JP2014149230A - センサーデバイス - Google Patents

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秀和 小野
Nobuaki Tsuji
信昭 辻
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Abstract

【課題】自己診断のための専用の電極をMEMSセンサーに設けることなく、しかも自己診断時には、スティッキングの判別だけでなく、錘の感度補正を行うために必要な振動パラメータを取得できるようにする。
【解決手段】固定電極12b,13bの間にバネ11によって支持された錘10を有し、その錘10と固定電極12b,13bとの間に可変容量コンデンサ12,13が形成されたMEMSセンサー2の自己診断モードにおいて、制御回路8は、静電気力発生手段5を作動させて錘10に静電気力を作用させて錘10を変位させる静電気力印加期間Teと、錘10の変位量に応じて2つの可変容量コンデンサ12,13のそれぞれから出力される信号をCV変換回路4でCV変換して出力させる錘変位検出期間Trとを、錘10の共振周波数f0の周期T0よりも短い期間で繰り返し行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、バネによって支持された錘を変位させ、その変位量を検知するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサーを備えたセンサーデバイスに関する。
2つの固定電極の間にバネによって支持された錘が設けられ、その錘に形成される一対の可動電極と2つの固定電極とによって2つの可変容量コンデンサが形成されたMEMSセンサーが知られている。この種のMEMSセンサーは、加速度などが作用すると錘が変位し、2つの可変容量コンデンサの静電容量を変化させるため、その静電容量の変化量を検出することにより、センサーに作用する加速度などを測定することができる。
このようなMEMSセンサーでは、比較的大きな衝撃力が作用すると、可動電極と固定電極とが互いに接触した状態で固着してしまうスティッキングが発生することがある。2つの可変容量コンデンサのうちの一方にスティッキングが生じると、錘が固定されてしまうため、正常な測定動作を行うことができなくなる。そのため、従来のMEMSセンサーは、出荷後においても自己診断モードへ移行させて定期的にスティッキングが生じていないかを自己診断するように構成されている。
MEMSセンサーにおいて自己診断を行う手法のひとつとして、加速度などを実際に測定するための2つの可変容量コンデンサとは別に自己診断用の可変容量コンデンサをMEMSセンサーに予め設けておき、自己診断モード時には自己診断用の可変容量コンデンサに電圧を印加して静電気力を発生させ、その静電気力によって錘を強制的に変位させると共に、そのときの錘の変位量を加速度測定用の2つの可変容量コンデンサの出力で検出する手法がある。しかし、測定用の2つの可変容量コンデンサとは別に自己診断用の可変容量コンデンサをMEMSセンサーに設ける構成では、MEMS構造によって可動電極と固定電極とを追加形成しなければならず、MEMSセンサーのコストが増加すると共に、センサー自体のサイズが大型化するという問題がある。
一方、従来においては、自己診断用の可変容量コンデンサを別途設けることなく、加速度測定用の可変容量コンデンサに測定時とは異なる電圧を印加することにより、錘に静電気力を作用させて自己診断を行う手法も提案されている(例えば特許文献1)。図7は、この従来技術の自己診断モードにおける動作を説明する図である。図7(a)に示すように、この従来技術では、自己診断モードへ移行する前の測定モード時に、錘を挟んで設けられる2つの固定電極のそれぞれに搬送波1,2が印加される。この搬送波1,2は、所定周期で0Vと5Vとが交互に入れ替わる信号であり、搬送波1と2とで位相が180度ずれている。このときCV変化回路を構成するオペアンプの仮想短絡により、錘の電位は搬送波1,2の中間電位となる2.5Vに保持される。したがって、測定モード時には、2つの可変容量コンデンサにおいて発生する静電気力が互いに打ち消し合い、錘は加速度が作用した場合にのみ変位する。
これに対し、測定モードから自己診断モードへ移行すると、2つの固定電極のそれぞれに印加される搬送波1,2は、一定電圧(5V又は0V)で保持されるようになる。また自己診断モードでは、オペアンプの非反転入力端子に印加される電圧が3Vとなるため、錘の電位が3Vで保持される。このとき、2つの可変容量コンデンサにはそれぞれ大きさの異なる一定の電圧(2Vと3V)が印加されるため、2つの可変容量コンデンサで発生する静電気力が釣り合わず、錘を一方の固定電極に引き寄せる静電気力が発生する。このように錘に静電気力を作用させる期間を長期間(例えば100μs)に亘って設けることにより、錘を2つの固定電極の中心位置から静電気力によって強制的に変位させていく(図7(b))。そして静電気力を印加する比較的長い期間が経過した後、2つの可変容量コンデンサに測定モード時と同じ電圧を印加することにより、その時点での2つの可変容量コンデンサの静電容量を読み取って錘の変位X1,X2を検知することにより、スティッキングの有無を判別することができる。
