JP2014150636A - 給電装置、画像形成装置、給電システム、給電方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部デバイスへの無線による給電を行う給電手段と、外部デバイスの受電電力を示す受電電力情報を受信する受電電力受信手段と、給電手段に設定された設定電力と、受電電力情報に示される受電電力とに基づいて、給電手段による給電のオンオフを制御する給電制御手段とを有することによって課題を解決する。
【選択図】図2
Description
また、MFP(Multifunction Peripheral)は、上述のような携帯端末と連携することにより、ワイヤレスネットワークを介し、所望のプリント出力を得たり、スキャナ入力を行ったりできるようになりつつある。MFPと携帯端末を連携させた技術としては、MFPを給電ポイントとしたワイヤレス給電により携帯端末に電力を供給する技術も知られている。この技術においては、携帯端末は、MFPと連携している間、バッテリの消耗を意識することなく処理を行うことができる。
このような給電システムにおける給電量を管理する技術も知られている。例えば、特許文献1には、電力を給電する側の電力量と、電力を消費する側の電力量とを比較し、供給側の電力発生源に応じて、消費する側の電気機器を選択する技術が開示されている。
図1は、給電装置を備える画像形成装置としてのデジタル複写機複合機(MFP:Multi Function Peripheral/Multi Function Printer)101と、外部デバイスとを備える給電システムを示す図である。MFP101は、外部デバイス102,103,104に対しワイヤレス給電を行う。本実施形態にかかるMFP101は、ユーザによるワイヤレス給電のモニタ及び制御のための操作手段を備えたシステムである。
図1に示す外部デバイス102は、デジタルカメラである。また、外部デバイス103,104は、スマートフォンである。なお、MFP101が給電可能な外部デバイスの数及び種類は実施形態に限定されるものではない。
図1に示す給電可能領域106は、MFP101によるワイヤレス給電が可能な領域である。すなわち、外部デバイスは、給電可能領域106内に位置する場合に、MFP101による適切な量のワイヤレス給電を受けることができる。給電可能領域106は、MFP101の給電電力、すなわち給電能力により定まる範囲である。
本実施形態にかかるMFP101は、外部デバイスから受電電力を受信する。ここで、受電電力は、MFP101から受電した電力を示す情報である。そして、MFP101は、受電電力に基づいて、給電電力を制御する。
操作部211は、ユーザインタフェースとして機能する。操作部211は、ユーザによる入力手段と、情報を表示するための表示手段とを有している。入力手段は、例えばユーザが指示データ等を入力するためのキーボードなどの手段や、ポインティングデバイス等の領域を指定する手段である。また、表示手段は、文書情報等を表示する表示画面等である。
画像処理部206は、スキャナ201にて読み込まれた画像を各ユニットに転送するための最適な画像処理を行う。画像処理部206は、例えば、画像をHDD217に転送する。画像処理部206はまた、ネットワークI/F210を介してスキャン画像を転送する。画像処理部206は、画像転送の際に、最適な圧縮処理を行う。
また、画像処理部206は、プリンタ202よりプリント出力を得るための画像処理を行う。プリント画像ソースとしては、スキャナ201より読み込まれる画像、HDD217に格納されている画像などがある。また、プリント画像ソースとしては、IPネットワーク網213及びネットワークI/F210を介して転送されるプリント画像等がある。画像処理部206は、各々の画像ソースから、ドキュメントを最適にプリント出力できるように、伸長処理や、解像度変換などの各種画像処理を行う。
電源供給部221は、AC(Alternating Current)電源(商用電源)にコンセント接続されMFP101全体に電源を供給する。パワーユニット220は、電源供給部221から供給されるAC電圧をDC(Direct Current)電圧に変換し、各負荷の電源として供給する。図示はしないが、パワーユニット220には、メインパワーSWが含まれている。
