JP2014152687A - バルブタイミング可変機構の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1工程でロータ3をハウジング4に対し径方向に片寄せした状態でロックピン20と穴19とのクリアランスが適正範囲内の値に調整された後、第2工程でロータ3をハウジング4に対し第1工程での片寄せ方向と同方向に片寄せした状態でロータ3がカムシャフト2の端面に固定される。これにより、第2工程でロータ3をカムシャフト2の端面に固定したとき、ハウジング4に対するロータ3の径方向についての相対位置が第1工程を実行したときの状態からずれることは抑制される。その結果、上記ずれが生じるときのずれ量に対応して、ロックピン20と穴19とのクリアランスにばらつきが生じることも抑制される。
【選択図】図7
Description
上記課題を解決するバルブタイミング可変機構の製造方法では、第1工程で、ハウジングとその内部のロータとの一方に設けられた穴と他方に設けられて上記穴に対し出没するロックピンとのクリアランスが適正範囲内の値に調整される。より詳しくは、ロータをハウジングに対し径方向に片寄せし、その状態のもとでロックピンと穴とのクリアランスが適正範囲内の値に調整される。こうした第1工程の後の第2工程では、ハウジングをカムシャフトの外周面に対し周方向に変位可能な状態とされるとともに、そのハウジング内のロータを同ハウジングに対し第1工程での片寄せ方向と同方向に片寄せし、その状態のもとでロータがカムシャフトの端面に固定される。このように第1工程及び第2工程を実施すれば、第1工程でロックピンと穴とのクリアランスを適正範囲内の値に調整したときと、第2工程でロータをカムシャフトの端面に固定したときとで、ハウジングに対するロータの径方向についての相対位置がずれることは抑制される。更に、上記ハウジングに対するロータの径方向についての相対位置のずれ量に対応して、ロックピンと穴とのクリアランスにばらつきが生じることも抑制される。従って、上記クリアランスのばらつきに起因して、同クリアランスに適正範囲からのずれが生じることを抑制できる。
図1に示すように、内燃機関のバルブタイミング可変機構1は、同機関のカムシャフト2(例えば吸気カムシャフト)に対しボルトにより固定されたロータ3と、カムシャフト2と同一軸線上に上記ロータ3を囲むように設けられて内燃機関のクランクシャフトの回転が伝達されるハウジング4とを備えている。このハウジング4の内周面には、カムシャフト2の軸線に向かって突出する突部5が周方向について所定の間隔をおいて複数形成されている。また、上記ロータ3の外周面には、カムシャフト2の軸線から離れる方向に突出する複数のベーン6がそれぞれ上記各突部5の間に位置するように形成されている。これにより、ハウジング4内における各突部5の間に位置する部分が、ベーン6により進角側油圧室7と遅角側油圧室8とに区画されている。
図4に示すように、バルブタイミング可変機構1のロータ3は、同ロータ3を貫通するボルト23をカムシャフト2に形成されたねじ穴32にねじ込んで締め付けることにより、カムシャフト2の端部に固定されて同カムシャフト2に対し一体回転可能となっている。一方、そのロータ3を囲むハウジング4は、カムシャフト2の外周面によって同カムシャフト2の周りを相対回転可能な状態で支持されている。このハウジング4は、ロータ3を厚さ方向(図中左右方向)の両側から挟むフロントプレート24及びリヤプレート25と、ロータ3の外周に位置して同ロータ3の外周全体を囲むサイドリング26とを備え、それらフロントプレート24、リヤプレート25、及びサイドリング26を一体回転可能に連結することによって形成されている。
この製造方法では、第1工程として、形成後のバルブタイミング可変機構1におけるロックピン20を穴19に没入したときの両者のクリアランスが適正範囲内の値となるよう、そのクリアランスの調整が行われる。
第1工程及び第2工程において、ハウジング4に対するロータ3の径方向についての片寄せを実施しなかった場合、第1工程でロックピン20と穴19とのクリアランスを適正範囲内の値に調整したとしても、第2工程でロータ3をカムシャフト2の端面に固定したときに上記クリアランスが適正範囲からずれるおそれがある。
