JP2014150000A - 有機el装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に調光可能な有機EL装置を提供する。
【解決手段】基板2上に、第1電極層3と第2電極層7の間に、第1発光層4と、中間電極層5と、第2発光層6の順に挟まれており、第1発光層4と第2発光層6は、電気的に直列接続されており、中間電極層5と第2電極層7の間を電気的に接続し、かつ、第2発光層6を迂回する迂回配線59を有し、迂回配線59は、迂回配線59内を通過する電流を直接的に制御可能な電流バイパス素子60を備える。電流バイパス素子60によって迂回配線59内を通過する電流を制御することに調光機能を得ることができる。
【選択図】図18

Description

本発明は、有機EL(Electro Luminescence)装置に関するものである。
近年、白熱灯や蛍光灯に代わる照明装置として有機EL装置が注目され、多くの研究がなされている。
ここで、有機EL装置は、ガラス基板等の基材に、有機EL素子を積層し、この有機EL素子に給電するための給電構造を形成したものである。
また、有機EL素子は、一方又は双方が透光性を有する2つの電極を対向させ、この電極の間に有機化合物からなる発光層を積層したものである。有機EL装置は、電気的に励起された電子と正孔との再結合のエネルギーによって発光する。
詳説すると、有機EL素子は、有機EL素子の電極間に複数の層が積層した構造を有しており、一方の電極側から順に正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層からなる積層構造をとっている。そして、正孔は、一方の電極から正孔注入層、正孔輸送層を経由して発光層に至り、電子は、他方の電極から電子注入層、電子輸送層を経由して発光層に至り、発光層内で正孔と電子が再結合する。すなわち、有機EL素子は、発光層の材料を適宜選択することにより、種々の波長の光を発光することができ、所望の発光色を選択することができる。
また、有機EL装置は、白熱灯や蛍光灯、LED照明に比べて厚さが極めて小さく軽量であり、且つ面状に発光するので、設置場所の制約が少ないという特長を有している。さらに、有機EL装置は、白熱灯や蛍光灯に比べて発光効率が高いので消費電力が少なく、発熱が少ないという特長も有している。
照明装置に使用される有機EL装置は、白色の光源として使用される場合が多い。このとき、1つの発光層のみで、白色光源を取り出すのは困難であり、従来から、複数の発光層を組み合わせて、一般的には、光の三原色である赤(Red)、青(Blue)、緑(Green)の3色の発光層を組み合わせて、白色光源として使用している(例えば、特許文献1)。
つまり、照明に使用される有機EL装置は、複数の発光層を積層した構造を有しており、それぞれの発光層で電子と正孔を再結合させることで、光を加色していき、白色の光を取り出す構造である場合が多い。
特開2009−43684号公報
ところで、近年の照明装置は、単純な点灯と消灯の切り替えだけではなく、発光色の明るさを調整する調光機能が求められている。ところが、特許文献1の白色発光有機EL素子(有機EL装置)を大型照明として用い、調光機能を付加させると、発光むらが生じやすい。すなわち、各発光層に流す電流を高い精度で調整することが必要であり、コストが高くなるという問題がある。
そこで、本発明は、容易に調光可能な有機EL装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、基材上に、少なくとも第1電極層と、第2電極層と、前記両電極層に挟まれた発光機能層とを備えた有機EL装置であって、前記発光機能層は、第1発光層と、第2発光層と、第1発光層及び第2発光層に挟まれた中間電極層を含んでおり、当該第1発光層と第2発光層は、電気的に直列接続されており、第1電極層と中間電極層の間、又は、中間電極層と第2電極層の間を電気的に接続し、かつ、第1発光層又は第2発光層を迂回する迂回配線を有し、当該迂回配線は、迂回配線内を通過する電流を直接的に又は間接的に制御可能な電流バイパス素子を備えていることを特徴とする有機EL装置である。
ここでいう「電流を直接的に又は間接的に制御」とは、直接、単位時間当たりの電流量を制御するだけではなく、抵抗や電圧、周波数、電子、正孔、温度などの電流変化を誘因する因子を介して間接的に単位時間当たりの電流量を制御することも含む。
本発明の構成によれば、少なくとも第1電極層と、第2電極層と、前記両電極層に挟まれた発光機能層とを備え、発光機能層は、発光色が異なる第1発光層と第2発光層の間に中間電極層が介在しており、第1発光層と第2発光層は、電気的に直列接続されている。すなわち、第1電極層と中間電極層の間に第1発光層が挟まれてなる第1発光ユニットと、中間電極層と第2電極層の間に第2発光層が挟まれてなる第2発光ユニットを有し、これらの発光ユニットが電気的に直列接続されている。そのため、全灯時のおいては、第1発光ユニット及び第2発光ユニットは略同一の電流が流れ、それぞれの発光層が発光する。
