熱槽の設計蓄熱量と放熱した熱量との差、または、初期熱量と蓄熱した熱量との差を利用して、蓄熱量を算出している。
特開2008−281305号公報
潜熱蓄熱槽における熱量の計測は、熱量計を用いるのが一般的であるが、熱量計は高価であった。また、入口側の温度、出口側の温度および流量を利用して熱量の差を算出する場合があるが、各温度を測定する際に生じる誤差と、流量を測定する際に生じる誤差が重なるため、算出された熱量の誤差が大きくなるおそれがあった。
特許文献1では、相転移開始時の温度と相転移終了時の温度との間に生じるわずかな温度変化を利用して、放熱した熱量または蓄熱した熱量を算出しているが、数℃程度のわずかな相移転時の温度変化を見極めるのは困難な場合があった。
このような観点から、本発明は、潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量を簡易かつ高精度に算出することができる蓄熱量算出方法および蓄熱量算出装置を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る蓄熱量算出方法は、潜熱蓄熱材と水とが収容されてなる潜熱蓄熱槽における蓄熱量算出方法であって、前記潜熱蓄熱材の固相率がゼロから最大になるまでの凝固時間と固相率との関係により求まる凝固固相率関数および前記潜熱蓄熱材の固相率が最大からゼロになるまでの融解時間と固相率との関係により求まる融解固相率関数を予め規定しておき、前記潜熱蓄熱材または前記潜熱蓄熱材の周囲の水の温度を定期的に測定し、前記温度が前記潜熱蓄熱材の相変化温度を下回っている時間または前記温度が前記相変化温度を上回っている時間を、前記凝固固相率関数または前記融解固相率関数にあてはめて、前記潜熱蓄熱材の固相率を算出し、前記潜熱蓄熱材の固相率を利用して、前記潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量を算出することを特徴としている。
なお、実際の相変化温度は一定ではなく、ある程度幅があるのが一般的であるが、本明細書では変化しないものとして算定する。
前記潜熱蓄熱槽の蓄熱量算出方法において、現在時刻jにおける水の蓄熱量Qwjを式1により算出し、現在時刻jにおける前記温度が相変化温度を上回っている場合には、現在時刻jにおける前記潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量Qusjを式2により算出し、現在時刻jにおける前記温度が相変化温度を下回っている場合には、現在時刻jにおける前記潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量Qusjを式3により算出し、前記潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量Quljを式4により算出し、前記水の蓄熱量Qwjと、前記潜熱蓄熱材の前記顕熱蓄熱量Qusjと、前記潜熱蓄熱量Quljとの合計により前記潜熱蓄熱槽の蓄熱量を算出すればよい。

Qwj = Vw×γw×Hw×(tmax-tj) ・・・式1
Qusj = Vu×γu×Hu1×(tmax-tj) ・・・式2
Qusj = Vu×γu×Hu1×(tmax-ts)+Vu×γu×Hu2×(ts-tj) ・・・式3
Qulj = Vu×γu×Su×ηj/100 ・・・式4
ここで、Qwj :現在時刻jにおける水の蓄熱量(MJ)
Vw:水の容積(m3
γw:水の比重量(kg/ m3
Hw:水の比熱(kJ/kg・K)
tmax:蓄熱最高温度(℃)
tj:現在時刻jにおける温度(℃)
Qusj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量(MJ)
Vu:潜熱蓄熱材の融解時容積(m3
γu:潜熱蓄熱材の融解時比重量(kg/ m3
Hu1:潜熱蓄熱材の比熱(融解時)(kJ/kg・K)
Hu2:潜熱蓄熱材の比熱(凝固時)(kJ/kg・K)
ts:相変化温度(℃)
Qulj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量(MJ)
Su:潜熱蓄熱材の凝固熱(kJ/kg)
ηj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の固相率(%)
かかる蓄熱量算出方法によれば、相変化中でも潜熱蓄熱材の蓄熱量を温度計測により把握することができるため、潜熱蓄熱槽の蓄熱量を簡易かつ高精度に算出することができる。つまり、温度と時間を把握することで潜熱蓄熱材の固相率を把握することができ、ゆえに高精度に潜熱蓄熱槽の蓄熱量を把握することが可能となる。
前記潜熱蓄熱槽の蓄熱量算出方法において、現在時刻から所定時間だけ遡った時刻を基準時刻とし、当該基準時刻から凝固時間以上遡った時刻を第一時刻とし、前記基準時刻から融解時間以上遡った時刻を第二時刻としたときに、前記第一時刻から前記基準時刻に至るまで、水の温度が継続して前記相変化温度を下回っている場合には、潜熱蓄熱材の最大固相率を前記基準時刻における前記潜熱蓄熱材の固相率とし、前記第二時刻から前記基準時刻に至るまで、水の温度が継続して前記相変化温度を上回っている場合には、前記基準時刻における前記潜熱蓄熱材のゼロとすればよい。
前記潜熱蓄熱槽の蓄熱量算出方法において、前記温度が前記潜熱蓄熱材の相変化温度を下回った時刻または上回った時刻を相変化時刻とし、当該相変化時刻から現在時刻までの経過時間を前記凝固固相率関数または前記融解固相率関数にあてはめれば、潜熱蓄熱材の固相率を簡易に算出することができる。
また、本発明の蓄熱量算出装置は、潜熱蓄熱槽の蓄熱量を算出するものであって、前記潜熱蓄熱材の固相率がゼロから最大になるまでの時間と固相率との関係により求まる凝固固相率関数および前記潜熱蓄熱材の固相率が最大からゼロになるまでの時間と固相率との関係により求まる融解固相率関数が記憶された凝固融解関数記憶手段と、潜熱蓄熱槽の温度を定期的に測定する温度測定手段と、前記温度測定手段により測定された温度の履歴を記憶する温度記憶手段と、前記潜熱蓄熱材の固相率を算出する固相率算出手段と、前記水の蓄熱量と、前記潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量および潜熱蓄熱量をそれぞれ算出するとともに、前記水の蓄熱量、顕熱蓄熱量および潜熱蓄熱量の合計により潜熱蓄熱槽の蓄熱量を算出する蓄熱量算出手段とを有しており、前記固相率算出手段は、前記凝固融解関数記憶手段に記憶された凝固固相率関数または融解固相率関数に、前記温度記憶手段に記憶された温度の履歴をあてはめることで、前記潜熱蓄熱材の固相率を算出し、前記蓄熱量算出手段は、前記潜熱蓄熱材の固相率を利用して前記潜熱蓄熱材の蓄熱量を算出することを特徴としている。