ワイヤレス給電制御部224は、外部デバイスに対して非接触による給電を行う電源供給部である。ワイヤレス給電制御部224には、給電部アンテナ225が接続されている。ワイヤレス給電制御部224は、給電部アンテナ225を介し、電気エネルギーを供給する。非接触給電の方法としては、電磁誘導方式、電界/磁界共鳴方式、電波受信方式などの方法が挙げられる。なお、ユーザは、操作部211の操作により、ワイヤレス給電制御部224が外部デバイスに給電する電力、すなわち給電能力を、指定又は変更することができる。
以下に示すMFP101の処理は、CPU214がメモリ208に格納されているプログラムを読み出し、これを実行することにより、一時利用メモリとして使用されるワークRAM等のメモリ208との協働により実現されるものである。
電力計測部302は、パワーユニット220から供給される電圧及び単位時間当たりに消費される電流に基づいて、給電電力を計測する。本実施形態においては、電力計測部302は、1分間に供給する電力量を給電電力として計測することとする。ここで、給電電力の単位は、「mW/min」である。
計測された給電電力は、接続されるバス212によって、制御部207に読み取られ、ワイヤレス給電をコントロールするデータとして用いられる。なお、給電電力を得るための構成は、実施の形態に限定されるものではない。
後述する給電処理の他、IPネットワーク網213を介し、プリントやスキャンなどにおいて、MFP101が外部デバイスと連携する場合に、MFP101は、外部デバイスからデバイスIDを受信する。これにより、MFP101は、いずれの外部デバイスと連携を行っているかを特定することができる。
要求電力は、外部デバイスがワイヤレス給電を受ける際に、要求する電力を示す。本実施の形態にかかるMFP101のCPU214は、この要求電力を、給電電力として、ワイヤレス給電制御部224に設定する。すなわち、要求電力は、設定電力の一例である。図4に示す要求電力の単位は、mW/minである。なお、CPU214は、後述する処理(図9のS602)において、給電周波数及び要求電力を外部デバイスから取得し、データテーブルに書き込む。
ステータスコードは、外部デバイスのステータスコードである。ステータスコードは、外部デバイスの受電状況を示す情報である。本実施の形態においては、ステータスコードには、OUT、GOOD及びERRの3つのフラグのうちいずれかのフラグが設定される。OUTフラグは、外部デバイスが給電可能領域106の外側又は障害物によりMFP101からの給電が遮蔽される位置に存在することを示している。GOODフラグは、外部デバイスが障害なく受電可能な状態を示している。ERRフラグは、外部デバイスに何らかエラーが生じたことを示している。
MFP101が連携動作を実行中に外部デバイスから受信したデバイスIDが、データテーブル上のデバイスIDと一致した場合に、MFP101は、このデバイスIDに対応付けて、連携フラグをセットする。MFP101は、例えば、プリント動作中の外部デバイスに対し、Printフラグをセットする。
給電電力は、後述する処理(図11のS909)において、電力計測部302により計測された電力である。受電電力は、後述する処理(図11のS925)において、外部デバイスから受信した電力である。
ワイヤレス受電部405は、受電部アンテナ404が接続され、受電部アンテナ404を介し、電気エネルギーの供給を受ける。ワイヤレス受電部405は、給電ポイントから非接触による給電を受け、電力に変換を行う電源供給部である。ワイヤレス受電部405により変換された電力は、精密抵抗406を介し電源部408に供給される。
外部デバイスユニット409は、外部デバイス全体をコントロールするユニットである。外部デバイスユニット409は、不図示のCPU、制御プログラムROM、一時利用メモリとするワークRAM等のメモリ等を有している。以下に示す外部デバイスの処理は、外部デバイスユニット409のCPUがメモリに格納されているプログラムを読み出し、これを実行することにより実現されるものである。
給電処理は、図6に示すように、関連付け期間(S301、S302、S303)、転送準備期間(S304、S305)及び電力転送期間(S306、S307、S308、S309)の3つの期間の処理に大別される。MFP101は、関連付け期間、転送準備期間及び電力転送期間を1つのフレームとし、このフレームを繰り返すことにより、ワイヤレス給電を行う。