また、本発明の構成によれば、第1電極層と中間電極層の間、又は、中間電極層と第2電極層の間を電気的に接続し、かつ、第1発光層又は第2発光層を迂回する迂回配線を有し、当該迂回配線は、迂回配線内を通過する電流を直接的に又は間接的に制御する電流バイパス素子を備えている。すなわち、第1発光ユニット内の第1発光層又は第2発光ユニット内の第2発光層を迂回する迂回配線を有しており、第1発光層又は第2発光層と電気的に並列の関係となる電流バイパス素子を備えている。そのため、当該電流バイパス素子によって、迂回配線内を通過する電流量を直接的に又は間接的に制御することによって、電流バイパス素子と電気的に並列の関係にある第1発光層又は第2発光層の輝度を調整することができ、第1発光ユニット及び第2発光ユニットの合成光を調光することができる。このように、外部電源から供給される電流量を厳密に調整せずとも電流バイパス素子の制御によって、調光機能を付加することができる。そのため、安価な有機EL装置を提供できる。
近年の照明機器は、空間のデザイン性を高めるといった付加的な機能も求められている。しかしながら、特許文献1の白色発光有機EL素子(有機EL装置)は、上記したように消灯・全灯の切換しかできず、照明装置として、特にアクセントのない立体感に欠ける単調なものであり、照明に華やかな演出効果等を引き出させるものではない。
そこで、請求項2に記載の発明は、前記第2発光層は、前記第1発光層と異なる発光色を呈することを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置である。
本発明の構成によれば、第1発光層と第2発光層は異なる発光色を呈するため、それぞれの発光色の相対的なバランスによって合成光を所望の色に調色することができる。そのため、雰囲気にあわせて調色することによって、華やかな演出を施すことができる。
請求項1又は2に記載の有機EL装置において、前記電流バイパス素子は、可変抵抗、サーミスタ、光センサー、及び、スイッチからなる群から選ばれる1種以上によって形成されていることが好ましい(請求項3)。
請求項4に記載の発明は、基材側から光を取り出すボトムエミッション型の有機EL装置であって、前記迂回配線は、中間電極層と第2電極層の間を電気的に接続し、かつ、前記第2発光層を迂回するものであり、第1電極層は、透明導電性金属酸化物によって形成されており、当該第1電極層と中間電極層との間に第1発光層が挟まれており、当該第1発光層は、点灯時において白色の発光色を呈することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の有機EL装置である。
ここでいう「白色」とは、やや青みがかった昼白色や、自然光に近い昼光色、暖かみのある電球色なども含む。
本発明の構成によれば、迂回配線は、中間電極層と第2電極層との間を電気的に接続し、かつ、第2発光層を迂回するものである。すなわち、上記したように第2発光ユニット内の第2発光層を迂回する迂回配線を有しており、第1発光層又は第2発光層と電気的に並列となる電流バイパス素子を備えている。
さらに、本発明の構成によれば、透明導電性金属酸化物からなる第1電極層と中間電極層との間に第1発光層が挟まれており、点灯時において、第1発光層からは白色の光を基材側から取り出す。すなわち、光の取出側(基材側)から第1発光ユニット、第2発光ユニットの順に、配列しており、第1発光ユニットから発せられる光は白色光であるから、電流バイパス素子の電流量を制御して第1発光ユニット単独で発光させることによって、光源として求められることが多い白色光を取り出すことができる。
また、例えば、第2発光層が第1発光層と異なる発光色を呈する場合には、雰囲気に合わせて、第1発光ユニットの発光色をベースに、第2発光ユニットへの電流量を調整することによって、第2発光層の発光色を第1発光層の発光色に加色することが可能であり、空間のデザイン性を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、前記第1発光層は、少なくとも長波長の発光色を呈する長波長発光層と、短波長の発光色を呈する低波長発光層とが電荷発生層を介して積層されたタンデム構造を取ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の有機EL装置である。
ここでいう「長波長の発光色」とは、波長550nm以上の色をいい、例えば、赤、橙、黄色などである。
ここでいう「短波長の発光色」とは、波長550nm未満の色をいい、例えば、緑、青、藍、紫などである。
本発明の構成によれば、前記第1発光層は、少なくとも長波長の発光色を呈する長波長発光層と、短波長の発光色を呈する低波長発光層とが電荷発生層を介して積層されたタンデム構造を取る。すなわち、第1発光ユニットは、マルチ・フォトン・エミッション(MPE)素子を含んでいる。そのため、点灯時において、主に使用される第1発光層の高寿命化が可能である。
そこで、請求項6に記載の発明は、前記中間電極層は、透光性を有した透明電極層と、金属電極層が接触した構造を取っており、前記金属電極層は、透明電極層よりも導電率が高い層であって、かつ、メッシュ形状をしていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の有機EL装置である。
