JP2014147950A - 冷却水供給動作制御装置、冷却水供給動作制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

冷却水供給動作制御装置、冷却水供給動作制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 圧延後の被圧延材の先端や尾端の形状が矩形状でない場合であっても、搬送中の当該被圧延材を冷却する範囲を適切に決定できるようにする。
【解決手段】 厚板の先端の形状と、厚板の目標板幅と、厚板の目標板厚と、動作位置特定長とを相互に関連付けて記憶するテーブルを予め作成する。その後、厚板の先端全体の画像を撮像し、撮像した画像から、当該厚板の先端の形状を判定し、判定した形状と当該厚板の目標板幅・目標板厚とに対応する動作位置特定長をテーブルから読み出す。そして、厚板の先端の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って動作位置特定長だけ尾端側に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達すると、当該冷却スプレーによる冷却水の供給を開始させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、冷却水供給動作制御装置、冷却水供給動作制御方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、圧延後の被圧延材に対してオンラインで冷却を行うために用いて好適なものである。
鉄鋼業では、搬送中の鋼材の位置を追跡するトラッキングを行い、このトラッキングの結果、鋼材が所定の位置に到達したと判定すると、鋼材を処理するための動作を行う。このようなトラッキングを行うために、ラインの所定の箇所には、HMD(Hot Metal Detector)やCMD(Cold Metal Detector)が配置される(特許文献1を参照)。HMDは、赤外線の受光器を用いて構成され、高温の被圧延材から発せられる赤外線を受光器が受光することにより被圧延材を検知する。CMDは、被圧延材の上下に配置されたレーザ光の発光器・受光器を用いて構成され、発光器から発光されたレーザ光が受光器で受光されなくなることにより被圧延材を検知する。このようにすることによって、圧延後の被圧延材の先端及び尾端の位置を検知し、検知した位置を基準にして圧延後の被圧延材を処理するためのタイミング(動作位置)を決定することができる。
特開2011−50990号公報
しかしながら、HMDやCMDでは一般に、ラインの幅方向の中心の数十mmの範囲の領域を検知領域としている。したがって、HMDやCMDは、鋼材の先端及び尾端のうち、鋼材の幅方向の中心付近の位置を検知することになる。また、圧延後の鋼材の先端や尾端の形状は必ずしも矩形状ではなく、フィッシュテール形状(凹形状)やタン形状(凸形状)になっていることがある。よって、圧延後の鋼材の先端や尾端の形状が、フィッシュテール形状やタン形状になっている場合、HMDやCMDで検知した鋼材の先端及び尾端を基準にして当該鋼材を対象として動作する機器に対する処理を実行するタイミングを決定すると、当該タイミングが適切なタイミングにならないことがある。
例えば、CLC(Continuous on Line ControlProcess;本出願人が1983年に、他に先駆け冷却前形状矯正と拘束冷却方式を導入した制御冷却プロセス(圧延後、加速冷却を行なうことにより鋼材の強度を高めるプロセス))を備える厚板熱延ラインでは、圧延後の鋼材の先端及び尾端の領域の過冷却等を防止するため、鋼材の先端及び尾端から所定の範囲に対しては、冷却スプレーにより冷却水を噴射させないようにする。このために、CLCよりも上流側で、HMDを使用して鋼材の先端及び尾端を検知することが行われる。以下の説明では、このようにして冷却スプレーによる冷却を停止させることを必要に応じて「F/Tマスク」と称する。
しかしながら、冷却スプレーによる冷却を停止させる適切なタイミングは、圧延後の鋼材の先端や尾端の形状によって異なる。したがって、圧延後の鋼材の先端及び尾端の形状がフィッシュテール形状やタン形状になっている場合に、鋼材の先端及び尾端の幅方向の中心の位置から所定の範囲に対してF/Tマスクを行うと、鋼材の先端及び尾端の領域において、CLCによる焼入れが適切に行われずに所望の品質が得られない領域が大きくなる虞があり、その結果、鋼材の歩留りが低下する虞がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、圧延後の被圧延材の先端や尾端の形状が矩形状でない場合であっても、当該被圧延材を冷却する範囲を適切に決定できるようにすることを目的とする。
本発明の冷却水供給動作制御装置は、ライン上を搬送中の圧延後の被圧延材に対して冷却水を供給する冷却水供給装置による冷却水の供給動作を制御する冷却水供給動作制御装置であって、前記冷却水供給装置よりも前記ラインの上流側で撮像された画像であって、前記被圧延材の先端全体の領域と、前記被圧延材の尾端全体の領域との少なくとも何れか一方の領域を含む画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段により取得された画像に基づいて、前記被圧延材の先端の形状と、前記被圧延材の尾端の形状と、の少なくとも何れかを判定する形状判定手段と、前記形状判定手段により判定された形状に基づいて、前記被圧延材の先端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を開始する位置として特定する情報と、前記被圧延材の尾端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を停止する位置として特定する情報と、の少なくとも何れか一方を導出する導出手段と、前記搬送中の被圧延材の現在の位置を導出するトラッキング手段と、前記トラッキング手段により取得された、前記搬送中の被圧延材の現在の位置に基づいて、前記導出手段により導出された前記情報により特定される前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したか否かを判定する被圧延材位置判定手段と、前記被圧延材位置判定手段により、前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したと判定されると、前記冷却水供給装置に対する制御を実行する実行手段と、を有することを特徴とする。
