JP2014149469A - モード合分波器及びその設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、3モード多重伝送を実現可能とする合分波器を導波路の高さが一定という制限がある光導波路で実現可能とすることを目的とする。
【解決手段】本願発明のモード合分波器は、LP01モードを伝搬する第1の導波路と、LP11bモードを伝搬する第2の導波路と、LP21モードを伝搬する第3の導波路と、第1の導波路のLP01モード光と第3の導波路のLP11aモード光を結合させる第1の結合部と、第2の導波路のLP11bモード光と第3の導波路のLP21モード光を結合させる第2の結合部と、を備える。
【選択図】図1(c)

Description

本発明は、伝搬モード数が3以上である光ファイバケーブルにおいて伝搬モードそれぞれをキャリアとして利用する多重方法であるモード多重伝送に必要なモード合波器およびモード分波器に関する。
現在、光ファイバネットワークにおけるトラフィックは増大しており、伝送速度の高速化や波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術による波長多重数の増加、多値変調など様々な手法を用いて伝送容量の拡大を図ってきた。しかし、将来的に既設の伝送路、従来の伝送方式を用いての伝送容量の拡大が困難になると予想されるため、波長領域の拡大、新たな伝送ファイバ、及び新たな伝送方式が検討されている。
波長領域を拡大する方法として、現在利用されていない波長帯を利用して、広波長域のWDMを実現し伝送容量を増大させる検討もなされている。しかし、伝送損失が波長帯により異なるため、使用できる波長帯は限定されると考えられ、さらに、広波長域にわたり増幅が可能な光増幅器も実現が困難なため、広波長域のWDMが実用に至るためには多くの課題がある。
新たな伝送ファイバに関しては、ファイバ非線形による波形歪を抑圧するために実効断面積(Aeff)が拡大できるファイバ構造が提案されている。ファイバ非線形の抑圧はファイバへ入力できる入力パワーの増加につながり、入力パワーの増加が可能になれば伝送速度の高速化、更なる多値化が可能になるなどの優位性が得られる。しかし、非特許文献1に示されるようにAeffの拡大は単一モード動作を前提としているため、曲げ損失と単一モード動作がトレードオフの関係にあることからAeffの大幅な拡大が困難という課題がある。
新たな伝送方式に関しては、非特許文献2に示されている無線の伝送方式において周波数利用効率を向上させるために利用されている直交した周波数成分を利用するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)や、非特許文献3に示されているようにMIMO(Multiple Input Multiple Output)をマルチモード光ファイバに適用することが検討されているが、送受信機において複雑な信号処理を必要とするため、演算処理の高速化などの課題がある。
さらには、特許文献1に光ファイバの伝搬モードを利用した多重方法も提案されているが、所望の高次モードを励振する方法が提案されておらず、単一波長で利用することを前提としているため、大容量化の実現が困難という課題がある。光ファイバの伝搬モードを利用するためのモード分波器として非特許文献3に示されるように受光する位置を変化させてモードの分波を行う方法が提案されているが、多くの高次モードが存在する状況では、モード間の漏話が大きくなり、受光器の設計も複雑になるため、伝搬モードをキャリアとして利用するモード多重伝送においての利用については好ましくない。
特開平8−288911号公報
松井 他、"Single−mode photonic crystal fiber with low bending loss and Aeff of > 200 μm2 for ultra high−speed WDM transmission"、OFC2010、PDPA2. Benn C. Thomsen、"MIMO enabled 40Gb/s transmission using mode division multiplexing in multimode fiber"、OFC2010、OthM6. C. P. Tsekrekos、他、"Mode−selective spatial filtering for increased robustness in a mode group diversity multiplexing link"、OPTICS LETTERS、Vol.32、No.9、2007. R.Ryf、他、"Optical Coupling Components for Spatial Multiplexing in Multi−Mode Fibers"、ECOC2011、Th.12.B.1. N.Hanzawa、他、"Asymmetric parallel waveguide with mode conversion for mode and wavelength division multiplexing transmission"、OFC2012、OTu1l.4.