本発明の構成によれば、中間電極層は、透光性を有した透明電極層と、当該透明電極層よりも導電率が高い金属電極層が接触した構造を取っている。すなわち、金属電極層が透明電極層内の電気伝導を補助する補助電極として機能する。そのため、透明電極層の抵抗値が比較的高い場合であっても、使用できる。
ここで、金属電極層は、一般的に透光性を有していないため、光取出側と反対側に位置する発光層(第1発光層又は第2発光層)から発せられる光を金属層が遮ってしまう可能性がある。
そこで、本発明の構成によれば、前記金属電極層は、メッシュ形状をしており、メッシュの隙間から光を透過させることができる。
本発明の構成によれば、容易に調光可能である。
本発明の第1実施形態における有機EL装置の斜視図である。 図1の有機EL装置における断面を表す説明図である。 図1の有機EL装置における断面を表す説明図である。 図1の有機EL装置における断面を表す説明図である。 図2の有機EL装置を基板側からみた際の各領域の説明図であり、全灯時に発光する部位にドットを示している。 図1の有機EL装置の製造工程の説明図であり、(a)は第1電極層を積層した際の平面図であり、(b)は発光領域内での断面図である。 図1の有機EL装置の製造工程の説明図であり、(a)は第1発光層を積層した際の平面図であり、(b)は発光領域内での断面図である。 図1の有機EL装置の製造工程の説明図であり、(a)は第1中間電極層を積層した際の平面図であり、(b)は発光領域内での断面図である。 図1の有機EL装置の製造工程の説明図であり、(a)は補助電極層を積層した際の平面図であり、(b)は発光領域内での断面図である。 図1の有機EL装置の製造工程の説明図であり、(a)は第2中間電極層を積層した際の平面図であり、(b)は発光領域内での断面図である。 図1の有機EL装置の製造工程の説明図であり、(a)は第2発光層を積層した際の平面図であり、(b)は発光領域内での断面図である。 図1の有機EL装置の製造工程の説明図であり、(a)は第2電極層を積層した際の平面図であり、(b)は発光領域内での断面図である。 図1の有機EL装置に外部電源を接続した場合の電気回路の説明図であり、(a)は電気回路図であり、(b)は有機EL装置の平面図である。(a)と(b)の番号(1)〜(3)は互いに対応する関係となっている。 図13(a)の電気回路図の説明図であり、(a)は全灯時の電流の流れを表す説明図であり、(b)は(a)を有機EL装置の平面図を用いてさらに説明した図である。なお、電流の流れを矢印で表している。 図13(a)の電気回路図の説明図であり、(a)は全灯時の電流の流れを表す説明図であり、(b)は(a)を有機EL装置の断面模式図を用いてさらに説明した図である。なお、電流の流れを矢印で表している。 図13(a)の電気回路図の説明図であり、(a)は全灯時の電流の流れを表す説明図であり、(b)は(a)を有機EL装置の平面図を用いてさらに説明した図である。なお、電流の流れを矢印で表している。 図13(a)の電気回路図の説明図であり、(a)は調光時の電流の流れを表す説明図であり、(b)は(a)を有機EL装置の平面図を用いてさらに説明した図である。なお、電流の流れを矢印で表している。 図13(a)の電気回路図の説明図であり、(a)は第1発光ユニット点灯時の電流の流れを表す説明図であり、(b)は(a)を有機EL装置の平面図を用いてさらに説明した図である。なお、電流の流れを矢印で表している。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明において、特に断りがない限り、有機EL装置1の上下の位置関係は、図1の姿勢を基準に説明する。また、図面は、理解を容易にするために全体的に実際の大きさ(長さ、幅、厚さ)に比べて極端に描写している。
本実施形態の有機EL装置1は、主に居住空間の照明装置として使用される有機EL装置であり、有機EL装置1は、図1,図2のように面状に広がりをもった基板2(基材)上に第1発光ユニット8と、第2発光ユニット9がこの順に積層したものである。
また、有機EL装置1は、図2,図3,図4のように透光性を有した基板2側から順に第1電極層3と、第1発光層4と、中間電極層5と、第2発光層6と、第2電極層7が積層されたものである。本実施形態の有機EL装置1では、基板2側から光を取り出す、いわゆるボトムエミッション型の有機EL装置を採用している。
第1発光ユニット8は、図2のように第1電極層3と第1発光層4と中間電極層5から形成されており、第2発光ユニット9は、中間電極層5と第2発光層6と第2電極層7から形成されている。そして、中間電極層5は、第1発光ユニット8と第2発光ユニット9の共通電極として機能する。
有機EL装置1は、図2,図5のように、その面内において、全灯時に実際に発光する発光領域10と、全灯時に発光しない非発光領域11とに分けられる。
発光領域10は、図2,図3のように第1発光ユニット8の第1電極層3と第1発光層4と中間電極層5の重畳部位及び第2発光ユニット9の中間電極層5と第2発光層6と第2電極層7の重畳部位を含む領域である。
