JP2014152636A - バルブの製造方法、及びNa供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部の空間内にNaと共に封入されるゲッター剤の量を少なくする。
【解決手段】Na供給装置は、Naを貯めておく貯蔵系装置Sと、バルブ本体5周りに不活性ガスをパージしつつ、バルブ本体5の注入口5aからバルブ本体5の空間4a内に貯蔵系装置Sに貯められているNaを注入するNa注入系装置Iと、を備える。貯蔵系装置Sは、Na、及びNaを含むタンク内容物中の夾雑物を化合により除去するゲッター剤であるTi粉を貯めておくNa貯蔵タンク10と、タンク内容物を加熱する加熱器14と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部の空間内にNaが封入されているバルブの製造方法、バルブ本体の空間内にNaを供給するNa供給装置に関する。
自動車等のエンジンの高性能化を図るために、エンジンバルブとして、内部空間内にNaを封入したものがある。Naは、比重が小さい上に、熱伝導率が高い。このため、Naをバルブの内部に封入することで、バルブの軽量化を図ることができると共に、バルブの冷却効率を高めることができる。
ところで、Naは、反応性が高く、大気中の成分とも容易に反応し、そのハンドリングが極めて難しい。そこで、以下の特許文献1では、このようなバルブの量産化を実現するため、タンク内にNaを貯蔵しておき、このバルブ本体を収納できる収納室内にバルブ本体を配し、この収納室内に不活性ガスをパージしつつ、タンク内のNaをバルブ本体の注入口からバルブ本体の空間内に注入する方法が提案されている。
また、Naは、前述したように、反応性が高いため、Naをバルブ本体内に封入しても、残留酸素や水分、さらには高温時におけるバルブから生成されるアウトガス(主として、H、O、O)と反応することで、Naの熱伝導率は低下する。そこで、以下の特許文献2では、Na化合物と還元反応するゲッター剤をNaと共に充填する方法が提案されている。
特開2012−136978号公報 特開平6−10628号公報
上記特許文献2に記載の方法では、確かに、バルブ本体内のNa中の純Na量を多くすることができる。しかしながら、バルブ本体内に封入するゲッター剤を多くすると、Naの封入目的であるバルブの軽量化及びバルブの冷却効率の向上が阻害される、という問題点がある。これは、一般的に、ゲッター剤の比重がNaの比重よりも大きく、ゲッター剤の熱伝導率がNaの熱伝導率よりも低いからである。
そこで、本発明は、量産化を図りつつも、バルブ本体内に投入するゲッター剤を少なくすることができるバルブの製造方法、及び、バルブ本体の空間内にNaを供給するNa供給装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するための発明の一態様としてのバルブの製造方法は、
内部の空間内にNaが封入されているバルブの製造方法において、タンク内にNaを貯めておくNa貯蔵工程と、内部に空間が形成されているバルブ本体周りに不活性ガスをパージしつつ、該バルブ本体の注入口から該空間内に前記タンク内のNaを注入するNa注入工程と、前記注入口を封止する封止工程と、を実行し、前記Na貯蔵工程では、Naを含むタンク内容物中の夾雑物を化合により除去するゲッター剤を前記タンク内に投入しておき、該タンク内容物を加熱することを特徴とする。
当該製造方法では、タンク内にNaと共にゲッター剤を入れているので、バルブ本体の空間中に注入するNa中の純Na量を高めることができる。このため、当該製造方法では、
バルブ本体の空間内に投入するゲッター剤の量を少なくすることができる。
ここで、前記バルブの製造方法において、前記Na貯蔵工程では、前記ゲッター剤によるNa化合物の還元反応が活性化する温度以上に、前記タンク内容物を加熱することが好ましい。
当該製造方法では、Na貯蔵工程でのゲッター剤によるNa化合物の還元反応が活性化するので、バルブ本体の空間内に投入するゲッター剤の量をより少なくすることができる。
また、前記バルブの製造方法において、前記Na貯蔵工程では、前記タンク内容物を撹拌してもよい。
当該製造方法では、ゲッター剤とNaとの接触率が高まるので、ゲッター剤による夾雑物の除去効率を高めることができる。このため、当該製造方法では、バルブ本体の空間内に投入するゲッター剤の量をより少なくすることができる。
また、前記バルブの製造方法において、前記タンクとして、第一タンクと、該第一タンク内の第一タンク内容物が流入する第二タンクとを有し、前記Na貯蔵工程では、前記第一タンク内の第一タンク内容物及び前記第二タンク内の第二タンク内容物を加熱し、該第一タンクから該第二タンクへの前記第一タンク内容物の流入過程で、該第一タンク内容物を冷却して、該第一タンク内容物中に含まれている不純物を除去してもよい。
当該製造方法では、バルブ本体の空間中に注入するNa中の純Na量をより高めることができるので、バルブ本体の空間内に投入するゲッター剤の量をより少なくすることができる。
また、前記バルブの製造方法において、前記封止工程の前に、前記バルブ本体の前記空間内に前記ゲッター剤を入れるゲッター剤投入工程を実行してもよい。この場合、前記ゲッター剤投入工程は、前記Na注入工程前に実行することが好ましい。
当該製造方法では、バルブの空間内に残った残留酸素や水分、さらには高温時におけるバルブから生成されるアウトガスとNaが反応して、Na化合物が生成されても、これを純Naにすることができる。
また、前記バルブの製造方法において、前記タンクから流出した前記タンク内容物中の酸素濃度を検知し、該酸素濃度が予め定められ濃度以上になると、前記タンク内に前記ゲッター剤を追加するゲッター剤追加工程を実行してもよい。
当該製造方法では、タンク内へのゲッター剤の追加管理を容易に行うことができる。
また、前記バルブの製造方法において、前記ゲッター剤は、紛体であり、前記ゲッター剤は、該ゲッター剤が通過不能で溶融Naが通過可能な網目材で形成された籠内に入っている状態で、前記タンク内に入れられていてもよい。
当該製造方法では、籠内のゲッター剤の多くが化合物となり、ゲッター剤が劣化してきた場合、この籠をタンクから取出し、ゲッター剤が入っている新たな籠をタンクに入れることで、比較的容易にゲッター剤の劣化に対応することができる。
また、前記バルブの製造方法において、前記ゲッター剤は、基体の表面に付着している状態で、該基体と共に前記タンク内に入れられていてもよい。
当該製造方法でも、基体表面のゲッター剤の多くが化合物となり、ゲッター剤が劣化してきた場合、この基体をタンクから取出し、新たな基体をタンクに入れることで、比較的容易にゲッター剤の劣化に対応することができる。