本発明の潜熱蓄熱槽の蓄熱量算出方法および蓄熱量算出装置によれば、潜熱蓄熱材の蓄熱量を簡易かつ高精度に算出することができる。
本実施形態に係る潜熱蓄熱槽を示す模式図である。 潜熱蓄熱装置を示す模式図である。 (a)は潜熱蓄熱材の凝固の時間と固相率との関係を示す図、(b)は潜熱蓄熱材の融解の時間と固相率との関係を示す図である。 潜熱蓄熱材の温度履歴の一例を示す図である。 潜熱蓄熱材の固相率の算出方法を示すフローチャート図である。 図5に続く潜熱蓄熱材の固相率の算出方法を示すフローチャート図である。 図5に続く潜熱蓄熱材の固相率の算出方法を示すフローチャート図である。 (a)は潜熱蓄熱材の凝固から融解変更時の時間と固相率との関係を示す図、(b)は潜熱蓄熱材の融解から凝固変更時の時間と固相率との関係を示す図である。 (a)は計算例における潜熱蓄熱材の凝固の時間と固相率との関係を示す図、(b)は計算例における潜熱蓄熱材の融解の時間と固相率との関係を示す図である。 計算例における潜熱蓄熱材の温度履歴を示す図である。
本実施形態では、潜熱蓄熱槽1の蓄熱量を算出する場合について説明する。
潜熱蓄熱槽1の内部には、図1に示すように、水2が貯留されているとともに、潜熱蓄熱材3が設置されている。
水2は、いわゆる冷媒であって、潜熱蓄熱槽1において冷却された後、潜熱蓄熱槽1の下部に接続された輸送管6aを介して空調機6へと輸送される。一方、空調機6から排出された使用済の冷媒は、潜熱蓄熱槽1の上部に接続された返送管6bを介して潜熱蓄熱槽1に戻される。
また、潜熱蓄熱槽1には、冷却機7が管路7aを介して接続されている。管路7aは、潜熱蓄熱槽1の上部から冷却機7を経由して潜熱蓄熱槽1の下部に接続されている。冷却機7は、温まった潜熱蓄熱槽1内の水2を冷却したのち、潜熱蓄熱槽1内に戻すように構成されている。
本実施形態では、潜熱蓄熱材3を3段配置しているが、潜熱蓄熱材3の段数は限定されない。
潜熱蓄熱材3は、その温度が相変化温度tを上回ると融解し始め、相変化温度tを下回ると凝固し始める材質により構成されている。
潜熱蓄熱材3の種類に制限はないが、例えば、無機水和塩(塩化カルシウム水和物、硫酸ナトリウム水和物、酢酸ナトリウム水和物等)やパラフィン等の有機化合物を使用することができる。
なお、本実施形態では、潜熱蓄熱槽1中の水は、0℃を下回らないものとし、かつ、潜熱蓄熱材3の相変化温度tは0℃よりも高いものとする。
潜熱蓄熱槽1には、複数の温度計4が設置されている。本実施形態では、7個の温度計4を上下方向に等しい間隔をあけて一列に配置しているが、温度計4の設置間隔や個数は限定されない。また、温度計4は複数列配置してもよい。
温度計4は、潜熱蓄熱槽1内の水2の温度を測定している。
ここで、潜熱蓄熱槽1では、上下に隣り合う温度計4同士の中間を通る水平面を層境bとして各層の範囲を設定する。そして、各層(上下に隣り合う層境b,bの間の領域)の温度計で測定された温度を、各層の水温度(潜熱蓄熱材3が含まれる層においては潜熱蓄熱材3の温度)とし、かつ、各層の温度が一定であるものとして計算を行う。
潜熱蓄熱槽1の蓄熱量の算出は、温度計4による計測結果に基づいて、蓄熱量算出装置5(図2参照)により行う。温度計4は、蓄熱量算出装置5に接続されていて、温度計4の計測結果は蓄熱量算出装置5に入力される。
図2に示すように、蓄熱量算出装置5は、記憶装置10、出力装置20、入力装置30、演算処理部40を少なくとも備えるコンピュータから構成されている。記憶装置10には、コンピュータを蓄熱量算出装置5として機能させるための図示しない蓄熱量算出プログラムが格納されている。
記憶装置10は、例えば半導体メモリや磁気ディスクなどから構成されており、少なくとも凝固融解関数ファイル11と、温度ファイル12と、固相率ファイル13と、蓄熱量ファイル14と、水条件ファイル15と、蓄熱材条件ファイル16とを格納している。すなわち、本実施形態では、記憶手段10が、凝固融解関数記憶手段と、温度記憶手段と、固相率記憶手段と、蓄熱量記憶手段として機能する。
凝固融解関数ファイル11には、凝固固相率関数Fa(x)および融解固相率関数Fb(x)が記憶されている。また、凝固溶融関数ファイル11には、凝固完了時間T、凝固開始時間TMS、融解完了時間T、融解開始時間TLSも記憶されている。
凝固固相率関数Fa(x)は、図3の(a)に示すように、潜熱蓄熱材3の固相率がゼロから最大(固相率ηmax)になるまでの時間(凝固完了時間T)と固相率との関係により求まる関数である。時間軸の原点は、相変化温度tを下回った時刻である。なお、相変化温度tを下回ってから所定時間は固相率に変化が生じない。相変化温度tを下回ってから固相率が増加し始めるまでに要する時間を凝固開始時間TMSとする。
融解固相率関数Fb(x)は、図3の(b)に示すように、潜熱蓄熱材3の固相率が最大(固相率ηmax)からゼロになるまでの時間と固相率との関係により求まる関数である。時間軸の原点は、相変化温度tを上回った時刻である。なお、相変化温度tを上回ってから所定時間は固相率に変化が生じない。相変化温度tを上回ってから固相率が低下し始めるまでに要する時間を融解開始時間TLSとする。
凝固固相率関数Fa(x)および融解固相率関数Fb(x)は、潜熱蓄熱材3を実際に凝固融解させ求めた実測値である。なお、実測データから求めた近似関数をFa(x),Fb(x)としてもよい。
温度ファイル12には、各温度計4により測定された温度の履歴が記憶されている。温度の履歴は、温度と時刻とを関連付けた状態で保存されている。
温度ファイル12には、層毎の温度履歴が少なくとも24時間分保存される。
固相率ファイル13には、潜熱蓄熱材3の固相率が記憶されている。
蓄熱量ファイル14には、水2の蓄熱量や、潜熱蓄熱材3の顕熱蓄熱量および潜熱蓄熱量が記憶されている。