伝搬モードが複数存在する光ファイバを利用して、光ファイバの伝搬モードそれぞれをキャリアとして利用するモード多重伝送において、既存のデバイスは基本モードでの動作が前提であるため、既存のファイバデバイスをそのまま用いてモード多重伝送を実現することは困難である。また、これまで提案されているモード合分波器は、分波効率が悪いため、長距離伝送や高速な信号の伝送が困難であり、また空間系を利用するため構成が複雑になるなどの課題がある。空間系を用いた方法では、非特許文献4に記載されているようにモードごとに高い分波効率を実現することが可能であるが、挿入損失が8dB以上と大きくデバイスの小型化が困難であるなどの課題もある。
近年、非特許文献5に示されるように非対称平行導波路を用いた2モード合分波器が提案されており、非対称平行導波路を用いることで送受信端では基本モードのみで信号を扱うことが可能であり、既存のデバイスをそのまま用いることが可能になる。しかしながら、非特許文献5に記載の合分波器は2モードに限定されており、3モード多重を実現するための合分波方法に関しては提案されていない。3モード合分波器を光導波路で実現する場合、同一のチップ内で導波路の高さを変えた導波路を作製することが必要になる可能性があるが、導波路の高さを同一のチップ内で変えることは難しいという技術的な課題がある。
本発明は、3モード以上のモード多重伝送を実現可能とする合分波器を導波路の高さが一定という制限がある光導波路で実現可能とすることを目的とする。
本願発明のモード合分波器は、
LP01モードを伝搬する第1の導波路と、
LP11bモードを伝搬する第2の導波路と、
LP21以上の多モードを伝搬する第3の導波路と、
前記第1の導波路のLP01モード光と前記第3の導波路の第1の多モード光を結合させる第1の結合部と、
前記第2の導波路のLP11bモード光と前記第3の導波路の第2の多モード光を結合させる第2の結合部と、
を備え、
前記第1の多モード光は、導波路中心を含む導波路の水平方向に1つ以上のピークを持ち高さ方向には多くとも1つのピークを持つフィールド分布を有し、
前記第2の多モード光は、導波路の高さ方向に2つ以上のピークを持つフィールド分布を有する。
本願発明のモード合分波器は、
LP01モードを伝搬する第4の導波路と、
LP11aモードを伝搬する第5の導波路と、
前記第4の導波路のLP01モード光と前記第5の導波路のLP11aモード光を結合させる第3の結合部と、
をさらに備え、
前記第5の導波路の端部から出力されたLP11aモード光が90度回転され、LP11bモード光として前記第2の導波路の端部に入力されていてもよい。
本願発明のモード合分波器は、
前記第1の導波路、前記第2の導波路及び前記第3の導波路は、同一平面に形成された高さの等しい第1の平行導波路によって形成され、
前記第4の導波路及び前記第5の導波路は、同一平面に形成された高さの等しい第2の平行導波路によって形成され、
前記第1の平行導波路の前記同一平面と前記第2の平行導波路の前記同一平面とが直交していてもよい。
前記第1の多モード光は、LP1Xaモード光(ただし、Xは1以上の整数である。)及びLP0Yモード光(ただし、Yは2以上の整数である。)の少なくとも1つにすることができる。
前記第2の多モード光は、LPZ1モード光(ただし、Zは2以上の整数である。)の少なくとも1つにすることができる。
本願発明の送信装置は、
波長多重信号を生成する複数の波長多重信号生成部と、
前記第1の導波路、前記第3の導波路及び前記第4の導波路のそれぞれの一端に前記波長多重信号生成部が接続され、前記波長多重信号生成から入力された波長多重信号をモード多重して前記第3の導波路の他端から出力する本発明のモード合分波器と、
を備える。
本願発明の受信装置は、
モード多重された波長多重信号が前記第3の導波路の一端に入力され、当該入力信号をモードごとに分波した波長多重信号を、前記第1の導波路、前記第3の導波路及び前記第4の導波路のそれぞれの他端から出力する本発明のモード合分波器と、
前記モード合分波器から出力された波長多重信号を、波長ごとに受信する波長多重信号受信部と、
を備える。
本願発明のモード多重通信システムは、
モード多重された波長多重信号を送信する本発明の送信装置と、
前記送信装置からのモード多重された波長多重信号を受信する本発明の受信装置と、
前記送信装置及び前記受信装置を接続し、前記第3の導波路の伝搬するモード数以上のモード数が伝搬可能なマルチモード光ファイバと、
を備える。
本願発明のモード合分波器の設計方法は、
LP01モードを伝搬する第1の導波路と、
LP11bモードを伝搬する第2の導波路と、
LP21以上の多モードを伝搬する第3の導波路と、
前記第1の導波路のLP01モード光と前記第3の導波路の第1の多モード光を結合させる第1の結合部と、
前記第2の導波路のLP11bモード光と前記第3の導波路の第2の多モード光を結合させる第2の結合部と、
を備え、
前記第1の多モード光は、導波路中心を含む導波路の水平方向に1つ以上のピークを持ち高さ方向には多くとも1つのピークを持つフィールド分布を有し、
前記第2の多モード光は、導波路の高さ方向に2つ以上のピークを持つフィールド分布を有するモード合分波器の設計方法であって、
使用波長帯においてLP21モード以上の多モードを伝搬するように、前記第3の導波路の導波路幅を決定するステップと、
