JP2014147556A - 頭髪用塗布具 - Google Patents
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Abstract
【課題】保持体及び液状体の物性変化を起こさず、液状体の種類に左右されることなく、液状体を保持することができ、頭髪に液状体を、手を汚さず手軽に満遍なく塗布し、スムーズにブラッシングできる頭髪用塗布具を提供する。
【解決手段】塗布具本体1に液状体保持部2を設けたものとしており、前記液状体保持部2を、弾性力を有した液状体保持可能な多孔質素材としている。そして、前記液状体保持部2を、ポリオレフィン系樹脂の微細連続気泡体としている。
【選択図】図1
【解決手段】塗布具本体1に液状体保持部2を設けたものとしており、前記液状体保持部2を、弾性力を有した液状体保持可能な多孔質素材としている。そして、前記液状体保持部2を、ポリオレフィン系樹脂の微細連続気泡体としている。
【選択図】図1
Description
この発明は、シリコーン、天然油、枝毛防止剤、白髪染剤、整髪料、養毛剤、育毛剤、紫外線カット剤、艶出し剤、保湿剤、消臭剤又はコーティング剤等の液状体を頭髪に満遍なく塗布するのに適した頭髪用塗布具に関するものである。
従来、この種の頭髪用塗布具としては、上述のような各種の液状体が滲み出す含浸シートを、塗布具本体の塗布面に有するものが存在していた(特許文献1)。
しかしながら、上記従来の頭髪用塗布具では、含浸シートに含浸させた液状体の種類によっては、化学変化が発生し、含浸シートの素材が変質してしまい、その液状体、本来の効果が持続せず、好適な効果が得られない場合があった。
また、上記従来の頭髪用塗布具では、含浸シートの物性変化による不快な臭いが発生したり、含浸シート、自体が変色や変形、さらには形状崩壊し、塗布具の基台部から脱落する恐れも有った。
さらに、上記従来の頭髪用塗布具では、含浸シート内部の微細空間を構成する構造特徴により、ブラッシングの際、含浸シート体が圧迫された場合、形状復元力が非常に弱く、形状復元に時間を要していたので、頭髪に液状体を塗布するという本来の機能を十分に発揮することができない場合があった。
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、保持体及び液状体の物性変化を起こさず、液状体の種類に左右されることなく、液状体を保持することができ、頭髪に液状体を、手を汚さず手軽に満遍なく塗布し、スムーズにブラッシングできる頭髪用塗布具を提供することを目的とする。
そのため、この発明の頭髪用塗布具は、塗布具本体1に液状体保持部2を設けたものとしており、前記液状体保持部2を、弾性力を有した液状体保持可能な多孔質素材としている。
そして、この発明の頭髪用塗布具は、前記液状体保持部2を、ポリオレフィン系樹脂の微細連続気泡体としている。
さらに、この発明の頭髪用塗布具は、前記ポリオレフィン系樹脂の微細連続気泡体を、5〜50μmの平均孔径、40〜80体積%の気孔率を有するものとしている。
この発明の頭髪用塗布具は、以上に述べたような構成としているので、保持体及び液状体の物性変化を起こさせることなく、安定した状態のまま液状体を保持することができ、頭髪に優しく、ブラッシングしながら頭髪に液状体を、手を汚さず手軽に満遍なく塗布することができ、整髪することができるものとなった。
以下、この発明の頭髪用塗布具を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
この発明の頭髪用塗布具は、例えば図示したように、ブラシ製品として実施することができる。ブラシ製品とした場合は、塗布具本体1であるブラシ基台の略中央部に、そのブラシ基台表面から凸設した状態で液状体保持部2が設置されており、この液状体保持部2を囲むようにしてブラシ毛3が植設されており、頭髪をブラッシングした際に頭髪が液状体保持部2に接触する状態にしている。なお、図示したものは、塗布具本体1に把持体4を設けたものとしており、この把持体4を手に持ってブラッシングするようにしているが、把持体4を設けることなく、塗布具本体1を直接、手に持ってブラッシングするようにしてもよい。
前記液状体保持部2は、棒状等としてブラシ基台より凸起した状態で設置されており、シリコーン、パルミチン酸エチルヘキシル、天然油、枝毛防止剤、白髪染剤、整髪料、養毛剤、育毛剤、紫外線カット剤、艶出し剤、保湿剤、消臭剤又はコーティング剤等の各種の液状体を含浸したものとしている。
