JP2014152801A - 車両の走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】降坂路をACC走行するに際し、自動ブレーキにより車速を所定に減速した後に、自動ブレーキを解除した場合であっても、大きく加速されることがなく、制御ハンチングを有効に防止できるようにする。
【解決手段】降坂路を駆動輪1a,1bからの逆駆動力でACC走行中、ブレーキ制御ユニット8が自動ブレーキを作動させて減速させた後、自動ブレーキを解除した後も、トラクション制御ユニット7は自動変速機の変速比iを、自動ブレーキを解除する直前に設定した目標タービン回転数Nttを維持す値に設定する。自動ブレーキが解除された後も、変速比iが目標タービン回転数Nttを維持する値に設定されているので、自動ブレーキを解除した後も大きく加速されることがなく、制御ハンチングを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、降坂路走行時における自動ブレーキの作動時間の短縮を図る車両の走行制御装置に関する。
従来、ミリ波レーダ、赤外線レーザレーダ、ステレオカメラや単眼カメラ等を用いて自車両前方の走行環境(先行車、障害物等)を認識して自車両の走行制御を行う技術が種々提案されている。
このような走行制御の機能の一つとして、車間距離制御付クルーズコントロール(ACC:Adaptive Cruise Control)装置が実用化されている。このACC装置は、自車両前方に車両(先行車)を捕捉していない場合は、運転者が設定した車速(セット車速)を目標車速として定速走行し、先行車を捕捉しれた場合、この先行車の車速がセット車速以下のときは、先行車に対し所定の車間距離を開けた状態で追従する追従走行制御が行われる。
ACC装置では、自車両の車速(自車速)と目標車速(セット車速或いは先行車速)との差分に応じて目標加速度(自車速が降坂路走行等において目標車速を超えている場合は負の加速度)を設定し、電子制御スロットルに設けられているスロットル弁の開度を制御してエンジン出力を調整すると共に、自動変速機の変速比を所定に設定して、目標加速度に対応する加速度を発生させる。降坂路をACC走行している状況では、例えば特許文献1(特開2003−112537号公報)に開示されているように、スロットル弁を全閉させてエンジンブレーキを作動させると共に、変速制御により自動変速機をダウンシフトさせて、必要な制動力を得るようにしている。
ところで、自車両が降坂路を走行している際に自動変速機で行われるダウンシフト量は、基本的には路面勾配に応じて設定されるが、大きくダウンシフトさせた場合、エンジン回転数が異常に上昇して騒音が発生するため、ダウンシフト量はある程度制限されている。従って、上述したエンジン制御によるエンジンブレーキや変速制御によるダウンシフトでは、目標とする負の加速度が得られない場合、制動力不足を補うためにブレーキ制御によりブレーキを強制的に作動させて、実際の加速度が目標加速度に収束するようにする。
この場合、例えば、特許文献2(特開2012−206699号公報)では、自動ブレーキに設けられているブレーキによる強制制動が所定時間以上継続した場合、負の目標加速度(目標減速度)を更に低い値に設定する技術が開示されている。この文献に開示されている技術によれば、負の目標加速度(目標減速度)を低い値に設定することで、変速制御では更にシフトダウンし、ブレーキ制御ではブレーキを更に高いブレーキ圧で作動させるようになるため、大きく減速されて、例えば、当初の目標車速が60[Km/h]の場合、55[Km/h]程度まで減速され、その分、ブレーキの作動時間、及び、頻度を低減することができる。
特開2003−112537号公報 特開2012−206699号公報
ところで、上述した特許文献2に開示されている技術では、目標減速度を高く設定し、その後、車速が所定に減速されるとブレーキが解除される。ブレーキが解除されると、車速を目標車速に収束させようとするため、自動変速機の変速比は必然的にアップシフトされる。
