JP2014150704A - 充電装置および充電方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両が使用される環境に応じて電池の使用領域を設定する充電装置および充電方法を提供することを目的とする。
【解決手段】位置と高さを示す情報を有する地図情報を取得する取得部と、地図情報を用いて、電池に給電をする給電装置の位置から決められた距離までの経路を特定する経路特定部と、特定した経路すべてにおいて、決められた間隔ごとに高さを求める高さ算出部と、予め設定された質量と高さを用いて間隔ごとに位置エネルギーを求め、位置エネルギーと間隔ごとの回生エネルギーを推定するための定数とを用いて、間隔ごとに回生エネルギーを推定し、推定した回生エネルギーを積算して経路各々について、積算した回生エネルギーのうち最大となる値を求める推定部と、求めた最大となる値を、記電池の使用領域を表す単位の調整値に変換する変換部と、調整値に応じて使用領域の上限を設定する設定部と、を備える充電装置。
【選択図】図4
【解決手段】位置と高さを示す情報を有する地図情報を取得する取得部と、地図情報を用いて、電池に給電をする給電装置の位置から決められた距離までの経路を特定する経路特定部と、特定した経路すべてにおいて、決められた間隔ごとに高さを求める高さ算出部と、予め設定された質量と高さを用いて間隔ごとに位置エネルギーを求め、位置エネルギーと間隔ごとの回生エネルギーを推定するための定数とを用いて、間隔ごとに回生エネルギーを推定し、推定した回生エネルギーを積算して経路各々について、積算した回生エネルギーのうち最大となる値を求める推定部と、求めた最大となる値を、記電池の使用領域を表す単位の調整値に変換する変換部と、調整値に応じて使用領域の上限を設定する設定部と、を備える充電装置。
【選択図】図4
Description
本発明は、充電を制御する充電装置および充電方法に関する。
回生電流を用いて充電を行う充電装置は、回生電流が発生して充電が発生しても過充電により電池が劣化する劣化領域まで充電しないように、電池の使用領域の上限値(満充電時の値)を劣化領域より低い値に決めている。しかし、充電装置を用いて走行などをする車両などの装置の場合、充電後に走行する環境により回生エネルギーが異なる。すなわち、充電する場所が変わるごとに回生エネルギーは異なるので、使用領域の上限値を決めておくことは、環境によっては充電に用いる使用領域が少なくなり、充電装置を用いて走行などをする車両などの装置の稼働時間を短縮することになる。
関連する技術として、電動機の回生出力を効率よく蓄電装置に充電することが可能なハイブリッド車両の制御装置が開示されている。その制御装置は、残容量検出手段、勾配角度算出手段、登降坂判定手段、回生発電量予測手段、下限残容量閾値補正手段を有している。残容量検出手段は蓄電装置の残容量を検出する。勾配角度算出手段は走行道路の勾配角度を算出する。登降坂判定手段は勾配角度算出手段により算出される勾配角度から登降坂を判定する。回生発電量予測手段は登降坂判定手段により登坂と判定された際に、次の降坂時に回生発電する電力量を予測する。下限残容量閾値補正手段は、回生発電量予測手段により算出する回生発電量と残容量検出手段により算出される蓄電装置の残容量とを合計した電力が、蓄電装置の上限SOC以上と判定された際には、蓄電装置の下限SOCを引き下げるように補正する。特許文献1を参照。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたものであり、車両が使用される環境に応じて電池の使用領域を設定する充電装置および充電方法を提供することを目的とする。
本実施の態様のひとつである充電装置は取得部、経路特定部、高さ算出部、推定部、変換部、設定部を有する。
取得部は、位置と高さを示す情報を有する地図情報を取得する。経路特定部は、地図情報を用いて、電池に給電をする給電装置の位置から決められた距離までの経路を特定する。高さ算出部は、特定した経路すべてにおいて、決められた間隔ごとに高さを求める。
取得部は、位置と高さを示す情報を有する地図情報を取得する。経路特定部は、地図情報を用いて、電池に給電をする給電装置の位置から決められた距離までの経路を特定する。高さ算出部は、特定した経路すべてにおいて、決められた間隔ごとに高さを求める。
推定部は、予め設定された質量と高さを用いて間隔ごとに位置エネルギーを求め、位置エネルギーと間隔ごとの回生エネルギーを推定するための定数とを用いて、間隔ごとに回生エネルギーを推定する。続いて、推定部は推定した回生エネルギーを積算して経路各々について、積算した回生エネルギーのうち最大となる値を求める。変換部は、求めた最大となる値を、電池の使用領域を表す単位の調整値に変換する。設定部は、調整値に応じて使用領域の上限を設定する。
