JP2014150432A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力画像データを文字画像データとイメージ画像データに分離し、入力画像データよりも低い解像度のイメージ画像データを生成する低解像度化処理(縮小処理)を行う場合に、単純に複数画素を1画素に縮小するだけでは、文字周辺のカラー画像の色が変化してしまうという課題がある。
【解決手段】 入力画像データの複数の画素をイメージ画像データの1画素とする縮小処理を行う際の演算において、文字属性画素の画素値を用いる比率を0とする、もしくは、文字属性画素の画素値を用いる比率をイメージ属性画素の画素値を用いる比率よりも小さくすることにより、文字周辺のカラー画像における色味の変化を抑制することができる。
【選択図】 図14

Description

本発明は、入力画像データに基づいてイメージ画像データを生成するための画像処理方法及び画像処理装置に関する。
ビジネスドキュメント等の用途では、記録画像の文字品位が非常に重要視されるため、高解像度での文字画像記録が求められる。しかし、高解像度のカラー画像を処理する場合には、前述のように画像データをプリンタに転送するデータ量が増大し、さらにはプリンタ側で保持・処理するための処理負荷も大きくなってしまう場合がある。
これに対し、プリンタドライバからプリンタに多値の画像データを転送し、プリンタ側で多値の画像データを低階調化し、低階調化された記録データに基づいて記録媒体に画像を形成する方法が用いられている。この方法は、プリンタドライバ側の処理を複数のプリンタで共通化することができる等の利点が有る。
特許文献1には、入力された画像データから、カラー画像部に対応するデータと黒文字画像部に対応するデータとを分離し、圧縮処理、転送処理等を別々に行い、プリンタ側で合成することが開示されている。
特表2003−508827号公報
しかしながら、入力画像データを分離し、分離したデータを単純に低解像度化させる方法では、カラー画像部(イメージ部)と文字部との境界部分において色が変化し、画質が低下してしまうという課題がある。入力画像データにおける単位領域に含まれる複数画素の値に基づいて低解像度のカラー画像部の1画素の値を決定する際、単位領域にカラー画像部と文字部との両方が含まれると、決定される値は元のカラー画像部の値とは異なる値となる。このデータに基づいてプリンタで印刷した場合には、文字部との境界部で色が変わり、画質が低下してしまう。
このような課題を鑑み、本願発明は、文字属性のオブジェクトとイメージ属性のオブジェクトとを含む画像を記録媒体上の所定領域に記録するための入力画像データに基づいて、前記所定領域に対応し、前記入力画像データの解像度よりも低い解像度を有するイメージ画像データを生成するための画像処理方法であって、前記イメージ画像データの注目画素に対応する前記入力画像データの複数の画素のそれぞれについて属性情報を取得する取得工程と、前記入力画像データの前記複数の画素のうち、前記属性情報が前記イメージ属性を示す画素の値を、前記属性情報が前記文字属性を示す画素の値よりも高い比率で用いて演算することにより、前記イメージ画像データの前記注目画素の値を決定する決定工程と、を備えることを特徴とする。
本発明は、入力画像データよりも解像度の低いイメージ画像データの各画素の値を、入力画像データの各画素の値と各画素の属性を示す情報とに基づいて決定する。このような構成により、イメージ属性を示すカラー画像部と文字画像部との境界部における画質低下を抑制しつつ、データ量の低減および処理量の低減を図ることができる。
インクジェットプリンタを模式的に示す図である。 記録ヘッドの構成を説明する図である。 記録システムを示すブロック図である。 第1の実施形態に係る画像処理のフローチャートである。 文字・カラー画像を含んだ入力画像を描画する処理を示す図である。 文字部・カラー画像部を分離し、文字画像、カラー画像を生成する処理を示す図である。 入力画像ページバッファの一例を示す図である。 入力画像ページバッファの他の例を示す図である。 カラー画像ページバッファおよび文字画像ページバッファを示す図である。 低解像度カラー画像ページバッファを示す図である。 カラー画像部用の低解像度CMYKインク色濃度バッファおよび文字部用のKインク色バッファを示す図である。 カラー画像部用のCMYK印字データバッファおよび文字部用のK印字データバッファを示す図である。 量子化処理を説明するための図である。 本発明と比較例の低解像度化処理による結果を示す図である。 第1の実施形態における縮小処理のフローチャートである。 第2の実施形態における縮小処理のフローチャートである。 第2の実施形態における縮小処理のフローチャートである。 低解像度化処理による結果を説明するための図である。 周期的な文字部の低解像度化処理による結果を説明する図である。 第4の実施形態における画像処理のフローチャートである。 第4の実施形態における文字画像を生成する処理を示す図である。 第4の実施形態における文字部の抽出と低解像度化処理を同時に行う処理を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る記録装置であるインクジェットプリンタを模式的に示す図である。本実施形態のプリンタはフルラインタイプの記録装置であり、記録ヘッド101、102、103、104を備える。記録ヘッド101〜104は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出する記録ヘッドであり、図のx方向に沿ってインクを吐出する複数のノズルが1200dpiの間隔で配列されている。このような記録ヘッド101〜104が図のy方向に沿って並ぶことで記録媒体106に複数色のインクを付与し、カラー画像を形成することができる。
図2は、記録ヘッド101のノズル配列を示す図である。図のように、記録ヘッド101には複数の吐出基板1011、1012、1013がノズルの配列するx方向に沿って配置されている。各吐出基板には、x方向にノズルが配列したノズル列がy方向に4列配列している。
図1に戻り、不図示のモータによって搬送ローラ105(および他の不図示のローラ)を回転させることにより、記録媒体106がy方向に搬送される。記録媒体106が搬送される間に、記録ヘッド101〜104それぞれに備えられたノズルからインク滴(ドット)を吐出する動作が行われる。搬送ローラ105の搬送速度と、記録ヘッドからインク滴を吐出するための周波数とを制御することにより、画像データに対応する解像度で記録媒体106一頁分の画像が形成される。
図中y方向において記録ヘッド101〜104よりも下流の位置に、記録ヘッド101〜104と並列するように、所定のピッチで読み取り素子が配列したスキャナ107が配備されている。スキャナ107は、記録ヘッド101〜104で記録した画像を読み取り、RGBの多値データとして出力することができる。
図3は、本実施形態に係る記録システムを示すブロック図である。この記録システムは、図1に示したプリンタ100と、そのホスト装置としてホストPC200から構成される。
ホストPC200は、主に以下の要素を有する。CPU201は、記憶手段であるHDD203やRAM202に保持されているプログラムに従った処理を実行する。RAM202は、揮発性のストレージであり、プログラムやデータを一時的に保持する。HDD203は、不揮発性のストレージであり、同じくプログラムやデータを保持する。後述する量子化マスクもHDD203に記憶される。データ転送I/F(インターフェース)204は、プリンタ100とのデータの送受信を制御する。このデータ送受信の接続方式としては、USB、IEEE1394、LAN等を用いてもよい。キーボード・マウスI/F205は、キーボードやマウス等のHID(Human Interface Device)を制御するI/Fであり、ユーザは、このI/Fを介して入力を行うことができる。ディスプレイI/F206は、ディスプレイ(不図示)における表示を制御する。