ブレーキが解除された後も降坂路を継続して走行している場合、自動変速機がアップシフトされることにより、エンジンブレーキが弱められて加速するため、運転者に不快感を与えてしまう不都合がある。更に、加速されることで、セット車速を超えると、再びブレーキが作動すると共に変速比がダウンシフトされるため、加速と減速が短い周期で繰り返される制御ハンチングが発生してしまう不具合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、降坂路走行において、自動ブレーキにより減速した後、この自動ブレーキが解除された場合であっても、大きく加速されることがなく、運転者に与える不快感を払拭することができると共に、加速と減速とを短い周期で繰り返す制御ハンチングを未然に防止することのできる車両の走行制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、自車両前方を認識する前方認識手段と、路面勾配を検出する勾配検出手段と、駆動源側回転数を検出する回転数検出手段と、前記前方認識手段が先行車を認識した場合は、該先行車と自車両との相対車速に基づいて該先行車を追従する目標加速度を設定し、又該先行車が認識されない場合は、予め設定したセット車速と該自車両の車速との差に基づいて該車速を該セット車速に収束させる目標加速度を設定する目標加速度設定手段と、前記目標加速度と前記自車両の車速と前記路面勾配とに基づいて、降坂路を駆動輪からの逆駆動力で走行する際の目標駆動力を設定する駆動力演算手段と、前記目標駆動力と前記自車両の車速と前記駆動源側回転数とに基づいて要求駆動源側回転数を設定する要求駆動源側回転数演算手段と、前記要求駆動源側回転数を実現する目標駆動源側回転数を求め、該目標駆動源側回転数と前記駆動源側回転数とに基づき、降坂路を逆駆動力で走行する際の該駆動源側回転数を前記目標駆動源側回転数に収束させる自動変速機の変速比を設定する変速制御手段と、前記要求駆動源側回転数と前記駆動源側回転数とに基づき、降坂路を逆駆動力で走行する際の該駆動源側回転数を前記要求駆動源側回転数に収束させるために自動ブレーキを動作させるブレーキ制御手段とを備える車両の走行制御装置において、前記変速制御手段は、前記ブレーキ制御手段が自動ブレーキを解除した場合であっても、前記自車両が降坂路を走行している場合は、前記自動ブレーキを解除する前に設定した前記要求駆動源側回転数を維持させる変速比を設定する。
本発明によれば、降坂路走行において、自動ブレーキにより減速した後、この自動ブレーキが解除された場合であっても、変速制御では、自動ブレーキが解除される前に設定した要求駆動源側回転数を維持させる変速比を設定するので、大きく加速されることがなく、運転者に与える不快感を払拭することができると共に、加速と減速とを短い周期で繰り返す制御ハンチングを未然に防止することができる。
走行制御装置を搭載する車両の概略図 ACCユニットの機能ブロック図 降坂路走行時のタイミングチャートであり、(a)は車速の変化を示すタイミングチャート、(b)は自動ブレーキの作動状態を示すタイミングチャート、(c)は目標タービン回転数の設定状態を示すタイミングチャート
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1の符号1は車両(自車両)であり、この自車両1に車両の走行制御に必要な各種制御部が搭載されている。
制御部としては、車載カメラ3で取得した自車両前方の画像等を処理する画像認識ユニット(IPU)4、及び、ACC(Adaptive Cruise Control)走行時におけるクルコン目標駆動力(以下、単に「目標駆動力」と称する)Ftを求めるACCユニット(ACC_ECU)5を有する走行制御部2、後述するエンジン9を制御するエンジン制御ユニット(E/G_ECU)6、自動変速機(本実施形態では、無段変速機(CVT)を採用している)の変速制御を行う変速制御手段としてのトラクション制御ユニット(TCU)7、自動ブレーキを制御するブレーキ制御手段としてのブレーキ制御ユニット(BRK_ECU)8等を備えている。尚、車載カメラ3、及びIPU4で、本発明の前方認識手段が構成されている。
