JP2014151146A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】着座者が凭れたとき、荷重支持部材が着座者を包み込むように弾性変形することができ、快適な着座感が得られるとともに、背凭れ本体に荷重支持部材を、安定よく支持することができるようにした背凭れを備える椅子を提供する。
【解決手段】荷重支持部材であるランバーサポート30が、後面の両側上部より後方に向かって突出する左右1対の第1突部37と、後面の両側下部より外側方に向かって突出する左右1対の第2突部39とを有し、かつ背凭れ本体10が、第1突部37の後端部を、前後方向と左右方向とに予め定めた範囲内において移動可能として支持する第1支持部50と、第2突部39を、前後方向に移動不能、かつ左右方向に予め定めた範囲内において移動可能として支持する第2支持部44とを有するものとする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、強度部材としての背凭れ本体と、その前面に装着され、着座者の背の荷重を受ける可撓性を有する荷重支持部材とを有する背凭れを備える椅子に関する。
強度部材である背凭れ本体の前面に、着座者の背の荷重を受ける可撓性を有する背板や、着座者の腰部の荷重を受けるランバーサポート等の荷重支持部材を取付けてなる椅子は、これまで多くの提案がなされ公知である。
可撓性の背板を、強度部材である背凭れ本体の前面に装着したものとしては、背板の下端両側部を、左右方向を向く軸線回りに回動可能として受止し、かつ背板の上端両側部を、上下方向にスライド可能として支持するようにしたものや(例えば特許文献1参照)、背板の両側の上部と下部とを、それぞれ上下方向を向く軸線回りに回動可能として支持するようにしたものや(例えば特許文献2参照)、強度部材である背支桿の上部に、左右方向を向く弾性横桿を横架し、弾性横桿の両端部をもって、可撓性の背板の両側上部を支持するとともに、背板の下端中央部を背支桿に固着したもの(例えば特許文献3参照)等がある。
また、強度部材である背凭れ本体の前面に、可撓性を有するランバーサポートを装着したものとしては、中央部が前方に向かって山形に湾曲する形状としたランバーサポートの上端中央と下端中央とに、上下方向を向く突片を設け、両突片を、背凭れ本体の前面中央に設けた上下方向を向くガイド溝に摺動自在に嵌合し、かつランバーサポートの両側部に設けた外側方を向く突片を、背凭れ本体の両側壁部に設けた上下方向を向く長孔に、上下方向に摺動可能として嵌合したものや(例えば特許文献4参照)、可撓性のランバーサポートの後面に設けた複数の後向突片を、背凭れ本体の前面に上下方向に摺動可能として当接させ、かつランバーサポートの両側部に設けた外側方を向く突片を、背凭れ本体の両側壁部に設けた上下方向を向く長孔に、上下方向に摺動可能として嵌合したもの(例えば特許文献5参照)等がある。
特許第4261001号公報 特開2008−119219号公報 特開2010−063821号公報 米国特許第6062649号明細書 特開2011−103933号公報
特許文献1記載の発明は、背板の上下方向の撓みは許容するが左右方向の撓みに対する対策が十分ではなく、特許文献2記載の発明は、背板の両側部が上下方向を向く軸回りに回動することによって、背板の左右方向の撓みは許容するものの、背板の両側部の左右方向の位置は左右の軸によって規制されているので、背板の中央部が後方に移動するように撓んだ際の背板の左右両側部が互いに内方に移動することまで許容されてはいないので、背板の左右方向の撓みにも限界がある。
特許文献3記載の発明は、着座者の背の荷重が横桿の両側端部に集中し、横桿の耐久性を十分に考慮しなければならず、しかも可撓性の横桿という特殊な部材が必要であり、部品点数が増大し、組立作業が繁雑となる。
特許文献4記載の発明は、着座者の腰部の荷重がランバーサポートに掛かったとき、側面視横向き山形のランバーサポートが上下方向に開いて山形が扁平に押し潰されるように弾性変形し、ランバーサポートのこのときの弾性変形だけで着座者の腰部の荷重を受けるようになっているので、体重の大きい着座者の場合は、ランバーサポートがすぐに扁平となって十分にランバーサポート効果が得られず、体重の小さい着座者の場合は、ランバーサポートがあまり弾性変形せず、山形の頂部が背に当たって違和感を感じたりし、万人に快適な着座感が得られるようにランバーサポートの弾性係数を定めるのが難しい。
特許文献5記載の発明は、ランバーサポートによって、着座者の腰部の荷重を安定よく支持することができるものの、着座者がランバーサポートに凭れたとき、ランバーサポートが着座者を包み込むまでは弾性変形することはできず、さらなる改良が望まれている。
また、着座者がランバーサポートに凭れたとき、ランバーサポートの中央部が両側部より後方に移動し、ランバーサポートの両側部に捩れを伴う応力が集中し易いという問題がある。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、着座者が凭れたとき、荷重支持部材が着座者を包み込むように弾性変形することができ、快適な着座感が得られるとともに、強度部材である背凭れ本体に荷重支持部材を、局所に応力が集中することなく、しかも安定よく支持することができるようにした背凭れを備える椅子を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 強度部材としての背凭れ本体と、その前面側に装着され、着座者の背の荷重を受ける可撓性を有する荷重支持部材とを有する背凭れを備える椅子において、前記荷重支持部材が、両側上部より後方に向かって突出する左右1対の第1突部と、両側下部より外側方に向かって突出する左右1対の第2突部とを有しており、かつ前記背凭れ本体が、前記第1突部の後端部を、前後方向と左右方向とに予め定めた範囲内において移動可能として支持する第1支持部と、前記第2突部を、前後方向に移動不能、かつ左右方向には予め定めた範囲内において移動可能とするか、または移動不能として支持する第2支持部とを有しているものとする。
