JP2014148215A - シート装置及び操作部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバーの側面に配置された操作レバーの動きに抵抗が生じることを低減し、操作レバーを一層安定してスムーズに動かせるようにする。
【解決手段】操作部構造80が、シート本体10の側面を覆うカバー81と、カバー81に設けられ、カバー81の側面に沿って上下に振られるよう操作可能な操作レバー800と、カバー81の側面に設けられた複数の凸部81p,81qと、を備える。操作レバー800及びカバー81を側面から見て、操作レバー800が凸部81p,81qに重なっている。
【選択図】図1
【解決手段】操作部構造80が、シート本体10の側面を覆うカバー81と、カバー81に設けられ、カバー81の側面に沿って上下に振られるよう操作可能な操作レバー800と、カバー81の側面に設けられた複数の凸部81p,81qと、を備える。操作レバー800及びカバー81を側面から見て、操作レバー800が凸部81p,81qに重なっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、シート装置及び操作部構造に関する。
特許文献1に記載の技術では、ロアレール(26)が車室のフロアに取り付けられ、アッパーレール(24)がロアレール(26)に沿って前後動可能に設けられ、ボトムシート(シートクッション12)がアッパーレール(24)の上に配置され、シートリフタ(22)がアッパーレール(24)とボトムシート(12)との間に設けられ、バックレスト(シートバック14)がボトムシート(12)の後端部において起立して設けられている。シートリフタ(22)はボトムシート(12)を昇降させるものである。ボトムシート(12)の側面がカバー(42)によって覆われており、シートリフタ(22)がカバー(42)の内側に設けられてカバー(42)によって覆われている。カバー(42)の外側には操作レバー(32)が配置されており、その操作レバー(32)の後端部(32A)が外方に向けて膨出している。シートリフタ(22)の動力入力部(22G)がカバー(42)の内側から外側へカバー(42)を貫通し、操作レバー(32)の後端部(32A)がカバー(42)の外側においてシートリフタ(22)の動力入力軸(22G)に連結されている。ユーザーが操作レバー(32)を引き上げれば、シートリフタ(22)によってボトムシート(12)が上昇し、ユーザーが操作レバー(32)を押し下げれば、シートリフタ(22)によってボトムシート(12)が下降する。
ところで、特許文献1に記載の技術では、操作レバー(32)が延在しているので、操作レバー(32)の姿勢が安定せず、操作レバー(32)がその後端部を支点として左右に振動する。そのため、ユーザーが操作レバー(32)を操作する際に、操作レバー(32)がカバー(42)によって干渉される。つまり、操作レバー(32)がカバー(42)に当たったり、操作レバー(32)がカバー(42)に摩擦したりするので、操作レバー(32)の動きに抵抗が生じる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、カバーの側面に配置された操作レバーの動きに抵抗が生じることを低減し、操作レバーを一層安定してスムーズに動かせるようにすることである。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、カバーの側面に配置された操作レバーの動きに抵抗が生じることを低減し、操作レバーを一層安定してスムーズに動かせるようにすることである。
以上の課題を解決するための請求項1に係る発明は、シート本体の側面を覆うカバーと、前記カバーに設けられ、前記カバーの側面に沿って上下に振られるよう操作可能な操作レバーと、前記カバーの側面に設けられた複数の凸部と、を備え、前記カバー及び前記操作レバーを側面から見て前記操作レバーが前記複数の凸部に重なる操作部構造である。
請求項2に係る発明は、前記操作レバーが上下に振られる際の支点から前記カバーの側面に沿って前方に延び、前記複数の凸部が、前記支点よりも前において前記カバーの側面に形成されて、上下に延びた第一凸部と、前記第一凸部よりも前において前記カバーの側面に形成されて、上下に延びた第二凸部と、を有する操作部構造である。
請求項3に係る発明は、前記第一凸部及び前記第二凸部の上端が上下にずれて配置されている請求項2に記載の操作部構造である。
請求項4に係る発明は、前記操作レバーが前方に延びつつ上へ湾曲し、前記第二凸部の上端が前記第一凸部の上端よりも上にずれて配置されている、
請求項3に記載の操作部構造である。
請求項3に記載の操作部構造である。
請求項5に係る発明は、前記第一凸部及び前記第二凸部の下端が上下にずれて配置されている請求項2から4の何れか一項に記載の操作部構造である。
請求項6に係る発明は、前記操作レバーが上下に振られる際の支点から前記カバーの側面に沿って前方に延び、前記操作レバーが初期位置から上下に揺動可能であるとともにその初期位置に戻るように付勢され、前記複数の凸部が上下に延び、前記操作レバーが前記初期位置にある場合に前記複数の凸部のうち少なくとも1つの凸部が前記操作レバーの裏側に隠れて、その凸部の一部が前記操作レバーから下に延び出て露出している請求項1に記載の操作部構造である。
請求項7に係る発明は、前記操作レバーが上下に振られる際の支点から前記カバーの側面に沿って前方に延び、前記操作レバーが初期位置から上下に揺動可能であり、前記複数の凸部が上下に延び、前記カバー及び前記操作レバーを側面から見て、前記操作レバーが最も上に振り上げられた場合でも前記操作レバーが前記複数の凸部のうち少なくとも1つの凸部重なる請求項1に記載の操作部構造である。
請求項8に係る発明は、前記操作レバーが上下に振られる際の支点から前記カバーの側面に沿って前方に延び、前記操作レバーが初期位置から上下に振り上げ可能であり、前記複数の凸部が上下に延び、前記カバー及び前記操作レバーを側面から見て、前記操作レバーが最も下に振り上げられた場合でも前記操作レバーが前記複数の凸部のうち少なくとも1つの凸部に当接する請求項1に記載の操作部構造である。
請求項9に係る発明は、前記シート本体と、請求項1から8の何れか一項に記載の操作部構造と、を備えるシート装置である。
請求項1に係る発明によれば、複数の凸部がカバーの側面に設けられているので、操作レバーがカバーの側面に広い範囲で接触することを抑制することができる。そのため、操作レバーを操作する際に操作レバーに作用する摩擦力を低減することができ、操作レバーを安定してスムーズに動かすことができる。
請求項2に係る発明によれば、操作レバーが支点から前方に延び、第一凸部及び第二凸部が支点よりも前において前後に配列されているから、操作レバーがカバーの側面に広い範囲で接触することを一層抑制することができる。よって、操作レバーをよりスムーズに動かすことができる。