非発光領域11は、図5のように発光領域10の周りを囲むように形成された額縁状の領域であり、図2,図3,図5のように発光領域10内の第1電極層3と電気的に接続された第1給電領域15と、発光領域10内の第2電極層7と電気的に接続された第2給電領域16と、発光領域10内の中間電極層5と電気的に接続された中間給電領域17を備えている。
第1給電領域15は、図5のように平面視すると長方形状となる領域であり、基板2の1辺と平行となる方向(横方向s)に延びる第1給電領域15aと、前記一辺と直交する方向(縦方向l)に延びる第1給電領域15bから形成されている。
第2給電領域16は、図5のように平面視すると長方形状となる領域であり、第1給電領域15aと直交する方向(縦方向l)に延びている。
中間給電領域17は、図5のように平面視すると長方形状となる領域であり、第1給電領域15aと平行となる方向(横方向s)に延びている。すなわち、第2給電領域16と中間給電領域17は、互いに交差する方向に延びている。
そして、第1給電領域15と第2給電領域16と中間給電領域17は、図5のように発光領域10の周りに所定の間隔を空けて環状に配されている。すなわち、第1給電領域15と第2給電領域16と中間給電領域17はいずれも繋がっておらず、断続的に配されている。
具体的には、第2給電領域16は、基板2の一辺(縦辺)及びその対辺の近傍にあって、かつ、角部近傍に位置しており、中間給電領域17は、基板2の前記一辺及びその対辺に挟まれた2辺(横辺)の近傍にあって、かつ、角部近傍に位置している。そして、第1給電領域15bは、一辺(縦辺)及びその対辺のそれぞれに沿って隣接する第2給電領域16の間に位置しており、第1給電領域15aは、前記挟まれた2辺(横辺)のそれぞれに沿って隣接する中間給電領域17の間に位置している。すなわち、第1給電領域15は、各辺の中央に形成されており、縦方向lに隣接する第2給電領域16と第2給電領域16、横方向sに隣接する中間給電領域17と中間給電領域17は、それぞれ第1給電領域15を挟むように配されている。
要するに、非発光領域11には、発光領域10を中心とした周方向に第2給電領域16、第1給電領域15b、第2給電領域16、中間給電領域17、第1給電領域15a、中間給電領域17、第2給電領域16、第1給電領域15b、第2給電領域16、中間給電領域17、第1給電領域15a、中間給電領域17の順に所定の間隔を隔てて並んでいる。
非発光領域11の面積は、発光領域10の面積の1/50以上1/10以下の領域となっていることが好ましく、1/30以上1/12以下となっていることがより好ましい。このような範囲に設定することによって、使用者に非発光領域11を殆ど感じさせない挟額縁の有機EL装置となる。
以下、有機EL装置1の各部材の構成について説明する。
第1電極層3は、図2,図6のように本体部45と、第1孤立部46と、第2孤立部47から形成されている。
本体部45は、図6のように発光領域10に位置する中央本体48と、発光領域10から非発光領域11に張り出した張出部49から形成されている。
中央本体48は、図6のように、基板2の外形と相似形状をした部位であり、具体的には、正方形状の部位である。
張出部49は、中央本体48から縦方向lに張り出した縦張出部50と、中央本体48から横方向sに張り出した横張出部51からなる。
縦張出部50は、図2のように中央本体48から第1給電領域15a(図5参照)に向けて延びた部位であり、横張出部51は、図2のように中央本体48から第1給電領域15b(図5参照)に向けて延びた部位である。すなわち、本体部45は、発光領域10と第1給電領域15に跨がって設けられている。
第1孤立部46は、図2,図6のように第2給電領域16に位置する島状の部位であり、長方形状をしている。
第2孤立部47は、図2,図6のように中間給電領域17に位置する島状の部位であり、長方形状をしている。
中央本体48と第1孤立部46と第2孤立部47は、図6のように、いずれも独立しており、物理的に切り離されている。また、第1孤立部46と第2孤立部47は略同一形状をしており、延びている方向が異なる。すなわち、第1孤立部46は、縦方向lに延びているのに対し、第2孤立部47は、横方向sに延びている。
第1電極層3上に位置する第1発光層4は、点灯時に暖色系の白色光を発する層であり、図2のように複数の層が積層された多層構造となっている。具体的には、第1発光層4は、第1電極層3側から第1正孔注入層20、第1正孔輸送層21、第1青色系発光層22、電荷発生層23、赤色系発光層24、第1電子輸送層25、第1電子注入層26がこの順に積層されている。
すなわち、第1発光層4は、点灯時に複数の発光層から発生する発光色を混合して白色光を出すことができる。
ここでいう「暖色系の白色光」とは、暖かい感じを与える色の光であって、赤、橙、黄色の色が強い白色光である。例えば、電球色である。
中間電極層5は、図2,図3,図4のように第1発光ユニット8と、第2発光ユニット9の共通の電極を担う電極層である。すなわち、中間電極層5は、第1発光ユニット8の負極を担い、第2発光ユニット9の正極を担う。