特開2002−299640号公報
上記のようなMEMSセンサーは、錘が変位する動作空間を気密状態に封止するのが一般的である。しかし、出荷後の使用環境によっては、周囲温度の影響で動作空間内の気体圧力が変化してしまい、錘を支持するバネのバネ定数の値も変化することが想定される。バネ定数の値が変化すると、錘の共振周波数が出荷時とは異なる周波数になってしまうため、加速度などが作用したときの錘の感度が変動し、加速度などの測定値に誤差を生じさせる要因となる。これを防止するためには、錘の動作空間を真空にしておくことも行われるが、長年の使用により、動作空間の気密性が低下すると、上記と同様に感度低下の問題が発生する。そのため、MEMSセンサーの出荷後には、自己診断モードにおいてスティッキングの有無を判別するだけではなく、同時に感度補正を行えるようにすることが望まれる。
しかしながら、上記従来技術では、自己診断モードにおいて錘の共振周波数(概ね数kHz程度)の周期とほぼ同程度の例えば100μsという長期間に亘って錘に静電気力を作用させ、その期間が経過してから錘の変位を検知する構成であるため、錘が静電気力によって強制振動していく過程を検知することができない。そのため、従来の自己診断モードでは、スティッキングの有無を判別することは可能であるが、錘の感度補正を行うために必要な振動パラメータを取得することができないという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、自己診断のための専用の電極をMEMSセンサーに設けることなく、しかも自己診断モード時には、スティッキングの判別だけでなく、錘の感度補正を行うために必要な振動パラメータを取得できるようにしたセンサーデバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るセンサーデバイスは、錘の変位により容量が可変する第1及び第2の可変容量コンデンサが形成されたMEMSセンサーと、第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの一端側に設けられる入力端子に接続され、入力端子を介して第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの一端側に電圧を印加する電圧印加手段と、第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの他端側に設けられる出力端子に接続され、第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれに蓄積される電荷量に応じて出力される信号をCV変換するCV変換回路と、出力端子を介して第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの他端側に電圧を印加することにより、第1及び第2の可変容量コンデンサのうちの一方に電位差を生じさせると共に、他方に電位差を生じさせないようにして錘に静電気力を作用させて錘を変位させる静電気力発生手段と、電圧印加手段及び静電気力発生手段を制御する制御手段と、を備える構成であり、さらに制御手段は、MEMSセンサーの自己診断モードにおいて、静電気力発生手段を作動させて錘に静電気力を作用させ、錘を変位させる静電気力印加期間と、錘の変位量に応じて第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれから出力される信号をCV変換回路でCV変換して出力させる錘変位検出期間とを、錘の共振周波数の周期よりも短い期間で繰り返し行う構成である。
また上記構成においては、静電気力発生手段が、出力端子とCV変換回路との間に設けられ、出力端子とCV変換回路とを切り離して第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの他端側に電圧を印加可能なスイッチ回路で構成され、制御手段は、MEMSセンサーの自己診断モードにおいてスイッチ回路を制御することにより、静電気力印加期間では出力端子とCV変換回路とを切り離して第1及び第2の可変容量コンデンサのうちの一方に電位差を生じさせると共に、他方に電位差を生じさせない電圧を印加して錘に静電気力を作用させると共に、静電気力印加期間の経過後の錘変位検出期間では出力端子とCV変換回路とを接続して錘の変位量に応じた信号をCV変換回路でCV変換して出力させる構成をさらに採用しても良い。
