JP2014149101A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼動作が長時間となる環境下でも水封状態を検出する水位電極の劣化が少ない燃焼装置を提供する。
【解決手段】二次熱交換器24,34で発生するドレンを排出するドレン排出管16を水封する水封タンク17aと、水封タンク17aの水位を検出する水位電極18と、水位電極18に所定の通電周期Aで通電を行って水封状態を監視する制御部4とを備えたガス給湯装置1において、バーナ21,31の燃焼動作時に水封タンク17aの水封状態が検出されると、水位電極18に対する通電周期を、燃焼動作に基づいて算出されるCO排出量に応じて通電周期Aよりも長い周期に変更し、水位電極18への積算通電時間を抑制する。
【選択図】図1

Description

この発明は燃焼装置に関し、より詳細には、熱交換器で発生するドレンの排出経路に水封タンクを備えた燃焼装置に関する。
近時、ガス給湯装置などの燃焼装置においては、一次熱交換器を加熱する燃焼ガスの排ガスを利用して二次熱交換器を加熱する潜熱回収型の燃焼装置が提供されている。
この種の燃焼装置では、燃焼動作に伴って二次熱交換器に酸性のドレン(凝縮水)が発生することから、発生したドレンを外部に排出するためのドレン排出経路が備えられているが、ドレン排出経路は、その構造上、燃焼ガス通路と連通していることから、ドレン排出経路を通って燃焼ガスが外部に漏れ出すおそれがある。特に、屋内に設置される燃焼装置においては、このようなドレン排出経路からの燃焼ガスの漏出を確実に防止しなければならないため、ドレン排出経路に燃焼ガスの漏出を防止する貯水スペース(水封タンク)を備えたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
このような燃焼装置に備えられる水封タンクは、タンク内に水やドレンなどの液体を貯めることでドレン排出経路を水封状態にして燃焼ガスの通過を阻止するように構成されるものであるから、漏水・蒸発などによってタンク内の水位が低下すると水封状態が破れるおそれがある。そのため、この種の燃焼装置の水封タンクには、タンク内の水位を検出する水位電極が備えられており、燃焼装置の制御部は、この水位電極を用いてタンク内の水封状態が保たれているか否かを検出するようになっている。
ところで、水位を検出する水位電極は、周知のとおり、水を介して2本の電極間に微弱電流を流して水の有無を検出するものであるが、水封状態を検出する水位電極は、その性質上、水封破れがない限り、常時ドレンを含んだ水に浸漬されるため、通電時にわずかではあるがドレンがイオン化して付着する。また、水封タンク内には多くの不純物も含まれるので、この不純物も付着する。そのため、水封タンクの水位電極は、長期間使用されると、その周囲に皮膜が形成され、この皮膜が抵抗となって水位の検出(水封状態の検出)が妨げられることが知られている。
そして、このような不具合の発生を防止する方策としては、たとえば、燃焼停止中のように水封タンクの水封状態の検出が不要なときには、水位電極に対する通電周期(通電OFF期間)を燃焼動作時よりも延長したり、あるいは水封状態の検出が不要な期間中は水位電極に対する通電を停止させる(つまり、この間は水封状態の検出を行わないようにする)制御を採用することが考えられる。
特開2009−109133号公報
しかしながら、このような方策では、燃焼停止中における水位電極の劣化は抑制できるが、燃焼動作中における水位電極の劣化は抑制できないので、燃焼動作が長時間となる環境下で使用される燃焼装置においては、水位電極の劣化抑制効果が小さいという問題がある。
すなわち、たとえば、燃焼装置には温水暖房装置に温水を供給する暖房機能を備えたものがあるが、このような暖房機能を備えた燃焼装置が寒冷地で使用される場合、暖房用の燃焼動作時間が長時間となることから、短期間で水位電極が劣化するおそれがある。
また、カランなどの給湯栓に温水を供給する給湯機能に関しても、たとえば、燃焼装置が業務用として使用される場合には、燃焼動作時間が長時間となって、短期間で水位電極が劣化するおそれがある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、燃焼動作が長時間となる環境下でも水封状態を検出する水位電極の劣化が少ない燃焼装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の燃焼装置は、燃焼動作に伴って発生するドレンを排出するためのドレン排出路と、上記ドレン排出路を水封するための水封タンクと、上記水封タンク内の水位を検出するための水位電極と、上記水位電極に所定の通電周期で一定時間通電を行わせて上記水封タンクが水封状態にあるか否かを監視する制御部とを備えた燃焼装置において、上記制御部は、上記水封タンクの水封状態が検出されたときには、上記水位電極に対する通電周期を、燃焼動作に基づいて算出されるCO排出量に応じて前記所定の通電周期よりも長い周期に変更する制御構成を備えていることを特徴とする。