<関連付け期間>
S301のARQ(Association Req)処理において、CPU214は、バス212を介し、給電通信部222に通信コマンドを発行する。給電通信部222は、通信コマンドに基づいて、各外部デバイスに対し、ブロードキャスト通信を行い、受電を希望する外部デバイスへ、給電開始を通知する。
S302のARS(Association Response)処理において、CPU214は、バス212を介し、給電通信部222によって、受電を希望する外部デバイスから、デバイスIDを受信する。ARS処理により、CPU214は、受電を希望する外部デバイスを検知する。
S303のRA(Response Ack)処理において、CPU214は、受け取ったデバイスIDから、給電を行う外部デバイスを選択する。そして、CPU214は、バス212を介し、給電通信部222から、選択した外部デバイスのデバイスIDを返信する。これにより、CPU214は、外部デバイスに対し給電を了承する。このとき、了承を得られなかった外部デバイスは、次のフレームのARQ処理を待つ。
S304のDRQ(Data Req)処理において、CPU214は、バス212を介し、給電通信部222から、給電を行う外部デバイスのデバイスIDを送信する。そして、CPU214は、対象となる外部デバイスに対し、給電を行うために必要な外部デバイスの情報をリクエストする。リクエストする情報としては、電力伝搬周波数、デバイス側が必要な電力、デバイス固有情報等がある。
S305のResponse Frame処理において、CPU214は、給電通信部222よって、リクエストを受けた外部デバイスから各情報を受信し、バス212を介し情報を得る。CPU214は、受信した情報をメモリ208に格納する。CPU214はまた、受信した情報を基に、ワイヤレス給電制御部224による給電を行うためのプログラムを実行する。例えば、CPU214は、関連付け期間において選択された外部デバイスへの給電時間を算出する。ここで、給電時間は、CPU214によりワイヤレス給電制御部224からのワイヤレス供給電力、外部デバイスの要求電力、電力転送効率などに基づいて、設定される値である。
S306のTransferring Power処理において、CPU214は、バス212を介し、ワイヤレス給電制御部224に対し、コマンドを発行し給電を開始する。セットするコマンドは、給電時間及び給電開始のコマンドである。S307のTermination of Power transferにおいて、給電時間が終了すると、ワイヤレス給電部301は給電を終了する。さらに、CPU214は、バス212を介し、給電終了通知をワイヤレス給電制御部224から受ける。CPU214はまた、給電通信部222より、外部デバイスに給電終了を通知する。
S308のDATAにおいて、CPU214は、バス212を介し、給電通信部222より外部デバイスから、通電終了通知を受けた旨を受ける。またS308では、CPU214は、例えば受信電力、バッテリ充電量などのデータも受信し、これらを給電データとして、メモリ208に格納する。S309のDA(Data Ack)において、CPU214は、バス212を介し、給電通信部222から外部デバイスへ、給電データを受けた旨を通知し、フレームを終了する。
図7は、関連付け期間(S301、S302、S303)、転送準備期間(S304、S305)及び電力転送期間(S306、S307、S308、S309)を1フレームした、フレームが連続する様子を示す図である。MFP101は、それぞれのフレームにおいて、関連付け期間(S301、S302、S303)に認証した異なる外部デバイスに対する給電を行う。MFP101は、連続したフレームにおいて、それぞれ異なる外部デバイスに給電を行うことで、複数の外部デバイスへの給電を実現する。
S511,S521において、それぞれ外部デバイスA,Bは、MFP101からブロードキャスト通信による給電開始の情報を受信する。外部デバイスA,Bは、受電を希望する場合には、S512,522の処理に進む。S512,S522において、それぞれ外部デバイスA,Bは、受電希望通知と共に自身のデバイスIDをMFP101に送信する。