このような構成によると、着座者が荷重支持部材に凭れたとき、荷重支持部材の少なくとも上部の中央部が後方に移動して、着座者を包み込むように荷重支持部材が平面視円弧状に弾性撓曲し、そのとき、左右1対の第1突部が、背凭れ本体における第1支持部に対して互いに内方に移動することにより、荷重支持部材の少なくとも上部の両側部が互いに移動するのを許容することができる。従って、荷重支持部材は、上部の両側部が背凭れ本体の支持部に拘束されることなく、平面視円弧状に大きく弾性撓曲することができ、着座者を包み込むことができるので、着座者に快適な着座感を与えることができる。
また、第2支持部が、第2突部を前後方向に移動不能、かつ左右方向にも予め定めた範囲内において移動可能として支持するようにすると、荷重支持部材の下部も後方に平面視円弧状に大きく弾性撓曲することができ、着座者の包み込み効果を大とすることができる。
さらに、荷重支持部材は、両側の上部と下部が、背凭れ本体における第1支持部と第2支持部とにより安定よく支持される。
(2) 上記(1)項において、第1突部の後端に、背凭れ本体の前面に当接する当接面と、この当接面より後方に突出する後向片の後端に横向き片が連設されたものよりなる係合片とを設け、第1支持部における、前記背凭れ本体の一部をなす前壁に、前記係合片の後向片が左右方向に余裕をもって遊通する係合孔を設け、前記係合片の横向き片が、前記前壁の後面における前記係合孔の縁部に係合することにより、荷重支持部材の前方への脱落を阻止し、かつ前記当接面が前記前壁の前面に当接することにより、荷重支持部材の後方への移動を阻止し、その範囲内において、前記荷重支持部材が背凭れ本体に対して前後方向に移動可能とする。
このような構成によると、第1突部は、その当接面が前壁の前面に当接する後限から、係合片の横向き片が、前壁の後面における係合孔の縁部に係合する前限までの範囲を自由に前後方向に移動することができるとともに、係合片の横向き片が、前壁の後面における係合孔の縁部に係合することにより、第1突部の前方への脱落を確実に防止することができる。
しかも、係合片の後向片は、左右方向に余裕をもって係合孔に遊通しているので、荷重支持部材の両側部の左右方向の移動を許容することができる。
(3) 上記(1)または(2)項において、左右1対の第1突部の相互の間隔を、左右1対の第2突部の相互の間隔より小とする。
このような構成によると、着座者が荷重支持部材に凭れて、荷重支持部材が後方に湾曲する際の、荷重支持部材の上部の曲率が下部の曲率より大となり、着座者を包み込む感覚が大となる。
(4) 上記(3)項において、荷重支持部材の両側部における左右の第1突部とその外側の左右の第2突部との間に、変形容易部を設ける。
このような構成によると、着座者が荷重支持部材に凭れて、荷重支持部材の上部中央が下部両側部より後方に移動し、荷重支持部材に捩れを伴う応力が生じたとしても、このときの応力が、変形容易部において吸収され、荷重支持部材に亀裂や破損が生じるのを未然に防止することができる。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、背凭れ本体を、側面視において上下方向の中央より下方の部分が前方に向かって山形に突出する山形屈曲形状に形成し、荷重支持部材を、第1突部が前記山形の頂部より上方に、かつ第2突部が前記山形の頂部より下方に位置するようにして配設する。
このような構成によると、荷重支持部材は、背凭れ本体における側面視横向き山形屈曲形状の頂部に位置し、着座者が背凭れに凭れたとき、荷重支持部材が最も着座者の背に当接し易くなり、荷重支持部材による着座者の包み込み作用を最も顕著に発揮することができる。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、第2支持部を、背凭れ本体の両側壁に設けた上下方向を向く長孔とし、この長孔に第2突部を上下方向に摺動可能に嵌合し、かつ第1突部を、上下方向に長く形成した第1支持部に沿って上下方向に移動可能とすることにより、荷重支持部材であるランバーサポートを、背凭れ本体に対して上下方向に移動可能とし、前記第1突部が上下方向に摺接するようにした第1支持部の前面を、側面視において前方に向かって山形に突出する山形屈曲形状に形成し、前記ランバーサポートの後面における前記第1突部より内方に設けた後方を向く第3突部の後端を、背凭れ本体の前面に設けた上下方向を向く第3支持部における、側面視において前方に向かって山形に突出する前縁に沿って摺接するようにし、前記第1突部および第3突部が、第1支持部の前面および第3支持部の前縁における山形の頂部に至ることにより、前記ランバーサポートが前方に押し出されるようにする。