請求項3に係る発明によれば、第一凸部の上端と第二凸部の上端が上下にずれて配置されているので、第一凸部が形成されている上下方向の範囲と第二凸部が形成されている上下方向の範囲が異なる。よって、操作レバーがカバーの側面に接触しない範囲を広げることができ、操作レバーをスムーズに動かすことができる範囲を広げることができる。
請求項4に係る発明によれば、第二凸部の上端が第一凸部の上端よりも上にずれて配置されているので、操作レバーが前方に延びつつ上へ湾曲していても、操作レバーが第二凸部に重なる。よって、操作レバーがカバーの側面に接触しない範囲を広げることができ、操作レバーをスムーズに動かすことができる範囲を広げることができる。
請求項5に係る発明によれば、第一凸部の下端と第二凸部の下端が上下にずれて配置されているので、第一凸部が形成されている上下方向の範囲と第二凸部が形成されている上下方向の範囲が異なる。よって、操作レバーがカバーの側面に接触しない範囲を広げることができ、操作レバーをスムーズに動かすことができる範囲を広げることができる。
請求項6に係る発明によれば、操作レバーが初期位置にある場合、複数の凸部のうち少なくとも1つが操作レバーの裏側に隠れつつ、その凸部の一部が操作レバーの下縁から下に延び出ているので、その凸部が目立ちにくい。そのため、カバーの見栄え・審美性が向上する。
請求項7に係る発明によれば、操作レバーが最も上に振り上げられた場合でも、操作レバーがカバーの側面に接触しないようにすることができる。そのため、操作レバーを初期位置から最も上に振り上げるまで、操作レバーを安定して動かすことができる。
請求項8に係る発明によれば、操作レバーが最も下に振り上げられた場合でも、操作レバーがカバーの側面に接触しないようにすることができる。そのため、操作レバーを初期位置から最も下に振り上げるまで、操作レバーを安定して動かすことができる。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が以下の実施形態に付されているので、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1はシート装置1の側面図である。図2はシート装置1の分解斜視図である。以下の説明では、シート装置1の後ろから前に向かって見て「左」と「右」を定める。つまり、シート装置1に着座した着座者の視点で「左」及び「右」を定める。
図1及び図2に示すようにシート装置1は、シート本体10、前後位置調整機構(スライドレール機構)9、昇降機構(高さ調整機構)7及び操作部構造80を備える。
前後位置調整機構9は、シート本体10の前後位置を調整するものである。前後位置調整機構9は左右一対の支持フレーム(アッパーレール)5及び左右一対のスライドレール(ロアレール)6等を備える。
左右一対のスライドレール6が前後方向に延びている。これらスライドレール6は互いに平行となって車室のフロアに固定されている。左右一対の支持フレーム5も前後方向に延びている。これら支持フレーム5はスライドレール6に対して前後に摺動可能となってスライドレール6にそれぞれ設けられている。支持フレーム5はスライドレール6によってスライドレール6に沿って前後方向に案内される。支持フレーム5とスライドレール6の間にはロック機構が設けられ、ユーザーによってそのロック機構が操作されるとロック機構によって支持フレーム5とスライドレール6がロックされたり、そのロックが解除されたりする。
シート本体10はバックレスト2、ボトムシート3及びリクライニング機構4を備える。バックレスト2がリクライニング機構4を介してボトムシート3の後端部に連結されている。バックレスト2が立てられており、リクライニング機構4によってバックレスト2が前後に傾動する。
ボトムシート3は着座する者の臀部及び大腿をその下から支えるものである。ボトムシート3はフレーム31、パッド32及び表皮(図示略)等を有する。フレーム31がボトムシート3の骨格となる。パッド32がフレーム31をその左側、右側、前側及び上側から包み込むようにフレーム31に設けられている。パッド32は、樹脂を発泡成形したものであって、クッション性を有する。表皮がパッド32に覆い被さっている。
フレーム31は左右一対のサイドフレーム31a及び前後一対の架設材31bを有する。これらサイドフレーム31aが左右方向で互いに対向するように設けられている。前側の架設材31bは左右のサイドフレーム31aの前部の間に架設され、後ろ側の架設材31bが左右のサイドフレーム31aの後部の間に架設されている。
バックレスト2は着座する者の上体をその後ろから支えるものである。このバックレスト2はフレーム21、パッド22及び表皮(図示略)等を有する。バックレスト2のフレーム21は正面視で枠状に設けられている。パッド22がフレーム21をその左側、右側、前側及び上側から包み込むようにフレーム21に設けられ、フレーム21がバックレスト2の骨格となる。パッド22はクッション性を有する発泡樹脂からなる。表皮がパッド22に覆い被さっている。
フレーム21の下部がリクライニング機構4によってボトムシート3のフレーム31の後部に連結されている。リクライニング機構4はフレーム31のサイドフレーム31aの後部に設けられている。このリクライニング機構4は、フレーム21の下部を支点としてフレーム21を前後に傾動したり、フレーム31にフレーム21をロックすることでフレーム21の傾動を止めたり、フレーム21を前に起こし上げる方向に付勢することによってフレーム21を立った状態に戻したりする。
昇降機構7はシート本体10の下部に設けられている。昇降機構7がシート本体10(特に、ボトムシート3)に連結されているとともに、支持フレーム5に連結されている。昇降機構7はシート本体10を下降して支持フレーム5に近づけたり、シート本体10を上昇して支持フレーム5から離したりするものである。
図3は昇降機構7の側面図である。この昇降機構7は、左右のサイドフレーム31aに設けられていているとともに、これらサイドフレーム31aの中間点を通った鉛直面に関してほぼ面対称に設けられている。図3は、右のサイドフレーム31aに設けられた昇降機構7をシート本体10の内側から見て示した図面である。
この昇降機構7は四節リンク機構(four-bar linkage)である。この昇降機構7は左右一対の後部リンク部材71、節部711、節部713、前部リンク部材72、節部721及び節部723等を備える。