また上記構成においては、MEMSセンサーの自己診断モードにおいて、CV変換回路の出力信号に基づき、錘の共振時の振動パラメータを測定する構成をさらに採用しても良い。またこの場合においては、測定する振動パラメータを錘の共振角周波数とすることが好ましい。さらにこの場合においては、MEMSセンサーの自己診断モードにおいて測定される振動パラメータに基づき、MEMSセンサーの感度補正を行うことがより好ましい。
本発明によれば、MEMSセンサーの測定時に用いられる入力端子と出力端子とを利用して自己診断を行うことができるため、自己診断のための専用の電極をMEMSセンサーに設ける必要がない。また自己診断モード時には、静電気力印加期間で発生する静電気力を錘に対して平均的に作用させることによって錘の振動過程を測定することが可能になるため、スティッキングの判別だけでなく、錘の感度補正を行うために必要な振動パラメータを取得することができるようになる。
第1実施形態におけるセンサーデバイスの概念的構成を示す回路ブロック図である。 MEMSセンサーの錘が外力によって強制振動するときの一般的な周波数−ゲイン特性を示す図である。 測定モードから自己診断モードへ移行する場合の動作を説明する図である。 自己診断モードで検出される錘の変位の過渡現象を示す図である。 第2実施形態におけるセンサーデバイスの概念的構成を示す回路ブロック図である。 第2実施形態における動作を説明する図である。 従来技術の自己診断モードにおける動作を説明する図である。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態におけるセンサーデバイス1の概念的構成を示す回路ブロック図である。このセンサーデバイス1は、加速度を検知するMEMSセンサー2と、MEMSセンサー2に電圧を印加する電圧印加手段3と、MEMSセンサー2から出力される信号をCV変換するCV変換回路4と、MEMSセンサー2とCV変換回路4との間に設けられ、MEMSセンサー2において静電気力を発生させる静電気力発生手段5と、CV変換回路4の出力信号に基づき加速度aを測定して出力する測定回路6と、センサーデバイス1の動作モードを通常の測定モードと自己診断モードとに切り替えて各部を制御する制御回路8とを備える。
MEMSセンサー2は、MEMSプロセスによってセンサーチップ上に形成される2つの固定電極12b,13bの間に錘10が設けられた構成である。この錘10は、複数のバネ11によってセンサーチップから所定間隔を隔てて浮き上がった状態に支持されており、2つの固定電極12b,13bの間を図中Xで示す方向に変位可能である。また錘10には、2つの固定電極12b,13bのそれぞれに対向する位置に一対の可動電極12a,13aが設けられる。したがって、可動電極12a及び固定電極12bは、錘の変位によって静電容量を変化させる第1の可変容量コンデンサ12を構成し、可動電極13a及び固定電極13bは、錘の変位によって静電容量を変化させる第2の可変容量コンデンサ13を構成する。
このようなMEMSセンサー2は、外部からの加速度が作用していないときには、バネ11で支持された錘10が2つの固定電極12b,13bの中心位置にあり、2つの可変容量コンデンサ12,13の静電容量Cが互いに等しい状態となる。これに対し、外部からX方向の加速度が作用すると、その加速度に応じて錘10が中心位置からX方向に変位し、2つの可変容量コンデンサ12,13の静電容量が変化する。すなわち、可変容量コンデンサ12,13のうちの一方の静電容量が(C+ΔC)に増加し、他方の静電容量が(C−ΔC)に減少する。したがって、これら2つの可変容量コンデンサ12,13の静電容量変化量(ΔC)を検知すれば、錘10の変位量及びX方向の加速度を測定することができる。
そして本実施形態のMEMSセンサー2は、錘10に接続される端子Mが2つの可変容量コンデンサ12,13に電荷蓄積を行うための電圧を印加する入力端子となっており、固定電極12b,13bが接続される端子A1,A2が2つの可変容量コンデンサ12,13のそれぞれの蓄積電荷量に応じた信号を出力する出力端子となっている。
図2は、MEMSセンサー2の錘10が外力によって強制振動するときの周波数−ゲイン特性を示す図である。一般に、MEMS構造の錘10は、図2に示すように数キロHz(概ね1〜5kHz程度)の共振周波数f0で共振するように設計されている。したがって、錘10の共振角周波数ω0は、ω0=2πf0である。この共振角周波数ω0により、外力(加速度)が作用したときの錘10の感度が定義される。すなわち、錘10の質量をm、バネ11のバネ定数をkとすると、共振角周波数ω0は、次式1で表される。
Figure 2014149230
また錘10に加速度aが作用したとき、錘10に作用する力Fは、F=ma=kxであるから、加速度a=(k/m)xが成立する。これに、上記式1を代入して加速度aを求めると、次式2となる。尚、xは、錘10の変位である。
Figure 2014149230
したがって、錘10の変位xによって加速度aを求めるときには、錘10の共振角周波数ω0が感度となって現れる。