このような構成によると、荷重支持部材であるランバーサポートを、背凭れ本体に対して上下方向に位置調節することができるだけでなく、第1突部および第3突部が、第1支持部の前面および第3支持部の前縁における山形の頂部に位置するようにすることによって、ランバーサポートを前方に押し出し、ランバーサポートの本来の目的である着座者の腰部の押圧効果を最も高めることができるとともに、着座者の包み込み効果を高めることができる。
(7) 上記(6)項において、ランバーサポートの後面における第1突部および第3突部の下方に、後方に向かって突出する複数の第4突部を設け、この第4突部の後端を、背凭れ本体の前面に設けた上下方向を向く複数の第4支持部における前面に沿って上下方向に摺接するようにし、かつ最も外側の第4突部と第4支持部との間に、第4突部が第4支持部の上下方向の予め定めた位置を通過する際に、前記第4突部の上下動に抵抗力を付与する抵抗力付与手段を設ける。
このような構成によると、ランバーサポートを上下動する途中において、抵抗力付与手段により、抵抗力が付与されるので、ランバーサポートが上下方向の概ねどのような位置に位置しているかを、目視に頼ることなく、感覚的に把握することができ、操作性がよい。
本発明によると、着座者が凭れたとき、荷重支持部材が着座者を包み込むように弾性変形することができ、快適な着座感が得られるとともに、強度部材である背凭れ本体に荷重支持部材を、局所に応力が集中することなく、しかも安定よく支持することができるようにした背凭れを備える椅子を提供することができる。
本発明に係る椅子の一実施形態の側面図である。 同じく、正面図である。 背凭れとランバーサポートの分解斜視図である。 ランバーサポート本体、背凭れ支持フレーム、カバー部材および操作部材の取り付け前の正面図である。 カバー部材の上向片と、それに装着される操作部材との装着前の拡大斜視図である。 同じく、装着後の拡大斜視図である。 ランバーサポート本体の一部を斜め後方より見た拡大斜視図である。 ランバーサポート取り付け前の背凭れの右側部の正面図である。 ランバーサポート取り付け後において、ランバーサポートが下限に位置しているときの背凭れの正面図である。 同じく、ランバーサポートが下限に位置しているときの背凭れの前方斜視図である。 同じく、ランバーサポートを上昇させたときの背凭れの正面図である。 図9のXII−XII線拡大縦断端面図である。 同じく、ランバーサポートを上昇させたときの図12と同部位の拡大縦断端面図である。 図9のXIV−XIV線拡大縦断端面図である。 同じく、ランバーサポートを上昇させたときの図14と同部位の拡大縦断端面図である。 図9のXVI−XVI線拡大縦断端面図である。 図11のXVII−XVII線拡大縦断端面図である。 図17のXVIII−XVIII線拡大縦断端面図である。 図9のXIX−XIX線拡大横断端面図である。 図9のXX−XX線拡大横断端面図である。 背凭れの右側下部の拡大正面図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の椅子の側面図、図2は、同じく正面図である。
この椅子は、先端部にキャスタ1を備える放射状をなす5本の脚杆2を有する脚体3と、脚体3の中央に立設され、内部にガススプリング(図示略)が収容された伸縮式の脚柱4と、脚柱4の上端に後端部が固着された前上方を向く支基5と、支基5により支持された座6と、前端部が左右方向を向く軸7をもって支基5に枢着された背凭れ支持体8と、この背凭れ支持体8の後上部に支持された背凭れ9とを備えている。
支基5は、上面の開口部がカバーにより閉塞された前後方向に長い平面視ほぼ長方形の箱状をなし、その内部には、背凭れ支持体8を介して、背凭れを常時前方に向かって付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力を調節する調節手段(いずれも図示略)とが収容されている。なお、このような付勢手段や調節手段は、本発明に直接関係しないので、それらの具体的な構成および詳細な説明は省略する。
図3の分解斜視図に示すように、背凭れ9は、上下方向の中央よりやや下方の部分が、側面視において前方に向かって山形曲面状に突出する山形屈曲形状に形成されるとともに、左右方向の中央部が平面視において後方に突出するように、緩やかな円弧状に湾曲し、かつ前面が多数のリブにより補強された硬質合成樹脂製の縦長方形の強度部材としての背凭れ本体10と、その前面に取り付けられた、前面が表皮材11により覆われたクッション材12とを備えている。
背凭れ本体10の左右両側部は、曲げ剛性の大きな側枠10a、10aとされ、それらの下部の外側面には、後述する背凭れ支持フレーム14の左右の起立フレーム14bが嵌合される、下方と外側方に開口する嵌合凹部13が形成されている。
背凭れ支持体8は、横フレーム14aと、その両側端部に連設された左右1対の起立フレーム14b、14bとからなる正面視ほぼ上向きコ字状の背凭れ支持フレーム14と、この背凭れ支持フレーム14の横フレーム14aに後端部が固着された前後方向を向く左右1対の背凭れ支持杆15、15とからなり、それらは、例えばアルミニウムまたはその合金により形成されている。
横フレーム14aは、左右方向の中央部が平面視において後方に突出するように円弧状に緩やかに湾曲するとともに、両側部は、正面視において斜め上方に傾斜している。左右の起立フレーム14bは、背凭れ本体10の下部と同方向を向くように、斜め前上方に傾斜させてある。
図1に示すように、左右の背凭れ支持杆15、15は、前下方に傾斜するとともに、中央部が下向きに緩やかに湾曲している。