一方、プリンタ100は、主に以下の要素を有する。CPU211は、ROM213やRAM212に保持されているプログラムに従い、後述する各処理を実行する。RAM212は、揮発性のストレージであり、プログラムやデータを一時的に保持する。ROM213は不揮発性のストレージであり、後述する処理で使用するテーブルデータやプログラムを保持する。データ転送I/F214はホストPC200との間におけるデータの送受信を制御する。ヘッドコントローラ215は、図1に示した記録ヘッド101〜104に対して記録データを供給するとともに、記録ヘッドの吐出動作を制御する。具体的には、ヘッドコントローラ215が、RAM212の所定のアドレスから制御パラメータと記録データを読み込む。そして、CPU211が、制御パラメータと記録データをRAM212の上記所定のアドレスに書き込むと、ヘッドコントローラ215により処理が起動され、記録ヘッドからインク滴が吐出される。画像処理アクセラレータ216は、CPU211よりも高速に画像処理を実行可能なハードウェアである。具体的には、画像処理アクセラレータ216が、RAM212の所定のアドレスから画像処理に必要なパラメータとデータを読み込む。そして、CPU211が、上記パラメータとデータをRAM212の上記所定のアドレスに書き込むと、画像処理アクセラレータ216が起動され、上記データに対し所定の画像処理が行われる。本実施形態では、後述される量子化マスクの判定処理をCPU211によるソフトウェアで行う。一方、量子化処理部の処理を含む記録の際の画像処理については、画像処理アクセラレータ216によるハードウェア処理で行う。なお、画像処理アクセラレータ216は必須な要素ではなく、プリンタの仕様などに応じて、CPU211による処理のみで上記のテーブルパラメータの作成処理および画像処理を実行してもよい。
図4は、本実施形態におけるインクジェットプリントシステムが実行する画像処理フローを示すフローチャートである。ここでホストPCおよびインクジェットプリンタは、図3に示したホストPC200およびプリンタ100である。
ホストPC200は、以下のステップs2001〜ステップs2006の処理を行う。ステップs2001では、PDL(ページ記述言語)に基づき、文字画像及びカラー画像を含んだ入力画像をRAM202に設けられたページバッファ上に描画(展開)する。ステップs2002では、描画された入力画像から文字部とカラー画像部(イメージ部)とを分離し、文字画像データ及びカラー画像データ(イメージ画像データ)を生成する。ステップs2003では、カラー画像データに対して、低解像度化処理を行う。ステップs2004では、低解像度化したカラー画像データを不可逆圧縮する。ステップs2005では、生成された文字画像データを可逆圧縮する。ステップs2006では、圧縮されたカラー画像データ及び文字画像データをプリンタ100に向けて送出する。尚、ステップs2003〜ステップs2004の処理と、ステップs2005の処理について、分岐した処理を行う順番に制限は無い。
次に、プリンタ100は、以下のステップs1001〜ステップs1009の処理を行う。ステップs1001では、圧縮されたカラー画像データ及び文字画像データをホストPC200から受信する。ステップs1002では、不可逆圧縮されたカラー画像を展開し、低解像度カラー画像データを生成する。ステップs1003では、低解像度カラー画像データを、CMYK各色のインク色に対応した多値のCMYKイメージデータに変換する。ステップs1004では、多値のCMYKイメージデータを量子化処理し、インク滴の吐出の有無を示す、イメージ印字データ(第1ドットデータ)を生成する。ステップs1005では、可逆圧縮された文字画像データを展開し、文字画像データを生成する。ステップs1006では、文字画像データをCMYK各色のインク色に対応した多値のCMYK文字データに変換する。ステップs1007では、CMYK文字データを量子化処理し、文字印字データ(第2ドットデータ)を生成する。ステップs1008では、イメージ印字データと文字印字データを合成して、合成印字データ(第3ドットデータ)を生成する。ステップs1009では、合成印字データに基づいて記録ヘッドを制御することにより記録媒体に画像を記録する。上記処理で、ステップs1002〜ステップs1004の処理と、ステップs1005〜ステップs1007の処理は、ステップs1001から分岐してどちらか一方の処理だけを行うのではなく、両方の処理を行う。その後ステップs1008で両方の処理結果を合成する。よって、それぞれの処理を行う順番の制限は無い。
次に、各ステップで行う処理を詳細に説明する。図5は、ステップs2001でPDL(ページ記述言語)に基づき、文字画像及びカラー画像を含んだ入力画像を描画する際の処理例である。ここでは、一般的にPDLと記述しているが、PDLの実体としては以下のようなものが有るが、既存のいずれのPDLを用いても構わない。
・PostScript、PDF(Portable Document Format)(商品名、アドビシステムズ社製)
・XPS(XML Paper Specification)(商品名、MicroSoft社製)
ステップs20011では、PDLで記述されたデータを受け取る。次いで、ステップs20012では、PDLを解釈して、オブジェクト描画命令を描画順に並べたリストを作成する。ステップs20013では、リスト中にオブジェクト描画命令がもしこれ以上無かった場合には処理を終了する。まだオブジェクト描画命令が有る場合にはステップs20014に進む。ステップs20014では、RAM202の入力画像ページバッファに今回描画すべきオブジェクトを描画する。ここで、描画解像度としては、文字品位として最終的に欲しい解像度で描画する。また、描画する画像データは、本実施形態ではRGB各8bitとする。但し、8bitに限定される必要はなく、より大きなbit数、例えば16bitとする事でより高い階調表現を行っても構わない。
ステップs20015では、今回描画するオブジェクトが文字オブジェクトであるか否かを判定する。ここでは、文字オブジェクトであるかどうかの判定する方法として、描画するオブジェクトはビットマップ画像であるかどうかを判定する。ビットマップ画像ではない場合に、文字オブジェクトであると判定する。文字オブジェクトで無かった場合にはステップs20016に進み、文字オブジェクトだった場合にはステップs20017に進む。
一般に、PDL中では写真などのカラー画像はビットマップ画像で描画されるように記述され、文字オブジェクトはベクター描画命令や文字コード+フォント情報の形で記述されている。従って、上記方法によりPDLで記述されたデータに基づいて各画素の属性情報を取得することができる。ステップs20016では、今回描画した各画素の属性を「カラー画素(イメージ)」とセットし、次の描画オブジェクトの処理に移る為に、ステップs20013に進む。ステップs20017では、今回描画した各画素の属性を「文字画素」とセットし、次の描画オブジェクトの処理に移る為に、ステップs20013に進む。
図7に、ホストPC200におけるRAM202中に設定された入力画像ページバッファの一例を示す。入力画像ページバッファ2021は所定の横画素数×縦画素数分の領域を持ち、先頭画素は20211である。そして、各画素はRGB(Red、Green、Blue)値および属性値A(Attribute)から構成される。RGB値はモニタの表現色であるsRGB等の色空間座標中の色座標(R、G、B)を示すデータである。この場合、上記のステップs20014では、各画素のRGB領域に色の情報を設定し、ステップs20016もしくはステップs20017で属性値A領域を設定する。
図8に入力画像ページバッファの他の例を示す。入力画像ページバッファ2022と属性値バッファ2022aはいずれも所定の横画素数×縦画素数分の領域を持ち、先頭画素は20221および2022a1である。そして、入力画像ページバッファ2022の各画素はRGB値から構成され、属性値バッファ2022aの各画素は属性値Aから構成される。この場合、上記のステップs20014では、入力画像ページバッファ2022中の各画素のRGB領域に色の情報を設定し、ステップs20016もしくはステップs20017で属性値バッファ中の属性値A領域を設定する。他にも、R、G、B、A、それぞれ個別のバッファを保持する等、様々な実施の形態が考えられるが、いずれの方式を用いても構わない。図7のバッファ構成を取る場合には、アドレス管理等が1通りで済むので制御が簡略化出来、プログラムサイズが小さくできる、という効果が得られる。また、図8のバッファ構成を取る場合には、属性値を表現するbit数がRGB値のbit数よりも小さい場合には、属性値バッファサイズを小さくして使用メモリ量を少なくすることができる。