本発明の冷却水供給動作制御方法は、ライン上を搬送中の圧延後の被圧延材に対して冷却水を供給する冷却水供給装置による冷却水の供給動作を制御する冷却水供給動作制御方法であって、前記冷却水供給装置よりも前記ラインの上流側で撮像された画像であって、前記被圧延材の先端全体の領域と、前記被圧延材の尾端全体の領域との少なくとも何れか一方の領域を含む画像を取得する画像取得工程と、前記画像取得工程により取得された画像に基づいて、前記被圧延材の先端の形状と、前記被圧延材の尾端の形状と、の少なくとも何れかを判定する形状判定工程と、前記形状判定工程により判定された形状に基づいて、前記被圧延材の先端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を開始する位置として特定する情報と、前記被圧延材の尾端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を停止する位置として特定する情報と、の少なくとも何れか一方を導出する導出工程と、前記搬送中の被圧延材の現在の位置を導出するトラッキング工程と、前記トラッキング工程により取得された、前記搬送中の被圧延材の現在の位置に基づいて、前記導出工程により導出された前記情報により特定される前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したか否かを判定する被圧延材位置判定工程と、前記被圧延材位置判定工程により、前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したと判定されると、前記冷却水供給装置に対する制御を実行する実行工程と、を有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、前記冷却水供給動作制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、被圧延材の先端全体の領域と、被圧延材の尾端全体の領域との少なくとも何れか一方の領域を含む画像に基づいて、被圧延材の先端の形状と、前記被圧延材の尾端の形状と、の少なくとも何れかを判定し、判定した形状に基づいて、被圧延材上の位置を冷却水の供給を開始・停止する位置として特定する情報を導出し、当該情報により特定される被圧延材上の位置が、冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達すると冷却水供給装置に対する制御を実行する。したがって、被圧延材を冷却する範囲を、被圧延材の先端や尾端の形状に応じた範囲にすることができる。よって、圧延後の被圧延材の先端や尾端の形状が矩形状でない場合であっても、当該被圧延材を冷却する範囲を適切に決定することができる。
厚板熱間ラインの構成の一例を示す図である。 イメージセンサによる撮像エリアの一例を示す図である。 冷却水供給動作制御装置の機能的な構成と、冷却水供給動作制御装置の処理に関わる機器の第1の例を示す図である。 厚板の先端・尾端の形状と、厚板の板幅と、厚板の板厚と、動作位置とを相互に関連付けて記憶するテーブルの一例を示す図である。 実施例を示し、厚板の先端における冷却開始位置と、厚板の先端側の長手方向における温度分布の一例を示す図である。 比較例を示し、厚板の先端における冷却開始位置と、厚板の先端側の長手方向における温度分布の一例を示す図である。 冷却水供給動作制御装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。尚、各図では、説明及び表記の都合上、説明に必要な部分以外の部分を簡略化・省略化している。また、各図に示すx、y、z座標は、各図における方向を示すものである。すなわち、各図におけるx、y、z座標の原点は、必ずしも各図に示す位置にはならない。
図1は、厚板熱間ラインの構成の一例を示す図である。図1では、y軸の正の方向に向かって、鋼材(スラブ・厚板)が搬送されるものとする。すなわち、y軸の正の方向が厚板熱間ラインの下流側になる。
図1に示す厚板熱間ラインは、加熱されたスラブを圧延(往復圧延)し、所望の板厚の厚板を製造するためのラインである。
図1において、厚板熱間ラインは、圧延機11、ホットレベラ(HL)12、CLC(Continuous on Line Control)13、及び搬送ロール14等を備える。尚、図1では、表記の都合上、厚板熱間ラインの一部にのみ、搬送ロール14を示す。しかしながら、搬送ロール14は、厚板熱間ラインの所望の位置(厚板を搬送するのに必要な位置)に配置される。
不図示の加熱炉で1000[℃]以上の温度に加熱されたスラブは、搬送ロール14により搬送されて、圧延機11で圧延される。本実施形態では、圧延機11は、1基のリバース圧延機である。ただし、圧延機11は、1基のリバース圧延機に限定されるものではない。例えば、圧延機11が粗圧延機と複数の仕上圧延機とを備えていてもよい。
圧延機11で圧延された厚板は、搬送ロール14により搬送されて、ホットレベラ12に送られる。ホットレベラ12では、上下方向(z軸方向)において間隔を有して配置されている矯正ロールの間に厚板を搬送させることにより、厚板の形状を矯正する。
ホットレベラ12で形状が矯正された厚板は、CLC13に送られる。CLC13では、厚板を冷却して所謂焼入れを行う。このようにしてCLC13で焼入れが行われた厚板が厚板製品として下工程に送られる。
本実施形態では、このような厚板熱間ラインのホットレベラ12の入側直前(例えば、ホットレベラ12の入口よりも1[m]程度上流側)の領域であって、厚板よりも上方の領域に、イメージセンサ15を配置する。尚、イメージセンサ15は、厚板からの輻射熱による影響を受けないように、耐熱ボックス内に配置される。
図2は、イメージセンサ15による撮像エリアの一例を示す図である。
本実施形態では、イメージセンサ15による撮像エリアを以下のようにして決定する。
まず、厚板熱間ラインで製造対象となる厚板の板幅として想定される値の最大値を特定する。そして、特定した値に基づいて、厚板熱間ラインで製造対象となる厚板の板幅方向(x軸方向)の全体の領域が撮像エリア22に含まれるように、撮像エリア22の幅方向(x軸方向)の長さが予め定められる。
また、厚板熱間ラインで製造対象となる厚板の最先端及び最尾端の位置から板幅が一定(=W(図2(b)及び図2(c)を参照))になる位置までの長手方向(y軸方向)の長さとして想定される値の最大値を夫々特定する。そして、特定した値に基づいて、厚板熱間ラインで製造対象となる厚板の先端全体及び尾端全体の領域が撮像エリア22に含まれるように、撮像エリア22の長手方向(y軸方向)の長さが予め定められる。