左右の背凭れ支持杆15の前端部は、支基5の両側部に、上記軸7により上下方向に回動可能に枢着されている。
左右の背凭れ支持杆15の後端部は、背凭れ支持フレーム14の横フレーム14aに、次のようにして固着されている。
まず、横フレーム14aの左右両側部に形成された前方に開口する左右1対の嵌合孔16、16(図4参照)に、左右の背凭れ支持杆15の後端部をがたなく嵌合する。
ついで、横フレーム14aにおける左右の嵌合孔16と対応する位置の上面に設けた有底孔17、17に、上方よりボルト18、18を挿入し、両ボルト18の下端部を、背凭れ支持杆15の後端部に設けた上下方向の左右2個のめねじ孔19、19に螺合して締め付ける。これにより、背凭れ支持フレーム14の横フレーム14aに、左右の背凭れ支持杆15の後端部が強固に固定された背凭れ支持体8が形成される。
背凭れ支持フレーム14に背凭れ本体10を取付けるには、まず、背凭れ支持フレーム14における左右の起立フレーム14b、14b間に、上方から背凭れ本体10を嵌合させつつ、背凭れ本体10の両側下部の嵌合凹部13、13内に、起立フレーム14bを嵌入させる。
次いで、背凭れ本体10における左右の側枠10aの下部に設けられた、前方に開口する上下2個ずつのナット収容部20、20に、それぞれ、四角ナット21を回り止めして嵌合するとともに、背凭れ本体10の下端における左右方向の下部枠10bに設けられた左右2個のボルト挿通用切欠22、22に、四角ナット21を回り止めして嵌合する。
次いで、左右の起立フレーム14bと側枠10aとに外側方より挿通した上下2本のボルト23、23と、横フレーム14aの左右の切欠22に下方より挿入した2本のボルト23、23とを、それぞれ、各四角ナット21に螺合して締付けることにより、背凭れ本体10は背凭れ支持フレーム14に強固に取付けられる。
背凭れ支持フレーム14に背凭れ本体10を固定したのち、左右の起立フレーム14b、14bの外側面には、カバー部材24、24が取り付けられる。
図4に示すように、カバー部材24は、上端部を除いた部分の左右方向の厚さをやや大とした縦長板状の上向片25と、その下端に、背凭れ支持フレーム14の両側部下面の傾斜面に沿うように連設された、斜め内下向きに傾斜する内向片26とを備え、上向片25と内向片26との連設部付近の内側面には係止片27が、内向きに突設されている。
上向片25の上端には、内上向きの係止爪25aが、内向片26の内端には、下向きの係止爪26aが、係止片27には、後向きの係止爪27aが、それぞれ突設されている。
図3に示すように、背凭れ支持フレーム14における左右の起立フレーム14bと横フレーム14aの側端部の外側面には、カバー部材24と補形をなす凹部28が形成されている。
カバー部材24を取付けるには、背凭れ支持フレーム14に形成した上記の凹部28に、カバー部材24を嵌合し、上向片25の上端の係止爪25aを、側枠10aにおける嵌合凹部13内の上縁に設けた係止部(図示略)に係止するとともに、起立フレーム14bの基部付近に設けた左右方向の通孔(図示略)に係止片27を嵌合して、その先端の係止爪27aを、通孔の奥端に弾性係合させ、さらに、内向片26の下向きの係止爪26aを、凹部28の下端に設けた図示しない係止段部に係合させる。
これにより、カバー部材24は、背凭れ支持フレーム14の外側面に形成した凹部28に、背凭れ本体10を固定する上下のボルト23の頭部を覆うようにして取り付けられ、また、必要に応じて取り外すこともできる。
次に、背凭れ本体10とクッション材12との間に配設されるランバーサポート30について説明する。
ランバーサポート30は、図4、図7、図12および図19等に示すように、合成樹脂製のランバーサポート本体31と、その左右両側縁の下部に取り付けられた左右1対の操作部材32とを備えている。
ランバーサポート本体31は、平面視において、左右方向の中央部が後方に突出するように緩やかに円弧状に湾曲するとともに、縦断面形が、上下方向の中央部が前方に突出するように円弧状に湾曲する正面視概ね横長の長方形をなし、左右幅は、背凭れ本体10における左右の側枠10a、10a間に収容される寸法とされ、また下端部を除いた上部の左右寸法は、上方に向かうにしたがって漸次小としてある。
ランバーサポート本体31の両側部において、後述する第1突部37の外側方と、この第1突部37の外側に設けた後述する第2突部39との間には、下部ほど開口幅が大きく、上方に向かうに従って漸次開口幅を小とした変形容易部としての縦長の開口33、33が形成されている。
ランバーサポート本体31の上縁には、左右複数(本実施例では5個)の上向突片31a、等間隔置きに連設されている。
また、左右の開口33と近接する外側方において、ランバーサポート本体31の下部の両側部の後面には、補強用の縦長の後向突片34、34が左右に離間して突設され、外側の後向突片34の中央部には、その上下部に後方に開口する前後方向のスリット35、35を設けることにより、左右方向に弾性変形可能な弾性舌片36が形成されている。この弾性舌片36の後端部の外側面には、球面状の突部36aが突設されている。
ランバーサポート本体31における左右の開口33、33よりもやや内方の後面上部には、ランバーサポート本体31の両側部の上部を背凭れ本体10により支持するための左右1対の第1突部37、37が、後方に向かって突設されている。この左右の第1突部37の後端には、詳細は後述するが、背凭れ本体10に取付けられる支持部材45の前面に摺接する当接面38aと、この当接面38aの外方の後縁より後方に突出する後向片38bと、この後向片38bの後端に連設された外側方を向く横向き片38cとからなる係合片38が連設されている(図19参照)。