上記問題点を解決するための発明の一態様としてのNa供給装置は、
バルブ本体の空間内に該バルブ本体の注入口からNaを供給するNa供給装置において、Naを貯めておく貯蔵系装置と、前記バルブ本体周りに不活性ガスをパージしつつ、該バルブ本体の注入口から該バルブ本体の前記空間内に前記貯蔵系装置に貯められているNaを注入するNa注入系装置と、を備え、
前記貯蔵系装置は、Na、及び該Naを含むタンク内容物中の夾雑物を化合により除去するゲッター剤を貯めておくタンクと、該タンク内容物を加熱する加熱器と、を有することを特徴とする。
当該Na供給装置では、タンク内にNaと共にゲッター剤が入っているので、バルブ本体の空間中に注入するNa中の純Na量を高めることができる。このため、当該Na供給装置では、バルブ本体の空間内に投入するゲッター剤の量を少なくすることができる。
ここで、前記Na供給装置において、前記貯蔵系装置は、前記タンク内容物の温度を検知する温度計を有し、前記加熱器は、前記温度計で検知された温度に基づき、前記ゲッター剤によるNa化合物の還元反応が活性化する温度以上に、前記タンク内容物を加熱するものでもよい。
当該Na供給装置では、タンクでのゲッター剤によるNa化合物の還元反応が活性化するので、バルブ本体の空間内に投入するゲッター剤の量をより少なくすることができる。
また、前記Na供給装置において、前記貯蔵系装置は、前記タンク内容物を撹拌する撹拌機を有してもよい。
当該Na供給装置では、ゲッター剤とNaとの接触率が高まるので、ゲッター剤による夾雑物の除去効率を高めることができる。このため、当該Na供給装置では、バルブ本体の空間内に投入するゲッター剤の量をより少なくすることができる。
また、前記Na供給装置において、前記貯蔵系装置は、前記タンクから流出した前記タンク内容物中の酸素濃度を検知する酸素濃度計と、前記酸素濃度計で検知された前記酸素濃度が予め定められ濃度以上になると、前記タンク内に前記ゲッター剤を供給するゲッター剤供給機と、を有してもよい。
当該Na供給装置では、タンク内へのゲッター剤の追加を自動化することができる。
また、前記Na供給装置において、前記貯蔵系装置は、前記タンクとして、第一タンク及び第二タンクを有し、前記加熱器として、前記第一タンク内の第一タンク内容物を加熱する第一加熱器及び前記第二タンク内の第二タンク内容物を加熱する第二加熱器を有すると共に、前記第一タンク内から前記第二タンク内へ前記第一タンク内容物を導きつつ冷却するタンク間配管と、該タンク間配管中に配置され、該タンク間配管を流れる前記第一タンク内容物から不純物を除去するフィルタと、を有してもよい。
当該Na供給装置では、バルブ本体の空間中に注入するNa中の純Na量をより高めることができるので、バルブ本体の空間内に投入するゲッター剤の量をより少なくすることができる。
本発明によれば、バルブ本体の空間中に注入するNa中の純Na量をより高めることができるので、バルブ本体の空間内に投入するゲッター剤の量をより少なくすることができる。
本発明に係る第一実施形態におけるNa供給装置の構成図である。 本発明に係る第一実施形態におけるバルブの製造手順を示すフローチャートである。 本発明に係る第一実施形態におけるNa供給装置の動作を示す説明図(その1)である。 本発明に係る第一実施形態におけるNa供給装置の動作を示す説明図(その2)である。 Naの反応率と必要Ti量との関係を示すグラフである。 本発明に係る第二実施形態におけるNa供給装置の構成図である。 本発明に係る第一実施形態のNa供給装置における注入系装置の変形例の構成図である。 変形例の注入系装置を有するNa供給装置の動作を示す説明図(その1)である。 変形例の注入系装置を有するNa供給装置の動作を示す説明図(その1)である。 本発明に係るゲッター剤の保持形態における第一変形例を示す説明図である。 本発明に係るゲッター剤の保持形態における第二変形例を示す説明図である。 バルブの構成を示す説明図である。面図である。
以下、本発明に係るバルブの製造方法及びこの方法を実行するための装置の各種実施形態及び各種変形例について、図面を参照して詳細に説明する。
「バルブ」
まず、以下の実施形態に製造するバルブについて、図2を用いて説明する。
以下の実施形態で製造するバルブ1は、エンジンにおけるシリンダヘッドの開口を塞ぐ傘形状のバルブヘッド2と、傘形状のバルブヘッド2の頂点部から延びているバルブステム3と、これらの内部の空間内に封入されているNaと、を有している。バルブヘッド2及びバルブステム3内に形成されている空間は、互いにつながって一つの空間4を成している。なお、バルブヘッド2内の空間は、同図では、バルブヘッド2の外観形状に対応して、バルブステム3の径よりも大きく広がっているが、バルブステム3内の空間と同径の空間であってもよい。
但し、本実施形態のバルブ1の製造途中では、バルブヘッド2とバルブステム3の一端側の部分とが一体のバルブ本体5と、バルブステム3の他端側の部分であるステムエンド部6とが、分離している。バルブ本体5及びステムエンド部6には、両者が接合された際に前述の空間4を成す空間4a,4bがそれぞれ形成されている。バルブ本体5の空間4aは、ステムエンド部6側が開口しており、この開口がNaの注入口5aを成している。また、ステムエンド部6の空間4bは、バルブ本体5側が開口している。
「第一実施形態」
次に、バルブ1の製造方法及びこの方法を実行するための装置の第一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態のバルブ1の製造方法を実行するための装置は、バルブ本体5の空間4a内にNaを供給するNa供給装置である。
Na供給装置は、図1に示すように、Naを貯蔵する貯蔵系装置Sと、貯蔵系装置Sに貯蔵されているNaをバルブ本体5の空間4a内に注入する注入系装置Iと、を備えている。
貯蔵系装置Sは、Naを貯めておくNa貯蔵タンク10と、Na貯蔵タンク10内を撹拌する撹拌機11と、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物を注入系装置Iに導くタンク内容物排出配管12と、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物の温度を検知する温度計13と、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物を加熱する加熱器14と、Na貯蔵タンク10からタンク内容物排出配管12に流出たタンク内容物中の酸素元素の濃度を検知する酸素濃度計15と、ゲッター剤の一種であるTi粉をNa貯蔵タンク10内に供給するTi供給機(ゲッター剤供給機)16と、Ti粉がNaと共にNa貯蔵タンク10外へ流出するのを防ぐTi粉フィルタ17と、を有している。