後部リンク部材71にはラック715が形成されている。後部リンク部材71の一端部(下端部)が節部711によって支持フレーム5の後部に連結されている。後部リンク部材71の他端部(上端部)が節部713によってサイドフレーム31aの後部に連結されている。前部リンク部材72の一端部(下端部)が節部721によって支持フレーム5の前部に連結されている。前部リンク部材72の他端部(上端部)が節部713によってサイドフレーム31aの前部に連結されている。節部711,713,721,722が回転軸であり、節部711,713,721,722の軸線が左右方向に延びている。後部リンク部材71と支持フレーム5が節部711を中心にして回転可能であり、後部リンク部材71とサイドフレーム31aが節部713を中心にして回転可能であり、前部リンク部材72と支持フレーム5が節部721を中心にして回転可能であり、前部リンク部材72とサイドフレーム31aが節部722を中心にして回転可能である。リンク部材71,72がそれぞれ節部711,721を中心にして前に起き上がることによって、ボトムシート3が上昇する。リンク部材71,72がそれぞれ節部711,721を中心にして後ろ倒れることによって、ボトムシート3が下降する。
操作部構造80は、昇降機構7の操作するためのものである。更に、操作部構造80は、シート本体10の側面を保護するものである。
操作部構造80は動力伝達部8、カバー81及び操作レバー800を備える。
動力伝達部8は操作レバー800のトルク・動力を昇降機構7を介してシート本体10に伝達するものである。つまり、操作レバー800のトルク・動力が動力伝達部8によって昇降機構7に伝達することによって、昇降機構7が駆動されて、シート本体10が昇降機構7によって昇降される。
図4はシート本体10の側面を拡大して示した斜視図である。図4に示すように、この動力伝達部8はシート本体10の側面に設けられている。具体的には、動力伝達部8はボトムシート3のフレーム31の側面(右のサイドフレーム31aの外側の側面)に取り付けられている。
なお、動力伝達部8が左のサイドフレーム31aの外側の側面に取り付けられてもよい。例えば、シート本体10が車室内の左側のシートであれば、動力伝達部8が左のサイドフレーム31aの外側の側面に取り付けられ、シート本体10が車室内の右側のシートであれば、動力伝達部8が右のサイドフレーム31aの外側の側面に取り付けられている。
図3及び図4に示すように、動力伝達部8はハウジング8a、入力軸8b、ブラケット8c、出力軸8d、駆動歯車8e及び機構部(図示略)を有する。
ハウジング8aは締結部材(ネジ、ボルト、リベット等)又は溶接によって右のサイドフレーム31aの外側の面に取り付けられている。機構部がハウジング8a内に設けられ、入力軸8b及び出力軸8dがハウジング8a内において機構部に連結されている。入力軸8bがハウジング8a内からハウジング8aの外へ延出し、出力軸8dがハウジング8a内からハウジング8aの外へ延出している。出力軸8dの延出方向と入力軸8bの延出方向が逆であり、入力軸8bの延出方向がサイドフレーム31aの外側に向かう方向であり、出力軸8dの延出方向がサイドフレーム31aの内側に向かう方向である。入力軸8bと出力軸8dが同心状に配置されている。入力軸8bにはブラケット8cが連結され、そのブラケット8cには操作レバー800が連結されている。出力軸8dが駆動歯車8eに連結され、その駆動歯車8eが後部リンク部材71のラック715に噛み合っている。なお、特に断りのない限り、「軸方向」とは入力軸8b及び出力軸8dの延びる方向をいい、「径方向」とは入力軸8b及び出力軸8dに直交する方向をいい、「周方向」とは入力軸8b及び出力軸8dを中心とした円周方向をいう。
ハウジング8a内に設けられた機構部は、出力軸8dのトルクを受けて、出力軸8dの周方向に沿う位置を保持し、出力軸8dのトルクを入力軸8bに伝達しない。そのため、駆動歯車8eから操作レバー800に向かってトルク・動力が伝達しない。
機構部は入力軸8bのトルクを出力軸8dに伝達して、入力軸8bの回転方向と同一方向(又は逆方向)に出力軸8dを回転させる。そのため、操作レバー800を引き上げるように操作レバー800を回転させれば、トルク・動力が操作レバー800から駆動歯車8eへ動力伝達部8の機構部によって伝達されて、昇降機構7が動力伝達部8の機構部によって駆動されて、昇降機構7によってボトムシート3が上昇される。また、操作レバー800を押し下げるように操作レバー800を回転させれば、トルク・動力が操作レバー800から駆動歯車8eへ動力伝達部8の機構部によって伝達されて、昇降機構7が動力伝達部8の機構部によって駆動されて、昇降機構7によってボトムシート3が下降される。
機構部は、入力軸8bの周方向に沿う位置を所定の初期位置(中立位置)の保持するようにその入力軸8bを付勢し、その付勢力を出力軸8dに伝達しない。そのため、操作レバー800が引き上げられた後又は押し下げられた後に操作レバー800が放されると、入力軸8bが所定の初期位置に戻って、操作レバー800が所定の初期位置(図1参照)に戻る。従って、入力軸8bが操作レバー800の支点となり、操作レバー800は所定の初期位置から上下に揺動可能であるとともにその初期位置に戻るように機構部によって付勢されている。入力軸8b及び操作レバー800が所定の初期位置に戻る際には、出力軸8dが止まって回転しない。
図1及び図2に示すように、以上のようなシート本体10の側面はカバー81によって覆われている。具体的には、カバー81はボトムシート3の側方からボトムシート3の後部の側面を覆うとともに、バックレスト2の側方からバックレスト2の下部の側面を覆。更に、リクライニング機構4もカバー81によって覆われている。カバー81はシート本体10の側面を覆った状態でシート本体10に取り付けられている。
カバー81は樹脂成型品である。カバー81には意匠板部81a,81b,81c,81d,81e,81f,81g及びフランジ81h,81iが備えられている。これら意匠板部81a,81b,81c,81d,81e,81f,81gはカバー81の側面を構成する。
第一意匠板部81aが上下前後に延在する。第一意匠板部81aがサイドフレーム31aの外側に配置され、この第一意匠板部81aとサイドフレーム31aが互いに左右方向に対向する。
第二意匠板部81bは第一意匠板部81aの下側に形成されている。第二意匠板部81bが上下前後に延在し、第二意匠板部81bがサイドフレーム31aの外側に配置され、この第二意匠板部81bとサイドフレーム31aが互いに左右方向に対向する。第二意匠板部81bが第一意匠板部81aよりも側方に隆起し、第一意匠板部81aと第二意匠板部81bが段状になっている。
第三意匠板部81cは第一意匠板部81aの下縁の前部と第二意匠板部81bの上縁の前部との間に形成されている。第三意匠板部81cが側面視で前上がりの弓なり状に形成されている。また、第三意匠板部81cは、第一意匠板部81a及び第二意匠板部81bに繋がって連なり、第一意匠板部81a及び第二意匠板部81bに対して傾斜する。