尚、図2(a)は、厚板21aの先端の形状が矩形状である場合を示し、図2(b)は、厚板21bの先端の形状がフィッシュテール形状(凹形状)である場合を示し、図2(c)は、厚板21cの先端の形状がタン形状(凸形状)である場合を示す。また、図2では、y軸の正の方向を搬送方向として、厚板の先端の形状を示しているが、厚板の尾端の形状は、図2において、y軸の負の方向を搬送方向とすることにより表現することができるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
このように、本実施形態では、イメージセンサ15が2次元画像を撮像するエリアセンサである場合を例に挙げて示している。しかしながら、イメージセンサ15は、厚板21a〜21cの幅方向(x軸方向)の全体の1次元画像を撮像するラインセンサであってもよい。このようにした場合には、例えば、ラインセンサにより複数のタイミングで撮像された1次元画像から2次元画像を生成することにより、エリアセンサで得られた2次元画像と同等の画像を得ることができる。
また、本実施形態では、イメージセンサ15が動画像を撮像するものとするが、イメージセンサ15は静止画像を撮像するものであってもよい。このようにする場合、イメージセンサ15は、例えば、所定の間隔で静止画像を繰り返し撮像する。
図3は、冷却水供給動作制御装置30の機能的な構成と、冷却水供給動作制御装置30の処理に関わる機器の一例を示す図である。冷却水供給動作制御装置30のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、及び各種のインターフェースを備えた公知のコンピュータシステム(例えばPC)を用いることにより実現できるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。以下に、冷却水供給動作制御装置30が有する機能の一例を説明する。
<画像取得部31>
画像取得部31は、イメージセンサ15で撮像された画像から、厚板の先端全体・尾端全体の領域の画像を取得する。
画像取得部31は、例えば、CPU、ROM、RAM、及び通信インターフェースを用いることにより実現できる。
<形状判定部32>
形状判定部32は、画像取得部31により取得された画像を解析し、解析した結果に基づいて、厚板の先端及び尾端の形状が、フィッシュテール形状、タン形状、及び矩形状の何れであるかを判定する。
本実施形態では、図2(a)に示すように、厚板21aの先端(尾端)の凹凸の深さの最大値が所定値未満である場合に、厚板の先端(尾端)の形状が矩形状であると判定する。
また、図2(b)に示すように、板幅方向の中心の領域が他の領域よりも窪んでおり、且つ、厚板21aの最先端(最尾端)から当該窪んでいる領域の最深部までの深さが所定値以上である場合に、厚板の先端(尾端)の形状がフィッシュテール形状であると判定する。
また、図2(c)に示すように、板幅方向の中心の領域が他の領域よりも出っ張っており、且つ、当該出っ張っている領域の長手方向の長さ(の最大値)が所定値以上である場合に、厚板の先端・尾端の形状がタン形状であると判定する。
形状判定部32は、例えば、CPU、ROM、及びRAMを用いることにより実現できる。
<動作位置導出部33>
動作位置導出部33は、形状判定部32により判定された「厚板の先端・尾端の形状」と、「厚板の目標板幅・目標板厚」と、に基づいて、F/Tマスクを行う厚板の位置を特定する情報を導出する。本実施形態では、この位置を特定する情報として、厚板の長手方向の長さであって、厚板の先端・尾端の板幅方向の中心の位置からの長さを用いる。厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の位置から長手方向に沿ってこの長さだけ尾端側(先端側)に離れた位置が、F/Tマスクの終了位置(開始位置)となる。以下の説明では、この長さを必要に応じて「動作位置特定長」と称する。図5において、長さL1、L2、L3が、動作位置特定長に対応し、位置y1が、F/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)に対応する。尚、図5の詳細については後述する。また、厚板の目標板幅・目標板厚は、例えば、上位のプロセスコンピュータから動作位置導出部33が予め取得しているものとする。
図4は、厚板の先端(尾端)の形状と、厚板の目標板幅と、厚板の目標板厚と、動作位置特定長とを相互に関連付けて記憶するテーブルの一例を示す図である。
動作位置特定長は、厚板熱間ラインにおける操業を模擬したシミュレーションや、厚板熱間ラインにおける実操業の結果や、厚板熱間ラインを使用した実験の結果等から、予め定められる。また、図4に示すテーブル40の板幅と板厚には、範囲(上限値と下限値)が記憶される。
本実施形態では、動作位置導出部33は、形状判定部32により判定された「厚板の先端(尾端)の形状」と、「厚板の目標板幅・目標板厚」とがそれぞれ属するレコードの「動作位置特定長」をテーブル40から抽出する。
動作位置導出部33は、例えば、CPU、ROM、RAM、及びHDDを用いることにより実現できる。
<トラッキング部34>
トラッキング部34は、画像取得部31により取得された画像を解析した結果と、イメージセンサ15が配置されている位置(撮像エリア22の位置)と、に基づいて、厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置を導出する。そして、トラッキング部34は、回転検出器17により検出された搬送ロール14の回転数が得られる度に、当該回転数に基づいて定まる速度を時間積分することにより得られる距離だけ、厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置を下流側に進めて、厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置を更新する。尚、図3では、1つの搬送ロール14にしか回転検出器17が設けられていないが、他の搬送ロール14にも回転検出器17が設けられている。ここで、トラッキング部34は、回転検出器17が設けられている搬送ロール14のうち、厚板の長手方向の中心の現在の位置に最も近い位置にある搬送ロール14に設けられている回転検出器17により検出された搬送ロール14の回転数を採用して、厚板の先端・尾端の板幅方向の中心の現在の位置を更新する。
トラッキング部34は、例えば、CPU、ROM、及びRAMを用いることにより実現できる。また、回転検出器17は、例えば、パルスジェネレータを用いることにより実現できる。