この各ECU5〜8が、CAN(Controller Area Network)等、周知の車内通信回線を通じて相互通信可能に接続されている。この各ECU5〜8はCPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータにより構成されており、ROMにはシステム毎に設定されている動作を実現するための制御プログラム、及びマップデータ等の各種固定データが記憶されており、CPUは制御プログラムに従い、予め設定されている制御を実現するための演算を実行する。
又、上述した車載カメラ3はメインカメラ3aとサブカメラ3bとを有するステレオカメラであり、この両カメラ3a,3bは車室内前部の上部(例えば、ルームミラの両側)に一定の間隔を保持した状態で固設されている。この両カメラ3a,3bで撮影した自車前方の走行環境の画像信号がIPU4にて所定に画像処理されると共に、処理された画像に基づいて、自車両直前を走行する先行車、自車両前方のカーブ等の道路形状等を認識し、これらを前方認識情報としてACC_ECU5へ出力する。
ACC_ECU5の入力側には、IPU4以外に、運転者が操作するステアリングホイール(ハンドル)等に併設されてACC定速走行時の目標車速Vt(=セット車速Vset)を設定するセット車速スイッチ16、車速を検出する車速センサ17、前後加速度Gxを検出する勾配検出手段としての前後加速度(前後G)センサ18(又は、傾斜センサ)が接続されている。尚、この前後Gセンサ18で検出する前後加速度Gxには、車両1に作用する前後G成分のみならず、登降坂路走行時の路面勾配成分も含まれている。
ACC_ECU5は、入力されたパラメータに基づいて目標駆動力Ftを求め、この目標駆動力Ftを実現するために要求するクルコン要求トルク(以下、単に「要求トルク」と称する)Td、及びクルコン要求タービン回転数(以下、単に「要求タービン回転数」と称する)Ntdを求める。又、自車走路の前方に先行車が認識され、この先行車の車速がセット車速Vsetよりも遅い場合、所定に車間距離を保持した状態で先行車を追従する相対車速が設定され、この相対車速に基づいて自車両1の目標車速(追従目標車速)Vtが設定される。
又、E/G_ECU6の入力側に、トルクコンバータの駆動源側回転数であるタービン回転数Ntを検出する回転数検出手段としての回転数センサ19が接続され、出力側に電子制御スロットル10に設けられているスロットルアクチュエータ10aが接続されている。電子制御スロットル10は、駆動源としてのエンジン9の吸気系に設けられており、この電子制御スロットル10のスロットル弁10bが、E/G_ECU6からの駆動信号によって動作するスロットルアクチュエータ10aによって所定に開閉動作される。尚、タービン回転数はエンジン回転数とほぼ同じ値を示すため、回転数センサ19はエンジン回転数を検出するものであっても良い。又、ACC走行時、運転者はアクセルペダルを解放しているためアクセル開度センサを省略している。
更に、E/G_ECU6はトルクマップを有している。このトルクマップは、要求トルクTdをパラメータとして、この要求トルクTdに対応するスロットル弁10bの開度(スロットル開度)θthを設定するものであり、要求トルクTdとスロットル開度θthとの関係を予め実験などから求めて設定されている。従って、ACC走行時は、ACC_ECU5で求めた要求トルクTdをパラメータとしてスロットルマップを参照し、スロットル弁10bのスロットル開度を設定する。尚、自車両1が降坂路を逆駆動力(駆動輪からエンジン9に伝達される駆動力)によってACC走行する場合、要求トルクTdは負の値となり、スロットル弁10bは全閉動作するためエンジンブレーキが作動する。
又、TCU7は、その入力側に、自動変速機(CVT)のブライマリプーリの回転数(プライマリ回転数)Npとセカンダリプーリの回転数(セカンダリ回転数)Nsとを検出するプライマリプーリ回転数センサ20とセカンダリプーリ回転数センサ21とがそれぞれ接続されている。TCU7では、両プーリ回転数センサ20,21で検出した各プーリ回転数Np,Nsの比Np/NsからCVTの実変速比i(=Np/Ns)を算出し、この実変速比iに、減速歯車列、デファレンシャル装置等、CVT以降の減速比(固定値)を乗算して総減速比σiを算出する。