図1に戻り、電圧印加手段3は、可変容量コンデンサ12,13のそれぞれの一端側である錘10に繋がる入力端子Mに接続され、その入力端子Mを介して可変容量コンデンサ12,13の可動電極12a,13aに電圧を印加するものである。この電圧印加手段3は、交互にオンオフ動作を行う2つのスイッチ3a,3bを備えている。スイッチ3aがオンでスイッチ3bがオフのときには可動電極12a,13aに対して所定電圧VPが印加される。またスイッチ3aがオフでスイッチ3bがオンのときには可動電極12a,13aに対して所定電圧VNが印加される。これらの電圧VP,VNと所定の基準電圧Vrとの関係を示すと、(VP+VN)/2=Vrとなる。これらスイッチ3a,3bは、制御回路8によってオンオフ制御される。
CV変換回路4は、静電気力発生手段5を介してMEMSセンサー2の2つの出力端子A1,A2に接続されており、2つの可変容量コンデンサ12,13のそれぞれに蓄積される電荷量に応じてMEMSセンサー2から出力される信号をCV変換する回路である。このCV変換回路4は、全差動オペアンプ20と、2つのフィードバックコンデンサ21,22とを備えている。フィードバックコンデンサ21は、全差動オペアンプ20の反転入力端子と非反転出力端子の間に接続され、フィードバックコンデンサ22は、全差動オペアンプ20の非反転入力端子と反転出力端子との間に接続されている。そして全差動オペアンプ20は、反転入力端子が静電気力発生手段5を介して出力端子A1に接続されており、非反転入力端子が静電気力発生手段5を介して出力端子A2に接続されている。尚、このCV変換回路4には、図示を省略する入力コモンモードフィードバック回路が設けられており、全差動オペアンプ20の反転入力端子及び非反転入力端子の電位V1,V2が基準電圧Vrで保持されるようになっている。
測定回路6は、CV変換回路4の出力信号から可変容量コンデンサ12,13における静電容量の変化量(ΔC)を検出して錘10の変位xを求め、その変位xを上記式2に代入して演算を行うことにより、加速度aを算出して出力する回路である。この測定回路6は、加速度に応じて変位する錘10の感度を補正する感度補正部7を有している。感度補正部7は、例えば錘10の変位xから加速度aを算出する際に、その錘10の振動特性に基づいて感度補正を行うことにより、加速度aの精度向上を図るものである。
静電気力発生手段5は、自己診断モードにおいてMEMSセンサー2の出力端子A1,A2を介して可変容量コンデンサ12,13の固定電極12b,13bに対して所定の電圧VP,VNを印加することにより、2つの可変容量コンデンサ12,13のうちの一方に電位差を生じさせると共に、他方に電位差を生じさせないようにして錘10に静電気力を作用させて錘10を強制的に変位させるものである。この静電気力発生手段5は、上述のように、CV変換回路4と、MEMSセンサー2の出力端子A1,A2との間に介挿されており、複数のスイッチS1,S2,S3,S4を備えたスイッチ回路として構成される。スイッチS1及びS2は、制御回路8によって択一的にオン状態となるようにオンオフ制御が行われ、スイッチS1がオンになると、MEMSセンサー2の出力端子A1が全差動オペアンプ20の反転入力端子に接続された状態となり、スイッチS2がオンになると、出力端子A1をCV変換回路4から切り離して出力端子A1に所定電圧VPを印加する状態となる。またスイッチS3及びS4も同様に、制御回路8によって択一的にオン状態となるようにオンオフ制御が行われ、スイッチS3がオンになると、MEMSセンサー2の出力端子A2が全差動オペアンプ20の非反転入力端子に接続された状態となり、スイッチS4がオンになると、出力端子A2をCV変換回路4から切り離して出力端子A2に所定電圧VNを印加する状態となる。
制御回路8は、例えばセンサーデバイス1に電源が投入されたタイミングで自己診断モードに移行させてMEMSセンサー2の自己診断を行い、自己診断の終了後に通常の測定モードへ移行させる。また制御回路8は、測定モードにおいてセンサーデバイス1に比較的大きな衝撃力が作用し、所定値以上の加速度aが測定された後に、測定モードから自己診断モードへ移行させて自己診断を行う。ここで、測定モードは、MEMSセンサー2に作用している加速度aを測定して出力する動作モードである。これに対し、自己診断モードは、錘10に静電気力を作用させて錘10を強制的に変位させることにより、スティッキングの有無の判別や、錘10の振動特性を測定して感度補正を行うためのパラメータを取得する動作モードである。
以下、測定モード及び自己診断モードにおける動作について詳しく説明する。図3は、制御回路8によって測定モードから自己診断モードへ移行する場合の動作を説明する図である。尚、図3では、タイミングT1よりも前が通常の測定モードであり、タイミングT1で測定モードから自己診断モードへ移行する場合を示している。