<動作位置到達判定部35>
動作位置到達判定部35は、トラッキング部34により更新された「厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置」と、動作位置導出部33により導出された「動作位置特定長」とに基づいて、F/Tマスクの終了位置(開始位置)を導出する。そして、動作位置到達判定部35は、導出したF/Tマスクの終了位置(開始位置)が、冷却スプレーの直下の位置に到達したか否かを判定する。
具体的に本実施形態では、動作位置到達判定部35は、トラッキング部34により更新された「厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置」から長手方向に沿って動作位置導出部33により導出された「動作位置特定長」だけ尾端側(先端側)に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達したか否かを判定する。
動作位置到達判定部35は、例えば、CPU、ROM、及びRAMを用いることにより実現できる。
<冷却水制御部36>
冷却水制御部36は、動作位置到達判定部35により、F/Tマスクの終了位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達したと判定されると、当該冷却スプレーから厚板に対して冷却水を供給させる動作を開始する。また、冷却水制御部36は、動作位置到達判定部35により、F/Tマスクの開始位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達したと判定されると、当該冷却スプレーから厚板に対して冷却水の供給を停止させる動作を開始する。
図3において、CLC13では、厚板は、拘束ロール16によって拘束された状態で搬送ロール14により搬送される。このとき、厚板の上方及び下方の領域であって、拘束ロール16の間の領域に配置された冷却スプレー18a〜18dから噴射される冷却水により厚板が冷却される。冷却スプレー18a〜18dには、夫々、三方電磁弁19a〜19dが配置される。三方電磁弁19a〜19dに流入した冷却水は、三方電磁弁19a〜19dの切り替え動作により、厚板側(冷却スプレー18a〜18d側)の経路と、排出側の経路との何れかに導かれる。
図3において、三方電磁弁19a〜19dに対する水平方向(y軸方向)の矢印線は冷却水が流れる方向を表す。また、冷却スプレー18c、18dの先端と厚板との間に示す線は、冷却水が厚板に噴射される様子を表す。また、図3において、黒塗りの三角は冷却水の経路が遮断されることを表している。三方電磁弁19a、19bでは、厚板側(冷却スプレー18a、18b側)の経路が遮断されており、三方電磁弁19c、19dでは、排水側の経路が遮断されている。したがって、図3に示す例では、4つの冷却スプレー18a〜18dのうち、三方電磁弁19c、19dに接続されている冷却スプレー18c、18dから厚板に対して冷却水が噴射されている状態を示す。本実施形態では、このような三方電磁弁19a〜19dの動作により、冷却スプレー18a〜18dによる冷却水の供給動作を制御する。
本実施形態では、冷却水制御部36は、F/Tマスクの終了位置(厚板の先端の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って動作位置特定長だけ尾端側に離れた位置)が、冷却スプレーの直下の位置に到達するまでは、当該冷却スプレーに設けられた三方電磁弁により、冷却水が排出側の経路に導かれるようにする。そして、F/Tマスクの終了位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達すると、冷却水制御部36は、当該冷却スプレーに設けられた三方電磁弁の切り替え動作を行い、厚板側(冷却スプレー側)の経路に冷却水を導く。冷却水制御部36は、F/Tマスクの終了位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達する度に、当該冷却スプレーに設けられた三方電磁弁に対して、このような切り替え動作を行わせる。これにより、F/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)よりも尾端側の領域に対してのみ冷却水による冷却が行われる。
その後、F/Tマスクの開始位置(厚板の尾端の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って動作位置特定長だけ先端側に離れた位置)が、冷却スプレーの直下の位置に到達すると、冷却水制御部36は、当該冷却スプレーに設けられた三方電磁弁の切り替え動作を行い、排出側の経路に冷却水を導く。冷却水制御部36は、F/Tマスクの開始位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達する度に、当該冷却スプレーに設けられた三方電磁弁に対して、このような切り替え動作を行わせる。これにより、F/Tマスクの開始位置(冷却終了位置)よりも尾端側の領域に対して冷却水による冷却が行われることを抑制することができる。
冷却水制御部36は、例えば、CPU、ROM、及びRAMを用いることにより実現できる。
<本実施形態の効果の説明>
図5、図6は、厚板の先端におけるF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置。上図)と、厚板の先端側の長手方向における温度分布(下図)の一例を示す図である。図5は、実施例を示し、図6は、比較例を示す。
図5及び図6において、図(a)は、厚板21aの先端の形状が矩形状である場合を示し、図(b)は、厚板21bの先端の形状がフィッシュテール形状(凹形状)である場合を示し、図(c)は、厚板21cの先端の形状がタン形状(凸形状)である場合を示す。
また、図5及び図6において、下図に示す温度分布は、厚板21a〜21cの板幅方向の温度の最高値を長手方向の各位置についてプロットすることにより得られたものである。
図5に示すように、実施例では、前述したように、イメージセンサ15により厚板の先端全体の画像を撮像し、撮像した画像に基づいて厚板の先端の形状を判定する。そして、当該厚板の先端の形状に対応する動作位置特定長を導出し、厚板の先端の板幅方向の中心から長手方向に沿って、尾端側に動作位置特定長だけ離れた位置をF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y1とし、このF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y1よりも尾端側の領域に冷却水を噴射する。