中間電極層5は、図2のように基板2側から第1中間電極層30と、補助電極層31と、第2中間電極層32がこの順に積層されて形成されている。
補助電極層31は、図2,図3のように第1中間電極層30と第2中間電極層32に挟まれる層であり、第1中間電極層30と第2中間電極層32の電気伝導を補助する電極層である。また、補助電極層31は、電流の一部を第1孤立部46に逃がす電極層である。
補助電極層31は、メッシュ形状をしており、正方形状の網目形状をしている。具体的には、図1のように有機EL装置1を組み立てた際に、図9のように縦方向lに延びる縦導電線33と、横方向sに延びる横導電線34から形成されている。
縦導電線33は、図5,図9のように発光領域10を縦断し、かつ、縦方向に対向する中間給電領域17間を結ぶ部材であり、線状の箔体である。
横導電線34は、発光領域10内を横断する部材であり、線状の箔体である。
すなわち、補助電極層31は、縦横面状に広がりをもっており、縦導電線33と横導電線34は、同一平面を形成している。
補助電極層31の材質は、第1中間電極層30及び第2中間電極層32よりも高い導電率を備えていれば特に限定されるものではなく、例えば、銅、アルミニウム、銀、金などの金属が採用できる。本実施形態では、アルミニウムを採用している。
補助電極層31の厚みは、10μm以上500μm以下が好ましく、50μm以上300μm以下がより好ましい。
10μmよりも薄くなると、薄すぎて電気伝導を行う際に発生する熱によって断線するおそれがある。500μmより大きくなると、有機EL装置の薄いという特長が十分に活かされない。
図9に示される縦導電線33の幅W1(横方向sの長さ)及び横導電線34の幅W2(縦方向lの長さ)は、500nm以上5μm以下が好ましく、1μm以上2μm以下がより好ましい。
幅が500nmよりも狭くなると、狭すぎて電気伝導を行う際に発生する熱によって断線するおそれがある。
図9に示される縦導電線33のピッチL1(隣接する縦導電線33の間隔)及び横導電線34のピッチL2(隣接する横導電線34の間隔)は、50μm以上300μm以下が好ましく、100μm以上200μm以下がより好ましい。
ピッチが50μmより狭くなると、光が透過しない場合があり、300μmより広くなると、補助電極としての機能が著しく低下する。
また、第1中間電極層30の面上を補助電極層31が占める割合は、3パーセント以上60パーセント以下であることが好ましく、5パーセント以上40パーセント以下であることがより好ましい。
第1中間電極層30及び第2中間電極層32は、ともに透光性と導電性を備えた層である。第1中間電極層30、第2中間電極層32の材質は、透光性と導電性を備えていれば特に限定されないが、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の透明導電性金属酸化物によって形成されていることが好ましい。
第2発光層6は、点灯時に第1発光層4と異なる色の発光色を発する層であり、具体的には、青色系の単色光を発する層である。
第2発光層6は、図2のように複数の層が積層された多層構造となっている。具体的には、第2発光層6は、図2のように第2中間電極層32側から第2正孔注入層36、第2正孔輸送層37、第2青色系発光層38、第2電子輸送層39、第2電子注入層40がこの順に積層されている。
第2発光層6上に位置する第2電極層7は、図1,図12のように発光領域10に位置する本体部55と、本体部55から第2給電領域16に張り出した接続部56から形成されている。
本体部55は、第1電極層3の中央本体48と略同一形状をした部位であり、具体的には、正方形状の部位である。
接続部56は、発光領域10から第2給電領域16に延びた部位であり、本体部55と第1孤立部46を物理的に接続する部位である。
次に、本実施形態に係る有機EL装置1の製造方法について説明する。
有機EL装置1は、図示しない真空蒸着装置及びCVD装置によって成膜し、図示しないパターニング装置を使用してパターニングを行い、製造される。
まず、図6のようにスパッタ法やCVD法によって基板2の大部分に第1電極層3を成膜する。
このとき、第1電極層3は、上記したように本体部45と、第1孤立部46と、第2孤立部47に分かれており、それ以外の領域には、第1電極層3は被覆していない。すなわち、本体部45と、第1孤立部46と、第2孤立部47は個々に独立して形成されている。
続いて、真空蒸着装置によって、図2,図7のようにこの基板に第1正孔注入層20、第1正孔輸送層21、第1青色系発光層22、電荷発生層23、赤色系発光層24、第1電子輸送層25、第1電子注入層26などを順次積層し、第1発光層4を成膜する。
このとき、第1発光層4は、第1電極層3の本体部45の中央本体48(図6参照)上からはみ出して積層している。
続いて、CVD装置によって、図8のようにこの基板に第1中間電極層30を成膜する。
このとき、第1中間電極層30は、図2のように発光領域10全体を覆っており、かつ、第1発光層4の縁まで至っていない。言い換えると、第1中間電極層30は、第1電極層3の中央本体48の部材厚方向の投影面上に留まっている。
続いて、真空蒸着装置によって、図9のように第1中間電極層30を成膜した基板に補助電極層31を成膜する。
