JP2014147152A - 幹線工事電圧・相確認試験方法及びこれらの方法に用いる電源装置。 - Google Patents

幹線工事電圧・相確認試験方法及びこれらの方法に用いる電源装置。 Download PDF

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啓明 小関
Toshio Shinohara
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Abstract

【課題】変電所等の幹線の盛り替え、切り替え工事前後の分岐回路上での電圧の確認や相確認を極めて容易に行うことが出来る試験方法を提供する。
【解決手段】新設動力用幹線11及び新設電灯用幹線12を既設の動力用幹線1及び既設の電灯用幹線3に夫々接続後に、新設変電所B側から低電圧を前記接続した各幹線11及び12に印加し、各分岐回路5又は8内の、確認作業の容易な動力盤6及び分電盤9の一箇所を選んで、当該箇所の動力盤6及び分電盤9箇所で電圧確認及び相確認を行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は、変電所の更新等に伴う、幹線の盛り替え工事後の電圧・相確認試験方法及びこれらの方法に用いる装置に関するものである。
変電所の更新、移設等に伴う幹線の盛り替えや切り替え工事では、同一系統回路内の出先の分電盤や動力盤の主幹配線保護用遮断器(MCCB)での事前の電圧、相確認のため、送電前に主幹MCCBの開放、工事終了後の電圧確認、相の確認(事前の相との一致)をすることが、絶対条件である。
このことは、配電線の改修工事等においても、特許文献1や2に示すように、検電・検相確認を行っている。
特開2007−165261号公報 実開平6−21310号公報
しかしながら、この様な盛り替えや切り替え工事施工のため、幹線ルート調査を行っていく中で、同一系統回路内に分岐回路が多く、各分岐回路の分電盤箇所が分からない場合や分電盤設置場所への入室が出来ない場合がある、といったことが多い。
この様に、同一系統分岐回路内の分電盤や動力盤箇所が不明であったり、設置場所に入れない箇所があると、全部の分電盤や動力盤の電圧確認や検相確認に時間がかかり、場合によっては工事が出来なくなるおそれがある。
この発明は、この従来技術を踏まえて、変電所等の幹線の盛り替え、切り替え工事前後の分岐回路上での電圧の確認や相確認を極めて容易に行うことが出来る試験方法及びこれらの方法に用いる電源装置を提供するものである。
請求項1の発明は、新設の幹線接続後に、変電所側から低電圧を前記接続した幹線に印加し、分岐回路内の、確認作業の容易な分電盤及び動力盤の一箇所を選んで、当該箇所の分電盤及び動力盤箇所で電圧確認及び相確認を行う、試験方法とした。
また、請求項2の発明は、前記請求項1の発明において、前記低電圧の幹線への印加はバッテリーから行う、試験方法とした。
また、請求項3の発明は、前記請求項1の発明において、前記低電圧の幹線の印加は、商用電源から行う、試験方法とした。
また、請求項4の発明は、出力端子から、三相3線6.7V、或いは、単相2線3.3ないし6.7Vの電圧が選択的に出力可能である構成とした、請求項1〜3のいずれかに記載の試験方法に使用する電源装置。
請求項1〜3の各発明によれば、幹線の分岐回路の全部の分電盤や動力盤での確認作業を必要としない。確認作業の容易な一箇所の分電盤や動力盤を選んで、当該箇所でのみ確認作業を行えばよく、事前調査や電圧等の確認時間が短縮できる。しかも、当該発明の方法による試験を行えば、不明な分電盤や動力盤、また、確認不可能な分電盤や動力盤があっても、これらを含むすべての分電盤や動力盤の二次側機器の焼損や逆回転等による設備事故を防止することができる。また、請求項4の発明によれば、請求項1〜3のいずれかの発明の試験方法において、一定の低電圧を選択的に容易に供給できる。
この発明の実施の形態例1の現行の変電所の幹線に接続された分岐回路と新設変電所の各幹線の接続切り替えを示す、概略構成図である。 この発明の実施の形態例1に使用するバッテリーの概略構成図である。
(実施の形態例1)
以下、この発明の実施の形態例1を図1に基づいて説明する。
従来の変電所Aから動力用幹線1が動力MCCB2を通して、また、電灯用幹線3が電灯MCCB4を通して導出され、動力用幹線1には、複数の分岐回路5が設けられ、動力盤6を介して負荷である動力機器7に接続されている。また、前記電灯用幹線3には、複数の分岐回路8が設けられ、分電盤9を介して負荷である照明機器10に接続されている。前記動力用幹線1は三相3線200V、電灯用幹線3は単相3線200Vが流れている。