実施の態様によれば、車両が使用される環境に応じて電池の使用領域を設定することができるという効果を奏する。
以下図面に基づいて、実施形態について詳細を説明する。
本実施形態では、車両などに搭載される充電装置において満充電後に回生エネルギーが発生した場合でも、回生エネルギーを十分に受け入れられるような使用領域の上限値を設定する。すなわち、車両が使用される環境に応じて回生エネルギーを推定し、推定した回生エネルギーに応じて、電池の使用領域の上限値を可変させる。使用領域は、例えば、SOC(State Of Charge)、電流量、電圧値などを用いて表す。上限値は、電池が満充電になったか否かを判定するために用いる値である。本実施形態では、充電装置を搭載する車両の一例としてフォークリフトを用いて説明するが、車両1はフォークリフトの他に、ハイブリッド自動車、電気自動車などの電池を利用した車両が考えられる。
本実施形態では、車両などに搭載される充電装置において満充電後に回生エネルギーが発生した場合でも、回生エネルギーを十分に受け入れられるような使用領域の上限値を設定する。すなわち、車両が使用される環境に応じて回生エネルギーを推定し、推定した回生エネルギーに応じて、電池の使用領域の上限値を可変させる。使用領域は、例えば、SOC(State Of Charge)、電流量、電圧値などを用いて表す。上限値は、電池が満充電になったか否かを判定するために用いる値である。本実施形態では、充電装置を搭載する車両の一例としてフォークリフトを用いて説明するが、車両1はフォークリフトの他に、ハイブリッド自動車、電気自動車などの電池を利用した車両が考えられる。
図1は、実施形態の概要を説明するための図で、満充電または充電完了後に回生エネルギーが発生する環境の一例を示している。図1に示すような環境において回生エネルギーを推定するには、充電装置に充電をする位置から車両1が走行する経路を予め設定する。そして、その経路において決められた間隔ごとの高さと、車両1の回生エネルギーを決める定数と、を用いてこの経路を車両1が走行したときに発生する回生エネルギーを推定する。ただし、経路が複数存在する場合には経路各々について回生エネルギーを推定する。
本実施形態では、回生エネルギーEre=位置エネルギーE1×定数Aで示すこととする。ただし、回生エネルギーの求め方は上記に限定されるものではない。位置エネルギーE1は、車重(質量)m×重力加速度g×基準からの高さh(m)で求められる。図1において、位置P0、P1、P2の高さを地図情報などから取得する。地図情報は、例えば、ナビゲーションシステムなどで用いられる情報が考えられる。
定数Aは、車両の特性を表す車種情報、エンジンの特性を表すエンジン情報、モータの特性を表すモータ情報、タイヤの特性を表すタイヤ情報、回生ブレーキに関する情報を示す回生ブレーキ情報、車速などの利用者が設定する設定情報などを用いて、シミュレーションにより定数を算出する。なお、車重は車種情報に含めてもよい。また、車速は間隔ごとに変更してもよい。
続いて、設定された位置ごとの推定した回生エネルギーを積算して最大値を求め、求めた最大値をSOC、電流量、電圧値などに変換し、変換した充電状態情報(調整値)に応じて電池の使用領域の上限値を可変させる。経路が複数ある場合には、すべての経路について最大値を求め、求めた最大値の中で最大となる最大値を用いて、電池の使用領域の上限値を可変させる。
充電状態情報(調整値)について図2を用いて説明する。充電状態情報は、電池の充電状態を表すもので、SOC、電流量、電圧値などを用いて表すことができる。図2は、電池の充電状態情報を充電率で表した図である。図2の劣化領域は過充電または過放電により電池が劣化してしまう領域である。劣化領域の下限値は、劣化領域の中で充電状態を表すSOC、電流量、電圧値などが下限の値である。図2の使用領域は充電で使用する領域である。図2の21は初期の使用領域を示す図で、22は使用領域の上限値が可変されたことを示す図である。
図2の回生電流対応領域は、満充電後に回生エネルギーが発生した場合でも、回生エネルギーを十分に受け入れられるように設けられた領域である。例えば、図1に示す給電装置2が作業場よりも高い位置hにある場合に、充電完了後に満充電になった車両1が坂道を下り作業場まで行くときに回生エネルギーなどが発生し、さらに充電がされた場合に、この回生エネルギー対応領域に充電がされる。ただし、充電完了後に回生エネルギーが発生する環境は上記環境に限定されるものではない。
しかし、回生エネルギー対応領域を固定させること、固定させた回生エネルギー対応領域が大きく実際の運用に合わない大きさである場合には、電池の使用領域を広く利用できないため、充電装置を搭載する車両などの稼働時間が短縮されることにつながる。
そこで、電池の使用領域の上限値を可変することで、充電装置を搭載する車両などの稼働時間を延ばすことができる。
