JP2014149738A - 回路解析装置、回路解析方法およびプログラム - Google Patents

回路解析装置、回路解析方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より短い時間で半導体メモリ装置の回路解析を行なうことができるようにする。
【解決手段】回路解析装置に、半導体メモリ装置に供給される電源電圧に含まれる電源ノイズに対する、半導体メモリ装置のメモリセルアレイに含まれる特定のメモリセルでの電源電圧に対する電位の変動特性を算出する変動特性算出手段と、電圧源から半導体メモリ装置を含む半導体装置にまで電源電圧を供給するための電源配線および素子を含む電源系の等価回路に、所定の条件の下で電流を供給したときに生じる電源系の電源ノイズを算出する電源ノイズ算出手段と、電源ノイズが特定の大きさとなるときの電位を変動特性から算出し、算出した電位と閾値との比較により、特定のメモリセルにおいてメモリラッチアップが発生するか否かを判定する判定手段と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、回路の解析を行なう回路解析装置、回路解析方法およびプログラムに関する。
近年のSOC(System On a Chip)は回路規模が大きい。従来、SOCなどの半導体装置に内蔵されるメモリ回路は、半導体装置に含まれるロジック回路の動作にともなって急激な電源変動が生じるとラッチアップが起きることが知られている。そのため、設計データを基にしてラッチアップが起きる可能性について検証が行なわれている。
検証ツールの一つとして、ラッチアップの発生及びその発生箇所を予測できる回路シミュレーション装置が知られている。この回路シミュレーション装置は、レイアウト図からラッチアップが発生する可能性のある部分をラッチアップ素子として抽出してラッチアップ素子の回路的な接続情報を含む回路接続情報を生成する。そして、この回路シミュレーション装置は、ラッチアップ素子も一つの回路素子として含めた半導体集積回路に対してシミュレーションを行うことで、ラッチアップ素子がラッチアップしているか否かを予測する。
また、簡便で、かつ条件変更が可能なパルス電流印加方式を用いたダイオードのパルス耐電流測定方法が知られている。このパルス耐電流測定方法では、ICパッケージ本体の出力用MOSトランジスタと並列に意図的に作り込まれたPN接合ダイオードまたはICパッケージ本体内に寄生するPN接合ダイオードを含むICパッケージを使用する。このICパッケージは、出力用MOSトランジスタの制御による基準電位の変化に基づいてPN接合ダイオードに順方向の電圧を印加し、ICパッケージ本体に寄生する寄生トランジスタを強制的にオンしてパルス電流Ioutを発生する。上記パルス耐電流測定方法は、出力用MOSトランジスタをオン状態に固定したままPN接合ダイオードにパルス電流Iinを通電して寄生トランジスタを強制的にオンした状態に維持し寄生トランジスタに耐圧試験用の定電流Itを変化させて通電することで寄生トランジスタの限界電流を測定する。
また、ノイズの伝播経路と経路のインピーダンスを解析することにより半導体集積回路のノイズ耐性を評価する半導体集積回路のノイズ耐性評価方法が知られている。
特開平10−135335号公報 特開2001−296327号公報 特開2012−089107号公報
本回路解析装置は、1つの側面では、より短い時間で半導体メモリ装置の回路解析を行なうことができる回路解析装置を提供することを目的とする。
本回路解析装置の1つの観点によれば、本回路解析装置は、以下の構成要素を備える。
変動特性算出手段は、半導体メモリ装置に供給される電源電圧に含まれる電源ノイズに対する、前記半導体メモリ装置のメモリセルアレイに含まれる特定のメモリセルでの前記電源電圧に対する電位の変動特性を算出する。
電源ノイズ算出手段は、電圧源から前記半導体メモリ装置を含む半導体装置にまで電源電圧を供給するための電源配線および素子を含む電源系の等価回路に、所定の条件の下で電流を供給したときに生じる前記電源系の電源ノイズを算出する。
判定手段は、前記電源ノイズが特定の大きさとなるときの前記電位を前記変動特性から算出し、算出した前記電位と閾値との比較により、前記特定のメモリセルにおいてメモリラッチアップが発生するか否かを判定する。
本回路解析装置は、1つの態様では、より短い時間で半導体メモリ装置の回路解析を行なうことができる回路解析装置を提供することができる。
本実施例に係る回路解析の対象を説明する図である。 半導体メモリ装置110の概要を説明する図である。 半導体メモリ装置110に発生するラッチアップを説明する図である。 回路解析装置400による回路解析処理の概要を説明する図である。 電源系510の一例を説明する図である。 半導体装置520の電源網530の一例を説明する図である。 ラッチアップクライティリア情報の抽出処理の一例を説明する図である。 ラッチアップクライティリア情報の一例を示す図である。 ラッチアップ発生の検証処理の一例を示すフローチャートである。 電源系の等価回路900の一例を示す図である。 電源ノイズ情報の一例を示す図である。 ラッチアップクライティリア情報の抽出処理の他の例を説明する図である。 ラッチアップクライティリア情報の他の例を示す図である。 ラッチアップ発生の検証処理の他の例を示すフローチャートである。 電源系インピーダンスの周波数特性の一例を示す図である。 ラッチアップ発生の検証処理の他の例を示すフローチャートである。 回路解析装置100の構成例を示す図である。