図6は、ステップs2002において入力画像データから文字画像とカラー画像とを分離し、文字画像データとカラー画像データ(イメージ属性データ)を生成する処理を説明する図である。まず、ステップs20021では、入力画像ページバッファの処理開始画素及び終了画素を設定する。ステップs20022では、終了画素に達し、これ以上処理する画素が無いかを判定する。これ以上処理する画素が無い場合には処理を終了し、有る場合にはステップs20023に進む。ステップs20023では、処理対象の画素の属性値が「文字画素」であるかを判定する。文字画素ではない、すなわち「カラー画素」属性である場合にはステップs20024に進み、文字画素である場合には、ステップs20025に進む。ステップs20024では、入力画像ページバッファ中のカラー画素値をカラー画像ページバッファにコピーし、次の画素の処理を行う為にステップs20022に進む。ステップs20025では、入力画像ページバッファ中の文字画素値を文字画像ページバッファにコピーし、次の画素の処理を行う為にステップs20022に進む。
図10は、ステップs2003においてカラー画像データに対して低解像度化処理を行うための低解像度カラー画像ページバッファの一例を示す。この低解像度カラー画像ページバッファ2024は、ホストPC200中のRAM202中に設定されている。本実施形態では、低解像度化処理を行う前のカラー画像ページバッファにおける横2画素×縦2画素に対応する領域が、低解像度化処理後の1画素に対応するように1/2×1/2の縮小処理を行う。先頭画素は20241であり、各画素はRGB値から構成される。図中の実線は、低解像度化処理後の縮小カラー画素の境界を表し、破線は、処理前のカラー画像ページバッファ中のカラー画素の境界を表す。
ここで、縮小処理の一例として、縮小前のカラー画像ページバッファの先頭画素および右、下、右下の4画素、すなわち、図中実線に囲まれた4画素の画素値の平均値を算出し、縮小後の先頭画素20241の画素値とする方法について説明する。カラー画像ページバッファの4画素の平均値を、低解像度カラー画像ページバッファの1画素とすることで、カラー画像ページバッファの全ての画素について縮小処理を行うことができる。
ここで、本発明者らは、この方法で低解像度カラー画像データに対して単純に縮小処理を行うと、後に文字画像データから生成した印字データと合成した際に、文字品位が低下してしまうという課題があることを見出した。この課題について、図14を用いて詳しく説明する。
図14(a)は、上述の縮小方法を用いて文字品位が低下してしまう場合の比較例を示す図である。図中の入力画像ページバッファ2021aには、RGBAデータのうちRチャネルの値だけが記載されている。また、Aチャネルで示される画像の属性情報は、カラー画素属性の画素を白背景に黒文字の画素値で示し、文字属性の画素を黒背景に白抜き文字の画素値で示している。縮小処理が行われる前の入力画像ページバッファ2021aにおいて、カラー画素属性の画素はR値が100、文字属性の画素は、黒文字の場合、R値が0である。そして、ステップs2002において、入力画像ページバッファ2021aに基づいて、カラー画像ページバッファ2023aと、文字画像ページバッファ2023Taとを生成する。本比較例では、カラー画像ページバッファ2023a中の文字部分については描画されず、文字部分のRGB値は白色(R=G=B=255)となり、文字属性に対応する画素の画素値はR=255となる。次にステップs2003において、縮小前の縦2画素×横2画素、合計4画素の値の平均値が、縮小後の1画素の値となるように縮小処理が行われる。本図の例では、各画素のR値は、138、177、100、216となる。文字画像ページバッファ2013Taの文字部分は値1をとり、非文字部分は値0をとる。
このように、文字画素について描画されずに縮小処理が行われた場合、縮小後のR値が縮小前のカラー画像のR値よりも高くなるため、最終的に記録媒体に記録される濃度は、薄い色となってしまう。また、縮小対象の4画素のうち文字画素が何画素存在したかによって影響度が異なるため、色が薄くなる程度が場所によって異なり、文字の周辺に局所的に色が薄くなるという弊害が発生する。
尚、上述の比較例では、文字属性の画素の画素値を白色としたが、カラー画像ページバッファにおいて文字部分の画素値をそのまま用いてもよい(例えば、黒文字ならR=G=B=0)。この場合においても、上述の方法のように単純に縮小処理を行った場合には、各画素のR値は、75、50、100、25となり、元のR値(100)よりも低い値となる。すなわち、結果として記録される画像の色は縮小処理を実行する前のカラー画像の色よりも濃い色となってしまう。
以上のように、カラー画像に対して縮小処理を行うことにより、文字画像周辺のカラー画像の色が変化してしまうという課題が生じる。これに対し、本実施形態では「縮小処理を実行する場合に、文字属性の画素を、縮小時の画素値計算の対象としない」という方法により、文字周辺の色の変化により文字品位が低下するという画像弊害を抑制することができる。これについて、図15を用いて詳しく説明する。
図15は、図4に示す本実施形態のステップs2003で行う縮小処理のフローチャートである。ステップs200301では、カラー画像ページバッファ中の処理開始画素および終了画素を設定する。ステップs200302では、全ての画素の処理が完了したかを判定する。全ての画素の処理が完了していない状態では次の画素の処理の為にステップs200303に進む。全ての画素の処理が完了した場合には処理を終了する。ステップs200303では、出力初期値としてRout=255、Gout=255、Bout=255と白色に設定する。また、出力値計算用の画素累積値の初期値Rsum=0、Gsum=0、Bsum=0に設定する。更に、カラー画素の数をカウントするカウンタを初期値NonChar=0に設定する。
ステップs200304では、縮小対象の画素(1/2×1/2縮小の場合、4画素)が全てステップs200305〜s200306の処理が行われたかを確認する。処理済みであればステップs200307へ進み、未処理の画素があれば、ステップs200305に進む。ステップs200305では縮小対象画素が文字属性の画素(文字画素)であるか否かを判定する。文字画素であれば本対象画素の処理を終了してステップs200304に進む。文字画素ではない画素、すなわちカラー画像画素であればステップs200306に進む。
ステップs200306では、縮小対象画素の画素値(Rin,Gin,Bin)を取得し、以下の(式1)を用いて画素累積値に加算する。
Rsum=Rsum+Rin
Gsum=Gsum+Gin
Bsum=Bsum+Bin (式1)
更に、カラー画素カウンタを1加算する。
NonChar=NonChar+1 (式2)
そして、次の画素の処理の為にステップs200304へと進む。
ステップs200307では、カラー画素カウンタNonCharが0であるか否かを判定する。カラー画素カウンタが0である場合、縮小対象画素である複数の画素が全て文字画素であったということを示している。その場合には、初期値である白画素値(255,255,255)を画素出力値(Rout,Gout,Bout)として当該画素の処理を終了し、ステップs200302に進む。カラー画素カウンタが0で無かった場合には、ステップs200308に進む。ステップs200308では、以下の(式3)のように、画素累積値をカラー画素カウンタの値で除算する事で出力画素値(Rout,Gout,Bout)を算出する。
Rout=Rsum/NonChar
Gout=Gsum/NonChar
Bout=Bsum/NonChar (式3)
このように、文字画素の値を含まずに、カラー画像画素の値のみの平均値を算出することができる。そして当該画素の処理を終了し、ステップs200302に進む。
図14(b)は、図15を用いて説明した本実施形態の縮小処理を行った場合の結果を示す。図中、入力画像ページバッファ2021bは、2021aと同じなので説明を省略する。図中、2023bはカラー画像ページバッファであり、2023Tbは文字画像ページバッファである。ステップs2002において、カラー画像と文字画像とを分離する際、カラー画像ページバッファ2023b中の文字部分については、文字画像部であることを示す情報が描画される。本図においては×で示しているが、負数(例:−1)を設定する方法や、特定の値(例:256)を用いる方法、別途文字画像ページバッファの情報を参照する方法などを用いてもよい。この方法を用いて図15に示したフローで縮小処理を実行すると、縮小された低解像度カラー画像ページバッファ2024b中の各画素のR値は、100、100、100、100となる。このように、縮小前のカラー画像画素のR値を保存することができる、色味の変化のない画像を得ることができる。
このように、文字属性の画素を、縮小時の画素値計算の対象としていないため、縮小対象の複数画素(上述の例では4画素)に含まれる文字画素の数に依存して縮小後の画素毎の色が大きく変化することを抑制できる。その結果、文字周辺に局所的に色が薄くなったり濃くなったりする画像弊害を抑制することができる。