ランバーサポート本体31の下端部の両側縁には、前後方向に厚肉の正面視ほぼ方形をなす左右1対の第2突部39、39が、外側方に向かって突設されている。この両第2突部39は、上述した左右の操作部材32をランバーサポート本体31に取付けるためと、ランバーサポート本体31の下部両側端を背凭れ本体10により支持するためのもので、第2突部39の内部には、外側方に開口する縦長の嵌合孔40が形成されている。なお、左右1対の第1突部37、37における相互の間隔は、左右1対の第2突部39、39の相互の間隔よりも小とされている。
左右の第1突部37、37と離間する内側方において、ランバーサポート本体31の後面上部には、第1突部37と共にランバーサポート本体31の両側部の上部を背凭れ本体10により支持するための左右1対の第3突部41、41が、後方に向かって突設されている。この両第3突部41の後端には、左右1対の後向突片41a、41aが突設され、両後向突片41a間における第3突部41の後面は、背凭れ本体10の前面に摺接する、側面視において後向きに凸円弧状に屈曲する当接面41bとなっている(詳細は後述する)。
ランバーサポート本体31における後面下部の両側部、すなわちランバーサポート本体31の後面における上記左右の第1突部37および第3突部41の下方には、左右2個ずつの第4突部42、42が、後方に向かって突設されている。内方の第4突部42は、第3突部41と同形の後向突片42a、42aと当接面42bを有し、第3突部41と上下に対をなして、ランバーサポート本体31の内方寄りの下部を背凭れ本体10により支持するためのものである。
外方の第4突部42は、第1突部37と上下に対をなして、ランバーサポート本体31の外方寄りの下部を背凭れ本体10により支持するためのもので、第3突部41と同形の当接面42aを挟む両側の後端には、この第4突部42の上下動に抵抗力を付与する抵抗力付与手段の一部をなす左右1対の後向突片43、43が突設されている。外方の後向突片43は、後面視ほぼくの字状をなし、内方の後向突片43は、後面視において内方に凸となるように円弧状に折曲されている。
図10、図16および図20に示すように、背凭れ本体10における左右の側枠10aの下部には、ランバーサポート本体31における左右の第2突部39の外側端部を、前後方向に移動不能、かつ左右方向に移動可能に支持する、第2支持部としての上下方向を向く長孔44、44が設けられている。この長孔44は、側枠10aを内外方向に貫通している。
背凭れ本体10の下部における円弧状に湾曲する部分の左右両側部の前面には、ランバーサポート本体31における左右の第1突部37、37と、その下方の第4突部42、42とを上下に摺動可能に支持する支持部材45、45が、次のようにして取り付けられている。
図3、図8、図14および図17〜図20に示すように、支持部材45は、背凭れ本体10の下部の形状と近似する側面視山形屈曲形状をなすとともに、断面形状は、平面視後向コ字状をなしている。
左右の支持部材45は、それぞれ、背凭れ本体10の前面の両側部に突設された左右1対ずつの縦リブ46、46および両縦リブ46の上端と下端同士を連結する横リブ47、47により囲まれた前方に開口する収容凹部48内にがたなく収容され、上端部をねじ49をもって背凭れ本体10に固定することにより、前方に脱落するのが防止されている。なお、図17に示すように、支持部材45の下面は、下部の横リブ47の上面と当接し、かつ下部の横リブ47は斜め前上方に傾斜しているので、支持部材45を上端部のみ固定しただけでも、前方に脱落する恐れはない。
支持部材45の上半部の前面は、ランバーサポート本体31における第1突部37の後端の当接面38aを支持する第1支持部50とされ、この第1支持部50の前壁には、図8、図17および図19に示すように、第1突部37の後向片38bが上下および左右方向に移動可能に遊通する上下方向のスリット状の係合孔51が形成されている。この係合孔51の下端部は、ランバーサポート本体31の組付時において、第1突部37の横向き片38cを挿通するために、拡幅部51aとしてある。
図8、図17および図20に示すように、左右の支持部材45の下半部におけるコ字状断面をなす基部52の前面には、ランバーサポート本体31の両側部の外側の第4突部42を支持する第4支持部53が、前向きに突設されている。この第4支持部53は、上下方向に長い突条をなすとともに、前方に向かってなだらかな円弧状に湾曲し、かつ左右方向の厚さは、第4突部42の左右の後向突片43、43が左右方向に若干移動しうるように遊嵌される寸法とされている。また、上記第1支持部50の下部と第4支持部53の上部とは、斜め前上方を向くなだらかな曲面で連続している。
図14及び図17に示すように、第1支持部50は、側面視において前方に向かって山形状に突出する山形屈曲形状とされ、その頂部付近の前方への突出寸法は、第4支持部53よりも大としてある。
図8および図18に示すように、この第4支持部53の上下方向の中央部の外側面には、外側方へ山形状に突出する突部54が設けられている。この突部54と、外側の第4突部42の後向突片43、43とにより、外側の第4突部42の上下動に抵抗力を付与する抵抗力付与手段を構成している。すなわち、第4支持部53に遊嵌される外側の第4突部42の後向突片43、43が、外側方に弾性変形しながら、突部54を通過する際に、外側の第4突部42の上下動に抵抗力が付与されるようになっている。このようにするのは、ランバーサポート本体31が上下方向の所定位置に達したことを着座者に感知させるためである(詳細は後述する)。