前記液状体保持部2は、ポリオレフィン系樹脂の微細連続気泡体で、弾性力を有した液状体保持可能な多孔質素材としている。このようにした前記液状体保持部2は、適度な弾性力を有しているため、ブラッシング時における圧迫により形状変形しても、直ちに元の形状に自己回復することができる。そして、圧迫変形後も優れた形状回復力により、形状自己回復し、その形状自己回復の動きに追随して、保持している内部の液状体も速やかに液状体保持部2内部全体に拡散するため、本来の液体塗布機能を損なうことがないものとなる。
前記ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体などのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体などのポリプロピレン系樹脂など公知のオレフィン系樹脂が挙げられる。
前記ポリオレフィン系樹脂の微細連続気泡体は、5〜50μmの平均孔径、40〜80体積%の気孔率を有するものとしている。このような微細連続気泡体としては、例えばアイオン株式会社製の「ピオラス」(平均孔径:約25μm、気孔率:約60体積%)を挙げることができる。
この発明の頭髪用塗布具では、ブラッシングの際、前記液状体保持部2と頭髪が接触すると、この液状体保持部2は適度な弾性力を有しているので、頭髪との接触摩擦が少なく頭髪に傷をつけにくく、頭髪に負担を掛けにくいので、枝毛や切れ毛を予防しスムーズにブラッシングすることができる。
前記液状体保持部2の表面全体には、均一に微細な無数の気泡開口を有しており、そのためブラッシングにより、頭髪が液状体保持部2のどこの表面に接しても、保持している液状体を頭髪に付着、塗布することができ、効率良く頭髪全体に手軽にその液状体を万遍なく塗布することができる。さらに、このように液状体保持部2の表面では、絶えず液状体が頭髪に接する状態となり、頭髪への滑り抵抗力が少なくなり、ブラッシング時の頭髪へのダメージがなく、スムーズなブラッシングが可能になり、枝毛や切れ毛の発生を低減することになる。
前記液状体保持部2の材質にポリオレフィン系樹脂を使用することにより、様々な液状体の物性を変質させることなく、これら液状体を安定した状態で保持することができる。例えば、育毛剤や養毛剤などのアルコール系溶媒を含んだ液体も保持することができ、様々な液状体の特性に左右されず、使用目的に合わせた様々な液状体を保持することができる。
この発明の頭髪用塗布具の液状体保持部2に使用したポリオレフィン系樹脂は、非常に安定した物性素材であることから、様々な種類の液状体に対して、安定して保持することができ、化学変化が少なく、保持している液状体の物性を変質させることがないため、その結果、変色や変質、又は不快な臭いの発生を防ぎ、液状体本来の物性を保ちながら、液状体を保持し、頭髪へ塗布することが可能になった。
したがって、この発明の頭髪用塗布具は、このように安定した物性素材を液状体保持部2に使用したため、様々な液状体との化学変化により、保持部自体の物性変化による変形や変質、弾力性の変化や吸水性、液状体の内部拡散力の低下などがなく、本来の液状体保持部2の物性を保ち、頭髪に液状体を安定して塗布することが可能なものとなった。
1 塗布具本体
2 液状体保持部
2 液状体保持部
Claims (3)
- 塗布具本体(1)に液状体保持部(2)を設けたものとしており、前記液状体保持部(2)を、弾性力を有した液状体保持可能な多孔質素材としていることを特徴とする頭髪用塗布具。
- 前記液状体保持部(2)を、ポリオレフィン系樹脂の微細連続気泡体としていることを特徴とする請求項1記載の頭髪用塗布具。
- 前記ポリオレフィン系樹脂の微細連続気泡体を、5〜50μmの平均孔径、40〜80体積%の気孔率を有するものとしていることを特徴とする請求項2記載の頭髪用塗布具。
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JP2013018222A JP2014147556A (ja) | 2013-02-01 | 2013-02-01 | 頭髪用塗布具 |
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JP2013018222A Pending JP2014147556A (ja) | 2013-02-01 | 2013-02-01 | 頭髪用塗布具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2013
- 2013-02-01 JP JP2013018222A patent/JP2014147556A/ja active Pending
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