尚、縮小処理の縮小率は、整数分の1に縮小することが好ましい。なぜならば、縮小率が整数分の1でない場合には、モアレの様な周期性のノイズが生じてしまうからである。更には、プリンタ100に転送後、ステップs1004で行う拡大処理時に整数倍の拡大処理で実現出来、処理がシンプルでかつ最終的な画質としても好ましい結果を得ることができる。更に好ましくは、縮小率を2のべき乗分の1とすることで、平均値の算出時に除算を用いる事無く、ビットシフト処理による算出で高速に処理を行うことができる。
図4に戻り、データを圧縮してプリンタ100に転送する処理と、プリンタ100側で行う処理について説明する。
ステップs2004において、低解像度カラー画像を不可逆圧縮する。本実施形態では、JPEG(Joint Picture Expert Group)で規定されている圧縮方法を用いたが、どのような圧縮方法を用いてもよい。不可逆圧縮を選択している理由は、元々文字と比べて、ディテールの劣化が目立たない事があげられる。また、ラインヘッドを用いたプリンタでのフルカラー記録の場合には、色間の記録位置ズレが生じてしまうケースが有り、データとしての正確さを追求しても、最終的な画像品位が維持されにくい場合があるからである。
尚、この本発明を実施する上で、圧縮処理は必須の構成ではない。前述の低解像度化処理(縮小処理)により、カラー画像データの画素数を縦、横それぞれ1/2に縮小しているので、少なくともデータ量としては1/4になっている。そのため、プリント速度と転送速度のバランスによっては、これ以上の圧縮を必要としないケースもある。また、縦、横それぞれ1/3に縮小した場合には1/9、縦、横それぞれ1/4に縮小した場合には1/16と、データ量を更に小さくすることができる。
ステップs2005では、s2002で生成した文字画像データを可逆圧縮する。本実施形態では、RL(Run Length)圧縮方法を用いたが、どのような圧縮方法を用いてもよい。可逆圧縮を選択している理由は、元々カラー画像と比べて、ディテールの再現性が求められることや、複数色のインクを用いて記録される文字である場合に生じる色間の記録位置ずれの影響が抑制できるためである。そのため、データとしての正確さを追求する場合に、可逆圧縮を行うことで最終的な画像品位の低下を抑制することができるからである。また、ステップs2004と同様に、圧縮処理は必須の構成ではない。プリントシステム全体として、プリント速度と転送速度のバランスによっては、これ以上の圧縮を必要としないケースもある。
ステップs2006では、圧縮された低解像度カラー画像データ及び文字画像データをプリンタ100に向けて送出する。上述したように、縮小処理により低解像度化したカラー画像データと、縮小処理を行わない文字画像データをプリンタ100を転送するため、文字品位を低下させずに大幅にデータ量を低減することができる。また、カラー画像データと文字画像データとで別データとなっているので、それぞれ好適な圧縮方法を適用することが可能である。
ステップs1001では、圧縮された低解像度カラー画像データ及び文字画像データをホストPC200から受信する。ここで受信された圧縮された低解像度カラー画像データは、ステップs1002で展開処理され、圧縮された文字画像データはステップs1005で展開処理される。もしホストPC200で圧縮処理を施さなかった場合には、低解像度カラー画像はステップs1002をスキップしてステップs1003へ、また文字画像はステップs1005をスキップしてs1006へと送られる。
ステップs1002では、不可逆圧縮されたカラー画像を展開して低解像度カラー画像データを生成する。ここでの展開方法はホストPC200のステップs2004で行われた不可逆圧縮方法に対応する。本実施形態では、JPEG圧縮されたデータをデコードする。デコードされたデータは、図10に記載の低解像度カラー画像バッファ2024と同じフォーマットで、プリンタ100中のRAM212中の低解像度カラー画像バッファ(不図示)に保持される。
ステップs1003では、ステップs1002において展開された低解像度カラー画像データを、インク色に対応する多値のCMYKイメージデータに変換するインク色分解処理を行う。低解像度カラー画像データの各画素値(RGB値)は、モニタの表現色であるsRGB等の色空間座標中の色座標(R、G、B)を示すデータである。これをマトリクス演算処理や三次元LUTを用いた処理等の既知の手法によって、プリンタのインク色(CMYK)に対応する多値の濃度データに変換する。本実施形態のプリンタ100はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクを用いることから、RGB信号の画像データは、C、M、Y、Kの各8ビットの色信号からなる画像データに変換される。また、インクの数はC、M、Y、Kの4色を例に挙げたが、画質向上の為に、濃度の薄いライトシアン(Lc)やライトマゼンタ(Lm)やグレー(Gy)のインクなど、その他のインクを追加して用いてもよい。
ステップs1004では、カラー画像部に対応する低解像度のCMYKイメージデータを量子化処理し、CMYKのイメージ印字データを生成する。量子化手法としては、誤差拡散やディザなど、如何なる手法を用いてもよい。
図13は、本実施形態における量子化処理を示す図である。図13(a)は、ステップs1004において、CMYKの各インク色に対応するデータをそれぞれ量子化する際の量子化パターンの一例である。本実施例では全部のインク色で常に同じ量子化パターンを用いているが、画質の向上の為に、インク色毎に異なるパターンとしたり、画素位置毎に異なる量子化パターンとなる様に制御したりしてもよい。尚、本実施形態においては画素ごとにドットの記録または非記録の2階調に対応する2値のドットデータを生成するが、ステップs1003において生成されたCMYK多値のイメージデータよりも少ない階調数とするものであれば2値データに限るものではない。また、本実施形態では、低解像度CMYKインク色データバッファと比べ、横、縦いずれの画素数も2倍となり、各インク色データを量子化する際に2×2画素の5レベルに量子化する。この倍率は、ホストPC200のステップs2003における低解像度化処理時の縮小率に対応して決定される。
ステップs1005では、可逆圧縮された文字画像を展開して文字画像データを生成する。ここでの展開方法はホストPC200のステップs2005で行われた可逆圧縮方法に対応する。本実施形態ではRL圧縮されたデータをデコードする。デコードされたデータはプリンタ100中のRAM212中の文字画像ページバッファ(不図示)に保持される。
ステップs1006では、文字画像データを多値のCMYK文字データに変換する。この変換方法は、ステップs1003においてカラー画像データをCMYKイメージデータに変換する手法と同様である。
ステップs1007では、CMYK文字データを量子化処理し、CMYKの文字印字データを生成する。ステップs1004と同様、量子化手法としては、誤差拡散やディザなど、如何なる手法を用いてもよい。尚、s1004とs1007のいずれにおいても、量子化手法は誤差拡散手法を用いるよりもディザ手法を用いる方が好ましい。誤差拡散は、量子化の結果として生ずる誤差を周辺の画素に振り撒く方法であるが、本実施形態のようにカラー画像部と文字画像部とを別々に量子化する場合、誤差の伝搬が良好に行われない場合があるためである。例えば、カラー画像部と文字画像部の境界部が交互に繰り返す画像において、カラー画像部の誤差が文字画像部の画素に伝搬してしまうことや、またその逆の場合が生じ得る。
ステップs1008では、ステップs1004で生成されたイメージ印字データとステップs1007で生成された文字印字データとを合成し、合成印字データを生成する。具体的には、イメージ印字データと文字印字データのCMYKそれぞれの印字データにおいて、同一画素に対応するデータの論理和を算出することにより、CMYK合成印字データを生成することができる。
ステップs1009において、CMYK合成印字データに基づいて、図1の記録ヘッド101〜104を駆動制御し、記録媒体に画像を記録する。本実施形態においてはCMYK合成印字データは、インク滴の付与を示すデータであり、吐出または非吐出を示す2値データである。