第四意匠板部81dは第二意匠板部81bの下側から第二意匠板部81b及び第一意匠板部81aの後ろ側にかけて形成されている。第四意匠板部81dは側面視でL字状(鉤状)に形成されている。第四意匠板部81dがサイドフレーム31aの外側に配置され、この第四意匠板部81dとサイドフレーム31aが互いに左右方向に対向する。第四意匠板部81dが第一意匠板部81aよりも側方に隆起し、第四意匠板部81dと第一意匠板部81aが段状になっている。また、第四意匠板部81dが第二意匠板部81bよりも側方に隆起し、第四意匠板部81dと第二意匠板部81bが段状になっている。
第五意匠板部81eは第二意匠板部81bの下側から第二意匠板部81b及び第一意匠板部81aの後ろ側にかけて形成されている。第五意匠板部81eは第一意匠板部81aと第四意匠板部81dとの間に形成されているとともに、第二意匠板部81bと第四意匠板部81dとの間に形成されている。第五意匠板部81eは、第一意匠板部81a、第二意匠板部81b及び第四意匠板部81dに繋がって連なり、第一意匠板部81a、第二意匠板部81b及び第四意匠板部81dに対して傾斜する。
第六意匠板部81fは第四意匠板部81dの上側に形成されている。第六意匠板部81fが上下前後に延在する。第六意匠板部81fがバックレスト2のフレーム21の外側に配置され、この第六意匠板部81fとフレーム21の側面が互いに左右方向に対向する。第四意匠板部81dが第六意匠板部81fよりも側方に隆起し、第四意匠板部81dと第六意匠板部81fが段状になっている。
第七意匠板部81gは第六意匠板部81fの下縁と第四意匠板部81dの上縁との間に形成されている。第七意匠板部81gは、第六意匠板部81f及び第四意匠板部81dに繋がって連なり、第六意匠板部81f及び第四意匠板部81dに対して傾斜する。
フランジ81hは第一意匠板部81aの上縁から左方に向かって(シート本体10の内側に向かって)延出しており、上から見てフランジ81hが前後方向に延在する。フランジ81iは第六意匠板部81fの前縁、上縁及び後縁並びに第四意匠板部81dの後縁から左方に向かって(シート本体10の内側に向かって)延出している。
このカバー81には特にカバー81の第一意匠板部81aには、収容凹部81j及び貫通孔81nが形成されている。収容凹部81jは第一意匠板部81aの下部に形成され、第二意匠板部81bの上縁の一部が収容凹部81jの縁に沿っている。
収容凹部81jはカバー81の表側(外側)の側面において凹んだ状態に形成されており、収容凹部81jの裏側がカバー81の裏側(内側)の面において突出した状態に形成されている。収容凹部81jが円形状に形作られており、円筒状壁部81kが収容凹部81jの周囲を囲うように設けられている。この円筒状壁部81kがカバー81の裏側の面から突出するように設けられている。
円筒状壁部81kの内周面にはフランジ81mが形成され、そのフランジ81mが円筒状壁部81kの内周面から径方向内方に延出しており、このフランジ81mが収容凹部81jの底を構成する。貫通孔81nが収容凹部81jの底からカバー81の裏側に貫通するように形成されており、フランジ81mによって貫通孔81nが囲繞される。この貫通孔81nは動力伝達部8に対向する位置に形成されている。
カバー81の側面には、複数の凸部81p,81qが形成されている。具体的には、凸部81p,81qがカバー81の第二意匠板部81bに形成されている。
第一凸部81pが収容凹部81j及び貫通孔81nの前方にあり、第二凸部81qが第一凸部81pの前方にある。第一凸部81pと第二凸部81qが前後に離れており、第一凸部81pが前後方向で第二凸部81qと貫通孔81nとの間にある。第二凸部81qはカバー81の側面のうち前端寄りにある。
凸部81p,81qが、貫通孔81nの中心(動力伝達部8の軸心)を中心とした円周方向に沿って上下に延びている。凸部81p,81qは貫通孔81nの中心を中心にした円弧状に形成されている。
凸部81p,81qの上端が上下にずれて配置され、凸部81p,81qの下端が上下にずれて配置され、凸部81p,81qは少なくとも一部が上下方向で異なる位置に配置されている。具体的には、第一凸部81pの上端が第二凸部81qの上端よりも下にずれて配置され、第一凸部81pの下端が第二凸部81qの下端よりも下にずれて配置されている。
更に第一凸部81pの上端が第二凸部81qの下端よりも上にずれて配置され、第一凸部81pと第二凸部81qは第一凸部81pの上端から第二凸部81qの下端までの上下方向の範囲でオーバーラップしている。なお、第一凸部81pの上端が第二凸部81qの下端よりも上にずれて配置されているか、第一凸部81pの上端の上下方向の位置が第二凸部81qの下端の上下方向の位置に揃っていてもよい。この場合、第一凸部81pと第二凸部81qがオーバーラップしておらず、凸部81p,81qは全体的に上下方向で異なる位置に配置されている。
図5及び図6を参照して、操作レバー800について説明する。図5は操作レバー800をシート本体10の外側から見て示した側面図であり、図6は操作レバー800をシート本体10の内側から見て示した側面図である。
操作レバー800は取付部802、柄部803及びアーム(連結部)804等を有する。取付部802は操作レバー800の回転軸となる部位であり、この取付部802が動力伝達部8に取り付けられる。柄部803はユーザーによって把持される部位である。アーム804は取付部802から柄部803にかけて設けられており、アーム804によって柄部803と取付部802が連結される。操作レバー800は樹脂からなり、取付部802、柄部803及びアーム804が樹脂により一体成型されている。
取付部802は軸部821、鍔部824、一対の通し孔823、一対の凹部825及び複数の係合凸部822を有する。軸部821が有底円筒状に形成されており、軸部821の底部821aが閉塞され、軸部821の頭部が開口している。係合凸部822は軸部821の内周面に形成されている。係合凸部822は所定間隔をおいて周方向に沿って配列されている。凹部825は軸部821の底部821aの表側(外側)の面に凹設されている。通し孔823が凹部825の底に形成され、その通し孔823が軸部821の底部821aを軸部821の内側まで貫通している。鍔部824は軸部821の外周面に形成されているとともに、その外周面から径方向外方に延出する。鍔部824は軸部821の外周面のうち底部821a寄りに形成され、鍔部824と軸部821の底部821aが面一に設けられている。鍔部824は軸部821と同心円状の外形を有していて、その外径は軸部821の外径よりも大きい。
軸部821の直径が収容凹部81jの直径及び貫通孔81nの直径よりも短い。軸部821はカバー81の外側から収容凹部81j及び貫通孔81nに挿入され、軸部821の一部が貫通孔81nからカバー81の内側(裏側)に突き出ている。
