JP2014146993A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【構成】イメージャ16によって捉えられた撮像シーンを表すスルー画像は、イメージャ16の処理と並列してLCDモニタ38に表示される。また、記録媒体44内の所望の画像ファイルに収められた画像データに基づくサムネイル画像は、スルー画像と並列してLCDモニタ38に表示される。撮像シーンに現れた人物の顔に相当する顔を表す部分画像は、表示されたサムネイル画像の基礎となる画像データから探索される。サムネイル画像の表示態様は、探知された部分画像が拡大されるように制御される。
【効果】操作性が向上する。
【選択図】図2
【効果】操作性が向上する。
【選択図】図2
Description
この発明は、電子カメラに関し、特に撮像シーンを表す動画像を撮像処理と並列してモニタ画面に表示する、電子カメラに関する。
この種のカメラの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、前回の撮影操作によってメモリカードに記録された画像データに基づく小画像が、撮像素子によって捉えられたシーンを表すスルー画像に半透明で重畳される。
しかし、小画像は視認性においてスルー画像に劣るため、背景技術では操作性に限界がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、操作性を高めることができる、電子カメラを提供することである。
この発明に従う電子カメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、撮像手段(16)によって捉えられたシーンを表す動画像を撮像手段の処理と並列して表示する第1表示手段(S1~S3)、記録媒体(44)に保存された所望の静止画像を第1表示手段の処理と並列して表示する第2表示手段(S55~S59)、シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を第2表示手段によって表示された静止画像から探索する探索手段(S31~S41, S45, S61, S81~S87)、および探索手段によって探知された部分画像が拡大されるように第2表示手段の表示態様を制御する制御手段(S89~S91)を備える。
好ましくは、記録操作を受け付けたとき撮像手段から出力された電子画像に基づいて静止画像を作成する作成手段(S15, S19)、および作成手段によって作成された静止画像を記録媒体に保存する保存手段(S21)がさらに備えられる。
好ましくは、探索手段は、辞書画像に符合する物体像を第1表示手段の表示対象から探索する第1画像探索手段(S31~S39)、および辞書画像に符合する物体像を第2表示手段の表示対象から探索する処理を第1画像探索手段の探知に対応して実行する第2画像探索手段(S61, S81~S87)を含む。
さらに好ましくは、辞書画像は一般画像と複数の登録画像とを含み、第1画像探索手段は一般画像を参照して探索処理を実行し、第2画像探索手段は複数の登録画像のうち第1画像探索手段によって探知された物体像に対応する登録画像を参照して探索処理を実行する。
好ましくは、第1表示手段は第1サイズを有するモニタ画面に動画像を表示し、第2表示手段は第1サイズよりも小さい既定の第2サイズを有してモニタ画面に割り当てられた多重領域に静止画像を表示する。
好ましくは、第2表示手段の表示対象を更新操作に応答して更新する更新手段(S65, S69)がさらに備えられる。
好ましくは、物体は人物または動物の顔部に相当する。
この発明に従う撮像制御プログラムは、電子カメラ(10)のプロセッサ(26)に、撮像手段(16)によって捉えられたシーンを表す動画像を撮像手段の処理と並列して表示する第1表示ステップ(S1~S3)、記録媒体(44)に保存された所望の静止画像を第1表示ステップの処理と並列して表示する第2表示ステップ(S55~S59)、シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を第2表示ステップによって表示された静止画像から探索する探索ステップ(S31~S41, S45, S61, S81~S87)、および探索ステップによって探知された部分画像が拡大されるように第2表示ステップの表示態様を制御する制御ステップ(S89~S91)を実行させるための、撮像制御プログラムである。
この発明に従う撮像制御方法は、電子カメラ(10)によって実行される撮像制御方法であって、撮像手段(16)によって捉えられたシーンを表す動画像を撮像手段の処理と並列して表示する第1表示ステップ(S1~S3)、記録媒体(44)に保存された所望の静止画像を第1表示ステップの処理と並列して表示する第2表示ステップ(S55~S59)、シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を第2表示ステップによって表示された静止画像から探索する探索ステップ(S31~S41, S45, S61, S81~S87)、および探索ステップによって探知された部分画像が拡大されるように第2表示ステップの表示態様を制御する制御ステップ(S89~S91)を備える。