このように、本実施形態においては、ホストPC200において、文字属性を示す文字画像部とイメージ属性を示すカラー画像部とを分離し、文字画像データとカラー画像データ(イメージ画像データ)を生成する(第1生成工程)。そして、文字画像データとカラー画像データのそれぞれに対して圧縮処理を行い、プリンタ100に転送し、その後、展開処理を行う。そして、インク色分解処理及び量子化処理を行うことにより、文字属性を示す文字印字データ(第1ドットデータ)とカラー印字データ(第2ドットデータ)とを生成する(第2生成工程)。そして、文字印字データ及びカラー印字データを合成することによりインクを付与するための合成印字データ(第3ドットデータ)を生成する(第3生成工程)。
このとき、転送データ量の低減を目的として、転送前のカラー画像部に対応するカラー画像データに対して低解像度化処理を行う。この低解像度化処理を行う際には、縮小対象の複数の画素それぞれの属性と画素値に基づいて、縮小後の低解像度カラー画像データを生成する。本実施形態では、文字属性画素の画素値を用いる比率を、カラー属性画素の画素値を用いる比率よりも小さくする。具体的には、文字属性画素の画素値を演算に用いる比率を0とし、カラー属性画素の画素値を演算に用いる比率を1としている。このような処理を行うことで、文字画像データの画素値が文字部周辺のカラー画像部の画素値に影響しないようにすることができ、縮小処理に起因する文字周辺のイメージ属性画素の色の変化を抑制し、文字品位を維持することができる。さらには、縮小処理を行うことによりデータ量の低減を実現することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、文字画像部とカラー画像部(イメージ部)とを分離するために文字画像データとカラー画像データを生成して処理する例を用いて説明したが、本実施形態では、黒文字と黒文字以外のカラー画像とを分離して処理する方法について説明する。以下に説明する処理以外の方法については、第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、図4のステップs2002において、描画するオブジェクトがビットマップ画像ではなく、且つ、R=G=B=0である場合に、対象画素が黒文字オブジェクトに対応する画素であると判定する。
図9は、ステップs2002において黒文字と黒文字以外のカラー画像とを分離する場合の、カラー画像ページバッファと文字画像ページバッファを示す図である。カラー画像ページバッファ2023および文字画像ページバッファ2023Tは入力画像ページバッファと同じ横画素数×縦画素数分の領域を持ち、先頭画素は20231および2023T1である。そして、カラー画像ページバッファ2023の各画素はRGB値から構成され、文字画像ページバッファ2023Tの各画素は黒文字情報Tから構成される。この場合、上記のステップs20024では、カラー画像ページバッファ2022中の各画素のRGB領域に色の情報を設定し、ステップs20025で文字画像ページバッファ2023T中の黒文字情報Tを設定する。このとき、黒文字のRGB値はR=G=B=0であるため、文字画像ページバッファ2023Tのサイズを1bitに抑えることができる。
図11は、ステップs1003において、プリンタ100におけるRAM212中に設定されたカラー画像部用の低解像度CMYKインク色濃度バッファおよび黒文字部用のKインク色バッファの一例を示す。カラー画像部用の低解像度CMYKインク色濃度バッファは、以下の4つのバッファで構成される。低解像度Cインク色濃度バッファ2121C、低解像度Mインク色濃度バッファ2121M、低解像度Yインク色濃度バッファ2121Y、低解像度Kインク色濃度バッファ2121K1である。低解像度Cインク色濃度バッファ2121Cは、先頭画素は2121C1であり、各画素はシアン(C)インク色の濃度値を示している。同様に、低解像度Mインク色濃度バッファ2121Mは、先頭画素は2121M1であり、各画素はマゼンタ(M)インク色濃度値を示す。同様に、低解像度Yインク色濃度バッファ2121Yは、先頭画素は2121Y1であり、各画素はイエロー(Y)インク色濃度値を示す。同様に、低解像度Kインク色濃度バッファ2121K1は、先頭画素は2121K11であり、各画素はK1インク色濃度値を示す。
上記4つのインク色バッファは、いずれも低解像度カラー画像ページバッファ2024と同じ横画素数×縦画素数分の領域を持ち、各画素は8bitの多値情報である。画素としては1対1に対応する。例えば図10に記載の低解像度カラー画像ページバッファ2024の先頭画素20241のRGBがステップs1004でインク色に変換され、変換結果が図11の2121C1、2121M1、2121Y1、2121K11に格納される。
図12は、ステップs1004において、プリンタ100におけるRAM212中に設定されたカラー画像部用のCMYK印字データバッファおよび黒文字部用のK印字データバッファの一例を示す図である。カラー画像部用の低解像度CMYKインク色濃度バッファは、C印字データバッファ2122C、M印字データバッファ2122M、Y印字データバッファ2122Y、K印字データバッファ2122K1の4つのインク色バッファから構成される。C印字データバッファ2122Cにおいて、先頭画素は2122C1であり、各画素についてシアンインク滴の記録または非記録の情報を有する。同様に、M印字データバッファ2122Mにおいて、先頭画素は2122M1であり、各画素についてマゼンタインク滴の記録(吐出)または非記録(非吐出)を示す情報を有する。同様に、Y印字データバッファ2122Yにおいて、先頭画素は2122Y1であり、各画素についてイエローインク滴の記録または非記録を示す情報を有する。同様に、K印字データバッファ2122K1において、先頭画素は2122K11であり、各画素についてブラックインク滴の記録または非記録を示す情報を有する。上記4つの印字データバッファは、本実施例ではいずれも入力画像ページバッファ2021と同じ横画素数×縦画素数分の領域を持つ。
また、ステップs1006において文字画像データをCMYKインク各色に対応した多値データに変換する際、黒文字を示す文字画像データはR=G=B=0を示すデータであるため、変換させるデータはブラック(K)インクのみのデータとなる。尚、黒文字を記録するために用いるインクはブラック1色でなくてもよく、濃度の薄いグレー(Gy)やライトグレー(Lgy)などを用いてもよい。
尚、図11において、黒文字部用のKインク色バッファ2121K2は、入力画像ページバッファと同じ横画素数×縦画素数分の領域を有し、先頭画素は2121K21である。そして、黒文字画像ページバッファ2023Tの各画素は、黒インク値K2を有する。画素としては1対1に対応しているため、例えば図9に記載の黒文字画像ページバッファ2023Tの先頭画素2023T1の黒文字情報Tが、前述のステップs1006においてKインク色データに変換され、変換結果が図11の2121K21に格納される。尚、黒文字情報Tは2値のデータであるが、変換後のKインク色データは8bitの多値データである。このように、黒文字部のKインクの濃度を多値で制御する事で、記録媒体の種類に応じた適切なインク付与量を制御することが可能となる。
さらに、図12において、の黒文字部用のK印字データバッファ2122K2は、黒文字部用のKインク色バッファ2121K2と同じ横画素数×縦画素数分の領域を有し、先頭画素は2122K21である。本実施形態ではステップs1007において、図13(b)に示すように1×1画素の2値(0or1)に量子化するため、印字データバッファの1画素が、記録ヘッドからのインク滴の記録(吐出)または非記録(非吐出)に対応する。
また、本実施形態のステップs1008の合成処理において、合成印字データバッファは、図12におけるカラー画像部用のCMYK印字データバッファと同じ構成である。図12中の、カラー画像用のK印字データバッファ中のK印字データと、黒文字用のK印字データバッファ中のK印字データとの論理和を算出することにより、合成CMYK印字データのK印字データを生成する。このとき、合成されたCMYK合成印字データにおけるC、M、Yの各印字データは、ステップs1004で生成されたイメージ印字データにおけるC、M、Yの各印字データと同じ値となる。しかし、CMYK合成印字データにおけるC、M、Y各印字データは、ステップs1004で生成されたイメージ印字データにおけるC、M、Y各印字データと同じである必要はない。例えば、カラー画像部の縮小率によっては、黒文字部とカラー部との境界周辺においてカラー部のCMY印字データに加え、黒文字部のK印字データを印字する場合があり、インクがあふれて画像が滲むことによる画質低下が生じる可能性がある。これに対し、例えば、黒文字用のK印字データの否定とカラー画像部用のCMY印字データの論理積を算出し、CMYK合成印字データにおけるC、M、Y各印字データを生成することで、インクのあふれを抑制することができる。このとき、例えば、C、M、Yすべてのインクについて上記処理を行ってもよく、記録媒体の地の色(紙白)との色差が小さいインク(例えばイエローインク)についてのみ上記処理を行ってもよい。