水条件ファイル15には、水の蓄熱量の算出に使用する水の容積Vw、水の比重量γw、水の比熱Hw等が記憶されている。
蓄熱材条件ファイル16には、潜熱蓄熱材の蓄熱量の算出に使用する、潜熱蓄熱材の融解時容積Vu、潜熱蓄熱材の融解時比重量γu、融解進行時の潜熱蓄熱材の比熱Hu1、凝固進行時の潜熱蓄熱材の比熱Hu2等が記憶されている。
出力装置20は、ディスプレイ、プリンタ及び送信手段の少なくとも一つからなる。例えば、出力装置20により各種記憶データや演算結果のディスプレイ表示、プリンタ出力、データ送信等を行うものである。
入力装置30は、所定のデータを入力するためのものであり、キーボード、マウス、記憶媒体読み込み手段等から構成されている。
演算処理部40は、図2に示すように、温度取得手段41、固相率算出手段42、蓄熱量算出手段43等を備えて構成されている。
温度取得手段41は、温度計4から出力された温度を定期的に取得する。すなわち、本実施形態においては、温度計4と温度取得手段41とにより、潜熱蓄熱槽1の温度を定期的に測定する温度測定手段が構成されている。
温度取得手段41により取得された温度は、温度ファイル12に記憶される。
固相率算出手段42は、潜熱蓄熱材3の固相率を算出する。
固相率算出手段42は、凝固融解関数ファイル11に記憶された凝固固相率関数Fa(x)または融解固相率関数Fb(x)に、温度ファイル12に記憶された温度と時間とをあてはめることで、潜熱蓄熱材3の固相率を算出する。
固相率算出手段42により算出された潜熱蓄熱材3の固相率は、固相率ファイル13に記憶される。
蓄熱量算出手段43は、現在時刻における水2の蓄熱量と、潜熱蓄熱材3の顕熱蓄熱量および潜熱蓄熱量をそれぞれ算出するとともに、水2の蓄熱量、潜熱蓄熱材3の顕熱蓄熱量および潜熱蓄熱量の合計により潜熱蓄熱槽1の蓄熱量を算出する。
具体的に説明すると、蓄熱量算出手段43は、温度ファイル12から現在時刻jにおける水の温度tjおよび蓄熱最高温度(蓄熱とカウントする最高温度)tmaxを読み出すとともに、水条件ファイル15から水の容積Vw、水の比重量γw、水の比熱Hwを読み出し、読み出した水の温度などを利用して、式1により水2の蓄熱量(顕熱蓄熱量)Qwjを算出する。
Qwj = Vw×γw×Hw ×(tmax-tj) ・・・式1
ここで、Qwj :現在時刻jにおける水の蓄熱量(MJ)
Vw:水の容積(m3
γw:水の比重量(kg/ m3
Hw:水の比熱(kJ/kg・K)
tmax:蓄熱最高温度(℃)
tj:現在時刻jにおける温度(℃)
潜熱蓄熱材3の現在時刻jにおける顕熱蓄熱量Qusjを算出する場合、蓄熱量算出手段43は、温度ファイル12から潜熱蓄熱材3の温度の履歴を読み出すとともに、蓄熱材条件ファイル16から潜熱蓄熱材の融解時容積Vu、潜熱蓄熱材の融解時比重量γu、融解時(すなわち固相率がゼロのとき)の潜熱蓄熱材の比熱Hu1、凝固時(すなわち固相率が最大固相率のとき)の潜熱蓄熱材の比熱Hu2を読み出し、読み出した温度等を利用して式2または式3により潜熱蓄熱材3の顕熱蓄熱量Qusjを算出する。
なお、現在時刻jにおける潜熱蓄熱材3の温度が相変化温度tを上回っている場合には式2を利用し、同温度が相変化温度tを下回っている場合には式3を使用する。
Qusj = Vu×γu×Hu1×(tmax-tj) ・・・式2
Qusj = Vu×γu×Hu1×(tmax-ts)+Vu×γu×Hu2×(ts-tj) ・・・式3
ここで、Qusj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量(MJ)
Vu:潜熱蓄熱材の融解時容積(m3
γu:潜熱蓄熱材の融解時比重量(kg/ m3
Hu1:潜熱蓄熱材の比熱(融解時)(kJ/kg・K)
Hu2:潜熱蓄熱材の比熱(凝固時)(kJ/kg・K)
tmax:蓄熱最高温度(℃)
tj:現在時刻jにおける温度(℃)
ts:相変化温度(℃)
潜熱蓄熱材3の現在時刻jにおける潜熱蓄熱量を算出する場合、蓄熱量算出手段43は、固相率ファイル13から現在時刻jにおける潜熱蓄熱材3の固相率ηjを読み出し、さらに、蓄熱材条件ファイル16から潜熱蓄熱材の融解時容積Vu、潜熱蓄熱材の融解時比重量γu、潜熱蓄熱材の凝固熱Suを読み出し、読み出した温度等を利用して、式4により潜熱蓄熱材3の潜熱蓄熱量を算出する。
Qulj = Vu×γu×Su×ηj/100 ・・・式4
ここで、Qulj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量(MJ)
Vu:潜熱蓄熱材の融解時容積(m3
γu:潜熱蓄熱材の融解時比重量(kg/ m3
Su:潜熱蓄熱材の凝固熱(kJ/kg)
ηj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の固相率(%)
次に本実施形態の蓄熱量算出方法について説明する。
潜熱蓄熱槽1の蓄熱量の算出は、蓄熱量算出プログラムにより蓄熱量算出装置5を作動させることにより行う。
蓄熱量算出装置5が作動すると、温度測定手段(温度計4と温度取得手段41)により潜熱蓄熱槽1の温度測定が定期的に行われる。温度の測定間隔は限定されるものではないが、本実施形態では、1時間毎に測定するように設定されている。
温度計4により測定された潜熱蓄熱槽1の温度は、温度取得手段41により取得される。温度取得手段41は、取得した温度を層毎に温度ファイル12に記憶する。
また、蓄熱量算出装置5は、温度測定とともに潜熱蓄熱槽1の蓄熱量の算出を順次行う。
蓄熱量算出装置5は、まず、潜熱蓄熱材3の固相率の算出処理を実行する。
蓄熱量算出装置5による潜熱蓄熱材3の固相率の算出は、現在時刻jから24時間前までの温度履歴を温度ファイル12から読み出すとともに、以下の手順に従って、現在時刻jから過去に時間i遡った基準時刻j−iにおける潜熱蓄熱材3の固相率を算出する。
なお、本実施形態では、遡る時間を24時間前までとしたが、遡る時間は限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
(1)基準時刻の決定
まず、融解または凝固が完了した時刻(基準時刻)j−iを決定する。現在時刻から遡る時間iは、図5に示すように、初回は「0」とし(S11)、2回目以降は前回値にΔiを加えた値とする(S111)。ここで、Δiは、温度の測定間隔(本実施形態では1時間)に設定するとよい。