この発明に従う外部制御プログラムは、メモリ(46)に保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサ(26)を備える電子カメラ(10)に供給される外部制御プログラムであって、撮像手段(16)によって捉えられたシーンを表す動画像を撮像手段の処理と並列して表示する第1表示ステップ(S1~S3)、記録媒体(44)に保存された所望の静止画像を第1表示ステップの処理と並列して表示する第2表示ステップ(S55~S59)、シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を第2表示ステップによって表示された静止画像から探索する探索ステップ(S31~S41, S45, S61, S81~S87)、および探索ステップによって探知された部分画像が拡大されるように第2表示ステップの表示態様を制御する制御ステップ(S89~S91)を内部制御プログラムと協働してプロセッサに実行させるための、外部制御プログラムである。
この発明に従う電子カメラ(10)は、外部制御プログラムを取り込む取り込み手段(48)、および取り込み手段によって取り込まれた外部制御プログラムとメモリ(46)に保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサ(26)を備える電子カメラであって、外部制御プログラムは、撮像手段(16)によって捉えられたシーンを表す動画像を撮像手段の処理と並列して表示する第1表示ステップ(S1~S3)、記録媒体(44)に保存された所望の静止画像を第1表示ステップの処理と並列して表示する第2表示ステップ(S55~S59)、シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を第2表示ステップによって表示された静止画像から探索する探索ステップ(S31~S41, S45, S61, S81~S87)、および探索ステップによって探知された部分画像が拡大されるように第2表示ステップの表示態様を制御する制御ステップ(S89~S91)を内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する。
撮像シーンを表す動画像および記録済みの所望の静止画像は互いに並列して表示されるところ、撮像シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像が静止画像から探知されると、探知された部分画像が拡大されるように静止画像の表示態様が制御される。操作者は、拡大された部分画像を確認しながら記録操作のタイミングを図ることができ、これによって操作性が向上する。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
[基本的構成]
図1を参照して、この実施例の電子カメラは、基本的に次のように構成される。第1表示手段1は、撮像手段5によって捉えられたシーンを表す動画像を撮像手段5の処理と並列して表示する。第2表示手段2は、記録媒体6に保存された所望の静止画像を第1表示手段1の処理と並列して表示する。探索手段3は、シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を第2表示手段2によって表示された静止画像から探索する。制御手段4は、探索手段3によって探知された部分画像が拡大されるように第2表示手段2の表示態様を制御する。
撮像シーンを表す動画像および記録済みの所望の静止画像は互いに並列して表示されるところ、撮像シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像が静止画像から探知されると、探知された部分画像が拡大されるように静止画像の表示態様が制御される。操作者は、拡大された部分画像を確認しながら記録操作のタイミングを図ることができ、これによって操作性が向上する。
[実施例]
[実施例]
図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、ドライバ18aおよび18bによってそれぞれ駆動されるフォーカスレンズ12および絞りユニット14を含む。これらの部材を経た光学像は、イメージャ16の撮像面に照射され、光電変換を施される。これによって、光学像に対応する電荷が生成される。