まず図3(a)に示すように、測定モードでは、制御回路8は、電圧印加手段3に設けられたスイッチ3a,3bを、錘10の共振周波数f0よりも高い周波数f1でオンオフを切り替える。この周波数f1は、錘10の共振周波数f0の10倍以上であり、より好ましくは100倍以上である。本実施形態では一例としてf1=300kHzとして説明する。測定モードでは、入力端子Mに対して300kHzで電位VP,VNが交互に入れ替わる電圧が印加されるようになり、これが可変容量コンデンサ12,13の可動電極12a,13aに印加される。また、測定モードでは、制御回路8は、静電気力発生手段5のスイッチ回路において、スイッチS1,S3をオン状態とし、MEMSセンサー2の出力端子A1,A2をCV変換回路4に接続した状態を保持する。そのため、出力端子A1,A2の電位は、全差動オペアンプ20の反転入力端子及び非反転入力端子の電位V1=V2=Vrで保持されるようになり、可変容量コンデンサ12,13の固定電極12b,13bの電位が基準電圧Vrとなる。したがって、可変容量コンデンサ12と13には、各コンデンサの容量変化分と、電位差(Vr−VN)又は(VP−Vr)に応じた電荷が蓄積される。この電荷蓄積に伴う電荷移動により、CV変換回路4のフィードバックコンデンサ21,22にも電荷が蓄積されるため、測定回路6は、全差動オペアンプ20の差動出力によって可変容量コンデンサ12,13における静電容量の変化量(ΔC)を検出することができる。そして上述したように、測定回路6は、錘10の変位xを求め、その変位xから加速度aを算出して出力する。
尚、本実施形態では、MEMSセンサー2の出力端子A1,A2から出力される2つの信号が全差動オペアンプ20の反転入力端子と非反転入力端子とに差動入力するため、それら2つの信号に同相ノイズが含まれていれば、そのノイズをキャンセルして出力することができる。それ故、本実施形態のセンサーデバイス1はノイズの影響を受けにくい回路構成である。
次に制御回路8は、タイミングT1で測定モードから自己診断モードへ移行させると、静電気力発生手段5のスイッチS1,S2を一定周期で交互にオンオフさせる動作を繰り返すと共に、スイッチS3,S4を同一の周期で交互にオンオフさせる動作を繰り返す。すなわち、制御回路8は、自己診断モードへ移行すると、まず図3(a)に示すように、測定モードにおいて入力端子Mに印加される周波数f1(300kHz)の1周期分の期間Teの間、スイッチS2,S4をオンにし、スイッチS1,S3をオフすることにより、MEMSセンサー2をCV変換回路4から切り離して出力端子A1に電位VPを印加し、出力端子A2に電位VNを印加する。またこの期間Teの間、制御回路8は、電圧印加手段3のスイッチ3bをオン状態で保持することにより、入力端子Mに電位VNを印加する。したがって、この期間Teでは、可変容量コンデンサ12の可動電極12aと固定電極12bとが共に電位VNとなるので可変容量コンデンサ12には静電気力が発生しないのに対し、可変容量コンデンサ13の可動電極13aと固定電極13bには電位差(VP−VN)が生じるため、可変容量コンデンサ13には静電気力Feが発生する。この静電気力Feは固定電極13bが可動電極13aを引き付けるように作用するので、錘10は固定電極13bに向かって変位するようになる。したがって、この期間Teは、錘10に静電気力を作用させて錘10を変位させる静電気力印加期間となる。
そして静電気力印加期間Teが経過すると、制御回路8は、周波数f1(300kHz)の次の1周期分の期間Trの間、スイッチS1,S3をオンにし、スイッチS2,S4をオフすることにより、MEMSセンサー2の出力端子A1,A2をCV変換回路4に繋げて、出力端子A1,A2を基準電位Vrにする。またこの期間Trの間、制御回路8は、電圧印加手段3の各スイッチ3a,3bを測定モードと同様に制御する。すなわち、はじめのTr/2の期間で入力端子Mに電位VNを印加し、次のTr/2の期間で入力端子Mに電位VPを印加する。したがって、この期間Trでは錘10に静電気力は作用せず、測定回路6によって測定モードと同様に錘10の変位xが読み出される。よって、この期間Trは、静電気力印加期間Teにおける錘10の変位xを検出する錘変位検出期間となる。
制御回路8は、自己診断モードにおいて、上記のような静電気力印加期間Teと錘変位検出期間Trとを一定周期で交互に行っていく。ここで、静電気力印加期間Teは、周波数f1(300kHz)の2周期に1回の割合で行われるため、錘10に対して静電気力Feが印加される周波数f2は、周波数f1の半分(150kHz)となる。この静電気力Feの周波数f2は図2に示した錘10の共振周波数f0と比較して十分に高い周波数であるため、錘10が周波数f2で振動することはない。そのため、この自己診断モードにおいては、図3(b)に示すように、静電気力印加期間Teで発生する静電気力Feと、その静電気力印加期間Teのデューティ比Dとの積に相当する静電気力Fe・Dが錘10に対して平均的に作用しているのと等価である。そして錘10は、自己診断モードにおいて平均的に作用する静電気力Fe・Dにより、図3(c)に示すように、2つの固定電極12b,13bの間の中心位置から一方の固定電極13bに向かって徐々に変位していくようになる。このように自己診断モードにおいて錘10に平均的な静電気力Fe・Dを作用させるために、本実施形態では、静電気力印加期間Teを錘10の共振周波数f0の周期T0よりも短くし、錘10の共振周波数f0の1周期内で静電気力印加期間Teを複数回繰り返し実行できるようにしているのである。尚、静電気力印加期間Teは、錘10の共振周波数f0の周期T0に対して例えば1/10以下の期間とすることが好ましい。