S503において、CPU214は、受信したデバイスID(給電可能な外部デバイスのデバイスID)とデータテーブルに格納されているデバイスIDとを比較する。そして、データテーブルに格納されているデバイスIDのうち、S502において取得しなかったデバイスIDが存在する場合には、取得しなかったデバイスIDに対応するレコードをデータテーブルから削除する。
S505において、CPU214は、新たなデバイスIDのレコードを作成し、これをデータテーブルに追加する。このように、CPU214は、給電処理のS505の処理において、外部デバイス(給電可能デバイス)の情報を適宜新たなレコードとして追加し、レコードの更新を行っている。S505において、CPU214は、新たなデバイスIDを給電対象デバイスとして選択する。このように、CPU214は、新たな外部デバイスが検出された場合には、新たなデ外部デバイスを優先的に給電対象デバイスとして選択することとする。
給電対象デバイスを選択する処理においては、CPU214は、例えば、ワイヤレス給電部301の給電能力が十分にある場合は、先着順、予め登録されている登録順などにより給電対象デバイスを選択する。CPU214は、また例えば、優先権が設定されている場合は優先順に給電対象デバイスを選択してもよい。
S507において、CPU214は、給電を認証したことを通知するために給電通信部222より給電対象デバイスのデバイスIDを認証済みの外部デバイスに送信する。なお、CPU214は、新たな外部デバイスに対する認証を優先的に行うこととする。以上で、関連付け期間におけるMFP101の処理が完了する。MFP101は、続いて転送準備期間の処理を行う。
自身のデバイスIDの場合は、外部デバイスA,Bは、関連付け期間の処理を終了し、転送準備期間の処理を行う。自身のデバイスIDでない場合は、S511,S521に戻り、外部デバイスA,Bは、次のフレームの関連付け期間におけるブロードキャスト通信を待つ。例えば、S506において、MFP101により外部デバイスAが選択された場合は、外部デバイスAは、関連付け期間における処理を完了する。外部デバイスAは、続いて転送準備期間の処理を行う。またこのとき、外部デバイスBは、S521の処理に戻り、次のフレームの関連付け期間におけるブロードキャスト通信を待つ。
S612において、外部デバイスAは、自身のデバイスIDと共にデバイス情報の要求を受信する。外部デバイスAは、さらに要求されたデバイス情報を送信し、転送準備期間での処理は完了する。一方、S602において、MFP101のCPU214は、給電を行う外部デバイスから、必要な情報、すなわちデバイス情報を取得する。
ここで、S605において、CPU214がデータテーブルを参照し、給電対象となる外部デバイスの給電時間を算出する処理について説明する。例えば、デバイスID03,02,05の3つの外部デバイスがデータテーブルに登録されているとする。この場合には、CPU214は、それぞれのデバイスIDからデータテーブル(図4)を参照し、以下のように、フレームの割り付けを行う。
フレーム1:デバイスID03 300mW/min 20秒給電
フレーム2:デバイスID02 600mW/min 20秒給電
フレーム3:デバイスID05 600mW/min 20秒給電
例えば、デバイスID03の外部デバイスの要求電力が100mW/minの場合、300mW/minの給電能力で20秒給電することにより、1分間のデバイスID03の外部デバイスへの要求電力100mW/minを満たすことができる。これにより、フレーム1,2,3,1・・・の順にフレーム処理が実行され、給電が行われる。図10は、上記フレーム割り付けの結果を示す概略図である。このように、各フレームの処理が連続して実行される。
なお、上記処理においては、関連付け期間、転送準備期間及び電力転送期間を含めて20秒としている。しかし、1フレームあたりの電力転送期間が1フレームの90%以上の期間を占めるので、他の例としては、CPU214は、電力転送期間を20秒として給電時間を算出してもよい。
続いて、S922において、外部デバイスAは、MFP101に対し給電中断を要求するか否かを判断する。外部デバイスAは、例えば、予め定められた条件に合致した場合に、給電中断を要求する。なお、外部デバイスAには、不測の事態への対応を行うための条件が予め設定されているものとする。