加熱器14は、温度計13で検知された温度に基づきNa貯蔵タンク10内のタンク内容物を加熱する。具体的には、加熱器14は、温度計13で検知される温度がTi粉によるNa化合物の還元反応が活性化する温度(例えば、350℃)以上になるよう、タンク内容物を加熱する。また、Ti供給機16は、タンク内容物排出配管12に流出したタンク内容物中の酸素元素の濃度が予め定められた濃度(例えば、5ppm)以上になると、Na貯蔵タンク10内にTi粉を定量供給する。Ti粉フィルタ17は、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物排出配管12近傍に固定されている。
注入系装置Iは、バルブ本体5の空間4a内に注入するNaの容積相当の容量があるNa定量タンク20と、Na定量タンク20内のタンク内容物をバルブ本体5の空間4a内に導くNa注入配管21と、Na貯蔵タンク10から流出するタンク内容物の流量を調節する第一Na調節弁22と、Na定量タンク20から流出するタンク内容物の流量を調節する第二Na調節弁23と、Na注入配管21回り及び注入位置におけるバルブ本体5の少なくとも注入口5a周りを覆うスカート29と、N等の不活性ガス発生源9からの不活性ガスをスカート29内等に導くガス配管30と、ガス配管30を流れるガス流量を調節する調節弁と、を有する。なお、バルブ本体5の注入位置とは、ここでは、バルブ本体5の空間4a内にNa注入配管21の先端部が入っているときのバルブ本体5の位置である。
ガス配管30は、不活性ガス発生源9とつながっているガス本管31と、ガス本管31から分岐して不活性ガスをNa貯蔵タンク10内に導くタンク供給ガス支管32と、Na貯蔵タンク10内のガスを外部に排気する排気ガス管38と、ガス本管31から分岐して不活性ガスをスカート29内に導くスカート供給ガス支管34と、ガス本管31から分岐して不活性ガスを注入位置のバルブ本体5の空間4a内に不活性ガスを導くバルブ供給ガス支管36と、を有する。
調節弁は、タンク供給ガス支管32を流れる不活性ガスの流量を調節するタンク供給ガス調節弁33と、排気ガス管38を流れる不活性ガスの流量を調節する排気ガス調節弁39と、スカート供給ガス支管34を流れる不活性ガスの流量を調節するスカート供給ガス調節弁35と、バルブ供給ガス支管36を流れる不活性ガスの流量を調節するバルブ供給ガス調節弁37と、を有する。
次に、図2に示すフローチャートに従がって、バルブ1の製造手順と共にNa供給装置の動作について説明する。
まず、Na及びゲッター剤であるTi粉をNa貯蔵タンク10内に投入し、これらをNa貯蔵タンク10内に貯蔵する(S10:Na貯蔵工程)。Na貯蔵タンク10内にNaを入れる際、Naは固体であってもよいし、溶融状態であってもよい。この際、タンク供給ガス調節弁33を開けて、不活性ガス発生源9からの不活性ガスをNa貯蔵タンク10内に供給すると共に、排気ガス調節弁39を開けて、Na貯蔵タンク10内のガスを外部に排気する。また、第一Na調節弁22を閉じておき、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物がNa定量タンク20へ流入しないようにしておく。
Na貯蔵タンク10内へのNa及びTi粉の投入が終了すると、タンク供給ガス調節弁33を閉じた後、加熱器14を駆動し、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物を加熱する。この加熱器14は、前述したように、温度計13で検知される温度がTi粉とNa化合物との還元反応が活性化する温度以上になるよう、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物を加熱する。具体的に、加熱器14は、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物を加熱して、このタンク内容物を例えば、350〜500℃の温度にする。タンク内容物の温度が目的の温度になると、排気ガス調節弁39を閉じる。
固体NaをNa貯蔵タンク10内に入れた場合、この加熱過程で、Naは融点(98℃)に至り、溶融する。Naが溶融すると、撹拌機11を駆動し、溶融Naを撹拌して、溶融NaとTi粉との接触率を高める。なお、Ti粉は、Naの溶融後に、Na貯蔵タンク10内に投入してもよい。
Naは、反応性が高く、大気中の成分とも容易に反応し、以下のように、NaO、NaOH、NaCO等のNa化合物となる。
4Na+O→2Na
2Na+2HO→2NaOH+H
NaO+CO→NaCO
これらのNa化合物は、いずれもNaよりも熱伝導率が低く、このままバルブ本体5に封入されると、バルブ1の熱伝導性を低下させる。さらに、これらのNa化合物は、強アルカリであるため、このままバルブ本体5に封入されると、バルブ1内部を腐食させる。
NaをNa貯蔵タンク10内に入れる際、さらに、NaをNa貯蔵タンク10内に入れた後にNaを加熱溶融する際、Naが大気中の成分等と完全に非接触状態にすることは難しく、Na貯蔵タンク10内に入れたNaの一部が前述したようなNa化合物になる可能性が高い。また、Na貯蔵タンク10内に入れるNa中に既にNa化合物が含まれている場合もある。
そこで、本実施形態では、Na貯蔵タンク10内にゲッター剤であるTi粉を投入すると共に、Ti粉によるNa化合物の還元反応が活性化する温度以上にNa貯蔵タンク10内のタンク内容物を加熱し、以下に示すように、Ti粉とNa化合物とを還元反応させて、純Na(化合物を形成していないNa)を生成している。
NaO+Ti→TiO+2Na
2NaOH+3Ti→TiH+2TiO+2Na
NaCO+4Ti→TiC+3TiO+2Na
以上のように、本実施形態では、Na貯蔵工程(S10)において、ゲッター剤であるTi粉をNa貯蔵タンク10内のNaに投入しているので、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物中の純Naの量を多くすることができる、言い換えると、Na化合物の量を少なくすることができる。
次に、図3に示すように、スカート供給ガス調節弁35を開けて、スカート29内に不活性ガスを供給し、スカート29内を不活性ガス雰囲気にする(S11:不活性ガス雰囲気形成工程)。なお、この際、バルブ供給ガス調節弁37を開けて、ここからも不活性ガスを放出してもよい。また、この際、第一Na調節弁22は閉じた状態を維持している。
次に、バルブ本体5の空間4a内に、ゲッター剤であるTi粉を投入する(S12:Ti粉投入工程)。なお、このTi粉投入工程(S12)は、不活性ガス雰囲気形成工程(S11)の前に実行されてもよい。