軸部821の頭部の開口がシート本体10の側面及びサイドフレーム31aに向けられており、動力伝達部8が軸部821の開口に挿入され、軸部821が動力伝達部8の全周を囲っている。動力伝達部8のブラケット8cが係合凸部822に係合する。また、ネジ89aの軸部が軸部821の底部821aの表側(外側)から凹部825及び通し孔823に挿入され、ネジ89aの軸部がブラケット8cに螺合し、ネジ89aの頭部が凹部825に収容され、ネジ89aによって軸部821がブラケット8cに締め付けられている。これにより操作レバー800が動力伝達部8に連結されている。
鍔部824の直径が収容凹部81jの直径よりも短く、貫通孔81nの直径よりも長い。鍔部824が収容凹部81jに収容されている。軸方向(左右方向)に見て、鍔部824が貫通孔81nからフランジ81m(収容凹部81jの底)に重なっており(オーバーラップしており)、鍔部824とフランジ81mが軸方向に互いに対向する。
鍔部824が収容凹部81jから突出していない。鍔部824の表側の面と収容凹部81jの周囲におけるカバー81の表側の面とが同一平面上に配置されている。つまり、軸部821の底部821a及び鍔部824の表側の面とカバー81の第一意匠板部81aの側面とが同一平面上に配置されている。
アーム804の基端部804aが取付部802の表側の面に連結されている。具体的には、アーム804の基端部804aが軸部821の底部821a及び鍔部824の表側の面の下部に連結され、そのアーム804と軸部821及び鍔部824が一体成型されている。そして、アーム804を横から見て、アーム804は軸部821の底部821a及び鍔部824の下部から前方へ延び出て、上へ湾曲する。
アーム804の基端部804aを上から見て、アーム804の基端部804aが軸部821の底部821a及び鍔部824の表側の面に対して凸状に設けられており、軸部821の底部821a及び鍔部824がアーム804の基端部804aによって補強され、軸部821の底部821a及び鍔部824の剛性が向上する。
また、軸部821の底部821aの表側の面のうちアーム804の基端部804aが占める範囲は、一対の凹部825(一対の通し孔823)を結ぶ線よりも下側の範囲であり、軸部821の底部821aの表側の面は上下方向の中央部からその下にかけて徐々に隆起していくことによってアーム804の基端部804aが形成される。そのため、軸部821の底部821a及び鍔部824の表側のうちアーム804の基端部804aの上方の空間を有効活用することができる。更に、軸部821の底部821aの剛性が通し孔823及び凹部825によって低下したものとしても、アーム804の基端部804aがその剛性低下分を補ってなお余りある。
また、軸部821の底部821aの表側の面のうちアーム804の基端部804aが占める範囲は、一対の凹部825(一対の通し孔823)を結ぶ線よりも下側の範囲であり、軸部821の底部821aの表側の面は上下方向の中央部からその下にかけて徐々に隆起していくことによってアーム804の基端部804aが形成される。そのため、軸部821の底部821a及び鍔部824の表側のうちアーム804の基端部804aの上方の空間を有効活用することができる。更に、軸部821の底部821aの剛性が通し孔823及び凹部825によって低下したものとしても、アーム804の基端部804aがその剛性低下分を補ってなお余りある。
アーム804を上又は下から見て、アーム804の基端部804aが軸部821の底部821a及び鍔部824の表側の面からカバー81の外側へ突出するように設けられ、基端部804aよりも先端寄りの部位804bが基端部804aから前方に延出している。
アーム804を横から見て、アーム804の先端寄り部位804bがアーム804の基端部804aから前方斜め上に延出している。アーム804の先端寄り部位804bは、それよりも上方を中心にして弓なり状に湾曲しているとともに、前方下側に向かって凸状に湾曲している。
柄部803はアーム804の先端から前方に延出している。動力伝達部8の機構部によって入力軸8b及び操作レバー800が初期位置に保持されている場合には(図1参照)、柄部803が水平に保持されている。
カバー81がシート本体10に取り付けられて、操作レバー800が動力伝達部8に連結された状態では、アーム804及び柄部803がカバー81の側方に配置されている。操作レバー800のアーム804が凸部81p,81qに対向して、カバー81及び操作レバー800を側面から見て、操作レバー800のアーム804が凸部81p,81qに重なっている。アーム804の裏側の面(図6参照)が凸部81p,81qに当接してもよいし、アーム804の裏側の面が凸部81p,81qから離れていてもよい。アーム804の裏側の面(図6参照)が凸部81p,81qに当接する場合、アーム804の裏側の面がカバー81の側面(特に、第二意匠板部81b)から離れており、アーム804の裏側の面とカバー81の側面との間には隙間が存在する。
図5及び図6に示すように、アーム804には、縦面部841、上部フランジ842、下部フランジ843、リブ部844、円柱状穴845及び脆弱部(応力集中部)846が備えられている。また、柄部803には、縦面部831、上部フランジ832、下部フランジ833、補助フランジ834及び複数のリブ835が備えられている。
アーム804の縦面部841、上部フランジ842、下部フランジ843、リブ部844、円柱状穴845及び脆弱部846について説明する。縦面部841は、アーム804の基端部804aから前方斜め上に延出していて、動力伝達部8の入力軸8bに対して直交する面に沿ってアーム804の基端部804aからアーム804の先端まで延在している。上部フランジ842は縦面部841の上縁からシート本体10の内側に向かって延出する。上部フランジ842が縦面部841の上縁に沿って設けられている。下部フランジ843が縦面部841の下縁からシート本体10の内側に向かって延出する。下部フランジ843が縦面部841の下縁に沿って設けられている。
リブ部844は上部フランジ842と下部フランジ843の間において縦面部841の裏側の面に凸状に設けられていて、縦面部841の裏面に対して立設されている。リブ部844の頂部が上部フランジ842及び下部フランジ843の延出側の端面と面一に形成されている。このリブ部844の頂部には多数の円柱状穴845が形成されている。円柱状穴845は格子状に配列されており、リブ部844が網目状に形成されている。隣り合う円柱状穴845の間隔が短く、これら円柱状穴845が稠密する。