すなわち、この請求項1に記載の燃焼装置では、制御部は、水封タンクの水封状態を検出すると、燃焼動作に基づいて算出されるCO排出量に応じて、水位電極に対する通電周期を長い周期に変更する(通電周期が延長される)ので、燃焼動作中における水位電極への積算通電時間が短縮される。そのため、燃焼動作が長時間となる環境下で使用される場合でも、通電に伴う水位電極の劣化を少なく抑制することができる。
また、通電周期の延長幅(つまり、延長時間)は、算出によって予測されるCO排出量に応じて決定されるので、仮に水封タンクの水封が破れても人体に危険が及ぶ量のCOが排出される前に水位電極への通電が行われる(水封状態のチェックが行われる)ように設定することができ、安全を損なうことなく通電周期を長く変更することができる。
本発明の請求項2に記載の燃焼装置は、請求項1に記載の燃焼装置において、上記CO排出量は、燃焼動作の燃料制御値と燃焼時間とに基づいて算出されることを特徴とする。
すなわち、この請求項2に記載の燃焼装置では、水位電極に対する通電周期の延長幅を決定するCO排出量が、制御部が燃焼装置の制御にあたって把握できる数値(燃焼動作の燃料制御値と燃焼時間)に基づいて算出されるので、制御部のソフトウェアの変更だけで本発明を適用することができる。
本発明の請求項3に記載の燃焼装置は、請求項1に記載の燃焼装置において、上記CO排出量は、CO濃度センサの検出値と燃焼時間とに基づいて算出されることを特徴とする。
すなわち、この請求項3に記載の燃焼装置では、水位電極に対する通電周期の延長幅を決定するCO排出量の算出にあたり、燃焼動作に伴って実際に排出されるCO濃度が用いられるのでCO排出量を正確に算出することができる。
本発明の燃焼装置によれば、水封タンクの水封状態が検出されると、燃焼動作に基づいて算出されるCO排出量に応じて、水位電極に対する通電周期が長い周期に変更されるので、燃焼動作中における水位電極への積算通電時間を短縮でき、燃焼動作が長時間となる環境下でも通電に伴う水位電極の劣化を少なく抑制することができる。
本発明が適用される燃焼装置の一例を示す概略構成図である。 同燃焼装置における水位電極劣化防止制御の制御手順の一例を示すフローチャートである。 同燃焼装置における水位電極劣化防止制御に用いるデータテーブルの一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態1
図1は、本発明が適用される燃焼装置の一例を示している。この図1に示す燃焼装置は、カランなどの給湯栓(図示せず)に温水を供給する給湯機能と、床暖房パネルやファンコンベクタなどの温水暖房装置(図示せず)に温水を供給する暖房機能とを備えたガス給湯装置1であって、これら給湯用および暖房用の各温水を生成する熱交換器に潜熱回収型の熱交換器を備えている。
具体的には、このガス給湯装置1は、給湯用の温水を生成する給湯用温水生成部2と、暖房用の温水を生成する暖房用温水生成部3と、これら給湯用および暖房用の各温水生成部2,3を制御する制御部4とを主要部として備えている。
給湯用温水生成部2は、給湯用バーナ21と、給湯用バーナ21に燃焼用の空気を供給する給湯用送風ファン22と、給湯用バーナ21の上方に配置されて給湯用バーナ21の燃焼ガスによって加熱される給湯用一次熱交換器23と、給湯用一次熱交換器23の上方に配置されて給湯用一次熱交換器23を加熱した燃焼ガスの排ガスによって加熱される給湯用二次熱交換器(潜熱回収型の熱交換器)24とで構成されている。
そして、給湯用二次熱交換器24の入水側が上水道などの水源から水を供給する入水管6に接続されるとともに、その出湯側が給湯用一次熱交換器23の入水側に接続され、さらに、給湯用一次熱交換器23の出湯側が給湯栓に接続された出湯管7に接続されている。すなわち、このガス給湯装置1では、入水管6から供給される水は二次熱交換器24、一次熱交換器23の順に流れ、これらを流れる間に二次熱交換器24および一次熱交換器23で加熱昇温され、出湯管7を経て給湯栓に供給されるようになっている。なお、図1において、8は入水管6と出湯管7を連通させるバイパス管であり、このバイパス管8には制御部4によって制御される流量調整弁9が備えられている。