次に、バルブ本体5をスカート29内に挿入して、バルブ本体5を注入位置に位置させると共に、バルブ供給ガス調節弁37を開けて、スカート29内に挿入されたバルブ本体5の空間4a内に不活性ガスを供給する(S13:バルブ挿入工程)。この結果、バルブ本体5の空間4a内及びバルブ本体5の注入口5a周りは不活性ガス雰囲気となる。また、バルブ本体5の空間4a内に、Na注入配管21の先端部が挿入される。なお、この工程でも、スカート供給ガス調節弁35からスカート29内に不活性ガスを供給し続けることが好ましい。
次に、第二Na調節弁23を閉じ、第一Na調節弁22を開けて、Na定量タンク20内にNa貯蔵タンク10のタンク内容物を流入させ、Na定量タンク20内をこのタンク内容物で満たす(S14:Na定量分取り)。この際、タンク供給ガス調節弁33及び排気ガス調節弁39を開け、このNa定量分取り工程(S14)の終了と共に、タンク供給ガス調節弁33及び排気ガス調節弁39を閉じる。また、Na定量タンク20には、Na貯蔵タンク10内のタンク内容物のうち、Ti及びTi化合物(例えば、TiO、TiH、TiC等)はTi粉フィルタ17で捕捉されるため、流れ込まない。なお、このNa定量分取り工程(S14)は、バルブ挿入工程(S13)、Ti粉投入工程(S12)、不活性ガス雰囲気形成工程(S11)のいずれかの前に実行されてもよい。
Na定量分取り工程(S14)では、Na貯蔵タンク10とNa定量タンク20との間のタンク内容物排出配管12中をタンク内容物が流れる。図1に示すように、酸素濃度計15、このタンク内容物中の酸素元素の濃度を検知する。Ti供給機16は、酸素濃度計15で検知された酸素元素の濃度が予め定められた濃度(例えば、5ppm)以上であるか否かを判断する(S15)。Ti供給機16は、酸素濃度計15で検知された酸素元素の濃度が予め定められた濃度以上であれば、Ti粉をNa貯蔵タンク10内に所定量追加した後(S16:Ti追加工程)、後述のステップ17に進む。また、酸素濃度計15で検知された酸素元素の濃度が予め定められた濃度以上でないときには、直ちに、後述のステップ17に進む。
ステップ17では、第一Na調節弁22を閉じ、第二Na調節弁23を開けて、Na定量タンク20内のタンク内容物をバルブ本体5の空間4a内に注入する(S17:Na注入工程)。
次に、スカート29内からバルブ本体5を取り出しつつ、バルブ本体5の注入口5aをキャップ8等で仮封止する。そして、バルブ本体5をスカート29内から完全に取り出し、バルブ本体5が退避位置に至ると、バルブ供給ガス調節弁37及びスカート供給ガス調節弁35を閉じる(S18:バルブ1退避工程)。
次に、バルブ本体5内のNa等が冷却されて固化してから、キャップ8等を取り外し、図12に示すように、このバルブ本体5にステムエンド部6を摩擦圧接等で接合して、バルブ本体5の注入口5aを封止する(S19:バルブ本体封止工程)。
以上で、Naが内部に封入されたバルブ1が完成する。
本実施形態では、以上の工程を繰り返して実行して、多数のバルブ1を量産する。なお、Na貯蔵工程(S10)は、以上で説明したS11〜S19の工程中でも継続して実行される。本実施形態では、多数のバルブ1を量産する過程で、Na貯蔵タンク10内のNaは次第に減少する。このため、Na貯蔵タンク10内には、随時、Naが供給される。Na貯蔵タンク10内に随時Naが供給されると、Ti粉もNa貯蔵タンク10内に投入する必要性が生じる。そこで、本実施形態では、Na貯蔵タンク10とNa定量タンク20との間のタンク内容物排出配管12中を流れるタンク内容物中の酸素元素の濃度が予め定められた濃度(例えば、5ppm)以上になると、Ti粉をNa貯蔵タンク10内に所定量追加するようにしている。
以上のように、本実施形態では、比重が小さく且つ熱伝導率が高いNaをバルブ1の内部に封入しているので、バルブ1の軽量化及びバルブ1の冷却効率を高めることができる。しかも、本実施形態では、バルブ1内にNaと共に、ゲッター剤であるTi粉を封入しているので、バルブ1の空間4内に残った残留酸素や水分、さらには高温時におけるバルブ1から生成されるアウトガス(主として、H、O、O)とNaが反応して、Na化合物が生成されても、これを純Naにすることができる。
ここで、Ti粉投入工程(S12)でバルブ本体5の空間4a内に投入するTi粉量について説明する。
図5に示すように、全Naモル数に対する反応Na(化合物になったNa)モル数である反応率が高くなるほど、全Naを全て純Naにするために必要なTi量は多くなる。なお、図6において、横軸は反応率であり、縦軸は各反応率のNaを全て純Naにするために必要な量である必要Ti量である。但し、縦軸の必要Ti量は、反応率7.5%のNaを全て純Naにするための必要Ti量を100とし、各反応率のNaを全て純Naにするための必要Ti量をこれに対する比率で示している。
ところで、バルブ1の長期使用後におけるバルブ1内のNaの反応率は、3〜5%であることが確認されている。このため、Ti粉投入工程(S12)では、基本的に、反応率3〜5%のNaを全て純Naにするために必要な量のTi粉をバルブ本体5の空間4a内に投入すればよい。しかしながら、本実施形態では、Ti粉投入工程(S12)では、反応率7.5%のNaを純Naにするための必要Ti量分のTi粉をバルブ本体5の空間4a内に投入する。
このため、本実施形態では、Na化合物を純Naにするために寄与しなくてもよいTi粉が多少存在することになり、つまりTi粉に余裕分が生じることになる。本実施形態では、この余裕分のTi粉は、バルブ1の空間4内でNaが占めていない空間4中に存在する酸素や窒素等と反応し、これらとの化合物(例えば、TiO、TiN)を形成する。バルブ1は、その使用時に温度上昇するため、このバルブ1内の内圧も上昇する。内圧が上昇すると、バルブ1内におけるNaの流動性が低下するため、バルブ1の冷却効率が低下する。しかしながら、本実施形態では、前述したように、バルブ1の空間4内でNaが占めていない空間4中に存在する酸素や窒素とTi粉が反応して、Tiとこれらとの化合物が形成されるため、バルブ1の温度上昇に伴う内圧上昇を抑えることができる。よって、本実施形態では、内圧上昇に伴うバルブ1の冷却効率の低下を抑えることができる。
さらに、本実施形態では、バルブ本体5の空間4a中に注入するNa中の純Na量を高めることができるため、Ti粉投入工程(S12)でバルブ本体5の空間4a内に投入するTi量を少なくすることができる。具体的に、本実施形態では、前述したように、バルブ本体5の空間4a内に投入するTi量を、反応率7.5%のNaを純Naにするための必要Ti量にまで少なくすることができる。