又、BRK_ECU8の出力側にハイドロリックコントロールユニット(HCU)11が接続されており、このHCU11の出力側に、自動ブレーキに設けられている主ブレーキアクチュエータ(図示せず)が接続されている。主ブレーキアクチュエータはHCU11から供給されるブレーキ液圧Pbを増減させて、各車輪1a,1bに設けられているディスクブレーキ等の主ブレーキ(図示せず)に対する制動力を調整するものである。尚、本実施形態では、左右前輪1aと左右後輪1bとの双方を駆動輪とする四輪駆動車が示されている。
ところで、自車両1が降坂路を逆駆動力でACC走行するに際し、要求タービン回転数Ntdに対して、実際のタービン回転数Ntが収束せず高い値を示している場合、エンジンブレーキのみでは充分に減速させることができない場合、BRK_ECU8からHCU11に対してブレーキ作動信号を出力し、自車両1を強制制動して所定に減速させる。又、主ブレーキの作動が所定時間継続しても、タービン回転数Ntが要求タービン回転数Ntdまで低下しない場合、BRK_ECU8は強めのブレーキ作動信号をHCU11へ出力して、自車両1を減速させる。
駆動輪1a,1bからの逆駆動力により加速する路面勾配を有する降坂路をACC走行時、TCU7は、ACC_ECU5で求めた要求タービン回転数Ntdを実現するためのクルコン目標タービン回転数(以下、単に「目標タービン回転数」と称する)Nttを設定し、駆動輪である前輪1a、及び後輪1bからエンジン9へ逆駆動力が印加される際の実際のタービン回転数Ntが目標タービン回転数Nttとなるように、CVTの変速制御を行う。
次に、ACC走行におけるACC_ECU5の機能動作について説明する。図2に示すように、ACC_ECU5は、ACC走行を実現する制御構成として、目標加速度演算手段としての目標加速度演算部26、駆動力演算手段としての駆動力演算部27、要求駆動源側回転数演算手段としての要求タービン回転数演算部28、及び要求トルク演算部29を備えている。
目標加速度演算部26は、IPU4で求めた前方認識情報に基づいて先行車が認識されている場合は、先行車と自車両1との車間距離を時間微分することで相対車速を求め、この相対車速を時間微分することで、設定車間距離を維持した状態で追従走行させるための目標加速度αtを設定する。一方、先行車が認識されていない場合は、セット車速Vsetと自車速Vとの差を時間微分することで、自車速Vをセット車速Vsetに収束させるための目標加速度αtを設定する。
駆動力演算部27は、走行抵抗(空気抵抗、加速抵抗、転がり抵抗、勾配抵抗)を求める。尚、本実施形態では、空気抵抗、及び転がり抵抗を一定値としている。
又、加速抵抗は自車速Vを時間微分して求めた加速度αを重力加速度gで除算することで求める(α/g)。一方、勾配抵抗は、路面勾配θ(図1参照)と自車両1の総重量Wとに基づいて求める(W・sinθ)。この路面勾配θは、前後加速度Gxからα/g(g:重力加速度)を減算することで求める(θ=Gx−α/g)。
そして、この各抵抗成分を加算して走行抵抗Rを求め、この走行抵抗Rと目標加速度αtとに基づき、目標加速度αtを得るための目標駆動力Ftを、次式から求める。
Ft=W・αt+R
尚、勾配抵抗は路面勾配θに基づいて求められるため、降坂路走行時は負の値となる。従って、降坂路走行時の目標駆動力Ftは、外力によりエンジン9を駆動させる負の駆動力(逆駆動力)となる。
そして、要求タービン回転数演算部28と要求トルク演算部29とで、目標駆動力Ftに対応する要求タービン回転数Ntdと要求トルクTdとを各々求める。
すなわち、要求タービン回転数演算部28では、目標駆動力Ftと自車速Vとに基づいて目標出力Ptを設定し、この目標駆動力Ftに対応する要求タービン回転数Ntdを求める。一方、要求トルク演算部29は、目標駆動力Ftと車速Vとに基づいて目標出力Ptを設定し、この目標出力Ptと総減速比σiとに基づいて要求トルクTdを、次式から求める。
Td=Pt・r/σi
ここで、rは駆動輪の半径である。尚、降坂路走行時は、目標駆動力Ftが負の値となるため、目標出力Ptは負の値となる。