このとき、補助電極層31は、第1中間電極層30全体に縦横格子状に設けられており、さらに、第1電極層3の第2孤立部47に跨がって設けられている。すなわち、補助電極層31の縦導電線33は、第1中間電極層30を超えて基板上を縦断しており、横導電線34は、第1中間電極層30上を横断している。
続いて、CVD装置によって、図10のように補助電極層31を成膜した基板に第2中間電極層32を成膜する。
このとき、第2中間電極層32は、図2のように第1中間電極層30の部材厚方向の投影面上全体に設けられている。すなわち、第1中間電極層30と、第2中間電極層32は重ね合わさっており、その界面に補助電極層31の一部が位置している。
また、このとき、補助電極層31の縦導電線33の一部は、図10のように第2中間電極層32によって覆われており、縦導電線33の残りの部分は第1電極層3の第2孤立部47上で、露出している。一方、補助電極層31の横導電線34は、第2中間電極層32によって覆われている。
続いて、真空蒸着装置によって、図2,図11のようにこの基板に第2正孔注入層36、第2正孔輸送層37、第2青色系発光層38、第2電子輸送層39、第2電子注入層40などを順次積層し、第2発光層6を成膜する。
このとき、第2発光層6は、第2中間電極層32(図10参照)を覆っており、さらに第1発光層4の部材厚方向の投影面上まで積層している。
続いて、真空蒸着装置によって、図12のように、この基板に第2電極層7を成膜する。
このとき、第2電極層7は、横方向sにおいては、発光領域10上を覆っており、さらにその一部が第1電極層3の第1孤立部46に至っている。縦方向lにおいては、発光領域10上を覆っており、かつ、第2中間電極層32の内側に留まっている。すなわち、第2電極層7は、横方向sにおいては、その一部が第1孤立部46の部材厚方向の投影面上に位置しており、第2発光層6によって、第1孤立部46と縁切りされている。縦方向lにおいては、第2孤立部47の部材厚方向の投影面上に位置していない。
その後、封止等を施し、後述する電気回路を接続して有機EL装置1が完成する。
最後に、本実施形態の有機EL装置1を図13のように外部電源に接続した場合における電流の流れについて説明する。なお、図13は、図1の有機EL装置1に外部電源を接続した場合の電気回路の説明図であり、(a)は電気回路図であり、(b)は有機EL装置の平面図である。(a)と(b)の番号(1)〜(3)は互いに対応する関係となっている。例えば、図13(a)の番号(1)はいずれも図13(b)の番号(1)に対応している。
まず、本実施形態の有機EL装置1に内蔵される電気回路の接続関係について説明すると、図13のように第1電極層3の張出部49に外部電源の陽極と接続される第1配線57が接続されており、第1電極層3の第1孤立部46に外部電源の陰極と接続される第2配線58が接続されている。すなわち、外部電源、第1配線57、第1発光ユニット8、第2発光ユニット9、第2配線58の閉回路が形成されている。
また、第1孤立部46と第2孤立部47に第1配線57及び第2配線58に独立した迂回配線59が接続されている。迂回配線59の電気の流れ方向の中流には電流バイパス素子60が設けられている。
電流バイパス素子60は、迂回配線59内を通過する電流を直接的に又は間接的に制御可能な部材である。
ここでいう「電流を直接的に又は間接的に制御」とは、直接電流値を制御するだけではなく、抵抗や電圧、周波数、電子、正孔、温度などの電流変化を導く因子を介して間接的に制御することも含む。
電流バイパス素子60には、例えば、可変抵抗、サーミスタ、光センサー、及び、スイッチからなる群から選ばれる1種以上を用いることが可能である。本実施形態の電流バイパス素子60は、抵抗値を変更可能な抵抗であり、公知の可変抵抗を採用している。
続いて、全灯時における電気の流れについて説明する。
すなわち、電流バイパス素子60の抵抗値を最大としたときの電流の流れについて説明すると、外部電源から供給された電流は、図14のように第1配線57から第1給電領域15に位置する第1電極層3の張出部49に至り、発光領域10に位置する中央本体48に至り、第1発光ユニット8に伝わる。すなわち、図15のように第1電極層3の中央本体48に至った電流は、第1発光層4を介して、第1中間電極層30に至る。このとき、第1発光層4が発光し、第1発光ユニット8から基板2側に向かって暖色系の白色光が照射される。
第1中間電極層30に至った電流は、図16のようにその一部が補助電極層31を介して又は直接第2中間電極層32に至り、第2発光ユニット9に伝わる。すなわち、第2中間電極層32に至った電流は、第2発光層6を介して第2電極層7に伝わる。このとき、第2発光層6が発光し、第2発光ユニット9から基板2側に向かって単色光(本実施形態では青色系の単色光)が照射される。そして、第1発光ユニット8から照射された光と第2発光ユニット9から照射された光の合成光が基板2から外部に発せられる。
発光領域10内の第2電極層7に伝わった電流は、図16のように第2電極層7を介して第2給電領域16に位置する第1電極層3の第1孤立部46に伝わり、第1孤立部46から第2配線58を介して、外部電源に戻る。