また錘変位検出期間Trも、静電気力印加期間Teと同様の期間として設けられる。すなわち、錘10の共振周波数f0の周期T0よりも十分に短いサンプリング間隔で錘10の変位xが繰り返し読み出される。そのため、自己診断モードでは、錘10に平均的な静電気力Fe・Dを作用して錘10が徐々に変位していく過程を高速サンプリングしながら逐次測定していくことができる。図4は、自己診断モードで検出される錘10の変位の過渡現象を示す図である。静電気力Fe・Dによって変位していくと、図4に示すように、錘10は、その静電気力Fe・Dと、バネ11による力とが釣り合う変位xaをオーバーシュートした後、その変位xaを中心に減衰振動しながら最終的に変位xaで安定する。このような減衰振動を行う過程の錘10の変位xを、測定回路6が錘変位検出期間Trの変位読み出しタイミングで毎回読み取っていくことにより、測定回路6は、図4に示すような錘10の振動波形Lを検知することができる。
そして測定回路6は、自己診断モードにおいて錘10が変位しない場合には、スティッキングが生じていることを判別する。また、自己診断モードにおいて錘10が図4に示すように変位した場合には、感度補正部7がその振動波形Lに基づいて振動パラメータを取得して錘10の感度補正を行う。すなわち、感度補正部7は、例えば振動波形Lの1番目と2番目の振幅ピークの間隔Taに基づいて錘10の共振時の周期T0を読み取る。そして周期T0に基づいて錘10の共振角周波数ω0(=2π/T0)を算出し、測定モード時において加速度aを算出するための上記式2を更新する。したがって、本実施形態では、自己診断モードにおいて、スティッキングの有無を判別することができるだけでなく、錘10の感度補正を行うことも可能である。
尚、図4に示すような振動波形Lが得られると、共振角周波数ω0だけでなく、例えば共振時の振幅やQ値などの振動パラメータも測定可能である。錘10のQ値は、図4に示す減衰振動の包絡線Laを検出することにより測定できる。そのため、この自己診断モードで得られる振動パラメータは、加速度aを測定するための錘10の感度補正に用いるだけでなく、例えばMEMSセンサー2が角速度を測定するジャイロセンサーとして構成される場合には、そのジャイロセンサーが角速度を測定する際の感度補正にも用いることが可能である。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態におけるセンサーデバイス1の概念的構成を示す回路ブロック図である。このセンサーデバイス1が、第1実施形態と異なる点は、MEMSセンサー2において固定電極12b,13bが接続される端子A2,A1が2つの可変容量コンデンサ12,13に電荷蓄積を行うための電圧を印加する入力端子となっており、錘10に接続される端子Mが2つの可変容量コンデンサ12,13のそれぞれの蓄積電荷量に応じた信号を出力する出力端子となっている点である。
これに伴い、本実施形態の電圧印加手段3は、可変容量コンデンサ12,13のそれぞれの一端側である固定電極12b,13bのそれぞれに繋がる入力端子A2,A1に接続されるスイッチ3a,3b,3c,3dを備えている。スイッチ3a,3bは、第1実施形態と同様、交互にオンオフ動作を行うことにより、入力端子A1に電圧VP,VNを例えば300kHzで印加する。またスイッチ3c,3dも、交互にオンオフ動作を行うことにより、入力端子A2に電圧VN,VPを例えば300kHzで印加する。これらスイッチ3a〜3dは、入力端子A1,A2に対して互いに極性が反転する電圧を印加するように動作する。
またCV変換回路4は、静電気力発生手段5を介してMEMSセンサー2の1つの出力端子Mに接続されており、2つの可変容量コンデンサ12,13のそれぞれに蓄積される電荷量に応じてMEMSセンサー2から出力される信号をCV変換する。尚、本実施形態では、全差動オペアンプ20の非反転入力端子に基準電圧Vrが接続されており、全差動オペアンプ20の反転入力端子及び非反転入力端子の電位V1,V2が基準電圧Vrで保持される。