リブ部844は、アーム804の基端部804aからアーム804の中間部にかけて縦面部841の裏面に設けられている。リブ部844における上部フランジ842側の端部844aはリブ部844における下部フランジ843側の端部844bよりもアーム804の先端寄りにあり、リブ部844における上部フランジ842側の端部844aは、リブ部844における下部フランジ843側の端部844bよりも、作動伝達部材の回転軸を通過する垂直線L1から離れている。つまり、端部844aが端部844bより鉛直線L1から離れている。
アーム804のうちリブ部844が形成された部位はそれよりも先端寄りの部位よりも強度が高い。そして、リブ部844が形成された部位とそれよりも先端寄りの部位との境界部(主に、リブ部844の最も先端寄りの部位の根元)に応力が集中しやすく、その境界部が脆弱部846となる。アーム804は、脆弱部846で変形しやすい。動力伝達部8で許容できる最大トルクに対応する荷重を超える荷重がアーム804に作用した場合に、脆弱部846が変形する。リブ部844の有無によって脆弱部846が縦面部841の裏側に形成されているので、縦面部841の表面側から見ると縦面部841、上部フランジ842及び下部フランジ843には隙間がなく連続した状態となっている。つまり、アーム804のうちアーム804の表側を避けた部分(つまり、アーム804の裏側)に脆弱部846が形成されていることになる。
動力伝達部8で許容できる最大トルクに対応する荷重を超える荷重が脆弱部846に作用した場合に、アーム804が脆弱部846を中心にして変形する。アーム804の変形により、最大トルク以上のトルクが動力伝達部8の入力軸8bに作用することを抑制することができる。
柄部803の縦面部831、上部フランジ832、下部フランジ833、補助フランジ834及び複数のリブ835について説明する。縦面部831がアーム804の縦面部841の先端から前方に延出するように設けられ、縦面部831と縦面部841が連続するように設けられている。上部フランジ832はアーム804の上部フランジ842の先端から前方に延出するように設けられ、上部フランジ832と上部フランジ842が連続するように設けられている。上部フランジ832は縦面部831の上縁からシート本体10の内側に向かって延出する。上部フランジ832が縦面部831の上縁に沿って設けられている。下部フランジ833はアーム804の下部フランジ843の先端から前方に延出するように設けられ、下部フランジ833と下部フランジ843が連続するように設けられている。下部フランジ833は縦面部831の下縁からシート本体10の内側に向かって延出する。下部フランジ833が縦面部831の上縁に沿って設けられている。補助フランジ834は下部フランジ833の下端から下方に延出している。補助フランジ834は縦面部831と略平行になるように延在する。
リブ835は柄部803の裏側に設けられている。つまり、リブ835が上部フランジ832と下部フランジ833との間において縦面部831の裏側の面に凸設されている。リブ835が上下に延在する。これらリブ835が柄部803の長手方向に配列されている。
続いて、シート装置1の使用方法について説明するとともに、それに伴うシート装置1の動作について説明する。
動力伝達部8の機構部によって入力軸8b及び操作レバー800が初期位置に保持されており、柄部803が水平に保持されている(図1参照)。この状態にあっては、アーム804を横から見て、アーム804が軸部821の底部821a及び鍔部824の下部から前方へ延び出て、上へ湾曲する(図1参照)。更に、柄部803の上端が鍔部824の上端よりも上に位置する。
ユーザーが柄部803を把持し、柄部803を動力伝達部8の機構部の付勢力に抗して引き上げる。そうすると、操作レバー800の取付部802並びに動力伝達部8のブラケット8c及び入力軸8bが回転させられ、その入力軸8bのトルクが動力伝達部8の機構部によって出力軸8dに伝達される。これにより昇降機構7が駆動され、昇降機構7のリンク部材71,72が前に起き上がり、シート本体10及びボトムシート3が上昇する。
その後、ユーザーが柄部803を離すと、動力伝達部8の機構部の付勢力によって入力軸8bが初期位置まで回転させられ、操作レバー800が初期位置に戻って、柄部803が水平になる。この際、動力伝達部8の機構部の付勢力が出力軸8dに伝達せず、昇降機構7から出力軸8dに向かう荷重が動力伝達部8の機構部によって受けられる。そのため、ユーザーが柄部803を離しても、出力軸8dの位置及び昇降機構7の状態が動力伝達部8の機構部によって保たれ、シート本体10及びボトムシート3が下降しない。
図7は、操作レバー800を最も上に振り上げた状態を示した側面図である。図7に示すように、カバー42及び操作レバー800を側面から見て、操作レバー800が最も上に振り上げられた場合でも操作レバー800のアーム804が第一凸部81pに重なる。操作レバー800が最も上に振り上げられた場合に、操作レバー800のアーム804が第一凸部81pに当接してもよい。なお、第二凸部81qが更に上に延びていてもよい。その場合、カバー42及び操作レバー800を側面から見て、操作レバー800が最も上に振り上げられた場合でも操作レバー800のアーム804が凸部81p,81qに重なる。
一方、ユーザーが柄部803を動力伝達部8の機構部の付勢力に抗して引き下げる。そうすると、操作レバー800の取付部802並びに動力伝達部8のブラケット8c及び入力軸8bが回転させられ、その入力軸8bのトルクが動力伝達部8の機構部によって出力軸8dに伝達される。これにより昇降機構7が駆動され、昇降機構7のリンク部材71,72が後ろに倒伏して、シート本体10及びボトムシート3が下降する。
その後、ユーザーが柄部803を離すと、動力伝達部8の機構部の付勢力によって入力軸8bが初期位置まで回転させられ、操作レバー800が初期位置に戻って、柄部803が水平になる。この際、動力伝達部8の機構部の付勢力が出力軸8dに伝達せず、昇降機構7から出力軸8dに向かう荷重が動力伝達部8の機構部によって受けられる。そのため、ユーザーが柄部803を離しても、出力軸8dの位置及び昇降機構7の状態が動力伝達部8の機構部によって保たれ、シート本体10及びボトムシート3が上昇しない。
図8は、操作レバー800を最も下に振り下げた状態を示した側面図である。図8に示すように、カバー42及び操作レバー800を側面から見て、操作レバー800が最も下に振り上げられた場合でも操作レバー800のアーム804が凸部81p,81qに重なる。操作レバー800が最も下に振り下げられた場合に、操作レバー800のアーム804が凸部81p,81qに当接してもよい。なお、凸部81p、81qのどちらか一方が短くてもよい。その場合、カバー42及び操作レバー800を側面から見て、操作レバー800が最も下に振り上げられた場合でも凸部81p,81qのうち一方のみが操作レバー800に重なる。
操作レバー800の裏側の面が凸部81p,81qに当接していれば、以上のようにユーザーが操作レバー800を上下に動かす際に操作レバー800が凸部81p,81qを摺動する。