前記第1の導波路のLP01モードと前記第3の導波路の前記第1の多モードが位相整合し、かつ、前記第2の導波路のLP11bモードと前記第3の導波路の前記第2の多モードが位相整合するように、前記第1の導波路及び前記第2の導波路の導波路幅を決定するステップと、
使用波長帯における結合効率が所望の値以上になるように、前記第1の結合部及び前記第2の結合部の相互作用長を決定するステップと、
を有する。
前記モード合分波器は、
LP01モードを伝搬する第4の導波路と、
LP11aモードを伝搬する第5の導波路と、
前記第4の導波路のLP01モード光と前記第5の導波路のLP11aモード光を結合させる第3の結合部と、
をさらに備え、
本願発明のモード合分波器の設計方法は、
使用波長帯においてLP11aモードを伝搬するように、前記第5の導波路の導波路幅を決定するステップと、
前記第4の導波路のLP01モードと前記第5の導波路のLP11aモードが位相整合するように、前記第4の導波路の導波路幅を決定するステップと、
使用波長帯における結合効率が所望の値以上になるように、前記第3の結合部の相互作用長を決定するステップと、
をさらに有してもよい。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明のモード合分波器は、第1の導波路と第3の導波路を備えるため、高さが一定の導波路を用いて、LP01モード光とLP11aモードなどの第1の多モード光の合分波を行うことができる。また、本発明のモード合分波器は、第2の導波路と第3の導波路を備えるため、高さが一定の導波路を用いて、LP11bモード光とLP21モードなどの第2の多モード光の合分波を行うことができる。したがって、本発明のモード合分波器は、3モード以上のモード多重伝送を実現可能とする合分波器を導波路の高さが一定という制限がある光導波路で実現することができる。
さらに、本発明のモード合分波器は、第4の導波路と第5の導波路を備えるため、高さが一定の導波路を用いて、LP01モード光とLP11aモード光の合分波を行い、第2の導波路にLP11bモード光を入力することができる。このため、本発明のモード合分波器は、従来の光デバイスを利用して、光ファイバ中の伝搬モードをキャリアとして利用した3モード以上のモード多重伝送が可能になり、導波路の高さが一定という制限があっても高効率な3モード以上のモード合分波器の実現が可能になる。
本実施形態のLP21モードまでを合分波するための第1の平行導波路部の一例を示す。 本実施形態に係る第2の平行導波路部の一例を示す。 第1の平行導波路部と第2の平行導波路部を用いたモード合分波器の一例を示す。 導波路の比屈折率差Δ0.4%における導波路の幅に対する伝搬モードの実効屈折率を示す図である。 3つの導波路の導波路幅を決定するための図である。 導波路間隔を5μmとした平行導波路のLP01モードとLP11aモードの結合効率を示す図である。 導波路間隔を5μmとした平行導波路のLP11bモードとLP21モードの結合効率を示す図である。 本発明のモード合波、分波を行うための第1の平行導波路の設計方法を示す図である。 本発明のモード合波、分波を行うための第2の平行導波路の設計方法を示す図である。 実施形態2に係る第1の平行導波路部の一例を示す。 実施形態2におけるLP01モードとLP11aモードの結合効率の一例を示す。 実施形態2におけるLP11bモードとLP21モードの結合効率の一例を示す。 本発明の第3の実施形態の構成を示す図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本発明においては、光ファイバ中の伝搬モードである基本モード、第1高次モード、第2高次モード(LP01、LP11、LP21)を用いた3モード多重伝送に利用することを想定している。この明細書において導波路中の伝搬モードに関しても、便宜上、基本モード、第1高次モード、第2高次モード、第3高次モードをそれぞれLP01、LP11a、LP11b、LP21モードとする。
本発明は、比屈折率差Δが等しく、導波路の高さが等しい3つの導波路により構成される第1の平行導波路部と導波路の高さが等しい2つ導波路により構成される第2の平行導波路部の2つを縦属に接続することにより光ファイバにおける3モード合分波を実現するものである。
第1の平行導波路部の3つの導波路については、中央の導波路がLP21モード以上を伝搬可能とする導波路であり、使用波長域においてLP01モードを伝搬させるための導波路の幅w1を設定した第1の導波路と、使用波長域において少なくともLP11bモードが伝搬可能な第1の導波路とは異なる導波路の幅w2を設定した第2の導波路と、LP21モード以上が伝搬可能な中央の第3の導波路であり、第1の導波路のLP01モードと第3の導波路の第1の多モードと実効屈折率が等しくかつ、第2の導波路のLP11bモードと第3の導波路の第2の多モードの実効屈折率が等しくなるように導波路の幅w3を設定した第3の導波路により構成される非対称平行導波路とする。