一方、図6に示すように、比較例では、背景技術で説明したように、HMDの(数十mmの範囲の)検知領域61a〜61cに、厚板の先端が到達すると、その検知領域61a〜61cから長手方向に沿って所定の距離Lだけ尾端側に離れた位置をF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2とし、このF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2よりも尾端側の領域に冷却水を噴射する。このように、比較例では、厚板の先端の形状に関わらず、検知領域61a〜61cからF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2までの距離を一定としている。
実施例と比較例のその他の条件は同じである。
図6(a)に示すように、比較例では、厚板21aの先端の形状が矩形状である場合には、F/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2よりも尾端側の領域に冷却水を噴射することにより、厚板21aの先端側の長手方向における温度分布は、適正温度TR付近で安定する。したがって、厚板21aの先端に近い位置を製品採取位置y3にすることができる(すなわち、クロップとして取り除く領域(製品採取位置y3よりも先端側の領域)を小さくすることができる)。
これに対し、図6(b)に示すように、厚板21bの形状がフィッシュテール形状である場合、厚板21bの長手方向の位置が同じ位置での温度は、先端からF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2までの距離が長い領域である程、高くなる。しかしながら、F/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2よりも尾端側の領域に冷却水を噴射すると、先端が他の領域よりも突出している領域に冷却水が噴射されない。このため、先端からF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2までの距離が長い領域の温度は、適正温度TRよりも高くなる。したがって、適正な焼入れが行われていない領域が厚板製品に含まれないように、製品採取位置y3を厚板の尾端側にしなければならない。よって、厚板の歩留りが低下してしまう。
また、図6(c)に示すように、厚板21cの形状がタン形状である場合、厚板21cの長手方向の位置が同じ位置での温度は、板幅方向の端部付近の領域(先端が他の領域よりも後退している領域)である程、低くなる。しかしながら、F/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2よりも尾端側の領域に冷却水を噴射すると、当該先端が他の領域よりも後退している領域に冷却水が噴射されてしまう。このため、当該領域の温度は、適正温度TRよりも低くなる。したがって、図6(b)の場合と同様、適正な焼入れが行われていない領域が厚板製品に含まれないように、製品採取位置y3を厚板の尾端側にしなければならず、厚板の歩留りが低下してしまう。
一方、実施例では、図5に示すように、厚板21a、21b、21cの先端の形状に応じて、冷却開始位置y1を異ならせるようにし、先端の形状に関わらず、厚板21a、21b、21cの温度が、可及的に先端側の領域まで適正温度TRに近くなるようにする。
まず、図5(a)に示すように、厚板21aの先端の形状が矩形状である場合には、F/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y1・製品採取位置y4は、図6(a)に示したF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2・製品採取位置y3と同じになる(図5(a)に示す長さL1と図6(a)に示す長さLは同じ長さになる)。
これに対し、図5(b)に示すように、厚板21bの形状がフィッシュテール形状である場合には、図6(b)に示したF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2よりも先端側の位置をF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y1にすることにより、製品採取位置y4を図6(b)に示した製品採取位置y3よりも先端側の位置にすることができる(図5(b)に示す長さL2は、図6(b)に示す長さLよりも短くなる)。したがって、厚板の歩留りを向上させることができる。
また、図5(c)に示すように、厚板21cの形状がタン形状である場合には、図6(c)に示したF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y2よりも尾端側の位置をF/Tマスクの終了位置(冷却開始位置)y1にすることにより、製品採取位置y4を図6(c)に示した製品採取位置y3よりも先端側の位置にすることができる(図5(c)に示す長さL3は、図6(c)に示す長さLよりも長くなる)。したがって、厚板の歩留りを向上させることができる。
<動作フローチャート>
次に、図7のフローチャートを参照しながら、冷却水供給動作制御装置30の動作の一例を説明する。ここでは、三方電磁弁の厚板側の経路が遮断されている状態で図7のフローチャートが開始する場合を例に挙げて説明を行う。
まず、ステップS701において、画像取得部31は、イメージセンサ15で撮像された画像から、厚板の先端全体の領域の画像(先端の画像)を取得するまで待機する。そして、厚板の先端全体の領域の画像が取得されると、ステップS702に進む。
ステップS702に進むと、形状判定部32は、ステップS701で取得された画像を解析し、解析した結果に基づいて、厚板の先端の形状が、フィッシュテール形状、タン形状、及び矩形状の何れであるかを判定する。
次に、ステップS703において、動作位置導出部33は、ステップS702で判定された「厚板の先端の形状」と、「厚板の目標板幅・目標板厚」とがそれぞれ属するレコードの「動作位置特定長(先端側の動作位置特定長)」をテーブル40から抽出する。
次に、ステップS704において、動作位置導出部33は、動作位置特定長(尾端側の動作位置特定長)の導出を既に行っているか否かを判定する。この判定の結果、動作位置特定長(尾端側の動作位置特定長)の導出を行っている場合には、ステップS705〜S707を省略して後述するステップS708に進む。一方、動作位置特定長(尾端側の動作位置特定長)の導出を行っていない場合には、ステップS705に進む。