給湯用バーナ21は、図示しないガス供給源から燃料ガスの供給を受けて燃焼するガスバーナで構成されている。この給湯用バーナ21は、複数(たとえば、14本)の燃焼管(図示せず)で構成されており、図示しない燃料供給路を介して供給される燃料ガスのガス圧と燃焼管の燃焼本数(燃焼段数)の切り換え(たとえば、燃焼本数を3本、5本、8本、14本と段階的に切り換えること)によって、燃焼能力の調節ができるようになっている。なお、燃料ガスのガス圧は給湯用バーナ21への燃料供給路に備えられた比例弁により、また、燃焼管の燃焼本数は燃焼管への燃料供給路に備えられた電磁弁により、それぞれ制御部4が制御するようになっている。
暖房用温水生成部3は、暖房用バーナ31と、暖房用バーナ31に燃焼用の空気を供給する暖房用送風ファン32と、暖房用バーナ31の上方に配置されて暖房用バーナ31の燃焼ガスによって加熱される暖房用一次熱交換器33と、暖房用一次熱交換器33の上方に配置されて暖房用一次熱交換器33を加熱した燃焼ガスの排ガスによって加熱される暖房用二次熱交換器(潜熱回収型の熱交換器)34とで構成されている。
そして、この暖房用温水生成部3は、暖房用二次熱交換器34の入水側に暖房戻り管(温水暖房装置で放熱された温水をガス給湯装置1に戻す配管)10が接続されるとともに、その出湯側が膨張タンク11および循環ポンプ12を介して暖房用一次熱交換器33の入水側に接続され、さらに、暖房用一次熱交換器33の出湯側が高温往き管(たとえば、ファンコンベクタのような高温の温水を必要とする温水暖房装置(以下、「高温端末」と称する)に温水を供給する配管)13に接続されている。また、循環ポンプ12と暖房用一次熱交換器33とを接続する配管は、その途中で分岐されて低温往き配管(たとえば、床暖房パネルのような低温の温水を必要とする温水暖房装置(以下、「低温端末」と称する)に温水を供給する配管)14に接続されている。
すなわち、この暖房用温水生成部3は、暖房用バーナ31を燃焼させて循環ポンプ12を駆動することによって、暖房用二次熱交換器34および暖房用一次熱交換器33で加熱された高温の温水が高温端末に供給されるとともに、暖房用二次熱交換器34で加熱された低温の温水が低温端末に供給されるようになっている。
暖房用バーナ31は、上述した給湯用バーナ21と同様に、複数(たとえば、7本)の燃焼管(図示せず)を備えたガスバーナで構成されており、燃料ガスのガス圧と燃焼管の燃焼本数(燃焼段数)とによって(たとえば、燃焼本数を2本、3本、5本、7本と段階的に切り換えることによって)、燃焼能力の調節ができるようになっている。なお、燃料ガスのガス圧および燃焼管の燃焼本数は、暖房用バーナ31への燃料供給路に備えられた比例弁と燃焼管への燃料供給路に備えられた電磁弁とにより制御部4が制御するようになっている。
そして、このように構成される給湯用および暖房用の各温水生成部2,3(具体的には、バーナ21,31、一次熱交換器23,33および二次熱交換器24,34)は、上部に排ガスを外部(屋外)に排出するための排気筒5aが形成された金属製の缶体5内に収容されている。なお、排気筒5aの内側には排気筒5aから排出されるCO(一酸化炭素)濃度を検出するCO濃度センサ51が備えられている。
15は、給湯用および暖房用のバーナ21,31の燃焼動作に伴って給湯用および暖房用の二次熱交換器24,34に発生する酸性のドレン(凝縮水)を回収するためのドレン回収部15を示している。このドレン回収部15は、図示のように、二次熱交換器24,34の下方に配置されて、二次熱交換器24,34から落下するドレンを受け止めて回収するようになっており、このドレン回収部15で回収されたドレンは、ドレン排出管(ドレン排出路)16を通って中和器17に導入されるようになっている。なお、図示例では、二次熱交換器24,34で発生するドレンを単一のドレン回収部15で回収する構成を示したが、二次熱交換器24,34ごとにそれぞれ独立したドレン回収部15を設け、各ドレン回収部15で回収されたドレンをそれぞれドレン排出路16を用いて中和器17に導入するように構成してもよい。
中和器17は、酸性のドレンの中和とドレン排出管16の水封を行う装置であって、この中和器17には炭酸カルシウムなどの中和剤が充填される中和槽部(図1にハッチングで示す部分)17aと、この中和槽部17aに連通して設けられる水封タンク17bとが備えられており、ドレン排出路16を介して中和槽部17aに導入されたドレンは、該中和槽部17aで中和されて水封タンク17bに貯留されるようになっている。