ここで、第1の多モードは、導波路中心を含む導波路の水平方向に1つ以上のピークを持ち高さ方向には多くとも1つのピークを持つフィールド分布をするモードであり、例えば、LP1Xaモード(ただし、Xは1以上の整数である。)及びLP0Yモード(ただし、Yは2以上の整数である。)の少なくとも1つである。第2の多モードは、導波路の高さ方向に2つ以上のピークを持つフィールド分布を有するモードであり、例えば、LPZ1モード(ただし、Zは2以上の整数である。)の少なくとも1つである。本実施形態では、第1の多モードがX=1であるLP11aモードであり、第2の多モードがZ=2であるLP21モードである場合について説明するが、本発明はここに列挙される第1の多モードと第2の多モードのいずれを組み合わせてもよい。
第2の平行導波路部の2つの導波路については、使用波長域においてLP01モードを伝搬させるための導波路の幅w4を設定した第4の導波路4と少なくとも2以上の伝搬モードが伝搬可能であり、第4の導波路のLP01モードの実効屈折率とLP11aモードの実効屈折率とが等しくなるように導波路の幅w5を設定した第5の導波路により構成される非対称平行導波路とする。
第1の平行導波路部及び第2の平行導波路部を用いて、第2の平行導波路部を90°回転させて第5の導波路と第2の導波路を縦属に接続し、第2の平行導波路部120の出力LP11aを用いて第1の平行導波路部110における導波路2のLP11bモードを励振することにより、基本モードとLP21モードを含めた高次モードの位相整合によりモード変換およびモード分波を行うものである。ここで、非対称平行導波路は導波路の大きさが異なるだけではなく、導波路の比屈折率差が異なる場合も含み、導波路1は第1高次モード以上が伝搬可能な導波路で平行導波路を構成しても良い。
これにより、Cバンド(1530nmから1565nm)の波長帯域において、基本モードと2つの高次モードの分波効率も98%以上を実現することが可能であることから、3つの伝搬モードを利用した3モード多重伝送の高速・長距離化が可能になる。
また、モード合波の前段、モード分波の後段、つまり伝送路以外の区間では、基本モードで伝搬されるため、ファイバデバイスについては基本モードで動作させることができることから、既存のファイバデバイスを利用して3モード多重伝送を実現することが可能になる。このため、簡易な構成で波長多重など既存の多重技術と併用した3モード多重伝送を実現することも可能になる。
加えて、本提案手法を用いることで平行導波路の高さを一定で作製することが可能になるため、技術的に難しい、それぞれの導波路の高さを変えるという方法を用いずに3モード合分波器を実現することが可能になる。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態について説明する。図1(a)は、本実施形態のLP21モードまでを合分波するための第1の平行導波路部を説明する図である。第1の平行導波路部110は、導波路111、導波路112及び導波路113を備える。導波路111はLP01モード光を伝搬し、導波路112はLP11bモード光を伝搬し、導波路113はLP21以上を伝搬する。第1の平行導波路部110は、相互作用長Lを有する導波路111と導波路113との結合部C1と、相互作用長Lを有する導波路112と導波路113との結合部C2とを有する。
図1(b)は、LP11bモードの光を生成するための第2の平行導波路部を説明する図である。第1の平行導波路部120は、導波路114及び導波路115を備える。導波路114はLP01モード光を伝搬し、導波路115はLP11aモード光を伝搬する。第2の平行導波路部120は、相互作用長Lを有する導波路114と導波路115との結合部C3を有する。
図1(c)は、第1の平行導波路部110と第2の平行導波路部120を用いたLP21モードまでを合分波するモード合分波器の構成を説明する図である。導波路112と導波路115が接続部Pで接続される。LP01モード光が導波路114に入力され、LP11aモード光が導波路115の接続部Pから出力される。接続部Pは、導波路115から出力されるLP11aモード光は90度回転するように、接続されている。このため、導波路112にはLP11bモード光が入力される。接続部Pの回転機構は、第1の平行導波路部110と第2の平行導波路部120の設置角度を90度回転させてもよいし、光学素子を用いてもよい。
結合部C1及びC2は、導波路113の長手方向に縦続に配列される。結合部C1では、非対称平行導波路を用いて、導波路111のLP01モードと導波路113のLP11aモードを位相整合させる。結合部C2では、非対称平行導波路を用いて、導波路112のLP11bモードと導波路113のLP21モードを位相整合させる。これにより、本実施形態のモード合分波器は、モード変換を行うモード合波器として機能するとともに、モード分波を行うモード分波器として機能する。非対称平行導波路は、導波路の大きさが異なるようにすれば、比屈折率差Δを等しくしてもよい。また、導波路の大きさが異なるだけではなく、導波路の比屈折率差が異なる場合も含む。
導波路111と導波路112と導波路113は比屈折率差Δが等しい平行導波路である。Δは、導波路の屈折率nと導波路周囲の媒質の屈折率nを用いて次式であらわされる。
Figure 2014149469
導波路111と導波路112は、使用波長域において少なくともLP01モードを伝搬する導波路の幅w1を有し、導波路112は使用波長域において少なくともLP11bモードを伝搬する導波路の幅w2を有する。ここで遮断波長は、導波路の高さhと比屈折率差Δを決定し、導波路幅wと使用波長帯を決定し、例えば有限要素法などを用いて導波路解析を行うことで遮断波長を求める。本実施形態では導波路の高さhは中央の導波路113の幅と等しく設定した。