Ti粉は、Na化合物を還元して純Naを生成するため、バルブ1内にNaと共にTi粉を封入しておくことで、基本的に、Naに求められる機能、つまりバルブ1の軽量化及びバルブ1の冷却効率の向上に寄与する。しかしながら、ゲッター剤であるTi粉の比重はNaの比重よりも大きく、しかも、Ti粉の熱伝導率はNaの熱伝導率よりも低いため、バルブ1内にTi粉を多く入れ過ぎると、却って、バルブ1の軽量化及びバルブ1の冷却効率の向上を阻害する。
本実施形態では、前述したように、バルブ本体5の空間4a内に投入するTi量を少なくすることができるので、Ti量が多くなることによる弊害を解消することができ、バルブ1の軽量化及びバルブ1の冷却効率の向上を図ることができる。
「第二実施形態」
次に、バルブ1の製造方法及びこの方法を実行するための装置の第二実施形態について、図6を参照して説明する。
本実施形態のバルブ1の製造方法を実行するための装置も、バルブ本体5の空間4a内にNaを供給するNa供給装置である。このNa供給装置も、第一実施形態のNa供給装置と同様、Naを貯蔵する貯蔵系装置Saと、貯蔵系装置Saに貯蔵されているNaをバルブ本体5の空間4a内に注入する注入系装置Iと、を備えている。本実施形態におけるNa供給装置における注入系装置Iは第一実施形態の注入系装置Iと同一である。一方、本実施形態におけるNa供給装置における貯蔵系装置Saは、第一実施形態の貯蔵系装置Sと異なる。そこで、以下では、本実施形態の貯蔵系装置Saの構成及び動作について主として説明する。
本実施形態の貯蔵系装置Saは、Naを貯めておく第一Na貯蔵タンク10a及び第二Na貯蔵タンク10bと、第一Na貯蔵タンク10aの第一タンク内容物を第二Na貯蔵タンク10bに導くタンク間配管18と、第二Na貯蔵タンク10b内の第二タンク内容物を注入系装置Iに導くタンク内容物排出配管12と、を有している。
本実施形態の貯蔵系装置Saでは、第一Na貯蔵タンク10a及び第二Na貯蔵タンク10b毎に、Na貯蔵タンク10a,10b内を撹拌する撹拌機11a,11bと、タンク内容物の温度を検知する温度計13a,13bと、タンク内容物を加熱する加熱器14a,14bと、TiをNa貯蔵タンク10a,10b内に供給するTi供給機16a,16bと、Ti粉がNaと共に貯蔵タンク外へ流出するのを防ぐTi粉フィルタ17a,17bとが設けられている。さらに、第一Na貯蔵タンク10a及び第二Na貯蔵タンク10b毎に、ガス本管31から分岐して不活性ガスをNa貯蔵タンク10a,10b内に導くタンク供給ガス支管32a,32bと、Na貯蔵タンク10a,10b内のガスを外部に排気する排気ガス管38a,38bと、タンク供給ガス支管32a,32bを流れる不活性ガスの流量を調節するタンク供給ガス調節弁33a,33bと、排気ガス管38a,38bを流れる不活性ガスの流量を排気ガス調節弁39a,39bと、が設けられている。なお、タンク供給ガス支管32a,32b、排気ガス管38a,38b、タンク供給ガス調節弁33a,33b、排気ガス調節弁39a,39bは、いずれも、第一実施形態と同様、注入系装置Iの一部である。また、第二Na貯蔵タンク10bには、この第二Na貯蔵タンク10b内の第二タンク内容物の容量を検知するためのレベル計41が設けられている。
各Na貯蔵タンク10a,10bに設けられている加熱器14a,14bは、第一実施形態と同様、温度計13a,13bで検知された温度に基づきNa貯蔵タンク10a,10b内のタンク内容物を加熱する。
本実施形態では、第一実施形態と同様、タンク内容物排出配管12には、ここに流出した第二タンク内容物中の酸素元素の濃度を検知する酸素濃度計15bが設けられている。また、本実施形態では、タンク間配管18にも、ここに流れた第一タンク内容物中の酸素元素の濃度を検知する酸素濃度計15aが設けられている。各Na貯蔵タンク10a,10bに設けられているTi供給機16a,16bは、第一実施形態と同様、対応する酸素濃度計15a,15bで検知された濃度が予め定められた濃度以上になると、Na貯蔵タンク10a,10b内にTi粉を定量供給する。
タンク間配管18には、第一Na貯蔵タンク10aから流出した第一タンク内容物中に含まれる不純物(純Naを除く物質)を除去する析出物フィルタ19が設けられている。さらに、このタンク間配管18には、析出物フィルタ19よりも上流側に、第二Na貯蔵タンク10bに流入する第一タンク内容物の流量を調節するタンク間流量調節弁42が設けられている。
タンク間流量調節弁42は、第二Na貯蔵タンク10bに設けられているレベル計41で検知された第二Na貯蔵タンク10b内の第二タンク内容物の容量が予め定められた容量を下回ると開き、所定量の第一タンク内容物を第二Na貯蔵タンク10bに供給する。
次に、本実施形態の貯蔵系装置Saの動作について説明する。
まず、Na及びゲッター剤であるTi粉を第一Na貯蔵タンク10a内に投入する。この際、第一実施形態と同様に、第一タンク供給ガス調節弁33aを開けて、第一Na貯蔵タンク10a内に不活性ガス発生源9からの不活性ガスを第一Na貯蔵タンク10a内に供給すると共に、第一排気ガス調節弁39aを開けて、第一Na貯蔵タンク10a内のガスを外部に排気する。また、タンク間流量調節弁42を閉じておき、第一Na貯蔵タンク10a内の第一タンク内容物が第二Na貯蔵タンク10bへ流入しないようにしておく。
第一Na貯蔵タンク10a内へのNa及びTi粉の投入が終了すると、第一タンク供給ガス調節弁33aを閉じた後、第一加熱器14aを駆動し、第一Na貯蔵タンク10a内の第一タンク内容物を加熱する。本実施形態でも、この第一加熱器14aは、第一温度計13aで検知される温度がTi粉とNa化合物との還元反応が活性化する温度以上になるまで、第一Na貯蔵タンク10a内の第一タンク内容物を加熱する。また、本実施形態でも、Naが溶融すると、第一撹拌機11aが駆動し、溶融NaとTi粉との接触効率が高められる。
第一Na貯蔵タンク10a内の第一タンク内容物の温度が前述の還元反応の活性化温度以上なり、その後、この第一タンク内容物を所定時間撹拌すると、第二Na貯蔵タンク10bの第二Ti供給機16bからTi粉を第二Na貯蔵タンク10b内に所定量投入する。そして、タンク間流量調節弁42を開けて、第一Na貯蔵タンク10a内の第一タンク内容物を第二Na貯蔵タンク10b内に供給する。この際、第二タンク供給ガス調節弁33bを開けて、第二Na貯蔵タンク10b内に不活性ガス発生源9からの不活性ガスを第二Na貯蔵タンク10b内に供給すると共に、第二排気ガス調節弁39bを開けて、第二Na貯蔵タンク10b内のガスを外部に排気する。また、第一Na調節弁22を閉じておき、第二Na貯蔵タンク10b内の第二タンク内容物が注入系装置IのNa定量タンク20へ流入しないようにしておく。
この結果、第一Na貯蔵タンク10a内の第一タンク内容物の容量が急激に少なくなるので、この第一Na貯蔵タンク10a内にNa及びTi粉を再び投入する。