図8、図9、図12、図19および図20に示すように、背凭れ本体10の前面の中央部には、前述した収容凹部48と同様の左右1対の収容凹部48、48が形成され、この両収容凹部48内の左右方向の中央部において、背凭れ本体10の前面には、上下方向の突条55が前向きに突設されている。この突条55の上半部は、ランバーサポート本体31における左右の第3突部41を支持する第3支持部55aとされ、同じく下半部は、第3突部41の下方の第4突部42を支持する第4支持部55bとされている。第3支持部55aの下部と第4支持部55bの上部は、前上方を向くなだらかな曲面で連続している。
第3支持部55aの前縁には、第3突部41の後面の当接面41bが、第4支持部55bの前縁には、第3突部41の下方の第4突部42の当接面42bが、それぞれ上下方向に摺動可能に摺接しうるようになっている。
第3支持部55aと第4支持部55bの左右方向に厚さは、第3突部41の左右の後向突片41aと、第3突部42の左右の後向突片42aとが左右方向に若干移動しうるように遊嵌される寸法とされている。
上記第1支持部と同様に、第3支持部55aは、側面視において前方に向かって山形状に突出する山形屈曲形状とされ、その頂部付近の前方への突出寸法は、第4支持部55bよりも大としてある。
背凭れ本体10にランバーサポート本体31を装着するには、クッション材12を取付ける前に、まず、ランバーサポート本体31を側方に傾けた状態で、その左右の第2突部39、39を、背凭れ本体10における左右の側枠10a、10aの長孔44に、内側方より片側ずつ嵌合する。嵌合後において、左右の第2突部39、39は、側枠10a、10aの長孔44により、上下方向に移動可能、かつ左右方向に若干移動可能として支持される。(図16、図20参照)。なお、左右の第2突部39、39を左右方向に移動不能として、ランバーサポート本体31を背凭れ本体10に装着することもある。
次いで、ランバーサポート本体31の両側部の後面に突設した第1突部37の後向片38bと横向き片38bを、左右の支持部材45における上半部の第1支持部50に設けた係合孔51に、拡幅部51aを介して挿入し、第1突部37の後面の当接面38aを、第1支持部50の前面と近接または摺接させる。このようにして、後向片38bと横向き片38bを係合孔51に挿入すると、横向き片38bは、第1支持部50の前壁の後方に位置し、ランバーサポート本体31を上方に移動させた際に、横向き片38bは、第1支持部50の前壁の後面における係合孔51の縁部と係合しうるように対向するので、ランバーサポート本体31が第1支持部50の前方に離脱するのが防止される。
次いで、外側の左右の第4突部42の当接面42aを、左右の支持部材45における下半部の第4支持部53に近接または摺接させるとともに、左右の第3突部41の当接面41aおよびその下方の左右の第4突部42の当接面42bを、背凭れ本体10の前面に突設した第3支持部55aと第4支持部55bの前縁に近接または摺接させる。図20は、この状態、すなわちランバーサポート本体31が下限に位置している状態であるが、ランバーサポート本体31を上方に移動させたときには、左右の第3突部41の当接面41aおよびその下方の左右の第4突部42の当接面42bと、第3支持部55aおよび第4支持部55bの前縁との間には、ランバーサポート本体31が後方に撓みうる隙間が形成されるようになっている。
このようにして、ランバーサポート本体31を背凭れ本体10の前面に装着すると、図21に拡大して示すように、ランバーサポート本体31の下部両側縁に突設した後向きの弾性舌片36の突部36aが、側枠10aの下部の内側面と圧接するようになっている。この状態で、ランバーサポート本体31を下限位置から上方に移動させると、突部36aが、側枠10aの下部の内側面に形成された波形状の上下複数の係止溝56に選択的に弾性係合することにより、ランバーサポート本体31は、任意の上下位置に停止保持されるようになる。
ランバーサポート本体31を背凭れ本体10の前面に装着したのち、左右の第2突部38、38には、上述した左右1対の操作部材32、32が取り付けられる。
図4〜図6に示すように、左右の操作部材32は、合成樹脂よりなる把持部32aと、その内側面に連設された、前後方向の厚さを把持部32aより小とされた内向突片32bと、この内向突片32bに内側方より圧嵌された金属板等よりなる垂直の差込片32cとを備えている。
内向突片32bにおける外側方の半部と、内側方の半部の下部は、厚肉とされ、この内外の厚肉部57、57同士が対向する部分の内向突片32bの前後両面には、上下方向を向くスリット状の凹溝58、58が形成されている
図20に示すように、上述した背凭れ支持フレーム14の起立フレーム14bとカバー部材24の上向片25には、内向突片32bが上下方向に移動可能として嵌合される上下方向の長孔59、59が、左右方向に貫通するようにして対向するとともに、側枠10aに設けた上述の長孔44にも対向するようにして形成されている。図5に示すように、カバー部材24の上向片25における長孔59の下端部を除いた内方の開口縁には、上下方向を向く内向突条60、60が、前後対向状に突設されている。