(1)第1工程及び第2工程を実行する際、それら両工程でハウジング4に対しロータ3が同じ方向に片寄せされる。これにより、第2工程でロータ3をカムシャフト2の端面に固定したとき、ハウジング4に対するロータ3の径方向についての相対位置が第1工程の実行時の相対位置からずれることは抑制される。その結果、上記ずれが生じたときのずれ量に対応して、ロックピン20と穴19とのクリアランスにばらつきが生じることも抑制されるため、そのばらつきの増大に起因して上記クリアランスに適正範囲からのずれが発生することを抑制できる。
・第1工程及び第2工程でのハウジング4に対するロータ3の径方向についての片寄せは、スプリング28を利用して実現することも可能である。
・二つのロック機構でハウジング4に対するロータの回転方向についての相対移動を禁止したが、これに代えて一つのロック機構だけで上記相対移動を禁止するようにしてもよい。
Claims (5)
- ハウジングとその内部のロータとの一方に設けられた穴に対し他方に設けられたロックピンを出没させるロック機構が設けられたバルブタイミング可変機構に適用され、前記穴に没入される前記ロックピンと同穴とのクリアランスを調整する第1工程と、その第1工程の後に前記ハウジングをカムシャフトの外周面に対し周方向に変位可能な状態として同ハウジング内に設けられた前記ロータを前記カムシャフトの端面に固定する第2工程と、を行うバルブタイミング可変機構の製造方法において、
前記第1工程で前記ロックピンと同穴とのクリアランスを調整する際に前記ロータを前記ハウジングに対し径方向に片寄せし、前記第2工程で前記ロータを前記カムシャフトの端面に固定する際に前記ロータを前記ハウジングに対し前記第1工程での片寄せ方向と同方向に片寄せする
ことを特徴とするバルブタイミング可変機構の製造方法。 - 前記第1工程では片寄せ治具を用いて前記ロータを前記ハウジングに対し径方向に片寄せし、前記第2工程でも前記片寄せ治具を用いて前記ロータを前記ハウジングに対し前記第1工程での片寄せ方向と同じ方向に片寄せする
請求項1記載のバルブタイミング可変機構の製造方法。 - 前記ロック機構は、前記ハウジングに対する前記ロータの回転方向についての相対移動範囲の端以外の位置である中間ロック位置にて、前記穴に対する前記ロックピンの出没を行うものであり、
前記バルブタイミング可変機構は、前記ロータの中心線を中心とする渦巻き状に形成されるスプリングを備えており、
前記スプリングは、その一方の端部が前記ロータに対し係合されるとともにもう一方の端部が前記ハウジングに対し係合されており、前記ロータが中間ロック位置よりも遅角側に位置するときに同ロータを周方向進角側に付勢する一方で、同ロータに対し前記付勢に起因する径方向への合力も作用させるものであり、
前記第1工程及び前記第2では、前記ロータを前記中間ロック位置よりも遅角側に変位させることにより、前記ロータの径方向に作用する前記合力で同ロータを前記ハウジングに対し径方向に片寄せし、その片寄せの実行後に前記ロータを前記中間ロック位置に移動させて前記ロックピンを前記穴に没入させる
請求項1記載のバルブタイミング可変機構の製造方法。 - 前記ロータは、同ロータをその中心線方向に貫通するボルトを前記カムシャフトに形成されたねじ穴にねじ込んで締め付けることにより、同カムシャフトの端面に固定されるものであり、
前記第2工程では、前記ロータを貫通する前記ボルトを前記カムシャフトの前記ねじ穴にねじ込んでから前記ロータを前記ハウジングに対し片寄せし、その後に前記ボルトを締め付けることにより前記ロータを前記カムシャフトの端面に固定する
請求項1又は2記載のバルブタイミング可変機構の製造方法。 - 前記ロータは、同ロータをその中心線方向に貫通するボルトを前記カムシャフトに形成されたねじ穴にねじ込んで締め付けることにより、同カムシャフトの端面に固定されるものであり、
前記第2工程では、前記ロータを中間ロック位置よりも進角側に変位させた状態で同ロータを貫通する前記ボルトを前記カムシャフトの前記ねじ穴にねじ込んでから、前記ロータを中間ロック位置よりも遅角側に変位させることにより前記合力で同ロータを前記ハウジングに対し径方向に片寄せし、その片寄せの実行後に前記ロータを前記中間ロック位置に移動させて前記ロックピンを前記穴に没入させてから前記ボルトを締め付けることにより前記ロータを前記カムシャフトの端面に固定する
請求項3記載のバルブタイミング可変機構の製造方法。
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