≪発明者の考察≫
検証ツールの一つとして、例えば、アパッチ デザイン ソリューションズが提供するTotemやSentinelなどの商用ツールは、半導体装置の電源網、Si基板、ノイズ源などを回路素子レベルの粒度で詳細に回路モデルを生成する。そして、生成した回路モデルをシミュレーションすることで、半導体装置に内蔵されるメモリ回路にラッチアップを引き起こすノイズ電圧が発生するか否かの検証ができる。
しかし、上述のアパッチ デザイン ソリューションズが提供するTotemやSentinelなどの商用ツールを使用する場合、詳細な粒度の回路モデルを生成できるが、近年の半導体装置は回路規模が大きいので生成する回路モデルのサイズも大きくなる。回路モデルのサイズが大きいと、情報処理装置のスペックによっては、シミュレーションに要する時間がかかりすぎる、あるいは、シミュレーションにかかる負荷が大きすぎてシミュレーションの実行に失敗する、などの問題が発生する。
また、上述のアパッチ デザイン ソリューションズが提供するTotemやSentinelなどの商用ツールでは回路モデルを生成するために詳細な設計データが必要なため、半導体装置の設計の初期段階では、その設計中の半導体装置のメモリ回路にラッチアップが発生するか否かの検証を行なうことができないという問題がある。
≪実施例≫
以下、本発明の実施形態の一例について、図1−図16に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態はあくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図ではない。すなわち、本実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲で、各実施例を組み合わせるなど種々変形して実施することができる。また、図4、図8、図13および図15にフローチャートの形式で示した処理手順は、処理の順番を限定する趣旨ではない。したがって、可能な場合には、処理の順番を入れ替えても良いのは当然である。
1.解析対象
図1は、本実施例に係る回路解析の対象を説明する図である。本実施例に係る回路解析の対象は図1に例示する半導体メモリ装置110である。半導体メモリ装置110は、メモリセルアレイ111、SA/WA(Sense Amplifier/Write Amplifier)112、およびデコーダ113などを含む。なお、図1に示す半導体メモリ装置110は解析対象の例示であって、図1に示す構成の半導体メモリ装置に解析対象を限定する趣旨ではない。
メモリセルアレイ111に含まれるメモリセルは、図2に一部を例示する半導体メモリ装置110のようにN wellおよびP wellで形成されたMOSトランジスタを含むCMOS回路で形成されている。なお、理解を容易にするために、図2の上面図に、上面図に示すメモリセルの等価回路を示している。さらに、図2の上面図に、メモリセルと接続する配線層のビット線(BLB、XBLB)やワード線(WLA、WLB)、メモリセルと接続する電源網の電源配線(Vdd、Vss)も記載している。
メモリセルに供給する電源電圧Vddが変動すると、断面図に示す実線方向に電流が流れる場合がある。この場合、メモリセル内部のPNP接合部およびNPN接合部がバイポーラトランジスタとして動作し、図3に示す等価回路のサイリスタ300が構成される。この場合、図3に示すVbeがある値以上の電位差、例えば、0.7[V]以上の電位差になるとサイリスタ300がオン状態となりVdd−Vss間にラッチアップ電流が流れる。本実施例に係る回路解析装置400は、このラッチアップがメモリセルアレイ111に発生するか否かの検証を行なうことができる。
ここで、図1に示すように、半導体メモリ装置110には、メモリセルアレイ111に含まれるメモリセルに電源電圧Vdd/Vssを供給するために、電源網とセルアレイ111を接続するための基板コンタクトが一定間隔で配置されている。図1の例では、破線で示した4列の基板コンタクト121−124が等間隔にメモリセルアレイ111上に配置されている。基板コンタクトから最も遠い位置に配置されているメモリセルほど電源電圧Vddの変動への追従に遅れが生じて図3に示したVbeに大きい電位差が生じる。図1の例では、電源電圧Vddの変動への追従に最も遅れが生じるメモリセルは、基板コンタクト間に配置されたメモリセルのうち中心付近に位置するメモリセル、例えば、基板コンタクト121−122間に配置されたメモリセル列130に含まれるメモリセル131である。そこで、本実施例では、基板コンタクト間に配置されるメモリセル列を2等分したうちの一方のメモリセル列、例えば、基板コンタクト121−122間に配置されるメモリセル列130を2等分したうちの一方のメモリセル列132についての回路モデルを使用する。そして、本実施例では、メモリセル列132のメモリセル131における電源電圧の変動、すなわち、図3に示したVbeの変動を解析することによりラッチアップが発生する否かを検証する。