実施形態1について説明する。
実施形態1について説明する。
実施形態1では使用領域の上限値を上げていく方法について説明する。また、実施形態1では、充電装置を搭載する車両の一例としてフォークリフトを用いて説明する。なお、車両1はフォークリフトの他に、ハイブリッド自動車、電気自動車などの電池を利用した車両が考えられる。
図3は、充電装置の一実施例を示す図である。図3の充電装置30は、電池31、電圧計測部32、電流計測部33、制御部34、記憶部35、充電部36などを有する。図3の負荷部37は、充電装置30からの電力を受電して動作する装置である。動作する装置は、例えば、モータなどが考えられる。
電池31は二次電池などを用いることが考えられる。二次電池として、例えば、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池などが考えられる。なお、本例では1つの電池を用いて説明しているが1つに限定されるものではなく、複数の電池を用いてもよい。
電圧計測部32は電池31の電圧を計測する。例えば、電圧計などが考えられる。また、電圧計測部32が計測したデータは制御部34に出力される。
電流計測部33は電池31に流れる電流を計測する。例えば、電流計などが考えられる。また、電流計測部33が計測したデータは制御部34に出力される。
電流計測部33は電池31に流れる電流を計測する。例えば、電流計などが考えられる。また、電流計測部33が計測したデータは制御部34に出力される。
なお、図3の例では電池31に充放電時に流れる電流を、電流計測部33の計測した電流を用いて求めているが、電池31に流れる電流の求め方は上記方法に限定されるものではない。例えば、電池31の負極側に電流計を直列に接続して、電池31に流れる電流を計測して求めてもよい。
制御部34(コンピュータなど)は、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)など)を用いることが考えられる。
記憶部35は、例えばRead Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)などのメモリやハードディスクなどが考えられる。なお、記憶部35にはパラメータ値、変数値などのデータを記録してもよいし、実行時のワークエリアとして用いてもよい。また、制御部34が記憶部を有している場合には記憶部35を用いなくてもよい。
充電部36は、給電装置2から電力を受電して電池31に充電するための装置である。
制御部について説明する。
制御部34は電池の使用領域の上限値を可変させる制御をする。
制御部について説明する。
制御部34は電池の使用領域の上限値を可変させる制御をする。
図4は、制御部の一実施例を示す図である。図4の制御部34は取得部41、経路特定部42、高さ算出部43、推定部44、変換部45、設定部46などを有している。
取得部41は地図情報を取得する。例えば、サーバから地図情報を取得して記憶部35に記憶する。地図情報が既に記憶部35にある場合には、記憶部35から地図情報を取得する。また、制御部34または外部から入力される制御信号を取得して、制御部34の各部に送信する。
取得部41は地図情報を取得する。例えば、サーバから地図情報を取得して記憶部35に記憶する。地図情報が既に記憶部35にある場合には、記憶部35から地図情報を取得する。また、制御部34または外部から入力される制御信号を取得して、制御部34の各部に送信する。
経路特定部42は、給電装置2の位置から車両1が走行する決められた距離Lの経路を特定する。なお、車両1が給電装置2と接続されたときに、現在の位置情報から給電装置2の位置を特定してもよい。
高さ算出部43は、給電装置2の位置から特定した経路ごとに決められた間隔L1、L2・・・ごとに高さを求める。
推定部44は回生エネルギーEre(=位置エネルギーE1×定数A)を推定する。推定部44は車重(質量)mと、重力加速度gは記憶部35から取得する。高さh(m)は高さ算出部43から取得する。続いて、推定部44は車種情報、エンジン情報、モータ情報、タイヤ情報、回生ブレーキ情報、車速などの設定情報などは記憶部35から取得し、取得した情報を用いてシミュレーションなど計算により定数Aを算出する。または、車種情報、エンジン情報、モータ情報、タイヤ情報、回生ブレーキ情報、車速などの設定情報と、定数が関連付けられる推定情報を参照して、定数Aを求めてもよい。
推定部44は回生エネルギーEre(=位置エネルギーE1×定数A)を推定する。推定部44は車重(質量)mと、重力加速度gは記憶部35から取得する。高さh(m)は高さ算出部43から取得する。続いて、推定部44は車種情報、エンジン情報、モータ情報、タイヤ情報、回生ブレーキ情報、車速などの設定情報などは記憶部35から取得し、取得した情報を用いてシミュレーションなど計算により定数Aを算出する。または、車種情報、エンジン情報、モータ情報、タイヤ情報、回生ブレーキ情報、車速などの設定情報と、定数が関連付けられる推定情報を参照して、定数Aを求めてもよい。