両内向突条60の対向面間の寸法は、内向突片32bにおける厚肉部57、57を除いた部分の薄肉部61の厚さとほぼ等しく、かつ両内向突条60には、内向突片32bの前後両面の凹溝58が摺動可能に嵌合されるようになっている。
カバー部材24の上向片25に操作部材32を装着するには、凭れ支持フレーム14の起立フレーム14bにカバー部材24を取付ける前に、上向片25に設けた長孔59の下端部に、把持部32aの内向突片32bと差込片32cを、外側方より嵌合する。
次いで、操作部材32を上方に移動させ、内向突片32bの前後両面の凹溝58、58を、カバー部材24の前後の内向突条60、60に嵌合させる。これにより、操作部材32は、長孔59より抜け止めされるとともに、左右方向に移動するのが規制され、この状態で、長孔59と内向突条60とにより案内されて上下方向に移動することができる(図6参照)。
このようにして、カバー部材24に操作部材32を取付けたのち、カバー部材24を、凭れ支持フレーム14の起立フレーム14bに、上述した要領で取り付け、図20に示すように、カバー部材24における内向突片32bの内側端部を、起立フレーム14bに設けた長孔59に嵌合するとともに、側枠10aの内側方に突出する操作部材32の差込片32cを、ランバーサポート本体31の第2突部39の嵌合孔40に嵌合する。なお、この際、ランバーサポート本体31の第2突部39が、側枠10aと操作部材32に対し若干左右方向に移動しうるように、差込片32cは、第2突部39の嵌合孔40に、左右方向に相対移動可能として嵌合される。また、カバー部材24の長孔59より操作部材32が抜け外れないように、ランバーサポート本体31が下限に位置しているときには、操作部材32の内向突片32bの下端が、起立フレーム14bの長孔59の下端と当接し、内向突片32bが内向突条60の下端よりも下方の長孔59内に移動しないようにしてある。
上記の手順により、背凭れ本体10に、ランバーサポート本体31と操作部材32とからなるランバーサポート30が組み付けられ、その後、ランバーサポート本体31を覆うようにして、背凭れ本体10の前面にクッション材12が装着される。
次に、ランバーサポート30の使用方法について説明する。
左右の操作部材32を把持して、ランバーサポート本体31を、その第1突部37とその下方の第4突部42が、それぞれ第1支持部50とその下方の第4支持部53により、第3突部41とその下方の第4突部42が、それぞれ第3支持部53aとその下方の第4支持部55bにより支持されている状態において、すなわち図9、図12および図14に示す下限位置から上方に移動させると、図13および図15に示すように、第1突部37と第3突部41とが、それぞれ前方に向かって山形状に突出する第1支持部50および第3支持部55a側に移動して、その頂部付近に至ることにより、ランバーサポート本体31が前方に押し出される。これにより、ランバーサポート30の本来の目的である着座者の腰部の押圧効果を高めることができ、快適な座り心地が得られる。
また、ランバーサポート本体31が下限に位置しているときには、上記よりも相対的に後方に位置し、着座者の腰部を押圧しないので、ランバーサポート本体31の存在感がなくなる。したがって、一つの椅子で、あたかも、ランバーサポート30を備えていない椅子、すなわちランバーサポート30を必要としない着座者用の椅子と、ランバーサポート30を必要とする着座者用の椅子とに共用化することができる。
ランバーサポート本体31を上方に移動させると、図18に示すように、第1突部37の下方の第4突部42の後向突片43、43が、外方に弾性変形しながら、第4支持部53の突部54を乗り越えて上方に移動することにより、ランバーサポート本体31の上方への移動に抵抗力が付与され、ランバーサポート本体31が前方に押し出されたこと、およびランバーサポート本体31が上下方向のどのような位置に位置しているかを、目視に頼ることなく、感覚的に感知することができる。また、第4突部42の後向突片43、43が、突部54を乗り越えてその上方に位置することにより、上方に移動させたランバーサポート本体31が、みだりに下方に移動するのを防止することができる。
上記実施形態においては、第1突部37における係合片38を、第1支持部50の係合孔51に余裕をもって遊通させているので、ランバーサポート本体31は、前後方向および左右方向に所定の範囲内で移動することができ、ランバーサポート本体31が着座者の腰部を包み込むように効果的に弾性変形することができる。しかも、係合片38自体も左右方向に弾性変形しうるので、ランバーサポート本体31の弾性変形が促進される。
また、ランバーサポート本体31の両側部に、変形容易部としての開口33を設けてあるので、ランバーサポート本体31は、より一層弾性変形し易くなる。
さらに、ランバーサポート本体31の両側部に開口33を設けてあると、着座者がランバーサポート本体31に凭れて、その上部中央が下部両側部より後方に移動し、ランバーサポート本体31に捩れを伴う応力が生じたとしても、このときの応力が、開口33周辺の変形容易部において吸収され、ランバーサポート本体31に亀裂や破損が生じるのを未然に防止することができる。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で、例えば次のような変形した態様での実施が可能である。
(1) 荷重支持部材として、ランバーサポート30に代えて、可撓性の背板とし、これを、強度部材としての背凭れ本体10の前面に、請求項1〜5のいずれかに記載の構成をもって装着する。