電源が投入されると、CPU26は、動画取り込みの実行をドライバ18c,前処理回路20および後処理回路34に命令し、動画表示の実行をLCDドライバ36に命令する。ドライバ18cは、図示しないSG(Signal Generator)から周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、かつ撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージャ16からは、読み出された電荷に基づく生画像データが周期的に出力される。
前処理回路20は、イメージャ16から出力された生画像データにディジタルクランプ,画素欠陥補正,ゲイン制御などの処理を施す。これらの処理を施された生画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32の前処理画像エリア32a(図3参照)に書き込まれる。
後処理回路34は、前処理画像エリア32aに格納された生画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、読み出された生画像データに色分離処理,白バランス調整処理およびYUV変換処理を施す。これによって生成されたYUV形式の画像データは、メモリ制御回路30によってSDRAM32の後処理画像エリア32b(図3参照)に書き込まれる。
LCDドライバ36は、後処理画像エリア32bに格納された画像データをメモリ制御回路30を通して繰り返し読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ38を駆動する。この結果、撮像面で捉えられたシーンを表すリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
撮像モードは、キー入力装置28に設けられたモードスイッチ28mdの操作によって通常モードと再生画像参照モードとの間で切り換えらえる。ここで、通常モードは、スルー画像のみをモニタ画面に表示するモードである。一方、再生画像参照モードは、記録媒体44内の所望の画像ファイルに収められた画像データに基づくサムネイル画像をモニタ画面上のスルー画像に多重するモードである。
再生画像参照モードが選択されると、CPU26は、記録媒体44に記録された最新の画像ファイルの再生をメモリI/F42に命令する。メモリI/F42は、指定画像ファイルに格納された画像データを読み出し、読み出された画像データをメモリ制御回路30を通して再生画像エリア32d(図3参照)に書き込む。
CPU26はまた、サムネイル画像のズーム倍率および基準位置を初期化し、サムネイル表示の開始をLCDドライバ36に命令する。LCDドライバ36は、再生画像エリア32dに格納された画像データを上述のズーム倍率および基準位置を参照して読み出し、読み出された画像データに上述のズーム倍率に従うズーム処理を施し、そしてズーム処理によって作成されたサムネイル画像データに基づいてLCDモニタ38を駆動する。
再生画像エリア32dからの画像データの読み出しは、後処理画像エリア32bからの画像データの読み出しと並列して実行される。この結果、サムネイル画像は、スルー画像に多重表示される。
したがって、通常モードが選択された状態で人物を撮影するときは、スルー画像のみが図4(A)に示す要領でモニタ画面に表示される。これに対して、再生画像参照モードが選択された状態で人物を撮影するときは、スルー画像およびサムネイル画像が図4(B)に示す要領でモニタ画面に表示される。
なお、サムネイル画像のサイズは、ズーム倍率に関係なく固定である。したがって、再生画像エリア32dから読み出される画像データのサイズは、ズーム倍率の増大に伴って低減され、ズーム倍率の低減に伴って増大される。また、ズーム倍率および基準位置が初期値を示すとき、サムネイル画像データの画角は作成元の画像データの画角と一致する。また、再生すべき画像ファイルは、キー入力装置28に設けられた更新ボタン28udの操作に応答して更新される。
図5を参照して、撮像面の中央には評価エリアEVAが割り当てられる。評価エリアEVAは水平方向および垂直方向の各々において16分割され、256個の分割エリアが評価エリアEVAを形成する。また、図2に示す前処理回路20は、上述した処理に加えて、生画像データを簡易的にYデータに変換する簡易Y変換処理を実行する。
AE評価回路22は、前処理回路20によって生成されたYデータのうち評価エリアEVAに属するYデータを、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAE評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAE評価回路22から出力される。AF評価回路24は、前処理回路20によって生成されたYデータのうち評価エリアEVAに属するYデータの高周波成分を、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に積分する。これによって、256個の積分値つまり256個のAF評価値が、垂直同期信号Vsyncに応答してAF評価回路24から出力される。