なお、以下では、半導体メモリ装置110の他に、例えば、演算装置などのロジック回路などを含む設計対象の半導体装置を単に「半導体装置520」という。
2.回路解析処理の概要
図4は、一実施例に係る回路解析装置400による回路解析処理の概要を説明する図である。回路解析装置400の具体的な構成例については図16で後述する。
回路解析装置400は、半導体メモリ設計情報401、半導体プロセス情報402およびテストベンチ403が入力されると、半導体メモリ設計情報401および半導体プロセス情報402に含まれる情報を使用して後述するメモリセル列132の等価回路600の回路モデルを生成する(ステップS410)。
半導体メモリ設計情報401は、半導体メモリ装置110に含まれる構成要素、構成要素の配置および各要素間の配線に関する情報などを含む情報である。また、半導体プロセス情報402は、半導体メモリ装置110を含む半導体装置520で使用される要素の物性値などを含む情報である。この物性値には、例えば、抵抗率、誘電率、透磁率、PN接合容量、半導体装置520の断面の寸法などを含むことができる。また、テストベンチ403は、所定の書式にしたがって、半導体メモリ装置110に与えるスティミュラス(Stimulus)、例えば、図6で後述する等価回路600に与えるステップ信号のスルーレートdv/dtや振幅ΔVなどが記述された情報である。
等価回路600の回路モデルを生成すると、回路解析装置400は、生成した等価回路600の回路モデルの情報を、所定の書式にしたがって素子や素子間の接続などを記載したライブラリとして外部記憶装置1605に記憶する。
次に、回路解析装置400は、テストベンチ403で指定された条件にしたがって、ステップS410で生成した等価回路600を使用して、ラッチアップクライティリア情報を抽出する(ステップS420)。このラッチアップクライティリア情報は、半導体メモリ装置110に与えられる電源電圧Vddに含まれる電源ノイズに対するVbeの変動特性を示す情報である。そして、回路解析装置400は、抽出したラッチアップクライティリア情報をライブラリとして外部記憶装置1605に記憶する。
一方、回路解析装置400は、半導体設計情報404およびテストベンチ405が入力されると、それら入力情報から必要な情報を使用して半導体装置520の電源ノイズを算出し、算出した電源ノイズを電源ノイズ情報として外部記憶装置1605に記憶する(ステップS430)。
半導体設計情報404には、半導体装置520の電源網や半導体装置520を搭載するプリント基板などを含む電源系のRLC情報や、半導体装置520の消費電流、半導体装置520に与えるクロック信号の周波数などを含むことができる。電源系については図5(a)で後述し、電源網については図5(b)で後述する。
電源系のRLC情報のキャパシタCは、半導体装置520の回路規模、例えば、半導体装置520に含まれるトランジスタの数やゲートの数、半導体装置520のサイズなどを、過去に製造した同様の半導体装置520と比較するなどして推定した情報を使用することができる。例えば、過去に設計・製造した半導体装置520が持つキャパシタと、その半導体装置520に含まれるトランジスタの数やゲートの数、半導体装置520のサイズなどのいずれか1つまたは2以上との関係を比例式で近似した近似式を利用して、電源系のRLC情報のキャパシタCを算出してもよい。
また、電源系のRLC情報の抵抗値RやインダクタLは、半導体装置520が含まれるPKG、PKGが搭載されるプリント基板の電源プレーン、および、半導体装置520実装に使用する電源配線などがそれぞれ持つ抵抗値やインダクタを使用して算出することができる。
また、半導体装置520の消費電流は、半導体装置520に与えるクロック信号のクロック周波数や半導体装置520の回路規模から推定した情報を使用することができる。例えば、クロック信号の周波数から消費電流の周期が推定できる。また、半導体装置520の回路規模を過去に製造した同様の半導体装置520と比較するなどして半導体装置520の電力消費量を推定すれば、電力消費量から消費電流の最大値を推定することができる。これらの推定結果から消費電流を推定することができる。
テストベンチ405は、所定の書式にしたがって、半導体メモリ装置110を含む半導体装置520に与えるスティミュラス、例えば、図9で後述する電源系の等価回路900に与える消費電流J、クロック信号の周波数などの情報が記載された情報である。消費電流Jには、例えば、半導体設計情報404に含まれる半導体装置520の消費電流を指定することができる。
回路解析装置400は、ステップS420で抽出したラッチアップクライティリア情報と、ステップS430で生成した半導体装置520の電源系の電源ノイズ情報と、を使用して、半導体メモリ装置110内のメモリセル131にラッチアップが発生するか否かを判定する(ステップS440)。
ここで、本実施例に係る電源系および電源網について図5(a)および図5(b)を用いて説明する。
図5(a)は、電源系510の一例を説明する図である。