導波路113は少なくともLP21モード以上の伝搬モードが伝搬可能であり、導波路113の導波路の幅w3は導波路113のLP11aモードと導波路111のLP01モードの実効屈折率が等しく設計し、かつ導波路113のLP21モードと導波路112のLP11bモードの実効屈折率が等しくなるように設計する。以下に導波路111と導波路112と導波路113の設計方法を具体的に説明する。
例として、各導波路の比屈折率差Δを0.4%にした場合の導波路の幅wに対する波長1550nmのLP01モードからLP21モードまでの実効屈折率の変化を図2に示す。図2は導波路の幅w(導波路の高さhは13.7μmで一定)を横軸として、導波路の伝搬モードの実効屈折率を縦軸に示している。図2から、比屈折率差Δが0.4%では導波路幅wを11.0μm以上に設定することでLP21モード伝搬を実現できることがわかる。
図3に第1の平行導波路部110の導波路111と導波路112と導波路113の幅を決定する図を示す。ここでは、導波路113の幅w3はLP21モード以上が伝搬可能な13.7μmとする。この時、導波路111の幅w1は導波路113のLP11aモードの実効屈折率と等しい幅に設定すれば良いので、w1は4.79μmとなる。また、導波路112の幅w2は導波路113のLP21モードの実効屈折率と導波路112のLP11bモードの実効屈折率が等しくなれば良いので、w2は4.62μmとなる。
図3に示した導波路幅w1と導波路幅w2と導波路幅w3を用いた場合に、LP01モードをLP11aモードに変換するために必要な相互作用長L1とLP11bモードをLP21モードに変換するために必要な相互作用長L2を例えばビーム伝搬法などにより計算し、導波路111のLP01モードが導波路113のLP11aモードへの結合効率と導波路112のLP11bモードが導波路113のLP21モードへの結合効率が最大となるように適切な相互作用長を設計する。ここで、導波路111と導波路113の導導波路間隔g1と導波路112と導波路113の導波路間隔g2を5.0μmと等しい場合にビーム伝搬法によりLP11aモード、LP21モードそれぞれの結合効率が最大となる相互作用長を求めるとL1は1.5mm、L2は1.0mmであった。
本実施形態では、第1の平行導波路部110においてLP21モードを励振するために、導波路112のLP11bを利用している。LP11bの励振には、図1(b)に示した第2の平行導波路部120を用いる。第2の平行導波路部120はLP01モードが伝搬可能な導波路114とLP11aモード以上が伝搬可能な導波路115で構成される。LP11aを励振するための導波路114と導波路115の導波路パラメータは、第1の平行導波路部110の導波路111と導波路113の結合部のパラメータを用いればよい。すなわち、導波路幅w4は導波路幅w1と等しく、導波路幅w5は導波路幅w3と等しく、結合部C3の導波路間隔g3は導波路間隔g1と等しく、相互作用長L3は相互作用長L1と等しい。
本発明においては、第1の平行導波路部110と第2の平行導波路部120を図1(c)に示すように、第2の平行導波路部120の導波路115を90°回転させて第1の平行導波路部110の導波路112と接続することで導波路112のLP11bモードを励振してLP21モードの合分波を行う。従って、導波路111、導波路113、導波路114を入出力ポートとして利用し、モード合波器の入力部およびモード分波器の出力部では基本モードであるLP01モードのみでLP01、LP11、LP21の3モードの合分波が可能になる。
導波路間隔g1、g2を5.0μm、導波路111の導波路の幅w1を4.79μm、導波路112の導波路の幅w2を4.62μm、導波路113の幅w3を13.7μm、導波路の高さhを13.7μm、比屈折率差Δを0.4%、導波路の曲げ半径Rを50mm、相互作用長L1を1.5mm、相互作用長L2を1.0mmとした場合に得られるLP11aモードの結合効率の波長依存性を図4(a)に示し、LP21モードの結合効率の波長依存性を図4(b)に示す。
図4(a)は、導波路111にLP01モードの光を入射した場合に導波路113にLP11aモードとして出力される結合効率(実線)と導波路111にLP01モードとして出力される結合効率(破線)を示している。図4(b)は、導波路112にLP11bモードの光を入射した場合に導波路113にLP21モードとして出力される結合効率(実線)と導波路112にそのままLP11bモードとして出力される結合効率(破線)を示している。
図4より、波長1530nmから1565nmの波長帯において98%以上の結合効率を有する非常に高効率な3モード合分波器を実現できることがわかる。ここで、3モード以上を伝搬可能な光ファイバとしてコア直径18μm、コアの比屈折率差Δを0.4%としたファイバを仮定すると、光ファイバの基本モードのモードフィールド径(MFD)は15.3μmであり、上記記載の導波路113のMFDは13.7μmである。これらの値を用いてMFD不整合損失を近似式(2)を用いて見積もるとおよそ0.15dB程度であった。
Figure 2014149469
ここで、W1、W2はそれぞれ光ファイバのMFD、導波路のMFDとし、ηは結合損失を示す。