また、本実施形態の有機EL装置1には調光・調色機能も備えている。
具体的には、調光する際には、電流バイパス素子60の抵抗値を変更する。
例えば、第2発光ユニット9の輝度を下げて暖色系の白色光を得たい場合には、電流バイパス素子60の抵抗値を大きくする。電流バイパス素子60の抵抗値を大きくすると、第1中間電極層30に至った電流の一部は、図17のように補助電極層31を介して中間給電領域17に位置する第2孤立部47に伝わる(破線)。第2孤立部47に伝わった電流は、迂回配線59の電流バイパス素子60を通過して第2給電領域16に位置する第1孤立部46に伝わり、第1孤立部46で電流が合流して、第2配線58を介して外部電源に戻る。
このように本実施形態の有機EL装置は、第2発光ユニット9を迂回する迂回配線59に電流を逃がすことによって、第2発光ユニット9の輝度を下げることができる。
最後に、第1発光ユニット8のみを発光させたい場合には、電流バイパス素子60の抵抗値を0にする。
このときの電流の流れについて説明すると、全灯時と同様、外部電源から供給された電流は、図14のように第1配線57から第1給電領域15に位置する第1電極層3の張出部49に至り、発光領域10に位置する中央本体48に至り、第1発光ユニット8に伝わる。すなわち、第1電極層3の中央本体48に至った電流は、図15のように第1発光層4を介して、第1中間電極層30に至る。このとき、第1発光層4が発光し、第1発光ユニット8から基板2側に向かって暖色系の白色光が照射される。
また、第1中間電極層30に至った電流は、図18のように補助電極層31を介して中間給電領域17に位置する第2孤立部47に伝わる。第2孤立部47に伝わった電流は、迂回配線59の電流バイパス素子60を通過して第2給電領域16に位置する第1孤立部46に伝わり、第2配線58を介して外部電源に戻る。
このように本実施形態の有機EL装置1は、第2発光ユニット9を迂回する迂回配線59に電流を逃がすことによって、第1発光ユニット8のみを発光させることができる。
以上のように、本実施形態の有機EL装置1は、電流バイパス素子60を調整することで、第2発光ユニット9において調光機能を有しており、それに伴って、調色機能も備えている。そのため、照明を設置することによるインテリア性が華やかに引き出され、照明を設置した空間の雰囲気を高めることができる。
最後に有機EL装置1の各構成層の素材について説明する。なお、すでに説明した層については説明を省略する。
基板2は、透光性及び絶縁性を有したものである。基板2の材質については特に限定されるものではなく、例えば、ガラス基板や透明なフィルム基板などが採用できる。
基板2は、多角形又は円形をしており、四角形であることが好ましい。本実施形態では、四角形状の基板を採用している。
第1電極層3の素材は、透明であって、導電性を有していれば、特に限定されるものではなく、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の透明導電性酸化物などが採用される。
第1正孔注入層20及び第2正孔注入層36は、正極から正孔を取り入れる層であり、公知の物質を使用することができる。
第1正孔輸送層21及び第2正孔輸送層37は、第1正孔注入層20又は第2正孔注入層36側から正孔を効率的に輸送しつつ、正極側(第1電極層3側又は中間電極層5側)への電子の移動を制限する層であり、公知の物質を使用することができる。
第1青色系発光層22,第2青色系発光層38は、ホスト材料に青色系の蛍光材料をドープした層であり、公知の物質を使用することができる。
例えば、第1青色系発光層22には、第1正孔輸送層21に青色系の蛍光材料をドープしたものが採用でき、第2青色系発光層38には、第2正孔輸送層37又は第2電子輸送層39に青色系の蛍光材料をドープしたものが採用できる。
ここでいう「青色系発光層」とは、寒色の発光色を有する発光層であって、かつ、単独で点灯した際に400nm以上500nm未満の波長にのみ発光ピークを有する発光層である。
電荷発生層23は、電界を印加することにより、正孔と電子を発生する層であり、公知の物資を使用することができる。
赤色系発光層24は、ホスト材料に赤色系の蛍光材料又は燐光材料をドープした層であり、公知の物質を使用することができる。
例えば、赤色系発光層24には、第1電子輸送層25に赤色系の蛍光材料又は燐光材料をドープしたものが採用できる。
ここでいう「赤色系発光層」とは、暖色の発光色を有する発光層であって、単独で点灯した際に620nm以上700nm未満の波長にのみ発光ピークを有する発光層である。
第1電子輸送層25及び第2電子輸送層39は、第1電子注入層26又は第2電子注入層40側から電子を効率的に輸送しつつ、負極(中間電極層5又は第2電極層7)側への正孔の移動を制限する層であり、公知の物質を使用することができる。
第1電子注入層26及び第2電子注入層40は、負極(中間電極層5又は第2電極層7)から電子を取り入れる層であり、公知の物質を使用することができる。
第2電極層7の材料は、特に限定されるものではなく、例えば銀(Ag)やアルミニウム(Al)などの金属が挙げられる。