そして、新設変電所Bが設けられると、これに伴い、新たに新設動力用幹線11及び新設電灯用幹線12が夫々新設動力MCCB13及び新設電灯MCCBを通して設けられる。そして、これらの新設動力用幹線11及び新設電灯用幹線12をそれぞれ、既設の動力用幹線1及び電灯線用幹線3に接続する。
そして、これらの接続工事終了後に、各幹線1及び3の分岐回路での電圧確認及び相確認作業を行う。
この発明では、まず、これらの新設の幹線11及び12に夫々低電圧を印加する。電圧は、例えば、動力用幹線11には三相3線6.7V、電灯用幹線12には単相2線3.3V又は6.7Vを印加する。
そして、新設動力用幹線11に関しては、複数の分岐回路5の動力盤6の中で、容易に近づけることができる、すなわち、動力盤6に近づいて確認作業ができる動力盤6を選び、当該動力盤6の箇所で、電圧確認作業や相確認作業(従前の相と一致しているかどうかかの確認)を行う。
また、新設電灯用幹線12に関しても、複数の分岐回路8の分電盤9の中で、最も容易に近づき、確認作業ができる分電盤9を選び、当該分電盤5の箇所で、電圧確認作業や相確認作業(従前の相と一致しているかどうかかの確認)を行う。
これにより、新設動力用幹線11及び新設電灯用幹線12が夫々既設の動力ケーブルへ正しく接続されていることが確認できる。
このように複数の分岐回路5又は8があるが、これらの中の一箇所の動力盤6又は分電盤9で電圧確認や相確認ができれば、他の箇所の動力盤6や分電盤9箇所で確認作業をする必要がない。なぜなら、各分岐回路5又は8箇所は、従来のままであり、新設動力用幹線11及び新設電灯用幹線12の接続がこれらの分岐回路5又は8より手前の箇所で行われるためである。
次に、前記新設動力用幹線11及び新設電灯用幹線12に低電圧を印加する電源装置Cの一例を、図2に基づいて説明する。
電源装置Cは、バッテリー15を備え、インバーター16及17を通して、電源切替スイッチ18に接続されている。そして当該電源切替スイッチ18の出力端は、2つの計器用変圧器19の入力端が接続され、当該計器用変圧器19の出力端に出力端子20が接続されている。
また、前記インバーター16の入力端には、単相2線式100Vの商用電源入力端子21が接続され、また、前記電源切替スイッチ18の入力端には、3相3線式200Vの商用電源入力端子22が接続されている。
この電源装置Cでは、バッテリー15又は商用電源入力端子21からの電源は、インバーター16及び17、電源切替スイッチ18を通して、計器用変圧器19で降圧され、出力端子20から出力する。また、商用電源端子22からの電源は、電源切替スイッチ18を通して、計器用変圧器19で降圧され、出力端子20から出力する。
そして、この出力端子20からは、三相3線式6.7Vの電圧が、また単相2線式3.3V又は6.7Vの電圧が選択的に出力可能である。
なお、この電源装置Cは、一例であり、電源装置そのものは、他のものでも良い。
A 既設の変電所 B 新設変電所
C 電源装置
1 動力用幹線 2 動力MCCB
3 電灯用幹線 4 電灯MCCB
5 分岐回路 6 動力盤
7 動力機器 8 分岐回路
9 分電盤 10 照明機器
11 新設動力用幹線 12 新設電灯用幹線
13 新設動力MCCB 14 新設電灯MCCB
15 バッテリー 16 インバーター
17 インバーター 18 電源切替スイッチ
19 計器用変圧器 20 出力端子
21 商用電源入力端子 22 商用電源入力端子

Claims (4)

  1. 新設の幹線接続後に、変電所側から低電圧を前記接続した幹線に印加し、分岐回路内の、確認作業の容易な分電盤及び動力盤の一箇所を選んで、当該箇所の分電盤及び動力盤箇所で電圧確認及び相確認を行うことを特徴とする、試験方法。
  2. 前記低電圧の幹線への印加はバッテリーから行うことを特徴とする、請求項1に記載の試験方法。
  3. 前記低電圧の幹線の印加は商用電源から行うことを特徴とする、請求項1に記載の試験方法。
  4. 出力端子から、三相3線6.7V、或いは、単相2線3.3ないし6.7Vの電圧が選択的に出力可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の試験方法に使用する電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110988508A (zh) * 2020-01-07 2020-04-10 国网江苏省电力有限公司宿迁供电分公司 一种用于指导电缆终端搭接的二次核相仪及核相方法

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JP2006187078A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Eiichi Nishi 電源装置

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