電源系510には、電圧源518が供給する電源電圧を半導体装置520にまで供給するための電源配線および素子を含むことができる。例えば、電源系510には、半導体装置520を含むPKG511を搭載するプリント基板512に含まれる電源プレーン513、プリント基板512に搭載され電源プレーン513に接続されるデカップリングコンデンサ514、半導体装置520実装に使用される電源配線を含むことができる。図5(a)には、半導体装置520実装に使用される電源配線の一例としてPKGリードフレーム515やワイヤボンディング516を例示している。電源系510には、さらに、PKGリードフレーム515、ワイヤボンディング516および電源PAD517を介して電源プレーン513と接続する半導体装置520の図示しない電源網530を含むことができる。電源網530については、図5(b)に一例を示す。また、電源系510には、電源プレーン513に接続される電圧源518を含むこともできる。
図5(b)は、半導体装置520の電源網530の一例を説明する図である。
図5(b)には、半導体装置520の断面図と上面図を示している。図5(b)に例示するように、半導体装置520の電源網530は、半導体装置520上に金属配線で形成される電源配線である。半導体装置520のSi Die上に形成された回路素子には、電源PAD517から入力される電源が電源網530を介して供給される。
3.ラッチアップクライティリア情報の抽出処理
図4に示したフローチャートのステップS410−S420にしたがって、回路解析装置400によるラッチアップクライティリア情報の抽出処理の具体例について説明する。
ステップS410において、回路解析装置400は、半導体メモリ設計情報401から図6に示すメモリセル列132に含まれるN well、P well、電源配線、well tap等についての配置パターンを抽出する。そして、回路解析装置400は、半導体メモリ設計情報401から取得した配置パターンと半導体プロセス情報402から取得する物性値などから図6に例示するメモリセル列132の等価回路600を生成する。
例えば、等価回路600の抵抗値R1は、メモリセル131内のN wellの列方向の抵抗値である。これは、半導体メモリ設計情報401に含まれる構成要素の配置パターンなどから分かるサイズと半導体プロセス情報402に含まれる抵抗率から算出することができる。他の抵抗値R2、・・・、Rnについても同様に算出することができる。nは2以上の自然数である。また、等価回路600のキャパシタC1は、半導体メモリ設計情報401に含まれる構成要素の配置パターンなどからN well−P well間のPN接合部を特定し、特定したPN接合部についてのPN接合容量を半導体プロセス情報402に含まれるPN接合容量を使用して算出することができる。他のキャパシタC2、・・・、Cnについても同様に算出することができる。
ここで、図6に示す等価回路600は、Vddから見たVbe測定端子までの回路がハイパスフィルターとなっているので、電源ノイズの変化のスピードと振幅で特徴づけられると考えられる。そこで、ステップS420では、回路解析装置400は、等価回路600にステップ信号を入力した場合のステップ応答の振る舞いからラッチアップクライティリア情報を抽出する。例えば、図6に示すように、スルーレートdv/dtと振幅ΔVとで特徴づけられるステップ信号610を使用することができる。回路解析装置400は、このステップ信号610のスルーレートdv/dtと振幅ΔVとをそれぞれ変化させて等価回路600に入力して得られるVbeの最大値を抽出する。すると、回路解析装置400は、例えば、図7に例示するラッチアップクライティリア情報を得ることができる。
4.ラッチアップ発生の検証処理
半導体装置520が動作状態から非動作状態へ遷移した時に、電源電圧Vddの変動量が最大となることが考えられる。そこで、本実施例では、消費電流情報として、図10に示す消費電流1001を使用して電源ノイズ情報を算出する。図10に示す消費電流1001は、半導体装置520が動作状態から時間t0[s]で非動作状態、すなわち、消費電流1001が0または0と見なせる程度の状態に遷移したときの電流波形となっている。消費電流情報は、半導体設計情報404にあらかじめ含めることができる。
以下、図8に例示するラッチアップ発生の検証処理のフローチャートを使用して説明する。
まず、ステップS801において、回路解析装置400は、半導体設計情報404に含まれる電源系のLCR情報と消費電流情報とから、図9に示す電源系の等価回路900のネットリスト情報を生成し、生成した等価回路900のネットリスト情報を外部記憶装置1605に記憶する。
ステップS802において、回路解析装置400は、SPICEなどの既存のシミュレーションツールを利用して、ステップS801で生成したネットリスト情報を基に等価回路900の電源電圧Vddの電源変動についての回路シミュレーションを行なう。そして、回路解析装置400は、ステップS802で得られた電源電圧Vddの波形、例えば、図10に例示する電源電圧Vddの波形を、電源ノイズ情報として外部記憶装置1605に記憶する。このシミュレーション結果から、図10に例示されているように、電圧ノイズの最大値ΔVmaxとそのときの電圧変動の傾きdv/dtが得られる。
ステップS803において、回路解析装置400は、図7に例示したラッチアップクライティリア情報を参照し、ステップS802で算出した電源ノイズ情報から得られる電圧ノイズの最大値ΔVmaxとそのときの電圧変動の傾きdv/dtとに対応するVbeを算出する。