このことから、本発明の非対称平行導波路と伝送用ファイバとの接続損失は非常に小さいと予想される。伝送用ファイバと導波路のMFDが極端に異なる場合には、導波路とファイバとの接続部においてどちらか一方もしくは両者をテーパ状に加工するなどしてMFDの不整合を小さくすることで接続損失の低減を図ることも可能である。前記記載のMFDはファイバ、導波路ともに基本モードのフィールドをガウシアン近似して算出している。
実施形態1は導波路の比屈折率差Δが等しく、導波路の間隔が等しい条件下で設計を行ったが、本発明はこれに制限されることはなく、3つの導波路それぞれの比屈折率差Δが異なっていても良く、また導波路間隔g1とg2が異なっていても良い。また、第2の平行導波路部120は第1の平行導波路部110のパラメータを用いずに改めてLP01モードとLP11aモードの合分波が可能な導波路パラメータを設計しても良い。
次に、本発明のモード合分波器の設計方法について説明する。図5(a)及び図5(b)に導波路の設計方法の手順について示したフロー図を示す。設計手順は第1の平行導波路部設計手順と第2の平行導波路部設計手順の2つからなる。
図5(a)に示す第1の平行導波路部設計手順では、第1の平行導波路部110の設計を行う。
はじめに、モード合分波器で使用する波長帯を決定する(S101)。
次に、使用する波長帯においてLP21モード以上が伝搬可能となるように、比屈折率差Δと導波路幅w3を決定する(S102、S103)。比屈折率差Δと導波路幅w3の決定には、例えば、有限要素法などの導波路解析を用いて遮断波長を求めることで決定する。
次に、導波路111のLP01モードと導波路113のLP11aモードの実効屈折率が等しくなるような導波路幅w1を決定する(S104、S105)。導波路幅w1の決定においても、有限要素法などの導波路解析を用いて実効屈折率を算出する。
次に、導波路113のLP21モードの実効屈折率(S108)と導波路112のLP11bモードの実効屈折率が等しくなるような導波路幅w2を決定する(S106、S107)。
次に、導波路間隔g1、g2を決定し(S108)、決定した導波路間隔g、gを用いて相互作用長L1、L2を決定する(S109)。相互作用長L1、L2の算出にはビーム伝搬法などの伝搬解析を行い相互作用長を算出する。
相互作用長L、Lを算出したら、所望の結合効率を有するか否かを判定し(S110)、所望の結合効率を有さない場合はステップS108へ移行する。例えば使用波長帯において80%以上の結合効率を所望しており、それに満たない結合効率が得られた場合には、導波路間隔g1、g2を再設定し(S108)、相互作用長L1、L2の算出を行い(S109)、所望の特性が得られたところで(S110においてYes)、これまで決定した各パラメータの確定となる。
図5(b)に示す第2の平行導波路部設計手順では、第2の平行導波路部120の設計を行う。
本手順では、第1の平行導波路部110で用いた使用波長帯で設計を進める(S201)。使用する波長帯においてLP11aモード以上が伝搬可能となるように(S203においてYes)、比屈折率差Δと導波路幅w5を決定する(S202)。比屈折率差Δと導波路幅w5の決定には、第1の平行導波路部110と同様に有限要素法などの導波路解析を用いて遮断波長を求めることで決定する。
次に導波路114のLP01モードと導波路115のLP11aモードの実効屈折率が等しくなるような導波路幅w4を決定する(S204、S205)。導波路幅w4の決定においても導波路解析を用いて実効屈折率を算出する。
次に、導波路間隔g3を決定し(S206)、相互作用長L3を決定する(S207)。L3の算出には伝搬解析を行い相互作用長を算出する。
相互作用長L3を算出したら、所望の結合効率を有するか否かを判定し(S208)、所望の結合効率を有さない場合はステップS206へ移行する。例えば使用波長帯において80%以上の結合効率を所望しており、それに満たない結合効率が得られた場合には、導波路間隔g3を再設定し(S206)、相互作用長L3の算出を行い(S207)、所望の特性が得られたところで(S208においてYes)、これまで決定した各パラメータの確定となる。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係る第1の平行導波路部110の一例を示す。本実施形態は、LP11aモードの結合部とLP21モードの結合部で中央の導波路の太さを変化させるテーパ部を設けたLP21モードまでに対応した合分波器の実施形態に関する。
本実施形態に係る第1の平行導波路部110は、導波路611と、導波路612と、導波路613を備える。導波路611はLP01モード光を伝搬し、導波路612はLP11bモード光を伝搬し、導波路613において、幅w3の部分ではLP11aモードが伝搬し、導波路幅w6の部分ではLP21モード以上を伝搬可能とする。第1の平行導波路部110は、相互作用長Lを有する導波路611と導波路613との結合部C1と、相互作用長Lを有する導波路612と導波路613との結合部C6とを有する。
本実施形態では、比屈折率差Δを0.45%、導波路の高さhを9μmとする。この場合、実施形態1に示した設計方法を用いて導波路のパラメータを求める。本実施形態においては使用波長域をC−bandである1530nmから1565nmを想定する(S101)。導波路613の導波路幅w3、w6をそれぞれ12.9μm、19.1μmとする。