キー入力装置28に設けられたシャッタボタン28shが非操作状態にあるとき、CPU26は、AE評価回路22から出力された256個のAE評価値に基づいて簡易AE処理を実行し、適正EV値を算出する。算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間はドライバ18bおよび18cに設定され、これによってスルー画像の明るさが大まかに調整される。
フラッシュメモリ46には、図6に示す顔探索辞書DICが設けられる。図6によれば、単一の一般顔画像と4つの登録顔画像A〜Dとが顔探索辞書DICに収められる。辞書画像番号は、一般顔画像に対応して“0”を示し、登録顔画像Aに対応して“1”を示し、登録顔画像Bに対応して“2”を示し、登録顔画像Cに対応して“3”を示し、そして登録顔画像Dに対応して“4”を示す。
シャッタボタン28shが半押しされると、CPU26は、AE/AFエリアのサイズおよび位置を調整するべく、顔探索辞書DICを用いた動画用顔検出処理を以下の要領で実行する。
CPU26はまず、一般顔画像を探索用辞書画像として指定し(つまり、辞書画像番号を“0”に設定し)、後処理画像エリア32bを探索エリアとして指定する。垂直同期信号Vsyncが発生すると、CPU26は、顔探索命令を顔検出回路40に向けて発行する。顔探索命令には、上述の要領で設定ないし指定された辞書画像番号および探索エリアが記述される。
顔検出回路40は、後処理画像エリア32bに格納された最新1フレームの画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、探索用辞書画像(=顔探索命令に記述された辞書画像番号に対応する顔画像)に符合する部分画像を読み出された画像データから探索し、そして顔探索結果を作成する。顔探索結果には、探索用辞書画像に符合する部分画像の探知/非探知を示す識別情報が記述される。また、識別情報が“探知”であれば、探知された部分画像のサイズおよび位置が顔探索結果に追記される。
CPU26は、こうして作成された顔探索結果を顔検出回路40から取得し、取得された顔探索結果の記述に応じて異なる要領でAE/AFエリアのサイズおよび位置を設定する。AE/AFエリアのサイズおよび位置は、顔探索結果に記述された識別情報が“探知”を示すとき顔探索結果に追記されたサイズおよび位置に合わせられ、顔探索結果に記述された識別情報が“非探知”を示すとき評価エリアEVAのサイズおよび位置に合わせられる。
したがって、通常モードが選択された状態で、人物P_Bの顔が図7(A)に示す要領で捉えられたときは、図7(B)において太線で囲まれたエリアがAE/AFエリアとして設定される。
CPU26は続いて、AE評価回路22から出力された256個のAE評価値のうちAE/AFエリアに属する一部のAE評価値に基づいて厳格AE処理を実行する。これによって最適EV値が算出され、算出された最適EV値を定義する絞り量および露光時間もまたドライバ18bおよび18cに設定される。この結果、AE/AEエリアに属する画像の明るさが最適値を示すように、露光量が調整される。
CPU26はまた、AF評価回路24から出力された256個のAF評価値のうちAE/AFエリアに属する一部のAF評価値に基づいて、AF処理を実行する。フォーカスレンズ12は合焦点の探索のためにドライバ18aによって光軸方向に移動し、これによって発見された合焦点に配置される。この結果、スルー画像の鮮鋭度が向上する。
現時点の撮像モードが再生画像参照モードで、かつ動画用顔検出処理によって顔画像が探知されたとき、CPU26は、サムネイル画像のズーム倍率および基準位置を調整するべく、顔探索辞書DICを用いた再生画用顔検出処理を以下の要領で実行する。
CPU26はまず、動画用顔検出処理によって探知された顔画像に符合する登録顔画像を顔探索辞書DICに収められた4つの登録顔画像の中から検出し、検出された登録顔画像を探索用辞書画像として指定する。具体的には、検出された登録顔画像に対応する辞書画像番号が設定される。CPU26は続いて、再生画像エリア32dを探索エリアとして指定し、顔探索命令を顔検出回路40に向けて発行する。ここで発行される顔探索命令にも、上述の要領で設定ないし指定された辞書画像番号および探索エリアが記述される。
顔検出回路40は、再生画像エリア32dに格納された画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、探索用辞書画像に符合する部分画像を読み出された画像データから探索し、そして顔探索結果を作成する。顔探索結果には、探索用辞書画像に符合する部分画像の探知/非探知を示す識別情報が記述される。また、上述と同様、識別情報が“探知”であれば、探知された部分画像のサイズおよび位置が顔探索結果に追記される。