水封タンク17bは、中和後のドレンを含んだ水を貯留する空間を備えたタンクで構成されており、このタンクに一定水位以上の水が貯留されることによってドレン排出管16が水封されるようになっている。そして、この水封タンク17bには、タンク内の水位(水封状態)を検出するための水位電極18が備えられており、制御部4はこの水位電極18を用いて水封タンク17bが水封状態にあるか否かを監視するようになっている。
図1に示すガス給湯装置1では、水位電極18として、タンク内の高水位を検出する高水位検知電極18aと、タンク内の低水位を検出する低水位検知電極18bと、グランド電極18cとが備えられており、水封タンク17bの水封状態の検出は、低水位検知電極18bに通電した際にグランド電極18cとの間に微弱電流が流れるか否かにより行うようになっている。すなわち、低水位検知電極18bへの通電時に低水位検知電極18bとグランド電極18cとの間に電流が流れなければタンク内の水位が低く、水封タンク17bは水封されていない(つまり、水封破れの状態である)と判定するようになっている(詳細は後述する)。
なお、図1において、19は水封タンク17bのオーバーフロー時にタンク内の水を外部に排出するためのオーバーフロー排出管を示しており、このオーバーフロー排出管19が上記ドレン排出管16とともにドレンの排出路を形成している。
制御部4は、ガス給湯装置1の各部を制御する制御装置であって、図示しない操作装置などから与えられる制御信号に基づいて、給湯機能や暖房機能に関する各種制御を行うほか、本実施形態に示すガス給湯装置1では、水位電極18に対する通電に伴う水位電極18の劣化を防止するために、制御部4は、以下に示す水位電極劣化防止制御を行うようにプログラムされている。
図2は、水位電極劣化防止制御の制御手順を示すフローチャートである。
この図2に示すように、制御部4は、水位電極劣化防止制御にあたり、給湯用バーナ21または暖房用バーナ31の燃焼動作が開始されたか否かを判断する(図2ステップS1参照)。
そして、給湯用バーナ21または暖房用バーナ31のいずれか一方のバーナの燃焼動作が開始されると、制御部4は、燃焼開始から一定時間T(たとえば、数秒乃至数分)が経過したか否かを判断し(図2ステップS2参照)、一定時間Tが経過していなければ、水位電極18(具体的には低水位検知電極18b)に対して所定の通電周期A(たとえば、2秒周期)で一定時間TON(たとえば、0.2秒程度)の通電を行い、この通電期間中に水位電極18で水位が検出されたか否か(つまり、水封タンク17bが水封状態にあるか否か)を判断する(図2ステップS6参照)。
そして、上記一定時間Tが経過し、かつ、この状態(つまり、通電周期Aで通電を行っている状態)で水位電極18が水位(水封状態)を検出すると(図2ステップS3でYes)、制御部4は、水位電極18に対する通電周期を通電周期Aから通電周期Bに変更して、通電周期Bにより水位電極18による水封状態の判断を開始する(図2ステップS4参照)。
そして、この通電周期Bによる水位電極18への通電は、バーナ21,31双方の燃焼が停止するか(図2ステップS5参照)、あるいは、水位電極18が水位(水封状態)を検出しなくなる(図2ステップS3参照)まで継続される。
ここで、通電周期Aおよび通電周期Bについて説明する。
通電周期Aは、上述したように、給湯用バーナ21または暖房用バーナ31が燃焼動作を開始した直後における水封タンク17bの水封状態の確認に用いられる周期であることから、この通電周期Aは短い周期(たとえば、2秒周期)に設定される。すなわち、この通電周期Aを短く設定しておくことで、燃焼動作開始後の早い段階で水封タンク17bによる水封が行われているかを制御部4が判断できるようにしている。
これに対して、通電周期Bは、水位電極18への通電に伴う水位電極18の劣化を防止するために設定される周期である。そのため、この通電周期Bは、少なくとも通電周期Aよりも長い周期に設定される。すなわち、この通電周期Bを通電周期Aよりも長く設定(延長)することで、水位電極18に対する積算通電時間が抑制され、通電に伴う水位電極18の劣化が少なくなる。つまり、通電周期がAからBに変更されても、1つの通電周期における通電時間(上記0.2秒)は変更する必要がないので、燃焼時間が同じであれば、通電周期を長くするほど、水位電極18に対する積算通電時間が短くなり、その結果、通電に伴う水位電極18への不純物等の付着が抑制され、電極の劣化が防止される。