このように、本実施形態では、文字属性を有するオブジェクトであり、且つ、色が黒(R=G=B=0)である画素を文字属性の画素であると判定し、それ以外のカラー画像部の画素をイメージ属性の画素であると判定して分離する処理を行った。このとき、黒文字の文字画像データの1画素のデータ量は1bitであり、入力画像データの1画素のデータ量24bitよりも小さい。これにより、入力画像データと文字画像データとの解像度は同じであるが、文字画像データのデータ量を入力画像データのデータ量よりも小さくすることができる。尚、R=G=Bの画素を黒文字画素と判定する場合でも、データ量は8bitであるため、入力画像データのデータ量よりも小さくすることができる。このような処理により、文字周辺のカラー画像について色が薄くなるという弊害を低減しつつ、インクのあふれによるにじみを抑制し、データ量を低減することができる。
(第3の実施形態)
前述の第1の実施形態では、低解像度化処理において文字属性を示す画素の画素値は、縮小後の画素値算出時に考慮しない(計算対象としない)という方法を用いた。本実施形態では、その他の算出方法について説明する。
図16は、本実施形態における処理フローを説明する図である。本フローでは、文字属性を示す画素に対して、カラー画素属性を示す画素の画素値から算出した値に置き換えて算出する。
まず、ステップs200311では、カラー画像ページバッファ中の処理開始画素および終了画素を設定する。ステップs200312では、全ての画素の処理が完了したかを判定する。全ての画素の処理が完了していない状態では次の画素の処理の為にステップs200313に進む。全ての画素の処理が完了した場合には処理を終了する。ステップs200313では、出力初期値として、白色(RnonChar=255、GnonChar=255、BnonChar=255)に設定する。また、出力値計算用の画素累積値を、初期値Rsum=0、Gsum=0、Bsum=0に設定する。更に、文字画素の数をカウントするカウンタを、初期値NumChar=0に設定する。
ステップs200314では、縮小対象の画素(1/2×1/2縮小の場合、4画素)が全てステップs200315〜s200317の処理が行われたかを確認する。処理済みであればステップs200318へ進み、未処理の画素があれば、ステップs200315に進む。ステップs200315では縮小対象画素が文字属性を示す画素であるか否かを判定する。カラー画素属性を示す画素であればステップs200316に進み、文字画素であればステップs200317に進む。
ステップs200316では縮小対象画素の画素値(Rin,Gin,Bin)を取得し、画素累積値に加算する。
Rsum=Rsum+Rin
Gsum=Gsum+Gin
Bsum=Bsum+Bin (式4)
そして、次の画素の処理の為にステップs200314へと進む。ステップs200317では、文字画素カウンタを1加算する。
NumChar=NumChar+1 (式5)
そして、次の画素の処理の為にステップs200314へと進む。縮小対象の全画素が完了すると、ステップs200319に進み、NumPix≒NumCharの場合、ステップs200320へ進む。ステップs200320では、文字画素の置き換えをする画素値を計算する。ここでは、縮小画素中の文字画素以外の画素値の平均値を求める。
RnonChar=Rsum/(NumPix−NumChar)
GnonChar=Gsum/(NumPix−NumChar)
BnonChar=Bsum/(NumPix−NumChar) (式6)
ステップs200318では、画素累積値に置き換え画素値に文字画素カウンタの値を乗じた値を加算し、縮小対象画素数NumPixで除算する事で、出力画素値(Rout,Gout,Bout)を算出する。
Rout=(Rsum+(RnonChar*NumChar))/NumPix
Gout=(Gsum+(GnonChar*NumChar))/NumPix
Bout=(Bsum+(BnonChar*NumChar))/NumPix
(式7)
ステップs200319において、NumPix=NumCharだった場合、すなわち縮小対象画素が全て文字だった場合は、(式8)のようになる。
NumChar=NumPix
Rsum=Gsum=Bsum=0
RnonChar=GnonChar=BnonChar=255 (式8)
そのため、Rout=Gout=Bout=255、すなわち白色となる。そして当該画素の処理を終了し、ステップs200312に進む。
以上の処理では、縮小対象画素のうちの文字属性の画素の画素値を、縮小対象画素のうちカラー画素属性の画素の画素値の平均値に置き換えている。尚、文字属性を示す画素の画素値と置き換える値は、平均値以外の値を設定してもよい。例えば、縮小対象画素中の文字属性の画素の画素値を、最後に検出したカラー画素属性の画素の画素値に置き換えてもよい。
また、縮小処理を実行する際に置き換える画素値を算出するのではなく、予め設定しておいてもよい。例えば、ステップs2002の文字部とカラー画像部を分離する処理において、ある画素が文字属性であると判定された場合に直前のカラー画素属性を示す画素の画素値をカラー画像バッファにコピーする方法でもよい。
また、カラー画像部の低解像度化処理において、生成される画素値における、文字属性の画素の画素値の寄与度をカラー画素属性の画素の画素値の寄与度よりも小さくすることにより、前述の実施形態と同様な効果を得ることも可能である。
図17は、文字属性の画素の画素値の寄与度をカラー画素属性の画素の画素値の寄与度よりも低くする処理のフローを説明する図である。ステップs200321では、カラー画像ページバッファ中の処理開始画素および終了画素を設定する。ステップs200322では、全ての画素の処理が完了したかを判定する。全ての画素の処理が完了していない状態では次の画素の処理の為にステップs200323に進む。全ての画素の処理が完了した場合には処理を終了する。ステップs200323では、出力初期値として出力値計算用の画素累積値を初期値Rsum=0、Gsum=0、Bsum=0に設定し、カラー画素属性の画素の寄与度をColDeg=1.0、文字属性の画素の寄与度をCharDeg=0.5に設定する。さらに、縮小対象画素数NumPix=4に設定する。ステップs200324では、縮小対象の画素(1/2×1/2縮小の場合、4画素)が全てステップs200325〜s200327の処理が行われたかを確認する。処理済みであればステップs200328へ進み、未処理の画素があれば、ステップs200325に進む。ステップs200325では縮小対象画素が文字属性の画素であるか否かを判定する。カラー画素属性の画素であればステップs200326に進み、文字属性の画素であればステップs200327に進む。
ステップs200326では縮小対象画素のカラー画素値(RinCol,GinCol,BinCol)を取得し、カラー画素の寄与度を乗算した値を画素累積値に加算する。
Rsum=Rsum+ColDeg*RinCol
Gsum=Gsum+ColDeg*GinCol
Bsum=Bsum+ColDeg*BinCol (式9)
そして、次の画素の処理の為にステップs200324へ進む。ステップs200327では、縮小対象画素の文字画素値(RinChar,GinChar,BinChar)を取得し、カラー画素の寄与度を乗算した値を画素累積値に加算する。
Rsum=Rsum+CharDeg*RinChar
Gsum=Gsum+CharDeg*GinChar
Bsum=Bsum+CharDeg*BinChar (式10)
そして、次の画素の処理の為にステップs200324へと進む。縮小対象の全画素が完了すると、ステップs200328に進み、画素累積値を縮小対象画素数で除算し、縮小対象画素の平均値を求め、出力画素値(Rout,Gout,Bout)を算出する(式11)。
Rout=Rsum/NumPix
Gout=Gsum/NumPix
Bout=Bsum/NumPix (式11)
ここでは、縮小処理時に寄与度を設定しているが、予め設定してもよい。予め設定している場合、ステップs2002において文字部とカラー画像部を分離する際に、カラー画素属性の画素と文字属性の画素にそれぞれの寄与度を乗算してもよい。