CPU26は、こうして作成された顔探索結果を顔検出回路40から取得し、取得された顔探索結果に記述された識別情報が“探知”を示すときにズーム倍率および基準位置を更新する。ズーム倍率および基準位置は、探知された部分画像がサムネイル画像上で拡大されるように調整される。
したがって、参照画像再生モードが選択され、かつ人物P_Bの顔が各々に現れたスルー画像およびサムネイル画像が図8(A)に示す要領でモニタ画面に表示されている状態で、シャッタボタン28shが半押しされると、サムネイル画像が図8(B)に示す要領で拡大される。なお、AE/AFエリアは、図8(C)に示す要領で設定される。
シャッタボタン28shが全押しされると、CPU26は、静止画取り込み処理を自ら実行し、記録処理の実行をメモリI/F42に命令する。シャッタボタン28shが全押しされた時点のシーンを表す1フレームの画像データは、静止画取り込み処理によって後処理画像エリア32bから記録画像エリア32c(図3参照)に退避される。メモリI/F42は、記録画像エリア32cに格納された1フレームの画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、読み出された画像データを収めた画像ファイルを記録媒体42に記録する。
CPU26は、図9〜図10に示す撮影タスクおよび図11〜図13に示す参照画像再生タスクを含む複数のタスクをマルチタスクOSの制御の下で並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ46に記憶される。
図9を参照して、ステップS1では動画取り込みを開始し、ステップS3では動画表示を開始する。ステップS1の処理の結果、撮像面で捉えられたシーンを表す生画像データがイメージャ16から出力され、これに対応するYUV形式の画像データが後処理回路34から出力される。また、ステップS3の処理の結果、後処理回路34から出力された画像データに基づくスルー画像がLCDモニタ38に表示される。
ステップS5ではシャッタボタン28shが半押しされたか否かを判別し、判別結果がNOである限り、ステップS7で簡易AE処理を繰り返す。この結果、評価エリアEVAに属する画像の明るさが適正値を示すように、露光量が調整される。
ステップS5の判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS9で動画用顔検出処理を実行する。これによって、AE/AFエリアの配置が調整される。ステップS11では厳格AE処理を実行し、ステップS13ではAF処理を実行する。厳格AE処理はAE/AFエリアに属する一部のAE評価値を参照して実行され、AF処理もまたAE/AFエリアに属する一部のAF評価値を参照して実行される。この結果、AE/AFエリアに属する画像の明るさおよび鮮鋭度が最適値を示すように、露光量およびフォーカスが調整される。
ステップS15ではシャッタボタン28shが全押しされたか否かを判別し、ステップS17ではシャッタボタン28shの操作が解除されたか否かを判別する。ステップS17の判別結果がYESであればステップS5に戻り、ステップS15の判別結果がYESであればステップS19に進む。
ステップS19では静止画取り込み処理を実行し、続くステップS21では記録処理の実行をメモリI/F42に命令する。シャッタボタン28shが全押しされた時点のシーンを表す1フレームの画像データは、静止画取り込み処理によって後処理画像エリア32bから記録画像エリア32cに退避される。メモリI/F42は、こうして退避された画像データをメモリ制御回路30を通して記録画像エリア32cから読み出し、読み出された画像データを収めた画像ファイルを記録媒体42に記録する。ステップS21の処理が完了すると、ステップS5に戻る。
ステップS9に示す動画用顔検出処理は、図10に示すサブルーチンに従って実行される。ステップS31では、顔探索辞書DICに収められた一般顔画像を探索用辞書画像として指定するべく、辞書画像番号を“0”に設定する。ステップS33では、後処理画像エリア32bを探索エリアとして指定する。探索エリアの指定が完了すると、垂直同期信号Vsyncが発生したか否かをステップS35で繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されるとステップS37に進み、顔探索命令を顔検出回路40に向けて発行する。顔探索命令には、ステップS31で設定された辞書画像番号とステップS33で指定された探索エリアとが記述される。