ステップS705に進むと、画像取得部31は、イメージセンサ15で撮像された画像から、厚板の尾端全体の領域の画像(尾端の画像)を取得したか否かを判定する。この判定の結果、厚板の尾端全体の領域の画像を取得していない場合には、ステップS706、S707を省略して後述するステップS708に進む。
一方、厚板の尾端全体の領域の画像を取得した場合には、ステップS706に進む。ステップS706に進むと、形状判定部32は、ステップS705で取得された画像を解析し、解析した結果に基づいて、厚板の尾端の形状が、フィッシュテール形状、タン形状、及び矩形状の何れであるかを判定する。
次に、ステップS707において、動作位置導出部33は、ステップS706で判定された「厚板の尾端の形状」と、「厚板の目標板幅・目標板厚」とがそれぞれ属するレコードの「動作位置特定長(尾端側の動作位置特定長)」をテーブル40から抽出する。そして、ステップS708に進む。
ステップS708に進むと、トラッキング部34は、厚板の先端・尾端の板幅方向の中心の現在の位置を導出する。
ステップS705からステップS708に進んだ場合、トラッキング部34は、厚板の先端の板幅方向の中心の現在の位置を導出する。一方、ステップS704又はステップS707からステップS708に進んだ場合、トラッキング部34は、厚板の先端及び尾端の板幅方向の中心の現在の位置を導出する。
次に、ステップS709において、動作位置到達判定部35は、ステップS709で導出された「厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置」から長手方向に沿って、動作位置特定長だけ尾端側(先端側)に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達したか否かを判定する。
ステップS708において、厚板の先端の板幅方向の中心の現在の位置を導出した場合、ステップS709において、動作位置到達判定部35は、厚板の先端の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って、先端側の動作位置特定長だけ尾端側に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達したか否かを判定する。一方、ステップS708において、厚板の尾端の板幅方向の中心の現在の位置を導出した場合、動作位置到達判定部35は、厚板の尾端の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って、尾端側の動作位置特定長だけ先端側に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達したか否かを判定する。
この判定の結果、厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って、動作位置特定長だけ尾端(先端)側に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達していない場合には、ステップS710に進む。ステップS710に進むと、動作位置到達判定部35は、厚板の尾端がCLC13を抜けたか否かを判定する。この判定の結果、厚板の尾端がCLC13を抜けた場合には、図7のフローチャートによる処理を終了する。一方、厚板の尾端がCLC13を抜けていない場合には、ステップS704に戻る。
ステップS709において、厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って、動作位置特定長だけ尾端(先端)側に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達したと判定されると、ステップS711に進む。
ステップS711に進むと、冷却水制御部36は、厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って動作位置特定長だけ尾端(先端)側に離れた位置の直上にある冷却スプレーに設けられている三方電磁弁の切り替え動作を行う。
ステップS709において、厚板の先端の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って先端側の動作位置特定長だけ尾端側に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達したと判定された場合、ステップS711において、冷却水制御部36は、当該冷却スプレーに設けられた三方電磁弁の切り替え動作を行い、厚板側(冷却スプレー18a〜18d側)の経路に冷却水を導く。一方、ステップS709において、厚板の尾端の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って尾端側の動作位置特定長だけ先端側に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達したと判定された場合、ステップS711において、冷却水制御部36は、当該冷却スプレーに設けられた三方電磁弁の切り替え動作を行い、排出側の経路に冷却水を導く。そして、ステップS704に戻る。
<まとめ>
以上のように本実施形態では、厚板の先端(尾端)の形状と、厚板の目標板幅と、厚板の目標板厚と、動作位置特定長と、を相互に関連付けて記憶するテーブル40を予め作成する。その後、厚板の先端全体(尾端全体)の画像を撮像し、撮像した画像から、当該厚板の先端(尾端)の形状を判定し、判定した形状と当該厚板の目標板幅・目標板厚とに対応する動作位置特定長をテーブル40から読み出す。そして、厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置から長手方向に沿って動作位置特定長だけ尾端側(先端側)に離れた位置が、冷却スプレーの直下の位置に到達すると、当該冷却スプレーによる冷却水の供給を開始(終了)させる。したがって、厚板の温度が適正温度TRから大きく外れる領域を小さくすることができ、適正に焼入れが行われる領域を大きくすることができる。これにより、厚板の歩留りを向上させることができる。
<変形例>
本実施形態では、テーブル40を用いて動作位置特定長を導出する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもテーブル40を用いる必要はない。例えば、厚板の先端・尾端の形状毎に、厚板の目標板幅と、厚板の目標板厚と、動作位置特定長との関係を表す関係式を作成し、この関係式を用いて動作位置特定長を導出してもよい。