以上のように、本実施形態では、低解像度化処理したカラー画像データを生成するための縮小処理を行う際に、縮小対象の複数の画素それぞれの属性と画素値に基づいて縮小後の低解像度カラー画像データを生成する。具体的には、文字属性画素の画素値を用いる比率(本例では0.5)を、カラー属性画素の画素値を用いる比率(本例では1.0)よりも小さくする。これにより、文字部とカラー画像部との境界における色の変化を抑制することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、入力画像データから文字部を抽出することで文字部画像を作成し、入力画像と文字部画像に対して処理を行う形態について説明する。図20は、本実施形態にかかる処理のフローを示すフローチャートである。ここでホストPCおよびインクジェットプリンタは、図3に示したホストPC200およびプリンタ100である。
ホストPC200は以下のステップs2001〜ステップs2006の処理を行う。ステップs2001、s2003、s2004、s2005、s2006は第1の実施形態の図4に示した処理と同様である。ステップs2002aでは、入力画像データから文字部を抽出し、文字画像データを生成する。尚、本実施形態では、ステップs2001で描画された文字部とカラー画像部との両方を含む描画データに対してステップs2003〜ステップs2004の処理を行う。次に、プリンタ100は以下のステップs1001〜ステップs1009の処理を行う。プリンタ100の処理は第1の実施形態において説明した処理と同様である。
ここで、ステップs2002aで行う処理の、好適な処理例を詳細に説明する。ステップs2002a1では、入力画像ページバッファの処理開始・終了画素を設定する。ステップs2002a2では、終了画素に達し、これ以上処理する画素が無いかを判定する。これ以上処理する画素が無い場合には処理を終了し、有る場合にはステップs2002a3に進む。ステップs2002a3では、処理対象の画素の属性値が「文字属性」であるかを判定する。文字属性ではない画素の場合にはステップs2002a2に進み、文字属性の画素である場合には、ステップs2002a5に進む。ステップs2002a4では、入力画像ページバッファ中の文字画素値を文字画像ページバッファにコピーし、次の画素の処理を行う為にステップs2002a2に進む。第1の実施形態では入力画像ページバッファとカラー画像ページバッファと文字画像ページバッファを用いたが、本実施形態ではカラー画像ページバッファを持つ必要がない。このため、入力画像ページバッファとカラー画像ページバッファを1画素24bit、文字画像ページバッファを1画素1bitで保持していたとすると、使用メモリを約1/2に抑えることができる。
また、ステップs2003とステップ2002aは同時に処理を行うことができる。図21はステップs2003とステップ2002aとを同時に処理することを説明する図である。ステップs200301〜ステップs200308までは、図15と同様である。ステップs200305で文字属性の画素であるかどうかを判定し、文字属性の画素である場合には、ステップs200309に進む。ステップs200309では、文字画像ページバッファにコピーする。第1の実施形態では入力画像を文字部とカラー部に分離し、その後カラー画像を低解像度化するために、入力画像の総画素数の2倍の画素アクセスが発生していた。しかし、以上の方法を採用することで入力画像に対するアクセスが1回となり、第1の実施形態と比較して画素アクセスに係る処理量が1/2となる。従って、システム全体の処理量は減少する効果を得られる。特に、高解像度の入力画像を扱う際に、本実施形態の効果が顕著に表れる。
尚、第3の実施形態で説明した方法において本実施形態の方法を適用する場合には、例えば、図16のステップs200317の前後に、図22のステップs200309を追加すればよい。また、文字ページバッファとカラー画像ページバッファに分離して、カラー画像ページバッファを縮小する時に、文字部の画素値に寄与度を設定して、文字部を含んだ形で縮小処理を行う。これは、入力画像の文字解像度が低く、文字にジャギーが出る場合、ジャギーを軽減する効果を得ることができる。また、文字をカラー画像として縮小すると文字部がぼけ、文字ページバッファから作られる文字印字データと合成することでシャギーが軽減することができる。しかし、文字部をカラー画像部分と同じ強さで縮小すると、文字自体がぼけすぎてしまうため、文字部の画素値に寄与度を設定することで、カラー画像部への滲み度合いを制御でき、シャギーを消す適切なぼけ度合いにすることができる。このように、入力画像の文字解像度が低い場合に、データ量を低減しつつ、高い文字品位を維持しながら文字部のシャギーを抑制することができる。
(その他の実施形態)
前述の実施形態において説明したカラー画像部に対応する画像データに対する縮小処理は、他にも種々の実現方法が考えられる。そこで重要なことは、縮小対象画素の平均値が、縮小対象の文字部画素以外の画素値の平均値に近づくように、文字属性の画素の画素値を制御することである。第1の実施形態では、文字属性の画素を計算対象外とすることで実現し、第3の実施形態では、縮小対象画素内の文字部の画素値を置き換える、もしくは、文字部の画素値の寄与度を低くすることで実現した。これにより、カラー画像ページバッファを縮小する際にデータ量を低減しつつ文字品位の低下を抑制しつつ、文字画像周辺のカラー画像の色が変化してしまうという画質低下を抑制することができる。
尚、文字画像周辺のカラー画像の色が変化することについて、図18に、カラー画像600dpi、黒文字2400dpiでのケースを説明する。図18(x)は2400dpiで4画素、図18(y)は2400dpiで8画素、図18(z)は2400dpiで12画素、それぞれ黒文字画素であるケースを示す。それぞれのケースで、低解像度カラー画像部の値が138、177、216となっている事が分かる。図19は、カラー画像600dpi、黒文字2400dpiで、周期的な黒文字周辺の、低解像度カラー画像値を示す。図のように、黒文字画素領域は2400dpiで4画素幅で、間にカラー画素7画素を挟む形で等間隔で配置されている。しかし、黒文字周辺の低解像度カラー画素値は、138→216→100→177→177→100→216→138→100→100と大きく変化する。更に、インクジェットプリンタにおいては、薄くなっている低解像度カラー画素a,b,c,d,e,fの内、特に薄くなるb,eについては、単に画素濃度が薄くなるだけでなく、インクの滲みの影響が大きく出てしまう。低解像度カラー画素がカラーインク1種類から生成されている場合には、インク滲みの影響は相対的に少ない。しかしながら、カラーインク2種類以上で構成され、カラーインク間の記録紙面への浸透率が異なる場合には、その浸透率の差が顕著となる。よって、文字に隣接する低解像度カラー画素a,b,c,d,e,fは、色が薄くなるだけでなく、浸透率の差異により色味自体も変化し、視認されてしまう。このように本発明は、文字周辺のカラー画像における不均一な色むらを抑制することができる。
尚、上述の実施形態における低解像度化処理は、縮小後のイメージ画像データの各画素の値を、入力画像データの複数画素の画素値の平均値としたが、この方法に限るものではない。低解像度化処理の他の例を下記に示す。「最近隣補間法(Nearest Neighbor法)」は、縮小後の画素が位置する、入力画像の画素値をそのまま使う方法である。「平均画素法」は、入力画像の画素で、縮小画像での画素が占める面積を重みとして平均値をとる方法である。「線形補間法(共1次補間法/Bilinear法)」は、縮小後の画素が位置する、入力画像の画素の周囲2×2画素を用いて、近さに比例する重みをかけて平均値をとる方法である。「3次畳みこみ補間法(Bicubic法)」は、縮小後の画素が位置する、入力画像の画素の周囲4×4画素を用いて、それらの画素値を通る3次式による曲面を構成し、縮小後の画素値を求める方法である。
尚、前述の実施形態では、「文字属性」または「カラー画素属性」という条件で判定したが、他の条件で行ってもよい。例えば、「単色インク色画素」と「複数インク色画素」とを異なる解像度でデータ処理することで、単色のインク色で形成される文字に関しては色ずれを抑制しつつ高解像度で画像形成可能である。この場合、単色インク色画素を判定する条件は、描画するオブジェクトはビットマップ画像では無く、且つ、描画するオブジェクトの色がR,G,Bのうち1つの値が0であり残る2つの値が255、となる。ここでは、R=0、G=B=255の場合はシアンインクのみ、G=0、R=B=255の場合はマゼンタインクのみ、B=0、R=G=255の場合にはイエローインクのみで画像形成される。この場合、それぞれの単色インク文字データに対して、黒文字同様の処理を適用して、カラー画像データと合成して出力する。このような処理によって、黒文字だけでなく単色インク文字についても同様の高精細文字が実現できる。また、RGB値で判定せずにRGB値を実際に印刷するCMYK値に変換した後にインク量を用いて判定してもよい。