顔検出回路40は、後処理画像エリア32bに格納された最新1フレームの画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、探索用辞書画像に符合する部分画像を読み出された画像データから探索し、そして顔探索結果を作成する。顔探索結果には、探索用辞書画像に符合する部分画像の探知/非探知を示す識別情報が記述される。また、識別情報が“探知”であれば、探知された部分画像のサイズおよび位置が顔探索結果に追記される。
ステップS39ではこうして作成された顔探索結果を顔検出回路40から取得し、ステップS41では取得された顔探索結果に記述された識別情報が“探知”を示すか否かを判別する。判別結果がYESであればステップS43に進み、AE/AFエリアのサイズおよび位置を顔探索結果に追記されたサイズおよび位置に合わせる。AE/AFエリアの調整が完了すると、ステップS45でフラグFLFfaceを“1”に設定し、その後に上階層のルーチンに復帰する。
これに対して、ステップS41の判別結果がNOであればステップ47に進み、AE/AFエリアのサイズおよび位置を評価エリアEVAのサイズおよび位置に合わせる。AE/AFエリアの調整が完了すると、ステップS49でフラグFLFfaceを“0”に設定し、その後に上階層のルーチンに復帰する。
図11を参照して、ステップS51では現時点の撮像モードが再生画像参照モードであるか否かを繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、記録媒体44に記録された最新の画像ファイルをステップS53で指定し、指定された画像ファイルの再生をステップS55でメモリI/F42に命令する。メモリI/F42は、指定画像ファイルに格納された画像データを読み出し、読み出された画像データをメモリ制御回路30を通して再生画像エリア32dに書き込む。
ステップS57ではサムネイル画像のズーム倍率および基準位置を初期化し、ステップS59ではサムネイル表示の開始をLCDドライバ36に命令する。LCDドライバ36は、再生画像エリア32dに格納された画像データの全部または一部を上述のズーム倍率および基準位置を参照して読み出し、読み出された画像データに上述のズーム倍率に従うズーム処理を施し、そしてズーム処理によって作成されたサムネイル画像データに基づいてLCDモニタ38を駆動する。再生画像エリア32dからの画像データの読み出しは、後処理画像エリア32bからの画像データの読み出しと並列して実行される。この結果、サムネイル画像は、スルー画像に多重表示される。
ステップS61では、フラグFLGfaceが“1”を示すか否か(動画用顔検出処理によって顔画像が探知されたか否か)を判別する。判別結果がNOであればそのままステップS65に進む一方、判別結果がYESであればステップS63で再生画用顔検出処理を実行してからステップS65に進む。サムネイル画像のズーム倍率および基準位置は、ステップS63の処理によって調整される。
ステップS65では画像更新操作が行われたか否かを判別し、ステップS67ではモード切り換え操作が行われたか否かを判別する。ステップS65の判別結果がYESであれば、記録媒体44に記録された別の画像ファイルをステップS69で指定し、その後にステップS55に戻る。ステップS67の判別結果がYESであれば、サムネイル表示の終了をLCDドライバ36に命令する。LCDドライバ36は、再生画像エリア32dからの画像データの読み出しを終了し、これによってサムネイル画像がLCDモニタ38から消失する。ステップS71の処理が完了すると、ステップS51に戻る。
ステップS63に示す再生画用顔検出処理は、図13に示すサブルーチンに従って実行される。ステップS81では、動画用顔検出処理によって探知された顔画像に符合する登録顔画像を顔探索辞書DICに収められた4つの登録顔画像の中から検出し、検出された登録顔画像を探索用辞書画像として指定する。具体的には、検出された登録顔画像に対応する辞書画像番号を設定する。
ステップS83では再生画像エリア32dを探索エリアとして指定し、ステップS85では顔探索命令を顔検出回路40に向けて発行する。ここで発行される顔探索命令にも、ステップS81で設定された辞書画像番号とステップS83で指定された探索エリアとが記述される。
顔検出回路40は、再生画像エリア32dに格納された画像データをメモリ制御回路30を通して読み出し、探索用辞書画像に符合する部分画像を読み出された画像データから探索し、そして顔探索結果を作成する。顔探索結果には、探索用辞書画像に符合する部分画像の探知/非探知を示す識別情報が記述される。また、上述と同様、識別情報が“探知”であれば、探知された部分画像のサイズおよび位置が顔探索結果に追記される。