次に、基準時刻j−iにおける潜熱蓄熱材3の温度tj-iを温度ファイル12から読み出して、相変化温度tと比較する(S12)。
(1−1)温度tj-iが相変化温度tよりも低い場合(S12で「Yes」の場合)
S12で温度tj-iが相変化温度tよりも低いと判定された場合は、S121に進み、時間iが(24−T)以上であるか否かを判定する。
S121で「Yes」と判定された場合には、エラーを出力する。
S121で「No」と判定された場合にはS122に進み、n=Δnとした上で、S13に進み、基準時刻j−iからn時間だけ遡った時刻における潜熱蓄熱材の温度tj-i-nを相変化温度tと比較する。時間nはΔn時間〜凝固完了時間Tとする。
S13でtj−i−n<tとなった場合には、n=n+Δnとした上で再度S13を繰り返す。
S13は、nがTとなるまでくり返す。Δnは適宜設定すればよいが、例えば、温度の測定間隔(1時間)に合わせてΔn=1とすると、時刻j−i−1から時刻(第一時刻)j−i−Tまで1時間ピッチでS13を行うことになる。
時刻j−i−1から時刻j−i−Tまでの間において、温度tj-i-nが相変化温度tを下回っていれば、S131に進むことになる。この場合、基準時刻j−iにおける潜熱蓄熱材の固相率Rは最大固相率となる(ηj-i=ηMAX)。なお、R=Fa(x)においてxとすべき値をTPとすると、TP=Tとしたときに固相率が最大固相率ηMAXとなる。
一方、基準時刻j−i−1から時刻j−i−Tの間において、温度tj-i-nが相変化温度tを上回っている場合は、i=i+Δiとしたうえで(S111)、S12に戻る。
(1−2)温度tj-iが相変化温度tよりも高い場合(S12で「No」の場合)
S12で温度tj-iが相変化温度tよりも高いと判定された場合は、S123に進み、iが(24−T)以上であるか否かを判定する。
S123で「Yes」と判定された場合には、エラーを出力する。
S123で「No」と判定された場合にはS124に進み、n=Δnとした上で、S14に進み、基準時刻j−iからn時間だけ遡った時刻における潜熱蓄熱材の温度tj-i-nを相変化温度tと比較する(S14)。時間nはΔn時間〜凝固完了時間Tとする。
S14でtj−i−n≧tとなった場合には、n=n+Δnとした上で再度S14を繰り返す。
S14は、nがTとなるまでくり返す。Δnは適宜設定すればよいが、例えば、温度の測定間隔(1時間)に合わせてΔn=1とすると、基準時刻j−i−1から時刻(第二時刻)j−i−Tまで1時間ピッチでS14を行うことになる。
時刻j−i−1から時刻j−i−TLまでの間において、潜熱蓄熱材3の温度tj-i-nが相変化温度tを上回っていれば、S141に進むこととなる。この場合、基準時刻j−iにおける潜熱蓄熱材の固相率Rはゼロとなる(ηj-i=0)。なお、R=Fb(x)において、xとすべき値をTPとすると、TP=Tとしたときに固相率がゼロとなる。
一方、時刻j−i−1から時刻j−i−TLまでの間において、温度tj-i-nが相変化温度t を下回っている場合は、i=i+Δiとしたうえで(S111)、S12に戻る。
基準時刻j−iにおける潜熱蓄熱材3の固相率ηj-iを算出したら(S131,S141)、S15に進み、遡る時間iが0か否かを判定する。
遡る時間iが0の場合(S15で「Yes」の場合)、現在時刻での潜熱蓄熱材3の固相率は、最大固相率またはゼロとなるので、ENDに進む。
一方、遡る時間iが0ではない場合(S15で「No」の場合)は、S21以降の各ステップを行い、現在時刻jにおける潜熱蓄熱材3の固相率の算出を行う。
(2)現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の固相率の算出
S15で「No」の場合は、固相率算出手段42が起動して、現在時刻jにおける潜熱蓄熱材3の固相率を算出する。
固相率算出手段42が起動すると、固相率算出手段42は、経過時間(相変化温度tを横切った時刻からの経過時間)TC=MAX(T,T)、m=Δmとした上で(S21)、S22に進み、基準時刻j−iからm−Δm時間だけ進んだ時刻における潜熱蓄熱材の温度tj-i+m-Δmを相変化温度tと比較する。なお、S22は、mがiになるまで繰り返す。
mの初期値は、Δmなので(S21)、初回は基準時刻j−iにおける潜熱蓄熱材の温度tj-iを相変化温度tと比較する。なお、Δmは適宜設定すればよいが、例えば、温度測定間隔(1時間)に合わせてΔm=1とすればよい。
(2−1)温度tj-i+m-Δmが相変化温度tよりも低い場合(S22で「Yes」の場合)
S22において、温度tj-i+m-Δmが相変化温度tよりも低いと判定された場合は、図6に示すS30に進み、固相率算出手段42は、基準時刻j−iから時間mだけ進んだ時刻(すなわち、S22の時刻からΔm進んだ時刻)の温度tj-i-mを相変化温度tと比較する。
(2−1−1)温度tj-i-mが相変化温度tsよりも低い場合(S30で「Yes」の場合)
S30において、温度tj-i-mが相変化温度tよりも低いと判定された場合は、固相率算出手段42は、時刻j−i+m-Δmにおける経過時間(相変化温度tを横切った時刻(下回った時刻)からの経過時間)TCにΔmを加えた値を時刻j−i+mにおける経過時間TCに設定した上で(S301)、S31に進み、経過時間TCと凝固開始時間TMSと比較する(S31)。
なお、凝固開始時間TMSは、図3の(a)に示すように、潜熱蓄熱材3が凝固し始める時間帯であって、潜熱蓄熱材3の固相率に変化が生じない時間帯である。
経過時間TCが凝固開始時間TMS以下の場合(S31で「Yes」の場合)、固相率算出手段42は、時刻j−i+m−Δmの時点での固相率ηj-i+m-Δmを時刻j−i+mの時点での潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mに設定する(S32)。
これは、潜熱蓄熱材3の温度が相対変化温度tを上回っている状態(融解が進行する状態)から相対変化温度tを下回る状態に変化しても、潜熱蓄熱材3の固相率がただちには増加せず、融解開始時間TMSが経過した後に固相率が上がり始めるからである(図8の(b)参照)。