また、本実施形態のように、厚板の先端(尾端)の形状、厚板の目標板幅、及び厚板の目標板厚に対応する動作位置特定長を導出すれば、動作位置特定長をより正確に導出することができるので好ましい。しかしながら、厚板の先端・尾端の形状に対応する動作位置特定長を導出していれば、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、厚板の先端(尾端)の形状と、厚板の目標板幅及び厚板の目標板厚の何れか一方と、に対応する動作位置特定長を導出してもよい。
また、本実施形態のように、CLC13の上流側の領域のうち、可及的にCLC13に近い領域にイメージセンサ15を配置すれば、トラッキングを高精度に行うことができる(厚板の先端(尾端)の板幅方向の中心の現在の位置を高精度に導出することができる)ので好ましいが、イメージセンサ15の位置は、CLC13の上流側の領域であれば、どの位置であってもよい。
このように、CLC13から離れた位置にイメージセンサ15を配置した場合には、例えば、以下のようにすることができる。厚板熱間ラインの不図示のテーブルごとに、厚板の板幅方向の中央付近を検出するHMDを設ける。そして、イメージセンサ15により画像を取得して厚板の先端(尾端)の形状を把握した後、HMDにより、厚板の板幅方向の中央付近が検出される度に、当該HMDが配置されている位置(当該HMDの検知領域の位置)に、厚板の板幅方向の中心の現在の位置を書き換えて更新してもよい。
また、ホットレベラ12の入側直前の領域に加えて、圧延機11の出側直後の領域にもイメージセンサ15を配置し、これら2つのイメージセンサ15、又は、これら2つのイメージセンサ15と前述したHMDとを用いて、厚板の板幅方向の中心の現在の位置の更新を行ってもよい。
また、本実施形態では、厚板の先端・尾端の形状が、矩形状、フィッシュテール形状、及びタン形状の3種類である場合を例に挙げて説明したが、矩形状(理想的な形状)とそれ以外の少なくとも1つの形状を含んでいれば、厚板の先端・尾端の形状は、3種類に限定されず、2種類であっても4種類以上であってもよい。
また、本実施形態では、CLCを用いて焼入れを行うようにしたが、焼入れ(圧延後の鋼材の冷却)を行う設備は、CLCに限定されるものではなく、CLC以外の鋼板冷却装置にすることができる。
また、本実施形態では、搬送中の圧延後の厚板を対象として動作する機器に対する処理を実行するタイミングを決定するようにしたが、搬送中の圧延後の被圧延材を対象としていれば、必ずしも厚板を対象とする必要はない。また、圧延後の被圧延材を対象として動作する機器は、三方電磁弁19a〜19d(冷却スプレー18a〜18d)や温度計85に限定されるものではない。さらに、本実施形態では、圧延後の被圧延材の先端と尾端の双方に対して処理を行うようにしたが、これらのうちの何れか一方に対してのみ処理を行うようにしてもよい。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び前記プログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
(請求項との関係)
ラインの一例は、図1に示す厚板熱間ラインである。また、機器(冷却水供給装置)の一例は、冷却スプレー18a〜18d及び三方電磁弁19a〜19dであり、機器(温度計)の他の一例は、温度計85である。
画像取得手段(工程)は、例えば、画像取得部31が、図7のステップS701、S705の処理を実行することにより実現される。
形状判定手段(工程)は、例えば、形状判定部32が、図7のステップS702の処理を実行することにより実現される。
導出手段(工程)は、例えば、動作位置導出部33が、図7のステップS703、S707の処理を実行することにより実現される。
被圧延材上の位置を冷却水の供給を開始する位置として特定する情報の一例は、厚板の長手方向の長さであって、厚板の先端の板幅方向の中心の位置からの長さ(動作位置特定長)である。被圧延材上の位置を冷却水の供給を停止する位置として特定する情報の一例は、厚板の長手方向の長さであって、厚板の尾端の板幅方向の中心の位置からの長さ(動作位置特定長)である。
冷却水供給装置における冷却水の供給位置の一例は、冷却スプレー18a〜18dの噴射口の位置である。
トラッキング手段(工程)は、例えば、トラッキング部34が、図7のステップS708の処理を実行することにより実現される。
被圧延材位置判定手段(工程)は、例えば、動作位置到達判定部35が、図7のステップS709の処理を実行することにより実現される。
実行手段(工程)は、例えば、冷却水制御部36が、図7のステップS711の処理を実行することにより実現される。
11 圧延機
12 ホットレベラ
13 CLC
14 搬送ロール
15 イメージセンサ
16 拘束ロール
17 回転検出器
18 冷却スプレー
19 三方電磁弁
21 厚板
30 冷却水供給動作制御装置

Claims (7)

  1. ライン上を搬送中の圧延後の被圧延材に対して冷却水を供給する冷却水供給装置による冷却水の供給動作を制御する冷却水供給動作制御装置であって、
    前記冷却水供給装置よりも前記ラインの上流側で撮像された画像であって、前記被圧延材の先端全体の領域と、前記被圧延材の尾端全体の領域との少なくとも何れか一方の領域を含む画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段により取得された画像に基づいて、前記被圧延材の先端の形状と、前記被圧延材の尾端の形状と、の少なくとも何れかを判定する形状判定手段と、
    前記形状判定手段により判定された形状に基づいて、前記被圧延材の先端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を開始する位置として特定する情報と、前記被圧延材の尾端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を停止する位置として特定する情報と、の少なくとも何れか一方を導出する導出手段と、
    前記搬送中の被圧延材の現在の位置を導出するトラッキング手段と、
    前記トラッキング手段により取得された、前記搬送中の被圧延材の現在の位置に基づいて、前記導出手段により導出された前記情報により特定される前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したか否かを判定する被圧延材位置判定手段と、