そして、要求トルク演算部29で求めた要求トルクTdをE/G_ECU6へ出力する。又、要求タービン回転数演算部28で求めた要求タービン回転数Ntdを、TCU7、及びBRK_ECU8へ出力する。
E/G_ECU6では、要求トルクをパラメータとしてスロットルマップを参照して、目標スロットル開度θthtを設定する。そして、この目標スロットル開度θthtに対応する駆動信号をスロットルアクチュエータ10aへ出力して、スロットル弁10bを所定に開弁させる。尚、要求トルクTdが負の値の場合、スロットルマップに格納されている目標スロットル開度θthtは、0[%]に設定されており、スロットル弁10bは全閉状態となる。従って、エンジン9は駆動輪1a,1bからの逆駆動力にて駆動されるため、エンジンブレーキが作動する。
同時に、TCU7は要求タービン回転数演算部28で求めた要求タービン回転数Ntdに基づき目標タービン回転数Ntt(図3(c)では、Ntt=Nt2)を設定し、タービン回転数Ntが目標タービン回転数Nttに収束するように、自動変速機(CVT)の変速比iを設定する変速制御を行う。
又、BRK_ECU8は要求タービン回転数Ntdと実際のタービン回転数Ntとを比較し、タービン回転数Ntが要求タービン回転数Ntdに収束しない場合、エンジンブレーキのみでは充分に減速させることができないと判定し、HCU11に対し、低圧PLのブレーキ作動信号を出力する。すると、HCU11から主ブレーキに対して低圧PLのブレーキ液圧Pbが出力され(図3の経過時間t1)、自車両1が弱いブレーキ力で減速される。
主ブレーキの作動により自車速Vが減速されると、ACC_ECU5の駆動力演算部27で求める負の目標駆動力Ftが0に近づくため、負の目標出力Ptも0に近づく。従って、要求タービン回転数演算部28で求める要求タービン回転数Ntdが増加され、TCU7で設定される目標タービン回転数Nttは高い値(図3(c)では、Ntt=Nt1)に設定されるため、自動変速機(CVT)の変速比iが大きくなり、相対的にエンジンブレーキの効きが増加される。その結果、主ブレーキによる強制制動と、エンジンブレーキとの相乗作用により、自車速Vが減速される。
低圧PLのブレーキ液圧Pbで主ブレーキを動作させても、予め設定した時間(図3の経過時間t1〜t2)内に、自車速Vが目標車速Vtに収束しない場合、BRK_ECU8は、HCU11に対して高圧PHのブレーキ作動信号を出力する。すると、HCU11から主ブレーキに対して高圧PHのブレーキ液圧Pbが出力され(図3の経過時間t2)、自車両1が強いブレーキ力で減速される。その結果、自車両1が急減速され、図3の経過時間t2〜t3に示すように、自車速Vは目標車速Vtを横切って更に低下される。
そして、BRK_ECU8は、自車速Vが目標車速Vtから所定速度ΔVに低下するまで、強いブレーキ力を継続させ、所定速度ΔVに達した場合、HCU11に対してブレーキ解除信号を出力し、主ブレーキの作動を解除する(図3の経過時間t3)。そして、車速Vが目標車速Vtを横切って上昇し、所定速度ΔVに達した時、再び、HCU11に対して高圧PHのブレーキ作動信号を出力して、主ブレーキを強いブレーキ力で作動させて、減速させる(図3の経過時間t4)。
ところで、従来の技術では、主ブレーキのブレーキ力が解除されると、降坂路走行時の自車両1は加速されるが、自車速Vが目標車速Vtよりも低いため、目標加速度演算部26で設定される負の目標加速度(目標減速度)αtは低く設定される。従って、この負の目標加速度αtに基づいて設定される要求タービン回転数Ntdが低下されるため、TCU7で設定される目標タービン回転数Nttは、図3(c)の経過時間t3〜t4に一点鎖線で示すように、低い回転数Nt3に設定される。その結果、エンジンブレーキが弱められて加速してしまう。その結果、降坂路をACC走行すると、強いブレーキ力による減速と、ブレーキ解除後の加速とが、比較的短い周期で交互に現れる制御ハンチングが発生する。
これに対し、本実施形態では、降坂路をACC走行している場合、TCU7では、降坂路走行が継続しており、且つ、強いブレーキ力を解除した直後では、目標タービン回転数Nttを求める際に読込む、目標加速度(目標減速度)αtを、ブレーキ解除直前の値に固定する。すると、TCU7は、この目標加速度αtに基づいて設定される目標タービン回転数Nttが、図3(c)の経過時t3〜t4に実線で示すように、高い回転数Nt1を維持する変速比iが設定される。