S922において、給電中断を要求する場合には、外部デバイスAは、処理をS923へ進める。S923において、外部デバイスAは、MFP101に中断要求を送信する。続いて、外部デバイスAは、処理をS926へ進める。
一方、MFP101においては、S902において、CPU214は、給電時間の終了をワイヤレス給電制御部224からの割込信号によって検知する。終了を検知した場合は、CPU214は、処理をS903へ進める。終了を検知していない場合は、CPU214は、処理をS904へ進める。S904において、CPU214は、外部デバイスAからの給電通信部222を介した通信により、給電の中断要求を受信したか否かを判断する。中断要求を受信した場合には、CPU214は、処理をS905へ進める。中断要求を受信しない場合には、CPU214は、処理をS909のへ進める。
次に、S911において、MFP101のCPU214は、外部デバイスAから受電電力情報を受信する(受電電力受信処理)。そして、CPU214は、受信した受電電力情報及びS910において得られた給電電力をデータテーブルにおいて、外部デバイスAのデバイスIDに対応付けて格納し、データテーブルを更新する。次に、S912において、CPU214は、データテーブルにおいて、外部デバイスAに対応付けられている、要求電力、受電電力及び給電電力に基づいて、ワイヤレス給電部301による給電のオンオフを制御する。なお、S912における処理については図12を参照しつつ、後に詳述する。
S905において、CPU214は、給電の中断要求に基づいて、ワイヤレス給電制御部224に対し給電停止コマンドをセットする。これにより、ワイヤレス給電制御部224による給電が停止する。給電が終了又は停止した場合は、S903において、MFP101のCPU214は、給電通信部222を介し、外部デバイスに対し給電終了通知を発行し、外部デバイスAのステータスコードや、バッテリ充電状況等のデバイス情報を要求する。
S906において、MFP101のCPU214は、給電通信部222を介し、外部デバイスAのデバイス情報を受信する。S907において、CPU214は、受信したデバイス情報に基づいて、データテーブルを更新する。すなわち、CPU214は、外部デバイスAのデバイスIDに対応するステータスコードやバッテリ充電状況をデータテーブルに書き込む。S908において、CPU214は、デバイス情報を受信した旨の受信通知を外部デバイスAに送信する。以上により、電力転送期間におけるMFP101の処理が完了する。また、S928において、外部デバイスAは、MFP101からデバイス情報の受信通知を受信する。以上により、電力転送期間における外部デバイスAの処理が完了する。
受電率=(受電電力÷要求電力)×100 …(式1)
次に、S1002において、CPU214は、受電率と予め設定された閾値とを比較する。なお、本実施形態においては、閾値を40%とする。なお、閾値は、例えばMFP101のメモリ208等に予め設定されているものとする。また、閾値は任意の値である。受電率が閾値以上である場合には、CPU214は、処理をS1010へ進め、給電を継続する。一方、受電率が閾値未満である場合には、CPU214は、処理をS1003へ進め、給電を停止するための処理を行う。
このように外部デバイスの受電率が小さい場合には、MFP101からの給電効率が悪い。このため、給電を継続するのは好ましくない。したがって、本実施の形態にかかるMFP101は、受電率と閾値との比較結果に基づいて、給電のオンオフを制御することとする。
受電率が閾値未満である場合には、上述のように、外部デバイスAが給電エリア外に存在する、外部デバイスAとMFP101との間に電力の遮蔽物が存在するなどの理由が考えられる。したがって、この場合には、S1003において、CPU214は、ステータスコードをOUTと判定する。そして、S1004において、CPU214は、ワイヤレス給電部301による給電を停止する(給電制御処理)。
S1010において、CPU214は、給電電力に対する受電電力の割合である給電効率を算出する。具体的には、CPU214は、(式2)により給電効率(%)を算出する(給電効率算出処理)。
給電効率=(受電電力÷給電電力)×100 …(式2)