静電気力発生手段5は、MEMSセンサー2の出力端子Mを介して可変容量コンデンサ12,13の可動電極12a,13aに対して所定の電圧VPを印加することにより、2つの可変容量コンデンサ12,13のうちの一方に電位差を生じさせると共に、他方に電位差を生じさせないようにして錘10に静電気力を作用させて錘10を強制的に変位させるものである。この静電気力発生手段5は、CV変換回路4と、MEMSセンサー2の出力端子Mとの間に介挿されており、複数のスイッチS1,S2を備えたスイッチ回路として構成される。スイッチS1及びS2は、制御回路8によって択一的にオン状態となるようにオンオフ制御が行われ、スイッチS1がオンになると、MEMSセンサー2の出力端子Mが全差動オペアンプ20の反転入力端子に接続された状態となり、スイッチS2がオンになると、出力端子MをCV変換回路4から切り離して出力端子Mに所定電圧VPを印加する状態となる。
制御回路8は、第1実施形態と同様に、センサーデバイス1における動作モードを通常の測定モードと自己診断モードとに切り替えて各部の動作を制御する。以下、この第2実施形態における測定モード及び自己診断モードにおける動作について詳しく説明する。図6は、制御回路8によって測定モードから自己診断モードへ移行する場合の動作を説明する図である。尚、図6では、タイミングT1よりも前が通常の測定モードであり、タイミングT1で測定モードから自己診断モードへ移行する場合を示している。
まず図6(a)に示すように、測定モードでは、制御回路8は、電圧印加手段3に設けられたスイッチ3a,3b,3c,3dを、第1実施形態と同様に、錘10の共振周波数f0よりも高い周波数f1でオンオフを切り替える。したがって、測定モードでは、入力端子A1,A2に対して300kHzで電位VP,VNが交互に入れ替わり、且つ、互いに極性が反転した電圧が印加されるようになり、これが各可変容量コンデンサ12,13の固定電極12b,13bに印加される。また、測定モードでは、制御回路8は、静電気力発生手段5のスイッチ回路において、スイッチS1をオン状態とし、MEMSセンサー2の出力端子MをCV変換回路4に接続した状態で保持する。そのため、出力端子Mの電位は、基準電圧Vrで保持されるようになる。したがって、各可変容量コンデンサ12,13には互いに等しい電位差が生じ、その電位差に応じた電荷が各可変容量コンデンサ12,13に蓄積される。この電荷蓄積に伴う電荷移動により、CV変換回路4のフィードバックコンデンサ21,22にも電荷が蓄積されるため、測定回路6は、全差動オペアンプ20の差動出力によって可変容量コンデンサ12,13における静電容量の変化量(ΔC)を検出することができる。そして測定回路6は、第1実施形態と同様に、錘10の変位xを求め、その変位xから加速度aを算出して出力する。
次に制御回路8は、タイミングT1で測定モードから自己診断モードへ移行させると、静電気力発生手段5のスイッチS1,S2を第1実施形態と同様の周期で交互にオンオフさせる動作を繰り返す。すなわち、制御回路8は、自己診断モードへ移行すると、まず図6(a)に示すように、測定モードにおいて入力端子A1,A2に印加される周波数f1(300kHz)の1周期分に相当する静電気力印加期間Teの間、スイッチS2をオンにし、スイッチS1をオフすることにより、MEMSセンサー2をCV変換回路4から切り離して出力端子Mに電位VPを印加する。このとき制御回路8は、電圧印加手段3のスイッチ3bをオン状態で保持することにより、入力端子A1に電位VNを印加し、スイッチ3dをオン状態で保持することにより、入力端子A2に電位VPを印加する。したがって、静電気力印加期間Teでは、可変容量コンデンサ12には静電気力が発生しないのに対し、可変容量コンデンサ13には静電気力Feが発生する。
そして静電気力印加期間Teが経過すると、制御回路8は、周波数f1(300kHz)の次の1周期分を錘変位検出期間Trとし、その間、スイッチS1をオンにし、スイッチS2をオフすることにより、MEMSセンサー2の出力端子MをCV変換回路4に繋げて、出力端子Mを基準電位Vrにする。そして電圧印加手段3の各スイッチ3a,3b,3c,3dを測定モードと同様に制御する。したがって、この錘変位検出期間Trでは錘10に静電気力は作用せず、測定回路6によって測定モードと同様に錘10の変位xが読み出される。
そして制御回路8は、自己診断モードにおいて、第1実施形態と同様に、静電気力印加期間Teと錘変位検出期間Trとを錘10の共振周波数f0の周期T0よりも短い周期で交互に行っていくことにより、図6(b)に示すように、錘10に対して静電気力Fe・Dが平均的に作用しているのと等価な状態を作り出す。その結果、錘10は、図6(c)に示すように、2つの固定電極12b,13bの間の中心位置から一方の固定電極13bに向かって徐々に変位していくようになり、図4に示したような錘10の振動波形Lを検知することができる。