ステップS87ではこうして作成された顔探索結果を顔検出回路40から取得し、ステップS89では取得された顔探索結果に記述された識別情報が“探知”を示すか否かを判別する。判別結果がNOであればそのまま上階層のルーチンに復帰し、判別結果がYESであればステップS91でズーム倍率および基準位置を更新してから上階層のルーチンに復帰する。ステップS91の処理の結果、ズーム倍率および基準位置は探知された部分画像がサムネイル画像上で拡大されるように調整される。
以上の説明から分かるように、イメージャ16によって捉えられた撮像シーンを表すスルー画像は、イメージャ16の処理と並列してLCDモニタ38に表示される(S1~S3)。また、記録媒体44内の所望の画像ファイルに収められた画像データに基づくサムネイル画像は、スルー画像と並列してLCDモニタ38に表示される(S55~S59)。撮像シーンに現れた人物の顔に相当する顔を表す部分画像は、表示されたサムネイル画像の基礎となる画像データから探索される(S31~S41, S45, S61, S81~S87)。サムネイル画像の表示態様は、探知された部分画像が拡大されるように制御される(S89~S91)。
このように、スルー画像およびサムネイル画像は互いに並列して表示されるところ、撮像シーンに現れた人物の顔に相当する顔を表す部分画像がサムネイル画像の基礎となる画像データから探知されると、探知された部分画像が拡大されるようにサムネイル画像の表示態様が制御される。操作者は、拡大された部分画像を確認しながら記録操作のタイミングを図ることができ、これによって操作性が向上する。
なお、この実施例では、探索の対象として人物の顔を想定しているが、犬や猫などの動物の顔を探索するようにしてもよい。
また、この実施例では、マルチタスクOSおよびこれによって実行される複数のタスクに相当する制御プログラムは、フラッシュメモリ46に予め記憶される。しかし、図14に示すように通信I/F48をディジタルカメラ10に設け、一部の制御プログラムを内部制御プログラムとしてフラッシュメモリ46に当初から準備する一方、他の一部の制御プログラムを外部制御プログラムとして外部サーバから取得するようにしてもよい。この場合、上述の動作は、内部制御プログラムおよび外部制御プログラムの協働によって実現される。
さらに、この実施例では、CPU26によって実行される処理を上述の要領で複数のタスクに区分するようにしている。しかし、各々のタスクをさらに複数の小タスクに区分してもよく、さらには区分された複数の小タスクの一部を他のタスクに統合するようにしてもよい。また、各々のタスクを複数の小タスクに区分する場合、その全部または一部を外部サーバから取得するようにしてもよい。
10 …ディジタルカメラ
16 …イメージャ
20 …前処理回路
26 …CPU
28 …キー入力装置
32 …SDRAM
34 …後処理回路
16 …イメージャ
20 …前処理回路
26 …CPU
28 …キー入力装置
32 …SDRAM
34 …後処理回路
Claims (11)
- 撮像手段によって捉えられたシーンを表す動画像を前記撮像手段の処理と並列して表示する第1表示手段、
記録媒体に保存された所望の静止画像を前記第1表示手段の処理と並列して表示する第2表示手段、
前記シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を前記第2表示手段によって表示された静止画像から探索する探索手段、および
前記探索手段によって探知された部分画像が拡大されるように前記第2表示手段の表示態様を制御する制御手段を備える、電子カメラ。 - 記録操作を受け付けたとき前記撮像手段から出力された電子画像に基づいて静止画像を作成する作成手段、および
前記作成手段によって作成された静止画像を前記記録媒体に保存する保存手段をさらに備える、請求項1記載の電子カメラ。 - 前記探索手段は、辞書画像に符合する物体像を前記第1表示手段の表示対象から探索する第1画像探索手段、および前記辞書画像に符合する物体像を前記第2表示手段の表示対象から探索する処理を前記第1画像探索手段の探知に対応して実行する第2画像探索手段を含む、請求項1または2記載の電子カメラ。
- 前記辞書画像は一般画像と複数の登録画像とを含み、
前記第1画像探索手段は前記一般画像を参照して探索処理を実行し、
前記第2画像探索手段は前記複数の登録画像のうち前記第1画像探索手段によって探知された物体像に対応する登録画像を参照して探索処理を実行する、請求項3記載の電子カメラ。 - 前記第1表示手段は第1サイズを有するモニタ画面に前記動画像を表示し、
前記第2表示手段は前記第1サイズよりも小さい既定の第2サイズを有して前記モニタ画面に割り当てられた多重領域に前記静止画像を表示する、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子カメラ。 - 前記第2表示手段の表示対象を更新操作に応答して更新する更新手段をさらに備える、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子カメラ。