操作レバー800の裏側の面が凸部81p,81qから離れていれば、ユーザーが操作レバー800を上下に動かす際に操作レバー800がカバー81の側面に近づくこともある。操作レバー800がカバー81の側面に近づくと、操作レバー800の裏側の面が凸部81p,81qに当接する。
操作レバー800の裏側の面が凸部81p,81qから離れていれば、ユーザーが操作レバー800を上下に動かす際に操作レバー800がカバー81の側面に近づくこともある。操作レバー800がカバー81の側面に近づくと、操作レバー800の裏側の面が凸部81p,81qに当接する。
想定以上の力で柄部803を引き上げてしまうと、アーム804が脆弱部846を中心にして上へ変形する。この際、アーム804がその延在方向に延びた中心線回りに捻れる(図5及び図6の矢印Y1参照)。そのため、許容最大トルクを超えるトルクが動力伝達部8に作用することを抑制することができる。
想定以上の力で柄部803を押し下げてしまっても、アーム804が脆弱部846を中心にして下へ変形する。
以上の実施の形態によれば、下記のような作用効果を奏する。
(1) 複数の凸部81p,81qがカバー81の側面に設けられているので、操作レバー800がカバー81の側面に広い範囲で接触することを抑制することができる。つまり、カバー81の側面と操作レバー800の面接触を凸部81p,81qによって抑えられる。そのため、操作レバー800を上下に操作する際に、カバー81と操作レバー800の摩擦を低減・除去するこことができる。よって、操作レバー800をより一層スムーズに動かすことができる。
(2) 操作レバー800が凸部81p,81qに当接していれば、操作レバー800が取付部802を支点として左右に振動することを抑制することができる。そのため、操作レバー800を安定してスムーズに動かすことができる。
(3) 操作レバー800が凸部81p,81qに当接していれば、操作レバー800の裏側の面の全体がカバー81の側面に接するのではなく、その面の一部が凸部81p,81qに接している。そのため、操作レバー800の摩擦が低減し、軽い力で操作レバー800を上下に動かすことができる。よって、操作レバー800の可動性を向上させることができる。
(4) 操作レバー800が取付部802から前方に延び、側面視で操作レバー800の後部が第一凸部81pに重なり、操作レバー800の前部が第二凸部81qに重なっているので、操作レバー800がカバー81の側面に広い範囲で接触することを一層抑制することができる。操作レバー800の後部が第一凸部81pに当接し、操作レバー800の前部が第二凸部81qに当接していれば、取付部802を支点とした操作レバー800の左右の振動を広範囲にわたって抑制することができる。よって、操作レバー800をよりスムーズに動かすことができる。
(5) 凸部81p,81qの上端が上下にずれて配置され、凸部81p,81qの下端が上下にずれて配置され、第一凸部81pが形成されている上下方向の範囲と第二凸部81qが形成されている上下方向の範囲が異なるので、操作レバー800の前部と後部の上下方向の移動範囲が異なっても、操作レバー800を安定してスムーズに動かすことができる。
(6) 第二凸部81qの上端が第一凸部81pの上端よりも上にずれて配置されているので、操作レバー800が前方に延びつつ上へ湾曲していても、操作レバー800が第二凸部81qに重なる。よって、操作レバー800がカバー81の側面に接触しない範囲を広げることができ、操作レバー800をスムーズに動かすことができる範囲を広げることができる。
(7) 操作レバー800が初期位置にある場合、第一凸部81pが操作レバー800の裏側に隠れるので、カバー81の見栄え・審美性が向上する。
(8) 操作レバー800が初期位置にある場合、第二凸部81qの一部が操作レバー800の裏側に隠れつつ、第二凸部81qの別の一部が操作レバー800の下縁から下に延び出ているので、第二凸部81qが目立ちにくい。そのため、カバー81の見栄え・審美性が向上する。
(9) 操作レバー800が最も上に振り上げられた場合でも操作レバー800が第一凸部81pに重なるので、操作レバー800がカバー81の側面に接触しない範囲を上限点(上死点)まで広げることができる。よって、操作レバー800を初期位置から上限点まで安定してスムーズに動かすことができる。
(10) 操作レバー800が最も下に振り上げられた場合でも凸部81p,81qが操作レバー800に当接するので、操作レバー800がカバー81の側面に接触しない範囲を下限点(下死点)まで広げることができる。よって、操作レバー800を初期位置から下限点まで安定してスムーズに動かすことができる。
(11) 格子状に配列された複数の円柱状穴845が形成されることによって網目状のリブ部844が形成されるので、リブ部844を作りやすい。また、操作レバー800の剛性がリブ部844によって向上する。
(12) 操作レバー800の軸部821が収容凹部81j及び貫通孔81nに挿入されているため、カバー81の外側の塵埃が収容凹部81j及び貫通孔81nを通じてカバー81の内側に侵入することを抑制することができる。また、収容凹部81jがカバー81の表側の面に形成されているため、収容凹部81jによってカバー81の剛性向上を図ることができる。特に、貫通孔81nによってカバー81の剛性が低下したものとしても、収容凹部81jを囲う円筒状壁部81kがその剛性低下分を補ってなお余りある。
(13) 操作レバー800の鍔部824が収容凹部81jの底(フランジ81m)に重なっているため、貫通孔81nが鍔部824によって塞がれる。そのため、カバー81の外側の塵埃が収容凹部81j及び貫通孔81nを通じてカバーの内側に侵入することを抑制することができる。
(14) 鍔部824が収容凹部81jに収容されているため、収容凹部81j内の隙間が鍔部824によって埋められる。そのため、カバー81の外側の塵埃が収容凹部81j及び貫通孔81nを通じてカバー81の内側に侵入することを抑制することができる。
(15) 鍔部824が収容凹部81jに収容されているため、カバー81の外側をすっきりした構成とすることができ、カバー81の外側の空間を有効活用することができる。また、鍔部824の表側の面と収容凹部81jの周囲におけるカバー81の表側の面とが同一平面上に配置されているため、カバー81の外側をすっきりした構成とすることができる。よって、操作部構造80の外側の構成をコンパクト化することができる。
(16) 操作レバー800のアーム804の基端部804aが軸部821の底部821a及び鍔部824の表側の面における下部からカバー81の外側に突出するように設けられているため、軸部821の底部821a及び鍔部824の表側のうちアーム804の基端部804aの上方の空間を有効活用することができる。