その結果、降坂路をACC走行している際に、強いブレーキが解除されても、目標タービン回転数Nttは高い回転数Nt1を維持しているので、強いエンジンブレーキが作動し続けており、相対的に主ブレーキの作動時間を短縮することができると共に、作動周期を長くすることができ、制御ハンチングを有効に回避することができる。又、制御ハンチングが有効に回避されるため、運転者に与える不快感を払拭させることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば前方認識手段は、車載カメラ3に限定されず、すくなとも先行車との車間距離を検出できるものであれば、赤外線レーザレーダ、ミリ波レーダ、単眼カメラ等であっても良い。
1…車両、
1a,1b…駆動輪、
2…走行制御部、
3…車載カメラ、
5…ACCユニット、
17…車速センサ、
18…前後加速度センサ、
19…回転数センサ、
26…目標加速度演算部、
27…駆動力演算部、
28…要求タービン回転数演算部、
29…要求トルク演算部、
Ft…クルコン目標駆動力、
i…変速比、
Nt…タービン回転数、
Nt1…高い回転数、
Ntd…クルコン要求タービン回転数、
Ntt…目標タービン回転数、
Pb…ブレーキ液圧、
PH…高圧、
PL…低圧、
Pt…目標出力、
Td…要求トルク、
V…自車速、
Vset…セット車速、
Vt…目標車速、
αt…目標加速度、
θ…路面勾配

Claims (3)

  1. 自車両前方を認識する前方認識手段と、
    路面勾配を検出する勾配検出手段と、
    駆動源側回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記前方認識手段が先行車を認識した場合は、該先行車と自車両との相対車速に基づいて該先行車を追従する目標加速度を設定し、又該先行車が認識されない場合は、予め設定したセット車速と該自車両の車速との差に基づいて該車速を該セット車速に収束させる目標加速度を設定する目標加速度設定手段と、
    前記目標加速度と前記自車両の車速と前記路面勾配とに基づいて、降坂路を駆動輪からの逆駆動力で走行する際の目標駆動力を設定する駆動力演算手段と、
    前記目標駆動力と前記自車両の車速と前記駆動源側回転数とに基づいて要求駆動源側回転数を設定する要求駆動源側回転数演算手段と、
    前記要求駆動源側回転数を実現する目標駆動源側回転数を求め、該目標駆動源側回転数と前記駆動源側回転数とに基づき、降坂路を逆駆動力で走行する際の該駆動源側回転数を前記目標駆動源側回転数に収束させる自動変速機の変速比を設定する変速制御手段と、
    前記要求駆動源側回転数と前記駆動源側回転数とに基づき、降坂路を逆駆動力で走行する際の該駆動源側回転数を前記要求駆動源側回転数に収束させるために自動ブレーキを動作させるブレーキ制御手段と
    を備える車両の走行制御装置において、
    前記変速制御手段は、前記ブレーキ制御手段が自動ブレーキを解除した場合であっても、前記自車両が降坂路を走行している場合は、前記自動ブレーキを解除する前に設定した前記要求駆動源側回転数を維持させる変速比を設定する
    ことを特徴とする車両の走行制御装置。
  2. 前記ブレーキ制御手段は、前記自車速が前記目標車速よりも低くなった場合であっても、該自車速が所定に低下するまでは前記自動ブレーキを継続させる
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の走行制御装置。
  3. 前記ブレーキ制御手段は、前記自動ブレーキを所定時間継続させても前記自車速が前記目標車速に収束しない場合は、高いブレーキ圧で前記自動ブレーキを作動させる
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の車両の走行制御装置。
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