- 前記物体は人物または動物の顔部に相当する、請求項1ないし6のいずれかに記載の電子カメラ。
- 電子カメラのプロセッサに、
撮像手段によって捉えられたシーンを表す動画像を前記撮像手段の処理と並列して表示する第1表示ステップ、
記録媒体に保存された所望の静止画像を前記第1表示ステップの処理と並列して表示する第2表示ステップ、
前記シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を前記第2表示ステップによって表示された静止画像から探索する探索ステップ、および
前記探索ステップによって探知された部分画像が拡大されるように前記第2表示ステップの表示態様を制御する制御ステップを実行させるための、撮像制御プログラム。 - 電子カメラによって実行される撮像制御方法であって、
撮像手段によって捉えられたシーンを表す動画像を前記撮像手段の処理と並列して表示する第1表示ステップ、
記録媒体に保存された所望の静止画像を前記第1表示ステップの処理と並列して表示する第2表示ステップ、
前記シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を前記第2表示ステップによって表示された静止画像から探索する探索ステップ、および
前記探索ステップによって探知された部分画像が拡大されるように前記第2表示ステップの表示態様を制御する制御ステップを備える、撮像制御方法。 - メモリに保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサを備える電子カメラに供給される外部制御プログラムであって、
撮像手段によって捉えられたシーンを表す動画像を前記撮像手段の処理と並列して表示する第1表示ステップ、
記録媒体に保存された所望の静止画像を前記第1表示ステップの処理と並列して表示する第2表示ステップ、
前記シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を前記第2表示ステップによって表示された静止画像から探索する探索ステップ、および
前記探索ステップによって探知された部分画像が拡大されるように前記第2表示ステップの表示態様を制御する制御ステップを前記内部制御プログラムと協働して前記プロセッサに実行させるための、外部制御プログラム。 - 外部制御プログラムを取り込む取り込み手段、および
前記取り込み手段によって取り込まれた外部制御プログラムとメモリに保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサを備える電子カメラであって、
前記外部制御プログラムは、
撮像手段によって捉えられたシーンを表す動画像を前記撮像手段の処理と並列して表示する第1表示ステップ、
記録媒体に保存された所望の静止画像を前記第1表示ステップの処理と並列して表示する第2表示ステップ、
前記シーンに現れた物体に相当する物体を表す部分画像を前記第2表示ステップによって表示された静止画像から探索する探索ステップ、および
前記探索ステップによって探知された部分画像が拡大されるように前記第2表示ステップの表示態様を制御する制御ステップを前記内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する、電子カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013014784A JP2014146993A (ja) | 2013-01-29 | 2013-01-29 | 電子カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013014784A JP2014146993A (ja) | 2013-01-29 | 2013-01-29 | 電子カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014146993A true JP2014146993A (ja) | 2014-08-14 |
Family
ID=51426910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013014784A Pending JP2014146993A (ja) | 2013-01-29 | 2013-01-29 | 電子カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014146993A (ja) |
-
2013
- 2013-01-29 JP JP2013014784A patent/JP2014146993A/ja active Pending
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