変換部45は、設定された位置ごとの推定した回生エネルギーを積算して最大値を求め、求めた最大値をSOC、電流量、電圧値などを示す充電状態情報(調整値)に変換する。経路が複数ある場合には、すべての経路について最大値を求め、求めた最大値の中で最大となる最大値を用いて充電状態情報(調整値)に変換する。充電状態情報への変換は、回生エネルギーと回生エネルギーに対応する予め計算により求めた充電状態情報を有するテーブルを用いて変換してもよいし、または回生エネルギーを用いて逐次計算により充電状態情報を求めてもよい。
設定部46は使用領域の上限値を調整値を用いて可変する。例えば、劣化領域の下限値から調整値を減算して使用領域の上限値を求める。その結果、調整値が小さい(回生エネルギーの最大値が小さい)場合に使用領域の上限値を上げることができるため、使用領域が広がり満充電における充電量を増加させることができる。また、調整値が大きい場合に使用領域の下限値を下げることができるため、充電状態が劣化領域に入り電池が劣化するのを防止することができる。なお、設定部46は劣化領域の下限値と一致すると使用領域の上限値を上げることを停止する。
実施形態1の制御部の動作について説明する。
図5は、実施形態1の制御部の動作の一実施例を示す図である。
ステップS501では、取得部41が地図情報を取得する。例えば、図6に示す地図に対応する地図情報を取得したものとする。図6は、地図の一実施例を示す図である。
図5は、実施形態1の制御部の動作の一実施例を示す図である。
ステップS501では、取得部41が地図情報を取得する。例えば、図6に示す地図に対応する地図情報を取得したものとする。図6は、地図の一実施例を示す図である。
ステップS502では、経路特定部42が決められた条件範囲の経路を特定する。図6の場合、条件範囲として給電装置2の位置を示す位置情報601から距離Lの経路を特定する。その結果、図6において破線で表される経路route1、route2、route3が特定される。
ステップS503では、高さ算出部43が経路各々について決められた間隔で高さを取得する。図7は高さの説明をするための図である。高さは間隔L1、L2・・・ごとに求める。位置P0と位置P1の高さは、高さh5から高さh4を引いて求める。位置P1と位置P2の高さは、高さh4から高さh3を引いて求める。すべての位置について間隔L1、L1・・・ごとに高さを求めて、記憶部35の回生情報に記憶する。回生情報は特定した経路ごとに高さと回生エネルギーを記憶する情報である。図8は、回生情報、調整情報のデータ構造の一実施例を示す図である。図8の例では特定された経路route1、route2、route3についてそれぞれ回生情報801a、802b、801cが示されている。回生情報801a、802b、801cそれぞれは、位置を識別する情報を記憶する「位置」、高さを示す情報を記憶する「高さ」、間隔L1、L2・・・ごとに後述するステップS504で求める回生エネルギーを示す情報を記憶する「回生エネルギー」を有している。
図8の回生情報801aの「位置」には給電装置2の位置を示す「P10」、間隔L1、L2・・・ごとの位置を示す「P11」「P12」「P13」・・・・が距離Lまで記憶されている。回生情報801b、801cについても同じように位置を示す情報が記憶されている。
図8の回生情報801aの「高さ」には間隔L1、L2・・・ごとの高さを示す「h11」「h12」「h13」・・・・が記憶されている。「h11」は「P10」の高さと「P11」の高さの差を示している。「h12」は「P11」の高さと「P12」の高さの差を示している。「h13」「h14」「h15」・・・・についても同じように求めた高さを示す情報が記憶されている。
ステップS504では、推定部44がステップS503で求めた高さを用いて、間隔L1、L2・・・ごとの回生エネルギーを求め、回生情報に記憶する。
図8の回生情報801aの「回生エネルギー」には「高さ」に関連付けられて回生エネルギーを示す情報「re11」「re12」「re13」・・・・が記憶されている。「re11」「re12」「re13」・・・・には、上記説明した回生エネルギーEre=位置エネルギーE1×定数Aにより求めた間隔L1、L2・・・ごとの回生エネルギーが記憶されている。
図8の回生情報801aの「回生エネルギー」には「高さ」に関連付けられて回生エネルギーを示す情報「re11」「re12」「re13」・・・・が記憶されている。「re11」「re12」「re13」・・・・には、上記説明した回生エネルギーEre=位置エネルギーE1×定数Aにより求めた間隔L1、L2・・・ごとの回生エネルギーが記憶されている。