そして、Vbeが図3に示したサイリスタ300をON状態になるトリガ電圧、例えば、0.7[V]より大きい場合(ステップS804 YES)、回路解析装置400は、半導体メモリ装置110のメモリセル131にラッチアップが発生すると判定する(ステップS805)。また、Vbeが図3に示したサイリスタ300をON状態になるトリガ電圧、例えば、0.7[V]以下の場合(ステップS804 NO)、回路解析装置400は、半導体メモリ装置110のメモリセル131にラッチアップが発生しないと判定する(ステップS806)。
例えば、電源ノイズの最大値ΔVmaxが0.8[V]で、そのときの電圧変動の傾きdv/dtが1.0×10の9乗[V/s]の場合を考える。この場合、図7に示したラッチアップクライティリア情報を参照すると、Vbeは、0.7[V]より大きいことが分かる。したがって、この場合、回路解析装置400は、半導体メモリ装置110のメモリセル131にラッチアップが発生すると判定する。
≪その他の実施例≫
5.ラッチアップクライティリア情報の抽出処理
本実施例では図6および図7で説明したラッチアップクライティリア情報とは異なるラッチアップクライティリア情報を使用する実施例について、図4に示したフローチャートのステップS410−S420にしたがって説明する。
ステップS410において、回路解析装置400は、半導体メモリ設計情報401と半導体プロセス情報402に含まれる情報を使用してメモリセル列132の等価回路600を生成する。
ステップS420において、回路解析装置400は、図11で例示するように、等価回路600に対して、振幅を1[V]に規格化した交流電源から交流電圧を与えたときのVbeの最大値を算出する。具体的には、回路解析装置400は、交流電圧の周波数を一定の範囲、例えば、1MHzから10GHzまで変化させて、それぞれの周波数の交流電圧を等価回路600に与えたときのVbeの最大値を算出する。そうすると、回路解析装置400は、図12に例示するVbeの周波数特性1200を得ることができる。回路解析装置400は、このVbeの周波数特性をラッチアップクライティリア情報として外部記憶装置1605に記憶する。
6.ラッチアップ発生の検証処理
電源電圧Vddの変動は、電源系インピーダンスと半導体装置520の消費電流との積で計算することができる。そこで、本実施例では、半導体設計情報404に含まれる電源系のLCR情報から得られる電源系インピーダンスの周波数特性と、半導体装置520の消費電流と、を使用して電源ノイズ情報を生成する。
以下、図13に例示するラッチアップ発生の検証処理のフローチャートを使用して説明する。
まず、ステップS1301において、回路解析装置400は、半導体設計情報404に含まれる電源系のLCR情報から電源系インピーダンスの周波数特性を算出する。このとき、例えば、図14に示す電源系インピーダンスの周波数特性が得られる。また、回路解析装置400は、半導体設計情報404に含まれる半導体装置520の消費電流を取得する。そして、回路解析装置400は、電源系インピーダンスの周波数特性から得られる反共振ピーク時のインピーダンスと消費電流情報に含まれる電流値それぞれとの積を算出し、算出した結果を電源ノイズ情報として外部記憶装置1605に記憶する。電源系インピーダンスの周波数特性から得られる反共振がピークの時の周波数をf0とする。
なお、半導体装置520で発生する電源ノイズの周波数が分かっている場合には、電源ノイズが発生する周波数f1におけるインピーダンスを電源系インピーダンスの周波数特性から取得し、取得したインピーダンスと消費電流情報に含まれる電流値それぞれとの積から電源ノイズ情報を生成してもよい。この場合、後述のステップS1302においても周波数f0の代わりに周波数f1を使用する。
ステップS1302において、回路解析装置400は、ステップS1301で生成した電源ノイズ情報を参照し、周波数f0における電圧値V0を取得する。また、回路解析装置400は、図12に例示したラッチアップクライティリア情報を参照し、周波数f0における電圧値V0’を取得する。そして、回路解析装置400は、電圧値V0と電圧値V0’との積からVbeを算出する。
ステップS1302で算出したVbeがトリガ電圧、本実施例では0.7[V]より大きい場合(ステップS1303 YES)、回路解析装置400は、半導体メモリ装置110のメモリセル131にラッチアップが発生すると判定する(ステップS1304)。また、ステップS1302で算出したVbeがトリガ電圧以下の場合(ステップS1303 NO)、回路解析装置400は、半導体メモリ装置110のメモリセル131にラッチアップが発生しないと判定する(ステップS1305)。
≪その他の実施例≫
上述した実施例で算出した電源ノイズ情報は、既存のシミュレーションツール、例えば、上述のアパッチ デザイン ソリューションズが提供するシミュレーションツールなどを使用して算出してもよい。例えば、既存のシミュレーションツールに次の処理を行なわせることができる。以下、図15に例示するフローチャートを使用して説明する。