給電効率=F(受電率) …(式3)
ここで、F(受電率)は、受電率を変数とする関数である。S1011において、CPU214は、S1010において得られた給電効率の値が、(式3)により受電率から得られる給電効率の値を基準とする誤差範囲内の値である場合に、給電効率及び受電効率に対し、関係関数が成り立つと判定することとする。
受電率及び給電効率の算出に利用された受電電力と、受電率算出に利用された要求電力と、給電効率算出に利用された給電電力とは、それぞれ対応するタイミグにおいて得られた値である。ここで、対応するタイミングとは、同一タイミグと評価可能なタイミングである。すなわち、これら受電電力、要求電力及び給電電力は、同一タイミングと評価可能なタイミング範囲内において得られた値である。なお、関係関数及び誤差範囲は、任意に設定することができる。関係関数及び誤差範囲は、CPU214により、予めメモリ208等に格納されているものとする(関係情報格納処理)。
この電気的結合の状態を示す指標値として、給電効率の値を用い、給電距離に相当する指標値として受電率を用いることとすると、給電効率と受電率との関係は、上記関係関数(式3)のように表すことができる。関係関数は、例えば1次関数や2次関数であってもよい。
しかしながら、給電対象とする外部デバイス以外に、電力を吸収する異物が存在する場合には、MFP101からの給電電力は、この異物に与えられてしまう。したがって、外部デバイスにおいては、MFP101からの給電電力に応じた受電電力が得られないこととなる。すなわち、この場合には、関係関数(式3)は、成り立たなくなる。そこで、上述のように、MFP101は、実際に算出された受電率と給電効率とが、関係関数を満たすか否かにより、電力を吸収する異物の存在の有無を判定することとした。
一方、S1011において、算出された給電効率及び受電率に対し、関係関数が成り立たない場合には、CPU214は、処理をS1014に進める。S1014において、CPU214は、ステータスコードをERRと判定し、処理をS1014に進める。S1015において、CPU214は、データテーブルにおいて、外部デバイスAのデバイスIDに対応付けて、ステータスコード及び給電を適宜更新し、処理が完了する。
例えば、図示はしていないが、オプションボタン1002より操作画面1001を遷移させると、操作画面1001には、給電情報表示設定ボタンが表示される。給電情報表示設定ボタンは、MFP101が給電情報の表示の指示をユーザから受け付けるボタンである。
前述したように、バッテリ充電状況は%単位で表示される。給電状況は、データテーブルの給電フラグに対応する。給電中はSupply、給電ストップ中はStopが、給電情報として表示される。
優先フラグは、データテーブルの優先フラグに対応する。ユーザにより優先的に給電したい外部デバイスとして設定された外部デバイスの優先フラグには、Priorityが表示される。連携フラグは、データテーブルの連携フラグに対応する。連携フラグは、外部デバイスがMFP101と連携している状態を表示する。例えば、外部デバイスがプリントジョブ中の場合はPrint、スキャンジョブの場合はScan等が表示される。CPU214は、作成した表示データを、バス212を介して操作制御部209に転送し、表示コマンドを発行する。操作制御部209は、表示コマンドに基づいて、表示データを操作部211の操作画面1001に表示する。
表示データ画面1202また、デバイスID02の外部デバイスの状態として、バッテリ受電状況40%、給電可能領域106内に位置し、給電はSupply状態、優先フラグPriortyが設定され、連携フラグはないという状態を表示している。
表示データ画面1202はまた、デバイスID04の外部デバイスの状態として、バッテリ受電状況80%、給電可能領域106内に位置し、給電はSupply状態、優先フラグはないという状態を表示している。さらに、表示データ画面1202は、デバイスID04の外部デバイスの状態として、連携フラグPrintと表示し、この外部デバイスがMFP101と連携状態にあることを表示している。