ステップS505では、変換部45が間隔L1、L2・・・ごとに推定した回生エネルギーを積算して最大値を求め、ステップS506では、求めた最大値を、使用領域を表す単位の調整値に変換する。例えば、求めた最大値をSOC、電流量、電圧値などを示す調整値に変換する。経路が複数ある場合には、すべての経路について最大値を求め、求めた最大値の中で最大となる最大値を用いて調整値に変換する。調整値への変換は、回生エネルギーと回生エネルギーに対応する予め計算により求めた調整値を有するテーブルを用いて変換してもよいし、または回生エネルギーを用いて逐次計算により調整値を求めてもよい。
ステップS507では、設定部46が変換した値を用いて使用領域の上限値を設定する。図8の調整情報802は、「劣化領域下限値」「使用領域初期値」「調整値」「使用領域上限値」に記憶される情報を有している。
「劣化領域下限値」には劣化領域の下限値が充電率で記憶されている。本例では、劣化領域の下限値を表す情報「90.0」が記憶されている。「使用領域初期値」には使用領域の上限値の初期値が記憶されている。本例では、使用領域の上限値の初期値を表す情報「89.5」が記憶されている。「調整値」には調整値が記憶されている。本例では、調整値を示す情報「0.1」が記憶されている。「使用領域上限値」には使用領域の現在の上限値の状態を示す値が記憶されている。本例では、調整値が「0.1」であるので使用領域の上限値には90.0から0.1が減算された情報「89.9」が記憶されている。
実施形態1によれば、使用領域の上限値を上げることができるため、使用領域が広がり満充電における充電量を増加させることができる。なお、設定部46は劣化領域の下限値と一致すると使用領域の上限値を上げることを停止する。
また、実施形態1によれば、電池の使用領域の上限値を可変することで、充電装置を搭載する車両などの稼働時間を延ばすことができる。
実施形態2について説明をする。
実施形態2について説明をする。
実施形態2は、実施形態1で説明した処理を、サーバまたは給電装置で行う場合について説明する。
図9は、実施形態2について説明する図である。サーバ3と給電装置2は図10に示すようなハードウェアを有している。
図9は、実施形態2について説明する図である。サーバ3と給電装置2は図10に示すようなハードウェアを有している。
サーバ3が主体となる場合、実施形態1に対応する図5で説明した処理をサーバ3が行う。ただし、車両1側でしか有していない情報などは無線通信などを用いて、ネットワーク4を介してサーバ3に送信する。また、サーバ3により求められた調整値や使用領域の上限値などのデータは、ネットワーク4を介して車両1に送信される。ただし、通信方法は有線であってもよい。
給電装置2が主体となる場合、実施形態1に対応する図5で説明した処理を給電装置2が行う。ただし、車両1側でしか有していない情報などは無線通信などを用いて、給電装置2に送信する。また、給電装置2により求められた調整値や使用領域の上限値などのデータは車両1に送信される。ただし、通信方法は有線であってもよい。
図10は、サーバ3または給電装置2の有する情報処理装置のハードウェアの一実施例を示す図である。図10に示すサーバ3または給電装置2の情報処理装置は、制御部1002、記憶部1003、記録媒体読取装置1004、入出力インタフェース1005(入出力I/F)、通信インタフェース1006(通信I/F)などをそれぞれ備えている。また、上記各構成部はバス1007によってそれぞれ接続されている。
制御部1002はCPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)など)を用いることが考えられる。
記憶部1003は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメモリやハードディスクなどが考えられる。なお、記憶部35にはパラメータ値、変数値などのデータを記録してもよいし、実行時のワークエリアとして用いてもよい。
記録媒体読取装置1004は、制御部1002の制御に従って記録媒体1008に対するデータのリード/ライトを制御する。そして、記録媒体1008に記録媒体読取装置1004の制御で書き込まれたデータを記録させたり、記録媒体1008に記録されたデータを読み取らせたりする。また、着脱可能な記録媒体1008は、コンピュータで読み取り可能なnon-transitory(非一時的)な記録媒体として、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)などがある。光ディスクには、Digital Versatile Disc(DVD)、DVD−RAM、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、Magneto-Optical disk(MO)などがある。なお、記憶部35もnon-transitory(非一時的)な記録媒体に含まれる。