また、描画するオブジェクトがビットマップ画像か否かを文字属性する判定条件としたが、以下のような条件を用いてもよい。
・描画オブジェクトが文字オブジェクトである
・描画オブジェクトがベクター描画オブジェクトである
・描画オブジェクトが1bit2値のビットマップオブジェクトである
・PDFフォーマット中のレンダリングインテントがColorimetricである
以上の様にすることで、文字の記録品位を維持しつつ、転送データ量の低減とプリンタ側での処理量の低減の両方を同時に実現することができる。
尚、R=G=B=0の場合に黒文字としたが、無彩色の文字とする場合にはR=G=Bと判定してもよい。この場合には黒文字画像バッファの画素値としては8bitデータとなる。この方法により、グレー文字に関しても高解像度記録を実現しつつ、RGB24bitよりデータを1/3に低減することが可能となる。また、Kインクだけでなく、他の特定のインク色について高解像度記録を行いたい場合にも、本発明を適用する事は可能である。
また、上述の実施形態ではフルラインタイプの記録装置を用いて説明したが、本発明を適用可能な記録装置はこの形態に限られるものではない。例えば、記録ヘッドやスキャナを記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査して記録を行う、いわゆるシリアルタイプの記録装置に対しても適用可能である。また、1つの記録ヘッドから複数色のインク滴を吐出する形態であってもよく、1つの吐出基板上に複数色のインク滴に対応したノズル列を配列した形態であってもよい。また、1ノズルから複数のサイズのインク滴を吐出可能なノズルを用いた形態であってもよい。

Claims (18)

  1. 文字属性のオブジェクトとイメージ属性のオブジェクトとを含む画像を記録媒体上の所定領域に記録するための入力画像データに基づいて、前記所定領域に対応し、前記入力画像データの解像度よりも低い解像度を有するイメージ画像データを生成するための画像処理方法であって、
    前記イメージ画像データの注目画素に対応する前記入力画像データの複数の画素のそれぞれについて属性情報を取得する取得工程と、
    前記入力画像データの前記複数の画素のうち、前記属性情報が前記イメージ属性を示す画素の値を、前記属性情報が前記文字属性を示す画素の値よりも高い比率で用いることにより、前記イメージ画像データの前記注目画素の値を決定する決定工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記文字属性のオブジェクトは、黒文字を示すオブジェクトであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記決定工程において決定される前記イメージ画像データの前記注目画素の値は、前記入力画像データの前記複数の画素のうち、前記文字属性を示す画素の値を用いずに、前記イメージ属性を示す画素の値を用いることにより決定されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 前記決定工程において決定される前記イメージ画像データの前記注目画素の値は、前記入力画像データの前記複数の画素のうち、前記イメージ属性を示す画素の値の平均値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  5. 前記生成工程において、前記入力画像データに基づいて前記文字属性のオブジェクトに対応する文字画像データをさらに生成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 前記文字画像データは、前記入力画像データと同じ解像度であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記文字画像データに基づいて第1ドットデータを生成し、前記イメージ画像データに基づいて第2ドットデータを生成するドットデータ生成工程と、前記第1ドットデータ及び第2ドットデータを合成することにより第3ドットデータを生成する合成工程と、をさらに備えることを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理方法。
  8. 前記生成工程において生成された前記イメージ画像データ及び前記文字画像データを圧縮する圧縮工程と、圧縮された前記イメージ画像データ及び前記文字画像データを展開する展開工程と、をさらに備え、前記ドットデータ生成工程において生成される前記第1ドットデータ及び前記第2ドットデータは、前記展開工程において展開された前記イメージ画像データ及び前記文字画像データに基づいて生成されることを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記第3ドットデータに基づいて、前記記録媒体に前記インクを付与する付与工程をさらに備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  10. 文字属性のオブジェクトとイメージ属性のオブジェクトとを含む画像を記録媒体上の所定領域に記録するための入力画像データに基づいて、前記所定領域に対応し、前記入力画像データの解像度よりも低い解像度を有するイメージ画像データを生成するための画像処理装置であって、
    前記イメージ画像データの注目画素に対応する前記入力画像データの複数の画素のそれぞれについて属性情報を取得する取得手段と、
    前記入力画像データの前記複数の画素のうち、前記属性情報が前記イメージ属性を示す画素の値を、前記属性情報が前記文字属性を示す画素の値よりも高い比率で用いることにより、前記イメージ画像データの前記注目画素の値を決定する決定手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  11. 前記文字属性のオブジェクトは、黒文字を示すオブジェクトであることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記決定手段により決定される前記イメージ画像データの前記注目画素の値は、前記入力画像データの前記複数の画素のうち、前記文字属性を示す画素の値を用いずに、前記イメージ属性を示す画素の値を用いることにより決定されることを特徴とする請求項10または11に記載の画像処理装置。
  13. 前記決定手段により決定される前記イメージ画像データの前記注目画素の値は、前記入力画像データの前記複数の画素のうち、前記イメージ属性を示す画素の値の平均値であることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記生成手段は、前記入力画像データに基づいて前記文字属性のオブジェクトに対応する文字画像データをさらに生成することを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記文字画像データは、前記入力画像データと同じ解像度であることを特徴とする請求項14に記載の画像処理方法。
  16. 前記文字画像データに基づいて第1ドットデータを生成し、前記イメージ画像データに基づいて第2ドットデータを生成するドットデータ生成手段と、前記第1ドットデータ及び第2ドットデータを合成することにより第3ドットデータを生成する合成手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項14または15に記載の画像処理装置。
  17. 前記生成手段により生成された前記イメージ画像データ及び前記文字画像データを圧縮する圧縮手段と、圧縮された前記イメージ画像データ及び前記文字画像データを展開する展開手段と、をさらに備え、前記ドットデータ生成手段は、前記展開工程において展開された前記イメージ画像データ及び前記文字画像データに基づいて前記第1ドットデータ及び前記第2ドットデータを生成することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記第3ドットデータに基づいて、前記記録媒体に前記インクを付与する付与手段をさらに備えることを特徴とする請求項10から17のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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