一方、経過時間TCが凝固開始時間TMSよりも大きい場合(S31で「No」の場合)、固相率算出手段42は、凝固固相率関数Fa(x)を凝固融解関数ファイル11から読み出して、Fa(x)に代入すべき時間TPをTP+Δmとして(S311)、潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを凝固固相率関数Fa(x)から算出する(S33)。
固相率算出手段42は、算出された潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを固相率ファイル13に記憶する。
(2−1−2)温度tj-i-mが相変化温度tよりも高い場合(S30で「No」の場合)
S30において温度tj-i-mが相変化温度t以上と判定された場合(すなわち、j−i+m−ΔmからΔmが経過するまでの間にtを超えた場合)、固相率算出手段42は、S302に進んで経過時間(tを横切った時刻(上回った時刻)からの経過時間)TCをリセット(TC=0)としたうえでS34に進み、基準時刻j−iから時間m−Δm進んだ時刻における潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+m-Δmがゼロか否かを判定する。
固相率ηj-i+m-Δmがゼロの場合(S34で「Yes」の場合)、固相率算出手段42は、融解固相率関数Fb(x)を凝固融解関数ファイル11から読み出して、Fb(x)に代入すべき時間TPを融解完了時間Tとして(S35)、潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを融解固相率関数Fb(x)を利用して算出する(S36)。
固相率算出手段42は、算出された潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを固相率ファイル13に記憶する。
固相率ηj-i+m-Δmがゼロではない場合(S34で「No」の場合)、固相率算出手段42は、固相率ηj-i+m-Δmが最大固相率ηMAXか否かを判定する(S37)。
固相率ηj-i+m-Δmが最大固相率ηMAXの場合(S37で「Yes」の場合)、固相率算出手段42は、融解固相率関数Fb(x)を凝固融解関数ファイル11から読み出して、Fb(x)に代入すべき時間TPをゼロとしたうえで(S38)、S36に進み、潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを凝固固相率関数Fb(x)から算出する。すなわち、Fb(x)においてx=TP=0として、ηj-i+mを算出する。
固相率算出手段42は、算出された潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを固相率ファイル13に記憶する。
固相率ηj-i+m-Δmが最大固相率ηMAXではない場合(S37で「No」の場合)は、融解固相率関数Fb(x)を凝固融解関数ファイル11から読み出して、固相率ηj-i+m-Δmに対応する時間xを融解固相率関数Fb(x)から決定し、時間xをTPとして(S39)、すなわち、凝固固相率関数Fb(x)にx=TP=xとして、固相率ηj-i+mを算出する(S36)。
固相率算出手段42は、算出された潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを固相率ファイル13に記憶する。
(2−2)温度tj-i+m-Δmが相変化温度tよりも高い場合(S22で「No」の場合)
S22において、温度tj-i+m-Δmが相変化温度tよりも高いと判定された場合は、図7に示すS40に進み、固相率算出手段42は、基準時刻j−iから時間mだけ進んだ時刻(すなわちS22の時刻からΔm進んだ時刻)の温度tj-i-mを相変化温度tと比較する。
(2−2−1)温度tj-i-mが相変化温度t以上の場合(S40で「Yes」の場合)
S40において、温度tj-i-mが相変化温度t以上と判定された場合は、S401に進み、固相率算出手段42は、時刻j−i+m−Δmでの経過時間(相変化温度tを横切った時刻(上回った時刻)からの経過時間)TCにΔmを加えた値を新たな経過時間TC(すなわち、温度が相変化温度tよりも高くなった時点から時刻j−i+mまでの時間)としたうえで、S41に進み、時間TCと融解開始時間TLSとを比較する(S41)。
なお、融解開始時間TLSは、図3の(b)に示すように、潜熱蓄熱材3が融解し始める時間帯であって、潜熱蓄熱材3の固相率に変化が生じない時間帯である。
経過時間TCが凝固開始時間TLS以下の場合(S41で「Yes」の場合)には、時刻j−i+m−Δmの時点での固相率ηj-i+m-Δmを時刻j−i+mの時点での潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mに設定する(S42)。
これは、潜熱蓄熱材3の温度が相対変化温度tを下回っている状態(凝固が進行する状態)から相対変化温度tを上回る状態に変化しても、潜熱蓄熱材3の固相率がただちには減少せず、融解開始時間TLSが経過した後に固相率が下がり始めるからである(図8の(a)参照)。
一方、経過時間TCが凝固開始時間TLSよりも大きい場合(S41で「No」の場合)は、融解固相率関数Fb(x)を凝固融解関数ファイル11から読み出して、Fb(x)に代入すべき時間TPをTP+Δmとして(S411)、潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを融解固相率関数Fb(x)から算出する(S43)。
固相率算出手段42は、算出された潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを固相率ファイル13に記憶する。
(2−2−2)温度tj-i-mが相変化温度tよりも小さい場合(S40で「No」の場合)
S40において温度tj-i-mが相変化温度tよりも小さいと判定された場合(すなわち、j−i+m−ΔmからΔmが経過するまでの間にt以下となった場合)は、S402に進んで、経過時間TCをリセット(TC=0)としたうえでS44に進み、温度tj-i-mが、基準時刻j−iから時間m−Δmだけ進んだ時刻における潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+m-Δmが最大固相率ηMAXか否かを判定する。