ステップS104及びS105において、導波路611の導波路幅w1は導波路613の導波路幅w3におけるLP11aモードと導波路611のLP01モードと実効屈折率が一致するように設定すればよく、導波路幅w1は4.5μmと求まる。
次に、ステップS106及びS107において、導波路612の導波路幅w2は導波路613の導波路幅w6におけるLP21モードと導波路612のLP11bモードの実効屈折率が等しくなるように設定すればよく、導波路幅w2は7.0μmと求まる。
次に、ステップS108において、導波路611と導波路613の導波路間隔をg1、導波路612と613の間隔をg6とし、g1、g6をそれぞれ4μm、9μmとする。この導波路間隔において、導波路611のLP01モードから導波路613のLP11aモードへの結合効率及び導波路612のLP11bモードから導波路613のLP21モードへの結合効率がともに90%以上になる相互作用長L1、L2を求めると(S110においてYes)、それぞれ0.65mm、8.9mmになる。
導波路612へ接続する第2の平行導波路120のパラメータは、導波路611と613の結合部C2のパラメータと同じとし、平行導波路を90°回転させて導波路幅w3の幅を持つ出力端を導波路612と接続する。
前記記載の導波路パラメータを用いて導波路611から613及び導波路612から導波路613への結合効率を求めた結果を図7及び図8に示す。決定した導波路パラメータはC−band内で90%以上の結合効率を有していることがわかる。本発明は実施形態1及び実施形態2で示した導波路パラメータに制限されることはなく所望の特性に応じて導波路の幅、間隔、相互作用長を調整すればよい。
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態について説明する。実施形態1および実施形態2で示したモード合分波器の使用例に関する。本発明のモード合分波器は波長多重通信システム(WDM)および偏波多重通信システム(PDM)とモード多重通信システムの3つの多重方法を組み合わせて使用することができる。これらは、3つの多重方式を個別に使用することや2つの多重方式のみを使用することも考えられ、いずれの方法にも適用できる。図9にWDMとPDMに3モード多重を行うためのシステムの構成例を示す。本発明のモード合分波器の使用例は図9のこれに限定されるものではない。また、ある波長λの光源に関しては、1つの光源をパワー分岐して使用しても良く、同一波長の光源を複数用意して波長λの信号を生成しても良い。
図9に示すように、偏波多重波長多重モード多重伝送システムは、送信装置711及び受信装置720を備える。送信装置711は、3つの波長多重信号生成部と、実施形態1に記載の伝搬モードを合波(モード変換)するモード合波器718と、により構成されている。各波長多重信号生成部は、λからλのN個の光源712とN個の波長それぞれの光を2分岐する光分波器713と、N個の波長の基本モードそれぞれを変調する光変調器714と偏波を調節するための偏波コントローラ715と、それぞれの波長の基本伝搬モードを合波する光合波器716と、N個の波長を合波するための波長合波器717と、実施形態1、2に記載の伝搬モードを合波(モード変換)するモード合波器718とにより構成されている。
また、受信器720は、合波された3個の伝搬モードを分波する実施形態1、2に記載のモード分波器721と、モードごとに分波されたN個の波長多重信号を受信する波長多重信号受信部と、により構成されている。波長多重信号受信部は、モードごとに分波されたN個の波長をそれぞれの波長に分波するための波長分波器722と、波長分波器により分波されたそれぞれの波長において偏波を分離するための偏波分波器723と、分波された信号光を受光して電気信号に変換する受光回路724とにより構成されている。
送信装置711のモード合波器718と受信装置720のモード分波器721とは、マルチモード伝送路719により接続されている。実施形態1、2のモード合波および分波器を使用することにより、送信装置および受信装置中では基本伝搬モードで処理を行い、伝送路中でのみ高次モードに変換して信号を伝送している。そのため、本発明のモード合分波器を利用することにより、従来の光デバイスをそのまま利用することができる。伝送路中で信号の増幅が必要な場合には、本発明のモード合分波器を利用して、高次モードを基本モードに変換して光増幅器による増幅を行い、その後、モード合分波器を利用して高次モードに変換して伝送することにより、長距離伝送も可能となる。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
111、112、113、114、115、611、612、613:導波路
110:第1の平行導波路部
120:第2の平行導波路部
711:送信装置
712:光源
713:光分波器
714:光変調器
715:偏波コントローラ
716:光合波器
717:波長合波器
719:マルチモード伝送路
720:受信装置
721:モード分波器
722:波長分波器
723:偏波分波器
724:受光回路

Claims (9)

  1. LP01モードを伝搬する第1の導波路と、
    LP11bモードを伝搬する第2の導波路と、
    LP21以上の多モードを伝搬する第3の導波路と、
    前記第1の導波路のLP01モード光と前記第3の導波路の第1の多モード光を結合させる第1の結合部と、