まず、シミュレーションツールを使用して、半導体設計情報1501とテストベンチ1502とから半導体装置520に含まれる論理回路を抽出して論理シミュレーションを実行する(ステップS1501)。そして、論理シミュレーションによって得られる半導体装置520での消費電流を消費電流情報として外部記憶装置1605に記憶する(ステップS1501)。また、シミュレーションツールを使用して、半導体設計情報1501と半導体プロセス情報1503とから半導体装置520の電源網ネットリストを生成し電源網ネットリスト情報として外部記憶装置1605に記憶する(ステップS1502)。なお、本実施例では、ステップS1502で生成する電源網ネットリスト情報に、Si基板の等価回路を含まなくてもよい。半導体装置520の電源電圧の変動は、主に、半導体装置520の上位層に配置されるAl(アルミ)配線やCu(カッパー)配線などのメタル配線で実装された電源配線の配線網である電源網の特性で決まり、Si基板の電気特性は電源電圧の変動にほとんど影響しないからである。Si基板の等価回路についてのネットリストを省略することができるので、その分電源網ネットリスト情報のサイズを小さくすることができる。これにより、後述のステップS1503での回路シミュレーションの演算量が大幅に削減されるので回路シミュレーションがより高速に行なわれる。
さらに、シミュレーションツールを使用して、ステップS1501で算出した消費電流情報とステップS1502で生成した電源網ネットリスト情報を使用して電源網のノイズを算出し電源ノイズ情報として外部記憶装置1605に記憶する(ステップS1503)。
回路解析装置400は、以上の処理によって作成した電源ノイズ情報と、図7または図12に例示したラッチアップクライティリア情報と、を使用して、半導体メモリ装置110内のメモリセル131にラッチアップが発生するか否かを判定する(ステップS1504)。例えば、図7に例示したラッチアップクライティリア情報を使用する場合、回路解析装置400は、図8で説明したステップS803−S806の処理を実行すればよい。また、例えば、び図12に例示したラッチアップクライティリア情報を使用する場合、回路解析装置400は、図13で説明したステップS1302−S1305の処理を実行すればよい。この場合、回路解析装置400は、ステップS1302において、電源ノイズ情報をフーリエ変換して最大振幅V2[V]のときの周波数f2[Hz]における電圧値V0’’を、図12に例示したラッチアップクライティリア情報から取得し、最大振幅V2と電圧値V0’’の積からVbeを算出すればよい。
図16は、本実施例に係る回路解析装置400の具体的な構成の一例を示す図である。
回路解析装置400は、CPU1601と、メモリ1602と、入力装置1603と、出力装置1604と、外部記憶装置1605と、媒体駆動装置1606と、ネットワーク接続装置1608と、を備える。そして、これらの装置がバスに接続されて相互にデータの受け渡しが行える構成となっている。
CPU1601は、周辺機器や各種ソフトウェアを実行する他に本実施例に係る回路解析を実現するプログラムを実行する演算装置である。メモリ1602は、プログラムを実行するために使用される揮発性の記憶装置である。メモリ1602には、例えば、RAM(Random Access Memory)などを使用することができる。
入力装置1603は、外部からのデータ入力手段である。入力装置1603には、例えば、キーボードやマウスなどを使用することができる。出力装置1604は、データ等を表示装置等に出力する装置である。なお、出力装置1604には、表示装置を含むこともできる。
外部記憶装置1605は、回路解析装置400が動作するために必要なプログラムやデータの他に本実施例に係る回路解析処理を実現するプログラムを記憶する不揮発性の記憶装置である。外部記憶装置1605には、例えば、磁気ディスク記憶装置などを使用することができる。媒体駆動装置1606は、メモリ1602や外部記憶装置1605のデータを可搬記憶媒体1607、例えば、フロッピイディスクやMOディスク、CD−RやDVD−Rなどに出力し、または可搬記憶媒体1607からプログラムやデータ等を読み出す装置である。
ネットワーク接続装置1608は、ネットワーク1609に接続する装置である。
なお、メモリ1602、外部記憶装置1605および可搬記憶媒体1607などの回路解析装置400が読取り可能な記憶媒体には、非一時的(non−transitory)な媒体を使用することができる。
以上に説明したように、回路解析装置400は、電源ノイズ情報からラッチアップクライティリア情報にしたがってVbeを算出する。そして、回路解析装置400は、Vbeとトリガ電圧との比較によりラッチアップの発生の有無を判定する。ここで使用する電源ノイズ情報は、解析対象である半導体メモリ装置110を含む半導体装置520の電源系のLCR情報を使用した簡単な回路モデルとその半導体装置520の消費電流情報などを使用して得ることができる。また、電源ノイズ情報は、解析対象である半導体メモリ装置110を含む半導体装置520の電源系のインピーダンス情報とその半導体装置520の消費電流情報などを使用して得ることもできる。さらに、ラッチアップクライティリア情報は、図6に例示した簡単な等価回路600を使用して算出することができる。したがって、回路解析に必要な演算量が大幅に削減される。その結果、回路解析装置400は、より短い時間で半導体メモリ装置110にラッチアップが発生するか否かの検証を行なうことができる。