    前記被圧延材位置判定手段により、前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したと判定されると、前記冷却水供給装置に対する制御を実行する実行手段と、
    を有することを特徴とする冷却水供給動作制御装置。
  2. 前記画像取得手段は、
    前記冷却水供給装置よりも前記ラインの上流側で撮像された画像であって、前記被圧延材の先端全体の領域を含む画像を取得し、
    前記形状判定手段は、
    前記画像取得手段により取得された画像に基づいて、前記被圧延材の先端の形状を判定し、
    前記導出手段は、
    前記形状判定手段により判定された形状に基づいて、前記被圧延材の先端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を開始する位置として特定する情報を導出し、
    前記実行手段は、
    前記導出手段により導出された前記情報により特定される前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したことが前記被圧延材位置判定手段により判定されると、前記冷却水供給装置による前記冷却水の供給を開始するための制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の冷却水供給動作制御装置。
  3. 前記画像取得手段は、
    前記冷却水供給装置よりも前記ラインの上流側で撮像された画像であって、前記被圧延材の尾端全体の領域を含む画像を取得し、
    前記形状判定手段は、
    前記画像取得手段により取得された画像に基づいて、前記被圧延材の尾端の形状を判定し、
    前記導出手段は、
    前記形状判定手段により判定された形状に基づいて、前記被圧延材の尾端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を停止する位置として特定する情報を導出し、
    前記実行手段は、
    前記導出手段により導出された前記情報により特定される前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したことが前記被圧延材位置判定手段により判定されると、前記冷却水供給装置による前記冷却水の供給を停止するための制御を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却水供給動作制御装置。
  4. ライン上を搬送中の圧延後の被圧延材に対して冷却水を供給する冷却水供給装置による冷却水の供給動作を制御する冷却水供給動作制御方法であって、
    前記冷却水供給装置よりも前記ラインの上流側で撮像された画像であって、前記被圧延材の先端全体の領域と、前記被圧延材の尾端全体の領域との少なくとも何れか一方の領域を含む画像を取得する画像取得工程と、
    前記画像取得工程により取得された画像に基づいて、前記被圧延材の先端の形状と、前記被圧延材の尾端の形状と、の少なくとも何れかを判定する形状判定工程と、
    前記形状判定工程により判定された形状に基づいて、前記被圧延材の先端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を開始する位置として特定する情報と、前記被圧延材の尾端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を停止する位置として特定する情報と、の少なくとも何れか一方を導出する導出工程と、
    前記搬送中の被圧延材の現在の位置を導出するトラッキング工程と、
    前記トラッキング工程により取得された、前記搬送中の被圧延材の現在の位置に基づいて、前記導出工程により導出された前記情報により特定される前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したか否かを判定する被圧延材位置判定工程と、
    前記被圧延材位置判定工程により、前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したと判定されると、前記冷却水供給装置に対する制御を実行する実行工程と、
    を有することを特徴とする冷却水供給動作制御方法。
  5. 前記画像取得工程は、
    前記冷却水供給装置よりも前記ラインの上流側で撮像された画像であって、前記被圧延材の先端全体の領域を含む画像を取得し、
    前記形状判定工程は、
    前記画像取得工程により取得された画像に基づいて、前記被圧延材の先端の形状を判定し、
    前記導出工程は、
    前記形状判定工程により判定された形状に基づいて、前記被圧延材の先端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を開始する位置として特定する情報を導出し、
    前記実行工程は、
    前記導出工程により導出された前記情報により特定される前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したことが前記被圧延材位置判定工程により判定されると、前記冷却水供給装置による前記冷却水の供給を開始するための制御を実行することを特徴とする請求項4に記載の冷却水供給動作制御方法。
  6. 前記画像取得工程は、
    前記冷却水供給装置よりも前記ラインの上流側で撮像された画像であって、前記被圧延材の尾端全体の領域を含む画像を取得し、
    前記形状判定工程は、
    前記画像取得工程により取得された画像に基づいて、前記被圧延材の尾端の形状を判定し、
    前記導出工程は、
    前記形状判定工程により判定された形状に基づいて、前記被圧延材の尾端の幅方向の所定の位置から、長手方向に沿った距離だけ離れた前記被圧延材上の位置を前記冷却水の供給を停止する位置として特定する情報を導出し、
    前記実行工程は、
    前記導出工程により導出された前記情報により特定される前記被圧延材上の位置が、前記冷却水供給装置における冷却水の供給位置に対応する位置に到達したことが前記被圧延材位置判定工程により判定されると、前記冷却水供給装置による前記冷却水の供給を停止するための制御を実行することを特徴とする請求項4又は5に記載の冷却水供給動作制御方法。
  7. 請求項4〜6の何れか1項に記載の冷却水供給動作制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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