(17) アーム804の基端部804aよりも先端寄りの部位804bが基端部804aから斜め上に延出し、柄部803がそのアーム804の前側の先端に連結されているかるため(図1、図5及び図6等参照)、シート本体10に座るユーザーが手で柄部803を握りやすくなる。
(18) 柄部803の上端が鍔部824の上端よりも上に位置するので(図5参照)、ユーザーが手で柄部803を握りやすくなる。更に、ユーザーが柄部803を手で握って操作レバー800を引き上げる際の操作性が向上する。
(19) 脆弱部846がアーム804の基端と先端の間の中途部に形成されているため(図6参照)、想定以上の荷重で操作レバー800を操作した場合でも、想定以上の荷重が動力伝達部8に作用することを抑制することができる。
(20) 軸部821がカバー81の内側に突き出ているから、カバー81の外側をすっきりした構成とすることができ、操作部構造80の外側の構成をコンパクト化することができる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上記実施形態では、操作部構造80がボトムシート3の側面に設けられていた。それに対して、操作部構造80がバックレスト2の側面に設けられていてもよい。つまり、動力伝達部8がフレーム21の側面に取り付けられ、カバー81がフレーム21の側面を覆い、操作レバー800の軸部821がカバー81の貫通孔81n及び収容凹部81jに挿入されて動力伝達部8のブラケット8cに取り付けられていてもよい。
上記実施形態では、軸部821及び動力伝達部8を中心にして操作レバー800を回転させることで、その動力が動力伝達部8及び昇降機構7を介してシート本体10に伝達してシート本体10が昇降した。操作レバー800の操作によるシート本体10の動作は昇降に限るものではない。例えば、操作レバー800を回転させることで、ボトムシート3の前部が昇降することでボトムシート3の傾きを調整するものとしてもよい。また、操作レバー800を回転させることで、バックレスト2の内部に設けられたランバーサポートが前後動するものでもよい。また、操作レバー800を回転させることで、バックレスト2の前面の左右両側に設けられた一対の土手部が開閉するものでもよい。また、操作レバー800を回転させることで、ボトムシート3の上面の左右両側に設けられた一対の土手部が開閉するものでもよい。何れの場合でも、動力伝達部8の出力軸8d又は駆動歯車8eがシート本体10の動作する部位に連結されている。
1 シート装置
10 シート本体
80 操作部構造
81 カバー
81p 第一凸部
81q 第二凸部
800 操作レバー
10 シート本体
80 操作部構造
81 カバー
81p 第一凸部
81q 第二凸部
800 操作レバー
Claims (9)
- シート本体の側面を覆うカバーと、
前記カバーに設けられ、前記カバーの側面に沿って上下に振られるよう操作可能な操作レバーと、
前記カバーの側面に設けられた複数の凸部と、を備え、
前記カバー及び前記操作レバーを側面から見て前記操作レバーが前記複数の凸部に重なる、
操作部構造。 - 前記操作レバーが上下に振られる際の支点から前記カバーの側面に沿って前方に延び、
前記複数の凸部が、
前記支点よりも前において前記カバーの側面に形成されて、上下に延びた第一凸部と、
前記第一凸部よりも前において前記カバーの側面に形成されて、上下に延びた第二凸部と、を有する、
操作部構造。 - 前記第一凸部及び前記第二凸部の上端が上下にずれて配置されている、
請求項2に記載の操作部構造。 - 前記操作レバーが前方に延びつつ上へ湾曲し、
前記第二凸部の上端が前記第一凸部の上端よりも上にずれて配置されている、
請求項3に記載の操作部構造。 - 前記第一凸部及び前記第二凸部の下端が上下にずれて配置されている、
請求項2から4の何れか一項に記載の操作部構造。 - 前記操作レバーが上下に振られる際の支点から前記カバーの側面に沿って前方に延び、
前記操作レバーが初期位置から上下に揺動可能であるとともにその初期位置に戻るように付勢され、
前記複数の凸部が上下に延び、
前記操作レバーが前記初期位置にある場合に前記複数の凸部のうち少なくとも1つの凸部が前記操作レバーの裏側に隠れて、その凸部の一部が前記操作レバーから下に延び出て露出している、
請求項1に記載の操作部構造。 - 前記操作レバーが上下に振られる際の支点から前記カバーの側面に沿って前方に延び、
前記操作レバーが初期位置から上下に揺動可能であり、
前記複数の凸部が上下に延び、
前記カバー及び前記操作レバーを側面から見て、前記操作レバーが最も上に振り上げられた場合でも前記操作レバーが前記複数の凸部のうち少なくとも1つの凸部に重なる、
請求項1に記載の操作部構造。 - 前記操作レバーが上下に振られる際の支点から前記カバーの側面に沿って前方に延び、
前記操作レバーが初期位置から上下に振り上げ可能であり、
前記複数の凸部が上下に延び、
前記カバー及び前記操作レバーを側面から見て、前記操作レバーが最も下に振り上げられた場合でも前記操作レバーが前記複数の凸部のうち少なくとも1つの凸部に重なる、
請求項1に記載の操作部構造。 - 前記シート本体と、
請求項1から8の何れか一項に記載の操作部構造と、を備える、
シート装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013017104A JP2014148215A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | シート装置及び操作部構造 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017030489A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
US10059240B2 (en) | 2016-08-23 | 2018-08-28 | Tachi-S Co., Ltd. | Vehicle seat |
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2013
- 2013-01-31 JP JP2013017104A patent/JP2014148215A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017030489A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
US10059240B2 (en) | 2016-08-23 | 2018-08-28 | Tachi-S Co., Ltd. | Vehicle seat |
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