固相率ηj-i+m-Δmが最大固相率ηMAXの場合(S44で「Yes」の場合)は、凝固固相率関数Fa(x)を凝固融解関数ファイル11から読み出して、時間TP(Fa(x)におけるxの値)を融解完了時間Tとして(S45)、潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを凝固固相率関数Fa(x)を利用して算出する(S46)。
固相率算出手段42は、算出された潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを固相率ファイル13に記憶する。
固相率ηj-i+m-Δmが最大ηMAXではない場合(S44で「No」の場合)は、S47に進み、固相率ηj-i+m-Δmがゼロか否かを判定する。
固相率ηj-i+m-Δmがゼロの場合(S47で「Yes」の場合)は、凝固固相率関数Fa(x)を凝固融解関数ファイル11から読み出して、Fa(x)に代入すべき時間TPをゼロとしたうえで(S48)、S46に進み潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを凝固固相率関数Fa(x)から算出する。すなわち、Fa(x)においてx=TP=0として、固相率ηj-i+mを算出する。
固相率算出手段42は、算出された潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを固相率ファイル13に記憶する。
固相率ηj-i+m-Δmがゼロではない場合(S47で「No」の場合)は、凝固固相率関数Fa(x)を凝固融解関数ファイル11から読み出して、固相率ηj-i+m-Δmに対応する時間xを凝固固相率関数Fa(x)から決定し(S49)、時間TPをxとして潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを算出する(S46)。
固相率算出手段42は、算出された潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを固相率ファイル13に記憶する。
潜熱蓄熱材3の固相率ηj-i+mを算出したら、m=m+Δmとした上で再度S22を繰り返す。S22は、mがiとなるまでくり返す。Δmは適宜設定すればよいが、例えば、Δm=1とすると、基準時刻j−iから現在時刻jに遡るまで1時間ピッチでS22を行うことになる。
(3)潜熱蓄熱槽の蓄熱量の算出
固相率算出手段42が潜熱蓄熱材3の固相率を算出したら、蓄熱量算出手段43が起動して、潜熱蓄熱槽1の蓄熱量を算出する。
(3−1)水の蓄熱量の算出
蓄熱量算出手段43による水2の蓄熱量の算出は、温度ファイル12から水2の温度の履歴を読み出すとともに、水条件ファイル15から水の容積Vw、水の比重量γw、水の比熱Hw等を読み出して、式1により算出する。
蓄熱量算出手段43は、算出された水2の蓄熱量を蓄熱量ファイル14に記憶させる。
Qwj = Vw×γw×Hw ×(tmax-tj) ・・・式1
ここで、Qwj :現在時刻jにおける水蓄熱量(MJ)
Vw:水の容積(m3
γw:水の比重量(kg/ m3
Hw:水の比熱(kJ/kg・K)
tmax:蓄熱最高温度(℃)
tj:現在時刻jにおける温度(℃)
(3−2)潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量の算出
蓄熱量算出手段43による潜熱蓄熱材3の顕熱蓄熱量の算出は、温度記憶手段12から潜熱蓄熱材3の温度の履歴を読み出すとともに、蓄熱材条件ファイル16から潜熱蓄熱材の融解時容積Vu、融解時比重量γu、比熱Hu1,Hu2等を読み出し、式2または式3により算出する。
つまり、現在時刻jにおける潜熱蓄熱材3の温度が相変化温度tを上回っている場合は式2を利用し、現在時刻jにおける潜熱蓄熱材3の温度が相変化温度tを下回っている場合は式3を利用する。
蓄熱量算出手段43は、算出された顕熱蓄熱量を蓄熱量ファイル14に記憶させる。
Qusj = Vu×γu×Hu1×(tmax- tj) ・・・式2
Qusj = Vu×γu×Hu1×(tmax-ts)+Vu×γu×Hu2×(ts-tj) ・・・式3
ここで、Qusj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量(MJ)
Vu:潜熱蓄熱材の融解時容積(m3
γu:潜熱蓄熱材の融解時比重量(kg/ m3
Hu1:潜熱蓄熱材の比熱(融解時)(kJ/kg・K)
Hu2:潜熱蓄熱材の比熱(凝固時)(kJ/kg・K)
tmax:蓄熱最高温度(℃)
tj:現在時刻jにおける温度(℃)
ts:相変化温度(℃)
(3−3)潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量の算出
蓄熱量算出手段43による潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量の算出は、固相率ファイル13から潜熱蓄熱材3の固相率ηjを読み出すとともに、蓄熱材条件ファイル16から潜熱蓄熱材3の融解時容積Vu、融解時比重量γu、凝固熱Su等を読み出し、式4により算出する。
蓄熱量算出手段43は、算出された潜熱蓄熱量を蓄熱量ファイル14に記憶させる。
Qulj = Vu×γu×Su×ηj/100 ・・・式4
ここで、Qulj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量(MJ)
Vu:潜熱蓄熱材の融解時容積(m3
γu:潜熱蓄熱材の融解時比重量(kg/ m3
Su:潜熱蓄熱材の凝固熱(kJ/kg)
ηj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の固相率(%)
(3−4)潜熱蓄熱槽の蓄熱量の算出
蓄熱量算出手段43による潜熱蓄熱槽の蓄熱量の算出は、蓄熱量ファイル14から水の蓄熱量Qwj、顕熱蓄熱量Qusjおよび潜熱蓄熱量Quljを読み出し、これらを足し合わせることにより算出する。
蓄熱量算出手段43は、算出された潜熱蓄熱槽の蓄熱量を蓄熱量ファイル14に記憶させる。
演算処理部40は、潜熱蓄熱槽1の蓄熱量を算出したら、出力手段20を介して算出結果を出力する。