したがって、本実施形態においても、測定回路6は、自己診断モードにおいて錘10が変位しない場合には、スティッキングが生じていることを判別することができると共に、錘10が変位した場合には、感度補正部7がその振動波形Lに基づく振動パラメータを取得することにより加速度aを測定する際の錘10の感度補正を行うことができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した内容のものに限定されるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば、第1及び第2実施形態では、主として、センサーデバイス1のMEMSセンサー2が加速度を測定するものである場合を例示したが、MEMSセンサー2の測定対象は必ずしも加速度に限られるものではなく、例えば角速度を測定するものであっても良いし、また圧力を測定するものであっても良い。
また上記実施形態では、自己診断モードにおける静電気力印加期間Teと錘変位検出期間Trのそれぞれが測定モードにおいて入力端子に印加される周波数f1の1周期分として設定される場合を例示したが、必ずしも1周期分に限られるものではなく、複数周期分であっても構わない。
1:センサーデバイス、2:MEMSセンサー、3:電圧印加手段、4:CV変換回路、5:静電気力発生手段、6:測定回路、7:感度補正部、8:制御回路(制御手段)、10:錘、11:バネ、12a,13a:可動電極、12b,13b:固定電極、12,13:可変容量コンデンサ、Te:静電気力印加期間、Tr:錘変位検出期間。

Claims (5)

  1. 錘の変位により容量が可変する第1及び第2の可変容量コンデンサが形成されたMEMSセンサーと、
    前記第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの一端側に設けられる入力端子に接続され、前記入力端子を介して前記第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの一端側に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの他端側に設けられる出力端子に接続され、前記第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれに蓄積される電荷量に応じて出力される信号をCV変換するCV変換回路と、
    前記出力端子を介して前記第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの他端側に電圧を印加することにより、前記第1及び第2の可変容量コンデンサのうちの一方に電位差を生じさせると共に、他方に電位差を生じさせないようにして前記錘に静電気力を作用させて前記錘を変位させる静電気力発生手段と、
    前記電圧印加手段及び前記静電気力発生手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記MEMSセンサーの自己診断モードにおいて、前記静電気力発生手段を作動させて前記錘に静電気力を作用させ、前記錘を変位させる静電気力印加期間と、前記錘の変位量に応じて前記第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれから出力される信号を前記CV変換回路でCV変換して出力させる錘変位検出期間とを、前記錘の共振周波数の周期よりも短い期間で繰り返し行うことを特徴とするセンサーデバイス。
  2. 前記静電気力発生手段は、前記出力端子と前記CV変換回路との間に設けられ、前記出力端子と前記CV変換回路とを切り離して前記第1及び第2の可変容量コンデンサのそれぞれの他端側に電圧を印加可能なスイッチ回路で構成され、
    前記制御手段は、前記MEMSセンサーの自己診断モードにおいて前記スイッチ回路を制御することにより、前記静電気力印加期間では前記出力端子と前記CV変換回路とを切り離して前記第1及び第2の可変容量コンデンサのうちの一方に電位差を生じさせると共に、他方に電位差を生じさせない電圧を印加して前記錘に静電気力を作用させると共に、前記静電気力印加期間の経過後の前記錘変位検出期間では前記出力端子と前記CV変換回路とを接続して前記錘の変位量に応じた信号を前記CV変換回路でCV変換して出力させることを特徴とする請求項1に記載のセンサーデバイス。
  3. 前記MEMSセンサーの自己診断モードにおいて、前記CV変換回路の出力信号に基づき、前記錘の共振時の振動パラメータを測定することを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサーデバイス。
  4. 前記振動パラメータは、前記錘の共振角周波数であることを特徴とする請求項3に記載のセンサーデバイス。
  5. 前記MEMSセンサーの自己診断モードにおいて測定される前記振動パラメータに基づき、前記MEMSセンサーの感度補正を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載のセンサーデバイス。
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