上記した実施形態では、補助電極層31の網目形状は正方形状となっていたが、中間電極層5全体で、透光性を得られれば、特に限定されるものではなく、補助電極層31の網目の形状は問わない。例えば、網目の形状は六角形状や五角形状、三角形状でもよい。
上記した実施形態では、電荷発生層23が一層の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電荷発生層23が複数層の積層構造をとっていてもよい。例えば、3層の電荷発生層23を採用し、基板側から第1電荷発生層23a、第2電荷発生層23b、第3電荷発生層23cとした場合に、第1電荷発生層23aとして有機n型ドーパントをドープした有機電子輸送材料からなる層、第2電荷発生層23bとして有機電子輸送材料からなる層、第3電荷発生層23cとして有機p型ドーパントをドープした有機電子輸送材料からなる層を採用することができる。
上記した実施形態では、第1正孔注入層20及び第1正孔輸送層21、第2正孔注入層36及び第2正孔輸送層37をそれぞれ2層に分けて形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1正孔注入層20及び第1正孔輸送層21、第2正孔注入層36及び第2正孔輸送層37は、それぞれ1層の正孔注入輸送層としてもよい。例えば、正孔輸送材料からなる層、又は、有機p型ドーパントをドープした正孔輸送材料からなる層とすることができる。
上記した実施形態では、第1発光層4と第2発光層6を点灯時に異なる発光色を発する層としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1発光層4と第2発光層6を同一色の発光色を示す層であってもよい。例えば、第1発光層4と第2発光層6の両方を白色の発光色を発する層としてもよい。
1 有機EL装置
2 基板(基材)
3 第1電極層
4 第1発光層(発光機能層)
5 中間電極層(発光機能層)
6 第1発光層(発光機能層)
7 第2電極層
22 第1青色系発光層
23 電荷発生層
24 赤色系発光層
30 第1中間電極層(透明電極層)
31 補助電極層(金属電極層)
32 第2中間電極層(透明電極層)
59 迂回配線
60 電流バイパス素子

Claims (6)

  1. 基材上に、少なくとも第1電極層と、第2電極層と、前記両電極層に挟まれた発光機能層とを備えた有機EL装置であって、
    前記発光機能層は、第1発光層と、第2発光層と、第1発光層及び第2発光層に挟まれた中間電極層を含んでおり、
    当該第1発光層と第2発光層は、電気的に直列接続されており、
    第1電極層と中間電極層の間、又は、中間電極層と第2電極層の間を電気的に接続し、かつ、第1発光層又は第2発光層を迂回する迂回配線を有し、
    当該迂回配線は、迂回配線内を通過する電流を直接的に又は間接的に制御可能な電流バイパス素子を備えていることを特徴とする有機EL装置。
  2. 前記第2発光層は、前記第1発光層と異なる発光色を呈することを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  3. 前記電流バイパス素子は、可変抵抗、サーミスタ、光センサー、及び、スイッチからなる群から選ばれる1種以上によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機EL装置。
  4. 基材側から光を取り出すボトムエミッション型の有機EL装置であって、
    前記迂回配線は、中間電極層と第2電極層の間を電気的に接続し、かつ、前記第2発光層を迂回するものであり、
    第1電極層は、透明導電性金属酸化物によって形成されており、
    当該第1電極層と中間電極層との間に第1発光層が挟まれており、
    当該第1発光層は、点灯時において白色の発光色を呈することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の有機EL装置。
  5. 前記第1発光層は、少なくとも長波長の発光色を呈する長波長発光層と、短波長の発光色を呈する低波長発光層とが電荷発生層を介して積層されたタンデム構造を取ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の有機EL装置。
  6. 前記中間電極層は、透光性を有した透明電極層と、金属電極層が接触した構造を取っており、
    前記金属電極層は、透明電極層よりも導電率が高い層であって、かつ、メッシュ形状をしていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の有機EL装置。
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WO2016167058A1 (ja) * 2015-04-17 2016-10-20 コニカミノルタ株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機発光装置
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