以上、本実施形態の蓄熱量算出装置および蓄熱量算出方法によれば、相変化中、温度がほぼ一定の潜熱蓄熱材の蓄熱量を、安価な温度計を利用して、潜熱蓄熱槽の蓄熱量を高精度に把握することができる。そのため、潜熱蓄熱槽の蓄熱量を簡易かつ高精度に算出することができる。つまり、潜熱蓄熱材が有する相変化中の固相率と時間との関係を用いることで、温度と時間を把握することで潜熱蓄熱材の固相率を把握することができ、ゆえに高精度に潜熱蓄熱槽の蓄熱量を把握することが可能となる。
また、誤差の積み重ねが少ないため、高精度である。したがって、蓄熱量把握の信頼性が向上し、運転管理の自由度が向上する。
さらに、蓄熱量は、モニター等の出力手段により随時確認することができるため、装置の管理が容易である。
以下に、本実施形態の蓄熱量算出方法による計算例を示す。
本計算例の条件を表1に示す。また、潜熱蓄熱材の凝固固相率関数Fa(x)および融解固相率関数Fb(x)は、それぞれ図9の(a)および(b)に示す通りである。なお、図9の(a)、(b)では、凝固固相率関数Fa(x)、融解固相率関数Fb(x)とも一次関数としているが、図3の(a)、(b)のような関数を用いてもよい。
Figure 2014152947
温度履歴は、表2および図10に示す通りとする。
Figure 2014152947
表2および図10に示すように、時刻j−5以前(j−5〜j−24)の温度は、相変化温度6.5℃以上となっている。
一方、融解完了時間Tは図9の(b)に示すように、9時間である。時刻j−5から9時間以前(時刻j−14)までの温度は、図10に示すように、継続して相変化温度t以上となっているため、時刻j−5の時点で潜熱蓄熱材の固相率はゼロとなっていることがわかる。
1時間ごとに固相率を確認するものとして(すなわち、Δn=1、Δm=1)、図5のフローにあてはめると、現在時刻jから遡る時間i=0〜4のときはS13に進み、かつ、時間i=0のときはn=5のときにS13において「No」となり、時間i=0〜4のときは時間j−iから遡る時間n=5〜1のときにS13において「No」となるが、時間i=5〜15のときはS14に進み、かつ、S14において「Yes」となるので、S141において固相率ηi−5〜ηi−15がそれぞれ「0」と設定され、融解固相率関数Fb(x)ni代入すべき時間TPが「9」と設定される。
i=5〜15では、S15に進むが、S15では「No」となり、S21に進む。S21に進むと、m=Δm=1と設定され、S22に進む。
i=5のとき、温度tj−i+m−Δm(=tj−5)は相変化温度tよりも大きいので、S22では「No」となり、S40(図7)に進む。
時刻j−i+mにおける温度tj−i+m(=tj−4)は相変化温度tより小さいので、S40においては「No」となり、図7に示すように、S402、S44に進む。
i=5、m=Δm=1のとき、固相率ηj−i+m−Δm(=ηj−5)は「0」であるので、S44においては「No」となってS47に進むが、S47では「Yes」となり、S48に進み、TP=0と設定された上でS46に進みR=Fa(x)にx=TP=0が代入され、その結果、固相率ηj−i+m(=ηj−4)はゼロとなる。
次に、i=5、m=2として、S22以降の処理を実行する。
i=5,m=2のとき、S22では、時刻j−i+m−Δmにおける温度はtj−i+m−Δm(=tj−4)<tとなるので「Yes」となりS30(図6)に進む。
時刻j−i+mにおける温度tj−i+m(=tj−3)は、相変化温度tよりも小さいので、S30では「Yes」となり、図6に示すように、S301に進む。
S402で経過時間TC=0と設定されているので、S301では、新たな経過時間(tを横切った時点からの経過時間)TCとしてΔm=1が設定され、S31に進む。この場合、経過時間TCは凝固開始時間TMS(1時間)と等しいので、S31では「Yes」となって、S32に進み、ηj−i+m(=ηj−3)の固相率として、ηj−i+m−Δm(=ηj−4)と同じ固相率(=0)が設定される。
i=5、m=3のときはS30→S301→S31と進むが、S31では「No」となり、S311に進む。
m=2のときにS32で凝固固相率関数Fa(x)に代入すべき時間TP=Δm=1と設定されているので、S311では新たな凝固固相率関数Fa(x)に代入すべきTPとして「2」が設定され、S33に進む。S33では、R=Fa(x)にTP=2が代入される。
図9の(a)に示すように、x=TP=2として、R=Fa(x)にあてはめると、x=2のときのRは10%であるので、ηj−i+m(=ηj−2)の固相率は10%となる。
m=4,5のときは、m=3と同様に、S30→S301→S31→S311→S33に進むので、固相率はそれぞれ20%、30%となる。
すなわち、現在時刻jにおける固相率は30%となる。
計算の結果を表3に示す。
Figure 2014152947
以下、潜熱蓄熱材の固相率を利用して、潜熱蓄熱槽全体の蓄熱量を算出する。
(1)水の蓄熱量
= V×γ×H×(tmax−t
= 10×1000×4.186×(14−5.4)
=360 MJ
(2)潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量
us= V×γ×Hu1×(tmax−t)+V×γ×Hu2×(t−t
=6×820×2.3×(14−6.5)+6×820×1.9×(6.5−5.4)
=95 MJ
なお、本実施形態では、現在時刻jにおける温度tが相変位温度tを下回っているので式3により算出する。
(3)潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量
ul= V×γ×S×η/100
=6×820×100×30/100
=148 MJ
(4)潜熱蓄熱槽全体の蓄熱量
=Q+Qus+Qul
=360+95+148
=603 MJ
以上、本発明に係る実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、潜熱蓄熱材3の凝固が最大になる前に、潜熱蓄熱材3の温度が相変化温度tを上回った場合には、図8の(a)に示すように、融解開始時間TLS後に、潜熱蓄熱材3の融解が進行するものとして、潜熱蓄熱材3の固相率を算出すればよい。
同様に、潜熱蓄熱材3の融解がゼロになる前に、潜熱蓄熱材3の温度が相変化温度tを下回った場合には、図8の(b)に示すように、凝固開始時間TMS後に、潜熱蓄熱材3の凝固が進行するものとして、潜熱蓄熱材3の固相率を算出すればよい。