さらに、CPU214は、予め設定された条件に合致する場合には、操作画面1001に表示データ画面1202とともに給電能力変更キー1201を表示する。ここで、給電能力変更キー1201は、給電可能領域106の範囲、すなわちワイヤレス給電部301の給電能力の変更指示を受け付けるためのユーザインタフェースである。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (11)
- 外部デバイスへの無線による給電を行う給電手段と、
前記外部デバイスの受電電力を示す受電電力情報を受信する受電電力受信手段と、
前記給電手段に設定された設定電力と、前記受電電力情報に示される前記受電電力とに基づいて、前記給電手段による給電のオンオフを制御する給電制御手段と
を有することを特徴とする給電装置。 - 前記設定電力に対する前記受電電力の割合である受電率を算出する受電率算出手段をさらに有し、
前記給電制御手段は、前記受電率が閾値以上である場合に、前記給電手段による給電を継続し、前記受電率が閾値未満である場合に、前記給電手段による給電を停止することを特徴とする請求項1に記載の給電装置。 - 前記給電手段による給電電力を特定する給電電力特定手段をさらに有し、
前記給電制御手段は、さらに前記給電電力に基づいて、前記給電手段からの給電のオンオフを制御することを特徴とする請求項1に記載の給電装置。 - 前記設定電力に対する前記受電電力の割合である受電率を算出する受電率算出手段と、
前記給電電力に対する前記受電電力の割合である給電効率を算出する給電効率算出手段と
をさらに有し、
前記給電制御手段は、前記受電率と前記給電効率とに基づいて、前記給電手段からの給電のオンオフを制御することを特徴とする請求項3に記載の給電装置。 - 前記受電率と前記給電効率との関係を示す関係情報を格納する関係情報格納手段と、
対応するタイミングにおいて得られた前記受電電力に対する前記受電率と、前記給電電力に対する前記給電効率とが、前記関係情報に示される関係を満たすか否かを判断する関係判断手段と
をさらに有し、
前記給電制御手段は、対応する前記タイミングにおける前記受電率と前記給電効率とが前記関係を満たす場合に、前記給電手段による給電を継続し、前記関係を満たさない場合に、前記給電手段による給電を停止することを特徴とする請求項4に記載の給電装置。 - 前記関係情報は、前記給電効率と前記受電率の関係を示す関数であることを特徴とする請求項5に記載の給電装置。
- 外部デバイスへの無線による給電を行う給電手段と、
前記外部デバイスの受電電力を示す受電電力情報を受信する受電電力受信手段と、
前記給電手段に設定された設定電力と、前記受電電力情報に示される前記受電電力とに基づいて、前記給電手段による給電のオンオフを制御する給電制御手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 外部デバイスへの無線による給電を行う給電手段と、
前記外部デバイスの受電電力を示す受電電力を計測する計測手段と、
前記給電手段に設定された設定電力と、前記受電電力とに基づいて、前記給電手段による給電のオンオフを制御する給電制御手段と
を有することを特徴とする給電システム。 - 給電装置が実行する給電方法であって、
外部デバイスへの無線による給電を行う給電ステップと、
前記外部デバイスの受電電力を示す受電電力情報を受信する受電電力受信ステップと、
前記給電ステップにおける設定電力と、前記受電電力情報に示される前記受電電力とに基づいて、前記外部デバイスへの給電のオンオフを制御する給電制御ステップと
を含むことを特徴とする給電方法。 - 給電システムが実行する給電方法であって、
外部デバイスへの無線による給電を行う給電ステップと、
前記外部デバイスの受電電力を示す受電電力を計測する計測ステップと、
前記給電ステップにおける設定電力と、前記受電電力とに基づいて、前記外部デバイスへの給電のオンオフを制御する給電制御ステップと
を含むことを特徴とする給電方法。 - コンピュータを、
外部デバイスの受電電力を示す受電電力情報を受信する受電電力受信手段と、
外部デバイスに無線により給電する給電手段に設定された設定電力と、前記受電電力情報に示される前記受電電力とに基づいて、前記外部デバイスへの給電のオンオフを制御する給電制御手段と
して機能させるためのプログラム。
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