本実施形態において、タンク間配管18及びここに設けられている析出物フィルタ19には加熱器が設けられていない。このため、第一Na貯蔵タンク10a内の第一タンク内容物がここを流れる過程で自然冷却される。なお、ここでは、析出物フィルタ19の手前での第一タンク内容物が120〜130℃程度にまで冷却されることを想定している。このため、第一タンク内容物中のNa化合物(例えば、NaOやNaOH)で、Tiにより還元されなかった一部のNa化合物が析出してくる。析出物フィルタ19は、このNa化合物等を捕獲し、第一タンク内容物からNa化合物等を除去する。
このため、第二Na貯蔵タンク10bには、Na化合物等の多くが除去された第一タンク内容物が供給される。第二Na貯蔵タンク10b内に供給された第一タンク内容物は、ここでも、前述の還元反応の活性化温度以上に加熱されると共に、第二撹拌機11bで撹拌されて、溶融NaとTi粉との接触効率が高められる。
第一Na貯蔵タンク10a内の第一タンク内容物の温度が前述の還元反応の活性化温度以上なり、その後、この第一タンク内容物を所定時間撹拌すると、以降、第一実施形態と同様、S11〜S19の工程が実行される。
本実施形態でも、多数のバルブ1を量産する過程で、第二Na貯蔵タンク10b内のNaは次第に減少する。このため、レベル計41で検知された第二Na貯蔵タンク10bの第二タンク内容物の容量が予め定められた容量を下回ると、タンク間流量調節弁42が開き、所定量の第一タンク内容物が第二Na貯蔵タンク10bに供給される。また、本実施形態でも、第一実施形態と同様、各Na貯蔵タンク10a,10bから流出したタンク内容物中の酸素元素の濃度が予め定められた濃度以上になると、該当Na貯蔵タンク10a,10b内にTi供給機16a,16bから所定量のTi粉が追加される。
以上、本実施形態でも、Na貯蔵タンク10a,10b内にTi粉を入れているので、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、Ti粉が入っている第一Na貯蔵タンク10a及び第二Na貯蔵タンク10bのそれぞれに一時的にNaが貯められた後、バルブ本体5の空間4a内に注入される。しかも、第一Na貯蔵タンク10aと第二Na貯蔵タンク10bとの間では、析出物フィルタ19でNa化合物等が除去される。よって、本実施形態では、第一実施形態よりも、バルブ本体5の空間4a中に注入するNa中の純Na量を高めることができる。
本実施形態では、第二Na貯蔵タンク10bにレベル計41を設け、第二Na貯蔵タンク10b内の第二タンク内容物の容量が予め定められた容量を下回ると、第二Na貯蔵タンク10b内に第一タンク内容物が補充されるように構成されている。しかしながら、本実施形態の第一Na貯蔵タンク10aや第一実施形態のNa貯蔵タンク10の上流側に、Na補充用タンクを設けると共に、これらNa貯蔵タンク10a,10にレベル計41を設け、これらのNa貯蔵タンク10a,10内のタンク内容物の容量が予め定められた容量を下回ると、これらのNa貯蔵タンク10a,10内にNa補充用タンク内のタンク内容物が補充されるようにしてもよい。この場合、Na補充用タンクには、Ti粉を入れない。よって、この場合、Ti粉とNa化合物との還元反応が活性化する温度以上になるまで、Na補充タンク内のタンク内容物を加熱する必要はなく、Naが溶融する温度以上に加熱すれば足りる。
「注入系装置Iの変形例」
次に、以上で説明した各実施形態のNa供給装置における注入系装置Iの変形例について、図7〜図9を参照して説明する。
本変形例の注入系装置Iは、図7に示すように、基本的に、第一実施形態のNa供給装置における注入系装置Iに、Na定量タンク20から流出したタンク内容物をNa貯蔵タンク10に戻すNa戻し配管26と、バルブ本体5がスカート29内に挿入されている注入位置とスカート29から外れている退避位置との間でバルブ本体5を移動させるエアーダンパ50と、を追加したものである。なお、図7中では、図面を見易くする関係で、貯蔵系装置S中のNa貯蔵タンク10周りの機器、例えば、温度計13、酸素濃度計15、Na供給機16(図1)等を省略している。
本変形例では、第一実施形態の注入系装置Iに、Na戻し配管26を追加した関係上、第一実施形態の第一Na調節弁22(図1)の替りに、Na貯蔵タンク10とNa定量タンク20とを連通させる流路と、不活性ガス発生源9とNa定量タンク20とを連通させる流路とを切り替える第一の三方弁22bが設けられている。このため、この第一の三方弁22bの一つの開口には、不活性ガス発生源9とつながっているガス本管31から分岐している定量タンク供給ガス支管54が接続されている。また、この定量タンク供給ガス支管54には、ここを流れる不活性ガスの流量を調節する定量タンク供給ガス調節弁55が設けられている。
さらに、本変形例では、第一実施形態の第二Na調節弁23(図1)の替りに、Na注入配管21とNa戻し配管26とを連通させる流路と、Na定量タンク20と注入位置のバルブ本体5の空間4aとを連通させる流路とを切り替える第二の三方弁23bが設けられている。
また、本変形例では、不活性ガス発生源9とつながっているガス本管31から分岐して、不活性ガスをエアーダンパ50に導くダンパ供給ガス支管51が設けられている。このダンパ供給ガス支管51には、エアーダンパ50と不活性ガス発生源9とを連通させる流路と、エアーダンパ50と外部とを連通させる流路とを切り替えるガス三方弁52が設けられている。
次に、バルブ1の製造手順と共に、本変形例の注入系装置Iを備えているNa供給装置の動作について説明する。なお、バルブの製造手順は、基本的に、第一実施形態と同じであるため、このバルブの製造手順に関して、図2に示すフローチャートに従がって説明する。
まず、第一実施形態と同様、Na及びゲッター剤であるTi粉をNa貯蔵タンク10内に投入し、これらをNaタンク内に貯蔵する(S10:Na貯蔵工程)。
次に、図8に示すように、スカート供給ガス調節弁35を開けて、スカート29内に不活性ガスを供給し、スカート29内を不活性ガス雰囲気にする(S11:不活性ガス雰囲気形成工程)。なお、この際、バルブ供給ガス調節弁37を開けて、ここからも不活性ガスを放出してもよい。また、この際、第一の三方弁22bは、Na貯蔵タンク10とNa定量タンク20とを連通させていない状態である。
次に、エアーダンパ50上にバルブ本体5を置いて、このバルブ本体5の空間4a内に、ゲッター剤であるTi粉を投入する(S12a:Ti粉投入工程)。なお、このTi粉投入工程(S12a)は、不活性ガス雰囲気形成工程(S11)の前に実行されてもよい。