本実施形態では、この通電周期Bは、制御部4がバーナ21,31の燃焼動作に基づいてCO排出量を算出し、この算出したCO排出量に応じて設定される、つまり、算出されたCO排出量に応じて制御部4が通電周期Bの長さを可変するように構成されている。
具体的には、この通電周期Bは、当該通電周期Bにおいて水位電極18への通電を行っていない期間(通電OFF期間)に水封タンク17bの水封が破れた場合を想定し、通電OFF期間の全期間中にわたって水封タンク17bからCOが漏出しても、ガス給湯装置1の周辺(ガス給湯装置1が屋内に設置される場合はガス給湯装置1が設置される室内)のCO濃度が所定の危険値に至らないように設定される。つまり、この通電周期Bは、ガス給湯装置1の周辺環境が同じであれば、バーナ21,31の燃焼動作に基づいて算出されるCO排出量が少なければ長く、CO排出量が多ければ短く設定される。
ここで、制御部4による通電周期Bの具体的な設定方法としては、制御部4に所定の計算式を記憶させておき、この計算式に基づいて通電周期Bを設定する方法と、制御部4に通電周期Bを設定するためのデータテーブルを記憶させておき、このテーブルに基づいて通電周期Bを設定する方法が採用され得る。
そこで、まず計算式を用いた設定方法について説明する。
この方法では、制御部4は、下記の数式(1)を使い、バーナ21,31の燃料制御値と燃焼時間とに基づいてCO排出量Kを算出する。

K=(1−exp(‐0.5×t))×(M×p)/8.4 ・・・(1)
この数式(1)において、Kはt時間後の室内CO値(CO排出量)[ppm]を、Mは燃料供給量(燃料制御値)[m3/h]を、pはt時間の燃焼ガス中の平均CO値[ppm]を示している。また、ガス給湯装置1が設置される部屋の容積は16.8m3としている。
そして、この数式(1)により算出したCO排出量Kが、K<危険値(たとえば、300ppm)となるように通電周期Bの最長時間を決定し、この最長時間の範囲内で通電周期Bの具体的な時間が設定される。なお、この設定にあたっては、少なくとも通電周期Bは通電周期Aよりも長い周期に設定される。
これに対して、テーブルを用いて通電周期Bを決定する方法は、制御部4に、図3に示すようなデータテーブル、すなわち、燃料制御値の積算量と通電周期Bの関係を示すテーブルを記憶させておき、燃焼動作中のバーナ21,31の燃料制御値の積算値に基づいて通電周期Bを設定する。なお、このテーブルを用いる場合も、通電周期Bは通電周期Aよりも長い周期となるように設定される。
このように、本実施形態に示すガス給湯装置1では、給湯用バーナ21または暖房用バーナ31のいずれか一方が燃焼動作を開始すると、制御部4は、燃焼動作開始から一定時間Tが経過するまでは短い通電周期Aを用いて早期に水封タンク17bの水封状態の確認を行う一方、一定時間Tの経過後に水位電極18で水封タンク17bの水封状態が検出されると、長い通電周期Bで水位電極18への通電を行うようになっている。そのため、このガス給湯装置1では、バーナ21,31の燃焼動作中における水位電極18への積算通電時間が短縮され、燃焼動作が長時間となる環境下でも通電に伴う水位電極18の劣化の少ない燃焼装置が提供される。
なお、バーナ21、31が双方とも燃焼停止しているときの水位電極18への通電は適宜設定可能であるが、バーナ21,31の双方が燃焼を停止している状態では燃焼ガスは発生せず、燃焼ガス漏出のおそれもないので、水位電極18に対する通電を停止させる(つまり、この間は水封状態の検出を行わない)などの制御を採用することができる。
実施形態2
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、実施形態1に示すガス給湯装置1の水位電極劣化防止制御の内容を改変したものであって、具体的には、CO排出量の算出にあたり、制御部4が、CO濃度センサ51の検出値とバーナ21,31の燃焼時間とに基づいてCO排出量を算出するように構成している。なお、その他の基本的な構成は実施形態1と共通するので、構成が共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
ここで、この第2の実施形態に示すガス給湯装置1における水位電極劣化防止制御の制御手順は、実施形態1に示すガス給湯装置1と同様である。つまり、図2に示す手順に従って水位電極劣化防止制御が行われる。