(2) 第1支持部50を、背凭れ本体10と一体的に形成する。
(3) 変形容易部として、開口33に代えて、薄肉部(図示略)とする。
(4) 背凭れ本体10を、閉ループ状をなす背枠により構成する。この際、荷重支持部材は、ランバーサポート30および可撓性の背板のいずれでもよいが、第1支持部50、第2支持部である長孔44、第3支持部55aおよび第4支持部55bは、背枠を構成する左右の側枠に設けることができる。また、この場合、第3支持部55aおよび第4支持部55bは省略することもある。
1 キャスタ
2 脚杆
3 脚体
4 脚柱
5 支基
6 座
7 軸
8 背凭れ支持体
9 背凭れ
10 背凭れ本体
10a側枠
10b下部枠
11 表皮材
12 クッション材
13 嵌合凹部
14 背凭れ支持フレーム
14a横フレーム
14b起立フレーム
15 背凭れ支持杆
16 嵌合孔
17 有底孔
18 ボルト
19 めねじ孔
20 ナット収容部
21 四角ナット
22 切欠
23 ボルト
24 カバー部材
25 上向片
25a係止爪
26 内向片
26a係止爪
27 係止片
27a係止爪
28 凹部
30 ランバーサポート(荷重支持部材)
31 ランバーサポート本体
31a上向突片
32 操作部材
33 開口(変形容易部)
34 後向突片
35 スリット
36 弾性舌片
36a突部
37 第1突部
38 係合片
38a当接面
38b後向片
38c横向き片
39 第2突部
40 嵌合孔
41 第3突部
41a後向突片
41b当接面
42 第4突部
42b当接面
43 後向突片(抵抗力付与手段)
44 長孔(第2支持部)
45 支持部材
46 縦リブ
47 横リブ
48 収容凹部
49 ねじ
50 第1支持部
51 係合孔
51a拡幅部
52 基部
53 第4支持部
54 突部(抵抗力付与手段)
55 突条
55a第3支持部
55b第4支持部
56 係止溝
57 厚肉部
58 凹溝
59 長孔
60 内向突条
61 薄肉部

Claims (7)

  1. 強度部材としての背凭れ本体と、その前面側に装着され、着座者の背の荷重を受ける可撓性を有する荷重支持部材とを有する背凭れを備える椅子において、
    前記荷重支持部材が、両側上部より後方に向かって突出する左右1対の第1突部と、両側下部より外側方に向かって突出する左右1対の第2突部とを有しており、かつ前記背凭れ本体が、前記第1突部の後端部を、前後方向と左右方向とに予め定めた範囲内において移動可能として支持する第1支持部と、前記第2突部を、前後方向に移動不能、かつ左右方向には予め定めた範囲内において移動可能とするか、または移動不能として支持する第2支持部とを有していることを特徴とする椅子。
  2. 第1突部の後端に、背凭れ本体の前面に当接する当接面と、この当接面より後方に突出する後向片の後端に横向き片が連設されたものよりなる係合片とを設け、第1支持部における、前記背凭れ本体の一部をなす前壁に、前記係合片の後向片が左右方向に余裕をもって遊通する係合孔を設け、前記係合片の横向き片が、前記前壁の後面における前記係合孔の縁部に係合することにより、荷重支持部材の前方への脱落を阻止し、かつ前記当接面が前記前壁の前面に当接することにより、荷重支持部材の後方への移動を阻止し、その範囲内において、前記荷重支持部材が背凭れ本体に対して前後方向に移動可能とした請求項1記載の椅子。
  3. 左右1対の第1突部の相互の間隔を、左右1対の第2突部の相互の間隔より小とした請求項1または2記載の椅子。
  4. 荷重支持部材の両側部における左右の第1突部とその外側の左右の第2突部との間に、変形容易部を設けた請求項3記載の椅子。
  5. 背凭れ本体を、側面視において上下方向の中央より下方の部分が前方に向かって山形に突出する山形屈曲形状に形成し、荷重支持部材を、第1突部が前記山形の頂部より上方に、かつ第2突部が前記山形の頂部より下方に位置するようにして配設した請求項1〜4のいずれかに記載の椅子。
  6. 第2支持部を、背凭れ本体の両側壁に設けた上下方向を向く長孔とし、この長孔に第2突部を上下方向に摺動可能に嵌合し、かつ第1突部を、上下方向に長く形成した第1支持部に沿って上下方向に移動可能とすることにより、荷重支持部材であるランバーサポートを、背凭れ本体に対して上下方向に移動可能とし、前記第1突部が上下方向に摺接するようにした第1支持部の前面を、側面視において前方に向かって山形に突出する山形屈曲形状に形成し、前記ランバーサポートの後面における前記第1突部より内方に設けた後方を向く第3突部の後端を、背凭れ本体の前面に設けた上下方向を向く第3支持部における、側面視において前方に向かって山形に突出する前縁に沿って摺接するようにし、前記第1突部および第3突部が、第1支持部の前面および第3支持部の前縁における山形の頂部に至ることにより、前記ランバーサポートが前方に押し出されるようにした請求項1〜5のいずれかに記載の椅子。
  7. ランバーサポートの後面における第1突部および第3突部の下方に、後方に向かって突出する複数の第4突部を設け、この第4突部の後端を、背凭れ本体の前面に設けた上下方向を向く複数の第4支持部における前面に沿って上下方向に摺接するようにし、かつ最も外側の第4突部と第4支持部との間に、第4突部が第4支持部の上下方向の予め定めた位置を通過する際に、前記第4突部の上下動に抵抗力を付与する抵抗力付与手段を設けた請求項6記載の椅子。
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