入出力インタフェース1005には、入出力部1009が接続され、入出力部1009から入力された情報を受信し、バス1007を介して制御部1002に送信する。また、制御部1002から送信されたデータに従って表示パネル(表示部)の画面上に情報などを表示する。
通信インタフェース1006は、通信回線、LAN(Local Area Network)接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。また、通信インタフェース1006は必要に応じ、他のコンピュータとの間のLAN接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。
このようなハードウェア構成を有するコンピュータを用いることによって、実施形態1で説明した処理が実現される。その場合情報処理装置1001が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、後述する処理機能(図5など)がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体1008に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの記録媒体1008が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に記録しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、記録媒体1008に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部1003に記憶する。そして、コンピュータは、自己の記憶部1003からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、記録媒体1008から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
なお、質量を用いて、とは質量と重力加速度を考慮した重量も含まれる。
なお、質量を用いて、とは質量と重力加速度を考慮した重量も含まれる。
1 車両、
2 給電装置、
3 サーバ、
4 ネットワーク、
30 充電装置、
31 電池、
32 電圧計測部、
33 電流計測部、
34 制御部、
35 記憶部、
36 充電部、
37 負荷部、
41 取得部、
42 経路特定部、
43 高さ算出部、
44 推定部、
45 変換部、
46 設定部、
801a、801b、801c 回生情報、
802 調整情報、
1001 情報処理装置、
1002 制御部、
1003 記憶部、
1004 記録媒体読取装置、
1005 入出力インタフェース、
1006 通信インタフェース、
1007 バス、
1008 記録媒体、
1009 入出力部、
2 給電装置、
3 サーバ、
4 ネットワーク、
30 充電装置、
31 電池、
32 電圧計測部、
33 電流計測部、
34 制御部、
35 記憶部、
36 充電部、
37 負荷部、
41 取得部、
42 経路特定部、
43 高さ算出部、
44 推定部、
45 変換部、
46 設定部、
801a、801b、801c 回生情報、
802 調整情報、
1001 情報処理装置、
1002 制御部、
1003 記憶部、
1004 記録媒体読取装置、
1005 入出力インタフェース、
1006 通信インタフェース、
1007 バス、
1008 記録媒体、
1009 入出力部、
Claims (6)
- 位置と高さを示す情報を有する地図情報を取得する取得部と、
前記地図情報を用いて、電池に給電をする給電装置の位置から決められた距離までの経路を特定する経路特定部と、
特定した前記経路すべてにおいて、決められた間隔ごとに高さを求める高さ算出部と、
予め設定された質量と前記高さを用いて前記間隔ごとに位置エネルギーを求め、前記位置エネルギーと前記間隔ごとの回生エネルギーを推定するための定数とを用いて、前記間隔ごとに回生エネルギーを推定し、推定した前記回生エネルギーを積算して前記経路各々について、積算した前記回生エネルギーのうち最大となる値を求める推定部と、
求めた前記最大となる値を、前記電池の使用領域を表す単位の調整値に変換する変換部と、
前記調整値に応じて前記使用領域の上限を設定する設定部と、
を備えることを特徴とする充電装置。 - 前記充電装置が車両に搭載されている場合、
前記定数は、