そして、この第2の実施形態に示すガス給湯装置1では、この水位電極劣化防止制御における水位電極18への通電周期Bを設定するにあたり、CO濃度センサ51の検出値とバーナ21,31の燃焼時間とに基づいてCO排出量を算出するように構成している。
具体的には、通電周期Bを計算式に基づいて設定する場合には、上記数式(1)と同じ数式を用い、CO濃度センサ51の検出値と燃焼時間とに基づいてCO排出量Kを算出する。すなわち、上記数式(1)のpにt時間のCO濃度センサ51の検出平均値を用いてCO排出量Kを算出し、K<危険値(たとえば、300ppm)となるように通電周期Bの最長時間を決定して、この最長時間の範囲内で通電周期Bの具体的な時間を設定する。なお、この設定において、少なくとも通電周期Bが通電周期Aよりも長い周期に設定されるのは実施形態1と同様である。
また、データテーブルを用いて通電周期Bを決定する場合には、図3における燃料制御値の積算量に代えて、一定時間内のCO排出量(燃料供給量×CO濃度センサ51の検出値)の積算値を用いてデータテーブルを構成し、CO排出量の積算値に基づいて通電周期Bを設定するようにする。なお、この場合も、通電周期Bは通電周期Aよりも長い周期となるように設定されるのは実施形態1と同様である。
このように、本実施形態に示すガス給湯装置1においても、給湯用バーナ21または暖房用バーナ31のいずれか一方が燃焼動作を開始すると、制御部4は、燃焼動作開始から一定時間Tが経過するまでは短い通電周期Aを用いて早期に水封タンク17bの水封状態の確認を行う一方、一定時間Tの経過後に水位電極18で水封タンク17bの水封状態が検出されると、長い通電周期Bで水位電極18への通電を行うようになっているので、バーナ21,31の燃焼動作中における水位電極18への積算通電時間が短縮され、燃焼動作が長時間となる環境下でも通電に伴う水位電極18の劣化の少ない燃焼装置が提供される。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなく発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、燃焼装置として給湯機能と暖房機能を備えたガス給湯装置1を用いた場合を示したが、本発明は、燃焼動作に伴って発生するドレンを排出するドレン排出路に備えられる水封タンクに、タンク内の水位を検出する水位電極18が備えられた燃焼装置であれば、給湯機能だけの給湯装置やふろの追い焚き機能を備えた給湯装置などにも適用可能である。
また、上述した実施形態では、CO濃度センサ51が排気筒5aの内側に備えられる場合を示したが、CO濃度センサ51はバーナ21,31の燃焼により発生するCO排出量が検出可能な位置であれば、排気筒5a以外の適所に備えられていてもよい。
1 ガス給湯装置(燃焼装置)
2 給湯用温水生成部
3 暖房用温水生成部
4 制御部
5 缶体
6 入水管
7 出湯管
10 暖房戻り管
11 膨張タンク
12 循環ポンプ
13 高温往き管
14 低温往き管
15 ドレン回収部
16 ドレン排出管(ドレン排出路)
17 中和器
17b 水封タンク
18 水位電極
21 給湯用バーナ
22 給湯用燃焼ファン
23 給湯用一次熱交換器
24 給湯用二次熱交換器
31 暖房用バーナ
32 暖房用送風ファン
33 暖房用一次熱交換器
34 暖房用二次熱交換器

Claims (3)

  1. 燃焼動作に伴って発生するドレンを排出するためのドレン排出路と、前記ドレン排出路を水封するための水封タンクと、前記水封タンク内の水位を検出するための水位電極と、前記水位電極に所定の通電周期で一定時間通電を行わせて前記水封タンクが水封状態にあるか否かを監視する制御部とを備えた燃焼装置において、
    前記制御部は、前記水封タンクの水封状態が検出されたときには、前記水位電極に対する通電周期を、燃焼動作に基づいて算出されるCO排出量に応じて前記所定の通電周期よりも長い周期に変更する制御構成を備えていることを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記CO排出量は、燃焼動作の燃料制御値と燃焼時間とに基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記CO排出量は、CO濃度センサの検出値と燃焼時間とに基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
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