次に、バルブ本体5をスカート29内に挿入して、バルブ本体5を注入位置に位置させると共に、バルブ供給ガス調節弁37を開けて、スカート29内に挿入されたバルブ本体5の空間4a内に不活性ガスを供給する(S13a:バルブ挿入工程)。この際、ガス三方弁52を駆動し、ダンパ供給ガス支管51とエアーダンパ50とを連通させて、エアーダンパ50内に不活性ガスを供給し、このエアーダンパ50を膨張させ、バルブ本体5を注入位置へ移動させる。この結果、バルブ本体5の空間4a内及びバルブ本体5の注入口5a周りは不活性ガス雰囲気となる。また、バルブ本体5の空間4a内に、Na注入配管21の先端部が挿入される。なお、この工程でも、スカート供給ガス調節弁35からスカート29内に不活性ガスを供給し続けることが好ましい。
次に、第二の三方弁23bを駆動し、Na注入配管21とNa戻し配管26とを連通させると共に、第一の三方弁22bを駆動し、Na貯蔵タンク10とNa定量タンク20とを連通させ、Na定量タンク20内にNa貯蔵タンク10のタンク内容物を流入させ、Na定量タンク20内をこのタンク内容物で満たす(S14a:Na定量分取り)。この際、タンク供給ガス調節弁33を開け、このNa定量分取り工程(S14a)の終了と共に、タンク供給ガス調節弁33を閉じる。この工程で、Na貯蔵タンク10のタンク内容物は、Na戻し配管26にも流れ込み、一部はNa貯蔵タンク10に戻る。なお、このNa定量分取り工程(S14a)は、バルブ挿入工程(S13a)、Ti粉投入工程(S12)、不活性ガス雰囲気形成工程(S11)のいずれかの前に実行されてもよい。
Na定量分取り工程(S14a)では、Na貯蔵タンク10とNa定量タンク20との間のタンク内容物排出配管12中をタンク内容物が流れる。酸素濃度計15は、このタンク内容物中の酸素元素の濃度を検知する。Ti供給機16は、酸素濃度計15で検知された酸素元素の濃度が予め定められた濃度以上であるか否かを判断し(S15)、予め定められた濃度以上であれば、Ti粉をNa貯蔵タンク10内に所定量追加した(S16:Ti追加工程)後、後述のステップ17aに進む。また、酸素濃度計15で検知された酸素元素の濃度が予め定められた濃度以上でないときには、直ちに、後述のステップ17aに進む。
ステップ17aでは、図9に示すように、定量タンク供給ガス調節弁55を開けると共に、第一の三方弁22bを駆動し、不活性ガス発生源9とNa定量タンク20とを連通させ、Na定量タンク20内に不活性ガスを供給する。さらに、このステップ17aでは、第二の三方弁23bを駆動し、Na定量タンク20と注入位置のバルブ本体5の空間4aとを連通させ、Na定量タンク20内のタンク内容物をバルブ本体5の空間4a内に注入する(S17a:Na注入工程)。
次に、スカート29内からバルブ本体5を取り出しつつ、バルブ本体5の注入口5aをキャップ8等で仮封止する。そして、キャップ8等で注入口5aを仮封止し、バルブ本体5をスカート29内から完全に取り出す。この際、ガス三方弁52を駆動し、エアーダンパ50と外部とを連通させて、エアーダンパ50内の不活性ガスを外部に排気させ、バルブ本体5を注入位置から退避位置へ移動させる。そして、バルブ本体5が退避位置に至ると、バルブ供給ガス調節弁37,スカート供給ガス調節弁35及び定量タンク供給ガス調節弁55を閉じる(S18a:バルブ1退避工程)。
次に、第一実施形態と同様、バルブ本体5内のNa等が冷却されて固化してから、図12に示すように、キャップ等を取り外し、このバルブ本体5にステムエンド部6を摩擦圧接等で接合して、バルブ本体5の注入口5aを封止する(S19:バルブ本体封止工程)。
以上で、Naが内部に封入されたバルブ1が完成する。
本変形例の注入系装置Iでは、Na貯蔵タンク10からNa定量タンク20へのタンク内容物の供給、Na定量タンク20からバルブ本体5の空間4a内へのタンク内容物の注入を短時間で行えるので、バルブ1の製造時間を短縮することができる。
なお、本変形例では、バルブ本体5の移動手段として、エアーダンバーを用いているが、この替りに、電気モータや電磁石で動作端が直進駆動するアクチュエータ等を用いてもよい。また、第一実施形態においても、同様に、退避位置と注入位置との間でバルブ本体5を移動させるために、同様の移動手段を用いてもよい。
また、以上では、第一実施形態のNa供給装置における注入系装置Iを変形した例について説明したが、第二実施形態のNa供給装置における注入系装置Iを同様に変形してもよい。
「ゲッター剤に関する変形例」
まず、図10を参照して、ゲッター剤の保持形態の第一変形例について説明する。
以上で説明した各実施形態及び変形例では、いずれも、ゲッター剤であるTi粉をNa貯蔵タンク10内全体に拡散可能にしておくと共に、Na貯蔵タンク10からTi粉の流出を防ぐTiフィルタ17を、Na貯蔵タンク10内であって、タンク排出口を覆う位置に固定している。つまり、以上で説明した各実施形態及び変形例では、いずれも、Ti粉をNa貯蔵タンク10内全体に拡散可能な状態しつつ、このNa貯蔵タンク10内に保持している。
第一変形例では、Na貯蔵タンク10内に収納可能な籠61内にTi粉を入れ、この籠61内にTi粉を保持している。この籠61は、Ti粉が通過不能で溶融Naが通過可能なステンレス等による網目材で形成されている。この籠61は、Na貯蔵タンク10内の一部に対して着脱可能に取り付けられるものでもよいが、Na貯蔵タンク10内で自由に移動できるものでもよい。
本変形例では、籠61内のTi粉の多くが化合物となり、Ti粉が劣化してくると、この籠61をNa貯蔵タンク10から取出し、Ti粉が入っている新たな籠61をNa貯蔵タンク10に入れることで、比較的容易にTi粉の劣化に対応することができる。
次に、図11を参照して、ゲッター剤の保持形態の第二変形例について説明する。
第二変形例では、Na貯蔵タンク10内に収納可能な基体65の表面にTi粉を付着させ、この基体65でTi粉を保持している。基体65は、例えば、ハニカム構造材等の表面積が大きな形状のものである。この基体65も、第一変形例の籠61と同様、Na貯蔵タンク10内の一部に対して着脱可能に取り付けられるものでもよいが、Na貯蔵タンク10内で自由に移動できるものでもよい。
本変形例でも、基体65表面のTi粉の多くが化合物となり、Ti粉が劣化してくると、この基体65ごとNa貯蔵タンク10から取出し、新たな基体65をNa貯蔵タンク10に入れることで、比較的容易にTi粉の劣化に対応することができる。
次に、ゲッター剤自体の変形例について説明する。
以上の各実施形態及び各変形例のゲッター剤は、いずれもTi粉であるが、本発明はこれに限定されず、Naを含むタンク内容物中の夾雑物を化合により除去する機能を有するものであれば、例えば、Zr粉等であってもよい。なお、ゲッター剤として、Zr粉を用いる場合でも、このゲッター剤によるNa化合物の還元反応が活性化する温度は、350℃程度なので、Na貯蔵工程では、タンク内容物を350℃以上に加熱することが好ましい。