1 潜熱蓄熱槽
2 水
3 潜熱蓄熱材
4 温度計
5 蓄熱量算出装置
11 凝固融解関数ファイル(凝固融解関数記憶手段)
12 温度ファイル(温度記憶手段)
13 固相率ファイル(固相率記憶手段)
14 蓄熱量ファイル(蓄熱量記憶手段)
41 温度取得手段
42 固相率算出手段
43 蓄熱量算出手段

Claims (5)

  1. 潜熱蓄熱材と水とが収容されてなる潜熱蓄熱槽における蓄熱量算出方法であって、
    前記潜熱蓄熱材の固相率がゼロから最大になるまでの凝固時間と固相率との関係により求まる凝固固相率関数および前記潜熱蓄熱材の固相率が最大からゼロになるまでの融解時間と固相率との関係により求まる融解固相率関数を予め規定しておき、
    前記潜熱蓄熱材または前記潜熱蓄熱材の周囲の水の温度を定期的に測定し、
    前記温度が前記潜熱蓄熱材の相変化温度を下回っている時間または前記温度が前記相変化温度を上回っている時間を、前記凝固固相率関数または前記融解固相率関数にあてはめて、前記潜熱蓄熱材の固相率を算出し、
    前記潜熱蓄熱材の固相率を利用して、前記潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量を算出することを特徴とする、蓄熱量算出方法。
  2. 現在時刻jにおける水の蓄熱量Qwjを式1により算出し、
    現在時刻jにおける前記温度が相変化温度を上回っている場合には、現在時刻jにおける前記潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量Qusjを式2により算出し、
    現在時刻jにおける前記温度が相変化温度を下回っている場合には、現在時刻jにおける前記潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量Qusjを式3により算出し、
    前記潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量Quljを式4により算出し、
    前記水の蓄熱量Qwjと、前記潜熱蓄熱材の前記顕熱蓄熱量Qusjと、前記潜熱蓄熱量Quljとの合計により前記潜熱蓄熱槽の蓄熱量を算出することを特徴とする、請求項1に記載の蓄熱量算出方法。

    Qwj = Vw×γw×Hw×(tmax-tj) ・・・式1
    Qusj = Vu×γu×Hu1×(tmax-tj) ・・・式2
    Qusj = Vu×γu×Hu1×(tmax-ts)+Vu×γu×Hu2×(ts-tj) ・・・式3
    Qulj = Vu×γu×Su×ηj/100 ・・・式4
    ここで、Qwj :現在時刻jにおける水の蓄熱量(MJ)
    Vw:水の容積(m3
    γw:水の比重量(kg/ m3
    Hw:水の比熱(kJ/kg・K)
    tmax:蓄熱最高温度(℃)
    tj:現在時刻jにおける温度(℃)
    Qusj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量(MJ)
    Vu:潜熱蓄熱材の融解時容積(m3
    γu:潜熱蓄熱材の融解時比重量(kg/ m3
    Hu1:潜熱蓄熱材の比熱(融解時)(kJ/kg・K)
    Hu2:潜熱蓄熱材の比熱(凝固時)(kJ/kg・K)
    ts:相変化温度(℃)
    Qulj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱量(MJ)
    Su:潜熱蓄熱材の凝固熱(kJ/kg)
    ηj:現在時刻jにおける潜熱蓄熱材の固相率(%)
  3. 現在時刻から所定時間だけ遡った時刻を基準時刻とし、当該基準時刻から凝固時間以上遡った時刻を第一時刻とし、前記基準時刻から融解時間以上遡った時刻を第二時刻としたときに、
    前記第一時刻から前記基準時刻に至るまで、水の温度が継続して前記相変化温度を下回っている場合には、潜熱蓄熱材の最大固相率を前記基準時刻における前記潜熱蓄熱材の固相率とし、
    前記第二時刻から前記基準時刻に至るまで、水の温度が継続して前記相変化温度を上回っている場合には、前記基準時刻における前記潜熱蓄熱材のゼロとすることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の蓄熱量算出方法。
  4. 前記温度が前記潜熱蓄熱材の相変化温度を下回った時刻または上回った時刻を相変化時刻とし、当該相変化時刻から現在時刻までの経過時間を前記凝固固相率関数または前記融解固相率関数にあてはめて、前記潜熱蓄熱材の固相率を算出することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の潜熱蓄熱槽の蓄熱量算出方法。
  5. 潜熱蓄熱槽の蓄熱量を算出する蓄熱量算出装置であって、
    前記潜熱蓄熱材の固相率がゼロから最大になるまでの時間と固相率との関係により求まる凝固固相率関数および前記潜熱蓄熱材の固相率が最大からゼロになるまでの時間と固相率との関係により求まる融解固相率関数が記憶された凝固融解関数記憶手段と、
    潜熱蓄熱槽の温度を定期的に測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段により測定された温度の履歴を記憶する温度記憶手段と、
    前記潜熱蓄熱材の固相率を算出する固相率算出手段と、
    前記水の蓄熱量と、前記潜熱蓄熱材の顕熱蓄熱量および潜熱蓄熱量をそれぞれ算出するとともに、前記水の蓄熱量、顕熱蓄熱量および潜熱蓄熱量の合計により潜熱蓄熱槽の蓄熱量を算出する蓄熱量算出手段と、を有しており、
    前記固相率算出手段は、前記凝固融解関数記憶手段に記憶された凝固固相率関数または融解固相率関数に、前記温度記憶手段に記憶された温度の履歴をあてはめることで、前記潜熱蓄熱材の固相率を算出し、
    前記蓄熱量算出手段は、前記潜熱蓄熱材の固相率を利用して前記潜熱蓄熱材の蓄熱量を算出することを特徴とする、蓄熱量算出装置。
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