また、回路解析装置400は、半導体メモリ装置110に含まれるメモリセルアレイ111のうち電源電圧変の影響を最も強く受けるメモリセル、例えば、基板コンタクトから最も離れているメモリセル131を含む一部のメモリセル列132の等価回路600を使用してラッチアップクライティリア情報を生成する。そのため、回路解析装置400は、メモリセルアレイ111全体を回路解析した結果と同様のラッチアップ検出精度を保持しつつ、回路解析に必要な演算量をさらに削減することができる。
また、回路解析装置400は、半導体装置520についての電源ノイズ情報とラッチアップクライティリア情報とから、半導体メモリ装置110内のメモリセルアレイ111でラッチアップが発生するか否かを判定する。この場合、電源ノイズ情報は、電源系のRLC情報や半導体装置520の消費電流といった設計初期段階で得られる情報から生成することができる。同様に、ラッチアップクライティリア情報も、メモリセル列132に含まれるN well、P well、電源配線、well tap等についての配置パターンやそれらの物性値といった設計初期段階に得られる情報から生成した等価回路600を使用して算出することができる。このように、回路解析装置400によると、設計初期段階で、設計中の半導体メモリ装置110にラッチアップが発生するか否かを検証することが可能となる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体メモリ装置に供給される電源電圧に含まれる電源ノイズに対する、前記半導体メモリ装置のメモリセルアレイに含まれる特定のメモリセルでの前記電源電圧に対する電位の変動特性を算出する変動特性算出手段と、
電圧源から前記半導体メモリ装置を含む半導体装置にまで電源電圧を供給するための電源配線および素子を含む電源系の等価回路に、所定の条件の下で電流を供給したときに生じる前記電源系の電源ノイズを算出する電源ノイズ算出手段と、
前記電源ノイズが特定の大きさとなるときの前記電位を前記変動特性から算出し、算出した前記電位と閾値との比較により、前記特定のメモリセルにおいてメモリラッチアップが発生するか否かを判定する判定手段と、
を備える回路解析装置。
(付記2)
前記変動特性算出手段は、前記メモリセルアレイ内のメモリセル列の各メモリセルを前記メモリセル列の列方向にそって並列に形成されるPウェルとNウェルとのPN接合部の容量と前記Nウェルの列方向を抵抗とでモデル化して隣接するメモリセルと直列に接続したメモリセル列の等価回路の前記Nウェル−Pウェル間に、特定の条件にしたがって変化させた電源電圧を与えたときの、前記電源電圧に対する前記特定のメモリセルのNウェルの電位の応答特性を算出することにより前記変動特性を算出する、
ことを特徴とする付記1に記載の回路解析装置。
(付記3)
前記応答特性は、前記電源電圧に電源ノイズとして含まれるステップ信号のスルーレートと振幅とをそれぞれ一定の範囲で変化させたときの応答特性である、
ことを特徴とする付記2に記載の回路解析装置。
(付記4)
前記応答特性は、前記電源電圧の周波数を一定の範囲で変化させたときの応答特性である、
ことを特徴とする付記2に記載の回路解析装置。
(付記5)
前記特定のメモリセルは、前記メモリセルアレイ内のメモリセル列に含まれるメモリセルのうち、前記半導体装置に供給される電源電圧を前記半導体メモリ装置に供給するために配置された複数の基板コンタクトから最も離れた位置に配置されたメモリセルである、
ことを特著とする付記1に記載の回路解析装置。
(付記6)
前記電源系には、前記半導体装置を搭載するプリント基板に含まれ電圧源から供給される電源電圧を前記プリント基板に搭載される装置に供給するための電源配線および素子と、前記プリント基板に含まれる電源配線から供給される電源電圧を前記半導体装置に供給するための電源網と、が少なくとも含まれる、
ことを特徴とする付記1に記載の回路解析装置。
(付記7)
前記電源ノイズ算出手段は、前記電源系の等価回路に供給する電流を0または0と見なせる程度にまで変化させたときの電源電圧の変動から電源ノイズを算出する、
ことを特徴とする付記3に記載の回路解析装置。
(付記8)
前記判定手段は、前記電源電圧の変動量が最大となったときの電源ノイズのスルーレートと振幅を使用して、前記変動特性から前記電位を算出する、
ことを特徴とする付記7に記載の回路解析装置。
(付記9)
前記電源ノイズ算出手段は、前記電源系の等価回路のインピーダンスの周波数特性から得られる反共振ピーク時のインピーダンス値と、前記電源系の等価回路に供給される電流と、の積から電源ノイズを算出する、
ことを特徴とする付記4に記載の回路解析装置。
(付記10)
前記判定手段は、前記反共振ピーク時の周波数における前記電位を前記変動特性から算出する、
ことを特徴とする付記10に記載の回路解析装置。
(付記11)
半導体メモリ装置に供給される電源電圧に含まれる電源ノイズに対する、前記半導体メモリ装置のメモリセルアレイに含まれる特定のメモリセルでの前記電源電圧に対する電位の変動特性を算出し、
電圧源から前記半導体メモリ装置を含む半導体装置にまで電源電圧を供給するための電源配線および素子を含む電源系の等価回路に、所定の条件の下で電流を供給したときに生じる前記電源系の電源ノイズを算出し、