前記車両の特性を表す車種情報、エンジンの特性を表すエンジン情報、モータの特性を表すモータ情報、タイヤの特性を表すタイヤ情報、回生ブレーキに関する情報を示す回生ブレーキ情報、車速などの利用者が設定する設定情報を用いて、シミュレーションにより定数を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 前記設定部は、
前記使用領域の上限値が劣化領域の下限値より大きくならないようにする、ことを特徴とする請求項1または2に記載の充電装置。 - コンピュータが、
位置と高さを示す情報を有する地図情報を取得し、
前記地図情報を用いて、電池に給電をする給電装置の位置から決められた距離までの経路を特定し、
特定した前記経路すべてにおいて、決められた間隔ごとに高さを求め、
予め設定された質量と前記高さを用いて前記間隔ごとに位置エネルギーを求め、前記位置エネルギーと前記間隔ごとの回生エネルギーを推定するための定数とを用いて、前記間隔ごとに回生エネルギーを推定し、
推定した前記回生エネルギーを積算して前記経路各々について、積算した前記回生エネルギーのうち最大となる値を求め、
求めた前記最大となる値を、前記電池の使用領域を表す単位の調整値に変換し、
前記調整値に応じて前記使用領域の上限を設定する、
処理を実行することを特徴とする充電方法。 - 前記充電装置が車両に搭載されている場合、
前記定数は、
前記車両の特性を表す車種情報、エンジンの特性を表すエンジン情報、モータの特性を表すモータ情報、タイヤの特性を表すタイヤ情報、回生ブレーキに関する情報を示す回生ブレーキ情報、車速などの利用者が設定する設定情報を用いて、シミュレーションにより定数を算出する、
処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする請求項4に記載の充電方法。 - 前記使用領域の上限値は劣化領域の下限値より大きくなる前に、前記使用領域の上限を設定する処理を停止する、処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする請求項4または5に記載の充電方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013019802A JP2014150704A (ja) | 2013-02-04 | 2013-02-04 | 充電装置および充電方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013019802A JP2014150704A (ja) | 2013-02-04 | 2013-02-04 | 充電装置および充電方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014150704A true JP2014150704A (ja) | 2014-08-21 |
Family
ID=51573244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013019802A Pending JP2014150704A (ja) | 2013-02-04 | 2013-02-04 | 充電装置および充電方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014150704A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107111318A (zh) * | 2014-12-23 | 2017-08-29 | 胡斯华纳有限公司 | 通过机器人作业工具实现的3d地图生成 |
KR20180030687A (ko) | 2015-07-28 | 2018-03-23 | 니뽄 다바코 산교 가부시키가이샤 | 비연소형 향미 흡인기 |
KR20180083916A (ko) | 2015-12-22 | 2018-07-23 | 니뽄 다바코 산교 가부시키가이샤 | 전원 어셈블리, 비연소형 향미 흡인기, 및 비연소형 향미 흡인 시스템 |
US10099557B2 (en) | 2014-11-06 | 2018-10-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle driven by motor and control method of charging and discharging of secondary battery provided in vehicle |
-
2013
- 2013-02-04 JP JP2013019802A patent/JP2014150704A/ja active Pending
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