    前記第2の導波路のLP11bモード光と前記第3の導波路の第2の多モード光を結合させる第2の結合部と、
    を備え、
    前記第1の多モード光は、導波路中心を含む導波路の水平方向に1つ以上のピークを持ち高さ方向には多くとも1つのピークを持つフィールド分布を有し、
    前記第2の多モード光は、導波路の高さ方向に2つ以上のピークを持つフィールド分布を有するモード合分波器。
  2. LP01モードを伝搬する第4の導波路と、
    LP11aモードを伝搬する第5の導波路と、
    前記第4の導波路のLP01モード光と前記第5の導波路のLP11aモード光を結合させる第3の結合部と、
    をさらに備え、
    前記第5の導波路の端部から出力されたLP11aモード光が90度回転され、LP11bモード光として前記第2の導波路の端部に入力される、
    請求項1に記載のモード合分波器。
  3. 前記第1の導波路、前記第2の導波路及び前記第3の導波路は、同一平面に形成された高さの等しい第1の平行導波路によって形成され、
    前記第4の導波路及び前記第5の導波路は、同一平面に形成された高さの等しい第2の平行導波路によって形成され、
    前記第1の平行導波路の前記同一平面と前記第2の平行導波路の前記同一平面とが直交する、
    請求項2に記載のモード合分波器。
  4. 前記第1の多モード光は、LP1Xaモード光(ただし、Xは1以上の整数である。)及びLP0Yモード光(ただし、Yは2以上の整数である。)の少なくとも1つであり、
    前記第2の多モード光は、LPZ1モード光(ただし、Zは2以上の整数である。)の少なくとも1つである、
    請求項1から3のいずれかに記載のモード合分波器。
  5. 波長多重信号を生成する複数の波長多重信号生成部と、
    前記第1の導波路、前記第3の導波路及び前記第4の導波路のそれぞれの一端に前記波長多重信号生成部が接続され、前記波長多重信号生成から入力された波長多重信号をモード多重して前記第3の導波路の他端から出力する、請求項2から4のいずれかに記載のモード合分波器と、
    を備える送信装置。
  6. モード多重された波長多重信号が前記第3の導波路の一端に入力され、当該入力信号をモードごとに分波した波長多重信号を、前記第1の導波路、前記第3の導波路及び前記第4の導波路のそれぞれの他端から出力する請求項2から4のいずれかに記載のモード合分波器と、
    前記モード合分波器から出力された波長多重信号を、波長ごとに受信する波長多重信号受信部と、
    を備える受信装置。
  7. モード多重された波長多重信号を送信する請求項5に記載の送信装置と、
    前記送信装置からのモード多重された波長多重信号を受信する請求項6に記載の受信装置と、
    前記送信装置及び前記受信装置を接続し、前記第3の導波路の伝搬するモード数以上のモード数が伝搬可能なマルチモード光ファイバと、
    を備えるモード多重通信システム。
  8. LP01モードを伝搬する第1の導波路と、
    LP11bモードを伝搬する第2の導波路と、
    LP21以上の多モードを伝搬する第3の導波路と、
    前記第1の導波路のLP01モード光と前記第3の導波路の第1の多モード光を結合させる第1の結合部と、
    前記第2の導波路のLP11bモード光と前記第3の導波路の第2の多モード光を結合させる第2の結合部と、
    を備え、
    前記第1の多モード光は、導波路中心を含む導波路の水平方向に1つ以上のピークを持ち高さ方向には多くとも1つのピークを持つフィールド分布を有し、
    前記第2の多モード光は、導波路の高さ方向に2つ以上のピークを持つフィールド分布を有するモード合分波器の設計方法であって、
    使用波長帯においてLP21モード以上の多モードを伝搬するように、前記第3の導波路の導波路幅を決定するステップと、
    前記第1の導波路のLP01モードと前記第3の導波路の前記第1の多モードが位相整合し、かつ、前記第2の導波路のLP11bモードと前記第3の導波路の前記第2の多モードが位相整合するように、前記第1の導波路及び前記第2の導波路の導波路幅を決定するステップと、
    使用波長帯における結合効率が所望の値以上になるように、前記第1の結合部及び前記第2の結合部の相互作用長を決定するステップと、
    を有するモード合分波器の設計方法。
  9. 前記モード合分波器は、
    LP01モードを伝搬する第4の導波路と、
    LP11aモードを伝搬する第5の導波路と、
    前記第4の導波路のLP01モード光と前記第5の導波路のLP11aモード光を結合させる第3の結合部と、
    をさらに備え、
    使用波長帯においてLP11aモードを伝搬するように、前記第5の導波路の導波路幅を決定するステップと、
    前記第4の導波路のLP01モードと前記第5の導波路のLP11aモードが位相整合するように、前記第4の導波路の導波路幅を決定するステップと、
    使用波長帯における結合効率が所望の値以上になるように、前記第3の結合部の相互作用長を決定するステップと、
    を有する請求項8に記載のモード合分波器の設計方法。
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