1:バルブ、2:バルブヘッド、3:バルブステム、4,4a:空間、5:バルブ本体、5a:注入口、6:ステムエンド、9:不活性ガス発生源、10:Na貯蔵タンク、10a:第一Na貯蔵タンク、10b:第二Na貯蔵タンク、11,11a,11b:攪拌機、12:タンク内容物排出配管、13,13a,13b:温度計、14,14a,14b:加熱器、15,15a,15b:酸素濃度計、16,16a,16b:Ti供給機(ゲッター剤供給機)、17:Ti粉フィルタ、18:タンク間配管、19:析出物フィルタ、20:Na定量タンク、21:Na注入配管、22:第一Na調節弁、22b:第一の三方弁、23:第二Na調節弁、23b:第二の三方弁、26:、29:スカート、30:ガス配管、41:レベル計、42:タンク間流量調節弁、50:エアーダンパ、61:籠、65:基体、S,Sa:貯蔵系装置、I,Ia:注入系装置

Claims (14)

  1. 内部の空間内にNaが封入されているバルブの製造方法において、
    タンク内にNaを貯めておくNa貯蔵工程と、内部に空間が形成されているバルブ本体周りに不活性ガスをパージしつつ、該バルブ本体の注入口から該空間内に前記タンク内のNaを注入するNa注入工程と、前記注入口を封止する封止工程と、を実行し、
    前記Na貯蔵工程では、Naを含むタンク内容物中の夾雑物を化合により除去するゲッター剤を前記タンク内に投入しておき、該タンク内容物を加熱する、
    ことを特徴とするバルブの製造方法。
  2. 請求項1に記載のバルブの製造方法において、
    前記Na貯蔵工程では、前記ゲッター剤によるNa化合物の還元反応が活性化する温度以上に、前記タンク内容物を加熱する、
    ことを特徴とするバルブの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のバルブの製造方法において、
    前記Na貯蔵工程では、前記タンク内容物を撹拌する、
    ことを特徴とするバルブの製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のバルブの製造方法において、
    前記タンクとして、第一タンクと、該第一タンク内の第一タンク内容物が流入する第二タンクとを有し、
    前記Na貯蔵工程では、前記第一タンク内の第一タンク内容物及び前記第二タンク内の第二タンク内容物を加熱し、該第一タンクから該第二タンクへの前記第一タンク内容物の流入過程で、該第一タンク内容物を冷却して、該第一タンク内容物中に含まれている不純物を除去する、
    ことを特徴とするバルブの製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のバルブの製造方法において、
    前記封止工程の前に、前記バルブ本体の前記空間内に前記ゲッター剤を入れるゲッター剤投入工程を実行する、
    ことを特徴とするバルブの製造方法。
  6. 請求項5に記載のバルブの製造方法において、
    前記ゲッター剤投入工程は、前記Na注入工程前に実行する、
    ことを特徴とするバルブの製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のバルブの製造方法において、
    前記タンクから流出した前記タンク内容物中の酸素濃度を検知し、該酸素濃度が予め定められ濃度以上になると、前記タンク内に前記ゲッター剤を追加するゲッター剤追加工程を実行する、
    ことを特徴とするバルブの製造方法。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のバルブの製造方法において、
    前記ゲッター剤は、紛体であり、
    前記ゲッター剤は、該ゲッター剤が通過不能で溶融Naが通過可能な網目材で形成された籠内に入っている状態で、前記タンク内に入れられている、
    ことを特徴とするバルブの製造方法。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載のバルブの製造方法において、
    前記ゲッター剤は、基体の表面に付着している状態で、該基体と共に前記タンク内に入れられている、
    ことを特徴とするバルブの製造方法。
  10. バルブ本体の空間内に該バルブ本体の注入口からNaを供給するNa供給装置において、
    Naを貯めておく貯蔵系装置と、
    前記バルブ本体周りに不活性ガスをパージしつつ、該バルブ本体の注入口から該バルブ本体の前記空間内に前記貯蔵系装置に貯められているNaを注入するNa注入系装置と、
    を備え、
    前記貯蔵系装置は、Na、及び該Naを含むタンク内容物中の夾雑物を化合により除去するゲッター剤を貯めておくタンクと、該タンク内容物を加熱する加熱器と、を有する、
    ことを特徴とするNa供給装置。
  11. 請求項10に記載のNa供給装置において、
    前記貯蔵系装置は、前記タンク内容物の温度を検知する温度計を有し、
    前記加熱器は、前記温度計で検知された温度に基づき、前記ゲッター剤によるNa化合物の還元反応が活性化する温度以上に、前記タンク内容物を加熱する、
    ことを特徴とするNa供給装置。
  12. 請求項10又は11に記載のNa供給装置において、
    前記貯蔵系装置は、前記タンク内容物を撹拌する撹拌機を有する、
    ことを特徴とするNa供給装置。
  13. 請求項10から12のいずれか一項に記載のNa供給装置において、
    前記貯蔵系装置は、前記タンクから流出した前記タンク内容物中の酸素濃度を検知する酸素濃度計と、前記酸素濃度計で検知された前記酸素濃度が予め定められ濃度以上になると、前記タンク内に前記ゲッター剤を供給するゲッター剤供給機と、を有する、
    ことを特徴とするNa供給装置。
  14. 請求項10から13のいずれか一項に記載のNa供給装置において、
    前記貯蔵系装置は、前記タンクとして、第一タンク及び第二タンクを有し、前記加熱器として、前記第一タンク内の第一タンク内容物を加熱する第一加熱器及び前記第二タンク内の第二タンク内容物を加熱する第二加熱器を有すると共に、前記第一タンク内から前記第二タンク内へ前記第一タンク内容物を導きつつ冷却するタンク間配管と、該タンク間配管中に配置され、該タンク間配管を流れる前記第一タンク内容物から不純物を除去するフィルタと、を有する、
    ことを特徴とするNa供給装置。
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