前記電源ノイズが特定の大きさとなるときの前記電位を前記変動特性から算出し、算出した前記電位と閾値との比較により、前記特定のメモリセルにおいてメモリラッチアップが発生するか否かを判定する、
処理を情報処理装置に行なわせる回路解析方法。
(付記12)
半導体メモリ装置に供給される電源電圧に含まれる電源ノイズに対する、前記半導体メモリ装置のメモリセルアレイに含まれる特定のメモリセルでの前記電源電圧に対する電位の変動特性を算出し、
電圧源から前記半導体メモリ装置を含む半導体装置にまで電源電圧を供給するための電源配線および素子を含む電源系の等価回路に、所定の条件の下で電流を供給したときに生じる前記電源系の電源ノイズを算出し、
前記電源ノイズが特定の大きさとなるときの前記電位を前記変動特性から算出し、算出した前記電位と閾値との比較により、前記特定のメモリセルにおいてメモリラッチアップが発生するか否かを判定する、
処理を情報処理装置に行なわせる回路解析のためのプログラム。
110 ・・・ 半導体メモリ装置
111 ・・・ メモリセルアレイ
131 ・・・ メモリセル
132 ・・・ メモリセル列
400 ・・・ 回路解析装置
600 ・・・ メモリセル列の等価回路
900 ・・・ 電源系の等価回路

Claims (7)

  1. 半導体メモリ装置に供給される電源電圧に含まれる電源ノイズに対する、前記半導体メモリ装置のメモリセルアレイに含まれる特定のメモリセルでの前記電源電圧に対する電位の変動特性を算出する変動特性算出手段と、
    電圧源から前記半導体メモリ装置を含む半導体装置にまで電源電圧を供給するための電源配線および素子を含む電源系の等価回路に、所定の条件の下で電流を供給したときに生じる前記電源系の電源ノイズを算出する電源ノイズ算出手段と、
    前記電源ノイズが特定の大きさとなるときの前記電位を前記変動特性から算出し、算出した前記電位と閾値との比較により、前記特定のメモリセルにおいてメモリラッチアップが発生するか否かを判定する判定手段と、
    を備える回路解析装置。
  2. 前記変動特性算出手段は、前記メモリセルアレイ内のメモリセル列の各メモリセルを前記メモリセル列の列方向にそって並列に形成されるPウェルとNウェルとのPN接合部の容量と前記Nウェルの列方向を抵抗とでモデル化して隣接するメモリセルと直列に接続したメモリセル列の等価回路の前記Nウェル−Pウェル間に、特定の条件にしたがって変化させた電源電圧を与えたときの、前記電源電圧に対する前記特定のメモリセルのNウェルの電位の応答特性を算出することにより前記変動特性を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回路解析装置。
  3. 前記応答特性は、前記電源電圧に電源ノイズとして含まれるステップ信号のスルーレートと振幅とをそれぞれ一定の範囲で変化させたときの応答特性である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回路解析装置。
  4. 前記応答特性は、前記電源電圧の周波数を一定の範囲で変化させたときの応答特性である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回路解析装置。
  5. 前記特定のメモリセルは、前記メモリセルアレイ内のメモリセル列に含まれるメモリセルのうち、前記半導体装置に供給される電源電圧を前記半導体メモリ装置に供給するために配置された複数の基板コンタクトから最も離れた位置に配置されたメモリセルである、
    ことを特著とする請求項1に記載の回路解析装置。
  6. 半導体メモリ装置に供給される電源電圧に含まれる電源ノイズに対する、前記半導体メモリ装置のメモリセルアレイに含まれる特定のメモリセルでの前記電源電圧に対する電位の変動特性を算出し、
    電圧源から前記半導体メモリ装置を含む半導体装置にまで電源電圧を供給するための電源配線および素子を含む電源系の等価回路に、所定の条件の下で電流を供給したときに生じる前記電源系の電源ノイズを算出し、
    前記電源ノイズが特定の大きさとなるときの前記電位を前記変動特性から算出し、算出した前記電位と閾値との比較により、前記特定のメモリセルにおいてメモリラッチアップが発生するか否かを判定する、
    処理を情報処理装置に行なわせる回路解析方法。
  7. 半導体メモリ装置に供給される電源電圧に含まれる電源ノイズに対する、前記半導体メモリ装置のメモリセルアレイに含まれる特定のメモリセルでの前記電源電圧に対する電位の変動特性を算出し、
    電圧源から前記半導体メモリ装置を含む半導体装置にまで電源電圧を供給するための電源配線および素子を含む電源系の等価回路に、所定の条件の下で電流を供給したときに生じる前記電源系の電源ノイズを算出し、
    前記電源ノイズが特定の大きさとなるときの前記電位を前記変動特性から算出し、算出した前記電位と閾値との比較により、前記特定のメモリセルにおいてメモリラッチアップが発生するか否かを判定する、
    処理を情報処理装置に行なわせる回路解析のためのプログラム。
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